JP2003116978A - 揮散装置 - Google Patents

揮散装置

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JP2003116978A
JP2003116978A JP2001312395A JP2001312395A JP2003116978A JP 2003116978 A JP2003116978 A JP 2003116978A JP 2001312395 A JP2001312395 A JP 2001312395A JP 2001312395 A JP2001312395 A JP 2001312395A JP 2003116978 A JP2003116978 A JP 2003116978A
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JP2001312395A
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Hiroyuki Segawa
裕之 瀬川
Junko Naito
淳子 内藤
Masaaki Sakata
真亮 阪田
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Earth Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体製剤中の有効成分を十分量且つ安定的に
揮散させることができる揮散装置を提供する。 【解決手段】 揮散装置10は、液体製剤Lを収容した
貯留容器18と、貯留容器18中の液体製剤Lを供給さ
れる揮散用担体15とを備えている。揮散用担体15
は、貯留容器18から導かれた液体製剤Lを受ける本体
15aと、本体15aから立ち上げられた立ち上げ部位
15bとを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内等の空間に、
液体製剤に含まれた芳香成分や消臭成分等の有効成分
を、十分量且つ安定的に揮散及び拡散させることができ
る揮散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、揮散装置として、芳香成分等の有
効成分を含む液体製剤を揮散用担体に供給して含浸さ
せ、その揮散用担体から有効成分を揮散させるものが用
いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の揮散装置では、
例えば、芳香効果を室内等の空間に十分にいきわたらせ
ることができない場合があった。また、揮散装置には、
芳香、消臭等の、所定の効果を安定的に持続させること
が求められるが、この観点において従来のものには更な
る改善が望まれていた。本発明は、このような事情に鑑
みてなされたもので、その目的は、液体製剤中の有効成
分を十分量且つ安定的に揮散させることができる揮散装
置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、液体製
剤を収容した貯留容器と、該貯留容器中の液体製剤が供
給される揮散用担体とを備え、該揮散用担体が、前記貯
留容器から導かれた液体製剤を受ける本体と、該本体か
ら立ち上げられた立ち上げ部位とを有していることを特
徴とする揮散装置によって達成される。また、本発明の
目的は、液体製剤を収容した貯留容器と、該貯留容器中
の液体製剤が供給される揮散用担体と、該揮散用担体を
収容する外容器とを備え、該外容器内の前記揮散用担体
が、前記貯留容器から導かれた液体製剤を受ける本体
と、該本体から立ち上げられた立ち上げ部位とを有し、
前記本体と前記立ち上げ部位との交差角度が、90°以
下であることを特徴とする揮散装置によって達成され
る。上記揮散装置は、前記貯留容器の内外に露呈する吸
液材が設けられ、前記貯留容器中の液体製剤が前記吸液
材を介して前記揮散用担体へ供給されることが好まし
い。
【0005】上記構成の揮散装置によれば、揮散用担体
の本体から立ち上げ部位を立ち上げることで、揮散用担
体の、揮散に供する表面積が増加しているため、液体製
剤中の有効成分を十分量揮散させることができる。ま
た、貯留容器中の液体製剤を、吸液材を介して揮散用担
体へ供給するようにすれば、液体製剤をより定量的に揮
散用担体に供給でき、揮散用担体から、液体製剤中の有
効成分を一層安定的に揮散することができる。
【0006】揮散用担体は、その材質として、液体製剤
を保持でき且つ液体製剤を揮散できるものであればいず
れのものでも使用でき、具体的には、プラスチック、パ
ルプ等の有機材料やガラス等の無機材料の多孔性材料を
用いることができる。本発明においては、不織布からな
るものやパルプ製のものが、揮散がより安定して好まし
い。揮散用担体が複数の材質からなっていてもよく、例
えば表面の材質と内部の材質とを異ならせてもよい。揮
散用担体の本体は、例えば平坦形状に成形することがで
き、平坦形状としては平板状のほか、例えば表面に凹凸
を有していてもよいし、網状、格子状でもよいし、部分
的に厚みが異なってもよい。立ち上げ部位は、本体の一
部を折り曲げて形成することが好ましいが、これに限定
されず、別体の立ち上げ部位を本体の所定箇所に接続し
てもよい。立ち上げ部位は、本体から上方に立ち上がっ
ていてもよいし、下方に立ち上がっていてもよい。
【0007】立ち上げ部位を設けることで、揮散用担体
の、揮散に供する表面積(揮散表面積)が増加するが、
揮散表面積は、揮散用担体の全表面積の、60〜90%
とするのが好ましい。十分量の有効成分を揮散用担体に
まんべんなく迅速にいきわたらせるに、立ち上げ部位
の、本体表面からの高さは、1〜10cmとするのが好
ましく、2〜5cmとするのがより好ましい。このよう
な立ち上げ部位を備えた揮散用担体は、立ち上げ部位の
裏面も揮散表面として作用するため、立ち上げ部位を有
しない揮散用担体で同等の揮散表面を得ようとした場合
に比べて、コンパクトになる。したがって、揮散用担体
の本体に供給される液体製剤が、揮散用担体の隅にまで
(立ち上げ部位にまで)迅速に伝わり、十分量の有効成
分をより安定して揮散させることができる。特に、上記
範囲に設定することで、継続的に供給される液体製剤を
効率良く揮散させることができる。
【0008】貯留容器の材質、形状は特に限定されず、
液体製剤を安定に収容できるものであればよく、その材
質として、ポリエチレンテレフタレート(以下、PET
ともいう)、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラス
チック、ガラス、セラミック、金属等を例示できる。貯
留容器は、貯留容器に設けられた開口から液体製剤を滴
下する構成でもよいが、貯留容器に設けられた開口を塞
ぐ栓を備えて、その栓に、吸液材(例えば吸液芯)を挿
通した構成とすることが好ましい。吸液材の材質として
は、有機材料、無機材料のいずれでも用いることができ
る。好ましくは樹脂であり、具体的にはPET、アクリ
ル樹脂(以下、PAともいう)、ポリプロピレン、ポリ
エチレンの1種あるいは2種以上を挙げることができ
る。特にPET又はPAを用いた多孔性材料が好まし
く、これにより、液体製剤中に含まれる有効成分の揮散
性及び拡散性が一層改善される。
【0009】本発明に用いることができる液体製剤とし
ては、有効成分として芳香成分及び/又は消臭成分等を
含むものが挙げられる。芳香成分としては、例えば、ハ
ッカ油、ペパーミント油、スペアミント油、イグサ、ヒ
ノキ、シトロネラ、シトラール、シトロネラール、レモ
ン、レモングラス、オレンジ、ユーカリ、ラベンダー等
の精油成分及びそれらから得られる芳香成分を挙げるこ
とができる。消臭成分としては、例えば、メタクリル酸
ラウリル、メチル化サイクロデキストリン、植物抽出エ
キス(例えば、ツバキ、バラ、キク、マツ、スギ、オオ
バコ等から得られるエキス)、植物精油(例えば、茶抽
出物、カテキン、植物ポリフェノール、リナロール、メ
ントール、ボルネオール)、界面活性剤等が挙げられ
る。
【0010】液体製剤中における芳香成分及び消臭成分
の合計量は、製剤全重量に対して、一般的に0.5〜1
0重量%、好ましくは1〜5重量%である。液体製剤
は、その他の添加剤として、硬化油、グリセリン又はそ
の誘導体、脂肪酸又はその誘導体、アルコール、多価ア
ルコール又はこれらの誘導体、界面活性剤(例えば、ア
ルキル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン脂肪酸エス
テルなど)、タール色素、ベンガラ等の色素、防腐剤等
の保存剤などを含有することもできる。これらその他の
添加剤の製剤中での含有量は、一般的に10重量%以下
である。液体製剤は、更にキレート剤、粘度調整剤、比
重調整剤、紫外線防止剤、酸化防止剤等を含んでいても
よい。本発明における液体製剤は、上記各成分を、水、
アルコール、有機溶媒等を用いて適宜調整することがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図1に示す第1実施形態の揮
散装置10は、底壁に周壁を立設して概略構成された外
容器11と、外容器11内に収容された揮散用担体15
と、液体製剤Lを貯留した貯留容器18とを備えてい
る。外容器11の周壁には、複数の揮散用開口12が周
方向に間隔をあけて設けられている。
【0012】外容器11の底壁上には、図2に示すよう
な揮散用担体15が配設されている。ここでは、揮散用
担体15が、不織布を層状に重ねて構成されている。揮
散用担体15は、図1に示した貯留容器18から液体製
剤Lを供給される本体15aと、本体15aの周縁部か
ら立ち上げられた複数の立ち上げ部位15bとを有して
いる。ここでは、本体15aは四角形板状に形成され、
本体15aの四辺のそれぞれに、三角形板状の立ち上げ
部位15bが設けられている。揮散用担体15が図1に
示した外容器11内に収容された状態において、立ち上
げ部位15bは、本体15aから上方に立ち上がってい
る。このときの本体15aと立ち上げ部位15bとの交
差角度は、90°以下、より好ましくは45〜90°程
度である。こうすることで、外容器11内における空気
の流動スペースを確保しつつ揮散表面積を拡大でき、揮
散性を向上できる。
【0013】図3は、外容器11及び貯留容器18の分
解斜視図である。図3に示すように、外容器11の周壁
の内面には、図2に示した揮散用担体15の立ち上げ部
位15bが本体15aに対して所定の交差角度を保つよ
うに、立ち上げ部位15bを支持する支持リブ13が設
けられている。支持リブ13は、複数の揮散用開口12
の間にそれぞれ設けられている。揮散用開口12は、図
2に示した揮散用担体15の立ち上げ部位15bと立ち
上げ部位15bとの間に配置されている。揮散用開口1
2は、例えば、揮散用担体15の立ち上げ部位15bの
相補形状である逆三角形状に成形することができる。外
容器11の上部には、貯留容器18が装着される装着用
開口14が設けられている。
【0014】貯留容器18は、下部に開口を有してお
り、その開口が栓18aで塞がれている。栓18aに
は、貯留容器18の内外に露呈する柱状の吸液材19が
挿通されている。貯留容器18内の液体製剤Lは、吸液
材19を介して、貯留容器18の外部へ流出する(浸出
する)。貯留容器18を外容器11に装着すると、吸液
材19の下端が、外容器11内に収容された揮散用担体
15の本体15a(図2参照)に相対する。本実施形態
では、吸液材19の下端が、揮散用担体15の本体15
aに当接する。
【0015】図4に、揮散用担体15の、外容器11内
に収容する以前の、本体15aから立ち上げ部位15b
を立ち上げる前の状態を示す。揮散用担体15は、不織
布を重ねて、一辺長Lの正方形状に形成されている。不
織布を重ねてなる揮散用担体15の厚みは、2〜10m
m程度とすることが好ましい。
【0016】本実施形態では、揮散用担体15の各辺の
中央部に、切欠き15cが設けられている。また、4個
の切欠き15cをつなぐように、溝15dが、揮散用担
体15の下面(外容器11の底壁に相対する面)に設け
られている。このような溝15dは設けなくてもよい
が、例えば揮散用担体15が不織布からなり、その厚み
が5mm以上の場合は、溝15dを設けるのが好まし
い。溝15dは、切り込み、圧縮(プレス)、破線等に
より形成し、立ち上げ部位15bを容易に立ち上げられ
るようにするのが良い。溝15dの幅は0.5〜5mm
程度とするのが良い。溝15dで囲まれた四角形領域が
本体15aとなり、溝15dの外側の三角形領域が立ち
上げ部位15bとなる。ここでは、本体15aと立ち上
げ部位15bとが、同一部材からなる。図4において、
紙面に対して奥側へ立ち上げ部位15bを立ち上げるこ
とで、図2に示したような揮散用担体15の形状にな
る。このとき、切欠き15cが設けてあるので、隣接す
る立ち上げ部位15b,15b同士が干渉せず、スムー
ズに立ち上げられる。
【0017】図1に戻って、本実施形態の作用を説明す
る。貯留容器18中の液体製剤Lが揮散用担体15の本
体15aに供給されると、その液体製剤Lは、先ず本体
15aの隅々に含浸され、次いで立ち上げ部位15bに
含浸される。そして、本体15aの上面と、複数の立ち
上げ部位15bの表面、側面及び裏面とから、芳香成分
等の揮発成分が揮散される。立ち上げ部位15bによっ
て塞がれていない揮散用開口12を通じて、外気が外容
器11内に流れ込み、且つ、外容器11内の有効成分を
含んだ空気が外部に拡散される。揮散用担体15には、
貯留容器18から吸液材19(図3参照)を介して、定
量的に液体製剤Lが供給される。
【0018】上記構成の揮散装置10によれば、揮散用
担体15の本体15aから立ち上げ部位15bを立ち上
げることで、揮散用担体15の、揮散表面積が増加して
いるため、液体製剤L中の有効成分を十分量揮散させる
ことができる。また、貯留容器18中の液体製剤Lを、
吸液材19を介して揮散用担体15へ供給するので、液
体製剤を定量的に揮散用担体15に供給でき、揮散用担
体15から、液体製剤L中の有効成分を安定的に揮散す
ることができる。
【0019】図5は、第2実施形態の揮散装置20の分
解斜視図である。第1実施形態において既に説明した部
材については、同一符号を付してある。本実施形態で
は、外容器21が、底壁に立設された周壁の上端に天壁
を設けて概略構成されている。そして、外容器21の周
壁に揮散用開口22aが形成され、外容器21の天壁に
も揮散用開口22bが形成されている。外容器21の天
壁の中央には、貯留容器28を装着する装着用開口24
が形成され、揮散用開口22bは、装着用開口24の周
囲に形成されている。
【0020】貯留容器28は、筒状の大径部と円筒状の
小径部とを有し、小径部の先端に開口が形成されるとと
もに栓28aが装着されている。栓28aからは、柱状
の吸液材19の先端が突出している。小径部の外周面に
は、外容器21の装着用開口24に係合可能な係合部2
8bが形成されている。係合部28bとして、ネジ部を
採用し、装着時に貯留容器28を回転させて、外容器2
1に対する貯留容器28の位置を調節できるようにして
もよい。これにより、吸液材19と揮散用担体15との
距離を調節して、液体製剤Lの供給量を調節できる。ネ
ジ部の代わりに、段部を採用し、装着時に貯留容器28
を押し下げたり引き上げたりして、外容器21に対する
貯留容器28の位置を調節できるようにしてもよい。
【0021】図6(A)は、第3実施形態に係る揮散用
担体35の平面図である。図6(A)は、本体35aか
ら立ち上げ部位35b,35cを立ち上げる前の状態を
示している。本実施形態では、長方形状の揮散用担体3
5の両短辺の内側に、それら短辺に沿って延びる溝35
d,35dが設けられている。溝35d,35dで挟ま
れた部分が本体35aとなり、溝35d,35dの外側
の部分が立ち上げ部位35cとなる。また、本体35a
の中央の裏面に、平面視多角形状(ここでは八角形状)
に、溝35eが設けられている。また、多角形状の溝3
5eの各頂部から中心に向かって、切断線35fが形成
されている。溝35eの内部は、切断線35fによっ
て、複数の(ここでは八個の)立ち上げ部位35bに分
割されている。
【0022】図6(A)において、紙面に対して奥側へ
立ち上げ部位35cを立ち上げ、且つ、紙面に対して手
前側へ立ち上げ部位35bを立ち上げることで、図6
(B)に示すような状態となる。図6(B)に示すよう
に、本実施形態における揮散用担体35は、本体35a
から、上方へ立ち上げられた立ち上げ部位35bと、下
方へ立ち上げられた立ち上げ部位35cとを有してい
る。立ち上げ部位35bを上方へ立ち上げることで、揮
散用担体35の本体35aの中央部に通気口が形成され
る。これにより、揮散用担体35を収容する外容器内に
おける空気の流動性が向上され、より良好な揮散が行わ
れる。本実施形態では、いわゆる観音開き(両開き戸)
のごとく、立ち上げ部位35bを、本体35aの所定点
(ここでは中心点)を中心として放射状に上方へ立ち上
げたが、これに限定はされない。例えば、立ち上げ部位
を、いわゆる片開き戸のごとく本体から立ち上げてもよ
い。これらの場合、吸液材は、揮散用担体に液体製剤を
供給できるような部位に設ければよい。本実施形態によ
れば、十分量の揮発成分を揮散することができる。
【0023】
【実施例】<実施例1>図4に示したような形態であっ
て、一辺長Lが71mm、厚み6mm、溝15dの幅3
mmの揮散用担体15を用意した。揮散用担体15の密
度は0.2g/cm3、揮散用担体15の表裏面の材質
はティッシュ、内部の材質はパルプにした。この揮散用
担体を、図1に示したような状態で外容器11内に収容
した。外容器11の揮散用開口12の総面積は30cm
2にした。ポリアクリル芯(PA60)からなる直径
6.5mm、長さ35mmの吸液材19及び樹脂製の栓
18aを有する、プラスチック製の貯留容器18に、下
記処方の液体製剤を400ml貯留した。 アルコール(エタノール) 5重量% 界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル) 2.5重量% レモン系香料 2重量% 青色1号 0.0006重量% 黄色4号 0.002重量% 精製水 残量
【0024】20℃条件において、貯留容器18から液
体製剤を上記揮散用担体15に供給して揮散を行い、経
時的に総揮散量を観測した。総揮散量は、揮散装置全体
の重量を測定することにより求めた。比較のため、一辺
長Lが71mm、厚み6mmの正方形状の、立ち上げ部
位を有しない揮散用担体を用意し(比較例1)、それを
所定の外容器に収容するとともに、同様な試験を行っ
た。結果を図7に示す。実施例1では、50日で総揮散
量が300gに達したのに対し、比較例1では50日で
総揮散量が250gに達しなかった。
【0025】<実施例2>実施例1とはサイズが異な
る、一辺長Lが78mm、厚み6mm、溝15dの幅3
mmの揮散用担体15を用意し、同様な試験を行った。
比較のため、一辺長Lが78mm、厚み6mmの正方形
状の、立ち上げ部位を有しない揮散用担体を用意し(比
較例2)、同様な試験を行った。結果を図8に示す。実
施例2では、50日で総揮散量が320gを越えたのに
対し、比較例2では50日で総揮散量が280g程度で
あった。実施例2は、揮散用担体15の表面積が実施例
1より広いため、実施例1より強い芳香効果が得られ
た。
【0026】なお、本発明は、前述した実施形態、実施
例に限定されるものではなく、適宜な変形、改良等が可
能である。例えば、揮散用担体の立ち上げ部位が吸液材
に接してもよい。例えば、揮散用担体の本体を、多角形
状以外の、例えば円形状や楕円形状に成形してもよい。
その場合、円弧状に延びる立ち上げ部位を設けることが
できる。例えば、外容器の周壁内面に支持リブを一体成
形してもよいが、別体の支持凸部を後付けしてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液体製剤中の有効成分を十分量且つ安定的に揮散させる
ことができる揮散装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す概略側面図であ
る。
【図2】揮散用担体の斜視図である。
【図3】第1実施形態の部分分解斜視図である。
【図4】揮散用担体の平面図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す分解斜視図であ
る。
【図6】本発明の第3実施形態に係る揮散用担体を示す
図である。
【図7】実施例の効果を示すグラフである。
【図8】実施例の効果を示すグラフである。
【符号の説明】
10,20 揮散装置 11,21 外容器 12,22a,22b 揮散用開口 13 支持リブ 15,35 揮散用担体 15a,35a 本体 15b,35b 立ち上げ部位 15c 切欠き 15d 溝 18,28 貯留容器 19 吸液材 35c 立ち上げ部位

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体製剤を収容した貯留容器と、該貯留
    容器中の液体製剤が供給される揮散用担体とを備え、該
    揮散用担体が、前記貯留容器から導かれた液体製剤を受
    ける本体と、該本体から立ち上げられた立ち上げ部位と
    を有していることを特徴とする揮散装置。
  2. 【請求項2】 液体製剤を収容した貯留容器と、該貯留
    容器中の液体製剤が供給される揮散用担体と、該揮散用
    担体を収容する外容器とを備え、該外容器内の前記揮散
    用担体が、前記貯留容器から導かれた液体製剤を受ける
    本体と、該本体から立ち上げられた立ち上げ部位とを有
    し、前記本体と前記立ち上げ部位との交差角度が、90
    °以下であることを特徴とする揮散装置。
  3. 【請求項3】 前記貯留容器の内外に露呈する吸液材が
    設けられ、前記貯留容器中の液体製剤が前記吸液材を介
    して前記揮散用担体へ供給される請求項1又は2に記載
    の揮散装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018079318A (ja) * 2016-11-10 2018-05-24 アース製薬株式会社 設置型揮散装置用の液体組成物及び該液体組成物中の有効成分の溶解性を向上させる方法
JP2020099610A (ja) * 2018-12-25 2020-07-02 小林製薬株式会社 揮散装置

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