JP2003113146A - 光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールのスルホン酸塩およびその高純度化方法ならびに光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールの製造方法 - Google Patents
光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールのスルホン酸塩およびその高純度化方法ならびに光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールの製造方法Info
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- JP2003113146A JP2003113146A JP2001307708A JP2001307708A JP2003113146A JP 2003113146 A JP2003113146 A JP 2003113146A JP 2001307708 A JP2001307708 A JP 2001307708A JP 2001307708 A JP2001307708 A JP 2001307708A JP 2003113146 A JP2003113146 A JP 2003113146A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1
−オールの前駆体である光学活性4−アミノ−2−メチ
ルブタン−1−オールとスルホン酸との不斉中心が1つ
である塩を工業的に有利に高純度化する方法および光学
活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールの製造
方法の提供。 【解決手段】 下記式(1) 【化1】 (式中*は不斉炭素を表す。Rはアルキル基、アルコキ
シ基、アシルオキシ基、アミノ基、フェニル基またはナ
フチル基を表す。)で表される光学活性4−アミノ−2
−メチルブタン−1−オールのスルホン酸塩、該スルホ
ン酸塩を再結晶する高純度化方法および該スルホン酸塩
を再結晶し、さらに溶媒とアルカリに接触して解塩する
光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールを
製造する方法。
−オールの前駆体である光学活性4−アミノ−2−メチ
ルブタン−1−オールとスルホン酸との不斉中心が1つ
である塩を工業的に有利に高純度化する方法および光学
活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールの製造
方法の提供。 【解決手段】 下記式(1) 【化1】 (式中*は不斉炭素を表す。Rはアルキル基、アルコキ
シ基、アシルオキシ基、アミノ基、フェニル基またはナ
フチル基を表す。)で表される光学活性4−アミノ−2
−メチルブタン−1−オールのスルホン酸塩、該スルホ
ン酸塩を再結晶する高純度化方法および該スルホン酸塩
を再結晶し、さらに溶媒とアルカリに接触して解塩する
光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールを
製造する方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学活性医農薬中
間体及び光学分割剤として使用される光学活性4−アミ
ノ−2−メチルブタン−1−オールの前駆体として有用
な光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オール
とスルホン酸との塩、およびその高純度化方法ならびに
光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールの
製造方法に関する。
間体及び光学分割剤として使用される光学活性4−アミ
ノ−2−メチルブタン−1−オールの前駆体として有用
な光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オール
とスルホン酸との塩、およびその高純度化方法ならびに
光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学活性4−アミノ−2−メチルブタン
−1−オールの製造方法としては、光学活性2−メチル
−4−アミノ酪酸を水素化リチウムアルミニウムで還元
して合成する方法(J.Am.Chem.Soc.,81,4946-4951(195
9))、あるいは、光学活性2−メチル−4−ニトロ酪酸
のメチルエステルを水素化リチウムアルミニウムで還元
して合成する方法が報告されている(J.Plant Growth R
egul.,2(1),47-57(1983))。
−1−オールの製造方法としては、光学活性2−メチル
−4−アミノ酪酸を水素化リチウムアルミニウムで還元
して合成する方法(J.Am.Chem.Soc.,81,4946-4951(195
9))、あるいは、光学活性2−メチル−4−ニトロ酪酸
のメチルエステルを水素化リチウムアルミニウムで還元
して合成する方法が報告されている(J.Plant Growth R
egul.,2(1),47-57(1983))。
【0003】しかし、いずれの方法も、原料の光学純度
が光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オール
の光学純度に反映し、さらに光学活性4−アミノ−2−
メチルブタン−1−オールの光学純度を高純度化する方
法は報告されていない。
が光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オール
の光学純度に反映し、さらに光学活性4−アミノ−2−
メチルブタン−1−オールの光学純度を高純度化する方
法は報告されていない。
【0004】一方、光学活性な光学分割剤と光学活性4
−アミノ−2−メチルブタン−1−オールとのジアステ
レオマー塩形成およびその高純度化に関する例として
は、光学活性酸と光学活性2−アミノ−1−ブタノール
との塩(WO01/017944)が公知であるが、こ
れらの高純度化は不斉炭素が2つあるジアステレオマー
塩の高純度化に関するものである。
−アミノ−2−メチルブタン−1−オールとのジアステ
レオマー塩形成およびその高純度化に関する例として
は、光学活性酸と光学活性2−アミノ−1−ブタノール
との塩(WO01/017944)が公知であるが、こ
れらの高純度化は不斉炭素が2つあるジアステレオマー
塩の高純度化に関するものである。
【0005】また、ジアステレオマー塩の高純度化では
なく、光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オ
ールの不斉中心が1つである塩の高純度化方法に関する
報告はない。
なく、光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オ
ールの不斉中心が1つである塩の高純度化方法に関する
報告はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、光学
活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールの前駆
体である光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−
オールとスルホン酸との不斉中心が1つである塩を工業
的に有利に高純度化する方法および光学活性4−アミノ
−2−メチルブタン−1−オールの製造方法を提供する
ことにある。
活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールの前駆
体である光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−
オールとスルホン酸との不斉中心が1つである塩を工業
的に有利に高純度化する方法および光学活性4−アミノ
−2−メチルブタン−1−オールの製造方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため、鋭意研究を重ねた結果、光学活性4−ア
ミノ−2−メチルブタン−1−オールの前駆体である光
学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールとス
ルホン酸との不斉中心が1つである塩(以下、スルホン
酸塩とも略す)を再結晶することによって高収率で高純
度化が可能であることを見出し、本発明を完成した。
解決するため、鋭意研究を重ねた結果、光学活性4−ア
ミノ−2−メチルブタン−1−オールの前駆体である光
学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールとス
ルホン酸との不斉中心が1つである塩(以下、スルホン
酸塩とも略す)を再結晶することによって高収率で高純
度化が可能であることを見出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明の第1の発明は、下記式
(1)
(1)
【化5】
(式中*は不斉炭素を表す。Rは炭素数1から20の置
換または無置換の直鎖または分岐状のアルキル基、アル
コキシ基、アシルオキシ基、置換または無置換のアミノ
基、もしくは置換または無置換のフェニル基またはナフ
チル基を表す。上記アルキル基、アミノ基、フェニル基
またはナフチル基の置換基は炭素数1から10の直鎖ま
たは分岐状のアルキル基、ハロゲン原子、アルコキシル
基、水酸基、もしくはニトロ基である。)で表される光
学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールのス
ルホン酸塩を要旨とする。
換または無置換の直鎖または分岐状のアルキル基、アル
コキシ基、アシルオキシ基、置換または無置換のアミノ
基、もしくは置換または無置換のフェニル基またはナフ
チル基を表す。上記アルキル基、アミノ基、フェニル基
またはナフチル基の置換基は炭素数1から10の直鎖ま
たは分岐状のアルキル基、ハロゲン原子、アルコキシル
基、水酸基、もしくはニトロ基である。)で表される光
学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールのス
ルホン酸塩を要旨とする。
【0009】本発明の第2の発明は、前記第1の発明の
光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールの
スルホン酸塩を再結晶することを特徴とする光学活性4
−アミノ−2−メチルブタン−1−オールのスルホン酸
塩の高純度化方法を要旨とする。
光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールの
スルホン酸塩を再結晶することを特徴とする光学活性4
−アミノ−2−メチルブタン−1−オールのスルホン酸
塩の高純度化方法を要旨とする。
【0010】本発明の第3の発明は、光学活性4−アミ
ノ−2−メチルブタン−1−オールのスルホン酸塩を再
結晶し、さらに溶媒とアルカリに接触して解塩すること
を特徴とする光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−
1−オールの製造方法を要旨とする。
ノ−2−メチルブタン−1−オールのスルホン酸塩を再
結晶し、さらに溶媒とアルカリに接触して解塩すること
を特徴とする光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−
1−オールの製造方法を要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のスルホン酸塩としては、
天然物由来もしくは合成品である各種スルホン酸の塩が
使用できるが、好ましくは、前記式(1)で表される光
学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールのス
ルホン酸塩が好ましい。
天然物由来もしくは合成品である各種スルホン酸の塩が
使用できるが、好ましくは、前記式(1)で表される光
学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールのス
ルホン酸塩が好ましい。
【0012】前記式(1)で表されるスルホン酸塩にお
いて、Rで表される炭素数が1から20の置換または無
置換の直鎖または分岐状のアルキル基としては、例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、
イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、
シクロヘキシル基等が挙げられる。アルコキシ基として
は、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が
挙げられる。アシルオキシ基としては、例えばアセチル
オキシ基等が挙げられる。上記アルキル基、フェニル
基、ナフチル基の置換基としては例えば、前述の炭素数
1から10の直鎖または分岐状のアルキル基、アルコキ
シル基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基などを挙げる
ことができる。
いて、Rで表される炭素数が1から20の置換または無
置換の直鎖または分岐状のアルキル基としては、例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、
イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、
シクロヘキシル基等が挙げられる。アルコキシ基として
は、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が
挙げられる。アシルオキシ基としては、例えばアセチル
オキシ基等が挙げられる。上記アルキル基、フェニル
基、ナフチル基の置換基としては例えば、前述の炭素数
1から10の直鎖または分岐状のアルキル基、アルコキ
シル基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基などを挙げる
ことができる。
【0013】スルホン酸がアリールスルホン酸である前
記式(1)の光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−
1−オールのスルホン酸塩としては下記式(2)
記式(1)の光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−
1−オールのスルホン酸塩としては下記式(2)
【化6】
(式中*は不斉炭素を表す。Arは置換または無置換の
フェニル基またはナフチル基を表し、そのフェニル基ま
たはナフチル基の置換基は炭素数1から10の直鎖また
は分岐状のアルキル基、ハロゲン原子、アルコキシル
基、水酸基、もしくはニトロ基である。)で表される光
学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールのス
ルホン酸塩が挙げられる。
フェニル基またはナフチル基を表し、そのフェニル基ま
たはナフチル基の置換基は炭素数1から10の直鎖また
は分岐状のアルキル基、ハロゲン原子、アルコキシル
基、水酸基、もしくはニトロ基である。)で表される光
学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールのス
ルホン酸塩が挙げられる。
【0014】スルホン酸がアルキルスルホン酸である前
記式(1)で表される光学活性4−アミノ−2−メチル
ブタン−1−オールのスルホン酸塩としては下記式
(3)
記式(1)で表される光学活性4−アミノ−2−メチル
ブタン−1−オールのスルホン酸塩としては下記式
(3)
【化7】
(式中*は不斉炭素を表す。R’は炭素数1から10の
置換または無置換の直鎖または分岐状のアルキル基、ア
ルコキシ基、もしくはアシルオキシ基を表し、そのアル
キル基の置換基は炭素数1から10の直鎖または分岐状
のアルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、水酸基、
もしくはニトロ基である。)で表される光学活性4−ア
ミノ−2−メチルブタン−1−オールのスルホン酸塩が
挙げられる。
置換または無置換の直鎖または分岐状のアルキル基、ア
ルコキシ基、もしくはアシルオキシ基を表し、そのアル
キル基の置換基は炭素数1から10の直鎖または分岐状
のアルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、水酸基、
もしくはニトロ基である。)で表される光学活性4−ア
ミノ−2−メチルブタン−1−オールのスルホン酸塩が
挙げられる。
【0015】入手が容易かつ安価であることから、本発
明の光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オー
ルのスルホン酸塩として、好ましくは、p−トルエンス
ルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、メタンスルホン酸
塩、スルファミン酸塩などが例示できる。
明の光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オー
ルのスルホン酸塩として、好ましくは、p−トルエンス
ルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、メタンスルホン酸
塩、スルファミン酸塩などが例示できる。
【0016】特に好ましくは下記式(4)
【化8】
(式中*は不斉炭素を表す。)で表される光学活性4−
アミノ−2−メチルブタン−1−オールとメタンスルホ
ン酸との塩が挙げられる。
アミノ−2−メチルブタン−1−オールとメタンスルホ
ン酸との塩が挙げられる。
【0017】前記式(1)で表されるスルホン酸塩にお
いて、光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オ
ールの調製方法は任意である。
いて、光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オ
ールの調製方法は任意である。
【0018】本発明において、スルホン酸塩を形成させ
る方法は混合させて反応させれば良く、混合順序は任意
である。例えば適当な溶媒にスルホン酸を溶解または懸
濁させ、等モルの光学活性4−アミノ−2−メチルブタ
ン−1−オールを直接あるいは適当な溶媒に希釈して滴
下すればよく、また、この逆の順序で混合しても良い。
る方法は混合させて反応させれば良く、混合順序は任意
である。例えば適当な溶媒にスルホン酸を溶解または懸
濁させ、等モルの光学活性4−アミノ−2−メチルブタ
ン−1−オールを直接あるいは適当な溶媒に希釈して滴
下すればよく、また、この逆の順序で混合しても良い。
【0019】溶媒としては、水、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、n−プロパノール、ブタノール
等の各種アルコール類、ジエチルエーテル、イソプロピ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メチル
ターシャリーブチルエーテル等のエーテル類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸メチル、酢
酸エチル等のエステル類、アセトニトリル、ジメチルホ
ルムアミド等の含窒素溶媒、n−ペンタン、n−ヘキサ
ン、1−ヘキセン、n−オクタン、イソオクタン、n−
デカン等の脂肪族炭化水素、シクロヘキサン、シクロヘ
キセン等の脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素、またはこれらの混合物が用い
られる。好ましくは、水、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、n−プロパノール、ブタノール等の各
種アルコール類、アセトニトリル、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、またはこれらの混合
物を用いる。
ル、イソプロパノール、n−プロパノール、ブタノール
等の各種アルコール類、ジエチルエーテル、イソプロピ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メチル
ターシャリーブチルエーテル等のエーテル類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸メチル、酢
酸エチル等のエステル類、アセトニトリル、ジメチルホ
ルムアミド等の含窒素溶媒、n−ペンタン、n−ヘキサ
ン、1−ヘキセン、n−オクタン、イソオクタン、n−
デカン等の脂肪族炭化水素、シクロヘキサン、シクロヘ
キセン等の脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素、またはこれらの混合物が用い
られる。好ましくは、水、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、n−プロパノール、ブタノール等の各
種アルコール類、アセトニトリル、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、またはこれらの混合
物を用いる。
【0020】混合温度は任意であるが、下限値は0℃以
上が好ましく、10℃以上がより好ましい。また上限値
は100℃以下が好ましく、80℃以下がより好まし
い。得られたスルホン酸塩溶液は直接もしくは濃縮後、
冷却し、結晶を析出させる。この際、種晶として光学純
度の高いスルホン酸塩の結晶を少量添加することによ
り、同種のジアステレオマー塩を優先的に晶析させるこ
とも可能である。種晶の光学純度は高い程望ましく、添
加量は溶質量の0.01〜1%程度で十分である。ま
た、種晶を全く加えなくても過飽和状態にあるスルホン
酸塩の結晶化は自然に起こる。
上が好ましく、10℃以上がより好ましい。また上限値
は100℃以下が好ましく、80℃以下がより好まし
い。得られたスルホン酸塩溶液は直接もしくは濃縮後、
冷却し、結晶を析出させる。この際、種晶として光学純
度の高いスルホン酸塩の結晶を少量添加することによ
り、同種のジアステレオマー塩を優先的に晶析させるこ
とも可能である。種晶の光学純度は高い程望ましく、添
加量は溶質量の0.01〜1%程度で十分である。ま
た、種晶を全く加えなくても過飽和状態にあるスルホン
酸塩の結晶化は自然に起こる。
【0021】得られたスルホン酸塩の懸濁液の固液分離
は、いかなる方法でもよいが、例えば濾過または沈降に
より分離する。濾過では、遠心濾過、加圧濾過または真
空濾過が用いられる。濾さいを必要により溶剤で洗浄す
る。
は、いかなる方法でもよいが、例えば濾過または沈降に
より分離する。濾過では、遠心濾過、加圧濾過または真
空濾過が用いられる。濾さいを必要により溶剤で洗浄す
る。
【0022】本発明において、得られたスルホン酸塩は
適当な溶媒を用いて再結晶することによって、光学純度
を向上させることができる。
適当な溶媒を用いて再結晶することによって、光学純度
を向上させることができる。
【0023】溶媒としては、前述したスルホン酸塩形成
と同様の溶媒を用いることができ、異なっていてもよ
い。好ましくは、水、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、n−プロパノール、ブタノール等の各種ア
ルコール類、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素、またはこれらの混合物を用
いる。
と同様の溶媒を用いることができ、異なっていてもよ
い。好ましくは、水、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、n−プロパノール、ブタノール等の各種ア
ルコール類、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素、またはこれらの混合物を用
いる。
【0024】再結晶温度は任意であるが、下限値は0℃
以上が好ましく、10℃以上がより好ましい。また上限
値は100℃以下が好ましく、80℃以下がより好まし
い。得られたスルホン酸塩溶液は直接もしくは濃縮後、
冷却し、結晶を析出させる。この際、種晶として光学純
度の高いスルホン酸塩の結晶を少量添加することによ
り、同種のジアステレオマー塩を優先的に晶析させるこ
とも可能である。種晶の光学純度は高いことが望ましい
が、添加量は溶質量の0.01〜1%程度で十分であ
る。また、種晶を全く加えなくても過飽和状態にあるス
ルホン酸塩の結晶化は自然に起こる。
以上が好ましく、10℃以上がより好ましい。また上限
値は100℃以下が好ましく、80℃以下がより好まし
い。得られたスルホン酸塩溶液は直接もしくは濃縮後、
冷却し、結晶を析出させる。この際、種晶として光学純
度の高いスルホン酸塩の結晶を少量添加することによ
り、同種のジアステレオマー塩を優先的に晶析させるこ
とも可能である。種晶の光学純度は高いことが望ましい
が、添加量は溶質量の0.01〜1%程度で十分であ
る。また、種晶を全く加えなくても過飽和状態にあるス
ルホン酸塩の結晶化は自然に起こる。
【0025】高純度化されたスルホン酸塩の懸濁液の固
液分離は、いかなる方法でもよいが、例えば濾過または
沈降により分離する。濾過では、遠心濾過、加圧濾過ま
たは真空濾過が用いられる。濾さいを必要により溶剤で
洗浄する。
液分離は、いかなる方法でもよいが、例えば濾過または
沈降により分離する。濾過では、遠心濾過、加圧濾過ま
たは真空濾過が用いられる。濾さいを必要により溶剤で
洗浄する。
【0026】上記のようにして得られたスルホン酸塩を
溶媒とアルカリと接触させて解塩し、冷却後に固液分離
して、濾液を濃縮、減圧蒸留等の操作により光学活性4
−アミノ−2−メチルブタン−1−オールを得ることが
できる。
溶媒とアルカリと接触させて解塩し、冷却後に固液分離
して、濾液を濃縮、減圧蒸留等の操作により光学活性4
−アミノ−2−メチルブタン−1−オールを得ることが
できる。
【0027】アルカリとしては、アルカリ金属水酸化
物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属アルコラ
ート、アルカリ土類金属アルコラート、炭酸アルカリ、
炭酸水素アルカリ、アミン類及びアンモニアが用いら
れ、好ましくはアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属ア
ルコラートが用いられる。アルカリの使用量はスルホン
酸塩に対して、下限値は0.5当量以上が好ましく0.
9当量以上がより好ましい。上限値は3当量以下が好ま
しく1.1当量以下がより好ましい。
物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属アルコラ
ート、アルカリ土類金属アルコラート、炭酸アルカリ、
炭酸水素アルカリ、アミン類及びアンモニアが用いら
れ、好ましくはアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属ア
ルコラートが用いられる。アルカリの使用量はスルホン
酸塩に対して、下限値は0.5当量以上が好ましく0.
9当量以上がより好ましい。上限値は3当量以下が好ま
しく1.1当量以下がより好ましい。
【0028】解塩時にスルホン酸塩と接触させる溶媒と
しては、水、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、n−プロパノール、ブタノール等の各種アルコール
類、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、メチルターシャリーブチル
エーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル
類、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等の含窒素
溶媒、またはこれらの混合物が用いられる。好ましく
は、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、
n−プロパノール、ブタノール等の各種アルコール類ま
たはこれらの混合物を用いる。
しては、水、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、n−プロパノール、ブタノール等の各種アルコール
類、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、メチルターシャリーブチル
エーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル
類、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等の含窒素
溶媒、またはこれらの混合物が用いられる。好ましく
は、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、
n−プロパノール、ブタノール等の各種アルコール類ま
たはこれらの混合物を用いる。
【0029】接触方法としては、いかなる方法でも良い
が、例えば溶媒中にスルホン酸塩を加え、少なくともス
ルホン酸塩の一部を溶解した状態で、攪拌下に粉粒体あ
るいは溶液の状態でアルカリが加えられる。接触温度の
下限値は融点以上が好ましく30℃以上がより好まし
い。上限値は沸点が好ましい。溶媒の量は、分離母液を
リサイクルして使用し、出来るだけ少量を使用するが、
下限値はスルホン酸塩に対して0.1倍量以上が好まし
く1倍量以上がより好ましい。上限値は100倍量以下
が好ましく50倍量以下がより好ましい。
が、例えば溶媒中にスルホン酸塩を加え、少なくともス
ルホン酸塩の一部を溶解した状態で、攪拌下に粉粒体あ
るいは溶液の状態でアルカリが加えられる。接触温度の
下限値は融点以上が好ましく30℃以上がより好まし
い。上限値は沸点が好ましい。溶媒の量は、分離母液を
リサイクルして使用し、出来るだけ少量を使用するが、
下限値はスルホン酸塩に対して0.1倍量以上が好まし
く1倍量以上がより好ましい。上限値は100倍量以下
が好ましく50倍量以下がより好ましい。
【0030】スルホン酸のアルカリ塩の晶析を進めるた
めに、冷却と濃縮等の操作を行う。冷却後の温度は、通
常溶媒の融点以上で行う。下限値は溶媒の融点以上が好
ましく0℃以上がより好ましい。上限値は30℃以下が
好ましく15℃以下がより好ましい。スルホン酸のアル
カリ塩と母液との固液分離は、いかなる方法でもよい
が、例えば濾過または沈降により分離する。濾過では、
遠心濾過、加圧濾過または真空濾過が用いられる。濾さ
いを必要により溶剤で洗浄する。
めに、冷却と濃縮等の操作を行う。冷却後の温度は、通
常溶媒の融点以上で行う。下限値は溶媒の融点以上が好
ましく0℃以上がより好ましい。上限値は30℃以下が
好ましく15℃以下がより好ましい。スルホン酸のアル
カリ塩と母液との固液分離は、いかなる方法でもよい
が、例えば濾過または沈降により分離する。濾過では、
遠心濾過、加圧濾過または真空濾過が用いられる。濾さ
いを必要により溶剤で洗浄する。
【0031】固液分離して得られる溶液を加熱し濃縮す
ることにより、光学活性4−アミノ−2−メチルブタン
−1−オールの高濃度溶液が得られる。濃縮は、通常、
常圧あるいは減圧下、30〜120℃にて行う。必要に
より、単蒸留または精留して高純度の光学活性4−アミ
ノ−2−メチルブタン−1−オールが得られる。蒸留
は、特に限定されないが、通常、130Paから16k
Paの減圧下、下限値は溶媒の融点以上が好ましく0℃
以上がより好ましい。上限値は50℃以下が好ましく3
0℃以下がより好ましい。
ることにより、光学活性4−アミノ−2−メチルブタン
−1−オールの高濃度溶液が得られる。濃縮は、通常、
常圧あるいは減圧下、30〜120℃にて行う。必要に
より、単蒸留または精留して高純度の光学活性4−アミ
ノ−2−メチルブタン−1−オールが得られる。蒸留
は、特に限定されないが、通常、130Paから16k
Paの減圧下、下限値は溶媒の融点以上が好ましく0℃
以上がより好ましい。上限値は50℃以下が好ましく3
0℃以下がより好ましい。
【0032】
【実施例】以下、実施例にて本発明を具体的に説明する
が、本発明の範囲はこれらの実施例の範囲に限定される
ものではない。
が、本発明の範囲はこれらの実施例の範囲に限定される
ものではない。
【0033】実施例1
103.2g((S)体79%e.e.)の(S)−4
−アミノ−2−メチルブタン−1−オールをアセトニト
リル800mlに溶解し、メタンスルホン酸96.1g
を滴下し、60℃で加熱溶解した。室温まで冷却した。
析出した結晶を濾別し、アセトニトリルでリンスし、1
81gのメタンスルホン酸塩の結晶を得た。この結晶中
の4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールの光学純
度は、(S)体84%e.eであった。さらにこの結晶
を、800ml(アセトニトリル/イソプロパノール=
9:1)の混合溶媒に60〜70℃で加熱溶解し、再結
晶操作を行い、光学純度の高いスルホン酸塩の結晶15
0gを得た。この結晶中の4−アミノ−2−メチルブタ
ン−1−オールの光学純度は、(S)体95%e.e.
であった。
−アミノ−2−メチルブタン−1−オールをアセトニト
リル800mlに溶解し、メタンスルホン酸96.1g
を滴下し、60℃で加熱溶解した。室温まで冷却した。
析出した結晶を濾別し、アセトニトリルでリンスし、1
81gのメタンスルホン酸塩の結晶を得た。この結晶中
の4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールの光学純
度は、(S)体84%e.eであった。さらにこの結晶
を、800ml(アセトニトリル/イソプロパノール=
9:1)の混合溶媒に60〜70℃で加熱溶解し、再結
晶操作を行い、光学純度の高いスルホン酸塩の結晶15
0gを得た。この結晶中の4−アミノ−2−メチルブタ
ン−1−オールの光学純度は、(S)体95%e.e.
であった。
【0034】得られたスルホン酸塩の結晶中の4−アミ
ノ−2−メチルブタン−1−オールの光学純度は、結晶
を以下のようにジベンゾイル化物に誘導し、測定した。
ノ−2−メチルブタン−1−オールの光学純度は、結晶
を以下のようにジベンゾイル化物に誘導し、測定した。
【0035】すなわち、スルホン酸塩の結晶0.3gを
2mlの1mol/l−NaOHに溶解し、同容量のテ
トラヒドロフランで3回抽出した。有機相を減圧濃縮
し、0.1gの光学活性4−アミノ−2−メチルブタン
−1−オールを得た。このうち、約20mgを量り、塩
化メチレン1ml、ピリジン60mg、塩化ベンゾイル
60mgをこの順で加え、1mol/l−塩酸2mlで
2回、10%−炭酸ソーダ水溶液2mlで1回、水2m
lで1回洗浄し、有機相を濃縮するとジベンゾイル化物
約60mgが得られた。下記の条件でHPLC(高速液
体クロマトグラフィー)分析したところ、S体の保持時
間が約42分、R体の保持時間が約54分に溶出し、そ
の分離度は3.2であった。光学純度は得られたHPL
CチャートのS体およびR体のピーク面積の比から、算
出した。
2mlの1mol/l−NaOHに溶解し、同容量のテ
トラヒドロフランで3回抽出した。有機相を減圧濃縮
し、0.1gの光学活性4−アミノ−2−メチルブタン
−1−オールを得た。このうち、約20mgを量り、塩
化メチレン1ml、ピリジン60mg、塩化ベンゾイル
60mgをこの順で加え、1mol/l−塩酸2mlで
2回、10%−炭酸ソーダ水溶液2mlで1回、水2m
lで1回洗浄し、有機相を濃縮するとジベンゾイル化物
約60mgが得られた。下記の条件でHPLC(高速液
体クロマトグラフィー)分析したところ、S体の保持時
間が約42分、R体の保持時間が約54分に溶出し、そ
の分離度は3.2であった。光学純度は得られたHPL
CチャートのS体およびR体のピーク面積の比から、算
出した。
【0036】<HPLC条件>
カラム: CHIRALCEL OD (ダイセ
ル化学工業社製) 移動相: ヘキサン/イソプロパノール=90/1
0 流速: 0.5ml/min カラム温度: 25℃ 検出: UV254nm ここで得られたメタンスルホン酸塩の結晶の特性値を下
記に示した。
ル化学工業社製) 移動相: ヘキサン/イソプロパノール=90/1
0 流速: 0.5ml/min カラム温度: 25℃ 検出: UV254nm ここで得られたメタンスルホン酸塩の結晶の特性値を下
記に示した。
【0037】* (S)−4−アミノ−2−メチルブ
タン−1−オール(95%e.e.)のメタンスルホン
酸塩の特性値 結晶形: 針状結晶 比旋光度: [α]D 26=−9.21(c=1.0
2、H2O) 融点: 62〜66℃ 1H−NMRスペクトル:DMSO内部標準TMS σH 0.82 (3H,d,−CH3) σH 1.29〜1.39 (1H,m,−CH) σH 1.53〜1.71 (2H,m,−CH2,−
CH) σH 2.36 (3H,m,−CH3) σH 2.76〜2.85 (2H,m,−CH2) σH 3.16〜3.29 (2H,m,−CH2) σH 3.97 (1H,s,−OH) σH 7.66 (3H,br,−NH3
+) 実施例2 4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールとして、
1.03g((R)体98%e.e.)の(R)−4−
アミノ−2−メチルブタン−1−オールを用いた以外
は、すべて実施例1と同様にして光学純度の高いスルホ
ン酸塩の結晶2.5gを得た。この結晶中の4−アミノ
−2−メチルブタン−1−オールの光学純度は、(R)
体99.8%e.e.であった。
タン−1−オール(95%e.e.)のメタンスルホン
酸塩の特性値 結晶形: 針状結晶 比旋光度: [α]D 26=−9.21(c=1.0
2、H2O) 融点: 62〜66℃ 1H−NMRスペクトル:DMSO内部標準TMS σH 0.82 (3H,d,−CH3) σH 1.29〜1.39 (1H,m,−CH) σH 1.53〜1.71 (2H,m,−CH2,−
CH) σH 2.36 (3H,m,−CH3) σH 2.76〜2.85 (2H,m,−CH2) σH 3.16〜3.29 (2H,m,−CH2) σH 3.97 (1H,s,−OH) σH 7.66 (3H,br,−NH3
+) 実施例2 4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールとして、
1.03g((R)体98%e.e.)の(R)−4−
アミノ−2−メチルブタン−1−オールを用いた以外
は、すべて実施例1と同様にして光学純度の高いスルホ
ン酸塩の結晶2.5gを得た。この結晶中の4−アミノ
−2−メチルブタン−1−オールの光学純度は、(R)
体99.8%e.e.であった。
【0038】ここで得られたメタンスルホン酸塩の結晶
の特性値を下記に示した。
の特性値を下記に示した。
【0039】* (R)−4−アミノ−2−メチルブ
タン−1−オール(99.8%e.e.)のメタンスル
ホン酸塩の特性値 結晶形: 針状結晶 比旋光度: [α]D 26=+9.64(c=1.0
7、H2O) 融点: 65〜66℃
タン−1−オール(99.8%e.e.)のメタンスル
ホン酸塩の特性値 結晶形: 針状結晶 比旋光度: [α]D 26=+9.64(c=1.0
7、H2O) 融点: 65〜66℃
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、光学活性医農薬中間体
及び光学分割剤として使用される光学活性4−アミノ−
2−メチルブタン−1−オールの前駆体として有用な光
学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールのス
ルホン酸塩が工業的規模で高収率、高純度かつ安価に提
供可能である。該スルホン酸塩をさらに溶媒とアルカリ
に接触して解塩することにより高収率、高純度で光学活
性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールを製造す
ることができる。
及び光学分割剤として使用される光学活性4−アミノ−
2−メチルブタン−1−オールの前駆体として有用な光
学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールのス
ルホン酸塩が工業的規模で高収率、高純度かつ安価に提
供可能である。該スルホン酸塩をさらに溶媒とアルカリ
に接触して解塩することにより高収率、高純度で光学活
性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールを製造す
ることができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 (式中*は不斉炭素を表す。Rは炭素数1から20の置
換または無置換の直鎖または分岐状のアルキル基、アル
コキシ基、アシルオキシ基、置換または無置換のアミノ
基、もしくは置換または無置換のフェニル基またはナフ
チル基を表す。上記アルキル基、アミノ基、フェニル基
またはナフチル基の置換基は炭素数1から10の直鎖ま
たは分岐状のアルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ
基、水酸基、もしくはニトロ基である。)で表される光
学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールのス
ルホン酸塩。 - 【請求項2】 スルホン酸がアリールスルホン酸である
下記式(2) 【化2】 (式中*は不斉炭素を表す。Arは置換または無置換の
フェニル基またはナフチル基を表し、そのフェニル基ま
たはナフチル基の置換基は炭素数1から10の直鎖また
は分岐状のアルキル基、ハロゲン原子、アルコキシル
基、水酸基、もしくはニトロ基である。)で表される請
求項1記載の光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−
1−オールのスルホン酸塩。 - 【請求項3】 スルホン酸がアルキルスルホン酸である
下記式(3) 【化3】 (式中*は不斉炭素を表す。R’は炭素数1から10の
置換または無置換の直鎖または分岐状のアルキル基、ア
ルコキシ基、もしくはアシルオキシ基を表し、そのアル
キル基の置換基は炭素数1から10の直鎖または分岐状
のアルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、水酸基、
もしくはニトロ基である。)で表される請求項1記載の
光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールの
スルホン酸塩。 - 【請求項4】 下記式(4) 【化4】 (式中*は不斉炭素を表す。)で表される光学活性4−
アミノ−2−メチルブタン−1−オールとメタンスルホ
ン酸との塩。 - 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一項に記載の
光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールの
スルホン酸塩を再結晶することを特徴とする光学活性4
−アミノ−2−メチルブタン−1−オールのスルホン酸
塩の高純度化方法。 - 【請求項6】 請求項1から4のいずれか一項に記載の
光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールの
スルホン酸塩を再結晶し、さらに溶媒とアルカリに接触
して解塩することを特徴とする光学活性4−アミノ−2
−メチルブタン−1−オールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001307708A JP2003113146A (ja) | 2001-10-03 | 2001-10-03 | 光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールのスルホン酸塩およびその高純度化方法ならびに光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001307708A JP2003113146A (ja) | 2001-10-03 | 2001-10-03 | 光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールのスルホン酸塩およびその高純度化方法ならびに光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003113146A true JP2003113146A (ja) | 2003-04-18 |
Family
ID=19127132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001307708A Pending JP2003113146A (ja) | 2001-10-03 | 2001-10-03 | 光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールのスルホン酸塩およびその高純度化方法ならびに光学活性4−アミノ−2−メチルブタン−1−オールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003113146A (ja) |
-
2001
- 2001-10-03 JP JP2001307708A patent/JP2003113146A/ja active Pending
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