JP2003115892A - データ通信方法及びデータ通信システム - Google Patents

データ通信方法及びデータ通信システム

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JP2003115892A
JP2003115892A JP2001307182A JP2001307182A JP2003115892A JP 2003115892 A JP2003115892 A JP 2003115892A JP 2001307182 A JP2001307182 A JP 2001307182A JP 2001307182 A JP2001307182 A JP 2001307182A JP 2003115892 A JP2003115892 A JP 2003115892A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレームデータの再送を最小限の回数で
行うことができるデータ通信システムを提供する。 【解決手段】 移動機110は、1つのブロックデータ
に対する全てのフレームデータn−A、n−B、n−C
を受信した場合で、復号結果に誤りを検出した場合、第
1報告C/I記憶部115にて記憶している各フレーム
データに対応するC/I値のうち、所定の基準値未満の
ものが存在すれば、1つの場合を含むその中で最も値の
小さなものを選択して、それ対応するフレームデータを
削除して最大比合成に使用しないようにし、全てのフレ
ームデータに対応するC/I値が基準値以上の場合は、
その中で最も値の大きなものを選択して、それに対応す
るフレームデータから再送要求する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイブリッド自動
再送要求(H-ARQ;Hybrid Automatic Repeat reQuest)
方式によるデータ通信方法及びデータ通信システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハイブリッド自動再送要求方式に
よるデータ通信システムとして、例えば特開平8−88
620号公報で開示されたものがある。図9は、当該公
報で開示されたデータ通信システムの構成を示すブロッ
ク図である。この従来のデータ通信システムは、基地局
装置900と移動機920とを備えて構成される。
【0003】基地局装置900は、ブロック化部901
と、誤り検出データ付加部902と、符号化部903
と、番号付加部904と、第1記憶部905と、第1制
御部906と、送信部907と、共用器908と、アン
テナ909と、受信部910とから構成される。一方、
移動機側920は、アンテナ921と、共用器922
と、受信部929と、番号抽出部924と、第2記憶部
925と、復号部926と、誤り検出部927と、第2
制御部928と、送信部923とから構成される。
【0004】ブロック化部901は、入力される情報ビ
ットデータを予め指定されたブロック数に分割して出力
する。誤り検出データ付加部902は、ブロック化部9
01から出力されるブロック化情報ビットデータに誤り
検出データを付加して出力する。符号化部903は、誤
り検出データ付加部902で誤り検出データが付加され
たブロック化情報ビットデータを誤り訂正符号化して複
数のフレームデータ(例えばn−A、n−B、n−C)
に分割して出力する。
【0005】番号付加部904は、符号化部903から
出力されるフレームデータn−A、n−B、n−Cにブ
ロック番号(nとする)とフレーム番号(A、B、Cと
する)を付加する。つまり、ブロック化部901でブロ
ック化された1番目のブロック化情報ビットデータが符
号化部903でフレーム化された場合のフレームデータ
には、1−A、1−B、1−Cの番号が付加され、2番
目のブロック化情報ビットデータがフレーム化された場
合のフレームデータには、2−A、2−B、2−Cの番
号が付加される。そして、n番目のブロック化情報ビッ
トデータがフレーム化された場合のフレームデータに
は、n−A、n−B、n−Cの番号が付加される。
【0006】第1記憶部905は、ブロック番号及びフ
レーム番号の付加されたフレームデータn−A、n−
B、n−Cを記憶する。第1制御部906は、第1記憶
部905に記憶されたフレームデータn−A、n−B、
n−Cをブロック番号且つフレーム番号順に読み出す。
また、第1制御部906は、移動機920の第2制御部
928の応答に応じてフレームデータn−A、n−B、
n−Cを読み出す制御を行う。第1記憶部905から読
み出されたフレームデータn−A、n−B、n−Cは、
送信部907に入力されて無線周波数信号に変換され
る。そして、共用器908を通してアンテナ909から
送信される。
【0007】第1制御部906は、移動機920より送
信されたNACK信号(即ち送られたブロック化情報ビ
ットデータに誤りがあることを示す信号)を受信した場
合は、そのNACK信号にて指示されるブロック番号の
未送信フレーム番号のフレームデータを送信する。これ
に対して、ブロック化情報ビットデータに誤りが無いこ
とを示すACK信号を受信した場合は、次のブロック番
号のフレームデータを送信する。
【0008】一方、移動機920において、番号抽出部
924は、基地局装置900側から送られてきたフレー
ムデータn−A、n−B、n−Cからブロック番号及び
フレーム番号を抽出して、フレームデータn−A、n−
B、n−Cとともに出力する。第2記憶部925は、番
号抽出部924にて抽出されたブロック番号及びフレー
ム番号毎にフレームデータn−A、n−B、n−Cを記
憶する。復号部926は、第2記憶部925より読み出
されたフレームデータn−A、n−B、n−Cをフレー
ム数に対応した符号化率で復号を行う。
【0009】誤り検出部927は、復号部926で復号
されたフレームデータn−A、n−B、n−Cの誤り検
出データによって誤り検出を行う。第2制御部928
は、第2記憶部925に記憶されたフレームデータn−
A、n−B、n−Cを読み出す制御を行うとともに、誤
り検出部927で誤りが検出されなかった場合にはAC
K信号を送信し、誤りが検出された場合にはNACK信
号を送信する制御を行う。
【0010】次に、上記構成のデータ通信システムの動
作について説明する。基地局装置900において、第1
制御部906によって第1記憶部905から例えば図1
0の符号1000で示す1ブロック目の1つ目のフレー
ムデータ1−Aが読み出されて、実線矢印で示すように
移動機920に向けて送信される。送信されたフレーム
データ1−Aは移動機920の受信部929にて受信さ
れる。そして、移動機920の番号抽出部924でフレ
ームデータ1−Aからブロック番号及びフレーム番号が
抽出される。そして、抽出されたブロック番号及びフレ
ーム番号毎に符号1001で示すように、第2記憶部9
25に記憶される。
【0011】第2記憶部925で記憶されたフレームデ
ータ1−Aは第2制御部928の制御によって読み出さ
れて復号部926に入力される。復号部926にフレー
ムデータ1−Aが入力され復号されるとパリティチェッ
クデータの付加された情報ビットデータが出力される。
【0012】この情報ビットデータは誤り検出部927
に入力されてパリティチェックデータを用いたCRC
(Cyclic Redundancy Check)演算による誤り検出が行
われる。この演算により誤りが検出されなかった場合
は、第2制御部928が1番目のブロックデータに誤り
が無いことを示す1−ACK信号を図10に破線矢印1
002で示すように基地局装置900に向けて送信す
る。そして、1−ACK信号を送信した後は、第2記憶
部925に記憶されているフレームデータ1−Aを消去
する。この誤り未検出時には誤り検出部927から基地
局装置900のブロック化部901でブロック化された
と同じ1ブロック目の情報ビットデータが出力される。
【0013】移動機920より1−ACK信号が送信さ
れて、基地局装置900で受信されると、第1制御部9
06は、第1記憶部905から図10に符号1003で
示す次の2ブロック目のフレームデータ2−Aを読み出
して移動機920に向けて送信する。このデータ2−A
が移動機920で受信されると、番号抽出部924でそ
れらのブロック番号及びフレーム番号が抽出される。そ
して、抽出されたブロック番号及びフレーム番号毎に符
号1004で示すように第2記憶部925に記憶され
る。
【0014】第2記憶部925に記憶されたフレームデ
ータ2−Aは復号部926によって復号されて、誤り検
出部927で誤り検出が行われる。そして、誤りが検出
された場合、第2制御部928は、フレームデータ2−
Aをそのまま記憶するとともに2番目のブロックのデー
タが誤っていることを示す2−NACK信号を図10に
示す破線矢印1005で示すように基地局装置900に
向けて送信する。
【0015】基地局装置900にて2−NACK信号が
受信されると、基地局装置900の第1制御部906
は、第1記憶部905から図10に符号1006で示す
先程送信した2ブロック目の異なるフレームのフレーム
データ2−Bを読み出して移動機920に向けて送信す
る。
【0016】送信されたフレームデータ2−Bは移動機
920にて受信された後、番号抽出部924でそのブロ
ック番号及びフレーム番号が抽出されて、符号1007
で示すように2−Bのフレームデータとして第2記憶部
925に記憶される。第2記憶部925に記憶されたフ
レームデータ2−Bは既に第2記憶部925に記憶済み
のフレームデータ2−Aとともに読み出されて、復号部
926によって復号される。これより、前回フレームデ
ータ2−Aのみで復号を行った時よりも高い訂正能力
(低い符号化率)で復号される。
【0017】そして、誤り検出部927で、その復号さ
れた情報ビットデータに付加されているパリティチェッ
クデータによって誤り検出が行われる。この誤り検出に
おいて、再び誤りが検出された場合には、2−NACK
信号を図10に示す破線矢印1008で示すように基地
局装置900に向けて送信し、基地局装置900にて2
−NACK信号が受信されると、基地局装置900の第
1制御部906は、第1記憶部905から図10に符号
1009で示す先程送信した2ブロック目の異なるフレ
ームのフレームデータ2−Cを読み出して移動機920
に向けて送信する。送信されたフレームデータ2−C
は、フレームデータ2−Bを受信した際の手順と同様
に、既に第2記憶部925に記憶済みのフレームデータ
2−A及び2−Bとともに読み出されて、復号部926
によって復号される。
【0018】そして、誤り検出部927で、その復号さ
れた情報ビットデータに付加されているパリティチェッ
クデータによって誤り検出が行われる。誤りが検出され
なかった場合は、第2制御部928が2番目のブロック
のデータに誤りが無いことを示す2−ACK信号を図1
0に破線矢印1011で示すように基地局装置900に
向けて送信するとともに、第1記憶部905に記憶され
ているフレームデータ2−A、2−B、2−Cを消去す
る。誤り検出部927からは基地局装置900のブロッ
ク化部901でブロック化されたと同じ2ブロック目の
情報ビットデータが出力される。
【0019】以降、基地局装置900の第1制御部90
6は、前述したように移動機920の第2制御部928
より返信されてくるACK信号又はNACK信号に応じ
て第1記憶部905から順次フレームデータ3−A…を
読み出して移動機920に向けて送信する。
【0020】ところで、前述したように、移動機920
の復号部926で復号されたフレームデータ2−A、2
−B、2−Cに対する誤り検出の結果、誤りが検出され
た場合、移動機920の第2制御部928は、フレーム
データ2−A、2−B、2−Cをそのまま第2記憶部9
25に記憶させるとともに、2番目のブロックのデータ
が誤っていることを示す2−NACK信号を基地局装置
900に向けて送信する。基地局装置900でこの2−
NACK信号が受信されると、第1制御部906が第1
記憶部905から2ブロック目の最初のフレームデータ
2−Aを読み出してそれを移動機920に向けて送信す
る。
【0021】送信されたフレームデータ2−Aは、移動
機920で受信されて、番号抽出部924でそのブロッ
ク番号及びフレーム番号が抽出された後、先に記憶され
たフレームデータ2−Aと異なる第2記憶部925の記
憶領域に記憶される。再送されたフレームデータ2−A
が第2記憶部925に記憶された後、先に記憶済みのフ
レームデータ2−A、2−B、2−Cとともに第2制御
部928の制御によって読み出される。すなわち、4つ
のフレームデータ2−A、2−B、2−C、2−Aが読
み出される。そして、読み出された4つのフレームデー
タ2−A、2−B、2−C、2−Aが復号部926に入
力され、より低い符号化率で復号が行われる。
【0022】このように、今回送信されたデータと、こ
のデータと同じデータであって先に送信されて誤りの有
ったデータとを用いることから、再送回数に応じて符号
化率が下がる。これにより、再送回数によって誤り訂正
能力が高くなるので、通信路の特性の悪化による再送回
数の急増を抑えることが可能となる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のデータ通信システムにおいては、次のような問
題がある。すなわち、基地局装置より同一ブロック番号
のブロックデータにおける全てのフレームデータが送信
されて未送信のフレームデータが無くなった場合で、移
動機より再送要求があると、先頭のフレーム番号のフレ
ームデータから再送を行うようにしているが、先のフレ
ームデータの信頼性が悪く、最大比合成に用いても誤り
を除去できない場合には必然的に再送回数が多くなって
しまう。
【0024】例えば、1つのブロックデータを3つに分
割したフレームデータ1−A、1−B、1−Cのうち、
フレームデータ1−A及び1−Bの信頼性が低くてこれ
らを最大比合成に用いても誤りを除去できないのに対
し、フレームデータ1−Cの信頼性が高く、これを最大
比合成に用いた場合に誤りを除去できるような場合、再
送回数3にて誤りを除去することができることになる。
【0025】このように、信頼性の低いフレームデータ
から先に再送する場合、再送回数が増加することになる
ので、基地局装置におけるスループットの低下につなが
る。特に、基地局装置と通信を行う移動機が多数有る場
合には、各移動機に対して割り当てられる時間が少なく
なるため、再送回数の増加は好ましくない。
【0026】本発明は係る点に鑑みてなされたものであ
り、フレームデータを再送する必要があった場合に、最
小限の回数で行うことができるデータ通信方法及びデー
タ通信システムを提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のデ
ータ通信方法は、受信側は、送信側より常時送信される
既知信号を受信することで、前記送信側に対してデータ
送信要求する毎に下り回線品質を測定する一方、前記送
信側より1つのブロックデータを複数に分割したフレー
ムデータの全てが送信されて未送信のフレームデータが
無くなった場合で、復号処理において誤りを検出した場
合、受信済みの各フレームデータに対応する下り回線品
質の測定値に基づいて再送を開始する先頭のフレームデ
ータを決定することを特徴とする。
【0028】この方法によれば、受信側は、フレームデ
ータ再送要求において、フレームデータ送信要求時に測
定し保存しておいた各下り回線品質の測定値に基づいて
再送を開始する先頭のフレームデータを決定する。した
がって、受信側は、フレームデータ再送要求において、
信頼性の高いフレームデータを確保することができるの
で、再送回数が低減して効率の良いデータ伝送が可能と
なる。
【0029】請求項2に係る発明のデータ通信方法は、
送信側は、常時既知信号を送信する一方、入力情報をブ
ロック化し、ブロック化したデータを更に複数に分割し
てフレームデータを生成し、生成した複数のフレームデ
ータ夫々を受信側からのデータ送信要求毎に順次送信
し、前記受信側は、前記送信側からの既知信号を受信す
るとともに、前記送信側に対するフレームデータ送信要
求毎に前記既知信号より下り回線品質を測定して保持す
る一方、前記送信側にて生成された同一ブロック番号の
全てのフレームデータを受信した場合で、受信済みフレ
ームデータの復号処理において誤りを検出した場合、受
信済みフレームデータ夫々に対応する下り回線品質の測
定値が所定の基準値以上であれば、その中で最も値の大
きなものを選択してそれに対応するフレームデータを再
送要求することを特徴とする。
【0030】この方法によれば、受信側は、フレームデ
ータ再送要求において、フレームデータ送信要求時に測
定し保存しておいた各下り回線品質の測定値の中で最も
値の大きなものを選択してそれに対応するフレームデー
タを再送要求する。したがって、受信側は、フレームデ
ータ再送要求において、信頼性の高いフレームデータを
確保することができるので、再送回数が低減して効率の
良いデータ伝送が可能となる。
【0031】請求項3に係る発明のデータ通信方法は、
請求項2に係る発明のデータ通信装置において、前記受
信側は、前記送信側にて生成された同一ブロック番号の
全てのフレームデータを受信した場合で、受信済みフレ
ームデータの復号処理において誤りを検出した場合、受
信済みフレームデータ夫々に対応する下り回線品質の測
定値が前記基準値を満たさないものが1つあれば、それ
に対応するフレームデータを再送要求し、前記基準値を
満たさないものが複数あれば、その中で最も値の小さな
ものを選択してそれに対応するフレームデータを再送要
求することを特徴とする。
【0032】この方法によれば、受信側は、フレームデ
ータ再送要求において、フレームデータ送信要求時に測
定し保存しておいた各下り回線品質の測定値の中で最も
値の小さいものに対応するフレームデータを選択して、
それに対応するフレームデータを再送要求する。したが
って、受信側は、フレームデータ再送要求において、信
頼性の高いフレームデータを確保することができるの
で、再送回数が低減して効率の良いデータ伝送が可能と
なる。
【0033】請求項4に係る発明のデータ通信方法は、
請求項3に係る発明のデータ通信方法において、前記受
信側は、前記基準値を満たさない下り回線品質の測定値
があって、それに対するフレームデータを再送要求する
際に、受信済みの当該フレームデータを削除することを
特徴とする。
【0034】この方法によれば、受信側は、基準値を満
たさない下り回線品質の測定値の中で最小の値のものに
対応する受信済みフレームデータを削除して、それを最
大比合成に使用しないようにするので、信頼性の低いフ
レームデータを使用することによる再送回数の増加を防
止できる。なお、全てが基準値を満たしていて、その中
で最も値の大きなものに対応する受信済みのフレームデ
ータについては信頼性を確保できるので、削除しないで
最大比合成に使用する。
【0035】請求項5に係る発明のデータ通信方法は、
送信側は、常時既知信号を送信する一方、入力情報をブ
ロック化し、ブロック化したデータを更に複数に分割し
てフレームデータを生成し、生成した複数のフレームデ
ータ夫々を受信側からのデータ送信要求毎に順次送信
し、同一ブロック番号の全てのフレームデータを送信し
て未送信のフレームデータが無くなった場合で、前記受
信側よりフレームデータの再送要求があると、前記受信
側より報告を受けた前記同一ブロック番号の全てのフレ
ームデータ夫々に対応する下り回線品質の測定値の中で
最も値の小さなものに対応するフレームデータを選択し
て再送し、前記受信側は、前記送信側より常時送信され
る既知信号を受信するとともに、前記送信側にデータ送
信要求する毎に前記既知信号より下り回線品質を測定し
て前記送信側に報告するとともに保持し、フレームデー
タの再送要求に対して前記送信側よりフレームデータが
再送されてくると、そのフレームデータの再送要求時に
測定した下り回線品質の測定値とデータ送信要求時に測
定して保持している同一フレーム番号のフレームデータ
に対応する下り回線品質の測定値とを比較し、その結果
に基づいて前記受信済みフレームデータを削除するか又
は最大比合成に用いることを特徴とする。
【0036】この方法によれば、送信側は、フレームデ
ータの再送において、受信側より報告を受けた同一ブロ
ック番号のブロックデータの全フレームデータ夫々に対
応する下り回線品質の測定値の中で最も値の小さいもの
に対応するフレームデータを選択して再送し、受信側
は、送信側より再送されてきたフレームデータに対応す
る下り回線品質の測定値とデータ送信要求時に測定して
保持している同一フレーム番号のフレームデータに対応
する下り回線品質の測定値とを比較し、その結果に基づ
いて受信済みフレームデータを削除するか又は最大比合
成に用いる。
【0037】したがって、受信側は、フレームデータ再
送要求において、信頼性の高いフレームデータを確保す
ることができるので、再送回数が低減して効率の良いデ
ータ伝送が可能となる。
【0038】請求項6に係る発明のデータ通信方法は、
受信側は、送信側より常時送信される既知信号を受信
し、前記送信側にデータ送信要求する毎に前記既知信号
より下り回線品質を測定して前記送信側に報告する一
方、前記送信側より所定のフレームデータを削除する削
除信号が送られてきた場合には、受信済みフレームデー
タの中で前記所定のフレームデータと同一フレーム番号
のフレームデータを削除し、前記送信側は、前記既知信
号を送信する一方、入力情報をブロック化し、ブロック
化したデータを更に複数に分割してフレームデータを生
成し、生成した複数のフレームデータ夫々を受信側から
のデータ送信要求毎に順次送信し、同一ブロック番号の
全てのフレームデータを送信して未送信のフレームデー
タが無くなった場合で、前記受信側よりフレームデータ
の再送要求があると、前記受信側より報告を受けた前記
同一ブロック番号の全てのフレームデータ夫々に対応す
る下り回線品質の測定値が所定の基準値以上であれば、
その中で最も値の大きなものを選択してそれに対応する
フレームデータを再送することを特徴とする。
【0039】この方法によれば、送信側は、フレームデ
ータの再送において、受信側より報告を受けた同一ブロ
ック番号の全てのフレームデータ夫々に対応する下り回
線品質の測定値が所定の基準値以上であれば、その中で
最も値の大きなものを選択してそれに対応するフレーム
データを再送する。したがって、受信側は、フレームデ
ータ再送要求において、信頼性の高いフレームデータを
確保することができるので、再送回数が低減して効率の
良いデータ伝送が可能となる。また、全てが基準値以上
で、且つその中で最も値の大きなものに対応する受信済
みのフレームデータについては、信頼性を確保できるこ
とから、削除せずに最大比合成に使用する。
【0040】請求項7に係る発明のデータ通信方法は、
請求項6に係る発明のデータ通信方法において、前記送
信側は、前記受信側よりフレームデータの再送要求があ
って、前記受信側より報告を受けた前記同一ブロック番
号の全てのフレームデータ夫々に対応する下り回線品質
の測定値が前記基準値を満たさないものが1つあれば、
それに対応するフレームデータを再送するとともに、当
該フレームデータと同一フレーム番号で前記受信側にて
受信済みのフレームデータを前記受信側で削除させる削
除信号を送信し、前記基準値を満たさないものが複数あ
れば、その中で最も値の小さなものを選択してそれに対
応するフレームデータを再送するとともに、当該フレー
ムデータと同一フレーム番号で前記受信側にて受信済み
のフレームデータを前記受信側で削除させる削除信号を
送信することを特徴とする。
【0041】この方法によれば、送信側は、フレームデ
ータの再送において、同一ブロック番号のブロックデー
タの全フレームデータを送信したときに保存しておいた
下り回線品質の測定値の中で基準値未満で且つ最も値の
小さなものに対応するフレームデータを再送するととも
に、当該フレームデータと同一フレーム番号で受信側に
て受信済みのフレームデータを受信側で削除させる削除
信号を送信する。したがって、受信側は、フレームデー
タ再送要求において、信頼性の高いフレームデータを確
保することができるので、再送回数が低減して効率の良
いデータ伝送が可能となる。
【0042】請求項8に係る発明のデータ通信方法は、
請求項5から請求項7のいずれかにに係る発明のデータ
通信方法において、前記送信側は、前記受信側よりデー
タ送信要求とともに送られてくる下り回線品質の測定値
を基に、送信しようとするフレームデータに対する送信
方式を決定することを特徴とする。
【0043】この方法によれば、送信側は、フレームデ
ータ送信において、的確な変調方式又は送信レートを設
定することが可能となる。
【0044】請求項9に係る発明のデータ通信方法は、
受信側は、送信側より常時送信される既知信号を受信
し、前記送信側に対してデータ送信要求する毎に前記既
知信号より下り回線品質を測定して前記送信側に報告す
るとともに保持し、さらにデータ送信要求によって前記
送信側より送られてきたフレームデータを受信する毎に
下り回線品質を測定して保持する一方、前記送信側にて
生成された同一ブロック番号の全てのフレームデータを
受信した場合で、受信済みフレームデータの復号処理に
おいて誤りを検出した場合、前記送信側に対するデータ
送信要求毎に前記送信側に報告した各下り回線品質の測
定値と、データ送信要求毎に前記送信側より送られてき
たフレームデータを受信した時に測定した各下り回線品
質の測定値とをフレーム番号毎に比較し、報告した下り
回線品質の測定値と受信した下り回線品質の測定値との
差が最も大きくなるフレーム番号に対応するフレームデ
ータを再送要求することを特徴とする。
【0045】この方法によれば、受信側は、フレームデ
ータの再送要求において、データ送信要求時に送信側に
報告した各下り回線品質の測定値に比べて、実際にフレ
ームデータが送られてきたときに測定した下り回線品質
の測定値が小さいものほど送信側で選択した変調方式又
は送信レートが妥当でない可能性が高いとして、そのフ
レームデータを再送要求する。したがって、受信側は、
フレームデータ再送要求において、信頼性の高いフレー
ムデータを確保することができるので、再送回数が低減
して効率の良いデータ伝送が可能となる。
【0046】請求項10に係る発明のデータ通信方法
は、受信側は、送信側より常時送信される既知信号を受
信し、前記送信側に対してデータ送信要求する毎に前記
既知信号より下り回線品質を測定して前記送信側に報告
するとともに保持し、さらにデータ送信要求によって前
記送信側より送られてきたフレームデータを受信する毎
に下り回線品質を測定して保持する一方、前記送信側に
て生成された同一ブロック番号の全てのフレームデータ
を受信した場合で、それらの受信済みフレームデータの
復号処理において誤りを検出した場合、前記送信側に報
告した各下り回線品質の測定値と所定の基準値とを比較
し、前記送信側に報告した各下り回線品質の測定値の全
てが前記基準値以上であれば、それらの測定値とデータ
送信要求毎に前記送信側より送られてきたフレームデー
タを受信した時に測定した下り回線品質の測定値とをフ
レーム番号毎に比較し、それらの差が最も大きく且つ受
信時の各下り回線品質の測定値の中で最も値の小さなも
のに対応するフレームデータを削除するとともに再送要
求することを特徴とする。
【0047】この方法によれば、受信側は、フレームデ
ータの再送要求において、データ送信要求時に送信側に
報告した各下り回線品質の測定値の全てが基準値以上の
場合に、それらの測定値と実際にフレームデータが送ら
れてきたときに測定した各下り回線品質の測定値との差
が最も大きくなるものほど送信側で選択した変調方式又
は送信レートが妥当でない可能性が高いとして、そのフ
レームデータを削除するとともに再送要求する。したが
って、受信側は、フレームデータ再送要求において、信
頼性の高いフレームデータを確保することができるの
で、再送回数が低減して効率の良いデータ伝送が可能と
なる。
【0048】請求項11に係る発明のデータ通信方法
は、請求項10に係る発明のデータ通信方法において、
前記受信側は、前記送信側に報告した各下り回線品質の
測定値と所定の基準値との比較において、前記基準値未
満のものが1つあれば、それに対応するフレームデータ
を削除するとともに再送要求し、前記基準値未満のもの
が複数あれば、その中で最も値の小さなものに対応する
フレームデータを削除するとともに再送要求することを
特徴とする。
【0049】この方法によれば、受信側は、フレームデ
ータ再送要求において、送信側に報告した各下り回線品
質の測定値と所定の基準値との比較において、基準値未
満のものが1つあれば、それに対応するフレームデータ
を削除するとともに再送要求し、基準値未満のものが複
数あれば、その中で最も値の小さなものに対応するフレ
ームデータを削除するとともに再送要求する。したがっ
て、受信側は、フレームデータ再送要求において、信頼
性の高いフレームデータを確保することができるので、
再送回数が低減して効率の良いデータ伝送が可能とな
る。
【0050】請求項12に係る発明のデータ通信方法
は、送信側は、入力情報をブロック化し、ブロック化し
たデータを更に複数に分割してフレームデータを生成
し、生成した複数のフレームデータ夫々を受信側からの
データ送信要求毎に順次送信するとともに、各フレーム
データ送信時における接続中の呼に対して送信電力値を
記憶する一方、1つのブロックデータの全フレームデー
タを送信して未送信のフレームデータが無くなった場合
で、受信側よりフレームデータの再送要求があると、前
記1つのブロックデータの全フレームデータ送信時にお
ける接続中の呼に対して記憶した送信電力値の中で最も
値の大きなものに対応するフレームデータを再送し、前
記受信側は、前記送信側より再送されてきたフレームデ
ータを受信した時に測定した下り回線品質の測定値と、
このフレームデータと同一フレーム番号で受信済みのフ
レームデータの受信時に測定して保存しておいた下り回
線品質の測定値とを比較し、その結果に基づいて前記受
信済みのフレームデータを削除するか又は最大比合成に
使用することを特徴とする。
【0051】この方法によれば、送信側は、フレームデ
ータの再送において、各フレームデータの送信時におけ
る接続中の呼に対して記憶した送信電力値の大きいフレ
ームデータほど受信側が離れた場所で受信したとして、
そのフレームデータの信頼性が低いと見なして、そのフ
レームデータから再送する。受信側は、送信側より再送
されてきたフレームデータを受信した時に測定した下り
回線品質の測定値と、このフレームデータと同一フレー
ム番号で受信済みのフレームデータを受信した時に測定
し保存しておいた下り回線品質の測定値とを比較して、
その結果に基づいて受信済みのフレームデータを削除す
るか又は最大比合成に使用する。
【0052】したがって、受信側は、フレームデータ再
送要求において、信頼性の高いフレームデータを確保す
ることができるので、再送回数が低減して効率の良いデ
ータ伝送が可能となる。
【0053】請求項13に係る発明のデータ通信方法
は、送信側は、入力情報をブロック化し、ブロック化し
たデータを更に複数に分割してフレームデータを生成
し、生成した複数のフレームデータ夫々を受信側からの
データ送信要求毎に順次送信するとともに、各フレーム
データ送信時における接続中の呼に対して送信電力値を
記憶し、1つのブロックデータの全フレームデータを送
信して未送信のフレームデータが無くなった場合で、前
記受信側よりフレームデータの再送要求があると、前記
1つのブロックデータの全フレームデータ送信時におけ
る接続中の呼に対して記憶した送信電力値の中で最も値
の大きなものに対応するフレームデータを再送するとと
もに、当該フレームデータと同一フレーム番号で前記受
信側にて受信済みのフレームデータを前記受信側で削除
させる削除信号を送信することを特徴とする。
【0054】この方法によれば、送信側は、フレームデ
ータの再送において、各フレームデータ送信時における
接続中の呼に対して記憶した送信電力値の中で基準値以
上で、最も値の大きな送信電力値に対するフレームデー
タを信頼性の低いフレームデータと見なして、そのフレ
ームデータを受信側で削除させる削除信号を送信すると
ともに当該フレームデータの再送を行う。受信側は、送
信側より送られてきた削除信号に従って受信済の該当フ
レームデータを削除して最大比合成に使用しないように
する。したがって、受信側は、フレームデータ再送要求
において、信頼性の高いフレームデータを確保すること
ができるので、再送回数が低減して効率の良いデータ伝
送が可能となる。
【0055】請求項14に係る発明のデータ通信方法
は、請求項13に係る発明のデータ通信方法において、
前記送信側は、各フレームデータの送信時における接続
中の呼に対する送信電力値に基づいて、送信しようとす
るフレームデータに対する送信方式を決定することを特
徴とする。
【0056】この方法によれば、送信側は、フレームデ
ータ送信において、的確な送信方式(変調方式又は送信
レート)を設定することが可能となる。
【0057】請求項15に係る発明のデータ通信方法
は、送信側は、入力情報をブロック化し、ブロック化し
たデータを更に複数に分割してフレームデータを生成
し、生成した複数のフレームデータ夫々を受信側からの
データ送信要求毎に順次送信し、前記受信側は、前記送
信側にて生成された同一ブロック番号の全てのフレーム
データを受信した場合で、受信済みフレームデータの復
号処理において誤りを検出した場合、受信済みフレーム
データ夫々を独立して復号し、これにより得られる復号
ビットの尤度情報を合算することで、前記受信済みフレ
ームデータ夫々の信頼度を求め、求めた信頼度が所定の
基準値を満たすか否かを判定し、全ての受信済みフレー
ムデータの信頼度が前記基準値以上であれば、その中で
最も値の大きなものを選択してそれに対応するフレーム
データを再送要求することを特徴とする。
【0058】この方法によれば、受信側は、フレームデ
ータ再送要求において、受信済みフレームデータを独立
して復号し、これにより得られる復号ビットの尤度情報
を合算することで各フレームデータの信頼度を求め、求
めた各フレームデータの信頼度が所定の基準値を満たさ
ないものがあって、その中で最も値の小さなものに対応
するフレームデータを再送要求し、全てのフレームデー
タの信頼度が基準値以上である場合には、その中で最も
値の大きなものを選択してそれに対応するフレームデー
タより再送要求する。したがって、受信側は、フレーム
データ再送要求において、信頼性の高いフレームデータ
を確保することができるので、再送回数が低減して効率
の良いデータ伝送が可能となる。
【0059】請求項16に係る発明のデータ通信方法
は、請求項15に係る発明のデータ通信方法において、
前記受信側は、前記受信済みフレームデータ夫々の信頼
度の中で、前記基準値を満たさないものが1つあれば、
それに対応するフレームデータを再送要求し、前記基準
値を満たさないものが複数あれば、その中で最も値の小
さなものを選択してそれに対応するフレームデータを再
送要求することを特徴とする。
【0060】この方法によれば、受信側は、フレームデ
ータ再送要求において、受信済みフレームデータ夫々の
信頼度の中で基準値を満たさないものが1つあれば、そ
れに対応するフレームデータを再送要求し、基準値を満
たさないものが複数あれば、その中で最も値の小さなも
のを選択してそれに対応するフレームデータを再送要求
する。したがって、受信側は、フレームデータ再送要求
において、信頼性の高いフレームデータを確保すること
ができるので、再送回数が低減して効率の良いデータ伝
送が可能となる。
【0061】請求項17に係る発明のデータ通信方法
は、請求項16に係る発明のデータ通信方法において、
前記受信側は、全てのフレームデータの信頼度が前記基
準値未満である場合で、フレームデータを再送要求する
際に、最も信頼度の低いフレームデータを削除すること
を特徴とする。
【0062】この方法によれば、受信側は、基準値未満
で最も信頼度の低いフレームデータを削除して最大比合
成に使用しないようにするので、再送回数の増加が抑え
られる。
【0063】請求項18に係る発明のデータ通信方法
は、請求項15から請求項17のいずれかに係る発明の
データ通信方法において、前記受信側は、前記送信側よ
り送信される既知信号を受信することで下り回線品質を
測定し、データ送信要求時に測定した下り回線品質の測
定値を前記送信側に報告し、前記送信側は、前記受信側
よりデータ送信要求とともに送られてくる下り回線品質
の測定値を基に、送信しようとするフレームデータに対
する送信方式を決定することを特徴とする。
【0064】この方法によれば、送信側は、フレームデ
ータ送信において、的確な送信方式(変調方式又は送信
レート)を設定することが可能となる。
【0065】請求項19に係る発明の移動機は、基地局
装置より送られてくるフレームデータを1ブロックデー
タ分受信して復号し、復号結果に誤りを検出した場合、
前記基地局装置にフレームデータの再送要求を行う移動
機において、前記基地局装置より常時送信される既知信
号を受信して下り回線品質を測定する下り回線品質測定
手段と、前記基地局装置に対してデータ送信要求する毎
に前記下り回線品質測定手段にて測定された下り回線品
質の測定値を記憶する下り回線品質記憶手段と、前記基
地局装置より同一ブロック番号のブロックデータにおけ
る全てのフレームデータが送信されて未送信のフレーム
データが無くなった場合で、受信済みフレームデータの
復号処理において誤りを検出した場合、受信済みフレー
ムデータ夫々に対応する下り回線品質の測定値が所定の
基準値以上であれば、その中で最も値の大きなものを選
択してそれに対応するフレームデータを再送要求するフ
レームデータ再送要求手段とを具備する構成を採る。
【0066】この構成によれば、移動機は、フレームデ
ータ再送要求において、フレームデータ送信要求時に測
定し保存しておいた各下り回線品質の測定値の全てが所
定の基準値を満たしている場合には、その中で最も値の
大きなものを選択してそれに対応するフレームデータを
再送要求する。したがって、移動機は、フレームデータ
再送要求において、信頼性の高いフレームデータを確保
することができるので、再送回数が低減して効率の良い
データ伝送が可能となる。
【0067】請求項20に係る発明の移動機は、請求項
19に係る発明の移動機において、前記フレームデータ
再送要求手段は、前記受信済みフレームデータ夫々に対
応する下り回線品質の測定値の中で前記基準値を満たさ
ないものが1つあれば、それに対応するフレームデータ
を再送要求し、前記基準値を満たさないものが複数あれ
ば、その中で最も値の小さなものを選択してそれに対応
するフレームデータを再送要求する構成を採る。
【0068】この構成によれば、移動機は、フレームデ
ータ再送要求において、フレームデータ送信要求時に測
定し保存しておいた各下り回線品質の測定値の中で基準
値を満たさないものが1つあれば、それに対応するフレ
ームデータを、基準値を満たさないものが複数あれば、
その中で最も値の小さなものに対応するフレームデータ
を再送要求する。したがって、移動機は、フレームデー
タ再送要求において、信頼性の高いフレームデータを確
保することができるので、再送回数が低減して効率の良
いデータ伝送が可能となる。
【0069】請求項21に係る発明の移動機は、請求項
20に係る発明の移動機において、前記フレームデータ
再送要求手段は、前記基準値を満たさない下り回線品質
の測定値があって、それに対するフレームデータを再送
要求する際に、受信済みの当該フレームデータを削除す
る構成を採る。
【0070】この構成によれば、移動機は、基準値を満
たさない下り回線品質の測定値の中で最小の値のものに
対応する受信済みフレームデータを削除して最大比合成
に使用しないようにするので、信頼性の低いフレームデ
ータを使用することによる再送回数の増加を防止でき
る。
【0071】請求項22に係る発明の移動機は、請求項
19から請求項21のいずれかに係る発明の移動機にお
いて、前記基地局装置に対してデータ送信要求する毎に
前記下り回線品質測定手段にて測定された下り回線品質
の測定値を前記基地局装置に報告する下り回線品質報告
手段を具備する構成を採る。
【0072】この構成によれば、基地局装置が、移動機
から通知される下り回線品質の測定値を用いて、データ
送信時における伝送路特性に略見合った送信方式(変調
方式又は送信レート)を設定することができるので、再
送回数の増加抑制が可能となる。
【0073】請求項23に係る発明の基地局装置は、入
力情報をブロック化し、ブロック化したデータを更に複
数に分割してフレームデータを生成し、生成した複数の
フレームデータ夫々を移動機からのデータ送信要求毎に
順次送信する基地局装置において、前記移動機よりデー
タ送信要求とともに送られてくる下り回線品質の測定値
を基に、送信しようとするフレームデータに対する送信
方式を決定する送信方式決定手段を具備する構成を採
る。
【0074】この構成によれば、基地局装置は、フレー
ムデータ送信時における伝送路の特性に見合った送信方
式(変調方式又は送信レート)を設定できるので、再送
回数の増加抑制が可能となる。
【0075】請求項24に係る発明のデータ通信システ
ムは、請求項22に係る発明の移動機と、請求項23に
係る発明の基地局装置と、を具備する構成を採る。
【0076】この構成によれば、再送回数が少なく伝送
効率の良いデータ通信システムを実現できる。
【0077】請求項25に係る発明の基地局装置は、入
力情報をブロック化し、ブロック化したデータを更に複
数に分割してフレームデータを生成し、生成した複数の
フレームデータ夫々を移動機からのデータ送信要求毎に
順次送信する基地局装置において、前記移動機よりデー
タ送信要求とともに報告を受けた下り回線品質の測定値
を記憶する下り回線品質記憶手段と、前記移動機からの
データ送信要求毎にブロックデータ単位で複数のフレー
ムデータを順次送信するデータ送信手段と、同一ブロッ
ク番号のブロックデータにおける全てのフレームデータ
を送信して未送信のフレームデータが無くなった場合
で、前記移動機よりフレームデータの再送要求がある
と、前記移動機より報告を受けた前記同一ブロック番号
のブロックデータの全フレームデータ夫々に対応する下
り回線品質の測定値の中で最も値の小さなものに対応す
るフレームデータを再送するフレームデータ再送手段
と、を具備する構成を採る。
【0078】この構成によれば、基地局装置は、フレー
ムデータの再送において、移動機より報告を受けた同一
ブロック番号のブロックデータの全フレームデータ夫々
に対応する下り回線品質の測定値の中で最も値の小さな
ものに対応するフレームデータを再送し、全ての測定値
が基準値を満たしている場合には、その中で最も値の大
きなものを選択してそれに対応するフレームデータを再
送する。したがって、移動機は、フレームデータ再送要
求において、信頼性の高いフレームデータを確保するこ
とができるので、再送回数が低減して効率の良いデータ
伝送が可能となる。
【0079】請求項26に係る発明の移動機は、基地局
装置より送られてくるフレームデータを1ブロックデー
タ分受信して復号し、復号結果に誤りを検出した場合、
前記基地局装置にフレームデータの再送要求を行う移動
機において、前記基地局装置より常時送信される既知信
号を受信することで下り回線品質を測定する下り回線品
質測定手段と、前記基地局装置に対してデータ送信要求
する毎に前記下り回線品質測定手段にて測定された下り
回線品質の測定値を前記基地局装置に報告する下り回線
品質報告手段と、前記基地局装置に対してデータ送信要
求する毎に前記下り回線品質測定手段にて測定された下
り回線品質の測定値を記憶する記憶手段と、フレームデ
ータの再送要求に対して前記基地局装置よりフレームデ
ータが再送されてきた場合に、そのフレームデータの再
送要求時に測定された下り回線品質の測定値とデータ送
信要求時に測定されて前記記憶手段に記憶されている同
一フレーム番号のフレームデータに対応する下り回線品
質の測定値とを比較し、その結果に基づいて前記受信済
みフレームデータを削除するか又は最大比合成を行う比
較手段と、を具備する構成を採る。
【0080】この構成によれば、移動機は、フレームデ
ータの再送要求において、基地局装置よりフレームデー
タが再送されてくると、そのフレームデータの再送要求
時に測定した下り回線品質の測定値とデータ送信要求時
に測定して記憶手段に記憶させた同一フレーム番号のフ
レームデータに対応する下り回線品質の測定値とを比較
し、その結果に基づいて受信済みフレームデータを削除
するか又は最大比合成を行う。したがって、移動機は、
フレームデータ再送要求において、信頼性の高いフレー
ムデータを確保することができるので、再送回数が低減
して効率の良いデータ伝送が可能となる。
【0081】請求項27に係る発明の基地局装置は、入
力情報をブロック化し、ブロック化したデータを更に複
数に分割してフレームデータを生成し、生成した複数の
フレームデータ夫々を移動機からのデータ送信要求毎に
順次送信する基地局装置において、前記移動機よりデー
タ送信要求とともに報告を受けた下り回線品質の測定値
を記憶する下り回線品質記憶手段と、前記移動機からの
データ送信要求毎にブロックデータ単位で複数のフレー
ムデータを順次送信するデータ送信手段と、同一ブロッ
ク番号のブロックデータにおける全てのフレームデータ
を送信して未送信のフレームデータが無くなった場合
で、前記移動機よりフレームデータの再送要求がある
と、前記移動機より報告を受けた前記同一ブロック番号
のブロックデータの全フレームデータ夫々に対応する下
り回線品質の測定値が所定の基準値を満たしていれば、
その中で最も値の大きなものを選択して、それに対応す
るフレームデータを再送するフレームデータ再送手段
と、を具備する構成を採る。
【0082】この構成によれば、移動機は、フレームデ
ータ再送要求において、フレームデータ受信時に保存し
ておいた各下り回線品質の測定値の全てが所定の基準値
を満たしていれば、その中で最も値の大きなものを選択
してそれに対応するフレームデータを再送要求する。し
たがって、移動機は、フレームデータ再送要求におい
て、信頼性の高いフレームデータを確保することができ
るので、再送回数が低減して効率の良いデータ伝送が可
能となる。
【0083】請求項28に係る発明の基地局装置は、請
求項27に係る発明の基地局装置において、前記フレー
ムデータ再送手段は、前記移動機より報告を受けた前記
同一ブロック番号のブロックデータの全フレームデータ
夫々に対応する下り回線品質の測定値の中で所定の基準
値以下のものが1つあればそれに対応するフレームデー
タを再送し、前記基準値以下のものが複数あればその中
で最も値の小さなものを選択して、それに対応するフレ
ームデータを再送する構成を採る。
【0084】この構成によれば、移動機は、フレームデ
ータ再送要求において、フレームデータ受信時に保存し
ておいた各下り回線品質の測定値の中で、基準値未満で
且つ最も値の小さなものを選択してそれに対応するフレ
ームデータを再送要求する。したがって、移動機は、フ
レームデータ再送要求において、信頼性の高いフレーム
データを確保することができるので、再送回数が低減し
て効率の良いデータ伝送が可能となる。
【0085】請求項29に係る発明の基地局装置は、請
求項28に係る発明の基地局装置において、前記フレー
ム再送手段は、前記移動機より報告を受けた前記同一ブ
ロック番号のブロックデータの全フレームデータ夫々に
対応する下り回線品質の測定値が前記基準値未満で最小
の値のものに対応するフレームデータを再送する際に、
それに対応するフレームデータを前記移動機側で削除さ
せる削除信号を送信する構成を採る。
【0086】この構成によれば、基地局装置は、移動機
より報告を受けた同一ブロック番号のブロックデータの
全フレームデータ夫々に対応する下り回線品質の測定値
が基準値未満で、且つ最小の値のものに対応するフレー
ムデータを再送する際に、移動機で受信済みの同一フレ
ーム番号のフレームデータを移動機側で削除させる削除
信号を送信する。
【0087】したがって、移動機が受信済みのフレーム
データの中で、最も信頼性の低いデータを削除させるこ
とが可能となるので、再送回数が低減して効率の良いデ
ータ伝送が可能となる。
【0088】請求項30に係る発明の移動機は、基地局
装置より送られてくるフレームデータを1ブロックデー
タ分受信して復号し、復号結果に誤りを検出した場合、
前記基地局装置にフレームデータの再送要求を行う移動
機において、前記基地局装置より常時送信される既知信
号を受信することで下り回線品質を測定する下り回線品
質測定手段と、前記基地局装置に対してデータ送信要求
する毎に前記下り回線品質測定手段にて測定された下り
回線品質の測定値を前記基地局装置に報告する下り回線
品質報告手段と、前記基地局装置より所定のフレームデ
ータを削除する削除信号が送られてきた場合に、受信済
みフレームデータの中で前記所定のフレームデータと同
一フレーム番号のフレームデータを削除するフレームデ
ータ削除手段と、を具備する構成を採る。
【0089】この構成によれば、移動機は、基地局装置
より所定のフレームデータを削除する削除信号が送られ
てきた場合に、受信済みフレームデータの中で所定のフ
レームデータと同一フレーム番号のフレームデータを削
除して最大比合成に使用しないようにするので、信頼性
の低いフレームデータを使用することによる再送回数の
増加を防止できる。
【0090】請求項31に係る発明のデータ通信システ
ムは、請求項29に係る発明の基地局装置と、請求項3
0に係る発明の移動機と、を具備する構成を採る。
【0091】この構成によれば、再送回数が少なく伝送
効率の良いデータ通信システムを実現できる。
【0092】請求項32に係る発明の移動機は、基地局
装置より送られてくるフレームデータを1ブロックデー
タ分受信して復号し、復号結果に誤りを検出した場合、
前記基地局装置にフレームデータの再送要求を行う移動
機において、前記基地局装置より常時送信される既知信
号を受信することで下り回線品質を測定する下り回線品
質測定手段と、前記基地局装置に対してデータ送信要求
する毎に前記下り回線品質測定手段にて測定された下り
回線品質の測定値を前記基地局装置に報告する下り回線
品質報告手段と、前記基地局装置に対してデータ送信要
求する毎に前記下り回線品質測定手段にて測定された下
り回線品質の測定値を記憶する第1下り回線品質記憶手
段と、前記基地局装置に対するデータ送信要求によって
前記基地局装置より送られてくるフレームデータを受信
する毎に前記下り回線品質測定手段にて測定された下り
回線品質の測定値を記憶する第2下り回線品質記憶手段
と、前記基地局装置より1つのブロックデータを複数に
分割したフレームデータの全てが送信されて未送信のフ
レームデータが無くなった場合で、受信済みフレームデ
ータの復号処理において誤りを検出した場合、前記第1
下り回線品質記憶手段に記憶された各下り回線品質の測
定値と前記第2下り回線品質記憶手段に記憶された各下
り回線品質の測定値を夫々読み出してフレーム番号毎に
比較し、前記第1下り回線品質記憶手段に記憶された下
り回線品質の測定値と前記第2下り回線品質記憶手段に
記憶された下り回線品質の測定値との差が最も大きくな
るフレーム番号に対応するフレームデータを再送要求す
るフレームデータ再送要求手段と、を具備する構成を採
る。
【0093】この構成によれば、移動機は、フレームデ
ータの再送要求において、各報告下り回線品質の測定値
と各受信下り回線品質の測定値とをフレーム番号毎に比
較し、報告下り回線品質の測定値と受信下り回線品質の
測定値との差が最も大きく、且つ受信下り回線品質の測
定値の小さいフレーム番号に対応するフレームデータを
再送要求する。したがって、移動機は、フレームデータ
再送要求において、信頼性の高いフレームデータを確保
することができるので、再送回数が低減して効率の良い
データ伝送が可能となる。
【0094】請求項33に係る発明のデータ通信システ
ムは、請求項23に係る発明の基地局装置と、請求項3
2に係る発明の移動機と、を具備する構成を採る。
【0095】この構成によれば、再送回数が少なく伝送
効率の良いデータ通信システムを実現できる。
【0096】請求項34に係る発明の移動機は、基地局
装置より送られてくるフレームデータを1ブロックデー
タ分受信する毎に復号し、復号結果に誤りを検出した場
合、前記基地局装置にフレームデータの再送要求を行う
移動機において、前記基地局装置より常時送信される既
知信号を受信することで下り回線品質値を測定する下り
回線品質測定手段と、前記基地局装置に対してデータ送
信要求する毎に前記下り回線品質測定手段にて測定され
た下り回線品質の測定値を前記基地局装置に報告する下
り回線品質報告手段と、前記基地局装置に対してデータ
送信要求する毎に前記下り回線品質測定手段にて測定さ
れた下り回線品質の測定値を記憶する第1下り回線品質
記憶手段と、前記基地局装置に対するデータ送信要求に
よって前記基地局装置より送られてくるフレームデータ
を受信する毎に前記下り回線品質測定手段にて測定され
た下り回線品質の測定値を記憶する第2下り回線品質記
憶手段と、前記基地局装置より1つのブロックデータを
複数に分割したフレームデータの全てが送信されて未送
信のフレームデータが無くなった場合で、受信済みフレ
ームデータの復号処理において誤りを検出した場合、前
記第1下り回線品質記憶手段に記憶された各下り回線品
質の測定値と所定の基準値とを比較し、前記基準値未満
のものがあれば、1つの場合を含むその中で最も値の小
さなものに対応するフレームデータを削除するとともに
再送要求し、前記各下り回線品質の測定値の全てが前記
基準値以上の場合には、それらの測定値と前記第2下り
回線品質記憶手段に記憶された各下り回線品質の測定値
とをフレーム番号毎に比較し、それらの差が最も大きく
且つ前記第2下り回線品質記憶手段に記憶された各下り
回線品質の測定値の中で最も値の小さなフレーム番号に
対応するフレームデータを削除するとともに再送要求す
るフレームデータ再送要求手段と、を具備する構成を採
る。
【0097】この構成によれば、移動機は、フレームデ
ータの再送要求において、データ送信要求時に基地局装
置に報告した各下り回線品質の測定値の全てが基準値以
上の場合に、それらの測定値と実際にフレームデータを
送られてきたときに測定した各下り回線品質の測定値と
の差が最も大きくなるものほど基地局装置で選択した変
調方式又は送信レートが妥当でない可能性が高いことし
て、そのフレームデータを再送要求する。したがって、
移動機は、フレームデータ再送要求において、信頼性の
高いフレームデータを確保することができるので、再送
回数が低減して効率の良いデータ伝送が可能となる。
【0098】請求項35に係る発明のデータ通信システ
ムは、請求項23に係る発明の基地局装置と、請求項3
4に係る発明の移動機と、を具備する構成を採る。
【0099】この構成によれば、再送回数が少なく伝送
効率の良いデータ通信システムを実現できる。
【0100】請求項36に係る発明の基地局装置は、入
力情報をブロック化し、ブロック化したデータを更に複
数に分割してフレームデータを生成し、生成した複数の
フレームデータ夫々を移動機からのデータ送信要求毎に
順次送信する基地局装置において、前記複数のフレーム
データ夫々の送信時における接続中の呼に対する送信電
力値を記憶する送信電力記憶手段と、前記複数のフレー
ムデータの全てを送信して未送信のフレームデータが無
くなった場合で、前記移動機よりフレームデータの再送
要求があると、前記送信電力記憶手段に記憶された前記
複数のフレームデータ夫々の送信時における接続中の呼
に対する送信電力値の中で最も値の大きなものに対応す
るフレームデータを再送するフレームデータ再送手段
と、を具備する構成を採る。
【0101】この構成によれば、基地局装置は、フレー
ムデータの再送において、各フレームデータの送信時に
記憶した接続中の呼に対する送信電力値の大きいフレー
ムデータほど移動機が基地局から離れた場所で受信した
か、或いは伝播環境が悪い状態で受信したと判断して、
そのフレームデータの信頼性が低いと見なし、そのフレ
ームデータを再送する。したがって、移動機は、フレー
ムデータ再送要求において、信頼性の高いフレームデー
タを確保することができるので、再送回数が低減して効
率の良いデータ伝送が可能となる。
【0102】請求項37に係る発明の移動機は、基地局
装置より送られてくるフレームデータを1ブロックデー
タ分受信して復号し、復号結果に誤りを検出した場合、
前記基地局装置にフレームデータの再送要求を行う移動
機において、前記基地局装置より常時送信される既知信
号を受信することで下り回線品質を測定する下り回線品
質測定手段と、前記基地局装置よりフレームデータが送
られてくる毎に前記下り回線品質測定手段にて測定され
た下り回線品質の測定値を記憶する記憶手段と、前記基
地局装置より再送されてきたフレームデータを受信した
時に測定された下り回線品質の測定値と、このフレーム
データと同一フレーム番号で前記記憶手段に記憶されて
いる下り回線品質の測定値とを比較し、その結果に基づ
いて受信済みのフレームデータを削除するか又は最大比
合成に用いる比較手段と、を具備する構成を採る。
【0103】この構成によれば、移動機は、フレームデ
ータの再送要求において、データ送信要求時に送信側に
報告した各下り回線品質の測定値に比べて、実際にフレ
ームデータが送られてきたときに測定した下り回線品質
の測定値が小さいものほど送信側で選択した変調方式又
は送信レートが妥当でない可能性が高いとして、そのフ
レームデータを再送要求する。したがって、移動機は、
フレームデータ再送要求において、信頼性の高いフレー
ムデータを確保することができるので、再送回数が低減
して効率の良いデータ伝送が可能となる。
【0104】請求項38に係る発明のデータ通信システ
ムは、請求項36に係る発明の基地局装置と、請求項3
7に係る発明の移動機と、を具備する構成を採る。
【0105】この構成によれば、再送回数が少なく伝送
効率の良いデータ通信システムを実現できる。
【0106】請求項39に係る発明の基地局装置は、入
力情報をブロック化し、ブロック化したデータを更に複
数に分割してフレームデータを生成し、生成した複数の
フレームデータ夫々を移動機からのデータ送信要求毎に
順次送信する基地局装置において、前記複数のフレーム
データ夫々の送信時における接続中の呼に対する送信電
力値を記憶する送信電力記憶手段と、前記複数のフレー
ムデータの全てを送信して未送信のフレームデータが無
くなった場合で、前記移動機よりフレームデータの再送
要求があると、前記送信電力記憶手段に記憶されている
前記複数のフレームデータ夫々の送信時における接続中
の呼に対する送信電力値と所定の基準値とを比較し、前
記基準値以上で且つ最も値の大きな送信電力値に対応す
るフレームデータを再送するフレームデータ再送手段
と、を具備する構成を採る。
【0107】この構成によれば、基地局装置は、フレー
ムデータの再送において、各フレームデータ送信時にお
ける接続中の呼に対して記憶した送信電力値の中で所定
の基準値以上で最も値の大きな送信電力値に対するフレ
ームデータを信頼性の低いフレームデータと見なし、そ
のフレームデータの再送を行う。したがって、移動機
は、フレームデータ再送要求において、信頼性の高いフ
レームデータを確保することができるので、再送回数が
低減して効率の良いデータ伝送が可能となる。
【0108】請求項40に係る発明の基地局装置は、請
求項39に係る発明の基地局装置において、前記フレー
ムデータ再送手段は、前記基準値以上で且つ最も値の大
きな送信電力値に対応するフレームデータを前記移動機
側で削除させる削除信号を送信する構成を採る。
【0109】この構成によれば、基地局装置は、フレー
ムデータの再送において、基準値以上で最も値の大きな
送信電力値に対するフレームデータを、信頼性の低いフ
レームデータとして移動機側で削除させる削除信号を送
信し、移動機は、基地局装置より送られてきた削除信号
に従って受信済の該当フレームデータを削除して最大比
合成に使用しないようにする。したがって、移動機は、
フレームデータ再送要求において、信頼性の高いフレー
ムデータを確保することができるので、再送回数が低減
して効率の良いデータ伝送が可能となる。
【0110】請求項41に係る発明の基地局装置は、請
求項39又は請求項40のいずれかに係る発明の基地局
装置において、前記複数のフレームデータ夫々の送信時
における接続中の呼に対する送信電力値に基づいて、送
信しようとするフレームデータに対する送信方式を決定
する送信方式決定手段を具備する構成を採る。
【0111】この構成によれば、基地局装置は、フレー
ムデータ送信の際に、的確な変調方式又は送信レートを
設定することができる。
【0112】請求項42に係る発明の移動機は、基地局
装置より送られてくるフレームデータを1ブロックデー
タ分受信して復号し、復号結果に誤りを検出した場合、
前記基地局装置にフレームデータの再送要求を行う移動
機において、前記基地局装置より送られてきた削除信号
に従って該当する受信済みのフレームデータを削除する
フレームデータ削除手段を具備する構成を採る。
【0113】この構成によれば、移動機は、基地局装置
より送られてきた削除信号に従って受信済の該当フレー
ムデータを削除して最大比合成に使用しないようにす
る。したがって、移動機は、フレームデータ再送要求に
おいて、信頼性の高いフレームデータを確保することが
できるので、再送回数が低減して効率の良いデータ伝送
が可能となる。
【0114】請求項43に係る発明のデータ通信システ
ムは、請求項40又は請求項41に係る発明の基地局装
置と、請求項42に係る発明の移動機と、を具備する構
成を採る。
【0115】この構成によれば、再送回数が少なく伝送
効率の良いデータ通信システムを実現できる。
【0116】請求項44に係る発明の移動機は、基地局
装置より送られてくるフレームデータを1ブロックデー
タ分受信して復号し、復号結果に誤りを検出した場合、
前記基地局装置にフレームデータの再送要求を行う移動
機において、受信した各フレームデータを独立して復号
し、これにより得られる復号ビットの尤度情報を合算す
ることで各フレームデータの信頼度を算出する信頼度情
報算出手段と、前記信頼度情報算出手段で算出された各
フレームデータの信頼度の全てが所定の基準値を満たし
ていれば、その中で最も値の大きなものを選択してそれ
に対応するフレームデータを再送要求するフレームデー
タ再送要求手段と、を具備する構成を採る。
【0117】この構成によれば、移動機は、フレームデ
ータ再送要求において、受信済みフレームデータを独立
して復号し、これにより得られる復号ビットの尤度情報
を合算することで各フレームデータの信頼度を求め、求
めた各フレームデータの信頼度の全てが所定の基準値以
上である場合には、その中で最も基準値より高い値のも
のを選択してそれに対応するフレームデータより再送要
求する。
【0118】したがって、移動機は、フレームデータ再
送要求において、信頼性の高いフレームデータを確保す
ることができるので、再送回数が低減して効率の良いデ
ータ伝送が可能となる。
【0119】請求項45に係る発明の移動機は、請求項
44に係る発明の移動機において、前記フレームデータ
再送要求手段は、前記信頼度情報算出手段で算出された
各フレームデータの信頼度の中で前記基準値を満たさな
いものが1つあればそれに対応するフレームデータを再
送要求し、前記基準値を満たさないものが複数あればそ
の中で最も値の小さなものを選択してそれに対応するフ
レームデータを再送要求する構成を採る。
【0120】この構成によれば、移動機は、フレームデ
ータ再送要求において、受信済みフレームデータを独立
して復号し、これにより得られる復号ビットの尤度情報
を合算することで各フレームデータの信頼度を求め、求
めた各フレームデータの信頼度の中で、基準値を満たさ
ないものが1つあれば、それに対応するフレームデータ
を再送要求し、基準値を満たさないものが複数あればそ
の中で最も値の小さなものを選択して、それに対応する
フレームデータを再送要求する。
【0121】したがって、移動機は、フレームデータ再
送要求において、信頼性の高いフレームデータを確保す
ることができるので、再送回数が低減して効率の良いデ
ータ伝送が可能となる。
【0122】請求項46に係る発明の移動機は、請求項
45に係る発明の移動機において、前記フレームデータ
再送要求手段は、前記信頼度情報算出手段で算出された
各フレームデータの信頼度が所定の基準値を満たさない
場合で、フレームデータを再送要求する際に、信頼度の
最も低いフレームデータを削除する構成を採る。
【0123】この構成によれば、移動機は、受信済の該
当フレームデータの中で信頼度の最も低いものを削除し
て最大比合成に使用しないようにする。したがって、移
動機は、フレームデータ再送要求において、信頼性の高
いフレームデータを確保することができるので、再送回
数が低減して効率の良いデータ伝送が可能となる。
【0124】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、移動機が基地局
装置より常時送信される既知信号を受信することで、基
地局装置に対してデータ送信要求する毎に下り回線品質
を測定し、基地局装置より1つのブロックデータを複数
に分割したフレームデータの全てが送信されて未送信の
フレームデータが無くなった場合で、移動機が復号を失
敗した場合、受信済みの各フレームデータに対応する下
り回線品質の測定値に基づいて再送を開始する先頭のフ
レームデータを決定するようにしたものである。
【0125】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0126】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係るデータ通信システムの構成を示すブロック
図である。なお、この図において、前述した図9と共通
する部分には同一の符号を付けてその説明を省略する。
【0127】本実施の形態のデータ通信システムは、移
動機110が、基地局装置100に対してデータ送信要
求時に、基地局装置100より常時送信される既知信号
を受信して測定した下り回線品質を基地局装置100に
報告するとともに、その測定値をフレームデータn−
A、n−B、n−C毎に保持する。そして、1つのブロ
ックデータに対する全てのフレームデータn−A、n−
B、n−Cを受信した場合で、復号結果に誤りがあった
場合、保持している下り回線品質の測定値に基づいて再
送を開始する先頭のフレームデータを決定する。
【0128】ここで、移動機110が1つのブロックデ
ータに対する全てのフレームデータn−A、n−B、n
−Cを受信する以前に正常に復号できれば、現在のブロ
ックデータの送信が終了し、次のブロックデータの送信
が開始される。本実施の形態のデータ通信システムは、
移動機110が1つのブロックデータに対する全てのフ
レームデータn−A、n−B、n−Cを受信しても正常
に復号できない場合における再送回数の増加を最小限に
抑えるようにしている。
【0129】また、前述した従来のデータ通信システム
と同様に、1つのブロックデータを3つに分割するよう
にしているが、必ずしもこの数に限定されるものではな
く任意である。
【0130】また、1つのブロックデータを3つに分割
した各フレームデータの中身が必ずしも同じビット数で
ある必要はなく、例えば元のブロックデータ内の情報ビ
ット+CRCビットが100ビットであったとして、こ
れを符号化率1/3で符号化すれば300ビットとな
り、最初の1−Aを150ビット、次の1−Bを100
ビット、最後の1−Cを50ビットとしても良く、また
3つのフレームデータ全てを100ビットとしても良
い。
【0131】また、移動機110が最後のフレームデー
タ(3分割の場合はn−C)を認識できるようにするた
めに、基地局装置100と移動機110との間で予め分
割数を決めておいても良いし、基地局装置100から最
後のフレームデータである旨を移動機110に伝えるよ
うにしても良いし、あるいは一巡して同じフレームデー
タが来たことを移動機110が認識して1つ前のフレー
ムデータを最後のフレームデータと認識するようにして
も良い。要は、移動機110が最後のフレームデータで
あることを認識できれば、どのような方法であっても良
い。
【0132】また、下り回線品質としては、例えば、既
知信号のS/N比(搬送波電力(雑音電力を含む)対干
渉波電力比)、既知信号のEb/No(既知信号のビッ
ト当たりのエネルギ対干渉波電力(雑音電力を含
む))、既知信号のEc/No(既知信号のチップ当た
りのエネルギ対干渉波電力(雑音電力を含む))などが
あるが、本実施の形態のデータ通信システムでは、以下
で説明する各実施の形態のデータ通信システムも含め
て、下り回線品質を既知信号の搬送波電力(雑音電力を
含む)対干渉波電力比としている。また、搬送波電力
(雑音電力を含む)対干渉波電力比の測定値をC/I値
と呼ぶこととする。
【0133】さて、基地局装置100は、ブロック化部
901と、誤り検出データ付加部902と、符号化部9
03と、番号付加部904と、第1記憶部905と、送
信部907と、共用器908と、アンテナ909と、受
信部910と、第1送信方式決定部102と、第1制御
部107とを備えて構成される。第1送信方式決定部1
02は、移動機110よりデータ送信要求時に送られて
くるC/I値に基づいて移動機110に対する送信信号
の送信方式(変調方式及び送信レート)を決定する。
【0134】移動機110は、アンテナ921と、共用
器922と、受信部929と、番号抽出部924と、第
2記憶部113と、復号部926と、誤り検出部927
と、C/I測定部112と、第2制御部114と、第1
報告C/I記憶部115と、第1C/I比較部116
と、第1再送フレーム選択部117と、送信部923と
を備えて構成される。
【0135】C/I測定部112は、基地局装置100
より常時送信される既知信号よりC/I値を測定する。
第2制御部114は、誤り検出部927からの誤り検出
結果より、受信したフレームデータに誤りがあれば、基
地局装置100に対してそのフレームデータを再送要求
する。この場合、再送要求にはフレーム番号を指定す
る。第1報告C/I記憶部115は、データ送信要求時
に基地局装置100に報告されるC/I値を記憶する。
【0136】第1C/I比較部116は、第1報告C/
I記憶部115に記憶されているC/I値と所定の基準
値とを比較してその結果を出力する。第1再送フレーム
選択部117は、第1C/I比較部116からの比較結
果に基づいて再送要求するフレームデータを決定する。
第2制御部114は、基地局装置100に対するデータ
送信要求時に、その旨とその時点で既知信号より測定し
たC/I値を基地局装置100に報告する。また、この
ときのC/I値を第1報告C/I記憶部115に記憶す
る。
【0137】基地局装置100において、第1制御部1
07は、移動機110よりデータ送信要求があった場
合、移動機110に対する送信が可能か否かを判定し、
送信可能であれば、移動機110より報告されたC/I
値を基に第1送信方式決定部102によって変調方式及
び送信レートを決定するとともに、決定した変調方式及
び送信レートを移動機110に通知する。この場合、移
動機110への通知を接続中の呼の中で行う。なお、ブ
ロック化部901、誤り検出データ付加部902、符号
化部903、番号付加部904及び第1記憶部905夫
々の機能については従来のものと同一であるので、その
説明を省略する。
【0138】なお、C/I測定部112は下り回線品質
測定手段に、第1報告C/I記憶部115は下り回線品
質記憶手段に、第2制御部114は下り回線品質報告手
段に、第1送信方式決定部102は送信方式決定手段に
夫々対応する。また、第1C/I比較部116、第1再
送フレーム選択部117及び第2制御部114は、フレ
ームデータ再送要求手段を構成する。
【0139】次に、上記構成のデータ通信システムの動
作について説明する。基地局装置100の第1制御部1
07は、移動機110よりNACK信号が送られてきた
場合に次のフレームデータを送信するが、ACK信号が
送られてくるまでフレーム番号順にフレームデータを送
信する。移動機110の第2制御部114は、基地局装
置100より送られてきたフレームデータの複号結果に
おいて誤りを検出すると、基地局装置100にNACK
信号とC/I値を通知する。この場合、基地局装置10
0より自分宛てのフレームデータの送信が行われるまで
繰り返しC/I値を送信し続ける。また、この間もC/
I値を送信する毎に第1報告C/I記憶部115に記憶
させる。
【0140】移動機110の第2制御部114は、基地
局装置100より自分宛てのフレームデータが送られて
くると、その直前で基地局装置100に報告したC/I
値を現時点のフレームデータの報告値とする。そして、
復号結果に誤りが検出されなくなるまでNACK信号と
ともに次のフレーム番号を選択して送信する。そして、
未送信のフレームデータが無くなっても復号結果に誤り
が検出された場合、移動機110の第1C/I比較部1
16において、これまで送信されたフレームデータn−
A、n−B、n−C夫々に対応するデータ送信要求時の
C/I値と所定の基準値とが比較されて、その結果が第
1再送フレーム選択部117に報告される。
【0141】第1再送フレーム選択部117では、第1
C/I比較部116より報告された比較結果のうち、所
定の基準値未満のC/I値が1つ存在する場合、それに
対応するフレームデータを再送要求する。所定の基準値
未満のC/I値が複数存在する場合には、その中で最も
値の小さなものを選択して、それに対応するフレームデ
ータを再送要求する。フレームデータを再送要求する場
合、第2記憶部113に記憶されている同一フレーム番
号のフレームデータを最大比合成に使用しないように消
去する。
【0142】一方、第1C/I比較部116より入力さ
れた比較結果から全てのC/I値が所定の基準値以上で
ある場合は、その中で基準値より最も値の大きなものを
選択して、それに対応するフレームデータを再送要求す
る。また、基準値より最も値の大きなC/I値に対応す
るフレームデータについては、それと同一フレーム番号
のフレームデータが再送されてきたときに最大比合成に
使用される。すなわち、基準値より最も値の大きなC/
I値に対応するフレームデータについては、削除しない
で最大比合成に使用される。
【0143】基地局装置100の第1制御部107は、
移動機110より再送要求のあったフレームデータを受
信すると、第1記憶部905よりフレームデータを読み
出して移動機110に向けて再送する。
【0144】このように、本実施の形態のデータ通信シ
ステムによれば、移動機110は、1つのブロックデー
タに対する全てのフレームデータn−A、n−B、n−
Cを受信した場合で、復号結果に誤りを検出した場合、
第1報告C/I記憶部115にて記憶している各フレー
ムデータに対応するC/I値の中で所定の基準値未満の
ものが1つ存在すればそれに対応するフレームデータを
選択し、複数存在する場合にはその中で最も値の小さな
ものを選択し、選択したC/I値に対応するフレームデ
ータを削除して最大比合成に使用しないようにし、全て
のフレームデータに対応するC/I値が基準値以上の場
合は、その中で最も値の大きなものを選択してそれに対
応するフレームデータを再送要求するとともに、新たな
フレームデータが再送されてきたときに最大比合成に使
用するようにしたので、誤りの著しいフレームデータの
存在による誤り訂正能力の低下を抑えることが可能とな
り、結果的に再送回数の増加が最小限に抑えられる。
【0145】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2に係るデータ通信システムの構成を示すブロック
図である。なお、この図において、図1に示したブロッ
ク図と動作が共通する構成部分に関しては図1と同一符
号を付して説明を省略する。
【0146】本実施の形態のデータ通信システムは、基
地局装置200がフレームデータn−A、n−B、n−
Cの送信を行う毎に移動機210より報告されるC/I
値を記憶し、未送信のフレームデータが無くなるまで各
フレームデータを送信する毎に移動機210よりNAC
K信号が送られてきた場合に、記憶している各C/I値
を基に再送するフレームデータを決定する機能を有して
いる。すなわち、再送するフレームデータの決定を基地
局装置200で行うようにしたものである。因みに、上
述した実施の形態1のデータ通信システムでは、再送す
るフレームデータの決定を移動機110で行っている。
【0147】上記機能を実現するために本実施の形態の
データ通信システムは、実施の形態1のデータ通信シス
テムと比べて、基地局装置200においては、第2報告
C/I記憶部202と、第2再送フレーム選択部203
とを更に備えた構成を採り、移動機210においては、
図1の第1C/I比較部116と第1再送フレーム選択
部117に代えて第2C/I比較部211を備えた構成
を採る。
【0148】なお、第2報告C/I記憶部202は下り
回線品質記憶手段に対応する。また、第1制御部10
7、第1記憶部905及び送信部907はデータ送信手
段を構成する。また、第2再送フレーム選択部203及
び第1制御部107はフレームデータ再送手段を構成す
る。また、第2制御部114は下り回線品質報告手段
に、第1報告C/I記憶部115は記憶手段に、第2C
/I比較部211は比較手段に夫々対応する。
【0149】基地局装置200において、第2報告C/
I記憶部202は、データ送信要求を出した移動機21
0より報告されたC/I値を記憶する。第2再送フレー
ム選択部203は、1つのブロックデータにおける未送
信のフレームデータが無くなるまで移動機210よりN
ACK信号が送られてきた場合に、第2報告C/I記憶
部202より当該ブロックデータの送信済みの各フレー
ムデータに対応するC/I値の全てを読み出し、その中
で最も値の小さいC/I値を選択する。そして、選択し
たC/I値に対応するフレームデータを次回の再送フレ
ームデータとする。
【0150】移動機210において、基地局装置200
より再送されてきたフレームデータを受信すると、第2
C/I比較部211が、そのフレームデータの送信要求
時に測定されたC/I値と、第1報告C/I記憶部11
5に記憶されている受信済みの同一フレーム番号のフレ
ームデータに対応するC/I値とを比較する。そして、
この比較において、新たに受信したフレームデータの送
信要求時のC/I値が先に受信した同一フレーム番号の
フレームデータに対応するC/I値より大きい場合に、
その差の大きさに応じて先に受信した同一フレーム番号
のフレームデータを削除して新たに受信したフレームデ
ータを上書きするか、あるいは先に受信した同一フレー
ム番号のフレームデータと最大比合成するかを判断す
る。
【0151】このように、本実施の形態のデータ通信シ
ステムによれば、基地局装置200に同一ブロック番号
の未送信のフレームデータが無くなった場合で、移動機
210より再送要求があった場合、基地局装置200
は、同一ブロック番号のフレームデータn−A、n−
B、n−C夫々を送信する直前に移動機210より報告
を受けたC/I値の中で最も値の小さいものに対応する
フレームデータを選択してそれを移動機210に再送
し、移動機210は、基地局装置200より再送されて
きたフレームデータを受信すると、そのフレームデータ
に対応するC/I値と先に受信済みの同一フレーム番号
のフレームデータに対応するC/I値とを比較し、その
差の大きさに応じて、先に受信した同一フレーム番号の
フレームデータを削除して新たに受信したフレームデー
タを上書きするか、あるいは先に受信した同一フレーム
番号のフレームデータと最大比合成するかを判断するよ
うにしたので、誤り訂正能力の低下を抑えることが可能
となり、結果的に再送回数の増加が最小限に抑えられ
る。
【0152】(実施の形態3)図3は、本発明の実施の
形態3に係るデータ通信システムの構成を示すブロック
図である。なお、この図において、図1及び図2に示し
た部分と機能を同じくする部分については同一符号を付
してその説明を省略する。
【0153】本実施の形態のデータ通信システムは、基
地局装置300が、移動機310に送信済みの各フレー
ムデータn−A、n−B、n−Cの中で、後に再送した
際に最大比合成をするに値しないものがあると判断した
場合、それを削除する削除信号を送信し、また移動機3
10に対する送信済みの各フレームデータが一定以上の
信頼度があると判断した場合は、最大比合成することに
より訂正能力が上がると思われるフレームデータから再
送を行う機能を有している。
【0154】この機能を実現するために、基地局装置3
00では、図2の基地局装置200に第3C/I比較部
301と、第3再送フレーム選択部302と、第1削除
判定部303とを追加した構成を採り、移動機310で
は、図9の従来の移動機920にC/I測定部311を
追加した構成を採る。
【0155】なお、第2報告C/I記憶部202は下り
回線品質記憶手段に対応する。また、第1制御部10
7、第1記憶部905及び送信部907はデータ送信手
段を構成する。また、第1制御部107、第3C/I比
較部301、第3再送フレーム選択部302及び第1削
除判定部303はフレームデータ再送手段を構成する。
また、C/I測定部311は下り回線品質測定手段に、
第2制御部928は下り回線品質報告手段及びフレーム
データ削除手段に夫々対応する。
【0156】基地局装置300において、第2報告C/
I記憶部202は、フレームデータn−A、n−B、n
−Cの送信が行われる毎に移動機310より報告された
C/I値を記憶する。第1制御部107は、同一ブロッ
ク番号で未送信のフレームデータが無くなるまで各フレ
ームデータを送信する毎に移動機310よりNACK信
号が返された場合、第3再送フレーム選択部302に対
して次回送信するフレームデータの選択を指示する。
【0157】第3再送フレーム選択部302は、第1制
御部107から次回送信するフレームデータの指示を受
けると、第3C/I比較部301に対して、これまで送
信した各フレームデータに対応して移動機310より報
告を受けたC/I値(第2報告C/I記憶部202に記
憶されている)を所定の基準値と比較する指示を出す。
第3C/I比較部301は、第3再送フレーム選択部3
02からの指示を受けると、第2報告C/I記憶部20
2に記憶された各C/I値を順次読み出して所定の基準
値と比較し、その結果を第3再送フレーム選択部302
に報告する。
【0158】第3再送フレーム選択部302は、第3C
/I比較部301からの報告を受けて、所定の基準値未
満のC/I値を1つ検出すると、それに対応するフレー
ムデータを次回の再送フレームデータとして第1制御部
107と第1削除判定部303に報告する。また、所定
の基準値未満のC/I値が複数ある場合、その中で最も
小さな値のものを選択して、それに対応するフレームデ
ータを次回の再送フレームデータとして第1制御部10
7と第1削除判定部303に報告する。また、全てのC
/I値が所定の基準値以上であれば、その中で最も値の
大きなものを選択して、それに対応するフレームデータ
(即ち、移動機310側で最大比合成した場合に誤り訂
正能力があがると思われるフレームデータ)を次回の再
送フレームデータとして第1制御部107に報告する。
【0159】第1削除判定部303は、第3再送フレー
ム選択部302からの報告を受けて所定の基準値未満で
最小のC/I値に対応するフレームデータで、移動機3
10に受信済みのものを削除する削除信号を現在接続中
の呼上に挿入する。すなわち、移動機310に対し、こ
れより再送するフレームデータを移動機310が最大比
合成する前に、移動機310に受信済みの同一フレーム
番号のフレームデータを移動機310にて削除させる削
除信号を送信する。更に詳しくは、移動機310の受信
したフレームデータの中で、後に再送した際に最大比合
成をするに値しないフレームデータに対して削除信号を
送信する。移動機310の第2制御部928は、この削
除信号を受け取ることで第2記憶部925に記憶されて
いる該当フレームデータを削除する。
【0160】このように、本実施の形態のデータ通信シ
ステムによれば、基地局装置300に同一ブロック番号
の未送信のフレームデータが無くなった場合で、移動機
310より再送要求があった場合、基地局装置300
は、同一ブロック番号のフレームデータn−A、n−
B、n−Cを送信する毎に移動機310より報告を受け
た各C/I値が所定の基準値を満たすか否かを判定し、
満たさないものが1つ存在すれば、それに対応するフレ
ームデータを選択し、満たさないものが複数ある場合に
は、その中で最も小さな値のものを選択し、選択したC
/I値に対応するフレームデータを再送するとともに、
この再送フレームデータと同一フレーム番号で移動機3
10にて受信済みのフレームデータを削除させる削除信
号を送信し、全てのフレームデータ夫々に対応するC/
I値が基準値を満たしている場合には、その中で最も大
きな値のものを選択して、それに対応するフレームデー
タを再送するようにしたので、誤り訂正能力の低下を抑
えることが可能となり、結果的に再送回数の増加が最小
限に抑えられる。
【0161】(実施の形態4)図4は、本発明の実施の
形態4に係るデータ通信システムの構成を示すブロック
図である。なお、この図において、図1に示したブロッ
ク図と動作が共通する構成部分に関しては図1と同一符
号を付して説明を省略する。
【0162】本実施の形態のデータ通信システムは、移
動機410が、基地局装置400に対してデータ送信要
求を行った際に基地局装置400に報告したC/I値
(以下、報告C/I値と言う)と、基地局装置400か
らフレームデータn−A、n−B、n−Cが送信され
て、夫々を受信した際に測定したC/I値(以下、受信
C/I値と言う)との差に基づいて再送要求するフレー
ムデータを決定する機能を有している。すなわち、報告
C/I値と受信C/I値との差が大きく、特に受信C/
I値の方が小さい場合は、基地局装置400側で選択さ
れた変調方式又は送信レートが妥当でない可能性が高い
と判断してそのフレームデータを再送する。
【0163】この機能を実現するために、移動機410
は、基地局装置400より送信されたフレームデータn
−A、n−B、n−Cを受信した時点での受信C/I値
を記憶する受信C/I記憶部411と、第1報告C/I
記憶部115に記憶された報告C/I値と受信C/I記
憶部411に記憶された受信C/I値とを夫々読み出し
て次回再送要求するフレームデータを選択する第4再送
フレーム選択部412とを追加した構成を採る。
【0164】なお、第1報告C/I記憶部115は第1
下り回線品質記憶手段に、受信C/I記憶部411は第
2下り回線品質記憶手段に夫々対応する。また、第4再
送フレーム選択部412と第2制御部928はフレーム
データ再送要求手段を構成する。
【0165】移動機410の第2制御部928は、基地
局装置400にデータ送信要求した際に報告した報告C
/I値を第1報告C/I記憶部115に記憶するととも
に、データ送信要求することによって基地局装置400
より送信されたフレームデータn−A、n−B、n−C
を受信した際に測定した受信C/I値を受信C/I記憶
部411に記憶する制御を行う。第2制御部928は、
復号部926における復号結果に誤りがあって基地局装
置400に再送要求を行う場合で、基地局装置400に
未送信のフレームデータが存在しない場合、第4再送フ
レーム選択部412に対して次回再送時に要求するフレ
ームデータの選択を行う指示を出す。
【0166】第4再送フレーム選択部412は、第2制
御部928よりフレームデータ選択指示を受けると、第
1報告C/I記憶部115と受信C/I記憶部411よ
り各フレームデータに対応する報告C/I値と受信C/
I値を夫々読み出して同一フレーム番号同士を比較し、
受信C/I値が報告C/I値より小さいフレームデータ
がある場合、そのフレームデータを基地局装置400に
報告することで、そのフレームデータを再送要求する。
基地局装置400は、再送要求のあったフレームデータ
から再送を行う。
【0167】このように、本実施の形態のデータ通信シ
ステムによれば、基地局装置400に同一ブロック番号
の未送信のフレームデータが無くなった場合で、移動機
410より再送要求があった場合、移動機410は、各
報告C/I値と各受信C/I値とをフレーム番号毎に比
較し、報告C/I値と受信C/I値との差が最も大き
く、且つ受信C/I値の小さいフレーム番号に対応する
フレームデータを再送要求するようにしたので、誤り訂
正能力の低下を抑えることが可能となり、結果的に再送
回数の増加が最小限に抑えられる。
【0168】(実施の形態5)図5は、本発明の実施の
形態5に係るデータ通信システムの構成を示すブロック
図である。なお、この図において、図1及び図4に示し
たブロック図と動作が共通する構成部分に関しては図1
及び図4と同一符号を付して説明を省略する。
【0169】本実施の形態のデータ通信システムは、移
動機510が基地局装置500にデータ送信要求した際
に報告した各フレームデータn−A、n−B、n−Cに
対応するC/I値(すなわち報告C/I値)を所定の基
準値と比較し、基準値未満のものが1つあれば、それに
対応するフレームデータを選択し、基準値未満のものが
複数あれば、その中で最も値の小さなものに対応するフ
レームデータを選択し、選択したフレームデータを削除
するとともに再送要求し、報告C/I値の全てが基準値
以上であっても受信C/I値が小さい場合には、それに
対応するフレームデータを削除するとともに再送要求す
る機能を有している。
【0170】この機能を実現するために、移動機510
は、第1報告C/I記憶部115に記憶された報告C/
I値と受信C/I記憶部411に記憶された受信C/I
値とを比較する第4C/I比較部511と、この第4C
/I比較部511の比較結果より再送要求するフレーム
データを決定する第5再送フレーム選択部512とを追
加した構成を採る。
【0171】なお、第1報告C/I記憶部115は第1
下り回線品質記憶手段に、受信C/I記憶部411は第
2下り回線品質記憶手段に夫々対応する。また、第2制
御部928、第4C/I比較部511及び第5再送フレ
ーム選択部512はフレームデータ再送要求手段を構成
する。
【0172】移動機510の復号部926における復号
結果に誤りがあって基地局装置500に対して再送要求
する場合で、基地局装置500に未送信のフレームデー
タが存在しない場合、移動機510の第2制御部928
が第5再送フレーム選択部512に対して次回基地局装
置500に再送要求するフレームデータを決定するよう
指示を出す。第5再送フレーム選択部512は、第2制
御部928よりフレームデータ選択指示を受けると、第
4C/I比較部511に対して報告C/I値と受信C/
I値を比較するよう指示を出す。
【0173】第4C/I比較部511は、第1報告C/
I値記憶部115より同一ブロック番号の全てのフレー
ムデータn−A、n−B、n−Cを読み出して所定の基
準値と比較し、基準値未満のものが1つあれば、それを
に対応するフレームデータを選択し、基準値未満のもの
が複数ある場合には、その中で最も値の小さなものに対
応するフレームデータを選択し、選択したフレームデー
タを削除するとともに、再送要求する情報を第5再送フ
レーム選択部512に入力する。
【0174】また、全てのフレームデータn−A、n−
B、n−Cに対応するC/I値が基準値以上である場合
には、受信C/I記憶部411より同一ブロック番号の
全てのフレームデータn−A、n−B、n−Cを読み出
して、同一フレーム番号毎に報告C/I値と比較し、そ
の差が大きく受信C/I値の小さいものがある場合に
は、それに対応するフレームデータ(複数ある場合には
受信C/I値の最も小さいものに対応するフレームデー
タ)を削除するとともに、再送要求する情報を第5再送
フレーム選択部512に入力する。また、各報告C/I
値との差が殆どない場合には、受信C/I値の最も大き
いものに対応するフレームデータを再送要求する情報を
第5再送フレーム選択部512に入力する。
【0175】第5再送フレーム選択部512は、第4C
/I比較部511より入力された情報を基に再送要求す
るフレームデータのフレーム番号を出力するとともに、
必要がある場合に第2記憶部925に記憶されている当
該フレームデータを削除する。基地局装置500の第1
制御部107は、移動機510より再送要求を受ける
と、第1記憶部905より該当するフレームデータを読
み出して再送する。
【0176】このように、本実施の形態のデータ通信シ
ステムによれば、移動機510が基地局装置500にデ
ータ送信要求した際に報告した各フレームデータn−
A、n−B、n−Cに対応する報告C/I値を所定の基
準値と比較し、基準値未満のものが1つあれば、それに
対応するフレームデータを選択し、基準値未満のものが
複数ある場合には、その中で最も値の小さなものに対応
するフレームデータを選択し、選択したフレームデータ
を削除するとともに再送要求し、報告C/I値の全てが
基準値以上であっても、受信C/I値が小さい場合には
基地局装置500で選択された送信方式(変調方式又は
送信レート)が妥当でない可能性が高いとみてそのフレ
ームデータを削除するとともに再送要求するようにした
ので、誤り訂正能力の低下を抑えることが可能となり、
結果的に再送回数の増加が最小限に抑えられる。
【0177】(実施の形態6)図6は、本発明の実施の
形態6に係るデータ通信システムの構成を示すブロック
図である。なお、この図において、図1及び図2に示し
たブロック図と動作が共通する構成部分に関しては図1
及び図2と同一符号を付して説明を省略する。本実施の
形態のデータ通信システムは、基地局装置600が、未
送信のフレームデータが無い場合で、移動機610より
再送要求があった場合、各フレームデータn−A、n−
B、n−Cの送信時に接続した呼に対する送信電力値を
基に再送するフレームデータを決定する機能を有してい
る。
【0178】この機能を実現するために、基地局装置6
00は、図2の第1送信方式決定部102、第2報告C
/I記憶部202及び第2再送フレーム選択部203に
代えて、第2送信方式決定部601と、送信電力記憶部
602と、第6再送フレーム選択部603とを備えた構
成を採る。
【0179】なお、送信電力記憶602は送信電力記憶
手段に、受信C/I記憶部115は記憶手段に、第2C
/I比較部211は比較手段に夫々対応する。また、第
1制御部107及び第6再送フレーム選択部603はフ
レームデータ再送手段を構成する。
【0180】第2送信電力方式決定部601は、データ
送信要求を出した移動機610に対して、制御情報を送
信するために既に接続中の呼に対する移動機毎の送信電
力値を基に再送対象の移動機の選択、並びに送信時の変
調方式及び送信レートを決定し、フレームデータの送信
時において当該移動機の送信電力値を送信電力記憶部6
02に記憶する。第6再送フレーム選択部603は、再
送対象の移動機に対して未送信のフレームデータが無い
場合即ち同一ブロック番号の全てのフレームデータを送
信した場合で再送対象の移動機610より再送要求があ
った場合、送信電力記憶部602よりフレームデータn
−A、n−B、n−Cの送信時の呼に対する送信電力値
を読み出してその中から最大のものを見つけ出し、それ
に対応するフレームデータより再送を行う。
【0181】具体的には、移動機が基地局装置から遠く
離れた場所に存在するか、伝搬環境が悪いときに基地局
装置の送信電力値が大きくなるので、移動機に対して各
フレームデータn−A、n−B、n−Cの送信時の呼に
対する送信電力値を読み出してその中から最大のものを
見つけ出し、それに対応するフレームデータより再送を
行う。
【0182】一方、移動機610では、基地局装置60
0より未送信のフレームデータが無くなった直後に再送
されてきたフレームデータに対し、番号抽出部924に
て先に抽出した同一フレーム番号に該当する受信済みの
フレームデータを最大比合成に使用するか、あるいは削
除するかを、受信C/I記憶部115に記憶したC/I
値を第2C/I比較部211にて基準値と比較して、そ
の結果に基づいて決定する。
【0183】このように、本実施の形態のデータ通信シ
ステムによれば、基地局装置600では、各フレームデ
ータ送信時における接続中の呼に対する送信電力値を記
憶して、再送時に各フレームデータn−A、n−B、n
−Cの送信時の呼に対する送信電力値を読み出しその中
から最大のものを見つけ出し、それに対応するフレーム
データ即ち最も信頼性の低いフレームデータから再送を
行う一方、移動機610では、そのフレームデータにつ
いて最大比合成を行うか否かの判断を行うようにしたの
で、誤り訂正能力の低下を抑えることが可能となり、結
果的に再送回数の増加が最小限に抑えられる。
【0184】(実施の形態7)図7は、本発明の実施の
形態7に係るデータ通信システムの構成を示すブロック
図である。なお、この図において、図1、図4及び図6
に示したブロック図と動作が共通する構成部分に関して
は図1、図4及び図6と同一符号を付して説明を省略す
る。
【0185】本実施の形態のデータ通信システムは、基
地局装置700が、移動機710に対してフレームデー
タn−A、n−B、n−Cの送信を行うときに、制御信
号を送信するための接続中の呼に対する送信電力値を保
持し、未送信のフレームデータが無くなった場合で移動
機710より再送要求があった場合に、各フレームデー
タn−A、n−B、n−Cに対応して記憶しておいた送
信電力値を読み出して所定の基準値と比較し、その結果
に基づいて再送するフレームデータを決定する機能を有
している。
【0186】この機能を実現するために、基地局装置7
00は、図6の構成に送信電力比較部701と、第7再
送フレーム選択部702と、第2削除判定部703とを
追加した構成を採り、移動機710は、図9と略同一
(図9ではフレームデータを削除する機能は有していな
いが、移動機710はこの機能を有している)の構成を
採る。
【0187】なお、第1制御部107、送信電力比較部
701、第7再送フレーム選択部702及び第2削除判
定部703はフレームデータ再送手段を構成する。ま
た、第2送信方式決定部601は送信方式決定手段に対
応する。また、第2制御部928はフレームデータ削除
手段に対応する。
【0188】基地局装置700の第1制御部107は、
未送信のフレームデータが無い場合で、移動機710よ
り再送要求があった場合に、第7再送フレーム選択部7
02に対して再送するフレームデータを選択する指示を
出す。第7再送フレーム選択部702は、この指示を受
けると、送信電力比較部701に対して一度送信済みの
各フレームデータの送信時に接続中であった呼に対する
送信電力値と基地局装置700が設定した所定の基準値
とを比較する指示を出す。送信電力比較部701は、そ
の指示を受けると、送信電力記憶部602より各フレー
ムデータn−A、n−B、n−Cに対応した送信電力値
を読み出して前記基準値と比較し、その結果を第7再送
フレーム選択部702と第2削除判定部703に報告す
る。
【0189】第7再送フレーム選択部702は、送信電
力比較部701より報告を受けた比較結果から基準値以
上の送信電力値があれば、その中で最も値の大きなもの
に対応するフレームデータを選択して第1制御部107
に報告する。第1制御部107は、報告のあったフレー
ムデータを第1記憶部905から読み出して再送する。
第2削除判定部703は、送信電力比較部701からの
通知により、基準値以上で最も値の大きな送信電力値に
対応するフレームデータがある場合、そのフレームデー
タを移動機710が最大比合成に使用しないようにする
削除信号を送信する。
【0190】このように、本実施の形態のデータ通信シ
ステムによれば、基地局装置700は、各フレームデー
タ送信時における接続中の呼に対する送信電力値を記憶
して、再送時に各フレームデータn−A、n−B、n−
Cの送信時の呼に対する送信電力値の中で基準値以上の
送信電力値があれば、その中で最も値の大きなものに対
応するフレームデータから再送するとともに、そのフレ
ームデータと同一フレーム番号で移動機710で受信済
みのフレームデータを移動機710側で削除させる削除
信号を送信するようにしたので、誤り訂正能力の低下を
抑えることが可能となり、結果的に再送回数の増加が最
小限に抑えられる。
【0191】(実施の形態8)図8は、本発明の実施の
形態8に係るデータ通信システムの構成を示すブロック
図である。なお、この図において、図1に示したブロッ
ク図と動作が共通する構成部分に関しては図1と同一符
号を付して説明を省略する。
【0192】本実施の形態のデータ通信システムは、移
動機810が、基地局装置800の符号化部903で分
割された複数のフレームデータn−A、n−B、n−C
夫々を独立して復号が可能であって、各フレームデータ
n−A、n−B、n−C毎に復号をすることによって信
頼度を得て、その信頼度を基に再送要求するフレームデ
ータを決定する機能を有するものである。
【0193】この機能を実現するために、移動機810
は、図1と同様の構成に信頼度情報算出部801と、信
頼度情報比較部802と、第8再送フレーム選択部80
3とを追加した構成を採る。
【0194】なお、信頼度情報算出部801は信頼度情
報算出手段に対応する。また、信頼度情報比較部802
及び第8再送フレーム選択部803はフレームデータ再
送要求手段を構成する。
【0195】移動機810の第2制御部114は、誤り
検出部927の検出結果に誤りあって基地局装置800
に未送信のフレームデータが存在しない場合、信頼度情
報算出部801に対して各フレームデータn−A、n−
B、n−C毎に信頼度を算出するよう指示を出す。信頼
度情報算出部801は当該指示を受けると、復号部92
6に対して第2記憶部925より各フレームデータn−
A、n−B、n−Cを読み出して夫々を独立に復号さ
せ、各復号ビット毎の尤度情報を出力させる。そして、
各復号ビット毎の尤度情報を加算してフレームデータn
−A、n−B、n−C夫々の信頼度として信頼度情報比
較部802に入力する。
【0196】信頼度情報比較部802は、信頼度情報算
出部801からの信頼度を所定の基準値と比較し、その
結果を第8再送フレーム選択部803に報告する。第8
再送フレーム選択部803は、比較結果の中で基準値未
満のものが1つある場合には、それに対応するフレーム
データを選択し、基準値未満のものが複数ある場合に
は、その中で最も小さな値のものに対応するフレームデ
ータを選択し、選択したフレームデータを再送要求する
とともに、第2記憶部925に記憶されている同一フレ
ーム番号のフレームデータを消去する。一方、各フレー
ムデータに対応する信頼度の全てが基準値以上の場合に
は、信頼度の最も大きなフレームデータの再送要求を行
う。
【0197】このように、本実施の形態のデータ通信シ
ステムによれば、移動機810において、基地局装置8
00より同一ブロック番号のブロックデータにおける全
てのフレームデータn−A、n−B、n−Cが送信され
て未送信のフレームデータが無くなった場合で、受信済
みフレームデータの復号処理において誤りを検出した場
合、受信した各フレームデータn−A、n−B、n−C
夫々を独立して復号し、その際に得られる復号ビットの
尤度情報を合算してフレームデータn−A、n−B、n
−C夫々の信頼度とすることにより、一定の基準値未満
の信頼度に対応するフレームデータについては削除する
とともに再送要求し、各フレームデータn−A、n−
B、n−Cに対応する信頼度の全てが基準値以上である
場合は、最も大きな値のものに対応するフレームデータ
から再送要求を行うので、誤り訂正能力の低下を抑える
ことが可能となり、結果的に再送回数の増加が最小限に
抑えられる。
【0198】なお、上記各実施の形態のデータ通信シス
テムにおいては、1つのブロックデータから3つのフレ
ームデータn−A、n−B、n−Cを生成するようにし
たが、この数に限定はなく分割数は任意である。
【0199】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
再送回数の低減が図れる効率の良いデータ伝送が可能な
データ通信システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るデータ通信システ
ムの構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態2に係るデータ通信システ
ムの構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態3に係るデータ通信システ
ムの構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態4に係るデータ通信システ
ムの構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態5に係るデータ通信システ
ムの構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態6に係るデータ通信システ
ムの構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態7に係るデータ通信システ
ムの構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態8に係るデータ通信システ
ムの構成を示すブロック図
【図9】従来のデータ通信システムの構成を示すブロッ
ク図
【図10】従来のデータ通信システムの動作を説明する
ための図
【符号の説明】
100、200、300、400、500、600、7
00、800 基地局装置 110、210、310、410、510、610、7
10、810 移動機 102 第1送信方式決定部 103、107 第1制御部 112、311 C/I測定部 113 第2記憶部 114 第2制御部 115 第1報告C/I記憶部 116 第1C/I比較部 117 第1再送フレーム選択部 202 第2報告C/I記憶部 203 第2再送フレーム選択部 211 第2C/I比較部 301 第3C/I比較部 302 第3再送フレーム選択部 303 第1削除判定部 411 受信C/I記憶部 412 第4再送フレーム選択部 511 第4C/I比較部 512 第5再送フレーム選択部 601 第2送信方式決定部 602 送信電力記憶部 603 第6再送フレーム選択部 701 送信電力比較部 702 第7再送フレーム選択部 703 第2削除判定部 801 信頼度情報算出部 802 信頼度情報比較部 803 第8再送フレーム選択部 901 ブロック化部 902 誤り検出データ付加部 903 符号化部 904 番号付加部 905 第1記憶部 907、923 送信部 908、922 共用器 909、921 アンテナ 928 第2制御部 910、929 受信部 924 番号抽出部 925 第2記憶部 926 復号部 927 誤り検出部 928 第2制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K014 AA01 DA02 EA08 FA05 FA08 GA01 5K034 AA04 AA09 DD01 FF02 HH01 HH02 HH10 HH11 HH12 HH14 HH17 MM01 MM03 MM18 MM25 NN16 TT02

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信側は、送信側より常時送信される既
    知信号を受信することで、前記送信側に対してデータ送
    信要求する毎に下り回線品質を測定する一方、前記送信
    側より1つのブロックデータを複数に分割したフレーム
    データの全てが送信されて未送信のフレームデータが無
    くなった場合で、復号処理において誤りを検出した場
    合、受信済みの各フレームデータに対応する下り回線品
    質の測定値に基づいて再送を開始する先頭のフレームデ
    ータを決定することを特徴とするデータ通信方法。
  2. 【請求項2】 送信側は、常時既知信号を送信する一
    方、入力情報をブロック化し、ブロック化したデータを
    更に複数に分割してフレームデータを生成し、生成した
    複数のフレームデータ夫々を受信側からのデータ送信要
    求毎に順次送信し、 前記受信側は、前記送信側からの既知信号を受信すると
    ともに、前記送信側に対するフレームデータ送信要求毎
    に前記既知信号より下り回線品質を測定して保持する一
    方、前記送信側にて生成された同一ブロック番号の全て
    のフレームデータを受信した場合で、受信済みフレーム
    データの復号処理において誤りを検出した場合、受信済
    みフレームデータ夫々に対応する下り回線品質の測定値
    が所定の基準値以上であれば、その中で最も値の大きな
    ものを選択してそれに対応するフレームデータを再送要
    求することを特徴とするデータ通信方法。
  3. 【請求項3】 前記受信側は、前記送信側にて生成され
    た同一ブロック番号の全てのフレームデータを受信した
    場合で、受信済みフレームデータの復号処理において誤
    りを検出した場合、受信済みフレームデータ夫々に対応
    する下り回線品質の測定値が前記基準値を満たさないも
    のが1つあれば、それに対応するフレームデータを再送
    要求し、前記基準値を満たさないものが複数あれば、そ
    の中で最も値の小さなものを選択してそれに対応するフ
    レームデータを再送要求することを特徴とする請求項2
    記載のデータ通信方法。
  4. 【請求項4】 前記受信側は、前記基準値を満たさない
    下り回線品質の測定値があって、それに対するフレーム
    データを再送要求する際に、受信済みの当該フレームデ
    ータを削除することを特徴とする請求項3記載のデータ
    通信方法。
  5. 【請求項5】 送信側は、常時既知信号を送信する一
    方、入力情報をブロック化し、ブロック化したデータを
    更に複数に分割してフレームデータを生成し、生成した
    複数のフレームデータ夫々を受信側からのデータ送信要
    求毎に順次送信し、同一ブロック番号の全てのフレーム
    データを送信して未送信のフレームデータが無くなった
    場合で、前記受信側よりフレームデータの再送要求があ
    ると、前記受信側より報告を受けた前記同一ブロック番
    号の全てのフレームデータ夫々に対応する下り回線品質
    の測定値の中で最も値の小さなものに対応するフレーム
    データを選択して再送し、 前記受信側は、前記送信側より常時送信される既知信号
    を受信するとともに、前記送信側にデータ送信要求する
    毎に前記既知信号より下り回線品質を測定して前記送信
    側に報告するとともに保持し、フレームデータの再送要
    求に対して前記送信側よりフレームデータが再送されて
    くると、そのフレームデータの再送要求時に測定した下
    り回線品質の測定値とデータ送信要求時に測定して保持
    している同一フレーム番号のフレームデータに対応する
    下り回線品質の測定値とを比較し、その結果に基づいて
    前記受信済みフレームデータを削除するか又は最大比合
    成に用いることを特徴とするデータ通信方法。
  6. 【請求項6】 受信側は、送信側より常時送信される既
    知信号を受信し、前記送信側にデータ送信要求する毎に
    前記既知信号より下り回線品質を測定して前記送信側に
    報告する一方、前記送信側より所定のフレームデータを
    削除する削除信号が送られてきた場合には、受信済みフ
    レームデータの中で前記所定のフレームデータと同一フ
    レーム番号のフレームデータを削除し、 前記送信側は、前記既知信号を送信する一方、入力情報
    をブロック化し、ブロック化したデータを更に複数に分
    割してフレームデータを生成し、生成した複数のフレー
    ムデータ夫々を受信側からのデータ送信要求毎に順次送
    信し、同一ブロック番号の全てのフレームデータを送信
    して未送信のフレームデータが無くなった場合で、前記
    受信側よりフレームデータの再送要求があると、前記受
    信側より報告を受けた前記同一ブロック番号の全てのフ
    レームデータ夫々に対応する下り回線品質の測定値が所
    定の基準値以上であれば、その中で最も値の大きなもの
    を選択してそれに対応するフレームデータを再送するこ
    とを特徴とするデータ通信方法。
  7. 【請求項7】 前記送信側は、前記受信側よりフレーム
    データの再送要求があって、前記受信側より報告を受け
    た前記同一ブロック番号の全てのフレームデータ夫々に
    対応する下り回線品質の測定値が前記基準値を満たさな
    いものが1つあれば、それに対応するフレームデータを
    再送するとともに、当該フレームデータと同一フレーム
    番号で前記受信側にて受信済みのフレームデータを前記
    受信側で削除させる削除信号を送信し、前記基準値を満
    たさないものが複数あれば、その中で最も値の小さなも
    のを選択してそれに対応するフレームデータを再送する
    とともに、当該フレームデータと同一フレーム番号で前
    記受信側にて受信済みのフレームデータを前記受信側で
    削除させる削除信号を送信することを特徴とする請求項
    6記載のデータ通信方法。
  8. 【請求項8】 前記送信側は、前記受信側よりデータ送
    信要求とともに送られてくる下り回線品質の測定値を基
    に、送信しようとするフレームデータに対する送信方式
    を決定することを特徴とする請求項5から請求項7のい
    ずれかに記載のデータ通信方法。
  9. 【請求項9】 受信側は、送信側より常時送信される既
    知信号を受信し、前記送信側に対してデータ送信要求す
    る毎に前記既知信号より下り回線品質を測定して前記送
    信側に報告するとともに保持し、さらにデータ送信要求
    によって前記送信側より送られてきたフレームデータを
    受信する毎に下り回線品質を測定して保持する一方、前
    記送信側にて生成された同一ブロック番号の全てのフレ
    ームデータを受信した場合で、受信済みフレームデータ
    の復号処理において誤りを検出した場合、前記送信側に
    対するデータ送信要求毎に前記送信側に報告した各下り
    回線品質の測定値と、データ送信要求毎に前記送信側よ
    り送られてきたフレームデータを受信した時に測定した
    各下り回線品質の測定値とをフレーム番号毎に比較し、
    報告した下り回線品質の測定値と受信した下り回線品質
    の測定値との差が最も大きくなるフレーム番号に対応す
    るフレームデータを再送要求することを特徴とするデー
    タ通信方法。
  10. 【請求項10】 受信側は、送信側より常時送信される
    既知信号を受信し、前記送信側に対してデータ送信要求
    する毎に前記既知信号より下り回線品質を測定して前記
    送信側に報告するとともに保持し、さらにデータ送信要
    求によって前記送信側より送られてきたフレームデータ
    を受信する毎に下り回線品質を測定して保持する一方、
    前記送信側にて生成された同一ブロック番号の全てのフ
    レームデータを受信した場合で、それらの受信済みフレ
    ームデータの復号処理において誤りを検出した場合、前
    記送信側に報告した各下り回線品質の測定値と所定の基
    準値とを比較し、前記送信側に報告した各下り回線品質
    の測定値の全てが前記基準値以上であれば、それらの測
    定値とデータ送信要求毎に前記送信側より送られてきた
    フレームデータを受信した時に測定した下り回線品質の
    測定値とをフレーム番号毎に比較し、それらの差が最も
    大きく且つ受信時の各下り回線品質の測定値の中で最も
    値の小さなものに対応するフレームデータを削除すると
    ともに再送要求することを特徴とするデータ通信方法。
  11. 【請求項11】 前記受信側は、前記送信側に報告した
    各下り回線品質の測定値と所定の基準値との比較におい
    て、前記基準値未満のものが1つあれば、それに対応す
    るフレームデータを削除するとともに再送要求し、前記
    基準値未満のものが複数あれば、その中で最も値の小さ
    なものに対応するフレームデータを削除するとともに再
    送要求することを特徴とする請求項10記載のデータ通
    信方法。
  12. 【請求項12】 送信側は、入力情報をブロック化し、
    ブロック化したデータを更に複数に分割してフレームデ
    ータを生成し、生成した複数のフレームデータ夫々を受
    信側からのデータ送信要求毎に順次送信するとともに、
    各フレームデータ送信時における接続中の呼に対して送
    信電力値を記憶する一方、1つのブロックデータの全フ
    レームデータを送信して未送信のフレームデータが無く
    なった場合で、受信側よりフレームデータの再送要求が
    あると、前記1つのブロックデータの全フレームデータ
    送信時における接続中の呼に対して記憶した送信電力値
    の中で最も値の大きなものに対応するフレームデータを
    再送し、 前記受信側は、前記送信側より再送されてきたフレーム
    データを受信した時に測定した下り回線品質の測定値
    と、このフレームデータと同一フレーム番号で受信済み
    のフレームデータの受信時に測定して保存しておいた下
    り回線品質の測定値とを比較し、その結果に基づいて前
    記受信済みのフレームデータを削除するか又は最大比合
    成に使用することを特徴とするデータ通信方法。
  13. 【請求項13】 送信側は、入力情報をブロック化し、
    ブロック化したデータを更に複数に分割してフレームデ
    ータを生成し、生成した複数のフレームデータ夫々を受
    信側からのデータ送信要求毎に順次送信するとともに、
    各フレームデータ送信時における接続中の呼に対して送
    信電力値を記憶し、1つのブロックデータの全フレーム
    データを送信して未送信のフレームデータが無くなった
    場合で、前記受信側よりフレームデータの再送要求があ
    ると、前記1つのブロックデータの全フレームデータ送
    信時における接続中の呼に対して記憶した送信電力値の
    中で最も値の大きなものに対応するフレームデータを再
    送するとともに、当該フレームデータと同一フレーム番
    号で前記受信側にて受信済みのフレームデータを前記受
    信側で削除させる削除信号を送信することを特徴とする
    データ通信方法。
  14. 【請求項14】 前記送信側は、各フレームデータの送
    信時における接続中の呼に対する送信電力値に基づい
    て、送信しようとするフレームデータに対する送信方式
    を決定することを特徴とする請求項13記載のデータ通
    信方法。
  15. 【請求項15】 送信側は、入力情報をブロック化し、
    ブロック化したデータを更に複数に分割してフレームデ
    ータを生成し、生成した複数のフレームデータ夫々を受
    信側からのデータ送信要求毎に順次送信し、 前記受信側は、前記送信側にて生成された同一ブロック
    番号の全てのフレームデータを受信した場合で、受信済
    みフレームデータの復号処理において誤りを検出した場
    合、受信済みフレームデータ夫々を独立して復号し、こ
    れにより得られる復号ビットの尤度情報を合算すること
    で、前記受信済みフレームデータ夫々の信頼度を求め、
    求めた信頼度が所定の基準値を満たすか否かを判定し、
    全ての受信済みフレームデータの信頼度が前記基準値以
    上であれば、その中で最も値の大きなものを選択してそ
    れに対応するフレームデータを再送要求することを特徴
    とするデータ通信方法。
  16. 【請求項16】 前記受信側は、前記受信済みフレーム
    データ夫々の信頼度の中で、前記基準値を満たさないも
    のが1つあれば、それに対応するフレームデータを再送
    要求し、前記基準値を満たさないものが複数あれば、そ
    の中で最も値の小さなものを選択してそれに対応するフ
    レームデータを再送要求することを特徴とする請求項1
    5記載のデータ通信方法。
  17. 【請求項17】 前記受信側は、全てのフレームデータ
    の信頼度が前記基準値未満である場合で、フレームデー
    タを再送要求する際に、最も信頼度の低いフレームデー
    タを削除することを特徴とする請求項16記載のデータ
    通信方法。
  18. 【請求項18】 前記受信側は、前記送信側より送信さ
    れる既知信号を受信することで下り回線品質を測定し、
    データ送信要求時に測定した下り回線品質の測定値を前
    記送信側に報告し、 前記送信側は、前記受信側よりデータ送信要求とともに
    送られてくる下り回線品質の測定値を基に、送信しよう
    とするフレームデータに対する送信方式を決定すること
    を特徴とする請求項15から請求項17のいずれかに記
    載のデータ通信方法。
  19. 【請求項19】 基地局装置より送られてくるフレーム
    データを1ブロックデータ分受信して復号し、復号結果
    に誤りを検出した場合、前記基地局装置にフレームデー
    タの再送要求を行う移動機において、 前記基地局装置より常時送信される既知信号を受信して
    下り回線品質を測定する下り回線品質測定手段と、 前記基地局装置に対してデータ送信要求する毎に前記下
    り回線品質測定手段にて測定された下り回線品質の測定
    値を記憶する下り回線品質記憶手段と、 前記基地局装置より同一ブロック番号のブロックデータ
    における全てのフレームデータが送信されて未送信のフ
    レームデータが無くなった場合で、受信済みフレームデ
    ータの復号処理において誤りを検出した場合、受信済み
    フレームデータ夫々に対応する下り回線品質の測定値が
    所定の基準値以上であれば、その中で最も値の大きなも
    のを選択してそれに対応するフレームデータを再送要求
    するフレームデータ再送要求手段と、 を具備することを特徴とする移動機。
  20. 【請求項20】 前記フレームデータ再送要求手段は、
    前記受信済みフレームデータ夫々に対応する下り回線品
    質の測定値の中で前記基準値を満たさないものが1つあ
    れば、それに対応するフレームデータを再送要求し、前
    記基準値を満たさないものが複数あれば、その中で最も
    値の小さなものを選択してそれに対応するフレームデー
    タを再送要求することを特徴とする請求項19記載の移
    動機。
  21. 【請求項21】 前記フレームデータ再送要求手段は、
    前記基準値を満たさない下り回線品質の測定値があっ
    て、それに対するフレームデータを再送要求する際に、
    受信済みの当該フレームデータを削除することを特徴と
    する請求項20記載の移動機。
  22. 【請求項22】 前記基地局装置に対してデータ送信要
    求する毎に前記下り回線品質測定手段にて測定された下
    り回線品質の測定値を前記基地局装置に報告する下り回
    線品質報告手段を具備することを特徴とする請求項19
    から請求項21のいずれかに記載の移動機。
  23. 【請求項23】 入力情報をブロック化し、ブロック化
    したデータを更に複数に分割してフレームデータを生成
    し、生成した複数のフレームデータ夫々を移動機からの
    データ送信要求毎に順次送信する基地局装置において、 前記移動機よりデータ送信要求とともに送られてくる下
    り回線品質の測定値を基に、送信しようとするフレーム
    データに対する送信方式を決定する送信方式決定手段を
    具備することを特徴とする基地局装置。
  24. 【請求項24】 請求項22記載の移動機と、請求項2
    3記載の基地局装置と、を具備することを特徴とするデ
    ータ通信システム。
  25. 【請求項25】 入力情報をブロック化し、ブロック化
    したデータを更に複数に分割してフレームデータを生成
    し、生成した複数のフレームデータ夫々を移動機からの
    データ送信要求毎に順次送信する基地局装置において、 前記移動機よりデータ送信要求とともに報告を受けた下
    り回線品質の測定値を記憶する下り回線品質記憶手段
    と、 前記移動機からのデータ送信要求毎にブロックデータ単
    位で複数のフレームデータを順次送信するデータ送信手
    段と、 同一ブロック番号のブロックデータにおける全てのフレ
    ームデータを送信して未送信のフレームデータが無くな
    った場合で、前記移動機よりフレームデータの再送要求
    があると、前記移動機より報告を受けた前記同一ブロッ
    ク番号のブロックデータの全フレームデータ夫々に対応
    する下り回線品質の測定値の中で最も値の小さなものに
    対応するフレームデータを再送するフレームデータ再送
    手段と、を具備することを特徴とする基地局装置。
  26. 【請求項26】 基地局装置より送られてくるフレーム
    データを1ブロックデータ分受信して復号し、復号結果
    に誤りを検出した場合、前記基地局装置にフレームデー
    タの再送要求を行う移動機において、 前記基地局装置より常時送信される既知信号を受信する
    ことで下り回線品質を測定する下り回線品質測定手段
    と、 前記基地局装置に対してデータ送信要求する毎に前記下
    り回線品質測定手段にて測定された下り回線品質の測定
    値を前記基地局装置に報告する下り回線品質報告手段
    と、 前記基地局装置に対してデータ送信要求する毎に前記下
    り回線品質測定手段にて測定された下り回線品質の測定
    値を記憶する記憶手段と、 フレームデータの再送要求に対して前記基地局装置より
    フレームデータが再送されてきた場合に、そのフレーム
    データの再送要求時に測定された下り回線品質の測定値
    とデータ送信要求時に測定されて前記記憶手段に記憶さ
    れている同一フレーム番号のフレームデータに対応する
    下り回線品質の測定値とを比較し、その結果に基づいて
    前記受信済みフレームデータを削除するか又は最大比合
    成を行う比較手段と、 を具備することを特徴とする移動機。
  27. 【請求項27】 入力情報をブロック化し、ブロック化
    したデータを更に複数に分割してフレームデータを生成
    し、生成した複数のフレームデータ夫々を移動機からの
    データ送信要求毎に順次送信する基地局装置において、 前記移動機よりデータ送信要求とともに報告を受けた下
    り回線品質の測定値を記憶する下り回線品質記憶手段
    と、 前記移動機からのデータ送信要求毎にブロックデータ単
    位で複数のフレームデータを順次送信するデータ送信手
    段と、 同一ブロック番号のブロックデータにおける全てのフレ
    ームデータを送信して未送信のフレームデータが無くな
    った場合で、前記移動機よりフレームデータの再送要求
    があると、前記移動機より報告を受けた前記同一ブロッ
    ク番号のブロックデータの全フレームデータ夫々に対応
    する下り回線品質の測定値が所定の基準値を満たしてい
    れば、その中で最も値の大きなものを選択して、それに
    対応するフレームデータを再送するフレームデータ再送
    手段と、 を具備することを特徴とする基地局装置。
  28. 【請求項28】 前記フレームデータ再送手段は、前記
    移動機より報告を受けた前記同一ブロック番号のブロッ
    クデータの全フレームデータ夫々に対応する下り回線品
    質の測定値の中で所定の基準値以下のものが1つあれば
    それに対応するフレームデータを再送し、前記基準値以
    下のものが複数あればその中で最も値の小さなものを選
    択して、それに対応するフレームデータを再送すること
    を特徴とする請求項27記載の基地局装置。
  29. 【請求項29】 前記フレーム再送手段は、前記移動機
    より報告を受けた前記同一ブロック番号のブロックデー
    タの全フレームデータ夫々に対応する下り回線品質の測
    定値が前記基準値未満で最小の値のものに対応するフレ
    ームデータを再送する際に、それに対応するフレームデ
    ータを前記移動機側で削除させる削除信号を送信するこ
    とを特徴とする請求項28記載の基地局装置。
  30. 【請求項30】 基地局装置より送られてくるフレーム
    データを1ブロックデータ分受信して復号し、復号結果
    に誤りを検出した場合、前記基地局装置にフレームデー
    タの再送要求を行う移動機において、 前記基地局装置より常時送信される既知信号を受信する
    ことで下り回線品質を測定する下り回線品質測定手段
    と、 前記基地局装置に対してデータ送信要求する毎に前記下
    り回線品質測定手段にて測定された下り回線品質の測定
    値を前記基地局装置に報告する下り回線品質報告手段
    と、 前記基地局装置より所定のフレームデータを削除する削
    除信号が送られてきた場合に、受信済みフレームデータ
    の中で前記所定のフレームデータと同一フレーム番号の
    フレームデータを削除するフレームデータ削除手段と、 を具備することを特徴とする移動機。
  31. 【請求項31】 請求項29記載の基地局装置と、請求
    項30記載の移動機と、を具備することを特徴とするデ
    ータ通信システム。
  32. 【請求項32】 基地局装置より送られてくるフレーム
    データを1ブロックデータ分受信して復号し、復号結果
    に誤りを検出した場合、前記基地局装置にフレームデー
    タの再送要求を行う移動機において、 前記基地局装置より常時送信される既知信号を受信する
    ことで下り回線品質を測定する下り回線品質測定手段
    と、 前記基地局装置に対してデータ送信要求する毎に前記下
    り回線品質測定手段にて測定された下り回線品質の測定
    値を前記基地局装置に報告する下り回線品質報告手段
    と、 前記基地局装置に対してデータ送信要求する毎に前記下
    り回線品質測定手段にて測定された下り回線品質の測定
    値を記憶する第1下り回線品質記憶手段と、 前記基地局装置に対するデータ送信要求によって前記基
    地局装置より送られてくるフレームデータを受信する毎
    に前記下り回線品質測定手段にて測定された下り回線品
    質の測定値を記憶する第2下り回線品質記憶手段と、 前記基地局装置より1つのブロックデータを複数に分割
    したフレームデータの全てが送信されて未送信のフレー
    ムデータが無くなった場合で、受信済みフレームデータ
    の復号処理において誤りを検出した場合、前記第1下り
    回線品質記憶手段に記憶された各下り回線品質の測定値
    と前記第2下り回線品質記憶手段に記憶された各下り回
    線品質の測定値を夫々読み出してフレーム番号毎に比較
    し、前記第1下り回線品質記憶手段に記憶された下り回
    線品質の測定値と前記第2下り回線品質記憶手段に記憶
    された下り回線品質の測定値との差が最も大きくなるフ
    レーム番号に対応するフレームデータを再送要求するフ
    レームデータ再送要求手段と、 を具備することを特徴とする移動機。
  33. 【請求項33】 請求項23記載の基地局装置と、請求
    項32記載の移動機と、を具備することを特徴とするデ
    ータ通信システム。
  34. 【請求項34】 基地局装置より送られてくるフレーム
    データを1ブロックデータ分受信する毎に復号し、復号
    結果に誤りを検出した場合、前記基地局装置にフレーム
    データの再送要求を行う移動機において、 前記基地局装置より常時送信される既知信号を受信する
    ことで下り回線品質値を測定する下り回線品質測定手段
    と、 前記基地局装置に対してデータ送信要求する毎に前記下
    り回線品質測定手段にて測定された下り回線品質の測定
    値を前記基地局装置に報告する下り回線品質報告手段
    と、 前記基地局装置に対してデータ送信要求する毎に前記下
    り回線品質測定手段にて測定された下り回線品質の測定
    値を記憶する第1下り回線品質記憶手段と、 前記基地局装置に対するデータ送信要求によって前記基
    地局装置より送られてくるフレームデータを受信する毎
    に前記下り回線品質測定手段にて測定された下り回線品
    質の測定値を記憶する第2下り回線品質記憶手段と、 前記基地局装置より1つのブロックデータを複数に分割
    したフレームデータの全てが送信されて未送信のフレー
    ムデータが無くなった場合で、受信済みフレームデータ
    の復号処理において誤りを検出した場合、前記第1下り
    回線品質記憶手段に記憶された各下り回線品質の測定値
    と所定の基準値とを比較し、前記基準値未満のものがあ
    れば、1つの場合を含むその中で最も値の小さなものに
    対応するフレームデータを削除するとともに再送要求
    し、前記各下り回線品質の測定値の全てが前記基準値以
    上の場合には、それらの測定値と前記第2下り回線品質
    記憶手段に記憶された各下り回線品質の測定値とをフレ
    ーム番号毎に比較し、それらの差が最も大きく且つ前記
    第2下り回線品質記憶手段に記憶された各下り回線品質
    の測定値の中で最も値の小さなフレーム番号に対応する
    フレームデータを削除するとともに再送要求するフレー
    ムデータ再送要求手段と、 を具備することを特徴とする移動機。
  35. 【請求項35】 請求項23記載の基地局装置と、請求
    項34記載の移動機と、を具備することを特徴とするデ
    ータ通信システム。
  36. 【請求項36】 入力情報をブロック化し、ブロック化
    したデータを更に複数に分割してフレームデータを生成
    し、生成した複数のフレームデータ夫々を移動機からの
    データ送信要求毎に順次送信する基地局装置において、 前記複数のフレームデータ夫々の送信時における接続中
    の呼に対する送信電力値を記憶する送信電力記憶手段
    と、 前記複数のフレームデータの全てを送信して未送信のフ
    レームデータが無くなった場合で、前記移動機よりフレ
    ームデータの再送要求があると、前記送信電力記憶手段
    に記憶された前記複数のフレームデータ夫々の送信時に
    おける接続中の呼に対する送信電力値の中で最も値の大
    きなものに対応するフレームデータを再送するフレーム
    データ再送手段と、 を具備することを特徴とする基地局装置。
  37. 【請求項37】 基地局装置より送られてくるフレーム
    データを1ブロックデータ分受信して復号し、復号結果
    に誤りを検出した場合、前記基地局装置にフレームデー
    タの再送要求を行う移動機において、 前記基地局装置より常時送信される既知信号を受信する
    ことで下り回線品質を測定する下り回線品質測定手段
    と、 前記基地局装置よりフレームデータが送られてくる毎に
    前記下り回線品質測定手段にて測定された下り回線品質
    の測定値を記憶する記憶手段と、 前記基地局装置より再送されてきたフレームデータを受
    信した時に測定された下り回線品質の測定値と、このフ
    レームデータと同一フレーム番号で前記記憶手段に記憶
    されている下り回線品質の測定値とを比較し、その結果
    に基づいて受信済みのフレームデータを削除するか又は
    最大比合成に用いる比較手段と、 を具備することを特徴とする移動機。
  38. 【請求項38】 請求項36記載の基地局装置と、請求
    項37記載の移動機と、を具備することを特徴とするデ
    ータ通信システム。
  39. 【請求項39】 入力情報をブロック化し、ブロック化
    したデータを更に複数に分割してフレームデータを生成
    し、生成した複数のフレームデータ夫々を移動機からの
    データ送信要求毎に順次送信する基地局装置において、 前記複数のフレームデータ夫々の送信時における接続中
    の呼に対する送信電力値を記憶する送信電力記憶手段
    と、 前記複数のフレームデータの全てを送信して未送信のフ
    レームデータが無くなった場合で、前記移動機よりフレ
    ームデータの再送要求があると、前記送信電力記憶手段
    に記憶されている前記複数のフレームデータ夫々の送信
    時における接続中の呼に対する送信電力値と所定の基準
    値とを比較し、前記基準値以上で且つ最も値の大きな送
    信電力値に対応するフレームデータを再送するフレーム
    データ再送手段と、 を具備することを特徴とする基地局装置。
  40. 【請求項40】 前記フレームデータ再送手段は、前記
    基準値以上で且つ最も値の大きな送信電力値に対応する
    フレームデータを前記移動機側で削除させる削除信号を
    送信することを特徴とする請求項39記載の基地局装
    置。
  41. 【請求項41】 前記複数のフレームデータ夫々の送信
    時における接続中の呼に対する送信電力値に基づいて、
    送信しようとするフレームデータに対する送信方式を決
    定する送信方式決定手段を具備することを特徴とする請
    求項39又は請求項40のいずれかに記載の基地局装
    置。
  42. 【請求項42】 基地局装置より送られてくるフレーム
    データを1ブロックデータ分受信して復号し、復号結果
    に誤りを検出した場合、前記基地局装置にフレームデー
    タの再送要求を行う移動機において、 前記基地局装置より送られてきた削除信号に従って該当
    する受信済みのフレームデータを削除するフレームデー
    タ削除手段を具備することを特徴とする移動機。
  43. 【請求項43】 請求項40又は請求項41記載の基地
    局装置と、請求項42記載の移動機と、を具備すること
    を特徴とするデータ通信システム。
  44. 【請求項44】 基地局装置より送られてくるフレーム
    データを1ブロックデータ分受信して復号し、復号結果
    に誤りを検出した場合、前記基地局装置にフレームデー
    タの再送要求を行う移動機において、 受信した各フレームデータを独立して復号し、これによ
    り得られる復号ビットの尤度情報を合算することで各フ
    レームデータの信頼度を算出する信頼度情報算出手段
    と、 前記信頼度情報算出手段で算出された各フレームデータ
    の信頼度の全てが所定の基準値を満たしていれば、その
    中で最も値の大きなものを選択してそれに対応するフレ
    ームデータを再送要求するフレームデータ再送要求手段
    と、 を具備することを特徴とする移動機。
  45. 【請求項45】 前記フレームデータ再送要求手段は、
    前記信頼度情報算出手段で算出された各フレームデータ
    の信頼度の中で前記基準値を満たさないものが1つあれ
    ばそれに対応するフレームデータを再送要求し、前記基
    準値を満たさないものが複数あればその中で最も値の小
    さなものを選択してそれに対応するフレームデータを再
    送要求することを特徴とする請求項44記載の移動機。
  46. 【請求項46】 前記フレームデータ再送要求手段は、
    前記信頼度情報算出手段で算出された各フレームデータ
    の信頼度が所定の基準値を満たさない場合で、フレーム
    データを再送要求する際に、信頼度の最も低いフレーム
    データを削除することを特徴とする請求項45記載の移
    動機。
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