JP2003114545A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP2003114545A JP2002219924A JP2002219924A JP2003114545A JP 2003114545 A JP2003114545 A JP 2003114545A JP 2002219924 A JP2002219924 A JP 2002219924A JP 2002219924 A JP2002219924 A JP 2002219924A JP 2003114545 A JP2003114545 A JP 2003114545A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写効率が著しく高い画像形成方法を提供す
る。 【解決手段】 第1の画像担持体上に形成されたトナー
画像を中間転写体に転写した後、第2の画像担持体上に
更に転写する画像形成方法において、該中間転写体表面
の水の接触角が60°以上、かつすべり抵抗が200g
以下であり、かつ、該トナーが、少なくとも結着樹脂中
に着色剤が分散されたトナー粒子と無機微粉体を有する
トナーであり、該トナーの形状係数SF−1の値が11
0<SF−1≦180、SF−2の値が110<SF−
2≦140、かつ{(SF−2)−100}}/{(S
F−1)−100}}の値が1.0以下であり、かつ、
該トナーのうち少なくとも1色のトナーは、結着樹脂1
00質量部に対し、磁性体30〜200質量部を含有す
る磁性トナーであり、該磁性トナーが120≦SF−1
≦160、かつ115≦SF−2≦140を満足する画
像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式を用い
た画像形成方法に関し、特に第1の画像担持体上に形成
されたトナー像を、一旦中間転写体上に転写させた後に
第2の画像担持体上に更に転写させ画像形成物を得る複
写機、プリンター、ファックス等に用いられる画像形成
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】中間転写体を使用した画像形成装置は、
カラー画像情報や多色画像情報の複数の成分色画像を順
次積層転写してカラー画像や多色画像を合成再現した画
像形成物を出力するカラー画像形成装置や多色画像形成
装置、またはカラー画像形成機能や多色画像形成機能を
具備させた画像形成装置として有効であり、各成分色画
像の重ね合わせズレ(色ズレ)のない画像を得ることが
可能である。
【0003】ローラ形状を有する中間転写体を用いた転
写装置である画像形成装置の1例の概略を図1に示す。
【0004】図1は電子写真プロセスを利用したカラー
画像形成装置(複写機またはレーザービームプリンタ
ー)である。中間転写体として中抵抗の弾性ローラ20
を使用している。
【0005】1は第1の画像担持体として繰り返し使用
される回転ドラム型の電子写真感光体(以下感光ドラム
と記す)であり、矢示の時計方向に所定の周速度(プロ
セススピード)をもって回転駆動される。
【0006】感光ドラム1は回転過程で、1次帯電器
(コロナ放電器)2により所定の極性・電位に一様に帯
電処理され、次いで矢図示の画像露光手段(カラー原稿
画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気
デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービーム
を出力するレーザースキャナによる走査露光系等)によ
る画像露光3を受けることにより目的のカラー画像の第
1の色成分像(例えばマゼンタ成分像)に対応した静電
潜像が形成される。
【0007】次いで、その静電潜像が第1現像器41
(マゼンタ現像器)により第1色であるマゼンタトナー
Mにより現像される。この時第2〜第4の現像器42,
43,44(シアン、イエロー、ブラックの各現像器)
は作動−オフになっていて感光ドラム1には作用せず、
上記第1色のマゼンタトナー画像は上記第2〜第4の現
像器42〜44により影響を受けない。
【0008】中間転写体20は矢示の反時計方向に感光
ドラム1と同じ周速度をもって回転駆動されている。
【0009】本実施例の中間転写体20は、パイプ状の
芯金21と、その外周面に形成された弾性層22からな
る。
【0010】感光ドラム1上に形成担持された上記第1
色のマゼンタトナー画像が、感光ドラム1と中間転写体
20とのニップ部を通過する過程で、中間転写体20に
印加される一次転写バイアスにより形成される電界によ
り、中間転写体20の外周面に順次中間転写されてい
く。
【0011】中間転写体20に対応する第1色のマゼン
タトナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面は、ク
リーニング装置14により清掃される。
【0012】以下同様に第2色のシアントナー画像、第
3色のイエロートナー画像、第4色のブラックトナー画
像が順次中間転写体20上に重畳転写され、目的のカラ
ー画像に対応した合成カラートナー画像が形成される。
【0013】25は転写ローラで、中間転写体20に対
応し平行に軸受させて下面部に接触させて配設してあ
る。
【0014】感光ドラム1から中間転写体20への第1
〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための一次転写
バイアスは、トナーとは逆極性(+)でバイアス電源6
1から印加される。その印加電圧は例えば+2kV〜+
5kVの範囲である。
【0015】感光ドラム1から中間転写体20への第1
〜第4色のトナー画像の順次転写実行工程において、転
写ローラ25及び中間転写体クリーナ35は中間転写体
20から離間することも可能である。
【0016】中間転写体20上に重畳転写された合成カ
ラートナー画像の第2の画像担持体である転写材24へ
の転写は、転写ローラ25が中間転写体20に当接され
ると共に、給紙カセット9から中間転写体20と転写ロ
ーラ25との当接ニップに所定のタイミングで転写材2
4が給送され、同時に二次転写バイアスがバイアス電源
29から転写ローラ25に印加される。この二次転写バ
イアスにより中間転写体20から第2の画像担持体であ
る転写材24へ合成カラートナー画像が転写される。ト
ナー画像転写を受けた転写材24は定着器15へ導入さ
れ加熱定着される。
【0017】転写材24への画像転写終了後、中間転写
体20上の転写残トナーは中間転写体クリーナ35が当
接されクリーニングされる。
【0018】前述の中間転写体を用いた画像形成装置を
有するカラー電子写真装置は、従来の技術である転写ド
ラム上に第2の画像担持体を張り付けまたは吸着せし
め、そこへ第1の画像担持体上から画像を転写する画像
形成装置を有したカラー電子写真装置が、例えば特開昭
63−301960号公報中で述べられたごとくの転写
方法よりは以下の点で優れている。すなわち、各色のト
ナー画像の重ね合わせ時の色ズレが少ない。次に、図1
で示されるごとく、第2の画像担持体になんら加工、制
御(例えばグリッパーに把持する、吸着する、曲率をも
たせる等)を必要とせずに中間転写体から画像を転写す
ることができるため、第2の画像担持体を多種多様に選
択することができる。
【0019】例えば、薄い紙(40g/m2紙)から厚
い紙(200g/m2紙)までの選択が可能である。第
2の画像担持体の幅の広狭または長さの長短によらず転
写可能である。更には封筒、ハガキ、ラベル紙等までに
対応が可能である。
【0020】また、中間転写体の剛性が優れているた
め、繰り返しの使用によるへこみ、ひずみ、変形等の寸
法精度の狂いが生じにくいため、当該中間転写体の交換
頻度を少なくすることができる。
【0021】このように、中間転写体を用いることによ
る利点のため、すでに市場においてはこの画像形成装置
を用いたカラー複写機、カラープリンター等が稼働し始
めている。
【0022】しかし、この中間転写体を用いた画像形成
装置を実際に種々の環境でかつ繰り返し使用する場合、
次のような問題点を未だ有している。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】(1)第1の画像担持
体、例えば感光ドラムから中間転写体への転写効果、及
び中間転写体から第2の画像担持体、例えば紙やOHP
シートへの転写効率が十分に高いものとなっていない。
そのため、感光ドラムや中間転写体に具備すべきクリー
ニング装置が不可欠となりかつ、多量の転写残トナーを
クリーニングするために部材への負荷が大きくなり、部
材が短寿命化すると同時に当該クリーニング装置が構成
上かなり複雑となり、かつ高価なものとなってしまう。
【0024】(2)中間転写体に転写された画像、及び
第2の画像担持体に転写された画像の一部が図6のごと
く転写されず、抜けたような画像(以後中抜け画像と称
す)となる場合がある。これは、(1)で述べたごとく
転写効率が100%達成してないことにより生ずるもの
である。この原因としては、中間転写体に使用する材
質、表面性、抵抗、または転写時の印加バイアスの大き
さ、そのタイミングまたは画像形成装置の機械構成等が
複合的に作用するものと思われるが、主たる原因は判明
していない。しかし、中間転写体の耐久が進むにつれ、
または低温低湿環境になるほど悪化することは解ってい
る。
【0025】(3)中間転写体を繰り返し使用し、耐久
が進むに連れ、当前記中間転写体の表面性や抵抗が変化
することがある。はなはだしい場合は中間転写体の表面
で削れが生じ、初期に得られた良好な転写効率や、均質
な画像が維持できなくなってしまう。
【0026】(4)図1に示されるように、中間転写体
20には中間転写体クリーナ35が具備されている。こ
れは転写されなかったトナーを、次の一連の転写工程が
始まるまでに中間転写体から除去するための装置であ
る。このクリーニング方法としては、ブレードクリーニ
ング、ファーブラシクリーニング、またはその併用と種
々あるが、中間転写体20の表面でトナーを転写−付着
−離型というサイクルを数千回、または数万回繰り返す
と、前記のクリーナ35では除去しきれなかったトナー
が中間転写体20の表面に徐々に堆積し、いわゆるフィ
ルミングが形成されるようになる。このようになると第
1の画像担持体からのトナーの転写性が悪くなりフィル
ミングした部分の転写不良による斑点状の白く抜けたよ
うな画像となり画像品質を下げたり、または全体の転写
効率の低下を招く。このようなトナーのフィルミングを
防止するために、特開平6−95517号公報に示され
ているように、表面の接触角を大きくしたものが知られ
ている。しかし、表面の接触角が大きいものの中にはタ
ックの有るものも含まれてしまい好ましくない。
【0027】(5)中間転写体の機能を発現するため、
多くの場合、その材質としては弾性層としてゴム、エラ
ストマー、樹脂等を用い、必要に応じてその上層に被覆
層等を用いる。例えば特開平4−81786号公報、特
開平4−88385号公報、特開平3−242667号
公報、特開平5−333725号公報等にすでにいくつ
かの好ましい材料、組成について開示されているが、未
だ、低温低湿環境から高温高湿環境まで幅広く抵抗が安
定し、使用できるものは見い出されていない。
【0028】また、更に本発明に用いられる中間転写体
の機能をより充分に発揮する目的を持って、より好まし
いトナーを選択して、その相乗的効果を期待せしめる様
な提案は未だ見出されていない。
【0029】例えば、ドラム形状の中間転写体を用いる
フルカラー画像装置は、米国特許第5187526号明
細書で提案されている。しかし、米国特許第51875
26号には、トナー粒子の形状及び構成に関しての具体
的記載がない。
【0030】更に、特開昭59−15739号公報は、
平均粒径10μm以下のトナーで形成されたトナー像
を、中間転写体へ転写し、中間転写体上のトナー像を転
写材へ更に転写する記録方法について記載し、更に、ト
ナーの製造方法の1つとして懸濁重合法を用いて、直接
的にトナー粒子を精製する方法が記載されている。
【0031】しかし、特開昭59−15739号公報に
記載されている転写工程は、押圧転写または粘着転写を
用いた転写であり、多数枚耐久中に中間転写体の表面が
汚染されやすく、電界中での電気的引力を主に使用して
トナー像を転写する転写工程とは全く相違している。
【0032】更に、特開昭59−50473号公報に
は、像担持体上のトナー像を所定温度に加熱された支持
体表面上に耐熱性弾性層と付加重合型シリコーンゴムで
形成された表面層とを有する中間転写体に転写し、中間
転写体上のトナー像を更に転写材へ転写する静電記録方
法または電子写真複写法を記載している。
【0033】しかし、特開昭59−50473号公報に
記載の画像形成方法は、加熱された中間転写体と接触し
ている像担持体が、劣化しやすい。特開昭59−504
73号公報には、電圧が印加されている中間転写体を用
いた転写工程に関する記載はない。中間転写体を用いる
系に於いては、トナー像を感光体のごとき静電荷像保持
体から中間転写体に一旦転写後、更に中間転写体から転
写材上に再度転写することが必要であり、トナーの転写
効率を従来以上に高める必要がある。
【0034】また、中間転写体から転写材への転写効率
が悪いことから、中間転写体にはクリーニング部材が必
須であったが、中間転写体の寿命上好ましくなく、転写
効率の改良が求められていた。
【0035】更に、特開昭61−279864号公報に
おいてはSF−1及びSF−2を規定したトナーが提案
されている。しかし、該公報の実施例を行った結果、転
写効率が低く、特に中間転写体を用いた画像形成装置に
用いた場合の転写効率は不十分であり、更なる改良が必
要である。
【0036】更に、特開昭63−235953号公報に
おいては機械的衝撃力により球形化した磁性トナーが提
案されている。しかし、中間転写体を用いた画像形成装
置に用いた場合の転写効率は未だ不十分であり、更なる
改良が必要である。
【0037】しかるに、本発明は前述の諸問題を解決し
た新規なトナー及び中間転写体を用いる画像形成方法を
提案するものである。
【0038】本発明の目的は、第1の画像担持体から中
間転写体への転写効率、及び中間転写体から第2の画像
担持体への転写効率が極めて高い画像形成方法を提供す
ることにある。
【0039】本発明の別の目的は、画像の微小部分の転
写不良の発生しない、所謂中抜け画像のない、均一、均
質の画像品質が、第2の画像担持体である紙やOHPシ
ートの種類に依存することなしに達成される画像形成方
法を提供することにある。
【0040】本発明の更に別の目的は、中間転写体の繰
り返し使用による苛酷な耐久使用を行っても中間転写体
の特性に変化がなく、初期と同様な特性を維持し得る画
像形成方法を提供することにある。
【0041】本発明のその上の目的は、中間転写体表面
へのトナーの付着によるフィルミングの発生しない画像
形成方法を提供することにある。
【0042】本発明の更にその上の目的は、有機感光体
に悪影響を与えず、感光体寿命の長い画像形成方法を提
供することにある。
【0043】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の諸目
的を達成するために鋭意検討した結果、中間転写体表面
の接触角及びすべり抵抗を規定すること、及び用いられ
るトナーの形状係数を良好な範囲に限定すること等によ
り、前記の目的を達成されることを見い出し、本発明の
画像形成方法を完成するに到った。
【0044】すなわち、本発明は、第1の画像担持体上
に形成されたトナー画像を中間転写体に転写した後、第
2の画像担持体上に更に転写する画像形成方法におい
て、該中間転写体表面の水の接触角が60°以上、かつ
すべり抵抗が200g以下であり、かつ、該トナーが、
少なくとも結着樹脂中に着色剤が分散されたトナー粒子
と無機微粉体を有するトナーであり、該トナーの画像解
析装置で測定した形状係数SF−1の値が110<SF
−1≦180、SF−2の値が110<SF−2≦14
0、かつ{(SF−2)−100}}/{(SF−1)
−100}}の値が1.0以下であり、かつ、該トナー
のうち少なくとも1色のトナーは、結着樹脂100質量
部に対し、磁性体30〜200質量部を含有する磁性ト
ナーであり、該磁性トナーの画像解析装置で測定したS
F−1の値が120≦SF−1≦160、かつSF−2
の値が115≦SF−2≦140であることを特徴とす
る画像形成方法である。
【0045】第1の画像担持体上に形成された画像を中
間転写体に転写した後、第2の画像担持体上に更に転写
する電子写真方式の画像形成方法において、上記の本発
明の目的を達成するためには中間転写体の表面に十分な
潤滑性を与えることが必要である。中間転写体の表面潤
滑性によってトナーの付着力が減少するため二次転写
性、耐久性が向上し、同時にフィルミングを防止し、感
光体の摩耗を低減することができる。そのためには、中
間転写体の構成物質中に潤滑剤を添加する方法が良い
が、シリコーンオイル等の液状潤滑剤を使用すると時間
の経過に伴って中間転写体の表面に潤滑剤が染み出す所
謂ブリードを生じ、その染み出た潤滑剤が感光体に付着
して感光体表面のひび割れ等の重大な欠陥を引き起こす
恐れがある。特にこの傾向は有機感光体を使用した時に
顕著となる。従って、本発明では中間転写体表面の水の
接触角、及びすべり抵抗を好ましい範囲に規定すること
により、高い転写効率やフィルミングの防止を計ること
ができるものである。これらの効果は、従来のトナーを
用いた場合においてもある程度のレベル向上は期待でき
るが、本発明のトナーを用いることにより、更に転写性
の向上が得られる。従来トナーを用いた場合90%前後
の転写効率が、95%以上、更には97%〜98%の転
写効率が得られることが判明している。
【0046】更に驚くべきことには、本発明の中間転写
体及びトナーを用いることにより、前述の中間転写体ク
リーナ35ごときの高価で複雑な装置を用いることな
く、第2の画像担持体へ転写した後、中間転写体に残存
するトナーを清掃除去できることを見い出した。
【0047】すなわち、高離型性表面を有する中間転写
体、及び高転写性、高離型性トナーを併用することによ
り、図7に示されるごとく中間転写体クリーナ35の代
わりに、バイアスを印加できる中抵抗クリーニングロー
ラ70を当該中間転写体20に当接するだけで、中間転
写体20上のトナー71をクリーニング除去することが
できる。
【0048】中間転写体20上のトナー71はクリーニ
ングローラ70を通過する時該ローラ70より適当なバ
イアスが印加される。これにより、トナー71は感光ド
ラム1に吸引され易い好ましい電荷を付与され感光ドラ
ム1と中間転写体20のニップ部を通過することにな
る。この時、感光ドラム1上のトナー画像72が、中間
転写体20上へ印加された一次転写バイアスにより形成
された電界により中間転写されると同時に、トナー71
は上述の電界のもとで感光ドラム1上へ回収されること
になる。この作用により中間転写体20上のトナー71
は全て感光ドラム1へ回収されクリーナ14へ収容され
る。中間転写体20表面上からトナーは除去清掃される
ことになる。更に、次の瞬間、先の清掃された中間転写
体表面へ前述のトナー画像72が転写されていくことに
なる。
【0049】この様なクリーニング同時転写という効果
は、本発明のごときの高離型、高転写性を有した、トナ
ー及び中間転写体の組み合せのみによって達成しうるも
のである。
【0050】トナーの離型性が悪ければクリーニングロ
ーラ70でどんなに高バイアスを印加し、高電荷を付与
してもニップ部で完全にトナーを感光ドラム1へ回収す
ることは不可能である。同様に転写効率が低ければ2次
転写後の残トナーであるトナー71は思いのほか多くな
り、やはりニップ部で全てのトナーを回収することはで
きなくなる。
【0051】中間転写体20の離型性についても上述と
同様であり、トナー71を中間転写体表面から離脱し易
い状態を作ることが必要である。
【0052】本発明で用いる高潤滑性粉体としては中間
転写体表面に潤滑性を付与できるものであり、本発明で
用いる粉体の潤滑性を判断するためには次の様な方法を
用いることができる。
【0053】試験する粉体20質量部と中間転写体表層
に使用される樹脂、例えばウレタンプレポリマー100
質量部とを攪拌混合し、硬化剤5質量部を添加混合した
後PET板上にスプレー塗布して試験サンプルを作製す
る。この時トルエン、MEK等溶解しうる混合溶媒によ
り塗料粘度の調整を行い均一な塗装表面が得られる様に
注意する。一方、試験する粉体を添加しない以外は同様
にして比較塗装サンプルを作製する。次に、表面性測定
機HEIDON−14DR(新東科学社製)を用いて両
者のすべり抵抗を測定する。測定方法としては、測定対
象物として未塗装のPET板をASTM平面圧子に固定
し、200gfの垂直荷重下に100mm/minの速
度で塗装サンプルを水平移動させる。試験サンプルのす
べり抵抗が比較サンプルの80%以下であれば試験粉体
は高潤滑性粉体と判断できる。
【0054】また一方、前記中間転写体表面の水の接触
角が60°以上、かつすべり抵抗が200g以下である
ような物性にした場合、トナーの離型性が大きく、転写
効率が向上する。このため、耐フィルミング特性も同時
に良好となる。また、水との接触角を大きくすることに
より、電気抵抗の環境依存性を低減する効果もある。こ
れは、中間転写体表面が疎水性であることから中間転写
体が吸湿しにくくなり、使用環境における湿度の影響を
受けにくくなるためと推察している。更には、転写効率
が向上したことにより、前述のごとくの簡単なクリーニ
ング装置でクリーニングできることから、中間転写体表
面への負荷が小さくなり、結果として中間転写体の寿命
の向上につながる。中間転写体表面の水の接触角が60
°未満、またはすべり抵抗が200gを越えるとトナー
の離型性が小さくなり、転写効率の低下、画質の劣化、
またはフィルミングの原因となる。
【0055】従って、本発明の目的を達成するために
は、前述の特性を有した材料を選択する。例えば下記の
ものが挙げられるが必ずしもこれらに限定されるもので
はない。フッ素ゴム、フッ素エラストマー、黒鉛やグラ
ファイトにフッ素が結合したフッ化炭素及びPTFE、
PVDF、ETFE、PFA等の樹脂の様なフッ素化合
物の粉体、シリコーン樹脂粒子、シリコーンゴム、シリ
コーンエラストマー等のシリコーン系の粉体、PE、P
P、PS、アクリル樹脂、ナイロン樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂等の樹脂及びこれらの化合物、混合物
の粉体、球状グラファイト等の粒状炭素、シリカ、アル
ミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化スズ、酸化
鉄等の無機粉体等であり、これらを表面処理したもの、
または単独または複数混合して使用することもできる。
また、高潤滑性粒子の形状や粒径も特に限定されるもの
ではなく、球状、繊維状、板状、不定型等、潤滑性が得
られればどのような形状でも使用でき、粒径も制限はな
いものの分散性や表面性を考慮すると0.02〜50μ
mが好ましい。これらの粉体には潤滑性を阻害しない範
囲で必要に応じて表面処理を行ってもよい。また、諸特
性に問題を引き起こさない範囲で分散剤を使用すること
もできる。
【0056】本発明の画像形成方法が所望の効果を発揮
するためには、これらの本発明の目的を満たした高潤滑
性粉体が中間転写体の表面層を構成する物質の全固型分
量に対し20〜80質量%占めることが必要であり、好
ましくは25〜75質量%である。含有量が20質量%
未満の場合には潤滑性の付与が不十分となり、二次転写
効率や耐久性が低下し、トナーのフィルミングが発生す
る。80質量%を超える場合にはバインダー成分との密
着性が不足し、耐久性が低下してしまう。
【0057】中間転写体の表面層を構成する物質を調製
するために、この様な粉体を樹脂、エラストマー、ゴム
等のバインダー中に混合、分散させる方法として公知の
方法を適宜用いることができる。バインダー成分がゴム
またはエラストマーの場合にはロールミル、ニーダー、
バンバリーミキサー等の装置が用いられ、液状の場合に
はボールミル、ビーズミル、ホモジナイザー、ペイント
シェイカー、ナノマイザーもしくはそれに類する装置を
使用して分散できる。
【0058】本発明に用いる高潤滑性粉体は中間転写体
の表面に現れていることが必要であり、従って中間転写
体の表面層を構成する組成物中に添加することが必要が
ある。中間転写体が複数の層により構成されている場合
には少なくともその最外層中に添加されていなければな
らない。
【0059】この様な表面層を構成することにより、水
の接触角及びすべり抵抗を所望の範囲に設定することが
できるのである。
【0060】本発明に用いる中間転写体として、例え
ば、円筒状の導電性支持体(芯金)100の外周面上に
ゴム、エラストマーまたは樹脂よりなる弾性層101を
有するローラ形状(図2)、更にその弾性層101の外
周面上に一層の被覆層102を有するローラ形状(図
3)、またはその弾性層101の外周面上に二層の被覆
層102及び103を有するローラ形状(図4)、更に
は図5に示されるごときベルト形状104と種々の態様
の中間転写体から目的、必要に応じて選択することがで
きる。画像の重ね合わせの色ズレ、繰り返しの使用によ
る耐久性を考慮すると、より好ましい中間転写体の形状
はローラ形状である。
【0061】円筒状導電性支持体(芯金)は、アルミニ
ウム、鉄、銅及びステンレス等の金属や合金、カーボン
や金属粒子等を分散した導電性樹脂等を用いて制作する
ことができ、その形状としては、上述したような円筒状
や、円筒の中心に軸を貫通したもの、円筒の内部に補強
を施したもの等が挙げられる。
【0062】中間転写体の弾性層、被覆層を構成するの
に使用されるゴム、エラストマー、樹脂類としては、例
えば、エラストマーやゴムとしては、スチレン−ブタジ
エンゴム、ハイスチレンゴム、ブタジエンゴム、イソプ
レンゴム、エチレン−プロピレン共重合体、ニトリルブ
タジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、シリコ
ンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、ア
クリルゴム、エピクロロヒドリンゴム及びノルボルネン
ゴム等が挙げられる。また、樹脂類としてはポリスチレ
ン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、
スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル
共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−
マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共
重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸
ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合
体及びスチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、ス
チレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メ
タクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エ
チル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル共重合
体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル
共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン
置換体を含む単重合体または共重合体)、塩化ビニル樹
脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイ
ン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステ
ル樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレ
ン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン
樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重
合体、キシレン樹脂及びポリビニルブチラール樹脂等が
挙げられる。
【0063】弾性層の膜厚は0.5mm以上、更には1
mm以上、特には1〜10mmであることが好ましい。
また、被覆層の膜厚は、下層の弾性層の柔軟性をその被
覆層の上のもう一つの被覆層にまたは感光体表面に伝え
るために薄膜にすることが好ましく、具体的には3mm
以下、更には2mm以下、特には20μm〜1mmであ
ることが好ましい。
【0064】中間転写体の体積抵抗は101〜1013Ω
・cmであることが好ましく、特には、102〜1010
Ω・cmであることが好ましい。更には、表面層の体積
抵抗はこれらの範囲内であることが好ましい。
【0065】上記のごとく抵抗を制御するために、本発
明の目的を妨げない範囲で弾性層、被覆層に導電剤を適
宜含有させることができる。導電剤としては、例えば、
各種の導電性無機粒子及びカーボンブラック、イオン系
導電剤、導電性樹脂、導電性粒子分散樹脂等を挙げるこ
とができる。具体的には、導電性無機粒子として酸化チ
タン、酸化スズ、硫酸バリウム、酸化アルミニウム、チ
タン酸ストロンチウム、酸化マグネシウム、酸化ケイ
素、炭化ケイ素、窒化ケイ素等の粒子に必要に応じて酸
化スズ、酸化アンチモン、カーボン等で表面処理を行っ
たものでこれらの形状も球状、繊維状、板状、不定型等
どのような形状でもよい。イオン系導電剤はアンモニウ
ム塩やアルキルスルホン酸塩、リン酸エステル、過塩素
酸塩等であり、導電性樹脂としては、4級アンモニウム
塩含有ポリメタクリル酸メチル、ポリビニルアニリン、
ポリビニルピロール、ポリジアセチレン及びポリエチレ
ンイミン等が挙げられる。また、導電性粒子分散樹脂と
しては、カーボン、アルミニウム、ニッケル等の導電性
粒子をウレタン、ポリエステル、酢酸ビニル−塩化ビニ
ル共重合体、ポリメタクリル酸メチル等の樹脂中に分散
させたものが挙げられるが、必ずしもこれらに限定され
るものではないが、これらの中でも導電性のコントロー
ルの点から、被覆層の導電剤には導電性無機粒子が好ま
しい。
【0066】一方、本発明に用いるトナーにおいては形
状係数を示すSF−1,SF−2とは、例えば日立製作
所製FE−SEM(S−800)を用い1000倍に拡
大した2μm以上のトナー像を100個無作為にサンプ
リングし、その画像情報はインターフェースを介して、
例えばニコレ社製画像解析装置(LuzexIII)に導入
し解析を行い下式より算出し得られた値を形状係数SF
−1,SF−2と定義する。
【0067】SF−1=(MXLNG)2/AREA×
π/4×100 SF−2=(PERIME)2/AREA×1/4π×
100 (式中、MXLNGは粒子の絶対最大長、PERIME
は粒子の周囲長、AREAは粒子の投影面積を示す) 形状係数SF−1はトナー粒子の丸さの度合いを示し、
形状係数SF−2はトナー粒子の凹凸の度合いを示して
いる。
【0068】複数のトナー像を現像後転写せしめるフル
カラー複写機を用いた場合においては、白黒複写機に用
いられる一色の黒トナーの場合と比較し中間転写体上の
トナー量が増加し、従来の不定形黒トナーを用いた場合
には、更に転写効率を向上させることが困難となった。
更に、一般の磁性を有する黒トナーを用いた場合には、
感光体とクリーニング部材の間や中間転写体とクリーニ
ング部材との間、及び/または感光体と中間転写体間で
のズリ力や摺擦力のために感光体表面や中間転写体表面
にトナーの融着やフィルミングが発生し転写効率が低下
し易い。また、フルカラー画像の生成に於いては黒を含
めた4色のトナー像が均一に転写されにくく、更に中間
転写体を用いる場合には、色ムラやカラーバランスの面
で問題が生じ易く、高画質のフルカラー画像を安定して
出力することは容易ではない。
【0069】トナーの形状係数SF−1が180を越え
るかまたはSF−2が140を越えると、球形から離れ
て不定形に近づき、現像器内でトナーが破砕され易く、
粒度分布が変動したり、地かぶりや反転かぶりが生じ易
い。また、静電像保持体から中間転写体への転写時にお
けるトナー像の転写効率の低下、及び中間転写体から転
写材への転写時におけるトナー像の転写効率の低下やラ
イン画像の転写中抜けを招き好ましくない。また、SF
−1が110以未満下のときまたはトナーの形状係数S
F−2が110未満のとき、及び{(SF−2)−10
0}/{(SF−1)−100}が1.0を越えるとき
は、一般にクリーニング不良が発生し易い。本発明は上
記課題を少なくとも磁性トナーの形状を本発明の範囲に
することで改善したものである。
【0070】更には、SF−1の値が120≦SF−1
≦160、かつSF−2の値が115≦SF−2≦14
0であり、粉砕法で製造したトナーが好ましく用いられ
る。
【0071】また、{(SF−2)−100}/{(S
F−1)−100}は図8において、原点を通る直線の
傾きを示し、好ましくはこの値が0.20〜0.95
(更には0.35〜0.85)であることが、現像性を
維持しながら転写性を向上させるために、好ましい。
【0072】また、更に当該磁性黒トナー粒子表面に無
機微粉体を有することで、転写効率の向上及び文字やラ
イン画像の転写中抜けが改善される。このとき、BET
法によって測定された単位体積あたりの比表面積Sb
と、トナーを真球と仮定した際の重量平均粒径(D4)
から算出した単位体積あたりの比表面積St(St=6
/D4)の関係が3.0≦Sb/St≦7.0かつ、S
b≧St×1.5+1.5であることが好ましく、更に
Sbが好ましくは3.2〜6.8m2/cm3、より好ま
しくは3.4〜6.3m2/cm3である。
【0073】上記比率が3.0倍未満であると転写効率
が不十分であり、7.0倍を越えると画像濃度が低下す
る。これはトナー粒子に添加される無機微粒子がトナー
粒子とトナー像担持体との間でスペーサーとして有効に
挙動することに因ると考えられる。
【0074】上記範囲のトナーの比表面積はトナー粒子
の比表面積とトナー粒子に添加する無機微粉体の比表面
積、添加量及び添加混合強度を制御することが達成され
る。添加混合強度が強過ぎると、無機微粒子がトナー粒
子中に埋め込まれてしまい、転写効率の向上が不十分で
ある。
【0075】更に、無機微粉体が有効に使われるために
は、トナー粒子の体積あたりの比表面積Srが好ましく
は1.2〜2.5m2/cm3、より好ましくは1.4〜
2.1m2/cm3であり、トナーを真球と仮定した際の
重量平均粒径から計算される体積あたりの理論比表面積
の1.5〜2.5倍であることが好ましい。
【0076】また、無機微粉体の添加によって、比表面
積は1.5m2/cm3以上増加することが好ましい。無
機微粉体を添加する前のトナー粒子の1nm〜100n
mの細孔の積算細孔面積比率が60%細孔半径が3.5
nm以下であることが好ましい。この際、トナーのBE
T比表面積Sbとトナー粒子のBET比表面積Srの比
Sb/Srの値は2〜5の範囲にあることが好ましい。
【0077】これらは、トナー粒子に添加される無機微
粉体の一次粒径以上の、トナー粒子中の細孔を減ずるこ
とによって、該無機微粉体が更に有効に挙動し、転写効
率を向上させるものと考えられる。
【0078】比表面積はBET法に従って、比表面積測
定装置オートソーブ1(湯浅アイオニクス社製)を用い
て試料表面に窒素ガスを吸着させ、BET多点法を用い
て比表面積を算出した。また、60%細孔半径は、脱離
側の細孔半径に対する積算細孔面積比率曲線から求め
た。オートソーブ1においては細孔分布の計算はBar
rett,Joyner,&Harenda(B.J.
H)によって、考えられたB.J.H法で行う。
【0079】本発明においては、多種の転写材に対応さ
せるため中間転写体を設けているため転写工程が実質2
回行われるため転写効率の低下は著しくトナーの利用効
率の低下を招き問題となる。デジタルフルカラー複写機
やプリンターにおいては原稿やCRTの色情報に対応し
て多量にトナーが乗るため本発明に使用されるトナー
は、極めて高い転写性が要求される。本発明は好ましく
は黒トナー、より好ましくは磁性黒トナーに適用できる
ものである。
【0080】更に、高画質化のためより微小な潜像ドッ
トを忠実に現像するために、トナー粒子は重量平均径が
4〜9μmであることが好ましい。重量平均径が4μm
未満のトナー粒子においては、転写効率の低下から感光
体や中間転写体上に転写残のトナーが多く、更に、カブ
リ・転写不良に基ずく画像の不均一ムラの原因となり易
く、本発明で使用するトナーには好ましくない。また、
トナー粒子の重量平均径が9μmを越える場合には、文
字やライン画像の飛び散りが生じ易い。
【0081】トナーの平均粒径及び粒度分布はコールタ
ーカウンターTA−II型またはコールターマルチサイザ
ー(コールター社製)等を用い、個数分布、体積分布を
出力するインターフェイス(日科機製)及びPC980
1パーソナルコンピューター(NEC製)を接続し、電
解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液
を調整する。例えば、ISOTON R−II(コールタ
ーサイエンティフィックジャパン社製)が使用できる。
測定法としては、前記電解水溶液100〜150ml中
に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼ
ンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加え、更に測定試
料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は超音
波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記コールタ
ーカウンターTA−II型によりアパーチャーとして10
0μmアパーチャーを用いて、2μm以上のトナーの体
積、個数を測定して体積分布と個数分布とを算出した。
それから、体積分布から体積基準の重量平均粒径(D
4)、個数分布から個数基準の長さ平均粒径(D1)を
求めた。
【0082】トナーの真密度はガス置換式密度計Acc
upyc1330(マイクロメリティックス社製)を用
いて測定した。
【0083】また、トナーのガラス転移点Tgは定着
性、保存性の観点から50℃〜75℃が好ましく、52
℃〜70℃がより好ましい。
【0084】本発明に用いるトナーのガラス転移点Tg
の測定には、例えばパーキンエルマー社製のDSC−7
のような、高精度の内熱式入力補償型の示差走査熱量計
を用いる。
【0085】測定方法は、ASTM D3418−82
に準じて行う。本発明においては、試料を1回昇温させ
前履歴をとった後、急冷し、再度昇温速度10℃/mi
n、温度0〜200℃の範囲で昇温させたときに測定さ
れるDSC曲線を用いる。
【0086】本発明のトナーに使用される結着樹脂の種
類としては、例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロル
スチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置
換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合
体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビ
ニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合
体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イ
ソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−イン
デン共重合体等のスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニ
ル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹
脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、ポリ酢酸ビニール、シリコーン樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エ
ポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テ
ルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、石油系樹脂等が使
用できる。また、架橋されたスチレン系樹脂も好ましい
結着樹脂である。
【0087】スチレン系共重合体のスチレンモノマーに
対するコモノマーとしては、例えば、アクリル酸、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等のような
二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体;
例えば、マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メ
チル、マレイン酸ジメチル、等のような二重結合を有す
るジカルボン酸及びその置換体;例えば、塩化ビニル、
酢酸ビニル、安息香酸ビニル等のようなビニルエステル
類、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン等のよう
なエチレン系オレフィン類;例えば、ビニルメチルケト
ン、ビニルヘキシルケトン等のようなビニルケトン類;
例えば、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテル等のようなビニルエーテ
ル類;等のビニル単量体が単独もしくは組み合わせて用
いられる。ここで架橋剤としては、主として2個以上の
重合可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例え
ば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等のような
芳香族ジビニル化合物;例えば、エチレングリコールジ
アクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
1,3−ブタンジオールジメタクリレート等のような二
重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビニルアニ
リン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニ
ルスルホン等のジビニル化合物、;及び3個以上のビニ
ル基を有する化合物;が単独もしくは混合物として使用
できる。
【0088】また、圧力定着用に供せられるトナー用の
結着樹脂としては、低分子量ポリエチレン、低分子量ポ
リプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体、高級脂肪酸、ポリア
ミド樹脂、ポリエステル樹脂が挙げられる。これらは単
独または混合して用いることが好ましい。
【0089】また、定着時の定着部材からの離型性の向
上、定着性の向上の点から次のようなワックス類をトナ
ー中に含有させることも好ましい。パラフィンワックス
及びその誘導体、マイクロクリスタリンワックス及びそ
の誘導体、フィッシャートロプシュワックス及びその誘
導体、ポリオレフィンワックス、及びその誘導体、カル
ナバワックス及びその誘導体等で、誘導体には酸化物
や、ビニル系モノマーとのブロック共重合物、グラフト
変性物を含む。
【0090】その他、アルコール、脂肪酸、酸アミド、
エステル、ケトン、硬化ヒマシ油及びその誘導体、植物
系ワックス、動物性ワックス、鉱物系ワックス、ペトロ
ラクタム等も利用できる。
【0091】本発明に用いるトナーには荷電制御剤をト
ナー粒子に配合(内添)、またはトナー粒子と混合(外
添)して用いることができ好ましい。荷電制御剤によっ
て、現像システムに応じた最適の荷電量コントロールが
可能となり、特に本発明では粒度分布と荷電量とのバラ
ンスを更に安定したものとすることが可能である。トナ
ーを負荷電性に制御するものとして、例えば、下記物質
がある。
【0092】例えば、有機金属錯体、キレート化合物が
有効であり、モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属
錯体、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族ダイカル
ボン酸系の金属錯体がある。他には、芳香族ハイドロキ
シカルボン酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその
金属塩、無水物、エステル類、ビスフェノール等のフェ
ノール誘導体類等がある。また、正荷電性に制御するも
のとして下記物質が例示される。
【0093】ニグロシン及び脂肪酸金属塩等による変性
物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ
−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウ
ムテトラフルオロボレート等の四級アンモニウム塩、及
びこれらの類似体であるホスホニウム塩等のオニウム塩
及びこれらのレーキ顔料、トリフェニルメタン染料及び
これらのレーキ顔料、(レーキ化剤としては、燐タング
ステン酸、燐モリブデン酸、燐タングステンモリブデン
酸、タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェリシアン
化物、フェロシアン化物等)高級脂肪酸の金属塩;ジブ
チルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、ジシ
クロヘキシルスズオキサイド等のジオルガノスズオキサ
イド;ジブチルスズボレート、ジオクチルスズボレー
ト、ジシクロヘキシルスズボレート等のジオルガノスズ
ボレート類;これらを単独または2種類以上組み合わせ
て用いることができる。上述した荷電制御剤は微粒子状
として用いることが好ましく、この場合これらの荷電制
御剤の個数平均粒径は4μm以下更には3μm以下が特
に好ましい。これらの荷電制御剤を現像剤に内添する場
合は結着樹脂100質量部に対して0.1〜20質量
部、特に0.2〜10質量部使用することが好ましい。
【0094】また、本発明に用いるトナーに更に添加で
きる着色材料としては、従来公知のカーボンブラック、
銅−フタロシアニン等が使用できる。
【0095】本発明に用いられる着色剤は、黒色着色剤
として主として磁性体、更に必要に応じて、カーボンブ
ラック、以下に示すイエロー/マゼンタ/シアン着色剤
を用い黒色に調色されたものが利用される。
【0096】マゼンタ着色剤としては、縮合アゾ化合
物、イソインドリノン化合物、アンスラキノン化合物、
アゾ金属錯体、メチン化合物、アリルアミド化合物に代
表される化合物が用いられる。具体的には、C.I.ピ
グメントイエロー12、13、14、15、17、6
2、74、83、93、94、95、109、110、
111、128、129、147、168等が好適に用
いられる。
【0097】イエロー着色剤としては、縮合アゾ化合
物、ジケトピロロピロール化合物、アンスラキノン、キ
ナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール
化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合
物、ペリレン化合物が用いられる。具体的には、C.
I.ピグメントレット2、3、5、6、7、23、4
8;2、48;3、48;4、57;1、81;1、1
44、146、166、169、177、184、18
5、202、206、220、221、254が特に好
ましい。本発明に用いられるシアン着色剤としては、銅
フタロシアニン化合物及びその誘導体、アンスラキノン
化合物、塩基染料レーキ化合物等が利用できる。具体的
には、C.I.ピグメントブルー1、7、15、15:
1、15:2、15;3、15:4、60、62、66
等が特に好適に利用できる。これらの着色剤は、単独ま
たは混合し更には固溶体の状態で用いることができる。
該着色剤の添加量は、樹脂100質量部に対し1〜20
質量部添加して用いられ、磁性体100部に対して1〜
20部添加し得る。
【0098】黒色着色剤として磁性体を用いた場合に
は、他の着色剤と異なり樹脂100質量部に対し30〜
200質量部添加して用いられる。本発明において、磁
性体としては、鉄、コバルト、ニッケル、銅、マグネシ
ウム、マンガン、アルミニウム、珪素等の元素を含む金
属酸化物等がある。中でも、四三酸化鉄、Y−酸化鉄
等、酸化鉄を主成分とするものが好ましい。また、トナ
ー帯電性コントロールの観点か珪素元素またはアルミニ
ウム元素等、他の金属元素を含有していてもよい。これ
ら磁性粒子は、窒素吸着法によるBET比表面積が好ま
しくは2〜30m2/g、特に3〜28m2/g、更にモ
ース硬度が5〜7の磁性粉が好ましい。
【0099】磁性体の形状としては、8面体、6面体、
球形、針状、燐片状等があるが、8面体、6面体、球
形、不定型等の異方性の少ないものが画像濃度を高める
上で好ましい。磁性体の平均粒径としては0.05〜
1.0μmが好ましく、0.1〜0.6μmがより好ま
しく、0.1〜0.4μmが特に好ましい。
【0100】磁性体量は結着樹脂100質量部に対し3
0〜200質量部、好ましくは40〜200質量部、特
には50〜150質量部が好ましい。30質量部未満で
はトナー搬送に磁気力を用いる現像器においては、搬送
性が不十分で現像剤担持体上の現像剤層にむらが生じ画
像むらとなる傾向であり、更に現像剤トリボの上昇に起
因する画像濃度の低下が生じ易い傾向であった。一方、
200質量部を越える定着性に問題が生ずる傾向があっ
た。
【0101】また、本発明に用いるトナーに含有される
無機微粉体としては公知のものが用いられるが、帯電安
定性、現像性、流動性及び保存性向上のため、シリカ、
アルミナ、チタニア、またはその複酸化物の中から選ば
れることが好ましい。更には、シリカであることがより
好ましい。例えば、かかるシリカは珪素ハロゲン化物や
アルコキシドの蒸気相酸化により生成されたいわゆる乾
式法またはヒュームドシリカと称される乾式シリカ、及
びアルコキシド水ガラス等から製造されるいわゆる湿式
シリカの両者が使用可能であるが、表面及びシリカ微粉
体の内部にあるシラノール基が少なく、またNa2O,
SO3 2-等の製造残滓の少ない乾式シリカの方が好まし
い。また、乾式シリカの場合、製造工程において、例え
ば塩化アルミニウム、塩化チタン、等他の金属ハロゲン
化合物を珪素ハロゲン化合物と共に用いることによっ
て、シリカと他の金属酸化物の複合微粉体を得ることも
可能であり、それらも包含する。本発明に用いられる無
機微粉末はBET法で測定した窒素吸着による比表面積
が30m2/g以上、特に50〜400m2/gの範囲の
ものが良好な結果を与え、トナー100質量部に対して
シリカ微粉末を好ましくは0.1〜8質量部、より好ま
しくは0.5〜5質量部、特に好ましくは1.0〜3.
0質量部使用する。また、本発明に用いられる無機微粉
末は、必要に応じ、疎水化、帯電性制御等の目的でシリ
コーンワニス、各種変性シリコーンワニス、シリコーン
オイル、各種変性シリコーンオイル、シランカップリン
グ剤、官能基を有するシランカップリング剤、その他有
機珪素化合物、有機チタン化合物等の処理剤で、また
は、種々の処理剤で併用して処理されていることが好ま
しい。
【0102】低消費量及び高転写率を達成するために
は、無機微粉体は少なくともシリコーンオイルで処理さ
れていることが更に好ましい。
【0103】また、転写性及び/またはクリーニング性
向上のために一次粒径50nm以上(好ましくは比表面
積が30m2/g未満)の無機または有機の球状に近い
微粒子を更に添加することも好ましい形態のひとつであ
る。例えば球状シリカ粒子、球状ポリメチルシルセスキ
オキサン粒子、球状樹脂粒子等が好ましく用いられる。
【0104】本発明に用いるトナーには、実質的な悪影
響を与えない範囲内で更に他の添加剤、例えばテフロン
(登録商標)粉末、ステアリン酸亜鉛粉末、ポリフッ化
ビニリデン粉末の如き滑剤粉末、または酸化セリウム粉
末、炭化珪素粉末、チタン酸ストロンチウム粉末等の研
磨剤、または例えば酸化チタン粉末、酸化アルミニウム
粉末等の流動性付与剤、ケーキング防止剤、または例え
ばカーボンブラック粉末、酸化亜鉛粉末、酸化スズ粉末
等の導電性付与剤、また、逆極性の有機微粒子、及び無
機微粒子を現像性向上剤として少量用いることもでき
る。
【0105】本発明に用いるトナーを作成するには、公
知の方法が用いられるが、例えば、結着樹脂、ワック
ス、金属塩ないしは金属錯体、着色剤としての顔料、ま
たは染料、磁性体、必要に応じて荷電制御剤、その他の
添加剤等をヘンシェルミキサー、ボールミル等の混合器
により十分混合してから加熱ロール、ニーダー、エクス
トルーダーの如き熱混練機を用いて溶融混練して樹脂類
をお互いに相熔せしめた中に金属化合物、顔料、染料、
磁性体を分散または溶解せしめ、冷却固化、粉砕後、分
級及び表面処理を行ってトナー粒子を得、無機微粉体を
添加混合することによって本発明に用いるトナーを得る
ことができる。分級及び表面処理の順序はどちらが先で
もよい。分級工程においては生産効率上、多分割分級機
を用いることが好ましい。
【0106】表面処理としては、粉砕法トナー粒子を水
中に分散させ加熱する湯浴法、熱気流中を通過させる熱
処理法、機械的エネルギーを付与して処理する機械的衝
撃法等が挙げられるが、本発明においては、機械的衝撃
法において処理温度をトナー粒子のガラス転移点Tg付
近の温度(Tg±10℃)を加える熱機械的衝撃が、凝
集防止、生産性の観点から好ましい。更に好ましくは、
トナーのガラス転移点Tg±5℃の範囲の温度で行うこ
とが、表面の10nm以上の半径の細孔を減じ、無機微
粉体を有効に働かせ、転写効率を向上させるのに特に有
効である。
【0107】また本発明において、第一の画像担持体に
離型性を付与することは転写効率の向上、転写中抜けの
防止等に著しく有効である。
【0108】第一の画像担持体表面層に離型性を付与す
る手段としては、(1)膜を構成する樹脂自体に表面エ
ネルギーの低いものを用いる、(2)撥水、親油性を付
与するような添加剤を加える、(3)高い離型性を有す
る材料を粉体状にして分散する、等が挙げられる。
(1)の例としては、樹脂の構造中にフッ素含有基、シ
リコーン含有基等を導入することにより達成する。
(2)としては、界面活性剤等を添加剤とすればよい。
(3)としては、フッ素原子を含む化合物、すなわちポ
リ4フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデン、フッ化カ
ーボン等が挙げられる。
【0109】この中でも特にポリ4フッ化エチレンが好
適である。本発明においては、(3)の含フッ素樹脂等
の離型性粉体の表面層への分散が好適である。
【0110】これらの粉体を表面に含有させるために
は、バインダー樹脂中に該粉体を分散させた層を像担持
体最表面に設けるか、または、元々樹脂を主体として構
成されている有機像担持体であれば、新たに表面層を設
けなくても、最上層に該粉体を分散させればよい。添加
量は、表面層総質量に対して、1〜60質量%、更に
は、2〜50質量%が好ましい。1質量%より少ないと
トナー及びトナー担持体の耐久性改善の効果が不十分で
あり、60質量%を越えると膜の強度が低下したり、像
担持体への入射光量が著しく低下したりするため、好ま
しくない。
【0111】本発明の中間転写体は、例えば以下のよう
にして製造される。
【0112】まず、円筒状導電性支持体(芯金)として
の金属ロールを用意する。ゴム、エラストマー、樹脂等
を金属ロール上に溶融成形、注入成形、浸漬塗工または
スプレー塗工等により成形することによって弾性層を設
ける。次に、被覆層の材料を弾性層の上に溶融成形、注
入成形、浸漬塗工またはスプレー塗工等により成形する
ことによって被覆層を設ける。
【0113】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。実施例中、部は質量部を表わす。 (実施例1)直径182mm、長さ320mm、厚み5
mmのアルミニウム製円筒状ローラの表面に、金型を用
いて下記配合のゴムコンパウンドをクロスヘッド押し出
し成形し、かつ表層を研磨することにより弾性層を有す
るローラ(1)を得た。
【0114】ゴム配合: NBR 100部 酸化亜鉛 2部 導電性カーボンブラック 10部 パラフィン系オイル 30部 加硫剤 2部 加硫促進剤 3部
【0115】また、下記の処方の塗料を調製した。 塗料配合: ポリエステルポリウレタンプレポリマー(溶媒含む) 100部(固型分40質量%) 硬化剤(溶媒含む) 50部(固型分60質量%) 高潤滑性粉体 PTFE粒子(粒径0.3μm) 200部 分散助剤(低分子量樹脂) 5部 導電性酸化チタン粒子(粒径0.5μm) 10部 トルエン(溶媒) 80部
【0116】この塗料をローラ(1)の外周面へスプレ
ー塗布して、厚み80μmの被覆層を形成し、その後、
90℃で1時間加熱することにより残存溶剤を除去し且
つ被膜に架橋を生じさせて強靱な表面層を有する中間転
写体(1)を得た。この中間転写体(1)の表面層の全
構成成分中に占めるPTFE粒子の割合は塗料中の全固
型分量に対し約70質量%であった。この中間転写体
(1)を温度23℃、湿度65%の環境下で350mm
×200mmのアルミニウム板上に中間転写体(1)の
転写面を接触させて置き、中間転写体(1)内面のアル
ミニウムシリンダーとアルミニウム板との間に高圧電源
で1kVの電圧を印加し、電源と直列につないだ1kΩ
の抵抗体の前後の電位差を測定して電流値に換算し、更
に、印加電圧とこの電流値から中間転写体(1)の体積
抵抗を求めたところ5.0×107Ωであった。
【0117】また、本実施例に用いられた平均粒径0.
3μmのPTFE粒子は、前述の高潤滑性判断テストに
おいて、比較サンプルに対して40%であった。
【0118】次に、中間転写体(1)の接触角及びすべ
り抵抗は以下の様にして測定して値を得た。
【0119】中間転写体(1)に用いたと同様の塗料を
用いて、中間転写体(1)と同様の塗膜をアルミシート
上に形成し、被覆層サンプルシートを得、被覆層サンプ
ルシートの接触角をゴニオメーター式接触角測定器(協
和界面科学社製)を用いて測定し中間転写体被覆層の接
触角とした。また、中間転写体被覆層のすべり性を表面
性測定機:HEIDON−14DR(新東科学社製)を
用いて測定した。詳しくは、HEIDON−14DRの
ASTM平面圧子にPETシートを巻き付けて測定対象
物とし、被覆層サンプルシートとASTM平面圧子間に
200gfの垂直荷重をかけ水平方向に100mm/m
in.の速度でサンプルシートを移動させたときのPE
Tシートと被覆層サンプルシートのすべり抵抗を測定し
た。この時の接触角及びすべり抵抗はそれぞれ112
゜,83gであった。
【0120】一方、磁性トナーとしては、以下の様にし
て得た。
【0121】 〔トナー製造例1〕 ・磁性体(平均粒径0.22μm) 120部 ・スチレン−アクリル酸ブチル−マレイン酸ブチルハーフエステル共重合体 (ガラス転移点Tg60℃) 100部 負帯電性制御剤 4部 ・低分子量ポリオレフィン(離型剤) 3部
【0122】上記材料をブレンダーにて混合し、130
℃に加熱した2軸エクストルーダーで溶融混練し、冷却
した混練物をハンマーミルで粗粉砕し、粗粉砕物をジェ
トミルで微粉砕し、得られた微粉砕物をコアンダ効果を
用いた多分割分級機にて厳密に分級して磁性トナー粒子
を得た。該磁性トナー粒子を熱機械的衝撃力(処理温度
70℃)により表面処理し、得られた磁性トナー粒子に
対し2.0質量%のシリコーンオイルとヘキサメチルジ
シラザンで疎水化処理された一次粒径12nmの乾式シ
リカ(処理後のBET比表面積120m2/g)と0.
5質量%の球状シリカ(BET比表面積20m2/g、
一次粒径0.1μm)を添加し、混合機にて混合し磁性
トナーAを得た。得られた磁性トナーの重量平均粒径が
6.5μm、個数平均粒径が5.3μm、SF−1が1
40、SF−2が129、BET比表面積が5.2m2
/cm3であった。また、トナー粒子のBET比表面積
は1.65m2/cm3であった。得られた磁性トナーの
物性を表1に示す。本発明においては粒径はコールター
カウンターマルチサイザー(コールター社製)を用いて
測定した。
【0123】感光体としては62φのアルミニウムシリ
ンダーを支持体とした。これに、(1)〜(4)に示す
ような構成の層を順次浸漬塗布により積層して、感光体
(1)を作成した。
【0124】(1)導電性被覆層:酸化錫及び酸化チタ
ンの粉末をフェノール樹脂に分散したものを主体とす
る。膜厚15μm。
【0125】(2)下引層:変性ナイロン、及び共重合
ナイロンを主体とする。膜厚0.6μm。
【0126】(3)電荷発生層:長波長域に吸収を持つ
アゾ顔料をブチラール樹脂に分散したものを主体とす
る。膜厚0.6μm。
【0127】(4)電荷輸送層:ホール搬送性トリフェ
ニルアミン化合物をポリカーボネート樹脂(オストワル
ド粘度法による分子量2万)に8:10の質量比で溶解
したものを主体とし、更にポリ4フッ化エチレン粉体
(粒径0.2μm)を総固形分に対して10質量%添加
し、均一に分散した。膜厚25μm。
【0128】次に、前記の中間転写体(1)、磁性トナ
ーA、感光体(1)を図7に示される画像形成装置に搭
載し、以下の条件に基づいて画像形成を行い、転写効
率、画質、繰り返し複写による耐久性等の評価、確認を
行った。
【0129】中間転写体クリーナ70は、導電性カーボ
ンを分散したウレタンゴムの上層にメトキシメチル化ナ
イロンに導電性酸化スズを分散させた被覆層を有した、
約108Ω・cmの抵抗を有する中抵抗ローラを用い、
クリーニング時+2.0kVのバイアスを印加して使用
した。
【0130】作像条件としては静電潜像担持体として感
光体(1)のOPCドラムを用いレーザー露光(600
dpi)により暗部電位VD=−600V、明部電位V
L=−100Vとした。また、黒現像器は図7の現像器
Bの位置で用い、黒トナー用担持体として下記の構成の
層厚約7μm、JIS中心線平均粗さ(Ra)2.2μ
mの樹脂層を、表面をブラストした直径16φのステン
レス円筒上に形成した現像スリーブを作成した。
【0131】 フェノール樹脂 100部 グラファイト(粒径約7μm) 90部 カーボンブラック 10部
【0132】次いで、感光ドラムと該現像スリーブとの
間隙(S−D間)を300μm、現像磁極80mT(8
00ガウス)とし、トナー規制部材として厚み1.0m
m、自由長10mmのウレタンゴム製ブレードを14.
7N/m(15g/cm)の線圧で当接させた。現像バ
イアスとして直流バイアス成分Vdc=−450V、重
畳する交流バイアス成分Vp−p=1200V、f=2
000Hzを用いた。
【0133】感光体クリーナ14に用いられる感光体ク
リーニングブレードとして厚み2.0mm、自由長8m
mのウレタンゴム製ブレードを24.5N/m(25g
/cm)の線圧で当接させた。また、プロセススピード
は94mm/secとし、現像スリーブ周速Vtと感光
体周速Vの比Vt/Vを1.5として順方向に回転させ
た。
【0134】第1の画像担持体である感光ドラム(1)
から中間転写体(1)への一次転写効率は96.5%で
あり、中間転写体(1)から第2の画像担持体である8
0g/cm2紙への二次転写効率は97%であった。な
お、本明細書において、一次転写効率及び二次転写効率
は次式により求めた値である:
【0135】その後、繰り返して画像プリント試験を行
った。また、そのプリント画像として中抜けのない文
字、細線が得られ、ベタ画像についても均一な画質が得
られた。1万枚の耐久試験後も初期と同様な画質が得ら
れ、上記と同様の方法で測定した二次転写効率も95%
とほとんど低下が見られなかった。2万枚の耐久試験後
の中間転写体表面を顕微鏡観察しても、トナーによるフ
ィルミングは全く発生せず、良好な結果であった。これ
らの結果を表2に示す。
【0136】(実施例2)実施例1において高潤滑性粉
体として粒径1μmのシリコーン樹脂粒子を使用し、乾
燥固化後の表面層中に占める高潤滑性粉体の割合を60
質量%に変更した以外は実施例1と同様にして耐久試験
を行った。実施例1と同様に良好なフルカラー画像が得
られた。その結果を表2に示す。
【0137】(実施例3)実施例1において高潤滑性粉
体として粒径0.8μmのフッ化炭素粒子を使用した以
外は実施例1と同様にして耐久試験を行った。実施例1
と同様に良好なフルカラー画像が得られた。その結果を
表2に示す。
【0138】(実施例4)実施例1において高潤滑性粉
体として粒径0.05μmのシリカ粒子を使用し、乾燥
固化後の表面層中に占める高潤滑性粉体の割合を30質
量%に変更した以外は実施例1と同様にして耐久試験を
行った。画質は実施例1と若干の差はあるが、ほぼ良好
なフルカラー画像が得られた。その結果を表2に示す。
【0139】(実施例5)実施例1においてPTFE樹
脂粒子の乾燥固化後の表面層中に占める割合を20質量
%に変更した以外は実施例1と同様にして耐久試験を行
った。転写効率と画質は実施例1よりやや劣るが、実用
上問題のないフルカラー画像が得られた。その結果を表
2に示す。
【0140】(比較例1)実施例1において高潤滑性粉
体を使用しなかった以外は実施例1と同様にして耐久試
験を行った。初期から転写効率が劣り、1万枚耐久後は
画質、耐久性共問題があることが確認された。その結果
を表2に示す。
【0141】(比較例2)実施例1においてPTFE樹
脂粒子の乾燥固化後の表面層中に占める割合を15質量
%に変更した以外は実施例1と同様にして耐久試験を行
った。初期から転写効率が劣り、1万枚耐久後は画質、
耐久性共問題があることが確認された。その結果を表2
に示す。
【0142】(実施例6〜8)下記の磁性トナーB、
C、Dを用い実施例1と同様に評価した。その結果を表
2に示す。
【0143】〔トナー製造例2〕無機微粉体として1.
5質量%のシリコーンオイルとヘキサメチルジシラザン
で疎水化処理された一次粒径12nmの乾式シリカ(B
ET比表面積120m2/g)と0.5質量%の球状シ
リカ(BET比表面積5m2/g、一次粒径1.0μ
m)を添加する以外はトナー製造例1と同様にして、磁
性トナーBを得た。得られた磁性トナーの物性を表1に
示す。
【0144】〔トナー製造例3、4〕無機微粉体として
シリコーンオイルで疎水化された一次粒径約20nmの
酸化チタン微粒子(BET比表面積100m2/g)、
一次粒径約20nmのアルミナ微粒子(BET比表面積
90m2/g)をそれぞれ1.2質量%用いる以外はト
ナー製造例1と同様にして、磁性トナーC、Dを得た。
得られた磁性トナーの物性を表1に示す。
【0145】 (比較例3) 〔トナー製造例5〕 ・磁性体(平均粒径0.22μm) 80部 ・スチレン−アクリル酸ブチル共重合体 (ガラス転移点Tg68℃) 100部 負帯電性制御剤 3部 ・低分子量ポリオレフィン(離型剤) 4部
【0146】上記材料をブレンダーにて混合し、130
℃に加熱した2軸エクストルーダーで溶融混練し、冷却
した混練物をハンマーミルで粗粉砕し、粗粉砕物をジェ
トミルで微粉砕し、得られた微粉砕物をコアンダ効果を
用いた多分割分級機にて厳密に分級して磁性トナー粒子
を得た。得られた磁性トナー粒子に対し0.4質量%の
ヘキサメチルジシラザンで疎水化処理された一次粒径約
16nmの乾式シリカ(BET比表面積100m2
g)を添加し、混合機にて混合し磁性トナーEを得た。
得られた磁性トナーの重量平均粒径12μmであった。
得られた磁性トナーの物性を表1に示す。
【0147】上記の磁性トナーEを用い、実施例1と同
様に評価した。その結果を表2に示す。
【0148】
【外1】
【0149】
【外2】
【0150】
【外3】
【0151】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明の画像形
成方法によれば、以下のような効果が得られる。 (1)一次転写効率、二次転写効率共に高い値を得るこ
とができる。 (2)中抜け画像の発生もなく、良好な画像を得ること
ができる。 (3)転写残トナーが少なく、クリーニング装置の小型
化ができる。 (4)転写効率が高いために、耐久によるフィルミング
の発生を抑えることができる。 (5)有機感光体に悪影響を与えず、感光体寿命を長く
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いるカラー画像出力装置の概略図で
ある。
【図2】本発明に用いる中間転写体の1例の模式断面図
である。
【図3】本発明に用いる中間転写体の1例の模式断面図
である。
【図4】本発明に用いる中間転写体の1例の模式断面図
である。
【図5】本発明に用いるカラー画像出力装置の概略図で
ある。
【図6】中抜け画像を例示する図である。
【図7】本発明に用いるカラー画像出力装置の概略図で
ある。
【図8】SF−1とSF−2の関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 一次帯電器 3 画像露光 9 給紙カセット 14 感光ドラムのクリーニング装置 15 定着器 20 中間転写体 21 芯金 22 弾性層 24 転写材 25 転写ローラ 29 バイアス電源 35 中間転写体クリーナ 41 マゼンタ色現像装置 42 シアン色現像装置 43 イエロー色現像装置 44 ブラック色現像装置 61 バイアス電源 70 クリーニングローラ 71 残トナー 72 トナー画像 100 芯金 101 弾性層 102 被覆層 103 被覆層 104 ベルト状中間転写体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 9/08 375 G03G 15/16 15/16 9/08 101 (72)発明者 仲沢 明彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田中 篤志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 草場 隆 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA02 AA08 AA15 CA12 CB07 CB13 EA05 EA07 EA10 FA06 2H068 AA06 AA21 BB31 2H200 GA15 GA23 GA44 GA47 GA50 GA51 JC02 JC15 JC17 MA02 MA17 MC01 MC05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の画像担持体上に形成されたトナー
    画像を中間転写体に転写した後、第2の画像担持体上に
    更に転写する画像形成方法において、該中間転写体表面
    の水の接触角が60°以上、かつすべり抵抗が200g
    以下であり、かつ、該トナーが、少なくとも結着樹脂中
    に着色剤が分散されたトナー粒子と無機微粉体を有する
    トナーであり、該トナーの画像解析装置で測定した形状
    係数SF−1の値が110<SF−1≦180、SF−
    2の値が110<SF−2≦140、かつ{(SF−
    2)−100}}/{(SF−1)−100}}の値が
    1.0以下であり、かつ、該トナーのうち少なくとも1
    色のトナーは、結着樹脂100質量部に対し、磁性体3
    0〜200質量部を含有する磁性トナーであり、該磁性
    トナーの画像解析装置で測定したSF−1の値が120
    ≦SF−1≦160、かつSF−2の値が115≦SF
    −2≦140であることを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記中間転写体が弾性層を有するローラ
    である請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記中間転写体が弾性層及び被覆層を有
    するローラである請求項2に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の画像担持体が、導電性剛体ロ
    ーラ上に感光層を有する感光ドラムであり、前記中間転
    写体が、弾性層を有する剛体ローラであり、かつ電子写
    真用である請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成方
    法。
  5. 【請求項5】 前記感光ドラムがフッ素樹脂粒子を含有
    する表面層を有し、かつ電子写真用である請求項4に記
    載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記トナーのBET法によって測定され
    た単位体積あたりの比表面積Sb(m2/cm3)と、ト
    ナーを真球と仮定した際の重量平均粒径から算出した単
    位体積あたりの比表面積St(m2/cm3)の関係が、
    3.0≦Sb/St≦7.0かつSb≧St×1.5+
    1.5である請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成
    方法。
  7. 【請求項7】 前記トナーの{(SF−2)−10
    0}}/{(SF−1)−100}}の値が0.20〜
    0.90である請求項1〜6のいずれかに記載の画像形
    成方法。
  8. 【請求項8】 前記トナーに含有される無機微粉体がチ
    タニア、アルミナおよびシリカからなる群より選ばれる
    1種以上の無機微粉体である請求項1〜7のいずれかに
    記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】 前記トナーに含有される無機微粉体が疎
    水化処理されたものである請求項1〜8のいずれかに記
    載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 前記トナーに含有される疎水化処理さ
    れた無機微粉体が少なくともシリコーンオイルで処理し
    たものである請求項9に記載の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 前記トナーに含有される無機微粉体の
    一次粒径が30nm以下であり、更に前記トナーが一次
    粒径50nm以上の微粉体を含有する請求項1〜10の
    いずれかに記載の画像形成方法。
  12. 【請求項12】 前記トナーに含有される50nm以上
    の微粉体が無機微粉体である請求項11に記載の画像形
    成方法。
  13. 【請求項13】 前記トナー粒子のBET法によって測
    定された体積あたりの比表面積が1.2〜2.5m2
    cm3である請求項1〜12のいずれかに記載の画像形
    成方法。
  14. 【請求項14】 前記トナー粒子の1nm〜100nm
    の細孔の積算細孔面積比率が60%、かつ細孔半径が
    3.5nm以下である請求項1〜13のいずれかに記載
    の画像形成方法。
  15. 【請求項15】 前記中間転写体の表面層が高潤滑性粉
    体を20〜80質量%含有している請求項1〜14のい
    ずれかに記載の画像形成方法。
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