JP2003117501A - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

基板処理方法および基板処理装置

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JP2003117501A
JP2003117501A JP2001316229A JP2001316229A JP2003117501A JP 2003117501 A JP2003117501 A JP 2003117501A JP 2001316229 A JP2001316229 A JP 2001316229A JP 2001316229 A JP2001316229 A JP 2001316229A JP 2003117501 A JP2003117501 A JP 2003117501A
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JP
Japan
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substrate
substrate holding
rotation
wafer
holding mechanism
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JP2001316229A
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English (en)
Inventor
Kenichi Yokouchi
健一 横内
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パーティクルの発生を抑制しつつ、基板の周端
面全域を確実に処理できる基板処理方法および基板処理
装置を提供する。 【解決手段】 まず、基板保持機構によってウエハWを
確実に挟持した状態で、基板保持機構を低速で回転させ
る(ステップS1)。その後、時間T1の時に、ウエハ
Wの挟持を解除する(ステップS2)。その後、時間T
2〜T3の間、基板保持機構の回転を加速する(ステッ
プS3)。その後、時間T3〜T4の間、基板保持機構
の回転を高速のまま維持する(ステップS4)。その
後、時間T4〜T5の間、基板保持機構の回転の減速を
行う(ステップS5)。その直後(時間T5)、ウエハ
Wの挟持を元に戻して確実にウエハWを挟持し、基板保
持機構の回転を低速に維持する(ステップS6)。その
後は、ステップS1〜S6のステップをたとえば4回繰
り返し、ウエハWの不要物の除去処理を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハ、
液晶表示装置用ガラス基板およびPDP(プラズマディ
スプレイパネル)用ガラス基板、光ディスク用基板、磁
気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板ならびにフォ
トマスク用基板などの各種の被処理基板に対して処理液
による処理を施すための基板処理装置および基板処理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程においては、半導
体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)の表面およ
び周端面(場合によってはさらに裏面)の全域に銅薄膜
などの金属薄膜を形成した後、この金属薄膜の不要部分
をエッチング除去する処理が行われる場合がある。たと
えば、配線形成のための銅薄膜は、ウエハの表面の素子
形成領域に形成されていればよいから、ウエハの表面の
周縁部(たとえば、ウエハの周縁から幅5mm程度の部
分)、裏面および周端面に形成された銅薄膜は不要とな
る。そればかりでなく、裏面および周端面の銅または銅
イオンは、基板処理装置に備えられた基板搬送ロボット
のハンドを汚染し、さらにこの汚染が当該ハンドによっ
て保持される別の基板へと転移するという問題を引き起
こす。
【0003】ウエハの周縁部および周端部の銅薄膜をエ
ッチング除去するための基板処理装置は、たとえば、特
開2001−118824号公報に開示されている。
【0004】この公開公報に開示された1つの基板処理
装置(第3の実施形態)では、ウエハの周端面を複数の
基板挟持部材によって挟持する挟持型スピンチャックに
よってウエハを回転させるようにして、ウエハの表面、
周縁部および裏面に対する処理を1つのチャンバで達成
している。この基板処理装置では、ウエハの周端面全域
に渡る処理を実現するために、スピンチャックの回転中
に、上記基板挟持部材による挟持を解除し、これによっ
て、基板挟持部材によるウエハの挟持位置を周方向にず
らす構成が採用されている。
【0005】この構成により、スピンチャックの加速時
または減速時に、基板挟持部材によるウエハWの挟持を
一時的に解除すると、ウエハWは、スピンチャックに対
して相対的に回転する。すなわち、スピンチャックの加
速時か減速時のいずれかの時に、基板挟持部材による基
板挟持力を0にすることで、スピンチャックに対してウ
エハを相対的にずらして基板挟持部材によるウエハWの
挟持位置を変化させるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、基板の挟持
を解除して基板をずらすのは、スピンチャックの加速時
または減速時のみであるので、パーティクルや基板処理
の面で問題があった。
【0007】これについて、図9の(a)および(b)
のグラフを用いて説明する。この図9の(a)および
(b)には、それぞれ上下に、時間と回転速度の関係、
ならびに時間と基板挟持状態の関係を示すグラフが描か
れている。また、上側の時間と回転速度の関係を示すグ
ラフにおいて、実線はスピンチャックの回転速度を、破
線は基板の回転速度を示している。また、この実線と破
線に囲まれた斜線部分の面積(=スピンチャックと基板
の回転速度差×時間)が、基板挟持部材と基板との相対
的な回転方向のずれ量(以下、単に基板のずれ量とい
う)に相当することになる。
【0008】具体的には、図9(a)のように、スピン
チャックの加速時(t1〜t2)にのみ基板挟持を解除
して基板をずらす場合、加速しても基板の回転速度があ
まり上がらず、加速終了時(t2)の基板とスピンチャ
ックの回転速度差が大きくなっている。この状態で、基
板挟持を元に戻して基板を再び確実に保持した時に、基
板挟持部材と基板との相対的な摩擦が生じ、基板挟持部
材が削られてパーティクルが発生してしまう。
【0009】一方、図9(b)のように、スピンチャッ
クの減速時(t1〜t2)にのみ基板挟持を解除して基
板をずらす場合、逆に、減速中(t1〜t2)には基板
がスピンチャックの回転にほぼ追従するので、基板とス
ピンチャックの回転速度差は小さい。このため、基板の
ずれ量を大きくとることができないので、基板の挟持位
置を確実に変化させることができず、したがって、基板
の周端面を全域に渡って良好に処理することができな
い。
【0010】なおここで、加速しても基板の回転速度が
あまり上がらず、また減速中にスピンチャックの回転に
基板がほぼ追従してしまう理由は、基板には処理液が供
給されているため、基板の回転に大きな抵抗力(以下、
ブレーキ力という)をかけられるからである。
【0011】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、パーティクルの発生を抑制しつつ、基板
の周端面全域を確実に処理できる基板処理方法および基
板処理装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明は、基板保持機構(221)に
よって所定の基板保持力で基板(W)を保持する基板保
持工程(S1,S6)と、上記基板保持機構に保持され
ている基板に処理液を供給する処理液供給工程と、上記
基板保持機構を所定の回転速度で回転させる基板回転工
程(S1,S6)と、上記基板保持機構の回転を上記所
定の回転速度から加速する加速回転工程(S3)と、こ
の回転加速工程の後に、基板保持機構の回転を上記所定
の回転速度付近まで減速する減速回転工程(S5)と、
上記加速回転工程から減速回転工程にまたがる期間にお
いて、上記基板保持機構による基板保持力を低減させる
基板保持力低減工程(S2〜S5)と、を備えることを
特徴とする基板処理方法である。なお、括弧内の英数字
は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以
下、この項において同じ。
【0013】この発明によれば、基板保持機構の回転を
所定の回転速度から加速した後に減速させるとともに、
この基板保持機構の回転の加速時から減速時にまたがる
期間において基板保持力を低減させて、基板をずらすこ
と(以下、基板のずらし動作という)ができる。これに
より、基板を再び保持した時に基板と基板保持機構との
相対的な摩擦を抑制することができるとともに、基板の
ずれ量を大きくとることができる。なお、これの作用
は、基板保持機構の回転の加速時に基板の回転速度があ
まり上がらず、また、減速時に基板保持機構の回転に基
板がほぼ追従するという2つの作用をうまく利用するこ
とで達成されている。したがって以上のことから、パー
ティクルの発生を抑制するとともに、基板の周端面全域
を確実に処理できる。
【0014】なお、基板保持力を低減させ始める(減少
させる)のは、基板保持機構の回転の加速開始前、加速
開始と同時、または加速中のいずれの時期であってもよ
く、また、基板保持力を元に戻す(増加させる)のは、
減速中、減速終了と同時、または減速終了以降のいずれ
であってもよい。
【0015】なお、ここでいう「基板の保持」とは、基
板の端面を掴んで基板を挟持すること、あるいは基板の
一方面を吸引して吸着保持することを含む。よって、
「基板保持力」は、基板挟持力および基板吸引力を含
む。また、「基板保持力を低減させる」とは、基板保持
力を弱めること、および基板保持力を0にすることを含
む。すなわち、基板の保持を緩和すること、および基板
の保持を完全に解除することを含む。
【0016】また、上記加速回転工程、減速回転工程、
および基板保持力低減工程による基板のずらし動作は、
1回の処理につき1回だけ行ってもよいし、複数回行っ
てもよい。なお、より基板の周端面全域を確実に処理す
るためには、この回数は多い方が好ましい。
【0017】請求項2記載の発明は、上記基板保持力低
減工程は、少なくとも上記加速回転工程の開始(T2)
から上記減速回転工程の終了(T5)までを含む期間に
おいて継続して行われることを特徴とする請求項1に記
載の基板処理方法である。
【0018】この発明によれば、基板保持機構の回転の
加速開始前または加速開始と同時に基板保持力を減少さ
せた後、減速終了と同時、または減速終了後に基板保持
力を元に戻して(増加させて)基板を確実に保持する。
すなわち、基板保持機構の回転の加速中および減速中に
は基板保持力の変更を行わない。これにより、請求項1
の発明の効果をさらに向上させ、パーティクルの発生を
さらに抑制するとともに、基板の周端面全域をさらに確
実に処理できる。
【0019】請求項3記載の発明は、さらに、上記加速
回転工程から上記減速回転工程に移行する途中におい
て、上記基板保持機構をほぼ一定の回転速度で回転させ
る等速回転工程(S4)を備えることを特徴とする請求
項1または2に記載の基板処理方法である。
【0020】この発明によれば、基板保持機構の回転を
加速した後、等速回転させ、その後に減速させる。これ
により、等速回転している時間を変更するだけで基板の
ずれ量を容易に調整することができる。
【0021】請求項4記載の発明は、上記処理液供給工
程は、基板の両面に処理液を供給することを特徴とする
請求項1から3までのいずれかに記載の基板処理方法で
ある。
【0022】この発明によれば、基板の両面ともに処理
液が供給されるので、この処理液が基板の回転に対する
ブレーキ力をより多く与えることができる。これによ
り、請求項1から3までの発明の効果をさらに向上さ
せ、パーティクルの発生をさらに抑制するとともに、基
板の周端面全域をさらに確実に処理できる。なお、両面
に供給される処理液はそれぞれの面で異なっていもよ
い。たとえば、一方面は薬液で他方面はリンス液であっ
てもよい。
【0023】請求項5記載の発明は、上記処理液供給工
程は、基板の一方面の周縁部に向けて処理液を供給する
ことを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載
の基板処理方法である。
【0024】この発明によれば、基板の一方面の周縁部
のみを処理できる。このような基板処理においては、基
板の周端面全域について良好に処理することが重要とな
るが、このような場合に本発明を有効に適用できる。
【0025】なお、「基板の一方面の周縁部に向けて処
理液を供給する」とは、先端が細いノズルを基板の周縁
部に向けて処理液を直接吐出してもよいし、基板の一方
面とは反対側の面に処理液を吐出して一方面側の周縁部
に回り込ませるようにしてもよい。
【0026】請求項6記載の発明は、上記基板保持力低
減工程が行われている期間は、上記処理液供給工程にお
ける周縁部への処理液の供給を停止させることを特徴と
する請求項5に記載の基板処理方法である。
【0027】この発明によれば、基板の一方面の周縁部
のみを処理する場合に、基板のずらし動作を行っている
際には、基板の周縁部への処理液の供給を停止させる。
これにより、基板のずらし動作時に、処理すべきでない
基板中央のデバイス形成領域に処理液が飛散するのを抑
制することができる。
【0028】請求項7記載の発明は、基板保持機構によ
って所定の基板保持力で基板を保持しつつ該基板保持機
構を回転させるとともに、基板に処理液を供給して基板
を処理する基板処理方法において、上記基板保持機構の
回転を所定の回転速度から加速した後に減速させるとと
もに、この基板保持機構の回転の加速時から減速時にま
たがる期間において基板保持力を低減させ、基板保持機
構に対して基板を相対的に回転させることを特徴とする
基板処理方法である。
【0029】この発明によれば、請求項1の発明と同様
に、基板を再び保持した時に基板と基板保持機構との相
対的な摩擦を抑制することができるとともに、基板のず
れ量を大きくとることができ、したがって、パーティク
ルの発生を抑制するとともに、基板の周端面全域を確実
に処理できる。
【0030】請求項8記載の発明は、所定の基板保持力
で基板を保持する基板保持機構(221)と、この基板
保持機構による基板保持力を変更する基板保持力変更手
段(347)と、上記基板保持機構を回転させる回転駆
動機構(222)と、上記基板保持機構に保持されてい
る基板に処理液を供給する処理液供給機構(225,3
70,223)と、上記基板保持機構の回転を所定の回
転速度から加速した後に減速させるとともに、この基板
保持機構の回転の加速時から減速時にまたがる期間にお
いて基板保持力を低減させるように、上記回転駆動手段
および上記基板保持力変更手段を制御する制御手段(4
00)と、を備えることを特徴とする基板処理装置であ
る。
【0031】この発明によれば、基板保持機構の回転を
所定の回転速度から加速した後に減速させるとともに、
この基板保持機構の回転の加速時から減速時にまたがる
期間において基板保持力を低減させるように、制御手段
で制御する。これにより、基板を再び保持した時に基板
と基板保持機構との相対的な摩擦を抑制することができ
るとともに、基板のずれ量を大きくとることができ、し
たがって、パーティクルの発生を抑制するとともに、基
板の周端面全域を確実に処理できる。
【0032】なお、「基板保持機構」とは、基板を端面
で掴んで基板を挟持するいわゆるメカチャックであって
もよいし、基板の一方面を吸引口で吸引して吸着保持す
るいわゆるバキュームチャックであってもよい。また、
「基板保持力変更手段」とは、上記メカチャックの挟持
力を変化させるようなモータやシリンダ等の駆動源であ
ってもよいし、上記バキュームチャックの吸着保持力を
変化させるように、バキュームチャックの吸引配管に介
装された圧力調整手段、たとえば真空レギュレータなど
の圧力調整弁であってもよい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0034】図1は、この発明の一実施形態に係る基板
処理装置の構成を説明するための図解的な断面図であ
る。この基板処理装置は、ウエハWの一方面の不要物を
除去する処理(以下、片面除去処理という)を行った
り、ウエハWの両面の不要物を除去する処理(以下、両
面除去処理)を行ったり、ウエハWの周縁部および端面
の不要物を除去する処理(以下、ベベル除去処理とい
う)を行ったりすることができるものである。なお、こ
こでいう不要物とは、ゴミやパーティクルなどの不要な
異物、あるいはウエハW上に形成されている不要な薄膜
(金属膜、酸化膜、絶縁膜など)などである。すなわ
ち、上述の除去処理とは、不要な異物を除去する洗浄処
理、および不要な薄膜を除去するエッチング処理を含
む。
【0035】この基板処理装置は、ウエハWをほぼ水平
に保持し、この保持したウエハWのほぼ中心を通る鉛直
軸線まわりに回転するメカチャック221を処理カップ
(図示せず)の中に備えている。メカチャック221
は、回転駆動機構としてのモータ222の駆動軸に結合
されて回転されるようになっている。モータ222の駆
動軸は、中空軸とされていて、その内部には、純水また
はエッチング液を供給することができる裏面ノズル22
3が挿通されている。この裏面ノズル223は、メカチ
ャック221に保持されたウエハWの裏面(下面)中央
に近接した位置に吐出口を有しており、この吐出口から
ウエハWの裏面中央に向けて純水またはエッチング液を
供給する中心軸ノズルの形態を有している。裏面ノズル
223には、純水供給源に接続された純水供給バルブ2
01またはエッチング液供給源に接続されたエッチング
液供給バルブ202を介して、純水またはエッチング液
が所要のタイミングで供給されるようになっている。
【0036】メカチャック221の側方には、先端にエ
ッジリンスノズル225が取り付けられた揺動アーム2
32を揺動させるための揺動駆動機構233が設けられ
ている。揺動アーム232が揺動駆動機構233によっ
て水平に揺動されることにより、メカチャック221の
上方において、エッジリンスノズル225は、水平面に
沿う円弧軌道に従って移動する。これにより、エッジリ
ンスノズル225は、メカチャック221の側方のホー
ムポジションと、メカチャック221に保持されたウエ
ハWの表面(上面)に純水またはエッチング液を供給す
る処理位置との間で変位することができる。ウエハWの
表面の周縁部の不要な薄膜を除去するときには、薄膜を
残しておくべき中央領域と当該薄膜を除去すべき周縁領
域との境界位置にエッチング液を供給できるように、エ
ッジリンスノズル225の位置が定められる。
【0037】エッジリンスノズル225には、純水供給
源に接続された純水供給バルブ203またはエッチング
液供給源に接続されたエッチング液供給バルブ204を
介して、純水またはエッチング液が所要のタイミングで
供給されるようになっている。
【0038】揺動駆動機構233は、揺動アーム232
が上端に固定された回転昇降軸234と、この回転昇降
軸234を昇降自在に保持するとともに、モータ235
からの回転力がタイミングベルト236などを介して与
えられる回転保持筒237と、この回転保持筒237を
昇降させる昇降駆動機構240とを有している。昇降駆
動機構240は、リンク機構241と、このリンク機構
241に駆動力を与えるモータ242とを有する。
【0039】モータ242によってリンク機構241を
駆動すれば、回転昇降軸234が昇降して、エッジリン
スノズル225をメカチャック221に保持されたウエ
ハWに対して昇降させることができ、そのウエハWとの
距離を調節できる。
【0040】また、モータ235を正転/逆転駆動する
ことによって、回転昇降軸234が鉛直軸まわりに回転
するから、揺動アーム232を水平方向に揺動させるこ
とができる。
【0041】メカチャック221の上方には、メカチャ
ック221に保持されたウエハW上面の中央に向かって
純水またはエッチング液を供給することができるノズル
機構を下面中央付近に備えた円板状の遮断板250が水
平に設けられている。この遮断板250は、ウエハWの
上面のほぼ全域を被うことができる大きさに形成されて
いて、昇降駆動機構260に結合されたアーム270の
先端付近に、鉛直軸まわりの回転が可能であるように取
り付けられている。
【0042】昇降駆動機構260は、支持筒261と、
この支持筒261に昇降自在に保持された中空の昇降軸
262と、この昇降軸262を昇降させるためのボール
ねじ機構263とを備えている。ボールねじ機構263
のねじ軸263bに結合されたモータ263cを正転/
逆転させることにより、昇降軸262が昇降し、この昇
降軸262の先端部に取り付けられたアーム270が昇
降する。267は、純水やエッチング液の侵入を防ぐた
めのベローズである。
【0043】昇降軸262には、回転軸271が挿通さ
れている。この回転軸271は、昇降軸262の上端お
よび下端にそれぞれ配置された軸受け272,273に
よって回転自在に保持されている。回転軸271の下端
は、カップリング274を介して、モータ275の回転
軸に結合されている。また、回転軸271の上端には、
プーリー276が固定されていて、このプーリー276
には、アーム270の内部空間に配置されたタイミング
ベルト277が巻き掛けられている。このタイミングベ
ルト277は、遮断板250の回転軸251に固定され
たプーリー252にも巻き掛けられている。したがっ
て、モータ275を回転駆動すれば、この回転は、回転
軸271およびタイミングベルト277などを介して遮
断板250に伝達され、この遮断板250が鉛直軸まわ
りに回転(自転)することになる。このようにして、遮
断板250のための回転駆動機構が構成されている。
【0044】純水またはエッチング液をウエハWに供給
するときには、遮断板250は停止状態とされて、図示
の上方位置にある。そして、純水またはエッチング液に
よる処理後のウエハWを乾燥させるときには、昇降駆動
機構260がアーム270を下降させることによって、
遮断板250は、メカチャック221に保持されたウエ
ハWの表面(上面)に近接させられて、そのほぼ全域を
非接触状態で被う。これとともに、モータ275が付勢
されて、遮断板250は、ウエハWの近傍において、メ
カチャック221とほぼ同じ速さで、このメカチャック
221と同じ方向に回転させられる。この状態で、遮断
板250の中央付近から窒素ガスがウエハWと遮断板2
50との間の制限された空間に供給される。このように
して、メカチャック221の回転による水切りと並行し
て、ウエハWの表面付近を窒素雰囲気とすることによ
り、ウエハWの表面を効率的に乾燥させることができ
る。また、遮断板250がメカチャック221と同期回
転されることにより、処理室内の気流の乱れが防がれ
る。
【0045】図2は、メカチャック221に関連する構
成の詳細を説明するための断面図であり、図3は、メカ
チャック221を駆動するための駆動機構の構成を説明
するための断面図である。なお、図2において、右半分
の部分については、モータ222で回転される回転部分
を実線で表し、回転しない固定部分を二点鎖線で表して
ある。
【0046】メカチャック221は、円板状の上カバー
281と、同じく円板状の下カバー282とを備え、こ
れらは重ね合わせられて、周縁部に設けられたボルト2
83や内方に設けられたボルト284などを用いて互い
に固定されている。
【0047】上カバー281および下カバー282の各
中央部には、挿通孔が形成されており、この挿通孔に
は、裏面ノズル223が貫通している。すなわち、裏面
ノズル223は、メカチャック221に保持されたウエ
ハWの中央(回転中心)に近接した位置に吐出口226
aを有する吐出部226と、この吐出部226が上端に
取り付けられる管部227とを有している。吐出部22
6の上面は、周囲に向かって下降する円錐面をなしてお
り、その頂点に対応する位置に吐出口226aが設けら
れている。吐出部226の上部は、外方に張り出してい
て、純水またはエッチング液が上カバー281の中央の
挿通孔に入り込むことを防いでいる。管部227は、保
持筒228により保持された状態で、モータ222の中
空駆動軸230を挿通している。
【0048】モータ222の駆動軸230の内壁には、
保持筒228との間に、樹脂製の保護管229が配置さ
れている。駆動軸230の上部には、保護管229の外
方に配置された回転筒231がボルト288によって固
定されている。この回転筒231の上端は、下カバー2
82の中央の挿通孔を通って、上カバー281の下面に
当接していて、ボルト285により、上カバー281に
固定されている。286は、処理液(純水またはエッチ
ング液)の侵入を防止するためのカバーである。回転筒
231と保護管229とは、埋め込みボルト287によ
り、相対回転しないように固定されている。289は、
モータ222の本体(非回転部分)である。
【0049】ケース290は、モータ222の本体28
9を覆っているとともに、ボルト303などにより、本
体289に固定されている。このケース290の上方部
において、回転筒231に対向する位置には、この回転
筒231の周面に摺接するリップシール291が配置さ
れている。また、下カバー282とケース290の上部
との間には、下カバー282に固定された第1摺動部材
301と、ケース290の上部に固定された第2摺動部
材302とを摺接させる形態のシール300が介装され
ており、これにより、シール300よりも内側の機構部
への処理液の侵入を防止している。
【0050】リップシール291は、回転筒231の全
周に接触していて、回転筒231の周面との間に環状の
空間292を形成している。回転筒231の肉厚部に
は、上下方向(軸線方向)に沿って延びるエア通路29
3が形成されており、このエア通路293は、回転筒2
31の半径方向に延びた貫通孔294を介して、リップ
シール291の環状の空間292と連通している。この
連通状態は、回転筒231がいずれの回転位置にあって
も保持される。
【0051】リップシール291には、空間292にエ
アを供給するためのエア供給路295が内部に形成され
ており、このエア供給路295は、エア供給管296に
結合されている。エア供給管296には、エア供給バル
ブ297が介装されており、エア供給源からの圧縮エア
を必要に応じて供給できるようになっている。
【0052】一方、回転筒231において、下カバー2
82に対向する位置には、半径方向に延びた貫通孔29
8が形成されている。この貫通孔298は、回転筒23
1のエア通路293と、下カバー282に形成されたエ
ア通路299とを連通させる。このエア通路299は、
エアシリンダ347(図4参照)へと結合されている。
【0053】メカチャック221の周縁部には、図4に
示すように、円周方向に間隔を開けて、複数個(この実
施形態では4個)の挟持部材311,312,313,
314が配置されている。このうちほぼ等角度間隔で配
置された3個の挟持部材311,312,313は、ウ
エハWの処理時において、定位置でウエハWの端面を規
制する位置規制用挟持部材であり、残る1個の挟持部材
314は、ウエハWの処理時において、ウエハWの端面
に押し付け力を作用させて、位置規制用挟持部材311
〜313と協働してウエハWを挟持する押し付け用挟持
部材である。なお、図4には、上カバー281および下
カバー282を透視した構成を示してある。
【0054】図2および4に示すように、挟持部材31
1〜314は、板状のベース部320上に、ウエハWの
周縁部の下面を支持する支持部321と、ウエハWの端
面を規制するための円柱状の規制部322とを備えてい
る。支持部321の先端は、丸く尖った形状を有してい
る。支持部321は、たとえば、耐薬液性を有する樹脂
材料で構成されている。具体的には、PCTFE、PT
FE、PEEK、PVDFなどの耐薬液性樹脂材料を、
使用する薬液に応じて用いればよい。
【0055】挟持部材311〜314のベース部320
の下面には、丸軸323が一体的に設けられており、こ
の丸軸323は、上カバー281および下カバー282
に回転自在に取り付けられている(図2参照)。これに
より、挟持部材311〜314は、支持部321の中心
を通る鉛直軸まわりに回転自在となっている。
【0056】位置規制用挟持部材311〜313と押し
付け用挟持部材314とは、ほぼ共通の構成を有してい
るが、位置規制用挟持部材311〜313のベース部3
20には、レバー324(図4参照)が一体的に設けら
れているのに対して、押し付け用挟持部材314のベー
ス部320にはこのようなレバーは設けられていない。
このレバー324は、ウエハWの受け渡しの際に、図示
しないエアシリンダによって操作されるほか、操作者が
ウエハWの挟持を手動で解除する場合にも用いられる。
【0057】位置規制用挟持部材311〜313のベー
ス部320の下面に形成された丸軸323には、上カバ
ー281と下カバー282との間の収容空間310内に
おいて、平面視においてほぼL字形のレバー331が固
定されている。このレバー331の一端は、リンク33
2の一端に回動自在に連結されていて、このリンク33
2の他端は、レバー333の自由端に回動自在に連結さ
れている。レバー333の基端部は、下カバー282を
回転自在な状態で貫通した回動軸335(図2参照)に
固定されている。これらのレバー331,333および
リンク332などからなるリンク機構330は、上下の
カバー281,282間の収容空間310内に収容され
ている。
【0058】この回動軸335の下面には、さらに、別
のレバー336が固定されている。このレバー336の
先端は、ドーナツ板状の連結部材337に、ピン338
によって回動自在に連結されている。この連結部材33
7には、周方向に間隔を開けた位置で、3つの位置規制
用挟持部材311〜313に対応したレバー336の先
端部が共通に連結されている。そして、連結部材337
は、下カバー282の下面に形成された環状の案内溝3
39(図2参照)に案内されて、その周方向に回動変位
することができるようになっている。
【0059】図5は、連結部材337の近傍の構成を抽
出して描いた底面図である。連結部材337の下面に立
設された3本のピン338には、3本の引っ張りコイル
ばね340の一端がそれぞれ引っ掛けられている。これ
らのコイルばね340の他端は、下カバー282の下面
に立設された3本のばね掛けピン341に引っ掛けられ
ている。これにより、レバー336は、図5において、
時計回り方向に付勢されている。この方向は、位置規制
用挟持部材311〜313の規制部322がウエハWの
端面に向かう方向に相当する。
【0060】さらに、レバー336の図5における時計
まわり方向への回動は、ストッパ342によって規制さ
れるようになっている。これにより、位置規制用挟持部
材311〜313の規制部322は、ベース部320の
レバー324に外力が加えられていない通常状態におい
ては、定位置においてウエハWの端面を規制することに
なる。
【0061】いずれかの位置規制用挟持部材311〜3
13のベース部320のレバー324に外力を加え、コ
イルばね340のばね力に抗してこれを回動させると、
リンク機構330および連結部材337の働きによっ
て、3つの位置規制用挟持部材311〜313が連動
し、それぞれの規制部322はウエハWの端面から退避
する。このとき、支持部321は回動中心に位置してい
て、ウエハWの下面の支持状態を保持する。なお、図5
において、下方側に描かれた1つのレバー336は、位
置規制用挟持部材311〜313のベース部320のレ
バー324を回動させたときの状態で描かれている。た
だし、実際には、連結部材327の周囲の3つのレバー
336は、連結部材327によって連動させられ、常に
ほぼ同様な状態をとる。
【0062】未処理のウエハWを当該基板処理装置に搬
入したり、処理済みのウエハWを当該基板処理装置から
搬出したりするときには、メカチャック221と基板搬
送ロボット(図示せず)との間でのウエハWの受け渡し
が必要になる。この場合には、メカチャック221は、
予め定められた回転位置で停止させられる。このとき、
いずれかの位置規制用挟持部材311〜333のレバー
324が、レバー駆動用のエアシリンダ(図示せず)の
ロッドに対向する。この状態において、上記のエアシリ
ンダのロッドによって、これに対向しているいずれかの
位置規制用挟持部材311〜313のレバー324が内
方に押し込まれる。これにより、位置規制用挟持部材3
11〜313が回動し、規制部322がウエハWの端面
から大きく退避した位置へと変位する。この状態で、搬
送ロボットがメカチャック221との間でウエハWの受
け渡しを行うことになる。
【0063】押し付け用挟持部材314のベース部32
0の下面の丸軸323は、上カバー281に回転自在に
取り付けられていて、図4に示すように、その下部に
は、回転時の遠心力により大きなモーメントが生じない
ようにほぼL字形に成形されたレバー345が固定され
ている。このレバー345の一端は、取り付け部材34
6を介して、エアシリンダ347のロッド348に結合
されている。エアシリンダ347は、いわゆる単動型の
シリンダであり、圧縮エアの供給により、ロッド348
が本体部349から進出し、圧縮エアの開放に伴って、
内蔵のばねの働きによって、ロッド348が本体部34
9内に没入するものである。
【0064】この実施形態では、ロッド348が本体部
349に没入する方向に移動すると、押し付け用挟持部
材314のベース部320が、図4において反時計回り
方向に回動して、規制部322がウエハWの端面に押し
付けられる。また、ロッド348が本体部349から進
出する方向に移動すると、押し付け用挟持部材314の
規制部322はウエハWの端面から退避する(ウエハW
の受け渡し時にはこの状態となる。)。ロッド348の
本体部349からの進出は、取り付け部材346がスト
ッパ350に当接することによって規制されるようにな
っている。
【0065】エアシリンダ347の本体部349の前方
端は、ブラケット351によって固定されており、本体
部349の後方側は、ホルダ352の取り付け凹所35
3に嵌入されている。本体部349の後端には、エア導
入口(図示せず)が形成されており、ホルダ352に
は、当該エア導入口に連通するようにエア供給路354
が形成されている。
【0066】このエア供給路354は、下カバー282
に形成された上述のエア通路299(図2参照)と結合
されている。したがって、エア供給源からエア供給バル
ブ297を介して供給される圧縮エアは、エア供給管2
96、リップシール291のエア供給路295および環
状空間292、回転筒231のエア通路293、下カバ
ー282のエア通路299、ならびにホルダ352のエ
ア供給路354を順に通ってエアシリンダ347に供給
される。リップシール291の環状空間292と回転筒
231のエア通路293との連通状態は、回転筒231
の回転位置によらずに常時確立されているから、メカチ
ャック221の回転中においても、エアシリンダ347
に駆動用の圧縮エアを供給することが可能である。
【0067】エアシリンダ347に圧縮エアを供給しな
い状態では、押し付け用挟持部材314の規制部322
はウエハWの端面に押し付けられる。このとき、押し付
け用挟持部材314は、定位置においてウエハWの端面
を規制する位置規制用挟持部材311〜313と協働し
て、ウエハWを挟持する。
【0068】この挟持状態は、エアシリンダ347に圧
縮エアを供給して押し付け用挟持部材314の規制部3
22をウエハWの端面から退避させることによって、解
除され、ウエハWを挟持する基板挟持力が0になる。こ
のようにウエハWの挟持が解除されて基板挟持力が0と
なった状態で、メカチャック221の回転を加減速する
ことにより、ウエハWのメカチャック221に対する相
対回転位置を所定のずれ量だけずらすことができる。ま
た、ウエハWの表面(上面)または裏面(下面)に純水
またはエッチング液などの何らかの液を供給してウエハ
Wの回転に対して抵抗を与えているので、ウエハWのず
れ量をより大きくとることができる。したがって、これ
らの現象を利用することによって、挟持部材311〜3
14によるウエハWの保持位置を回転中に変更できるの
で、ウエハWの端面の全域に対して、エッチング処理な
どを行うことができる。なお、このウエハWのずらし動
作の詳細については、後述する。
【0069】図6は、遮断板250の近傍の構成を示す
断面図である。タイミングベルト277からの駆動力が
与えられるプーリー252は、中空の回転軸251に固
定されている。回転軸251は、一対の軸受け253な
どを介してホルダ部254に回転自在に保持された外筒
255と、この外筒255に内嵌された内筒256とか
らなる。ホルダ部254は、アーム270に固定され、
その下面から垂下している。
【0070】内筒256の下端部は、外筒255よりも
下方に張り出していて、外筒255の外方に広がるフラ
ンジ257を形成している。このフランジ257に、遮
断板250が、ボルト258を用いて固定されている。
この遮断板250の中央には、内筒256の内部空間と
連通する開口259が形成されている。
【0071】アーム270の上面には、内筒256の薄
肉にされた上端部を全周に渡って非接触状態で覆うとと
もに、中央に貫通孔361が形成された取り付けブロッ
ク360が固定されている。この取り付けブロック36
0には、側面から貫通孔361まで貫通するガス通路3
62が形成されており、また、その上面には、貫通孔3
61との間に段部363が形成されている。ガス通路3
62には、管継ぎ手364により、窒素ガス供給管36
5が接続されている。この窒素ガス供給管365には、
窒素ガス供給源から、窒素ガス供給バルブ366を介し
て、所要のタイミングで窒素ガスが供給される。
【0072】一方、内筒256には、処理液供給ノズル
370が、内筒256とは非接触状態で挿通している。
より具体的には、処理液供給ノズル370は、内筒25
6を挿通する管部371と、この管部371の上端部に
形成されたフランジ部372と、このフランジ部372
の下面に形成された段部373と、フランジ部372の
上面に形成された処理液供給パイプ取り付け部374と
を有している。そして、段部373を取り付けブロック
360の段部363に嵌合させて内筒256に対する位
置合わせが行われた状態で、ボルト375によってフラ
ンジ部372を取り付けブロック360の上面に固定す
ることによって、その取り付けが達成されるようになっ
ている。管部371の下端は、遮断板250の中央の開
口259のやや上方に位置していて、メカチャック22
1に保持された状態のウエハWの中心に向かって処理液
(純水またはエッチング液)を供給できるようになって
いる。
【0073】処理液供給パイプ取り付け部374には、
処理液供給パイプ378の一端部が取り付けられてい
る。この処理液供給パイプ378には、純水供給源から
の純水を純水供給バルブ379を介して供給することが
でき、エッチング液供給源からのエッチング液をエッチ
ング液供給バルブ380を介して供給できるようになっ
ている。
【0074】窒素ガス供給管365からの窒素ガスは、
取り付けブロック360のガス通路362から、内筒2
56と処理液供給ノズル370の管部371との間に形
成されたガス通路381に導かれ、さらに、遮断板25
0の中央の開口259からウエハWの表面に向かって吹
き出される。
【0075】図7は、上記の基板処理装置の制御系統の
構成を説明するためのブロック図である。マイクロコン
ピュータなどを含む制御装置400は、メカチャック2
21を回転駆動するためのモータ222、およびメカチ
ャック221に組み込まれたエアシリンダ347への圧
縮エアの供給を切り換えるエア供給バルブ297を制御
する。さらに、制御装置400は、エッジリンスノズル
225の水平移動のためのモータ235、エッジリンス
ノズル225の昇降のためのモータ242、エッジリン
スノズル225への純水供給のための純水供給バルブ2
03、およびエッジリンスノズル225へのエッチング
液供給のためのエッチング液供給バルブ204を制御す
る。また、制御装置400は、遮断板250を昇降させ
るためにボールねじ機構263のモータ263cを制御
し、遮断板250の回転駆動のためにモータ275を制
御する。また、制御装置400は、処理液供給ノズル3
70への純水の供給を純水供給バルブ379の開閉によ
り制御し、処理液供給ノズル370へのエッチング液の
供給をエッチング液供給バルブ380の開閉により制御
する。さらに、制御装置400は、窒素ガス供給バルブ
366の開閉により、ウエハWへの窒素ガスの供給を制
御する。また、制御装置400は、純水供給バルブ20
1およびエッチング液供給バルブ202を開閉制御し
て、裏面ノズル223への純水およびエッチング液の供
給を制御する。
【0076】
【ここから↓】ウエハ処理プロセスの例を示せば、次の
とおりである。
【0077】この基板処理装置においては、上述の片面
除去処理、両面除去処理、またはベベル除去処理を行う
ことができる。片面除去処理の場合には、たとえば、ウ
エハWの裏面(下面)にエッチング液を供給しつつウエ
ハWの表面(上面)に純水を供給することで、ウエハW
の裏面の不要物が除去される。また、両面除去処理の場
合には、たとえば、ウエハWの両面にエッチング液や純
水などのリンス液を供給することでウエハWの両面の不
要物が除去される。さらに、ベベル除去処理の場合に
は、たとえば、ウエハWの表面の中央部を純水で覆いつ
つウエハWの表面の周縁部に向けて直接エッチング液を
供給する(直接供給)ことで、ウエハWの周縁部および
端面の不要物が除去される。あるいは、ウエハWの裏面
にエッチング液を供給しつつウエハWの表面に窒素ガス
を供給することで、ウエハWの周縁部にエッチング液を
回り込ませて(回り込み供給)、ウエハWの周縁部およ
び端面の不要物が除去される。
【0078】そして、これら片面除去処理、両面除去処
理、またはベベル除去処理(以下、まとめて不要物の除
去処理という)の後、次いで、ウエハWの表裏面を純水
などのリンス液で洗浄するリンス処理が行われる。そし
て、最後に、ウエハWの両面に乾燥用の窒素ガスが供給
されてウエハWを乾燥させるための乾燥処理が行われ
る。
【0079】ここでまず、上述のベベル除去処理の場合
の処理動作を説明する。まず、制御装置400は、モー
タ222を付勢してメカチャック221を回転駆動し、
これに保持されたウエハWを回転させる。一方、制御装
置400は、モータ235およびモータ242を制御す
ることにより、エッジリンスノズル225を、ウエハW
から所定の高さにおいて、ウエハWの周縁部に向けて処
理液を吐出する位置へと導く。エッジリンスノズル22
5が適切に配置された後、制御装置400は、エッチン
グ液供給バルブ204を開成してエッジリンスノズル2
25からエッチング液を吐出させる。これと同時に、あ
るいはこの直前に、制御装置400は、純水供給バルブ
379を開成して、ウエハWの表面の中央に純水を供給
させる。このようにすれば、ウエハWの表面の中央領域
が、エッチング液のミストの付着による腐食から保護さ
れつつ、ウエハWの表面の周縁部および端面の不要物が
除去される。
【0080】また、上述の片面(裏面)除去処理の場合
には、上記と同様にウエハWを回転させた状態で、純水
供給バルブ379を開成してウエハWの表面中央に純水
を供給した後に、この純水の供給を行いつつ、エッチン
グ液供給バルブ202を開成して裏面ノズル223から
エッチング液をウエハWの裏面中央に向けて吐出する。
これにより、ウエハWの表面が、エッチング液のミスト
の付着による腐食から保護されつつ、ウエハWの表面の
片面(裏面)の不要物が除去される。
【0081】また、上述の両面除去処理を行う場合に
は、上記と同様にウエハWを回転させた状態で、制御装
置400は、エッチング液供給バルブ380,202を
開成させる。これにより、ウエハWの表裏面には、各中
央からエッチング液が供給され、このエッチング液が遠
心力によってウエハWの表裏面の全域へと広がることに
なる。なお、このとき、バルブ297,203、20
4,379,366,201は、閉成状態とされる。ま
た、遮断板250は、ウエハWから離間した上方位置
(図1に示す位置)にある。
【0082】ここで、本発明の特徴部分であるウエハW
のずらし動作について、図8を用いて詳しく説明する。
図8には、上側に時間と回転速度の関係、下側に時間と
基板挟持状態の関係を示すグラフが描かれている。ま
た、上側の時間と回転速度の関係を示すグラフにおい
て、実線はメカチャック221の回転速度を、破線はウ
エハWの回転速度を示している。また、この実線と破線
に囲まれた斜線部分の面積が、ウエハWのずれ量に相当
することになる。
【0083】図8に示すように、ウエハWのずらし動作
は、以下のような手順で行われる。
【0084】(1)時間T1に至るまでの期間、メカチ
ャック221によってウエハWを確実に挟持した状態
で、メカチャック221をモータ222によって所定の
回転速度(たとえば200rpm)で回転させる。(ス
テップS1)
【0085】(2)このステップS1の後、時間T1と
なったときに、メカチャック221によるウエハWの挟
持を解除し、基板挟持力を0にする。ただし、メカチャ
ック221の回転速度はステップS1と同じままであ
る。(ステップS2)
【0086】(3)このステップS2の後、時間T2か
らT3までの期間、制御装置400によってモータ22
2を制御して、メカチャック221の回転の加速を行
い、メカチャック221の回転速度をたとえば400r
pmまで増加させる。(ステップS3)
【0087】(4)このステップS3の後、時間T3か
らT4までの期間、制御装置400によってモータ22
2を制御して、メカチャック221の回転速度を一定速
度(400rpm)のままで維持させる。(ステップS
4)
【0088】(5)このステップS4の後、時間T4か
らT5までの期間、制御装置400によってモータ22
2を制御して、メカチャック221の回転の減速を行
い、メカチャック221の回転速度をステップS1およ
びS2での速度(200rpm)まで減少させる。(ス
テップS5)
【0089】(6)このステップS5の直後、時間T5
となったときに、メカチャック221によるウエハWの
挟持を元に戻して基板挟持力を増加させ、確実にウエハ
Wを挟持して、その後しばらくの間はメカチャック22
1の回転速度はそのままの速度(200rpm)で維持
する。(ステップS6)
【0090】(7)このステップS6の後は、ステップ
S1〜S6のステップを複数回、たとえば4回繰り返
し、このウエハWの不要物の除去処理を終了する。
【0091】なお、これらのステップS1〜S6を複数
回含むウエハWの処理の期間においては、ウエハWに対
してエッチング液や純水などの処理液が常に供給されて
いる。ただし、特にベベル除去処理の場合には、上記ス
テップS2〜S5(時間T1〜T5)のウエハWのずら
し動作が行われている期間においては、エッチング液供
給バルブ204を閉じてエッジリンスノズル225から
のエッチング液の供給を停止させるのが好ましい。これ
により、エッチング液がウエハW中央のデバイス形成領
域に飛散するのを防止することができる。
【0092】また、このステップS1〜S6におけるウ
エハWのずれ量(図8の斜線部分の面積)が、角度にし
てたとえば90°程度となるように、メカチャック22
1の回転速度、加速時間(T2〜T3)、減速時間(T
4〜T5)、等速時間(T3〜T4)、および処理液の
流量などの条件が定められている。なお、これを4回繰
り返すとウエハWがほぼ1周程度ずれることになる。
【0093】さらに、この実施形態においては、時間T
1〜T2(ステップS2)、時間T2〜T3(ステップ
S3)、時間T3〜T4(ステップS4)、および時間
T4〜T5(ステップS5)、はぞれぞれ、たとえば
0.1秒間となるように設定されている。これらの時間
はウエハWのずらし動作が良好に行われる範囲であれば
よく、たとえば、それぞれのステップの時間は0.1〜
1秒間の範囲で適宜設定してもよい。また、それぞれの
ステップの時間は必ずしも等しくする必要はない。特
に、ステップS4の時間T3〜T4をより長く設定して
ウエハWのずれ量を大きくとるようにしてもよい。
【0094】以上の不要物の除去処理に引き続いて、リ
ンス処理では、制御装置400は、エッチング液の供給
を停止させるとともに、純水供給バルブ201,20
3,379などを開成状態として、ウエハWに純水を供
給し,エッチング液を洗い流す。
【0095】そして所定時間経過後、純水の供給を停止
させてリンス処理が終了すると、、制御装置400は、
モータ263cを駆動して遮断板250をウエハWの近
傍の高さまで下降させるとともに、モータ275を駆動
して遮断板250をメカチャック221の回転方向と同
方向に高速回転させ、乾燥処理を開始する。このとき、
制御装置400は、モータ222を制御することによっ
てメカチャック221を高速回転させ、その回転と遮断
板250の回転とをほぼ同期させる。さらに、制御装置
400は、窒素ガス供給バルブ366を開成して、遮断
板250とウエハWとの間の制限された空間に窒素ガス
を充満させる。
【0096】このようにして、ウエハWの高速回転によ
る水切り乾燥が、窒素ガスで満たされた酸素の少ない空
間で効率的に行われる。この場合に、遮断板250がウ
エハWとほぼ同期して回転させられることにより、処理
室内における気流の乱れを防止でき、ウエハWの処理を
良好に行うことができる。
【0097】<実施形態の効果>
【0098】以上のステップS2〜S5のように、制御
装置400によってモータ222およびエアシリンダ3
47を制御して、メカチャック221の回転を所定の回
転速度(200rpm)から加速した後に減速させると
ともに、このメカチャック221の回転の加速時から減
速時にまたがる期間、特に時間T2〜T5を含む期間に
おいて、基板挟持力を低減させることで、ウエハWのず
らし動作を行う。これにより、時間T5においてウエハ
Wを再び挟持した時にウエハWとメカチャック221と
の相対的な摩擦を抑制することができるとともに、ウエ
ハWのずれ量を大きくとることができる。したがって、
パーティクルの発生を抑制するとともに、ウエハWの周
端面全域を確実に処理できる。
【0099】ここで、このような効果を有する作用につ
いて、図8を参照して説明する。まず、メカチャック2
21による基板挟持力を戻して確実にウエハWを挟持す
るのは減速時(時間T4〜T5)であるため、ウエハW
とメカチャック221との回転速度差が非常に少なく、
したがって、ウエハWとメカチャック221との相対的
な摩擦を抑制することができ、パーティクルの発生を抑
制することができる。
【0100】一方、メカチャック221の加速時および
一定速時は、逆に、ウエハWとメカチャック221との
回転速度差が大きくなるため、ウエハWのずれ量(図8
の斜線部分の面積)を大きくすることができ、ウエハW
の周端面全域を確実に処理できる。
【0101】また、メカチャック221の回転を加速し
た後、ステップS4のように等速回転させ、その後に減
速させているので、等速回転している時間(T3〜T
4)を変更するだけでウエハWのずれ量を容易に調整す
ることができる。
【0102】また、上述の回り込み供給によってベベル
除去処理を行う場合以外は、ウエハWの両面ともに処理
液が供給されるので、この処理液が基板の回転に対する
ブレーキ力をより多く与えることができる。これによ
り、パーティクルの発生をさらに抑制するとともに、基
板の周端面全域をさらに確実に処理できる。
【0103】また、ベベル除去処理を行う場合は、ウエ
ハWの周端面全域について良好に処理することが重要と
なるが、このような場合に本発明を有効に適用できる。
さらに、このベベル除去処理を行う場合に、ウエハWの
周縁部への処理液の供給を停止させれば、ウエハWのず
らし動作時に、処理すべきでないウエハW中央のデバイ
ス形成領域に処理液が飛散するのを抑制することができ
る。
【0104】<実施形態の変形例>
【0105】以上、この発明の実施形態について説明し
たが、この発明は他の形態で実施することもできる。
【0106】(ア)たとえば、上記の実施形態では、時
間T1〜T5の期間、押し付け用挟持部材314をウエ
ハWの端面から退避させることによって、ウエハWの挟
持を解除して基板挟持力を0とし、挟持部材311〜3
14によるウエハWをずらしているが、ウエハWをずら
すことができる範囲でウエハWの挟持を緩和して基板挟
持力を弱めるだけでも、同様の目的を達成できる。この
場合には、たとえば、単動型のエアシリンダ347に代
えて複動型のエアシリンダを用いて、ウエハWの端面に
対する押し付け力を調整できるようにしておき、その押
し付け力を弱めることにより、ウエハWの挟持を緩和し
て基板挟持力を小さくするようにすればよい。
【0107】(イ)また、上記の実施形態では、基板挟
持力を低減させ始める(減少させる)のは、メカチャッ
ク221の回転の加速開始前(時間T1)となっている
が、加速開始と同時(時間T2)、または加速中(時間
T2〜T3)のいずれの時期であってもよく、また、基
板挟持力を元に戻す(増加させる)のは、減速終了と同
時(時間T5)となっているが、減速中(時間T4〜T
5)、または減速終了以降(時間T5よりも後)のいず
れであってもよい。すなわち、メカチャック221の回
転の加速時(時間T2〜T3)から減速時(時間T4〜
T5)にまたがる期間で基板挟持力を低減させていれば
よい。
【0108】ただし、本発明の効果をより向上させるに
は、少なくともメカチャック221の回転の加速開始
(時間T2)から減速終了(時間T5)までを含む期間
で基板挟持力を低減させるのが好ましい。すなわち、時
間T2と同時かそれよりも前に基板挟持力を減少させ、
時間T5と同時かそれ以降に基板挟持力を増加させるの
がよい。
【0109】(ウ)また、上記の実施形態では、基板挟
持力が基板保持力に相当し、ウエハWの端面を掴んでウ
エハWを挟持するメカチャック221を用いているが、
ウエハWの一方面(たとえば裏面)を吸引口で吸引して
吸着保持するいわゆるバキュームチャックであってもよ
い。このバキュームチャックの場合には、基板吸引力が
基板保持力に相当し、この基板吸引力を、バキュームチ
ャックの吸引配管に介装された圧力調整弁によって変更
してもよい。
【0110】(エ)また、上記の実施形態では、ウエハ
Wのずらし動作を複数回行っているが、1回であっても
よい。ウエハWの周端面全域の処理をより良好にするた
めには、ウエハWのずらし動作の回数は多いほどよい
が、あまり多くすると処理中のウエハWの回転数が安定
せず、ウエハW全体の処理が不安定になってしまう可能
性がある。
【0111】(オ)また、上記の実施形態では、処理液
としては、薬液としてのエッチング液およびリンス液と
しての純水を用いているが、これに限らない。薬液とし
ては、弗酸、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、酢酸、蓚酸、ク
エン酸、TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロ
オキサイド)、アンモニア、およびこれらの過酸化水素
水溶液のうちの少なくともいずれか1つ、あるいは、こ
れらのうちの少なくとも2つの混合液、たとえば、弗硝
酸(弗酸と硝酸の混合溶液)や王水(塩酸と硝酸の混合
溶液)などのうちのいずれであってもよい。また、リン
ス液の場合には、IPA(イソプロピルアルコール)な
どの有機溶剤、ならびに炭酸水、オゾン水、磁気水、還
元水(水素水)、およびイオン水のうちの少なくともい
ずれか1つであってもよい。
【0112】(カ)また、上記の実施形態では、メカチ
ャック221を等速回転させるステップS4が含まれて
いるが、なくてもよい。すなわち、図8において、時間
T3〜T4の処理をなくしてもよい。ただし、ウエハW
のずれ量を効率よく十分に確保するためには、ステップ
S4はある方がよい。
【0113】(キ)また、上記の実施形態では、遮断板
250をウエハWとともに回転させることとしたが、遮
断板250は回転させなくてもよい。すなわち、遮断板
250は必ずしも回転可能なものである必要はない。
【0114】(ク)さらに、上述の実施形態では、半導
体ウエハに対してエッチング液を用いた処理を施すため
の装置を例にとったが、この発明は、液晶表示装置用ガ
ラス基板、プラズマディプレイパネル用ガラス基板、フ
ォトマスク用ガラス基板などの他の被処理基板(特に、
ほぼ円形の場合)に対して処理を施すための装置にも適
用することができる。
【0115】その他、特許請求の範囲に記載された事項
の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【0116】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1に
係る発明の基板処理方法によると、パーティクルの発生
を抑制するとともに、基板の周端面全域を確実に処理で
きるという効果を奏する。
【0117】また、請求項2に係る発明の基板処理方法
によると、請求項1の発明の効果をさらに向上させ、パ
ーティクルの発生をさらに抑制するとともに、基板の周
端面全域をさらに確実に処理できるという効果を奏す
る。
【0118】また、請求項3に係る発明の基板処理方法
によると、基板のずれ量を容易に調整することができる
という効果を奏する。
【0119】また、請求項4に係る発明の基板処理方法
によると、請求項1から3までの発明の効果をさらに向
上させ、パーティクルの発生をさらに抑制するととも
に、基板の周端面全域をさらに確実に処理できるという
効果を奏する。
【0120】また、請求項5に係る発明の基板処理方法
によると、基板の周端面全域について良好に処理するこ
とができるという効果を奏する。
【0121】また、請求項6に係る発明の基板処理方法
によると、基板のずらし動作時に、処理すべきでない基
板中央のデバイス形成領域に処理液が飛散するのを抑制
することができるという効果を奏する。
【0122】また、請求項7に係る発明の基板処理装置
によると、パーティクルの発生を抑制するとともに、基
板の周端面全域を確実に処理する装置を提供できるとい
う効果を奏する。
【0123】また、請求項8に係る発明の基板処理装置
によると、パーティクルの発生を抑制するとともに、基
板の周端面全域を確実に処理する装置を提供できるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構
成を説明するための図解的な断面図である。
【図2】メカチャックに関連する構成の詳細を説明する
ための断面図である。
【図3】メカチャックを駆動するための駆動機構の構成
を説明するための断面図である。
【図4】メカチャックの内部構造を説明するための透視
平面図である。
【図5】連結部材の近傍の構成を抽出して描いた底面図
である。
【図6】遮断板の近傍の構成を示す断面図である。
【図7】上記の基板処理装置の制御系統の構成を説明す
るためのブロック図である。
【図8】この発明の一実施形態に係る、ウエハWのずら
し動作時の、ウエハおよびメカチャックの回転速度と時
間、ならびに基板挟持状態と時間との関係を示すグラフ
である。
【図9】従来の技術に係る、ウエハWのずらし動作時
の、ウエハおよびメカチャックの回転速度と時間、なら
びに基板挟持状態と時間との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
201 純水供給バルブ 202 エッチング液供給バルブ 203 純水供給バルブ 204 エッチング液供給バルブ 221 メカチャック 222 モータ 223 裏面ノズル 225 エッジリンスノズル 226 吐出部 235 モータ 242 モータ 250 遮断板 251 回転軸 291 リップシール 292 環状空間 293 エア通路 294 貫通孔 295 エア供給路 296 エア供給管 297 エア供給バルブ 298 貫通孔 299 エア通路 311〜313 位置規制用挟持部材 314 押し付け用挟持部材 320 ベース部 321 支持部 322 規制部 323 丸軸 345 レバー 347 エアシリンダ 348 ロッド 349 本体部 354 エア供給路 364 管継ぎ手 365 窒素ガス供給管 366 窒素ガス供給バルブ 370 処理液供給ノズル 378 処理液供給パイプ 379 純水供給バルブ 380 エッチング液供給バルブ 381 ガス通路 400 制御装置 S1〜S6 ステップ T1〜T5 時間 W ウエハ
フロントページの続き Fターム(参考) 3B201 AA02 AA03 AB34 AB42 BB24 BB45 BB92 BB93 CC01 CC12 4D075 AC65 AC94 CA47 CA50 DA06 DB13 DB14 DC22 DC24 DC28 EA05 4F042 AA02 AA06 AA07 AA08 AA10 AB00 BA05 EB09 EB13 EB18 EB21 EB23 5F043 AA01 AA40 EE35

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板保持機構によって所定の基板保持力で
    基板を保持する基板保持工程と、 上記基板保持機構に保持されている基板に処理液を供給
    する処理液供給工程と、 上記基板保持機構を所定の回転速度で回転させる基板回
    転工程と、 上記基板保持機構の回転を上記所定の回転速度から加速
    する加速回転工程と、 この回転加速工程の後に、基板保持機構の回転を上記所
    定の回転速度付近まで減速する減速回転工程と、 上記加速回転工程から減速回転工程にまたがる期間にお
    いて、上記基板保持機構による基板保持力を低減させる
    基板保持力低減工程と、を備えることを特徴とする基板
    処理方法。
  2. 【請求項2】上記基板保持力低減工程は、少なくとも上
    記加速回転工程の開始から上記減速回転工程の終了まで
    を含む期間において継続して行われることを特徴とする
    請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 【請求項3】さらに、上記加速回転工程から上記減速回
    転工程に移行する途中において、上記基板保持機構をほ
    ぼ一定の回転速度で回転させる等速回転工程を備えるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の基板処理方
    法。
  4. 【請求項4】上記処理液供給工程は、基板の両面に処理
    液を供給することを特徴とする請求項1から3までのい
    ずれかに記載の基板処理方法。
  5. 【請求項5】上記処理液供給工程は、基板の一方面の周
    縁部に向けて処理液を供給することを特徴とする請求項
    1から3までのいずれかに記載の基板処理方法。
  6. 【請求項6】上記基板保持力低減工程が行われている期
    間は、上記処理液供給工程における周縁部への処理液の
    供給を停止させることを特徴とする請求項5に記載の基
    板処理方法。
  7. 【請求項7】基板保持機構によって所定の基板保持力で
    基板を保持しつつ該基板保持機構を回転させるととも
    に、基板に処理液を供給して基板を処理する基板処理方
    法において、 上記基板保持機構の回転を所定の回転速度から加速した
    後に減速させるとともに、この基板保持機構の回転の加
    速時から減速時にまたがる期間において基板保持力を低
    減させ、基板保持機構に対して基板を相対的に回転させ
    ることを特徴とする基板処理方法。
  8. 【請求項8】所定の基板保持力で基板を保持する基板保
    持機構と、 この基板保持機構による基板保持力を変更する基板保持
    力変更手段と、 上記基板保持機構を回転させる回転駆動機構と、 上記基板保持機構に保持されている基板に処理液を供給
    する処理液供給機構と、 上記基板保持機構の回転を所定の回転速度から加速した
    後に減速させるとともに、この基板保持機構の回転の加
    速時から減速時にまたがる期間において基板保持力を低
    減させるように、上記回転駆動手段および上記基板保持
    力変更手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴
    とする基板処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005080007A1 (en) * 2004-02-24 2005-09-01 Ebara Corporation Substrate processing apparatus and method
JP2006310395A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Tokyo Seimitsu Co Ltd ダイシング装置のウェーハ洗浄方法
JP2010045233A (ja) * 2008-08-14 2010-02-25 Disco Abrasive Syst Ltd 樹脂被覆装置

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