JP2003114110A - 内径測定装置 - Google Patents

内径測定装置

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JP2003114110A
JP2003114110A JP2001309424A JP2001309424A JP2003114110A JP 2003114110 A JP2003114110 A JP 2003114110A JP 2001309424 A JP2001309424 A JP 2001309424A JP 2001309424 A JP2001309424 A JP 2001309424A JP 2003114110 A JP2003114110 A JP 2003114110A
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博之 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】正確にワークの内径を測定することができる内
径測定装置を提供する。 【解決手段】円筒状に形成されたワークWの一端から圧
縮エアを供給し、その背圧を検出することにより、ワー
クWの内径を測定する内径測定装置10において、内径
測定部16BでワークWの内径測定を行う前に異物除去
部16BでワークWの内周部にピン120を挿入してワ
ークWの内周部に付着した異物を除去する。これによ
り、異物による誤測定を防止でき、常に正確な測定を行
うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内径測定装置に係
り、特にフェルールやインジェクション等の微小円筒形
ワークの内径寸法を測定する内径測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フェルール等の微小円筒形ワークの内径
寸法を測定する場合、従来は測定者が所定寸法のピンゲ
ージをワークの内周部に挿入して測定していた。しかし
ながら、ピンゲージを用いた測定は、測定者がワークを
1本1本手作業で測定しなければならず、多大な労力を
要するという欠点があった。また、手作業による測定の
ため正確性に欠けるという欠点もあった。
【0003】そこで、本願出願人は特願2001−40
669において、ワークの内周部に圧縮エアを供給し、
その背圧変化を検出することにより、ワークの内径寸法
を測定する方法を提案した。この方法によれば、ワーク
に対しては圧縮エアを供給するだけなので、短時間で測
定を行うことができ、また、磨耗も生じないので、長期
間使用しても常に安定した測定を行うことができるとい
う利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法の場合、ワークの内周部にゴミ等の異物が付着してい
ると背圧に変化が生じ、正確な測定ができないという欠
点がある。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
もので、正確にワークの内径を測定することができる内
径測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、円筒状に形成されたワークの一端から圧縮
エアを供給し、その背圧を検出することにより、ワーク
の内径を測定する内径測定装置において、ワークの内周
部に付着した異物を除去する異物除去手段を備え、該異
物除去手段でワーク内周部の異物を除去したのちワーク
の内径測定を行うことを特徴とする内径測定装置を提供
する。
【0007】本発明によれば、内径測定をする前に予め
異物除去手段でワーク内周部に付着した異物を取り除く
ようにしているので、常に正確な測定を行うことができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係るワークの内径測定装置の好ましい実施の形態につい
て詳説する。
【0009】図1は、本発明に係る内径測定装置の一実
施形態を示す全体構成図である。同図に示すように、本
実施の形態の内径測定装置10は、供給部12、搬送部
14、異物除去部16A、内径測定部16B、回収部1
8、マスタ格納部20及び制御部(不図示)で構成され
ている。この内径測定装置10は、ワークWの内径寸法
を測定し、その測定結果に応じてワークWを分別回収す
る。測定対象のワークWは光コネクタ部品のフェルール
である。フェルールは、図10に示すように、たとえば
外径がD=2.5mm、内径がd=0.125mm、長
さがL=10mmの極微小な円筒形状をしている。ま
た、このフェルールは、一端内周部に内周面取り部Rが
形成されるとともに、他端外周部に外周面取り部Tが形
成されている。
【0010】供給部12は、ワークWの供給を行う。こ
の供給部12にはパーツフィーダ22が設置されてい
る。パーツフィーダ22は、ワークWの方向、すなわち
内周面取り部Rの方向を統一してワークWの供給を行
う。ここでは内周面取り部Rの方向が搬送方向に対して
後方に向くように方向を統一してワークWを供給するも
のとする。
【0011】このパーツフィーダ22は、たとえば次の
ようにしてワークWの方向を統一してワークWの供給を
行う。
【0012】図2はパーツフィーダ22の選別部23の
構成を示す概略図である。ワークWは図示しないストッ
カに入れられており、このストッカから搬送路24を通
って選別部23へと供給される。そして、この選別部2
3で内周面取り部Rの方向が検出され、その方向が搬送
方向の後方側に向いているワークWのみが選別されて供
給口26から供給される。
【0013】選別部23は、図2に示すように、ストッ
パ28、投光・受光センサ30、戻し口36、エアノズ
ル34で構成されている。
【0014】ストッパ28は、搬送路24を流れるワー
クWを選別部23の検出位置で一旦停止させる部材であ
り、搬送路24の壁面から出没自在に設けられている。
ワークWは、その端面が搬送路24内に突出したストッ
パ28に当接することにより、所定の検出位置で停止す
る。
【0015】投光・受光センサ30は、図3に示すよう
に、投光素子30Aと受光素子30Bとで構成され、ワ
ークWの外周部に形成された外周面取り部Tの有無を検
出する。すなわち、図10 に示すように、ワークWの外
周部には外周面取り部Tが形成されており、この外周面
取り部Tは内周部に形成された内周面取り部Rとは逆方
向の端部に形成されている。投光・受光センサ30は、
この外周面取り部Tを検出して、ワークWの内周部に形
成された内周面取り部Rの方向を検出する。
【0016】投光・受光センサ30の投光素子30Aと
受光素子30Bは、所定の検出位置に位置したワークW
の先端周縁部を挟んで互いに対向するように配置され
る。そして、投光素子30Aから投光した検出光Lを受
光素子30Bで受光することにより外周面取り部Tの有
無を検出する。。
【0017】すなわち、図3(a)に示すように、外周
面取り部Tが進行方向先端側に位置している場合は、投
光素子30Aから投光された検出光Lが外周面取り部T
を通過するので、そのまま受光素子30Bで受光され
る。投光・受光センサ30は、この受光素子30Bで検
出光Lが受光されたことをもって、進行方向先端側に外
周面取り部Tが位置していることを検出する。
【0018】一方、図3(b)に示すように、外周面取
り部Tが進行方向後端側に位置している場合は、投光素
子30Aから投光された検出光LがワークWの先端コー
ナー部で遮られる。このため、受光素子30Bでは検出
光Lが受光されない。投光・受光センサ30は、この受
光素子30Bで検出光Lが受光されないことをもって、
進行方向先端側に外周面取り部Tが位置していないこと
を検出する。
【0019】戻し口36は、搬送路24の壁面に開口部
として形成され、検出位置に位置したワークWの側方位
置に形成される。この戻し口36はストッカに連通され
ており、ワークWはこの戻し口36を介してストッカに
戻される。
【0020】エアノズル34は、戻し口32に対向して
設置されており、戻し口36に向けてエアを噴射する。
検出位置に位置したワークWは、このエアノズル34か
らエアを噴射されることにより戻し口36に押し出され
る。
【0021】以上のように構成された選別部23の作用
は次のとおりである。ストッカから搬送路24を通って
選別部23に搬送されたワークWは、ストッパ28によ
って所定の検出位置で一旦止められる。そして、投光・
受光センサ30によって先端部における外周面取り部T
の有無が検出される。
【0022】ここで、先端部に外周面取り部Tが検出さ
れると、ストッパ28が退避し、ワークWは、そのまま
選別部23を通過する。すなわち、この場合、進行方向
後端側に内周面取り部Rがあるので、そのままワークW
を通過させて供給口26から供給する。
【0023】一方、先端部に外周面取り部Tが検出され
ない場合は、エアノズル34からエアが噴射され、ワー
クWは戻し口36に向かって押し出される。すなわち、
この場合、ワークWは進行方向先端側に内周面取り部R
があるので、戻し口36に押し出してストッカに戻す。
【0024】以上のようにして選別部23でワークWの
向きを統一することにより、パーツフィーダ22の供給
口26からは常に内周面取り部Rの向きが同じ方向(進
行方向後端側)に向けられた状態でワークWが供給され
る。
【0025】搬送部14は、図1及び図4に示すよう
に、供給部12から供給されたワークWを内径測定部1
6Bに搬送するとともに、内径測定部16Bで測定が完
了したワークWを回収部18に搬送する。この搬送部1
4は、コンベア40、方向転換装置42、トランスファ
ーロボット44とで構成されている。
【0026】コンベア40は、パーツフィーダ22の供
給口26から供給されたワークWを方向転換装置42に
水平に搬送する。
【0027】方向転換装置42は、コンベア40から水
平に搬送されてきたワークWを90度方向転換して垂直
に立ち上げる。この方向転換装置42は、図4に示すよ
うに、クランパ46と、そのクランパ46を回転させる
クランパ回転機構(図示せず)とで構成されている。
【0028】クランパ46は、2つのクランプ爪46
A、46Bを備えており、一方のクランプ爪46Aが他
方のクランプ爪46Bに対して進退自在に設けられてい
る。そして、この一方のクランプ爪46Aが他方のクラ
ンプ爪46Bに向かって移動することにより、ワークW
がクランプされ、離れる方向に移動することによりアン
クランプされる。
【0029】クランパ回転駆動機構は、クランパ46に
固着された回転軸48を回動することにより、クランパ
46を90度の範囲で回動させる。クランパ46は、こ
のクランパ回転駆動機構に駆動されることにより、水平
な受取姿勢(図4に実線で示した姿勢)と垂直な受渡姿
勢(図4に二点破線で示した姿勢)の2つの姿勢をと
る。
【0030】以上のように構成された方向転換装置42
の作用は次のとおりである。コンベア40によって水平
に搬送されてきたワークWは、コンベア40の終端にお
いて、その先端部がクランパ46の本体部に当接する
(図4の実線に示した状態)。ワークWの先端部がクラ
ンパ46の本体部に当接すると、クランプ爪46Aが閉
じられ、これにより、ワークWの先端部がクランプ爪4
6A、46Bによってクランプされる。そして、ワーク
Wがクランプ爪46A、46Bにクランプされると、ク
ランパ回転駆動機構が駆動され、クランパ46が回転軸
48を中心に90度回転する(図4の二点破線で示した
状態)。これにより、水平にクランプされたワークWが
垂直に立ち上げられる。なお、このとき、ワークWは内
周面取り部Rが上側に向いた状態で垂直に立ち上げられ
る。
【0031】トランスファーロボット44は、方向転換
装置42から測定対象のワークWを受け取り、内径測定
部16Bに搬送するとともに、内径測定部16Bで測定
が完了したワークWを回収部18に搬送する。このトラ
ンスファーロボット44は、上下動自在なロッド50
と、そのロッド50の頂部に旋回自在に設けられたアー
ム52と、アーム52の先端部に設けられたハンド54
とで構成されている。ハンド54は、その本体下部に開
閉自在なクランプ爪54A、54Aを備えており、この
クランプ爪54A、54AでワークWを把持する。ハン
ド54に把持されたワークWは、ロッド50の昇降動作
によって受け取り、受け渡しが行われ、アーム52の旋
回動作によって搬送が行われる。したがって、方向転換
装置42や内径測定部16B、回収部18は、すべてハ
ンド54の移動軌跡上に配置される(ハンド54の旋回
円上に配置される)。
【0032】異物除去部16Aは、ワークWの内径測定
前にあらかじめ内周部に付着した異物を除去する。この
異物除去部16Aは、図7に示すように、ワークホルダ
100とピン挿入装置102とで構成されている。
【0033】ワークホルダ100は、ワークWを垂直に
フロート支持する。このワークホルダ100は、図5に
示すように、円柱状に形成されており、その上面中央に
ワーク収容穴104が所定の深さをもって垂直に形成さ
れている。ワーク収容穴104内には、さらに小径の異
物回収穴106がワーク収容穴104の同軸上に形成さ
れており、該異物回収穴106はワークホルダ100の
下面に貫通して形成されている。
【0034】また、ワーク収容穴104の内周面には、
図6に示すように、4つのニップル取付穴108、10
8、…が90度の間隔で放射状に形成されている。各ニ
ップル取付穴108には、先端にエアノズル110が形
成されたニップル112が嵌入されている。このニップ
ル112にはエア供給配管114が接続されており、各
エア供給配管114は図示しないバルブを介してエア源
に接続されている。バルブは制御部(不図示)からの駆
動信号に基づいて開閉し、このバルブが開かれることに
より、エア源からの圧縮エアがニップル112に供給さ
れる。そして、このニップル112に供給された圧縮エ
アが、エアノズル110からワーク収容穴104の中心
に向けて吹き出される。
【0035】以上のように構成されたワークホルダ10
0は、ワーク収容穴104にワークWを挿入し、各エア
ノズル110、110、…から圧縮エアを噴射すると、
その圧縮エアの求心作用によって、ワークWはワーク収
容穴104の中央にフロート支持される。
【0036】なお、ワークホルダ100はトランスファ
ーロボット44のハンド54の移動軌跡上に配設されて
おり、これにより、トランスファーロボット44で搬送
したワークWをワークホルダ100のワーク収容穴10
4に供給、回収することができるようにされている。
【0037】ピン挿入装置102は、図7に示すよう
に、ワークホルダ100に保持されたワークWの内周部
にピン120を挿入することにより、ワーク内周部に付
着した異物を除去する。
【0038】ピン120は、圧力センサ122を介して
アーム124の先端下部に垂直に取り付けられている。
このアーム124は昇降体126に水平に支持されてお
り、昇降体126は支柱128に沿って昇降自在に支持
されている。支柱128は回転テーブル130上に垂直
に立設されており、この回転テーブル130が図示しな
い駆動手段に駆動されることにより回転する。そして、
この支柱128が回転することにより、アーム124が
旋回し、ピン120が円弧状に移動する。
【0039】また、昇降体126にはネジ穴(不図示)
が形成されており、ネジ穴にはネジ棒132が螺合され
ている。このネジ棒132は支柱128に沿って配設さ
れており、その両端部は支柱128に形成された軸受部
134、134に軸支されている。また、このネジ棒1
32にはピン昇降用モータ136が連結されており、こ
のピン昇降用モータ136を駆動することにより回転す
る。そして、このネジ棒132が回転することにより、
アーム124が昇降し、ピン120が垂直に上下動す
る。
【0040】以上のように構成されたピン挿入装置10
2は制御部(不図示)からの駆動信号に基づいて動作す
る。その作用は次のとおりである。
【0041】通常、ピン120は所定の待機位置に位置
しており、ワークWがワークホルダ100に支持される
と、回転テーブル130が回転して所定の挿入準備位置
に移動する。この挿入準備位置に移動すると、ピン12
0はワーク収容穴104の同軸上に位置し、また、ワー
クホルダ100から所定距離上方に離れた位置に位置す
る。
【0042】ピン120が挿入準備位置に移動すると、
ピン昇降用モータ136が駆動され、ピン120が下降
する。これにより、ワークホルダ100に保持されたワ
ークWの内周部にピン120が挿入される。ピン120
は、ワークWの下端まで貫通して挿入され、これによ
り、ワーク内周部に付着した異物がワークWの下部に押
し出される。押し出された異物は、ワークホルダ100
に形成された異物回収穴106内に落下する。
【0043】ピン120が所定の終点位置まで下降する
と、ピン昇降用モータ136の駆動は一旦停止され、次
に、逆方向に駆動される。これにより、ピン120が上
昇し、挿入準備位置に復帰する。その後、回転テーブル
130が回転され、ピン120は所定の待機位置に移動
する。
【0044】一方、ピン120が所定の待機位置に復帰
すると、各エアノズル110、110、…からの圧縮エ
アの供給が停止され、ワークWがワークホルダ100か
ら取り除かれる。
【0045】ワークWがワークホルダ100から取り除
かれると、再び回転テーブル130が回転し、ピン12
0が所定の挿入準備位置に移動する。この後、ピン昇降
用モータ136が駆動され、ピン120は所定の洗浄位
置まで下降する。この洗浄位置に移動すると、ピン12
0はワーク収容穴104に収容される。そして、この状
態で各エアノズル110から圧縮エアが噴射される。ピ
ン120は、このエアノズル110から噴射される圧縮
エアによって、異物除去時に付着した異物が除去される
(異物が付着している場合)。
【0046】エアの噴射は所定時間継続して行われ、所
定時間経過すると停止される。この後、ピン昇降用モー
タ136が駆動され、ピン120は挿入準備位置まで上
昇する。そして、回転テーブル130が回転され、ピン
120は所定の待機位置に復帰する。
【0047】以上、一連の工程でワークWの内周部に付
着した異物が除去されるとともに、その異物除去時にピ
ン120に付着した異物がピン120から除去される。
【0048】なお、圧力センサ122はピン120にか
かる圧力を検出しており、その検出結果を制御部(不図
示)に出力している。制御部は、ピン120にかかる圧
力(ピン圧)が、あらかじめ設定された規定値以上にな
ると、ピン120の挿入を中止し、ピン120を引き上
げる。これにより、ピン120の折れを防止している。
【0049】なお、ピン圧の規定値は使用するピン12
0の強度に基づいて設定し、あらかじめオペレータが制
御部に入力しておく。
【0050】内径測定部16Bは、図1及び図8に示す
ように、ワークWを保持する測定台60と、その測定台
60に保持されたワークWの内径寸法を測定するエアマ
イクロメータ62とで構成されている。
【0051】測定台60は、トランスファーロボット4
4のハンド54の移動軌跡上に配置され、ワークWを保
持する。この測定台60は、図9(a)及び(b)に示
すように、測定台本体64、押圧リング66、保持リン
グ68及び押圧手段(不図示)で構成されている。
【0052】測定台本体64は垂直に設置されており、
その中央部にエア供給路70が形成されている。測定台
本体64の上面には円形状の凹部72が形成されてお
り、その凹部72の中央にはワーク受け穴74が形成さ
れている。ワーク受け穴74はエア供給路70と同軸上
に形成されるとともに、測定対象のワークWの外径と略
同径に形成され、所定の深さをもって形成されている。
【0053】押圧リング66は、中央部にワーク挿通穴
76が形成されており、ワーク挿通穴76はワークWの
外径よりも若干大きく形成されている。この押圧リング
66は、測定台本体上面に形成された凹部72内に嵌入
されており、その凹部72の内周面をガイド面として凹
部72内を軸方向に沿って摺動自在に支持されている。
また、この押圧リング66の下面には、中央に向かって
傾斜するテーパ状の押圧面78が形成され、保持リング
68が当接されている。
【0054】保持リング68は、弾性体で成形されてお
り、測定台本体64の上面に形成された凹部72内に収
納されている。この保持リング68は、ワーク受け穴7
4と同軸上に配置されており、押圧リング66の押圧面
78に押圧されることにより、押し潰されて、その内径
が縮径する。なお、保持リング68は、通常状態(無負
荷の状態)の内径が、測定対象のワークWの外径よりも
大きいものが使用される。したがって、ワークWは、保
持リング68に挿通される際、ほぼ非接触の状態で挿通
される。
【0055】図示しない押圧手段は、たとえばシリンダ
で構成され、押圧リング66を測定台本体64に向けて
押圧する。
【0056】以上のように構成された測定台60の作用
は次のとおりである。図9(a)に示すように、押圧リ
ング66のワーク挿通穴76からワークWを挿入する
と、そのワークWの先端部分が測定台本体64に形成さ
れたワーク受け穴74に挿入される。この状態で同図
(b)に示すように、押圧リング66を図示しない押圧
手段で測定台本体64に向けて押圧すると、保持リング
68が押圧リング66の押圧面78に押し潰されて、そ
の内径が縮径する。この結果、ワークWの外周部が保持
リング68に締め付けられて、ワークWが測定台60に
保持される。また、保持リング68は、ワークWの外周
に密着するので、これにより、ワークWとワーク受け穴
74との間がシールされる。
【0057】なお、ワークWを取り外す時は、押圧手段
による押圧リング66の押圧を解除する。これにより、
押圧リング66が保持リング68の弾性復元力で元の位
置に復帰するとともに、保持リング自身もその弾性復元
力で元の径に復帰する。これにより、ワークWへの締め
付けが解除され、取り出し可能になる。
【0058】エアマイクロメータ62は、図8に示すよ
うに、エア源80、レギュレータ82、A/E変換器8
4及び管制部86で構成されている。
【0059】エア源80からは、温度、湿度が一定に調
整された圧縮エアが供給される。レギュレータ82は、
このエア源80から供給された圧縮エアを一定圧力に調
整する。そして、このレギュレータ82で一定圧力に調
整された圧縮エアが、A/E変換器84を介して測定台
本体64のエア供給路70に供給される。
【0060】エア供給路70に供給された圧縮エアは、
測定台60に保持されたワークWの内周部を通って外部
へと噴出される。A/E変換器84は、このときの圧縮
エアの背圧を内蔵するベローズと差動変圧器とによって
電気信号に変換し、管制部86に出力する。そして、管
制部86は、この電気信号に基づいてワークWの内径寸
法を算出する。算出された内径寸法は、管制部86に備
えられたモニタ(不図示)に表示されるとともに、デー
タとして管制部86に内蔵されたメモリに記録される。
【0061】回収部18は、図1に示すように、測定が
終了したワークWを所定の基準を満たしたOKワーク
と、所定の基準を満たさなかったNGワークとに分別し
て回収する。この回収部18は、OKワークが収容され
るOKワーク回収ボックス90Aと、NGワークが収容
されるNGワーク回収ボックス90Bとを備えている。
各回収ボックス90A、90Bは、上部が開口した箱状
に形成されており、共にトランスファーロボット44の
ハンド54の移動軌跡上に配置される。トランスファー
ロボット44によって搬送されたワークWは、各回収ボ
ックス90A、90Bの上方でアンクランプされること
により、各回収ボックス90A、90Bに収容される。
【0062】マスタ格納部20は、複数のマスタを格納
する。このマスタ格納部20には、図1に示すように、
マスタ格納台88が設置されている。マスタ格納台88
は、ブロック状に形成されており、その上面に零調整用
マスタ格納穴88Aと倍率調整用マスタ格納穴88Bが
所定の深さをもって垂直に形成されている。所定の零調
整用マスタMo と倍率調整用マスタMV は、それぞれこ
の零調整用マスタ格納穴88Aと倍率調整用マスタ格納
穴88Bに格納される。
【0063】なお、このマスタ格納台88は、トランス
ファーロボット44のハンド54の移動軌跡上に配設さ
れており、各マスタ格納穴88A、88Bもハンド54
の移動軌跡上に形成されている。これにより、マスタ格
納台88からトランスファーロボット44でマスタを取
り出し、測定台60に搬送することができる。
【0064】制御部は、内径測定装置10を構成する各
機器の駆動制御を行う。この制御部は、あらかじめ記憶
されたプログラムにしたがって各機器を駆動制御する。
【0065】前記のごとく構成された本実施の形態の内
径測定装置の作用は次のとおりである。
【0066】初めに初期設定を行う。まず、マスタ格納
台88に零調整用マスタMO と倍率調整用マスタMV
セットする。すなわち、零調整用マスタMo を零調整用
マスタ格納穴88Aに格納するとともに、倍率調整用マ
スタMV を倍率調整用マスタ格納穴88Bに格納する。
【0067】ここで、零調整用マスタM0 と倍率調整用
マスタMV は、それぞれ内径寸法d O 、dV が既知とさ
れている(ただし、dO ≠dV )。
【0068】また、各マスタはマスタ格納台88にセッ
トする際、その方向を統一してセットする。すなわち、
それぞれその内周面取り部Rが上側に向くように方向を
統一してセットされる。
【0069】以上のセッティングが完了したのち、オペ
レータは各マスタの内径寸法を管制部86に入力する。
【0070】次に、エアマイクロメータ62のキャリブ
レーションを行う。
【0071】まず、トランスファーロボット44が、マ
スタ格納台88から零調整用マスタMO を取り出し、異
物除去部16Aに搬送する。そして、その異物除去部1
6Aのワークホルダ100に零調整用マスタMo をセッ
トする。この零調整用マスタMo のセッティングは、次
のように行われる。
【0072】まず、零調整用マスタMO を把持したトラ
ンスファーロボット44のハンド54がワークホルダ1
00の上方に移動する。そして、その位置から所定距離
下降し、ワーク収容穴104に零調整用マスタMO を挿
入する。零調整用マスタMOがワーク収容穴104に挿
入されると、ハンド54による零調整用マスタMO の把
持が解除され、ハンド54は上方に退避する。
【0073】これにより、零調整用マスタMO がワーク
ホルダ100にセットされる。この際、零調整用マスタ
o は、内周面取り部Rが上側に向けられた状態でワー
クホルダ100にセットされる。
【0074】零調整用マスタMO がワークホルダ100
にセットされると、エアノズル110、110、…から
圧縮エアが噴射される。ワーク収容穴104に収容され
た零調整用マスタMo は、このエアノズル110、11
0、…から噴射される圧縮エアの求心作用によって、ワ
ーク収容穴104の中央にフロート支持される。
【0075】次に、回転テーブル130が回転駆動さ
れ、ピン120が所定の待機位置から挿入準備位置に移
動する。この後、ピン昇降用モータ136が駆動され、
ピン120が下降し、ワークホルダ100に保持された
零調整用マスタMo の内周部にピン120が挿入され
る。これにより、零調整用マスタMo の内周部に付着し
た異物が零調整用マスタMO の下部に押し出され、異物
回収穴106に回収される(内周部に異物が付着してい
る場合)。
【0076】この際、零調整用マスタMo は、ワークホ
ルダ100にフロート支持されているため、ピン120
をスムーズに挿入することができる。
【0077】また、内周面取り部Rが上側に向けられた
状態でワークホルダ100にセットされているため、こ
の内周面取り部Rをガイドとしてスムーズにピン120
を挿入することができる。
【0078】ピン120が零調整用マスタMo の下端ま
で貫通して挿入され、終端位置に到達すると、ピン昇降
用モータ136の駆動は一旦停止される。そして、ピン
昇降用モータ136が逆方向に駆動される。これによ
り、ピン120が上昇し、再び挿入準備位置に移動す
る。この後、回転テーブル130が回転駆動され、ピン
120は所定の待機位置に復帰する。
【0079】ピン120が所定の待機位置に復帰する
と、各エアノズル110、110、…からの圧縮エアの
供給が停止され、零調整用マスタMo がワークホルダ1
00から取り除かれる。すなわち、ワークホルダ100
の上方に待機していたトランスファーロボット44のハ
ンド54が下降し、零調整用マスタMo を把持して再び
上昇する。この後、零調整用マスタMo はトランスファ
ーロボット44によって内径測定部16Bへと搬送され
る。
【0080】一方、零調整用マスタMo がワークホルダ
100から取り除かれると、再び回転テーブル130が
回転駆動され、ピン120が所定の挿入準備位置に移動
する。この後、ピン昇降用モータ136が駆動され、ピ
ン120が洗浄位置まで下降してワーク収容穴104に
収容される。そして、ピン120がワークホルダ100
に収容されると、各エアノズル110から圧縮エアが噴
射され、ピン120は、このエアノズル110から噴射
された圧縮エアによって、異物除去時に付着した異物が
除去される。このエアの噴射は所定時間継続して行わ
れ、所定時間経過すると停止される。この後、ピン昇降
用モータ136が駆動され、ピン120は挿入準備位置
まで上昇する。そして、回転テーブル130が回転駆動
され、所定の待機位置に復帰する。
【0081】ワークホルダ100から回収された零調整
用マスタMo は、トランスファーロボット44によって
内径測定部16Bへと搬送される。そして、その内径測
定部16Bの測定台60にセットされる。この零調整用
マスタMO のセッティングは次のように行われる。
【0082】まず、零調整用マスタMO を把持したトラ
ンスファーロボット44のハンド54が測定台60の上
方に移動する。そして、その位置から垂直に下降する。
これにより、ハンド54に把持された零調整用マスタM
O が押圧リング66のワーク挿通穴76に挿入される。
この際、零調整用マスタMO は、内周面取り部Rが上側
に向けられた状態でワーク挿通穴76に挿入される。
【0083】零調整用マスタMO がワーク挿通穴76に
挿入されると、ハンド54による零調整用マスタMO
把持が解除される。解除後、ハンド54は一時上方に退
避する。
【0084】ハンド54の退避後、図示しない押圧手段
が駆動され、押圧リング66が測定台本体64に向けて
押圧される。これにより、保持リング68が押圧リング
66に押し潰され、その押し潰された保持リング68に
把持されて、零調整用マスタMO が測定台60に保持さ
れる。また、測定台60に保持された零調整用マスタM
O は、その先端がワーク受け穴74に挿入されるが、こ
の零調整用マスタMOとワーク受け穴74との間に形成
される隙間は、保持リング68が押し潰されることによ
ってシールされる。したがって、エア供給路70にエア
を供給しても、そのエアは隙間から漏れることはなく、
全て零調整用マスタMO の内周部に供給される。
【0085】以上のようにして零調整用マスタMO が測
定台60にセットされると、エア源80が駆動され、レ
ギュレータ82によって一定圧に調整された圧縮エアが
A/E変換器84を介して測定台60のエア供給路70
に供給される。このエア供給路70に供給された圧縮エ
アは、零調整用マスタMO の内周部を通って外部に排気
される。そして、このときの背圧がA/E変換器84に
よって検出され、電気信号として管制部86へと出力さ
れる。管制部86は、その電気信号として出力された零
調整用マスタMO の背圧データを内蔵するメモリに記憶
する。
【0086】零調整用マスタMO の測定が終了すると、
エアの供給が停止され、零調整用マスタMO のロックが
解除される。すなわち、押圧手段による押圧リング66
の押圧が解除され、保持リング68による締め付けが解
除される。
【0087】押圧リング66の押圧が解除されると、上
方に待機していたトランスファーロボット44のハンド
54が下降し、測定台60にセットされた零調整用マス
タM O を把持する。そして、そのまま上昇して測定台6
0から零調整用マスタMO を回収する。
【0088】回収された零調整用マスタMO は、トラン
スファーロボット44によってマスタ格納台88の元の
位置に戻される。
【0089】零調整用マスタMO の測定が終了すると、
次に、トランスファーロボット44は、マスタ格納台8
8から倍率調整用マスタMV を取り出し、異物除去部1
6Aに搬送する。異物除去部16Aに搬送された倍率調
整用マスタMV は、零調整用マスタMO と同様にしてワ
ークホルダ100にセットされ、ピン120の挿入によ
って内周部に付着した異物が除去される。そして、異物
除去後は、零調整用マスタMO と同様にして内径測定部
16Bに搬送される。また、ピン120も前記同様、異
物除去時に付着した異物が除去される。
【0090】異物除去部16Bで異物の除去が終了する
と、倍率調整用マスタMv は、零調整用マスタMO と同
様にトランスファーロボット44によって内径測定部1
6Bに搬送される。内径測定部16Bに搬送された倍率
調整用マスタMV は、零調整用マスタMO と同様にして
測定台60にセットされ、背圧の測定が行われる。測定
終了後は零調整用マスタMO と同様にしてマスタ格納台
88の元の位置に戻される。
【0091】以上のようにして、零調整用マスタMO
倍率調整用マスタMV の背圧測定が終了すると、管制部
86は、測定された零調整用マスタMO の背圧データと
倍率調整用マスタMV の背圧データ、及び、既知の内径
寸法dO 、dV に基づいて内径寸法の変化と背圧変化と
の関係(背圧特性)を求める。また、零調整用マスタM
O の背圧の測定値を測定の基準値に設定する。以下の測
定では、この零調整用マスタMO との背圧変化を検出す
ることにより、ワークWの内径寸法dの測定が行われ
る。
【0092】以上一連の操作により、測定の準備作業が
完了する。以後、パーツフィーダ22に収納されたワー
クWの測定が順次行われる。
【0093】まず、パーツフィーダ22が駆動され供給
口26からワークWが順次供給される。供給口26から
供給されたワークWは、コンベア40によって方向転換
装置42に搬送される。そして、その方向転換装置42
によって90度方向転換されて、垂直に立ち上げられ
る。この際、ワークWは内周面取り部Rが上側に向けら
れた状態で垂直に立ち上げられる。
【0094】垂直に立ち上げられたワークWは、トラン
スファーロボット44のハンド54に受け取られ、その
アーム52の旋回動作によって異物除去部16Aに搬送
される。
【0095】異物除去部16Aに搬送されたワークW
は、ワークホルダ100にセットされ、内周部に付着し
た異物の除去が行われる。このワーク内周部の異物除去
は次のように行われる。
【0096】まず、トランスファーロボット44のハン
ド54がワークホルダ100の上方に移動する。そし
て、その位置からアーム52が垂直に下降する。アーム
52は、所定量下降すると停止し、これによりワークW
がワーク収容穴104に挿入される。なお、このときワ
ークWは、内周面取り部Rが上側に向けられた状態でワ
ーク収容穴104に挿入される。
【0097】ワークWがワーク収容穴104に挿入され
ると、ハンド54によるワークWの把持が解除される。
この後、アーム52は上昇し、所定の高さの位置で待機
する。これにより、ワークWがワークホルダ100にセ
ットされる。
【0098】ワークWがワークホルダ100にセットさ
れると、エアノズル110、110、…から圧縮エアが
噴射される。ワーク収容穴104に収容されたワークW
は、このエアノズル110、110、…から噴射される
圧縮エアの求心作用によって、ワーク収容穴104の中
央にフロート支持される。
【0099】次に、回転テーブル130が回転駆動さ
れ、ピン120が所定の待機位置から挿入準備位置に移
動する。この後、ピン昇降用モータ136が駆動され、
ピン120が下降して、ワークホルダ100に保持され
たワークWの内周部にピン120が挿入される。これに
より、ワークWの内周部に付着した異物がワークWの下
部に押し出され、異物回収穴106に回収される(内周
部に異物が付着している場合)。
【0100】この際、ワークWは、ワークホルダ100
によってフロート支持されているため、ピン120をス
ムーズに挿入することができる。また、内周面取り部R
が上側に向けられた状態でワークホルダ100にセット
されているため、この内周面取り部Rをガイドとしてス
ムーズにピン120を挿入することができる。
【0101】なお、ピン120は圧力センサ122によ
ってピン圧が検出されており、このピン圧があらかじめ
設定された規定値以上になると、ピン120の挿入は中
止される。すなわち、ピン120にかかる圧力が規定値
以上になると、ピン昇降用モータ136の駆動が停止さ
れ、ピン120の下降が停止する。この後、ピン昇降用
モータ136が逆方向に回転駆動され、ピン120は挿
入準備位置まで上昇する。そして、回転テーブル130
が回転駆動されて、ピン120は所定の待機位置に復帰
する。
【0102】このように、ピン120は、あらかじめ設
定された規定値以上の圧力がかかると、挿入が中止され
るので、無理にピンを挿入することによる折れや詰まり
などを防止することができる。
【0103】ピン120がワークWの下端まで貫通して
挿入されると、ピン昇降用モータ136が駆動され、ピ
ン120が再び挿入準備位置まで上昇する。この後、回
転テーブル130が回転され、ピン120は所定の待機
位置に復帰する。
【0104】一方、ピン120が所定の待機位置に復帰
すると、各エアノズル110、110、…からの圧縮エ
アの供給が停止され、ワークWがワークホルダ100か
ら取り除かれる。すなわち、ワークホルダ100の上方
に待機していたトランスファーロボット44のハンド5
4が下降し、ワークWを把持して再び上昇する。この
後、ワークWはトランスファーロボット44によって内
径測定部16Bへと搬送される。
【0105】ワークWがワークホルダ100から取り除
かれると、再び回転テーブル130が回転駆動され、ピ
ン120が所定の挿入準備位置に移動する。この後、ピ
ン昇降用モータ136が駆動され、ピン120が下降し
て、ワーク収容穴104に収容される。そして、ピン1
20がワークホルダ100に収容されると、各エアノズ
ル110から圧縮エアが噴射され、これにより、ピン1
20に付着した異物が除去される。
【0106】エアの噴射は所定時間継続して行われ、所
定時間経過すると停止される。この後、ピン昇降用モー
タ136が駆動され、ピン120は挿入準備位置まで上
昇する。そして、回転テーブル130が回転され、所定
の待機位置に復帰する。
【0107】ワークホルダ100から回収されたワーク
Wは、前記のごとくトランスファーロボット44によっ
て内径測定部16Bへと搬送される。そして、その内径
測定部16Bの測定台60にセットされ、内径寸法が測
定される。この内径測定は次のように行われる。
【0108】まず、ワークWが押圧リング66のワーク
挿通穴76に挿入される。なお、このときワークWは内
周面取り部Rが上側に向けられた状態でワーク挿通穴7
6に挿入される。
【0109】次に、図示しない押圧手段が駆動され、押
圧リング66が測定台本体64に向けて押圧される。こ
れにより、保持リング68が押圧リング66に押し潰さ
れ、その押し潰された押圧リング66に把持されて、ワ
ークWが測定台60に保持される。
【0110】ワークWが測定台60に保持されると、エ
ア源80が駆動され、レギュレータ82によって一定圧
に調整された圧縮エアが、A/E変換器84を介して測
定台60のエア供給路70に供給される。このエア供給
路70に供給された圧縮エアは、ワークWの内周部を通
って外部に排気される。そして、このときの圧縮エアの
背圧がA/E変換器84によって検出され、電気信号と
して管制部86へと出力される。
【0111】管制部86は、A/E変換器84からの電
気信号に基づいてワークWの内径寸法dを演算する。す
なわち、あらかじめ求めた背圧特性に基づいて測定され
た背圧からワークWの内径寸法dを算出する。求められ
た内径寸法dは管制部86に備えられたモニタ(不図
示)に表示されるとともに、データとしてメモリに記録
される。そして、その測定された内径寸法dが所定の基
準を満たしているか否かが判定される。すなわち、所定
の基準を満たしたOKワークか、所定の基準を満たして
いないNGワークかが判定される。
【0112】なお、この判定の基準となる内径寸法は、
あらかじめ管制部86のメモリに記憶されているものと
する。
【0113】以上によりワークWの内径測定が終了す
る。測定が終了すると、エア源80の駆動が停止され、
測定台60によるワークWの保持が解除される。すなわ
ち、押圧手段(不図示)による押圧リング66の押圧が
解除され、保持リング68によるワークWの締め付けが
解除される。この後、ワークWはトランスファーロボッ
ト44によって測定台60から回収され、回収部18へ
と搬送される。
【0114】回収部18に搬送されたワークWは、判定
された結果に応じてOKワーク回収ボックス90AとN
Gワーク回収ボックス90Bとに分別されて回収され
る。すなわち、所定の基準を満足したOKワークならば
OKワーク回収ボックス90Aに回収され、所定の基準
を満足しないNGワークならばNGワーク回収ボックス
90Bに回収される。
【0115】なお、この分別回収は次のように行われ
る。測定台60からワークWを回収したトランスファー
ロボット44のハンド54は、そのワークWがOKワー
クの場合、OKワーク回収ボックス90Aの上方に移動
する。そして、その位置から所定量下降したのちワーク
Wの保持を解除する。これにより、ワークWは自重で落
下し、OKワーク回収ボックス90Aに回収される。一
方、測定台60から回収したワークWがNGワークの場
合、トランスファーロボット44のハンド54は、NG
ワーク回収ボックス90Bの上方に移動し、その位置か
ら所定量下降し、ワークWの保持を解除する。これによ
り、ワークWは自重で落下し、NGワーク回収ボックス
90Bに回収される。
【0116】以上一連の工程で1つのワークWの内径測
定が完了する。以下、同様の作業を順次繰り返し実施し
て、パーツフィーダ22に収容された全てのワークWを
測定する。
【0117】なお、異物除去時にピン120に規定値以
上の圧がかかって、ピン120の挿入が中止されたワー
クWは、NGワークとして内径測定をせずにNGワーク
回収ボックス90Bに回収する。すなわち、ピン120
が所定の待機位置に復帰したのち、トランスファーロボ
ット44がワークホルダ100からワークWを回収し、
回収部18へと搬送してNGワーク回収ボックス90B
に回収する。
【0118】以上説明したように、本実施の形態の内径
測定装置10では、あらかじめワークWの内周部に付着
した異物を除去した後、ワークWの内径測定を実施する
ようにしているので、内周部に異物が付着していること
による誤測定を防止でき、常に安定した正確な測定を行
うことができる。
【0119】また、異物除去時には、ワークWをワーク
ホルダ100によってフロート支持した状態でワークW
にピン120を挿入するようにしているので、無理なく
ピン120を挿入することができる。これにより、ピン
120の折れを防止しながら、確実にワークWにピン1
20を挿入することができる。
【0120】また、ワークWの内周部に形成された内周
面取り部Rの方向からピン120を挿入するようにして
いるので、これによっても無理なくピン120を挿入す
ることができる。
【0121】また、このように内周面取り部Rの方向を
統一することにより、内径測定部16Bで内径測定する
際も精度よくワークWの内径測定を行うことができる。
すなわち、内径測定部16Bでは、エアを内周面取り部
R側から供給する場合と、内周面取り部Rが形成されて
いない側から供給する場合とでは、その背圧値に若干狂
いが生じることから、このように内周面取り部Rの方向
を統一することにより、精度よく内径測定を行うことが
できる。
【0122】なお、本実施の形態の内径測定装置10で
は、ピン120を挿入してワークWの内周部に付着した
異物を除去するようにしているが、異物の除去手段は、
これに限定されるものではない。たとえば、ワークWの
内周部にエアや水などの流体を噴射し、その圧力で異物
を除去するようにしてもよい。
【0123】また、本実施の形態ではワークホルダ10
0の内周部から噴射するエアによってピン120に付着
した異物を除去するようにしているが、ピン120の洗
浄手段は、これに限定されるものではない。たとえば、
水等の流体を吹き付けてピン120を洗浄するようにし
てもよいし、また、スポンジ等でピン120を挟み付
け、この状態でピン120を引き上げることによって、
ピン120を洗浄するようにしてもよい。
【0124】また、本実施の形態では、ワークホルダ1
00がピン120の洗浄手段を兼ねているが、別途専用
の洗浄手段を設けてもよい。
【0125】また、ピン120は、きわめて細いものと
なるので、折れる場合があり、このことからピン120
の折れを検出する手段を設けることが好ましい。
【0126】図11は、ピン120の折れを検出するピ
ン折れ検出機構140を備えた異物除去部16Aの構成
を示す側面図である。このピン折れ検出機構140は、
圧縮エアが噴出するジェットノズル142にピン120
の先端を挿入し、その背圧変化を検出することによって
ピン120の折れを検出する。
【0127】ジェットノズル142は、図11に示すよ
うに、ワークホルダ100のワーク収容穴104の下部
同軸上に設置され、図示しないエア源からレギュレータ
144、A/E変換器146を介して圧縮エアが供給さ
れる。A/E変換器146は、ジェットノズル142か
ら噴射される圧縮エアの背圧を電気信号に変換し、判定
部148に出力する。判定部148は、この電気信号に
基づいてピン120の折れを検出する。
【0128】以上のように構成されたピン折れ検出機構
140の作用は次のとおりである。
【0129】まず、折れていないピン120がジェット
ノズル142に挿入され、この状態でジェットノズル1
42から圧縮エアが噴射される。判定部148は、この
とき検出される背圧値を基準値としてメモリに記憶す
る。
【0130】上述したように、異物除去時にピン120
はワークWの内周部に貫通して挿入される。この際、ピ
ン120は、挿入準備位置から所定の終端位置まで下降
してワークWの内周部に挿入される。この終端位置まで
ピン120が下降すると、ピン120は、その先端部が
ジェットノズル142に挿入される(ピン120が折れ
ていない場合)。
【0131】ピン120が終端位置まで下降すると、図
示しないエア源が駆動され、ジェットノズル142から
圧縮エアが噴射される。このときの背圧値がA/E変換
器146によって電気信号として判定部148に出力さ
れる。
【0132】判定部148は、検出された背圧値とあら
かじめ求めた背圧値の基準値とを比較し、その背圧値が
基準値と一致していればピン120に折れは生じていな
いと判定する。
【0133】すなわち、ピン120に折れが生じている
と、ピン120がピン折れ検出位置に到達しても、ピン
120の先端はジェットノズル142の先端に挿入され
ない。したがって、この状態でジェットノズル142か
ら圧縮エアを噴射しても、その背圧値は基準値と一致せ
ず、これにより、ピン120に折れが生じていることを
検出することができる。
【0134】一方、ピン120に折れが生じていない場
合は、ピン120がピン折れ検出位置に到達すると、ピ
ン120の先端はジェットノズル142の先端に挿入さ
れる。したがって、この状態でジェットノズル142か
ら圧縮エアを噴射すると、その背圧値は基準値と一致す
るので、これにより、ピン120に折れが生じていない
ことを検出することができる。
【0135】このようにピン120の折れを検出するこ
とにより、ピン120が折れた状態で異物除去作業が行
われるのを防止でき、常に安定した状態で内径測定を行
うことができる。
【0136】また、上記のようにピン120の折れを検
出することにより、ピン120の折れの検出と同時にピ
ン120に付着した異物の除去も行うことができる。す
なわち、上記のようにピン120をジェットノズル14
2に挿入し、ジェットノズル142から圧縮エアを噴射
することにより、ピン120に異物が付着している場合
には、その異物を吹き飛ばすことができ、これにより、
ピン120の折れの検出と同時にピン120に付着した
異物の除去を行うことができる。
【0137】なお、ピン120の折れ検出は、ワークW
の異物除去を行うたびに行い、また、基準値の設定は、
ピン120を交換するたびに行うものとする。
【0138】なお、ピン120の折れ検出機構は、上記
のものに限定されるものではなく、この他、ピン120
をCCDカメラ等で撮像し、その画像データを画像処理
することによってピン120の折れを検出するようにし
てもよい。また、所定地点にピン120を移動させ、そ
のときのピン120の先端の接触の有無をタッチセンサ
で検出することによって、ピン120の折れを検出する
ようにしてもよい。
【0139】また、本実施の形態では、異物除去部16
Aにおいて、ワークWをワークホルダ100によってフ
ロート支持するようにしているが、ワークWの保持方法
は、これに限定されるものではなく、ワークWを軸線に
対して直交する方向にある程度の自由度をもって保持で
きる構造のものであればよい。
【0140】なお、本実施の形態のように、エアでフロ
ート支持することにより、ワークWの外径測定も行うこ
とができる。
【0141】図12は、ワークWの外径を測定する外径
測定機構150を備えた異物除去部16Aの構成を示す
側面図である。この外径測定機構150は、内径測定部
16Bと同様にワークホルダ100のエアノズル11
0、110、…から吹き出されるエアの背圧を検出する
ことによりワークWの外径を測定する。
【0142】ワークホルダ100のワーク収容穴104
の内周に配置されたニップル112、112、…には、
図示しないエア源から、レギュレータ152、A/E変
換器154を介して圧縮エアが供給される。ニップル1
12、112、…に供給された圧縮エアは、ワークWと
ワーク収容穴104との隙間を通って外部へと噴出され
る。A/E変換器154は、このときの圧縮エアの背圧
を検出し、電気信号に変換して外径測定用管制部156
に出力する。外径測定用管制部156は、この電気信号
に基づいてワークWの外径寸法を算出する。
【0143】以上のように構成された外径測定機構15
0の作用は次のとおりである。
【0144】零調整用マスタMo が異物除去のためにワ
ークホルダ100にセットされ、エアノズル110、1
10、…から噴射される圧縮エアによってフロート支持
されると、そのエアノズル110、110、…から噴射
された圧縮エアの背圧がA/E変換器154によって検
出される。外径測定用管制部156は、このA/E変換
器154によって検出された背圧データを内蔵するメモ
リに記憶する。
【0145】なお、この零調整用マスタMo は外径寸法
o が既知であるものとし、オペレータは、測定前にこ
の零調整用マスタMo の外径寸法Do をあらかじめ外径
測定用管制部156に入力しておくものとする。
【0146】同様に倍率整用マスタMv が異物除去のた
めにワークホルダ100にセットされ、エアノズル11
0、110、…から噴射される圧縮エアによってフロー
ト支持されると、そのエアノズル110、110、…か
ら噴射される圧縮エアの背圧がA/E変換器154によ
って検出され、外径測定用管制部156へと出力され
る。外径測定用管制部156は、このA/E変換器15
4によって検出された背圧データを内蔵するメモリに記
憶する。
【0147】なお、この倍率整用マスタMv も外径寸法
o が既知であるものとし、オペレータは、測定前にこ
の倍率整用マスタMv の外径寸法Dv をあらかじめ外径
測定用管制部156に入力しておくものとする。
【0148】以上のようにして、零調整用マスタMO
倍率調整用マスタMV の背圧測定が終了すると、外径測
定用管制部156は測定された零調整用マスタMO の背
圧データと倍率調整用マスタMV の背圧データ、及び、
既知の外径寸法DO 、DV に基づいて外径寸法の変化と
背圧変化との関係(背圧特性)を求める。また、零調整
用マスタMO の背圧の測定値を測定の基準値に設定す
る。
【0149】同様に倍率整用マスタMv が異物除去のた
めにワークホルダ100にセットされ、エアノズル11
0、110、…から噴射される圧縮エアによってフロー
ト支持されると、そのエアノズル110、110、…か
ら噴射される圧縮エアの背圧がA/E変換器154によ
って検出され、外径測定用管制部156へと出力され
る。外径測定用管制部156は、このA/E変換器15
4によって検出された背圧データを内蔵するメモリに記
憶する。
【0150】ワークWも上記同様にワークホルダ100
にセットされ、エアノズル110、110、…から噴射
される圧縮エアによってフロート支持されると、そのエ
アノズル110、110、…から噴射される圧縮エアの
背圧がA/E変換器154によって検出され、外径測定
用管制部156へと出力される。外径測定用管制部15
6は、このA/E変換器154によって検出された背圧
データと背圧特性とからワークWの外径寸法Dを算出す
る。算出された外径寸法Dは、外径測定用管制部156
に備えられたモニタ(不図示)に表示されるとともに、
データとして外径測定用管制部156に内蔵されたメモ
リに記録される。
【0151】このように、本実施の形態のワークホルダ
100を使用することによりワークWのフロート支持と
同時にワークWの外径測定も行うことができる。
【0152】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
内径測定をする前に予め異物除去手段でワーク内周部に
付着した異物を取り除くようにしているので、常に正確
な測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内径測定装置の一実施形態を示す
全体構成図
【図2】パーツフィーダの選別部の構成を示す概略図
【図3】投光・受光センサの説明図
【図4】搬送部の構成を示す概略図
【図5】ワークホルダの構成を示す縦断面図
【図6】ワークホルダの構成を示す横断面図
【図7】異物除去部の構成を示す概略図
【図8】内径測定部の構成を示す概略図
【図9】測定台の構成を示す縦断面図
【図10】ワークの構成を示す断面図
【図11】ピン折れ検出機構を備えた異物除去部の構成
を示す概略図
【図12】外周測定機構を備えた異物除去部の構成を示
す概略図
【符号の説明】
10…内径測定装置、12…供給部、14…搬送部、1
6A…異物除去部、16B…内径測定部、18…回収
部、20…マスタ格納部、22…パーツフィーダ、23
…選別部、24…搬送路、26…供給口、28…ストッ
パ、30…投光・受光センサ、30A…投光素子、30
B…受光素子、34…エアノズル、36…戻し口、40
…コンベア、42…方向転換装置、44…トランスファ
ーロボット、46…クランパ、46A、46B…クラン
プ爪、48…回転軸、50…ロッド、52…アーム、5
4…ハンド、54A、54B…クランプ爪、60…測定
台、62…エアマイクロメータ、64…測定台本体、6
6…押圧リング、68…保持リング、70…エア供給
路、72…凹部、74…ワーク受け穴、76…ワーク挿
通穴、78…押圧面、80…エア源、82…レギュレー
タ、84…A/E変換器、86…管制部、90A…OK
ワーク回収ボックス、90B…NGワーク回収ボック
ス、100…ワークホルダ、102…ピン挿入装置、1
04…ワーク収容穴、106…異物回収穴、108…ニ
ップル取付穴、110…エアノズル、112…ニップ
ル、120…ピン、122…圧力センサ、124…アー
ム、126…昇降体、128…支柱、130…回転テー
ブル、132…ネジ棒、134…軸受部、136…ピン
昇降用モータ、140…ピン折れ検出機構、142…ジ
ェットノズル、144…レギュレータ、146…A/E
変換器、148…判定部、150…外径測定機構、15
2…レギュレータ、154…A/E変換器、156…外
径測定用管制部、W…ワーク、R…内周面取り部、T…
外周面取り部、d…内径、D…外径

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状に形成されたワークの一端から圧
    縮エアを供給し、その背圧を検出することにより、ワー
    クの内径を測定する内径測定装置において、 ワークの内周部に付着した異物を除去する異物除去手段
    を備え、該異物除去手段でワーク内周部の異物を除去し
    たのちワークの内径測定を行うことを特徴とする内径測
    定装置。
  2. 【請求項2】 前記異物除去手段は、 ワークを保持するワーク保持手段と、 前記ワーク保持手段に保持されたワークの内周部にピン
    を挿入するピン挿入手段と、からなり、前記ワーク保持
    手段に保持されたワークの内周部に前記ピン挿入手段で
    ピンを挿入することにより、ワーク内周部の異物を除去
    することを特徴とする請求項1に記載の内径測定装置。
  3. 【請求項3】 前記ワーク保持手段は、 本体と、 前記本体に形成され、ワークを軸線に沿って収容するワ
    ーク収容穴と、 前記ワーク収容穴の内周面に等間隔に配置されたエアノ
    ズルと、 前記エアノズルから前記ワーク収容穴の中心に向けて圧
    縮エアを噴射するエア噴射手段と、からなり、前記エア
    ノズルから吹き出される圧縮エアの求心作用でワークを
    前記ワーク収容穴の中央部にフロート支持することを特
    徴とする請求項2に記載の内径測定装置。
  4. 【請求項4】 前記エアノズルから吹き出される圧縮エ
    アの背圧を検出して、前記ワーク収容穴に収容されたワ
    ークの外径を測定する外径測定手段を備えたことを特徴
    とする請求項3に記載の内径測定装置。
  5. 【請求項5】 前記ピンを洗浄するピン洗浄手段を備え
    たことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の内
    径測定装置。
  6. 【請求項6】 前記ピン洗浄手段は、前記ワーク保持手
    段であり、前記ワーク収容穴にピンを収容し、前記エア
    ノズルから噴射する圧縮エアで前記ピンに付着した異物
    を除去することを特徴とする請求項5に記載の内径測定
    装置。
  7. 【請求項7】 前記ピンにかかる圧力を検出する圧力検
    出手段を備え、該圧力検出手段で検出された圧力が、あ
    らかじめ設定した値以上になると、前記ピン挿入手段は
    前記ピンの挿入を中止することを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5又は6に記載の内径測定装置。
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JP2008224443A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Tokyo Seimitsu Co Ltd 内径測定装置、及び内径測定方法
CN106949803A (zh) * 2017-04-19 2017-07-14 苏州普费勒精密量仪有限公司 一种柔性浮动测量装置
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