JP2003116509A - 皮むき用カッター - Google Patents

皮むき用カッター

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JP2003116509A
JP2003116509A JP2001316153A JP2001316153A JP2003116509A JP 2003116509 A JP2003116509 A JP 2003116509A JP 2001316153 A JP2001316153 A JP 2001316153A JP 2001316153 A JP2001316153 A JP 2001316153A JP 2003116509 A JP2003116509 A JP 2003116509A
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hole
cutter
tip
peeling
vine
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JP2001316153A
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靖士 ▲高▼橋
Yasushi Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ツワブキやフキ等の茎や芋等のツルの皮を剥
くために、従来の方法では皮むき作業に時間がかかり作
業性が悪かったために、作業効率を上げる工具が必要で
あった。 【解決手段】 本発明の皮むき用カッター1は、植物の
茎やツル2の先端部を挿入する貫通孔8を有し、この貫
通孔8に略L字形に曲がった弾発力を有する板バネ片1
0Aからなるガイド爪10が嵌め込まれたガイド部4
と、ガイド部4の貫通孔8と連通する挿入孔11aが形
成され、当該挿入孔11aに板状の刃物片9Aからなる
刃物9が横断して配置されたカッター部3とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ツワブキやフキ等
の茎や芋等のツルの皮を剥くために使用する皮むき用カ
ッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ツワブキやフキの茎や芋のツル等は、日
本で古くから食材として利用されてきたが、一般家庭用
の食材としてそうポュラーなものではなかった。しか
し、これらの植物の茎やツルは良質の食物繊維であるこ
とから、近年の健康ブームによって健康食品として見直
され、新しい食材として注目されて、需要が増大してき
ている。これらのツワブキやフキの茎や芋のツルを食用
とするためには、茎やツルの表面の食用に適さない皮を
剥かなければならない。
【0003】ツワブキは、軟らかく食べごろの出荷に適
した時期があり、その期間を過ぎるとツワブキは硬くな
り食用に適さなくなる。このため、限られた期間内に多
くの皮を剥かなければならず、これらの皮を剥くため
に、生産農家は人を雇って短期間に多くの量をさばいて
いる。
【0004】従来の皮を剥く方法は、人の手によって、
これらの植物の茎やツルの先端部を折り曲げて芯部だけ
を切断し、皮でつながった先端部を茎やツルの後端方向
に引っ張ることにより皮を剥いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
は皮むき作業に時間がかかり作業性が悪かった。しか
も、ツワブキやフキはアクが強いために、これらの先端
部を折り曲げる際にアクの強い汁が手に付着して、手が
変色してしまう。
【0006】本発明は、このような従来の問題点を解決
するもので、皮むき作業を効率的に行うための皮むき用
カッターを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の皮むき用カッタ
ーは、植物の茎やツルの先端部を挿入する貫通孔を有
し、この貫通孔にガイド爪が嵌め込まれたガイド部と、
前記ガイド部の貫通孔と連通する挿入孔が形成され、当
該挿入孔に刃物が横断して配置されたカッター部とを備
えている。
【0008】前記構成によって、植物の茎やツルの先端
部は、ガイド部のガイド爪によって、カッター部の挿入
孔に案内される。当該挿入孔に刃物が横断して配置され
ているため、植物の茎やツルの先端部は、この刃物によ
って、裁断されて裂ける。裂かれた植物の茎やツルの先
端部を後端方向に引っ張れば、皮は簡単に剥くことがで
きる。
【0009】本発明の皮むき用カッターは、ガイド爪
が、略L字形に曲がった弾発力を有する板バネ片からな
っている。このような板バネ片によって製作されている
ため、植物の茎やツルの先端部は、ガイド爪によって、
貫通孔の中央部に位置決めされる。
【0010】本発明の皮むき用カッターは、カッター部
の一端部に、軸心方向にスリットが形成され、当該スリ
ットに板状の刃物片が嵌め込まれている。この刃物片が
磨耗した場合には、簡単に取り替えることができる。
【0011】本発明の皮むき用カッターは、カッター部
の挿入孔と連通して、調節ネジを螺合するためのネジ孔
を形成し、当該ネジ孔に植物の茎やツルの先端部の挿入
量を調節するための調節ネジが螺合している。この調節
ネジを回動することにより、カッター部の挿入孔に対す
る植物の茎やツルの先端部の挿入量を調節することがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明の皮むき用カッターの断面
図、図2は皮むき用カッターの分解斜視図である。
【0013】この皮むき用カッター1は、取立てのツワ
ブキやフキの茎や芋のツル2の先端部を例えば十文字に
裂いて前処理するための工具である。この皮むき用カッ
ター1は、床等に置いた状態で使用するもので、茎やツ
ル2の先端部を十文字に裁断して裂くカッター部3と、
このカッター部3の先端に取り付けられたガイド部4と
からなり、カバー5で被われ、底部は基盤6を備えてい
る。
【0014】ガイド部4は、円筒状のガイド部本体4a
の中央部の貫通孔8に、ツワブキの茎や芋のツル2の先
端部をカッター部3の刃物9の中心へガイドするガイド
爪10が嵌め込まれている。
【0015】ガイド爪10は、略L字形に折れ曲がった
4枚の板バネ片10aがガイド部4の貫通孔8の円周方
向に等間隔で四か所に嵌め込まれたものである。各板バ
ネ片10aは、薄い長方形状の金属製の弾発力を有する
バネ体であって、当該板バネ片10Aの後端部10bと
中央部10cの境界は、90度よりも僅かに大きく内方
(貫通孔8の内壁から離間する方向)に折り曲げられ、
中央部10cと先端部10dの境界は外方(貫通孔8の
内壁に接近する方向)に僅かに折り曲げられ、先端部1
0dは貫通孔8の内壁と並行である。
【0016】各板バネ片10Aの後端部10bは、ガイ
ド部4の一端面に形成された浅溝4bに嵌め込まれ、カ
バー5によって挟みこまれて、ネジ(図示せず)によっ
て固定されている。ガイド部4の貫通孔8内に嵌め込ま
れた板バネ片10Aは、中央部10cが貫通孔8の奥に
行くに従って板バネ片10A同士が接近するため、ガイ
ド爪10が奥に行くにつれてテーパー状の通路を形成
し、各先端部10dは貫通孔8の内壁と並行に位置し、
植物の茎やツル2の先端部を刃物9の中央部にガイドす
る。
【0017】なお、この実施の形態のガイド爪10の板
バネ片10Aは、4枚から構成されているが、もちろん
この板バネ片10Aの数は4枚に限定されるものではな
く、3枚、5枚あるいはそれ以上でもよく枚数は限定さ
れない。
【0018】また、植物の茎やツル2の先端部を刃物9
に案内する構成のものであれば、長方形である必要はな
く、例えば、長い二等辺三角形や台形状のものであって
もよくその形状は問わない。また、材料も金属製である
必要もなく、合成樹脂等であってもよい。
【0019】カッター部3は、金属製の肉厚な筒体で大
径な本体部3Aと小径なネジ部3Bからなり、ネジ部3
Bの外周には雄ねじが形成されている。また、カッター
部3の一端から他端にかけて、貫通孔11が形成されて
いる。この貫通孔11は、前記ガイド部4の貫通孔8と
軸線を同じくしている。この貫通孔11は、植物の茎や
ツル2の先端部を挿入するための大きめの挿入孔11a
と、調節ネジ12を螺合するためのネジ孔11bとから
なり、ネジ孔11bの内周面には雌ねじが形成されてい
る。
【0020】調節ネジ12は、茎やツル2の先端部の挿
入孔11a内への挿入量を調節するためのネジで、調節
ネジ12を回動することによってカッター部4の軸心方
向に出退する。
【0021】カッター部3の挿入孔11aの先端部は、
テーパー状に形成され、茎やツル2の先端部が挿入孔1
1aに挿入し易いように形成されている。また、カッタ
ー部3の一端部には、十文字状の刃物9を嵌め込むため
のスリット13が形成されている。
【0022】カッター部3の先端部のスリット13に嵌
め込まれた十字の刃物9は、2枚の長方形の板状の刃物
片9Aからなり、この刃物片9Aの中央部にスリットが
設けてあり、このスリット同士を組み合わせて十字状に
構成している。もちろん、この刃物9は十字状である必
要はなく、しかも刃物片9Aの数を増やしてもよい。
【0023】カッター部3のネジ部3Bに、基盤6が嵌
め込まれ、ワッシャー14を介してナット15によって
締め付け固定されている。16は、カッター部3を基盤
6に固定する際に空回りするのを防止するために工具を
挿入するための孔である。
【0024】次に上記構成の作用を説明する。植物の茎
やツル2の先端部を、皮むき用カッター1のガイド部3
の貫通孔8に差し入れると、貫通孔8の奥に行くにした
がってガイド爪10によって、カッター部3の挿入孔1
1aに案内される。挿入孔11aの先端部には十字状の
刃物9が横断して設けられているため、挿入孔11a側
に案内された植物の茎やツルは、十字状の刃物9によっ
て先端部が十字状に裁断されて4つに裂かれる。
【0025】前記のようにして、4つに均等に裂かれた
植物の茎やツル2の先端部を皮むき用カッター1から抜
き取り、裂かれた先端部を茎やツル2の後端方向に引っ
張ると表面の皮は丈夫なためにちぎれることなく完全に
剥ける。しかも、均等に裂かれた先端部を4回引っ張る
と皮は剥ける。
【0026】従って、人の手で、植物の茎やツル2の先
端部を折る手間が省けると共に、さらに残った皮を爪で
剥いていく必要が無くなるので、皮むきの作業効率が良
くなる。しかも、アクの強い汁の出る量が少なくなるた
め、アクによって手を汚すことが少なくなる。芋のツル
の場合は、先端部を十字状に裁断すると、先端部が花び
ら状に裂けるので、さらに皮が剥きやすくなる。
【0027】上記の実施の形態では、刃物9は、2枚の
長方形の板状の刃物片9Aを十文字状に組み合わせて構
成したものを用いたが、この刃物片9Aも長方形の板状
の刃物片である必要は無く、例えば、図2の(A)に示
すように線材17、例えば、直径が0.3mmのピアノ
線やナイロン線のようなものを用いてもよい。
【0028】また、カッター部3やガイド部4の大きさ
を変えることにより、種々の大きさのツワブキやフキに
対応させることができる。なお、カッター部3には、ネ
ジ孔11bや調節ネジ12を設けたが、本発明の皮むき
用カッターは、必ずしもこれらのものを設ける必要はな
く、これらを除いたものでもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明は、前記構成により、植物の先端
部の皮を剥きやすくするために、先端部を簡単に裂くこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の皮むき用カッターの断面図である。
【図2】本発明の皮むき用カッターのガイド爪とカッタ
ー部の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 皮むき用カッター 2 植物の茎やツル 3 カッター部 4 ガイド部 8 貫通孔 9 刃物 9A 刃物片 10 ガイド爪 10A 板バネ片 11a 挿入孔 11b ネジ孔 12 調節ネジ 13 スリット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物の茎やツルの先端部を挿入する貫通
    孔を有し、この貫通孔にガイド爪が嵌め込まれたガイド
    部と、 前記ガイド部の貫通孔と連通する挿入孔が形成され、当
    該挿入孔に刃物が横断して配置されたカッター部と、を
    備えた皮むき用カッター。
  2. 【請求項2】 ガイド爪は、略L字形に曲がった弾発力
    を有する板バネ片からなる請求項1に記載の皮むき用カ
    ッター。
  3. 【請求項3】 カッター部の一端部に、軸心方向にスリ
    ットが形成され、当該スリットに板状の刃物片が嵌め込
    まれている請求項1に記載の皮むき用カッター。
  4. 【請求項4】 カッター部の挿入孔と連通して、調節ネ
    ジを螺合するためのネジ孔を形成し、当該ネジ孔に植物
    の茎やツルの先端部の挿入量を調節するための調節ネジ
    が螺合している請求項1に記載の皮むき用カッター。
JP2001316153A 2001-10-15 2001-10-15 皮むき用カッター Pending JP2003116509A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105286026A (zh) * 2015-11-23 2016-02-03 无锡享受人生有机果蔬专业合作社 鸡头米剥皮装置
CN111923173A (zh) * 2020-08-11 2020-11-13 阜南县德盛隆工艺家具有限公司 一种木制工艺品加工用工作台

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