JP2003112735A - 缶容器 - Google Patents

缶容器

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JP2003112735A JP2001306633A JP2001306633A JP2003112735A JP 2003112735 A JP2003112735 A JP 2003112735A JP 2001306633 A JP2001306633 A JP 2001306633A JP 2001306633 A JP2001306633 A JP 2001306633A JP 2003112735 A JP2003112735 A JP 2003112735A
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鶴太郎 伊東
Norihisa Ogama
▲徳▼久 大釜
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    • B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D17/00—Rigid or semi-rigid containers specially constructed to be opened by cutting or piercing, or by tearing of frangible members or portions
    • B65D17/28—Rigid or semi-rigid containers specially constructed to be opened by cutting or piercing, or by tearing of frangible members or portions at lines or points of weakness
    • B65D17/401—Rigid or semi-rigid containers specially constructed to be opened by cutting or piercing, or by tearing of frangible members or portions at lines or points of weakness characterised by having the line of weakness provided in an end wall
    • B65D17/4011—Rigid or semi-rigid containers specially constructed to be opened by cutting or piercing, or by tearing of frangible members or portions at lines or points of weakness characterised by having the line of weakness provided in an end wall for opening completely by means of a tearing tab

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、指先等の引っ掛け部分又は懸架部分
となる開封用のプルトップ付きの缶詰食品や飲料用缶等
を開封する際に生ずる指先や爪等に感じる痛みを解消さ
せることにより、子供やお年寄りは勿論、指先にオシャ
レをする女性等が今までの不便さや不快感を起こすこと
なく容易に開封できる缶容器を提供する。 【解決手段】本発明の缶容器は、缶容器本体２の蓋体３
に、指先等の引っ掛け部分又は懸架部分となる開封用の
プルトップ部８を備えるプルトップ型缶容器において、
外周壁部３ａで囲まれる蓋体上面領域４に、平端部５と
この平端部５に連なる窪み部７とを設けるとともに、前
記プルトップ部８の突出端８ａが前記缶容器本体２の蓋
体３上面から離れる配置で、且つ、当該プルトップ部８
の基端部８ｂを蓋体３に固着又は枢着してなることを特
徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、改良を施した缶容
器に関し、詳しくは、缶詰用又は飲料用等として使用さ
れる缶容器の改良に関する。
【従来の技術】従来、缶製品全般の開封用部分の構成に
ついては、さまざまな工夫が加えられ、開封に必要な条
件が整っている。まず、図１１、図１２に従来の一例の
缶詰用のプルトップ付きの蓋体５０を示す。この蓋体５
０は、蓋体上面領域５１に沿って開封用のプルトップ部
（指先等の引っ掛け部分又は懸架部分）５２を止め具
（又は枢着部）５３を用いて添設し、プルトップ部５２
を指等で引き起こすことで、開口用線６６を設けた蓋体
上面領域５１を開封するようになっている。次に、図１
３、図１４に従来の一例の飲料用缶のプルトップ付きの
蓋体６０を示す。この蓋体６０は、蓋体上面領域６１に
沿って開封用のプルトップ部（指先等の引っ掛け部分又
は懸架部分）６２を止め具（又は枢着部）６３を用いて
添設し、プルトップ部６２を指等で引き起こすことで開
封するようになっている。即ち、図１１乃至図１４にお
ける各プルトップ部５２又は６２を起こせば確実に開封
でき、内容物を取り出し又は飲料を飲むことができる仕
組みになっている。なお、図１３、図１４に従来の一例
の飲料用缶のプルトップ付きの蓋体６０は、開口した
後、開口部分となる小片部６４及びその開口用線６５に
囲まれた部分が止め具６３に枢着されて蓋体上面領域６
１の頂部面から剥離しない構成としたものと、また、開
口部分となる小片部６４を頂部面に枢着している止め具
６３の周囲に開口用線６５を設け、飲料用缶の開口動作
と同時に、缶の頂部面における開口用線６５に囲まれた
範囲全体を小片部６４とともに頂部面から抜き取ってし
まうような構成としたものがある。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、プルトップ部５２又は６２を予め少
し指先等で起こすことが前提となる。この場合、プルト
ップ部５２又は６２の掴み部分（端部）を起こし易くす
るために指先及び爪によってプルトップの掴み部分を予
め少し起こしてから穴部５２ａ又は６２ａに指先等を十
分に差し込み、力を加え開封するものであり、指先や爪
を使うことが必要であり、また、子供やお年寄り等の力
の弱い人や女性等がファッションとしての爪を伸ばした
マニキュアを塗った指先場合には非常に不便であり、指
先に痛みを感じる思いを多くの消費者が経験しているの
が実情である。本発明は、上記従来の事情に鑑み開発さ
れたものであり、プルトップ部（指先等の引っ掛け部分
又は懸架部分）付きの缶詰食品や飲料用缶等を開封する
際に生ずる指先や爪等に感じる痛みを解消させることに
より、子供やお年寄りは勿論、指先にオシャレをする女
性等が今までの不便さや不快感を起こすことなく容易に
開封できる缶容器を提供する。なお、本発明が対象とす
る缶容器のうちの飲料用缶容器に関しては、この容器を
開封した後、開口部分となる小片部及びその開封用線に
囲まれた部分が枢着部により枢着されて缶の頂部面から
剥離しない構成としたものと、また、開口部分となる小
片部を頂部面に枢着している部分の周囲に開封用線を設
け、缶の開封動作と同時に、缶の頂部面における開封用
線に囲まれた範囲全体を小片部とともに頂部面から抜き
取ってしまうような構成としたものがあるが、本発明の
飲料用缶容器に関しては、これらいずれの構成の缶に対
しても適用される。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１記載の発明は、缶容器本体の蓋体に、指先
等の引っ掛け部分又は懸架部分となる開封用のプルトッ
プ部を備えるプルトップ型缶容器において、外周壁部で
囲まれる蓋体上面領域に、平端部とこの平端部に連なる
窪み部とを設けるとともに、前記プルトップ部の突出端
が前記缶容器本体の蓋体上面から離れる配置で、且つ、
当該プルトップ部の基端部を蓋体に固着又は枢着してな
ることを特徴とするものである。請求項２記載の発明
は、前記請求項１記載の缶容器において、前記プルトッ
プ部の基端部を、前記缶容器本体の蓋体上面領域におけ
る平端部と窪み部との間の傾斜部に固着又は枢着するこ
とで、プルトップ部の突出端が蓋体上面から離れるよう
に構成したことを特徴とするものである。請求項３記載
の発明は、前記請求項１記載の缶容器において、前記プ
ルトップ部の基端部を、前記缶容器本体の蓋体上面領域
における平端部に、外周壁部が形成する面に沿って固着
又は枢着することで、プルトップ部の突出端が蓋体上面
から離れるように構成したことを特徴とするものであ
る。請求項４記載の発明は、前記請求項１乃至３のいず
れかに記載の缶容器において、前記缶容器本体及びこの
蓋体は、缶詰用又は飲料用として形成されたものである
ことを特徴とする。請求項５記載の発明は、前記請求項
４記載の缶容器において、前記飲料用として形成される
缶容器本体の蓋体における開封構成は、開封後、開封用
線に囲まれた開封部分が蓋体に固着又は枢着されて缶の
蓋体から剥離しない構成のものか、又は、開封後、開封
動作と同時に、開封用線に囲まれた開封部分を蓋体から
抜き取ってしまう構成のいずれかであることを特徴とす
る。このような本発明によれば、開封用のプルトップ部
の突出端が蓋体上面から離れる配置となっているので、
指先等でプルトップ部を無理に引き起こすことが不要
で、極めて簡略に指先等によりプルトップ部の開封操作
を行うことができ、これにより、開封する際に指先や爪
等に痛みを伴うことを回避でき、子供やお年寄りは勿
論、指先にオシャレをする女性等も従来のような不便さ
や不快感を起こすことなく缶容器の内容物、即ち、缶詰
食品又は飲料の取り出し又は吸飲を行うことができる。
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明に係る以下の説明において
は、プルトップとは、指先等の引っ掛け部分又は懸架部
分を意味するものとする。従って、例えば、プルトップ
型缶容器とは、指先等の引っ掛け部分又は懸架部分を具
備するタイプの缶容器１のことをいう。 （実施の形態１）図１、図２は、本発明の実施の形態１
の缶詰として使用されるプルトップ型缶容器１を示すも
のである。このプルトップ型缶容器１は、容器本体２の
上端に一体的に配置される蓋体３に開封用のプルトップ
部８を取り付けて構成している。蓋体３は、平面円形状
の外周壁部３ａと、この外周壁部３ａで囲まれる蓋体上
片部３ｂとを一体成形することで形成している。前記外
周壁部３ａで囲まれる蓋体上片部３ｂの周囲には、この
プルトップ型缶容器１の開封用のための開封用線１０が
設けられている。前記蓋体上片部３ｂの上面、即ち、蓋
体上面領域４には、平面半円状の平端部５とこの平端部
５に傾斜部６を介して連なる平面三日月形状の窪み部７
とが設けられている。そして、前記プルトップ部８の突
出端８ａが蓋体上面から離れる配置で該プルトップ部８
の基端部８ｂを止め具（又は枢着部）９により前記窪み
部７に固着している。図１において、８ｃは突出端８ａ
に設けた穴部である。このプルトップ型缶容器１の開封
操作は、蓋体上片部３ｂの上面から離れている前記プル
トップ部８の突出端８ａの下側に指先等を当て、図２中
の矢印Ａ方向にプルトップ部８を起こし、これにより、
基端部８ｂが、窪み部７に予め設けている図１において
点線の範囲で示す開封するための片部７ａを、図２にお
いて下方に押し下げ、次に、当該片部７ａを引き上げる
ことにより行うものである。これにより、片部７ａの部
分から徐々に開封用線１０に沿って蓋体上片部３ｂの部
分がプルトップ型缶容器１から外脱して開封される。本
実施の形態１のプルトップ型缶容器１によれば、蓋体上
片部３ｂの上面から離れている前記プルトップ部８の突
出端８ａの下側に指先等を当て極めて簡略に開封操作を
行うことができ、従来のように指先等でプルトップ部８
を無理に引き起こすことが不要で、極めて簡略に指先等
によりプルトップ部８の開封操作を行うことができる。
これにより、従来のように開封する際に指先や爪等に痛
みを伴うことを回避でき、子供やお年寄りは勿論、指先
にオシャレをする女性等も従来のような不便さや不快感
を起こすことなく内容物、即ち、缶詰食品の取り出しを
行うことができる。 （実施の形態２）図３、図４は、本発明の実施の形態２
の缶詰として使用されるプルトップ型缶容器１１を示す
ものである。このプルトップ型缶容器１１は、容器本体
１２の上端に一体的に配置される蓋体１３に開封用のプ
ルトップ部１８を取り付けて構成している。蓋体１３
は、平面円形状の外周壁部１３ａと、この外周壁部１３
ａで囲まれる蓋体上片部１３ｂとを一体成形することで
形成している。前記外周壁部１３ａで囲まれる蓋体上片
部１３ｂの周囲には、このプルトップ型缶容器１１の開
封用のための開封用線２０が設けられている。前記蓋体
上片部１３ｂの上面、即ち、蓋体上面領域１４の中央部
には、平面円形状の平端部１５が形成され、この平端部
１５に平面円環形状の傾斜部１６を介して連なる平面円
環形状の窪み部１７が設けられている。そして、前記プ
ルトップ部１８の突出端１８ａが蓋体上面から離れる傾
斜配置となる状態で該プルトップ部１８の基端部１８ｂ
を止め具（又は枢着部）１９により前記傾斜部１６に固
着している。図３において、１８ｃは突出端１８ａに設
けた穴部である。このプルトップ型缶容器１１の開封操
作は、蓋体上片部１３ｂの上面から離れている前記プル
トップ部１８の突出端１８ａの下側に指先等を当て、図
４中の矢印Ａ方向にプルトップ部１８を起こし、これに
より、基端部１８ｂをもって前記傾斜部１６に予め設け
ている図３において点線の範囲で示す開封するための片
部１６ａを下方に押し下げ、次に、当該片部１６ａを引
き上げることにより行うものである。これにより、片部
１６ａの部分から徐々に開封用線１０に沿って蓋体上片
部１３ｂの部分がプルトップ型缶容器１１から外脱して
開封される。本実施の形態２のプルトップ型缶容器１１
によれば、蓋体上片部１３ｂの上面から離れている前記
プルトップ部１８の突出端１８ａの下側に指先等を当て
極めて簡略に開封操作を行うことができ、実施の形態１
の場合と同様に指先等でプルトップ部１８を無理に引き
起こすことが不要で、極めて簡略に指先等によりプルト
ップ部１８の開封操作を行うことができる。これによ
り、従来のように開封する際に指先や爪等に痛みを伴う
ことを回避でき、子供やお年寄りは勿論、指先にオシャ
レをする女性等も従来のような不便さや不快感を起こす
ことなく内容物の取り出しを行うことができる。図５
は、上述した実施の形態２の変形例を示す説明図であ
り、蓋体上片部１３ｂの上面、即ち、蓋体上面領域１４
の中央部には、実施の形態２の平端部１５よりも小径の
平面円形状の平端部１５’が形成され、この平端部１
５’に平面円環形状の傾斜部１６を介して連なる平面円
環形状の窪み部１７が設けられている。そして、前記プ
ルトップ部１８の突出端１８ａが外周壁部１３ａの上端
面が形成する平面に沿う状態で、且つ、蓋体上面から離
れる配置で当該プルトップ部１８の基端部１８ｂを止め
具（又は枢着部）１９により前記平端部１５’の中心部
に固着している。図５中、２０は、前記外周壁部１３ａ
で囲まれる蓋体上片部１３ｂの周囲に設けたプルトップ
型缶容器１１の開封用のための開封用線である。このよ
うな構造によっても、前記実施の形態２の場合と同様な
作用、効果を発揮させることができる。 （実施の形態３）図６、図７は、本発明の実施の形態３
の飲料用缶として使用されるプルトップ型缶容器２１を
示すものである。このプルトップ型缶容器２１は、容器
本体２２の上端に一体的に配置される蓋体２３に開封用
のプルトップ部２８を取り付けて構成している。蓋体２
３は、平面円形状の外周壁部２３ａと、この外周壁部２
３ａで囲まれる蓋体上片部２３ｂとを一体成形すること
で形成している。前記蓋体上片部２３ｂの上面、即ち、
蓋体上面領域２４の図６において右側には、平面半円形
状の平端部２５が形成され、蓋体上面領域２４の図６に
おいて左側には、平端部２５に傾斜配置で連なる平面半
円形状の窪み部２７が設けられている。そして、プルト
ップ部２８の突出端２８ａが蓋体上面から離れる傾斜配
置となる状態で該プルトップ部２８の基端部２８ｂを止
め具（又は枢着部）２９により前記傾斜部２６の途中に
固着している。図６において、２８ｃは突出端２８ａ側
に設けた穴部である。このプルトップ型缶容器２１の開
封操作は、蓋体上片部２３ｂの上面から離れている前記
プルトップ部２８の突出端２８ａの下側に指先等を当
て、図７中の矢印Ａ方向にプルトップ部２８を起こし、
これにより、基端部２８ｂをもって前記窪み部２７に予
め設けている図６において点線で示す開封用のための開
封用線２７ｂを有する開封片２７ａの範囲部分を図７に
おいて下方に押し下げる（又は引き上げる）ことにより
行うものである。本実施の形態３が対象とするプルトッ
プ型缶容器２１に関しては、これを開封した後、開口部
分となる開封片２７ａの範囲部分及びその開封用線２７
ｂに囲まれた部分が枢着部により枢着されて缶の蓋体上
片部２３ｂから剥離しない構成としたものと、また、開
口部分となる開封片２７ａを蓋体上片部２３ｂに枢着し
ている部分の周囲に開封用線２７ｂを設け、缶の開封動
作と同時に、缶の蓋体上片部２３ｂにおける開封用線２
７ｂに囲まれた範囲全体を開封片２７ａとともに蓋体上
片部２３ｂから抜き取ってしまうような構成としたもの
があるが、本実施の形態３が対象とするプルトップ型缶
容器２１に関しては、これらいずれの構成の缶に対して
も適用される。本実施の形態３のプルトップ型缶容器２
１によれば、蓋体上片部２３ｂの上面から離れている前
記プルトップ部２８の突出端２８ａの下側に指先等を当
て極めて簡略に開封操作を行うことができ、実施の形態
１、２の場合と同様に指先等でプルトップ部２８を無理
に引き起こすことが不要で、極めて簡略に指先等により
プルトップ部２８の開封操作を行うことができる。これ
により、従来のように開封する際に指先や爪等に痛みを
伴うことを回避でき、子供やお年寄りは勿論、指先にオ
シャレをする女性等も従来のような不便さや不快感を起
こすことなく内容物である飲料の吸飲を行うことができ
る。 （実施の形態４）図８、図９は、本発明の実施の形態４
の飲料用缶として使用されるプルトップ型缶容器３１を
示すものである。このプルトップ型缶容器３１は、容器
本体３２の上端に一体的に配置される蓋体３３に開封用
のプルトップ部３８を取り付けて構成している。蓋体３
３は、平面円形状の外周壁部３３ａと、この外周壁部３
３ａで囲まれる蓋体上片部３３ｂとを一体成形すること
で形成している。蓋体上片部３３ｂの上面、即ち、蓋体
上面領域３４には、平面円形状の平端部３５が形成さ
れ、この平端部３５に平面円環形状の傾斜部３６を介し
て連なる平面円環形状の窪み部３７が設けられている。
そして、前記プルトップ部３８の突出端３８ａが蓋体上
面から離れる傾斜配置となる状態で該プルトップ部３８
の基端部３８ｂを止め具（又は枢着部）３９により前記
傾斜部３６に固着している。止め具（又は枢着部）３９
は、蓋体上片部３３ｂの中心位置又は適当な偏心位置に
設けても良い。図８において、３８ｃは突出端３８ａ側
に設けた穴部である。このプルトップ型缶容器３１の開
封操作は、蓋体上片部３３ｂの上面から離れている前記
プルトップ部３８の突出端３８ａの下側に指先等を当
て、図９中の矢印Ａ方向にプルトップ部３８を起こし、
これにより、基端部３８ｂをもって前記傾斜部３６に予
め設けている図８において点線で示す開封用のための開
封用線３６ｂを有する開封片３６ａの範囲部分を図９に
おいて下方に押し下げる（又は引き上げる）ことにより
行うものである。本実施の形態４が対象とするプルトッ
プ型缶容器３１に関しては、これを開封した後、開口部
分となる開封片３６ａの範囲部分及びその開封用線３６
ｂに囲まれた部分が枢着部により枢着されて缶の蓋体上
片部３３ｂから剥離しない構成としたものと、また、開
口部分となる開封片３６ａを蓋体上片部３３ｂに枢着し
ている部分の周囲に開封用線３６ｂを設け、缶の開封動
作と同時に、缶の蓋体上片部３３ｂにおける開封用線３
６ｂに囲まれた範囲全体を開封片３６ａとともに蓋体上
片部３３ｂから抜き取ってしまうような構成としたもの
があるが、本実施の形態４が対象とするプルトップ型缶
容器３１に関しては、これらいずれの構成の缶に対して
も適用される。本実施の形態４のプルトップ型缶容器３
１によれば、蓋体上片部３３ｂの上面から離れている前
記プルトップ部３８の突出端３８ａの下側に指先等を当
て極めて簡略に開封操作を行うことができ、実施の形態
２の場合と同様に指先等でプルトップ部３８を無理に引
き起こすことが不要で、極めて簡略に指先等によりプル
トップ部３８の開封操作を行うことができる。これによ
り、従来のように開封する際に指先や爪等に痛みを伴う
ことを回避でき、子供やお年寄りは勿論、指先にオシャ
レをする女性等も従来のような不便さや不快感を起こす
ことなく内容物てある飲料の吸飲を行うことができる。
図１０は、実施の形態４の変形例を示すものであり、蓋
体上片部３３ｂの上面、即ち、蓋体上面領域３４の中央
部には、実施の形態４の平端部３５よりも小径の平面円
形状の平端部３５’が形成され、この平端部３５’に平
面円環形状の傾斜部３６を介して連なる平面円環形状の
窪み部３７が設けられている。そして、プルトップ部３
８の突出端３８ａが外周壁部３３ａの上端面が形成する
平面に沿う状態で、且つ、蓋体上面から離れる配置で該
プルトップ部３８の基端部３８ｂを止め具（又は枢着
部）３９により前記平端部３５’の中心部に固着してい
る。図１０中、３６ｂは、開封用のための開封用線であ
る。このような構造によっても、実施の形態４の場合と
同様な作用、効果を発揮させることができる。以上説明
した本発明の実施の形態１乃至４の各缶は、これがアル
ミ製であるか、スチール製であるか或いはこれら以外の
他の材質であるかを問うものではない。また、実施の形
態１乃至４の缶、缶蓋、プルトップ部分の各形状を各図
示例に限定するものではなく、各種の形状として構成で
きる。以上説明した本発明の実施の形態１乃至４によれ
ば、消費者がなれ親しんでいる缶詰め食品や缶入り飲料
水等のプルトップ開封タイプのプルトップ付缶容器にお
いて、消費者が開封時に指先や爪等を痛めず簡易に開封
できるため、使い勝手が良好となる。これによって、子
供やお年寄り等の指先の力の弱い人たちや、指先にオシ
ャレをした女性であってもプルトップタイプの缶製品の
開封時における指先や爪等に痛みを感じる不都合が解消
することができる。従って、消費者の抵抗感が解消して
消費意欲の向上に結びつく。また、高齢化社会に向かっ
て消費者の年齢が進行して行く現在としては特に有益で
ある。今まで缶飯料製品においては飲み口部分に金属の
切り口があり、唇にふれて怪我を負う可能性があった
が、本実施の形態１乃至４によれば窪み部を有している
ので金属の切り口が口元から離れ危険性が少なくなり、
更に、飲料の場合でもグラスの縁と同様な飲み口を実現
することが可能になり、グラスで飲んでいる感覚をもっ
て飲料を飲むことができ、新しいタイプの缶容器として
宣伝効果が期待できる。また、蓋体にこぼれた飲料水等
の内容物が飲み口の窪み部（凹み部分）に自動的に集ま
ることから、蓋体上面全体に内容物が広がって残る見た
目の汚さが解消される。更にまた、従来の缶容器では、
開封時の衝撃によって内容物が散乱する惧れがしばしば
あったが、本実施の形態１乃至４によれば縁の部分より
かなり低い部分に開口部分を設けることができるため、
開封時の衝撃による内容物の散乱の惧れを解消できる。
【発明の効果】本発明によれば、開封用のプルトップ部
の突出端が蓋体上面から離れる配置となっているので、
開封する際に指先や爪等に痛みを伴うことを回避でき、
子供やお年寄りは勿論、指先にオシャレをする女性等も
従来のような不便さや不快感を起こすことなく缶容器の
内容物、即ち、缶詰食品又は飲料の取り出し又は吸飲を
行うことができるプルトップ型缶容器を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態１のプルトップ型缶容器の
平面図である。
【図２】本発明の実施の形態１のプルトップ型缶容器の
蓋体及び容器本体を示す概略断面図である。
【図３】本発明の実施の形態２のプルトップ型缶容器の
平面図である。
【図４】本発明の実施の形態２のプルトップ型缶容器の
蓋体及び容器本体を示す概略断面図である。
【図５】本発明の実施の形態２のプルトップ型缶容器の
変形例の蓋体及び容器本体を示す概略断面図である。
【図６】本発明の実施の形態３のプルトップ型缶容器の
平面図である。
【図７】本発明の実施の形態３のプルトップ型缶容器の
蓋体及び容器本体を示す概略断面図である。
【図８】本発明の実施の形態４のプルトップ型缶容器の
平面図である。
【図９】本発明の実施の形態４のプルトップ型缶容器の
蓋体及び容器本体を示す概略断面図である。
【図１０】本発明の実施の形態４のプルトップ型缶容器
の変形例の蓋体及び容器本体を示す概略断面図である。
【図１１】従来の缶詰用のプルトップ型缶容器の蓋体を
示す平面図である。
【図１２】従来の缶詰用のプルトップ型缶容器の蓋体を
示す概略断面図である。
【図１３】従来の飲料用のプルトップ型缶容器の蓋体の
他例を示す平面図である。
【図１４】従来の飲料用のプルトップ型缶容器の蓋体の
他例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
１ プルトップ型缶容器 ２ 容器本体 ３ 蓋体 ３ａ 外周壁部 ３ｂ 蓋体上片部 ４ 蓋体上面領域 ５ 平端部 ６ 傾斜部 ７ 窪み部 ７ａ 片部 ８ プルトップ部 ８ａ 突出端 ８ｂ 基端部 ８ｃ 穴 ９ 止め具（又は枢着部） １１ プルトップ型缶容器 １２ 容器本体 １３ 蓋体 １３ａ 外周壁部 １３ｂ 蓋体上片部 １４ 蓋体上面領域 １５ 平端部 １５’ 平端部 １６ 傾斜部 １６ａ 片部 １７ 窪み部 １８ プルトップ部 １８ａ 突出端 １８ｂ 基端部 １９ 止め具（又は枢着部） ２１ プルトップ型缶容器 ２２ 容器本体 ２３ 蓋体 ２３ａ 外周壁部 ２３ｂ 蓋体上片部 ２４ 蓋体上面領域 ２５ 平端部 ２６ 傾斜部 ２７ 窪み部 ２７ａ 開封片 ２８ プルトップ部 ２８ａ 突出端 ２８ｂ 基端部 ２９ 止め具（又は枢着部） ３１ プルトップ型缶容器 ３２ 容器本体 ３３ 蓋体 ３３ａ 外周壁部 ３３ｂ 蓋体上片部 ３４ 蓋体上面領域 ３５ 平端部 ３５’ 平端部 ３６ 傾斜部 ３６ａ 開封片 ３７ 窪み部 ３８ プルトップ部 ３８ａ 突出端 ３８ｂ 基端部 ３９ 止め具（又は枢着部）

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】缶容器本体の蓋体に、指先等の引っ掛け部
    分又は懸架部分となる開封用のプルトップ部を備えるプ
    ルトップ型缶容器において、 外周壁部で囲まれる蓋体上面領域に、平端部とこの平端
    部に連なる窪み部とを設けるとともに、前記プルトップ
    部の突出端が前記缶容器本体の蓋体上面から離れる配置
    で、且つ、当該プルトップ部の基端部を蓋体に固着又は
    枢着してなることを特徴とする缶容器。
  2. 【請求項２】前記プルトップ部の基端部を、前記缶容器
    本体の蓋体上面領域における平端部と窪み部との間の傾
    斜部に固着又は枢着することで、プルトップ部の突出端
    が蓋体上面から離れるように構成したことを特徴とする
    請求項１記載の缶容器。
  3. 【請求項３】前記プルトップ部の基端部を、前記缶容器
    本体の蓋体上面領域における平端部に、外周壁部が形成
    する面に沿って固着又は枢着することで、プルトップ部
    の突出端が蓋体上面から離れるように構成したことを特
    徴とする請求項１記載の缶容器。
  4. 【請求項４】缶容器本体及びこの蓋体は、缶詰用又は飲
    料用として形成されたものであることを特徴とする請求
    項１乃至３のいずれかに記載の記載の缶容器。
  5. 【請求項５】前記飲料用として形成される缶容器本体の
    蓋体における開封構成は、開封後、開封用線に囲まれた
    開封部分が蓋体に固着又は枢着されて缶の蓋体から剥離
    しない構成のものか、又は、開封後、開封動作と同時
    に、開封用線に囲まれた開封部分を蓋体から抜き取って
    しまう構成のいずれかであることを特徴とする請求項４
    記載の缶容器。
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