JP2003111515A - 花きのわい化仕立て栽培法 - Google Patents

花きのわい化仕立て栽培法

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JP2003111515A JP2001307942A JP2001307942A JP2003111515A JP 2003111515 A JP2003111515 A JP 2003111515A JP 2001307942 A JP2001307942 A JP 2001307942A JP 2001307942 A JP2001307942 A JP 2001307942A JP 2003111515 A JP2003111515 A JP 2003111515A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】花きのわい化仕立て栽培法に関し、長年の経験
や技能に左右されず、しかもわい化剤を使用せずに、か
つ短期間に出荷可能とする。 【解決手段】開花処理した親株の樹勢が良く、繊維が張
っておらず、枝先を手で切るとポキッと折れる状態にお
いて採穂し、出蕾状態で直接仕上げポットに挿し穂す
る。この際、単一の仕上げポットに、予め想定した商品
ボリュームに合わせた本数を挿し穂する。このように、
親株の樹勢が良い状態で採穂するので、わい化剤などの
薬品を使用せずに、わい化仕立てができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、花きのわい化仕立て栽
培法に関する。さらに詳しくは、摘心およびわい化剤を
用いない、新規なミニポットわい化仕立ての花き栽培技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、従来の花き、例えば菊のわい化
栽培法を工程順に例示する図である。まず、(1)のよ
うに親株を育ててから、(2)のように採穂して、
(3)のように砂地などの挿し芽床1に挿し芽する。
【0003】次いで、15日程度経過して発根してか
ら、(4)のように仕上げポット2に植えなおす。そし
て、10日程度経過して新芽が伸び出したら、(5)の
ように摘心して側枝を出させる。そして4〜5日目に、
(6)のように第1回目のわい化剤散布を行う。次い
で、約20日後に、(7)のように第2回目のわい化剤
散布を行う。さらに、約20日経って出蕾した頃に、
(8)のように、必要に応じて第3回目のわい化剤散布
を行う。そして、最終的に樹整を整え、開花コントロー
ルして、(9)のように商品として仕上げる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、これまで
のわい化仕立ては、摘心とわい化剤散布を行ない、開花
処理した後、出荷を行っていた。ところが、この方法で
は、ポット上げ後に開花コントロールを行うため、摘心
とわい化剤を繰り返し使用して、目的とする商品ボリュ
ームに合わせた仕立てを行う必要がある。
【0005】したがって、菊などの花きのわい化仕立て
は、長年の経験と技能に左右されるという問題があっ
た。
【0006】ホルモン剤を用いて強制的にわい化するた
め、下葉が大きくなるなど、樹勢が不自然で全体的にア
ンバランスな製品となり、十分な商品価値が得られな
い。
【0007】また、採穂・挿し芽、仕上げポットへの植
えなおし、摘心、数回のわい化剤散布といったように、
作業工程が多く、負担が大きい。
【0008】しかも、図1(3)の挿し芽から出荷まの
で日数が90〜100日もかかり、生産性が悪い。
【0009】さらに、従来の方法では、環境ホルモンの
誘発が懸念されるわい化剤を使用する事が不可欠である
が、現在の地球環境に配慮した農業の方向性に逆行して
いる。
【0010】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、長年の経験や技能に左右されず、しかもわい化
剤を使用せずに、かつバランスの良い自然な製品を短期
間に出荷可能とすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次
のような手段によって解決される。請求項1は、開花処
理した親株の樹勢が良く、繊維が張っておらず、枝先を
手で切るとポキッと折れる状態において採穂し、出蕾状
態で直接仕上げポットに挿し穂することを特徴とする花
きのわい化仕立て栽培法である。
【0012】このように、開花処理した親株の樹勢が良
く、繊維が張っておらず、枝先を手で切るとポキッと折
れる状態において採穂し、出蕾状態で直接仕上げポット
に挿し穂する方法によると、親株の状態で開花処理し
て、出蕾の状態で採穂し、仕上げポットに挿し穂するた
め、発根から開花と、短期間で出荷でき、生産性が良
い。しかも、親株の樹勢の状態を見極めること以外は、
特別の技能を必要とせず、素人でも容易に栽培できる。
また、従来のわい化処理法のような多数の工程が必要な
く、作業の負担が軽い。
【0013】請求項2は、単一の仕上げポットに、予め
想定した商品ボリュームに合わせた本数を挿し穂するこ
とを特徴とする請求項1に記載の花きのわい化仕立て栽
培法である。
【0014】このように、単一の仕上げポットに、予め
想定した商品ボリュームに合わせた本数を、出蕾の状態
で直接挿し穂するため、熟練者でなくても、摘心無しで
短期間に好みのボリューム感を出して出荷できる。
【0015】請求項3は、わい化処理のためのわい化剤
などの薬品を使用しないことを特徴とする請求項1また
は請求項2に記載の花きのわい化仕立て栽培法である。
【0016】前記のように、出蕾の状態で採穂して、仕
上げポットに挿し穂するため、花芽分化を起こしてから
挿し穂することになり、草丈が伸びない。したがって、
請求項3のように、わい化のためのホルモン剤で処理し
なくても、ミニ化が可能となる。
【0017】ホルモン剤わい化処理は、強制的に行なう
ため、下葉が大きくなるなど、樹勢が自然でないが、本
発明の手法だと、全体的にバランスの取れた自然なミニ
化が可能である。しかも、地球環境に悪影響を及ぼすわ
い化剤などの化学薬品を使用しないで済む。
【0018】請求項4は、請求項1、請求項2または請
求項3に記載の親株を、化学肥料を使用しないで、有機
栽培で育成することを特徴とする花きのわい化仕立て栽
培法である。
【0019】親株を化学肥料で育成すると、出蕾時には
枝先まで繊維が張る可能性が高くなるので、挿し穂して
も発根が揃い辛く、確実に根づかせるのが難しい。とこ
ろが、請求項4のように、有機栽培で親株を育成する
と、樹勢のある母樹を作ることが容易であり、化学肥料
栽培と比べて、繊維が張らず柔らかく、しかも日持ちの
長い親株を容易に実現できる。その結果、出蕾状態で直
接仕上げポットに挿し穂しても、簡単に萎れたりせず、
確実に根づかせることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に本発明による花きのわい化仕
立て栽培法が実際上どのように具体化されるか実施形態
を説明する。図2は本発明による花きのわい化仕立て栽
培法を菊を例にして工程順に示す図である。
【0021】まず、採穂畑で、(1)のように親株を育
成する。そして、(2)のように親株の状態で開花コン
トロールして開花処理し、出蕾させる。このように、開
花処理から約20〜40日経過すると、米粒大の蕾3が
出て来るので、この時点で(3)のように採穂する。そ
して、このような出蕾状態のままで、直接仕上げポット
2に挿し穂する。
【0022】従来の常識では、花芽分化が起こって蕾が
付きはじめると、植物は花を付けることにエネルギーを
費やし、生長を止めるので、花芽以外の細胞が不活性化
し老化する。そのため、挿木の出来る植物でも、蕾状態
での挿木は発根が揃わない。
【0023】そのため、出蕾状態で採穂して挿し穂する
ことは従来の常識では考えられなかった。しかしなが
ら、本発明らは、出蕾状態であっても、ある短期間では
あるが、良好な挿し穂が可能な時機があることを究明し
た。
【0024】すなわち、蕾状態の草花でも、樹勢が良
く、繊維の張っていない時機であれば、枝先を手で切る
とポキッと折れる。この時機に、採穂して、挿し穂する
と、発根が揃い、良好に根づく。また、同じ親株であっ
ても、細胞が不活性化して、繊維が張っているために、
ポキッと折れない箇所もあるので、このような部分を採
穂しても発根が揃わない。したがって、発根が揃うかど
うかの分岐点を見極めることが必要である。
【0025】実施例の菊の場合だと、花芽分化が起こっ
て約20日以上経つと幹が硬くなり、繊維が出て来て切
り辛くなる。このような状態では、挿し穂をしても発根
が揃わない。しかしながら、ほぼ20日までだと、出蕾
状態であっても、繊維が出ず、したがって良好に挿し穂
でき、発根が揃う。
【0026】結局、若くて樹勢のある母樹でないと、枝
先まで繊維が張り易く、採穂し難い。そのため、樹勢の
ある母樹を作ることが不可欠となる。しかしながら、化
学肥料で育った株は硬化が起こり易く、樹勢のある母樹
はなかなか安定的に作り難い。
【0027】ところが、有機栽培(EM農法)だと、繊
維が張り難く柔らかい、樹勢のある親株を作ることが容
易である。その結果、日持ちも長いので、挿し穂しても
萎れたりせず、確実に根づき、発根が揃いやすい。した
がって、有機栽培が必要である。
【0028】また、古い親株は老化が起き易いので、親
株を更新し、樹勢のある新たな親株を育てることが必要
である。
【0029】前記(2)のような出蕾状態の枝を挿し穂
するときに、(4)のように、蕾の状態で、予め想定し
た商品ボリュームに応じた本数を、直接仕上げポットに
挿し穂する。したがって、従来のような摘心処理は不必
要であり、素人でも容易に人工的に好みの商品ボリュー
ムを出せる。
【0030】さらに、25〜42日経過すると、(5)
のように、わい化状態と同様のミニポットの開花商品が
出来上がる。(2)の開花処理の開始から計算すると、
62〜65日で出荷できることになる。
【0031】このように、開花処理し、花芽分化を起こ
してから、採穂して挿し穂するため、その後、開花して
商品となるまでの間に草丈が伸びない。それでいて、発
根が揃い、良好に根づくことができる。したがって、従
来のようにわい化剤を散布して強制的にわい化処理した
のと比べ、バランスの取れた、より自然なポット仕上げ
ができ、商品価値が高くなる。
【0032】以上のようにして、菊などのわい化仕立て
栽培手法を確立できた。この方法を採用することによ
り、従来の栽培方法に比べると、開花に至るまでの栽培
期間を約35%短縮できた。品種によっては50%まで
短縮可能である。
【0033】また、各処理や管理などが、長年の経験と
技能に左右されることはなく、素人でも容易に、顧客の
ニーズに合わせた柔軟な商品化を実現できる。さらに、
この方法は、わい化剤などの薬品を使用しないので、地
球環境を考慮した園芸を実現できる。このように、化学
物質を使用しない栽培方法であるため、JAS規格にも
準拠することが可能となる。
【0034】本発明の栽培方法によると、2寸ポット、
2.5寸ポットサイズの超ミニ化も可能になった。さら
に、採穂畑での親株の育成に際して、短日で花芽分化す
る性質を利用し、電照またはシェードを採用すると、よ
り良い効果をあげられる。
【0035】
【発明の効果】請求項1のように、開花処理した親株の
樹勢が良く、繊維が張っておらず、枝先を手で切るとポ
キッと折れる状態において採穂し、出蕾状態で直接仕上
げポットに挿し穂する方法によると、親株の状態で開花
処理して、出蕾の状態で採穂し、仕上げポットに挿し穂
するため、発根から開花と、短期間で出荷でき、生産性
が良い。
【0036】しかも、親株の樹勢の状態を見極めること
以外は、特別の技能を必要とせず、素人でも容易に栽培
できる。また、従来のわい化処理法のような多数の工程
が必要なく、作業の負担が軽い。
【0037】請求項2のように、単一の仕上げポット
に、予め想定した商品ボリュームに合わせた本数を、出
蕾の状態で直接挿し穂するため、熟練者でなくても、摘
心無しで短期間に、好みのボリューム感を出して出荷で
きる。
【0038】請求項1のように、出蕾の状態で採穂し
て、仕上げポットに挿し穂するため、花芽分化を起こし
てから挿し穂することになり、草丈が伸びない。したが
って、請求項3のように、わい化のためのホルモン剤で
処理しなくても、ミニ化が可能となる。
【0039】ホルモン剤わい化処理は、強制的に行なう
ため、下葉が大きくなるなど、樹勢が自然でないが、本
発明の手法だと、全体的にバランスの取れた自然なミニ
化が可能である。しかも、地球環境に悪影響を及ぼすわ
い化剤などの化学薬品を使用しないで済む。
【0040】親株を化学肥料で育成すると、出蕾時には
枝先まで繊維が張る可能性が高くなるので、挿し穂して
も発根が揃い辛く、確実に根づかせるのが難しい。とこ
ろが、請求項4のように、有機栽培で親株を育成する
と、樹勢のある母樹を作ることが容易であり、化学肥料
栽培と比べて、繊維が張らず柔らかく、しかも日持ちの
長い親株を容易に実現できる。その結果、出蕾状態で直
接仕上げポットに挿し穂しても、簡単に萎れたりせず、
確実に根づかせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の花き、例えば菊のわい化栽培法を工程
順に例示する図である。
【図2】 本発明による花きのわい化仕立て栽培法を工
程順に例示する図である。
【符号の説明】
1 挿し芽床 2 仕上げポット 3 蕾 4 花
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月29日(2001.10.
29)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 花きのわい化仕立て栽培法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、花きのわい化仕立て栽
培法に関する。さらに詳しくは、摘心およびわい化剤を
用いない、新規なミニポットわい化仕立ての花き栽培技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、従来の花き、例えば菊のわい化
栽培法を工程順に例示する図である。まず、(1)のよ
うに親株を育ててから、(2)のように採穂して、
(3)のように砂地などの挿し芽床1に挿し芽する。
【0003】次いで、15日程度経過して発根してか
ら、(4)のように仕上げポット2に植えなおす。そし
て、10日程度経過して新芽が伸び出したら、(5)の
ように摘心して側枝を出させる。そして4〜5日目に、
(6)のように第1回目のわい化剤散布を行う。次い
で、約20日後に、(7)のように第2回目のわい化剤
散布を行う。さらに、約20日経って出蕾した頃に、
(8)のように、必要に応じて第3回目のわい化剤散布
を行う。そして、最終的に樹整を整え、開花コントロー
ルして、(9)のように商品として仕上げる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、これまで
のわい化仕立ては、摘心とわい化剤散布を行ない、開花
処理した後、出荷を行っていた。ところが、この方法で
は、ポット上げ後に開花コントロールを行うため、摘心
とわい化剤を繰り返し使用して、目的とする商品ボリュ
ームに合わせた仕立てを行う必要がある。
【0005】したがって、菊などの花きのわい化仕立て
は、長年の経験と技能に左右されるという問題があっ
た。
【0006】ホルモン剤を用いて強制的にわい化するた
め、下葉が大きくなるなど、樹勢が不自然で全体的にア
ンバランスな製品となり、十分な商品価値が得られな
い。
【0007】また、採穂・挿し芽、仕上げポットへの植
えなおし、摘心、数回のわい化剤散布といったように、
作業工程が多く、負担が大きい。
【0008】しかも、図1(3)の挿し芽から出荷まの
で日数が90〜100日もかかり、生産性が悪い。
【0009】さらに、従来の方法では、環境ホルモンの
誘発が懸念されるわい化剤を使用する事が不可欠である
が、現在の地球環境に配慮した農業の方向性に逆行して
いる。
【0010】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、長年の経験や技能に左右されず、しかもわい化
剤を使用せずに、かつバランスの良い自然な製品を短期
間に出荷可能とすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次
のような手段によって解決される。請求項1は、開花処
理した親株の樹勢が良く、繊維が張っておらず、枝先を
手で切るとポキッと折れる状態において採穂し、出蕾状
態で直接仕上げポットに挿し穂することを特徴とする花
きのわい化仕立て栽培法である。
【0012】このように、開花処理した親株の樹勢が良
く、繊維が張っておらず、枝先を手で切るとポキッと折
れる状態において採穂し、出蕾状態で直接仕上げポット
に挿し穂する方法によると、親株の状態で開花処理し
て、出蕾の状態で採穂し、仕上げポットに挿し穂するた
め、発根から開花と、短期間で出荷でき、生産性が良
い。しかも、親株の樹勢の状態を見極めること以外は、
特別の技能を必要とせず、素人でも容易に栽培できる。
また、従来のわい化処理法のような多数の工程が必要な
く、作業の負担が軽い。
【0013】請求項2は、単一の仕上げポットに、予め
想定した商品ボリュームに合わせた本数を挿し穂するこ
とを特徴とする請求項1に記載の花きのわい化仕立て栽
培法である。
【0014】このように、単一の仕上げポットに、予め
想定した商品ボリュームに合わせた本数を、出蕾の状態
で直接挿し穂するため、熟練者でなくても、摘心無しで
短期間に好みのボリューム感を出して出荷できる。
【0015】請求項3は、わい化処理のためのわい化剤
などの薬品を使用しないことを特徴とする請求項1また
は請求項2に記載の花きのわい化仕立て栽培法である。
【0016】前記のように、出蕾の状態で採穂して、仕
上げポットに挿し穂するため、花芽分化を起こしてから
挿し穂することになり、草丈が伸びない。したがって、
請求項3のように、わい化のためのホルモン剤で処理し
なくても、ミニ化が可能となる。
【0017】ホルモン剤わい化処理は、強制的に行なう
ため、下葉が大きくなるなど、樹勢が自然でないが、本
発明の手法だと、全体的にバランスの取れた自然なミニ
化が可能である。しかも、地球環境に悪影響を及ぼすわ
い化剤などの化学薬品を使用しないで済む。
【0018】請求項4は、請求項1、請求項2または請
求項3に記載の親株を、化学肥料を使用しないで、有機
栽培で育成することを特徴とする花きのわい化仕立て栽
培法である。
【0019】親株を化学肥料で育成すると、出蕾時には
枝先まで繊維が張る可能性が高くなるので、挿し穂して
も発根が揃い辛く、確実に根づかせるのが難しい。とこ
ろが、請求項4のように、有機栽培で親株を育成する
と、樹勢のある母樹を作ることが容易であり、化学肥料
栽培と比べて、繊維が張らず柔らかく、しかも日持ちの
長い親株を容易に実現できる。その結果、出蕾状態で直
接仕上げポットに挿し穂しても、簡単に萎れたりせず、
確実に根づかせることができる。
【0020】請求項5は、有機栽培で育成し、しかも開
花処理した親株の樹勢が良い状態において採穂し、出蕾
状態で直接仕上げポットに挿し穂してなることを特徴と
するわい化仕立ての花きである。
【0021】このように、有機栽培で育成し、しかも開
花処理した親株の樹勢が良い状態において採穂し、出蕾
状態で直接仕上げポットに挿し穂してなるわい化仕立て
の花きは、特別な技能を必要とせず、素人でも容易に栽
培できるほか、熟練者でなくても、摘心無しで短期間
に、好みのボリューム感を出して出荷でき、しかも下葉
が大きくなるなどの不自然さが無く、全体的にバランス
の取れた自然なミニ化が可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】次に本発明による花きのわい化仕
立て栽培法が実際上どのように具体化されるか実施形態
を説明する。図2は本発明による花きのわい化仕立て栽
培法を菊を例にして工程順に示す図である。
【0023】まず、採穂畑で、(1)のように親株を育
成する。そして、(2)のように親株の状態で開花コン
トロールして開花処理し、出蕾させる。このように、開
花処理から約20〜40日経過すると、米粒大の蕾3が
出て来るので、この時点で(3)のように採穂する。そ
して、このような出蕾状態のままで、直接仕上げポット
2に挿し穂する。
【0024】従来の常識では、花芽分化が起こって蕾が
付きはじめると、植物は花を付けることにエネルギーを
費やし、生長を止めるので、花芽以外の細胞が不活性化
し老化する。そのため、挿木の出来る植物でも、蕾状態
での挿木は発根が揃わない。
【0025】そのため、出蕾状態で採穂して挿し穂する
ことは従来の常識では考えられなかった。しかしなが
ら、本発明らは、出蕾状態であっても、ある短期間では
あるが、良好な挿し穂が可能な時機があることを究明し
た。
【0026】すなわち、蕾状態の草花でも、樹勢が良
く、繊維の張っていない時機であれば、枝先を手で切る
とポキッと折れる。この時機に、採穂して、挿し穂する
と、発根が揃い、良好に根づく。また、同じ親株であっ
ても、細胞が不活性化して、繊維が張っているために、
ポキッと折れない箇所もあるので、このような部分を採
穂しても発根が揃わない。したがって、発根が揃うかど
うかの分岐点を見極めることが必要である。
【0027】実施例の菊の場合だと、花芽分化が起こっ
て約20日以上経つと幹が硬くなり、繊維が出て来て切
り辛くなる。このような状態では、挿し穂をしても発根
が揃わない。しかしながら、ほぼ20日までだと、出蕾
状態であっても、繊維が出ず、したがって良好に挿し穂
でき、発根が揃う。
【0028】結局、若くて樹勢のある母樹でないと、枝
先まで繊維が張り易く、採穂し難い。そのため、樹勢の
ある母樹を作ることが不可欠となる。しかしながら、化
学肥料で育った株は硬化が起こり易く、樹勢のある母樹
はなかなか安定的に作り難い。
【0029】ところが、有機栽培(EM農法)だと、繊
維が張り難く柔らかい、樹勢のある親株を作ることが容
易である。その結果、日持ちも長いので、挿し穂しても
萎れたりせず、確実に根づき、発根が揃いやすい。した
がって、有機栽培が必要である。
【0030】また、古い親株は老化が起き易いので、親
株を更新し、樹勢のある新たな親株を育てることが必要
である。
【0031】前記(2)のような出蕾状態の枝を挿し穂
するときに、(4)のように、蕾の状態で、予め想定し
た商品ボリュームに応じた本数を、直接仕上げポットに
挿し穂する。したがって、従来のような摘心処理は不必
要であり、素人でも容易に人工的に好みの商品ボリュー
ムを出せる。
【0032】さらに、25〜42日経過すると、(5)
のように、わい化状態と同様のミニポットの開花商品が
出来上がる。(2)の開花処理の開始から計算すると、
62〜65日で出荷できることになる。
【0033】このように、開花処理し、花芽分化を起こ
してから、採穂して挿し穂するため、その後、開花して
商品となるまでの間に草丈が伸びない。それでいて、発
根が揃い、良好に根づくことができる。したがって、従
来のようにわい化剤を散布して強制的にわい化処理した
のと比べ、バランスの取れた、より自然なポット仕上げ
ができ、商品価値が高くなる。
【0034】以上のようにして、菊などのわい化仕立て
栽培手法を確立できた。この方法を採用することによ
り、従来の栽培方法に比べると、開花に至るまでの栽培
期間を約35%短縮できた。品種によっては50%まで
短縮可能である。
【0035】また、各処理や管理などが、長年の経験と
技能に左右されることはなく、素人でも容易に、顧客の
ニーズに合わせた柔軟な商品化を実現できる。さらに、
この方法は、わい化剤などの薬品を使用しないので、地
球環境を考慮した園芸を実現できる。このように、化学
物質を使用しない栽培方法であるため、JAS規格にも
準拠することが可能となる。
【0036】本発明の栽培方法によると、2寸ポット、
2.5寸ポットサイズの超ミニ化も可能になった。さら
に、採穂畑での親株の育成に際して、短日で花芽分化す
る性質を利用し、電照またはシェードを採用すると、よ
り良い効果をあげられる。
【0037】
【発明の効果】請求項1のように、開花処理した親株の
樹勢が良く、繊維が張っておらず、枝先を手で切るとポ
キッと折れる状態において採穂し、出蕾状態で直接仕上
げポットに挿し穂する方法によると、親株の状態で開花
処理して、出蕾の状態で採穂し、仕上げポットに挿し穂
するため、発根から開花と、短期間で出荷でき、生産性
が良い。
【0038】しかも、親株の樹勢の状態を見極めること
以外は、特別の技能を必要とせず、素人でも容易に栽培
できる。また、従来のわい化処理法のような多数の工程
が必要なく、作業の負担が軽い。
【0039】請求項2のように、単一の仕上げポット
に、予め想定した商品ボリュームに合わせた本数を、出
蕾の状態で直接挿し穂するため、熟練者でなくても、摘
心無しで短期間に、好みのボリューム感を出して出荷で
きる。
【0040】請求項1のように、出蕾の状態で採穂し
て、仕上げポットに挿し穂するため、花芽分化を起こし
てから挿し穂することになり、草丈が伸びない。したが
って、請求項3のように、わい化のためのホルモン剤で
処理しなくても、ミニ化が可能となる。
【0041】ホルモン剤わい化処理は、強制的に行なう
ため、下葉が大きくなるなど、樹勢が自然でないが、本
発明の手法だと、全体的にバランスの取れた自然なミニ
化が可能である。しかも、地球環境に悪影響を及ぼすわ
い化剤などの化学薬品を使用しないで済む。
【0042】親株を化学肥料で育成すると、出蕾時には
枝先まで繊維が張る可能性が高くなるので、挿し穂して
も発根が揃い辛く、確実に根づかせるのが難しい。とこ
ろが、請求項4のように、有機栽培で親株を育成する
と、樹勢のある母樹を作ることが容易であり、化学肥料
栽培と比べて、繊維が張らず柔らかく、しかも日持ちの
長い親株を容易に実現できる。その結果、出蕾状態で直
接仕上げポットに挿し穂しても、簡単に萎れたりせず、
確実に根づかせることができる。
【0043】請求項5のように、有機栽培で育成し、し
かも開花処理した親株の樹勢が良い状態において採穂
し、出蕾状態で直接仕上げポットに挿し穂してなるわい
化仕立ての花きは、特別な技能を必要とせず、素人でも
容易に栽培できるほか、熟練者でなくても、摘心無しで
短期間に、好みのボリューム感を出して出荷でき、しか
も下葉が大きくなるなどの不自然さが無く、全体的にバ
ランスの取れた自然なミニ化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の花き、例えば菊のわい化栽培法を工程
順に例示する図である。
【図2】 本発明による花きのわい化仕立て栽培法を工
程順に例示する図である。
【符号の説明】 1 挿し芽床 2 仕上げポット 3 蕾 4 花

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開花処理した親株の樹勢が良く、繊維が
    張っておらず、枝先を手で切るとポキッと折れる状態に
    おいて採穂し、出蕾状態で直接仕上げポットに挿し穂す
    ることを特徴とする花きのわい化仕立て栽培法。
  2. 【請求項2】 単一の仕上げポットに、予め想定した商
    品ボリュームに合わせた本数を挿し穂することを特徴と
    する請求項1に記載の花きのわい化仕立て栽培法。
  3. 【請求項3】 わい化処理のためのわい化剤などの薬品
    を使用しないことを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の花きのわい化仕立て栽培法。
  4. 【請求項4】 前記の親株を、化学肥料を使用しない
    で、有機栽培で育成することを特徴とする請求項1、請
    求項2または請求項3に記載の花きのわい化仕立て栽培
    法。
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