JP2003110523A - Ofdm受信装置 - Google Patents

Ofdm受信装置

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JP2003110523A
JP2003110523A JP2001295497A JP2001295497A JP2003110523A JP 2003110523 A JP2003110523 A JP 2003110523A JP 2001295497 A JP2001295497 A JP 2001295497A JP 2001295497 A JP2001295497 A JP 2001295497A JP 2003110523 A JP2003110523 A JP 2003110523A
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tap
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JP2001295497A
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Tomoya Tandai
智哉 旦代
Kazumi Sato
一美 佐藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フレーム同期の確立に要する時間を短縮できる
OFDM受信装置を提供する。 【解決手段】 受信信号と既知プリアンブル系列との相
関演算を行う相関演算器102と、相関演算器102の
出力を受けるタップ付き遅延器105と、タップ付き遅
延器105の少なくとも最後段の遅延要素の出力から引
き出されたタップから数えて少なくとも一つのタップか
らの信号を減算入力として受け、他のタップからの信号
を加算入力として受けて加減算を行う加減算器106
と、加減算器106の出力のピーク検出を行ってフレー
ム同期確立信号を出力するピーク検出器107を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OFDM(直交周
波数分割多重)通信システムにおけるOFDM受信装置
に係り、特に繰り返しプリアンブル系列を用いてフレー
ム同期を確立するフレーム同期回路に関する。
【0002】
【従来の技術】OFDM通信システムは、送信側におい
て送信すべきデータ系列により変調された直交サブキャ
リアをIFFT(高速逆フーリエ変換)処理によって時
間軸上の信号に変換し、受信側においてはFFT(高速
フーリエ変換)処理によって時間軸上の信号を周波数軸
上の信号に戻した後、復調処理を行って元のデータ系列
を再生する。
【0003】受信側すなわちOFDM受信装置では、送
信側に対する同期処理の一つとしてフレーム同期が行わ
れる。OFDM受信装置でのフレーム同期は、FFT処
理区間(FFTウィンドウ位置)を設定するための時間
同期処理であり、例えば繰り返しプリアンブル系列を用
いて行われる。
【0004】以下、従来のOFDM受信装置におけるフ
レーム同期回路について説明する。図9は従来のOFD
M受信装置におけるフレーム同期回路の動作を説明する
ための図であり、プリアンブル系列が5シンボル繰り返
される繰り返しプリアンブル系列を用いてフレーム同期
を行う場合の動作例である。
【0005】まず、図9(a)に示すように、1シンボ
ルのサンプル長がDであるプリアンブルSが5シンボル
繰り返しのプリアンブル系列が付加されたOFDM信号
が時刻t0からOFDM受信装置に入力される。受信O
FDM信号のフレームエッジ(フレームの立ち上がりエ
ッジ)が検出され、このエッジのタイミングで受信プリ
アンブル系列と既知プリアンブル系列との相関演算が開
始されることにより、図9(b)に示す相関演算出力が
得られる。この例では、繰り返しプリアンブル系列が5
シンボルであるので、受信プリアンブル系列が既知プリ
アンブル系列と時間的に一致するときに発生する相関演
算出力のピークが5本現れている。
【0006】相関演算出力は、遅延加算回路に入力され
る。遅延加算回路は、遅延時間Dの4個の遅延要素が縦
続接続されたタップ付き遅延回路とタップ付き遅延回路
の5個のタップ上の信号を加算する加算器とから構成さ
れる。遅延加算回路はタップ付遅延回路の一端から図9
(b)に示した相関演算出力が入力され、図9(c)に
示す遅延加算出力を得る。相関演算出力のピークが1本
遅延加算回路に入力されると、遅延加算出力にも1本分
のピーク値が現れる。以後、時間の経過に従って相関演
算出力のピークが2本、3本、4本、…、と入力される
と、遅延加算出力にも2本分、3本分、3本分、…、の
ピーク値が現れる。この例では、相関演算出力のピーク
本数は5本であるので、遅延加算出力の最大ピーク値
は、相関演算出力のピーク5本分に相当する。
【0007】遅延加算出力はピーク検出器に入力され、
フレームエッジの立ち上がりタイミングでピーク検出が
開始される。このピーク検出により最大値のピークが検
出されることによって、フレーム同期が確立される。こ
こで、図9(b)に示すように相関演算の処理遅延をx
とし、遅延加算の処理遅延をyとすると、図9(c)に
示されように、フレーム同期を確立する時刻は早くとも
t0+5D+x+yであり、受信プリアンブル系列の受
信終了時刻t0+5Dよりもx+yだけ遅れる。このよ
うにフレーム同期の処理遅延が大きくなると、それだけ
OFDM受信装置の処理遅延が大きくなってしまうとい
う問題がある。
【0008】また、フレームエッジ検出精度が悪いと、
従来のフレーム同期回路では相関演算出力のピーク本数
が変動した場合はフレームを誤検出する確率が高くな
り、フレーム同期を正しく確立できないという問題があ
る。以下、図10を用いて説明する。図9の場合と同様
に、繰り返しプリアンブル系列は1シンボルのサンプル
長がDであるプリアンブル系列が5シンボル繰り返され
るものであるとする。
【0009】ここでは、繰り返しプリアンブル系列が付
加された図10(a)に示される受信OFDM信号から
フレームエッジを検出する際、受信OFDM信号の受信
電力レベルの違い等により、フレームエッジ検出タイミ
ングが実際のフレームエッジよりも時間Dだけ後ろにず
れたとする。このときフレームエッジ検出のタイミング
がずれたために、図10(b)に示すように相関演算出
力のピーク本数は4本に減少する。
【0010】相関演算出力は先と同様に遅延加算回路に
入力され、図10(c)に示す遅延加算出力が得られ
る。この遅延加算出力に対してピーク検出器によってフ
レームエッジの立ち上がりタイミングでピーク検出が開
始され、このピーク検出により最大値のピークが検出さ
れることによって、フレーム同期が確立される。この例
では図10(c)に示されるように、時刻t0+5D+
x+yと時刻t0+6D+x+yにおけるピークの値は
ほぼ等しい。このため一意に最大ピーク値を決めること
ができず、フレーム同期を確立することができないとい
う問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
OFDM受信装置におけるフレーム同期回路では、処理
遅延が大きいという問題点があり、さらに、フレームエ
ッジ検出の精度が悪い場合には、フレーム同期を正しく
確立することができないという重大な問題点を有してい
た。
【0012】従って、本発明の主たる目的は、フレーム
同期の確立に要する時間を短縮できるOFDM受信装置
を提供することにある。
【0013】また、本発明の目的は、フレームエッジ検
出精度が大幅に劣化しても正確にフレーム同期を確立す
ることが可能なOFDM受信装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係るOFDM受信装置は、受信信号と既知
プリアンブル系列との相関演算を行う相関演算器と、縦
続接続された複数段の遅延要素及び各段の遅延要素の入
力及び出力から引き出された複数のタップを有し、最前
段の遅延要素の入力から引き出されたタップに前記相関
演算器の出力を受けるタップ付き遅延器と、このタップ
付き遅延器の少なくとも最後段の遅延要素の出力から引
き出されたタップから数えて少なくとも一つのタップか
らの信号を減算入力として受け、他のタップからの信号
を加算入力として受けて加減算を行う加減算器と、この
加減算器の出力のピーク検出を行うピーク検出器とを有
する。
【0015】このように構成されたOFDM送受信装置
では、繰り返しプリアンブル系列の最終シンボルの相関
演算出力を待つ前に、最大値のピーク検出によりフレー
ム同期を確立することが可能となる。従って、フレーム
同期処理の後段で行われる周波数オフセット除去処理、
伝送路推定処理などの開始時刻を早めることができ、O
FDM受信装置の処理遅延を大幅に削減することが可能
となる。
【0016】本発明に係る他のOFDM受信装置は、受
信信号のフレームの立ち上がりエッジを検出するフレー
ムエッジ検出器と、受信信号と既知プリアンブル系列と
の相関演算を行う相関演算器と、縦続接続された複数段
の遅延要素及び各段の遅延要素の入力及び出力から引き
出された複数のタップを有し、最前段の遅延要素の入力
から引き出されたタップに前記相関演算器の出力を受け
るタップ付き遅延器と、このタップ付き遅延器の少なく
とも最前段の遅延要素の出力から引き出されたタップか
ら数えて少なくとも一つのタップからの信号を減算入力
として受け、他のタップからの信号を加算入力として受
けて加減算を行う加減算器と、この加減算器の出力のピ
ーク検出を行うピーク検出器とを有する。
【0017】このように構成されたOFDM受信装置に
おいては、フレームエッジ検出精度が悪いために相関演
算出力のピーク本数が変動した場合でも、遅延加減算出
力として得られる最大値のピークの位置を揃えることに
よって、正確にフレーム同期を確立することが可能とな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係るOFDM受信装置におけるフレーム同期回路部の構
成を示す図である。入力端子100には、繰り返しプリ
アンブル系列(以下、受信プリアンブル系列という)が
先頭に付加された受信OFDM信号が入力される。受信
OFDM信号は、フレームエッジ検出器101と相関演
算器102に入力される。フレームエッジ検出器101
では、受信OFDM信号のフレームの立ち上がりエッジ
(以下、フレームエッジという)が検出される。
【0019】フレームエッジ検出器101の出力は、相
関演算器102と既知プリアンブル系列発生器103及
び後述するピーク検出器107に入力される。既知プリ
アンブル系列発生器103は、既知プリアンブル系列を
格納したメモリであり、格納した既知プリアンブル系列
はフレームエッジのタイミングで読み出され、相関演算
器103に供給される。
【0020】相関演算器103は、フレームエッジのタ
イミングで受信信号と既知プリアンブル系列との相関演
算を行い、相関演算出力を得る。より具体的には、相関
演算器102では受信信号と既知プリアンブル系列との
乗算を行い、その乗算結果について振幅の二乗を計算し
て相関演算出力とする。相関演算器103からの相関演
算出力は、遅延加算回路104に入力される。
【0021】遅延加算回路104は、タップ付き遅延器
105と加減算器106により構成される。タップ付き
遅延器105は、縦続接続された複数段(この例では4
段)の同一の遅延時間を有する遅延要素D1〜D4によ
って構成され、各段の遅延要素D1〜D4の入力及び出
力からタップT1〜T5が引き出されている。
【0022】すなわち、最前段の遅延要素D1の入力か
らタップT1が引き出され、このタップT1に相関演算
器103からの相関演算出力が入力される。最前段の遅
延要素D1の出力と2段目の遅延要素D2の入力は接続
され、この接続点からタップT2が引き出されている。
同様に2段目の遅延要素D2の出力と3段目の遅延要素
D3の入力は接続され、この接続点からタップT3が引
き出され、3段目の遅延要素D3の出力と最終段の遅延
要素D4の入力は接続され、この接続点からタップT4
が引き出されている。さらに、最終段の遅延要素D4の
出力からタップT5が引き出されている。
【0023】タップ付き遅延器105のタップT1〜T
5からの信号は、加減算器106に入力される。ここ
で、加減算器106はタップT1〜T4からの信号を加
算入力(+)として受け、最終段の遅延要素D4の出力
から引き出されたタップT5からの信号を減算入力
(−)として受けるように構成される。
【0024】加減算器106の出力は遅延加算回路10
4の出力として取り出され、ピーク検出器107に入力
される。ピーク検出器107によって加減算器106の
出力に対するピーク検出が行われ、出力端子108にピ
ーク検出信号がフレーム同期確立信号として出力され
る。
【0025】次に、図2に示すタイムチャートを用いて
本実施形態の動作を説明する。まず、図2(a)に示す
ように、1シンボルのサンプル長がDであるプリアンブ
ルSが5シンボル繰り返しのプリアンブル系列が付加さ
れた受信OFDM信号が時刻t0から入力端子100に
入力される。フレームエッジ検出器101では、受信O
FDM信号のフレームエッジ(フレームの立ち上がりエ
ッジ)が検出される。
【0026】フレームエッジ検出器101で検出された
フレームエッジのタイミングで、受信信号と既知プリア
ンブル系列発生器103からの既知プリアンブル系列と
の相関演算が相関演算器102によって行われ、図2
(b)に示す相関演算出力が得られる。この例では、繰
り返しプリアンブル系列が5シンボルであるので、受信
プリアンブル系列が既知プリアンブル系列と時間的に一
致するときに発生する相関演算出力のピークが5本現れ
ている。但し、相関演算出力は相関演算器102の処理
遅延xに相当する時間だけ受信プリアンブル系列の各シ
ンボルSより遅れて発生する。
【0027】相関演算器102からの相関演算出力は遅
延加減算回路104に入力され、まずタップ付き遅延器
105により順次Dなる時間ずつ遅延される。タップ付
き遅延器105の各タップT1〜T5からの信号は、タ
ップT5の加減算器106により加減算される。加減算
器106は、タップT5からの信号のみを減算入力とし
て受け、他のタップT1〜T4からの信号については加
算入力として受けることにより、図2(c)に示すよう
な遅延加減算出力を得る。ここで、yは遅延加算回路1
04の処理遅延である。この遅延加減算出力は、全体と
して従来例の図9(c)に示した遅延加算出力と類似し
ているが、最大値のピークの時刻がDだけ短縮されてい
ること、最大値のピークの値(最大ピーク値)が相関演
算出力のピーク4本分であること、及び負の方向にもピ
ークが現れていることが図9(c)と異なる。
【0028】遅延加減算回路104の出力は、ピーク検
出部107によってフレームエッジ検出部102で検出
されたフレームエッジのタイミングで最大値のピークが
検出され、このピーク検出信号がフレーム同期確立信号
として出力端子108から出力される。
【0029】図2(c)に示したように、フレーム同期
の確立時刻(ピーク検出器107による最大値ピークの
検出時刻)はt0+4D+x+yである。一方、受信プ
リアンブル系列の終了時刻は図2(a)に示したように
t0+5Dである。ここで、 x+y<D (1) の関係を満たすとき、 t0+4D+x+y<t0+5D (2) となる。式(2)は、プリアンブル系列受信終了前にフ
レーム同期が確立されることを示している。このように
フレーム同期確立に要する時間を従来に比して短縮で
き、処理遅延なしにフレーム同期回路後段の周波数オフ
セット除去処理や伝送路推定処理といった処理を行うこ
とが可能となる。
【0030】(第2の実施形態)図3は、本発明の第2
の実施形態におけるフレーム同期回路部のうちの遅延加
減算回路104の構成を示す図である。第1の実施形態
との相違点のみを説明すると、本実施形態では加減算器
106の減算入力を一つ増やし、タップ付き遅延器10
4からの出力のうち、タップT1〜T3からの信号を加
算入力(+)として受け、最終段の遅延要素D4の出力
から引き出されたタップT5からの信号及び最終段から
2段目の遅延要素D3の出力から引き出されたタップT
4からの信号を減算入力(−)として受けるように構成
される。
【0031】本実施形態の動作は図4に示す通りであ
り、図4(a)に示す受信OFDM信号に対して、相関
演算出力には図4(b)に示すように図2(b)と同様
に5本のピークが現れる。遅延加減算出力は図4(c)
に示されるようになり、フレーム同期の確立時刻(最大
値ピークの検出時刻)はt0+3D+x+yとなる。受
信プリアンブル系列の終了時刻は、図4(a)に示した
ように図2(a)の場合と同様、t0+5Dである。こ
こで、 x+y<2D (3) の関係を満たすとき、 t0+3D+x+y<t0+5D (4) となり、プリアンブル系列受信終了時刻よりもさらに前
にフレーム同期を確立することが可能となる。このよう
に遅延加減算回路104における加減算器106の減算
入力の個数をタップ付き遅延器105の後段側において
さらに増やすことによって、より早い時刻でのフレーム
同期の確立が可能となる。
【0032】(第3の実施形態)図5は、本発明の第3
の実施形態に係るOFDM受信装置におけるフレーム同
期回路部の構成を示す図である。入力端子100には、
繰り返しプリアンブル系列(以下、受信プリアンブル系
列という)が先頭に付加された受信OFDM信号が入力
される。受信OFDM信号は、フレームエッジ検出器1
01と相関演算器102に入力される。フレームエッジ
検出器101では、受信OFDM信号のフレームの立ち
上がりエッジ(以下、フレームエッジという)が検出さ
れる。
【0033】フレームエッジ検出器101の出力は、相
関演算器102と既知プリアンブル系列発生器103及
び後述するピーク検出器107に入力される。既知プリ
アンブル系列発生器103は、既知プリアンブル系列を
格納したメモリであり、格納した既知プリアンブル系列
はフレームエッジのタイミングで読み出され、相関演算
器103に供給される。
【0034】相関演算器103は、フレームエッジのタ
イミングで受信信号と既知プリアンブル系列との相関演
算を行い、相関演算出力を得る。より具体的には、相関
演算器102では受信信号と既知プリアンブル系列との
乗算を行い、その乗算結果について振幅の二乗を計算し
て相関演算出力とする。相関演算器103からの相関演
算出力は、遅延加算回路104に入力される。
【0035】遅延加算回路104は、タップ付き遅延器
105と加減算器106により構成される。タップ付き
遅延器105は、縦続接続された複数段(この例では4
段)の同一の遅延時間を有する遅延要素D1〜D4によ
って構成され、各段の遅延要素D1〜D4の入力及び出
力からタップT1〜T5が引き出されている。
【0036】すなわち、最前段の遅延要素D1の入力か
らタップT1が引き出され、このタップT1に相関演算
器103からの相関演算出力が入力される。最前段の遅
延要素D1の出力と2段目の遅延要素D2の入力は接続
され、この接続点からタップT2が引き出されている。
同様に2段目の遅延要素D2の出力と3段目の遅延要素
D3の入力は接続され、この接続点からタップT3が引
き出され、3段目の遅延要素D3の出力と最終段の遅延
要素D4の入力は接続され、この接続点からタップT4
が引き出されている。さらに、最終段の遅延要素D4の
出力からタップT5が引き出されている。
【0037】タップ付き遅延器105のタップT1〜T
5からの信号は、加減算器106に入力される。ここ
で、加減算器106は最前段の遅延要素D1の入力から
引き出されたタップT1からの信号を減算入力(−)と
して受け、それ以外のタップT2〜T5からの信号を加
算入力(+)として受けるように構成される。
【0038】加減算器106の出力は遅延加算回路10
4の出力として取り出され、ピーク検出器107に入力
される。ピーク検出器107によって加減算器106の
出力に対するピーク検出が行われ、出力端子108にピ
ーク検出信号(フレーム同期信号)として出力される。
【0039】次に、図6に示すタイムチャートを用いて
本実施形態の動作を説明する。まず、図6(a)に示す
ように、1シンボルのサンプル長がDであるプリアンブ
ルSが5シンボル繰り返しのプリアンブル系列が付加さ
れた受信OFDM信号が時刻t0から入力端子100に
入力される。フレームエッジ検出器101では、受信O
FDM信号のフレームエッジ(フレームの立ち上がりエ
ッジ)が検出される。
【0040】フレームエッジ検出器101で検出された
フレームエッジのタイミングで、受信信号と既知プリア
ンブル系列発生器103からの既知プリアンブル系列と
の相関演算が相関演算器102によって行われ、図6
(b)または図6(c)に示すような相関演算出力が得
られる。
【0041】ここで、受信OFDM信号の受信電力レベ
ルの違い等により、フレームエッジ検出器101でのフ
レームエッジ検出時刻が実際のフレームエッジよりもD
だけ後ろにずれたとすると、相関演算出力は図6(b)
に示すようにピーク本数が4本となり、正常なフレーム
エッジ検出が行われた場合の図6(c)に示す相関演算
出力のピーク本数5本に対して1本少なくなる。この例
では、繰り返しプリアンブル系列が5シンボルであるの
で、正常なフレームエッジ検出が行われた場合には、受
信プリアンブル系列が既知プリアンブル系列と時間的に
一致するときに発生する相関演算出力のピークが5本現
れることになる。但し、相関演算出力は相関演算器10
2の処理遅延xの時間だけ受信プリアンブル系列の各シ
ンボルSより遅れて発生する。
【0042】相関演算器102からの相関演算出力は遅
延加減算回路104に入力され、まずタップ付き遅延器
105により順次Dなる時間ずつ遅延される。タップ付
き遅延器105の各タップT1〜T5からの信号は、タ
ップT5の加減算器106により加減算される。加減算
器106は、タップT1からの信号のみを減算入力とし
て受け、他のタップT2〜T5からの信号については加
算入力として受けることにより、図6(b)(c)に示
す相関演算出力にそれぞれ対応して図6(d)(e)に
示すような遅延加減算出力を得る。ここで、yは遅延加
算回路104の処理遅延である。
【0043】加減算器106には、タップ付き遅延器1
05のタップT1からの信号が減算入力として与えられ
るため、遅延加減算出力は図6(d)(e)に示される
ように最初に負の方向にピークが現れ、その後は時間の
経過と共に図6(b)(c)に示す相関演算出力のピー
クが遅延加減算回路104に入力されるため、相関演算
出力のピークが時間D毎に加算される。最大値のピーク
が現れる時刻は、図6(d)(e)で同じである。
【0044】遅延加減算回路104の出力は、ピーク検
出部107によってフレームエッジ検出部102で検出
されたフレームエッジのタイミングで最大値のピークが
検出され、このピーク検出信号がフレーム同期確立信号
として出力端子108から出力される。このとき、図6
(d)(e)に示したように遅延加減算回路104の出
力の最大値のピークが検出される時刻は、相関演算出力
のピーク本数が4本の場合でも5本の場合でも、同じく
t0+6D+x+yである。従って、フレームエッジ検
出精度が悪く、相関演算出力のピーク本数が変動した場
合でも、正確にフレーム同期を確立することが可能とな
る。
【0045】(第4の実施形態)図7は、本発明の第4
の実施形態におけるフレーム同期回路部のうちの遅延加
減算回路104の構成を示す図であり、フレームエッジ
検出精度がさらに劣悪な場合に適した回路構成である。
第3の実施形態との相違点のみを説明すると、本実施形
態では加減算器106の減算入力を一つ増やし、タップ
付き遅延器104からの出力のうち、タップT3〜T5
からの信号を加算入力(+)として受け、最前段の遅延
要素D1の出力から引き出されたタップT1からの信号
及び最前段から2段目の遅延要素D2の出力から引き出
されたタップT2からの信号を減算入力(−)として受
けるように構成される。
【0046】本実施形態の動作は図8に示す通りであ
り、フレームエッジ検出精度がさらに劣悪であるために
相関演算出力のピーク本数が図8(b)(c)(d)に
示すように3〜5本と、ピーク本数の変動が最大で2本
となる場合の例を示している。
【0047】このように相関演算出力のピーク本数が3
〜5本に変動した場合でも、遅延加減算出力は図8
(e)(f)(g)に示すように最大値のピークが検出
される時刻は全て同じt0+7D+x+yとなる。
【0048】このように本実施形態によると、フレーム
エッジ検出精度がさらに劣悪で、相関演算出力のピーク
本数が大きく変動した場合でも、遅延加減算回路14に
おける加減算器106の減算入力の個数をタップ付き遅
延器105の前段側においてさらに増やすことによっ
て、正確にフレーム同期を確立することが可能となる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば受
信プリアンブル系列の終了前にフレーム同期を確立する
ことが可能であり、フレーム同期による処理遅延を低減
することができる、従って、フレーム同期回路後段の周
波数オフセット除去処理や伝送路推定処理といった処理
の遅延を少なくし、OFDM受信装置における処理遅延
時間を大幅に削減することが可能となる。
【0050】また、本発明によれば受信OFDM信号レ
ベルのダイナミックレンジが大きい等のためにフレーム
エッジ検出タイミングがばらつく場合でも、正確にフレ
ーム同期確立を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るOFDM受信装
置におけるフレーム同期回路部の構成を示すブロック図
【図2】同実施形態におけるフレーム同期回路の動作を
説明するためのタイムチャート
【図3】本発明の第2の実施形態に係るOFDM受信装
置におけるフレーム同期回路の要部の構成を示すブロッ
ク図
【図4】同実施形態におけるフレーム同期回路の動作を
説明するためのタイミングチャート
【図5】本発明の第3の実施形態に係るOFDM受信装
置におけるフレーム同期回路部の構成を示すブロック図
【図6】同実施形態におけるフレーム同期回路の動作を
説明するためのタイムチャート
【図7】本発明の第4の実施形態に係るOFDM受信装
置におけるフレーム同期回路の要部の構成を示すブロッ
ク図
【図8】同実施形態におけるフレーム同期回路の動作を
説明するためのタイムチャート
【図9】従来のOFDM受信装置におけるフレーム同期
回路の動作を説明するためのタイミングチャート
【図10】従来のOFDM受信装置におけるフレーム同
期回路のフレームエッジ検出精度が悪い場合の動作を説
明するためのタイミングチャート
【符号の説明】
100…入力端子 101…フレームエッジ検出器 102…相関演算器 103…既知プリアンブル系列発生器 104…遅延加算回路 105…タップ付き遅延器 106…加算器 107…ピーク検出器 108…出力端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリアンブル系列が付加されたOFDM信
    号を受信する受信装置において、 受信信号と既知プリアンブル系列との相関演算を行う相
    関演算器と、 縦続接続された複数段の遅延要素及び各段の遅延要素の
    入力及び出力から引き出された複数のタップを有し、最
    前段の遅延要素の入力から引き出されたタップに前記相
    関演算器の出力を受けるタップ付き遅延器と、 前記タップ付き遅延器の少なくとも最後段の遅延要素の
    出力から引き出されたタップから数えて少なくとも一つ
    のタップからの信号を減算入力として受け、他のタップ
    からの信号を加算入力として受けて加減算を行う加減算
    器と、 前記加減算器の出力のピーク検出を行うピーク検出器と
    を有するOFDM受信装置。
  2. 【請求項2】前記受信信号のフレームの立ち上がりエッ
    ジを検出するフレームエッジ検出器を有し、 前記相関演算器は前記フレームエッジ検出器により検出
    されたエッジのタイミングで前記相関演算を開始し、前
    記ピーク検出器は前記フレームエッジ検出器により検出
    されたエッジのタイミングで前記ピーク検出を開始する
    請求項1記載のOFDM受信装置。
  3. 【請求項3】プリアンブル系列が付加されたOFDM信
    号を受信する受信装置において、 受信信号のフレームの立ち上がりエッジを検出するフレ
    ームエッジ検出器と、 受信信号と既知プリアンブル系列との相関演算を行う相
    関演算器と、 縦続接続された複数段の遅延要素及び各段の遅延要素の
    入力及び出力から引き出された複数のタップを有し、最
    前段の遅延要素の入力から引き出されたタップに前記相
    関演算器の出力を受けるタップ付き遅延器と、 前記タップ付き遅延器の少なくとも最前段の遅延要素の
    出力から引き出されたタップから数えて少なくとも一つ
    のタップからの信号を減算入力として受け、他のタップ
    からの信号を加算入力として受けて加減算を行う加減算
    器と、 前記加減算器の出力のピーク検出を行うピーク検出器と
    を有するOFDM受信装置。
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