JP2003110834A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、画像処理プログラムを記録した記録媒体および写真処理装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、画像処理プログラムを記録した記録媒体および写真処理装置

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JP2003110834A
JP2003110834A JP2001297836A JP2001297836A JP2003110834A JP 2003110834 A JP2003110834 A JP 2003110834A JP 2001297836 A JP2001297836 A JP 2001297836A JP 2001297836 A JP2001297836 A JP 2001297836A JP 2003110834 A JP2003110834 A JP 2003110834A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウィズ・ボーダータイプの画像を、当該画像
作成専用のブロックを設けることなく作成する。装置の
構成を簡素化して装置の価格を低減する。 【解決手段】 補正部5は、入力画像データを用いて単
色画像に対応する第1画像データを生成する第1の補正
を行うと共に、上記入力画像データを用いて、プリント
に適した画像を表現できるような画像データであって、
画像サイズが上記第1画像データよりも小さい第2画像
データを生成する第2の補正を行う。出力用画像メモリ
7は、上記第1画像データに上記第2画像データを上書
きした状態で、上記第1画像データおよび上記第2画像
データを記憶する。このように、第1画像データの作成
と第2画像データの作成とを同じ補正部5にて行うた
め、第1画像データの作成専用のブロックは不要とな
る。また、出力用画像メモリ7は、従来から用いられて
いるものであり、新たに追加されたものではない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばネガフィル
ムのような写真フィルムを読み取って得られる画像デー
タを利用して縁有りの画像、すなわち、ウィズ・ボーダ
ータイプの画像を作成する画像処理装置、画像処理方
法、画像処理プログラム、画像処理プログラムを記録し
た記録媒体、および、上記画像処理装置にて作成したウ
ィズ・ボーダータイプの画像を印画紙に焼き付ける写真
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、写真処理の分野においては、
デジタル露光による画像の焼き付けが盛んに行われてい
るが、ウィズ・ボーダータイプの画像を印画紙に焼き付
けることが可能な写真処理装置としては、例えば図4お
よび図5に示す構成が知られている。
【0003】図4の写真処理装置は、スキャナ51と、
画像処理部52と、露光部53とで構成されている。写
真フィルムの画像をスキャナ51にて読み取ると、読み
取って得られる画像データは、画像処理部52の取り込
み画像メモリ54に一旦格納された後、補正部55に送
られる。補正部55では、補正パラメータ設定部56に
よって設定入力された補正パラメータに基づいて、プリ
ントに適した画像を得るための補正処理が行われる。こ
の補正処理としては、例えば、色補正、濃度補正、ガン
マ補正、プリントする印画紙のサイズに画像を合わせる
ための拡大/縮小などの処理があり、上記の補正パラメ
ータでそれらの補正処理の程度が適宜設定される。補正
部55にて補正された画像データ(以下、補正データと
記載する)は合成部57に送られる。
【0004】また、画像処理部52のWB用画像メモリ
58には、様々なサイズの白縁画像の画像データ(以
下、白縁データと記載する)が予め格納されている。こ
のWB用画像メモリ58から白縁データが合成部57に
送られると、合成部57では、補正部55からの補正デ
ータと、WB用画像メモリ58からの白縁データとが合
成され、合成後の画像データ(以下、合成データと記載
する)が出力用メモリ59に格納される。
【0005】そして、出力用メモリ59から合成データ
が露光部53に送られると、露光部53では、上記合成
データに基づいて、露光部53の光変調素子における各
画素が駆動され、各画素を介して得られる光を印画紙に
照射することにより、上記合成データに応じた画像、す
なわち、ウィズ・ボーダータイプの画像が印画紙に焼き
付けられる。
【0006】一方、図5の写真処理装置は、スキャナ5
1と、画像処理部52’と、露光部53とで構成されて
おり、画像処理部52’だけが図4の写真処理装置とは
異なるものとなっている。画像処理部52’は、画像処
理部52において、合成部57およびWB用画像メモリ
58の代わりに、クリア処理部60を備えた構成となっ
ている。
【0007】このクリア処理部60は、出力用画像メモ
リ59の記憶内容をクリアするためのブロックであり、
出力用画像メモリ59にアクセスして、記憶されている
データを白に対応するデータに書き換える働きをする。
【0008】画像処理部52’では、補正部55までの
処理については、画像処理部52と同様であり、補正部
55からの補正データは直接、出力用メモリ59に送ら
れることになる。しかし、その前に、クリア処理部60
により、出力用画像メモリ59を白くクリアしておく処
理が行われる。
【0009】補正部55において、印画紙のサイズより
も若干画像が小さくなるように上記補正データに対して
縮小処理を施しておけば、上記補正データを出力用メモ
リ59に送り、出力用メモリ59の白くクリアされたメ
モリ上に上記補正データを上書きすることで、出力用メ
モリ59にて合成データが得られることになる。
【0010】そして、図4の写真処理装置と同様に、出
力用メモリ59から合成データを露光部53に送れば、
露光部53にて上記合成データに基づく印画紙の露光が
行われ、ウィズ・ボーダータイプの画像が印画紙に焼き
付けられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図4および
図5の構成では、画像処理部52・52’において、ウ
ィズ・ボーダータイプの画像を作成するために、上記画
像作成専用のブロック(合成部57およびWB用画像メ
モリ58、または、クリア処理部60)が必要となる。
このため、画像処理部52・52’の構成が複雑化し、
装置の価格も上昇するという問題が生ずる。
【0012】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、ウィズ・ボーダータイプ
の画像の作成専用のブロックを設けることなく、既存の
構成でそのような画像を作成でき、これによって装置の
構成を簡素化して装置の価格を低減できる画像処置装置
と、画像処理方法と、画像処理プログラムと、画像処理
プログラムを記録した記録媒体と、上記画像処理装置を
備えた写真処理装置とを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る画
像処理装置は、上記の課題を解決するために、入力画像
データに対して補正処理を行う補正部と、上記補正部に
て補正された画像データを記憶する記憶部とを備えた画
像処理装置であって、上記補正部は、上記入力画像デー
タを用いて単色画像に対応する第1画像データを生成す
る第1の補正を行うと共に、上記入力画像データを用い
て、プリントに適した画像を表現できるような画像デー
タであって、画像サイズが上記第1画像データよりも小
さい第2画像データを生成する第2の補正を行い、上記
記憶部は、上記第1画像データに上記第2画像データを
上書きした状態で、上記第1画像データおよび上記第2
画像データを記憶することを特徴としている。
【0014】上記の構成によれば、補正部にて、入力画
像データ(例えばBGRの個々の画像データ)に対して
第1の補正と第2の補正とが行われる。そして、上記第
1の補正によって、単色画像に対応する第1画像データ
が得られる一方、上記第2の補正によって、プリントに
適した画像を表現できるような第2画像データが得られ
る。
【0015】なお、上記第2の補正とは、プリントに適
した画像を表現するために従来から一般的に行われてい
る通常の補正(色補正、濃度補正、ガンマ補正など)を
考えることができる。
【0016】ここで、上記第2画像データは、画像サイ
ズが第1画像データよりも小さいものとなっており、記
憶部が、上記第1画像データに上記第2画像データを上
書きした状態で、上記第1画像データおよび上記第2画
像データを記憶するので、上記第1画像データと上記第
2画像データとが重ならない部分はそのまま単色画像に
対応する第1画像データとなり、上記両画像データが重
なっている部分は第2画像データとなる。したがって、
上記記憶部では、最終的に、白縁付きの画像であるウィ
ズ・ボーダータイプの画像の画像データが得られること
になる。
【0017】このようなウィズ・ボーダータイプの画像
データを得るにあたり、上記構成では、第1画像データ
の作成と第2画像データの作成とを同じ補正部にて行っ
ているため、第1画像データの作成専用のブロックは勿
論不要である。また、記憶部については、通常の補正を
行った後の画像データを記憶するものとして従来から用
いられているものである。
【0018】したがって、通常の補正を行う処理ライン
(補正部および記憶部)でウィズ・ボーダータイプの画
像データを得ることができ、従来のように、ウィズ・ボ
ーダータイプの画像データを得るための専用のブロック
(例えば白縁データを記憶するブロック、上記ブロック
から白縁データを読み出して元の画像データと合成する
ブロック、記憶部をクリアするブロック)を必要としな
い。このように、既存の構成を有効利用してウィズ・ボ
ーダータイプの画像を得ることができるので、従来のよ
うに新規な構成を別途追加しなくても済む分、装置の構
成を簡素化することができ、装置の価格低減を図ること
ができる。
【0019】請求項2の発明に係る画像処理装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1の構成において、
上記入力画像データの補正に用いる補正パラメータを設
定する補正パラメータ設定部をさらに備え、上記補正パ
ラメータ設定部は、上記第1の補正と上記第2の補正と
で異なる補正パラメータを設定し、上記補正部は、個々
の補正パラメータに基づいて上記第1の補正および上記
第2の補正を行うことを特徴としている。
【0020】上記の構成によれば、補正パラメータ設定
部が第1の補正および第2の補正に用いる補正パラメー
タを個々に設定すると、補正部は第1の補正用の補正パ
ラメータを入力画像データに例えば加算することで上記
第1画像データを得ることができる。また、補正部は第
2の補正用の補正パラメータを入力画像データに例えば
加算することで上記第2画像データを得ることができ
る。
【0021】なお、第2の補正において、例えばBGR
の個々の入力画像データに補正パラメータを加算した場
合は、色補正された第2画像データが得られ、BGRの
個々の入力画像データを例えば足して3で割ったもの
(濃度)に補正パラメータを加算した場合は、濃度補正
された第2画像データが得られる。
【0022】上記のように、補正パラメータ設定部が第
1の補正と第2の補正とで用いる補正パラメータを異な
らせて設定することで、補正部は、補正パラメータを変
えるだけで、第1の補正と第2の補正とを両方行うこと
ができる。言い換えれば、補正部は、補正パラメータを
変えるだけで、第2の補正と同じ処理の仕方(入力画像
データに補正パラメータを加算する処理)で第1の補正
を行うことができる。
【0023】したがって、補正部としては、第2の補正
の演算機能を最低限備えたものであればよく、第1の補
正による第1画像データの作成専用のブロックを確実に
不要とすることができる。その結果、請求項1の構成に
よる効果を確実に得ることができる。
【0024】請求項3の発明に係る画像処理装置は、上
記の課題を解決するために、請求項2の構成において、
上記補正パラメータ設定部は、上記第1の補正によって
上記第1画像データの値が全て白に対応する値となるよ
うに、上記第1の補正に用いる補正パラメータを設定す
ることを特徴としている。
【0025】上記の構成によれば、補正パラメータ設定
部の設定する補正パラメータを用いて補正部が第1の補
正を行えば、第1画像データは全て白に対応する値とな
る。これにより、記憶部にて第1画像データに第2画像
データを上書きしたときには、縁部分の白いウィズ・ボ
ーダータイプの画像データを確実に得ることができる。
【0026】請求項4の発明に係る画像処理装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1ないし3のいずれ
かの構成において、上記補正部は、プリントサイズに応
じた画像サイズの上記第1画像データを作成することを
特徴としている。
【0027】上記の構成によれば、補正部によって、プ
リントサイズに応じた画像サイズの第1画像データが作
成されるので、記憶部にて、上記第1画像データよりも
画像サイズの小さい第2画像データを上記第1画像デー
タに上書きしたときには、プリントサイズに応じた画像
サイズのウィズ・ボーダータイプの画像データを得るこ
とができる。つまり、どのようなサイズのプリント(感
光材料や普通紙など)を用いる場合でも、そのサイズに
合わせた大きさのウィズ・ボーダータイプの画像データ
を得ることができ、様々なプリントサイズに対処するこ
とが可能となる。
【0028】請求項5の発明に係る画像処理方法は、上
記の課題を解決するために、補正部にて、入力画像デー
タを用いて単色画像に対応する第1画像データを生成す
る第1の補正を行う工程と、上記補正部にて、上記入力
画像データを用いて、プリントに適した画像を表現でき
るような画像データであって、画像サイズが上記第1画
像データよりも小さい第2画像データを生成する第2の
補正を行う工程と、上記第1画像データに上記第2画像
データを上書きした状態で、上記第1画像データおよび
上記第2画像データを記憶する工程とを有していること
を特徴としている。
【0029】上記の構成によれば、補正部にて、入力画
像データ(例えばBGRの個々の画像データ)に対して
第1の補正と第2の補正とが行われる。そして、上記第
1の補正によって、単色画像に対応する第1画像データ
が得られる一方、上記第2の補正によって、プリントに
適した画像を表現できるような第2画像データが得られ
る。
【0030】なお、上記第2の補正とは、プリントに適
した画像を表現するために従来から一般的に行われてい
る通常の補正(色補正、濃度補正、ガンマ補正など)を
考えることができる。
【0031】ここで、上記第2画像データは、画像サイ
ズが第1画像データよりも小さいものとなっており、上
記第1画像データに上記第2画像データを上書きした状
態で、上記第1画像データおよび上記第2画像データが
例えば1個の記憶部に記憶される。このとき、上記第1
画像データと上記第2画像データとが重ならない部分は
そのまま単色画像に対応する第1画像データとなり、上
記両画像データが重なっている部分は第2画像データと
なる。したがって、最終的には、白縁付きの画像である
ウィズ・ボーダータイプの画像の画像データが得られる
ことになる。
【0032】このようなウィズ・ボーダータイプの画像
データを得るにあたり、上記構成では、第1画像データ
の作成と第2画像データの作成とを同じ補正部にて行っ
ているため、第1画像データの作成専用のブロックは勿
論不要である。また、第1画像データに第2画像データ
を上書きした状態でこれらの画像データを記憶するの
で、上記両画像データを記憶する記憶部としては従来と
同様に1個で済み、新たな記憶部を要しない。
【0033】したがって、通常の補正を行う処理ライン
(補正部および記憶部)でウィズ・ボーダータイプの画
像データを得ることができ、従来のように、ウィズ・ボ
ーダータイプの画像データを得るための専用のブロック
(例えば白縁データを記憶するブロック、上記ブロック
から白縁データを読み出して元の画像データと合成する
ブロック、記憶部をクリアするブロック)を必要としな
い。このように、既存の構成を有効利用してウィズ・ボ
ーダータイプの画像を得ることができるので、従来のよ
うに新規な構成を別途追加しなくても済む分、装置の構
成を簡素化することができ、装置の価格低減を図ること
ができる。
【0034】請求項6の発明に係る画像処理プログラム
は、上記の課題を解決するために、請求項5に記載の画
像処理方法による処理をコンピュータに実行させるため
のプログラムであることを特徴としている。
【0035】上記の構成によれば、上記プログラムをコ
ンピュータが実行することにより、請求項5に記載の画
像処理方法を実現することができる。
【0036】なお、本発明に係る画像処理プログラム
は、入力画像データを用いて単色画像に対応する第1画
像データを生成する第1の補正を行う手段と、上記入力
画像データを用いて、プリントに適した画像を表現でき
るような画像データであって、画像サイズが上記第1画
像データよりも小さい第2画像データを生成する第2の
補正を行う手段と、上記第1画像データに上記第2画像
データを上書きした状態で、上記第1画像データおよび
上記第2画像データを記憶する手段としてコンピュータ
を機能させるためのプログラムであると言うこともでき
る。
【0037】請求項7の発明に係る画像処理プログラム
を記録した記録媒体は、上記の課題を解決するために、
請求項6に記載の画像処理プログラムをコンピュータに
て読み取り可能に記録してなることを特徴としている。
【0038】上記の構成によれば、上記記録媒体に記録
されたプログラムをコンピュータが実行することによ
り、請求項5に記載の画像処理方法を実現することがで
きる。
【0039】請求項8の発明に係る写真処理装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1ないし4のいずれ
かに記載の画像処理装置と、上記画像処理装置の上記記
憶部に記憶された上書きデータに基づいて感光材料を露
光する露光部とを備えていることを特徴としている。
【0040】上記の構成によれば、上述した画像処理装
置の記憶部に記憶された上書きデータ、すなわち、ウィ
ズ・ボーダータイプの画像データに基づいて、露光部が
感光材料を露光するので、ウィズ・ボーダータイプの画
像が焼き付けられた写真プリントを得ることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について、
図面に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0042】本実施形態に係る写真処理装置は、写真フ
ィルムに記録されている画像を、感光材料としての印画
紙上に焼き付けるものであり、図1に示すように、スキ
ャナ1と、画像処理部2(画像処理装置)と、露光部3
とを備えている。
【0043】スキャナ1は、写真フィルムを透過する光
を測光することによって写真フィルムに記録された画像
を取り込むものであり、例えば、写真フィルムに光を照
射する光源と、RGBの各色フィルタを備えた回転フィ
ルタと、CCD(Charge Coupled Device) カメラ(以
下、単にCCDと記載する)とで構成されている。RG
Bの各色の光が順次CCDに到達するように回転フィル
タを回転させ、写真フィルムを透過した光をRGBごと
にCCDにて受光することにより、CCDは受光量に応
じた電気信号をRGBごとに画像処理部2へ送る。これ
により、写真フィルムに記録されている画像の各画素の
濃度に対応する画像データがRGBごとに得られること
になる。なお、CCDを3板式のもので構成した場合
は、上記の回転フィルタは不要である。
【0044】CCDにて得られる上記画像データは、例
えば0から255までの256階調(8ビット)に対応
しているが、例えば0から4095までの4096階調
(12ビット)に対応していても構わない。上記いずれ
の場合でも、値が小さいほど濃度が濃く、値が大きいほ
ど濃度が薄いことを示している。
【0045】画像処理部2は、写真フィルムの1コマの
画像を構成する各画素のRGBの画像データに対して色
や濃度等の補正処理を基本的に行うものであり、補正後
の画像データを露光部3に送る。なお、画像処理部2の
詳細な構成については後述する。画像処理部2は、写真
処理装置に組み込まれたマイクロプロセッサおよび/ま
たはDSP(Digital Signal Processor)などによって構
成されてもよいし、装置の外部に設けられたPC(Perso
nal Computer) によって構成されてもよい。
【0046】なお、本実施形態では、画像処理部2に入
力される画像データは、写真フィルムをスキャナ1にて
読み取って得られる画像データとするが、画像処理部2
への入力画像データは、この他にも、デジタルカメラで
の撮影によって得られた画像データやPC上で扱う画像
データなど、デジタル画像データであれば何でもよい。
【0047】露光部3は、画像処理部2にて補正された
RGBのデジタル画像データに基づいて光変調素子の各
画素を駆動することにより印画紙を露光し、上記画像デ
ータに対応する画像を印画紙に焼き付ける。上記の光変
調素子としては、例えばPLZT露光ヘッド、DMD
(デジタル・マイクロミラー・デバイス)、LCD(液
晶表示装置)、LCS(液晶シャッタ)、LEDパネ
ル、レーザー、FOCRT(Fiber Optic Cathode Ray
Tube)、CRTが挙げられる。
【0048】上記の構成において、スキャナ1にて写真
フィルムの複数コマの画像が読み取られると、スキャナ
1からは上記複数コマの画像に対応する画像データが画
像処理部2に入力される。そして、上記画像処理部2に
て上記画像データに対して所定の補正処理が行われる
と、補正後の画像データが露光部3に送られ、露光部3
にて、上記補正後の画像データに基づいて印画紙が露光
される。
【0049】また、本写真処理装置は、図示しない現像
部および乾燥部を備えており、露光部3での露光によっ
て印画紙に焼き付けられた画像は、現像部の各種処理液
によって現像される。そして、現像済みの印画紙は、乾
燥部にて例えば熱風の吹き付けにより乾燥された後、必
要に応じて1枚ごとにカットされて機外に排出されるこ
とになる。
【0050】次に、上記画像処理部2の詳細について説
明する。図1に示すように、画像処理部2は、取り込み
画像メモリ4と、補正部5と、補正パラメータ設定部6
と、出力用画像メモリ7(記憶部)とを備えている。
【0051】取り込み画像メモリ4は、スキャナ1から
送られるBGRの画像データ(入力画像データ)を一時
的に格納し、それらを補正部5に送る。取り込み画像メ
モリ4の記憶容量は、例えば写真フィルムの複数コマ分
の画像データを記憶できる容量となっており、その記憶
容量を越える画像データが取り込み画像メモリ4に入力
された場合には、取り込み画像メモリ4では、超過分の
入力画像データが古い入力画像データの上に順に上書き
保存されていく。
【0052】補正部5は、上記入力画像データに対して
後述する補正処理を行う。補正パラメータ設定部6は、
上記入力画像データの補正に用いる補正パラメータを設
定するブロックであり、補正部5での後述する第1の補
正と第2の補正とで異なる補正パラメータを設定する。
したがって、補正部5は、個々の補正パラメータに基づ
いて上記第1の補正および上記第2の補正を行うことに
なる。
【0053】出力用画像メモリ7は、補正部5にて補正
された画像データを記憶し、その後、記憶した画像デー
タを露光部3に送る。出力用画像メモリ7の記憶容量
は、取り込み画像メモリ4と同様に、例えば上記補正さ
れた画像データを写真フィルムの複数コマ分記憶できる
容量となっており、その記憶容量を越える補正画像デー
タが補正部5から出力用画像メモリ7に入力された場合
には、出力用画像メモリ7では、超過分の補正画像デー
タが古い補正画像データの上に順に上書き保存されてい
く。
【0054】次に、上記した補正部5および補正パラメ
ータ設定部6の詳細について説明する。
【0055】補正部5は、基本的には、上記入力画像デ
ータに対して、色補正、濃度補正、ガンマ補正などの、
プリントに適した画像(人間が目で見て美観を感じるよ
うな画像)を表現するための補正を行うと共に、プリン
トサイズに合うように画像サイズの拡大/縮小を行う
(通常の補正)。しかし、本発明は、補正部5が、上記
通常の補正の前に、上記入力画像データを用いて白画像
に対応する画像データを得るための補正(WB(ウィズ
・ボーダ)用の補正)を行う点に大きな特徴がある。
【0056】上記通常の補正およびWB用の補正は、補
正パラメータ設定部6によって個々に設定される補正パ
ラメータに基づいて行われるが、以下、上記補正パラメ
ータについての説明も含めて、上記通常の補正および上
記WB用の補正について説明する。
【0057】(通常の補正)補正部5による補正で用い
られる補正パラメータとしては、例えば以下のようなも
のがある。すなわち、上記補正パラメータとしては、色
補正および濃度補正では、上記入力画像データに加算さ
れる補正値の数値があり、ガンマ補正では、上記入力画
像データに乗算される係数があり、拡大/縮小処理で
は、変倍率(拡大率、縮小率)がある。
【0058】例えば、BGRごとの入力画像データをそ
れぞれDB・DG・DR、各色に対応する補正パラメー
タをb・g・r、色補正後の画像データDB’・DG’
・DR’とすると、色補正は以下の式に基づいて行われ
ることになる。
【0059】DB’=DB+b ・・・(1) DG’=DG+g ・・・(2) DR’=DR+r ・・・(3) また、ある画素の元々の濃度(輝度)をY、濃度の補正
パラメータをyとすると、補正後の濃度Y’は、以下の
式となる。
【0060】Y’=Y+y ・・・(4) なお、一般的に、濃度Yは、例えば以下の式で求めるこ
とができる。
【0061】 Y=(DB+DG+DR)/3 ・・・(5) したがって、式(1)〜(3)により色補正後の画像デ
ータDB’・DG’・DR’を求めた後、さらに式
(4)を満たすように画像データDB’・DG’・D
R’を微調整することで、色補正と濃度補正とを両方行
うことができる。
【0062】また、ガンマ補正は、用いる印画紙の種類
に応じて適切な色合いの画像を表現することができるよ
うに、画素ごとの入力画像データに基づいて得られる濃
度値(例えば色補正および濃度補正後に得られる濃度
値)に、用いる印画紙の種類に応じて設定された補正パ
ラメータ(係数γ)を乗算することで行われ、これによ
って、上記入力画像データが補正されることになる。
【0063】したがって、上述した色補正、濃度補正、
ガンマ補正は従来において通常行われる処理であり、従
来と何ら変わるところはない。
【0064】また、拡大/縮小に用いる補正パラメータ
としては、プリント対象の印画紙が選択されたときに、
上記選択した印画紙のサイズに応じた変倍率がある。上
記変倍率に基づいて補正後の画像データのサイズを補正
部5が拡大または縮小することにより、印画紙のサイズ
の変更にも容易に対応することができる。
【0065】(WB用の補正)上記WB用の補正を行う
際には、補正パラメータ設定部6により、画像データが
オーバーフローするような補正パラメータが設定され、
補正部5がこの補正パラメータに基づいて上記した通常
の補正の場合と同じ演算式を用いて、WB用の補正を行
うことになる。
【0066】例えば、本実施形態のように8ビットの画
像データを扱う場合、色補正に用いる補正パラメータ、
すなわち、入力画像データに加算される補正値(上記の
例ではb・g・r)として、例えば300という数値が
補正パラメータ設定部6により設定される。この場合、
元の入力画像データが0〜255までのどの値をとって
いても、補正値加算後の値は255を確実に越える(オ
ーバーフローする)ことになる。画像データとしては0
〜255までしか存在しないので、255を越えた画像
データについては、最終的に画像データの最大値である
255として認識されることになり、補正後の画像デー
タは、全て白に対応する値となる。
【0067】また、濃度補正やガンマ補正の演算式を用
いるならば、補正パラメータ設定部6は補正パラメータ
(上記の例ではyやγ)を例えば1000に設定するこ
とで、補正後の画像データは255を確実にオーバーフ
ローするようになり、上記と同様に全て白に対応する値
となる。
【0068】なお、元のBGRの入力画像データの値が
全て0の場合は、この入力画像データに上記の1000
という係数を掛けても0であり、255を越えないた
め、ガンマ補正の演算により全ての画像データを255
にすることは不可能となる。この場合は、上記した色補
正または濃度補正の演算で入力画像データを補正する必
要がある。
【0069】なお、WB用の補正に用いる補正パラメー
タとしては、上記の300や1000という数値に限定
されるわけではなく、入力画像データに補正パラメータ
を加算または乗算したときに、得られる値が全てオーバ
ーフローし(この例では255以上となり)、結果的に
全て白画像に対応する画像データが得られるような値で
あれば、どのような値に設定されてもよい。
【0070】上記のように、補正パラメータ設定部6
が、WB用の補正に用いられる補正パラメータと通常の
補正に用いられる補正パラメータとをそれぞれ別個に設
定することで、通常の補正にて用いる演算式、すなわ
ち、色補正、濃度補正、ガンマ補正にて用いる演算式と
同じ式を利用して、補正部5がWB用の補正を行うこと
が可能となる。
【0071】次に、画像処理部2における動作につい
て、図2のフローチャート、図3(a)〜図3(c)に
基づいて説明する。
【0072】スキャナ1にて取り込んだ画像データが画
像処理部2の取り込み画像メモリ4に入力され、取り込
み画像メモリ4から上記入力画像データが補正部5に送
られると(ステップ1;以下、ステップは単にSと略記
する)、補正部5は、上記入力画像データをオーバーフ
ローさせるような補正、すなわち上記したWB用の補正
を行う(S2)。
【0073】上述したように、WB用の補正では、補正
パラメータ設定部6により、入力画像データがオーバー
フローする(255を越える)ような補正パラメータが
設定されているので、補正部5が例えば色補正処理の演
算で上記補正パラメータを用いて上記入力画像データを
補正することにより、入力画像データの全てが白に対応
する画像データ(255)に変換される。
【0074】続いて、補正部5は、S2での補正によっ
て得られた画像データをプリントサイズに合うように変
倍し、第1画像データを作成する(S3)。結局、S2
およびS3での処理が、上記入力画像データを用いて、
白画像に対応する第1画像データを生成する第1の補正
に相当する。補正部5が上記第1画像データを出力用画
像メモリ7に送ると、出力用画像メモリ7は、上記第1
画像データを記憶する(S4)。
【0075】ここで、出力用画像メモリ7は、最大幅
(12インチ)の印画紙に画像を焼き付けることができ
るような、複数コマ分の画像データの記憶容量を有して
いる。図3(a)は、この最大幅の印画紙に1コマのウ
ィズ・ボーダータイプの画像を形成する場合における上
記第1画像データの画像11のイメージを示している。
なお、これよりも幅の狭い印画紙にウィズ・ボーダータ
イプの画像を形成する場合は、第1画像データの画像1
1の範囲は、図3(a)に示す領域よりも当然狭くな
る。
【0076】次に、補正部5は、S1にて得られる上記
と同じ入力画像データを用いて、プリントに適した画像
を表現できるような画像データを作成すべく、上記入力
画像データに対して、第2の補正用の補正パラメータを
用いて、上記した通常の補正処理(色補正、濃度補正、
ガンマ補正などの処理)を行う(S5)。そして、補正
部5は、S5にて補正された画像データを、画像サイズ
が上記第1画像データよりも小さくなるように変倍し、
第2画像データを作成する(S6)。したがって、S5
およびS6での処理が、上記入力画像データを用いて、
プリントに適した画像を表現できるような画像データで
あって、画像サイズが上記第1画像データよりも小さい
第2画像データを生成する第2の補正に相当する。S6
の結果、図3(b)に示すように、第1画像データの画
像11よりも画像サイズが小さい第2画像データの画像
12が得られることになる。
【0077】その後、補正部5が、上記第2画像データ
を出力用画像メモリ7に送ると、出力用画像メモリ7
は、上記第1画像データに上記第2画像データを上書き
した状態で、上記第1画像データおよび上記第2画像デ
ータを記憶する(S7)。図3(c)は、上記第2画像
データの画像12を上記第1画像データの画像11に上
書きして得られるウィズ・ボーダータイプの画像13の
イメージを示している。つまり、第1画像データの画像
11は白画像であり、これよりも画像サイズの小さい第
2画像データの画像12が上記第1画像データの画像1
1に上書きされることで、縁部分(画像12の形成領域
−画像11の形成領域)が白色のウィズ・ボーダータイ
プの画像13が得られることになる。
【0078】画像13の画像データが出力用画像メモリ
7から露光部3に送られると、露光部3は、上記画像デ
ータに基づいて印画紙を露光することにより、印画紙に
は、ウィズ・ボーダータイプの画像13が焼き付けられ
る。
【0079】以上のように、本発明では、補正部5が、
入力画像データを用いて、プリントに適した画像を表現
するための補正のみならず、白画像に対応する第1画像
データを作成する補正を行っている。そして、上記第1
画像データと上記第2画像データとを出力用画像メモリ
7にて上書き保存することで、ウィズ・ボーダータイプ
の画像データを得る構成となっている。つまり、本発明
では、上記の動作説明からも分かるように、通常の補正
処理ライン(補正部5および出力用画像メモリ7)を2
回活用することでウィズ・ボーダータイプの画像データ
を得る構成となっている。
【0080】このとき、本発明では、第1画像データの
作成と第2画像データの作成とを同じ補正部5にて行っ
ているため、第1画像データの作成専用のブロックは勿
論不要である。また、出力用画像メモリ7については、
通常の補正を行った後の画像データを記憶するものとし
て従来から用いられているものであり、本発明では、こ
の出力用画像メモリ7を利用して第2画像データを第1
画像データに上書き保存している。
【0081】したがって、通常の補正(本発明では第2
の補正)を行う処理ライン(補正部5、出力用画像メモ
リ7)でウィズ・ボーダータイプの画像データを得るこ
とができ、図4および図5で示した従来のように、その
ような画像データを得るための専用のブロックを必要と
しない。このように、本発明によれば、既存の構成を有
効利用してウィズ・ボーダータイプの画像を得ることが
できるので、従来のように新規な構成を別途追加しなく
ても済む分、装置の構成を簡素化して装置の価格低減を
図ることができる。
【0082】また、補正パラメータ設定部6が、上記第
1の補正と上記第2の補正とで異なる補正パラメータを
設定し、補正部5は、個々の補正パラメータに基づいて
上記第1の補正および上記第2の補正を行うので、プリ
ントに適した画像を得るための従来と同様の補正を補正
部5にて行い、しかも、ウィズ・ボーダータイプの画像
を作成するための第1画像データを同じ補正部5にて作
成することができる。このため、第1画像データを作成
する専用のブロックを新たに設けなくても済む。その結
果、装置の構成を簡素化して装置の価格を低減できる本
発明の効果を確実なものとすることができる。
【0083】また、補正パラメータ設定部6は、上記第
1の補正によって上記第1画像データの値が全て白に対
応する値(本実施形態では255)となるように、上記
第1の補正に用いる補正パラメータを設定している。こ
れにより、補正部5での第1の補正により、第1画像デ
ータとして白画像の画像データが得られるので、この第
1画像データと第2画像データとを足し合わせたとき
に、縁部分が白色のウィズ・ボーダータイプの画像デー
タを確実に得ることができる。
【0084】さらに、補正部5は、プリントサイズに応
じた画像サイズの上記第1画像データを作成するので、
どのようなサイズの印画紙を用いた場合でも、用いた印
画紙のサイズに合う第1画像データを得ることができ
る。これにより、どのようなサイズの印画紙にでも、ウ
ィズ・ボーダータイプの画像を確実に焼き付けることが
可能となる。
【0085】なお、以上では、補正部5が、上記第1画
像データとして、白画像に対応する画像データを作成す
る例について説明したが、例えば以下のようにすれば、
その他の色画像に対応する第1画像データを作成するこ
ともできる。
【0086】つまり、補正部5が、例えば本実施形態で
説明したように、BGRの各画像データの値が全て25
5となるように、入力画像データを一旦オーバーフロー
させた後、上記各画像データに対して一律に例えば負の
一定値を加算する補正を行えばよい。この場合、上記負
の一定値がどのような値であっても、BGRの各画像デ
ータは0〜255までのいずれかの値に揃うので、BG
Rの各画像データを足し合わせたときには、白以外の単
色画像の第1画像データが作成されることとなる。
【0087】したがって、補正部5は、上記した第1の
補正では、上記入力画像データを用いて単色画像に対応
する第1画像データを生成することができるブロックで
あると言える。この場合、出力用画像メモリ7が上記第
1画像データと第2画像データとを足し合わせたときに
は、縁部分が白以外の色となるウィズ・ボーダータイプ
の画像データを得ることができる。
【0088】ところで、本実施形態で説明した処理は、
プログラムで実現することが可能である。このプログラ
ムはコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納され
ている。本発明では、この記録媒体として、画像処理部
2で処理が行われるために必要な図示していないメモリ
(例えばROMそのもの)であってもよいし、また図示
していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装
置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取
り可能なプログラムメディアであってもよい。
【0089】上記いずれの場合においても、格納されて
いるプログラムはマイクロプロセッサ(図示せず)のア
クセスにより実行される構成であってもよいし、格納さ
れているプログラムを読み出し、読み出したプログラム
を配信サーバーおよび受信サーバー図示されていないプ
ログラム記憶エリアにダウンロードすることにより、そ
のプログラムが実行される構成であってもよい。この場
合、ダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納
されているものとする。
【0090】ここで、上記プログラムメディアは、本体
と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープや
カセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)
ディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−R
OM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク
系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等の
カード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEP
ROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含め
た固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0091】また、本発明においては、インターネット
を含む通信ネットワークと接続可能なシステム構成であ
ることから、通信ネットワークからプログラムをダウン
ロードするように流動的にプログラムを担持する媒体で
あってもよい。なお、このように通信ネットワークから
プログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロ
ード用プログラムは予め本体装置に格納しておくか、あ
るいは別な記録媒体からインストールされるものであっ
てもよい。
【0092】なお、記録媒体に格納されている内容とし
てはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0093】なお、本実施形態では、画像処理部2にて
作成された上書きデータ(ウィズ・ボーダータイプの画
像データ)を露光部3に供給して写真プリントを得る構
成となっているが、上書きデータを例えばインクジェッ
トプリンタなどの画像形成装置に供給し、普通紙や光沢
紙上に上書きデータに基づいてウィズ・ボーダータイプ
の画像を形成するようにしてもよい。
【0094】なお、本実施形態では、補正パラメータ設
定部6により、第1の補正に用いる補正パラメータを自
動的に設定しているが、例えば入力部を介して上記補正
パラメータを手動で設定、入力する構成であっても勿論
構わない。
【0095】
【発明の効果】請求項1の発明に係る画像処理装置は、
以上のように、入力画像データに対して補正処理を行う
補正部と、上記補正部にて補正された画像データを記憶
する記憶部とを備えた画像処理装置であって、上記補正
部は、上記入力画像データを用いて単色画像に対応する
第1画像データを生成する第1の補正を行うと共に、上
記入力画像データを用いて、プリントに適した画像を表
現できるような画像データであって、画像サイズが上記
第1画像データよりも小さい第2画像データを生成する
第2の補正を行い、上記記憶部は、上記第1画像データ
に上記第2画像データを上書きした状態で、上記第1画
像データおよび上記第2画像データを記憶する構成であ
る。
【0096】それゆえ、上記第1画像データと上記第2
画像データとからなるウィズ・ボーダータイプの画像デ
ータを得るにあたり、第1画像データの作成と第2画像
データの作成とを同じ補正部にて行っているため、第1
画像データの作成専用のブロックは勿論不要である。ま
た、記憶部については、通常の補正を行った後の画像デ
ータを記憶するものとして従来から用いられているもの
である。
【0097】したがって、通常の補正を行う処理ライン
(補正部および記憶部)でウィズ・ボーダータイプの画
像データを得ることができ、従来のように、ウィズ・ボ
ーダータイプの画像データを得るための専用のブロック
(例えば白縁データを記憶するブロック、上記ブロック
から白縁データを読み出して元の画像データと合成する
ブロック、記憶部をクリアするブロック)を必要としな
い。このように、既存の構成を有効利用してウィズ・ボ
ーダータイプの画像を得ることができるので、従来のよ
うに新規な構成を別途追加しなくても済む分、装置の構
成を簡素化することができ、装置の価格低減を図ること
ができるという効果を奏する。
【0098】請求項2の発明に係る画像処理装置は、以
上のように、請求項1の構成において、上記入力画像デ
ータの補正に用いる補正パラメータを設定する補正パラ
メータ設定部をさらに備え、上記補正パラメータ設定部
は、上記第1の補正と上記第2の補正とで異なる補正パ
ラメータを設定し、上記補正部は、個々の補正パラメー
タに基づいて上記第1の補正および上記第2の補正を行
う構成である。
【0099】それゆえ、補正パラメータ設定部が第1の
補正と第2の補正とで用いる補正パラメータを異ならせ
て設定することで、補正部は、補正パラメータを変える
だけで、第1の補正と第2の補正とを両方行うことがで
きる。言い換えれば、補正部は、補正パラメータを変え
るだけで、第2の補正と同じ処理の仕方(入力画像デー
タに補正パラメータを加算する処理)で第1の補正を行
うことができる。
【0100】したがって、補正部としては、第2の補正
の演算機能を最低限備えたものであればよく、第1の補
正による第1画像データの作成専用のブロックを確実に
不要とすることができる。その結果、請求項1の構成に
よる効果を確実に得ることができるという効果を奏す
る。
【0101】請求項3の発明に係る画像処理装置は、以
上のように、請求項2の構成において、上記補正パラメ
ータ設定部は、上記第1の補正によって上記第1画像デ
ータの値が全て白に対応する値となるように、上記第1
の補正に用いる補正パラメータを設定する構成である。
【0102】それゆえ、上記第1の補正によって上記第
1画像データの値が全て白に対応する値となるので、記
憶部にて第1画像データに第2画像データを上書きした
ときには、縁部分の白いウィズ・ボーダータイプの画像
データを確実に得ることができるという効果を奏する。
【0103】請求項4の発明に係る画像処理装置は、以
上のように、請求項1ないし3のいずれかの構成におい
て、上記補正部は、プリントサイズに応じた画像サイズ
の上記第1画像データを作成する構成である。
【0104】それゆえ、記憶部にて、上記第1画像デー
タよりも画像サイズの小さい第2画像データを上記第1
画像データに上書きしたときには、プリントサイズに応
じた画像サイズのウィズ・ボーダータイプの画像データ
を得ることができる。つまり、どのようなサイズのプリ
ント(感光材料や普通紙など)を用いる場合でも、その
サイズに合わせた大きさのウィズ・ボーダータイプの画
像データを得ることができ、様々なプリントサイズに対
処することが可能となるという効果を奏する。
【0105】請求項5の発明に係る画像処理方法は、以
上のように、補正部にて、入力画像データを用いて単色
画像に対応する第1画像データを生成する第1の補正を
行う工程と、上記補正部にて、上記入力画像データを用
いて、プリントに適した画像を表現できるような画像デ
ータであって、画像サイズが上記第1画像データよりも
小さい第2画像データを生成する第2の補正を行う工程
と、上記第1画像データに上記第2画像データを上書き
した状態で、上記第1画像データおよび上記第2画像デ
ータを記憶する工程とを有している構成である。
【0106】それゆえ、第1画像データと第2画像デー
タとからなるウィズ・ボーダータイプの画像データを得
るにあたり、第1画像データの作成と第2画像データの
作成とを同じ補正部にて行っているため、第1画像デー
タの作成専用のブロックは勿論不要である。また、第1
画像データに第2画像データを上書きした状態でこれら
の画像データを記憶するので、上記両画像データを記憶
する記憶部としては従来と同様に1個で済み、新たな記
憶部を要しない。
【0107】したがって、通常の補正を行う処理ライン
(補正部および記憶部)でウィズ・ボーダータイプの画
像データを得ることができ、従来のように、ウィズ・ボ
ーダータイプの画像データを得るための専用のブロック
(例えば白縁データを記憶するブロック、上記ブロック
から白縁データを読み出して元の画像データと合成する
ブロック、記憶部をクリアするブロック)を必要としな
い。このように、既存の構成を有効利用してウィズ・ボ
ーダータイプの画像を得ることができるので、従来のよ
うに新規な構成を別途追加しなくても済む分、装置の構
成を簡素化することができ、装置の価格低減を図ること
ができるという効果を奏する。
【0108】請求項6の発明に係る画像処理プログラム
は、以上のように、請求項5に記載の画像処理方法をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムである構成で
ある。
【0109】それゆえ、上記プログラムをコンピュータ
が実行することにより、請求項5に記載の画像処理方法
を実現することができるという効果を奏する。
【0110】請求項7の発明に係る画像処理プログラム
を記録した記録媒体は、以上のように、請求項6に記載
の画像処理プログラムをコンピュータにて読み取り可能
に記録してなる構成である。
【0111】それゆえ、上記記録媒体に記録されたプロ
グラムをコンピュータが実行することにより、請求項5
に記載の画像処理方法を実現することができるという効
果を奏する。
【0112】請求項8の発明に係る写真処理装置は、以
上のように、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像
処理装置と、上記画像処理装置の上記記憶部に記憶され
た上書きデータに基づいて感光材料を露光する露光部と
を備えている構成である。
【0113】それゆえ、上記の上書きデータ(ウィズ・
ボーダータイプの画像データ)に基づいて露光部が感光
材料を露光するので、ウィズ・ボーダータイプの画像が
焼き付けられた写真プリントを得ることができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る写真処理装置の概略の構成を示す
ブロック図である。
【図2】上記写真処理装置が備える画像処理装置におけ
る動作の流れを示すフローチャートである。
【図3】(a)は、上記画像処理装置の補正部によって
作成される、縁画像に対応する第1画像データの画像の
イメージを示す説明図である。(b)は、上記補正部で
の通常の補正処理によって作成される第2画像データの
画像のイメージを示す説明図である。(c)は、上記画
像処理装置の出力用画像メモリにて第2画像データを第
1画像データに上書きしてなるウィズ・ボーダータイプ
の画像のイメージを示す説明図である。
【図4】ウィズ・ボーダータイプの画像を作成する従来
の写真処理装置の概略の構成を示すブロック図である。
【図5】ウィズ・ボーダータイプの画像を作成する従来
の他の写真処理装置の概略の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
2 画像処理部(画像処理装置) 3 露光部 5 補正部 6 補正パラメータ設定部 7 出力用画像メモリ(記憶部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H109 BA01 BA06 5C076 AA12 AA14 AA22 BA03 BA06 5C077 LL17 MP08 PP15 PP20 PQ08 PQ22 SS05 TT09 5C079 HA12 HB01 LA12 LA37 LA40 LB00 MA02 MA11 MA19 NA15 NA25 NA27 PA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像データに対して補正処理を行う補
    正部と、 上記補正部にて補正された画像データを記憶する記憶部
    とを備えた画像処理装置であって、 上記補正部は、上記入力画像データを用いて単色画像に
    対応する第1画像データを生成する第1の補正を行うと
    共に、上記入力画像データを用いて、プリントに適した
    画像を表現できるような画像データであって、画像サイ
    ズが上記第1画像データよりも小さい第2画像データを
    生成する第2の補正を行い、 上記記憶部は、上記第1画像データに上記第2画像デー
    タを上書きした状態で、上記第1画像データおよび上記
    第2画像データを記憶することを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】上記入力画像データの補正に用いる補正パ
    ラメータを設定する補正パラメータ設定部をさらに備
    え、 上記補正パラメータ設定部は、上記第1の補正と上記第
    2の補正とで異なる補正パラメータを設定し、 上記補正部は、個々の補正パラメータに基づいて上記第
    1の補正および上記第2の補正を行うことを特徴とする
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】上記補正パラメータ設定部は、上記第1の
    補正によって上記第1画像データの値が全て白に対応す
    る値となるように、上記第1の補正に用いる補正パラメ
    ータを設定することを特徴とする請求項2に記載の画像
    処理装置。
  4. 【請求項4】上記補正部は、プリントサイズに応じた画
    像サイズの上記第1画像データを作成することを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】補正部にて、入力画像データを用いて単色
    画像に対応する第1画像データを生成する第1の補正を
    行う工程と、 上記補正部にて、上記入力画像データを用いて、プリン
    トに適した画像を表現できるような画像データであっ
    て、画像サイズが上記第1画像データよりも小さい第2
    画像データを生成する第2の補正を行う工程と、 上記第1画像データに上記第2画像データを上書きした
    状態で、上記第1画像データおよび上記第2画像データ
    を記憶する工程とを有していることを特徴とする画像処
    理方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の画像処理方法による処理
    をコンピュータに実行させるためのプログラムであるこ
    とを特徴とする画像処理プログラム。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の画像処理プログラムをコ
    ンピュータにて読み取り可能に記録してなることを特徴
    とする画像処理プログラムを記録した記録媒体。
  8. 【請求項8】請求項1ないし4のいずれかに記載の画像
    処理装置と、 上記画像処理装置の上記記憶部に記憶された上書きデー
    タに基づいて感光材料を露光する露光部とを備えている
    ことを特徴とする写真処理装置。
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