JP2003114167A - 光ファイバーコネクタの端面検査装置 - Google Patents

光ファイバーコネクタの端面検査装置

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JP2003114167A
JP2003114167A JP2001308506A JP2001308506A JP2003114167A JP 2003114167 A JP2003114167 A JP 2003114167A JP 2001308506 A JP2001308506 A JP 2001308506A JP 2001308506 A JP2001308506 A JP 2001308506A JP 2003114167 A JP2003114167 A JP 2003114167A
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optical fiber
fiber connector
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light intensity
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JP2001308506A
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Masafumi Ishii
雅文 石井
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】効率よく検査を行うことができる光ファイバー
コネクタの端面検査装置の提供。 【解決手段】光ファイバーコネクタWがセットされるフ
ァイバーホルダ22の先端部分をCCDカメラ48で一
定の時間間隔で撮像し、その画像データをパーソナルコ
ンピュータ52に取り込む。パーソナルコンピュータ5
2は、その画像データを画像処理し、光ファイバーコネ
クタWがファイバーホルダ22にセットされた画像を検
出すると、自動的に傷検査を開始する。これにより、効
率よく検査作業を進めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバーコネク
タの端面検査装置に係り、特に光ファイバーコネクタの
端面をCCDカメラで撮像し、その画像データに基づい
て光ファイバーコネクタの端面に生じた傷の有無を検査
する光ファイバーコネクタの端面検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信システムにおいて、通信網を広く
構築するためには、光ファイバ同士を容易にしかも精度
よく接続する技術が重要である。光ファイバ同士を接続
する手段としては、従来より光ファイバーコネクタが用
いられている。
【0003】図8は光ファイバーコネクタWの構成を示
す断面図である。同図に示すように、光ファイバーコネ
クタWは、円筒状に形成されたフェルール1の内周部に
光ファイバ2が挿通されて構成されている(符号3はナ
イロンジャケット)。この光ファイバーコネクタWを用
いた光ファイバ同士の接続は、一対の光ファイバーコネ
クタWをアダプタ内のスリーブに挿入し、その端面同士
を物理的に接触させることにより行なわれる。
【0004】ところで、このように構成される光ファイ
バーコネクタは、端面に傷があると光ファイバの性能に
悪影響を及ぼすおそれがある。このため、光ファイバー
コネクタは、製造後、端面検査装置によって端面に傷が
生じているか否かが検査される。この端面検査装置は、
光ファイバーコネクタの端面をCCDカメラで撮像し、
得られた画像データを画像処理することにより、端面に
傷が生じているか否かを検査する。
【0005】ここで、従来の端面検査装置では、オペレ
ータが検査対象の光ファイバーコネクタをホルダにセッ
トし、所定の検査位置に光ファイバーコネクタがセット
されたことをモニタで確認したうえで検査を開始するよ
うにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
端面検査装置のように、検査の都度オペレータが光ファ
イバーコネクタのセッティングの完了を確認していたの
では検査効率が悪いという欠点がある。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、効率よく検査を行うことができる光ファイバ
ーコネクタの端面検査装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、所定の検査位置にセットした光ファイバ
ーコネクタの端面を撮像する撮像手段と、前記撮像手段
で撮像された画像データに基づいて光ファイバーコネク
タの端面に生じた傷の有無を検査する検査手段とを備え
た光ファイバーコネクタの端面検査装置において、前記
撮像手段で撮像した画像データに基づいて前記検査位置
に光ファイバーコネクタがセットされたことを検出する
検出手段を備え、前記検査手段は、該検出手段で前記検
査位置に前記光ファイバーコネクタがセットされたこと
が検出されると、自動で検査を開始することを特徴とす
る光ファイバーコネクタの端面検査装置を提供する。
【0009】本発明によれば、撮像手段で撮像した画像
データに基づいて検査位置に光ファイバーコネクタがセ
ットされたか否かを検出し、自動で検査を開始する。こ
れにより、効率よく検査作業を進めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係る光ファイバーコネクタの端面検査装置の好ましい実
施の形態について詳説する。
【0011】図1は、本発明に係る光ファイバーコネク
タの端面検査装置の一実施形態を示すブロック図であ
る。
【0012】同図に示すように、本実施の形態の端面検
査装置10は、検査対象の光ファイバーコネクタWを保
持するワーク保持部12と、ワーク保持部12に保持さ
れた光ファイバーコネクタWの端面を撮像する撮像部1
4と、撮像部14で撮像された画像データに基づいて傷
の有無を検査する検査部16とで構成されている。
【0013】ワーク保持部12は、図2に示すように、
ホルダーベース20とファイバーホルダ22とで構成さ
れている。
【0014】ホルダーベース20は、ファイバーホルダ
22を保持するための部材であり、端面検査装置10の
本体フレーム10Aに水平に取り付けられている。この
ホルダーベース20は円筒状に形成されており、その内
周に雌ネジ部20aが形成されている。また、その基端
外周にはフランジ20bが形成されており、このフラン
ジ部20bを図示しないボルトで本体フレーム10Aに
ネジ止めすることにより、本体フレーム10Aに取り付
けられる。
【0015】ファイバーホルダ22は、検査対象の光フ
ァイバーコネクタWを保持する部材であり、ホルダーベ
ース20の先端部分に装着される。このファイバーホル
ダ22は、円筒状に形成されたファイバーホルダ本体2
4と、そのファイバーホルダ本体24の内周部同軸上に
取り付けられたファイバーガイド26とで構成されてい
る。
【0016】ファイバーホルダ本体24は、先端部外周
にフランジ28を備えた円筒状に形成されており、その
外周に雄ネジ部24aが形成されている。ファイバーホ
ルダ22は、このファイバーホルダ本体24の外周部に
形成された雄ネジ部24aをホルダーベース20の内周
に形成された雌ネジ部20aに螺合させることによりホ
ルダーベース20に装着される。
【0017】ファイバーガイド26は円筒状に形成され
ており、ファイバーホルダ本体24の基端部内周に一体
成形された底板30の中央に接着固定されている。この
ファイバーガイド26の内径は光ファイバーコネクタW
の外径と略同径に形成されており、光ファイバーコネク
タWは、このファイバーガイド26に挿入することでフ
ァイバーホルダ22に保持される。
【0018】以上のように構成されたワーク保持部12
によれば、光ファイバーコネクタWは、ホルダーベース
20に装着されたファイバーホルダ22のファイバーガ
イド26に挿入することにより所定の検査位置にセット
される。
【0019】撮像部14は、ファイバーホルダ22に保
持された光ファイバーコネクタWの端面の画像をCCD
カメラ48で撮像する。この撮像部14は、図1に示す
ように、AFレンズユニット40、AF駆動ユニット4
2、ハーフミラー44、光源ランプ46及びCCDカメ
ラ48で構成されている。
【0020】AFレンズユニット40は、ファイバーホ
ルダ22に保持された光ファイバーコネクタWの端面の
像を拡大してCCDカメラ48の撮像面に結像させる。
このAFレンズユニット40は、ファイバーホルダ22
に保持された光ファイバーコネクタWの端面に対向して
配置され、その光軸が光ファイバーコネクタWの端面と
直交するように配置されている。
【0021】AF駆動ユニット42は、AFレンズユニ
ット40をAF駆動(オートフォーカス駆動)する。す
なわち、図示しない測距センサの測距情報に基づきAF
レンズユニット40のピント位置をファイバーホルダ2
2に保持された光ファイバーコネクタWの端面に合わせ
る。
【0022】ハーフミラー44は、AFレンズユニット
40の後方に配置され、光源ランプ46からの照明光を
AFレンズユニット40を通して光ファイバーコネクタ
Wの端面に照射する。光ファイバーコネクタWの端面に
照射された照明光は、光ファイバーコネクタWの端面で
反射し、その反射光はAFレンズユニット40、ハーフ
ミラー44を通ってCCDカメラ48の撮像面上に結像
される。CCDカメラ48は、その画像データを検査部
16に出力する。
【0023】検査部16は、CCDカメラ48で撮像さ
れた光ファイバーコネクタWの端面の画像データに基づ
き傷検査を行う。
【0024】図1に示すように、CCDカメラ48から
出力された光ファイバーコネクタ端面の画像データは画
像処理ボード50を介してパーソナルコンピュータ52
に入力される。パーソナルコンピュータ52は、あらか
じめ記憶された画像処理プログラムに従って入力された
画像データを画像処理し、検査対象の光ファイバコネク
タWの端面の傷検査を行う。
【0025】ここで、このパーソナルコンピュータ52
には、図1に示すように、モニタ54、キーボード5
6、マウス58、プリンタ60等が接続されており、こ
れらの機器を利用してオペレータは所要の操作を行う。
すなわち、オペレータはモニタ54の表示に基づいて必
要な情報の入力を行ったり、検査の開始を指示したり、
結果のプリントアウトを指示したりする。そして、パー
ソナルコンピュータ52は、入力された情報に基づいて
各機器を制御し、あらかじめ記憶されたプログラムに従
って傷検査を実施する。この際、パーソナルコンピュー
タ52は、光ファイバーコネクタWがファイバーホルダ
22にセットされ、所定の検査位置に位置したことを自
動で検出し、自動で測定を開始する。
【0026】以上のように構成された本実施の形態の端
面検査装置10による光ファイバーコネクタの端面検査
方法は次のとおりである。
【0027】端面検査装置10を起動し、測定開始を指
示すると、まず、光源ランプ46が点灯され、ファイバ
ーホルダ22の先端部分に照明光が照射される。次い
で、CCDカメラ48が起動され、一定の時間間隔でフ
ァイバーホルダ22の先端部分の像が撮像される。
【0028】これにより、端面検査装置10はスタンバ
イ状態となり、この状態からオペレータはファイバーホ
ルダ22に検査対象の光ファイバーコネクタWをセット
する。すなわち、ファイバーホルダ22に形成されたフ
ァイバーガイド26に光ファイバーコネクタWを挿入す
る(ステップS1)。
【0029】ここで、上述したようにCCDカメラ48
は一定の時間間隔でファイバーホルダ22の先端部分の
像を撮像しており、その画像データは画像処理ボード5
0を介して随時パーソナルコンピュータ52に取り込ま
れている(ステップS2)。パーソナルコンピュータ5
2は、あらかじめ記憶された画像処理プログラムに従っ
てその取り込んだ画像データを画像処理し、光ファイバ
ーコネクタWがファイバーホルダ22にセットされたか
否かを検出する(ステップS3)。このパーソナルコン
ピュータ52による光ファイバーコネクタWのセッティ
ングの検出は次のように行われる。
【0030】図4は、CCDカメラ48によって撮像さ
れるファイバーホルダ先端部分の画像である。同図
(a)は、光ファイバーコネクタ未セット時の画像を示
しており、同図(b)は、光ファイバーコネクタセット
時の画像を示している。同図(b)に示すように、光フ
ァイバーコネクタWがファイバーホルダ22にセットさ
れると、所定の画像がCCDカメラ48に撮像される。
パーソナルコンピュータ52は、この光ファイバーコネ
クタセット時の画像が取り込まれたことを検出すること
により、ファイバーホルダ22に光ファイバーコネクタ
Wがセットされたと判定する。この光ファイバーコネク
タセット時の画像が取り込まれたことは、たとえば次の
方法で検出する。
【0031】パーソナルコンピュータ52は、CCDカ
メラ48から画像データを取り込むと、その画像データ
の中心を通る一断面(図4において断面X−X)を抽出
し、その光強度分布を求める。
【0032】ここで、図5(a)に示すように、ファイ
バーホルダ22に光ファイバーコネクタWがセットされ
ていないと、その光強度分布は直線形状になる。一方、
同図(b)に示すように、ファイバーホルダ22に光フ
ァイバーコネクタWがセットされている場合は、その光
強度分布は曲線形状になる。
【0033】パーソナルコンピュータ52は、抽出した
一断面における光強度分布の形状を求め、その形状が所
定の曲線形状をしている場合に光ファイバーコネクタセ
ット時の画像が取り込まれたと判定する。
【0034】この際、光強度分布の形状が所定の曲線形
状をしているか否かの判定は、たとえば、図5(b)に
示すように、光強度分布を表す曲線の一部を抽出し、そ
の曲率半径Rを求め(たとえば最小二乗円計算で演
算)、あらかじめ設定された基準曲率半径Ro とを比較
することにより行う。すなわち、求めた曲率半径Rが、
あらかじめ設定された曲率半径Ro と一致していれば、
光強度分布の形状が所定の曲線形状をしていると判定
し、一致していなければ、光強度分布の形状は所定の曲
線形状をしていないと判定する。
【0035】ここで、基準曲率半径Ro は、ファイバー
ホルダ22に光ファイバーコネクタWがセットされてい
る場合に画像データのX−X断面で得られる光強度分布
を表す曲線の曲率半径とし、検査開始前にあらかじめ設
定しておくものとする。
【0036】以上のように、パーソナルコンピュータ5
2は、一定の時間間隔で取り込まれる画像データを逐次
画像処理し、光ファイバーコネクタセット時の画像が取
り込まれたか否か検出する。そして、光ファイバーコネ
クタセット時の画像が取り込まれたことを検出した段階
で光ファイバーコネクタWがファイバーホルダ22にセ
ットされたと判定する。
【0037】光ファイバーコネクタWがファイバーホル
ダ22にセットされたことが確認されると、パーソナル
コンピュータ52はセット確認画像の取り込みを停止す
る。すなわち、一定の時間間隔で撮像される画像データ
の取り込みを停止する。この後、自動的に傷検査プログ
ラムに移行する。
【0038】まず、パーソナルコンピュータ52は、A
F駆動ユニット42に駆動信号が出力し、AFレンズユ
ニット40をAF駆動する。これにより、AFレンズユ
ニット40のピント位置がファイバーホルダ22に保持
された光ファイバコネクタWの端面に合わせられる (ス
テップS4)。
【0039】次に、光ファイバコネクタWの端面の像が
CCDカメラ48によって撮像され、画像処理ボード5
0を介してパーソナルコンピュータ52に取り込まれる
(ステップS5)。パーソナルコンピュータ52は、あ
らかじめ記憶された画像処理プログラムに従って取り込
んだ画像データを解析し、傷の有無及び傷の位置、大き
さ、数等を検査する (ステップS6)。そして、製品と
しての合否判定を行い、その結果をモニタ54上に出力
する (ステップS7)。すなわち、傷の位置、大きさ、
数等に基づき製品としての合否判定を行い、撮影画像と
ともにそれらの情報をモニタ54上に出力する。オペレ
ータは、このモニタ54上に出力された結果に基づいて
光ファイバーコネクタWを合否別に分別回収する。
【0040】以上により1つの光ファイバーコネクタW
の端面検査が終了する。検査終了後、オペレータはファ
イバーホルダ22にセットされた光ファイバーコネクタ
Wをファイバーホルダ22から抜き取り、次に検査する
光ファイバーコネクタWをファイバーホルダ22にセッ
トする。
【0041】ここで、1つの光ファイバーコネクタWの
端面検査が終了すると、CCDカメラ48は、再び一定
の時間間隔でファイバーホルダ22の先端部分の撮像を
開始する。そして、パーソナルコンピュータ52は、そ
の画像データを逐次取り込み、あらかじめ記憶されたプ
ログラムに従ってその画像データを画像処理し、光ファ
イバーコネクタWの抜き取りを検出する。
【0042】この光ファイバーコネクタWの抜き取りの
検出は、光ファイバーコネクタ未セット時の画像(図4
(a) 参照)が取り込まれたことを検出することにより
行われる。そして、この光ファイバーコネクタ未セット
時の画像が取り込まれたか否かの判定は、たとえば取り
込んだ画像データから画像データの中心を通る一断面
(図4において断面X−X)を抽出し、その光強度分布
を求め、その形状が直線形状 (図5(a)参照)をして
いるか否か検出することにより行われる。
【0043】パーソナルコンピュータ52は、光ファイ
バーコネクタ未セット時の画像が取り込まれたことを検
出すると、光ファイバーコネクタWがファイバーホルダ
22から抜き取られたと判定する。
【0044】この光ファイバーコネクタWの抜き取りを
検出した後もCCDカメラ48は、引き続き一定の時間
間隔でファイバーホルダ22の先端部分の像を撮像す
る。そして、パーソナルコンピュータ52は、その画像
データを逐次取り込み、あらかじめ記憶されたプログラ
ムに従ってその画像データを画像処理し、次の光ファイ
バーコネクタWがファイバーホルダ22にセットされた
か否かを検出する。そして、次の光ファイバーコネクタ
Wがファイバーホルダ22にセットされたことが検出さ
れ次第、端面の傷検査を実施する。以下同様の手順で順
次光ファイバーコネクタWを検査してゆく。
【0045】このように本実施の形態の端面検査装置1
0では光ファイバーコネクタWの検査位置にセットされ
たことを自動で検出し、自動で検査を開始するため、効
率よく検査作業を進めることができる。
【0046】また、センサ等を用いずに既存設備を利用
できるので、装置構成が複雑かつ大型化することもな
い。
【0047】なお、本実施の形態では、取り込んだ画像
データから画像の中心を通る一断面を抽出し、その一断
面における光強度分布の形状を求めて、その形状を比較
することにより光ファイバーコネクタセット時の画像が
取り込まれたか否かを判定するようにしているが、取り
込んだ画像から抽出する断面は中心を通る断面に限定さ
れるものではなく、セット時と未セット時とを区別でき
る限り他の断面を抽出してもよい。
【0048】また、画像データから光ファイバーコネク
タWがセットされたか否かの検出は、光強度分布の形状
を比較する方法だけでなく、他の方法で検出することも
できる。以下に画像データから光ファイバーコネクタW
がセットされたか否かを検出する方法について説明す
る。
【0049】まず、CCDカメラ48の受光量から検出
する方法について説明する。
【0050】図4に示すように、CCDカメラ48によ
って撮像されるファイバーホルダ先端部分の画像は、光
ファイバーコネクタWの未セット時 (同図(a))とセ
ット時(同図(b))とで異なったものとなる。このた
め、CCDカメラ48で受光される光量も光ファイバー
コネクタWの未セット時とセット時とで異なったものと
なる。
【0051】そこで、このCCDカメラ48によって受
光される光の光量を比較することにより、光ファイバー
コネクタWがファイバーホルダ22にセットされたか否
かを検出する。
【0052】すなわち、パーソナルコンピュータ52
は、光ファイバーコネクタWがファイバーホルダ22に
セットされた時に撮像される画像の光量をあらかじめ求
めておき、基準光量として記憶しておく。そして、一定
の時間間隔で撮像される画像の光量を逐次求め、求めた
光量が基準光量と一致した時点で光ファイバーコネクタ
Wがファイバーホルダ22にセットされたと判定する。
【0053】このように光量を比較することによって
も、光ファイバーコネクタWがファイバーホルダ22に
セットされたことを検出することができる。
【0054】なお、比較する光量は、全画素の総光量を
求めて比較してもよいし、また、特定の1画素の光量を
求めて比較してもよい。あるいは、特定の断面の総光量
を求めて比較してもよいし、特定領域の総光量を求めて
比較してもよい。
【0055】また、この方法で光ファイバーコネクタW
が抜き取られたことを検出する場合は、光ファイバーコ
ネクタ未セット時に撮像される画像の光量をあらかじめ
求めておき、その光量を未セット時基準光量として記憶
しておく。そして、一定の時間間隔で撮像される画像の
光量を逐次求め、求めた光量が未セット時基準光量と一
致したことを検出することにより、光ファイバーコネク
タWがファイバーホルダ22から抜き取られたと判定す
る。これにより、光ファイバーコネクタWの抜き取りも
自動検出することができる。
【0056】次に、CCDカメラ48によって撮像され
た画像の画像パターンから検出する方法について説明す
る。
【0057】上記のように、CCDカメラ48によって
撮像されるファイバーホルダ先端部分の画像は、光ファ
イバーコネクタWの未セット時とセット時とで異なった
ものとなり、光ファイバーコネクタWのセット時は特有
のパターンとなる(白地に灰色の円形状)。
【0058】そこで、この画像パターンを比較すること
により、光ファイバーコネクタWがファイバーホルダ2
2にセットされたか否かを検出する。
【0059】すなわち、パーソナルコンピュータ52
は、光ファイバーコネクタWがファイバーホルダ22に
セットされた時に撮像される画像のパターンをあらかじ
め求めておき、基準パターンとして記憶しておく。そし
て、一定の時間間隔で撮像される画像のパターンを逐次
求め、そのパターンが基準パターンと一致した時点で光
ファイバーコネクタWがファイバーホルダ22にセット
されたと判定する。
【0060】具体的には、次の方法により画像パターン
の比較を行う。
【0061】パーソナルコンピュータ52は、光ファイ
バーコネクタWがファイバーホルダ22にセットされた
時に撮像される画像をあらかじめ取得しておく。そし
て、その画像データから画像の中心を通る一断面を抽出
し、光強度分布を求めておく。また、同時にその光強度
分布のピーク位置pを求めておく。求めた光強度分布は
基準光強度分布として記憶しておく。
【0062】検出時は、一定の時間間隔で撮像される画
像データから画像の中心を通る一断面の光強度分布を逐
次求め、求めた光強度分布を基準光強度分布に加算す
る。そして、その加算した光強度分布のピーク位置Pを
求める。
【0063】ここで、図6に示すように、光ファイバー
コネクタWがファイバーホルダ22にセットされている
場合、その画像データから求めた光強度分布は基準光強
度分布と一致し、基準光強度分布に加算すると、そのピ
ーク位置Pは基準光強度分布のピーク位置pの2倍とな
る。
【0064】したがって、パーソナルコンピュータ52
は、基準光強度分布に加算して得られた光強度分布のピ
ーク位置Pが、基準光強度分布のピーク位置pの2倍に
なったことを検出した時点で光ファイバーコネクタWが
ファイバーホルダ22にセットされたと判定する。
【0065】これにより、光ファイバーコネクタWがフ
ァイバーホルダ22にセットされたことを検出すること
ができる。
【0066】なお、この方法で光ファイバーコネクタW
が抜き取られたことを検出する場合は、基準光強度分布
に加算して得られた光強度分布のピーク位置Pが、基準
光強度分布のピーク位置pと一致したことを検出するこ
とにより行う。これにより、光ファイバーコネクタWの
抜き取りも自動検出することができる。
【0067】また、次のように画像パターンを比較する
ことによっても光ファイバーコネクタWがファイバーホ
ルダ22にセットされたことを検出することができる。
【0068】パーソナルコンピュータ52は、光ファイ
バーコネクタWがファイバーホルダ22にセットされた
時に撮像される画像をあらかじめ取得しておく。そし
て、その画像データから画像の中心を通る一断面を抽出
し、光強度分布を求めておく。求めた光強度分布は基準
光強度分布として記憶しておく。
【0069】検出時は、一定の時間間隔で撮像される画
像データから画像の中心を通る一断面の光強度分布を逐
次求め、求めた光強度分布を基準光強度分布に減算す
る。そして、その減算した光強度分布の形状を求める。
【0070】ここで、図7に示すように、光ファイバー
コネクタWがファイバーホルダ22にセットされている
場合、その画像データから求めた光強度分布は基準光強
度分布と一致し、基準光強度分布から減算すると、減算
された光強度分布は直線状になる。
【0071】したがって、パーソナルコンピュータ52
は、基準光強度分布から減算して得られた光強度分布の
形状を求め、その形状が直線状になったことを検出した
時点で光ファイバーコネクタWがファイバーホルダ22
にセットされたと判定する。
【0072】これにより、光ファイバーコネクタWがフ
ァイバーホルダ22にセットされたことを検出すること
ができる。
【0073】なお、この方法で光ファイバーコネクタW
が抜き取られたことを検出する場合は、基準光強度分布
から減算して得られた光強度分布の形状が、基準光強度
分布の形状と一致したことを検出することにより行う。
これにより、光ファイバーコネクタWの抜き取りも自動
検出することができる。
【0074】以上説明したように、パーソナルコンピュ
ータ52は、光ファイバーコネクタWのセット時と未セ
ット時とでCCDカメラ48によって撮像される画像の
相違に基づいて光ファイバーコネクタWがファイバーホ
ルダ22にセットされたか否かを検出する。したがっ
て、光ファイバーコネクタWのセット時の画像及び未セ
ット時の画像を検出できれば、上に例示した方法以外の
方法を用いてもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撮像手段で撮像した画像データに基づいて検査位置に光
ファイバーコネクタがセットされたか否かを検出し、自
動で検査を開始するので、効率よく検査作業を進めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の端面検査装置の概略構成を示す
ブロック図
【図2】ワーク保持部の構成を示す側面断面図
【図3】端面検査方法を示すフローチャート
【図4】光ファイバーコネクタ未セット時とセット時の
撮像画像の説明図
【図5】光ファイバーコネクタ未セット時とセット時の
光強度分布の説明図
【図6】画像パターンの比較による検出方法の説明図
【図7】画像パターンの比較による検出方法の説明図
【図8】光ファイバーコネクタWの構成を示す断面図
【符号の説明】
W…光ファイバーコネクタ、1…フェルール、2…光フ
ァイバ、3…ナイロンジャケット、10…端面検査装
置、10A…本体フレーム、12…ワーク保持部、14
…撮像部、16…検査部、20…ホルダーベース、20
a…雌ネジ部、20b…フランジ、22…ファイバーホ
ルダ、24…ファイバーホルダ本体、雄ネジ部、26…
ファイバーガイド、28…フランジ、30…底板、40
…AFレンズユニット、42…AF駆動ユニット、44
…ハーフミラー、46…光源ランプ、48…CCDカメ
ラ、50…画像処理ボード、52…パーソナルコンピュ
ータ、54…モニタ、56…キーボード、58…マウ
ス、60…プリンタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の検査位置にセットした光ファイバ
    ーコネクタの端面を撮像する撮像手段と、前記撮像手段
    で撮像された画像データに基づいて光ファイバーコネク
    タの端面に生じた傷の有無を検査する検査手段とを備え
    た光ファイバーコネクタの端面検査装置において、 前記撮像手段で撮像した画像データに基づいて前記検査
    位置に光ファイバーコネクタがセットされたことを検出
    する検出手段を備え、前記検査手段は、該検出手段で前
    記検査位置に前記光ファイバーコネクタがセットされた
    ことが検出されると、自動で検査を開始することを特徴
    とする光ファイバーコネクタの端面検査装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、 前記撮像手段で撮像された画像データから前記撮像手段
    で撮像された像の所定断面における光強度分布の形状を
    求める演算手段と、 前記検査位置に光ファイバーコネクタがセットされたと
    きに前記撮像手段で撮像される像の前記所定断面におけ
    る光強度分布の形状が記憶された記憶手段と、 前記演算手段で求めた光強度分布の形状と前記記憶手段
    に記憶された光強度分布の形状とを比較し、一致してい
    る場合に前記検査位置に光ファイバーコネクタがセット
    されたと判定する判定手段と、からなることを特徴とす
    る請求項1に記載の光ファイバーコネクタの端面検査装
    置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、 前記撮像手段で撮像された画像データから前記撮像手段
    で撮像された像の光量を求める演算手段と、 前記検査位置に光ファイバーコネクタがセットされたと
    きに前記撮像手段で撮像される像の光量が記憶された記
    憶手段と、 前記演算手段で求めた光量と前記記憶手段に記憶された
    光量とを比較し、一致している場合に前記検査位置に光
    ファイバーコネクタがセットされたと判定する判定手段
    と、からなることを特徴とする請求項1に記載の光ファ
    イバーコネクタの端面検査装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、 前記撮像手段で撮像された画像データから前記撮像手段
    で撮像された像の所定断面における光強度分布を求める
    演算手段と、 前記検査位置に光ファイバーコネクタがセットされたと
    きに前記撮像手段で撮像される像の前記所定断面におけ
    る光強度分布が記憶された記憶手段と、 前記演算手段で求めた光強度分布と前記記憶手段に記憶
    された光強度分布とを減算してほぼ零になっている場合
    に、あるいは前記演算手段で求めた光強度分布と前記記
    憶手段に記憶された光強度分布とを加算して前記記憶手
    段に記憶された光強度分布のほぼ2倍になっている場合
    に前記検査位置に光ファイバーコネクタがセットされた
    と判定する判定手段と、からなることを特徴とする請求
    項1に記載の光ファイバーコネクタの端面検査装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012103204A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Anritsu Corp 光ファイバコネクタの端面観察装置および方法
CN104101599A (zh) * 2013-04-11 2014-10-15 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 光纤连接器检测装置

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