JP2003115851A - 無線ネットワークの制御方法及び制御装置 - Google Patents

無線ネットワークの制御方法及び制御装置

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JP2003115851A
JP2003115851A JP2001307644A JP2001307644A JP2003115851A JP 2003115851 A JP2003115851 A JP 2003115851A JP 2001307644 A JP2001307644 A JP 2001307644A JP 2001307644 A JP2001307644 A JP 2001307644A JP 2003115851 A JP2003115851 A JP 2003115851A
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station
wireless
adjacent
wireless station
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JP2001307644A
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English (en)
Inventor
Shingo Horisawa
伸吾 堀沢
Bandyopadhyay Somprakash
ソンプラカッシュ・バンディオパダイ
Tetsuo Ueda
哲郎 植田
Kazuo Hasuike
和夫 蓮池
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ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
Original Assignee
ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線ネットワークにおいて、同一チャンネル
干渉を抑圧し、同時に通信できる通信数を従来例に比較
して増大させ、通信情報量を大きくできる。 【解決手段】 各無線局間でパケット通信を行う無線ネ
ットワークにおいて、自局からの信号を各隣接無線局が
受信したときの信号対干渉雑音比の測定値を含む隣接無
線局からの信号に基づいて、自局を中心とした水平面内
の方位角毎の各隣接無線局から見たSINRを求め、各
隣接無線局毎に最大のSINRを選択して各隣接無線局
との親和度とし、当該親和度とそれに対応する方位角と
を含む隣接リンク状態テーブルを生成し、これに基づい
て相手先の隣接無線局と無線通信を行う。また、他の無
線局と無線通信中である各隣接無線局毎の方位角を含む
通信中テーブルを生成し、これに基づいて他の無線局と
無線通信中である隣接無線局の方位角に対してヌル点を
向ける排他的放射パターンを用いて無線信号を送信す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の無線局を備
えた、例えば無線LANなどの無線ネットワークにおい
てパケット通信を行う、例えばアドホック無線ネットワ
ークなどの無線ネットワークのための制御方法及び制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一時的に特定の地域内に集まった不特定
多数の人々の間の通信を無線でサポートするアドホック
無線ネットワークでは、例えばインターネットのルータ
装置のようなインフラストラクチャが存在しないため
に、ネットワーク中のユーザが協調してパケットを中継
し、ルーティングを行う必要がある。
【0003】アドホック無線ネットワークのルーティン
グとして、例えば、先行技術文献1「D. B. Johnson, e
t al., "Dynamic Source Routing in Ad Hoc Wireless
Networks", in book on "Mobile Computing", Chapter
5, pp.153-181, Kluwer Academic Publishers, 1996」
において、ルート探索パケットを送信して経路情報を得
る方法(以下、従来例という。)が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
では、全指向性アンテナを用いているために、同一チャ
ンネル干渉が生じやすく、ビットエラーレート(BE
R)が大きくなり、同時に通信できる通信数が限定され
る。
【0005】本発明の目的は以上の問題点を解決し、ア
ドホック無線ネットワークなどの無線ネットワークにお
いて、同一チャンネル干渉を抑圧することができ、同時
に通信できる通信数を従来例に比較して増大させ、通信
情報量を大きくすることができる無線ネットワークのた
めの制御方法及制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る無線ネット
ワークの制御方法は、複数の無線局を備え、各無線局間
で無線通信を行う無線ネットワークの制御方法におい
て、自局からの信号を各隣接無線局が受信したときの信
号強度を含む評価値の測定値を含む、隣接無線局からの
信号に基づいて、自局を中心とした方位角毎の各隣接無
線局から見た、信号強度を含む評価値を求めた後、各隣
接無線局毎に最大の評価値を選択して各隣接無線局との
親和度とし、当該親和度と、それに対応する方位角とを
含む隣接リンク状態テーブルを生成して第1の記憶手段
に保存するステップと、上記隣接リンク状態テーブルに
基づいて、相手先の隣接無線局と無線通信を行うステッ
プと、他の無線局と無線通信中である各隣接無線局毎の
方位角を含む通信中テーブルを生成して第2の記憶手段
に保存するステップと、上記通信中テーブルに基づい
て、他の無線局と無線通信中である隣接無線局の方位角
に対してヌル点を向ける排他的放射パターンを用いて無
線信号を送信するステップとを含むことを特徴とする。
【0007】また、上記無線ネットワークの制御方法に
おいて、上記無線通信を行うステップは、好ましくは、
相手先の隣接無線局に対してビームを向ける放射パター
ンを用いて無線通信を行うことを特徴とする。
【0008】さらに、上記無線ネットワークの制御方法
において、上記信号強度を含む評価値は、好ましくは、
信号電力、信号対雑音比又は信号対干渉雑音比であるこ
とを特徴とする。
【0009】別の本発明に係る無線ネットワークの制御
装置は、複数の無線局を備え、各無線局間で無線通信を
行う無線ネットワークの制御装置において、自局からの
信号を各隣接無線局が受信したときの信号強度を含む評
価値の測定値を含む、隣接無線局からの信号に基づい
て、自局を中心とした方位角毎の各隣接無線局から見
た、信号強度を含む評価値を求めた後、各隣接無線局毎
に最大の評価値を選択して各隣接無線局との親和度と
し、当該親和度と、それに対応する方位角とを含む隣接
リンク状態テーブルを記憶する第1の記憶手段と、上記
隣接リンク状態テーブルに基づいて、相手先の隣接無線
局と無線通信を行う無線通信手段と、他の無線局と無線
通信中である各隣接無線局毎の方位角を含む通信中テー
ブルを記憶する第2の記憶手段と、上記通信中テーブル
に基づいて、他の無線局と無線通信中である隣接無線局
の方位角に対してヌル点を向ける排他的放射パターンを
用いて無線信号を送信する送信手段とを備えたことを特
徴とする。
【0010】また、上記無線ネットワークの制御装置に
おいて、上記無線通信手段は、好ましくは、相手先の隣
接無線局に対してビームを向ける放射パターンを用いて
無線通信を行うことを特徴とする。
【0011】さらに、上記無線ネットワークの制御装置
において、上記信号強度を含む評価値は、好ましくは、
信号電力、信号対雑音比又は信号対干渉雑音比であるこ
とを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施形態について説明する。
【0013】図1は、本発明に係る一実施形態であるア
ドホック無線ネットワークの構成を示す複数の無線局1
−1乃至1−9(総称して、符号1を付す。)の平面配
置図であり、図2は、図1の各無線局1の構成を示すブ
ロック図である。
【0014】この実施形態の無線通信システムでは、図
1に示すように、複数の無線局1が平面的に散在して存
在し、各無線局1はそれぞれ、可変ビームアンテナ10
1の利得や送信電力、受信感度などのパラメータで決定
される所定のサービスエリアを有し、このサービスエリ
ア内でパケット通信を行うことができ、サービスエリア
外の無線局1とパケット通信を行うときは、サービスエ
リア内の無線局1を中継局として用いてパケットデータ
を中継することにより、所望の宛先無線局1にパケット
データを伝送する。すなわち、各無線局1は、パケット
のルーティングを行うルータ装置を備え、発信端末、中
継局、又は宛先端末として動作する。
【0015】この実施形態の無線通信システムは、例え
ば無線LANなどのアドホック無線ネットワークのパケ
ット通信システムに適用するものであって、無指向性放
射パターンであるオムニパターンと、自局を中心とした
水平面内の所定の方位角毎にセクタ形状のメインビーム
を選択的に変更可能なセクタビームパターンと、上記方
位角毎にヌル点を形成可能な排他的セクタパターンとを
選択的に切り換え可能な可変ビームアンテナ101を備
え、(a)自局からのRQ(Request)信号を隣接無線
局が受信したときの信号電力対干渉雑音電力比(以下、
SINRという。)の測定値を含む、隣接無線局からの
RE(Reply)信号に基づいて予め作成され、自局を中
心とした水平面内の所定の方位角毎のサービスエリア内
の無線局1から見たSINRを含む方位角対SINRテ
ーブル(以下、ASテーブル(Angle-SINR Table)とい
う。)と、(b)上記ASテーブルの各隣接無線局毎に
最大のSINRを選択して各隣接無線局との親和度(Af
finity)とし、当該親和度と、それに対応する方位角及
びそのデータの更新時刻とを含む隣接リンク状態テーブ
ル(以下、NLSテーブル(Neighbor Link-State Tabl
e)という。)と、(c)当該アドホック無線ネットワ
ークにおいて、自局以外の他の無線局と通信中である隣
接無線局毎の方位角に対して所定の待機期間だけヌル点
を向ける排他的セクタパターンを用いるために設けら
れ、既に他の無線局と無線通信中である各隣接無線局毎
の方位角と、待機期間終了日時とを含む通信中テーブル
(以下、OCテーブル(On-going Table)という。)と
をデータベースメモリ154に格納し、NLSテーブル
及びOCテーブルとに基づいて、可変ビームアンテナ1
01の放射パターンを制御しながらパケット通信を行う
ことを特徴としている。
【0016】次いで、図2を参照して、各無線局1の装
置構成について説明する。図2において、無線局1は、
可変ビームアンテナ101と、その指向性を制御するた
めの指向制御部103と、サーキュレータ102と、デ
ータパケット送信部140及びデータパケット受信部1
30を有するデータパケット送受信部104と、トラヒ
ックモニタ部105と、回線制御部106と、上位レイ
ヤ処理部107とを備える。
【0017】送受信すべきデータを処理する上位レイヤ
処理装置107によって発生されたパケット形式の通信
用送信信号データは、送信バッファメモリ142を介し
て変調器143に入力され、変調器143は、所定の無
線周波数の搬送波信号を、拡散符号発生器160でCD
MA方式で発生された所定の通信チャネル用拡散符号を
用いて、入力された通信用送信信号データに従ってスペ
クトル拡散変調して、変調後の送信信号を高周波送信機
144に出力する。高周波送信機144は入力された送
信信号に対して増幅などの処理を実行した後、サーキュ
レータ102を介して可変ビームアンテナ101から他
の無線局1に向けて送信する。一方、可変ビームアンテ
ナ101で受信されたパケット形式の通信チャネル用受
信信号は、サーキュレータ102を介して高周波受信機
131に入力され、高周波受信機131は入力された受
信信号に対して低雑音増幅などの処理を実行した後、復
調器132に出力する。復調器132は、入力される受
信信号を、拡散符号発生器160でCDMA方式で発生
された通信チャネル用拡散符号を用いて、スペクトル逆
拡散により復調して、復調後の受信信号データを上位レ
イヤ処理装置107に出力するとともに、トラヒックモ
ニタのためにトラヒックモニタ部105に出力する。
【0018】本実施形態においては、指向性アンテナで
ある可変ビームアンテナ101は、複数のアンテナ素子
とその指向性を制御する制御部103に接続され、
(a)無指向性放射パターンであるオムニパターンと、
(b)例えば図3に示すように、自局を中心とした水平
面内の所定の方位角毎にセクタ形状のメインビームを選
択的に変更可能なセクタビームパターンと、(c)上記
方位角毎にヌル点を形成可能な排他的セクタパターンと
を電気的な制御により選択的に切り換え可能なアンテナ
である。なお、可変ビームアンテナ101については、
例えば、公知のフェーズドアレーアンテナ装置であって
もよいし、もしくは、以下の先行技術文献に開示された
可変ビームアンテナであってもよい。(a)先行技術文
献2「大平孝,”適応アンテナの民生化にむけて”,平
成11年電気関係学会関西支部連合大会シンポジウム,
「最近のマイクロ波・ミリ波技術」,S8−1,pp.
S41,1999年11月14日」、(b)先行技術文
献3「大平孝ほか,”マイクロ波信号処理によるアダプ
ティブビーム形成と電子制御導波器(ESPAR)アン
テナの提案”,電子情報通信学会研究技術報告,AP9
9−61,SAT99−61,pp.9−14,199
9年7月」及び(c)先行技術文献4「田野哲ほか,”
M−CMA:マイクロ波信号処理による適応ビーム形成
のためのデジタル信号処理アルゴリズム”,電子情報通
信学会研究技術報告,AP99−62,SAT99−6
2,pp.15−22,1999年7月」など。
【0019】トラヒックモニタ部105は、検索エンジ
ン152と、更新エンジン153と、データベースメモ
リ154と、クロック回路155とを備え、後述のパケ
ット送受信制御処理を実行するとともに、無線局1が他
の無線局1とのパケット通信において使用すべき通信チ
ャネルを決定して、決定した通信チャネルに対応する拡
散符号の指定データを回線制御部106を介して拡散符
号発生器160に送ることにより、拡散符号発生器16
0が当該指定データに対応する拡散符号を発生するよう
に制御するとともに、決定した通信チャネルに対応する
タイムスロットの指定データを回線制御部106を介し
て送信タイミング制御部141に送ることにより、送信
タイミング制御部141が送信バッファメモリ142に
よる通信チャネル用送信信号データの書き込み及び読み
出しを制御することにより通信チャネル用送信信号が対
応するタイムスロットで送信されるように制御する。な
お、クロック回路155は、現在日時を計時してその情
報を、必要に応じて管理制御部151に出力する。
【0020】トラヒックモニタ部105の検索エンジン
152は、管理制御部151の制御によりデータベース
メモリ154内のデータを検索して検索したデータを管
理制御部151に返信する。また、更新エンジン153
は、管理制御部151の制御によりデータベースメモリ
154内のデータを更新する。さらに、データベースメ
モリ154には、ASテーブル、NLSテーブル、OC
テーブル、例えば公知のRFCにおいて開示されている
経路制御プログラム(RIP)によるルーティングテー
ブル、無線信号の受信時に一時的にデータを保存するた
めの一時保存テーブルを記憶する。
【0021】本実施形態においては、アンテナ放射パタ
ーンを単一の通信相手先方向の利得が最大となるように
指向性を変化させるセクタビームパターンの実効的な送
信ビーム幅を30度としており、可変ビームアンテナ1
01は、方位角を30度毎に選択的に変化可能に設定で
きる。
【0022】次いで、ASテーブルの作成方法について
説明する。当該アドホック無線ネットワーク内の各無線
局は定期的に隣接無線局情報を収集しASテーブルを生
成する。隣接無線局情報を収集する自局の無線局(以
下、無線局Sという。)は、まずブロードキャストパケ
ットを30度毎に12方向の方位角でセクタビームパタ
ーンにより順に送信する。方位角が12方向であるのは
セクタビームパターンが360度すべてをカバーするよ
うするためである。このパケット信号をRQ(Reques
t)信号と呼ぶ。RQ信号には、図7に示すように、パ
ケット種別:RQ、RQ信号の送信元無線局のID(識
別番号又は識別符号、以下同様である。)と、送信方位
角、待機時間(duration;単位はミリ秒)が記されてい
る。具体的には、待機時間は12方向のRQ信号の送信
が完了するまでの時間である。
【0023】次いで、RQ信号を受信した周囲の隣接無
線局(以下、無線局Dという。)は受信時のSINRを
測定する。無線局Dは待機時間の間、このSINRの値
を一時的に一時保存テーブルに保存しておき、待機時間
の終了後に、図8に示すように、パケット種別:RE、
宛先無線局のID、送信元無線局のID、RQ信号に記
載されていた方位角情報とともにこのSINRの値をユ
ニキャストパケット信号でRQ信号の送信元である無線
局Sに返信する。このパケットをRE信号と呼ぶ。RE
信号を送信する際には通常のデータパケットを送信する
場合と同じ手順を踏む(なお、データの送信手順につい
ては後述する。)。
【0024】そして、RE信号を受信した無線局Sは、
RE信号からRE信号の送信元無線局ID(ここでは、
無線局DのID)、方位角情報、そしてSINR情報を
取り出し、これらによりASテーブルを生成し又は更新
する。無線局SのASテーブルの一例を図4に示す。こ
こで、無線局S以外、つまり該当RQ信号を送信した無
線局と異なる無線局がRE信号を受信した場合には、こ
れを無視するものとする。図4から明らかなように、A
Sテーブルにおいては、各方位角毎に、各隣接無線局か
ら見たSINRのデータが格納されている。
【0025】次いで、NLSテーブルの生成方法につい
て説明する。各無線局は、ASテーブルに記載されてい
る各隣接無線局についてSINR値が最大となる方位角
を選び、このSINR値を隣接無線局との間の親和度と
する。各無線局はこの方位角と親和度の値を各隣接無線
局毎に取り出し、現在日時を更新日時として、NLSテ
ーブルを生成して更新する。無線局SのNLSテーブル
の一例を図5に示す。NLSテーブルには、図5から明
らかなように、各隣接無線局毎に、最大のSINR値に
対応する方位角、最大のSINR値である親和度、更新
日時が格納されている。
【0026】本実施形態においては、SINRを測定す
るためには、他の各無線局1と所定のトレーニングパタ
ーンのデータパケットを送受信することによりBERを
測定し、無線通信の変復調方式で決定されるSINRに
対するBER特性のグラフを用いて、SINRに換算す
る。例えば、CDMA方式を用いるときは、SINRに
対するBER特性のグラフを用いて換算することがで
き、例えば、QPSK差動検波方式を用いるときは、所
定のCNRに対するBER特性のグラフを用いて換算す
ることができる。すなわち、搬送波電力対干渉雑音電力
比(以下、CINRという。)を用いるか、もしくはS
INRを用いるかは、無線システムで使用する変復調方
式に依存する。本発明では、同一チャンネル干渉雑音に
関する測定値であればよい。
【0027】さらに、本実施形態において用いる、アダ
プティブMAC(Media Access Control)方式について
説明する。本実施形態において、各無線局1は2次元の
閉空間を動き回るものであり、無線通信をする場合は共
通の無線チャネルを共有するものとする。各無線局1は
360度のビーム/ヌル点形成可能なアダプティブアン
テナである可変ビームアンテナ101を装備しているも
のとし、実効的な送信ビーム幅は30度とする。1つの
無線局1は送信と受信を同時に行うことはできず、ま
た、複数の異なる送信や複数の異なる受信を行うことも
できないものとする。ただし、複数の方向に同じ信号を
送信することは可能である。干渉波の方向を知っている
場合、受信を行う各無線局は不要な信号による干渉を避
けるためにヌル点の形成や調整が可能である。
【0028】 まず、当該アドホック無線ネットワーク
において、通信が一つの場合について説明する。初期状
態のアイドル状態では、各無線局1はアンテナ放射パタ
ーンを無指向性パターンであるオムニパターンにして送
受信の待機を行う。
【0029】現在多く用いられている無線LAN規格で
あるIEEE802.11のMACプロトコル標準で
は、信頼性のあるデータ通信を実現するためにRTS−
CTS−DATA−ACK交換手順を用いる。一方、本
方式においては無線局Sが無線局Dと無線通信をしたい
場合には、無線局Sは最初に無線局Dを含む無線局Sの
隣接無線局に“無線局Sから無線局Dへの通信を開始す
る”旨をRTS(Request-To-Send)信号によりオムニ
パターンで送信する。このRTS信号には、IEEE8
02.11に規定する信号や本方式のRE信号と同様
に、図9に示すように、パケット種別:RTS、送信元
無線局のID(ここでは、無線局SのID)、宛先無線
局のID(ここでは、無線局DのID)、待機時間の値
が含まれている。無線局Sのすべての隣接無線局(無線
局Sへの方向は各自のASテーブル及びNLSテーブル
から既知である。)はこの無線局SからのRTS信号を
受信する。
【0030】このRTS信号の宛先無線局である無線局
DがRTS信号を受信した場合、無線局Dは無線局Sに
対してDATA信号(データ信号)の送信を許可するこ
とを伝えるためにCTS(Clear-To-Send)信号をオム
ニパターンで返信する。このCTS信号には、図10に
示すように、パケット種別:CTS、宛先無線局のID
(ここでは、無線局SのID)と、待機時間の値が含ま
れている。
【0031】次いで、RTS信号を送信した無線局であ
る無線局Sがその宛先である無線局DからのCTS信号
を受信したとき、DATA信号を送信する。宛先無線局
である無線局DはDATA信号を受信し、その受信が正
常に完了すると確認応答としてACK(Acknowledgemen
t)信号(肯定応答信号)を無線局Sに返信する。無線
局SはACK信号を受信することで一つのDATAに関
する一連の処理を完了し、アイドル状態に戻る。ここ
で、DATA信号には、図11に示すように、パケット
種別:DATA、送信元無線局のID(ここでは、無線
局SのID)、宛先無線局のID(ここでは、無線局D
のID)、待機時間の値、送信すべきデータが含まれて
いる。また、ACK信号には、図12に示すように、パ
ケット種別:ACK、宛先無線局のID(ここでは、無
線局SのID)、待機時間の値が含まれている。
【0032】一方、無線局D以外の無線局(以下、無線
局Aとする。)がRTS信号を受信した場合には、無線
局AはASテーブル及びNLSテーブルに基づいてRT
S信号の送信元無線局である無線局Sの方位角情報を取
得し、RTS信号に記載されている待機時間の間だけ無
線局Sの方向にヌル点を形成する。このような任意の方
向にヌル点を形成したようなアンテナ放射パターンを総
称して排他的セクタパターンと呼ぶ。この際、無線局A
は自身のOCテーブルにヌル点を作る要因となった無線
局(ここでは、無線局S)とその方向への方位角、そし
て待機時間が終了する待機時間期間終了日時(=現在日
時+待機時間)を書き込む。OCテーブルの一例を図6
に示す。
【0033】また、無線局S以外がCTS信号を受信し
た場合はRTS信号の場合と同様にしてCTS信号の送
信元無線局の方向に一定期間ヌル点を形成する。
【0034】RTS信号やDATA信号を送信した無線
局Sや、CTS信号を送信した無線局Dはその送信後に
一定時間のタイマーを作動させる。無線局Sの場合、R
TS信号を送信後一定時間内にCTS信号を受信しない
場合、及びDATA信号を送信後一定時間内にACK信
号を受信しない場合には、タイムアウトしたものとして
RTS信号の送信処理から一連の処理をやり直す。一
方、無線局DではCTS信号を送信後一定時間内にDA
TA信号を受信しない場合には、無線局Sへのセクタビ
ームパターンをオムニパターンに戻し、アイドル状態と
なる。待機時間の期間が終わると、対応するOCテーブ
ルのエントリに基づき、他にその方向に待機時間の期間
中の通信がなければ、可変ビームアンテナ101におけ
るその方向のヌル点を解除する。
【0035】次いで、既に他に通信が行われていること
を知っている場合について説明する。無線局Sと無線局
Dが通信中にそれらの周辺にある無線局Xと無線局Yが
無線局Xを送信元として通信を行おうとしている場合を
図13に示す。無線局Sから無線局Dへのセクタビーム
パターンは図13のようになっている。ここで、無線局
Xと無線局Yは無線局Sや無線局DからのRTS信号及
びCTS信号を既に受信しており、OCテーブルにそれ
を登録している。ここで、γxyを無線局Xから見た無
線局Yへの方位角の値とすると、無線局Xと無線局Yは
それぞれのASテーブル及びNLSテーブルより、無線
局Xは方位角γxsとγxdの値、無線局Yは方位角γ
ysとγydの値を知ることができる。まず、無線局X
から無線局YへのRTS信号の送信が無線局Sや無線局
Dに影響を与えてしまうような場合、つまり方位角γ
xyがγxsやγxdと重なってしまう場合には、無線
局Xは送信をすることが出来ず、アイドル状態で無線局
Sと無線局Dの通信が終了するのを待つ必要がある。そ
うでない場合、無線局XはRTS信号を送信することが
できる。この際の無線局Xのアンテナ放射パターンは前
提条件から、方位角γ xsとγxdの方向にヌル点を形
成した排他的セクタパターンである。
【0036】同様に、無線局Yから無線局Xへの排他的
セクタパターンが無線局Sや無線局Dを捉えていない場
合、すなわち、方位角γyxとγysやγydが重なっ
ていない場合、無線局Yは無線局XへCTS信号を送信
することができる。以降、無線局Xと無線局Yはセクタ
ビームパターンによりDATA信号及びACK信号の送
受信を行う。
【0037】図15乃至図23は、図2のトラヒックモ
ニタ部105内の管理制御部151によって実行される
パケット送受信制御処理を示すフローチャートである。
【0038】まず、図15のステップS1において、O
Cテーブルに基づいて、他の無線局が通信中でないとき
又はそれを知らないとき、アンテナ放射パターンをオム
ニパターンに設定し、他の無線局が通信中であるときア
ンテナ放射パターンを排他的セクタパターンに設定した
後、ステップS1Aでアイドリング状態となり、ステッ
プS2においてパケットの送信又は受信のイベントが発
生したか否かが判断され、YESのときはステップS3
に進む一方、NOのときはステップS1に戻る。次い
で、ステップS3においてパケットの送信又は受信か否
かが判断され、送信であるときはステップS4に進む一
方、受信であるときは図17のステップS21に進む。
ステップS4においてRQ信号の送信、もしくはDAT
A信号又はRE信号の送信か否かが判断され、RQ信号
の送信であるときはステップS5に進む一方、DATA
信号又はRE信号の送信のときは図16のステップS1
1に進む。さらに、ステップS5において可変ビームア
ンテナ101の方位角ANGを0度に初期化し、ステッ
プS6において、上記指定された方位角ANG(度)に
対してセクタビームパターンでRQ信号を送信し、ステ
ップS7においてすべての方位角へのRQ信号の送信が
終了したか否かが判断され、NOのときはステップS8
に進む一方、YESのときはステップS1に戻る。ステ
ップS8においては、方位角ANG(度)を30度だけ
インクリメントした後、ステップS6に戻る。従って、
ステップS6乃至S8の処理では、可変ビームアンテナ
101の方位角ANGを30度ずつインクリメントしな
がら、セクタビームパターンでRQ信号をすべての方位
角にわたって送信することになる。本実施形態において
は、可変ビームアンテナ101の方位角ANGを30度
ずつインクリメントしながら、セクタビームパターンで
RQ信号をすべての方位角にわたって送信しているが、
これは一例であって、本発明はこれに限らず、可変ビー
ムアンテナ101の方位角ANGを所定の角度ずつイン
クリメントしてもよい。
【0039】図16は、RTS信号とCTS信号の送受
信処理であり、まず、ステップS11においては、宛先
無線局への隣接無線局(直接送信のときは、宛先無線局
を含む)をルーティングテーブルより取得し、ステップ
S12において、NLSテーブルに記載の隣接無線局へ
の方位角がOCテーブルにあるエントリの方位角と重な
っていないかOCテーブルをチェックし、ステップS1
3において隣接無線局への方位角がOCテーブルにある
エントリへの方位角と重なっていないか否かが判断さ
れ、YESのときはステップS14に進む一方、NOの
ときはステップS18に進む。ステップS14において
隣接無線局に対してRTS信号をOCテーブルに基づい
てオムニパターン又は排他的セクタパターンパターンで
送信し、ステップS15においてCTSタイムアウトせ
ずに自局宛のCTS信号を受信したか否かが判断され、
YESのときはステップS16に進む一方、NOのとき
はステップS18に進む。ステップS16において隣接
無線局に対してDATA信号又はRE信号をNLSテー
ブルに記載の方位角のセクタビームパターンで送信し、
ステップS17においてACKタイムアウトせずに自局
宛のACK信号を受信したか否かが判断され、YESの
ときは図15のステップS1に戻る一方、NOのときは
ステップS18に進む。ステップS18では、ランダム
時間だけ待機した後、図15のステップS1に戻る。
【0040】図17は、受信したパケット信号のパケッ
ト種別に基づく分岐処理であり、まず、ステップS21
において受信したパケット信号のパケット種別はRQで
あるか否かが判断され、YESのときは図18のステッ
プS31に進む一方、NOのときはステップS22に進
む。ステップS22において受信したパケット信号のパ
ケット種別はREであるか否かが判断され、YESのと
きは図19のステップS41に進む一方、NOのときは
ステップS23に進む。ステップS23において受信し
たパケット信号のパケット種別はRTSであるか否かが
判断され、YESのときは図20のステップS51に進
む一方、NOのときはステップS24に進む。ステップ
S24において受信したパケット信号のパケット種別は
CTSであるか否かが判断され、YESのときは図21
のステップS61に進む一方、NOのときはステップS
25に進む。ステップS25において受信したパケット
信号のパケット種別はDATAであるか否かが判断さ
れ、YESのときは図22のステップS71に進む一
方、NOのときはステップS26に進む。ステップS2
6において受信したパケット信号のパケット種別はAC
Kであるか否かが判断され、YESのときは図23のス
テップS81に進む一方、NOのときは図15のステッ
プS1に戻る。
【0041】図18は受信したRQ信号についての処理
であり、まず、ステップS31において受信したRQ信
号から送信元無線局のID、送信方位角、及び待機時間
を取得し受信時に検出したSINR値とともに送信元無
線局毎に一時的に一時保存テーブルに保存し、上記取得
した待機時間がセットされた待機時間タイマーをスター
トさせた後、ステップS32において待機時間タイマー
がタイムアップしたか否かが判断され、YESのときは
ステップS33に進む一方、NOのときはステップS3
4に進む。ステップS33においてRQ信号の送信元無
線局毎に一時保存テーブルに保存しておいた送信方位角
情報とSINR値のセット(1つ又は複数)によりRE
信号を作成して送信処理に移り、次いで、図15のステ
ップS1に戻る。一方、ステップS34において同じ送
信元無線局からのRQ信号を受信したか否かが判断さ
れ、YESのときはステップS35に進む一方、NOの
ときはステップS32に戻る。これは、同一の無線局か
らのRQ信号の受信が完了するまでは、他の無線局から
のRQ信号を受信することができないようにするためで
ある。次いで、ステップS35において受信したRQ信
号から送信方位角及び待機時間を取得し、受信時のSI
NR値とともに送信元無線局毎に一時的に一時保存テー
ブルに保存した後、ステップS36において上記取得し
た待機時間がセットされた待機時間タイマーを再スター
トさせ、ステップS32に戻る。
【0042】図19は受信したRE信号の処理であり、
ステップS41において受信したRE信号からRE信号
の送信元無線局、方位角情報とSINR値のセットを取
得し、ASテーブルを更新した後、NLSテーブルを更
新する。なお、新規のときは各テーブルを新規に作成す
る。次いで、図15のステップS1に戻る。
【0043】図20は受信したRTS信号の処理であ
り、まず、ステップS51において受信したRTS信号
は自分宛のRTS信号か否かが判断され、YESのとき
はステップS52に進む一方、NOのときはステップS
56に進む。次いで、ステップS52においてRTS信
号の送信元の隣接無線局に対してCTS信号をOCテー
ブルに基づいてオムニパターン又は排他的セクタパター
ンパターンで送信した後、ステップS53においてDA
TAタイムアウトせずに自局宛のDATA信号を受信し
たか否かが判断され、YESのときはステップS54に
進む一方、NOのときはステップS55に進む。ステッ
プS54において隣接無線局に対してACK信号をNL
Sテーブルに記載の方位角のセクタビームパターンで送
信した後、図15のステップS1に戻る。一方、S55
においてランダム時間だけ待機した後、図15のステッ
プS3に戻る。
【0044】ステップS56においては、NLSテーブ
ルにおいて、受信したRTS信号の送信元無線局がある
か否かが判断され、YESのときは受信したRTS信号
の送信元無線局が隣接無線局であるときであり、ステッ
プS57に進む一方、NOのときは受信したRTS信号
の送信元無線局が隣接無線局ではなく、又はそれを知ら
ないときであり、ステップS59に進む。ステップS5
7においては、OCテーブルにおいて、受信したRTS
信号の送信元無線局と、NLSテーブルに記載の当該送
信元無線局への方位角情報及び待機期間終了日時(=現
在日時+RTS信号に記載の待機時間)を格納し、ステ
ップS58において可変ビームアンテナ101のアンテ
ナパターンを、RTS信号の送信元無線局への方位角方
向にヌル点を形成した排他的セクタパターンパターンに
設定した後、図15のステップS1に戻る。一方、ステ
ップS59においては、無条件でRTS信号に記載の待
機時間の間待機した後、図15のステップS3に戻る。
【0045】図21は受信したCTS信号の処理であ
り、まず、ステップS61においてNLSテーブルにお
いて、受信したCTS信号の送信元無線局があるか否か
が判断され、YESのときは受信したCTS信号の送信
元無線局が隣接無線局であるときであり、ステップS6
2に進む一方、NOのときは受信したCTS信号の送信
元無線局が隣接無線局ではなく、又はそれを知らないと
きであり、ステップS64に進む。ステップS62にお
いては、OCテーブルにおいて、CTS信号の送信元無
線局と、NLSテーブルに記載の当該送信元無線局への
方位角情報、及び待機期間終了日時(=現在日時+CT
S信号に記載の待機時間)を格納し、ステップS63に
おいて可変ビームアンテナ101のアンテナパターン
を、CTS信号の送信元無線局への方位角方向にヌル点
を形成した排他的セクタパターンパターンに設定した
後、図15のステップS1に戻る。一方、ステップS6
4においては、無条件でCTS信号に記載の待機時間の
間待機した後、図15のステップS3に戻る。
【0046】図22は受信したDATA信号の処理であ
り、まず、ステップS71においてNLSテーブルにお
いて、受信したDATA信号の送信元無線局があるか否
かが判断され、YESのときは受信したDATA信号の
送信元無線局が隣接無線局であるときであり、ステップ
S72に進む一方、NOのときは受信したDATA信号
の送信元無線局が隣接無線局ではなく、又はこれを知ら
ないときであり、ステップS74に進む。ステップS7
2においては、OCテーブルにおいて、DATA信号の
送信元無線局と、NLSテーブルに記載の当該送信元無
線局への方位角情報、及び待機期間終了日時(=現在日
時+DATA信号に記載の待機時間)を格納し、ステッ
プS73において可変ビームアンテナ101のアンテナ
パターンを、DATA信号の送信元無線局への方位角方
向にヌル点を形成した排他的セクタパターンパターンに
設定した後、図15のステップS1に戻る。一方、ステ
ップS74においては、無条件でDATA信号に記載の
待機期間の間待機した後、図15のステップS3に戻
る。
【0047】図23は受信したACK信号の処理であ
り、まず、ステップS81においてNLSテーブルにお
いて、受信したACK信号の送信元無線局があるか否か
が判断され、YESのときは受信したACK信号の送信
元無線局が隣接無線局であるときであり、ステップS8
2に進む一方、NOのときは受信したACK信号の送信
元無線局が隣接無線局でないとき、又はこれを知れない
ときであり、ステップS84に進む。ステップS82に
おいては、OCテーブルにおいて、ACK信号の送信元
無線局と、NLSテーブルに記載の当該送信元無線局へ
の方位角情報、及び待機期間終了日時(=現在日時+A
CK信号に記載の待機時間)を格納し、ステップS83
において可変ビームアンテナ101のアンテナパターン
を、ACK信号の送信元無線局への方位角方向にヌル点
を形成した排他的セクタパターンパターンに設定した
後、図15のステップS1に戻る。一方、ステップS8
4において無条件でACK信号に記載の待機期間の間待
機した後、図15のステップS3に戻る。
【0048】図24は、図2のトラヒックモニタ部10
5内の管理制御部151によって割り込み処理で実行さ
れる排他的セクタパターン解除処理を示すフローチャー
トである。
【0049】図24において、まず、ステップS91に
おいてOCテーブルにおいて、待機期間が終了した無線
局はあるか否かが判断され、YESのときはステップS
92に進む一方、NOのときはステップS91に戻る。
次いで、ステップS92において該当する無線局に対す
るヌル点を解除することによりそれに対する排他的セク
タパターンパターンを解除し、ステップS93において
該当する無線局についてのOCテーブルのデータを削除
した後、ステップS91に戻る。
【0050】図14は、図1のアドホック無線ネットワ
ークにおいて用いる各信号に対する各状態におけるアン
テナ放射パターンを示す図である。
【0051】図14から明らかなように、既存の通信が
ない場合、もしくは無線局が既存の通信を認識していな
い場合においては、RTS信号及びCTS信号の送受信
時においては、すべてオムニパターンを用いて行う。ま
た、DATA信号及びACK信号の送受信時において
は、送信無線局又は受信無線局はセクタビームパターン
を用いるが、アイドル状態にある無線局においては排他
的セクタパターンとなっている。一方、既に他に通信が
行われていることを知っている場合においては、RTS
信号及びCTS信号の送受信時においては、すべて排他
的セクタパターンを用いて行う。また、DATA信号及
びACK信号の送受信時においては、送信無線局又は受
信無線局はセクタビームパターンを用いるが、アイドル
状態にある無線局においては排他的セクタパターンとな
っている。
【0052】本実施形態の制御動作を要約すると、無線
局Xが無線局Yと通信したいものとし、N個の無線局
{n,n,…,n}は既に通信プロセスが進行中
であるような、Xの隣接無線局の集合であるとする。同
様に、M個の無線局{m,m ,…,m}は既に通
信プロセスが進行中であるような、Yの隣接無線局の集
合であるとする。この場合、無線局XとYが通信を開始
できる条件は、以下の通りである。 (1)XからYへの指向性ビームがN個の無線局
{n,n,…,n}を捉えない場合。すなわち、
XからY方向へのビーム方位角γxyでカバーされるエ
リアが方位角γxn1,γxn2,…,γxnNがカバ
ーするエリアと重ならない場合。 (2)YからXへの指向性ビームがM個の無線局
{m,m,…,m}を捉えない場合。すなわち、
XからY方向へのビーム方位角γyxでカバーされるエ
リアが方位角γym1,γym2,…,γymMがカバ
ーするエリアと重ならない場合。
【0053】従って、XとYはそれぞれ選択した方向へ
RTS信号/CTS信号を送信し、現在通信中のプロセ
スのある無線局の方向へヌル点を形成する。また、X−
Yのセクタビームパターンがカバーする範囲にあるその
他のアイドル状態にある無線局は、OCテーブルに基づ
いて、Xの方向とYの方向にヌル点を向けた排他的セク
タパターンで待機することになる。
【0054】以上の実施形態においては、可変ビームア
ンテナ101は、自局を中心とした水平面内の所定の方
位角毎にセクタ形状のメインビームを選択的に変更可能
なセクタビームパターンと、上記方位角毎にヌル点を形
成可能な排他的セクタパターンとを選択的に切り換え可
能に装備しているが、本発明はこれに限らず、セクタビ
ームパターンは、自局を中心とした水平面内においてセ
クタ形状のメインビームの方位角を任意の方位角でディ
ジタル的又はアナログ的に設定可能であってもよく、排
他的セクタパターンは、ヌル点を形成する方位角を任意
の方位角でデジタル的又はアナログ的に設定可能であっ
てもよい。
【0055】以上の実施形態においては、NLSテーブ
ルは、ASテーブルに基づいて作成されているので、A
Sテーブルは常時保存する必要はなく、一時的な保存テ
ーブルであってもよい。
【0056】以上の実施形態においては、所定の方位角
幅を有するセクタパターンを用いているが、セクタ形状
でない所定の放射形状を有する放射パターンであっても
よい。
【0057】以上の実施形態においては、ルーティング
を行うときの基準となる評価値として、信号対干渉雑音
比(電力比又は信号比)を用いているが、本発明はこれ
に限らず、信号対雑音比(電力比又は信号比)(ここ
で、雑音はすべての雑音を含む。)、信号電力、信号強
度などの信号強度を含む評価値を用いてもよい。
【0058】以上の実施形態においては、各無線局間で
パケット通信により無線通信を行っているが、本発明は
これに限らず、回線交換など他の交換方式により無線通
信を行ってもよい。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る無線ネ
ットワークの制御方法又は制御装置によれば、複数の無
線局を備え、各無線局間で無線通信を行う無線ネットワ
ークの制御方法において、自局からの信号を各隣接無線
局が受信したときの信号強度を含む評価値の測定値を含
む、隣接無線局からの信号に基づいて、自局を中心とし
た方位角毎の各隣接無線局から見た、信号強度を含む評
価値を求めた後、各隣接無線局毎に最大の評価値を選択
して各隣接無線局との親和度とし、当該親和度と、それ
に対応する方位角とを含む隣接リンク状態テーブルを生
成して第1の記憶手段に保存し、上記隣接リンク状態テ
ーブルに基づいて、相手先の隣接無線局と無線通信を行
い、他の無線局と無線通信中である各隣接無線局毎の方
位角を含む通信中テーブルを生成して第2の記憶手段に
保存し、上記通信中テーブルに基づいて、他の無線局と
無線通信中である隣接無線局の方位角に対してヌル点を
向ける排他的放射パターンを用いて無線信号を送信す
る。
【0060】従って、例えば、可変ビームアンテナを用
いて、他の無線局と無線通信中である隣接無線局の方位
角に対してヌル点を向けることができるので、同一チャ
ンネル干渉を抑圧でき、周波数の利用効率を向上させる
ことができる。これにより、同時に通信できる無線局数
を増大させ、通信情報量を大きくし、効率的に無線通信
を行うことができる。また、可変ビームアンテナを用い
ることでパケット送受信時の消費電力を少なくてすみ、
端末装置のバッテリに対する負荷を従来例に比較して低
くすることができる。さらに、本発明は、最大の評価値
を有する相手方の無線局を選択してルーティングしてい
るので、従来例に比較して伝搬環境を良くすることがで
きるとともに、より効率的にルート探索することがで
き、これにより、無線ネットワーク内のルーティング制
御に起因するトラヒック負荷を大幅に軽減できるという
特有の効果を有する。
【0061】また、上記無線ネットワークの制御方法に
おいて、上記無線通信を行うときに、相手先の隣接無線
局に対してビームを向ける放射パターンを用いて無線通
信を行う。従って、当該無線通信を行うときに、他の干
渉波信号を有効的に除去することができ、実際の通信で
のSINRを向上でき、同一チャンネル干渉を抑圧でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施形態であるアドホック無
線ネットワークを構成する複数の無線局1−1乃至1−
9の平面配置図である。
【図2】 図1の各無線局1の内部構成を示すブロック
図である。
【図3】 図1の可変ビームアンテナ101のセクタビ
ームパターンの一例を示す図である。
【図4】 図2のデータベースメモリ154に格納され
る方位角対SINRテーブル(ASテーブル)の一例を
示す図である。
【図5】 図2のデータベースメモリ154に格納され
る隣接リンク状態テーブル(NLSテーブル)の一例を
示す図である。
【図6】 図2のデータベースメモリ154に格納され
る通信中テーブル(OCテーブル)の一例を示す図であ
る。
【図7】 図1のアドホック無線ネットワークで用いる
RQ(Request)信号のフレームフォーマットを示す図
である。
【図8】 図1のアドホック無線ネットワークで用いる
RE(Reply)信号のフレームフォーマットを示す図で
ある。
【図9】 図1のアドホック無線ネットワークで用いる
RTS(Request-to-Send)信号のフレームフォーマッ
トを示す図である。
【図10】 図1のアドホック無線ネットワークで用い
るCTS(Clear-to-Send)信号のフレームフォーマッ
トを示す図である。
【図11】 図1のアドホック無線ネットワークで用い
るDATA信号のフレームフォーマットを示す図であ
る。
【図12】 図1のアドホック無線ネットワークで用い
るACK(Acknowledge)信号のフレームフォーマット
を示す図である。
【図13】 図1のアドホック無線ネットワークにおい
て既に他に通信が行われていることを知っている場合の
各無線局の配置及びアンテナ放射パターンを示す平面図
である。
【図14】 図1のアドホック無線ネットワークにおい
て用いる各信号に対する各状態におけるアンテナ放射パ
ターンを示す図である。
【図15】 図2のトラヒックモニタ部105内の管理
制御部151によって実行されるパケット送受信制御処
理の第1の部分を示すフローチャートである。
【図16】 上記パケット送受信制御処理の第2の部分
を示すフローチャートである。
【図17】 上記パケット送受信制御処理の第3の部分
を示すフローチャートである。
【図18】 上記パケット送受信制御処理の第4の部分
を示すフローチャートである。
【図19】 上記パケット送受信制御処理の第5の部分
を示すフローチャートである。
【図20】 上記パケット送受信制御処理の第6の部分
を示すフローチャートである。
【図21】 上記パケット送受信制御処理の第7の部分
を示すフローチャートである。
【図22】 上記パケット送受信制御処理の第8の部分
を示すフローチャートである。
【図23】 上記パケット送受信制御処理の第9の部分
を示すフローチャートである。
【図24】 図2のトラヒックモニタ部105内の管理
制御部151によって割り込み処理で実行される排他的
セクタパターン解除処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,1−1乃至1−9…無線局、 101…可変ビームアンテナ、 102…サーキュレータ、 103…指向制御部、 104…パケット送受信部、 105…トラヒックモニタ部、 106…回線制御部、 107…上位レイヤー処理装置、 130…パケット受信部、 131…高周波受信機、 132…復調器、 133…受信バッファメモリ、 140…パケット送信部、 141…送信タイミング制御部、 142…送信バッファメモリ、 143…変調器、 144…高周波送信機、 151…管理制御部、 152…検索エンジン、 153…更新エンジン、 154…データベースメモリ、 155…クロック回路、 160…拡散符号発生器。
フロントページの続き (72)発明者 植田 哲郎 京都府相楽郡精華町光台二丁目2番地2 株式会社国際電気通信基礎技術研究所内 (72)発明者 蓮池 和夫 京都府相楽郡精華町光台二丁目2番地2 株式会社国際電気通信基礎技術研究所内 Fターム(参考) 5K033 AA07 AA09 CA06 CB01 CB06 CC04 DA19 DB09 DB16 EA06 EC01 5K067 AA03 DD44 DD45 DD47 EE10 EE12 EE56 GG09 KK02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無線局を備え、各無線局間で無線
    通信を行う無線ネットワークの制御方法において、 自局からの信号を各隣接無線局が受信したときの信号強
    度を含む評価値の測定値を含む、隣接無線局からの信号
    に基づいて、自局を中心とした方位角毎の各隣接無線局
    から見た、信号強度を含む評価値を求めた後、各隣接無
    線局毎に最大の評価値を選択して各隣接無線局との親和
    度とし、当該親和度と、それに対応する方位角とを含む
    隣接リンク状態テーブルを生成して第1の記憶手段に保
    存するステップと、 上記隣接リンク状態テーブルに基づいて、相手先の隣接
    無線局と無線通信を行うステップと、 他の無線局と無線通信中である各隣接無線局毎の方位角
    を含む通信中テーブルを生成して第2の記憶手段に保存
    するステップと、 上記通信中テーブルに基づいて、他の無線局と無線通信
    中である隣接無線局の方位角に対してヌル点を向ける排
    他的放射パターンを用いて無線信号を送信するステップ
    とを含むことを特徴とする無線ネットワークの制御方
    法。
  2. 【請求項2】 上記無線通信を行うステップは、相手先
    の隣接無線局に対してビームを向ける放射パターンを用
    いて無線通信を行うことを特徴とする請求項1記載の無
    線ネットワークの制御方法。
  3. 【請求項3】 上記信号強度を含む評価値は、信号電力
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の無線ネッ
    トワークの制御方法。
  4. 【請求項4】 上記信号強度を含む評価値は、信号対雑
    音比であることを特徴とする請求項1又は2記載の無線
    ネットワークの制御方法。
  5. 【請求項5】 上記信号強度を含む評価値は、信号対干
    渉雑音比であることを特徴とする請求項1又は2記載の
    無線ネットワークの制御方法。
  6. 【請求項6】 複数の無線局を備え、各無線局間で無線
    通信を行う無線ネットワークの制御装置において、 自局からの信号を各隣接無線局が受信したときの信号強
    度を含む評価値の測定値を含む、隣接無線局からの信号
    に基づいて、自局を中心とした方位角毎の各隣接無線局
    から見た、信号強度を含む評価値を求めた後、各隣接無
    線局毎に最大の評価値を選択して各隣接無線局との親和
    度とし、当該親和度と、それに対応する方位角とを含む
    隣接リンク状態テーブルを記憶する第1の記憶手段と、 上記隣接リンク状態テーブルに基づいて、相手先の隣接
    無線局と無線通信を行う無線通信手段と、 他の無線局と無線通信中である各隣接無線局毎の方位角
    を含む通信中テーブルを記憶する第2の記憶手段と、 上記通信中テーブルに基づいて、他の無線局と無線通信
    中である隣接無線局の方位角に対してヌル点を向ける排
    他的放射パターンを用いて無線信号を送信する送信手段
    とを備えたことを特徴とする無線ネットワークの制御装
    置。
  7. 【請求項7】 上記無線通信手段は、相手先の隣接無線
    局に対してビームを向ける放射パターンを用いて無線通
    信を行うことを特徴とする請求項6記載の無線ネットワ
    ークの制御装置。
  8. 【請求項8】 上記信号強度を含む評価値は、信号電力
    であることを特徴とする請求項6又は7記載の無線ネッ
    トワークの制御装置。
  9. 【請求項9】 上記信号強度を含む評価値は、信号対雑
    音比であることを特徴とする請求項6又は7記載の無線
    ネットワークの制御装置。
  10. 【請求項10】 上記信号強度を含む評価値は、信号対
    干渉雑音比であることを特徴とする請求項6又は7記載
    の無線ネットワークの制御装置。
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