JP2003116966A - 直接錠剤化用調合物および補助剤の調合方法 - Google Patents
直接錠剤化用調合物および補助剤の調合方法Info
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Abstract
は直接錠剤化用補助剤の新規な造粒製造方法を提供す
る。 【解決手段】A)一種または一種以上の希釈賦形剤約5
〜99重量%、及び/または薬学的活性成分0〜約99
重量%、B)結合剤約1〜99重量%、及び必要に応じ
て、C)崩壊剤0〜約10重量%を全部または一部を使
用した混合物を含み、初期水分を約0.1〜20%、及
び/または薬学的に許容できる有機溶剤を約0.1〜2
0%含む条件下において、約30℃〜約130℃の温度
範囲まで加熱し、密閉系統中で転動回転、混合しつつ顆
粒を形成する直接錠剤化用調合物または補助剤の熱粘着
式造粒方法である。
Description
む直接錠剤化用(direct tabletting)調合物または直
接錠剤化用補助剤の新規な造粒製造方法に関する。この
新規な造粒方法は通常、低水分含有量または薬学的に許
容される溶剤の下で、一種類または多種類の希釈剤また
は薬学的活性成分、結合剤または崩壊剤(disintegran
t)を密閉系に仕込み、転動回転(tumble rotation)で
加熱し乍ら造粒を行う。
たは補助剤を含む錠剤、カプセルまたはペレット、また
はこの直接錠剤化用調合物または補助剤による錠剤、カ
プセルまたはペレットを製造する方法である。
補助剤(賦形剤, excipients)を利用して、薬物成分を
加えた後、直接圧縮して錠剤とするものが多い。直接錠
剤化の補助剤にはより良い流動性、結合許容量及び錠剤
化困難な活性成分に対して高い許容量が要求される。薬
物成分を含有する直接錠剤化においても同様なことが言
える。理想的な錠剤としては脆さが低く、高破断強度を
もつことが要求され、これらの要求の中には対照的なも
のもある。例えば、高破断強度は常に錠剤の補助剤また
は活性成分と結合剤との接触点に関連がある。補助剤と
結合剤の粒子の大きさを小さくすれば、その要求に達す
ることができる。但し、顆粒が小さい程流動性が悪い
為、高速錠剤化の過程の適用性が制限される。従って、
従来の多くの研究は補助剤(或いは薬学的活性成分)と
結合剤の改善または修飾に力を入れて、この矛盾点を解
消することを目的にし、同時にその優れた点を維持する
こととしている。
目的賦形剤」と言われ、特殊な製造工程を経て製造さ
れ、多種の成分が含まれ、コプロセス物質とも云われて
いる。例えばDE−C3506276にはα−乳糖一水
和物とセルロース粉末を結合して直接錠剤化用材料とす
ることが示され、DE-A3505433(USP 500634
5)にはα−乳糖一水和物、ポリビニルピロリドン(pol
yvinyl pyrrolidone; povidone; PVP)を結合して、
結合剤とし、さらに不溶性で架橋されたポリビニルピロ
リドン(crosslinked PVP; crospovidone)を崩壊剤と
すればより良い流動性を得ることができ、余分の崩壊剤
を添加しなくても好ましい崩壊効果を得ることができる
ことが示されている。しかし、この直接錠剤化用補助剤
は、活性成分に対する許容量が低く、得られた錠剤の機
械的性質が制限されるので、薬剤高含有量の錠剤化困難
の活性成分には適していない。
セルロース(microcrystalline cellulose; MCC)を
希釈剤とし、PVPを結合剤として、橋架されたポリビ
ニルピロリドン(crospovidone)を崩壊剤として、直接
錠剤化用補助剤を製造することが記載されている。この
製品は、例えば、混合造粒、Shugi造粒、押出し造
粒、多孔板造粒または流動床造粒で行う周知の湿式造粒
方法で製造することができる。賦形剤(希釈剤または崩
壊剤)または薬学的活性成分と、例えば、結合剤として
PVPを使用して、水または有機溶剤に溶解して行う湿
式造粒法は常用である。しかし、湿式造粒法は広く使わ
れると云えども、多くの欠点が見られる。
化の特性改善に用いられる。通常、湿式造粒は結合剤の
溶液を加えて小粒子を凝集させ、大きな顆粒を形成し、
さらに流動性を改善する。結合剤が希釈剤または薬学的
活性成分の表面に均一に分布し、接触点の増加となり、
顆粒の結合力及び最終的錠剤の強度を増加させ、湿式造
粒法での錠剤化工程での粉塵を低減することができ、作
業場の環境の改善につながる。湿式造粒は成分を錠剤組
成中に均一に分散させるよう促進することも一つの長所
である。
量の液体を加える必要があり、従って、湿式造粒工程中
に加えた水は必ず除去しなければならない。それ故に、
乾燥工程が必要となる、そのため乾燥の設備が必要とな
り、より複雑な製造工程と同時に全体の製造工程にて必
要されるエネルギーが増え、多くの費用及び時間が費さ
れる。また、大量の有機溶剤を造粒溶液として利用する
ことは、操業者と環境に対しての障害となる。そのた
め、爆発を避けそして溶剤と接触する操業者の保護を取
り計らうための特殊な予防が必要である。
過分の水分が錠剤調合物中の活性成分に対してマイナス
の影響を及ぼすことである。例えば、米国特許第6,1
03,219号で検討された湿式造粒の工程中、微小結
晶セルロースを過多の水分にさらした場合、その圧縮性
は厳重に低下する。その主な原因はセルロースの繊維が
転化され、錠剤の強度が低下されたことで、さらに、多
くのMCCを加えて圧縮強度を維持しなければならな
い。特により高い活性成分を含有する場合、増加された
MCCは只製造工程のコスト高となる外、さらに重要な
ことは錠剤の体積が増大し、経口投与の時呑みにくくな
ることである。湿式造粒法での微小結晶セルロースの圧
縮性の低下についての問題は未だに適当な解決方法がな
いのが現状である。
その他の結合剤)の例は非常に多い(例えば、WO93
/09763;WO00/06125;USP4,96
8,509;USP5,200,193;USP5,46
2,747)。多量の水またはアルコール溶液を以って結
合剤を分散させる湿式造粒はやはり錠剤化用顆粒または
徐放剤型材料に最も常用されている方法である。湿式造
粒法の欠点を考慮した後、よりよい方法で直接錠剤化用
調合物または補助剤の流動性を改善する必要があり、さ
らに、錠剤の性質、例えば硬度を維持、改善し、必要と
しない液体を添加することのないような方法を考案すべ
きである。
の湿式造粒法に比べて、極くわずかな水分を使用し、ま
たは溶剤の含量を低減させた、新規の造粒方法を開発す
ることである。
が破砕性に強く、適宜な硬度があるものとなるよう、よ
りよい流動性と結合許容量の直接錠剤化用調合物を発展
させるために造粒方法を利用することである。
持ち、結合許容量の直接錠剤化用補助剤を開発し、圧製
した錠剤の脆度が比較的低い、適宜な硬度があり、同時
に錠剤化困難な活性成分に対する許容量も高めることを
目的とする造粒方法を提供することである。
もち結合許容量の高い直接錠剤化用調合物または直接錠
剤化用補助剤を提供し、圧製した錠剤の脆度は比較的低
く、適宜な硬度があり、同時に適当な崩壊能力を持つこ
とができるこの造粒方法を提供することである。
記の通りに論じ、実施例中で詳しく説明する。
水分を含有または薬学的に許容される溶剤、微細分散の
結合剤粉末を密閉容器内で、賦形剤、例えばセルロース
粉末、微小結晶セルロース、乳糖、澱粉と二塩基リン酸
カルシウムまたは活性成分、例えばアセトアミノフェン
またはアスコルビン酸と混合した後、転動回転し乍ら加
熱し、開始物質の具備していない有利な性質を有する直
接錠剤化用調合物または補助剤を得ることができる。
的に許容される溶剤を利用して微細分散の結合剤と賦形
剤または活性成分を密閉容器内に入れ、転動回転し乍ら
加熱することによる、直接錠剤化用調合物または補助剤
の独特な製造方法を提供する。
式造粒法(Thermal adhesion granulation; TAG)”
と命名する、は一種特別な造粒方法であり、下記に詳し
く紹介する。
性成分を含む)または直接錠剤化用補助剤(薬学的活性
成分を含まない)の造粒方法を提供する。製造方法とし
て下記のA)とB)を密閉ボトル内に入れ、転動回転し
乍ら約30〜約130℃、好ましくは約40〜約110
℃、もっと好ましくは約60〜約105℃である、まで
に加熱する。水分または薬学的に許容される有機溶剤の
含量はおよそ約0.1%から約20%である。密閉系で
混合且つ転動回転して顆粒を形成する。 A)約5〜約99重量%、好ましくは約10〜約90重
量%。0〜約99重量%の一種または一種以上の錠剤化
用として適切な賦形剤(充填剤)、及び/又は最も好ま
しくは約10〜約90重量%の薬学的活性成分、 B)全調合物重量の約1〜約95重量%、好ましくは約
5〜約50重量%の結合剤、必要に応じて、 C)0〜約10重量%の崩壊剤、そして崩壊剤は上記
A)とB)の混合物造粒の前または後に加入することが
できる。
てのC)の混合物で造粒する場合は必ず密閉系中で行
い、初期の水分の含量は、水分測定器(例えばOhaus,J
apan)を用いて測定して約0.1〜約20%、好ましく
は約2〜約15%、最も好ましくは約4〜約10%であ
る。さらに、造粒は薬学的に許容される有機溶剤(例え
ばエタノール)を含有して行なうことができ、初期の溶
剤含量は約0.1〜約20%。好ましくは約0.1〜約
10%で、最も好ましくは約0.5〜約5%である。
ことを意味し、容器内の粉末混合物が摺動、転動回転、
流動、落下またはいずれの方法によって容器内壁に沿っ
て移動する。
(cellulose powder)、微小結晶セルロース(microcrys
talline cellulose)、乳糖(lactose)、澱粉(starc
h)、二塩基リン酸カルシウム(dibasic calcium phosph
ate)、三塩基リン酸カルシウム(tribasic calcium pho
sphate)、マンニトール(mannitol)、ソルビトール(so
rbitol)、スクロース(sucrose)、デキストロース(dex
trose)、酢酸セルロース(cellulose acetate)、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース(hydroxy-propyl methy
lcellulose)、及びその他、またはそれらの組合せを選
択することができ、好ましくはセルロース粉末、微小結
晶セルロース、乳糖、澱粉、二塩基リン酸カルシウムで
ある。本発明に依る好ましい具体剤としては使用される
微小結晶セルロースはグレード101であり、約90%
の粒径が約1〜約125μm、平均粒径が約10〜約7
0μmである。
ェン(acetaminophen)、アスコルビン酸(ascorbic aci
d)、ニフェジピン(nifedipine)、イブプロフェン(ibu
profen)、アスピリン(aspirin)及びその他、またはそ
れらの組合せを選択することもでき、より好ましくはア
セトアミノフェンとアスコルビン酸である。
セルロース粉末、微小結晶セルロース、乳糖、澱粉、二
塩基リン酸カルシウムの希釈賦形剤から得られるが、し
かしそれに対し、粒子の大きさが小さくなり、粉末の流
動性が悪くなる。結合剤とともに造粒する際は粒子の増
大に依って希釈賦形剤の流動性を改善することができ
る。
ピロリドン(PVP)、ヒドロキシプロピルセルロース
(hydroxypropylcellulose; HPC)、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース(hydroxypropyl methylcellulos
e; HPMC)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース
(low-substituted hydroxypropylcellulose, L-HP
C)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(sodium
carboxymethylcellulose)、メチルセルロース(methyl
cellulose)、エチルセルロース(ethyl cellulose)、砂
糖(sugar)及びその他、またはそれらの組合せから選
択でき、好ましくはポリビニルピロリドン及びヒドロキ
シプロピルセルロースである。さらに結合剤に一種また
は一種以上の固結防止剤(anticaking agent)を0〜約
10%(結合剤に対して)含むことができる。例えば無
水二塩基リン酸カルシウム(dibasic calcium phosphat
e anhydrous)、シリカ(silicon dioxide)または珪酸
カルシウム(calcium silicate)、より好ましくは無水
二塩基リン酸カルシウムである。
ドン(crospovidone; PVP-CL)、グリコール酸澱粉
ナトリウム(sodium starch glycolate; SSG)、網状
(架橋)カルボキシメチルセルロース(reticulated (c
rosslinked) carboxymethylcellulose; croscarmellos
e; CMC-CL)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロ
ース(low-substituted hydroxypropylcellulose; L-
HPC)、及びその他、または組合せなどの崩壊剤は最
終錠剤またはカプセルの崩壊を促すよう造粒中(顆粒
内)あるいは造粒後(顆粒外)混合物と混合することが
できる。
剤は水溶性のポリビニルピロリドン(PVP)で、これ
は一種の微細分散の粉末として、湿式造粒または直接錠
剤化において、薬剤工業で錠剤の結合剤として常用され
ている。PVPの通常のK値は約12〜約120であ
る。本発明に使用されるK値は約20〜約95、望まし
くは約25〜約35であり、K値は米国薬局方USP2
4/NF19(2000)のポビドン・モノグラフ(Povido
ne Monograph)の測定によるものである。
つであり、結合剤は溶液に溶解後添加するより乾燥状態
で攪拌し混合物と混合されるものである。結合の効果を
より良くするために、結合剤と希釈剤または活性成分の
接触点を最大にさせるよう必ず微細分散の結合剤粉末を
使用する必要がある。通常、これらの結合剤、例えば、
吸水性の強いPVPは吸水後粘り易く、且つ固結して塊
状となる。微細粉末PVPの保存中に大気中の水分を吸
収して固結する問題が常に起こる。結合剤(組成分B)
と希釈剤または活性成分(組成分A)の混合の際、均一
性を促進、維持するため、本発明の結合剤の使用前に0
〜約10%、望ましくは約0.01〜約10%、最も望
ましくは約2〜約4%(結合剤に対し)の固結防止剤を
添加する。固結防止剤のより好ましい使用方法として、
まず、結合剤と固結防止剤を混合し、攪拌器中で研磨し
粉末とし、次いで、200号メッシュの篩を通過させ
る。その結合剤/固結防止剤の混合物は組成分Aまたは
選択的組成分Cとともに造粒を行うことができる。
で造粒ができるのは、造粒が密閉系で行われるからであ
る。加熱工程で発生する蒸気(外加された溶液と粉末に
含まれている湿気)が系統中から放出されるのを防ぎ、
造粒液の使用率を最大限とすることができる。従って、
造粒は最も少ない水分または溶剤量の添加の下で完成で
きる。通常、加熱工程で希釈剤内部の水分を結合剤に移
動させることができる。TAG系でさらに詳しく観察
し、造粒容器上に分布された熱度が均一でない場合、粉
末の加熱中に水分が容器の内壁のより温度の低い区域で
凝結する。結合剤、例えばPVPは、通常吸湿性が高い
ので、系統中に存在するいずれの水分、特に凝結状態の
水分は、すべて結合剤に吸収され、結合剤に粘性が生じ
る。従って、結合剤は造粒前に微細粉末の状態で希釈剤
と活性成分中に均一に分散し、結合剤から生じた粘性は
近くの粒子を粘着させることになり、最終的に顆粒が密
閉容器内で転動しながら形成される。TAG系の最も好
ましい温度範囲は希釈剤、結合剤、造粒溶液の種類と量
によって異なる。例えば、有機溶剤の要する温度は水を
使用した時に比べて、より低いことになる。
Pと水溶性PVPの混合または錠剤化の技術と従来公知
の技術を比べた場合、例えばEP−A273209また
はUSP5,840,769で、本発明で製造された直接
錠剤化用補助剤を応用して製錠した場合、最も異なると
ころは、より低いエネルギーを使用し、汚染の最も低
い、且つ広く応用できることにある。本発明と先行技術
と比べた場合、より少ない水分または有機溶剤で得られ
た顆粒の特性は、同等またはもっと好ましいものとな
る。
粒法と大きく異なる。即ち、 1)熱粘着式造粒法には、只少量の水分を希釈剤と結合
剤を含む混合物中に加える。従来の湿式造粒法は結合剤
を造粒液中に溶解させ、さらに希釈賦形剤を混合する。 2)熱粘着式の造粒法は「乾」式の製造工程として定義
できるもので、造粒の必須液体(水または有機溶剤)は
従来の湿式造粒にくらべると明らかに極端に少ない。 3)乾燥工程を除き、湿式造粒は通常室温で操作され、
それに対し、熱粘着式造粒法は加熱することに依って顆
粒の形成を促すことが必要である。 4)湿式造粒中の混合工程では常に羽根、アーム、プロ
ペラ、チョッパーまたはその他の機械的攪拌機能を有す
る器具を利用し(例えば、切断式造粒で使用されるプラ
ネタリアミキサー、高速混合造粒機)、粉末と液体の混
合物または塊を攪拌して達成させ、または粉末を熱気流
中に懸濁しながら結合剤の溶液(流動床造粒)をスプレ
ーする。前者の顆粒はすべて湿潤結塊をふるいにかけて
形成され、後者は粒子に結合剤溶液を被覆して顆粒を形
成する。熱粘着式造粒法は湿潤の粉末が容器中で加熱回
転しつつ、且つ結合剤補助の下で粉末を徐々に凝集させ
顆粒を形成させる。 5)湿式造粒法は造粒後に必ず乾燥及び研磨の工程を行
い、所望の顆粒の大きさを形成させる。本発明は混合物
の水分含量は極く低いので、この工程を必要としない。 6)従来の造粒方法は一般にはすべて開放系統中で行
う、本発明の熱粘着式の造粒法は密閉系統中にて行う。
造によって全体の系統状況を高い特異状態に制御するこ
とができることである。例えば、加熱及び真空乾燥でき
る混合器中で空間におけるガスは完全にあるいは局部的
真空に抜き取られるか、または抜き取られてから不活性
或いは反応性のないガス(例えば窒素またはヘリウム)
を注入する。たとえ熱を供給しても酸素の存在がなけれ
ば系統中の顆粒の安定性は向上され、有機溶剤の爆発の
度合も低下できる。同一の反応器での造粒後の真空乾燥
工程は溶剤の回収に有利である。
優点は粉末の製造工程で生じた細塵を最小限度まで低下
させることができることである。このような技術は製造
工程中の漏洩、または系統中から微細粉末の薬学的活性
成分、即ち、費用または生物活性を有する成分の紛失を
望まない場合に応用される。その他、TAGのこのよう
な方法はその他の工業、例えば、栄養品の製造、食品ま
たは動物の飼料等にも応用されることができる。
品の造粒にも応用される。例えば肥料または殺虫剤の粉
末顆粒または微粒など、密閉系統中で造粒することで毒
性の低下、または危険性のある細塵生成を減少させるこ
とができる。
ルピロリドンに対して)の無水二塩基リン酸カルシウム
の可溶性ポリビニルピロリドンを含む粉末混合物にも関
わる。
補助剤に関わるもので下記から構成される。 1)約5〜約99重量%のセルロース粉末、微小結晶セ
ルロース、乳糖、澱粉または二塩基リン酸カルシウム。 2)0〜約99重量%のアセトアミノフェンまたはアス
コルビン酸。 3)約1〜約95重量%の可溶性ポリビニルピロリド
ン、それに0.01〜10重量%(ポリビニルピロリド
ンに対して)無水二塩基リン酸カルシウム、及び 4)0〜約10重量%の架橋されたポリビニルピロリド
ン、グリコール酸澱粉ナトリウム、網状のカルボキシメ
チルセルロースまたは低置換度ヒドロキシプロピルセル
ロース。
剤化用調合物または補助剤から成る錠剤、カプセルまた
はペレット及びこの錠剤、カプセルまたはペレットの製
造方法に関連する。
叙述する。下記の実施例は本発明をさらに詳しく説明す
る為で、本発明の範囲を限定するものではない。
(充填)賦形剤は、微小結晶セルロース101(MCC
101)、乳糖(無水乳糖、Borculo)、澱粉(starch 15
00、Colorcon)及び無水二塩基リン酸カルシウム(DC
P; Fujicalin SG, Fuji chemical)である。この賦型
剤を選ぶ理由として、それらが常に錠剤化用希釈剤に応
用され、この賦型剤を選んだことによって本発明を広範
に運用することができることが証明されることによるも
ので、本発明の範囲を限定するものではない。この賦形
剤の基本的物性及び錠剤化特性、Ludipress
(商標)(93% 乳糖、3.5% Kollidon(商標)30、3.5% Koll
idon(商標)CL、BASFを含む)及びAvicel
(商標)PH200、微小結晶セルロース(FMC Corporat
ion)を表1に示す。本発明のすべての実施例は結合剤
中に3重量%(結合剤に対して)の無水二塩基リン酸カ
ルシウム(Fujicalin; Fuji Chemical, Japan)を加え
て固結防止剤とする。この為、実施例中の結合剤のパー
セント割合は外観的のパーセント割合で、その中に微量
の無水二塩基リン酸カルシウムが含まれる。
助剤の粉体性質を測定する為、下記のパラメータを計測
した、平均粒径の大きさ(37〜800μmメッシュ利
用通過)。粉末の安息角、粉末のかさ密度及び粉末の振
とう密度(A.B.D. Fine particle characteristics mea
suring instrument; Tsutsui, 日本製)。粉末の流動性
は安息角及びカールス係数(Carr’s Index)で表示す
る。カールス係数は下記の公式によって計算される。
りよい流動性が得られ、本発明の賦形剤顆粒及び直接錠
剤化用補助剤から作製した錠剤の特性を測定する為、Sa
nkyoPio-Tec SK-02 Tableltability Tester(日本
製)を使用して49MPa(500kg)の錠剤化力で
錠剤を作製(直径11.3mm、0.5g)、錠剤の硬
度(直径方向引張強度(Tensile strength))は同一の
機器で測定した。錠剤の破砕性(friability)及び崩壊
時間(disintegration time)はそれぞれAikhoAE-2
0 Roche Friabilater(日本製)(20rpm;5mi
n;n=10)及び新光SK-0004錠剤崩壊測定器
(台湾製)(n=6)に依って測定した。
造 直接錠剤化用補助剤は下記の方法に依って製造される、
即ち熱粘着式造粒法で行う。まずK値30の水溶性PV
P(Kollidon(商標)30,BASF)、以下“PVP K
30”で示す、をそのなかに3%無水二塩基燐酸カルシ
ウムを含むもので、10%を添加して、90%の微小結
晶セルロース101(顆粒A)、乳糖(顆粒B)、澱粉
(顆粒C)または二塩基燐酸カルシウム(顆粒D)に混
合する。この結合剤と希釈剤の混合物はスプレーの方式
で5%(混合物の全重量に対して)の水を添加して、均
一に攪拌する。次に予熱したガラスビンに入れて、密閉
して赤外線ランプで90〜105℃に加熱して且つ3〜
20分間転動回転し乍ら顆粒を形成する。造粒工程中に
はビンを水平軸に対して間断的にしんとうし、粉末が凝
結した水分を吸着してガラス瓶の内壁に付着することを
避ける。生成された顆粒は直ちに24号ふるい(800
μm)に通す。最後の顆粒は室温までもどした後に直接
使用することができ、必要が有ればさらに赤外線ランプ
またはその他使用できる設備で快速に乾燥を行う。この
製造工程での顆粒の組成及び特性を表2Aに示す。表1
の原始材料と比べた場合、顆粒AからDの粒径の大き
さ、密度、流動性、錠剤の強度及び崩壊時間はすべて明
らかに改善されたことがわかる。顆粒AからDで使用さ
れた希釈剤の外に、このTAGでの製造工程ではその他
の希釈剤、またはその他同品等のMCC、乳糖、澱粉ま
たはDCPの造粒にも利用できる。例えばより大きい顆
粒品等の微小結晶セルロース(例えば:102品等、平
均粒径は90μm)を原始材料として使用するとにより
大きい顆粒が得られる。
の製造 直接錠剤化用輔助材は実施例1の方法と同様にして製造
される。只、本実施例ではPVP K30を異なる割合
で5%(顆粒E)、10%(顆粒F)、15%(顆粒G)
と微小結晶セルロース101を混合して、次に、熱粘着
式造粒法で造粒を行う。全体の水分は5%に増量してい
る。この組成の結果を表2Aに示す。PVP添加量の増
加にともない顆粒の大きさ及び流動性が明らかに向上さ
れたことがわかる。三者の錠剤の引張強度は統計学的の
差異がない。
用補助剤の製造 直接錠剤化用補助剤は実施例1の方法と同様にして製造
する。只、本実施例でのPVP K30の割合を50%
とし、微小結晶セルロース101(顆粒H)、乳糖(顆
粒I)、澱粉(顆粒J)または二塩基リン酸カルシウム
(顆粒K)を混合して、次に、熱粘着式造粒法で造粒を
行う。全体の水を5%に増量した。この組成の結果を表
2Bに示す。10%PVPを使用した顆粒A、B、C及
びDと比べた場合、50%PVPを使用した結果、明ら
かに顆粒の大きさが低下されていることがわかる。
化用補助剤の製造 直接錠剤化用補助剤は実施例1の方法と同様にして製造
した。なお、本実施例のPVP K30は固定割合を1
0%とし、微小結晶セルロースと混合した。但し、異な
る水分(5%(顆粒L)、10%(顆粒M)、15%(顆
粒N))を添加し、次いで熱粘着式造粒法で造粒を行
う。この組成の結果を表2Bに示す。三種類の水分含量
から比較すれば明らかに5%水分の添加量で作製できた
顆粒は最大で、且つ流動性がもっともよい、同時に判明
されたことは、水分含量の増加は顆粒形成を低下させ
る。本発明と従来の湿式造粒法は明らかに異なるところ
は、少量の水分含有量でより良い状態となることができ
る。また、同じ組成の顆粒A、F及びLの特性はよく似
ている、これに依って熱粘着式造粒の再現性が見られ
た。
いた直接錠剤化用補助剤の製造 本実施例は異なる結合材、湿潤溶液及び系統状態を用い
て直接錠剤化用補助剤を製造することを立証するもので
ある。本実施例の熱粘着式造粒法と前記のものとおよそ
同じように行い、以下にわずかな変更があるだけで、微
小結晶セルロース101はすべての顆粒中で90%の量
を使用し、顆粒の組成及び特性は実施例1の顆粒Aを含
み、表3に示された如くである。顆粒A‘の組成と顆粒
Aは3.5%の架橋されたポリビニルピロリドンを添加
して顆粒内の崩壊剤(架橋されたポリビニルピロリドン
は熱粘着式造粒の前にMCC及びPVP K30と混合
する)としたこと以外は類似している。顆粒Qは10%
のPVP K30とMCCを混合し、少量のアルコール
(約1.5%)を水の代りに湿潤溶液にしている。アル
コールを造粒溶液とした時、加熱温度は約70〜90
℃、表3で示された如くである。熱粘着式造粒法におけ
るアルコールは湿潤溶液とすることができ、形成された
顆粒(顆粒Q)は水を湿潤溶液とした(顆粒A)ものと
比べてわずかに小さい。顆粒Rは10%のヒドロキシプ
ロピルセルロース(HPC; Klucel EXF,Aqualon)と微小
結晶セルロースを混合する。1.5%のアルコールを再
度湿潤溶液としている。明らかに、HPCを使用しても
好ましく顆粒を生産することができる。これらによっ
て、熱粘着式造粒法が各種類の結合剤を含む錠剤化用混
合物に利用できることが証明された。
あることを証明する為、二つの系列の顆粒(T組は5%
の水を、U組は1.5%のアルコールを添加)にすべて
10%PVP K30と90% MCC101を含有さ
せ、開放系統中で造粒を行う。それぞれT組とU組の平
均顆粒寸法と密閉系統中の(それぞれ顆粒A及び顆粒
Q)寸法とを比較すると、明らかに本発明の熱粘着式造
粒法は開放系統中で、完成することができないことがわ
かる。その結果TAGが水分低含有量の下で、湿式造粒
を行うだけではないことが証明された。T組及びU組は
顆粒を形成することができないと共に、本発明と水分活
性化の乾式造粒(moisture-activated dry granulatio
n, MADG)造粒法との違いをはっきりさせることが
できる。熱粘着式造粒法が必ず密閉の系統中に行われる
べきことは本発明の独特性とも云える。従来の湿式造粒
法はすべて開放の系統中に行われている。
物の製造 ここで、薬学的活性成分を含み希釈剤を添加しない直接
錠剤化用調合物を上記の方法に基づいて製造した。PV
P K30とアセトアミノフェン(微細粉、BASF)
を混合し、且つ崩壊剤を添加(顆粒O)または添加しな
い(顆粒P)こととし、続いて熱粘着式造粒法に依って
造粒を行う。全体の水分は5%に増量した。本方法の顆
粒組成及び結果を表4に示す。造粒の前にはアセトアミ
ノフェンは極微細粉状(<400号ふるい。37μm)
であるため流動性は非常に悪く、そして500Kg(4
9Mpa)の錠剤化力では錠剤を形成することができな
い。TAGで作製したアセトアミノフェン顆粒は顆粒の
大きさと流動性を最も有効に改善し、且つ錠剤強度及び
崩壊性もより好ましいものとなっている。
錠剤化 本実施例の錠剤化用混合物の作製方法は、まず活性成分
(試験1:アスコルビン酸、親水性薬物、及び試験2:
アセトアミノフェン、疎水性薬物)を24号ふるい(8
00μm)に通して、次に実施例1中の熱粘着式造粒法
で製造した直接錠剤化用補助剤と完全に混合する。本混
合物は造粒前に少なくとも10分間充分に混合する。本
発明で製造した調合物(顆粒A、B、C及びD)とLu
dipress(商標)(93% 乳糖、3.5% Kollidon(商
標)30、及び3.5% Kollidon(商標)CLを含む)と、
Avicel(商標)PH200(一種の微小結晶セルロ
ース)を使用して錠剤化した後の結果と比較例を表5及
び6に示す。
酸とアセトアミノフェンの調合物顆粒Aを使用した錠剤
の強度、崩壊時間及び破砕性は少なくともAvicel
PH200と同等のものとなる(表5及び6)。ただ
顆粒Aの流動性はAvicel PH200よりずっと
良い。乳糖を基材とした産品中、明らかに顆粒Bを含む
調合物は多方面においてすべてLudipressの調
合物より優れている。
直接錠剤化用補助剤の製造 前記実施例7の中、活性成分及び崩壊剤はTAG法で製
造された直接錠剤化用補助剤と完全に混合された後、直
接錠剤化される。すべての成分と共にTAG法を用い
て、造粒して直接錠剤化用調合物とすることができる。
従って、その他のもの、または修飾を加えることなく直
接錠剤化することができる。本実施例は下記の調合物の
混合物で熱粘着式造粒(別に5%の水分を加える)を行
い、次に直接錠剤化して錠剤とする。本組成は表6の顆
粒Aの系列に相当する。
±0.167MPa;崩壊時間<10秒間;破砕性=0
%、この結果は表6の顆粒A(顆粒は別に活性成分及び
崩壊剤を添加)で作製した錠剤片と同等のものである。
容量の測定 顆粒Aの活性成分に対する許容量(負荷量)とLudi
press(商標)との比較を行なう。本実施例中は再び
アセトアミノフェン(acetaminophen)を活性成分とし
てテストした。錠剤化用混合物の製造方法は実施例8の
叙述と同じ(即ち、顆粒外崩壊剤として3.5%架橋さ
れたポリビニルピロリドン+表7に示された含量のアセ
トアミノフェン+Ludipress(商標)または顆粒
Aで100%とするようにした)。錠剤化後の結果は表
7の通りである。顆粒Aの許容量は明らかによいことが
わかる。
調合物との結合 その他の常用の崩壊剤として例えばグリコール酸澱粉ナ
トリウム(SSG)、網状のカルボキシメチルセルロー
ス(croscarmellose; crosslinked CMC)及び低置換度
ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC)を実施例
5〜9の架橋されたポリビニルピロリドンの代りに用い
た場合、同等の結果が得られた。SSGの最も好ましい
濃度の範囲は約4から約8%で、クロスカルメロース
(croscarmellose)及びL−HPCの範囲は約3から約
6%である。崩壊剤の加入は完全な顆粒内(造粒の前)
にまたは完全な顆粒外(造粒の後)または造粒前後に各
々一部分を添加することができる。第三の方法のより優
位な点は顆粒外の崩壊剤がまず錠剤を崩壊させて顆粒状
と成り、これに依って表面面積が増加され、顆粒内の崩
壊剤が顆粒を完全に崩壊することができる。
0及び3.5%架橋されたポリビニルピロリドンを物理
的に混合した場合の錠剤の特性の比較 本比較例は3.5%架橋されたポリビニルピロリドンを
顆粒A中に添加し、顆粒外崩壊剤とする。その組成を物
理的混合の調合物と同様にする。顆粒A’及びLudi
press(商標)には既に崩壊剤が含まれているので、
架橋されたポリビニルピロリドンはその中に添加されて
いない。この比較結果を表8に示す。MCC/PVP
K30/クロスポビドン(crospovidone)の物理的混合
物は錠剤化に適さず、特に顆粒A(安息角=42.67
°;かさ密度=0.205g/ml;振とう密度=0.
255g/ml;カールス係数=19.69%)と比較
した場合、流動性は最も悪い(安息角=54.67°;
かさ密度=0.293g/ml;振とう密度=0.42
7g/ml;カールス係数=31.27%)。TAG法
による顆粒は明らかによりよい流動性が有ることがわか
る。
標準差はTAG顆粒で作製した錠剤片と比べた場合遥か
に大きい。また、架橋されたポリビニルピロリドンを添
加してもその崩壊を助けることはできず、アセトアミノ
フェンを含む物理的混合物で作製した錠剤の崩壊時間は
15分以上である。それに対して、顆粒Aの架橋された
ポリビニルピロリドンを追加して崩壊剤とした場合、崩
壊時間は明らかに早い。顆粒A’の錠剤の崩壊時間は顆
粒Aよりやや遅い。即ち、顆粒内崩壊剤を使用した崩壊
時間は顆粒間崩壊剤を使用したものよりやや長くなる。
顆粒外崩壊剤は短時間で錠剤を小さい顆粒にして崩す。
この比較で顆粒AがMCC101に比べて(またはその
他の賦形剤の顆粒とそれぞれ原始材料と比べた場合)よ
り優れた錠剤化特性が有ることは、只、結合剤としてP
VPを加えた結果のみでなく、この賦形剤の改善はTA
G法造粒により達成できたことが証明された。本発明に
より提出された熱粘着式造粒法は賦形剤の流動性を改善
するのみでなく、さらに錠剤の強度、破砕性、崩壊時間
に悪影響を与えない方法であることがわかる。
の簡単で、有効且つ独特の直接錠剤化用調合物の製造及
び補助剤の方法を提供することができる。熱粘着式造粒
法は広く各種の希釈剤、結合剤及び薬学的活性成分に用
いることができる。そして水または有機造粒液を利用す
ることができる。本方法は湿式造粒法外により好ましく
選択できるもので、下記の優点を提供することができ
る。 ● 極めて少量の水分を加えても、湿式造粒法で常にあ
る問題であったTAGはMCCの錠剤化特性を低下する
ことがない。 ● 少量の造粒液を利用して、さらに制御された無酸素
雰囲気で造粒を行う(密閉系統である為)ことにより、
薬物の安定性を向上させることができる。 ● 篩を通した後乾燥及び顆粒を研磨するために必要な
時間をTAGで省くことができる。 ● 少量の造粒液を使用して製造工程を簡略化させ、製
造時間も短縮することができる。従って、大量の製造が
可能になり、製造コストを低減することができる。 ● 有機溶剤を少量に抑え、さらに、密閉系統中で製造
する為、作業場の安全性及び環境の保護に対して有利で
ある。
例は本発明の範囲を限定するものではなく、即ち、より
好ましい具体例であることは云うまでもない。TAGは
また変化可能性に富むものである。例えば希釈剤は熱粘
着式造粒の前または後に異なる割合で混合することがで
きることにより、異なる特性の直接錠剤化用補助剤を組
合せることができる。この組合せの一つの例として、水
溶性及び不溶性の部分を有する錠剤を形成するためにM
CC及び乳糖を混合錠剤化用補助剤とした場合である。
その他、熱粘着式造粒の前後に例えば:顔料、香料また
は流動助剤(例えば:シリカまたは珪酸カルシウム)そ
の他の賦形剤を加えることができる。その外、熱粘着式
造粒は製薬工業に限らず、多くの造粒を必要とする各種
工業にも応用することができる。
Claims (27)
- 【請求項1】A)一種または一種以上の希釈賦形剤約5
〜約99重量%及び/または薬学的活性成分0〜約99
重量%、 B)結合剤約1〜約99重量%、及び必要に応じて、 C)崩壊剤0〜約10重量%の全部または一部を使用し
た混合物を含み、 初期水分を約0.1〜20%、及び/または薬学的に許
容できる有機溶剤を約0.1〜20%含む条件下におい
て、約30℃〜約130℃の温度範囲まで加熱し、密閉
系統中で転動回転、混合しつつ顆粒を形成することを特
徴とする直接錠剤化用調合物または補助剤を調合するた
めの熱粘着式造粒方法。 - 【請求項2】 温度範囲が約40℃〜約110℃である
請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 温度範囲が約60℃〜約105℃である
請求項1に記載の方法。 - 【請求項4】 初期水分含量が約2〜約15%である請
求項1に記載の方法。 - 【請求項5】 初期水分含量が約4〜約10%である請
求項1に記載の方法。 - 【請求項6】 初期有機溶剤含有量が約0.1〜約10
%である請求項1に記載の方法。 - 【請求項7】 初期有機溶剤含有量が約0.5〜約5%
である請求項1に記載の方法。 - 【請求項8】 希釈賦形剤がセルロース粉末、微小結晶
セルロース、乳糖、澱粉または二塩基リン酸カルシウム
である請求項1に記載の方法。 - 【請求項9】 薬学的活性成分がアセトアミノフェンま
たはアスコルビン酸である請求項1に記載の方法。 - 【請求項10】 結合剤が可溶性ポリビニルピロリドン
またはヒドロキシプロピルセルロースである請求項1に
記載の方法。 - 【請求項11】 崩壊剤が架橋されたポリビニルピロリ
ドン(crospovidone)、グリコール酸澱粉ナトリウム、
網状カルボキシメチルセルロースまたは低置換度のヒド
ロキシプロピルセルロースである請求項1に記載の方
法。 - 【請求項12】 希釈賦形剤が微小結晶セルロースであ
る請求項1に記載の方法。 - 【請求項13】 約90%の微小結晶セルロースの粒径
範囲が約1μm〜約125μmで、平均粒径が約10μm
〜約70μmである請求項12に記載の方法。 - 【請求項14】 結合剤が可溶性ポリビニルピロリドン
である請求項1に記載の方法。 - 【請求項15】 可溶性ポリビニルピロリドンのK値が
約12〜約120である請求項14に記載の方法。 - 【請求項16】 可溶性ポリビニルピロリドンのK値が
約20〜約95である請求項14に記載の方法。 - 【請求項17】 可溶性ポリビニルピロリドンのK値が
約25〜約35である請求項14に記載の方法。 - 【請求項18】 結合剤に、さらに固結防止剤が0〜約
10重量%(結合剤に対して)が含まれている請求項1
に記載の方法。 - 【請求項19】 結合剤に、さらに固結防止剤が約0.
01〜約10重量%(結合剤に対して)が含まれている
請求項18に記載の方法。 - 【請求項20】 結合剤、さらに固結防止剤が約2〜約
4重量%(結合剤に対して)が含まれている請求項18
に記載の方法。 - 【請求項21】 固結防止剤が無水二塩基リン酸カルシ
ウムである請求項18〜20のいずれかに記載の方法。 - 【請求項22】 請求項1に記載の直接錠剤化用調合物
または補助剤を調合するための感熱粘着式造粒方法によ
って得られた産品。 - 【請求項23】 ポリビニルピロリドンに対して、約
0.01〜約10重量%の無水二塩基リン酸カルシウム
を含むことを特徴とする可溶性ポリビニルピロリドンの
粉末混合物。 - 【請求項24】i)セルロース粉末、微小結晶セルロー
ス、乳糖、澱粉または二塩基リン酸カルシウム約5〜約
99重量%、 ii)アセトアミノフェンまたはアスコルビン酸0〜約9
9重量%、 iii)無水二塩基リン酸カルシウムを約0.01〜約1
0重量%(ポリビニルピロリドンに対して)含む可溶性
ポリビニルピロリドン約1〜約95重量%、及び iv)架橋されたポリビニルピロリドン、グリコール酸澱
粉ナトリウム、網状カルボキシメチルセルロースまたは
低置換度カルボキシプロピルセルロース0〜約10重量
%、を含むことを特徴とする直接錠剤化用調合物または
補助剤。 - 【請求項25】 請求項22に記載の産品、請求項23
に記載の粉末混合物、または請求項24に記載の直接錠
剤化用調合物または補助剤を含むことを特徴とする錠
剤。 - 【請求項26】 請求項22に記載の産品、請求項23
に記載の粉末混合物、または請求項24に記載の直接錠
剤化用調合物または補助剤を含むことを特徴とするカプ
セル剤。 - 【請求項27】 請求項22に記載の産品、請求項23
に記載の粉末混合物、または請求項24に記載の直接錠
剤化用調合物または補助剤を含むことを特徴とするペレ
ット剤。
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