JP2003116972A - 眼科用液剤およびそれを用いた眼用製品の洗浄、消毒、保存方法 - Google Patents

眼科用液剤およびそれを用いた眼用製品の洗浄、消毒、保存方法

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JP2003116972A JP2001312446A JP2001312446A JP2003116972A JP 2003116972 A JP2003116972 A JP 2003116972A JP 2001312446 A JP2001312446 A JP 2001312446A JP 2001312446 A JP2001312446 A JP 2001312446A JP 2003116972 A JP2003116972 A JP 2003116972A
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propanediol
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Keiko Ibaraki
敬子 茨木
Hideto Mizuno
秀人 水野
Tokuo Kimura
徳男 木村
Makoto Sugiura
誠 杉浦
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Tomey Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消毒効力が充分に高く、眼に対する安全性が
高い眼科用液剤であって、特にコンタクトレンズの処理
に有効な液剤を提供すること。 【解決手段】 ポリクワテリウム−6を含有する眼科用
液剤の抗微生物活性を強化するために有効な量の低分子
量アミノアルコールを含むことを特徴とする眼科用液剤
であって、前記アミノアルコールが、式I 【化1】 (式中、X,Y及びZは、各々独立して少なくとも1の整
数であり、X+Y+Zは3〜9である。AおよびA’は各
々独立してHまたはOHである。)で示される化合物又は
その塩を含む液剤とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は眼科用として適合
し、その抗菌活性を強化した液剤に関し、特にポリクワ
テリウム−6と低分子アミノアルコールを含有する液剤
に係わり、またそのような液剤を用いた眼科用品(例え
ばコンタクトレンズなど)の洗浄・消毒・保存処理の方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】眼科用液剤としてたとえば、一般の眼疾
患を治療する目的の点眼剤、コンタクトレンズ装用時の
不快感を解消する為の人工涙液型点眼剤、コンタクトレ
ンズの洗浄・保存・消毒などの処理をするためのケア用
品などがある。これらの組成物には、その溶液使用期間
中の防腐保存のためあるいは、積極的にコンタクトレン
ズなどの眼科用品を消毒するために、(使い切りタイプ
の物については別として)当該液剤中に殺菌剤が添加さ
れる。従来、これらの殺菌剤としては、クロルヘキシジ
ン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ソル
ビン酸、クロロブタノール、パラオキシ安息香酸等が使
用されている。これらの殺菌剤は、眼科用液剤の防腐・
消毒の目的で使用された場合、直接又は間接的にこれら
が角膜に接触することが前提であるために、その使用濃
度における眼に対する安全性には充分に検討・吟味され
ている。一般に消毒効果が有るということは、角膜細胞
に対しても何らかの悪影響が予想されるので出来る限り
低濃度で使用することが望ましく、かといって目的とす
る抗菌力を得る為には有る程度の濃度以上使用せざるを
得ない。つまりこれらの液剤は消毒効果と安全性のバラ
ンスを考えた処方が組まれているのである。
【0003】ところで、眼科用品特にソフトコンタクト
レンズにあっては、消毒が義務づけられており従来の煮
沸消毒では、消毒効果は充分であるが、装用中にソフト
コンタクトレンズに付着する蛋白質が煮沸による熱変成
を起こして汚れが固着したり、コンタクトレンズ素材そ
のものが熱による劣化のためレンズ寿命が短くなり、あ
るいは消毒システムとして装置などのコストがかかるな
どの理由により、殺菌剤を含有する消毒液に浸漬するい
わゆる化学消毒法が認められるようになった。これらの
消毒液には前記殺菌剤の他に、これら殺菌剤のコンタク
トレンズ内部への取り込みを防止する目的で、消毒効果
のある4級アンモニウムの高分子量体を用いる方法が検
討され、例えば、ポリクワテリウム−1を用いた特公平
2−54804号公報や、ポリクワテリウム−6を用い
る米国特許第4361548号、米国特許第44434
29号に開示の方法がある。しかし、角膜に対する安全
性を重視した結果、そこに記載されている処方・組成で
用いていては、コンタクトレンズの消毒効果としては充
分なものとは言えず、より安全で効果の高いコンタクト
レンズ用液剤が望まれているのである。
【0004】また、殺菌剤の消毒効果を上げるための成
分として2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−
プロパンジオール(以後トロメタモールという)に注目
し、これと組み合わせた液剤として、アミノプロピルビ
グアニドと組み合わせた特開平6−67123号公報、
ポリヘキシルメチルビグアニド(PHMB)、クロルヘ
キシジン、ポリクワテリウム−1、ブロノポール等とト
ロメタモールあるいはその塩を0.6〜2重量%で組み
合わせた消毒方法である特表平6−504044号公表
などがある。これらの公報にはトロメタモールと特定の
殺菌剤とを組み合わせた例が記載されているが、ポリク
ワテリウム−6を組み合わせる事については一言も示さ
れていない。
【0005】一方、前述のような点を改良すべく、本発
明者らは先の出願において以下のような液剤について提
案した。すなわち、特開平11−249087号公報で
はポリクワテリウム−6、ポリクワテリウム−7、ポリ
クワテリウム−16、ポリクワテリウム−22のような
特定のポリクワテリウムと共に、非イオン性等張化剤及
び/又はアミノ酸を含有せしめることによりこれら特定
のポリクワテリウムの抗菌力が効果的に増強されること
を示した。この液剤においては、より少ない殺菌成分の
含有量によって眼に対する安全性を高め得ると同時に、
十分な消毒効果が発揮されるという効果があった。しか
し当該出願時においても、ポリクワテリウム−6とトロ
メタモールとの組み合わせが眼に対して安全で、コンタ
クトレンズ等の消毒効果を向上させるものであることに
ついては開示してはいないのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここにおいて本発明
は、かかる事情を背景としてなされたものであって、そ
の解決課題とするところは、眼科用液剤として安全性が
高く、充分な消毒効果が得られ、眼科用品の洗浄・消毒
・保存処理に使用するに際しては充分な消毒効果を有し
ながらも、眼に対する毒性が低く、安全に使用すること
の出来る液剤およびそれを用いた方法を提供することに
ある。特に殺菌剤としてポリクワテリウム−6とアミノ
アルコールを併用することにより優れた抗菌力と安全性
の高い眼科用液剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、上記の如き課題
を解決するために、眼科用液剤において、殺菌成分乃至
は消毒成分として用いるべく、公知の四級アンモニウム
系ポリマーであってポリクワテリウム(polyquaterniu
m)−6(CTFA(The Cosmetic Toiletryand Fra
grance Association)nameで称呼されている)を、眼
に対する毒性が低く、充分な安全性を持つものであると
いう理由により採用し、さらにこの殺菌剤と特定のアミ
ノアルコールを組み合わせて、それらを共存せしめるこ
とによって、当該殺菌剤の殺菌力乃至は消毒作用が効果
的に増強せしめられることを見出し、本発明を完成する
に至ったのである。
【0008】すなわち、本発明はポリクワテリウム−6
と低分子量アミノアルコールを必須の構成成分とする眼
科用液剤を、その要旨とする。
【0009】ポリクワテリウム−6は、「CTFA In
ternational Cosmetic Ingredient Dictionary」、
第462頁に記載されており、ジメチルジアリルアンモ
ニウムクロライドのホモポリマーである。当該ホモポリ
マーは本発明者らによってコンタクトレンズに吸着する
ことがなく、しかも安全性に優れているとして先の出願
(特開平11−249087)に明らかにしている。先
の出願ではポリクワテリウムを殺菌成分として使用する
一方、非イオン性等張化剤および/またはアミノ酸とを
組み合わせて用いているが、本発明においては前記低分
子量アミノアルコールと組み合わせることもまた、抗菌
活性を増強することを見出したのである。
【0010】本発明において殺菌剤として用いられるポ
リクワテリウム−6は、「マーコート100」(米国:
CALGON社)として市販され、ヘアケア製品やスキンケア
製品の原料として用いられているものが好適に使用さ
れ、その添加量は同じ殺菌剤を使用した米国特許第44
43429号記載の濃度よりもさらに低濃度であって具
体的には0.0000001w/v%の濃度としても、
充分な消毒効果が発揮されうることとなった。従って本
発明では0.0000001w/v%以上、好ましくは
0.000001w/v%以上、更に好ましくは0.0
0001w/v%以上において用い、その上限は0.1
w/v%以下好ましくは0.05w/v%以下、更に好
ましくは0.01w/v%以下とされることとなる。
【0011】また、本発明に従って、ポリクワテリウム
−6と組み合わされる低分子量アミノアルコールは式
(II)
【化2】 (式中、X,Y及びZは、各々独立して少なくとも1の整
数であり、X+Y+Zは3〜9である。AおよびA’は各
々独立してHまたはOHである。)で示される化合物又は
その塩である。この式で示されるアミノアルコールとし
ては例えば2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3
−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プ
ロパノール、2−ジメチルアミノ−メチル−1−プロパ
ンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパ
ンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパ
ンジオールがあげられ、それらの中から、単独で或いは
適宜組み合わせて用いられることとなるが、その中で
も、X、Y、Zのいずれもが1で、A及びA’がOH基で
ある2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロ
パンジオール(以後トロメタモールという)が、好適に
用いられる。
【0012】このような低分子量アミノアルコールは、
本発明に従う眼科用液剤のpHを調整する作用を有する
ものであって、このような液剤を直接点眼した際、ある
いは眼科用品であるコンタクトレンズを処理したのちに
そのレンズを眼に装用した際等に、眼に刺激が生じない
ように、通常pH6〜8の実質的に中性の範囲内に調整
される。このような液剤のpHは、6より低くても、ま
た8より高くなっても、眼に対して刺激を与えたり、障
害を惹起するおそれがある等の問題が生じる。そこで、
このような低分子量アミノアルコールとして例えばトロ
メタモールを用いた場合の使用量は、一般的に0.3〜
0.6w/v%の範囲内で用いられる。この濃度が、
0.3w/v%より低くても単純にその液剤のみの使用
で有れば特に問題はないが、例えばこの眼科用液剤をコ
ンタクトレンズの処理用溶液として用い、他の薬剤(例
えば酵素洗浄剤など)と混合して使用する場合には、添
加される薬剤の影響で混合後の処理液のpHが大きく変
動するおそれがあり、一方0.6w/v%より多量に使
用しても、pHの変動および主目的である殺菌剤の抗菌
活性の増強には寄与しなくなる。
【0013】そして、このような眼科用液剤のpHを有
効に且つ眼に対して安全な範囲に保つために、さらに公
知の他の緩衝剤を添加してもよく、たとえば、リン酸塩
緩衝剤、クエン酸塩緩衝剤、ホウ酸塩緩衝剤などを組み
合わせても良い。
【0014】なお、ここで前記殺菌剤(ポリクワテリウ
ム−6)および低分子量アミノアルコール以外の成分と
して、本発明の眼科用液剤には種々の任意添加成分を用
いることができる。例えば、液剤の浸透圧を調節するた
めに添加する成分として、先の出願(特開平11−24
9087)に記載のグリセリン、プロピレングリコー
ル、マンニトール、ソルビトール、キシリトールなどの
非イオン性等張化剤や、アラニン、グリシン、グルタミ
ン酸などのアミノ酸およびL−アスパラギン酸塩、L−
グルタミン酸塩、L−アルギニン酸塩などのアミノ酸
塩、あるいは塩化ナトリウムや塩化カリウムなど一般的
に用いられる無機電解質成分があげられる。これらの
内、非イオン性等張化剤やアミノ酸およびその塩とを組
み合わせると抗菌活性が増大することは既に先願で述べ
たとおりである。本発明に置いても、これらの添加によ
りさらに消毒効果を高めることができ、例えば、非イオ
ン性等張化剤を添加した場合には、0.05〜3w/v
%好ましくは0.1〜2w/v%の範囲内で、また、ア
ミノ酸塩を用いた場合には、0.005〜1.0w/v
%好ましくは0.01〜0.6w/v%の範囲内で適宜
使用できる。なお、上記列挙のうち、非イオン性等張化
剤としてはプロピレングリコールがアミノ酸塩としては
L−グルタミン酸塩が好適に使用されうる。そして、こ
れら成分の添加により浸透圧は眼に適用した際に、刺激
が生じないように、通常、200〜400mOsm程度
の実質的に生理的浸透圧に等しい範囲内となるようにさ
れるのである。
【0015】また、本発明の眼科用液剤を、眼科用品、
例えばコンタクトレンズの洗浄・消毒等ケア用として用
いる場合には、レンズに付着した眼脂等の汚れの除去に
効果のあるように、界面活性剤を更に添加することも可
能である。この界面活性剤としては、眼に対する安全性
が高く、コンタクトレンズ素材への影響がないものであ
れば、公知の界面活性剤を用いることができ、ノニオン
系の界面活性剤が好適である。ノニオン系界面活性剤と
して例えば、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレ
ンブロック共重合体、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンソルビタンアルキルエステルなどがあげられ、そのな
かでも特にポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン
ブロック共重合体や、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
などは過去の使用実績や安定性、安全性の点で好まし
い。
【0016】さらにまた、その他の添加成分として各種
薬効成分、メントール、カンフル、ボルネオールなどの
清涼化剤、ビタミンA、ビタミンB等のビタミン類、ポ
リリン酸、エチレンジアミン四酢酸などのキレート剤、
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースなどの増粘剤、酵素などの蛋白質除去剤等
を挙げることができ、それらは、生体に対して安全であ
り、取り扱う眼科用品の材質に悪影響を与えないもので
あれば、従来より公知のいかなるものも用いることが可
能で、それらを、必要に応じて、本発明の作用・効果を
阻害しない量的範囲において組み合わせて用いることが
できる。
【0017】ところで、上述の如きポリクワテリウム−
6と低分子量アミノアルコールを含有する眼科用液剤を
調製するにあたっては、通常の水溶液を調製する場合と
同様に、所定量の滅菌精製水中に各成分を溶解させるこ
とにより、容易に得ることができるものである。また、
そのようにして得られる眼科用液剤は、必要に応じて、
無菌濾過等を施して所定の容器内に収容され出荷され
る。
【0018】以上のようにして得られる本発明に従う眼
科用液剤を用いて、直接点眼する場合以外に、コンタク
トレンズなどの眼科用品の処理液として好適に用いられ
る。コンタクトレンズの処理には洗浄・消毒・保存など
の各ケアが必要であるが、本発明の液剤は、これら全て
についてを一本でまかなえる効果のある液剤を提供でき
る。コンタクトレンズのケアを行う方法については、具
体的には、以下のような方法に従って行われる。即ち、
まず眼から外したコンタクトレンズを、本発明に従う眼
科用液剤(コンタクトレンズ用液剤)で満たした保存ケ
ース中に、10分〜24時間、好ましくは30分〜8時
間、特に好ましくは1〜6時間浸漬することにより、保
存消毒を行うのである。この浸漬前には、レンズ装用に
より付着した汚れを簡単に除去するために、数秒程度当
該液剤にてこすり濯ぎしてから浸漬保存することが望ま
しい。なお、本発明に従うコンタクトレンズとしては、
その種類が何等限定されるものではなく、例えば、低含
水、高含水等の全てに分類されるソフトコンタクトレン
ズ、及びハードコンタクトレンズがその対象となり得る
ものであって、コンタクトレンズの材質等が、本発明に
従う処理方法の適用に際して、何等問われることはな
い。
【0019】
【実施例】以下、本発明をさらに具体的に明らかにする
ために、本発明の幾つかの実施例を示すこととするが、
本発明がそのような実施例の記載によって、何等の制約
をも受けるものでないことは、言うまでもないところで
ある。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更に
は上記の記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限り
において、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修
正、改良等を加えうるものであることが、理解されるべ
きである。なお、下記実施例中の百分率は、何れもw/
v%として示されている。
【0020】(消毒効果試験)供試菌としては一般に消
毒効果の指標菌とされる、シュードモナス・エルギノー
サ(P.a.:Pseudomonas aeruginosa ATCC9027)、ス
タフィロコッカス・アウレウス(S.a.:Staphylococcu
s aureus ATCC6538)またはカンジダ・アルビカンス
(C.a.:Candida albicans ATCC10231)を用い、先
ず、シュードモナス、スタフィロコッカスについては、
ソイビーンカゼイン培地にて33℃×24時間培養した
ものを、生理食塩水に懸濁し、10cfu/mlの供
試菌液として調製する一方、カンジダ・アルビカンスに
ついては、サブロー・ブドウ糖培地にて33℃×24時
間培養したものを、生理食塩水に懸濁し、10cfu
/mlの供試菌液とした。
【0021】次いで、消毒効果を評価すべき眼科用液剤
について、それを滅菌済みの試験管に10ml入れ、更
にそれに、上記で調製された供試菌液の所定のものの
0.05mlを加えた後、23℃の恒温水槽中に保管
し、そして所定の指定時間後に、その一定量を取り出
し、滅菌済生理食塩水を用いて適当に希釈したのち、混
釈平板法により、サンプル1ml中の生菌数を測定し
た。なお、この混釈平板法における培養条件は、シュー
ドモナス、スタフィロコッカスについては、ソイビーン
カゼイン培地を用いて、33℃×3日間を採用し、カン
ジダについては、サブロー・ブドウ糖培地を用いて、3
3℃×5日間を採用した。そして、かかる測定にて得ら
れた生菌数から、前記供試菌液の添加された眼科用液剤
の指定時間後の生菌数を算出した後、下記の計算式に従
って、対数に換算した菌減少量を求めた。 菌減少量〔対数換算〕=LOG(調製直後の菌懸濁1m
l中の生菌数)−LOG(処理後の菌懸濁液1ml中の
生菌数)
【0022】(実施例1および比較例1)本発明に従う
眼科用液剤の消毒効果を調べるために、以下の実験を行
った。先ず、下記表1の成分組成となるように、それぞ
れの添加成分を指定された濃度で滅菌精製水中に溶解
し、得られた眼科用液剤について、シュードモナス、ス
タフィロコッカス、カンジダそれぞれの消毒効果を4時
間後の菌減少量において、先の消毒効果試験に従って調
べ、その結果を、表1に併記した。なお、ポリクワテリ
ウム−6についてはマーコート100(商品名:米国CA
LGON社製)を、低分子量アミノアルコールとしてトロメ
タモールを用いた。そして液剤No.1〜3(実施例1)
についてはトロメタモール濃度を本発明で好ましい濃度
範囲に設定し希塩酸でpHを調整し、比較例1には緩衝
剤としてトロメタモールの代わりにクエン酸塩緩衝液を
使用した。
【0023】
【表1】
【0024】かかる結果から明らかなように、本発明に
従う眼科用液剤である、液剤No.1、2、3について
は、トロメタモールの代わりにクエン酸塩緩衝液を使用
した場合よりも、消毒効果が著しく優れていることが、
認められるのである。
【0025】(実施例2および比較例2、3)本発明に
従うアミノアルコールの濃度による抗菌活性への影響を
調べるために、次の4種の液剤において、ポリクワテリ
ウム−6(マーコート100)の濃度をそれぞれ変化さ
せ、また、トロメタモール濃度をそれぞれ変化させた場
合の消毒効果を先の試験方法に従って求めた。
【0026】
【表2】
【0027】表2の結果から明らかなように、トロメタ
モール濃度が高いと液剤の消毒効果が著しく阻害され、
ポリクワテリウム−6(マーコート100)の抗菌力を
強化するために、トロメタモールの場合その濃度が低濃
度のほうが良いと思われる。また、表1および表2の結
果から、一概には言えないがトロメタモール濃度は少な
くとも0.6%以下であれば抗菌力に有効に作用するこ
とが認められる。
【0028】(実験例1)上記実施例1または2からト
ロメタモールには所定の濃度で用いなければ有効に作用
しないことが判るが、本発明の液剤を一例として、コン
タクトレンズの消毒・保存液として用いた場合におけ
る、pHの緩衝能力という観点から以下の試験を行っ
た。コンタクトレンズのケアにはレンズに付着する蛋白
質の除去のために酵素剤による処理を行うのが通例であ
る。市販の液体酵素剤は、酵素の安定化のために高濃度
の多価アルコールとホウ砂を含有している。従って、酵
素剤の使用にあたっては、コンタクトレンズ用消毒液な
いし保存液に希釈することによって、酵素の活性を高め
てレンズの洗浄を行う。しかし、その際に持ち込まれる
ホウ砂の影響から溶液のpHがアルカリ側に偏り易い。
そこで、液体酵素剤を表3に示す各種液剤に滴下した場
合のpH変化について測定した。
【0029】
【表3】
【0030】表3の結果より、トロメタモール濃度が
0.25w/v%のときは、希釈混合後のpHが8を超
えるようになるので、緩衝能力を発揮させるためには、
トロメタモール濃度が0.3w/v%以上であることが
望ましいことが判る。また前記実施例の結果を勘案する
と、トロメタモールを使用する場合の至適濃度は、0.
3〜0.6w/v%の範囲と考えられる。勿論、この濃
度範囲はポリクワテリウム−6(マーコート100)と
トロメタモールのみの組み合わせにおける至適濃度であ
って、他の任意添加成分によってこの濃度が変化するこ
とを妨げるものではない。
【0031】(実施例3)本発明に他の任意成分を添加
してソフトコンタクトレンズの洗浄・消毒・保存等の処
理用に供するための液剤を作成しこれらの添加における
消毒効果への影響を、先の効果試験に従って、それぞれ
供試菌の4時間後の菌減少量について求め、その結果を
下記表4に合わせて示した。なお、これらの溶液に対し
てpH(を7.5に)調整のために適量の希塩酸を用い
た。
【0032】
【表4】
【0033】表4の結果より本発明の眼科用液剤に他の
添加成分を種々添加しても、優れた消毒効果を得られる
ことが確認された。それに対して以下の現在市場に販売
されているソフトコンタクトレンズの洗浄・消毒・保存
などに使用される液剤3種、市販品A(殺菌成分:ポリ
クワテリウム−1(0.0011%))、市販品B(殺
菌成分:PHMB(0.00005%))、市販品C
(殺菌成分:PHMB(0.0001%))の消毒効果
について、先の効果試験に従って、4時間後の菌減少量
を求め、その結果を上記液剤No.8と比較して下記表
5に示した。なお、供試菌は前記シュードモナス、スタ
フィロコッカス、カンジダに加えて、一般に消毒効果の
指標菌とされるセラチア・マルセセンス(S.m:Serr
atia marucescens ATCC13880)とフザリウム・ソラニ
(F.s:Fusarium solani ATCC36031)も追加し
た。セラチアについてはシュードモナスと同じ培養条
件、フザリウムについては、ブドウ糖ペプトン培地で2
3℃×10日間培養したものを、0.05%ポリソルベ
ート80を含む生理食塩水を用いて、培地の表面より掻
き取り、次いで、菌糸を取り除くため、滅菌済ポリプロ
ピレンウールで濾過した後、10cfu/mlの胞子
浮遊液とした。
【0034】
【表5】
【0035】かかる表5の結果から明らかなように、本
発明液剤は、市販品A、B及びCと比較して、特に真菌
(カンジダ、フザリウム)、セラチアに対して、消毒効
果が高く、充分な効果が確認された。
【0036】(実施例4)本発明の液剤としてコンタク
トレンズ用液剤として用いた場合の、ポリクワテリウム
−6(マーコート100)の低濃度下における消毒効果
を、シュードモナスを用いて実施例3と同様にして調
べ、4時間後の菌減少量を求めた。なお、該液剤におけ
るポリクワテリウム−6の濃度は、0.000005
%、0.00001%、0.00005%、または0.
0001%とする一方、トロメタモール:0.5%、プ
ロピレングリコール1.0%、L−グルタミン酸ナトリ
ウム0.4%、EDTA0.025%、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油0.1%を含む液剤として調整し、そ
のpHが7.5となるように調整された。
【0037】得られた結果を下記表6に示すが、コンタ
クトレンズ用液剤中のポリクワテリウム−6の濃度が、
0.000005%といった低濃度においても、優れた
消毒効果を有することが、確認された。
【0038】
【表6】
【0039】(安全性試験) (実験例2)−コロニー形成阻害試験− 試験方法 チャイニーズハムスター肺細胞(以下V79
とする)を組織培養用フラスコに増殖させ、0.05%
トリプシン−EDTA溶液で処理してフラスコからV7
9をはがし、MO培地(Minimum Essential Medium9.
39gを950mlの超純水に溶解し、190mlずつ200ml
瓶に分注したのち121℃で15分間高圧蒸気滅菌をし、1瓶
当たり7.5w/v%炭酸水素ナトリウム溶液6ml、200mM
L−グルタミン溶液2ml、10mM MEM非必須アミノ酸溶
液2ml、100mMピルビン酸ナトリウム溶液2ml、及び
牛胎児血清10mlを加えて調製した培地;以後単に「培
地」という)に浮遊させて5×10cells/ml
の細胞浮遊液を調製する。1mlの培地の入った組織培
養用プレートに、この細胞浮遊液を0.1mlずつ(1
2ウェル)に入れ、COインキュベーター内(37
℃、5%CO、飽和蒸気下)に静置し、20時間培養
して、V79をウェルの底面に接着させる。細胞浮遊液
中の培地を除去して新たに培地0.9mlを添加し(無
処理(コントロール)は培地1.0ml添加)、さらに
試験液を適当に希釈したものを0.1ml追加(すなわ
ち、試験液は全体の10v/v%添加)して、CO
ンキュベーター内で6日間培養する。培養終了後、リン
酸バッファーおよびメタノールにより洗浄して、ウェル
に細胞を固定して、ギムザ染色液により細胞を染色し、
そのコロニー数を計測する。
【0040】試験に使用した液剤は、本発明に係る液剤
としてポリクワテリウム−6を0.001%、トロメタ
モール0.5%含有する液剤(pH7.5)、比較とし
てトロメタモールの代わりにホウ酸0.4%、ホウ砂
0.05%を含む液剤(pH7.5)を用意した。上記
方法に従って、これら2種類の液剤について細胞のコロ
ニー形成阻害試験を実施し、コントロールのコロニー数
と比較して、コロニー形成の50%を阻害する時の濃度
(IC50)を算出した。その結果、本発明の液剤は培
地に対して10v/v%添加しても阻害されなかったの
に対し、比較液剤はその添加量が3v/v%のときコロ
ニーの形成を50%阻害した。また上記試験方法での最
大添加量は10v/v%であるため、本液剤のIC50
は測定できなかったが、ホウ酸緩衝剤に比較して、トロ
メタモールを組み合わせた方が安全性が高いことが証明
された。
【0041】(実施例5)次に、本発明の眼科用液剤を
コンタクトレンズ用処理剤として用いたときの安全性に
ついて、各種ソフトコンタクトレンズ用消毒液でコンタ
クトレンズを処理した場合との安全性を比較した。先
ず、液剤No.8および実施例3で用いた市販のコンタ
クトレンズ用溶液各20mlにソフトコンタクトレンズ
(販売元;株式会社メニコン、メニコンMAおよびメニ
コンソフトS)の各1枚を、室温下において(レンズに
液剤を充分接触させるため)15日間浸漬した。ついで
この浸漬したコンタクトレンズを取り出し、組織培養用
プレート(24ウェル)に入れ、ME10培地(イーグ
ルMEM培地9.40gを950mlの超純水に溶解
し、190mlずつ200ml瓶に分注した後、121
℃で15分間オートクレーブ滅菌をした。1瓶あたり7.
5w/v%炭酸水素ナトリウム溶液6ml、200mM L−グル
タミン溶液2ml、及び牛胎児血清10mlを加えて調製
した培地)を0.5ml入れて、24ウェル用セルカル
チャーインサートをその上に置いた。このセルカルチャ
ーインサートはレンズから浸出する液剤および培地を透
過する機能を有し、表面に細胞のコロニーを形成するカ
ップ状のものである。ここにME10培地0.5mlお
よび1×10cellの細胞浮遊液を0.25ml添加し
てCO インキュベーター内で7日間培養する。培養終
了後、セルカルチャーインサートを取り出して、前記実
験例2と同様の染色を施し、コロニー数を計測した。レ
ンズが入っていないウェルをコントロールとしてその計
測数に対する比率=(試験レンズを入れた時のコロニー
数/レンズなしの時のコロニー数)×100(%)を下
記表7に示す。
【0042】
【表7】
【0043】各液剤に浸漬したレンズから当該液剤が溶
出して、コロニー形成に影響を与えた場合、コントロー
ルに対してコロニー数が少なくなり、全く形成されなけ
れば0(%)となる。通常この比率が80(%)以上で
あれば安全性に問題がないとされており、表7の結果か
ら、市販品Aと同程度の安全性であり、市販品B、Cよ
り安全性の高い液剤であることが判る。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の眼科用液剤にあっては、殺菌成分としてポリクワテリ
ウム−6と、低分子量アミノアルコールを含有せしめる
ことによって、かかる抗菌剤の抗菌力が効果的に増強せ
しめられ、より少ない殺菌成分の含有量であっても、充
分な消毒効果が発揮され、また眼に対する安全性が高め
られた眼科用液剤(特にコンタクトレンズ用として有用
な液剤)を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 徳男 愛知県名古屋市西区枇杷島三丁目12番7号 株式会社トーメー総合開発センター内 (72)発明者 杉浦 誠 愛知県名古屋市西区枇杷島三丁目12番7号 株式会社トーメー総合開発センター内 Fターム(参考) 2H006 DA08 DA09 4C058 AA09 BB07 CC02 JJ06 JJ08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリクワテリウム−6を含有する眼科用
    液剤の抗菌活性を強化するために有効な量の低分子量ア
    ミノアルコールを含むことを特徴とする眼科用液剤。
  2. 【請求項2】 前記アミノアルコールが、式I 【化1】 (式中、X,Y及びZは、各々独立して少なくとも1の整
    数であり、X+Y+Zは3〜9である。AおよびA’は各
    々独立してHまたはOHである。)で示される化合物又は
    その塩である請求項1記載の眼科用液剤。
  3. 【請求項3】 前記アミノアルコールが2−アミノ−2
    −ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−
    アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−ジメチル
    アミノ−メチル−1−プロパンジオール、2−アミノ−
    2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−
    2−エチル−1,3−プロパンジオールからなる群より
    選択される一種以上である請求項1記載の眼科用液剤。
  4. 【請求項4】 前記アミノアルコールが2−アミノ−2
    −ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオールである
    請求項1記載の眼科用液剤。
  5. 【請求項5】 2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−
    1,3−プロパンジオールが0.3〜0.6w/v%の
    範囲内である請求項4記載の眼科用液剤。
  6. 【請求項6】 ポリクワテリウム−6が0.00000
    01〜0.1w/v%の範囲内である請求項1乃至5記
    載の眼科用液剤。
  7. 【請求項7】 眼科用液剤がコンタクトレンズの処理に
    適合する請求項1乃至6記載の眼科用液剤。
  8. 【請求項8】 前記眼科用液剤がプロピレングリコー
    ル、アミノ酸塩、非イオン性界面活性剤、エデト酸ナト
    リウムを含むことを特徴とする請求項7記載の眼科用液
    剤。
  9. 【請求項9】 眼科用液剤が、0.0000001〜
    0.001w/v%のポリクワテリウム−6と、0.3
    〜0.6w/v%の2−アミノ−2−ヒドロキシメチル
    −1,3−プロパンジオールと、0.01〜10.0w
    /v%の非イオン性界面活性剤と、0.001〜0.1
    w/v%のエデト酸ナトリウムを含み、組成物が塩酸に
    よってpH6.5〜7.8に調整されている請求項8記
    載の眼科用液剤。
  10. 【請求項10】 ポリクワテリウム−6および抗菌活性
    を強化するに有効な量の低分子量アミノアルコールを含
    有する眼科用液剤を用いてコンタクトレンズを洗浄・消
    毒・保存する方法であって、前記液剤をコンタクトレン
    ズに付着した汚れを除去するためにこすりつつすすぎ洗
    いし、コンタクトレンズを消毒するために前記液剤中に
    浸漬する方法。
  11. 【請求項11】 前記低分子量アミノアルコールが2−
    アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオ
    ール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2
    −ジメチルアミノ−メチル−1−プロパンジオール、2
    −アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2
    −アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオールから
    なる群より選択される一種以上である液剤を用いた請求
    項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記低分子量アミノアルコールが2−
    アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオ
    ールである液剤を用いた請求項10記載の方法。
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