JP2008297333A - ポリ乳酸樹脂組成物 - Google Patents

ポリ乳酸樹脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2008297333A
JP2008297333A JP2007141676A JP2007141676A JP2008297333A JP 2008297333 A JP2008297333 A JP 2008297333A JP 2007141676 A JP2007141676 A JP 2007141676A JP 2007141676 A JP2007141676 A JP 2007141676A JP 2008297333 A JP2008297333 A JP 2008297333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polylactic acid
acid resin
resin composition
resin
composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007141676A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Yoshida
和徳 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP2007141676A priority Critical patent/JP2008297333A/ja
Publication of JP2008297333A publication Critical patent/JP2008297333A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

【課題】分散状態が良好であり、アイゾット耐衝撃強度や引張強度などの機械物性と耐熱性が向上し、かつ生分解性に優れた複合樹脂組成物を提供する。
【解決手段】溶融したポリ乳酸樹脂(A)中で2個以上の活性水素を有する化合物(B)とポリイソシアネート(C)とを重合し、(A)、ポリウレタン(PU)の複合体を形成させることにより耐衝撃強度や引張強度などの機械物性が改善されたことを特徴とする複合樹脂組成物(D)を使用する。
【選択図】なし

Description

本発明は、耐衝撃性に優れた生分解樹脂とその製造法、およびその成型物に関する。さらに詳しくは、コンポスト、土壌、河川、海洋等の自然環境で容易に生分解し、水と二酸化炭素に分解することで廃棄が容易であり、耐水性、耐薬品性、耐油性、防湿性に優れ、従来より耐衝撃性に優れた生分解樹脂とその成型物に関するものである。
近年、土中や水中に存在する微生物の作用により自然環境下で樹脂が分解される種々の生分解性ポリマーの検討が各方面で盛んに行われている。
中でも、ポリ乳酸樹脂は、比較的融点および結晶性が高く成形品としたときの機械的物性が高いなどの優れた特徴を有しているため、実用的な生分解性樹脂として工業的に生産化するための検討が活発になされている。
またポリ乳酸樹脂は、非石油系原料、さつまいも、トウモロコシなどの原料を使用して合成していることから、石油資源を使用しない植物系由来の樹脂として注目されており、今まで石油系プラスチックを使用していた用途で、素材を非石油系材料へ置き換えていく動きが盛んである。
しかし、ポリ乳酸樹脂単体では、強度物性や耐衝撃性が低いことから、従来のポリプロピレン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂などの石油系汎用樹脂を代替することは困難であることが現状である。
ポリ乳酸樹脂に耐衝撃性を付与するために、成形性に優れた熱可塑性のポリ乳酸樹脂複合組成物として、例えば、ポリ乳酸樹脂にアクリル系樹脂を混練配合する方法(特許文献1)
天然ゴム系改質剤を用いる方法(特許文献2)、脂肪族ポリエステルに多層構造重合体からなる樹脂を添加する方法(特許文献3)、ポリ乳酸樹脂にポリウレタン樹脂を溶融混練する方法(特許文献4)等が提案されている。
特開2002−155207号公報 特開2001−288228号公報 特開2003−286396号公報 特開2002−037995号公報
しかしながら、前述したいずれの方法においても、得られる熱可塑性のポリ乳酸樹脂組成物において、未だ十分な耐衝撃性の組成物は得られていない。またこれらの方法は、改質剤を予め製造したうえで溶融混練するため、工程が多く、かつ複合化後の分散状態も十分でない。
すなわち、いずれの方法も複合化の効果が十分に発現されていないことにより、耐衝撃強度や引張強度などの機械物性が不十分であるという問題があった。
本発明者らは、単一の製造工程で済み、得られた複合樹脂の分散状態が良好であり、耐衝撃強度や引張強度などの機械物性が向上した複合樹脂組成物を得るべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、溶融したポリ乳酸樹脂(A)中で、分子内に2個以上の活性水素を有する化合物(B)とポリイソシアネート(C)とを重合させ、該ポリ乳酸樹脂(A)中にポリウレタン樹脂(PU)が分散した複合体を形成させることを特徴とするポリ乳酸複合樹脂組成物(D);およびこのポリ乳酸樹脂組成物から加工されてなる成型物である。
本発明のポリ乳酸を使用した熱可塑性複合樹脂組成物は、高い耐衝撃性を有しており、例えば、建材、自動車、玩具、文房具などの雑貨、さらには自動車部品、OA機器、家電機器など種々の成型品に広く利用可能な熱可塑性樹脂組成物を提供する。
本発明のポリ乳酸複合樹脂組成物(D)は、溶融したポリ乳酸樹脂(A)中で、分子内に2個以上の活性水素を有する化合物(B)とポリイソシアネート(C)とを重合させ、該ポリ乳酸樹脂(A)中にポリウレタン樹脂(PU)が分散した複合体を形成させることにより得られる樹脂組成物である。
本発明のポリ乳酸複合樹脂組成物(D)を製造する際の主原料であるポリ乳酸樹脂(A)は、以下の公知の方法で得られる通常の市販のポリ乳酸樹脂が挙げられが、その製造方法は特に限定されない。
(i)乳酸又は乳酸と脂肪族オキシカルボン酸の混合物を原料として、直接脱水重縮合する方法(例えば米国特許5310865号に示されている製造方法)。
(ii)乳酸の環状二量体(ラクチド)を溶融重合する開環重合法(例えば米国特許2758987号に開示されている製造方法)。
(iii)乳酸と脂肪族オキシカルボン酸の環状二量体、例えばラクチドやグリコリドとε−カプロラクトンを、触媒の存在下、溶融重合する開環重合法(例えば米国特許4057537号に開示されている製造方法)。
(iv)乳酸、脂肪族二価アルコールと脂肪族二塩基酸の混合物を、直接脱水重縮合する方法(例えば米国特許5428126号に開示されている製造方法)。
(v)ポリ乳酸と脂肪族二価アルコールと脂肪族二塩基酸とのポリマーを、有機溶媒存在下に縮合する方法(例えば欧州特許公報0712880 A2号に開示されている製造方法)
(vi)乳酸を触媒の存在下、脱水重縮合反応を行うことによりポリエステル重合体を製造するに際し、少なくとも一部の工程で固相重合を行う方法。
本発明で使用されるポリ乳酸樹脂(A)の重量平均分子量や分子量分布は、実質的に成形加工が可能であれば特に制限されないが、重量平均分子量が通常 100,000〜200,000のものが使用できる。
本発明で使用されるポリ乳酸樹脂(A)は、ウレタン化反応が短時間で進行し、かつ生成したウレタンがその反応温度では熱分解されないという観点から、その融点が160℃〜180℃のものが使用できる。
本発明において、上記の溶融させたポリ乳酸樹脂(A)中でポリウレタン樹脂(PU)を重合させて複合体を形成させるが、このポリウレタン樹脂(PU)は、分子内に2個以上の活性水素を有する化合物(B)とポリイソシアネート(C)との重合によって得られる。
この活性水素を少なくとも2個有するアルコール化合物(B)としては、例えば低分子量ジオール[エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなど];ポリエーテルジオール[低分子量ジオールのアルキレンオキシド(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドなど)付加物、アルキレンオキシドの開環重合物(ポリテトラメチレングリコールなど)];ポリエステルジオール[脂肪族ジカルボン酸(アジピン酸、マレイン酸、二量化リノレイン酸など)または芳香族ジカルボン酸(フタル酸、テレフタル酸など)と上記に例示した低分子量ジオールとの縮合ポリエステルジオール、ε−カプロラクトンの開環重合によるポリラクトンジオールなど];3価以上のアルコール類(トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなど);および上記活性水素含有化合物と下記ポリイソシアネートとの反応によって得られる活性水素含有ウレタンプレポリマーなどが挙げられる。
これらのうちで好ましいのは、ポリ乳酸樹脂(A)に耐衝撃性を付与するという観点から、結晶性が少なく、ガラス転移点が低いプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールである。
本発明で使用される活性水素含有化合物(B)の数平均分子量は、好ましくは100〜4,000であり、より好ましくは800〜3,000である。
活性水素含有化合物(B)の数平均分子量が4,000を超えると成型品としての強度を保つことができない。また数平均分子量が100未満であると耐衝撃性はほとんど発揮されない。
本発明において、上記の溶融させたポリ乳酸樹脂(A)中でポリウレタン樹脂(PU)を重合させて複合体を形成させるが、このポリウレタン樹脂(PU)は、分子内に2個以上の活性水素を有する化合物(B)とポリイソシアネート(C)との重合によって得られる。
このポリウレタン樹脂(PU)のもう1つの原料であるポリイソシアネート(C)としては、例えば芳香族ジイソシアネート(トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートなど)、脂環式ジイソシアネート(イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、ジイソシアネートメチルシクロヘキサンなど)、脂肪族ジイソシアネート(ヘキサメチレンジイソシアネートなど)、3官能以上のポリイソシアネート[トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオフォスフェート、ヘキサメチレンジイソシアネートの環状3量体など]、およびこれらと前記活性水素含有化合物との反応によって得られるイソシアネート基含有ウレタンプレポリマーなどが挙げられる。
これらのうちで好ましいのは、ウレタン化反応が比較的速い芳香族ジイソシアネートである。
本発明において、上記の溶融させたポリ乳酸樹脂(A)中でポリウレタン樹脂(PU)を重合させて複合体を形成させるが、このポリウレタン樹脂(PU)は、分子内に2個以上の活性水素を有する化合物(B)とポリイソシアネート(C)との重合によって得られる。
このポリウレタン樹脂(PU)のSP値はポリ乳酸樹脂(A)中での分散性の観点から8.0〜10.5が好ましく、8.5〜10.0がより好ましい。ポリウレタン樹脂(PU)のSP値が8.0を超えると、ポリ乳酸樹脂中(A)での分散が極めて不良となり、成型体の強度が低下する。またポリウレタン樹脂(PU)のSP値が10.5未満となると、ポリ乳酸樹脂(A)とほぼ相溶してしまい、耐衝撃性が発現されない。
本発明において、(B)と(C)との使用比率は、(B)の活性水素含有基と(C)のイソシアネートとの当量比が、通常1/0.8〜1.3、好ましくは1/0.9〜1.1となるような比率とすればよい。
本発明の方法で用いるポリ乳酸樹脂(A)とポリウレタン(PU)との重量比は好ましくは95/5〜50/50であり、より好ましくは90/10〜70/30である。ポリ乳酸樹脂(A)が95重量%を超えると耐衝撃性はほとんど発揮されない。また50重量%未満であると成型品としての強度を保つことができない
本発明の方法によって製造されるポリ乳酸樹脂組成物(D)の融点は、好ましくは150℃〜190℃であり、より好ましくは160℃〜180℃である。融点が190℃を超えると、成型が困難となる。また融点が150℃未満であると成型品としての耐熱性を保つことができない。
本発明の方法によって複合樹脂組成物を製造する条件は、温度はポリ乳酸樹脂(A)が溶融する下限の温度以上で、(A)が熱分解しない温度であればよい。この温度域は通常170〜250℃の範囲内である。
反応時間は、重合中の各成分の熱劣化が起こらないよう、できるだけ短時間で行うとよく、通常0.5〜60分、好ましくは1〜30分である。
反応時において、ウレタン化反応を均一に遂行し、生成したポリウレタン樹脂(PU)がポリ乳酸樹脂(A)中で均一に分散するようにするために攪拌、混練が必要であり、その攪拌、混練速度は、通常80回転/1分〜150回転/1分の範囲内である。
また、この反応時、必要により触媒を用いることもできる。用いる場合の触媒としては、ウレタン化反応の触媒として公知のものでよく、例えばジブチルスズジラウレート、ジオクチルスズジラウレートなどの有機金属化合物や、トリエチルアミン、ジアザビシクロウンデセンなどのアミン類などを挙げることができる。
(A)、(B)、(C)の投入順序は特に制限はなく、
(i)(A)、(B)、(C)を室温で均一混合したのち、同時に混練機へ投入する方法、
(ii)(A)を混練機中で溶融した中に室温で均一混合した(B)、(C)を投入する方法、
(iii)(A)と(B)とを室温で均一混合したのち、同時に混練機中で溶融混合した中に(C)を投入する方法、
(iv)(A)と(C)とを室温で均一混合したのち、同時に混練機中で溶融混合した中に(B)を投入する方法など、いずれの方法をも取ることができる。
これらのうち好ましいのはポリ乳酸樹脂(A)中でのポリウレタン樹脂(PU)の分散性の観点から、(A)を混練機中で溶融した中に室温で均一混合した(B)、(C)を投入する方法が好ましい。
本発明でのポリ乳酸樹脂(A)と活性水素含有化合物(B)およびポリイソシアネート(C)との混合方法は、全体を均一に攪拌混合することができれば、特に制限されるものではなく、従来公知の混練機で混合することができる。
例えば、1軸又は複数軸の攪拌機が設置された縦型反応容器または横型反応容器;1軸あるいは複数軸の掻き取り羽が配設された横型反応機;1軸又は複数軸のニーダーや、1軸又は複数軸の押出機等の反応装置を単独で用いて溶融混練する方法があげられる。
本発明において、ポリ乳酸樹脂(A)中での、(B)と(C)から形成されるポリウレタンの分散、または(B)と(C)から形成されるポリウレタン中での(A)の分散を助ける目的で下記i)〜iii)の条件のいずれか、あるいはいくつかを有する分散剤を併用してもよい。
i)ポリ乳酸樹脂(A)と相溶性もしくは反応性を有する。
ii)活性水素含有化合物(B)やポリイソシアネート(C)と反応性を有する。
iii)ポリウレタン樹脂(PU)と相溶性を有する。
例えば、ii)の分散剤としては、グリシジルメタクリレートとスチレンの共重合物が挙げられる。
<実施例1>
ポリ乳酸樹脂(A)(レイシアH−400、三井化学社製、重量平均分子量230,000)のペレットを80重量部を、ラボプラストミル(4M150、東洋精機■社製)を
使って、190℃、回転数10rpmで30秒間混練し溶融させた。ポリプロピレングリコール(分子量2,000)17.7重量部、ジフェニルメタンジイソシアネート2.2重量部、12−ジブチル錫ジラウレート0.1重量部を予め混合しておいたものをラボプラストミルに投入し、190℃、回転数100rpmで5分間溶融混練した後、取り出して放冷し、本発明のポリ乳酸樹脂組成物(D−1)を得た。
<製造比較例1>
撹拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコに、ポリプロピレングリコール(分子量2,000)88.5重量部、ジフェニルメタンジイソシアネート11重量部、12−ジブチル錫ジラウレート重0.5量部を投入し、窒素置換後密閉下で、100℃まで昇温後、1時間反応を行い、混練配合用のポリウレタン樹脂(F’−1)を得た。このポリウレタン樹脂(F’−1)のイソシアネート含量は0.02%であった。
<比較例1>
ポリ乳酸樹脂(A)のペレットを80重量部と、製造比較例1で得られたポリウレタン樹脂(F’−1)20重量部の混合物に代える以外は実施例と同様にして、比較のためのポリ乳酸樹脂組成物(D’−1)を得た。
<製造比較例2>
固形分30重量%の天然ゴムラテックス(商品名:「エレファント」)286重量部に、メタクリル酸14重量部及び過硫酸カリウム0.03重量部を添加し、70℃で3時間重合した。得られたラテックスにアルコールを加え凝固し、不純物を取り除き、天然ラテックスグラフト変性物(F’−2)を得た。なお、この改質剤のグラフト効率は、80重量%である。
<比較例2>
ポリ乳酸樹脂(A)のペレットを80重量部と、製造比較例2で得られた天然ラテックスグラフト変性物(F’−2)20重量部の混合物に代える以外は実施例と同様にして、比較のためのポリ乳酸樹脂組成物(D’−2)を得た。
<比較例3>
ポリ乳酸樹脂(A)のペレットを80重量部と、多層構造重合体:三菱レイヨン製”メタブレンS2001”(コア;シリコーン/アクリル重合体、シェル;メタクリル酸メチル重合体)(F’−3)20重量部の混合物に代える以外は実施例と同様にして、比較のためのポリ乳酸樹脂組成物(D’−3)を得た。
<比較例4>
ポリ乳酸樹脂(A)そのものから物性測定のブランク用の試験片を作成した。
実施例1、比較例1〜3のポリ乳酸樹脂組成物(D−1)、(D’−1)〜(D’−3)及びポリ乳酸樹脂(A)そのものから物性測定の試験片を以下の方法で作成し、引張伸び試験、アイゾット耐衝撃性試験、荷重たわみ温度試験を行い、その結果を表1に記載した。
Figure 2008297333
<引張伸び試験>
ラボプラストミルで混練後、放冷して得たポリ乳酸樹脂組成物(D)を小型テストプレスを使用して温度200℃、圧力10Mpa、時間30秒の条件で厚さ200μmのシートに成形した。
柔軟性の指標として、JIS−K−7127に従って測定し、引張伸び率を評価した。但し、試験片タイプ5を使用し、引張速度は10mm/分で測定した。
<アイゾット耐衝撃性試験>
得たポリ乳酸樹脂組成物(D)を射出成型機(CS−183MMX、Custom Scientific Instrument Inc製)を用いて、190℃にて射出成形して試験片(60×10×3.2mm)を作製した後、ノッチを付けた上で、ASTM D256(ノッチ付、3.2mm厚)Method Aに準拠して測定した。
<荷重たわみ温度>
得たポリ乳酸樹脂組成物(D)を射出成型機(PS40E5ASE、日精樹脂工業(株)製)にて射出成形し 試験片(100×10×4mm)を作製し、ASTM D648(荷重18.5kgf/cm2)に準拠して測定した。
表1から明らかなように溶融したポリ乳酸樹脂中でポリウレタンを合成したポリ乳酸樹脂組成物は、アイゾット耐衝撃強度、引張伸び率、荷重たわみ温度に関して、ブランクのポリ乳酸樹脂そのままはもちろん、単なるポリウレタンとの配合物や、他樹脂との配合物に比べ優れている。
本発明のポリ乳酸樹脂組成物は、アイゾット耐衝撃強度、引っ張り伸び率などの機械的強度と耐熱性が優れているため、日用雑貨用・食品用・農業用養生シート・産業資材用の各種シート、電話・パソコン・テレビなどの事務用品・家庭電化製品などの筐体、食器・日用雑貨・事務用品の射出成形品、自動車内装部品・外装部品としても有用である。

Claims (8)

  1. 溶融したポリ乳酸樹脂(A)中で、分子内に2個以上の活性水素を有する化合物(B)とポリイソシアネート(C)とを重合させ、該ポリ乳酸樹脂(A)中にポリウレタン樹脂(PU)が分散した複合体を形成させることを特徴とするポリ乳酸複合樹脂組成物(D)
  2. 該活性水素含有化合物(B)が2価以上のアルコール化合物である請求項1記載の複合樹脂組成物(D)。
  3. 該ポリ乳酸樹脂樹脂(A)とポリウレタン(PU)との組成比が、重量比で95/5〜50/50である請求項1または2記載のポリ乳酸樹脂組成物(D)。
  4. 該活性水素含有化合物(B)の数平均分子量が100〜4,000である請求項1〜3いずれか記載の複合樹脂組成物(D)。
  5. 該ポリウレタン樹脂(PU)のSP値が8.0〜10.5である請求項1〜4いずれか記載の複合樹脂組成物(D)。
  6. 該ポリ乳酸樹脂複合組成物(D)の融点が150℃〜190℃である請求項1〜5いずれか記載の複合樹脂組成物(D)。
  7. 請求項1〜6いずれか記載のポリ乳酸樹脂組成物から加工されてなる成型物。
  8. 射出成形法により加工された請求項請求項1〜7記載の成形品。
JP2007141676A 2007-05-29 2007-05-29 ポリ乳酸樹脂組成物 Pending JP2008297333A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007141676A JP2008297333A (ja) 2007-05-29 2007-05-29 ポリ乳酸樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007141676A JP2008297333A (ja) 2007-05-29 2007-05-29 ポリ乳酸樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008297333A true JP2008297333A (ja) 2008-12-11

Family

ID=40171152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007141676A Pending JP2008297333A (ja) 2007-05-29 2007-05-29 ポリ乳酸樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008297333A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2447110A2 (en) 2010-10-28 2012-05-02 NHK Spring Co., Ltd. Slide structure of a seat for a vehicle
US10160825B2 (en) 2014-10-21 2018-12-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Polyurethane elastomer, thermoplastic resin composition comprising the polyurethane elastomer, molded article made of the thermoplastic resin composition, and method of preparing the polyurethane elastomer

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2447110A2 (en) 2010-10-28 2012-05-02 NHK Spring Co., Ltd. Slide structure of a seat for a vehicle
US10160825B2 (en) 2014-10-21 2018-12-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Polyurethane elastomer, thermoplastic resin composition comprising the polyurethane elastomer, molded article made of the thermoplastic resin composition, and method of preparing the polyurethane elastomer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Liu et al. Toward fully bio-based and supertough PLA blends via in situ formation of cross-linked biopolyamide continuity network
Zhao et al. Super tough poly (lactic acid) blends: A comprehensive review
CN104910599B (zh) 含有聚羟基烷酸酯的增韧聚乳酸
KR101626997B1 (ko) 지방족-방향족 생분해성 폴리에스테르
JP5438763B2 (ja) ポリ乳酸系樹脂、ポリ乳酸系樹脂の製造方法、ポリ乳酸樹脂組成物、ステレオコンプレックスポリ乳酸樹脂組成物およびステレオコンプレックスポリ乳酸樹脂組成物の製造方法
US5605961A (en) Thermoplastic composition containing polyurethane and polypropylene
KR101086442B1 (ko) 에스테르기 함유 수지용 내가수분해 안정화제 및 열가소성수지 조성물
JP5198804B2 (ja) 耐熱性に優れたポリ乳酸系弾性樹脂組成物およびその成形品
US20120071591A1 (en) Lignin based materials and methods of making those
JP2016172879A (ja) 軟質で弾性の可塑剤非含有熱可塑性ポリウレタンおよびそれを合成するプロセス
JPH0735474B2 (ja) 重合体ブレンド
TW200904889A (en) Compositions of thermoplastic polyurethane (TPU), polybutadiene and polydiene-based TPU
CN107129674B (zh) 一种低光泽度的热塑性聚氨酯组合物及其制备方法和应用
CN1170418A (zh) 可生物降解的聚合物,其制备方法及其用于生产可生物降解模制品的用途
CN1898325A (zh) 具有提高的切口冲击强度的聚合物共混物
CN107033563B (zh) 一种增强增韧聚乳酸材料及其制备方法
JP6749843B2 (ja) ポリラクチドをベースにした組成物
Gurunathan et al. Preparation and performance evaluation of castor oil-based polyurethane prepolymer/polylactide blends
JP2013532209A (ja) ポリラクチド(pla)と熱可塑性ポリウレタン(tpu)のブレンドの製造プロセス
TW201527420A (zh) 聚乳酸-聚醯胺合金樹脂組合物
Yang et al. Supertough and biodegradable poly (lactic acid) blends with “hard–soft” core–shell unsaturated poly (ether-ester) through self-vulcanization
JP2008297333A (ja) ポリ乳酸樹脂組成物
WO2015076560A1 (ko) 폴리유산/아크릴로니트릴-부타디엔-스타이렌 공중합체 얼로이 수지 조성물
KR20040060739A (ko) 열가소성 엘라스토머 수지
JP2014047222A (ja) 熱可塑性ポリエステルエラストマー、およびそれからなる成形体