JP2003112736A - レーザーマーク付き缶蓋 - Google Patents
レーザーマーク付き缶蓋Info
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Abstract
くマーキングすることができ、しかも通常はその存在が
分からないようにして誤認することのないレーザーマー
ク付き缶蓋を提供すること。 【解決手段】 蓋の外表面の塗膜だけをレーザーで焼き
切ってマークを付けたり、あるいは缶蓋に取付けられる
タブの塗膜をレーザーで焼き切ってマークを付けるよう
にする。これにより、インクジェットのような衛生上の
問題がなく、母材が変色することもなく外観に優れたマ
ークを少ないエネルギで付けることができ、特にタブの
成形工程で付けるようにすれば、成形速度に追随させる
ことが容易にできるようになる。
Description
き缶蓋に関し、高速で大量生産される缶蓋に対して製造
日時まで識別できるようにしたもので、衛生的であり、
外観にも優れたものである。
缶本体となる缶胴と缶蓋とがそれぞれ別工程で製造され
ており、内容物を充填した後に缶胴に缶蓋を巻き締める
などで取付けて密封するようにし、その際、消費者に必
要な情報として製造年月日や内容物の賞味期間などの表
示が行われる。
のため缶胴については、使用材料、製造日時、ロット等
の管理情報をインクジェット等で通常は見えないように
印刷することが行われており、缶胴の製造過程に起因す
る問題が生じ場合に紫外線などで可視化して製造ライン
や装置のほか製造日時まで識別することができるように
している。
やエンボスする方法で製造ラインや装置、金型番号等を
表示することが行われているものの、これらの方法で
は、製造日時まで表示することができなかった。
トを用いて製造日時を表示することが考えられるが、缶
蓋の場合には、直接口を付けて飲む場合が多く、衛生上
この方法を採用することができない。
別子などを表示する方法としてレーザーマーカーを用い
る方法が提案されており、例えば特開平8−17500
5号公報に開示されたレーザーマーキング付容器では、
塗装前の容器の母材表面にレーザーマーカーによって識
別子を刻印したのち塗装することで識別子が滲むことな
く確実に識別できるようにすることが記載され、また、
特開平8−53121号公報に開示されたステンレス容
器では、ステンレス容器の表面をレーザー光のエネルギ
で局所的に加熱し、その部分を瞬間的に溶融させること
で識別記号を刻印することが記載されている。
ザーマーカーによるいずれの方法でも、母材金属に直接
レーザーを照射して識別子などを刻印することから母材
が変色した状態となり、何等情報を必要としない場合で
もその存在が分かってしまい、缶蓋の製造日時を賞味期
限などと誤認したり、消費者がその存在自体に何等かの
疑問を抱いてしまうという問題がある。
みてなされたもので、缶蓋についても製造日時まで衛生
上の問題なくマーキングすることができ、しかも通常は
その存在が分からないようにして誤認することのないレ
ーザーマーク付き缶蓋を提供しようとするものである。
この発明の請求項1記載のレーザーマーク付き缶蓋は、
蓋の外表面の塗膜をレーザーで焼き切ってマークを付け
てあることを特徴とするものである。
の外表面の塗膜だけをレーザーで焼き切ってマークを付
けてあり、インクジェットのような衛生上の問題がな
く、母材が変色することもなく外観に優れたマークを少
ないエネルギで付けることができるようになる。
マーク付き缶蓋は、缶蓋に取付けられるタブの塗膜をレ
ーザーで焼き切ってマークを付けてあることを特徴とす
るものである。
蓋に取付けられるタブの塗膜をレーザーで焼き切ってマ
ークを付けてあり、口が直接触れることがないので全く
衛生上の問題がなく、外観に優れたマークを付けること
ができ、特にタブの成形工程で付けることで成形速度に
追随させることが一層容易となる。
ーマーク付き缶蓋は、請求項1または2記載の構成に加
え、前記マークが、アルミニウム板上の透明塗膜に形成
されていることを特徴とするものである。
記マークを、アルミニウム板の成形時の潤滑性付与や耐
食・耐錆性付与などのための透明塗膜に形成するように
しており、簡単に通常は外観上見えないようにでき、衛
生性に優れたマークを付けることができるようになる。
マーク付き缶蓋は、請求項2または3記載の構成に加
え、前記マークを、前記タブの裏側の塗膜に形成してあ
ることを特徴とするものである。
記マークを、前記タブの裏側の塗膜に形成するようにし
ており、一層確実に外観上見えないようにしながら、必
要なときに情報を得ることができるようになる。
ーマーク付き缶蓋は、請求項4記載の構成に加え、前記
タブの裏面に付ける前記マークに、くじの内容を含める
ことを特徴とするものである。
ブの裏面に付ける前記マークに、くじの内容を含めるよ
うにすることで、別にシールなどを貼ることなく簡単に
マークを兼用してくじにできるようになる。
いて図面に基づき詳細に説明する。図1はこの発明のレ
ーザーマーク付き缶蓋の一実施の形態にかかり、(a)
は缶蓋全体の平面図、(b)はマーク部分の縦断面図、
(c),(d)はタブ部分を拡大した拡大平面図であ
る。
ば飲料用の缶の缶蓋に適用され、缶蓋パネル11に簡易
開口用のタブ12がリベット13で固定されて構成さ
れ、缶蓋パネル11の外側表面の一部14,15,1
6、あるいはタブ13の外側表面の一部17または裏側
面の一部18のいずれか1か所乃至複数箇所に缶蓋10
の管理に必要な製造日時等がレーザーによってマーキン
グしてある。
缶蓋パネル11やタブ12の内外面に塗布した塗膜19
のみをレーザーで焼き切るようにして形成され、母材2
0にはレーザーによる溶融などが生じないように形成し
てある。
9は、母材20としてアルミニウム板を用いる場合に
は、缶蓋10やタブ12の成形用の潤滑剤および金属材
料の保護のため予め例えば透明な樹脂が塗布され、その
塗膜19の厚さが1〜8μ程度としてあるので、この透
明な塗膜19のみをレーザーで焼き切るようにしてマー
キングすれば良い。特に、母材がアルミニウム板の場合
には耐錆性が良いので、マーキング部分には補正のため
の塗膜を再塗布する工程を必要とせずにマーキングする
ことができる。
場合であってもタブ12は通常、アルミニウム製とされ
ることからこの場合には、タブ12にマーキングするよ
うにすれば補正塗膜を別工程で塗布する必要がなく、缶
蓋パネル11のいずれかにマーキングする場合には、マ
ーキング後にマーク箇所に樹脂を塗布し、補正するよう
にしても良い。
マーキングは、製造日時を識別するための文字や数字、
記号等とされ、例えば1mm角程度の大きさの印字を5
文字程度マーキングするようにすれば良く、例えば炭酸
ガスレーザーで出力を10〜50W程度で照射すること
でマーキングすることができ、実験では、出力を12W
としてマーキングすることができた。なお、炭酸ガスレ
ーザーを用いて母材20の金属表面にマーキングする従
来法の場合には、100W程度のレーザーの出力を必要
とするのに対し、塗膜19だけを焼き切るだけで良く非
常に少ないエネルギで製造日時などの必要なマーキング
を缶蓋10に施すことができる。
形用潤滑剤および金属材料を保護するための透明な塗膜
19をレーザーで焼き切ってマーキングを施すことで、
透明の塗膜19の中にマーキングが施されることから、
その存在が直ちに識別できる状態でなく、隠しマークの
ようになり、外観に優れ、インクジェットによる印刷の
ように衛生上の問題が生じることもない。
は、缶蓋パネル11やタブ12の塗膜19をレーザーで
焼き切ってマーキングしているが、この塗膜19は製造
過程で必要なもので、塗膜19自体を焼き切ることには
何等問題はなく、通常、タブ12で開口するために缶蓋
10に形成される開口部はスコアで囲まれて塗膜19が
切れた状態となっており、この部分と同一の状態になる
だけであり、衛生上の問題もない。
では、タブ12の成形過程でタブ12の裏面の塗膜19
をレーザーで焼き切ってマーキングしたのち缶蓋パネル
11にリベット13で固定するようにすれば、完全にマ
ーキングした裏側面18が見えなくなるので、一層外観
上、消費者などが誤認したり、マーキングの内容に疑問
を抱くことも防止することができる。
キングする場合に、くじの内容を含めるようにすれば、
別にシールなどを貼ってくじとする必要もなく、簡単に
くじの機能を持たせることができる。
合には、マーキングした部分を硫酸銅溶液などに浸漬す
るようにすることで銅が母材20であるアルミニウム上
に析出して赤茶色になることから、簡単に視認すること
が可能となる。
10の製造工程とともに、レーザーマーキングについて
具体的に説明する。
き缶蓋の一実施の形態にかかり、図2は缶蓋の製造工程
の説明平面図、図3はレーザーマーキング工程の説明斜
視図、図4はレーザーマーキング工程の説明平面図であ
る。
えば図2に示すように、缶蓋パネル11の成形工程と、
タブ12の成形工程と、缶蓋パネル11にタブ12をリ
ベット13で固定して一体化する工程との主として3つ
の工程からなり、それぞれの工程は複数の工程で構成さ
れるが、マーキングすべき部分14〜18に応じて、こ
れらの工程のいずれかでレーザーマーキング装置30に
より必要なマーキングが施される。
は、例えば図3および図4に示すように、金属帯状コイ
ルから複数の工程を経て成形されて缶蓋パネル用コンベ
ア31で缶蓋パネル11が送られるとともに、タブ12
は金属帯状コイル32から複数の工程を経て成形されて
コンバージョンプレス33に送られ、缶蓋パネル11に
タブ12をリベット13で固定して一体化するようにな
っている。
ーキングは、缶蓋パネル11に施す場合には、コンバー
ジョンプレス33に送られる前の缶蓋パネル用コンベア
31上の缶蓋パネル11に対して行ったり、タブ12が
固定された後のコンバージョンプレス33の出口部分で
行うようにすれば良く、タブ12に施す場合にも、同様
に、コンバージョンプレス33に送られる前で行った
り、タブ12が固定された後のコンバージョンプレス3
3の出口部分で行うようにするが、タブ12の裏側面に
マーキングを施す場合には、コンバージョンプレス33
に送られる前のコイル裏面や成形途中のタブ12の裏面
に対して行う必要がある。
字できるエリアがインクジェット等に比べて狭く、例え
ば約直径100mm程度であることから、タブ12単体
の段階でマーキングするようにすれば、3個並んだ幅も
狭く1台のレーザーヘッドで対応することができ、マー
キングに要する設備費を低減することができる。
が小さくて良いことから、一台のレーザー光源を光学系
で3つのレーザーヘッドに分岐してマーキングするよう
にしても良く、缶蓋パネル11への印字も容易に対応す
ることができる。
明したようにこの発明の請求項1記載のレーザーマーク
付き缶蓋によれば、蓋の外表面の塗膜だけをレーザーで
焼き切ってマークを付けたので、インクジェットのよう
な衛生上の問題がなく、母材が変色することもなく外観
に優れたマークを少ないエネルギで付けることができ
る。
マーク付き缶蓋によれば、缶蓋に取付けられるタブの塗
膜をレーザーで焼き切ってマークを付けたので、口が直
接触れることがないので全く衛生上の問題がなく、外観
に優れたマークを付けることができ、特にタブの成形工
程で付けることで成形速度に追随させることが一層容易
となる。
ーマーク付き缶蓋によれば、マークを、アルミニウム板
上の透明塗膜に形成するようにしたので、特にマーキン
グ後のマーク箇所に塗膜を塗布する必要もなく、簡単に
通常は外観上見えないようにでき、衛生性に優れたマー
クを付けることができる。
マーク付き缶蓋によれば、マークを、タブの裏側の塗膜
に形成してあるので、一層確実に外観上見えないように
しながら、必要なときに情報を得ることができる。
ーマーク付き缶蓋によれば、タブの裏面に付けるマーク
に、くじの内容を含めるようにすることで、別にシール
などを貼ることなく簡単にマークを兼用してくじにする
ことができる。
形態にかかり、(a)は缶蓋全体の平面図、(b)はマ
ーク部分の縦断面図、(c),(d)はタブ部分を拡大
した拡大平面図である。
形態にかかる缶蓋の製造工程の説明平面図である。
形態にかかるレーザーマーキング工程の説明斜視図であ
る。
形態にかかるレーザーマーキング工程の説明平面図であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 缶蓋の外表面の塗膜をレーザーで焼き切
ってマークを付けてあることを特徴とするレーザーマー
ク付き缶蓋。 - 【請求項2】 缶蓋に取付けられるタブの塗膜をレーザ
ーで焼き切ってマークを付けてあることを特徴とするレ
ーザーマーク付き缶蓋。 - 【請求項3】 前記マークが、アルミニウム板上の透明
塗膜に形成されていることを特徴とする請求項1または
2に記載のレーザーマーク付き缶蓋。 - 【請求項4】 前記マークを、前記タブの裏側の塗膜に
形成してあることを特徴とする請求項2または3記載の
レーザーマーク付き缶蓋。 - 【請求項5】 前記タブの裏面に付ける前記マークに、
くじの内容を含めることを特徴とする請求項4記載のレ
ーザーマーク付き缶蓋。
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-
2001
- 2001-10-09 JP JP2001311233A patent/JP2003112736A/ja active Pending
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