JP2003113218A - 生分解性模型素材用樹脂成形品 - Google Patents
生分解性模型素材用樹脂成形品Info
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Abstract
単で、低密度である工業用デザイン模型素材用樹脂成形
品を得る。 【解決手段】 ヒドロキシ価が10〜250であり軟化
温度が100℃以下である直鎖型脂肪族ポリエステルジ
オール(a1)を10質量%以上含有する活性水素成分
(a)と、脂肪族系ポリイソシアネート(b)とを反応
させてなる熱可塑性ウレタン樹脂(A)、充填剤
(B)、相溶化剤(C)、および(a1)を混練成形し
てなる生分解性模型素材用樹脂成形品。
Description
形品に関するものであり、さらに詳しくは、生分解性模
型素材用樹脂を使用した成形品に関するものである。
は、切削性の良好な硫黄含有のインダストリアルクレイ
が使用されてきた。
クレイは硫黄含有であることから、使用中の臭気や使用
後の廃棄方法に問題があること、および比重が大きいた
めに大型模型の場合には重いなどの問題点を有してい
る。
臭気がほとんど無く、使用後の廃棄方法が簡単で、低密
度である工業用デザイン模型素材について鋭意検討した
結果、本発明に到達した。
0であり軟化温度が100℃以下である直鎖型脂肪族ポ
リエステルジオール(a1)を10質量%以上含有する
活性水素成分(a)と、脂肪族系ポリイソシアネート
(b)とを反応させてなる熱可塑性ウレタン樹脂
(A)、充填剤(B)、相溶化剤(C)、および(a
1)を混練成形してなる生分解性模型素材用樹脂成形
品、並びに上記成形品を切削加工することによって得ら
れる切削加工製品である。
IS K6951に準じて、対象物を微生物分解させ、
発生した全二酸化炭素量を測定し、炭素量換算した値を
対象物中の全炭素量で割った値が0.60以上であるこ
とを意味する。
鎖型脂肪族ポリエステルジオール(a1)を10質量%
以上含有するものである。(a1)の含有量は、好まし
くは20質量%以上、さらに好ましくは40質量%以
上、特に好ましくは60〜99.5質量%である。(a
1)が10質量%未満であると成形品の硬度が不十分で
ある。(a1)のヒドロキシ価は、通常10〜250、
好ましくは20〜200である。ヒドロキシ価が10未
満では切削性良好な成形品が得られず、250を越える
と十分な成形品の硬度が得られない。(a1)の軟化温
度(環球法による、以下の軟化温度についても同様)
は、好ましくは100℃以下、さらに好ましくは80℃
以下である。軟化温度が100℃を越えると、切削性良
好な成形品が得られるない。
1)と、2塩基カルボン酸(a12)もしくはその無水
物、低級アルキル(アルキル基の炭素数:1〜4)エス
テルなどのエステル形成性誘導体(例えば、アジピン
酸、セバシン酸、これらのメチルエステル、無水マレイ
ン酸など)、またはカルボン酸無水物およびアルキレン
オキサイド[エチレンオキサイド(以下EOと略記)、
プロピレンオキサイド(以下POと略記)など炭素数2
〜8のアルキレンオキサイド]との縮合反応物;そのア
ルキレンオキサイド付加反応物;ポリラクトンジオー
ル、例えば(a11)を開始剤としてラクトン(ε−カ
プロラクトンなど)を開環重合させることにより得られ
るもの;ポリカーボネートジオール[例えば、(a1
1)と低級アルコール(メタノールなど)の炭酸ジエス
テルとの反応物];などが挙げられる。
数2〜20の脂肪族ジオール(例えば、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,3−および1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペン
チルグリコールなどのアルキレングリコール)および炭
素数2〜20の脂環式ジオール(例えば、シクロヘキサ
ンジオール、シクロヘキサンジメタノールなどのシクロ
アルキレングリコール)などが挙げられる。ポリエステ
ルジオールの軟化温度および生分解性を考慮して、これ
らのうち好ましくは、エチレングリコール、1,4−ブ
タンジオールおよびそれらの混合物である。
素数3〜18の脂肪族カルボン酸(例えば、マロン酸、
コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、グルタル酸、アゼ
ライン酸)などが挙げられる。ポリエステルジオールの
軟化温度および生分解性を考慮して、これらのうち好ま
しくはコハク酸、グルタル酸、アジピン酸およびそれら
の混合物である。
1)の数平均分子量(ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフ法による、以下の数平均分子量についても同様)
は、好ましくは500〜5000、さらに好ましくは8
00〜3000である。数平均分子量が500以上で十
分な成形品の硬度が得られ、5000以下で通常100
℃以下の軟化温度が得られるので好ましい。
合計質量に対する(a1)の使用量は、好ましくは40
〜98質量%、さらに好ましくは50〜96質量%であ
る。(a1)が40質量%以上で硬化物の密着性が向上
し、98%以下で切削性良好な成形品が得られるので好
ましい。
(a1)以外のポリオール(a2)を含有することがで
きる。(a2)としては、得られる成形品の生分解性に
悪影響を与えないものであれば特に限定されないが、
(a1)以外の高分子ポリオール(a2−1)、前記2
価アルコール(a11)、およびこれらの混合物などが
挙げられる。
オール、変性ポリオール、およびこれらの混合物などが
挙げられ、ジオールが好ましい。また、数平均分子量が
200〜7000、とくに500〜5000のものが好
ましい。ポリエーテルポリオールとしては、例えば、少
なくとも2個の活性水素を含有する化合物(多価アルコ
ール、多価フェノール、アミン類、ポリカルボン酸、リ
ン酸など)にアルキレンオキサイドが付加された構造の
化合物およびこれらの混合物が挙げられる。
ール(a11)、炭素数3〜20の3価アルコール(脂
肪族トリオール、例えば、グリセリン、トリメチロール
プロパン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオール
などのアルカントリオール)、炭素数5〜20の4〜8
価またはそれ以上の多価アルコール(脂肪族ポリオー
ル、例えばペンタエリスリトール、ソルビトール、マン
ニトール、ソルビタン、ジグリセリン、ジペンタエリス
リトールなどのアルカントリオールおよびその分子内も
しくは分子間脱水物;並びにしショ糖、グルコース、マ
ンノース、フルクトース、メチルグルコシドなどの糖類
およびその誘導体)が挙げられる。
よびハイドロキノンなどの単環多価フェノール;ビスフ
ェノールA、ビスフェノールFおよびビスフェノールス
ルホンなどのビスフェノール類;フェノールとホルムア
ルデヒドの縮合物(ノボラック)などが挙げられる。
ミン類としては、炭素数2〜20のアルカノールアミン
類(例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミンおよびイソプロパノールアミ
ン)、炭素数1〜20のアルキルアミン類(例えば、n
−ブチルアミンおよびオクチルアミン)、炭素数2〜6
のアルキレンジアミン(例えば、エチレンジアミン、プ
ロピレンジアミンおよびヘキサメチレンジアミン)、炭
素数4〜20のポリアルキレンポリアミン類(アルキレ
ン基の炭素数が2〜6のジアルキレントリアミン〜ヘキ
サアルキレンヘプタミン、例えば、ジエチレントリアミ
ンおよびトリエチレンテトラミン)が挙げられる。ま
た、炭素数6〜20の芳香族モノもしくはポリアミン類
(例えば、アニリン、フェニレンジアミン、トリレンジ
アミン、キシリレンジアミン、ジエチルトルエンジアミ
ン、エチレンジアニリンおよびフェニルエーテルジアミ
ン);炭素数4〜20の脂環式アミン類(例えば、イソ
ホロンジアミン、シクロへキシレンジアミンおよびシク
ロヘキシルメタンジアミン);炭素数4〜20の複素環
式アミン(例えば、ピペラジンおよびアミノエチルピペ
ラジン)などが挙げられる。
ボン酸(a12)、炭素数8〜20の芳香族ポリカルボ
ン酸(例えば、テレフタル酸、イソフタル酸など)、お
よびこれらの2種類以上の混合物などが挙げられる。
ンオキサイドとしては、炭素数2〜8のものが好まし
く、例えば、EO、PO、1,2−、1,3−、1,4
−または2,3−ブチレンオキサイド、スチレンオキサ
イド、およびこれらの2種類以上の併用(ブロックおよ
び/またはランダム付加)が挙げられる。得られるポリ
エーテルポリオールの生分解性を考慮して、好ましくは
EO、またはEOとPOとの併用である。
ては、上記活性水素含有化合物にEOと他のアルキレン
オキサイド(以下AOと略記)を下記の様式で付加した
もの、およびAOを付加したもの、並びに、これらの付
加化合物とポリカルボン酸もしくはポリリン酸とのエス
テル化合物が挙げられる。 AO−EOの順序で付加したもの(チップド) AO−EO−AO−EOの順序でブロック付加したも
の(バランスド) EO−AO−EOの順序でブロック付加したもの AO−EO−AOの順序でブロック付加したもの(活
性セカンダリー) AOおよびEOを混合付加したランダム付加物 特開昭57−209920号公報記載の順序でランダ
ムまたはブロック付加したもの 特開昭53−13700号公報記載の順序でランダム
またはブロック付加したもの
ポリオールなどのポリジエンポリオールおよびそれらの
水添物;アクリル系ポリオール、特開昭58−5741
4号公報などに記載された水酸基含有ビニル重合体;ひ
まし油などの天然油系ポリオール;天然油系ポリオール
の変性物;などが挙げられる。
(a2)として好ましいものは、(a11)、(a1
1)のアルキレンオキサイド付加物、およびそれらの混
合物であり、さらに好ましくは(a11)である。
合計質量に対する(a2)の使用量は、好ましくは58
質量%以下、さらに好ましくは0.2〜40質量%であ
る。(a2)が58質量%以下であると切削性良好な成
形品が得られるので好ましく、0.2質量%以上である
と成形品の密着性が向上するので好ましい。
ト(b)としては、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式
ポリイソシアネート、これらの変性物(例えば、ウレタ
ン基、カルボジイミド基、アロファネート基、ウレア
基、ビューレット基、イソシアヌレート基、またはオキ
サゾリドン基含有変性物)、およびこれらの2種以上の
混合物が挙げられる。
素数6〜10の脂肪族ジイソシアネート[例えば、1,
6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、2,
2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、
リジンジイソシアネート]などが挙げられる。脂環式ポ
リイソシアネートとしては、炭素数6〜16の脂環式ジ
イソシアネート(例えば、イソホロンジイソシアネー
ト、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、ノルボ
ルナンジイソシアネート)などが挙げられる。変性ポリ
イソシアネートの具体例としては、ウレタン変性HDI
(ショ糖HDI、ひまし油変性HDIなど)、カルボジ
イミド変性HDIなどが挙げられる。これらのうち好ま
しいものはジイソシアネートであり、さらに好ましくは
脂肪族ジイソシアネートであり、特に好ましくはHDI
である。
合計質量に対する(b)の使用量は、好ましくは2〜5
0質量%、さらに好ましくは4〜45質量%である。
(b)が2質量%以上で成形品の密着性が向上し、50
質量%以下で切削性良好な成形品が得られるので好まし
い。
は、必要によりポリウレタン製造に通常使用される触媒
を用いることができる。触媒としては、例えば、3級ア
ミン[トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、ビス
(ジメチルアミノエチル)エーテル、N−メチルモルホ
リン、ジメチルアミノメチルフェノール、N−メチル−
N−ジメチルアミノエチルピペラジン、ピリジンなど]
およびこれらの酸ブロック化合物、カルボン酸の金属塩
(酢酸ナトリウム、オクチル酸鉛、オクチル酸亜鉛、ナ
フテン酸コバルト、スタナスオクトエート、ジブチルチ
ンジラウレートなど)、アルカリ金属またはアルカリ土
類金属のアルコキシドまたはフェノキシド(ナトリウム
メトキシド、ナトリウムフェノキシドなど)、4級アン
モニウム塩(テトラエチルヒドロキシルアンモニウムな
ど)、イミダゾール類(イミダゾール、2−エチル−4
−メチルイミダゾールなど)、およびスズ、アンチモン
などの金属を含有する上記以外の有機金属化合物(テト
ラフェニルスズ、トリブチルアンチモンオキサイドな
ど)が挙げられる。これらの触媒は、単独または混合し
て使用することができる。触媒の配合量は、製造される
(A)に対し、好ましくは5質量%以下、さらに好まし
くは0.001〜4質量%である。
量は、好ましくは5,000〜300,000、さらに
好ましくは10,000〜200,000である。ま
た、(A)は20℃で固状またはペースト状のものが好
ましく、軟化温度は、好ましくは100℃以下、さらに
好ましくは80℃以下である。
ましくは20〜95質量%、さらに好ましくは30〜8
0質量%である。(A)が20質量%以上で成形品の密
着性が向上し、95質量%以下で切削性良好な成形品が
得られるので好ましい。
定形フィラー(例えば、炭酸カルシウム、シリカ、カオ
リン、クレー、酸化チタン、硫酸バリウム、アルミナ、
マグネシア)、板状フィラー(例えば、タルク、マイ
カ、ガラスフレーク)、針状フィラー(例えば、ウォラ
ストナイト、モスハイジ、セピオライト、ゾノライト、
ホウ酸アルミニウム)、および球状フィラー(例えば、
ガラスビーズ)など]、並びに中空微小球[熱可塑性樹
脂系(例えば、ポリ塩化ビニリデン、ポリメチルメタク
リレート、ポリアクリロニトリル)、熱硬化性樹脂系
(例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹
脂)、および無機系(例えば、ガラスバルーン、アルミ
ナバルーン、シラスバルーン、カーボンバルーン、セラ
ミックバルーン)など]等が挙げられる。上記の中空微
小球の嵩密度は、好ましくは0.005〜0.5g/c
m3 、さらに好ましくは0.01〜0.4g/cm3 で
ある。0.005g/cm3 以上であると取り扱いが容
易で、0.5g/cm3 以下であると成形品の軽量化が
容易である。成形品の軽量化および強度を考慮して、こ
れらのうち好ましいものは、無定型フィラー、板状フィ
ラー、無機系中空微小球、およびこれらの混合物であ
り、さらに好ましくは、カオリン、クレー、炭酸カルシ
ウムおよびタルクから選ばれる1種以上の無機フィラ
ー、ガラスバルーン、並びにこれらの混合物である。
(B)中の中空微小球の量を5〜60質量%にすると、
成形品の軽量化ができるのでさらに好ましい。
m以下であり、さらに好ましくは0.5〜200μmで
ある。(B)が300μm以下であると、表面のきめが
細かくなるので好ましい。
1〜60質量%、さらに好ましくは5〜50質量%であ
る。(B)が1質量%以上で切削性良好な成形品が得ら
れ、60質量%以下で成形品の密着性が向上するので好
ましい。
ン樹脂(A)と直鎖型脂肪族ポリエステルジオール(a
1)が分散できるものが好ましく、脂肪族系ジエステル
[炭素数2〜20の脂肪族ジカルボン酸のアルキル基の
炭素数が1〜4のジアルキルエステル(例えば、アジピ
ン酸ジメチル、アジピン酸ジエチル)など]、芳香族系
ジエステル[炭素数8〜30の芳香族ジカルボン酸のア
ルキル基の炭素数が1〜4のジアルキルエステル(例え
ば、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル)など]、ポ
リエーテルポリオール(例えば、数平均分子量150〜
1000の前記ポリエーテルポリオール)、およびこれ
らの混合物などが挙げられる。成形品の密着性と生分解
性を考慮して、これらのうち好ましいものは、脂肪族系
ジエステル、多価アルコールのEO付加物、およびこれ
らの混合物であり、さらに好ましくは、アジピン酸ジエ
ステル、グリセリンのEO付加物、およびこれらの混合
物である。
0.1〜30質量%、さらに好ましくは0.5〜20質
量%である。(C)が0.1質量%以上で成形品の密着
性が良好であり、30質量%以下で成形品が十分な硬度
を得られるので好ましい。
る脱水効果を持つ化合物を使用できるが、中性またはア
ルカリ性で粒径が0.1〜50μmの脱水剤が好まし
い。脱水剤の具体例としては、酸化カルシウム、硫酸カ
ルシウム(半水石膏)、塩化カルシウム、モレキュラー
シーブなどが挙げられる。これらのうち好ましいもの
は、硫酸カルシウム(半水石膏)およびモレキュラーシ
ーブである。
30質量%以下、さらに好ましくは1〜20質量%であ
る。(D)が30質量%以下で成形品の密着性が良好で
あるので好ましい。
(例えば、キャンデリラワックス、カルナウバワック
ス、ライスワックス、木ろう、ホホバ油)、動物系(例
えば、みつろう、ラノリン、鯨ろう)、鉱物系(例え
ば、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン)、石
油ワックス(例えば、パラフィンワックス、マイクロワ
ックス、モンタンワックス、ポリエチレンワックス)な
ど]、油脂(例えば、ひまし油、大豆油、あまに油、オ
リーブ油、それらの硬化油)、炭素数8〜30の高級ア
ルコール(例えば、ラウリルアルコール、ステアリルア
ルコール)、炭素数8〜30の高級脂肪酸(例えば、ラ
ウリン酸、ステアリン酸)、およびこれらの混合物など
が挙げられる。成形品の生分解性と離型性を考慮して、
これらのうち好ましいものは、植物系ワックス、高級ア
ルコール、高級脂肪酸、およびこれらの混合物である。
20質量%以下、さらに好ましくは1〜15質量%であ
る。(E)が20質量%以下で成形品の密着性が良好で
あるので好ましい。
(b)、(C)および(E)は、それぞれ単独でも生分
解性であることが好ましい。
[無機顔料(酸化チタン、ベンガラ、黄鉛、硫化カドミ
ウム、群青など)、および有機顔料(アゾ系、フタロシ
アニン系、キナクリドン系、ジオキサジン系など)
等]、および染料(アントラキノン系、インジゴイド
系、アゾ系など)も含有させることができる。これらの
顔料または染料の成形品中の配合量は、好ましくは10
質量%以下である。
な方法により作成できる。熱可塑性ウレタン樹脂(A)
は、活性水素成分(a)および脂肪族系ポリイソシアネ
ート(b)を40〜150℃で加温しながら反応させ
る。必要により、撹拌しながら反応させることができ
る。成形品は、(A)、充填剤(B)、相溶化剤
(C)、および直鎖型脂肪族ポリエステルジオール(a
1)を、ニーダーおよびオープンロールなどを用いて混
練することにより得られる。必要により脱水剤(D)お
よび/または離型剤(E)を添加して、混練することが
できる。また、混合物は、押出機および真空脱泡成型機
などを使って成形し、割れにくい成形品を作成すること
ができる。(B)および(D)は、上記の(A)に混合
する方法の他、(A)の作成時に(a)、(b)などと
共に添加する方法をとることもできる。
品を混練成形する時に(a1)を添加する必要がある。
(a1)の配合量は、成形品中に、好ましくは0.5〜
40質量%、さらに好ましくは1〜30質量%である。
(a1)が0.5質量%以上で切削性良好な成形品が得
られ、40質量%以下で切削加工しやすい硬度となるの
で好ましい。なお、(a1)は、(A)を作成する際
に、(a1)を(b)に対して大過剰に用いることによ
って、(A)中の未反応物の形で配合することもでき
る。
1.0g/cm3 、さらに好ましくは0.2〜0.9g
/cm3 である。成形品の密度が0.15g/cm3 以
上で成形品の切削強度が良好であり、1.0g/cm3
以下で軽量化したデザイン模型ができるので好ましい。
ラ、ノミ、カンナ、ノコギリなどによる手加工、および
NCマシンなどによる機械切削などの方法により切削加
工され、所望の形状の模型とすることができる。
は、使用中に硫黄などの臭気がなく、使用後の廃棄方法
は土壌に埋めるだけでよく容易であり、比重が小さく大
型模型を作製してもインダストリアルクレイよりも軽い
ので、模型素材用樹脂として好適であり、切削加工して
得られた切削加工製品は、模型、特に工業用デザイン模
型として用いられる。
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下にお
いて%は質量%、部は質量部を示す。
ペート[サンエスター2620(数平均分子量:200
0、ヒドロキシ価:56、軟化温度:30℃)、三洋化
成工業(株)製] ポリエステルジオール(a1−2):ポリブチレンアジ
ペート[サンエスター4620(数平均分子量:200
0、ヒドロキシ価:56、軟化温度:30℃)、三洋化
成工業(株)製] 他のポリオール(a2−1):1,4−ブタンジオール ポリイソシアネート(b−1):HDI
スバブルズK15、住友スリーエム(株)製] 充填剤(B−2):カオリン[カオリンJP−100、
土屋カオリン工業(株)製] 相溶化剤(C−1):グリセリンのEO付加物[サンニ
ックスGE−600(数平均分子量:600)、三洋化
成工業(株)製] 脱水剤(D−1):モレキュラーシーブ[モレキュラー
シーブ3A−Bパウダー、ユニオン昭和(株)製] 離型剤(E−1):ステアリルアルコール
シアネート(b−1)46部、充填剤(B−1)102
部、充填剤(B−2)102部、脱水剤(D−1)18
部、トリエチレンジアミン2部をプラネタリーミキサー
で混合後、80℃で3時間加熱し、熱可塑性ウレタン樹
脂(A−1)からなる硬化組成物を得た。さらに、ポリ
エステルジオール(a1−1)59部、相溶化剤(C−
1)59部、離型剤(E−1)31部を80℃でニーダ
ーを用いて混合し、成形品を得た。
シアネート(b−1)32部、トリエチレンジアミン2
部を80℃で3時間加熱し、熱可塑性ウレタン樹脂(A
−2)を得た。さらに、ポリエステルジオール(a1−
1)20部、充填剤(B−1)218部、充填剤(B−
2)218部、相溶化剤(C−1)20部、離型剤(E
−1)87部を80℃でニーダーを用いて混合し、成形
品を得た。
に、ポリエステルジオール(a1−2)20部、充填剤
(B−1)218部、充填剤(B−2)218部、相溶
化剤(C−1)20部、離型剤(E−1)87部を80
℃でニーダーを用いて混合し、成形品を得た。
ル(a2−1)4.4部、ポリイソシアネート(b−
1)39部、トリエチレンジアミン2部を80℃で3時
間加熱し、熱可塑性ウレタン樹脂(A−3)を得た。さ
らに、ポリエステルジオール(a1−1)20部、充填
剤(B−1)218部、充填剤(B−2)218部、相
溶化剤(C−1)20部、離型剤(E−1)87部を8
0℃でニーダーを用いて混合し、成形品を得た。
精蝋(株)製]300部、充填剤(B−2)600部、
硫黄100部を60℃でニーダーを用いて混合し、成形
品を得た。
精蝋(株)製]200部、水添ホホバ油[ホホバワック
ス、日光ケミカルズ(株)製]100部、充填剤(B−
2)600部、硫黄100部を60℃でニーダーを用い
て混合し、成形品を得た。
例1〜2の各成形品の、密度、生分解性、硬さ(D硬
度)、曲げ強度、および臭気の試験結果を表1に示す。
なお試験法は以下のとおりである。 (生分解性)JIS K6951に準じて、試料を数m
m程度に粉砕したもので測定した。 (D硬度)成形品の硬度は、高分子計器社製D型硬度計
を用いて測定した。 (曲げ強度)JIS K6911に準じて、島津製作所
製「島津オートグラフAGS−500A」を用いて測定
した。 (臭気)成形品の臭気は、10cm離れた場所から嗅
ぎ、以下の基準で判定した。 〔判定:臭気あり=×、若干臭気あり=△、臭気なし=
○〕
は、下記の効果を奏する。 (1)硫黄成分が添加されていないことにより臭気の問
題がなく、且つ従来のインダストリアルクレイと同様の
切削が可能である。 (2)成形品が生分解性なので、土壌に埋める、または
コンポスト化することで処分でき、環境破壊を起こさな
い。 (3)従来のインダストリアルクレイよりも軽量である
ことにより、モデルの軽量化のニーズが高まっている現
在、大型モデルの作製に非常に有効である。
Claims (7)
- 【請求項1】 ヒドロキシ価が10〜250であり軟化
温度が100℃以下である直鎖型脂肪族ポリエステルジ
オール(a1)を10質量%以上含有する活性水素成分
(a)と、脂肪族系ポリイソシアネート(b)とを反応
させてなる熱可塑性ウレタン樹脂(A)、充填剤
(B)、相溶化剤(C)、および(a1)を混練成形し
てなる生分解性模型素材用樹脂成形品。 - 【請求項2】 さらに脱水剤(D)および/または離型
剤(E)を含有する請求項1記載の樹脂成形品。 - 【請求項3】 (A)を20〜95質量%、(B)を1
〜60質量%、(C)を0.1〜30質量%、(a1)
を0.5〜40質量%、(D)を30質量%以下、およ
び(E)を20質量%以下含有する請求項1または2記
載の樹脂成形品。 - 【請求項4】 (a)、(b)、(C)および(E)が
生分解性である請求項1〜3のいずれか記載の樹脂成形
品。 - 【請求項5】 (b)がヘキサメチレンジイソシアネー
トである請求項1〜4のいずれか記載の樹脂成形品。 - 【請求項6】 成形品の密度が、0.15〜1.0g/
cm3 である請求項1〜5のいずれか記載の樹脂成形
品。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか記載の樹脂成形
品を切削加工することによって得られる切削加工製品。
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