JP2003115715A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JP2003115715A
JP2003115715A JP2001311968A JP2001311968A JP2003115715A JP 2003115715 A JP2003115715 A JP 2003115715A JP 2001311968 A JP2001311968 A JP 2001311968A JP 2001311968 A JP2001311968 A JP 2001311968A JP 2003115715 A JP2003115715 A JP 2003115715A
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antenna device
conductor plate
ground conductor
reflector
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JP2001311968A
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Inventor
Hiroko Ogawa
裕子 小川
Mitsuru Masuda
満 増田
Yoichi Iso
洋一 磯
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平放射ビームの幅を広範囲に可変設定で
き、水平照射ビームの最大放射方向も変位することがで
き、さらに垂直指向性も任意に設定できること。 【解決手段】 地導体板2と地導体板2上に設けられた
誘電体層3と誘電体層3上に設けられた放射素子4とを
有したアンテナユニットと、地導体板2の下面の両側部
に設けた側板9a,9bと、地導体板2から所定距離に
設けたリフレクタ10a,10bとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロストリ
ップアンテナを放射素子としたアンテナ装置に関し、特
に水平放射ビームの幅や水平最大放射方向を広範囲に可
変設定することができるとともに、垂直アンテナ指向性
を可変設定することができる移動体通信用の基地局アン
テナとして好適なアンテナ装置に関するものである。な
お、ここでビームおよびアンテナにおける水平方向と
は、放射素子を載置する地導体板の幅方向を指す。ま
た、ビームおよびアンテナにおける垂直方向とは、放射
素子を載置する地導体板の長手方向を指す。以下本明細
書中において同様である。
【0002】
【従来の技術】従来から、マイクロストリップアンテナ
を放射素子として用いるアンテナ装置は、地導体板上に
誘電体層を介し、この地導体板と平行にマイクロストリ
ップアンテナを形成した構造となっている。この種のア
ンテナ装置によれば、地導体板の幅を広くすることによ
って、マイクロストリップアンテナ(放射素子)からの
照射ビームの幅を狭くすること、すなわち照射ビームの
ビーム幅を絞り込むことができる。なお、放射ビームの
幅は、その最大放射方向から3dB低下する方向までの
角度として定義される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように地導体板の幅を変えることによって可変しうる
放射ビームの幅は、概略60°〜75°である。しか
も、ビーム幅を狭めるべく地導体板の幅を広げると、こ
れに伴ってアンテナ装置全体の形状が大型化することが
否めない。逆に、放射ビームの幅を広げるべく地導体板
の幅を狭めると、放射特性の前後比(フロントバック特
性)が劣化するという問題点があった。
【0004】さらに、この種のアンテナ装置では、マイ
クロストリップアンテナが有する特徴、すなわち、構成
が簡単でコンパクトであり、安価で製作が容易、しかも
軽量で半導体回路との同時集積化が容易であるなどの利
点を活かすことができないという問題点があった。
【0005】また、アンテナ装置を移動通信用の基地局
アンテナとして用いる場合、垂直指向性も任意に設定で
きることが好ましい。
【0006】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
水平放射ビームの幅を広範囲に可変設定でき、水平照射
ビームの最大放射方向も変位することができ、さらに垂
直指向性も任意に設定することができ、移動体通信の基
地局用のアンテナとして好適な簡易な構成のアンテナ装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかるアンテナ装置は、地導体板と該地
導体板上に設けられた第1の誘電体層と該第1の誘電体
層上であって前記地導体板に対して平行に設けられたマ
イクロストリップアンテナエレメントである第1の放射
素子とを有したアンテナユニットと、前記地導体板の両
側部近傍から下方に延びる側板と、前記地導体板の板面
から所定距離下方に設けられたリフレクタと、を備えた
ことを特徴とする。
【0008】この請求項1の発明によれば、アンテナ装
置は、地導体板の両側部近傍から下方に延びる側板と、
前記地導体板下に該地導体板から所定距離を離隔して設
けられたリフレクタとを備え、リフレクタの幅の設定お
よびリフレクタと地導体板との距離の設定によってアン
テナ装置のビーム幅を制御するようにしている。
【0009】また、請求項2にかかるアンテナ装置は、
上記の発明において、前記側板は、前記地導体板に対し
て垂直であり、前記リフレクタは、前記地導体板に対し
て平行であることを特徴とする。
【0010】この請求項2の発明によれば、地導体板の
両側部近傍から下方に垂直に延びる側板と、前記地導体
板下に該地導体板から所定距離を離隔して設けられた、
前記地導体板に対して平行なリフレクタとを備え、リフ
レクタの幅の設定およびリフレクタと地導体板との距離
の設定によってアンテナ装置のビーム幅を制御するよう
にしている。
【0011】また、請求項3にかかるアンテナ装置は、
上記の発明において、前記リフレクタは、前記地導体板
の板面に対して所定角度で設置されることを特徴とす
る。
【0012】この請求項3の発明によれば、アンテナ装
置は、リフレクタの幅、リフレクタと地導体板との距離
およびリフレクタの角度の設定によってアンテナ装置の
ビーム幅を制御するようにしている。
【0013】また、請求項4にかかるアンテナ装置は、
上記の発明において、前記側板または前記リフレクタの
長手方向に沿って設けられた平板であるサブリフレクタ
を備えたことを特徴とする。
【0014】この請求項4の発明によれば、アンテナ装
置の側板またはリフレクタにサブリフレクタを設けるこ
とで、アンテナ装置のビーム幅を制御するようにしてい
る。
【0015】また、請求項5にかかるアンテナ装置は、
上記の発明において、前記サブリフレクタは、前記地導
体板の板面に対して所定角度で設置されることを特徴と
する。
【0016】この請求項5の発明によれば、アンテナ装
置の側板またはリフレクタにサブリフレクタを設け、サ
ブリフレクタの角度を設定することで、アンテナ装置の
ビーム幅を制御するようにしている。
【0017】また、請求項6にかかるアンテナ装置は、
上記の発明において、前記アンテナユニットは、前記第
1の放射素子の上部に前記地導体板に平行に設けられ前
記地導体板として機能する導体板と該導体板上に設けら
れた第2の誘電体層と該第2の誘電体層上であって前記
導体板に対して平行に設けられ、前記第1の放射素子に
対応して配置されたマイクロストリップアンテナエレメ
ントである第2の放射素子とを有する付加アンテナユニ
ットをさらに備え、前記付加アンテナユニットは、前記
アンテナユニットの間に第3の誘電体層を介して設けら
れることを特徴とする。
【0018】この請求項6の発明によれば、アンテナユ
ニット上に付加アンテナユニットを設け、リフレクタの
幅の設定およびリフレクタと地導体板との距離の設定に
よってアンテナユニットのビーム幅と付加アンテナユニ
ットのビーム幅とを制御するようにしている。
【0019】また、請求項7にかかるアンテナ装置は、
上記の発明において、前記第1の放射素子と前記第2の
放射素子とが放射する電波の周波数は異なることを特徴
とする。
【0020】この請求項7の発明によれば、アンテナユ
ニットと付加アンテナユニットとで異なる周波数の電波
を放射するアンテナ装置において、リフレクタの幅の設
定およびリフレクタと地導体板との距離の設定によって
アンテナ装置のビーム幅を制御するようにしている。
【0021】また、請求項8にかかるアンテナ装置は、
上記の発明において、前記第1の放射素子上および/ま
たは前記第2の放射素子上にそれぞれ異なる複数の給電
点を設け、各給電点に対応した偏波面をもつ電磁界が形
成されることを特徴とする。
【0022】この請求項8の発明によれば、放射素子上
に異なる2つの給電点を設けて2つの偏波面をもつ電磁
界を形成し、さらにリフレクタの幅の設定およびリフレ
クタと地導体板との距離の設定によってビーム幅を制御
するようにしている。
【0023】また、請求項9にかかるアンテナ装置は、
上記の発明において、前記アンテナユニットは、複数の
前記第1の放射素子を、前記地導体板上に1次元状ある
いは2次元状に配置したことを特徴とする。
【0024】この請求項9の発明によれば、アンテナユ
ニットを1次元状または2次元状に配置したアレイアン
テナにおいて、リフレクタの幅の設定およびリフレクタ
と地導体板との距離の設定によってアンテナ装置のビー
ム幅を制御するようにしている。
【0025】また、請求項10にかかるアンテナ装置
は、上記の発明において、前記付加アンテナユニット
は、少なくとも一部の前記複数の第1の放射素子に対応
した複数の第2の放射素子を備えたことを特徴とする。
【0026】この請求項10の発明によれば、アンテナ
ユニットおよび付加アンテナユニットを1次元状または
2次元状に配置したアレイアンテナにおいて、リフレク
タの幅の設定およびリフレクタと地導体板との距離の設
定によってアンテナ装置のビーム幅を制御するようにし
ている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかるアンテナ装置の好適な実施の形態について
説明する。
【0028】(実施の形態1)まず、この発明の実施の
形態1として、1.5GHz用のアンテナ装置について
説明する。図1は、この発明の実施の形態1であるアン
テナ装置1の概要構成を示す組立図である。また、図2
は、図1に示したアンテナ装置1の横断面図である。図
1および図2において、このアンテナ装置1は、矩形の
地導体板2を有し、この地導体板2は接地導体として機
能する。地導体板2の上部に誘電体層3が形成される。
さらに、誘電体層3上にマイクロストリップアンテナ
(放射素子)4が形成される。また、放射素子4上に誘
電体層7をさらに設けるとともに、この誘電体層7の上
面に無給電素子8を設けている。放射素子4は、矩形平
板状の銅導体であり、誘電体層3上全面に形成された銅
導体をエッチングすることによって形成され、1.5G
Hzの電波を放射する。また、誘電体層3,7は、所定
の誘電率を有した繊維強化プラスチック(FRP)、P
PE(ポリフェリニンエーテル)、BTレジン、FR
4、PPOなどによって実現される。なお、誘電体層
3,7として空気層を用いても良い。
【0029】無給電素子8は、放射素子4の面積に比し
て大きな面積を持たせることで、放射素子4から照射さ
れる電波を広帯域化する。たとえば、放射素子4が1.
5GHz用の素子である場合、この無給電素子8を設け
ることによって、1.5GHz近傍において広帯域にな
る。
【0030】放射素子4には給電点5が設けられ、給電
点5に同軸ケーブルなどによって実現される給電線6の
プラス側が接続されて電力供給を行う。給電線6のマイ
ナス(接地)側は、地導体板2に接続される。地導体板
2の下面の両側部には、側板9a,9bが取りつけられ
る。さらに、側板9a,9bに、リフレクタ10a,1
0bが取り付けられる。ここで、側板9a,9bは地導
体板2に対して垂直であり、リフレクタ10a,10b
は地導体板2に対して水平である。また、地導体板2、
側板9a,9b、リフレクタ10a,10bは、電気的
に導通する。この側板9a,9bの高さやリフレクタ1
0a,10bの幅などによって、放射素子4から放射さ
れる電波の水平面のビーム幅を変化させることができ
る。
【0031】ここで、側板9aおよびリフレクタ10
a、側板9bおよびリフレクタ10bを製造する場合、
側板9aおよびリフレクタ10a、側板9bおよびリフ
レクタ10bをそれぞれ単一の金属板から打抜き、折り
曲げて形成することで、側板9a,9bおよびリフレク
タ10a,10bを簡易に製造することができる。ま
た、側板9aおよびリフレクタ10a、側板9bおよび
リフレクタ10bをそれぞれ単一の金属板から形成する
ことで、アンテナ装置1の強度を増し、リフレクタ10
a,10bの角度の精度を維持することができる。
【0032】一方で、リフレクタは、地導体板2に対し
て角度を持たせて設置してもよいし、また、リフレクタ
と側板とを物理的に離して設置してもよい。図3を参照
して、リフレクタの変形例について説明する。図3
(a)は、リフレクタが地導体板2に対して角度を有す
る場合における地導体板2、側板9a,9bおよびリフ
レクタ10c,10dの断面図である。図3(a)にお
いて、地導体板2に対して角度を有するリフレクタ10
c,10dが側板9a,9bのそれぞれの端部に設けら
れている。
【0033】図3(b)および図3(c)は、リフレク
タと側板とが離れている場合における地導体板2、側板
およびリフレクタの断面図である。図3(b)におい
て、リフレクタ10e,10fは、側板9c,9dの下
方に設けられ、リフレクタ10e,10fと側板9c,
9dとは物理的に非接触である。図3(c)において、
リフレクタ10g,10hは、側板9e,9fの側方に
設けられ、リフレクタ10g,10hと側板9e,9f
とは物理的に非接触である。
【0034】つぎに、アンテナ装置1のビーム幅につい
て説明する。図4(a)および図4(b)は、アンテナ
装置1のビームパターンを示す図である。このアンテナ
装置1において、ビーム幅(半値幅)は、約90°とな
る。また、側板9a,9bによってアンテナ後方への回
り込みを防止し、良好なフロントバック特性を得ること
ができる。
【0035】また、このアンテナ装置1は、1.5GH
zの放射素子4を用いているが、たとえば2.0GHz
など、他の周波数の放射素子を用いても良い。2.0G
Hzの放射素子を用いた場合、アンテナ装置のビームパ
ターンは、1.5GHzの放射素子を用いた場合と同様
であり、ビーム幅は約90°となる。また、フロントバ
ック特性についても、1.5GHzの放射素子を用いた
場合と同様であり、良好なフロントバック特性を得るこ
とができる。
【0036】ここで、図5〜図8を参照し、地導体板2
の幅、リフレクタ10a,10bの幅、地導体板2とリ
フレクタ10a,10bとの距離(リフレクタ高さ)、
側板9aと側板9bとの距離(側板幅)をそれぞれ変え
た場合における放射素子4のビーム幅の変化について説
明する。図5(a)は、アンテナ装置1の地導体板2の
幅をパラメータとして変化させた場合における、放射素
子4の水平方向のビーム幅を示す図である。また、図5
(b)は、地導体板2の幅をパラメータとして変化させ
たアンテナ装置1の断面図を示す。ここで、アンテナ装
置1のリフレクタ10a,10bの幅は40mm、リフ
レクタ高さは50mmとし、側板幅は100mmとす
る。図5(a)において、地導体板2の幅を120mm
とすると、放射素子4のビーム幅は約97°、地導体板
2の幅を150mmとすると放射素子4のビーム幅は約
70°となり、ビーム幅を約70°から約97°の範囲
で変化させることができる。
【0037】図6(a)は、アンテナ装置1のリフレク
タ10a,10bの幅をパラメータとして変化させた場
合における、放射素子4の水平方向のビーム幅を示す図
である。また、図6(b)〜(d)は、リフレクタ10
a,10bの幅をパラメータとして変化させたアンテナ
装置1の断面図を示す。ここで、図6(b)は、アンテ
ナ装置1の地導体板2の幅を120mm、リフレクタ高
さを50mm、側板幅は100mmとした場合の断面図
である。また、図6(c)は、アンテナ装置1の地導体
板2の幅を100mm、リフレクタ高さを45mm、側
板幅を90mmとした場合の断面図であり、図6(d)
は、アンテナ装置1の地導体板2の幅を100mm、リ
フレクタ高さを50mm、側板幅を80mmとした場合
の断面図である。図6(a)において、断面図が図6
(b)であるアンテナ装置1では、リフレクタ10a,
10bの幅をそれぞれ40mmとすると放射素子4のビ
ーム幅は約97°、リフレクタ10a,10bの幅をそ
れぞれ45mmとすると放射素子4のビーム幅は約10
0°となり、ビーム幅を約97°から約100°の範囲
で変化させることができる。
【0038】さらに、図6(a)において、断面図が図
6(c)であるアンテナ装置1では、リフレクタ10
a,10bの幅をそれぞれ40mmとすると放射素子4
のビーム幅は約90°、リフレクタ10a,10bの幅
をそれぞれ50mmとすると放射素子4のビーム幅は約
105°となり、ビーム幅を約90°から約105°の
範囲で変化させることができる。また、断面図が図6
(d)であるアンテナ装置1では、リフレクタ10a,
10bの幅をそれぞれ40mmとすると放射素子4のビ
ーム幅は約88°、リフレクタ10a,10bの幅をそ
れぞれ50mmとすると放射素子4のビーム幅は約11
0°となり、ビーム幅を約88°から約110°の範囲
で変化させることができる。
【0039】図7(a)は、アンテナ装置1のリフレク
タ高さをパラメータとして変化させた場合における、水
平方向のビーム幅を示す図である。また、図7(b)〜
(d)は、リフレクタ高さをパラメータとして変化させ
たアンテナ装置1の断面図を示す。ここで、図7(b)
は、アンテナ装置1の地導体板2の幅を120mm、リ
フレクタ10a,10bの幅をそれぞれ40mm、側板
幅を100mmとした場合の断面図である。また、図7
(c)は、アンテナ装置1の地導体板2の幅を100m
m、リフレクタ10a,10bの幅をそれぞれ40m
m、側板幅を100mmとした場合の断面図であり、図
7(d)は、アンテナ装置1の地導体板2の幅を100
mm、リフレクタ10a,10bの幅をそれぞれ50m
m、側板幅を80mmとした場合の断面図である。
【0040】図7(a)において、断面図が図7(b)
であるアンテナ装置1では、リフレクタ高さを40mm
とすると放射素子4のビーム幅は約97°、リフレクタ
高さを45mmとすると放射素子4のビーム幅は約10
2°となる。さらに、リフレクタ高さを50mmとした
場合では放射素子4のビーム幅は約97°、リフレクタ
高さを55mmとした場合では放射素子4のビーム幅は
約96°となり、ビーム幅を約96°から約102°の
範囲で変化させることができる。
【0041】さらに、図7(a)において、断面図が図
7(c)であるアンテナ装置1では、リフレクタ高さを
40mmとすると放射素子4のビーム幅は約86°、リ
フレクタ高さを50mmとすると放射素子4のビーム幅
は約92°となり、ビーム幅を約86°から約92°の
範囲で変化させることができる。また、断面図が図7
(d)であるアンテナ装置1では、リフレクタ高さを4
0mmとすると放射素子4のビーム幅は約85°、リフ
レクタ高さを50mmとすると放射素子4のビーム幅は
約109°となり、ビーム幅を約85°から約109°
の範囲で変化させることができる。
【0042】図8(a)は、アンテナ装置1の側板幅を
パラメータとして変化させた場合における、水平方向の
ビーム幅を示す図である。また、図8(b),(c)
は、地導体板2の幅をパラメータとして変化させたアン
テナ装置1の断面図を示す。ここで、図8(b)は、ア
ンテナ装置1の地導体板2の幅を120mm、リフレク
タ高さを50mm、リフレクタ10a,10bの幅をそ
れぞれ40mmとした場合の断面図である。また、図8
(c)は、アンテナ装置1の地導体板2の幅を100m
m、リフレクタ高さを50mm、リフレクタ10a,1
0bの幅をそれぞれ40mmとした場合の断面図であ
る。
【0043】図8(a)において、断面図が図8(b)
であるアンテナ装置1では、側板幅を100mmとする
と放射素子4のビーム幅は約97°、側板幅を120m
mとすると放射素子4のビーム幅は約106°となり、
ビーム幅を約97°から約106°の範囲で変化させる
ことができる。さらに、断面図が図8(c)であるアン
テナ装置1では、側板幅を80mmとした場合に放射素
子4のビーム幅は約88°、側板幅を100mmとした
場合に放射素子4のビーム幅は約92°となり、ビーム
幅を約88°から約92°の範囲で変化させることがで
きる。
【0044】このように、アンテナ装置1の地導体板2
の幅、リフレクタ10a,10bの幅、リフレクタ10
a,10bの高さ、側板幅によって、アンテナ装置1の
ビーム幅を変化させることができるので、これらの値の
組合せを適切に設定することによって任意のビーム幅を
得ることができる。また、これらの値の組合せの設定に
よって、アンテナ装置1に90°以上の広いビーム幅を
持たせることが可能となる。
【0045】また、側板9a,9bやリフレクタ10
a,10bにサブリフレクタを設けてもよい。図9
(a)〜(d)は、側板9a,9bやリフレクタ10
a,10bにサブリフレクタを設けた場合における地導
体板2、側板9a,9bおよびリフレクタ10a,10
bの断面図である。図9(a)においては、リフレクタ
10a,10bの端部に、地導体板2に対して垂直なサ
ブリフレクタ12aを設けている。また、図9(b)に
おいては、リフレクタ10a,10bの中央部近傍に、
地導体板2に対して垂直なサブリフレクタ12bを設け
ている。さらに、図9(c)では、リフレクタ10a,
10bの端部に、地導体板2に対して角度を有するサブ
リフレクタ12cを設けている。また、図9(d)で
は、側板9a,9bにサブリフレクタ12dを設けるよ
うにしている。
【0046】このように、側板やリフレクタにサブリフ
レクタを設けた場合、サブリフレクタの場所および角度
を設定することによって、アンテナ装置1のビーム幅を
さらに広範囲に調整することができ、所望のビーム幅を
有するアンテナ装置1を設計する場合にその設計の自由
度を向上することができる。
【0047】上述したように、この実施の形態1に示し
たアンテナ装置1では、地導体板の下面に側板9a,9
bおよびリフレクタ10a,10bを設け、地導体板2
およびリフレクタ10a,10bの幅、リフレクタ10
a,10bの高さおよび角度、側板幅および側板の角度
を設定することによってアンテナ装置1のビーム幅を任
意に調整することができ、また90°以上の広いビーム
幅を持たせることが可能となる。
【0048】なお、上述した実施の形態1では、1.5
GHzの放射素子および2.0GHzの放射素子につい
て示したが、この発明はこれに限ることなく、任意の周
波数の放射素子を用いることができる。
【0049】また、上述した実施の形態1では、無給電
素子8および誘電体層7を用いることを前提としていた
が、これに限らず、無給電素子8および誘電体層7を削
除した構成としてもよい。
【0050】(実施の形態2)つぎに、この発明の実施
の形態2について説明する。上述した実施の形態1で
は、1.5GHzまたは2GHzの1つの周波数帯域の
電波のみを放射するアンテナ装置であったが、この実施
の形態2では、2つの周波数帯域の電波を放射すること
ができるアンテナ装置を実現している。
【0051】図10は、この発明の実施の形態2である
アンテナ装置21の概要構成を示す組立図である。ま
た、図11は、図10に示したアンテナ装置21の横断
面図である。図10および図11において、このアンテ
ナ装置21は、実施の形態1に示した無給電素子8上に
誘電体層26および地導体板27を順次設け、さらに地
導体板27上に誘電体層28、放射素子29、誘電体層
30および無給電素子31を順次設ける。また、給電線
6のプラス側は、給電点5において放射素子4に接続さ
れ、マイナス側は、地導体板2に接続されて接地され
る。一方、給電線24のプラス側は、給電点25におい
て放射素子29に接続され、マイナス側は、地導体板2
および地導体板27に接続されて接地される。したがっ
て、給電線6,24は、それぞれ放射素子4,29に独
立して給電することができる。
【0052】すなわち、アンテナ装置21は、地導体板
2、誘電体層3、放射素子4、誘電体層7および無給電
素子8からなるアンテナユニットと、地導体板27、誘
電体層28、放射素子29、誘電体層30および無給電
素子31からなるユニットとが誘電体層26を介して重
なった構成となっている。その他の構成は実施の形態1
と同じであり、同一構成部分には同一符号を付してい
る。ここで、放射素子4は、1.5GHzの周波数の電
波を放射し、放射素子29は、放射素子4に比して放射
する周波数が高い、2GHzの周波数の電波を放射す
る。無給電素子31は、無給電素子8と同様に、放射素
子29を広帯域化する。
【0053】放射素子4のビーム幅は、実施の形態1に
示した図4と同様であり、ビーム幅(半値幅)は、約9
0°となる。また、側板9a,9bによってアンテナ後
方への回り込みを防止し、良好なフロントバック特性を
得ることができる。一方、放射素子4の上方に設けられ
た、放射素子29のビーム幅を図12に示す。この放射
素子29のビーム幅(半値幅)は、約65°となる。ま
た、側板9a,9bによってアンテナ後方への回り込み
を防止し、良好なフロントバック特性を得ることができ
る。
【0054】なお、図10,図11に示した給電線24
のマイナス側は、地導体板2に接続されないように絶縁
処理を施しておく。このような絶縁処理を行うのは、そ
れぞれ地導体板2,27とリフレクタ10a,10bと
の間でのみ導通させておくことによって、ループが形成
されないようにするためである。また、誘電体層3,
7,26,28,30は、空気層によって形成するよう
にしてもよい。
【0055】図10および図11に示したアンテナ装置
21では、それぞれ放射素子4を含むユニットと放射素
子29を含むユニットとを上下に重ねることによって2
周波数共用型のアンテナ装置を実現している。すなわ
ち、ここでは1.5GHz帯と2GHz帯の2つの周波
数帯域の電波を独立して放射することができる。
【0056】つぎに、図13〜図16を参照し、地導体
板2の幅、リフレクタ10a,10bの幅、地導体板2
とリフレクタ10a,10bとの距離(リフレクタ高
さ)、側板9aと側板9bとの距離(側板幅)をそれぞ
れ変えた場合における放射素子29のビーム幅の変化に
ついて説明する。なお、放射素子4のビーム幅の変化
は、実施の形態1と同様であるのでここでは説明を省略
する。
【0057】図13(a)は、アンテナ装置21の地導
体板2の幅をパラメータとして変化させた場合におけ
る、放射素子4および放射素子29の水平方向のビーム
幅を示す図である。また、図13(b)は、地導体板2
の幅をパラメータとして変化させたアンテナ装置21の
断面図を示す。ここで、アンテナ装置21のリフレクタ
10a,10bの幅は40mm、リフレクタ高さは50
mmとし、側板幅は100mmとする。図13(a)に
おいて、地導体板2の幅を120mmとすると、放射素
子29のビーム幅は約64°、地導体板2の幅を150
mmとすると放射素子29のビーム幅は約68°とな
り、ビーム幅を約64°から約68°の範囲で変化させ
ることができる。
【0058】図14(a)は、アンテナ装置21のリフ
レクタ10a,10bの幅をパラメータとして変化させ
た場合における、放射素子4および放射素子29の水平
方向のビーム幅を示す図である。また、図14(b)
は、リフレクタ10a,10bの幅をパラメータとして
変化させたアンテナ装置21の断面図を示す。ここで、
図14(b)は、アンテナ装置21の地導体板2の幅を
120mm、リフレクタ高さを50mm、側板幅は10
0mmとした場合の断面図である。図14(a)におい
て、リフレクタ10a,10bの幅をそれぞれ40mm
とすると放射素子29のビーム幅は約64°、リフレク
タ10a,10bの幅をそれぞれ45mmとすると放射
素子29のビーム幅は約66°となり、ビーム幅を約6
4°から約66°の範囲で変化させることができる。
【0059】図15(a)は、アンテナ装置21のリフ
レクタ高さをパラメータとして変化させた場合におけ
る、放射素子4および放射素子29の水平方向のビーム
幅を示す図である。また、図15(b),(c)は、リ
フレクタ高さをパラメータとして変化させたアンテナ装
置21の断面図を示す。ここで、図15(b)は、アン
テナ装置21の地導体板2の幅を120mm、リフレク
タ10a,10bの幅をそれぞれ40mm、側板幅を1
00mmとした場合の断面図である。また、図15
(c)は、アンテナ装置21の地導体板2の幅を100
mm、リフレクタ10a,10bの幅をそれぞれ40m
m、側板幅を100mmとした場合の断面図である。
【0060】図15(a)において、断面図が図15
(b)であるアンテナ装置21では、リフレクタ高さを
40mmとすると放射素子29のビーム幅は約63°、
リフレクタ高さを50mmとすると放射素子29のビー
ム幅は約62°となる。さらに、リフレクタ高さを50
mmとした場合ではビーム幅は約65°、リフレクタ高
さを55mmとした場合ではビーム幅は約66°とな
り、ビーム幅を約62°から約66°の範囲で変化させ
ることができる。
【0061】図16(a)は、アンテナ装置21の側板
幅をパラメータとして変化させた場合における、放射素
子4および放射素子29の水平方向のビーム幅を示す図
である。また、図16(b)は、地導体板2の幅をパラ
メータとして変化させたアンテナ装置21の断面図を示
す。ここで、図16(b)は、アンテナ装置21の地導
体板2の幅を120mm、リフレクタ高さを50mm、
リフレクタ10a,10bの幅をそれぞれ40mmとし
た場合の断面図である。図16(a)において、側板幅
を100mmとすると放射素子29のビーム幅は約65
°、側板幅を120mmとすると放射素子29のビーム
幅は約60°となり、ビーム幅を約60°から約65°
の範囲で変化させることができる。
【0062】このように、アンテナ装置21の地導体板
2の幅、リフレクタ10a,10bの幅、リフレクタ1
0a,10bの高さ、側板幅によって、放射素子4およ
び放射素子29のビーム幅を変化させることができるの
で、これらの値の組合せを適切に設定することによって
任意のビーム幅を得ることができる。
【0063】ここで、側板9a,9b、リフレクタ10
a,10bは、各放射素子4,29に共用されるが、放
射素子4,29の指向性は、それぞれ独立して制御する
ことができる。すなわち、地導体板2およびリフレクタ
10a,10bの幅、リフレクタ10a,10bの高さ
および角度、側板幅および側板の角度を適切に設定する
ことによって、放射素子4,29のそれぞれから放射さ
れる電波のビーム幅を、それぞれ独立に設定することが
できる。
【0064】この実施の形態2では、放射素子4から放
射される電波と放射素子29から放射される電波の水平
方向のアンテナ指向性をそれぞれ独立して設定でき、し
かも、放射素子4に対応したユニットと放射素子29に
対応したユニットとを重畳配置しているので、小型軽量
化を促進することができる。
【0065】また、上述した実施の形態2では、無給電
素子8,31を用いることを前提としていたが、これに
限らず、無給電素子8,31およびこれに対応する誘電
体層7,30を削除した構成としても良い。
【0066】なお、この実施の形態2では、2つのアン
テナユニットを積層したアレイアンテナを例として示し
たが、さらにアンテナユニットを追加することにより、
3周波以上の周波数に対応させることができる。
【0067】(実施の形態3)つぎに、この発明の実施
の形態3について説明する。図17は、この発明の実施
の形態3であるアンテナ装置41の概要構成を示す組立
図である。また、図18は、図17に示したアンテナ装
置41の横断面図である。図17および図18におい
て、アンテナ装置41は、給電線6に加えて、放射素子
4に電源供給をおこなう給電線42を設けている。給電
線42は、プラス側を給電点43において放射素子4に
接続され、マイナス側を地導体板2に接続されている。
その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部
分には同一符号を付している。
【0068】このアンテナ装置41は、放射素子4に異
なる2つの給電点5,43から電源を供給することによ
って、2つの偏波面をもつ電磁界を形成する。すなわ
ち、アンテナ装置41は、偏波ダイバシティアンテナと
して機能する。偏波ダイバシティアンテナは、複数の偏
波面を備え、各偏波面に合致した電磁波をそれぞれ検知
する。理想的には、直交する偏波面を形成した場合、偏
波ダイバシティアンテナは、各偏波面を独立に検知す
る。しかし、現実の偏波ダイバシティアンテナでは、偏
波の一部が回り込み、偏波間結合が発生する。偏波ダイ
バシティアンテナを構成する場合、この偏波間結合を、
可能な限り低く抑えることが重要である。
【0069】この実施の形態3に示したアンテナ装置4
1では、地導体板2およびリフレクタ10a,10bの
幅、リフレクタ10a,10bの高さおよび角度、側板
幅および側板の角度を設定することによってアンテナ装
置1のビーム幅を任意に調整することができ、同時に、
偏波間結合を−25dB〜−30dBに抑えることが可
能となる。
【0070】(実施の形態4)つぎに、この発明の実施
の形態4について説明する。この実施の形態4では、実
施の形態2に示した2つの周波数を放射することができ
るアンテナ装置に、実施の形態3に示した偏波ダイバシ
ティアンテナを適用している。図19は、この発明の実
施の形態4であるアンテナ装置51の概要構成を示す組
立図である。また、図20は、図19に示したアンテナ
装置51の横断面図である。図19および図20におい
て、アンテナ装置51は、放射素子4に電源供給をおこ
なう給電線6に加えて、給電線42を設けている。ま
た、放射素子29に電源供給をおこなう給電線24に加
えて、給電線53を設けている。給電線42は、給電線
6と同様に、プラス側を給電点43において放射素子4
に接続され、マイナス側を地導体板2に接続されてい
る。また、給電線53は、給電線24と同様に、プラス
側を給電点54において放射素子29に接続され、マイ
ナス側を地導体板27に接続されている。その他の構成
は実施の形態2と同じであり、同一構成部分には同一符
号を付している。
【0071】このアンテナ装置51において、放射素子
4に2つの異なる給電点5,43から電源を供給するこ
とによって、放射素子4は2つの偏波面をもつ電磁界を
形成する。また、放射素子29に異なる2つの給電点2
5,54から電源を供給することによって、放射素子2
9は2つの偏波面をもつ電磁界を形成する。すなわち、
アンテナ装置51は、2つの周波数を放射することがで
きる偏波ダイバシティアンテナとなる。また、放射素子
4および放射素子29において、実施の形態3と同様
に、偏波結合度を−25dB〜−30dBに抑えること
が可能となる。その他の作用効果は、実施の形態1と同
じである。
【0072】(実施の形態5)つぎにこの発明の実施の
形態5について説明する。図21は、この発明の実施の
形態5であるアンテナ装置61の概要構成を示す組立図
である。図21において、アンテナ装置61は、長手方
向に延びる矩形の地導体板62を有し、この地導体板5
2は接地導体として機能する。また、地導体板62の上
部に誘電体層63を形成する。さらに、誘電体層63上
に長手方向に沿って1次元配列されたアレイ状のマイク
ロストリップアンテナ(放射素子)64が形成される。
各放射素子64は、誘電体層63上全面に形成された銅
導体をエッチングすることによって形成され、1.5G
Hzの電波を放射する。なお、誘電体層63は、地導体
板62の上面を全て覆うように形成しても良いし、各放
射素子64の下に個別に形成するようにしてもよい。
【0073】放射素子64には給電点65が設けられ、
給電点65に同軸ケーブルなどによって実現される給電
線66のプラス側が接続されて電力供給を行う。給電線
66のマイナス(接地)側は、地導体板62に接続され
る。地導体板62の下面の両側部には、長手方向に沿っ
て側板69a,69bが取りつけられる。さらに、側板
69a,69bに、リフレクタ70a,70bが取り付
けられる。
【0074】このアンテナ装置61は、放射素子64を
アレイ状に配置しているので、各放射素子64に対する
位相制御や、電力制御を行うことによって垂直方向のア
ンテナ指向性を制御することができる。その他の作用効
果は実施の形態1と同じである。
【0075】また、放射素子は、2次元状に配列しても
よい。図22は、放射素子64を2次元状に配列したア
ンテナ装置を示す図である。放射素子64を2次元状に
配列した場合においても、各放射素子64に対する位相
制御や、電力制御を行うことによって垂直方向のアンテ
ナ指向性を制御することができる。
【0076】なお、この実施の形態5では、アンテナ装
置61に無給電素子を設けていないが、実施の形態1に
示したように無給電素子を設けたアンテナユニットを配
列してアレイアンテナを形成しても良いし、実施の形態
2に示したように放射素子を積層し、2種類の周波数を
放射するアンテナユニットを配列してアレイアンテナを
形成しても良い。また、各放射素子にさらに給電点を設
けて偏波ダイバシティアンテナとして良い。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、アンテナ装置は、地導体板の両側部近傍から下
方に延びる側板と、前記地導体板下に該地導体板から所
定距離を離隔して設けられたリフレクタとを備え、リフ
レクタの幅の設定およびリフレクタと地導体板との距離
の設定によってアンテナ装置のビーム幅を制御するよう
にしているので、ビーム幅を広範囲に可変設定可能で、
広いビーム幅を有するアンテナ装置を得ることができる
という効果を奏する。
【0078】また、請求項2の発明によれば、地導体板
の両側部近傍から下方に垂直に延びる側板と、前記地導
体板下に該地導体板から所定距離を離隔して設けられ
た、前記地導体板に対して平行なリフレクタとを備え、
リフレクタの幅の設定およびリフレクタと地導体板との
距離の設定によってアンテナ装置のビーム幅を制御する
ようにしているので、ビーム幅を広範囲に可変設定可能
で、広いビーム幅を有するアンテナ装置を簡易な構成で
得ることができるという効果を奏する。
【0079】また、請求項3の発明によれば、アンテナ
装置は、リフレクタの幅、リフレクタと地導体板との距
離およびリフレクタの角度の設定によってアンテナ装置
のビーム幅を制御するようにしているので、アンテナ装
置のビーム幅をさらに柔軟に設定することが可能となる
という効果を奏する。
【0080】また、請求項4の発明によれば、アンテナ
装置の側板またはリフレクタにサブリフレクタを設ける
ことで、アンテナ装置のビーム幅を制御するようにして
いるので、アンテナ装置のビーム幅をさらに柔軟に設定
することが可能となり、アンテナ装置の設計の自由度を
向上できるという効果を奏する。
【0081】また、請求項5の発明によれば、アンテナ
装置の側板またはリフレクタにサブリフレクタを設け、
サブリフレクタの角度を設定することで、アンテナ装置
のビーム幅を制御するようにしているので、アンテナ装
置のビーム幅をさらに柔軟に設定することが可能とな
り、アンテナ装置の設計の自由度を向上できるという効
果を奏する。
【0082】また、請求項6の発明によれば、アンテナ
ユニット上に付加アンテナユニットを設け、リフレクタ
の幅の設定およびリフレクタと地導体板との距離の設定
によってアンテナユニットのビーム幅と付加アンテナユ
ニットのビーム幅とを制御するようにしているので、ビ
ーム幅を広範囲に可変設定可能で、広いビーム幅を有す
るスタック型アンテナ装置を得ることができるという効
果を奏する。
【0083】また、請求項7の発明によれば、アンテナ
ユニットと付加アンテナユニットとで異なる周波数の電
波を放射するアンテナ装置において、リフレクタの幅の
設定およびリフレクタと地導体板との距離の設定によっ
てアンテナ装置のビーム幅を制御するようにしているの
で、ビーム幅を広範囲に可変設定可能で、広いビーム幅
を有する2周波共用アンテナ装置を得ることができると
いう効果を奏する。
【0084】また、請求項8の発明によれば、放射素子
上に異なる2つの給電点を設けて2つの偏波面をもつ電
磁界を形成し、さらにリフレクタの幅の設定およびリフ
レクタと地導体板との距離の設定によってビーム幅を制
御するようにしているので、ビーム幅を広範囲に可変設
定可能で、広いビーム幅を有する偏波ダイバシティアン
テナを得ることができるという効果を奏する。
【0085】また、請求項9の発明によれば、アンテナ
ユニットを1次元状または2次元状に配置したアレイア
ンテナにおいて、リフレクタの幅の設定およびリフレク
タと地導体板との距離の設定によってアンテナ装置のビ
ーム幅を制御するようにしているので、ビーム幅を広範
囲に可変設定可能で、広いビーム幅を有するアレイアン
テナを実現し、アンテナ装置の垂直指向性を向上するこ
とができるという効果を奏する。
【0086】また、請求項10の発明によれば、アンテ
ナユニットおよび付加アンテナユニットを1次元状また
は2次元状に配置したアレイアンテナにおいて、リフレ
クタの幅の設定およびリフレクタと地導体板との距離の
設定によってアンテナ装置のビーム幅を制御するように
しているので、ビーム幅を広範囲に可変設定可能で、広
いビーム幅を有する2周波共用アレイアンテナを実現
し、アンテナ装置の垂直指向性を向上することができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1であるアンテナ装置の
概要構成を示す組立図である。
【図2】図1に示したアンテナ装置の横断面図である。
【図3】図1に示したアンテナ装置のリフレクタの変形
例を示す図である。
【図4】図1に示したアンテナ装置のビームパターンを
示す図である。
【図5】アンテナ装置1の地導体板の幅を変化させた場
合における、水平方向のビーム幅を示す図である。
【図6】アンテナ装置1のリフレクタの幅を変化させた
場合における、水平方向のビーム幅を示す図である。
【図7】アンテナ装置1のリフレクタ高さを変化させた
場合における、水平方向のビーム幅を示す図である。
【図8】アンテナ装置1の側板幅を変化させた場合にお
ける、水平方向のビーム幅を示す図である。
【図9】アンテナ装置1にサブリフレクタを設けた場合
の地導体板、側板およびリフレクタの断面図である。
【図10】この発明の実施の形態2であるアンテナ装置
の概要構成を示す組立図である。
【図11】図10に示したアンテナ装置の横断面図であ
る。
【図12】図10に示した放射素子29のビームパター
ンを示す図である。
【図13】アンテナ装置21の地導体板の幅を変化させ
た場合における、水平方向のビーム幅を示す図である。
【図14】アンテナ装置21のリフレクタの幅を変化さ
せた場合における、水平方向のビーム幅を示す図であ
る。
【図15】アンテナ装置21のリフレクタ高さを変化さ
せた場合における、水平方向のビーム幅を示す図であ
る。
【図16】アンテナ装置21の側板幅を変化させた場合
における、水平方向のビーム幅を示す図である。
【図17】この発明の実施の形態3であるアンテナ装置
の概要構成を示す組立図である。
【図18】図17に示したアンテナ装置の横断面図であ
る。
【図19】この発明の実施の形態4であるアンテナ装置
の概要構成を示す組立図である。
【図20】図19に示したアンテナ装置の横断面図であ
る。
【図21】この発明の実施の形態5であるアンテナ装置
の概要構成を示す組立図である。
【図22】放射素子を2次元状に配列したアンテナ装置
を示す図である。
【符号の説明】
1,21,41,51,61 アンテナ装置 2,27,52,62 地導体板 3,7,26,28,30,63 誘電体層 4,29,64 放射素子 5,25,43,54,65 給電点 6,24,42,53,66 給電線 8,31 無給電素子 9a〜9f,69a,69b 側板 10a〜10h,70a,70b リフレクタ 12a〜12d サブリフレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯 洋一 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 5J045 AA21 DA09 EA07 FA02 FA08 GA02 MA04 NA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地導体板と該地導体板上に設けられた第
    1の誘電体層と該第1の誘電体層上であって前記地導体
    板に対して平行に設けられたマイクロストリップアンテ
    ナエレメントである第1の放射素子とを有したアンテナ
    ユニットと、 前記地導体板の両側部近傍から下方に延びる側板と、 前記地導体板の板面から所定距離下方に設けられたリフ
    レクタと、 を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記側板は、前記地導体板に対して垂直
    であり、前記リフレクタは、前記地導体板に対して平行
    であることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記リフレクタは、前記地導体板の板面
    に対して所定角度で設置されることを特徴とする請求項
    1に記載のアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記側板または前記リフレクタの長手方
    向に沿って設けられた平板であるサブリフレクタを備え
    たことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載
    のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 前記サブリフレクタは、前記地導体板の
    板面に対して所定角度で設置されることを特徴とする請
    求項4に記載のアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 前記アンテナユニットは、 前記第1の放射素子の上部に前記地導体板に平行に設け
    られ前記地導体板として機能する導体板と該導体板上に
    設けられた第2の誘電体層と該第2の誘電体層上であっ
    て前記導体板に対して平行に設けられ、前記第1の放射
    素子に対応して配置されたマイクロストリップアンテナ
    エレメントである第2の放射素子とを有する付加アンテ
    ナユニットをさらに備え、 前記付加アンテナユニットは、前記アンテナユニットの
    間に第3の誘電体層を介して設けられることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか一つに記載のアンテナ装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の放射素子と前記第2の放射素
    子とが放射する電波の周波数は異なることを特徴とする
    請求項6に記載のアンテナ装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の放射素子上および/または前
    記第2の放射素子上にそれぞれ異なる複数の給電点を設
    け、各給電点に対応した偏波面をもつ電磁界が形成され
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載
    のアンテナ装置。
  9. 【請求項9】 前記アンテナユニットは、複数の前記第
    1の放射素子を、前記地導体板上に1次元状あるいは2
    次元状に配置したことを特徴とする請求項1〜8のいず
    れか一つに記載のアンテナ装置。
  10. 【請求項10】 前記付加アンテナユニットは、少なく
    とも一部の前記複数の第1の放射素子に対応した複数の
    第2の放射素子を備えたことを特徴とする請求項9に記
    載のアンテナ装置。
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