JP2003116877A - 歯科用スケーラハンドピース - Google Patents

歯科用スケーラハンドピース

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正和 東海林
Houna Fujimori
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スケーラチップの超音波振動子への取り付け
を該スケーラハンドピースに一体的に取り付けられてい
る工具にて行い得るようにする。 【解決手段】 回転筒１０は、ハンドピース２の先端部
外周部に設けられた円環状の溝２ａに、止めネジ１３の
頭部１３ａが周方向に移動自在のようにして回動自在に
取り付けられている。１１は回転筒１０の管壁に設けら
れたピンで、レバー１２は該ピン１１のまわりに回動自
在に設けられている。レバー１２の先端部１２ａは、コ
字状に形成されており、一方、スケーラチップ３は、軸
の一部が平行面３ａに形成されており、このスケーラチ
ップ３の平行面３ａとレバー１２のコ字状部１２ａとが
係合され、レバー１２を矢印Ｃ方向に回転するとスケー
ラチップ３の先端部に設けられた雄ネジ３ｂが超音波振
動子１に設けられた雌ネジ１ｂに螺合され、これによ
り、スケーラチップ３を超音波振動子１に螺着すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科用スケーラハ
ンドピース、より詳細には、歯科治療において、歯石除
去、ルートプレーニング等を行うのに使用する超音波振
動子付きの歯科用超音波スケーラハンドピースに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】歯科治療においては、歯石の除去、根管
の平面化（Ｒｏｏｔ Ｐｌａｎｉｎｇ）等を行うため
に、最近では、一般的には、超音波振動子を用いたハン
ドピースを使用している。図２は、超音波振動子を用い
たハンドピースの例としての周知の超音波スケーラ（ｓ
ｃａｌｅｒ）の一例を説明するための要部断面構成図
で、図中、１は超音波振動子、２は該超音波振動子１
（振動源は、圧電素子、エアーのいずれでもよい）を内
蔵するハンドピースで、前記超音波振動子１は該ハンド
ピース２内に収納され、前記超音波振動子１にスケーラ
チップ３が着脱自在に装着され、該スケーラチップ３が
超音波振動されて歯石の除去が行われる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとき歯科用超
音波治療具において、超音波振動子１へスケーラチップ
３を取り付ける場合或いは該スケーラチップ３を交換す
る場合、従来、超音波スケーラのハンドピース２に内蔵
されている超音波振動子１にスケーラチップ３をねじ込
むことによって、スケーラチップ３と超音波振動子１
（従って、ハンドピース２）が連結され、スケーラチッ
プ３に超音波振動子１の振動が伝わり、これにより歯科
治療が行えるが、このスケーラチップ３の超音波振動子
１への取り付け方法がネジ式のため、ネジ締めするため
の工具（レンチ等）を別途必要とし、その保管、管理等
が面倒臭く、不便であった。
【０００４】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、歯科用超音波スケーラハンドピースにおい
て、スケーラチップの超音波振動子への取り付けを、該
スケーラハンドピースに一体的に取り付けられている工
具にて行い得るようにして、該スケーラチップの超音波
振動子への取り付けを簡単、容易にして、作業効率の向
上を図ることを目的としてなされたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、超音
波振動子を内蔵したハンドピース本体と、前記超音波振
動子に着脱自在に螺着されるスケーラチップとから成る
歯科用スケーラハンドピースにおいて、前記ハンドピー
ス本体の先端部に該ハンドピース本体に対して回転自在
に取り付けられた回転筒と、該回転筒に対して軸方向に
回動自在に取り付けられ、先端部に前記スケーラチップ
と係合する係合部を有し、前記スケーラチップが前記回
転筒内に挿入された時に該スケーラチップの係合部を前
記レバーの係合部に係合させ、該回転筒を前記レバーに
て回転させて前記スケーラチップを前記超音波振動子に
螺合するようにしたことを特徴としたものである。
【０００６】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、前記レバーの先端係合部がコ字形に形成され、前記
スケーラチップの係合部は該スケーラチップの軸の一部
が平行面に形成されて成り、該平行面に形成された係合
部が前記レバーのコ字形係合部内に係合され、前記レバ
ーを回転した時に該レバーの回転と共に前記スケーラチ
ップが回転されることを特徴としたものである。
【０００７】請求項３の発明は、請求項１又は２の発明
において、前記レバーは前記回転筒の管壁に該回転筒の
軸方向に直交して設けられたピン軸のまわりに回動自在
に取り付けられ、非使用時は前記回転筒内に収納されて
おり、使用時、該レバーを前記ピン軸のまわり略９０°
回転させて前記係合部を前記スケーラチップに係合させ
るようにしたことを特徴としたものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１は、本発明による歯科用スケ
ーラハンドピースの一実施例を説明するための要部概略
構成図で、図中、１０は本発明によって付加された回転
筒で、該回転筒１０は、ハンドピース２の先端部外周部
に設けられた円環状の溝２ａに、止めネジ１３の頭部１
３ａが周方向に移動自在のように、該止めネジ１３を該
回転筒１０にねじ止めすることによって回動自在に取り
付けられている。１２は該回転筒１０の管壁に、該回転
筒１０の回転軸と直交する方向に配設されたピン１１の
まわりに回動自在に設けられたレバーで、該レバー１２
はピン１１を中心に矢印Ａ，Ｂ方向に回動可能に取り付
けられている。
【０００９】レバー１２は、非使用時は、矢印Ａ方向に
倒されて、好ましくは、回転筒１０内に収納されてお
り、使用時は、矢印Ｂ方向に起こされて図示の状態にさ
れ、この状態で前記止めネジ１３の頭部１３ａと環状溝
２ａとの関係により、図１（Ｂ）に矢印Ｃにて示すよう
に、ハンドピース２の軸まわりに回転されるようになっ
ている。
【００１０】レバー１２の先端部１２ａは、図１（Ｂ）
に示すように、例えば、コ字状に形成されており、一
方、スケーラチップ３には、図１（Ｂ）により明確に示
すように、軸の一部が平行面３ａに形成されており、こ
のスケーラチップ３の平行面３ａとレバー１２のコ字状
部１２ａとが係合され、この状態で、レバー１２を矢印
Ｃ方向に回転すると（回転筒１０は、前述のように、ハ
ンドピース２に対して回転自在に取り付けられてい
る）、スケーラチップ３の先端部に設けられた雄ネジ３
ｂが超音波振動子１に設けられた雌ネジ１ｂに螺合さ
れ、これにより、スケーラチップ３を超音波振動子１に
螺着することができる。螺着後は、レバー１２を矢印Ａ
方向に倒すことによって回転筒１０内に収納し、通常の
超音波スケーラと同様にして使用することができる。
【００１１】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、歯科用超音波スケーラにおいて、スケーラチ
ップを超音波振動子に螺着するためのネジ締め工具がス
ケーラハンドピースと一体的に取り付けられているの
で、ネジ締め工具の保管、管理の必要がなく、必要な時
は、該スケーラハンドピースに一体的に取り付けられて
いるレバーを起こすことにより、いつでも、簡単に、ス
ケーラチップを超音波振動子に螺着し、或いは、取り外
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明による歯科用スケーラハンドピースの
一実施例を説明するための要部構成図である。
【図２】 従来の歯科用超音波スケーラハンドピースの
一例を説明するための要部構成図である。
【符号の説明】
１…超音波振動子、１ｂ…雌ネジ、２…スケーラハンド
ピース、２ａ…円環状の溝、３…スケーラチップ、３ａ
…スケーラチップの係合部（平行面部）、３ｂ…雄ネ
ジ、１０…回転筒、１１…ピン、１２…レバー、１２ａ
…レバー先端の係合部（コ字部）、１３…止めネジ、１
３ａ…止めネジの頭部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 超音波振動子を内蔵したハンドピース本
    体と、前記超音波振動子に着脱自在に螺着されるスケー
    ラチップとから成る歯科用スケーラハンドピースにおい
    て、前記ハンドピース本体の先端部に該ハンドピース本
    体に対して回転自在に取り付けられた回転筒と、該回転
    筒に対して軸方向に回動自在に取り付けられ、先端部に
    前記スケーラチップと係合する係合部を有し、前記スケ
    ーラチップが前記回転筒内に挿入された時に該スケーラ
    チップの係合部を前記レバーの係合部に係合させ、該回
    転筒を前記レバーにて回転させて前記スケーラチップを
    前記超音波振動子に螺合するようにしたことを特徴とす
    る歯科用スケーラハンドピース。
  2. 【請求項２】 前記レバーの先端係合部がコ字形に形成
    され、前記スケーラチップの係合部は該スケーラチップ
    の軸の一部が平行面に形成されて成り、該平行面に形成
    された係合部が前記レバーのコ字形係合部内に係合さ
    れ、前記レバーを回転した時に該レバーの回転と共に前
    記スケーラチップが回転されることを特徴とする請求項
    １に記載の歯科用スケーラチップ。
  3. 【請求項３】 前記レバーは前記回転筒の管壁に該回転
    筒の軸方向に直交して設けられたピン軸のまわりに回動
    自在に取り付けられ、非使用時は前記回転筒内に収納さ
    れており、使用時、該レバーを前記ピン軸のまわり略９
    ０°回転させて前記係合部を前記スケーラチップに係合
    させるようにしたことを特徴とする請求項１又は２に記
    載の歯科用スケーラハンドピース。
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