JP2003112430A - インクカートリッジ検出装置 - Google Patents

インクカートリッジ検出装置

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JP2003112430A
JP2003112430A JP2001307604A JP2001307604A JP2003112430A JP 2003112430 A JP2003112430 A JP 2003112430A JP 2001307604 A JP2001307604 A JP 2001307604A JP 2001307604 A JP2001307604 A JP 2001307604A JP 2003112430 A JP2003112430 A JP 2003112430A
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ink
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Ryuichi Nakajima
竜一 中島
Yoshinobu Umetani
佳伸 梅谷
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクカートリッジの有無だけでなく、その装
着状態をも的確に検出できるインクカートリッジ検出装
置を提供する。 【解決手段】インクカートリッジをキャリッジに固定す
るための固定レバー21に設けられ、センサから照射さ
れた光を所定の角度で反射する複数の反射面を有する第
1視認部25と、その第1視認部25に照射した光の反
射光を受光した前記センサからの検出信号を受け、その
検出内容に基づいて、前記インクカートリッジが前記キ
ャリッジに適正な状態で固定されているか否かを判断す
る判定部と、を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクカートリッ
ジを着脱自在に装着したキャリッジを走査させて用紙上
に画像を形成するインクジェットプリンタにおけるイン
クカートリッジ検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクカートリッジを着脱自在に装着す
るようにしたインクジェットプリンタに設けられるイン
クカートリッジの検出装置では、通常、インクカートリ
ッジの有無(キャリッジに装着されているか否か)と、
インクカートリッジ内に収納されているインクの残量と
を光学的に検出する。
【0003】例えば、特開平10−323993号公報
には、発光部と受光部を備えた光学手段により、インク
カートリッジに設けたプリズムに光を照射し、その反射
光を検出することで、インクカートリッジの有無と、イ
ンクの残量とを検出するようにしたインクカートリッジ
の検出装置が開示されている。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例(特開平10−323993号公報)に記載の検出
装置等では、インクカートリッジの検出については、単
に、「インクカートリッジ有り」か、「インクカートリ
ッジ無し」の2つの状態しか検出することができず、イ
ンクカートリッジの装着状態までは検出することはでき
なかった。
【0005】そのため、「インクカートリッジ有り」と
判断された場合にも、インクカートリッジがキャリッジ
に完全な状態で装着されていないことがあった。このよ
うな場合には、インクの供給が適切になされずインクの
吐出不良を生じたり、印字中にインクカートリッジがキ
ャリッジから外れて周囲に衝突して破損したりすること
も懸念される。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、インクカートリッジの有無だけでなく、その装着状
態をも的確に検出できるインクカートリッジ検出装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するための手段を以下のように構成している。
【0008】(1)少なくとも1つのインクカートリッ
ジを固定レバーで着脱自在に装着可能なキャリッジを有
し、このキャリッジを走査してインクを吐出することに
より用紙上に画像を形成するインクジェットプリンタに
設けられるインクカートリッジ検出装置において、装置
本体側に設けられ、光を照射する発光部と、前記光の反
射光を受光する受光部とを有するセンサと、前記固定レ
バーに設けられ、前記センサから照射された光を所定の
角度で反射する複数の反射面を有する第1視認部と、前
記第1視認部に照射した光の反射光を受光した前記セン
サからの検出信号を受け、その検出内容に基づいて、前
記インクカートリッジが前記キャリッジに適正な状態で
固定されているか否かを判断する判定部と、を具備した
ことを特徴とする。
【0009】この構成においては、インクカートリッジ
は固定レバーによりキャリッジに固定状態で装着され
る。そのインクカートリッジのキャリッジへの装着状態
(固定状態に装着されているか否か)は、固定レバーの
キャリッジへの固定状態の如何により判断することがで
きる。その判断は、固定レバーに設けた第1視認部に、
センサから光を照射し、その第1視認部からの反射光が
受光部で検出されることにより、その検出内容(受光
量)に基づいて、判定部で行われる。
【0010】従って、インクカートリッジの装着不良に
起因する種々の不具合(例えば、インクの供給不十分に
よる印字不良や、所定の位置にインクカートリッジが装
着されていないために、キャリッジの走査時に、インク
カートリッジが周囲に衝突して破損する等)の発生を未
然に防止することができる。
【0011】(2)前記インクカートリッジは、前記セ
ンサから照射された光を所定の角度で反射する複数の反
射面を有する第2視認部を備え、前記判定部は、前記第
2視認部に照射した光の反射光を受光した前記センサか
らの検出信号を受け、その検出内容に基づいて、前記イ
ンクカートリッジが前記キャリッジに装着されているか
否かを判断することを特徴とする。
【0012】この構成においては、前記センサからの検
出内容(受光量)に基づいて(第2視認部からの受光量
を基準値と比較することにより)、インクカートリッジ
がキャリッジに装着されているか否かをより正確に判断
することができる。これにより、インクカートリッジが
無い場合に、画像形成を実行するような無駄を無くすこ
とができる。
【0013】(3)前記判定部には、閾値1と閾値2と
を設定し、前記判定部は、前記受光量が、前記閾値1に
満たない場合は前記インクカートリッジが、前記キャリ
ッジに装着されていないと判断し、前記受光量が、前記
閾値1と閾値2の間にある場合は前記インクカートリッ
ジの装着が不完全であると判断し、前記受光量が、前記
閾値2を超える場合は前記インクカートリッジが正常な
状態にに装着されていると判断することを特徴とする。
【0014】この構成においては、判定部に、閾値1お
よび閾値2を設定することにより、インクカートリッジ
の有無と、キャリッジへの装着状態の完全・不完全を、
より明確に判断することができる。
【0015】(4)前記インクカートリッジは、その内
部に収納したインクの残量が減少するに伴い照射された
光の反射率が増加するように構成した第3視認部を有
し、前記判定部は、前記第3視認部に照射した光の反射
光を受光した前記センサからの検出信号を受け、その検
出内容に基づいて、前記インクカートリッジ内のインク
の有無を判断することを特徴とする。
【0016】この構成においては、第3視認部により、
インクカートリッジにおけるインクの有無を的確に判断
することができる。従って、インクの補充を的確におこ
なうことができ、また、インクが無い場合に、画像形成
を実行するような動作の無駄を無くすことができる。
【0017】(5)前記判定部には、前記第1視認部か
らの受光量に対して閾値3を設定し、前記判定部は、前
記受光量が、前記閾値3を超える場合、前記固定レバー
が完全に装着されていると判断し、前記受光量が、前記
閾値3に満たない場合、前記固定レバーが完全に装着さ
れていないと判断することを特徴とする。
【0018】この構成においては、閾値3を設けたこと
により、固定レバーの取り付け状態(固定状態)の完全
・不完全を判断することができ、これにより、インクカ
ートリッジのキャリッジへの装着状態(固定されている
か否か)を的確に判断することができる。
【0019】(6)前記インクカートリッジには位置決
め用の挿入爪を設ける一方、前記キャリッジには前記挿
入爪を嵌挿させる挿入穴を設け、前記第2視認部または
/および第3視認部は、前記挿入爪が設けられている側
のインクカートリッジの面に設ける一方、前記キャリッ
ジ側には、前記第2視認部または/および第3視認部と
対応する位置に前記センサを配設したことを特徴とす
る。
【0020】この構成においては、前記挿入爪を挿入穴
に嵌装させることにより、インクカートリッジの位置が
決定される。そこで、第2視認部および第3視認部、セ
ンサを前記のように配置することにより、第2視認部お
よび第3視認部と、センサとの相対位置精度を向上させ
ることができ、より正確にインクカートリッジの有無、
装着状態、インクの有無を検出することができる。
【0021】(7)前記判定部における判断を、電源投
入時、および、インクジェットプリンタのカバー開閉後
に行うことを特徴とする。
【0022】電源投入時には、インクジェットプリンタ
が傾いていたりして、インクカートリッジの装着が完全
でない場合がある。また、インクジェットプリンタのカ
バー開閉後は、インクカートリッジの取り替え作業等に
よりインクカートリッジの装着が完全でない場合があ
る。
【0023】この構成においては、このような特定の場
合に、インクカートリッジのキャリッジへの装着状態を
判断することにより、より効果的に、インクカートリッ
ジの装着状態の確認をおこなうことができ、画像形成の
準備に万全を期することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の一形態に
かかるインクカートリッジ検出装置について図面を参照
しつつ詳細に説明する。
【0025】図1および図2は、インクジェットプリン
タ1の構成を示し、給紙トレイ2に積層状態に収納され
た用紙3が給紙ローラ5により最上層の用紙3から繰り
出されて分離板6によって一枚づつ分離された後、ガイ
ド板7に案内されて搬送ローラ8によりプラテン9とキ
ャリッジ4の間に搬入され、そのキャリッジ4に設けた
印字へツド(図示省略)からインクを吐出することによ
り画像が形成された後、その用紙2は排紙ローラ10に
より排紙トレイ11に排出される。
【0026】そのキャリッジ4は、図3に示すように、
用紙搬送方向と直交する方向に装置本体に架設されたガ
イドシャフト14に沿って主走査方向に移動走査され、
カラーのインクカートリッジ6a(マゼンタ(M)),
6b(イエロー(Y))、6c(シアン(C))および
黒色のインクカートリッジ6d(BK)を着脱自在に装
着し、このキャリッジ4を含む画像形成部が開閉自在な
カバー12(図2参照)で覆われている。
【0027】キャリッジ4の構成について、図4および
図5により説明すると、その本体フレームの一側下部に
は、ガイドシャフト14を摺動自在に挿通させるための
摺動孔17が開設されており、本体フレームの主要部に
は、カラーのインクカートリッジ6a〜6cおよび黒色
のインクカートリッジ6dを着脱自在に装着するカラー
インク室19と黒インク室20が設けられ、両インク室
19,20は、仕切り壁18にて仕切られている。
【0028】そして、仕切り壁18の直上には、両イン
ク室19,20に収納されるインクカートリッジ6…を
固定するための固定レバー21が、両インク室19,2
0に跨がるように上下に回動自在に設けられ、その基部
に形成した軸受部が、キャリッジ4の本体フレームに架
設されたシャフト29に回動自在に嵌挿されている。な
お、印字ヘッド(図示省略)はキャリッジ側またはイン
クカートリッジ側に設けられる。
【0029】また、キャリッジ4の本体フレームの両側
には、インクカートリッジ6(6a〜6cと6d)を固
定する押圧レバー22,22が設けられ、その押圧レバ
ー22の基部は、本体フレームの両側下部に固設した支
軸23に回動自在に支持され、かつ、その内側には押圧
突起24が設けられ、この押圧突起24,24をインク
カートリッジ6cと6dの外側面に当接させて、インク
カートリッジ6cと6dを仕切り壁18に向けて水平方
向に押圧・固定できるようにしている。
【0030】上述の固定レバー21の前面には、その固
定状態を検出するための第1視認部25が設けられてい
る。また、その折曲部内側には、インクカートリッジ6
…を押圧して固定するための押圧板31がコイルバネ3
0に取り付けられて設けられている。そして、第1視認
部25の裏側には、固定レバー21を、本体フレーム側
に固定するための操作部材26が設けられている。
【0031】この操作部材26の支軸26aは、固定レ
バー21に形成した軸受部に回動自在に嵌装され、この
操作部材26が矢印方向に回動自在となっており、その
下部に形成した係止部27を、キャリッジ4の本体フレ
ーム側に設けられた被係止部としての爪部材28に対し
て係脱自在に係合させ、固定レバー21をキャリッジ4
の本体フレーム側に安定な状態で固定できるようになっ
ている。
【0032】従って、この操作部材6を操作することに
より、固定レバー21をキャリッジ4の本体フレーム側
に固定し、その押圧板31により、両インク室19,2
0に装着されたインクカートリッジ6…の前方角部を斜
め下方に押圧することにより、インクカートリッジ6…
を同方向に固定することができる。
【0033】また、キャリッジ4には、各インクカート
リッジ6に設けられた挿入爪33(図6参照)を挿入さ
せるための位置決め用の挿入穴32が形成されており、
固定レバー21をキャリッジ4の本体フレーム側に固定
する前に、各インクカートリッジ6を、両インク室1
9,20に挿入した時点で精度の高い位置決めができる
ようになっており、位置決めされたインクカートリッジ
6…が、上述のように、固定レバー21で固定される。
【0034】その固定レバー21に設けられる第1視認
部25は、断面が台形状の切り欠きに形成されており、
その切り欠きの表面は、例えばアルミニウム合金等の光
を反射する材料で形成され、センサ42からの光が照射
される部位を第1反射面34とし、第1反射面34で反
射された光をさらにセンサ42に向かって反射する部位
を第2反射面35としている。
【0035】図6は、各インクカートリッジ6に設けら
れる第2視認部15および第3視認部16を示し、この
両視認部15,16は第1視認部25と全く同一構成に
形成され、その第2視認部15は、インクカートリッジ
6がキャリッジ4に装着されているか否かを検出するた
めのものであり、第3視認部16は、インクカートリッ
ジ6のインクの残量を検出するためのものである。
【0036】この第3視認部16には、インクカートリ
ッジ6にインクが存在する場合には第1反射面34を光
が透過し、インクが存在しない場合には第1反射面34
および第2反射面35で光が反射するような所定の反射
率を有する物質が充填されている。なお、この第2,第
3反射面34、35は、アルミニウム合金等のような材
料は形成されていない。
【0037】一方、これらの視認部25,15,16へ
光を照射してその受光量を検出するセンサ42は、図7
に示すように、発光部(光照射部)36および受光部3
7からなり装置本体側に位置固定に設けられ、発光部3
6から照射された光39が通路38を通って第2、第3
視認部15、16(または第1視認部25)の第1反射
面34に照射され、照射された光は、第1反射面34お
よび第2反射面35で反射され、反射光41となって通
路40を通って受光部37によって検出され、その検出
信号が判定手段(判定部)51に入力される(図8参
照)。
【0038】図8は判定手段51の制御系統を示し、こ
の判定手段51は、CPU(中央演算手段)、ROM
(記憶手段)、RAM(一時記憶手段)を具備し、用途
や機種、使用条件等に応じて予め、経験的に、または、
実験や計算等に基づいて割り出した検出基準となる適切
な値を閾値として記憶し、センサ42による検出値(受
光量)との比較をおこなうことにより、後述するよう
に、検出状態の判断をおこなう。
【0039】そのセンサ42は、プリンタ装置本体の用
紙搬送領域外のキャリッジ4の移動範囲内における画像
形成領域外の位置、特に、メンテナンスユニット(図示
省略)の近傍位置等に配置されるのが好ましい。このよ
うな位置に、センサ42を配置することにより、キャリ
ッジ4の移動速度が低くなる領域(加減速域)で検出信
号を得られるので、高い検出精度を得ることができる。
この領域においては、搬送される用紙による検知精度へ
の影響がないため、印字中においても、常時、インク残
量等を検知することができる。
【0040】また、各インクカートリッジ6に設けられ
る第2視認部15および第3視認部16は、高い検出精
度を確保するために、インクカートリッジ6…の挿入爪
33が設けられている側の面(前面)に設けられている
のが好ましく、かつ、その両視認部15,16に光を照
射できるような位置にセンサ42が設けられているのが
好ましい。
【0041】センサ42による第1視認部25、第2視
認部15、第3視認部16からの反射光の検出は、例え
ば、図示は省略するが、印字動作に先立って、キャリッ
ジ4に搭載したタイミングセンサで、そのキャリッジ4
の位置を検出しつつキャリッジ4を駆動させるモータの
回転数を制御し、キャリッジ4の移動速度が低くなる領
域で、センサ42からの照射光を、第1視認部25、第
2視認部15、第3視認部16の第1反射面34に照射
し、第2反射面35からの反射光を受光するようにおこ
なう。
【0042】(インクの有無の検出)図7により、イン
クカートリッジ6内のインクの有無の検出について説明
する。まず、インクカートリッジ6内のインクレベルが
43である場合、センサ42の発光部36からの照射光
39がインクカートリッジ6の第1反射面34で透過す
るため、反射光はセンサ42の受光部37に戻らない。
これにより、インクカートリッジ6にインクが十分ある
と判定される。
【0043】また、インクカートリッジ6内のインクレ
ベルが44である場合、照射光39が第1反射面34お
よび第2反射面35を反射し、反射光41となり受光部
37に戻る。この反射光41を受光部37で検出するこ
とによりインクカートリッジ6におけるインクがある程
度残存しているが十分ではなく、インクカートリッジ6
の交換を促す表示又はインクの充填を促す表示を操作パ
ネルのディスプレイ(図8参照)上でおこなう。
【0044】(インクカートリッジの装着状態の検出)
図9(a)〜(c)により、センサ42と第2視認部1
5によるインクカートリッジ6の装着状態の完全・不完
全の検出について説明する。カラーインク室19と黒イ
ンク室20に装入されたインクカートリッジ6の第2視
認部15の第1反射面34に対して、センサ42からの
光が照射され、この第1反射面34で反射された光は、
第2反射面35に照射され、第2反射面35にて再び反
射され、その第2反射面35で反射された反射光41
は、センサ42に戻り受光部37で検出される。
【0045】そして、この検出された光は、受光部37
にて電圧(出力電圧)に変換され、その電圧値が検出信
号として判別手段51に出力され、この出力電圧を、予
め設定記憶させてある閾値1,2と比較することによっ
て、インクカートリッジ6の装着の完全・不完全を判断
することができる。
【0046】まず、図9(a)に示すように、インクカ
ートリッジ6が完全に適正な状態で装着されている場
合、第2視認部15からの反射光41は、照射光39が
ほぼ完全に反射されたものであり、検出される出力電圧
は閾値2を超える。
【0047】しかし、図9(b)に示すように、インク
カートリッジ6の装着状態が不完全である場合、反射光
41の反射方向がずれ、照射光39の一部しか反射光4
1としてセンサ42に戻らない。従って、センサ42の
受光部37では一部の反射光41だけが検出される。そ
のため、出力電圧は、閾値2を下回るが、閾値1を上回
る。つまり、閾値1と閾値2との間のレベルとなる。こ
のような装着不完全な場合には、インクジェットプリン
タの操作パネル等に設けた警報ランプ(ディスプレイ)
を点灯させたり、ブザーによりユーザーに告知するのが
好ましい(図8参照)。
【0048】また、図9(c)に示すように、インクカ
ートリッジ6がキャリッジ4に装着されていない場合に
は、センサ42からの照射光39は反射されず、センサ
42から出力される出力電圧は0となり閾値1を下回る
こととなる。
【0049】(固定レバーの固定状態の検出)以上のよ
うに、センサ42と第2視認部15とによりインクカー
トリッジ6のキャリッジ4への装着状態を検出すること
ができるが、その装着状態は、固定レバー21によって
完全に固定されていなければならない。
【0050】この固定レバー21の固定状態の判断は、
第2視認部15の場合と同様に、固定レバー21に設け
た第1視認部25にセンサ42から光を照射し、その第
1視認部25からの反射光を受光部37で検出すること
により、その検出データに基づいて判定部51でおこな
う。
【0051】すなわち、判定部51には、第1視認部2
5に照射した光の反射光を受光したセンサ42からの受
光量について閾値3(例えば、図9における閾値1と閾
値2の中間の値)を設け、判定部51は、その受光量が
閾値3を超える場合、図5に示すように、固定レバー2
1が完全に装着されていると判断し、前記受光量が閾値
3に満たない場合には、固定レバー21が完全に装着さ
れていないと判断する。このような装着不完全な場合に
は、インクジェットプリンタの操作パネル等に設けた警
報ランプ(ディスプレイ)を点灯させたり、ブザーによ
りユーザーに告知するのが好ましい(図8参照)。
【0052】このように、閾値3を設定することによ
り、固定レバー21そのものの装着状態、つまり、イン
クカートリッジ6のキャリッジ4への固定状態の完全・
不完全を検出することができる。従って、たとえ、第2
視認部15によって、インクカートリッジ6…が適正な
位置に装入されていることを確認することができても、
固定レバー21による固定が完全になされていない場合
には、その旨が、ユーザーに告知されるため、以後、キ
ャリッジ4を走査した時に、インクカートリッジ6…が
位置ずれをおこすような不具合(例えば、インクの供給
不十分による印字不良や、所定の位置にインクカートリ
ッジ6…が装着されていないために、キャリッジ4の走
査時に、インクカートリッジ6…が周囲に衝突して破損
する等)の発生を未然に防止することができる。
【0053】以上説明したようなセンサ42による第1
視認部25、第2視認部15、第3視認部16からの反
射光の検出による判断は、印字動作に先立って、キャリ
ッジ4の移動速度が低くなる領域でおこなうことができ
るが、特に、電源投入時、および、インクジェットプリ
ンタのカバー開閉後に行うことが好ましい。また、印字
動作の間におこなってもよく、適宜、必要に応じて検出
動作のみをおこなってもよい。
【0054】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、以下の効果を奏する。
【0055】(1)インクカートリッジのキャリッジへ
の装着状態(固定状態に装着されているか否か)は、固
定レバーのキャリッジへの固定状態の如何により判断す
ることができ、その判断は、固定レバーに設けた第1視
認部に、センサから光を照射し、その第1視認部からの
反射光が受光部で検出されることにより、その検出内容
(受光量)に基づいて、判定部で行われる。
【0056】従って、インクカートリッジの装着不良に
起因する種々の不具合(例えば、インクの供給不十分に
よる印字不良や、所定の位置にインクカートリッジが装
着されていないために、キャリッジの走査時に、インク
カートリッジが周囲に衝突して破損する等)の発生を未
然に防止することができる。
【0057】(2)インクカートリッジに設けた第2視
認部からの受光量に基づいてインクカートリッジがキャ
リッジに装着されているか否かをより正確に判断するこ
とができる。これにより、インクカートリッジが無い場
合に、画像形成を実行するような無駄を無くすことがで
きる。
【0058】(3)判定部に、第2視認部からの受光量
に対する閾値1および閾値2を設定するので、インクカ
ートリッジの有無と、キャリッジへの装着状態の完全・
不完全を、より明確に判断することができる。
【0059】(4)インクカートリッジに、その内部に
収納したインクの残量が減少するに伴い照射された光の
反射率が増加するように構成した第3視認部を設けたの
で、インクカートリッジにおけるインクの有無を的確に
判断することができる。従って、インクの補充を的確に
おこなうことができ、また、インクが無い場合に、画像
形成を実行するような動作の無駄を無くすことができ
る。
【0060】(5)判定部に、前記第1視認部からの受
光量に対して閾値3を設定するので、固定レバーの取り
付け状態(固定状態)の完全・不完全を判別することが
でき、これにより、インクカートリッジのキャリッジへ
の装着状態(固定されているか否か)を的確に判断する
ことができる。
【0061】(6)挿入爪を挿入穴に嵌装させることに
より、インクカートリッジの位置が決定され、第2視認
部および第3視認部、センサを適切に配置することによ
り、第2視認部および第3視認部と、センサとの相対位
置精度を向上させることができ、より正確にインクカー
トリッジの有無、装着状態、インクの有無を検出するこ
とができる。
【0062】(7)判定部における判断を、電源投入
時、および、インクジェットプリンタのカバー開閉後に
行うので、より効果的に、インクカートリッジの装着状
態の確認をおこなうことができ、画像形成の準備に万全
を期することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインクジェットプリン
タの斜視図である。
【図2】同断面図である。
【図3】同インクカートリッジを収納したキャリッジの
斜視図である。
【図4】同キャリッジの斜視図である。
【図5】同固定レバーの側面図である。
【図6】同第2,第3視認部の説明図である。
【図7】同センサと第2,第3視認部の対応図である。
【図8】同判定部の制御系統図である。
【図9】同インクカートリッジの装着状態と閾値につい
ての説明図である。
【符号の説明】
1−インクジェットプリンタ 4−キャリッジ 6−インクカートリッジ 15−第2視認部 16−第3視認部 21−固定レバー 25−第1視認部 32−挿入穴 33−挿入爪 36−発光部 37−受光部 42−センサ 51−判定部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのインクカートリッジを
    固定レバーで着脱自在に装着可能なキャリッジを有し、
    このキャリッジを走査してインクを吐出することにより
    用紙上に画像を形成するインクジェットプリンタに設け
    られるインクカートリッジ検出装置において、 装置本体側に設けられ、光を照射する発光部と、前記光
    の反射光を受光する受光部とを有するセンサと、 前記固定レバーに設けられ、前記センサから照射された
    光を所定の角度で反射する複数の反射面を有する第1視
    認部と、 前記第1視認部に照射した光の反射光を受光した前記セ
    ンサからの検出信号を受け、その検出内容に基づいて、
    前記インクカートリッジが前記キャリッジに適正な状態
    で固定されているか否かを判断する判定部と、を具備し
    たことを特徴とするインクカートリッジ検出装置。
  2. 【請求項2】 前記インクカートリッジは、前記センサ
    から照射された光を所定の角度で反射する複数の反射面
    を有する第2視認部を備え、 前記判定部は、前記第2視認部に照射した光の反射光を
    受光した前記センサからの検出信号を受け、その検出内
    容に基づいて、前記インクカートリッジが前記キャリッ
    ジに装着されているか否かを判断することを特徴とする
    請求項1に記載のインクカートリッジ検出装置。
  3. 【請求項3】 前記判定部には、閾値1と閾値2とを設
    定し、 前記判定部は、 前記受光量が、前記閾値1に満たない場合は前記インク
    カートリッジが、前記キャリッジに装着されていないと
    判断し、 前記受光量が、前記閾値1と閾値2の間にある場合は前
    記インクカートリッジの装着が不完全であると判断し、 前記受光量が、前記閾値2を超える場合は前記インクカ
    ートリッジが正常な状態にに装着されていると判断する
    ことを特徴とする請求項2に記載のインクカートリッジ
    検出装置。
  4. 【請求項4】 前記インクカートリッジは、その内部に
    収納したインクの残量が減少するに伴い照射された光の
    反射率が増加するように構成した第3視認部を有し、 前記判定部は、前記第3視認部に照射した光の反射光を
    受光した前記センサからの検出信号を受け、その検出内
    容に基づいて、前記インクカートリッジ内のインクの有
    無を判断することを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載のインクカートリッジ検出装置。
  5. 【請求項5】 前記判定部には、前記第1視認部からの
    受光量に対して閾値3を設定し、 前記判定部は、 前記受光量が、前記閾値3を超える場合、前記固定レバ
    ーが完全に装着されていると判断し、 前記受光量が、前記閾値3に満たない場合、前記固定レ
    バーが完全に装着されていないと判断することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載のインクカートリッ
    ジ検出装置。
  6. 【請求項6】 前記インクカートリッジには位置決め用
    の挿入爪を設ける一方、前記キャリッジには前記挿入爪
    を嵌挿させる挿入穴を設け、 前記第2視認部または/および第3視認部は、前記挿入
    爪が設けられている側のインクカートリッジの面に設け
    る一方、前記キャリッジ側には、前記第2視認部または
    /および第3視認部と対応する位置に前記センサを配設
    したことを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記
    載のインクカートリッジ検出装置。
  7. 【請求項7】 前記判定部における判断を、電源投入
    時、および、インクジェットプリンタのカバー開閉後に
    行うことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記
    載のインクカートリッジ検出装置。
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