JP2003112565A - 車両の荷物積載装置 - Google Patents

車両の荷物積載装置

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JP2003112565A
JP2003112565A JP2001306799A JP2001306799A JP2003112565A JP 2003112565 A JP2003112565 A JP 2003112565A JP 2001306799 A JP2001306799 A JP 2001306799A JP 2001306799 A JP2001306799 A JP 2001306799A JP 2003112565 A JP2003112565 A JP 2003112565A
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Japan
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rail
loading device
slide mechanism
vehicle
luggage
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JP2001306799A
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Tsutomu Harano
力 原野
Hirotaka Aoki
啓高 青木
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 荷物積載装置には、ドアに出没自在に設
けたスライド機構31を含み、このスライド機構31
を、第1レール61,61及びこの第1レール61,6
1を支持する第1レール支持部材62,62からなる第
1レール組立体63と、第1レール支持部材62,62
に嵌合するとともにスライド可能に取付けた第2レール
64,64及びこの第2レール64,64を支持すると
ともに第1レール61,61に嵌合し且つスライド可能
に取付けた第2レール支持部材65,65からなる第2
レール組立体67とで構成する。 【効果】 第1レール組立体及び第2レール組立体の嵌
合で嵌合力を強化することができ、2組のレール組立体
で高荷重を支えることができて、重量物を容易に積み降
ろしすることができる。しかも、2組のレール組立体で
構成するため、荷物積載装置自体を軽量にすることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷物積載装置自体
の軽量化と重量物の容易な積み降ろしを図った車両の荷
物積載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に荷物を積載するには、荷物が軽量
な場合には人力で行う。例えば、特開平7−22828
4号公報「三輪自転車」の図3に示されるように、折り
畳んだ三輪自転車を車室内に積載する場合がこの一例で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報において、荷
物としての自転車が、更に大きな重量を有する他の重量
物、例えば、自動二輪車のようなものである場合には、
人力では積載が困難となるため、何らかの動力を用いた
積載装置が必要になる。また、例えば、荷物を車両の開
閉部材としてのドア等の内側に積載しようとした場合
に、積載装置の構造が限られ、積載装置自体の重量が大
きければ、開閉部材の開閉が容易にできなくなる。
【0004】そこで、本発明の目的は、車両の荷物積載
装置を改良することで、開閉部材に荷物積載装置を設け
る場合に、荷物積載装置自体を軽量にしつつ重量物を容
易に積み降ろしできるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、車体に開閉自在に開閉部材を取付け、こ
の開閉部材内に荷物を収納し得る空胴部を設け、この空
胴部へ外から荷物を出し入れするときに使用する荷物積
載装置を開閉部材に備えた車両において、荷物積載装置
には、開閉部材に出没自在に設けたスライド機構を含
み、このスライド機構を、第1レール及びこの第1レー
ルを支持する第1レール支持部材からなる第1レール組
立体と、第1レール支持部材に嵌合するとともにスライ
ド可能に取付けた第2レール及びこの第2レールを支持
するとともに第1レールに嵌合し且つスライド可能に取
付けた第2レール支持部材からなる第2レール組立体と
で構成することにより、第1レール支持部材と第2レー
ルとの嵌合及び第1レールと第2レール支持部材との嵌
合とで嵌合力を強化したことを特徴とする。
【0006】第1レール組立体及び第2レール組立体の
嵌合で嵌合力を強化したことで、2組のレール組立体で
高荷重を支えることができ、重量物を容易に積み降ろし
することができる。しかも、2組のレール組立体で構成
するため、荷物積載装置自体を軽量にすることができ
る。
【0007】請求項2は、開閉部材に、内面側を構成す
るインナフレーム及び外面側を構成するアウタフレーム
を設け、これらのインナフレーム及びアウタフレームに
第1レール組立体を連結するとともにインナフレーム及
びアウタフレームの端部にフレームエンド部材を設け、
第2レール組立体の端部に第2レールエンド部材を設
け、この第2レールエンド部材の両端部に、水平部とこ
の水平部の先端から下ろした垂直部からなるL字状の係
止部をそれぞれ設け、第1レール組立体に対して第2レ
ール組立体を引き出す前の状態では、係止部を各フレー
ムエンド部材に嵌合させるようにしたことを特徴とす
る。
【0008】開閉部材から第2レール組立体を引き出さ
ない状態では、インナフレームのフレームエンド部材に
第2レールエンド部材の一方の係止部を嵌合させるとと
もに、アウタフレームのフレームエンド部材に第2レー
ルエンド部材の他方の係止部を嵌合させることで、イン
ナフレームとアウタフレームとを連結することができ、
インナフレームとアウタフレームとの間隔が変化した
り、これらのインナフレーム及びアウタフレームの振動
を抑えることができる。これにより構造体としての、空
胴部を形成する部分の剛性強化も達成できる。
【0009】請求項3は、荷物積載装置にスライド機構
を昇降させる昇降装置を追加し、第2レール組立体に取
付けた底板を引き出した状態でスライド機構を昇降装置
により昇降させるときに、各フレームエンド部材に設け
た側方突出部が通過する切欠き部を底板に形成したこと
を特徴とする。
【0010】側方突出部の位置に底板の切欠き部が合致
したときにのみ、スライド機構を昇降させることができ
るため、切欠き部がこの位置以外の位置にある場合にス
ライド機構の昇降作動を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る荷物積載装置を備えた
車両の斜視図であり、四輪車両10の車体を構成するサ
イドボデー11に取付けた開閉部材としてのドア12内
に空胴部としての収納部12aを設け、この収納部12
aに荷物としての二輪車両20を収納した状態を示す。
ドア12は後で詳述する荷物積載装置を備える。なお、
21は側壁14の下部スペースに配置した車載用発電機
である。
【0012】二輪車両20は、ハンドル、ハンドルポス
ト、バックミラー、ステップ等を折り畳み可能にして、
図のように折り畳んだ状態では車幅を小さくすることが
でき、ドア12等の内部に設けた幅の狭い収納空間に収
めることができるようにした車両である。
【0013】このように荷物としての二輪車両20の幅
を小さくしたことで、ドア12を薄くすることができる
から、四輪車両10の車室スペースを十分に確保するこ
とができる。
【0014】図2は本発明に係る四輪車両に搭載した2
種の二輪車両を示す斜視図であり、四輪車両10の左側
のドア12内に二輪車両20を収納し、右側のドア22
内に荷物としての折り畳み式の二輪車両25を収納した
状態を示す。ドア22内には、ドア12内に設けたのと
同じ荷物積載装置を備える。このように、四輪車両10
には、複数の二輪車両20,25をドア12,22に配
置することができる。
【0015】図1に示した四輪車両に対する二輪車両の
積み降ろしの作用及び積み下ろしのための主な構成を図
3〜図4で説明する。図3(a),(b)は本発明に係
る四輪車両における二輪車両の積み降ろしの作用及びそ
のための構成を説明する作用図(前半)であり、二輪車
両を降ろす場合を示す。(a)において、まず、ドア1
2を開け、所定角度(約85゜)開いた位置でドア12
が動かないように図示せぬドア固定機構で固定する。ド
ア12は、二輪車両20を水平にスライドさせるスライ
ド機構31及び二輪車両20を昇降させる昇降装置32
を備える。これらのスライド機構31及び昇降装置32
は、本発明の荷物積載装置30を構成するものである。
【0016】(b)において、スライド機構31のスラ
イドロックを外し、二輪車両20をスライド機構31に
より後述する押え部材を引張り、ドア12の内側から外
側へ引出す。スライド機構31は、ドア12の下部に設
けた下部レール部材33と、この下部レール部材33に
スライド可能に取付けるとともに二輪車両20を載せる
上部レール部材34と、この上部レール部材34の端部
上部に脱着可能に取付けるとともに二輪車両20の後部
を押える押え部材35とからなる。押え部材35は、二
輪車両20に設けた金属部材(例えば、後述するナンバ
ープレートである。)又は磁石と吸着するマグネット3
5aを備える。
【0017】図4(a),(b)は本発明に係る四輪車
両における二輪車両の積み降ろしの作用及びそのための
構成を説明する作用図(後半)であり、二輪車両を降ろ
す場合を示す。(a)において、ドア12に設けた昇降
装置32を四輪車両10のメーター廻りに設けたスイッ
チを操作し(ドア内側にスイッチを設けても良い)、下
部レール部材33を下降させることで、上部レール部材
34に載せた二輪車両20を下降させ、上部レール部材
34から押え部材35(図3(b)参照)を取外す。
【0018】昇降装置32は、ドア12の下部と下部レ
ール部材33とに取付けた駆動側リンク36,36及び
被動側リンク37,37と、駆動側リンク36,36を
スイングさせる駆動装置38と、下部レール部材33に
作用する下方への力を軽減するためにドア12の下端及
び下部レール部材33に渡したガスダンパースプリング
41とからなる。なお、42は、二輪車両20の前輪2
0aを押えて前方へ移動しないように上部レール部材3
4の前部に取付けたストッパ部材、20bはナンバープ
レートである。20cは押え部材35が吸着する二輪車
両20側に設けたマグネットである。これにより出し入
れが一層容易に行える。
【0019】(b)において、二輪車両20のスタンド
(不図示)を出し、二輪車両20を上部レール部材34
から下ろして自立させる。これで、四輪車両10から二
輪車両20を降ろす作業が完了する。また、四輪車両1
0に二輪車両20を積むには、以上説明したのとは逆に
行えばよい。
【0020】このように、ドア12にスライド機構31
及び昇降装置32からなる荷物積載装置30を設けたこ
とで、四輪車両10に対する二輪車両20の積み降ろし
作業を容易に且つ迅速に行うことができる。
【0021】次に本発明の荷物積載装置30の構成を詳
細に説明する。図5は本発明に係る荷物積載装置を説明
する斜視図である。なお、図中の白抜き矢印Fは四輪車
両の車体前方を表す(以下同様)。ドア12を、内側面
を構成するインナフレーム46と、外側面を構成するア
ウタフレーム47とから構成し、これらのインナフレー
ム46及びアウタフレーム47に駆動側リンク36,3
6及び被動側リンク37,37のそれぞれの上端をスイ
ング可能に取付け、これらの駆動側リンク36,36及
び被動側リンク37,37のそれぞれの下端にスライド
機構31を取付け、インナフレーム46及びアウタフレ
ーム47の下端に固定底板48を取付け、この固定底板
48にモータ支持部材51を介して電動モータ52を取
付けた状態を示す。
【0022】上記した駆動側リンク36,36及び被動
側リンク37,37は、平行リンクを構成するものであ
り、駆動側リンク36,36同士を連結した被動側シャ
フト54を電動モータ52で駆動することで、駆動側リ
ンク36,36がスイングするとともにスライド機構3
1を介して被動側リンク37,37がスイングし、スラ
イド機構31が平行に昇降する。
【0023】図6は本発明に係る荷物積載装置のスライ
ド機構を示す第1斜視図であり、スライド機構31は、
上部レール部材34に、荷物を載せる天板55及び一端
部に取付けた第2レールエンド部材としての上部エンド
部材56を備える。
【0024】図7は本発明に係る荷物積載装置のスライ
ド機構を示す第2斜視図であり、図6に示したスライド
機構31から天板55を外した状態を示す。スライド機
構31は、前述の天板55に加え、第1レール61,6
1及びこの第1レール61,61を支持する第1レール
支持部材62,62からなる第1レール組立体63と、
第1レール支持部材62,62に嵌合するとともにスラ
イド可能に取付けた第2レール64,64及びこれらの
第2レール64,64を支持するとともに第1レール6
1,61に嵌合し且つスライド可能に取付けた第2レー
ル支持部材65,65からなる第2レール組立体67
と、この第2レール組立体67の端部に取付けた前述の
上部エンド部材56と、上記の第2レール組立体67の
下部に取付けた底板68とからなる。
【0025】上記した第1レール組立体63は、前述の
下部レール部材33であり、上記した天板55、上部エ
ンド部材56、第2レール組立体67及び底板68は、
前述の上部レール部材34を構成するものである。
【0026】図8は本発明に係る荷物積載装置の底面側
から見た斜視図であり、荷物積載装置30の第1レール
61,61(図7参照)の側面にスプリング受け部7
1,71を取付け、これらのスプリング受け部71,7
1にガスダンパースプリング41,41の一端をそれぞ
れ取付け、これらのガスダンパースプリング41,41
の他端を固定底板48にそれぞれ取付けた状態を示す。
【0027】68a,68aは、上部レール部材34の
底板68の縁部に設けた切欠き部である。72,72
は、固定底板48の一端部の下部に取付けたフレームエ
ンド部材としての下部エンド部材である。(下部エンド
部材72,72の詳細は後述する。)
【0028】図9は図7の9−9線断面図であり、第2
レール64,64及び第2レール支持部材65,65を
第2レール連結部材75に取付けることで、第2レール
64,64を第2レール連結部材75を介して第2レー
ル支持部材65,65で支持し、第2レール支持部材6
5,65を第1レール61,61に嵌合させ且つスライ
ド可能に取付け、第2レール連結部材75に底板68を
取付け、第2レール64,64及び第2レール支持部材
65,65に天板55を取付けた状態を示す。
【0029】図10は図7の10−10線断面図であ
り、第1レール61,61及び第1レール支持部材6
2,62を第1レール連結部材76に取付けることで、
第1レール61,61を第1レール連結部材76を介し
て第1レール支持部材62,62で支持し、第2レール
64,64を第1レール支持部材62,62に嵌合させ
且つスライド可能に取付けた状態を示す。
【0030】図11は本発明に係る荷物積載装置の一端
部を示す斜視図であり、スライド機構31を引き出さな
い状態で、上部エンド部材56の両端部と下部エンド部
材72,72とを嵌合させた状態を示す。下部エンド部
材72は、内側方に延びる側方突出部72aを形成した
ものである。
【0031】図12は図11の12矢視図であり、荷物
積載装置30の背面図を示す。上部エンド部材56は、
両端部に、それぞれ水平部56aとこの水平部56aの
先端から下ろした垂直部56bとからなるL字形状の係
止部56c,56cを設けたものである。
【0032】また、下部エンド部材72,72は、上記
の係止部56c,56cに嵌合させるためにそれぞれL
字状のL字溝72b,72bを設けたものである。この
ように、下部エンド部材72同士を上部エンド部材56
で連結することで、下部エンド部材72,72の上方に
位置するインナフレーム46及びアウタフレーム47を
連結することができる。
【0033】このように、インナフレーム46とアウタ
フレーム47とを連結するのは、図4に戻って、荷物積
載装置30は、インナフレーム46及びアウタフレーム
47に、駆動側リンク36,36及び被動側リンク3
7,37を介してスライド機構31を取付けたものであ
って、ドア12の後部下部では、スライド機構31及び
スライド機構31に載せた荷物が水平移動及び昇降する
ために、インナフレーム46とアウタフレーム47とに
これらを連結する部材を渡すことができない。
【0034】このような構造であるから、インナフレー
ム46とアウタフレーム47との間隔が変化したり、振
動しやすくなる。このようなことは、荷物の積み降ろし
中には問題とならない。例えば、4輪車両10がドア1
2を閉じて走行している場合等には、インナフレーム4
6とアウタフレーム47とを連結することで、上記のよ
うなフレーム間隔の変化、振動を防止することができ
る。
【0035】係止部56cを水平部56aと垂直部56
bとから構成したのは、水平部56aで荷物である二輪
車両の荷重を受け、垂直部56bで上記したようにイン
ナフレーム46とアウタフレーム47とを連結するため
の水平方向の荷重を受けるためである。
【0036】図13は本発明に係る荷物積載装置の昇降
装置を示す斜視図であり、昇降装置32の駆動装置38
は、動力源となる電動モータ52と、この電動モータ5
2の出力軸に連結した第1ウォームギヤ88bと、この
第1ウォームギヤ88bに噛み合う第2ウォームギヤ8
8cと、この第2ウォームギヤ88cに一体的に取付け
るとともにドア12(図5参照)のインナフレーム46
及びアウタフレーム47にそれぞれ両端を回転可能に取
付けた駆動側シャフト88dと、この駆動側シャフト8
8dに取付けたドライブギヤ88eと、このドライブギ
ヤ88eに噛み合う扇状のドリブンギヤ88fと、この
ドリブンギヤ88fに取付けるとともに駆動側リンク3
6,36を一体的に取付け、しかも両端をドア12のイ
ンナフレーム46及びアウタフレーム47に回転可能に
取付けた被動側シャフト54と、前述の電動モータ52
の回転方向を切換える、即ち、下部レール部材33の昇
降を切換える昇降切換スイッチ88j(四輪車両のメー
タパネル近傍、又はドアの内側に設けられる)とからな
る。なお、88m,88nは同期して動く可動接点、8
8p,88q,88rは固定接点、88tはバッテリで
ある。第1・第2ウォームギヤ88b,88cを用いた
ので、電動モータ52に通電していなくても昇降装置3
2の位置を保持できる。
【0037】例えば、可動接点88mを固定接点88p
に接続し、可動接点88nを固定接点88qに接続した
ときにバッテリ88tから電動モータ52への通電によ
って下部レール部材33が下降するとすれば、可動接点
88mを固定接点88qに接続し、可動接点88nを固
定接点88rに接続(可動接点88m,88nを想像線
とした位置である。)したときにバッテリ88tから電
動モータ52への通電によって下部レール部材33は上
昇する。
【0038】以上に述べた荷物積載装置30の作用を次
に説明する。図14は本発明に係る荷物積載装置のスラ
イド機構の作用を説明する第1作用図である。なお、ス
ライド機構31の天板を外した状態で説明する。図7の
状態から、図14では上部レール部材34に取付けた押
え部材35(図3(b)参照)を掴んで上部レール部材
34を引き出す。
【0039】図15は本発明に係る荷物積載装置のスラ
イド機構の作用を説明する第2作用図である。なお、ス
ライド機構31の天板を外した状態で説明する。図14
の状態から、図15では更に上部レール部材34を引き
出し、第1レール組立体63の第1レール支持部材6
2,62に第2レール組立体67の第2レール支持部材
65,65が当たった状態にある。即ち、上部レール部
材34を最も引出した状態である。
【0040】第1レール支持部材62と第2レール64
との嵌合長さをL1、第2レール支持部材65と第1レ
ール61との嵌合長さをL2とすると、第1レール組立
体63と第2レール組立体67との嵌合長さは、全体で
L3となる。このように、嵌合長さを大きくすること
で、嵌合力を強化することができ、上部レール部材34
に重量の大きな二輪車両を積載しても、上部レール部材
34で二輪車両を十分に支えることができる。また、第
1レール組立体63及び第2レール組立体67は、どち
らもレール状の部材を組んだものであるから、軽量にす
ることができる。
【0041】図16はスライド機構の比較例を示す斜視
図であり、スライド機構100は、下部レール部材10
1に上部レール部材102をスライド可能に取付けたも
のであり、図は下部レール部材101に対して上部レー
ル部材102を最も引き出した状態を示す。
【0042】下部レール部材101は、第1レール10
4,104と、これらの第1レール104,104を連
結する第1連結部材105及び第2連結部材106とか
らなる。上部レール部材102は、下部レール部材10
1の第2連結部材106にスライド可能に取付けた第2
レール107,107と、これらの第2レール107,
107を連結する前部連結部108及び後部エンド部材
111と、前部連結部108及び後部エンド部材111
のそれぞれに渡した底板112と、第2レール107,
107の上部に取付ける図示せぬ天板とからなる。
【0043】上部レール部材101と下部レール部材1
02との嵌合長さはL4であり、この嵌合長さが短いた
めに、例えば、上部レール部材101に重量の大きな荷
物をのせると、その荷物を十分に支えることが難しい。
【0044】以上の図1、図4及び図15で説明したよ
うに、本発明は第1に、サイドボデー11に開閉自在に
ドア12を取付け、このドア12に二輪車両20を収納
し得る収納部12aを設け、この収納部12aへ外から
二輪車両20を出し入れするときに使用する荷物積載装
置30をドア12に備えた四輪車両10において、荷物
積載装置30には、ドア12に出没自在に設けたスライ
ド機構31を含み、このスライド機構31を、第1レー
ル61,61及びこの第1レール61,61を支持する
第1レール支持部材62,62からなる第1レール組立
体63と、第1レール支持部材62,62に嵌合すると
ともにスライド可能に取付けた第2レール64,64及
びこれらの第2レール64,64を支持するとともに第
1レール61,61に嵌合し且つスライド可能に取付け
た第2レール支持部材65,65からなる第2レール組
立体67とで構成することにより、第1レール支持部材
62,62と第2レール64,64との嵌合及び第1レ
ール61,61と第2レール支持部材65,65との嵌
合とで嵌合力を強化したことを特徴とする。
【0045】第1レール組立体63及び第2レール組立
体67の嵌合で嵌合力を強化したことで、2組のレール
組立体63,67で高荷重を支えることができ、重量物
を容易に積み降ろしすることができる。しかも、2組の
レール組立体63,67で構成するため、荷物積載装置
30自体を軽量にすることができる。
【0046】また、本発明の荷物積載装置30は、ドア
12内を収納空間とした場合の狭い部分でも荷物を積載
した状態でスライド及び昇降を行って、荷物を積む又は
荷物を降ろすことができ、更に重量物にも対応すること
ができる。従って、荷物積載装置30は、車室内のスペ
ースを大きくできて、しかも荷物の積み降ろしが容易に
できる乗用車用に適する装置である。
【0047】図17は本発明に係る荷物積載装置のスラ
イド機構の作用を説明する第3作用図である。図11の
状態から、図17において、スライド機構31の上部レ
ール部材34を引き出すと、上部エンド部材56の係止
部56c,56cが、下部レール部材33の下部エンド
部材72,72から外れる。これにより、荷物積載装置
30の昇降装置32による降下の準備の一つができたこ
とになる。係止部56c,56cと下部エンド部材7
2,72が嵌合していれば、スライド機構31を下降さ
せることができない。
【0048】図18(a)〜(c)は本発明に係る荷物
積載装置のスライド機構の作用を説明する第4作用図で
ある。(a)は、スライド機構31の上部レール部材3
4を矢印の向きに引き出した状態である。上部レール部
材34の底板68に設けた切欠き部68aが、下部エン
ド部材72よりも車体前方に位置した状態にある。な
お、他方の下部エンド部材72と他方の切欠き部68と
の位置関係も上記したのと同じである。
【0049】この状態から更に上部レール部材34を引
き出して、最も引き出した状態としたのが、(b)であ
る。切欠き部68aは下部エンド部材72の側方突出部
72aの真上に位置する。この状態からスライド機構3
1を下降させた途中の状態を示したのが、(c)であ
る。更に、スライド機構31を下降させ、地面に近接し
た位置で下降を停止させる。
【0050】上記した(a)の状態で、即ち切欠き部6
8aが下部エンド部材72の真上に位置しない状態で、
例えば、スライド機構31を下降させたとしても、底板
68が下部エンド部材72の側方突出部72aに当た
り、それ以上下降させることができない。このように、
スライド機構31は所定の昇降位置でしか昇降させるこ
とができないため、誤動作を防止することができる。
【0051】以上の図5、図12及び図17で説明した
ように、本発明は第2に、ドア12(図5参照)に、内
面側を構成するインナフレーム46及び外面側を構成す
るアウタフレーム47を設け、これらのインナフレーム
46及びアウタフレーム47に第1レール組立体63を
連結するとともにインナフレーム46及びアウタフレー
ム47の端部に下部エンド部材72,72を設け、第2
レール組立体67の端部に上部エンド部材56を設け、
この上部エンド部材56の両端部に、水平部56aとこ
の水平部56aの先端から下ろした垂直部56bからな
るL字状の係止部56cをそれぞれ設け、下部レール部
材33(図14参照)から上部レール部材34(図14
参照)を引き出す前の状態では、係止部56c,56c
を各下部エンド部材72,72に嵌合させるようにした
ことを特徴とする
【0052】図11及び図12に示したように、ドア1
2から上部レール部材34を引き出さない状態では、イ
ンナフレーム46側の下部エンド部材72に上部エンド
部材56の一方の係止部56cを嵌合させるとともに、
アウタフレーム47側の下部エンド部材72に上部エン
ド部材56の他方の係止部56cを嵌合させることで、
インナフレーム46とアウタフレーム47とを連結する
ことができ、インナフレーム46とアウタフレーム47
との幅が変化したり、これらのインナフレーム46及び
アウタフレーム47の振動を抑えることができる。
【0053】本発明は第3に、図4、図8及び図18に
おいて、荷物積載装置30にスライド機構31を昇降さ
せる昇降装置32を追加し、第2レール組立体67に取
付けた底板68を引き出した状態で昇降装置32により
昇降させるときに、各下部エンド部材72に設けた側方
突出部72a,72aが通過する切欠き部68a,68
aを底板68に形成したことを特徴とする。
【0054】底板68に切欠き部68a,68aを形成
した位置でのみスライド機構31を昇降することができ
るため、この位置以外でのスライド機構31の作動を防
止することができる。
【0055】尚、本発明の開閉部材としては、ドアのほ
かにテールゲート等でもよく、また、既存の開閉部材で
はなく車両の側壁に積載のために新たに設けた開閉部材
でもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の車両の荷物積載装置は、開閉部材に出
没自在に設けたスライド機構を含み、このスライド機構
を、第1レール及びこの第1レールを支持する第1レー
ル支持部材からなる第1レール組立体と、第1レール支
持部材に嵌合するとともにスライド可能に取付けた第2
レール及びこの第2レールを支持するとともに第1レー
ルに嵌合し且つスライド可能に取付けた第2レール支持
部材からなる第2レール組立体とで構成することによ
り、第1レール支持部材と第2レールとの嵌合及び第1
レールと第2レール支持部材との嵌合とで嵌合力を強化
したので、2組のレール組立体で高荷重を支えることが
でき、重量物を容易に積み降ろしすることができる。し
かも、2組のレール組立体で構成するため、荷物積載装
置装置自体を軽量にすることができる。
【0057】請求項2の車両の荷物積載装置は、開閉部
材に、内面側を構成するインナフレーム及び外面側を構
成するアウタフレームを設け、これらのインナフレーム
及びアウタフレームに第1レール組立体を連結するとと
もにインナフレーム及びアウタフレームの端部にフレー
ムエンド部材を設け、第2レール組立体の端部に第2レ
ールエンド部材を設け、この第2レールエンド部材の両
端部に、水平部とこの水平部の先端から下ろした垂直部
からなるL字状の係止部をそれぞれ設け、第1レール組
立体に対して第2レール組立体を引き出す前の状態で
は、係止部を各フレームエンド部材に嵌合させるように
したので、開閉部材から第2レール組立体を引き出さな
い状態では、インナフレームのフレームエンド部材に第
2レールエンド部材の一方の係止部を嵌合させるととも
に、アウタフレームのフレームエンド部材に第2レール
エンド部材の他方の係止部を嵌合させることで、インナ
フレームとアウタフレームとを連結することができ、イ
ンナフレームとアウタフレームとの間隔が変化したり、
これらのインナフレーム及びアウタフレームの振動を抑
えることができる。
【0058】請求項3の車両の荷物積載装置は、荷物積
載装置にスライド機構を昇降させる昇降装置を追加し、
第2レール組立体に取付けた底板を引き出した状態でス
ライド機構を昇降装置により昇降させるときに、各フレ
ームエンド部材に設けた側方突出部が通過する切欠き部
を底板に形成したので、側方突出部の位置に底板の切欠
き部が合致したときにのみ、スライド機構を昇降させる
ことができるため、切欠き部がこの位置以外の位置にあ
る場合にスライド機構の昇降作動を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る荷物積載装置を備えた車両の斜視
【図2】本発明に係る四輪車両に搭載した2種の二輪車
両を示す斜視図
【図3】本発明に係る四輪車両における二輪車両の積み
降ろしの作用及びそのための構成を説明する作用図(前
半)
【図4】本発明に係る四輪車両における二輪車両の積み
降ろしの作用及びそのための構成を説明する作用図(後
半)
【図5】本発明に係る荷物積載装置を説明する斜視図
【図6】本発明に係る荷物積載装置のスライド機構を示
す第1斜視図
【図7】本発明に係る荷物積載装置のスライド機構を示
す第2斜視図
【図8】本発明に係る荷物積載装置の底面側から見た斜
視図
【図9】図7の9−9線断面図
【図10】図7の10−10線断面図
【図11】本発明に係る荷物積載装置の一端部を示す斜
視図
【図12】図11の12矢視図
【図13】本発明に係る荷物積載装置の昇降装置を示す
斜視図
【図14】本発明に係る荷物積載装置のスライド機構の
作用を説明する第1作用図
【図15】本発明に係る荷物積載装置のスライド機構の
作用を説明する第2作用図
【図16】スライド機構の比較例を示す斜視図
【図17】本発明に係る荷物積載装置のスライド機構の
作用を説明する第3作用図
【図18】本発明に係る荷物積載装置のスライド機構の
作用を説明する第4作用図
【符号の説明】
10…四輪車両、11…車体(サイドボデー)、12…
開閉部材(ドア)、12a…空胴部(収納部)、20,
25…荷物(二輪車両)、30…荷物積載装置、31…
スライド機構、32…昇降装置、46…インナフレー
ム、47…アウタフレーム、56…第2レールエンド部
材(上部エンド部材)、56a…水平部、56b…垂直
部、56c…係止部、61…第1レール、62…第1レ
ール支持部材、63…第1レール組立体、64…第2レ
ール、65…第2レール支持部材、67…第2レール組
立体、68…底板、68a…切欠き部、72…フレーム
エンド部材(下部エンド部材)、72a…側方突出部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に開閉自在に開閉部材を取付け、こ
    の開閉部材内に荷物を収納し得る空胴部を設け、この空
    胴部へ外から荷物を出し入れするときに使用する荷物積
    載装置を前記開閉部材に備えた車両において、 前記荷物積載装置には、開閉部材に出没自在に設けたス
    ライド機構を含み、 このスライド機構は、第1レール及びこの第1レールを
    支持する第1レール支持部材からなる第1レール組立体
    と、前記第1レール支持部材に嵌合するとともにスライ
    ド可能に取付けた第2レール及びこの第2レールを支持
    するとともに前記第1レールに嵌合し且つスライド可能
    に取付けた第2レール支持部材からなる第2レール組立
    体とで構成することにより、第1レール支持部材と第2
    レールとの嵌合及び第1レールと第2レール支持部との
    嵌合とで嵌合力を強化したことを特徴とする車両の荷物
    積載装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉部材に、内面側を構成するイン
    ナフレーム及び外面側を構成するアウタフレームを設
    け、これらのインナフレーム及びアウタフレームに前記
    第1レール組立体を連結するとともにインナフレーム及
    びアウタフレームの端部にフレームエンド部材を設け、
    前記第2レール組立体の端部に第2レールエンド部材を
    設け、この第2レールエンド部材の両端部に、水平部と
    この水平部の先端から下ろした垂直部からなるL字状の
    係止部をそれぞれ設け、前記第1レール組立体に対して
    前記第2レール組立体を引き出す前の状態では、前記係
    止部を前記各フレームエンド部材に嵌合させるようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の車両の荷物積載装
    置。
  3. 【請求項3】 前記荷物積載装置に前記スライド機構を
    昇降させる昇降装置を追加し、前記第2レール組立体に
    取付けた底板を引き出した状態で前記昇降装置により昇
    降させるときに、前記各フレームエンド部材に設けた側
    方突出部が通過する切欠き部を前記底板に形成したこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の荷物積
    載装置。
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WO2020262756A1 (ko) * 2019-06-27 2020-12-30 (주)이브이패스 전동킥보드를 위한 이동형 스테이션

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