JP2003111716A - 標準光源、補正係数算出方法および装置並びに蛍光画像生成方法および装置 - Google Patents

標準光源、補正係数算出方法および装置並びに蛍光画像生成方法および装置

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JP2003111716A
JP2003111716A JP2001311071A JP2001311071A JP2003111716A JP 2003111716 A JP2003111716 A JP 2003111716A JP 2001311071 A JP2001311071 A JP 2001311071A JP 2001311071 A JP2001311071 A JP 2001311071A JP 2003111716 A JP2003111716 A JP 2003111716A
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Kazuo Hakamata
和男 袴田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光診断画像生成装置を構成する結像光学手
段や固体撮像手段のばらつきの影響を除去する。 【解決手段】 標準光源100から発せられる、光量お
よび輝度スペクトルが既知であり、時間的な変動が小さ
く、輝度が均一の標準光Lsを撮像し、IR反射標準画
像データS1および蛍光標準画像データS2を得る。こ
れらの画像データにより表される標準画像の除算値を算
出し、この除算値により予め定められた基準値を除算す
ることにより補正係数H1を求める。生体観察部10を
撮像して、蛍光画像データK0およびIR反射画像デー
タF1を得、これらのデータにより表される蛍光画像お
よびIR反射画像の除算データDを求め、この除算デー
タDを補正係数H1により補正して蛍光診断画像データ
Gを得、これを蛍光診断画像12としてモニタ270に
表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、励起光の照射によ
り生体観察部から発せられた蛍光を撮像し、生体観察部
に関する情報を表す蛍光診断画像を生成するに際し、よ
り正確な蛍光診断画像を得るための標準光源、補正係数
算出方法および装置並びに蛍光診断画像生成方法および
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より固体撮像素子を搭載した内視鏡
装置が広く用いられている。この内視鏡装置は、固体撮
像素子により撮像した画像をモニタ等に表示することに
より複数の人間が同時に観察することができる利点を有
し、また、撮像した画像を表示する前に種々の画像処理
を施すことにより、特徴的な画像を強調してモニタ上に
表示することもできるため、医療の発展に大きく貢献し
ている。
【0003】ところで、内視鏡装置においては、所定の
波長帯域の励起光を生体観察部に照射した場合に、正常
組織と病変組織とでは発生する蛍光強度が異なることを
利用して、生体観察部に所定波長の励起光を照射し、生
体観察部が発する蛍光を受光することにより病変組織の
局在・浸潤範囲を蛍光画像として表示する技術を用い
て、病変状態を判定することが行われている。
【0004】このような蛍光画像を表示するための蛍光
診断画像表示装置は基本的に、励起光を生体観察部に対
して照射する励起光照射手段と、生体組織が発する蛍光
を撮像して蛍光画像を取得する固体撮像手段と、蛍光を
固体撮像手段に結像する結像光学手段と、この固体撮像
手段の出力を受けて上記蛍光画像を表示する表示手段と
からなるものであり、多くの場合、体腔内部に挿入され
る内視鏡や、コルポスコープあるいは手術用顕微鏡等に
組み込まれた形に構成される。
【0005】ここで、生体組織には凹凸があるため、生
体組織に照射される励起光の強度は均一ではない。ま
た、生体組織から発せられる蛍光強度は励起光照度に略
比例するが、励起光照度は距離の2乗に反比例して低下
する。このため、光源から遠くにある正常組織よりも近
くにある病変組織の方が強い蛍光を発する場合があり、
励起光による蛍光の強度の情報だけでは生体組織の組織
性状を正確に識別することができない。このような不具
合を低減するために、異なる波長帯域(480nm付近
の狭帯域と430nm近傍から730nm近傍の広帯
域)の蛍光画像における2種類の蛍光強度の比率を除算
により求め、その除算値に基づく演算画像を蛍光診断画
像として表示する方法、すなわち、生体の組織性状を反
映した蛍光スペクトルの形状の違いに基づいた画像の表
示方法や、種々の生体組織に対して一様な吸収を受ける
近赤外光を参照光として生体組織に照射し、この参照光
の照射を受けた生体組織によって反射された反射光の強
度を検出して蛍光強度との比率を除算により求め、その
除算値に基づく演算画像を蛍光診断画像として表示する
方法、すなわち、蛍光収率を反映した値を求めて画像を
表示する方法等が提案されている。
【0006】また、異なる波長帯域の蛍光強度の除算値
または蛍光強度と反射光強度との除算値に色の情報を割
り当てて蛍光診断画像を生成し、蛍光診断画像における
色の違いにより生体組織の病変状態を表す方法や、その
色の違いにより生体組織の病変状態を示す色画像と、参
照光の照射による反射光の強度に輝度の情報を割り当て
ることにより得られた輝度画像とを合成することによ
り、生体組織の形状も画像に反映させた凹凸感のある蛍
光診断画像を表示する方法も提案されている。
【0007】このような波長帯域が異なる蛍光や、参照
光の反射光から画像を得るためには、各波長帯域の光に
対応した複数の固体撮像手段および複数の結像光学手段
が用いられ、各固体撮像手段において波長帯域が異なる
蛍光や参照光の反射光を検出し、蛍光画像や参照光反射
画像を得ることにより、上述した蛍光診断画像を得るこ
とができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに複数の固体撮像手段および複数の結像光学手段を用
いた場合、各結像光学手段における透過特性のばらつ
き、および各固体撮像手段間における入出力特性のばら
つきが存在する。さらに、結像光学手段および固体撮像
手段のばらつきは温度や経年により変化する。したがっ
て、蛍光診断画像表示装置の使用環境や使用年数の経過
によって、同一の部位を撮影した場合であっても得られ
る比率が変化し、蛍光診断画像を用いて正確な診断を行
うことが困難となる。また、ばらつきは蛍光診断画像表
示装置の機種間においても生じるため、異なる装置にお
いて取得した蛍光診断画像を用いて比較診断を行うよう
な場合には、正確な診断を行うことができない。
【0009】さらに、蛍光診断画像表示装置では、励起
光や参照光の照射ムラ、結像光学手段の透過ムラ、結像
光学手段および固体撮像手段のアライメントのばらつ
き、固体撮像手段の検出ムラ、蛍光や参照光の反射光が
固体撮像手段に検出されるまでの効率ムラ等により、固
体撮像手段における光検出効率の部分的な低下(シェー
ディング)が生じると、固体撮像手段において取得され
る蛍光画像や参照光反射画像にシェーディングに起因す
る濃淡ムラが生じてしまう。このように、蛍光画像や参
照光反射画像に濃淡ムラが生じた場合にも、組織性状を
正確に反映した蛍光診断画像を得ることができなくなっ
てしまう。
【0010】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、結像光学手段や固体撮像手段のばらつきの影響を除
去することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の標準
光源は、蛍光の波長帯域の光を含む標準光を発すること
を特徴とするものである。
【0012】「蛍光の波長帯域」としては、具体的には
400nm〜750nmとすることができる。
【0013】なお、本発明による第1の標準光源におい
ては、前記標準光は、均一な輝度分布を有することが好
ましい。
【0014】また、本発明による第1の標準光源におい
ては、前記蛍光の波長帯域が、励起光を生体観察部に照
射した際に、該生体観察部の正常組織から発せられる蛍
光と略同一であることが好ましい。
【0015】また、本発明による第1の標準光源におい
ては、白色光を発するハロゲンランプと、該ハロゲンラ
ンプから発せられた白色光のうち、前記蛍光の波長帯域
の光を透過させる帯域フィルタとを備えるものとしても
よい。
【0016】本発明による第2の標準光源は、蛍光の波
長帯域の光および参照光の波長帯域の光を含む標準光を
発することを特徴とするものである。
【0017】「参照光」とは、種々の生体組織に対して
一様な吸収を受ける光を意味し、具体的には750nm
〜1000nmの波長帯域の近赤外光を参照光として用
いることができる。
【0018】なお、本発明による第2の標準光源におい
ては、前記標準光は、均一な輝度分布を有することが好
ましい。
【0019】また、本発明による第2の標準光源におい
ては、前記蛍光の波長帯域が、励起光を生体観察部に照
射した際に、該生体観察部の正常組織から発せられる蛍
光と略同一であることが好ましい。
【0020】また、本発明による第2の標準光源におい
ては、白色光を発するハロゲンランプと、該ハロゲンラ
ンプから発せられた白色光のうち、前記蛍光の波長帯域
の光および前記参照光の反射光の波長帯域の光を透過さ
せる帯域フィルタとを備えるものとしてもよい。
【0021】本発明による第1の補正係数算出方法は、
励起光の照射により生体観察部から発せられた蛍光を撮
像して波長帯域が異なる複数の蛍光画像を取得する撮像
手段と、該複数の蛍光画像間の光強度の比率を算出する
比率算出手段とを備えた蛍光画像撮像装置において、前
記比率を補正する補正係数を算出する補正係数算出方法
であって、本発明による第1の標準光源から発せられた
標準光を前記撮像手段により撮像して波長帯域が異なる
複数の標準画像を取得し、該複数の標準画像間の光強度
の比率を前記比率算出手段により算出し、予め定められ
た基準値を前記比率によって除算することにより、前記
補正係数を算出することを特徴とするものである。
【0022】「励起光」の波長帯域としては、400n
m〜420nmとすることができる。
【0023】「波長帯域が異なる複数の標準画像を取得
する」とは、標準光から、フィルタ、プリズムあるいは
ダイクロイックミラー等からなる結像光学手段を用い
て、互いに異なる波長帯域の標準光を取り出し、それら
の標準光に基づいた光学像を検出して標準画像を撮像す
ることを意味する。例えば、標準光から480nm付近
の波長帯域の光と、400nm〜750nmの波長帯域
の光とを取り出し、それぞれの波長帯域の光を検出して
各波長帯域の標準画像を撮像することである。
【0024】「基準値」とは、標準光源から発せられる
標準光の輝度スペクトル分布に基づいて算出される値で
あり、例えば、標準光の輝度スペクトル分布を複数の標
準画像に対応する波長帯域において積分することによ
り、標準光の各波長帯域における強度値を求め、各強度
値間の比率を算出することにより求めることができる。
【0025】本発明による第2の補正係数算出方法は、
励起光の照射により生体観察部から発せられた蛍光を撮
像して蛍光画像を取得する蛍光画像撮像手段と、参照光
の照射を受けた前記生体観察部によって反射された前記
参照光の反射光を撮像して反射画像を取得する反射画像
撮像手段と、前記蛍光画像および前記反射画像間の光強
度の比率を算出する比率算出手段とを備えた蛍光画像撮
像装置において、前記比率を補正する補正係数を算出す
る補正係数算出方法であって、本発明による第2の標準
光源から発せられた標準光を前記蛍光画像撮像手段およ
び前記反射画像撮像手段により撮像して、前記蛍光の波
長帯域の光に基づく蛍光標準画像および前記参照光の反
射光の波長帯域の光に基づく反射光標準画像を取得し、
前記蛍光標準画像および前記反射光標準画像間の光強度
の比率を前記比率算出手段により算出し、予め定められ
た基準値を前記比率によって除算することにより、前記
補正係数を算出することを特徴とするものである。
【0026】ここで、「蛍光標準画像および反射光標準
画像を取得する」とは、標準光から、フィルタ、プリズ
ムあるいはダイクロイックミラー等からなる結像光学手
段を用いて、蛍光の波長帯域および参照光の波長帯域の
光を取り出し、それらの光に基づいた光学像を検出して
標準画像を取得することを意味する。例えば、標準光か
ら400nm〜750nmの蛍光の波長帯域の光と、7
50nm〜1000nmの参照光の波長帯域の光とを取
り出し、それぞれの波長帯域の光を検出して蛍光標準画
像および反射光標準画像を撮像することである。
【0027】本発明による第1の補正係数算出装置は、
本発明による第1の補正係数算出方法を実施するための
ものであり、励起光の照射により生体観察部から発せら
れた蛍光を撮像して波長帯域が異なる複数の蛍光画像を
取得する撮像手段と、該複数の蛍光画像間の光強度の比
率を算出する比率算出手段とを備えた蛍光画像撮像装置
において、前記比率を補正する補正係数を算出する補正
係数算出装置であって、本発明による第1の標準光源か
ら発せられた標準光を前記撮像手段により撮像すること
により取得された複数の標準画像について、前記比率算
出手段により算出された該複数の標準画像間の光強度の
比率によって、予め定められた基準値を除算することに
より、前記補正係数を算出する補正係数算出手段を備え
たことを特徴とするものである。
【0028】本発明による第2の補正係数算出装置は、
本発明による第2の補正係数算出方法を実施するための
ものであり、励起光の照射により生体観察部から発せら
れた蛍光を撮像して蛍光画像を取得する蛍光画像撮像手
段と、参照光の照射を受けた前記生体観察部によって反
射された前記参照光の反射光を撮像して反射画像を取得
する反射画像撮像手段と、前記蛍光画像および前記反射
画像間の光強度の比率を算出する比率算出手段とを備え
た蛍光画像撮像装置において、前記比率を補正する補正
係数を算出する補正係数算出装置であって、本発明によ
る第2の標準光源から発せられた標準光を撮像すること
により取得された、前記蛍光の波長帯域の光に基づく蛍
光標準画像および前記参照光の反射光の波長帯域の光に
基づく反射光標準画像について、前記比率算出手段によ
り算出された前記蛍光標準画像および前記反射光標準画
像間の光強度の比率によって、予め定められた基準値を
除算することにより、前記補正係数を算出する補正係数
算出手段を備えたことを特徴とするものである。
【0029】本発明による第1の蛍光診断画像生成方法
は、励起光の照射により生体観察部から発せられた蛍光
を撮像して波長帯域が異なる複数の蛍光画像を取得し、
該複数の蛍光画像間の光強度の比率を算出し、本発明に
よる第1の補正係数算出方法により算出された補正係数
に基づいて、前記比率を補正して補正済み比率を算出
し、該補正済み比率に基づいて前記生体観察部の蛍光診
断画像を生成することを特徴とするものである。
【0030】「波長帯域が異なる複数の蛍光画像を取得
する」とは、照明光の照射により生体観察部から発せら
れた蛍光から、フィルタ、プリズムあるいはダイクロイ
ックミラー等からなる結像光学手段を用いて、互いに異
なる波長帯域の蛍光を取り出し、それらの蛍光に基づい
た光学像を検出して蛍光画像を撮像することを意味す
る。例えば、蛍光として480nm付近の波長帯域の蛍
光と、400nm〜750nmの波長帯域の蛍光とを用
いる場合、480nm付近の蛍光を透過する狭帯域フィ
ルタを透過した狭波長帯域の蛍光に基づいた狭帯域蛍光
画像と、400nm〜750nmの広帯域フィルタを透
過した広波長帯域の蛍光に基づいた広帯域蛍光画像とを
撮像することである。
【0031】「蛍光診断画像」としては、補正済み比率
を表す画像、補正済み比率に色の情報を割り当てた画
像、あるいは生体観察部に参照光をも照射した場合に
は、この色の情報を割り当てた色画像と参照光の照射に
よる反射光の強度に輝度の情報を割り当てることにより
得られた輝度画像との合成画像等を用いることができ
る。
【0032】本発明による第2の蛍光診断画像生成方法
は、励起光の照射により生体観察部から発せられた蛍光
を撮像して蛍光画像を取得し、参照光の照射を受けた前
記生体観察部によって反射された前記参照光の反射光を
撮像して反射画像を取得し、前記蛍光画像および前記反
射画像間の光強度の比率を算出し、本発明による第2の
補正係数算出方法により算出された補正係数に基づい
て、前記比率を補正して補正済み比率を算出し、該補正
済み比率に基づいて前記生体観察部の蛍光診断画像を生
成することを特徴とするものである。
【0033】「蛍光診断画像」としては、補正済み比率
を表す画像、補正済み比率に色の情報を割り当てた画
像、あるいはこの色の情報を割り当てた色画像と参照光
の照射による反射光の強度に輝度の情報を割り当てるこ
とにより得られた輝度画像との合成画像等を用いること
ができる。
【0034】本発明による第1の蛍光診断画像生成装置
は、本発明による第1の蛍光診断画像生成方法を実施す
るためのものであり、励起光を生体観察部に照射する光
照射手段と、前記励起光の照射により前記生体観察部か
ら発せられた蛍光を撮像して波長帯域が異なる複数の蛍
光画像を取得する蛍光画像撮像手段と、該複数の蛍光画
像間の光強度の比率を算出する比率算出手段と、本発明
による第1の補正係数算出方法により算出された補正係
数に基づいて、前記比率を補正して補正済み比率を算出
する補正手段と、該補正済み比率に基づいて前記生体観
察部の蛍光診断画像を生成する画像生成手段とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0035】なお、本発明による第1の蛍光診断画像生
成装置においては、本発明による第1の補正係数算出装
置をさらに備えるものであってもよく、さらに、本発明
による第1の標準光源をさらに備えるものであってもよ
い。
【0036】また、前記光照射手段および前記蛍光画像
撮像手段の一部または全部が、生体内部に挿入される内
視鏡の形態としてもよい。
【0037】本発明による第2の蛍光診断画像生成装置
は、本発明による第2の蛍光診断画像生成方法を実施す
るためのものであり、励起光および参照光を生体観察部
に照射する光照射手段と、前記励起光の照射により前記
生体観察部から発せられた蛍光を撮像して蛍光画像を取
得する蛍光画像撮像手段と、前記参照光の照射を受けた
前記生体観察部によって反射された前記参照光の反射光
を撮像して反射画像を取得する反射画像撮像手段と、前
記蛍光画像および前記反射画像間の光強度の比率を算出
する比率算出手段と、本発明による第2の補正係数算出
方法により算出された補正係数に基づいて、前記比率を
補正して補正済み比率を算出する補正手段と、該補正済
み比率に基づいて前記生体観察部の蛍光診断画像を生成
する画像生成手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0038】なお、本発明による第2の蛍光診断画像生
成装置においては、本発明による第2の補正係数算出装
置をさらに備えるものであってもよく、さらに、本発明
による第2の標準光源をさらに備えるものであってもよ
い。
【0039】また、前記光照射手段、前記蛍光画像撮像
手段および前記反射画像撮像手段の一部または全部が、
生体内部に挿入される内視鏡の形態としてもよい。
【0040】なお、本発明による補正係数算出方法およ
び蛍光診断画像生成方法をコンピュータに実行させるた
めのプログラムとして提供してもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明による第1の標準光源は蛍光の波
長帯域の光を含む標準光を発するものであるため、蛍光
を撮像して蛍光診断画像を取得する装置において標準光
を撮像し、撮像により取得された標準画像の信号強度を
標準光の強度と比較することにより、その装置において
どの程度標準光が変化して撮像されるかを容易に認識す
ることができる。
【0042】本発明による第2の標準光源は蛍光の波長
帯域の光および参照光の波長帯域の光を含む標準光を発
するものであるため、蛍光および参照光を撮像して蛍光
診断画像を取得する装置において標準光を撮像し、撮像
により取得された標準画像の信号強度を標準光の強度と
比較することにより、その装置において撮像された標準
光がどのように変化するかを容易に認識することができ
る。
【0043】とくに、第1および第2の標準光源におい
て、標準光を均一な輝度分布を有するものとした場合、
標準光を撮像することにより取得された標準画像の信号
強度と標準光の強度とを、標準画像上の各画素位置にお
いて比較することにより、標準画像の濃淡ムラすなわち
装置に含まれるシェーディングの影響を知ることができ
る。したがって、標準画像の信号強度と標準光の強度と
の差分値あるいは除算値を、シェーディングを補正する
ための補正係数として算出し、装置において実際に生体
組織を撮像することにより取得される蛍光診断画像をこ
の補正係数により補正すれば、シェーディングの影響が
除去された蛍光診断画像を得ることができる。よって、
蛍光診断画像を用いた診断の精度を向上させることがで
きる。
【0044】本発明による第1の補正係数算出方法およ
び装置においては、第1の標準光源から発せられた標準
光が撮像されて、波長帯域が異なる複数の標準画像が取
得され、複数の標準画像間の光強度の比率が算出され、
算出された比率を予め定められた基準値となるように補
正する補正係数が算出される。この補正係数は、蛍光画
像撮像装置において取得される複数の蛍光画像間の光強
度の比率を補正した際に、蛍光画像に含まれる撮像手段
や結像光学手段のばらつきの影響を除去するものであ
る。
【0045】したがって、本発明による第1の蛍光診断
画像生成方法および装置において取得される複数の蛍光
画像間の光強度の比率を、この補正係数によって補正す
ることにより、装置に含まれる撮像手段や結像光学手段
のばらつきの影響を除去して、生体観察部の組織性状を
正確に反映した蛍光診断画像を得ることができる。
【0046】また、機種間のばらつきの影響を除去する
ことができるため、異なる装置において取得した蛍光診
断画像を用いて比較診断を行うような場合にも、正確な
診断を行うことができる。
【0047】さらに、標準光源が均一な輝度分布を有す
るものである場合には、蛍光診断画像から装置のシェー
ディングに起因する濃淡ムラをも除去することができる
ため、シェーディングの影響のない高画質の蛍光診断画
像を得ることができ、その結果、診断の正確性をより向
上させることができる。
【0048】また、光照射手段および蛍光画像撮像手段
の一部または全部が、生体内部に挿入される挿入部を有
する内視鏡の形態とした場合には、蛍光内視鏡装置とし
て有効に利用することができる。
【0049】本発明による第2の補正係数算出方法およ
び装置においては、第2の標準光源から発せられた標準
光が撮像されて、蛍光標準画像および参照光標準画像が
取得され、各画像間の光強度の比率が算出され、算出さ
れた比率を予め定められた基準値となるように補正する
補正係数が算出される。この補正係数は、蛍光画像撮像
装置において取得される蛍光画像および参照光反射画像
間の光強度の比率を補正した際に、蛍光画像および参照
光反射画像に含まれる撮像手段や結像光学手段のばらつ
きの影響を除去するものである。
【0050】したがって、本発明による第2の蛍光診断
画像生成方法および装置において取得される蛍光画像お
よび参照光反射画像間の光強度の比率を、この補正係数
により補正することにより、装置に含まれる撮像手段や
結像光学手段のばらつきの影響を除去して、生体観察部
の組織性状を正確に反映した蛍光診断画像を得ることが
できる。
【0051】また、機種間のばらつきの影響を除去する
ことができるため、異なる装置において取得した蛍光診
断画像を用いて比較診断を行うような場合にも、正確な
診断を行うことができる。
【0052】さらに、標準光源が均一な輝度分布を有す
るものである場合には、蛍光診断画像から装置のシェー
ディングに起因する濃淡ムラをも除去することができる
ため、シェーディングの影響のない高画質の蛍光診断画
像を得ることができ、その結果、診断の正確性をより向
上させることができる。
【0053】また、光照射手段、蛍光画像撮像手段およ
び反射画像撮像手段の一部または全部が、生体内部に挿
入される挿入部を有する内視鏡の形態とした場合には、
蛍光内視鏡装置として有効に利用することができる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形態
による蛍光診断画像生成装置を適用した蛍光内視鏡装置
の概略構成図である。図1に示すように本発明の第1の
実施形態による蛍光内視鏡装置は、生体観察部10に励
起光L2および参照光L5を照射し、生体観察部10か
ら発せられた蛍光L3および参照光L5の反射光を撮像
して蛍光画像および参照光反射画像を取得し、これらの
画像の信号強度の比率すなわち対応する画素値の比率を
算出し、算出した比率を蛍光診断画像としてモニタに表
示するものである。図1に示すように、本発明の第1の
実施形態による内視鏡装置は、患者の病巣と疑われる部
位に挿入される内視鏡挿入部200、画像処理部2およ
び標準光源100からなる。
【0055】画像処理部2は、通常画像撮像用の白色光
L1、蛍光画像撮像用の励起光L2、およびIR反射画
像撮像用の近赤外光である参照光L5を発する光源を備
える照明ユニット210、生体観察部10についての蛍
光画像および参照光の反射画像であるIR反射画像を撮
像して蛍光画像データK0およびIR反射画像データF
1を得る撮像ユニット220、蛍光画像データK0およ
びIR反射画像データF1により表される蛍光画像およ
びIR反射画像間における対応する画素値の除算値を除
算データDとして算出して除算データDに基づいた蛍光
診断画像データGを生成する画像生成ユニット230、
通常画像を表す通常画像データNおよび蛍光診断画像デ
ータGに対して、可視画像として表示するための画像処
理を行う画像処理ユニット240、各ユニットに接続さ
れ、動作タイミングの制御を行うコントローラ250、
画像処理ユニット240において処理された通常画像デ
ータNを通常画像13として表示するモニタ260、並
びに画像処理ユニット240において処理された蛍光診
断画像データGを蛍光診断画像12として表示するモニ
タ270から構成されている。
【0056】内視鏡挿入部200は、内部に先端まで延
びるライトガイド201、CCDケーブル202、およ
びイメージファイバ203を備えている。ライトガイド
201およびCCDケーブル202の先端部、すなわち
内視鏡挿入部200の先端部には、照明レンズ204お
よび対物レンズ205を備えている。また、イメージフ
ァイバ203は石英ガラスファイバであり、その先端部
には集光レンズ206を備えている。CCDケーブル2
02の先端部には、図示省略されたカラーフィルタがオ
ンチップされたCCD撮像素子207が接続され、CC
D撮像素子207には、プリズム208が取り付けられ
ている。
【0057】ライトガイド201は、石英ガラスファイ
バである励起光ライトガイド202a、多成分ガラスフ
ァイバである白色光ライトガイド202b、および多成
分ガラスファイバである近赤外光ライトガイド202c
がバンドルされ、ケーブル状に一体化されており、白色
光ライトガイド202b、励起光ライトガイド202a
および近赤外光ライトガイド202cは照明ユニット2
10に接続されている。
【0058】標準光源100は、標準光Lsを発するも
のであり、白色光を発するハロゲンランプ101、ハロ
ゲンランプ101に電気的に接続された標準光源用電源
102、および4種類のバンドパスフィルタがモザイク
状に配列された分光フィルタ103から構成されてい
る。ここで、ハロゲンランプ101を用いているのは、
光量および輝度スペクトルが既知であり、時間的な変動
が小さく、また輝度分布が均一だからである。
【0059】ここで、分光フィルタ103は、1000
nm付近の波長帯域の光を透過させるバンドパスフィル
タ、800nm付近の波長帯域の光を透過させるバンド
パスフィルタ、600nm付近の波長帯域の光を透過さ
せるバンドパスフィルタおよび400nm付近の波長帯
域の光を透過させるバンドパスフィルタがモザイク状に
配列されてなるものである。ここで、ハロゲンランプ1
01から発せられる白色光の輝度スペクトル分布は図2
に示すものであるが、分光フィルタ103を透過するこ
とにより、標準光Lsは、図3に示すように、400n
m、600nm、800nmおよび1000nm付近の
波長帯域にのみ輝度スペクトル分布を有する光となる。
したがって、標準光Lsは、蛍光L3の波長帯域の光お
よび参照光L5の波長帯域の光を含むものとなってい
る。
【0060】なお、分光フィルタ103に加えてさらに
NDフィルタを組み合わせることにより、図4に示すよ
うに各波長帯域の輝度を略一定としてもよい。
【0061】また、標準光Lsの輝度分布は均一となっ
ているが、ここで、輝度分布が均一であるとは、標準光
Lsが照射可能な全範囲に亘って同一の輝度値を有する
もののみならず、図5に示すように、標準光Lsの光軸
を通る任意の断面において、光軸に垂直な方向における
輝度の分布が光軸に対称である場合も含むものとする。
【0062】照明ユニット210は、通常画像撮像用の
白色光L1を発するハロゲンランプ等の白色光源21
1、白色光源211に電気的に接続された白色光源用電
源212、白色光源211から射出された白色光を集光
する白色光用集光レンズ213、蛍光画像撮像用の励起
光L2を発するGaN系半導体レーザ214、GaN系
半導体レーザ214に電気的に接続されている励起光用
電源215、GaN系半導体レーザ214から射出され
る励起光を集光する励起光用集光レンズ216、IR反
射画像撮像用の波長帯域750nm〜1000nm内の
いずれかの発振波長の参照光L5を発するGaAs系半
導体レーザ217、GaAs系半導体レーザ217に電
気的に接続された参照光用電源218、およびGaAs
系半導体レーザ217から射出された参照光L5を集光
する参照光用集光レンズ219を備える。
【0063】撮像ユニット220は、イメージファイバ
203により伝搬された蛍光L3および参照光L5の反
射光L6を撮像系に導くコリメートレンズ121、蛍光
L3および反射光L6から励起光近傍の波長である42
0nm以下の波長帯域の光をカットする励起光カットフ
ィルタ122、波長700nm以下の蛍光L3を透過さ
せ、700nm以上の反射光L6を直角方向に反射する
ダイクロイックミラー123、ダイクロイックミラー1
23を透過した蛍光L3を結像させる集光レンズ12
8、集光レンズ128により結像された蛍光L3により
表される蛍光画像を撮像するCCD撮像素子221、C
CD撮像素子221において撮像された撮像信号をデジ
タル化して蛍光画像データK0を得るA/D変換回路2
22、ダイクロイックミラー123において反射された
反射光L6を結像させる集光レンズ225、集光レンズ
225により結像された反射光L6により表されるIR
反射画像を撮像するCCD撮像素子226、およびCC
D撮像素子226において撮像された撮像信号をデジタ
ル化して反射画像データF1を得るA/D変換回路22
7を備えている。
【0064】画像生成ユニット230は、撮像ユニット
220のA/D変換回路222において得られた蛍光画
像データK0を記憶する画像メモリ231、撮像ユニッ
ト220のA/D変換回路227において得られたIR
反射画像データF1を記憶する画像メモリ232、蛍光
画像およびIR反射画像間の除算値である除算データD
を算出する演算部233、除算データDを後述するよう
に補正するための補正係数H1を算出する補正係数算出
部234、算出された補正係数H1を記憶する補正メモ
リ235、および除算データDを補正係数H1により補
正して蛍光診断画像データGを生成する補正部236か
ら構成されている。
【0065】ここで、補正係数算出部234には、補正
係数H1を算出するために用いられる基準値Bが記憶さ
れている。この基準値Bは、標準光Lsの輝度スペクト
ル分布における400nmから600nmの波長帯域の
積分値を、800nmから1000nmの波長帯域の積
分値により除した値であり、標準光源100を第1の実
施形態による蛍光内視鏡装置において撮像した際に取得
される標準画像の画素値の理論値を表すものである。具
体的には、400nmから600nmの波長帯域の積分
値をik、800nmから1000nmの波長帯域の積
分値をiiとした場合、基準値B=ik/iiとなる。
【0066】画像処理ユニット240は、CCD撮像素
子207において取得された信号のプロセス処理を行う
信号処理回路241、信号処理回路241において得ら
れた画像データをデジタル化してデジタルの通常画像デ
ータNを得るA/D変換回路242、通常画像データN
を記憶する通常画像メモリ243、通常画像データNお
よび蛍光診断画像データGをビデオ信号に変換して出力
するビデオ信号処理回路244を備えている。
【0067】コントローラ250は、各部位に接続さ
れ、動作タイミングを制御している。
【0068】次いで、第1の実施形態の動作について説
明する。まず、補正係数H1の算出の動作について説明
する。補正係数H1を算出するために、図6に示すよう
に、標準光源100から発せられる標準光Lsを撮像ユ
ニット220において撮像する。撮像前に、標準光Ls
の光軸とイメージファイバ203の光軸とが一致するよ
うに、内視鏡挿入部200と標準光源100とが位置決
めされる。そして、コントローラ250からの信号に基
づいて標準光源100の標準光源用電源102が駆動さ
れ、ハロゲンランプ101から白色光が発せられる。白
色光は分光フィルタ103を透過して標準光Lsとして
標準光源100から射出される。
【0069】標準光Lsは、集光レンズ206により集
光され、イメージファイバ203の先端に入射され、イ
メージファイバ203を経て、コリメートレンズ121
により集光され、励起光カットフィルタ122を透過
し、ダイクロイックミラー123に入射する。
【0070】ダイクロイックミラー123は、波長70
0nm以上の光を直角方向に反射するため、標準光Ls
に含まれる800nmおよび1000nmの波長成分は
反射され、集光レンズ225を透過してCCD撮像素子
226において受光され、光電変換された後、A/D変
換回路227においてデジタル信号に変換され、画像メ
モリ232にIR反射標準画像データS1として記憶さ
れる。
【0071】一方、ダイクロイックミラー123を透過
した400nmおよび600nmの波長成分を含む標準
光Lsは、集光レンズ128を透過してCCD撮像素子
221において受光され、光電変換された後、A/D変
換回路222においてデジタル信号に変換され、画像メ
モリ231に蛍光標準画像データS2として記憶され
る。
【0072】この際、IR反射標準画像データS1また
は蛍光標準画像データS2により表されるIR反射標準
画像または蛍光標準画像は図7(a)に示すように円形
となるが、これらの標準画像のx方向およびy方向にお
ける画素値の分布を、図7(b)に示すようにモニタ2
70に表示してもよい。本実施形態による蛍光内視鏡装
置のオペレータは、モニタ270に表示された画素値の
分布を観察し、分布が図7(b)に実線で示すように測
定されるべき分布(破線参照)からずれている場合に
は、画素値の分布が図7(b)に破線で示す分布となる
ようにイメージファイバ203や撮像ユニット220の
構成要素を調整することにより、光軸の調整を行うこと
ができる。なお、IR反射標準画像データS1または蛍
光標準画像データS2により表される標準画像の画素値
の分布が、測定されるべき分布からずれている場合に
は、音声やモニタ270への表示等による警告を行うよ
うにしてもよい。また、画素値の分布を測定されるべき
分布に一致させるための補正値を算出するようにしても
よい。
【0073】次いで、補正係数算出部234において、
画像メモリ231に記憶された蛍光標準画像データS2
により表される蛍光標準画像および画像メモリ232に
記憶されたIR反射標準画像データS1により表される
IR反射標準画像の各画素毎に、蛍光標準画像における
画素値をIR反射標準画像における対応する画素値で除
算し、除算データを得る。さらに除算データにより基準
値Bを除算することにより補正係数H1を算出する。す
なわち、基準値B/除算データの演算を行って補正係数
H1を算出する。なお、補正係数H1は除算データによ
り表される画像の各画素位置毎に算出される。また、画
素値の分布を測定されるべき分布に一致させるための補
正値が算出されている場合には、この補正値が補正係数
H1に反映される。算出された補正係数H1は、補正メ
モリ235に記憶される。
【0074】このように算出された補正係数H1は、後
述するように生体観察部10を撮像することにより得ら
れる除算データDを補正した際に、除算データDに含ま
れる、内視鏡挿入部200および撮像ユニット220を
構成する光学系(集光レンズ206、コリメートレンズ
121等)や検出系(CCD撮像素子221,226
等)の透過特性や感度の違い等に起因するばらつきの影
響を除去するものである。すなわち、図8に示すよう
に、実線で示す標準光Lsを検出することにより取得さ
れる標準画像の画素値に補正係数H1を乗算することに
より、画素値を破線で示す理論値となるように補正する
ものである。
【0075】次いで、生体観察部10の撮像について説
明する。まず、通常画像の撮像および通常画像の表示の
動作を説明し、次に反射画像の撮像、蛍光画像の撮像時
の動作を説明し、その後で蛍光診断画像の表示の動作に
ついて説明する。
【0076】第1の実施形態においては、通常画像の撮
像、IR反射画像の撮像、および蛍光画像の撮像が時分
割で交互に行われる。通常画像の撮像時には、コントロ
ーラ250からの信号に基づいて白色光源用電源212
が駆動され、白色光源211から白色光L1が射出され
る。白色光L1は白色光用集光レンズ213を経て白色
光ライトガイド202bに入射され、内視鏡挿入部20
0の先端まで導光された後、照明レンズ204から生体
観察部10に照射される。
【0077】白色光L1の反射光L4は対物レンズ20
5によって集光され、プリズム208において反射され
て、CCD撮像素子207に結像される。
【0078】信号処理回路241においては、CCD撮
像素子207において得られた反射光L4の撮像信号か
らカラー画像であるアナログの通常画像データが作成さ
れる。アナログの通常画像データはA/D変換回路24
2に入力され、デジタル化された後、通常画像データN
として通常画像メモリ243に記憶される。通常画像メ
モリ243に記憶された通常画像データNは、ビデオ信
号処理回路244によってビデオ信号に変換された後に
モニタ260に入力され、モニタ260に通常画像13
として表示される。上記一連の動作は、コントローラ2
50によって制御される。
【0079】次に、IR反射画像を撮像する場合の動作
について説明する。IR反射画像の撮像時には、コント
ローラ250からの信号に基づき参照光用電源218が
駆動され、GaAs系半導体レーザ217から波長帯域
750nm〜1000nm内のいずれかの発振波長の近
赤外光である参照光L5が射出される。参照光L5は、
参照光用集光レンズ219を経て参照光ライトガイド2
02cに入射され、内視鏡挿入部200の先端まで導光
された後、照明レンズ204から生体観察部10に照射
される。
【0080】参照光L5の反射光L6は集光レンズ20
6により集光され、イメージファイバ203の先端に入
射され、イメージファイバ203を経て、コリメートレ
ンズ121により集光され、励起光カットフィルタ12
2を透過し、ダイクロイックミラー123に入射する。
【0081】ダイクロイックミラー123は、波長70
0nm以上の光を直角方向に反射するため、参照光L5
の反射光L6は反射され、集光レンズ225を透過して
CCD撮像素子226において受光され、光電変換され
た後、A/D変換回路227においてデジタル信号に変
換され、画像メモリ232にIR反射画像データF1と
して記憶される。
【0082】次に、蛍光画像を撮像する場合の動作につ
いて説明する。コントローラ250からの信号に基づい
て励起光用電源215が駆動され、GaN系半導体レー
ザ214から波長410nmの励起光L2が射出され
る。励起光L2は、励起光用集光レンズ216を透過
し、励起光ライトガイド202aに入射され、内視鏡挿
入部200の先端まで導光された後、照明レンズ204
から生体観察部10に照射される。
【0083】励起光L2を照射されることにより生じる
生体観察部10からの蛍光L3は、集光レンズ206に
より集光され、イメージファイバ203の先端に入射さ
れ、イメージファイバ203を経て、コリメートレンズ
121により集光され、励起光カットフィルタ122お
よびダイクロイックミラー123を透過する。ダイクロ
イックミラー123を透過した蛍光L3は、集光レンズ
128を透過してCCD撮像素子221において受光さ
れ、光電変換された後、A/D変換回路222において
デジタル信号に変換され、画像メモリ231に蛍光画像
データK0として記憶される。
【0084】次いで、画像生成ユニット230の演算部
233において、画像メモリ231に記憶された蛍光画
像データK0により表される蛍光画像および画像メモリ
232に記憶されたIR反射画像データF1により表さ
れるIR反射画像の各画素毎に、蛍光画像における画素
値をIR反射画像における対応する画素値で除算して除
算データDが算出される。算出された除算データDは、
補正メモリ235に記憶された補正係数H1により補正
部236において補正されて蛍光診断画像データGが得
られる。具体的には、除算データにDより表される画像
の各画素に対して、各画素に対応する補正係数H1を乗
算することにより、蛍光診断画像データGが算出され
る。蛍光診断画像データGは画像処理ユニット240の
ビデオ信号処理回路244に出力される。
【0085】ビデオ信号処理回路244によってビデオ
信号に変換された蛍光診断画像データGはモニタ270
に入力され、モニタ270に蛍光診断画像12として表
示される。上記一連の動作は、コントローラ250によ
って制御される。
【0086】このように、第1の実施形態においては、
蛍光画像データK0およびIR反射画像データF1から
得られる除算データDを補正係数H1により補正して蛍
光診断画像データGを得るようにしたため、モニタ27
0に表示される蛍光診断画像12は、装置に含まれる光
学系や検出系のばらつきの影響が除去されたものとな
る。したがって、生体観察部10の組織性状を正確に反
映した蛍光診断画像12をモニタ270に表示すること
ができ、これにより蛍光診断画像12を用いて正確な診
断を行うことができる。
【0087】また、除算データDを補正係数H1によっ
て補正することにより、蛍光診断画像生成装置の機種間
のばらつきの影響を除去することができるため、異なる
装置において取得した蛍光診断画像12を用いて比較診
断を行うような場合にも、正確な診断を行うことができ
る。
【0088】また、補正係数H1を定期的に算出すれ
ば、光学系や検出系の経時によるばらつきを補正するこ
とができる。
【0089】さらに、標準光源100から発せられる標
準光Lsは、輝度分布が均一であるため、除算データD
を補正係数H1により補正することにより、取得される
蛍光診断画像12から装置のシェーディングに起因する
濃淡ムラをも除去することができる。したがって、シェ
ーディングの影響のない高画質の蛍光診断画像12を得
ることができ、その結果、診断の正確性をより向上させ
ることができる。
【0090】次いで、本発明の第2の実施形態について
説明する。図9は本発明の第2の実施形態による蛍光診
断画像生成装置を適用した蛍光内視鏡装置の概略構成図
である。なお、第2の実施形態において第1の実施形態
と同一の構成については同一の参照番号を付し、詳細な
説明は省略する。図9に示すように本発明の第2の実施
形態による蛍光内視鏡装置は、生体観察部10に励起光
L2を照射し、生体観察部10から発せられた蛍光L3
を撮像して波長帯域が異なる2つの蛍光画像を得、これ
らの蛍光画像の信号強度の比率を算出し、算出した比率
を蛍光診断画像としてモニタに表示するものである。
【0091】このため、第2の実施形態においては、第
1の実施形態による蛍光内視鏡装置からライトガイド2
01の近赤外光ライトガイド202c、照明ユニット2
10からGaAs系半導体レーザ217、参照光用電源
218、および参照光用集光レンズ219が省略されて
いる。また、撮像ユニット220′および画像生成ユニ
ット230′が第1の実施形態における撮像ユニット2
20および画像生成ユニット230と異なる構成となっ
ている。
【0092】すなわち、第2の実施形態における撮像ユ
ニット220′は、イメージファイバ203により伝搬
された蛍光L3を結像系に導くコリメートレンズ12
1、蛍光L3から励起光近傍の波長である420nm以
下の波長帯域の光をカットする励起光カットフィルタ1
22、励起光カットフィルタ122を透過した蛍光L3
を分光するハーフミラー124、ハーフミラー124に
おいて反射された蛍光L3を結像させる集光レンズ12
5、集光レンズ125により結像された蛍光L3により
表される蛍光画像を撮像する、フィルタ126がオンチ
ップされたCCD撮像素子127、ハーフミラー124
を透過した蛍光L3を結像させる集光レンズ128、集
光レンズ128により結像された蛍光L3により表され
る蛍光画像を撮像する、フィルタ129がオンチップさ
れたCCD撮像素子221、およびCCD撮像素子12
7,221において撮像された撮像信号をデジタル化し
て2種類の蛍光画像データK1,K2を得るA/D変換
回路222を備えている。
【0093】フィルタ126は、430nm〜530n
mの波長帯域の光を透過させる狭帯域フィルタであり、
フィルタ129は、430nm〜700nmの波長帯域
の光を透過させる広帯域フィルタである。
【0094】画像生成ユニット230′は、撮像ユニッ
ト220′のA/D変換回路222において得られた2
種類の蛍光画像データK1,K2を記憶する画像メモリ
231′、蛍光画像データK1,K2により表される蛍
光画像間の除算値である除算データD′を算出する演算
部233′、除算データD′を後述するように補正する
補正係数H2を算出する補正係数算出部234′、算出
された補正係数H2を記憶する補正メモリ235′、お
よび除算データD′を補正係数H2により補正して蛍光
診断画像データG′を生成する補正部236′から構成
されている。
【0095】なお、標準光源100から発せられる標準
光Lsは、図3に示すように、400nm、600n
m、800nmおよび1000nm付近の波長帯域にの
み輝度スペクトル分布を有する光であるが、第2の実施
形態においては、400nmおよび600nmの波長帯
域にのみ輝度スペクトル分布を有する光であってもよ
い。
【0096】次いで、第2の実施形態の動作について説
明する。まず、補正係数H2の算出の動作について説明
する。補正係数H2を算出するために、第1の実施形態
と同様に、標準光源100から発せられる標準光Lsを
撮像ユニット220において撮像する。この際、コント
ローラ250からの信号に基づいて標準光源100の標
準光源用電源102が駆動され、ハロゲンランプ101
から白色光が発せられる。白色光は分光フィルタ103
を透過して標準光Lsとして標準光源から射出される。
【0097】標準光Lsは、集光レンズ206により集
光され、イメージファイバ203の先端に入射され、イ
メージファイバ203を経て、コリメートレンズ121
により集光され、励起光カットフィルタ122透過し、
ハーフミラー124において分光される。ハーフミラー
124において反射された標準光Lsは、集光レンズ1
25を透過してCCD撮像素子127において受光さ
れ、光電変換された後、A/D変換回路222において
デジタル信号に変換され、画像メモリ231′の狭帯域
蛍光画像記憶領域に狭帯域蛍光標準画像データS3とし
て記憶される。一方、ハーフミラー124を透過した標
準光Lsは、集光レンズ128を透過してCCD撮像素
子221において受光され、光電変換された後、A/D
変換回路222においてデジタル信号に変換され、画像
メモリ231′の広帯域蛍光画像記憶領域に広帯域蛍光
標準画像データS4として記憶される。
【0098】この際、第1の実施形態と同様に、狭帯域
蛍光標準画像データS3または広帯域蛍光標準画像デー
タS4により表される狭帯域蛍光標準画像または広帯域
蛍光標準画像のx方向およびy方向における画素値の分
布を、モニタ270に表示して、光軸の調整を行った
り、画素値の分布を測定されるべき分布に一致させるた
めの補正値を算出してもよい。
【0099】次いで、補正係数算出部234において、
画像メモリ231′に記憶された狭帯域蛍光標準画像デ
ータS3により表される狭帯域蛍光標準画像および広帯
域蛍光標準画像データS4により表される広帯域蛍光標
準画像の各画素毎に、狭帯域蛍光標準画像における画素
値を広帯域蛍光標準画像における対応する画素値で除算
し、除算データを得る。さらに除算データにより基準値
B′を除算することにより補正係数H2を算出する。す
なわち、基準値B′/除算データの演算を行って補正係
数H2を算出する。なお、補正係数H2は除算データに
より表される画像の各画素位置毎に算出される。また、
画素値の分布を測定されるべき分布に一致させるための
補正値が算出されている場合には、この補正値が補正係
数H2に反映される。算出された補正係数H2は、補正
メモリ235′に記憶される。
【0100】なお、基準値B′は、標準光Lsの輝度ス
ペクトル分布における400nmの波長帯域の積分値
を、400nmから600nmの波長帯域の積分値によ
り除した値であり、標準光源100を第2の実施形態に
よる蛍光内視鏡装置において撮像した際に取得される標
準画像の画素値の理論値を表すものである。具体的に
は、400nmの波長帯域の積分値をin、400nm
から600nmの波長帯域の積分値をiwとした場合、
基準値B′=in/iwとなる。
【0101】このように算出された補正係数H2は、後
述するように生体観察部10を撮像することにより得ら
れる除算データD′を補正した際に、除算データD′に
含まれる、内視鏡挿入部200および撮像ユニット22
0′を構成する光学系や検出系のばらつきの影響を除去
するものである。
【0102】次いで、生体観察部10の撮像について説
明する。第2の実施形態においては、通常画像の撮像、
および蛍光画像の撮像が時分割で交互に行われる。ここ
で、通常画像13の表示は第1の実施形態による蛍光内
視鏡装置と同様であるため、詳細な説明は省略し、ここ
では、蛍光画像の撮像および蛍光診断画像の表示の動作
について説明する。
【0103】コントローラ250からの信号に基づいて
励起光用電源215が駆動され、GaN系半導体レーザ
214から波長410nmの励起光L2が射出される。
励起光L2は、励起光用集光レンズ216を透過し、励
起光ライトガイド202aに入射され、内視鏡挿入部2
00の先端まで導光された後、照明レンズ204から生
体観察部10に照射される。
【0104】励起光L2を照射されることにより生じる
生体観察部10からの蛍光L3は、集光レンズ206に
より集光され、イメージファイバ203の先端に入射さ
れ、イメージファイバ203を経て、コリメートレンズ
121により集光され、励起光カットフィルタ122を
透過して、ハーフミラー124において分光される。ハ
ーフミラー124において反射された蛍光L3は、集光
レンズ125を透過してCCD撮像素子127において
受光され、光電変換された後、A/D変換回路222に
おいてデジタル信号に変換され、画像メモリ231′の
狭帯域蛍光画像記憶領域に狭帯域蛍光画像データK2と
して記憶される。一方、ハーフミラー124を透過した
蛍光L3は、集光レンズ128を透過してCCD撮像素
子221において受光され、光電変換された後、A/D
変換回路222においてデジタル信号に変換され、画像
メモリ231′の広帯域蛍光画像記憶領域に広帯域蛍光
画像データK1として記憶される。
【0105】次いで、画像生成ユニット230の演算部
233においては、画像メモリ231′に記憶された広
帯域蛍光画像データK1および狭帯域蛍光画像データK
2により表される広帯域蛍光画像および狭帯域蛍光画像
の各画素毎に、狭帯域蛍光画像における画素値を広帯域
蛍光画像における画素値で除算し、その除算データD′
が算出される。算出された除算データD′は、補正メモ
リ235′に記憶された補正係数H2により補正部23
6′において補正されて、蛍光診断画像データG′が得
られる。具体的には、除算データD′により表される画
像の各画素に対して、各画素に対応する補正係数H2を
乗算することにより、蛍光診断画像データG′が算出さ
れる。蛍光診断画像データG′は画像処理ユニット24
0のビデオ信号処理回路244に出力される。
【0106】ビデオ信号処理回路244によってビデオ
信号に変換された蛍光診断画像データG′はモニタ27
0に入力され、モニタ270に蛍光診断画像12′とし
て表示される。上記一連の動作は、コントローラ250
によって制御される。
【0107】このように、第2の実施形態においては、
蛍光画像データK1,K2から得られる除算データD′
を補正係数H2により補正するようにしたため、モニタ
270に表示される蛍光診断画像12は、装置に含まれ
る光学系や検出系のばらつきの影響が除去されたものと
なる。したがって、生体観察部10の組織性状を正確に
反映した蛍光診断画像12をモニタ270に表示するこ
とができ、これにより正確な診断を行うことができる。
また、第1の実施形態と同様に、機種間のばらつきさら
には装置のシェーディングの影響を除去することができ
る。
【0108】なお、上記第1および第2の実施形態にお
いては、標準画像の各画素毎に補正係数H1,H2を算
出しているが、全画素位置における平均値を算出し、標
準画像の画素位置に拘わらず値が同一の補正係数H1,
H2を用いるようにしてもよい。この場合、装置のシェ
ーディングの影響を除去することはできないが、補正係
数H1,H2によって除算データD,D′を補正するこ
とにより、除算データD,D′から光学系や検出系のば
らつきおよび機種間のばらつきの影響を除去することが
できるものである。
【0109】また、上記第1および第2の実施形態にお
いては、標準光源100を備えているが、標準光源10
0を第1および第2の実施形態による蛍光内視鏡装置と
は別個に設けるようにしてもよい。
【0110】さらに、上記第1および第2の実施形態に
おいては、補正係数H1,H2を補正メモリ235,2
35′に記憶しているが、蛍光内視鏡装置とは別の場所
に記憶するようにしてもよい。例えば、画像処理部2と
ネットワーク接続されたデータサーバに、補正係数H
1,H2を保管しておき、生体観察部10の撮像時にデ
ータサーバにアクセスして補正係数H1,H2をダウン
ロードして、除算データD,D′の補正に用いるように
してもよい。
【0111】また、上記第1および第2の実施形態にお
いて、経時によりCCD撮像素子の感度が低下する場合
がある。このため、定期的に標準光源100から発せら
れる標準光Lsを撮像し、予め定められた値以上の画素
値を有する画像が得られるか否かを確認することによ
り、撮像ユニット220を構成するCCD撮像素子の感
度の低下の確認を行うことができる。
【0112】さらに、撮像した標準光Lsに基づく標準
画像をモニタ270に表示することにより、内視鏡挿入
部200の先端の汚れの程度を認識することができる。
【0113】また、上記第1および第2の実施形態にお
いては、通常画像を撮像しているが、通常画像を撮像す
ることなく、蛍光診断画像のみを表示するようにしても
よい。
【0114】また、上記第1および第2の実施形態にお
いては、得られた蛍光診断画像データG,G′をそのま
まモニタ270に蛍光診断画像12として表示している
が、蛍光診断画像データG,G′の値に色の情報を割り
当てて、蛍光診断画像12における色の違いにより生体
組織の病変状態を表すようにしてもよい。
【0115】さらに、第1の実施形態においては、蛍光
診断画像データGに色の情報を割り当てた色画像および
IR反射画像データFに輝度の情報を割り当てた輝度画
像を生成し、色画像および輝度画像を合成した合成画像
を蛍光診断画像12として生成してもよい。また、第2
の実施形態において、照明ユニット210に参照光L5
を発するGaAs系半導体レーザ217を設けて、参照
光L5の反射光L6を撮像してIR反射画像データを取
得するようにし、蛍光診断画像データG′に色の情報を
割り当てた色画像および反射IR画像データに輝度の情
報を割り当てた輝度画像を生成し、色画像および輝度画
像を合成した合成画像を蛍光診断画像12として生成し
てもよい。これにより、生体組織の形状も画像に反映さ
せた凹凸感のある蛍光診断画像12を表示することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による蛍光診断画像生
成装置を適用した蛍光内視鏡装置の概略構成図
【図2】ハロゲンランプから発せられる白色光の輝度ス
ペクトル分布を示す図
【図3】標準光の輝度スペクトル分布を示す図
【図4】補正された標準光の輝度スペクトル分布を示す
【図5】標準光の輝度分布を示す図
【図6】標準光の撮像状態を示す図
【図7】撮像された標準光に基づく画像の画素値の分布
を示す図
【図8】補正係数による補正を説明するための図
【図9】本発明の第2の実施形態による蛍光診断画像生
成装置を適用した蛍光内視鏡装置の概略構成図
【符号の説明】
2 画像処理部 10 生体観察部 L1 白色光 L2 励起光 L3 蛍光 L4,L6 反射光 L5 参照光 Ls 標準光 100 標準光源 200 内視鏡挿入部 201 ライトガイド 202 CCDケーブル 127,221,226 CCD撮像素子 210 照明ユニット 211 白色光源 214 GaN系半導体レーザ 217 GaAs系半導体レーザ 220,220′ 撮像ユニット 230,230′ 画像生成ユニット 240 画像処理ユニット 250 コントローラ 260,270 モニタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 23/26 G02B 23/26 D H04N 7/18 H04N 7/18 M Fターム(参考) 2G043 AA03 BA16 CA05 EA01 EA14 FA01 FA06 GA08 GB21 HA01 HA02 HA05 JA03 KA09 LA03 NA01 NA06 2H040 BA01 CA02 GA02 GA06 4C061 AA00 BB00 CC00 DD03 GG01 HH51 HH52 HH53 HH54 JJ11 5C054 AA01 AA07 CA04 CC07 CH02 EA01 EA05 FC03 HA12

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光の波長帯域の光を含む標準光を発
    することを特徴とする標準光源。
  2. 【請求項2】 前記標準光は、均一な輝度分布を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の標準光源。
  3. 【請求項3】 前記蛍光の波長帯域は、励起光を生体
    観察部に照射した際に、該生体観察部の正常組織から発
    せられる蛍光と略同一であることを特徴とする請求項1
    または2記載の標準光源。
  4. 【請求項4】 白色光を発するハロゲンランプと、該
    ハロゲンランプから発せられた白色光のうち、前記蛍光
    の波長帯域の光を透過させる帯域フィルタとを備えたこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の標
    準光源。
  5. 【請求項5】 蛍光の波長帯域の光および参照光の波
    長帯域の光を含む標準光を発することを特徴とする標準
    光源。
  6. 【請求項6】 前記標準光は、均一な輝度分布を有す
    ることを特徴とする請求項5記載の標準光源。
  7. 【請求項7】 前記蛍光の波長帯域は、励起光を生体
    観察部に照射した際に、該生体観察部の正常組織から発
    せられる蛍光と略同一であることを特徴とする請求項5
    または6記載の標準光源。
  8. 【請求項8】 白色光を発するハロゲンランプと、該
    ハロゲンランプから発せられた白色光のうち、前記蛍光
    の波長帯域の光および前記参照光の反射光の波長帯域の
    光を透過させる帯域フィルタとを備えたことを特徴とす
    る請求項5から7のいずれか1項記載の標準光源。
  9. 【請求項9】 励起光の照射により生体観察部から発
    せられた蛍光を撮像して波長帯域が異なる複数の蛍光画
    像を取得する撮像手段と、 該複数の蛍光画像間の光強度の比率を算出する比率算出
    手段とを備えた蛍光画像撮像装置において、前記比率を
    補正する補正係数を算出する補正係数算出方法であっ
    て、 請求項1から4のいずれか1項記載の標準光源から発せ
    られた標準光を前記撮像手段により撮像して波長帯域が
    異なる複数の標準画像を取得し、 該複数の標準画像間の光強度の比率を前記比率算出手段
    により算出し、 予め定められた基準値を前記比率によって除算すること
    により、前記補正係数を算出することを特徴とする補正
    係数算出方法。
  10. 【請求項10】 励起光の照射により生体観察部から
    発せられた蛍光を撮像して蛍光画像を取得する蛍光画像
    撮像手段と、 参照光の照射を受けた前記生体観察部によって反射され
    た前記参照光の反射光を撮像して反射画像を取得する反
    射画像撮像手段と、 前記蛍光画像および前記反射画像間の光強度の比率を算
    出する比率算出手段とを備えた蛍光画像撮像装置におい
    て、前記比率を補正する補正係数を算出する補正係数算
    出方法であって、 請求項5から8のいずれか1項記載の標準光源から発せ
    られた標準光を前記蛍光画像撮像手段および前記反射画
    像撮像手段により撮像して、前記蛍光の波長帯域の光に
    基づく蛍光標準画像および前記参照光の反射光の波長帯
    域の光に基づく反射光標準画像を取得し、 前記蛍光標準画像および前記反射光標準画像間の光強度
    の比率を前記比率算出手段により算出し、 予め定められた基準値を前記比率によって除算すること
    により、前記補正係数を算出することを特徴とする補正
    係数算出方法。
  11. 【請求項11】 励起光の照射により生体観察部から
    発せられた蛍光を撮像して波長帯域が異なる複数の蛍光
    画像を取得する撮像手段と、 該複数の蛍光画像間の光強度の比率を算出する比率算出
    手段とを備えた蛍光画像撮像装置において、前記比率を
    補正する補正係数を算出する補正係数算出装置であっ
    て、 請求項1から4のいずれか1項記載の標準光源から発せ
    られた標準光を前記撮像手段により撮像することにより
    取得された複数の標準画像について、前記比率算出手段
    により算出された該複数の標準画像間の光強度の比率に
    よって、予め定められた基準値を除算することにより、
    前記補正係数を算出する補正係数算出手段を備えたこと
    を特徴とする補正係数算出装置。
  12. 【請求項12】 励起光の照射により生体観察部から
    発せられた蛍光を撮像して蛍光画像を取得する蛍光画像
    撮像手段と、 参照光の照射を受けた前記生体観察部によって反射され
    た前記参照光の反射光を撮像して反射画像を取得する反
    射画像撮像手段と、 前記蛍光画像および前記反射画像間の光強度の比率を算
    出する比率算出手段とを備えた蛍光画像撮像装置におい
    て、前記比率を補正する補正係数を算出する補正係数算
    出装置であって、 請求項5から8のいずれか1項記載の標準光源から発せ
    られた標準光を撮像することにより取得された、前記蛍
    光の波長帯域の光に基づく蛍光標準画像および前記参照
    光の反射光の波長帯域の光に基づく反射光標準画像につ
    いて、前記比率算出手段により算出された前記蛍光標準
    画像および前記反射光標準画像間の光強度の比率によっ
    て、予め定められた基準値を除算することにより、前記
    補正係数を算出する補正係数算出手段を備えたことを特
    徴とする補正係数算出装置。
  13. 【請求項13】 励起光の照射により生体観察部から
    発せられた蛍光を撮像して波長帯域が異なる複数の蛍光
    画像を取得し、 該複数の蛍光画像間の光強度の比率を算出し、 請求項9記載の補正係数算出方法により算出された補正
    係数に基づいて、前記比率を補正して補正済み比率を算
    出し、 該補正済み比率に基づいて前記生体観察部の蛍光診断画
    像を生成することを特徴とする蛍光診断画像生成方法。
  14. 【請求項14】 励起光の照射により生体観察部から
    発せられた蛍光を撮像して蛍光画像を取得し、 参照光の照射を受けた前記生体観察部によって反射され
    た前記参照光の反射光を撮像して反射画像を取得し、 前記蛍光画像および前記反射画像間の光強度の比率を算
    出し、 請求項10記載の補正係数算出方法により算出された補
    正係数に基づいて、前記比率を補正して補正済み比率を
    算出し、 該補正済み比率に基づいて前記生体観察部の蛍光診断画
    像を生成することを特徴とする蛍光診断画像生成方法。
  15. 【請求項15】 励起光を生体観察部に照射する光照
    射手段と、 前記励起光の照射により前記生体観察部から発せられた
    蛍光を撮像して波長帯域が異なる複数の蛍光画像を取得
    する蛍光画像撮像手段と、 該複数の蛍光画像間の光強度の比率を算出する比率算出
    手段と、 請求項9記載の補正係数算出方法により算出された補正
    係数に基づいて、前記比率を補正して補正済み比率を算
    出する補正手段と、 該補正済み比率に基づいて前記生体観察部の蛍光診断画
    像を生成する画像生成手段とを備えたことを特徴とする
    蛍光診断画像生成装置。
  16. 【請求項16】 請求項11記載の補正係数算出装置
    をさらに備えたことを特徴とする請求項15記載の蛍光
    診断画像生成装置。
  17. 【請求項17】 請求項1から4のいずれか1項記載
    の標準光源をさらに備えたことを特徴とする請求項15
    または16記載の蛍光診断画像生成装置。
  18. 【請求項18】 前記光照射手段および前記蛍光画像
    撮像手段の一部または全部が、生体内部に挿入される内
    視鏡の形態であることを特徴とする請求項15から17
    のいずれか1項記載の蛍光診断画像生成装置。
  19. 【請求項19】 励起光および参照光を生体観察部に
    照射する光照射手段と、 前記励起光の照射により前記生体観察部から発せられた
    蛍光を撮像して蛍光画像を取得する蛍光画像撮像手段
    と、 前記参照光の照射を受けた前記生体観察部によって反射
    された前記参照光の反射光を撮像して反射画像を取得す
    る反射画像撮像手段と、 前記蛍光画像および前記反射画像間の光強度の比率を算
    出する比率算出手段と、 請求項10記載の補正係数算出方法により算出された補
    正係数に基づいて、前記比率を補正して補正済み比率を
    算出する補正手段と、 該補正済み比率に基づいて前記生体観察部の蛍光診断画
    像を生成する画像生成手段とを備えたことを特徴とする
    蛍光診断画像生成装置。
  20. 【請求項20】 請求項12記載の補正係数算出装置
    をさらに備えたことを特徴とする請求項19記載の蛍光
    診断画像生成装置。
  21. 【請求項21】 請求項5から8のいずれか1項記載
    の標準光源をさらに備えたことを特徴とする請求項19
    または20記載の蛍光診断画像生成装置。
  22. 【請求項22】 前記光照射手段、前記蛍光画像撮像
    手段および前記反射画像撮像手段の一部または全部が、
    生体内部に挿入される内視鏡の形態であることを特徴と
    する請求項19から21のいずれか1項記載の蛍光診断
    画像生成装置。
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