JP2003113805A - 油圧駆動装置 - Google Patents

油圧駆動装置

Info

Publication number
JP2003113805A
JP2003113805A JP2001304845A JP2001304845A JP2003113805A JP 2003113805 A JP2003113805 A JP 2003113805A JP 2001304845 A JP2001304845 A JP 2001304845A JP 2001304845 A JP2001304845 A JP 2001304845A JP 2003113805 A JP2003113805 A JP 2003113805A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
differential pressure
reducing valve
valve
differential
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001304845A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutaka Tsuriga
靖貴 釣賀
Takashi Kanai
隆史 金井
Junya Kawamoto
純也 川本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nachi Fujikoshi Corp
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nachi Fujikoshi Corp, Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Nachi Fujikoshi Corp
Priority to JP2001304845A priority Critical patent/JP2003113805A/ja
Publication of JP2003113805A publication Critical patent/JP2003113805A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】LSシステムを備えた油圧駆動装置において、
複合動作から単独動作への移行時に不連続なアクチュエ
ータスピードの変化を発生せず、優れた操作性を実現で
きるようにする。 【解決手段】油圧ポンプ2の吐出圧とアクチュエータ3
a,3b,3cの最高負荷圧との差圧を絶対圧として出
力する差圧減圧弁11が設けられ、差圧減圧弁11の出
力圧が目標補償差圧として圧力補償弁の受圧部70c,
…に導かれる。エンジン回転数検出回路13はエンジン
回転数に応じた圧力を絶対圧として出力する差圧減圧弁
51を有し、その出力圧はLS制御弁12bの受圧部1
2dに目標LS差圧として導かれると共に、差圧減圧弁
51の出力ポートは差圧減圧弁11の油圧源ポートにつ
ながれ、差圧減圧弁51の出力圧が油圧源として差圧減
圧弁11に導かれ、差圧減圧弁11の出力圧の上限を差
圧減圧弁51の出力圧に制限する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械に用いられるLS制御方式の油圧駆動装置に係
わり、特に、油圧ポンプの吐出圧が複数のアクチュエー
タの最高負荷圧より目標差圧だけ高くなるようロードセ
ンシング制御しかつ複数の流量制御弁の前後差圧を制御
する圧力補償弁のそれぞれの目標補償差圧を油圧ポンプ
の吐出圧と複数のアクチュエータの最高負荷圧との差圧
により設定すると共に、ロードセンシング制御の目標差
圧をエンジン回転数に依存する可変値として設定する油
圧駆動装置に関する。 【0002】 【従来の技術】油圧ポンプの吐出圧が複数のアクチュエ
ータの最高負荷圧より目標差圧だけ高くなるようロード
センシング制御する油圧駆動装置はロードセンシングシ
ステム(以下、適宜LSシステムという)と呼ばれ、複
数の流量制御弁の前後差圧をそれぞれ圧力補償弁により
制御し、複数のアクチュエータを同時に駆動する複合操
作時に負荷圧の大小に係わらず流量制御弁の開口面積に
応じた比率で圧油を供給できるようにしている。 【0003】このようなLSシステムでは、油圧ポンプ
の吐出圧と複数のアクチュエータの最高負荷圧との差圧
(以下、LS差圧という)を圧力補償弁に導き、圧力補
償弁のそれぞれの目標補償差圧をLS差圧により設定す
ることが一般的に行われており、これにより複数のアク
チュエータを同時に駆動する複合動作時に、油圧ポンプ
の吐出流量が複数の流量制御弁の要求する流量に満たな
いサチュレーション状態になったときでも、サチュレー
ションの程度に応じてLS差圧が低下し、これに伴って
圧力補償弁の目標補償差圧も小さくなるため、油圧ポン
プの吐出流量をそれぞれのアクチュエータが要求する流
量の比に再分配することができる。 【0004】このようなLSシステムにおいて、特開平
10−89304号公報には、油圧ポンプの吐出圧と複
数のアクチュエータの最高負荷圧との差圧を絶対圧とし
て出力する差圧減圧弁を設け、この差圧減圧弁の出力圧
を複数の圧力補償弁に導き、それぞれの目標補償差圧を
設定するようにしたものが記載されている。 【0005】また、特開平10−196604号公報に
は、油圧ポンプを駆動するエンジンの回転数に依存する
圧力を絶対圧として出力する差圧減圧弁を設け、この差
圧減圧弁の出力圧をLS制御レギュレータに導き、ロー
ドセンシング制御の目標差圧(以下、目標LS差圧とい
う)をエンジンの回転数に依存する可変値として設定し
た油圧駆動装置が記載されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術には、複数のアクチュエータを同時に駆動する複合
動作からそれらの1つを駆動する単独動作に移行する場
合に、アクチュエータの不連続な加速を生じ、操作性の
低下が発生するという問題がある。 【0007】つまり、複数のアクチュエータを同時に駆
動する複合動作で、油圧ポンプの吐出流量が不足するサ
チュレーション状態が生じた場合、サチュレーションの
程度に応じてLS差圧が低下し、これに伴って圧力補償
弁の目標補償差圧も小さくなるため、各流量制御弁では
油圧ポンプの吐出流量をそれぞれのアクチュエータが要
求する流量の比に再分配することができる。これにより
各流量制御弁に対する操作レバーの入力比に応じて全体
のアクチュエータスピードが低下することになり、複合
動作時に、特定のアクチュエータが停止してしまうこと
なく、操作性を維持することが可能になる。 【0008】しかし、その後、単独動作に移行した場
合、油圧ポンプの吐出流量は、そのアクチュエータの要
求流量に応じて減少するようロードセンシング制御され
る。この場合、油圧ポンプやLS制御レギュレータの応
答遅れから、アクチュエータの要求流量の減少に油圧ポ
ンプの吐出流量の制御が追いつかず、油圧ポンプの吐出
圧が一時的に上昇する。その結果、LS差圧が過渡的に
上昇し、圧力補償弁の目標補償差圧が上昇する。その結
果、複合動作から単独動作への移行において、アクチュ
エータはサチュレーション分の速度低下から設定速度へ
の上昇にとどまらず、大きく加速することになる。この
現象により、複合動作から単独動作への移行時にアクチ
ュエータの不連続な加速が生じ、操作性が著しく低下し
てしまう。 【0009】本発明の目的は、LSシステムを備えた油
圧駆動装置において、複合動作から単独動作への移行時
に不連続なアクチュエータスピードの変化を発生せず、
優れた操作性を実現できるようにすることである。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、エンジンと、このエンジンにより駆動さ
れる可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐
出された圧油により駆動される複数のアクチュエータ
と、前記油圧ポンプから複数のアクチュエータに供給さ
れる圧油の流量を制御する複数の流量制御弁と、前記複
数の流量制御弁の前後差圧をそれぞれ制御する複数の圧
力補償弁と、前記油圧ポンプの吐出圧が前記複数のアク
チュエータの最高負荷圧より目標差圧だけ高くなるよう
ロードセンシング制御するポンプ制御手段と、前記エン
ジンの回転数に依存する圧力を絶対圧として出力する第
1差圧減圧弁を含むエンジン回転数検出回路とを備え、
前記複数の圧力補償弁のそれぞれの目標補償差圧を前記
油圧ポンプの吐出圧と前記複数のアクチュエータの最高
負荷圧との差圧により設定すると共に、前記第1差圧減
圧弁の出力圧を前記ポンプ制御手段に導き、前記ロード
センシング制御の目標差圧を前記エンジンの回転数に依
存する可変値として設定した油圧駆動装置において、前
記油圧ポンプの吐出圧と前記複数のアクチュエータの最
高負荷圧との差圧を絶対圧として出力する第2差圧減圧
弁を更に備え、この第2差圧減圧弁の出力圧を前記複数
の圧力補償弁に導きそれぞれの目標補償差圧を設定する
と共に、前記第2差圧減圧弁の油圧源ポートを前記第1
差圧減圧弁の出力ポートに接続し、その第1差圧減圧弁
の出力圧を油圧源として前記第2差圧減圧弁に導くもの
とする。 【0011】このように第2差圧減圧弁を設け、第2差
圧減圧弁の出力圧を複数の圧力補償弁に導きそれぞれの
目標補償差圧を設定すると共に、第2差圧減圧弁の油圧
源ポートを第1差圧減圧弁の出力ポートに接続し、第1
差圧減圧弁の出力圧を油圧源として第2差圧減圧弁に導
くことにより、第2差圧減圧弁の出力圧の上限が第1差
圧減圧弁の出力圧に制限され、複合動作から単独動作へ
の移行時に圧力補償弁の目標補償差圧の上昇を抑えるこ
とができる。その結果、アクチュエータスピードの不連
続な上昇を防止することができ、優れた操作性を実現す
ることができる。 【0012】また、第2差圧減圧弁の出力圧の上限は第
1差圧減圧弁の出力圧(目標LS差圧)に制限されるた
め、微操作を意図した作業でエンジン回転数を下げた場
合、それに応じて第1差圧減圧弁の出力圧が下がり、目
標LS差圧が低下すると共に、それに応じて第2差圧減
圧弁の出力圧の上限も低下するため、複数の圧力補償弁
の目標補償差圧の上限もそれに応じて低下し、エンジン
回転数が定格回転数にあるときと同様、アクチュエータ
スピードの不連続な変化は発生せず、優れた操作性を実
現することができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。 【0014】図1は本発明の一実施の形態に係わる油圧
駆動装置を示す図である。 【0015】図1において、本実施の形態に係わる油圧
駆動装置は、エンジン1と、このエンジン1により駆動
されるメインポンプとしての可変容量型の油圧ポンプ2
及び固定容量型のパイロットポンプ30と、メインの油
圧ポンプ2から吐出された圧油により駆動される複数の
アクチュエータ3a,3b,3cと、油圧ポンプ2の供
給油路5に接続され、油圧ポンプ2からアクチュエータ
3a,3b,3cに供給される圧油の流量と方向をそれ
ぞれ制御する複数の流量制御弁(メインスプール)4
a,4b,4c及び油圧ポンプ2の吐出圧Psと複数の
アクチュエータ3a,3b,3cの最高負荷圧との差圧
(LS差圧)を絶対圧として出力する差圧減圧弁11を
含むコントロールバルブ4と、油圧ポンプ2の傾転(容
量)を制御するポンプ傾転制御機構12と、エンジン回
転数に依存する圧力を絶対圧として出力する差圧減圧弁
51を含むエンジン回転数検出回路13とを備えてい
る。 【0016】本実施の形態に係わる油圧駆動装置は例え
ば油圧ショベルに搭載されるものであり、アクチュエー
タ3a,3b,3cは例えばそれぞれ油圧ショベルのブ
ームシリンダ、アームシリンダ、旋回モータである。油
圧ショベルは下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋
回体と、上部旋回体に上下方向に回動可能に装備された
ブーム、アーム、バケットからなるフロント作業機構を
有し、ブームシリンダ3a及びアームシリンダ3bはブ
ーム及びアームを上下方向に回動し、旋回モータ3cは
下部走行体に対し上部旋回体を旋回駆動する。 【0017】複数の流量制御弁4a,4b,4cは、そ
れぞれ、クローズドセンタ型の複数の流量制御弁6a,
6b,6cと、これら複数の流量制御弁6a,6b,6
cのメータイン絞り部61,62の前後差圧を同じ値に
制御する複数の圧力補償弁7a,7b,7cとで構成さ
れている。 【0018】流量制御弁6a,6b,6cはそれぞれ図
示しない操作レバーの操作により切り換え操作され、そ
の操作レバーの操作量に応じてメータイン絞り部61又
は62の開口面積が決まる。 【0019】複数の圧力補償弁7a,7b,7cは、そ
れぞれ、流量制御弁6a,6b,6cのメータイン絞り
部61,62の上流に設置された前置きタイプ(ビフォ
アオリフィスタイプ)であり、圧力補償弁7aは1対の
対向する受圧部70a,70bと開方向作動の受圧部7
0cとを有し、受圧部70a,70bに流量制御弁6a
の上流側及び下流側の圧力がそれぞれ導かれ、受圧部7
0cに差圧減圧弁11の出力圧(通常は、LS差圧相当
の絶対圧)が導かれ、その出力圧を目標補償差圧として
流量制御弁6aの前後差圧を制御する。圧力補償弁7
b,7cも同様に構成されている。 【0020】このように圧力補償弁7a,7b,7cの
受圧部70cに差圧減圧弁11の出力圧が導かれ、その
出力圧を目標差圧としてそれぞれの流量制御弁6a,6
b,6cのメータイン絞り部61,62の前後差圧を制
御することにより、流量制御弁6a,6b,6cのメー
タイン絞り部61又は62の前後差圧はともに同じ値に
なるように制御され、流量制御弁6a,6b,6cの要
求流量は差圧減圧弁11の出力圧とそれぞれの開口面積
との積で表されるものとなる。ここで、差圧減圧弁11
の出力圧は、通常は油圧ポンプ2の吐出圧と最高負荷圧
との差圧に等しい(後述)。その結果、負荷圧の大小に
係わらず、また油圧ポンプ2の吐出流量が要求流量に満
たないサチュレーション状態になっても、流量制御弁6
a,6b,6cのメータイン絞り部61又は62の開口
面積に応じた比率で圧油を供給することができる。複数
の流量制御弁6a,6b,6cには、それぞれ、アクチ
ュエータ3a,3b,3cの駆動時にそれらの負荷圧を
取り出す負荷ポート60a,60b,60cが設けら
れ、これら負荷ポート60a,60b,60cに取り出
された負荷圧のうちの最高の圧力が負荷ライン8a,8
b,8c、8d及びシャトル弁9a,9bを介して信号
ライン10に検出され、この圧力が上記最高負荷圧とし
てLS制御弁12bの受圧部12eに導かれる。 【0021】差圧減圧弁11は、出力圧を増やす側に位
置する受圧部11aと出力圧を減らす側に位置する受圧
部11b,11cを有し、受圧部11aに油圧ポンプ2
の吐出圧が導かれ、受圧部11b,11cにそれぞれ信
号ライン10に検出された最高負荷圧と自己の出力圧が
導かれ、これらの圧力のバランスで油圧ポンプ2の吐出
圧と最高負荷圧との差圧(LS差圧)を絶対圧として出
力する。この差圧減圧弁11の出力圧は、上記のように
圧力補償弁7a,7b,7cの受圧部70c,…に導か
れる。 【0022】ポンプ傾転制御機構12は、油圧ポンプ2
の吐出圧が高くなると油圧ポンプ2の傾転を減らす馬力
制御傾転アクチュエータ12aと、油圧ポンプ2の吐出
圧が複数のアクチュエータ3a,3b,3cの最高負荷
圧より目標差圧だけ高くなるようロードセンシング制御
するLS制御弁12b及びLS制御傾転アクチュエータ
12cとを備えている。 【0023】LS制御弁12bは、アクチュエータ12
cを増圧し油圧ポンプ2の傾転を減らす側に位置する受
圧部12dと、アクチュエータ12cを減圧し油圧ポン
プ2の傾転を増やす側に位置する受圧部12e,12f
とを有し、受圧部12dには油圧ポンプ2の吐出圧が導
かれ、受圧部12eにはアクチュエータ3a,3b,3
cの最高負荷圧が導かれ、受圧部12fにはエンジン回
転数検出回路13の差圧減圧弁51の出力圧がロードセ
ンシング制御の目標差圧(目標LS差圧)として導かれ
ている。 【0024】エンジン回転数検出回路13は、流量検出
弁50と上記の差圧減圧弁51とを有し、流量検出弁5
0は可変の絞り部50aを有しかつその絞り部50aが
パイロットポンプ30の吐出ライン31に配置されてい
る。吐出ライン31は流量検出弁50の上流側のライン
31aと下流側のライン31bを有し、下流側のライン
31bには、パイロット油圧源としての元圧を規定する
リリーフ弁32が接続され、ライン31bは、例えば流
量制御弁6a,6b,6cを切換操作するためのパイロ
ット圧を生成するリモコン弁(図示せず)へと接続され
ている。 【0025】流量検出弁50は吐出ライン31を流れる
圧油の流量を絞り部50aの前後差圧の変化として検出
し、その前後差圧をロードセンシング制御の目標LS差
圧として用いるためのものである。ここで、吐出ライン
31を流れる圧油の流量はパイロットポンプ30の吐出
流量であり、この吐出流量はエンジン1の回転数によっ
て変化するため、吐出ライン31を流れる圧油の流量を
検出することはエンジン1の回転数を検出することであ
る。例えば、エンジン1の回転数が低下すれば当該流量
が減少し、絞り部50aの前後差圧は低下する。 【0026】また、絞り部50aは開口面積が連続的に
変化する可変絞り部として構成されており、流量検出弁
50は更に開方向作動の受圧部50bと絞り方向作動の
受圧部50c及びバネ50dを有し、受圧部50bに可
変絞り部50aの上流側圧力(ライン31aの圧力)が
導かれ、受圧部50cに可変絞り部50aの下流側圧力
(ライン31bの圧力)が導かれ、可変絞り部51a自
身の前後差圧に依存してその開口面積を変化させる構成
となっている。このように流量検出弁50を構成し、可
変絞り部50aの前後差圧を目標LS差圧として用いる
ことにより、エンジン回転数に応じたサチュレーション
現象の改善が図れ、エンジン回転数を低く設定した場合
に良好な微操作性が得られる。なお、この点は特開平1
0−196604号公報に詳しい。 【0027】差圧減圧弁51は、エンジン回転数に依存
する圧力として可変絞り部50aの前後差圧を絶対圧と
して出力するエンジン回転数検出弁であり、出力圧を増
やす側に位置する受圧部51aと出力圧を減らす側に位
置する受圧部51b,51cを有し、受圧部51aに可
変絞り部50aの上流側圧力が導かれ、受圧部51b,
51cにそれぞれ可変絞り部50aの下流側圧力と自己
の出力圧が導かれ、これらの圧力のバランスでライン3
1bの圧力を基に可変絞り部50aの前後差圧を絶対圧
として出力する。この差圧減圧弁51の出力ポートは信
号ライン53を介してLS制御弁12bの受圧部12f
に接続され、差圧減圧弁51の出力圧が目標LS差圧と
して受圧部12fに導かれる。その結果、エンジン回転
数に応じたアクチュエータスピードの設定が可能とな
る。 【0028】また、差圧減圧弁51の出力ポートは信号
ライン53,54を介して差圧減圧弁11の油圧源ポー
ト(一次圧ポート)につながれ、差圧減圧弁51の出力
圧(目標LS差圧相当の絶対圧)が油圧源として差圧減
圧弁11に導かれる。その結、果差圧減圧弁11の出力
圧の上限は差圧減圧弁51の出力圧(目標LS差圧相当
の絶対圧)に制限される。 【0029】次に、本実施の形態の動作を比較例と対比
して説明する。 【0030】図2は、比較例として図1に示した差圧減
圧弁11の油圧源ポートをエンジン回転数検出回路13
の差圧減圧弁51ではなく、パイロットポンプ30の吐
出ライン31,31bに接続したものである。この構成
は、特開平10−196604号公報に記載の従来技術
に差圧減圧弁11を付加し、圧力補償弁7a,7b,7
cに油圧ポンプ2の吐出圧と複数のアクチュエータ3
a,3b,3cの最高負荷圧との差圧を絶対圧として導
くようにした構成に相当する。 【0031】図3は、図2に示した比較例の動作原理を
示す図である。図3の上段は複合動作から単独動作への
移行時のアクチュエータ要求流量とポンプ吐出流量の変
化を、中段は同移行時の圧力補償弁7a,7b,7cの
目標補償差圧の変化を、下段は同移行時のアクチュエー
タスピードの変化を示す。 【0032】図2の比較例においては、アクチュエータ
3a,3b,3cの2つ又は3つを同時に駆動する複合
動作からそれらの1つを駆動する単独動作に移行する場
合に、操作性の低下が発生する。 【0033】複数のアクチュエータ3a,3b,3cの
2つ又は3つを同時に駆動する複合動作において、駆動
している全てのアクチュエータに対する要求流量の総和
が油圧ポンプ2の吐出可能な最大流量を越えた場合、図
3の上段に示すように油圧ポンプ2の吐出流量が不足す
るサチュレーション状態が発生する。 【0034】この場合、流量制御弁4a,4b,4cに
おいては、それぞれのアクチュエータ3a,3b,3c
ヘの流量の再分配が行われる。つまり、油圧ポンプ2の
吐出圧をPs、アクチュエータ3a,3b,3cの最高
負荷圧をPLmax、油圧ポンプ2の吐出圧と最高負荷圧と
の差圧(LS差圧)をΔPLS、差圧減圧弁11の出力圧
をPLS、アクチュエータ3a,3b,3cに係わる圧力
補償弁7a,7b,7cの目標補償差圧をPcとする
と、 Pc=PLS PLS=ΔPLS=Ps‐PLmax であるため、アクチュエータ3a,3b,3cに係わる
圧力補償弁7a,7b,7cの目標補償差圧Pcは、Δ
PLS=Ps‐PLmaxで与えられる。LS差圧ΔPLSは差
圧減圧弁11から絶対圧PLSとして供給される。サチュ
レーション状態では、LS差圧ΔPLSは供給不足の比率
に応じて低下する。このため、その差圧により設定され
る圧力補償弁7a,7b,7cの目標補償差圧Pcも、
図3の中段に示すように、本来は目標LS差圧と同じに
なるべきものがそれよりも供給不足の比率分減少する。
その結果、各アクチュエータには、油圧ポンプ2の吐出
流量をそれぞれの要求流量比に分けた流量が供給され
る。これにより図3の下段に示すように、各流量制御弁
6a,6b,6cに対する操作レバーの入力比に応じて
全体のアクチュエータスピードが低下することになる。
この機能により、複合動作時に、特定のアクチュエータ
が停止してしまうことなく、操作性を維持することが可
能になる。 【0035】しかし、この複合動作から単独動作に移行
した場合に、操作性の低下が発生する。 【0036】上記条件で、複合動作時には、油圧ポンプ
2は最大吐出流量になっている。その後、単独動作に移
行した場合、油圧ポンプ2の吐出流量は、図3の上段に
示すように、そのアクチュエータの要求流量に応じて減
少するようロードセンシング制御される。この場合、油
圧ポンプ2及びポンプ傾転制御機構12の応答遅れか
ら、アクチュエータの要求流量の減少に油圧ポンプ2の
吐出流量の制御が追いつかず、ポンプ供給油路5の圧力
(油圧ポンプ2の吐出圧)Psが一時的に上昇する。そ
の結果、油圧ポンプ2の吐出圧Psと最高負荷圧PLmax
の差圧であるLS差圧が過渡的に上昇し、図3の中段に
示すように、圧力補償弁7a,7b,7cの目標補償差
圧Pc(=PLS=ΔPLS=Ps‐PLmax)が上昇する。
本来、圧力補償弁の目標補償差圧はそれぞれのアクチュ
エータで設定したスピード相当の流量が供給される値で
ある目標LS差圧相当の値以上である必要がない。しか
し、上記条件で、LS差圧ΔPLSは油圧ポンプ2の吐出
圧Psの上昇により、必要以上に高い値を取ってしま
う。その結果、複合動作から単独動作への移行におい
て、図3の下段に示すように、アクチュエータはサチュ
レーション分の速度低下から設定速度への上昇にとどま
らず、大きく加速することになる。この現象により、複
合動作から単独動作への移行時にアクチュエータの不連
続な加速が生じ、操作性が著しく低下してしまう。 【0037】上記問題を解決する方法として、圧力補償
弁に差圧減圧弁11の出力圧により設定される目標補償
差圧の上限を制限するリミッタを設ける方法が考えられ
る。この場合、圧力補償弁の目標補償差圧の上限を油圧
ポンプ2のロードセンシング制御の目標差圧に設定する
ことで、アクチュエータはその設定速度以上にはならな
い。しかし、このように目標補償差圧の上限を設定した
場合、エンジン回転数検出回路13を備えた従来例で
は、エンジン回転数感応式の可変LSシステムが十分に
機能しなくなる。つまり、例えば、エンジン1の定格回
転数に合わせて目標補償差圧の上限を設定すると、エン
ジン回転数を下げた微操作を意図した作業において、目
標補償差圧の上限が相対的に高くなってしまい、アクチ
ュエータの加速を生じる。 【0038】このような問題を解決するため、本実施の
形態では、上記のように差圧減圧弁11の油圧源ポート
に差圧減圧弁51の出力圧を導き、差圧減圧弁11の出
力圧PLSの上限を目標LS差圧に制限するようにしたも
のである。 【0039】図4は、図1に示した本実施の形態の動作
原理を示す図である。 【0040】複数のアクチュエータ3a,3b,3cの
2つ又は3つを同時に駆動する複合動作時のサチュレー
ション状態では、比較例の場合と同様、圧力補償弁7
a,7b,7cの目標補償差圧Pcは目標LS差圧に対
し供給不足の比率に応じて低下し、それに応じて全体の
アクチュエータスピードが低下する。このため、複合動
作時に、特定のアクチュエータが停止してしまうことな
く、操作性を保持することが可能になる。 【0041】複合動作から単独動作への移行時は、前述
したように、油圧ポンプ2及びポンプ傾転制御機構12
の応答遅れから、油圧ポンプ2の吐出圧Psと最高負荷
圧PLmaxの差圧であるLS差圧が過渡的に上昇し、差圧
減圧弁11はその差圧を絶対圧として出力しようとす
る。しかし、差圧減圧弁11の油圧源ポートは差圧減圧
弁51に接続され、その出力圧(目標LS差圧相当の絶
対圧)を油圧源とする構成であるため、出力圧PLSの上
限は差圧減圧弁51の出力圧(目標LS差圧相当の絶対
圧)に制限され、差圧減圧弁11の出力圧PLSは目標L
S差圧以下となる。その結果、複合動作から単独動作へ
の移行時、圧力補償弁7a,7b,7cの目標補償差圧
Pcは図4の中段に示すように目標LS差圧と同じ値に
制限され、比較例のような目標補償差圧の急激な上昇は
発生せず、図4の下段に示すようにアクチュエータスピ
ードの不連続な変化も発生しない。 【0042】以上のように本実施の形態によれば、複合
動作から単独動作への切り替わりでの不連続なアクチュ
エータスピードの変化を排除することが可能となり、優
れた操作性を実現することができる。 【0043】また、差圧減圧弁11の出力圧の上限は差
圧減圧弁51の出力圧(目標LS差圧相当の絶対圧)に
制限されるため、微操作を意図した作業でエンジン回転
数を下げた場合、それに応じて差圧減圧弁51の出力圧
が下がり、その出力圧により設定される目標LS差圧が
低下すると共に、それに応じて差圧減圧弁11の出力圧
の上限も低下する。このため圧力補償弁7a,7b,7
cの目標補償差圧の上限もそれに応じて低下し、エンジ
ン回転数が定格回転数にあるときと同様、アクチュエー
タスピードの不連続な変化は発生せず、優れた操作性を
実現することができる。 【0044】なお、上記実施の形態では、ポンプ傾転制
御機構12のLS制御弁12bには油圧ポンプ2の吐出
圧と複数のアクチュエータの最高負荷圧を対抗する受圧
部12d,12eに個別に導き、両者の差圧(LS差
圧)を作用させる構成としたが、このLS制御弁12b
の増圧側作動端部に差圧減圧弁51の出力圧を導き、L
S差圧を絶対圧として作用させてもよいことは勿論であ
る。 【0045】 【発明の効果】本発明によれば、LSシステムを備えた
油圧駆動装置において、エンジン回転数如何に関わら
ず、複合動作から単独動作への移行時に不連続なアクチ
ュエータスピードの変化を発生せず、優れた操作性を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施の形態に係わる油圧駆動装置の
全体構成を示す図である。 【図2】従来技術に基づく構成を比較例として示す図1
と同様な図である。 【図3】比較例の動作原理を説明する図である。 【図4】図1に示した油圧駆動装置の動作原理を説明す
る図である。 【符号の説明】 1 エンジン 2 メインの油圧ポンプ 3a,3b,3c アクチュエータ 4 コントロールバルブ 4a,4b,4c 流量制御弁 5 供給油路 6a,6b,6c 流量制御弁 7a,7b,7c 圧力補償弁 8a,8b,8c、8d 負荷ライン 9a,9b シャトル弁 10 信号ライン 11 差圧減圧弁 11a,11b,11c 受圧部 12 ポンプ傾転制御機構 12a 馬力制御傾転アクチュエータ 12b LS制御弁 12c LS制御傾転アクチュエータ 13 エンジン回転数検出回路 31 吐出ライン 32 リリーフ弁 50 流量検出弁 50a 絞り部 51 差圧減圧弁 51a,51b,51c 受圧部 53,54 信号ライン 60a,60b,60c 負荷ポート 61,62 メータイン可変絞り部 70a,70b,70c 受圧部
フロントページの続き (72)発明者 金井 隆史 滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会 社日立建機ティエラ滋賀工場内 (72)発明者 川本 純也 滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会 社日立建機ティエラ滋賀工場内 Fターム(参考) 2D003 AB05 AB06 BA01 BB01 CA08 DA02 DB02 3H089 AA22 AA27 AA60 BB14 BB15 CC01 CC08 CC11 DA03 DA06 DA13 DB05 DB14 DB24 DB54 FF08 FF10 GG02 JJ02

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】エンジンと、このエンジンにより駆動され
    る可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出
    された圧油により駆動される複数のアクチュエータと、
    前記油圧ポンプから複数のアクチュエータに供給される
    圧油の流量を制御する複数の流量制御弁と、前記複数の
    流量制御弁の前後差圧をそれぞれ制御する複数の圧力補
    償弁と、前記油圧ポンプの吐出圧が前記複数のアクチュ
    エータの最高負荷圧より目標差圧だけ高くなるようロー
    ドセンシング制御するポンプ制御手段と、前記エンジン
    の回転数に依存する圧力を絶対圧として出力する第1差
    圧減圧弁を含むエンジン回転数検出回路とを備え、前記
    複数の圧力補償弁のそれぞれの目標補償差圧を前記油圧
    ポンプの吐出圧と前記複数のアクチュエータの最高負荷
    圧との差圧により設定すると共に、前記第1差圧減圧弁
    の出力圧を前記ポンプ制御手段に導き、前記ロードセン
    シング制御の目標差圧を前記エンジンの回転数に依存す
    る可変値として設定した油圧駆動装置において、 前記油圧ポンプの吐出圧と前記複数のアクチュエータの
    最高負荷圧との差圧を絶対圧として出力する第2差圧減
    圧弁を更に備え、この第2差圧減圧弁の出力圧を前記複
    数の圧力補償弁に導きそれぞれの目標補償差圧を設定す
    ると共に、前記第2差圧減圧弁の油圧源ポートを前記第
    1差圧減圧弁の出力ポートに接続し、その第1差圧減圧
    弁の出力圧を油圧源として前記第2差圧減圧弁に導くこ
    とを特徴とする油圧駆動装置。
JP2001304845A 2001-10-01 2001-10-01 油圧駆動装置 Withdrawn JP2003113805A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001304845A JP2003113805A (ja) 2001-10-01 2001-10-01 油圧駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001304845A JP2003113805A (ja) 2001-10-01 2001-10-01 油圧駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003113805A true JP2003113805A (ja) 2003-04-18

Family

ID=19124716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001304845A Withdrawn JP2003113805A (ja) 2001-10-01 2001-10-01 油圧駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003113805A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101825227B1 (ko) 2011-12-27 2018-03-14 두산인프라코어 주식회사 건설기계의 작업성 제어 장치 및 그 방법
CN110117971A (zh) * 2018-02-06 2019-08-13 镇江市亿华系统集成有限公司 耙吸挖泥船耙管绞车序列化控制方法
CN115478581A (zh) * 2022-10-27 2022-12-16 潍柴动力股份有限公司 一种液压系统的控制方法、控制装置和工程车辆
WO2024070588A1 (ja) * 2022-09-30 2024-04-04 日立建機株式会社 作業機械

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101825227B1 (ko) 2011-12-27 2018-03-14 두산인프라코어 주식회사 건설기계의 작업성 제어 장치 및 그 방법
CN110117971A (zh) * 2018-02-06 2019-08-13 镇江市亿华系统集成有限公司 耙吸挖泥船耙管绞车序列化控制方法
CN110117971B (zh) * 2018-02-06 2021-05-04 镇江市亿华系统集成有限公司 耙吸挖泥船耙管绞车序列化控制方法
WO2024070588A1 (ja) * 2022-09-30 2024-04-04 日立建機株式会社 作業機械
CN115478581A (zh) * 2022-10-27 2022-12-16 潍柴动力股份有限公司 一种液压系统的控制方法、控制装置和工程车辆
CN115478581B (zh) * 2022-10-27 2024-04-16 潍柴动力股份有限公司 一种液压系统的控制方法、控制装置和工程车辆

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5267440A (en) Hydraulic control system for construction machine
US6170261B1 (en) Hydraulic fluid supply system
JP3854027B2 (ja) 油圧駆動装置
WO2007007460A1 (ja) 油圧駆動装置
JPH11303809A (ja) 油圧駆動機械のポンプ制御装置
JP2933806B2 (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JP2002206508A (ja) 油圧駆動装置
JP2003113805A (ja) 油圧駆動装置
JP3831222B2 (ja) 油圧駆動装置
JP3931712B2 (ja) 作業機械の走行制御装置
JP4053520B2 (ja) 建設機械の制御装置
JP3522959B2 (ja) 油圧駆動装置
JP2005226678A (ja) 油圧駆動装置
JP3974867B2 (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JP3907040B2 (ja) 油圧ショベルの油圧駆動装置
JPH09209415A (ja) 建設機械の油圧駆動装置
WO2023074809A1 (ja) ショベル
JP3765317B2 (ja) 油圧駆動機械の制御装置
JPH08232299A (ja) 建設機械の制御装置
JP2004270780A (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JP2003113803A (ja) 油圧駆動装置
JP2002155903A (ja) 油圧制御回路
JPH1182414A (ja) 作業機の油圧制御装置
JPH0913430A (ja) 建設機械の制御回路
JP3403536B2 (ja) 建設機械の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041207