JP2003116356A - 植栽トレー - Google Patents

植栽トレー

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JP2003116356A JP2001315228A JP2001315228A JP2003116356A JP 2003116356 A JP2003116356 A JP 2003116356A JP 2001315228 A JP2001315228 A JP 2001315228A JP 2001315228 A JP2001315228 A JP 2001315228A JP 2003116356 A JP2003116356 A JP 2003116356A
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Takashi Inoue
隆司 井上
Hiromasa Nomoto
裕正 野元
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 勾配のある屋根上にて使用しても、土が下方
に偏る不都合が実質的に回避される植栽トレーを提供す
る。 【解決手段】 植栽トレーにおいて、底面1と、該底面
1から立設された側面2とから土壌収容自在なトレー本
体3を形成するとともに、トレー本体3の収容空間部S
Pを縦及び横で複数に仕切る第1及び第2仕切壁4,5
を、着脱自在にトレー本体3に装備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋上緑化用の土壌
容器として好適となる植栽トレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、空気の自然清浄効果や地球温暖化
の防止効果を発揮できる有益な対策として、屋上や屋根
を緑化することが推進されつつある。即ち、二酸化炭素
を消費して酸素を発生する光合成を行う緑を増やそうと
するものであり、国や地方自治体が助成する動きも見受
けられる。
【0003】例えば、建物の屋上や屋根を緑化する場
合、躯体上に相当深さを有した土壌を直に入れるという
一体化構造を採ることが考えられるが、この手段は建築
当初に設定しておかねばならないので、既設の建物には
不可であるとともにコスト的に高く付いて実現が困難で
あることから、一般的には、園芸用プランタンのような
比較的小規模な土壌収容具、即ち植栽トレーの複数を、
既設の屋根に敷設する手段が採られるようになる。
【0004】即ち、図15に示すように、平面視矩形で
浅型の植栽トレーaを屋根Y上に載置するのであり、植
栽トレーa内部の収容空間Sには緑化用の土10を収容
する。この土10が収容された植栽トレーaを縦横に並
べて設置することで、屋根Y全体を緑化することが可能
になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術では問題があった。即ち、屋根には勾配があって
植栽トレーは常時傾いた傾斜姿勢で使用されるようにな
るから、図15に示すように、雨天等によって雨水が注
がれると、表面ライン11が水平になろうとして、その
流れに伴って土10がトレーa内における下方に移動し
て偏ってしまい、植栽トレーa上部には実質的に土が無
くなって緑化不能になるとか、植栽トレーa下端から土
10が流れ出るといった不都合が生じ易い傾向にあっ
た。尚、図15における破線は、水平時の土10の表面
ライン11を示している。
【0006】本発明の目的は、勾配のある屋根上にて使
用しても、土が下方に偏る不都合が実質的に回避される
植栽トレーを提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の構成
は、図1、図2に例示する如く、植栽トレーにおいて、
底面1と、該底面1から立設された側面2とから土壌収
容自在なトレー本体3を形成するとともに、トレー本体
3の収容空間部SPを横方向で複数に仕切る仕切壁5を
装備してあることを特徴とする。
【0008】請求項1の構成によれば、底面と側面とか
ら成る無蓋箱状の植栽トレー本体の収容空間部を、仕切
壁を設けることで横方向で複数に仕切るようにしたの
で、側面と仕切壁、又は仕切壁どうしで仕切られた空間
部の仕切幅を、対向する側面どうしの間隔より狭い範囲
において如何様にも設定することが可能になる。これに
より、深さに対する仕切幅の比率を、植栽トレー全体の
大きさを変えること無く従来に比べて小さくすること
(深さ比率を大きくすること)ができ、屋根上等の傾斜
した箇所に置いて使用する場合における土の下方への移
動量を十分減少させることができる。
【0009】従って、仕切壁で仕切られた収容空間部分
における傾斜下手側への土の流れ移動が、実質的に問題
とならない範囲に抑制することができ、屋根等の傾斜面
における使用状況でも、傾斜上手側部分の土が傾斜下手
側に移動して、植栽トレー上部の緑化が芳しく無くなる
という不都合を回避でき、植栽トレー全面において良好
な緑化を実現することが可能になる。
【0010】そして、仕切り壁に切欠きや孔等を設ける
ようにすれば、根の伸びは許容することができるから、
仕切壁で小さな空間部分に仕切ることで土の流れ出しを
抑制又は阻止しながらも、根が十分に広がって育つよう
にすることができる。又、仕切壁の深さを深くすれば、
仕切壁を越えて根が延びることが抑制されるようになっ
て、仕切壁で仕切られた部分の植え替えや植物の交換の
際に、交換しない部分が根の絡みによって連れて出てく
るとか、その切断作業に手間取るということが軽減さ
れ、植え替えや交換操作が容易化されるようになる。こ
れにより、仕切壁毎に違う種類の植物を互いに悪影響少
なく育成することも可能になる。
【0011】請求項2の構成は、図1に例示する如く、
請求項1の構成において、仕切壁5を複数設けるととも
に、それら複数の仕切壁5は互いに向きが揃えられてい
ることを特徴とするものである。
【0012】請求項2の構成によれば、植栽トレーには
互いに向きが揃えられた複数の仕切壁を備えてあるの
で、屋根等の傾斜箇所に置かれた場合には、その傾斜方
向に仕切壁が複数並ぶように設置することにより、収容
空間部分を傾斜方向で複数箇所に仕切ることができるか
ら、傾斜による土の下方移動を実質的に問題とならない
範囲に抑制させる作用を、傾斜角度の緩急、トレーの大
きさや深さ等に応じて仕切壁数を適宜に設定することで
得ることができる。
【0013】請求項3の構成は、図1に例示する如く、
請求項2の構成において、複数の仕切壁5に亘る状態
で、該仕切壁5に交差する方向に延びる仕切壁補強リブ
4が装備されていることを特徴とするものである。
【0014】請求項3の構成によれば、仕切壁に交差す
る方向に延びる仕切壁補強リブにより、方向が揃えられ
て複数並ぶ仕切壁どうしが互いに補強されるようにな
り、トレー中に投入された土の圧力にも十分対抗できる
ようになるとともに、その補強リブによって収容空間部
を仕切ることが可能になり、屋根に設置した場合のよう
に、勾配によって流れる土がその勾配に交差する方向に
流れ広がることを抑制することも可能になる。
【0015】請求項4の構成は、図1、図2に例示する
如く、請求項1〜3の構成において、仕切壁5がトレー
本体3に対して着脱自在であることを特徴とするもので
ある。
【0016】請求項4の構成によれば、仕切壁が植栽ト
レー本体に対して着脱自在であるから、平らな屋上、緩
傾斜の屋根、急傾斜の屋根等の諸条件の違いに対応させ
て、仕切壁の数、方向等を任意に変更設定自在になり、
設置場所の状況に応じた最適な仕切壁、即ち緑化状態を
得ることが可能になる。そして、仕切壁を外すことでト
レー内部並びに仕切壁の掃除がやり易くなる作用もあ
る。又、トレイ底面に、例えば、保水層やフィルタ層を
形成する場合には、仕切壁を外した状態で、トレイ底面
の全面に1枚物のマット(シート)状体(例:保水シー
ト、フィルターシート)を敷き詰めた後に仕切壁を取付
けるだけで簡単に構成できる。
【0017】請求項5の構成は、図2に例示する如く、
請求項1〜4の構成において、トレー本体3の平面視形
状を、方形における少なくとも1箇所の角部がカットさ
れた状態のものに設定してあることを特徴とするもので
ある。
【0018】請求項5の構成によれば、平面視で方形の
植栽トレーにおける1箇所以上の角部をカットしてある
から、そのカットされた箇所を用いて屋根にボルト止め
する等により、基本となる方形から張り出ること無く固
定手段を配置することが可能になる。これにより、複数
の植栽トレーを載置箇所に固定しながら横方向で隙間無
く敷き詰めることができる。或いは、隣合う植栽トレー
におけるカットされた角部を集約配置すれば、1本のボ
ルトによって2個〜4個の植栽トレーを固定することが
可能である(図5参照)。
【0019】
【発明の実施の形態】−第1実施形態− 図1に第1実施形態による植栽トレーAが示されてい
る。この植栽トレーAは、底面1と、この底面1から立
設された側面2とから土壌収容自在なトレー本体3を形
成するとともに、トレー本体3の収容空間部SPを横方
向で複数に仕切る第1及び第2仕切壁4,5を着脱自在
に装備して構成されている。
【0020】図1、図2に示すように、平面視略正方形
のトレー本体3は、下方突出した多数の水溜部6が一体
形成された底面1と、前後左右の側面2A,2B,2
C,2D及び4箇所のコーナー側面2a,2b,2c,
2dとから成る無蓋箱状のものであり、プラスチック材
による一体成型によって形成されている。水溜部6は、
平面視方形のものであり、これら多数の水溜部6の底面
6aが、植栽トレーAとしての実質的な底面(載置され
る面)になっている。水溜部6には、粒のやや粗い土
(例えばパーライト等)25を入れておくと良い。
【0021】図1、図3に示すように、互いに横方向で
直交(交差の一例)する第1仕切壁(仕切壁補強リブの
一例)4と第2仕切壁5とを、合欠き構造により、互い
に直交する状態に各5個ずつ組み合わされて一体化され
た組仕切壁7の状態に構成してあり、この組仕切壁7と
してトレー本体3内に載置されている。つまり、置いて
あるだけであり、組仕切壁7は着脱自在にトレー本体3
に装備されている。この仕切壁7により、トレー本体3
の収容空間部SPは、32個の正方形及び4個の略正方
形の計36個の小割空間sに分割されている。尚、スク
リュー、ボルト等の固定手段や、雄部材と雌部材とによ
るスナップ機構等のトレー本体3への係合手段を用いて
仕切壁4,5を装備させるようにしても良く、これら固
定手段、係合手段付きでも「着脱自在」の範疇に含まれ
るものとする。
【0022】底面1には、後の穿孔加工が行い易いよ
う、ポンチマーク的作用を生じさせるために部分的に若
干凹ませた穴開けガイド8を、両仕切壁4,5の直下と
なる位置の9箇所に形成してある。各コーナー側面2a
〜2dは、方形の角部を斜辺長さが30mm(縦横長さ
は21.2mm)となるよう、45度の角度でカットす
ることで生じた面に構成されている。従って、厳密には
植栽トレーAの平面視形状は8角形であり、コーナー4
箇所の小割空間sの平面視形状は、変形5角形であると
ともに、水溜部6は3個(他の小割空間sでは4個)に
設定されている。
【0023】図3には、植栽トレーAを、緑化用トレー
として屋根Yに載置して用いた場合を示している。植栽
状態では、トレー本体3内に保水マット9を敷設し、そ
の上に土10を投入するのであるが、屋根Yの勾配(傾
斜) により、雨天の影響等によって土が勾配下方側(傾
斜下手側)に移動するようになるが、第2仕切壁5によ
って土の流出が食い止められ、どの小割空間sでも土が
均等に確保されて良好な緑化が行えるようになってい
る。
【0024】即ち、図3(イ)に示す平坦状態の土表面
ライン11が、屋根Yに載置固定した後でも水平状態を
維持しようする作用から、図3(ロ)に示すように、小
割空間sにおける勾配下方側の第2仕切壁5又は後側面
2Bの上端すれすれの位置となっている。しかして、土
が小割空間sから零れないようにするには、屋根勾配が
緩ければ隣合う第2仕切壁5,5(又は前後側面2A,
2Bと第2仕切壁5)の間隔を広く取ること(第2仕切
壁5の数を少なくすること)が可能であり、屋根勾配が
急になれば、隣合う第2仕切壁5,5(又は前後側面2
A,2Bと第2仕切壁5)の間隔を狭くすること(第2
仕切壁5の数を多くすること)が必要である。尚、図3
(ロ)における一点破線は、水平状態での土表面ライン
11を示している。
【0025】この第1実施形態による植栽トレーAで
は、保水マット9の存在により、底面1から仕切壁4,
5が上方に離れた(浮いた)状態に装備されるので、第
1及び第2仕切壁4,5によって小割空間sに仕切られ
ているが、根は仕切壁4,5の下方を通って(保水マッ
ト9中を通って)余所の小割空間sに延伸可能である。
従って、この言わばトレー本体3の深さにおける上部に
のみ設けられた状態の仕切壁4,5により、土10は流
れないように小割にしながらも、根の広がる対象土壌と
しては、前記小割空間sのみならず、周囲にまで広げる
ことができるという利点がある。
【0026】次に、植栽トレーAの屋根Yへの固定構造
について説明する。図4〜図7に示すように、屋根Y上
には縦横の夫々に複数の植栽トレーAが隙間無く配列さ
れており、隣り合う4個の植栽トレーAのコーナー側面
2a,2b,2c,2dによって形成される矩形空間k
kを利用して、植栽トレーAの1個当たり対向する角部
の2箇所ずつを止め金具12によって屋根Yに固定して
ある。
【0027】即ち、屋根Yの上に敷設された防水シート
13の適所には、該防水シート13に一体化された円坐
14a付きの固定用ボルト14を立設してあり、コーナ
ー側面2a,2b,2c,2dに作用する押え部16を
一対備えた止め金具12の2個を、押し込み方向で係合
自在なキャップ15を用いて固定用ボルト14に螺着す
ることで屋根Yに固定してある。止め金具12は、縦横
に並ぶ多数の矩形空間kkのうちの1つ飛ばし毎に設け
てあり、4箇所のコーナー側面2a,2b,2c,2d
のうちの対向する一対のコーナー側面2a,2c又は2
b,2dを止める状態に配置されている。
【0028】図6(イ)に示すように、止め金具12
は、ボルト貫通長孔17を有した底面18と、底面18
から立ち上がってコーナー側面2a〜2dに引っ掛かり
自在な一対の押え部16,16とを備えた側面視で略凹
形状のものである。平面視で90度ずらして2個用いる
ことで、図7に示すように、1本の固定用ボルト14当
たり計4箇所のコーナー側面2a,2b,2c,2dを
押え付け固定できるように構成されている。尚、図6
(ロ)は、止め金具12を2個用いるときの組合わせ状
態を示している。
【0029】−第2実施形態− 図11、図12に示すように、第1及び第2仕切壁4,
5が側壁2と同じ高さで底面1に一体形成されるととも
に、底面1における各水溜部6の周囲4箇所ずつに水抜
き孔22が形成された構造にトレー本体3を構成してあ
る植栽トレーAでも良い。この場合は、水溜部6を含め
て土壌10が充填されており、芝等の植物の栽培に好適
な植栽トレーAに構成されている。
【0030】図12に示すように、水抜き孔22は、水
は通過させ、かつ、土壌は通過させないようにするた
め、直径2〜3mmの大きさに設定されている。これに
より、1つの小割空間sには計16個の水抜き孔22が
前後左右方向に関して対称に形成されており、植栽トレ
ーAがどの方向に傾斜しても、いずれかの水抜き孔22
から排水できるようにしてある。これにより、トレー本
体3における最も下層となる水溜部6ではなく、言わば
上下中段に設定されているような底面1に水抜き孔22
を設けてあるから、ある程度の水は水溜部6に貯水でき
るようにしながら、余分な水は速やかに排水できる構造
としてある。
【0031】又、下方突出している水溜部6どうしの間
において縦、横、又縦横の双方に延びるトレー裏面の空
間部分は、水抜き孔22から落下してくる水を流す排水
路24として機能させることができ、強い雨が降る等し
ても余剰水を速やかに排水させることができる利点があ
る。
【0032】−第3実施形態− 図13に示すように、前記第2実施形態に示すトレー本
体3を、第1及び第2仕切壁4,5の高さが側壁2より
も低く設定し、仕切壁4,5の上端レベルにまで入れら
れた土壌10の上に植生マット23が敷設されるように
構成された植栽トレーAでも良い。
【0033】植生マット23は、別の場所(発芽室等)
において植物をある程度生育させて苗の状態にするまで
の床土の役割を為すものであり、その苗が育成された状
態の植生マット23を、仕切り壁4,5で仕切られた土
壌10の上に載置してそのまま用いることができる。こ
れは、例えばセダム等の植物に好適なものである。尚、
これら第2及び第3実施形態に示された植栽トレーAの
第1及び第2仕切り壁4,5を、トレー本体3に対して
着脱自在に構成しても良い。
【0034】−第4実施形態− 図14に示すように、図13に示す植栽トレーAにおけ
る仕切壁4,5をトレー本体3に対して着脱自在に構成
し、その着脱自在な仕切壁4,5と底面1との間に1枚
ものの保水マット9を敷設した多層構造の植栽トレーB
でも良い。この場合は、保水マット9が、水抜き孔22
から土壌がトレイ外に流出するのを防止する機能も有す
るようになる。又、水溜まり部6には一般的な土壌10
を入れても、パーライト等の粗い土25を入れるように
しても良い。
【0035】〔別実施形態〕 《1》 図8に示すように、互いに平行な複数の第1仕
切壁(横仕切壁)21をトレー本体3に備えた植栽トレ
ーAであるとか、図示しないが、波曲線状に第1及び第
2仕切壁4,5を形成して設けても良い。又、両仕切壁
4,5を合成樹脂材やばね板等の可撓性を有した材料で
作成することにより、トレー本体3の大きさが異なって
も収納できるとか、小割空間sの形状変更が行えるとい
った特徴を発揮させることも可能である。
【0036】《2》 図9に示すように、トレー本体3
に装備される第2仕切壁5を、筒(角筒)状の筒仕切壁
20が縦横に複数並べられた構造とすれば、縦横各2列
ずつの計4個の筒仕切壁20を取り除いてできる大きな
矩形収容空間に、周囲の植物とは大きさ及び種類の異な
る植物を植える、と言った具合に大きさや形状の異なる
小割空間sを、設置時及び設置後を問わずに自由に行え
る利点がある。
【0037】《3》 一対の止め金具12,12のうち
の一方を、図10に示すように、板厚分だけ下方に下が
った段差面19を底面18に設けて、押え部16の高さ
位置を合せるようにした特殊止め金具12Tを用いても
良い。
【0038】《4》 図示しないが、トレー本体を水溜
部を持たない平な底面を有するものに形成し、かつ、排
水用(水通し用)のために所々寸断された不連続な第1
及び第2仕切壁を設けた植栽トレーでも良い。この場
合、トレー本体の側面の下端部に排水用の孔を適宜に穿
孔しておけば水捌けが良くなって好都合である。又、前
記不連続状態の第1及び第2仕切壁を、保水マットを敷
かない状態の図1に示すトレー本体に載置した構成の植
栽トレーでも可である。
【0039】《5》 図示しないが、水溜まり部を持た
ない平な底面1を有したトレー本体に、保水マットを敷
かずに第1及び第2仕切壁を設け、これら両仕切壁夫々
の下端部に、水通し用の開口を各小割空間毎に形成した
シンプル構成の植栽トレーも本発明の範疇として有効で
ある。又、保水マットの有無に拘わらず、底面側に所定
間隔の上下間隙を有した状態で、第1又は第2若しくは
両仕切壁をトレー本体に設けるようにしても良い。
【0040】《6》 図6(ロ)に示す2個使いの止め
金具12,12を、これら両者をプレス成形等によって
一体化した単一部品のものに置き換えても良い。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載の植栽トレーでは、仕切
を設けてトレー内の収容空間部を複数に仕切るようにし
たので、屋根等の傾斜箇所に設置した場合には、傾斜下
手側への土の移動による植栽偏りや傾斜上手側での緑化
不能といったことが解消され、良好な緑化を実現できる
ようになった。そして、仕切壁に孔や切欠きといった連
通手段を設ければ、土の移動は抑制しながら根の育成は
促進できるようになるとか、仕切壁を深くすれば、仕切
壁を越えての根絡みが抑制され、仕切壁を挟んだ箇所に
おける部分的な植物交換、植え替えの容易化が図れると
いったことが可能になる利点もある。
【0042】請求項2に記載の植栽トレーでは、請求項
1の構成による前記効果を奏するとともに、屋根等の傾
斜箇所に設置する場合には、傾斜角度、トレー深さ、大
きさ等の諸条件に応じて、仕切られた収納空間部の仕切
幅と深さ割合の設定が自在に行え、より良好な緑化が行
えるようにできた。
【0043】請求項3に記載の植栽トレーでは、補強リ
ブによって仕切壁の支持強度が向上して、仕切壁の耐土
圧力が向上するので、トレー深さの深いものや角度の急
な屋根上での使用が可能になるとともに、仕切壁に沿っ
て広がろうとする土の流れを横補強リブによって抑制で
きる利点もある。
【0044】請求項4に記載の植栽トレーでは、請求項
1〜3の構成によるいずれかの前記効果を奏するととも
に、仕切壁をトレー本体に対して着脱自在とすることに
より、トレー内部や仕切壁の掃除が行い易いとともに、
設置場所の条件に応じて、仕切壁の数や高さ、並びに小
割空間の傾斜方向長さ、面積等を変更設定自在になり、
載置場所の諸条件に適合させ易いとか、偏りの無い良好
な緑化状態が得られるといった利点がある。
【0045】請求項5に記載の植栽トレーでは、請求項
1〜4の構成によるいずれかの前記効果を奏するととも
に、角部のカットされた箇所を用いて載置箇所に固定で
きながらも、縦横に隙間無く植栽トレーを並べて、緑化
面積増大に寄与できる合理的なものにできた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態による植栽トレーの構造を示す斜
視図
【図2】(イ)はトレー本体の平面図、(ロ)はトレー
本体の断面図
【図3】(イ)は水平状態の植栽トレーの断面図、
(ロ)は傾斜状態の植栽トレーの断面図
【図4】4個の植栽トレーによる矩形空間を示す斜視図
【図5】植栽トレーの屋根への固定構造を示す断面図
【図6】止め金具の構造を示し、(イ)は単品斜視図、
(ロ)は組合わせ状態の斜視図
【図7】止め金具の配置状態を示す屋根上に載置された
植栽トレーの平面図
【図8】仕切壁の別構造を示す植栽トレーの斜視図
【図9】筒状の仕切壁及びその敷設状態を示す斜視図
【図10】止め金具の別構造を示す斜視図
【図11】第2実施形態による植栽トレーの構造を示す
断面側面図
【図12】トレー本体を部分的に示す平面図
【図13】第3実施形態による植栽トレーの構造を示す
断面側面図
【図14】第4実施形態による植栽トレーの構造を示す
断面側面図
【図15】屋根に置かれた従来の植栽トレーを示す断面
【符号の説明】
1 底面 2 側面 3 トレー本体 4 仕切壁補強リブ 5 仕切壁 SP 収容空間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野元 裕正 大阪府吹田市江の木町24番10号 アーキヤ マデ株式会社内 (72)発明者 井上 周 大阪府吹田市江の木町24番10号 アーキヤ マデ株式会社内 Fターム(参考) 2B027 ND01 NE06 NE10 QA04 QC05 QC28 QC50 QD10 SC02 SC03 SC08 SD07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面と、該底面から立設された側面とか
    ら土壌収容自在なトレー本体を形成するとともに、前記
    トレー本体の収容空間部を横方向で複数に仕切る仕切壁
    を装備してある植栽トレー。
  2. 【請求項2】 前記仕切壁を複数設けるとともに、それ
    ら複数の仕切壁は互いに向きが揃えられている請求項1
    に記載の植栽トレー。
  3. 【請求項3】 前記複数の仕切壁に亘る状態で、該仕切
    壁に交差する方向に延びる仕切壁補強リブが装備されて
    いる請求項2に記載の植栽トレー。
  4. 【請求項4】 前記仕切壁が前記トレー本体に対して着
    脱自在である請求項1〜3のいずれか1項に記載の植栽
    トレー。
  5. 【請求項5】 前記トレー本体の平面視形状を、方形に
    おける少なくとも1箇所の角部がカットされた状態のも
    のに設定してある請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    植栽トレー。
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