JP2003117167A - 遊技機、コンピュータプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

遊技機、コンピュータプログラムおよび記録媒体

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JP2003117167A
JP2003117167A JP2001319740A JP2001319740A JP2003117167A JP 2003117167 A JP2003117167 A JP 2003117167A JP 2001319740 A JP2001319740 A JP 2001319740A JP 2001319740 A JP2001319740 A JP 2001319740A JP 2003117167 A JP2003117167 A JP 2003117167A
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JP
Japan
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gaming machine
signal
gaming
state
game
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Application number
JP2001319740A
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English (en)
Inventor
Masahiro Takagi
正宏 高木
Hiroshi Kanazawa
広嗣 金沢
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Maruhon Industry Co Ltd
Original Assignee
Maruhon Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他の遊技機の遊技状態を容易に知ることがで
きる遊技機を実現する。 【解決手段】 特別図柄制御装置32の画面には、5人
の少女を模したキャラクタ画像が表示されている。各キ
ャラクタ画像は、左から順に1番台〜5番台の遊技機に
対応している。各キャラクタ画像には、大中小の3種類
の大きさが用意されており、通常確率時には小のキャラ
クタ画像が表示され、通常確率時で大当りが発生した場
合は中のキャラクタ画像が表示され、確変大当りまたは
高確率時には大のキャラクタ画像が表示される。図11
(B)に示す例では、中のキャラクタ画像C4bが表示
されているため、4番台で通常確率時の大当りが発生し
たと分かる。なお、この画面を見ている遊技者は、3番
台で遊技をしており、確変大当りが発生したため、大の
キャラクタ画像C3cが表示されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、遊技状態に対応して
賞媒体を払出す遊技機、その遊技機を機能させるための
コンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログ
ラムが記録された記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機として、たとえば
図23に示すパチンコ機が知られている。図23は従来
のパチンコ機を正面から見た概略説明図である。パチン
コ機500に設けられた操作ハンドル501を操作して
発射された遊技球が、第1種始動口502、あるいは、
両翼を開放した普通電動役物503に入賞すると、図柄
表示装置504が画面上の横方向3個所において複数の
図柄(たとえば、0〜9)を上下方向にスクロール表示
する。そして、所定時間経過後に3個所におけるスクロ
ールが停止し、そのときの3つの停止図柄が大当り図柄
(たとえば、図23に示すように777)の場合に大当
りが発生し、扉式の開閉部材505が開作動し、大入賞
口506が形成される。そして、大入賞口506に遊技
球が入賞すると、入賞球1個に付き、所定個数(たとえ
ば、15個)の賞球が上受け皿508に払出される。ま
た、大入賞口506に入賞した入賞球の数が所定数(た
とえば、10個)に達するか、あるいは、大入賞口50
6が開口してから所定時間(たとえば、30秒)経過す
るか、いずれかの条件が満たされると、開閉部材505
が閉作動し、大入賞口506が閉口する。さらに、大入
賞口506に入賞した遊技球が大入賞口506の内部に
設けられた特定領域507を通過すると、大入賞口50
6が連続して開口する権利が発生する。このように、大
入賞口506が開口してから閉口するまでを1ラウンド
とし、遊技球が特定領域507を通過することを条件と
して、複数のラウンド(たとえば、16ラウンド)の遊
技を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】パチンコ店では、通路
に沿って複数のパチンコ機(以下、台ともいう)が対向
して配列されており、遊技者は、各台の正面に置かれた
椅子に座って遊技を行う。このように、パチンコは、個
人遊技ではあるが、他の遊技者に対する競争心も少なか
らずあるため、自分が遊技している台は、他の台よりも
出玉が多いか少ないか、あるいは、自分が座っている列
における大当りの発生状況など、他の台の遊技状態が気
になるものである。しかし、台の前に座った状態で上体
を反らせば、近傍の台の遊技状態は見ることができる
が、離れた台の遊技状態を見ることは困難である。ま
た、遊技球は特別図柄の変動状態などを見ることに集中
していたいため、なるべくよそ見はしたくない。
【0004】そこでこの発明は、上記問題を解決するた
めになされたものであり、他の遊技機の遊技状態を容易
に知ることができる遊技機を実現することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段・作用および効果】この発
明は、上記目的を達成するため、請求項1ないし請求項
9に記載の発明では、遊技状態に対応して賞媒体を払出
す遊技機において、他の遊技機と識別するための識別情
報および前記遊技状態を示す情報を有する信号を前記他
の遊技機へ送信する送信手段と、前記他の遊技機から前
記信号を受信する受信手段と、この受信手段により受信
された信号に基いて、前記信号を送信してきた遊技機の
遊技状態を示す情報を報知する報知手段とを備えたとい
う技術的手段を用いる。
【0006】送信手段は、他の遊技機と識別するための
識別情報および遊技状態を示す情報を有する信号を他の
遊技機へ送信し、受信手段は、他の遊技機から前記信号
を受信し、報知手段は、受信手段により受信された信号
に基いて、前記信号を送信してきた遊技機の遊技状態を
示す情報を報知する。つまり、遊技機は、他の遊技機と
識別するための識別情報および遊技状態を示す情報を有
する信号を相互に送受信し、その信号を受信した遊技機
は、その受信した信号に基いて、信号を送信してきた遊
技機の遊技状態を示す情報を報知するため、遊技者は、
その報知内容を知ることにより、上記の信号を送信して
きた他の遊技機の遊技状態を知ることができる。したが
って、他の遊技機の遊技状態を知ることができるととも
に、自身が遊技している遊技機の遊技状態を他の遊技機
へ知らせることができる遊技機を実現することができ
る。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の遊技機において、遊技状態が遊技者に有利な遊技状
態に変化するか否かを抽選する抽選手段を備えており、
前記遊技状態を示す情報は、前記抽選手段による抽選結
果に対応する抽選結果情報であるという技術的手段を用
いる。
【0008】つまり、遊技機は、遊技状態が遊技者に有
利な遊技状態に変化するか否かを抽選する抽選手段によ
る抽選結果に対応する抽選結果情報および識別情報を有
する信号を相互に送受信し、その信号を受信した遊技機
は、受信した信号に基いて、信号を送信してきた遊技機
における抽選結果に対応する抽選結果情報を報知するた
め、遊技者は、その報知内容を知ることにより、上記の
信号を送信してきた他の遊技機の抽選結果を知ることが
できる。また、自身の抽選結果に対応する抽選結果情報
および識別情報を他の遊技機へ送信することにより、自
身の抽選結果を他の遊技機へ知らせることができる。た
とえば、大当りという抽選結果が発生した3番台のパチ
ンコ機(遊技機)から両隣の2番台および4番台のパチ
ンコ機へ、大当りの発生を報知する情報と、3番台とい
う台番号(識別情報)とを有する信号を送信すると、そ
の信号は、2番台および4番台にそれぞれ受信され、さ
らに、その信号は、2番台から1番台へ4番台から5番
台へ送信され、それぞれ受信される。そして、1番台、
2番台、4番台および5番台のパチンコ機にそれぞれ設
けられた特別図柄制御装置32(報知手段)は、キャラ
クタROM32i(記憶手段)から、3番台の大当りに
対応するキャラクタ画像を読出して画面に表示する。こ
れにより、画面に表示されたキャラクタ画像を見た遊技
者は、3番台で大当りが発生したことを容易に知ること
ができる。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の遊技機において、前記抽選手段は、遊技状態が遊技
者に有利な遊技状態に変化し易い遊技状態に変化するか
否かを抽選するという技術的手段を用いる。
【0010】つまり、遊技機は、遊技状態が遊技者に有
利な遊技状態に変化し易い遊技状態に変化するか否かを
抽選する抽選手段による抽選結果に対応する抽選結果情
報および識別情報を有する信号を相互に送受信し、その
信号を受信した遊技機は、受信した信号に基いて、信号
を送信してきた遊技機における抽選結果に対応する抽選
結果情報を報知するため、遊技者は、その報知内容を知
ることにより、上記の信号を送信してきた他の遊技機の
抽選結果を知ることができる。また、自身の抽選結果に
対応する抽選結果情報および識別情報を有する信号を他
の遊技機へ送信することにより、自身の抽選結果を他の
遊技機へ知らせることができる。たとえば、大当りの発
生する確率が高い遊技状態に変化する(以下、確変とい
う)という抽選結果が発生した3番台のパチンコ機(遊
技機)から両隣の2番台および4番台のパチンコ機へ、
確変の発生を報知する情報と、3番台という台番号(識
別情報)とを有する信号を送信すると、その信号は、2
番台および4番台にそれぞれ受信され、さらに、その信
号は、2番台から1番台へ4番台から5番台へ送信さ
れ、それぞれ受信される。そして、1番台、2番台、4
番台および5番台のパチンコ機にそれぞれ設けられた特
別図柄制御装置32(表示手段)は、キャラクタROM
32i(記憶手段)から、3番台の確変に対応するキャ
ラクタ画像(表示情報)を読出して画面に表示する。こ
れにより、画面に表示されたキャラクタ画像を見た遊技
者は、3番台で確変が発生したことを容易に知ることが
できる。
【0011】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し請求項3のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記遊技状態を示す情報は、遊技機が払出した賞媒体数に
関する情報を示すものであるという技術的手段を用い
る。
【0012】つまり、遊技機は、払出した賞媒体数に関
する情報および識別情報を有する信号を相互に送受信
し、その信号を受信した遊技機は、受信した信号に基い
て、信号を送信してきた遊技機の払出した賞媒体数に関
する情報を報知するため、遊技者は、その報知内容を知
ることにより、上記の信号を送信してきた他の遊技機の
払出した賞媒体数に関する情報を知ることができる。ま
た、自身の払出した賞媒体数に関する情報および識別情
報を有する信号を遊技機へ送信することにより、自身の
払出した賞媒体数に関する情報を他の遊技機へ知らせる
ことができる。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項1ない
し請求項4のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記遊技状態を示す情報は、遊技機の稼働率に関する情報
であるという技術的手段を用いる。
【0014】つまり、遊技機は、遊技機の稼働率に関す
る情報および識別情報を有する信号を相互に送受信し、
その信号を受信した遊技機は、受信した信号に基いて、
信号を送信してきた遊技機の稼働率に関する情報を報知
するため、遊技者は、その報知内容を知ることにより、
上記の信号を送信してきた他の遊技機の稼働率に関する
情報を知ることができる。また、自身の稼働率に関する
情報および識別情報を有する信号を遊技機へ送信するこ
とにより、自身の稼働率に関する情報を他の遊技機へ知
らせることができる。
【0015】請求項6に記載の発明では、請求項2ない
し請求項5のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記報知手段は、複数の画像を変動表示するとともに、前
記抽選手段による抽選結果に対応した画像を確定表示
し、前記受信手段が、前記他の遊技機の抽選結果情報を
有する信号を受信した場合は、その受信した信号に基い
て前記抽選結果情報を表示するという技術的手段を用い
る。
【0016】つまり、複数の画像を変動表示するととも
に、抽選手段による抽選結果に対応した画像を確定表示
する報知手段を備えた遊技機にあっては、遊技者は、ど
のような画像が確定表示されるかについて最も関心があ
るため、報知手段の画面に注目しながら遊技を行う。こ
のため、画面から目をそらし難い状況になるが、その画
面に他の遊技機の遊技状態を示す情報が表示されるた
め、画面から目をそらさなくても他の遊技機の遊技状態
を見ることができる。
【0017】請求項7に記載の発明では、請求項2ない
し請求項6のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記報知手段は、前記複数の画像を変動表示しているとき
に、前記信号を送信してきた遊技機の遊技状態を示す情
報を表示する場合は、前記複数の画像を変動表示する領
域を変化させることにより、前記遊技状態を示す情報を
表示する領域を作り出すという技術的手段を用いる。
【0018】つまり、報知手段が複数の画像を変動表示
しているときは、その変動表示している複数の画像がど
んな画像にて確定表示されるかが遊技者にとって重要で
あるため、その変動表示している様子が遊技者に見えな
くなってしまうと、遊技が面白くなくなってしまう。し
かし、複数の画像が変動表示する領域を変化させること
により、遊技状態を示す情報を表示する領域を作り出す
ことができるため、複数の画像が変動表示している様子
を見ることができ、遊技の面白さが失われることがな
い。
【0019】請求項8に記載の発明では、請求項6に記
載の遊技機において、前記報知手段は、前記複数の画像
を変動表示していないときに前記遊技状態を示す情報を
表示するという技術的手段を用いる。
【0020】つまり、報知手段が複数の画像を変動表示
しているときは、その変動表示している複数の画像がど
んな画像にて確定表示されるかが遊技者にとって重要で
あるため、その変動表示している様子が遊技者に見えな
くなってしまうと、遊技が面白くなくなってしまう。し
かし、複数の画像を変動表示していないときに遊技状態
を示す情報を表示するため、遊技の面白さが失われるこ
とがない。
【0021】請求項9に記載の発明では、請求項1ない
し請求項8のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記受信手段は、両隣の遊技機から前記信号を受信可能で
あり、前記送信手段は、前記信号を両隣の遊技機へ送信
可能であるとともに、前記受信手段により前記信号が受
信された場合は、両隣の遊技機のうち、前記信号を送信
してきた遊技機ではない方の遊技機へ前記受信した信号
を送信するという技術的手段を用いる。
【0022】つまり、遊技機は、自身において発生した
遊技状態に対応する情報および識別情報を有する信号を
両隣の遊技機へ送信するだけではなく、受信した信号
を、両隣の遊技機のうち、信号を送信してきた遊技機で
はない方の遊技機へ送信する。したがって、信号の送信
元となる遊技機から、その遊技機の両隣の遊技機へ送信
された信号は、その両隣の遊技機からそれぞれ順に外側
へ伝わって行くため、送信元の遊技機は、信号を両隣の
遊技機のみへ送信すればよい。このため、信号の送信対
象となる遊技機の総てに対して個別に信号を送信する場
合よりも、信号の送信系統を少なくすることができるた
め、その分、信号系統に侵入するノイズを軽減できる
し、信号系統を設けるための製造コストを低減すること
もできる。
【0023】請求項10に記載の発明では、遊技状態に
対応して賞媒体を払出す遊技機をコンピュータにより機
能させるためのコンピュータプログラムであって、他の
遊技機と識別するための識別情報を前記遊技状態を示す
信号に付して前記他の遊技機へ送信する送信処理と、前
記他の遊技機から前記信号を受信する受信処理と、この
受信処理により受信された信号に基いて、前記信号を送
信してきた遊技機の遊技状態を示す情報を報知する報知
処理とを含む処理をコンピュータが実行するためのコン
ピュータプログラムという技術的手段を用いる。
【0024】つまり、請求項1に記載の遊技機は、たと
えば、後述する発明の実施の形態に記載するように、パ
チンコ機(遊技機)に内蔵されたCPU(コンピュー
タ)により機能するため、上記コンピュータプログラム
をROMなどの記録媒体に記憶しておき、その記憶され
たコンピュータプログラムを上記CPU(コンピュー
タ)が実行することにより、上記パチンコ機(遊技機)
を機能させることができる。
【0025】請求項11に記載の発明では、遊技状態に
対応して賞媒体を払出す遊技機をコンピュータにより機
能させるためのコンピュータプログラムが記録された記
録媒体であって、他の遊技機と識別するための識別情報
を前記遊技状態を示す信号に付して前記他の遊技機へ送
信する送信処理と、前記他の遊技機から前記信号を受信
する受信処理と、 この受信処理により受信された信号
に基いて、前記信号を送信してきた遊技機の遊技状態を
示す情報を報知する報知処理とを含む処理をコンピュー
タが実行するためのコンピュータプログラムが記録され
た記録媒体という技術的手段を用いる。
【0026】つまり、コンピュータにより遊技を制御す
る遊技機にあっては、たとえば、後述する発明の実施の
形態に記載するように、パチンコ機(遊技機)に設けら
れたROMなどの記録媒に記録されたコンピュータプロ
グラムをCPU(コンピュータ)が実行することにより
機能することから、上記コンピュータプログラムを記録
したROMなどの記録媒体を使用することにより、請求
項1に記載の遊技機を実現できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る遊技機の実
施形態について図を参照して説明する。なお、以下に記
載する各実施形態では、この発明に係る遊技機として第
1種のパチンコ機を例に挙げて説明する。 <第1実施形態> [全体の主要構成]まず、この実施形態のパチンコ機同
士が接続されている状態およびパチンコ機の主要構成に
ついて図1ないし図6を参照して説明する。図1は、こ
の実施形態のパチンコ機同士が接続されている状態を示
す説明図である。図2は、図1の一部の詳細図である。
図3は、図2に示す接続状態を裏面から見た説明図であ
る。図4は、図1ないし図3に示すパチンコ機を正面か
ら見た説明図である。図5は、図4に示すパチンコ機に
設けられた遊技盤の構成を示す説明図である。図6は、
図4に示すパチンコ機の裏セットの構造を示す説明図で
ある。なお、図3および図6は、図4に示す遊技機外装
置部分71を省略して示す。
【0028】(パチンコ機間の接続状態)図1ないし図
3に示すように、この実施形態のパチンコ機1は、横方
向に複数配列されており、各パチンコ機1には、No.
1〜No.5・・・の台番号がそれぞれ割り付けられて
いる。以下、No.1〜No.5・・・の台番号が割り
付けられたパチンコ機1を、1番台〜5番台・・・と称
する。隣接するパチンコ機同士は通信ケーブルL1によ
り電気的に接続されており、大当りの発生などの遊技状
態を示す信号を他の台へ送信し、その信号を受信した台
に設けられた特別図柄制御装置(図5において符号32
で示す)において、何番台で大当り発生というメッセー
ジを表示する。これにより、遊技者は、どの台で大当り
が発生したのかを座った状態で知ることができる。
【0029】(パチンコ機1の主要構成)図4に示すよ
うに、パチンコ機1には、前枠2が開閉可能に備えられ
ており、その前枠2には、ガラス枠4が開閉可能に取付
けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4開閉用の
鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内
部には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側下方
には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射装置(図示省
略)を操作するための発射ハンドル15が回動可能に取
付けられている。ガラス枠4の下方には、賞球や貸球が
供給される賞球・貸球供給口6aが形成されており、こ
の賞球・貸球供給口6aの供給側には、その賞球・貸球
供給口6aから供給された賞球や貸球を溜めておくため
の上受け皿6が取り付けられている。上受け皿6の内部
には、スピーカ79aが設けられている。上受け皿6の
下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞
球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6
から排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成
されている。排出口7aの排出側には、その排出口7a
から排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7
が設けられている。また、遊技盤5の上方には、枠ラン
プ9が設けられており、下受け皿7の左側には、灰皿7
bが設けられている。前枠2の左端には、プリペイドカ
ードを読取ったり、残りの度数を表示したりする遊技機
外装置部分71が取付けられている。
【0030】(遊技盤5の主要構成)図5に示すよう
に、遊技盤5の略中央には、センターケース30が備え
られている。センターケース30には、天入賞口31
と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置34と、こ
の普通図柄表示装置34の始動可能な回数を4個のLE
Dにより表示する普通図柄記憶表示LED35と、複数
の特別図柄(この実施形態では0〜9)、背景画像、リ
ーチの予告を示す画像、大当りの予告を示す画像、リー
チの演出画像、大当り発生時の演出画像、大当り遊技中
の演出画像、客待ちデモンストレーション画像、他の台
の遊技状態などを液晶で表示する特別図柄制御装置32
とが備えられている。また、特別図柄制御装置32は、
その画面左から左表示領域H1、中表示領域H2および
右表示領域H3からなる3個所の表示領域を備えてお
り、各表示領域において特別図柄の変動表示および確定
表示などを行う(図20参照)。なお、特別図柄の始動
可能な回数として記憶している数(以下、特別図柄始動
記憶数と称する)は、特別図柄制御装置32の画面に表
示される。また、左表示領域H1において変動表示され
る特別図柄の列を左図柄列、中表示領域H2において変
動表示される特別図柄の列を中図柄列、右表示領域H3
において変動表示される特別図柄の列を右図柄列と称す
る。さらに、左表示領域H1において確定表示される特
別図柄を左確定図柄、中表示領域H2において確定表示
される特別図柄を中確定図柄、右表示領域H3において
確定表示される特別図柄を右確定図柄と称する。また、
各図柄列は、特別図柄制御装置32の画面上において上
下方向にスクロール表示(変動表示)される。
【0031】センターケース30の両側上方には、LE
Dにより装飾された装飾風車46がそれぞれ設けられて
いる。右側の装飾風車46の右斜め下方には、普通図柄
表示装置34を作動させる機能を有する普通図柄作動右
ゲート25が設けられており、左側の装飾風車46の左
斜め下方には、同じく普通図柄作動左ゲート26が設け
られている。センターケース30の両側下方には、風車
24がそれぞれ設けられており、右側の風車24の右斜
め下方には、右袖入賞口12が設けられており、左側の
風車24の左斜め下方には、左袖入賞口13が設けられ
ている。センターケース30の下方には、特別図柄制御
装置32を作動させる機能を有する第1種始動口27が
設けられており、この第1種始動口27の下部には普通
図柄表示装置34の停止図柄が当たり図柄となった場合
に両翼を開放する普通電動役物28が設けられている。
両翼を開放した普通電動役物28は、第1種始動口27
と同様に特別図柄制御装置32を作動開始させる機能を
備えている。
【0032】センターケース30の下方には、特別図柄
制御装置32の3個所の表示領域における確定図柄が大
当り図柄となった場合に作動する変動入賞装置40が設
けられている。この変動入賞装置40には、大当りの発
生時に開放動作して大入賞口41を両側に開口する翼形
状の開閉部材43,43が開閉可能に取り付けられてい
る。変動入賞装置40の右側には、右下入賞口14が設
けられており、変動入賞装置40の左側には、左下入賞
口44が設けられている。また、変動入賞装置40の内
部には、開閉部材43を連続して開放動作させる機能を
有する特定領域と、この特定領域を通過した遊技球を検
出する特定領域スイッチ(図7において符号42aで示
す)が設けられている。また、遊技盤5には、発射され
た遊技球を遊技領域へ案内するレール16が取付けられ
ており、遊技盤5の上部には、上部左右の両コーナーを
LEDなどにより装飾するコーナー飾り11が設けられ
ており、遊技盤5の左右には、LEDなどにより装飾す
るサイド飾り20がそれぞれ設けられている。さらに、
遊技盤5には、入賞しなかった遊技球をアウト球として
回収するアウト口45が設けられている。そして、遊技
盤5には、多くの釘(図示省略)が打ち込まれており、
遊技盤5に発射された遊技球は、釘の間を乱舞しながら
落下し、各入賞口や第1種始動口27に入賞したり、普
通図柄作動ゲート25,26を通過したり、あるいはア
ウト口45から回収されたりする。
【0033】(裏セットの構造)図6に示すように、パ
チンコ機1の裏セットの上部には、遊技球を貯留する球
タンク21が設けられており、その球タンク21の右端
下方には、球タンク21から流出した遊技球を案内する
タンクレール22が設けられている。タンクレール22
の下部には、タンクレール22を流下した遊技球を賞球
として払出す賞球ユニット62が設けられており、その
賞球ユニット62の下部には、タンクレール22を流下
した遊技球を貸球として払出す貸球ユニット63が設け
られている。タンクレール22の下部には、特別図柄制
御装置32が設けられており、その左端には、各種のL
EDの発光を制御するランプ制御装置300と、スピー
カ79aから出力される音声を制御する音声制御装置7
9とが設けられている。音声制御装置79の下部には、
賞球および貸球の払出しを制御する払出制御基板200
が設けられており、特別図柄制御装置32の下部には、
ランプ制御装置300、音声制御装置79および払出制
御基板200へ制御コマンドを出力する主基板100が
設けられている。払出制御基板200の下方には、発射
装置を駆動する発射モータ15eが設けられており、主
基板100の斜め右下には、各基板および装置へ電源を
供給する電源基板74が設けられている。主基板100
には、右隣のパチンコ機1と通信を行うための通信端子
80と、左隣のパチンコ機1と通信を行うための通信端
子81とが設けられている。通信端子80は、通信ケー
ブルL1により右隣のパチンコ機1の通信端子81と電
気的に接続されており、通信端子81は、通信ケーブル
L1により左隣のパチンコ機1の通信端子80と電気的
に接続されている。通信ケーブルは、双方向通信に適し
たケーブルである。また、主基板100には、他の台と
識別するための識別コードを設定するためのスイッチS
W1が設けられている。この実施形態では、スイッチS
W1は、ディップ式スイッチであり、5つのディップ式
スイッチを備える。これにより、「00000」〜「1
1111」の計32種類の識別コードを設定することが
できる。
【0034】[パチンコ機1の電気的構成]次に、パチ
ンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示
す図7を参照して説明する。パチンコ機1には、主基板
100が設けられており、この主基板100には、マイ
クロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロ
セッサ110には、大当りか否かの判定、出玉数の演
算、稼働率の演算、入賞数のカウント、大当りの遊技に
おけるラウンドの制御などの遊技の主な制御を実行する
メインCPU112と、このメインCPU112が各種
制御などを実行するためのコンピュータプログラムなど
が記録されたROM114と、遊技球が第1種始動口2
7を通過したことの検出結果や入賞などの遊技中に発生
する各種データ、ROM114から読出されたコンピュ
ータプログラムなどを一時的に格納するRAM116と
が搭載されている。主基板100には、次に記載するも
のが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口2
7または両翼を開放した普通電動役物28を通過したこ
とを検出する第1種始動口スイッチ27a、特別図柄制
御装置32、ランプ制御装置300、電源基板74、払
出制御基板200、音声制御装置79、入賞、リーチパ
ターン、大当りの発生、大当り図柄などに関する遊技盤
情報をパチンコホールの管理室などに設けられたコンピ
ュータ(図示省略)へ送信するための遊技枠情報端子基
板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53であ
る。
【0035】払出制御基板200には、主基板100か
ら送信される制御コマンドを入力して動作するマイクロ
プロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッ
サ210には、賞球や貸球の払出しなどを制御するサブ
CPU212と、このサブCPU212が賞球や貸球の
払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラム
が記録されたROM214と、サブCPU212が各種
制御プログラムを実行する際にROM214から読出さ
れた制御プログラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数
などの各種データを一時的に格納するRAM216とが
搭載されている。また、払出制御基板200には、電源
基板74、CR接続基板56、発射モータ15eを駆動
するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子
基板52および払出中継基板55が電気的に接続されて
いる。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動
基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させ
るための発射スイッチ15dが接続されている。
【0036】遊技枠中継基板53には、満杯検出スイッ
チ72、賞球切れ検出スイッチ64,65およびセンサ
中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基
板54は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出セン
サ62a,62bおよび払出中継基板55と電気的に接
続されている。払出中継基板55には、貸球切れスイッ
チ61、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63
が電気的に接続されている。盤面中継基板51には、普
通電動役物28を駆動する普通電動役物ソレノイド28
a、普通図柄表示装置34、普通図柄作動右ゲート25
を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ25a、
普通図柄作動左ゲート26を通過した遊技球を検出する
左ゲートスイッチ26a、大入賞口41に入賞した遊技
球を検出する大入賞口スイッチ41a、右袖入賞口12
に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ12
a、左袖入賞口13に入賞した遊技球を検出する左袖入
賞口スイッチ13a、右下入賞口14に入賞した遊技球
を検出する右下入賞口スイッチ14a、左下入賞口44
に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ44
a、天入賞口31に入賞した遊技球を検出する天入賞口
スイッチ31aおよび大入賞口中継基板50である。大
入賞口中継基板50には、特定領域スイッチ42a、特
定領域を変化させる部材を駆動する特定領域ソレノイド
42bおよび開閉部材43を駆動する大入賞口ソレノイ
ド41bが電気的に接続されている。電源基板74は、
CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続
基板56は、遊技機外装置部分71と電気的に接続され
ている。また、電源基板74は、AC24V(50Hz
/60Hz)の主電源70から電源の供給を受け、各基
板、装置および発射スイッチ15dなどへ必要電源を供
給する。
【0037】[特別図柄制御装置32の電気的構成]次
に、特別図柄制御装置32の主な電気的構成について、
それをブロックで示す図8を参照して説明する。特別図
柄制御装置32は、特別図柄表示器32a、液晶インバ
ータ基板32b、液晶アナログ基板32cおよび特別図
柄制御基板32dを備える。主基板100は、特別図柄
表示器32aによって表示すべき内容を指示する画像制
御コマンドをライン100aを介して特別図柄制御基板
32dに搭載されたサブCPU32eへ送信する。サブ
CPU32eは、主基板100から送信された画像制御
コマンドを受信するとともに、その受信した画像制御コ
マンドの内容をROM32fに記録されたコンピュータ
プログラムに従って解析する。RAM32rは、ROM
32fから読出されたコンピュータプログラムやサブC
PU32eの処理結果などを一時的に格納する。
【0038】続いてサブCPU32eは、その解析結果
をVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)32g
へ送出する。続いてVDP32gは、上記解析結果に対
応した画像をキャラクタROM32iから読出すととも
に、その読出した画像を構成するドットのアドレス、表
示色、回転、拡大および縮小などを上記解析結果に基づ
いて演算し、その演算結果を内蔵のパレットRAM32
hに一時的に格納する。続いてVDP32gは、パレッ
トRAM32hに格納されている演算結果に基づいてR
GB信号を液晶アナログ基板32cへ送出する。続いて
液晶アナログ基板32cは、取込んだRGB信号の色補
正および輝度調整を行い、その信号を液晶インバータ基
板32bへ送出する。液晶インバータ基板32bは、バ
ックライト電源の役割を果たし、取込んだ信号を昇圧
(たとえば、12Vから600V)し、特別図柄表示器
32aへ送出する。そして特別図柄表示器32aは、取
込んだ信号に対応する液晶ドットをスイッチングして表
示する。これにより、各種画像が表示される。
【0039】[台を特定するキャラクタ画像]次に、台
を特定するキャラクタ画像について図9および図10を
参照して説明する。図9は、1番台から5番台に対応付
けられているキャラクタ画像の説明図である。図10
は、特別図柄制御装置32に設けられたキャラクタRO
M32iに記憶されているキャラクタ画像を示す説明図
である。図9に示すように、1番台から5番台には、そ
れぞれキャラクタ画像C1〜C5が対応付けられてい
る。また、図10に示すように、各キャラクタ画像に
は、大中小の計3種類の大きさのキャラクタ画像が設定
されている。たとえば、キャラクタ画像C3には、大き
さが小のキャラクタ画像C3aと、大きさが中のキャラ
クタ画像C3bと、大きさが大のキャラクタ画像C3c
とが設定されている。これらの大きさの異なる各キャラ
クタ画像は、遊技状態に対応して使い分ける。
【0040】また、各キャラクタ画像には、台番号およ
び遊技状態を示す1バイトのコマンドが対応付けられて
いる。たとえば、10H(16進表示)の上位4ビット
「1」は台番号1であることを示し、下位4ビット
「0」は、大当りの発生確率が通常の遊技状態(以下、
通常確率状態という)を示す。また、下位4ビット
「1」は、通常遊技状態において単発の大当りが発生し
た遊技状態を示す。さらに、下位4ビット「2」は、通
常確率時において確変大当りが発生した遊技状態を示
す。ここで、確変とは、大当りの発生する確率が高い高
確率状態に変化することを意味し、特定の大当り図柄で
大当りになったことを確変大当りといい、その大当りの
最終ラウンドが終了した次の遊技が確変になる。さら
に、下位4ビット「3」は、高確率状態であることを示
す。
【0041】[遊技状態を表示するキャラクタ画像]次
に、遊技状態を表示するキャラクタ画像について図11
を参照して説明する。図11(A)は、3番台において
通常確率時の確変大当りが発生し、あるいは、3番台が
高確率状態であることを表示する画面の説明図であり、
図11(B)は、3番台において通常確率時の確変大当
りが発生し、あるいは、3番台が高確率状態であり、4
番台において通常確率時の単発大当りが発生したことを
表示する画面の説明図であり、図11(C)は、1番台
および3番台において通常確率時の確変大当りが発生
し、あるいは、1番台および3番台が高確率状態である
ことを表示する画面の説明図である。図11に示すよう
に、特別図柄制御装置32の画面上部には、横方向の3
個所に特別図柄が変動表示され、その下部に、キャラク
タ画像が横方向の5個所に表示される。つまり、5台分
の台に対応するキャラクタ画像が表示される。また、自
分が遊技している台は、キャラクタ画像列の中央に表示
される。この実施形態では、3番台で遊技しているた
め、3番台を識別するキャラクタ画像C3cが中央に表
示されている。
【0042】通常確率時の場合には、大きさが小のキャ
ラクタ画像を表示する。たとえば、図11(A)では、
大きさが小のキャラクタ画像C1a,C2a,C4aお
よびC5aが表示されているため、1番台、2番台、4
番台および5番台が通常確率状態であることが分かる。
通常確率時において単発大当りが発生した場合には、大
きさが中のキャラクタ画像を表示する。たとえば、図1
1(B)では、大きさが中のキャラクタ画像C4bが表
示されているため、4番台において通常確率時における
単発大当りが発生したことが分かる。通常確率時におい
て確変大当りが発生したか、あるいは、高確率状態にあ
る場合には、大きさが大のキャラクタ画像を表示する。
たとえば、図11(C)では、大きさが大のキャラクタ
画像C1cおよびC3cが表示されているため、1番台
および3番台において通常確率時の確変大当りが発生
し、あるいは、1番台および3番台が高確率状態である
ことが分かる。
【0043】[遊技の主な流れ]次に、遊技の主な流れ
について図12ないし図17を参照して説明する。図1
2は、メインCPU112が実行するメインプログラム
処理の主な内容を示すフローチャートである。図13
は、メインCPU112が図12のステップ(以下、S
と略す)14において実行する第1種始動口処理の流れ
を示すフローチャートである。図14は、メインCPU
112が図12のS16において実行する特別図柄制御
の流れを示すフローチャートである。図15は、メイン
CPU112が図12のS22において実行する送信処
理の流れを示すフローチャートである。図16は、メイ
ンCPU112が図12のS24において実行する受信
処理の流れを示すフローチャートである。図17は、特
別図柄制御装置32のサブCPU32eが実行する画像
制御の流れを示すフローチャートである。なお、以下の
説明では、3番台で遊技しているものとする。
【0044】(メインプログラム処理)パチンコ機1の
電源が立上がると、メインCPU112は、スタックポ
インタに対するアドレスの設定、RAM116のチェッ
クデータが正しいか否かの判定、チェックデータが正し
い場合にRAM116内のバックアップ領域以外を0ク
リア(初期化)するなどの初期設定を行う(図12のS
10)。続いてメインCPU112は、次の各種処理を
実行する。各入賞検出スイッチのONに基いて、入賞の
あったことを検出する入賞検出処理(S12)。第1種
始動口スイッチ27aのONに基いて大当りカウンタ
(大当りか否かを抽選するための数値をカウントするカ
ウンタ)のカウント値を取得するなどの第1種始動口処
理(S14)。特別図柄制御装置32の表示内容を制御
する特別図柄制御(S16)。大当り中のラウンドの進
行を制御するラウンド制御(S18)。普通図柄表示装
置34の表示内容を制御する普通図柄制御(S20)。
遊技状態を示す信号を他の台へ送信するための送信処理
(S22)。遊技状態を示す信号を他の台から受信する
ための受信処理(S24)。大当りカウンタの初期値や
各種乱数の初期値を更新する初期値乱数更新処理(S2
6)。なお、初期値乱数更新処理は、次のリセットまで
続けられる(S42)。また、上記メインプログラム処
理は、ROM114に記録されたコンピュータプログラ
ムに従って実行される。
【0045】(第1種始動口処理)第1種始動口スイッ
チ27a(図7)がONすると、メインCPU112
は、第1種始動口スイッチ27aに接続されている入力
ポートの電圧変化を検出することにより、第1種始動口
スイッチ27aがONしたか否かを判定し(図13のS
30)、ONしたと判定すると(S30:Yes)、特
別図柄始動記憶数U1が「4」未満であるか否かを判定
する(S32)。ここで、「4」未満と判定した場合は
(S32:Yes)、特別図柄始動記憶数U1に「1」
を加算し(S34)、大当りカウンタがカウントしたカ
ウント値を1つ取得し(S36)、その取得したカウン
ト値をRAM116に一時的に格納する(S38)。な
お、大当りカウンタは、複数の数、たとえば0〜255
の計256の数をカウントする。また、大当りカウンタ
がカウントする数のうち、通常確率時では、1つの数
(たとえば、「7」)が大当り値として大当り値テーブ
ルに設定されており、高確率時(確変時)では、複数の
数(たとえば、「7」、「77」、「117」、「17
7」、「217および「247」の計6つ)が大当り値
として大当り値テーブルに設定されている。また、上記
の第1種始動口処理は、ROM114に記録されたコン
ピュータプログラムにより実行される。
【0046】(特別図柄制御)メインCPU112は、
特別図柄制御装置32を制御するための制御コマンドを
特別図柄制御装置32へ出力しているか否か、つまり特
別図柄が変動中であるか否かを判定し(図14のS4
0)、変動中でないと判定すると(S40:No)、特
別図柄始動記憶数U1が「1」以上であるか否かを判定
する(S42)。ここでメインCPU112は、特別図
柄始動記憶数U1が「1」以上であると判定すると(S
42:Yes)、特別図柄始動記憶数U1から「1」を
減算し(S44)、前述の第1種始動口処理のS38に
おいてRAM116に一時的に格納したカウント値を読
出す(S46)。続いてメインCPU112は、確変が
設定されていることを示す確変フラグがセットされてい
るか否か(確変フラグ=1か0か)を判定する(S4
8)。ここでメインCPU112は、確変フラグがセッ
トされていると判定した場合は(S48:Yes)、高
確率時の大当り値テーブルを参照し(ステップS5
0)、S46で読出したカウント値と同一の大当り値が
設定されているか否かに基いて、大当りか否かを判定す
る(S54)。たとえば、S48で読出したカウント値
が「77」であった場合は、大当りと判定する(S5
4:Yes)。また、確変フラグがセットされていない
場合は(S48:No)、通常確率時の大当り値テーブ
ルを参照し(S52)、S46で読出したカウント値と
同一の大当り値が設定されているか否かに基いて、大当
りか否かを判定する(S54)。たとえば、S46で読
出したカウント値が「7」であった場合は、大当りと判
定する(S54:Yes)。
【0047】続いてメインCPU112は、大当りと判
定した場合は(S54:Yes)、大当りが発生したこ
とを示す大当りフラグをセットし(S56)、大当り図
柄を決定する大当り図柄テーブルを参照して大当り図柄
を決定し(S58)、その選択した大当り図柄が確変図
柄であるか否かを判定する(S60)。ここで、確変図
柄とは、大当り図柄のうち、特定の図柄(たとえば、奇
数の大当り図柄)のことを意味し、確変図柄で大当りし
た場合は、その大当りの最終ラウンドが終了した以降の
遊技が、大当りの発生する確率の高い遊技状態に変化す
る。ここで、確変図柄である場合は(S60:Ye
s)、確変フラグをセットする(S62)。またメイン
CPU112は、大当りではない、つまりハズレと判定
した場合は(S54:No)、ハズレ図柄を決定するハ
ズレ図柄テーブルを参照して左図柄、中図柄および右図
柄のハズレ図柄をそれぞれ決定する(S64)。なお、
大当り図柄テーブルは、複数の乱数(たとえば、0〜
9)と複数の特別図柄(たとえば、000〜999)と
を対応付けて構成されており、メインCPU112が無
作為に選択した乱数に対応付けられている特別図柄が大
当り図柄に決定される。また、ハズレ図柄テーブルは、
複数の乱数(たとえば、0〜9)と複数の特別図柄(た
とえば、0〜9)とを対応付けて構成されており、メイ
ンCPU112が無作為に選択した乱数に対応付けられ
ている特別図柄がハズレ図柄に決定される。決定したハ
ズレ図柄が大当り図柄と同一であった場合は、再度、ハ
ズレ図柄を決定する。
【0048】続いてメインCPU112は、特別図柄の
変動パターンを決定する変動パターンテーブルを参照し
て特別図柄の変動パターンを決定する(S66)。変動
パターンには、特別図柄の変動時間、リーチを行う場合
のリーチの種類、リーチを行わない場合の通常停止パタ
ーンなどが含まれる。続いてメインCPU112は、S
66において決定した変動パターン、S58において決
定した大当り図柄またはS64において決定したハズレ
図柄を示す変動開始コマンドを特別図柄制御装置32へ
送信する(S68)。続いてメインCPU112は、S
66において決定した変動パターンにより示される特別
図柄の変動時間の計測を開始する(S70)。また、メ
インCPU112は、特別図柄制御装置32へ変動パタ
ーン指定コマンドを送信すると同時に、変動パターン指
定コマンドを音声制御装置79およびランプ制御装置3
00へ送信する。これにより、音声制御装置79は、受
信した変動パターン指定コマンドに対応したパターンに
て効果音を出力し、ランプ制御装置300は、受信した
変動パターン指定コマンドに対応してパターンにて各種
のLEDを点灯させる。なお、上記特別図柄制御は、R
OM114に記録されたコンピュータプログラムに従っ
て実行される。
【0049】(送信処理)各台は、スイッチSW1(図
6)の操作により、台番号が割付けられている。なお、
この実施形態では、スイッチSW1を構成する5個のデ
ィップ式スイッチのうち、上位4個を使用する。これに
より、台番号1〜5の各台は、それぞれ「0001」〜
「0101」の4ビットの台番号が割付けられる。メイ
ンCPU112は、RAM116に受信コマンドが格納
されているか否かを判定し(図15のS90)、格納さ
れている場合は(S90:Yes)、その格納されてい
る受信コマンドは、前回受信したコマンドと同一である
か否かを判定する(S92)。ここで、メインCPU1
12は、同一ではないと判定した場合は(S92:N
o)、受信コマンドを新たな送信コマンドとして、両隣
の台のうち、コマンドを送信してきた台ではない方の台
へ送信する(S94)。つまり、前回受信したコマンド
と同一でないということは、そのコマンドの送信元であ
る台の遊技状態が変化していることを表しているため、
その変化した新たな遊技状態を他の台へ知らせるため、
受信コマンドを他の台へ送信する。
【0050】またメインCPU112は、受信コマンド
は前回受信したコマンドと同一であると判定した場合は
(S92:Yes)、特別図柄制御(図14のS48)
において、確変フラグがセットされていると判定したか
否かに基いて、現在の遊技状態が通常確率状態であるか
否かを判定する(S96)。ここでメインCPU112
は、通常確率状態であると判定した場合は(S96:Y
es)、送信コマンド「30H」を、コマンドを送信し
てきた台ではない方の台へ送信する(S98)。つま
り、この実施形態では、3番台で遊技しているため、送
信コマンドの上位4ビットが「3」であり、通常確率状
態であるため、下位4ビットが「0」の送信コマンドを
送信する。またメインCPU112は、通常確率状態で
はないと判定した場合は(S96:No)、通常確率状
態での単発大当りが発生したか否かを判定する(S10
0)。ここでメインCPU112は、通常確率状態での
単発大当りが発生したと判定した場合は(S100:Y
es)、送信コマンド「31H」を、コマンドを送信し
てきた台ではない方の台へ送信する(S102)。つま
り、3番台で遊技していて通常確率状態での単発大当り
が発生したため、送信コマンドの上位4ビットが「3」
であり、下位4ビットが「1」の送信コマンドを送信す
る。
【0051】またメインCPU112は、通常確率状態
での単発大当りは発生していないと判定した場合は(S
100:No)、通常確率状態での確変大当りが発生し
たか否かを判定する(S104)。ここでメインCPU
112は、通常確率状態での確変大当りが発生したと判
定した場合は(S104:Yes)、送信コマンド「3
2H」を、コマンドを送信してきた台ではない方の台へ
送信する(S106)。つまり、3番台で遊技していて
通常確率状態での確変大当りが発生したため、送信コマ
ンドの上位4ビットが「3」であり、下位4ビットが
「2」の送信コマンドを送信する。またメインCPU1
12は、通常確率状態での確変大当りは発生していない
と判定した場合は(S104:No)、高確率状態であ
るか否かを判定する(S108)。ここでメインCPU
112は、高確率状態であると判定した場合は(S10
8:Yes)、送信コマンド「33H」を、コマンドを
送信してきた台ではない方の台へ送信する(S11
0)。つまり、3番台で遊技していて高確率状態である
ため、送信コマンドの上位4ビットが「3」であり、下
位4ビットが「3」の送信コマンドを送信する。なお、
上記送信処理は、ROM114に記録されたコンピュー
タプログラムに従って実行される。
【0052】(受信処理)メインCPU112は、他の
台からコマンドを受信したか否かを判定し(図16のS
120)、受信したと判定すると(S120:Ye
s)、その受信したコマンドをRAM116に格納する
(S122)。続いてメインCPU112は、その格納
したコマンドの上位4ビットを解析し(S124)、台
番号を判定する(S126)。たとえば、上位4ビット
が「1」である場合は、台番号は「1」であると判定す
る。続いてメインCPU112は、RAM116に格納
したコマンドの下位4ビットを解析し(S128)、遊
技状態を判定する(S130)。たとえば、下位4ビッ
トが「3」である場合は、通常確率状態で確変大当りが
発生した遊技状態であると判定する。続いてメインCP
U112は、S126において判定した台番号およびS
130において判定した遊技状態に基いて他台情報表示
用画像制御コマンドを作成し(S132)、その作成し
た他台情報表示用画像制御コマンドを特別図柄制御装置
32へ送信する(S134)。たとえば、台番号が
「1」であり、遊技状態が「3」である場合は、他台情
報表示用画像制御コマンド13Hを作成して特別図柄制
御装置32へ送信する。なお、上記受信処理は、ROM
114に記録されたコンピュータプログラムに従って実
行される。
【0053】(画像制御)特別図柄制御装置32のサブ
CPU32eは、メインCPU112から送信されてき
たコマンドを受信したか否かを判定し(図17のS15
0)、受信したと判定すると(S150:Yes)、そ
の受信したコマンドを解析する(S152)。続いてサ
ブCPU32eは、解析の結果、受信したコマンドは、
変動パターンを指定するコマンドであるか否かを判定し
(S154)、変動パターンを指定するコマンドである
と判定すると(S154:Yes)、その変動パターン
に従って特別図柄の変動表示を開始する(S156)。
またサブCPU32eは、受信したコマンドは、変動パ
ターンを指定するコマンドではないと判定した場合は
(S154:No)、受信したコマンドは、確定図柄を
指定するコマンドであるか否かを判定し(S158)、
確定図柄を指定するコマンドである場合は(S158:
Yes)、その受信したコマンドにより指定されている
確定図柄を表示する準備を行う(S160)。
【0054】またサブCPU32eは、受信したコマン
ドは、図柄を指定するコマンドではないと判定した場合
は(S158:No)、受信したコマンドは、全図柄の
停止を指示するコマンドであるか否かを判定し(S16
2)、全図柄の停止を指示するコマンドである場合は
(S162:Yes)、各表示領域H1〜H3において
変動表示している特別図柄を受信した変動パターンに従
って停止するように処理し、S160において準備した
確定図柄を表示する(S164)。なお、メインCPU
112は、前述の特別図柄制御(図14)のS70にお
いて計測を開始した変動時間がタイムアップしたと判定
すると(図14のS72:Yes)、全図柄停止コマン
ドを特別図柄制御装置32へ送信し(S74)、計測時
間をリセットする(S76)。またサブCPU32e
は、受信したコマンドは、全図柄の停止を指示するコマ
ンドではないと判定した場合は(S162:No)、受
信したコマンドは、他台情報報知用画像制御コマンドで
あるか否かを判定し(S166)、他台情報報知用画像
制御コマンドである場合は(S166:Yes)、その
コマンドにより指示されている画像データをキャラクタ
ROM32i(図10)から読出す(S168)。
【0055】たとえば、受信した他台情報報知用画像制
御コマンドが、12Hであった場合は、サブCPU32
eは、キャラクタROM32iから12Hに対応付けら
れているキャラクタ画像C1cの画像データを読出す。
続いてサブCPU32eは、読出した画像データに基い
て画像を作成し(S170)、その作成した画像を他台
情報として画面に表示する(S172)。たとえば、作
成した画像がキャラクタ画像C1cである場合は、図1
1(C)に示すようにキャラクタ画像C1cを表示す
る。これにより、遊技者は、1番台で通常確率時におい
て確変大当りが発生したか、あるいは、1番台が高確率
状態にあることを知ることができる。なお、上記画像制
御は、ROM32fに記録されたコンピュータプログラ
ムに従って実行される。
【0056】[第1実施形態の効果] (1)以上のように、第1実施形態のパチンコ機1を使
用すれば、他の複数台の遊技状態を特別図柄制御装置3
2の画面に表示することができるため、他の複数台の遊
技状態を容易に知ることができる。しかも、他の台の遊
技状態を、台を識別するキャラクタ画像の大きさに反映
させることができるため、狭い表示領域でも多くの情報
を伝えることができる。また、キャラクタ画像を使用す
るため、特別図柄の下部に表示しても違和感がない。 (2)また、特別図柄制御装置32が特別図柄を変動表
示しているときは、その表示領域を縮小して情報表示領
域を作成し、その情報表示領域に他の台の遊技状態を表
示するため、他の台の遊技状態を表示することにより、
特別図柄の変動状態が見えなくなってしまい、遊技の面
白さが失われることがない。 (3)さらに、パチンコ機1は、受信したコマンドを、
両隣の台のうち、コマンドを送信してきた台ではない方
の台へ送信することができる。したがって、コマンドの
送信元となる台から両隣の台へ送信されたコマンドは、
その両隣の台からそれぞれ順に外側へ伝わって行くた
め、送信元の台は、コマンドを両隣の台のみへ送信すれ
ばよい。このため、コマンドの送信対象となる台の総て
に対して個別にコマンドを送信する場合よりも、コマン
ドの送信系統を少なくすることができるため、その分、
信号系統に侵入するノイズを軽減できるし、信号系統を
設けるための製造コストを低減することもできる。
【0057】<第2実施形態>次に、この発明の第2実
施形態に係るパチンコ機について図18ないし図21を
参照して説明する。図18は、キャラクタROM32i
の記憶内容の一部を示す説明図である。図19(A)
は、左表示領域H1、中表示領域H2および右表示領域
H3において複数の特別図柄を配列した特別図柄列が高
速で変動している状態を示す説明図であり、図19
(B)は、高速変動している特別図柄の下部に他の台の
遊技状態を表示するための表示領域が形成された状態を
示す説明図であり、図19(C)は、左表示領域に他の
台の遊技状態を表示するための表示領域が形成された状
態を示す説明図である。図20(A)は、中表示領域お
よび右表示領域に他の台の遊技状態を表示するための表
示領域が形成された状態を示す説明図であり、図20
(B)は、中表示領域に他の台の遊技状態を表示するた
めの表示領域が形成された状態を示す説明図であり、図
20(C)は、大当り図柄の下部に他の台の遊技状態を
表示するための表示領域が形成された状態を示す説明図
である。図21(A)は5番台において「777」で大
当りが発生したという情報が表示された状態を示す説明
図であり、図21(B)は1番台において「222」で
大当りが発生し、5番台において「777」で大当りが
発生したという情報が表示された状態を示す説明図であ
る。なお、他の台の遊技状態を示す情報の種類および情
報の表示形態以外は、第1実施形態と同一の構成および
機能であるため、その同一部分の説明を省略する。ま
た、以下の説明では、3番台で遊技しているものとす
る。
【0058】[キャラクタROM32iの記憶内容]図
18に示すように、キャラクタROM32iには、0〜
9の特別図柄を表示するための特別図柄画像データ、リ
ーチ状態を演出するための1〜5の計5種類のリーチ演
出画像データ、大当りが発生したときの演出を行うため
の大当り演出画像データ、大当りのときの1ラウンド〜
15ラウンドの各ラウンド毎の演出画像を表示するため
のラウンド中演出画像データ、遊技が行われていない客
待ち状態のときのデモンストレーション画像を表示する
ための客待ちデモ画像データ、他の台の台番号を表示す
るための0〜9の台番号画像データ、「番台」,
「で」,「の」,「大当り」,「!!」,「発生回
数」,「回」,「出玉率」,「稼働率」および「%」を
表示するための画像データなどが記憶されている。
【0059】[他の台の遊技状態の報知]図19(A)
に示すように、左表示領域H1、中表示領域H2および
右表示領域H3において特別図柄列が高速で変動してい
る場合に、5番台で大当りが発生すると、図19(B)
に示すように、左表示領域H1、中表示領域H2および
右表示領域H3の各表示領域は、それぞれ左縮小表示領
域H1a、中縮小表示領域H2aおよび右縮小表示領域
H3aに縮小される。そして、それら縮小された表示領
域の下部に新たに情報表示領域H4が形成され、その情
報表示領域H4に「5番台で大当り!!」というメッセ
ージが表示される。このメッセージを見ることにより、
3番台で遊技している遊技者は、5番台で大当りが発生
したことを座った状態で知ることができる。また、3番
台以外の台で遊技を行っている遊技者も、5番台で大当
りが発生したことを座った状態で知ることができる。ま
た、図19(C)に示すように、左表示領域H1のみを
縮小して左縮小表示領域H1aを形成し、その下に新た
に情報表示領域H5を形成し、その情報表示領域H5に
「5番台で大当り発生!!」というメッセージを表示す
ることもできる。図示しないが、中表示領域H2のみを
縮小して中縮小表示領域H2aを形成し、その下に新た
に情報表示領域H5を形成し、その情報表示領域H5に
「5番台で大当り発生!!」というメッセージを表示す
ることもできる。さらに、右表示領域H3のみを縮小し
て右縮小表示領域H3aを形成し、その下に新たに情報
表示領域H5を形成し、その情報表示領域H5に「5番
台で大当り発生!!」というメッセージを表示すること
もできる。
【0060】また、図20(A)に示すように、左表示
領域H1において左確定図柄(図に示す例では「7」)
が表示されている場合に、中表示領域H2および右表示
領域H3を縮小して中縮小表示領域H2aおよび右縮小
表示領域H3aを形成し、その下に新たに情報表示領域
H5を形成し、その情報表示領域H5に「5番台で大当
り発生!!」というメッセージを表示することもでき
る。さらに、図20(B)に示すように、左表示領域H
1において左確定図柄(図に示す例では「7」)が表示
されており、右表示領域H3において右確定図柄(図に
示す例では「7」)が表示されている場合に、中表示領
域H2のみを縮小して中縮小表示領域H2aを形成し、
その下に新たに情報表示領域H6を形成し、その情報表
示領域H6に「5番台で大当り発生!!」というメッセ
ージを表示することもできる。
【0061】図20(C)に示すように、大当り図柄
(図に示す例では「777」)が確定表示されている場
合に、各表示領域H1〜H3をそれぞれ縮小して縮小表
示領域H1a〜H3aを形成し、その下に新たに情報表
示領域H7を形成し、その情報表示領域H7に「5番台
で大当り発生!!」というメッセージを表示することも
できる。図21(A)に示すように、大当りの発生した
台の台番号および大当り図柄を特別図柄制御装置32の
画面に表示することもできる。図21(A)に示す例で
は、情報表示領域H7に「5番台」という台番号の右横
に大当り図柄「777」が表示されている。したがっ
て、遊技者は、その表示を見ることにより、5番台で大
当りが発生したことのみならず、大当り図柄をも容易に
知ることができる。また、図21(B)に示すように、
大当りの発生した複数台の各台番号および各大当り図柄
を特別図柄制御装置32の画面に表示することもでき
る。図21(B)に示す例では、情報表示領域H7に
「1番台」という台番号の右横に大当り図柄「222」
が表示されており、「5番台」という台番号の右横に大
当り図柄「777」が表示されている。したがって、遊
技者は、その表示を見ることにより、1番台および5番
台で大当りが発生したことのみならず、それぞれの大当
り図柄をも容易に知ることができる。なお、大当りの台
番号および大当り図柄は、それぞれ3つ以上表示するこ
ともできる。
【0062】[第2実施形態の効果] (1)以上のように、第2実施形態のパチンコ機1を使
用すれば、大当りの発生したことを示す情報および台番
号を示す情報を有するコマンドを相互に送受信し、その
コマンドを受信した台は、送信元の台において大当りが
発生したことを示すメッセージを特別図柄制御装置32
の画面に表示することができるため、遊技者は、その表
示を見ることにより、どの台で大当りが発生したのかを
知ることができる。したがって、どの台で大当りが発生
したかを知ることができるとともに、自身が遊技してい
る台で大当りが発生したことを他の台へ知らせることが
できるパチンコ機を実現することができる。
【0063】(2)しかも、パチンコ機1は、コマンド
を両隣の台へ送信するだけではなく、受信した信号を、
両隣の台のうち、コマンドを送信してきた台ではない方
の台へ送信することができる。したがって、コマンドの
送信元となる台から両隣の台へ送信されたコマンドは、
その両隣の台からそれぞれ順に外側へ伝わって行くた
め、送信元の台は、コマンドを両隣の台のみへ送信すれ
ばよい。このため、コマンドの送信対象となる台の総て
に対して個別にコマンドを送信する場合よりも、コマン
ドの送信系統を少なくすることができるため、その分、
信号系統に侵入するノイズを軽減できるし、信号系統を
設けるための製造コストを低減することもできる。
【0064】<第3実施形態>次に、この発明の第3実
施形態に係るパチンコ機について図22を参照して説明
する。図22(A)は他の台の出玉率が特別図柄制御装
置32の画面に表示された状態を示す説明図であり、図
22(B)は他の台の稼働率が表示された状態を示す説
明図である。なお、遊技状態を示す情報の種類が異なる
以外は、前記第1実施形態と同一の構成および機能であ
るため、その同一部分の説明を省略する。遊技者は、ど
の台で大当りが発生したかが気になる他、他の台の出玉
率や稼働率も気になるものである。ここで、出玉率と
は、アウト球に対してどれぐらい賞球があるかを数字で
表したものであり、たとえば、アウト球が30,000
個であり、賞球が36,000個である場合は、出玉率
=(36,000/30,000)×100%=120
%となる。また、稼働率とは、パチンコ機がどれぐらい
稼働したのかを表した数値であり、たとえば、1日13
時間営業しているパチンコ店で休みなく稼働し、毎分1
00個の遊技球を発射したとすると、1日に発射された
遊技球の総数は、100個×60×13=78,000
個となり、このパチンコ機が1日7時間稼働したとする
と、発射された遊技球の総数は、100個×60×7=
42,000個となるため、そのパチンコ機の稼働率=
(42,000/78,000)×100%=約54%
となる。
【0065】たとえば、5番台の出玉率が120%であ
るとすると、そのことを示すコマンドが他の台へ送信さ
れ、5番台以外の台には、図22(A)に示すように、
特別図柄制御装置32の画面に形成された情報表示領域
H7に「5番台の出玉率120%」というメッセージが
それぞれ表示される。これにより、遊技者は、5番台の
出玉率が120%であることを知ることができる。ま
た、5番台の稼働率が54%であるとすると、そのこと
を示すコマンドが他の台へ送信され、5番台以外の台に
は、図22(B)に示すように、情報表示領域H7に
「5番台の稼働率54%」というメッセージがそれぞれ
表示される。これにより、遊技者は、5番台の稼働率が
54%であることを知ることができる。各台の出玉率ま
たは稼働率を順に表示してもよいし、出玉率または稼働
率の値が所定値を超えたときに表示してもよい。なお、
上記メッセージを表示する領域は、図22に示した情報
表示領域H7の他、第2実施形態において説明した各種
の領域に設定することができる。また、出玉率または稼
働率を棒グラフや円グラフなどにより表現することもで
きるし、出玉率または稼働率の変化の過程を折れ線グラ
フにより表現することもできる。
【0066】[第3実施形態の効果]以上のように、第
3実施形態のパチンコ機1を使用すれば、出玉率または
稼働率に関する情報および台番号を示す情報を有するコ
マンドを相互に送受信し、そのコマンドを受信したパチ
ンコ機1は、受信したコマンドに基いて、コマンドを送
信してきたパチンコ機1の出玉率または稼働率を表示す
るため、遊技者は、その表示内容を見ることにより、上
記の信号を送信してきたパチンコ機1の出玉率または稼
働率を知ることができる。また、自身が遊技しているパ
チンコ機1の出玉率または稼働率に関する情報および台
番号を示す情報を有するコマンドを他のパチンコ機1へ
送信することにより、自身が遊技しているパチンコ機1
の出玉率または稼働率を他のパチンコ機1へ知らせるこ
とができる。
【0067】<他の実施形態> (1)前記各実施形態では、横方向に配列された複数の
台により演出する場合を説明したが、通路を挟んで対向
している複数の台を加えて演出することもできる。ま
た、島単位でもよいし、店全体でもよい。 (2)前記第3実施形態では、他の台の遊技状態をキャ
ラクタ画像の大きさに反映させる構成を説明したが、キ
ャラクタ画像の色、色彩、模様などのデザインに反映さ
せることもできる。また、キャラクタ画像の動きに反映
させることもできる。 (3)特別図柄制御装置32が特別図柄の変動表示をし
ていないとき、あるいは、確定図柄を表示していないと
きに、他の台の遊技状態を表示することもできる。この
構成によれば、他の台の遊技状態を表示することによ
り、特別図柄の変動状態または確定図柄が見えなくなっ
てしまうことがないため、遊技の面白さが失われること
がない。なお、このような表示制御を行う特別図柄制御
装置32が請求項8に記載の表示手段に対応する。 (4)他の台の遊技状態としては、前記各実施形態に記
載のものに限定されるものではなく、たとえば、単位時
間当りの大当りの発生回数、大当りの発生時間、確変大
当りの発生回数、確変大当りの発生時間、入賞個数、第
1種始動口または普通電動役物の入賞数、発生した大当
り図柄の種類、実行されたリーチの種類などを他の台の
遊技状態として使用することができる。
【0068】[各請求項と実施形態との対応関係]通常
確率状態、通常確率状態での大当りの発生、通常確率状
態での確変大当りの発生および高確率状態が、請求項1
に記載の遊技状態に対応し、賞球が賞媒体に対応する。
特別図柄制御装置32が報知手段に対応する。また、メ
インCPU112が送信手段として機能し、サブCPU
32eが受信手段として機能する。送信コマンドまたは
受信コマンドのうち、台番号を示す上位4ビットが識別
情報に対応し、下位4ビットが遊技状態を示す情報に対
応する。また、大当りの発生または確変大当りの発生を
示す下位4ビットが、請求項2に記載の抽選結果情報に
対応する。そして、メインCPU112が実行する送信
処理(図15)が、請求項1に記載の送信手段として機
能し、受信処理(図16)が受信手段として機能する。
また、サブCPU32eが実行する画像制御(図17)
が報知手段として機能する。また、メインCPU112
が実行する特別図柄制御(図14)のS46〜S62
が、請求項2または請求項3に記載の抽選手段として機
能する。メインCPU112が実行する送信処理(図1
5)が、請求項10および請求項11に記載の送信処理
に対応し、受信処理(図16)が受信処理に対応し、サ
ブCPU32eが実行する画像制御(図17)が報知処
理に対応する。そして、図15ないし図17に示すフロ
ーチャートが、請求項10に係るコンピュータプログラ
ムに対応し、そのコンピュータプログラムが記録された
ROM114およびROM32fが請求項11に係る記
録媒体に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るパチンコ機同士が接
続されている状態を示す説明図である。
【図2】図1の一部の詳細図である。
【図3】図2に示す接続状態を裏面から見た説明図であ
る。
【図4】図1ないし図3に示すパチンコ機を正面から見
た説明図である。
【図5】図4に示すパチンコ機に設けられた遊技盤の構
成を示す説明図である。
【図6】図4に示すパチンコ機の裏セットの構造を示す
説明図である。
【図7】パチンコ機1の主な電気的構成をブロックで示
す説明図である。
【図8】特別図柄制御装置32の主な電気的構成をブロ
ックで示す説明図である。
【図9】1番台から5番台に対応付けられているキャラ
クタ画像の説明図である。
【図10】特別図柄制御装置32に設けられたキャラク
タROM32iに記憶されているキャラクタ画像を示す
説明図である。
【図11】図11(A)は、3番台において通常確率時
の確変大当りが発生し、あるいは、3番台が高確率状態
であることを表示する画面の説明図であり、図11
(B)は、3番台において通常確率時の確変大当りが発
生し、あるいは、3番台が高確率状態であり、4番台に
おいて通常確率時の単発大当りが発生したことを表示す
る画面の説明図であり、図11(C)は、1番台および
3番台において通常確率時の確変大当りが発生し、ある
いは、1番台および3番台が高確率状態であることを表
示する画面の説明図である。
【図12】メインCPU112が実行するメインプログ
ラム処理の主な内容を示すフローチャートである。
【図13】メインCPU112が図12のS14におい
て実行する第1種始動口処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図14】メインCPU112が図12のS16におい
て実行する特別図柄制御の流れを示すフローチャートで
ある。
【図15】メインCPU112が図12のS22におい
て実行する送信処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図16】メインCPU112が図12のS24におい
て実行する受信処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図17】特別図柄制御装置32のサブCPU32eが
実行する画像制御の流れを示すフローチャートである。
【図18】第2実施形態においてキャラクタROM32
iの主な記憶内容を示す説明図である。
【図19】図19(A)は、左表示領域H1、中表示領
域H2および右表示領域H3において複数の特別図柄を
配列した特別図柄列が高速で変動している状態を示す説
明図であり、図19(B)は、高速変動している特別図
柄の下部に他の台の遊技状態を表示するための表示領域
が形成された状態を示す説明図であり、図19(C)
は、左表示領域に他の台の遊技状態を表示するための表
示領域が形成された状態を示す説明図である。
【図20】図20(A)は、中表示領域および右表示領
域に他の台の遊技状態を表示するための表示領域が形成
された状態を示す説明図であり、図20(B)は、中表
示領域に他の台の遊技状態を表示するための表示領域が
形成された状態を示す説明図であり、図20(C)は、
大当り図柄の下部に他の台の遊技状態を表示するための
表示領域が形成された状態を示す説明図である。
【図21】図21(A)は5番台において「777」で
大当りが発生したという情報が表示された状態を示す説
明図であり、図21(B)は1番台において「222」
で大当りが発生し、5番台において「777」で大当り
が発生したという情報が表示された状態を示す説明図で
ある。
【図22】図22(A)は他の台の出玉率が特別図柄制
御装置32の画面に表示された状態を示す説明図であ
り、図22(B)は他の台の稼働率が表示された状態を
示す説明図である。
【図23】従来のパチンコ機を正面から見た概略説明図
である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機) 32 特別図柄制御装置(報知手段) 32e サブCPU(受信手段) 80,81 通信端子 112 メインCPU112(送信手段) L1 通信ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C088 AA17 AA34 AA35 AA42 AA43 BA02 BA39 BA88 BB11 BC02 BC15 EA10 EA46 EB24 EB44 EB48 EB58 EB63

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技状態に対応して賞媒体を払出す遊技
    機において、 他の遊技機と識別するための識別情報および前記遊技状
    態を示す情報を有する信号を前記他の遊技機へ送信する
    送信手段と、 前記他の遊技機から前記信号を受信する受信手段と、 この受信手段により受信された信号に基いて、前記信号
    を送信してきた遊技機の遊技状態を示す情報を報知する
    報知手段と、 を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技状態が遊技者に有利な遊技状態に変
    化するか否かを抽選する抽選手段を備えており、 前記遊技状態を示す情報は、前記抽選手段による抽選結
    果に対応する抽選結果情報であることを特徴とする請求
    項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記抽選手段は、遊技状態が遊技者に有
    利な遊技状態に変化し易い遊技状態に変化するか否かを
    抽選することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記遊技状態を示す情報は、遊技機が払
    出した賞媒体数に関する情報であることを特徴とする請
    求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記遊技状態を示す情報は、遊技機の稼
    働実績に関する情報であることを特徴とする請求項1な
    いし請求項4のいずれか1つに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記報知手段は、 複数の画像を変動表示するとともに、前記抽選手段によ
    る抽選結果に対応した画像を確定表示し、前記受信手段
    が、前記他の遊技機の抽選結果情報を有する信号を受信
    した場合は、その受信した信号に基いて前記抽選結果情
    報を報知することを特徴とする請求項2ないし請求項5
    のいずれか1つに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記報知手段は、 前記複数の画像を変動表示しているときに、前記信号を
    送信してきた遊技機の遊技状態を示す情報を表示する場
    合は、前記複数の画像を変動表示する領域を変化させる
    ことにより、前記遊技状態を示す情報を表示する領域を
    作り出すことを特徴とする請求項2ないし請求項6のい
    ずれか1つに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記報知手段は、 前記複数の画像を変動表示していないときに前記遊技状
    態を示す情報を表示することを特徴とする請求項6に記
    載の遊技機。
  9. 【請求項9】 前記受信手段は、両隣の遊技機から前記
    信号を受信可能であり、 前記送信手段は、前記信号を両隣の遊技機へ送信可能で
    あるとともに、前記受信手段により前記信号が受信され
    た場合は、両隣の遊技機のうち、前記信号を送信してき
    た遊技機ではない方の遊技機へ前記受信した信号を送信
    することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれ
    か1つに記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 遊技状態に対応して賞媒体を払出す遊
    技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュー
    タプログラムであって、 他の遊技機と識別するための識別情報を前記遊技状態を
    示す信号に付して前記他の遊技機へ送信する送信処理
    と、 前記他の遊技機から前記信号を受信する受信処理と、 この受信処理により受信された信号に基いて、前記信号
    を送信してきた遊技機の遊技状態を示す情報を報知する
    報知処理とを含む処理をコンピュータが実行するための
    コンピュータプログラム。
  11. 【請求項11】 遊技状態に対応して賞媒体を払出す遊
    技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュー
    タプログラムが記録された記録媒体であって、 他の遊技機と識別するための識別情報を前記遊技状態を
    示す信号に付して前記他の遊技機へ送信する送信処理
    と、 前記他の遊技機から前記信号を受信する受信処理と、 この受信処理により受信された信号に基いて、前記信号
    を送信してきた遊技機の遊技状態を示す情報を報知する
    報知処理とを含む処理をコンピュータが実行するための
    コンピュータプログラムが記録された記録媒体。
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