JP2003112514A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003112514A
JP2003112514A JP2001309130A JP2001309130A JP2003112514A JP 2003112514 A JP2003112514 A JP 2003112514A JP 2001309130 A JP2001309130 A JP 2001309130A JP 2001309130 A JP2001309130 A JP 2001309130A JP 2003112514 A JP2003112514 A JP 2003112514A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員による普段と異なるイレギュラーな手動
操作を学習変更し難くすることのできるオートエアコン
装置を提供する。 【解決手段】 本来の風量オート制御のオリジナルパタ
ーンと手動操作後のブロワ風量とが所定値以上もかけ離
れた、乗員の手動操作を、普段と異なるイレギュラーな
手動操作または手動設定の可能性が高いと判断できるの
で、そのような手動操作をあまり学習しないようにする
ことができる。よって、普段快適になるように学習変更
していた風量マップのブロワ電圧特性の制御パターンが
大きく乱されてしまうことはない。また、本来の風量オ
ート制御のオリジナルパターンの制御値に近い手動操作
程、前記制御値より遠い手動操作に比べて重み付けを大
きくする(本例では100%)ことにより、乗員の手動
操作をすぐに風量オート制御に反映させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め定められた風
量特性に応じて送風機のブロワモータに印加するブロワ
電圧を算出し、この算出したブロワ電圧に応じて送風機
のブロワモータを自動制御するようにした車両用空調装
置に関するもので、特にオート風量モード時に、ユーザ
ーが風量を手動設定した場合、ユーザーの手動操作によ
る空調制御量を以後のオート空調制御に反映するよう
に、上記の風量特性を学習変更するようした学習オート
エアコン装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用空調装置として、予め
定められた風量特性に応じて送風機のブロワモータに印
加するブロワ電圧を算出し、この算出したブロワ電圧に
応じて送風機のブロワモータを自動制御することで、各
吹出口より吹き出される空気の吹出温度やブロワ風量を
自動制御するようにしたオート空調制御モード時に、ユ
ーザーが吹出温度やブロワ風量を手動操作した場合、ユ
ーザーの手動操作による空調制御量を以後のオート空調
制御に反映するように、上記の空調制御特性を学習変更
するようした学習オートエアコン装置(特開平7−32
9539号公報)が提案されている。なお、その学習オ
ートエアコン装置は、オート空調制御モード時のユーザ
ーの手動操作による空調制御量をその都度、記憶媒体
(メモリ)に記憶していき、その空調操作量を線形補間
することにより、以後の空調制御を補正するようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の学習
オートエアコン装置においては、例えばユーザーが激し
い運動を行った後に車両に乗り込み車室内空調を自動制
御で開始した場合、乗員は当然普段よりも涼し目の吹出
温度を好んだり、普段よりも多めのブロワ風量を好んだ
りする場合がある。あるいは、乗員が風邪をひいている
時等の生理的または身体的な理由により普段よりも暖か
目の吹出温度を好んだり、普段よりも少なめのブロワ風
量を好んだりする場合もある。このとき、乗員は自動制
御で吹き出される吹出温度やブロワ風量に不満を感じ、
自分が満足できるような吹出温度やブロワ風量となるよ
うに手動操作で変更する。しかし、このような状態で行
った乗員の手動操作、すなわち、吹出温度を下げたり、
または上げたり、また、ブロワ風量を高風量にしたり、
または低風量にしたりするイレギュラーな操作を忠実に
学習変更してしまうと、普段快適になるように学習変更
していた空調制御特性の制御パターンが大きく乱されて
しまうという問題が生じる。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、ユーザーによる普段と
異なるイレギュラーな手動操作または手動設定を学習変
更し難くすることのできる車両用空調装置を提供するこ
とにある。また、学習変更制御において、本来のオート
空調制御の値に近い操作程、重み付けを大きくすること
で、ユーザーの手動操作または手動設定をすぐオート空
調制御に反映することのできる車両用空調装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記目的を達成するために、車室内の空調状態を調
節する空調手段と、この空調手段の制御特性を記憶する
制御特性記憶手段と、この制御特性記憶手段に記憶され
ている前記制御特性に応じて前記空調手段を自動制御す
る自動制御手段と、前記空調手段を手動操作または手動
設定する手動設定手段と、前記空調手段が前記制御特性
に応じて自動制御されている時、前記ユーザーが前記空
調手段を手動操作または手動設定した場合に、前記ユー
ザーの手動操作または手動設定による空調制御量を記憶
し、且つ前記ユーザーの手動操作または手動設定を以後
の空調制御に反映するために、前記空調制御量に応じて
前記制御特性を学習変更する制御特性変更手段とを備
え、前記制御特性変更手段は、前記ユーザーの手動操作
または手動設定が、予め記憶された基準の制御値との差
が大きい程、以後の空調制御に反映される割合を小さく
することをその要旨とする。ここで、図17に示したよ
うに、上記の空調手段として、例えば車室内に送風する
送風機を用いることが望ましい。また、上記の自動制御
手段は、例えば、少なくともFACEモード、B/Lモ
ード、FOOTモード等の吹出口モードを検出する吹出
モード検出手段と、車室内の空調状態に影響を及ぼす空
調環境条件を検出する環境条件検出手段と、この環境条
件検出手段の検出信号に基づいて車室内へ吹き出す空気
の目標吹出温度情報を演算する目標吹出温度情報演算手
段とを含んで構成することが望ましい。また、上記の制
御特性記憶手段として、例えば前記目標吹出温度情報演
算手段が演算した前記目標吹出温度情報と前記送風機の
ブロワ電圧との相対的関係である風量特性を前記目標吹
出温度情報の複数のポイントで記憶している風量特性記
憶手段を用いることが望ましい。また、上記の自動制御
手段として、例えば前記風量特性記憶手段が記憶してい
る前記風量特性に基づいて前記送風機の風量を決定する
風量決定手段を用いることが望ましい。また、上記の手
動設定手段として、例えば前記送風機の風量を手動設定
する風量手動設定手段を用いることが望ましい。また、
上記の空調手段のアクチュエータとして、例えば前記風
量決定手段および前記風量手動設定手段の各出力信号に
基づいて前記送風機の駆動を制御する(送風機)駆動手
段を用いることが望ましい。また、上記の制御特性変更
手段として、例えば前記風量特性のうちの所定の前記ポ
イント間の領域内で前記風量手動設定手段によって風量
が変更された時、前記環境条件検出手段の検出信号およ
び前記吹出モード検出手段の検出信号を加味しながら、
前記領域の両端に位置する前記ポイントにおける前記ブ
ロワ電圧を学習変更する風量特性変更手段を用いること
が望ましい。
【0006】請求項1、請求項2および請求項3に記載
の発明によれば、ユーザーの手動操作または手動設定
が、予め記憶された基準の制御値(標準値)との差が大
きい程、以後の空調制御に反映される割合を小さくする
ことにより、予め記憶された基準の制御値とかけ離れ
た、ユーザーの手動操作または手動設定を、普段と異な
るイレギュラーな手動操作または手動設定の可能性が高
いと判断することができる。このとき、そのような手動
操作または手動設定により設定された空調制御量に基づ
いて空調手段の制御特性をあまり学習変更しないように
することで、普段快適になるように学習変更していた制
御特性の制御パターンが大きく乱されてしまうことはな
い。
【0007】請求項4、請求項5および請求項6に記載
の発明によれば、ユーザーの手動操作または手動設定
が、予め記憶された基準の制御値(標準値)との差が所
定値以上の時には、以後の空調制御に反映される空調制
御量を小さくすることにより、予め記憶された基準の制
御値と所定値以上もかけ離れた、ユーザーの手動操作ま
たは手動設定を、普段と異なるイレギュラーな手動操作
または手動設定の可能性が高いと判断することができ
る。このとき、そのような手動操作または手動設定によ
り設定された空調制御量に基づいて空調手段の制御特性
をあまり学習変更しないようにすることで、普段快適に
なるように学習変更していた制御特性の制御パターンが
大きく乱されてしまうことはない。
【0008】請求項7、請求項8および請求項9に記載
の発明によれば、ユーザーの手動操作または手動設定
が、予め記憶された基準の制御値(標準値)との差が所
定値以上の時には、手動操作または手動設定された空調
制御量を、ほぼ固定することにより、予め記憶された基
準の制御値と所定値以上もかけ離れた、ユーザーの手動
操作または手動設定を、普段と異なるイレギュラーな手
動操作または手動設定の可能性が高いと判断することが
できる。このとき、手動操作または手動設定された空調
制御量をほぼ固定することで、ユーザーの要求、つまり
普段快適になるように学習変更していた空調手段の制御
特性をユーザーが普段通りの時に反映させることができ
る。
【0009】請求項10、請求項11および請求項12
に記載の発明によれば、ユーザーの手動操作または手動
設定が、操作範囲または設定範囲の最大値または最小値
の時には、以後の空調制御に反映される空調制御量を小
さくすることにより、ユーザーによる操作範囲または設
定範囲の最大値または最小値への手動操作または手動設
定は、普段と異なるイレギュラーな手動操作または手動
設定の可能性が高いと判断することができる。このと
き、空調手段の制御特性をほとんど学習変更しないよう
にすることで、ユーザーの要求、つまり普段快適になる
ように学習変更していた空調手段の制御特性をユーザー
が普段通りの時に反映させることができる。
【0010】請求項13、請求項14および請求項15
に記載の発明によれば、ユーザーの手動操作または手動
設定が、吹出口より車室内に吹き出す空気の風量が少な
い、または所定値以下の低風量域への手動操作または手
動設定である程、以後の空調制御に反映される割合を小
さくすることにより、車室内に吹き出す空気の風量を低
風量にし過ぎることによって、車室内の後部座席への空
調風の到達量が少なくなることによる、後部座席に着座
する乗員の快適性の低下を抑制することができる。
【0011】請求項16に記載の発明によれば、空調手
段の制御特性を学習変更しない場合、あるいはユーザー
の手動操作または手動設定を学習しない場合、あるいは
その学習量を減らす場合には、学習インジケータを消灯
または点滅または減光させるか、あるいは操作音を小さ
くすることにより、ユーザーの手動操作または手動設定
を忠実に学習変更していないことをユーザーに報知する
ことができるので、ユーザーの手動操作または手動設定
が以後の空調制御にあまり反映されていない時のユーザ
ーの不信感を防止することができる。
【0012】請求項17に記載の発明によれば、ユーザ
ーの手動操作または手動設定の記憶、あるいは新しい制
御パターンの演算を、車外の演算装置によって行うこと
により、車両に搭載されたコンピュータの演算負荷や記
憶媒体の記憶容量を低減することができる。また、請求
項18に記載の発明によれば、学習感度を設定可能な手
段を設けることにより、学習量の規制による誤学習を防
止することができる。
【0013】請求項19に記載の発明によれば、予め記
憶された基準の制御値に対してどれだけ異なった制御値
まで、以後の空調制御に反映可能かを設定可能な手段を
設けることにより、学習範囲を規制することによる誤学
習を防止することができる。また、請求項20に記載の
発明によれば、ユーザーの手動操作または手動設定を以
後の空調制御に反映する時には、ユーザー判別手段によ
って各ユーザー毎にこれまでの各ユーザーの手動操作ま
たは手動設定を以後の空調制御に反映することにより、
他のユーザーの手動操作または手動設定による誤学習を
防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。 [第1実施形態の構成]図1ないし図9は本発明の第1
実施形態を示したもので、図1は自動車等の車両に搭載
されたオートエアコン装置の概略構成を示した図であ
る。
【0015】本実施形態のオートエアコン装置は、エン
ジンを搭載する自動車等の車両の車室内を空調する空調
ユニット1における各空調機器(アクチュエータ)を、
電子制御ユニット(以下エアコンECUと言う)10に
よって電気的に制御することで、オート(またはマニュ
アル)で車室内の空調能力を制御することができるよう
に構成されている。
【0016】空調ユニット1は、内部に空気通路を形成
する空調ダクト2を有している。この空調ダクト2の最
上流側には、内外気切替ドア3が設置されている。この
内外気切替ドア3は、外気導入口4と内気導入口5とが
分かれた部分に配置されて、図示しないサーボモータ等
のアクチュエータにより空調ダクト2に導入する空気の
内気と外気との割合を選択する内外気切替手段である。
【0017】内外気切替ドア3よりも下流側には、遠心
式送風機を構成するブロワモータ6、およびこのブロワ
モータ6により回転駆動される遠心式ファン7が設けら
れている。ブロワモータ6および遠心式ファン7は、空
調ダクト2内に空気を吸い込んで空調ダクト2の下流側
に送風するものであり、遠心式ファン7の下流側にエバ
ポレータ8とヒータコア9とが設けられている。
【0018】エバポレータ8は、所謂冷凍サイクルの冷
媒蒸発器で、その冷凍サイクルの作動に応じ、遠心式フ
ァン7より送られてきた空気を冷却(冷房)する冷却用
熱交換器である。なお、冷凍サイクルは、図示しないコ
ンプレッサ(冷媒圧縮機)、コンデンサ(冷媒凝縮
器)、レシーバ(受液器)、エキスパンション・バルブ
(膨張弁)等を備えている。また、冷凍サイクルの起動
は、コンプレッサの図示しない電磁クラッチへのオンに
よりエンジンの回転動力がコンプレッサに伝達されるこ
とによって開始される。
【0019】また、ヒータコア9は、エンジン冷却水が
内部を循環し、自身を通過する空気を加熱(暖房)する
加熱用熱交換器である。ヒータコア9の上流側には、エ
アミックス(A/M)ドア11が設けられており、A/
Mドア11の開度は図示しないサーボモータ等のアクチ
ュエータにより調節され、これによってヒータコア9を
通過する空気量とヒータコア9を迂回する空気量との割
合が調整され、空調ダクト2の最下流で開口した各吹出
口より車室内に向かって吹き出される空気の吹出温度が
コントロールされる。
【0020】空調ダクト2の最下流では、デフロスタ
(DEF)吹出口12、フェイス(FACE)吹出口1
3およびフット(FOOT)吹出口14が開口してい
る。それらのDEF吹出口12、FACE吹出口13お
よびFOOT吹出口14の上流側には、デフロスタ(D
EF)用のモード切替ドア15、フェイス(FACE)
用のモード切替ドア16およびフット(FOOT)用の
モード切替ドア17がそれぞれ設けられている。
【0021】そして、温度コントロールされた空気は、
これらの各モード切替ドア15〜17を図示しないサー
ボモータ等のアクチュエータにより駆動することによっ
て、例えばデフロスタ(DEF)モード、フェイス(F
ACE)モード、バイレベル(B/L)モード、フット
(FOOT)モード、フットデフ(F/D)モード等の
各吹出口モードにて吹き出される。
【0022】エアコンECU10の内部には、図示しな
い中央演算処理装置(CPU)、ROM(またはEEP
ROM)、RAM、スタンバイRAM、I/Oポート、
A/D変換回路等の機能を含んで構成される、それ自体
は周知の構造のマイクロコンピュータ21を内蔵してい
る。ここで、遠心式ファン7の送風量(つまりブロワモ
ータ6への印加電圧:ブロワ電圧)は、マイクロコンピ
ュータ21からの出力信号に基づいてブロワモータ6を
駆動するブロワ駆動回路22によって電気的に制御され
るように構成されている。
【0023】スタンバイRAMは、イグニッションスイ
ッチ(以下IGと記す)オフの場合においても、乗員
(ユーザー)の好みを学習した値を記憶(バックアッ
プ)するためのRAMであり、IGがオフであってもバ
ッテリーからIGを介さずに直接電源が供給される。ま
た、バッテリーより電源が外された状況でも、短時間な
らばマイクロコンピュータ21には電源が供給されるよ
うな図示しないバックアップ用の電源から構成されてい
る。
【0024】マイクロコンピュータ21の入力回路に
は、操作部(エアコン操作パネル)23からの出力信号
が入力されるように構成されている。その操作部23
は、図示しない内外気モードを内気循環モードまたは外
気導入モードのうちのいずれかに設定するための手動内
外気切替スイッチ、吹出口モードをDEFモード、FA
CEモード、B/Lモード、FOOTモード、F/Dモ
ードのうちのいずれかに設定するための手動吹出口モー
ド切替スイッチ(DEF、FACE、B/L、FOO
T、F/D)、手動送風量切替スイッチ等から構成され
る。
【0025】また、マイクロコンピュータ21には、車
両の車室内の空調に影響を及ぼす環境条件が、車室内の
空気温度を検出する内気温センサ(内気温度検出手段)
24、車室外の空気温度を検出する外気温センサ(外気
温度検出手段)25、車室内に入射する日射量を検出す
る日射センサ(日射量検出手段)26、図示しないエバ
後温度センサよりそれぞれのレベル変換回路28を介し
て入力され、これらはマイクロコンピュータ21におい
てA/D変換され環境条件が読み込まれる。
【0026】また、乗員の好みの温度は、車室内の温度
を所望の温度に設定することが可能な空調操作スイッチ
(手動設定手段)としての温度設定スイッチ(温度設定
手段)27より入力され、レベル変換回路28でレベル
変換され、マイクロコンピュータ21に入力される。そ
の温度設定スイッチ27は、吹出温度アップスイッチと
吹出温度ダウンスイッチとから構成されている。そし
て、吹出温度アップスイッチは、1回押される毎に吹出
温度を1レベル(0.5℃)上げる信号をマイクロコン
ピュータ21の入力回路に出力し、吹出温度ダウンスイ
ッチは、1回押される毎に吹出温度を1レベル(0.5
℃)下げる信号をマイクロコンピュータ21の入力回路
に出力する。
【0027】また、操作部23には、乗員により車室内
に吹き出す空気の風量の手動設定が可能な空調操作スイ
ッチ(手動設定手段)としての風量アップスイッチと風
量ダウンスイッチ(いずれも図示せず)が設けられてい
る。その風量アップスイッチは、1回押される毎にブロ
ワ電圧(ブロワモータ6への印加電圧)を1レベル
(0.25V)上げる信号をマイクロコンピュータ21
の入力回路に出力し、風量ダウンスイッチは、1回押さ
れる毎にブロワ電圧(ブロワモータ6への印加電圧)を
1レベル(0.25V)下げる信号をマイクロコンピュ
ータ21の入力回路に出力する。
【0028】また、操作部23には、乗員の指示(マニ
ュアル操作)を制御特性中に反映する学習モードの実施
または解除を指令するためのプッシュ式学習スイッチ装
置が設けられている。この学習スイッチ装置は、図2
(a)に示したように、車室内のエアコン操作パネルの
うち運転者(ドライバー)が操作し易くまた目視し易い
位置に配設されており、押しボタンスイッチ(押圧ノ
ブ:以下学習スイッチと言う)31、および点灯または
消灯することで学習モード状態か学習モード解除状態か
を知らせる発光ダイオード(LED)等よりなる学習イ
ンジケータ32等から構成されている。
【0029】また、操作部23には、予め定められた空
調制御特性(ブロワ電圧(風量)特性、吹出温度特性、
内外気特性、吹出口モード特性等)に基づいて空調ユニ
ット1の各アクチュエータを自動コントロールするオー
ト空調制御モードを設定するためのプッシュ式オート
(AUTO)スイッチ装置が設けられている。このオー
トスイッチ装置は、図2(b)に示したように、車室内
のエアコン操作パネルに配設されており、押しボタンス
イッチ(以下オートスイッチと言う)33、および点灯
または消灯することで現在の空調状態がオート制御状態
かマニュアル制御状態かを知らせる発光ダイオード(L
ED)等よりなるオートインジケータ34等から構成さ
れている。
【0030】このオートスイッチ33を押すと、予め定
められた制御特性(例えば風量特性)に基づく(例えば
風量)オート(自動制御)モードを実施(ON)し、且
つオートインジケータ34が点灯(ON)し、他のマニ
ュアル操作スイッチを乗員が操作すると、乗員の指示に
応じたマニュアル(手動制御)モードを実施するために
(例えば風量)オートモードを解除(OFF)し、且つ
オートインジケータ34も消灯(OFF)する。また、
オートスイッチ33を再び押すと、(例えば風量)オー
トモードが再び実施(ON)され、且つオートインジケ
ータ34が再点灯(ON)する。なお、オートモードの
解除は、乗員が操作した風量切替スイッチ(風量アップ
スイッチと風量ダウンスイッチ)であれば風量オートモ
ードのみ解除され、その他の内外気モード、吹出温度、
吹出口モードの各オートモードはそのまま維持されるよ
うにしても良い。
【0031】[第1実施形態の制御方法]次に、本実施
形態のオートエアコン装置の制御方法を図1ないし図6
に基づいて簡単に説明する。ここで、図3は本実施形態
の基本的な制御プログラム(ソフトウェア)を示したフ
ローチャートであり、図3のフローチャートを以下に説
明する。
【0032】マイクロコンピュータ21は、IGオンと
共にステップ100にて制御を開始し、ステップ110
に進み、各種変換、フラグ等の初期値を設定する(初期
設定手段)。次のステップ150では、内気温センサ2
4、外気温センサ25、日射センサ26およびエバ後温
度センサからのセンサ信号により環境条件を入力し、操
作部23および温度設定スイッチ27より各手動操作ス
イッチの状態を入力する。また、前述した学習スイッチ
31およびオートスイッチ33からの信号も入力する。
【0033】次のステップ200では、ステップ150
で入力した環境条件より車室内に吹き出す空気の目標吹
出温度(TAO)を下記の数1の式に従って演算する
(目標吹出温度決定手段)。
【数1】
【0034】但し、KSET、KR、KAM、KSは係
数、Cは定数であり、TSETは温度設定スイッチ27
によって設定される車室内の設定温度で、TRは内気温
センサ24によって検出された車室内の空気温度(内気
温度:以下内気温と言う)で、TAMは外気温センサ2
5によって検出された車室外の空気温度(外気温度:以
下外気温と言う)で、TSは日射センサ26によって検
出された車室内の日射量である。
【0035】次に、ステップ300に進み、オート空調
制御モード(以下オートモードと略す)時には、目標吹
出温度(TAO)に対するA/Mドア11の目標開度
(SW)を下記の数2の式に従って演算し、この演算さ
れた目標開度(SW)となるようにA/Mドア11を制
御し、各吹出口12〜14から車室内へ吹き出される空
気の吹出温度を自動コントロールする。しかし、乗員が
望む吹出温度には個人差があり一律に決めることは難し
い。そこで、乗員の手動操作または手動設定を記憶し、
その乗員の手動操作または手動設定を以後の吹出温度制
御に反映する学習制御モード時に、乗員の好みの吹出温
度を乗員のマニュアル操作時に学習変更し、乗員の好み
を反映した吹出温度特性になるようにしても良い。
【数2】 但し、TAOはステップ200で算出された目標吹出温
度で、TEは図示しないエバ後温度センサによって検出
されたエバ後温度(エバポレータ8の下流直後の温度)
で、TWは図示しない冷却水温センサによって検出され
たエンジン冷却水温である。
【0036】次に、ステップ400に進み、オートモー
ド時には、遠心式ファン7の送風量(ブロワ風量)を演
算し、ブロワ駆動回路22を介してブロワモータ6に接
続された遠心式ファン7を回転させ、車室内へ吹き出さ
れる送風量を制御する。しかし、乗員が望む送風量(風
量)には個人差があり一律に決めることは難しい。そこ
で、本実施形態では、乗員の手動操作または手動設定を
記憶し、その乗員の手動操作または手動設定を以後の風
量制御に反映する学習制御モード(以下学習モードと略
す)時に、乗員の好みの送風量を乗員のマニュアル操作
時に学習変更し、乗員の好みを反映した送風(風量、ブ
ロワ電圧)特性になるようにしたものである。この学習
モードについては、後で詳細に説明する。
【0037】次にステップ500に進み、オートモード
時には、内外気切替ドア3による内外気の導入割合を例
えばTAOに応じた導入割合となるように演算する。つ
まり、内外気モードを内気循環モードまたは外気導入モ
ードまたは内外気導入モードのうちのいずれかに決定す
る。そして、決定した内外気モードとなるように内外気
切替ドア3を制御する。なお、内外気モードが手動(マ
ニュアル操作)で選択されている場合には、選択された
内外気モードになるように内外気切替ドア3を制御す
る。また、乗員の好みの内外気モードを乗員のマニュア
ル操作時に学習し、乗員の好みを反映した内外気特性に
なるようにしても良い。
【0038】次にステップ600に進み、オートモード
時には、吹出口モードの状態を例えばTAOに応じた状
態となるように演算する。つまり、吹出口モードをFA
CEモードまたはB/LモードまたはFOOTモードま
たはF/DモードまたはDEFモードのうちのいずれか
に決定する。そして、決定した吹出口モードとなるよう
に各モード切替ドア15〜17を制御する。なお、吹出
口モードが手動(マニュアル操作)で選択されている場
合には、選択された吹出口モードになるように各モード
切替ドア15〜17を制御する。また、乗員の好みの吹
出口モードを乗員のマニュアル操作時に学習し、乗員の
好みを反映した吹出口特性になるようにしても良い。
【0039】次にステップ700に進み、オート空調制
御モード(以下オートモードと略す)時には、図示しな
いコンプレッサの制御を行う。例えばエバ後温度センサ
によって検出したエバ後温度(エバポレータ8の下流直
後の空気温度またはエバポレータ8のフィン温度:T
E)が3℃以下に低下したらコンプレッサの電磁クラッ
チをOFFし、前述のエバ後温度(TE)が4℃以上に
上昇したら電磁クラッチをONするように制御する。
【0040】そして、ステップ700の処理後、ステッ
プ150に戻って再び各種信号を読み込み、それにより
ステップ200でTAOを演算し、以下このTAOとス
テップ150により読み込まれた操作スイッチの状態に
よってステップ300、400、500、600、70
0により車室内の空調能力の制御が繰り返される。
【0041】次に、本実施形態の遠心式送風機のブロワ
モータ6への印加電圧を吹出口モードに応じて電気的に
制御するブロワ電圧制御方法を図1ないし図8に基づい
て簡単に説明する。ここで、図4ないし図6はブロワ電
圧制御ステップの詳細を示したフローチャートであり、
このブロワ風量制御を以下に説明する。
【0042】先ず、ステップ410では、現在の吹出口
モードが、FACE吹出口13から空調風(主に冷風)
が乗員の頭胸部に向けて吹き出されるFACEモードで
あるか否かを判定する。そして、現在の吹出口モードが
FACEモードであればステップ411へ進み、ブロワ
風量が手動で操作されたか否かを判定する。この判定結
果がYESの場合、つまりブロワ風量が手動で操作され
た場合には、ステップ412へ進み、FACEモード時
のブロワ電圧算出マップ(図7(a)参照)を変更し、
ステップ413へ進み、ブロワ電圧VFを算出する。次
に、ステップ460へ進み、ブロワ電圧VFを出力し、
ステップ500へ進む。
【0043】また、ステップ420では、現在の吹出口
モードが、FACE吹出口13から空調風(主に冷風)
が乗員の頭胸部に向けて吹き出され、且つFOOT吹出
口14から空調風(主に温風)が乗員の足元部に向けて
吹き出されるB/Lモードであるか否かを判定する。そ
して、現在の吹出口モードがB/Lモードであればステ
ップ421へ進み、ブロワ風量が手動で操作されたか否
かを判定する。この判定結果がYESの場合、つまりブ
ロワ風量が手動で操作された場合には、ステップ422
へ進み、B/Lモード時のブロワ電圧算出マップ(図7
(b)参照)を変更し、ステップ423へ進み、ブロワ
電圧VFを算出する。次に、ステップ460へ進み、ブ
ロワ電圧VFを出力し、ステップ500へ進む。
【0044】また、ステップ430では、現在の吹出口
モードが、FOOT吹出口14から空調風(主に温風)
が乗員の足元部に向けて吹き出されるFOOTモードで
あるか否かを判定する。そして、現在の吹出口モードが
FOOTモードであればステップ431へ進み、ブロワ
風量が手動で操作されたか否かを判定する。この判定結
果がYESの場合、つまりブロワ風量が手動で操作され
た場合には、ステップ432へ進み、FOOTモード時
のブロワ電圧算出マップ(図7(c)参照)を変更し、
ステップ433へ進み、ブロワ電圧VFを算出する。次
に、ステップ460へ進み、ブロワ電圧VFを出力し、
ステップ500へ進む。
【0045】また、ステップ440では、現在の吹出口
モードが、DEF吹出口12から空調風(主に温風)が
フロントウインドウの内面に向けて吹き出され、且つF
OOT吹出口14から空調風(主に温風)が乗員の足元
部に向けて吹き出されるF/Dモードであるか否かを判
定する。そして、現在の吹出口モードがF/Dモードで
あればステップ441へ進み、ブロワ風量が手動で操作
されたか否かを判定する。この判定結果がYESの場
合、つまりブロワ風量が手動で操作された場合には、ス
テップ442へ進み、F/Dモード時のブロワ電圧算出
マップ(図7(d)参照)を変更し、ステップ443へ
進み、ブロワ電圧VFを算出する。次に、ステップ46
0へ進み、ブロワ電圧VFを出力し、ステップ500へ
進む。
【0046】また、ステップ451では、それまでのモ
ード判定から吹出口モードは、DEF吹出口12から空
調風(主に温風)がフロントウインドウの内面に向けて
吹き出されるDEFモードであるので、ブロワ風量が手
動で操作されたか否かを判定する。この判定結果がYE
Sの場合、つまりブロワ風量が手動で操作された場合に
は、ステップ452へ進み、DEFモード時のブロワ電
圧算出マップ(図7(e)参照)を変更し、ステップ4
53へ進み、ブロワ電圧VFを算出する。次に、ステッ
プ460へ進み、ブロワ電圧VFを出力し、ステップ5
00へ進む。
【0047】次に、本実施形態の学習モード時の学習変
更制御方法を簡単に説明する。オートモード中(つまり
オートインジケータ34が点灯(ON)中)で、且つ学
習モード中(つまり学習インジケータ32が点灯(O
N)中)の場合に、乗員がブロワ風量を手動操作(設
定)すると、オートインジケータ34が消灯(OFF)
し、その乗員の所望するブロワ風量(ブロワ電圧VF)
となるようにブロワモータ6の印加電圧を制御する。そ
して、乗員の手動操作が終了してから3〜5秒間が経過
したら、手動操作に応じてブロワ電圧特性を学習変更し
ても良いかどうかを乗員へ報知するために、学習インジ
ケータ32を点滅させるのと同時にブザー音を鳴らす。
【0048】そして、乗員への報知が開始されてから2
秒を越えてから学習スイッチ31を押した場合には、学
習インジケータ32が点灯(ON)し、後述するように
ブロワ電圧(風量)マップのブロワ電圧(風量)特性は
学習変更される。以上により、乗員がブロワ風量を自分
の好みの風量に手動設定した場合には、手動設定完了後
所定時間(例えば5秒間)経過後にオートモード時のブ
ロワ電圧特性を乗員の好みを反映した特性に変更するこ
とができる。ここで、何らかの理由によって上記の学習
変更を禁止したい場合には、乗員への報知が開始されて
から2秒以内に乗員が学習スイッチ31を押すことによ
って学習インジケータ32を消灯(OFF)させると共
に、上記の学習変更を禁止するようにしても良い。
【0049】ブロワ電圧(風量)マップのブロワ電圧
(風量)特性の学習変更方法(学習制御方法)は、どの
ようなものでも良いが、例えば次のような方法で行う。
学習制御方法について図8に基づいて説明する。出荷時
の特性は、図8のオリジナルパターンで表される。今、
乗員によって1回目の操作が行われた時を考える。乗員
が図8(a)のようにブロワ風量を下げると、操作点1
を通るようにオリジナルパターンの傾斜の部分を平行移
動させる。この操作を学習した以後のブロワ電圧(風
量)特性は図8(a)の太い実線のようになる。
【0050】次に、乗員によって2回目の操作(図8
(b)のようにブロワ風量を下げたとする)が行われる
と、1回目の学習パターンを操作点1、操作点2を通る
ように傾きを変更する。この操作を学習した以後のブロ
ワ電圧(風量)特性は図8(b)の太い実線のようにな
る。さらに、乗員によって3回目の操作(図8(c)の
ようにブロワ風量を下げたとする)が行われると、2回
目の学習パターンを操作点1、操作点2、操作点3を最
小2乗近似する傾きに変更する。この操作を学習した以
後のブロワ電圧(風量)特性は図8(c)の太い実線の
ようになる。なお、3回以上の操作に対しては、各操作
点を最小2乗近似する傾きを求める。
【0051】次に、本実施形態の普段と異なるイレギュ
ラーな手動操作を学習変更し難くする学習変更制御方法
を図1ないし図9に基づいて簡単に説明する。ここで、
図9はブロワ電圧(風量)マップの学習変更制御の概略
を示したフローチャートであり、この風量マップの学習
変更制御を以下に説明する。
【0052】先ず、図9のフローチャートのステップS
11において、ブロワ電圧(風量)マップに応じて遠心
式送風機のブロワモータ6への印加電圧を自動制御する
オート風量モード時に、乗員がブロワ風量を自分の好み
の風量に手動操作(または手動設定)したか否かを判定
する。すなわち、乗員が風量アップスイッチを1回以上
押して、ブロワモータ6に印加するブロワ電圧を1レベ
ル(0.25V)以上上げたか否かを判定する。あるい
は、乗員が風量ダウンスイッチを1回以上押してブロワ
電圧を1レベル(0.25V)以上下げたか否かを判定
する。
【0053】この判定結果がYESの場合、つまりブロ
ワ風量が手動で操作された場合には、ステップS12に
おいて、その乗員の手動操作が予め記憶された基準の制
御値とかけ離れた操作であるか否かを判定する。つま
り、乗員の手動操作後のブロワ風量(ブロワレベル)
が、ベースのブロワ風量(ブロワレベル)に比べて所定
値(例えば5レベル)以上大きく外れていないか否かを
判定する。この判定結果がYESの場合、つまり手動操
作後のブロワ風量がベースのブロワ風量に比べてあまり
外れていない場合には、ステップS13において、乗員
による上記手動操作分を100%以後の風量制御に反映
させるように、100%の風量操作量を学習変更するよ
うに出力する。
【0054】また、その判定結果がNOの場合、つまり
乗員の手動操作後のブロワ風量がベースのブロワ風量に
比べて所定値以上大きく外れている場合には、普段と異
なるイレギュラーな手動操作の可能性が高いと判断する
ことができるので、ステップS14において、乗員によ
る上記手動操作分を50%だけ以後の風量制御に反映さ
せるように、50%の風量操作量を学習変更するように
出力する。次に、ステップS15において、例えば図8
の学習変更方法に従ってステップS13、S14で求め
た反映率に応じて風量マップのブロワ電圧(風量)特性
を学習変更する。
【0055】以上のように、本実施形態のオートエアコ
ン装置は、例えば乗員が激しい運動を行った後に車両に
乗り込み車室内空調をオートモードで開始した場合、こ
の乗員は普段よりも涼し目の吹出温度を好み、また、普
段よりも多めのブロワ風量を好む。このため、過去の手
動操作により学習変更したブロワ電圧特性に応じたブロ
ワ風量では乗員は満足しないため、自分が満足できるよ
うな吹出温度、ブロワ風量となるように手動操作で変更
する。しかし、このような状態で行った手動操作に応じ
てブロワ電圧特性を学習変更してしまうと、当然このブ
ロワ電圧特性は乗員が普段の状態である時に好む特性と
は異なったものに変更されてしまうので、この手動操作
後のブロワ風量がベースのブロワ風量に比べて大きく外
れている場合には、50%しか学習変更しないようにし
ている。
【0056】したがって、本来の風量オート制御のオリ
ジナルパターン、つまり予め記憶媒体(メモリ)に記憶
された基準の制御値(ベースのブロワ風量パターン)と
手動操作後のブロワ風量とが所定値以上もかけ離れた、
乗員の手動操作を、普段と異なるイレギュラーな手動操
作または手動設定の可能性が高いと判断できるので、そ
のような手動操作により設定されたブロワ風量に応じて
風量マップのブロワ電圧特性をあまり学習変更しないよ
うにすることができる。よって、普段快適になるように
学習変更していた風量マップのブロワ電圧特性の制御パ
ターンが大きく乱されてしまうことはない。また、本来
の風量オート制御のオリジナルパターンの制御値に近い
手動操作程、前記制御値より遠い手動操作に比べて重み
付けを大きくする(本例では100%)ことにより、乗
員の手動操作をすぐに風量オート制御に反映させること
ができる。
【0057】[第2実施形態]図10ないし図12は本
発明の第2実施形態を示したもので、図10ないし図1
2はブロワ電圧制御ステップの詳細を示したフローチャ
ートである。
【0058】本実施形態では、吹出口モードとしてDE
Fモードが必要な場合には、ブロワ風量がHIレベルに
固定されていれば、ブロワ風量を手動操作する可能性は
少ないので、図4のフローチャートのうちステップ45
1およびステップ452を廃止するようにしても良い。
【0059】[第3実施形態]図13は本発明の第3実
施形態を示したもので、図13は風量マップの学習変更
制御の概略を示したフローチャートである。
【0060】図13のフローチャートのステップS21
において、第1実施形態と同様にして、風量オートモー
ド時に、乗員がブロワ風量を自分の好みの風量に手動操
作(または手動設定)したか否かを判定する。この判定
結果がYESの場合、つまりブロワ風量が手動で操作さ
れた場合には、ステップS22において、その乗員の手
動操作後のブロワ風量(ブロワレベル)が、ベースのブ
ロワ風量(ブロワレベル)に比べて所定値(例えば5レ
ベル)以上大きく外れていないか否かを判定する。
【0061】この判定結果がYESの場合、つまり乗員
の手動操作後のブロワ風量がベースのブロワ風量に比べ
てあまり外れていない場合には、ステップS23におい
て、乗員による上記手動操作分を全て以後の風量制御に
反映させるように、つまり乗員の手動操作分を全て学習
変更するように出力する。また、その判定結果がNOの
場合、つまり乗員の手動操作後のブロワ風量がベースの
ブロワ風量に比べて所定値以上大きく外れている場合に
は、普段と異なるイレギュラーな手動操作の可能性が高
いと判断することができるので、ステップS24におい
て、乗員による上記手動操作分を所定の変化分(例えば
3レベル)のみ以後の風量制御に反映させるように、つ
まり乗員の所定の手動操作分のみを学習変更するように
出力する。
【0062】次に、ステップS25において、例えば図
8の学習変更方法に従ってステップS23、S24で求
めた反映量に応じて風量マップのブロワ電圧(風量)特
性を学習変更する。以上により、本来の風量オート制御
のオリジナルパターン、つまり予め記憶媒体(メモリ)
に記憶された基準の制御値(ベースのブロワ風量パター
ン)と手動操作後のブロワ風量とが所定値以上もかけ離
れた、乗員の手動操作は、激しい運動をした直後に車両
に乗車して空調を開始した時の可能性が高く、すなわ
ち、普段と異なるイレギュラーな手動操作であると判断
し、学習制御への反映量を0または少なくすることで、
普段と異なるイレギュラーな手動操作を100%学習変
更してしまう状態を排除することができ、乗員の好みに
合った風量特性に近づくのが早くなる。また、本来の風
量オート制御のオリジナルパターンの制御値に近い手動
操作程、前記制御値より遠い手動操作に比べて重み付け
を大きくする(本例では100%)ことにより、乗員の
手動操作をすぐに風量オート制御に反映させることがで
きる。
【0063】[第4実施形態]図14は本発明の第4実
施形態を示したもので、図14は風量マップの学習変更
制御の概略を示したフローチャートである。
【0064】図14のフローチャートのステップS31
において、第1実施形態と同様にして、風量オートモー
ド時に、乗員がブロワ風量を自分の好みの風量に手動操
作(または手動設定)したか否かを判定する。この判定
結果がYESの場合、つまりブロワ風量が手動で操作さ
れた場合には、ステップS32において、その乗員の手
動操作後のブロワ風量(ブロワレベル)が、ベースのブ
ロワ風量(ブロワレベル)に比べて所定値(例えば5レ
ベル)以上大きく外れていないか否かを判定する。
【0065】この判定結果がYESの場合、つまり乗員
の手動操作後のブロワ風量がベースのブロワ風量に比べ
てあまり外れていない場合には、ステップS33におい
て、乗員による上記手動操作分を全て以後の風量制御に
反映させるように、つまり乗員の手動操作分を全て学習
変更するように出力する。次に、ステップS34におい
て、例えば図8の学習変更方法に従ってステップS33
で求めた反映量に応じて風量マップのブロワ電圧(風
量)特性を学習変更する。
【0066】また、その判定結果がNOの場合、つまり
乗員の手動操作後のブロワ風量がベースのブロワ風量に
比べて所定値以上大きく外れている場合には、普段と異
なるイレギュラーな手動操作の可能性が高いと判断する
ことができるので、ステップS35において、乗員によ
る上記手動操作を以後の風量制御に反映させないよう
に、つまり乗員の手動操作分を学習変更しないように出
力する。次に、ステップS36において、風量マニュア
ルモードに固定すると共に、図2のオートインジケータ
34を消灯(OFF)する。このとき、今の手動操作が
学習されないことを報知(アピール)するために、学習
インジケータ32を消灯(OFF)するようにしても良
い。
【0067】以上により、走って車両に乗車して空調を
開始した時に、普段よりもブロワ風量を上げて高風量に
固定したい場合や、普段と異なるイレギュラーな手動操
作で、且つ乗員の身体が冷えるまで高風量に固定したい
場合等の、イレギュラーな手動操作を学習しないように
しているために、通常のブロワ風量の制御パターンが乱
れることがない。これにより、早く学習が収束すると共
に、ブロワ風量を固定する時も、風量アップスイッチや
風量ダウンスイッチ等の手動操作スイッチを手動操作す
るだけで良く、操作性を向上することができる。
【0068】[第5実施形態]図15は本発明の第5実
施形態を示したもので、図15は吹出温マップの学習変
更制御の概略を示したフローチャートである。
【0069】図15のフローチャートのステップS41
において、オートモード時に、乗員が車室内の設定温度
を自分の好みの温度に手動操作(または手動設定)した
か否かを判定する。すなわち、温度設定スイッチ27の
吹出温度アップスイッチを1回以上押して吹出温度を1
レベル(0.5℃)以上上げたか否かを判定する。ま
た、吹出温度ダウンスイッチを1回以上押して吹出温度
を1レベル(0.5℃)以上下げたか否かを判定する。
この判定結果がYESの場合、つまり設定温度が手動で
変更された場合には、ステップS42において、乗員の
手動設定により設定温度がMAXCOOL(例えば20
℃以下の温度)またはMAXHOT(例えば30℃以上
の温度)に設定されたか否かを判定する。
【0070】この判定結果がNOの場合、つまりMAX
COOLまたはMAXHOT以外の場合には、ステップ
S43において、乗員による温度設定スイッチ27の温
度操作分を全て以後の吹出温度制御に反映させるよう
に、つまり乗員の温度操作分を全て学習変更するように
出力する。次に、ステップS44において、吹出温マッ
プの吹出温度特性を学習変更する。具体的には、目標吹
出温度(TAO)に対するA/Mドア11の目標開度
(SW)を小さくしたり、大きくしたりする。
【0071】また、その判定結果がYESの場合、つま
りMAXCOOLまたはMAXHOTの場合には、普段
と異なるイレギュラーな手動操作の可能性が高いと判断
することができるので、ステップS45において、乗員
による温度設定スイッチ27の温度操作分を反映させな
いように、つまり乗員の温度操作分を学習変更しないよ
うに出力する。次に、ステップS46において、今の手
動操作が学習されないことを報知(アピール)するため
に、学習インジケータ32を消灯(OFF)する。以上
により、普段と異なるイレギュラーな手動操作が学習変
更されなくなり、普段快適になるように学習変更してい
た吹出温マップの吹出温度特性の学習パターンが大きく
乱されなくなるため、乗員の好みの吹出温度に収束する
のが早くなる。
【0072】[第6実施形態]図16は本発明の第6実
施形態を示したもので、図16は風量マップの学習変更
制御の概略を示したフローチャートである。
【0073】図16のフローチャートのステップS51
において、第1実施形態と同様にして、風量オートモー
ド時に、乗員がブロワ風量を自分の好みの風量に手動操
作(または手動設定)したか否かを判定する。この判定
結果がYESの場合、つまりブロワ風量が手動で操作さ
れた場合には、ステップS52において、その乗員の手
動操作後のブロワ風量が非常に低風量域になったか否か
を判定する。つまり、乗員の手動操作後のブロワ風量
(ブロワレベル)が所定値(例えば5レベル)以下であ
るか否かを判定する。
【0074】この判定結果がNOの場合、つまり乗員の
手動操作後のブロワ風量が充分ある場合には、ステップ
S53において、乗員による上記手動操作分を全て以後
の風量制御に反映させるように、つまり乗員の操作分を
全て学習変更するように出力する。次に、ステップS5
4において、例えば図8の学習変更方法に従ってステッ
プS53で求めた反映量に応じて風量マップのブロワ電
圧(風量)特性を学習変更する。
【0075】また、その判定結果がYESの場合、つま
り乗員の手動操作後のブロワ風量が低過ぎる場合には、
普段と異なるイレギュラーな手動操作の可能性が高いと
判断することができ、且つ後部座席への空調風の到達量
が少なくなるので、ステップS55において、乗員によ
る上記手動操作を以後の風量制御に反映させないように
する。このとき、今の手動操作が学習されないことを報
知(アピール)するために、学習インジケータ32を消
灯(OFF)するようにしても良い。以上により、学習
によっても必要最低限の風量は確保されるため、後部座
席への空調風の到達量が少なくなることによる後部座席
の乗員の快適性の低下を抑えることができるので、車室
内の温度分布の悪化を最低限に抑えることができる。な
お、乗員の手動操作または手動設定を学習しない、ある
いは学習量を減らす最低ブロワレベルは熱負荷に応じて
変化させることが望ましい。
【0076】[他の実施形態]本実施形態では、本発明
を、遠心式送風機のブロワモータ6への印加電圧(ブロ
ワ電圧、ブロワ風量)を乗員(ユーザー)が手動操作
(マニュアル操作)してブロワ電圧(風量)特性を学習
変更する場合、および温度設定スイッチ27を乗員が手
動操作して吹出温度特性を学習変更する場合に適用した
例を説明したが、本発明はこれに限らず、乗員の指示
(手動操作または手動設定)により内外気特性または吹
出口モード特性等の空調制御特性を学習変更する場合に
も適用しても良い。
【0077】本実施形態では、学習した内容をイグニッ
ションスイッチ(IG)のオフ時にも記憶するためのス
タンバイRAMを用いたが、スタンバイRAMを用いず
に、EPROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ等
の不揮発性メモリのような他の記憶媒体を用いても良
い。この場合にも、IGのオフ時にバッテリーからの電
源の供給が停止しても学習した内容は保存される。
【0078】本実施形態では、ブロワ風量の手動操作や
吹出温度の手動設定をエアコン操作パネルに設置した空
調操作スイッチである風量アップスイッチと風量ダウン
スイッチによって行う例を説明したが、エアコン操作パ
ネルの画面上のパネルスイッチや、ナビゲーションシス
テムの画面上のタッチスイッチや、乗員(ユーザー)の
音声によって行うようにしても良い。また、本実施形態
中で、乗員の手動操作を学習変更しないとしたところ
は、少し学習するとしても良い。また、同様に、100
%学習変更するとしたところも、例えば80%学習変更
するとしても同様な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オートエアコン装置を示した断面図である(第
1実施形態)。
【図2】(a)は学習スイッチ装置を示した概略図で、
(b)はオートスイッチ装置を示した概略図である(第
1実施形態)。
【図3】基本的な制御プログラムを示したフローチャー
トである(第1実施形態)。
【図4】ブロワ電圧制御ステップの詳細を示したフロー
チャートである(第1実施形態)。
【図5】(a)、(b)はブロワ電圧制御ステップの詳
細を示したフローチャートである(第1実施形態)。
【図6】(a)、(b)はブロワ電圧制御ステップの詳
細を示したフローチャートである(第1実施形態)。
【図7】(a)〜(e)は各吹出口モード時の目標吹出
温度に対するブロワ電圧特性のオリジナルパターンを示
した特性図である(第1実施形態)。
【図8】(a)〜(c)は1〜3回目乗員操作時のブロ
ワ電圧特性の学習後パターンを示した特性図である(第
1実施形態)。
【図9】風量マップの学習変更制御の概略を示したフロ
ーチャートである(第1実施形態)。
【図10】ブロワ電圧制御ステップの詳細を示したフロ
ーチャートである(第2実施形態)。
【図11】(a)、(b)はブロワ電圧制御ステップの
詳細を示したフローチャートである(第2実施形態)。
【図12】(a)、(b)はブロワ電圧制御ステップの
詳細を示したフローチャートである(第2実施形態)。
【図13】風量マップの学習変更制御の概略を示したフ
ローチャートである(第3実施形態)。
【図14】風量マップの学習変更制御の概略を示したフ
ローチャートである(第4実施形態)。
【図15】吐出温マップの学習変更制御の概略を示した
フローチャートである(第5実施形態)。
【図16】風量マップの学習変更制御の概略を示したフ
ローチャートである(第6実施形態)。
【図17】車両用風量制御装置を示した構成図である。
【符号の説明】
1 空調ユニット 3 内外気切替ドア(空調手段、内外気モード可変手
段) 6 ブロワモータ(空調手段のアクチュエータ、風量可
変手段) 7 遠心式ファン(空調手段) 8 エバポレータ(空調手段) 9 ヒータコア(空調手段) 10 エアコンECU(自動制御手段) 11 A/Mドア(空調手段、吹出温度可変手段) 15 モード切替ドア(空調手段、吹出口モード可変手
段) 16 モード切替ドア(空調手段、吹出口モード可変手
段) 17 モード切替ドア(空調手段、吹出口モード可変手
段) 21 マイクロコンピュータ(制御特性記憶手段、制御
特性変更手段) 23 操作部(手動設定手段) 27 温度設定スイッチ(手動設定手段) 32 学習インジケータ 34 オートインジケータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60H 1/00 B60H 1/00 103Z (72)発明者 河合 孝昌 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3L011 AU00 CP00 CS01

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)車室内の空調状態を調節する空調手
    段と、 (b)この空調手段の制御特性を記憶する制御特性記憶
    手段と、 (c)この制御特性記憶手段に記憶されている前記制御
    特性に応じて前記空調手段を自動制御する自動制御手段
    と、 (d)前記空調手段を手動操作または手動設定する手動
    設定手段と、 (e)前記空調手段が前記制御特性に応じて自動制御さ
    れている時、前記ユーザーが前記空調手段を手動操作ま
    たは手動設定した場合に、前記ユーザーの手動操作また
    は手動設定による空調制御量を記憶し、且つ前記ユーザ
    ーの手動操作または手動設定を以後の空調制御に反映す
    るために、前記空調制御量に応じて前記制御特性を学習
    変更する制御特性変更手段とを備え、 前記制御特性変更手段は、前記ユーザーの手動操作また
    は手動設定が、予め記憶された基準の制御値との差が大
    きい程、以後の空調制御に反映される割合を小さくする
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用空調装置に適用さ
    れるソフトウェアまたは制御プログラムであって、 前記ユーザーの手動操作または手動設定が、予め記憶さ
    れた基準の制御値との差が大きい程、以後の空調制御に
    反映される割合を小さくすることを特徴とするソフトウ
    ェアまたは制御プログラム。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の車両用空調装置に適用さ
    れる空調制御方法であって、 前記ユーザーの手動操作または手動設定が、予め記憶さ
    れた基準の制御値との差が大きい程、以後の空調制御に
    反映される割合を小さくすることを特徴とする空調制御
    方法。
  4. 【請求項4】(a)車室内の空調状態を調節する空調手
    段と、 (b)この空調手段の制御特性を記憶する制御特性記憶
    手段と、 (c)この制御特性記憶手段に記憶されている前記制御
    特性に応じて前記空調手段を自動制御する自動制御手段
    と、 (d)前記空調手段を手動操作または手動設定する手動
    設定手段と、 (e)前記空調手段が前記制御特性に応じて自動制御さ
    れている時、前記ユーザーが前記空調手段を手動操作ま
    たは手動設定した場合に、前記ユーザーの手動操作また
    は手動設定による空調制御量を記憶し、且つ前記ユーザ
    ーの手動操作または手動設定を以後の空調制御に反映す
    るために、前記空調制御量に応じて前記制御特性を学習
    変更する制御特性変更手段とを備え、 前記制御特性変更手段は、前記ユーザーの手動操作また
    は手動設定が、予め記憶された基準の制御値との差が所
    定値以上の時には、以後の空調制御に反映される空調制
    御量を小さくすることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の車両用空調装置に適用さ
    れるソフトウェアまたは制御プログラムであって、 前記ユーザーの手動操作または手動設定が、予め記憶さ
    れた基準の制御値との差が所定値以上の時には、以後の
    空調制御に反映される空調制御量を小さくすることを特
    徴とするソフトウェアまたは制御プログラム。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の車両用空調装置に適用さ
    れる空調制御方法であって、 前記ユーザーの手動操作または手動設定が、予め記憶さ
    れた基準の制御値との差が所定値以上の時には、以後の
    空調制御に反映される空調制御量を小さくすることを特
    徴とする空調制御方法。
  7. 【請求項7】(a)車室内の空調状態を調節する空調手
    段と、 (b)この空調手段の制御特性を記憶する制御特性記憶
    手段と、 (c)この制御特性記憶手段に記憶されている前記制御
    特性に応じて前記空調手段を自動制御する自動制御手段
    と、 (d)前記空調手段を手動操作または手動設定する手動
    設定手段と、 (e)前記空調手段が前記制御特性に応じて自動制御さ
    れている時、前記ユーザーが前記空調手段を手動操作ま
    たは手動設定した場合に、前記ユーザーの手動操作また
    は手動設定による空調制御量を記憶し、且つ前記ユーザ
    ーの手動操作または手動設定を以後の空調制御に反映す
    るために、前記空調制御量に応じて前記制御特性を学習
    変更する制御特性変更手段とを備え、 前記制御特性変更手段は、前記ユーザーの手動操作また
    は手動設定が、予め記憶された基準の制御値との差が所
    定値以上の時には、前記手動操作または手動設定された
    空調制御量を、ほぼ固定することを特徴とする車両用空
    調装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の車両用空調装置に適用さ
    れるソフトウェアまたは制御プログラムであって、 前記ユーザーの手動操作または手動設定が、予め記憶さ
    れた基準の制御値との差が所定値以上の時には、前記手
    動操作または手動設定された空調制御量を、ほぼ固定す
    ることを特徴とするソフトウェアまたは制御プログラ
    ム。
  9. 【請求項9】請求項7に記載の車両用空調装置に適用さ
    れる空調制御方法であって、 前記ユーザーの手動操作または手動設定が、予め記憶さ
    れた基準の制御値との差が所定値以上の時には、前記手
    動操作または手動設定された空調制御量を、ほぼ固定す
    ることを特徴とする空調制御方法。
  10. 【請求項10】(a)車室内の空調状態を調節する空調
    手段と、 (b)この空調手段の制御特性を記憶する制御特性記憶
    手段と、 (c)この制御特性記憶手段に記憶されている前記制御
    特性に応じて前記空調手段を自動制御する自動制御手段
    と、 (d)前記空調手段を手動操作または手動設定する手動
    設定手段と、 (e)前記空調手段が前記制御特性に応じて自動制御さ
    れている時、前記ユーザーが前記空調手段を手動操作ま
    たは手動設定した場合に、前記ユーザーの手動操作また
    は手動設定による空調制御量を記憶し、且つ前記ユーザ
    ーの手動操作または手動設定を以後の空調制御に反映す
    るために、前記空調制御量に応じて前記制御特性を学習
    変更する制御特性変更手段とを備え、 前記制御特性変更手段は、前記ユーザーの手動操作また
    は手動設定が、操作範囲または設定範囲の最大値または
    最小値の時には、以後の空調制御に反映される空調制御
    量を小さくすることを特徴とする車両用空調装置。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の車両用空調装置に適
    用されるソフトウェアまたは制御プログラムであって、 前記ユーザーの手動操作または手動設定が、操作範囲ま
    たは設定範囲の最大値または最小値の時には、以後の空
    調制御に反映される空調制御量を小さくすることを特徴
    とするソフトウェアまたは制御プログラム。
  12. 【請求項12】請求項10に記載の車両用空調装置に適
    用される空調制御方法であって、 前記ユーザーの手動操作または手動設定が、操作範囲ま
    たは設定範囲の最大値または最小値の時には、以後の空
    調制御に反映される空調制御量を小さくすることを特徴
    とする空調制御方法。
  13. 【請求項13】(a)車室内の空調状態を調節する空調
    手段と、 (b)この空調手段の制御特性を記憶する制御特性記憶
    手段と、 (c)この制御特性記憶手段に記憶されている前記制御
    特性に応じて前記空調手段を自動制御する自動制御手段
    と、 (d)前記空調手段を手動操作または手動設定する手動
    設定手段と、 (e)前記空調手段が前記制御特性に応じて自動制御さ
    れている時、前記ユーザーが前記空調手段を手動操作ま
    たは手動設定した場合に、前記ユーザーの手動操作また
    は手動設定による空調制御量を記憶し、且つ前記ユーザ
    ーの手動操作または手動設定を以後の空調制御に反映す
    るために、前記空調制御量に応じて前記制御特性を学習
    変更する制御特性変更手段とを備え、 車室内前方側には、車室内に空調風を吹き出すための吹
    出口が設けられ、 前記制御特性変更手段は、前記ユーザーの手動操作また
    は手動設定が、前記吹出口より車室内に吹き出す空気の
    風量が少ない、または所定値以下の低風量域への手動操
    作または手動設定である程、以後の空調制御に反映され
    る割合を小さくすることを特徴とする車両用空調装置。
  14. 【請求項14】請求項13に記載の車両用空調装置に適
    用されるソフトウェアまたは制御プログラムであって、 ユーザーの手動操作または手動設定が、前記吹出口より
    車室内に吹き出す空気の風量が少ない、または所定値以
    下の低風量域への手動操作または手動設定である程、以
    後の空調制御に反映される割合を小さくすることを特徴
    とするソフトウェアまたは制御プログラム。
  15. 【請求項15】請求項13に記載の車両用空調装置に適
    用される空調制御方法であって、 ユーザーの手動操作または手動設定が、前記吹出口より
    車室内に吹き出す空気の風量が少ない、または所定値以
    下の低風量域への手動操作または手動設定である程、以
    後の空調制御に反映される割合を小さくすることを特徴
    とする空調制御方法。
  16. 【請求項16】請求項1ないし請求項15のうちのいず
    れかに記載の車両用空調装置において、 前記空調手段の制御特性を学習変更しない場合、あるい
    は前記ユーザーの手動操作または手動設定を学習しない
    場合、あるいはその学習量を減らす場合には、学習イン
    ジケータを消灯または点滅または減光させるか、あるい
    は操作音を小さくすることを特徴とする車両用空調装
    置。
  17. 【請求項17】請求項1ないし請求項16のうちのいず
    れかに記載の車両用空調装置において、 前記ユーザーの手動操作または手動設定の記憶、あるい
    は新しい制御パターンの演算を、車外の演算装置によっ
    て行うことを特徴とする車両用空調装置。
  18. 【請求項18】請求項1ないし請求項17のうちのいず
    れかに記載の車両用空調装置において、 学習感度を設定可能な手段を設けたことを特徴とする車
    両用空調装置。
  19. 【請求項19】請求項1ないし請求項18のうちのいず
    れかに記載の車両用空調装置において、 予め記憶された基準の制御値に対してどれだけ異なった
    制御値まで、以後の空調制御に反映可能かを設定可能な
    手段を設けたことを特徴とする車両用空調装置。
  20. 【請求項20】請求項1ないし請求項19のうちのいず
    れかに記載の車両用空調装置において、 前記ユーザーの手動操作または手動設定を以後の空調制
    御に反映する時には、ユーザー判別手段によって各ユー
    ザー毎にこれまでの各ユーザーの手動操作または手動設
    定が反映されることを特徴とする車両用空調装置。
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