JP2003110460A - Cdma受信装置及びその装置のチャネル推定方法 - Google Patents
Cdma受信装置及びその装置のチャネル推定方法Info
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Abstract
信特性の改善が可能なW−CDMA受信装置の提供。 【解決手段】 W−CDMA受信装置のフィンガ部にお
ける物理チャネルに応じたチャネル推定を制御チャネル
内のパイロットシンボル及びパイロットシンボル以外の
硬判定データを用いて求める場合に、複数ビットの送信
電力制御ビット(TPCビット)があるときは、TPC
合成・硬判定部78にてそれらのTPCビットを合成し
た後に硬判定を行うことによりチャネル推定精度を向上
させる。
Description
sion Multiple Access )受信装置及びその装置のチャネ
ル推定方法に関し、特にW−CDMA(Wideband-CDMA)
受信装置及びその装置のチャネル推定方法に関する。
する方法の一つとして、フィンガ部におけるチャネル推
定の精度を向上させることが挙げられる。チャネル推定
とは、各パスのフェ−ジング変動に起因する受信信号の
位相及び振幅の変動、即ちフェ−ジング複素包絡線を推
定することをいう。
OT) データのみを用いて行われているが、一度復調した
後にパイロット以外のDPCCH(Dedicated Physical
Control Channel:個別物理制御チャネル)データを硬判
定(硬判定については後述する)し、その硬判定データ
を用いてチャネル推定する方法も使われようとしてい
る。
00−78111号公報(以下、文献1という)、特開
平10−51424号公報(以下、文献2という)、特
開平11−68700号公報(以下、文献3という)、
特開平11−154930号公報(以下、文献4とい
う)及び特開平11−186990号公報(以下、文献
5という)に開示されている。
所定の重み付け係数を乗算して各パイロットを加算する
ことにより、データ信号のチャネル情報についてのチャ
ネル推定値を生成する、というものである。文献2開示
の技術は、複数のパイロットブロックを重み付け平均化
する、というものである。文献3開示の技術は、複数の
物理チャネルのパイロットシンボルを用いてチャネル推
定を行う、というものである。文献4開示の技術は、複
数のパイロットチャネルのシンボルを重み付け平均化す
る、というものである。文献5開示の技術は、複数のパ
イロットブロックをシンボル毎に重み係数を変えて重ね
付け平均化する、というものである。
DMA受信装置はチャネル推定の精度が低いという欠点
があった。そこで、本発明の目的はチャネル推定の精度
を従来よりも向上させることができ、もって受信特性の
改善が可能なW−CDMA受信装置及びその装置のチャ
ネル推定方法を提供することにある。
に本発明によるCDMA受信装置は、CDMA受信方式
のフィンガ部におけるチャネル推定手段を備えるCDM
A受信装置であって、前記チャネル推定手段は、物理レ
イヤにおける制御チャネルのパイロットシンボルを用い
てチャネル推定を行った結果と、前記制御チャネルの複
数の送信電力制御ビットを合成した後、その合成値と前
記制御チャネルのパイロットシンボル以外のデータとを
硬判定し、その硬判定値を含む前記パイロットシンボル
以外のデータを用いてチャネル推定を行った結果とを平
均化してチャネル推定することを特徴とする。
DMA受信方式のフィンガ部におけるチャネル推定方法
であって、物理レイヤにおける制御チャネルのパイロッ
トシンボルを用いてチャネル推定を行った結果と、前記
制御チャネルの複数の送信電力制御ビットを合成した
後、その合成値と前記制御チャネルのパイロットシンボ
ル以外のデータとを硬判定し、その硬判定値を含む前記
パイロットシンボル以外のデータを用いてチャネル推定
を行った結果とを平均化してチャネル推定するステップ
を含むことを特徴とする。
ル推定方法によれば、送信電力制御ビットを合成した後
に硬判定を行うため、チャネル推定の精度を従来よりも
向上させることができ、もって受信特性の改善が可能と
なる。
ておく。上述したが、従来、チャネル推定はパイロット
データのみを用いて行われるか、もしくは一度復調した
後にパイロット以外のDPCCHデータを硬判定し、そ
の硬判定データを用いて行われていた。
ル推定でも一定の精度を得ることができる。しかしなが
ら、パイロットデータ以外のDPCCHデータによるチ
ャネル推定結果を加えればチャネル推定の精度はさらに
向上する。
ル推定は、パイロットデータを既知データで逆変調(あ
るいは逆拡散)することによって得られる。これに対
し、パイロットデータ以外のDPCCHデータによるチ
ャネル推定では、上記既知データに相当するものが存在
しないため、この既知データに相当するデータを新たに
生成する必要がある。そこで、従来はパイロットデータ
以外のDPCCHデータを硬判定し、その判定結果を上
記既知データに相当するデータとして用いていたのであ
る。即ち、パイロットデータ以外のDPCCHデータを
硬判定結果のデータで逆変調(あるいは逆拡散)するこ
とによってパイロットデータ以外のDPCCHデータの
チャネル推定を行っていたのである。
に送信電力制御ビット(以下、TPC(Transmit Power
Control) ビットという)が2ビットあるフォーマット
ではそのTPCビットの値は同じものが送られるという
情報を用いて、TPCビットの合成を行った後に硬判定
を行う。即ち、従来はパイロットデータ以外のDPCC
Hデータを硬判定するだけであったのに対し、本発明で
は硬判定の前にTPCビットの合成を行うという処理が
追加されている。これにより、チャネル推定の精度をさ
らに向上させることが可能となる。
いて簡単に説明しておく。まず、TPCビットの合成に
ついて説明する。TPCビットとは送信側から対向装置
に対し送信パワーの増減を指示する信号である。例え
ば、TPCビットが“1”の場合は対向装置に対し送信
パワーの増加を指示し、“−1”の場合は対向装置に対
し送信パワーの減少を指示するものである。このよう
に、TPCビットは送信側では“1”か“−1”の2値
しか持たない。一方、対向装置(受信側)ではこのTP
CビットはA/D変換時のビット数に依存した分解能の
データとして現れる。例えば、3ビットのA/D変換の
場合は、−1、−0.75、−0.5,−0.25,
0,0.25,0.5,0.75の8値のいずれかで表
される。又、上述したように、TPCビットが2ビット
あるフォーマットではそのTPCビットの値は同じもの
が送られることから、この場合送信側から、例えばTP
Cビット“1”が2回続けて対向装置へ送信されるとす
ると、対向装置側ではこのTPCビットを順次受信する
が、伝送路の状況によっては異なる2値、例えば最初の
TPCビットとして−0.25を,2番目のTPCビッ
トとして0.75を夫々受信することも考えられる。
PCビットは“0”と判定され、受信した値が0〜0.
75の場合はTPCビットは“1”と判定されるよう予
め決められている。そこで、この場合、対向装置側では
最初のTPCビットが“0”、2番目のTPCビットが
“1”と認識されてしまう。送信側から送信したTPC
ビットが2回とも“1”であるにも拘らず、受信側では
“1”と“0”を1回ずつ送信してきたと誤った認識を
する一例である。
最初のTPCビットが−0.25,2番目のTPCビッ
トが0.75の場合、例えば、両者を加算して2で除算
するという演算(即ち、平均値演算)を行う。この場
合、演算結果は0.25であり、判定結果は“1”とな
る。従って、TPCビットにこの演算を行って得られた
判定結果はその演算を行なわなかった場合よりも信頼性
が高くなる。
をTPCビットの合成というのである。このように、T
PCビットを合成した後に硬判定しチャネル推定を行え
ばチャネル推定の精度が向上するのは明白である。
5の場合(これを軟判定値という)にTPCビットを
“0”と判定すること」、及び「受信した値が0〜0.
75の場合(これも軟判定値という)にTPCビットを
“1”と判定すること」を硬判定というのである。
面を参照しながら説明する。まず、本発明の実施の形態
を述べる前に、本発明の基礎となる従来技術を述べてお
く。図6は、3GPP(3rd Generation Partonership P
roject) TS 25.211 V3.6.0 (20
01−03) 5.2.1章 におけるアップリンク(u
p-link) 信号のデータフォーマットを示す図である。同
図を参照すると、上位レイヤへのデータは、DPDCH
(Dedicated Physical Data Channel: 個別物理データチ
ャネル)に収められ、物理レイヤにおけるコントロール
信号は、DPCCHに収められる。そして、コントロー
ル信号の中のパイロット(Pilot)シンボルは上述したチ
ャネル推定に使用され、そのチャネル推定をもとに受信
データが復調される。
ontroller)によって制御される。ここでいう上位レイヤ
に対する下位レイヤは、基地局に実装される物理レイヤ
(Physical Layer; Layer 1)をいい、上位レイヤはRN
C(Radio Network Controller)に実装されるMAC(Med
ia Access Control)レイヤやRLC(Radio Link Contro
l)レイヤのこと(Layer 2) をいう。
ら基地局方向の上り回線に対して、基地局で受信すると
きの特性向上の技術に関するものである。なお、基地局
から端末への信号は下り回線という。
である。DPDCH信号は、まず拡散符号(Cd,1)
により拡散され、次にゲイン定数(βd)によりゲイン
調整されて、I(Inphase)信号となる。一方、
DPCCH信号は、同様に拡散符号(Cc)により拡散
されて、βcでゲイン調整されてQ(Quadratu
re)信号となる。その後I+jQの複素信号に対しス
クランブルコード(Sn)でスクランブルされてベース
バンド信号となる。
図を参照すると、受信部はサ−チャ(Searche
r)部1と、フィンガ(Finger)部2とを含んで
構成され、フィンガ部2はセレクタ21と、逆拡散器2
2と、チャネル推定部23と、同期検出部24と、レイ
ク(Rake)合成・SIR(Signal to Interferencea
nd noise power Ratio)検出部25と、コード発生器2
6と、遅延部27とを含んで構成される。
(path)の遅延プロフィールを探索するサ−チャ部
1と、復調を行うフィンガ部2とに供給される。フィン
ガ部2内においては、まず、受信信号はセレクタ21に
入力され所定パスの信号が選択された後、サ−チャ部1
からの遅延プロフィールに基づいて逆拡散器22にて逆
拡散される。チャネル推定部23は、その逆拡散データ
よりチャネル推定を行う。同期検出部24は、そのチャ
ネル推定値と逆拡散データにより復調を行う。そして、
復調されたデータはレイク合成・SIR検出部25で合
成及びSIR検出された後、図示しない上位信号処理部
のコ−デック(CODEC)部に渡される。
シンボルのみを使用した場合のチャネル推定部23の一
例の構成図である。同図を参照すると、チャネル推定部
23−1はパイロット抽出部31と、積算器32と、ス
ロット平均部33と、ベクトル推定部34とを含んで構
成される。
ット抽出部31にてDPCCH内のパイロットシンボル
を抽出し、積算器32にて逆変調する(Xc(i,m,
n)。そして、逆変調信号Xc(i,m,n)はスロッ
ト平均部33にて1スロット(slot)単位でベクト
ル平均され(h(i,m):iはフィンガ−番号、mは
スロット番号)、その後、さらに推定精度をよくする目
的で、ベクトル推定部34にて複数スロット分のデータ
でフィルタされる(Zc(i,m)。なお、nはシンボ
ル番号を表す(DPCCH信号の場合、1スロットは1
0シンボルからなる)。
におけるベクトル推定部(フェーディングベクトル推定
部)34の一例の構成図である。同図を参照すると、ベ
クトル推定部34は遅延部41〜44と、積算器45〜
49と、加算器50とを含んで構成される。
トのチャネル推定値(h(i,m))は、FIR(Finit
e Impulse Filter) フィルタで構成されるベクトル推定
部34に入力され、フェーディングベクトル(Zc
(i,m))が出力される(この図においては、タップ
数5の場合を示していて、フェーディングベクトルZc
(i,m)はチャネル推定値h(i,m)から2サンプ
ル遅れる)。
一例の構成図である。同図を参照すると、同期検波部2
4は積算器61,63と各パス合成部64とを含んで構
成されている。なお、同図には、便宜上、複素共役62
も図示されている。
チャネル推定ベクトルZc(i,m)とISSI(受信
ノイズレベル)とが積算器61で積算される。そして、
その積算結果を正規化した複素共役62とDPDCH受
信データとが積算器63で積算され、積算結果として重
み付き復調データが各パス合成部64を介して出力され
る。そして、その重み付き復調データを(パス(pat
h)の能動的(active)な)各フィンガ−でレイ
ク合成するとDPDCH信号の復調データUDC H (m−
2,n)が出力される。
数式で表示すると次のようになる。
従来のチャネル推定部23−2の一例の構成図である。
なお、図9と同様の構成部分には同一番号を付し、その
説明を省略する。同図を参照すると、チャネル推定部2
3−2はパイロット抽出部(DMUX:demultiplexer
)31と、積算器32と、スロット平均部33と、積
算器72、75,77と、レイク合成部80と、硬判定
部73と、多重部(MUX)79と、スロット平均部7
6と、ベクトル推定部34とを含んで構成される。な
お、同図には便宜上、複素共役71,74も図示されて
いる。なお、同図中の積算器77,72、複素共役7
1、レイク合成部80は図11に記載した同期検波回路
24の夫々積算器61、63、複素共役62、レイク合
成部64と同等のもので構成され、同期検波回路24と
は別個に設けられている。
について説明する。まず、最初にパイロット抽出部(D
MUX)31で抽出されたパイロット部のデータを既知
データD* PLT (m,n)を用いて積算器32で逆変
調し、さらにスロット平均部33でスロット平均してチ
ャネル推定を行い(h(i,m))、そのチャネル推定
結果を用いて積算器77、複素共役71及び積算器72
を介して同期検波を行う。次に、その同期検波したデー
タをレイク合成部80にてレイク合成し、硬判定部73
で硬判定を行う(DCCH (m,n))。
算器32の出力であるパイロット部の逆変調データ(X
c(i,m,n))と、パイロット部以外の硬判定結果
で逆変調したデータ(硬判定部73、複素共役74及び
積算器75を介して得られるデータ)とを多重部79で
多重し(X´c(i,m,n))、その多重結果をスロ
ット平均部76でスロット平均する。その後スロット平
均部76の出力はベクトル推定部34で平滑化され、そ
の平滑化されたデータZc(i,m)が、DPDCHデ
ータの復調の際に用いられる。即ち、ベクトル推定部3
4の出力は図7の同期検波・レベル検出部24へ入力さ
れる。
ると次のようになる。ここに、D* PLT (m,n)は逆
変調に用いられるデータである。
る。
うになる。
ようになる。
なる。
MA受信装置の実施の形態について添付図面を参照しな
がら説明する。図1は、本発明に係るW−CDMA受信
装置のチャネル推定回路の最良の実施の形態の構成図で
ある。なお、従来例(図8)と同様の構成部分には同一
番号を付し、その説明を省略する。同図を参照すると、
チャネル推定回路23−3は各フィンガに一つずつ設け
られ、各々のチャネル推定回路23−3はパイロット抽
出部(DMUX)31と、チャネル推定部(A)81
と、検波部72と、チャネル推定部(B)82と、平均
値演算部83とを含んでいる。又、各フィンガに共通す
る構成部分としてレイク合成部80と、TPC合成・硬
判定部78とがさらに含まれる。
て説明する。まず、各フィンガごとの逆拡散器22から
のDPCCHはチャネル推定回路のパイロット抽出部
(DMUX)31へ入力され、パイロットシンボルとパ
イロットシンボル以外のデ−タとに分離される。次に、
チャネル推定部(A)にて既知信号D* PLT (m,
n)を用いてパイロットシンボルのみによるチャネル推
定が行われる。一方、パイロットシンボル以外のデ−タ
は検波部72にてチャネル推定部(A)でのチャネル推
定結果を用いて同期検波され、さらにレイク合成部80
にてレイク合成される。そして、そのレイク合成後のデ
−タはTPC合成・硬判定部78にてTPC合成した後
に硬判定される。さらに、チャネル推定部(B)にてそ
の硬判定結果を用いてパイロットシンボル以外のデ−タ
によるチャネル推定が行われる。次に、平均値演算部8
3にてパイロットシンボルのみによるチャネル推定結果
とパイロットシンボル以外のデ−タによるチャネル推定
結果との平均値が演算され、その演算結果は各同期検波
・レベル検出部24へ出力される。
明する。図2は、本発明に係るW−CDMA受信装置の
チャネル推定部の実施例の構成図(一例として、DPC
CHスロットフォ−マット=2の場合)、図3は同チャ
ネル推定部の動作を示すフロ−チャ−トである。なお、
図2において図12と同様の構成部分には同様の番号を
付し、その説明を省略する。
部23−3は、パイロット抽出部(DMUX)31と、
積算器32,72,75,77と、スロット平均部33
と、レイク合成部80と、TPC合成・硬判定部78
と、多重部(MUX:multiplexer )79と、スロット
平均部76と、ベクトル推定部34とを含んで構成され
る。なお、同図には便宜上、複素共役71,74も図示
されている。
らチャネル推定部の動作について説明する。まず、パイ
ロットシンボルのみでチャネル推定を行う(S1)。即
ち、図2のパイロット抽出部(DMUX)31でパイロ
ットシンボルを抽出し、そのパイロットシンボルを既知
デ−タD* PLT (m,n)で逆変調し(Xc(i,
m,n))、スロット平均部33でその(Xc(i,
m,n))をスロット平均し、(h(i,m))を出力
する。即ち、図2の逆変調部32が図1のチャネル推定
部(A)81に相当する。
タをステップ1(S1)で得たチャネル推定結果(h
(i,m))を用いて同期検波及びレイク合成する。即
ち、図10相当の動作を複素共役71、積算器72,7
7及びレイク合成部80を用いて行う。この同期検波に
より、パイロットシンボル以外の受信データの位相が所
定量補正される。
TPC合成・硬判定部78にてTPC合成した後に硬判
定する(S3)。そして、硬判定結果としてDCCH
(m,n)が得られ、複素共役71にてその複素共役D
* CCH (m,n)が得られる。この複素共役D* CCH
(m,n)が上記既知デ−タD* PLT (m,n)に
相当するデータである。
タを複素共役74(D* CCH (m,n))を用いて積
算器75にて逆変調し、積算器32による逆変調結果
(Xc(i,m,n))と併せて多重部(MUX)79
で多重し、さらにスロット平均部76及びベクトル推定
部34を介してチャネル推定する(Zc(i,m))。
即ち、図2の逆変調部75が図1のチャネル推定部
(B)82に相当し、図2の多重部(MUX)79が図
1の平均値演算部83に相当する。
(i,m)と、DPDCH受信データより、同期検波・
レベル検出部24(図8参照)にてDPDCHの同期検
波を行う(S5)。
の一例の構成図である。同図はDPCCHスロットフォ
−マット=2の場合を示している。同図を参照すると、
DPCCHはシンボル番号0〜4のパイロット(PILOT)
と、シンボル番号5,6のTFCI(Transport Format
Combination Indicater:トランスポートフォーマット組
合わせ情報)と、シンボル番号7のFBI(FeedBack In
dicater)と、シンボル番号8,9のTPCとから構成さ
れている。これらのうち、パイロットを除くTFCI、
FBI及びTPCビットが図2の積算器72,77、複
素共役71及びレイク合成部80にて同期検波され、さ
らに図2のTPC合成・硬判定部78にて8シンボルと
9シンボルがTPC合成された後、硬判定される。
は、式(4)のように硬判定結果(D CCH (m,
n))を求めているが、本発明では、DPCCHスロッ
トフォーマットが1から4のときは、TPCビットが2
ビットあって、同じ値が送信されるという情報を使っ
て、硬判定の精度を上げることにより、チャネル推定の
精度の向上をめざしている(図4のTPC8,9参
照)。従来は、TPCビットも個々に硬判定していたと
ころ、本発明では2ビットを合成してから硬判定するよ
うにしたため、従来よりもチャネル推定の精度を向上さ
せることが可能となるのである。
結果DCCH (m,n)を数式で表示すると次のように
なる。
(m,8),DCCH (m,9)を式(4)の硬判定結
果DCCH (m,n)と比較すると、式(7),(8)
ではZc(i,m,n)・h* (m,n)を総加算し
た結果をさらにn=8から9まで加算するところが式
(4)と相違している。このnは上述したようにシンボ
ル番号を表している。従って、式(7),(8)はTP
Cを合成した後に硬判定することを表している。
記のとおりであるが、図2を参照すると、このチャネル
推定回路はパイロットシンボルを既知データD* PLT
(m,n)を用いて逆変調部32にて逆拡散し、その逆
拡散値をスロット平均部76にて1スロット単位でベク
トル平均し、そのベクトル平均値をベクトル推定部34
にて複数スロット分のデータでフィルタ選別してフェ−
ジングベクトル推定した第1の結果と、パイロットシン
ボル以外のデータをパイロットシンボルのチャネル推定
結果(この場合はスロット平均部33の出力)を用いて
積算器72にて同期検波し、TPC合成・硬判定部78
にてその同期検波後の複数のTPCビットを合成し、さ
らにその合成値とパイロットシンボル以外のデータとを
硬判定し、その硬判定後のデータD* CCH (m,n)
を用いて積算器75にてパイロットシンボル以外のデー
タを逆拡散し、その逆拡散値をスロット平均部76にて
1スロット単位でベクトル平均し、そのベクトル平均値
をベクトル推定部34にて複数スロット分のデータでフ
ィルタ選別してフェ−ジングベクトル推定した第2の結
果とを、多重部(MUX)79で加算して平均化し、チ
ャネル推定しているのと等価である。
bpsのモデルにおけるCase3伝搬条件時のBLE
R(Block Error Rate: ブロック誤り率)特性図で、本
発明によるチャネル推定精度の向上がどのように受信B
LER特性を改善しているかを示したものである。BL
ERが1e−2の点において、従来の硬判定を使ったチ
ャネル推定(同図のグラフb参照)では、パイロットの
みのチャネル推定(同図のグラフa参照)より0.4d
B強の改善がみられ、本発明のチャネル推定(同図のグ
ラフc参照)では、さらに0.15dB程度の改善がみ
られることがわかる。
る。図2においては、最初のチャネル推定のときに処理
削減のためにベクトル推定を行っていないが、ベクトル
推定を行ってから逆変調を行っても構わない。即ち、図
2のスロット平均部33と積算器77との間、又は複素
共役71と積算器72との間にベクトル推定部34をも
う一つ挿入してもよい。
基地局方向の上り回線に対して、基地局で受信するとき
の特性向上の技術に関するものである。従って、図8に
示す受信部(チャネル推定回路23を含む)は基地局に
設けられる回路である。これに対し、図7に示す送信部
(変調回路)は端末に設けられるものである。
る。図13は下り回線、即ち基地局から端末へ送信され
る信号のデータフォーマットを示す図である。これは、
3GPP TS25−211 5.3.2章のFigu
re 9に示されているものである。
り回線(図6参照)と異なり、DPDCHとDPCCH
は時間多重されて、まとめてDPCH(Dedicated Phys
icalChannel;個別物理チャネル)と呼ばれている。又、
下り回線では、CPICH(Common Pilot Channel;共通
パイロットチャネル)というパイロットチャネル(TS
25−211の5.3.3.1章参照)が別に(コード
多重されて)送られていて、通常はこのチャネルのパイ
ロットシンボルのみを用いてチャネル推定が行われる。
又、CPICHのパイロットとDPCHのパイロットと
の両方を用いてチャネル推定を行えば、さらにチャネル
推定の特性を向上させることができる。
信して、端末側でチャネル推定を行う技術について次に
述べる。図2のチャネル推定回路23−3は基地局に設
けられるものとしてこれまで説明してきた。しかし、こ
のチャネル推定回路23−3を端末に設けることも可能
である。即ち、チャネル推定回路23−3を端末に設け
るためには、図2のパイロット抽出部(DMUX)31
への入力信号である「DPCCH」をCPICH及びD
PCHに変更し、パイロット抽出部(DMUX)31の
出力信号である「PILOT部」をCPICH及びDP
CHのPILOT部に変更し、パイロット抽出部(DM
UX)31の出力信号である「PILOT部以外」をD
PCHのTPC,TFCI,FBI部に変更すればよ
い。
ば、CDMA受信方式のフィンガ部におけるチャネル推
定手段を備えるCDMA受信装置であって、前記チャネ
ル推定手段は、物理レイヤにおける制御チャネルのパイ
ロットシンボルを用いてチャネル推定を行った結果と、
前記制御チャネルの複数の送信電力制御ビットを合成し
た後、その合成値と前記制御チャネルのパイロットシン
ボル以外のデータとを硬判定し、その硬判定値を含む前
記パイロットシンボル以外のデータを用いてチャネル推
定を行った結果とを平均化してチャネル推定するため、
チャネル推定の精度を従来よりも向上させることがで
き、もって受信特性の改善が可能となる。
ば、CDMA受信方式のフィンガ部におけるチャネル推
定方法であって、物理レイヤにおける制御チャネルのパ
イロットシンボルを用いてチャネル推定を行った結果
と、前記制御チャネルの複数の送信電力制御ビットを合
成した後、その合成値と前記制御チャネルのパイロット
シンボル以外のデータとを硬判定し、その硬判定値を含
む前記パイロットシンボル以外のデータを用いてチャネ
ル推定を行った結果とを平均化してチャネル推定するス
テップを含むため、上述のCDMA受信装置と同様の効
果を奏する。
推定回路の最良の実施の形態の構成図である。
推定部の最良の実施の形態の構成図である。
である。
成図である。
デルにおけるCase3伝搬条件時のBLER特性図で
ある。
ォーマットを示す図である。
を使用した場合のチャネル推定部23の一例の構成図で
ある。
トル推定部34の一例の構成図である。
である。
従来のチャネル推定部23−2の一例の構成図である。
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 CDMA受信方式のフィンガ部における
チャネル推定手段を備えるCDMA受信装置であって、 前記チャネル推定手段は、物理レイヤにおける制御チャ
ネルのパイロットシンボルを用いてチャネル推定を行っ
た結果と、前記制御チャネルの複数の送信電力制御ビッ
トを合成した後、その合成値と前記制御チャネルのパイ
ロットシンボル以外のデータとを硬判定し、その硬判定
値を含む前記パイロットシンボル以外のデータを用いて
チャネル推定を行った結果とを平均化してチャネル推定
することを特徴とするCDMA受信装置。 - 【請求項2】 CDMA受信方式のフィンガ部における
チャネル推定方法であって、 物理レイヤにおける制御チャネルのパイロットシンボル
を用いてチャネル推定を行った結果と、前記制御チャネ
ルの複数の送信電力制御ビットを合成した後、その合成
値と前記制御チャネルのパイロットシンボル以外のデー
タとを硬判定し、その硬判定値を含む前記パイロットシ
ンボル以外のデータを用いてチャネル推定を行った結果
とを平均化してチャネル推定するステップを含むことを
特徴とするチャネル推定方法。 - 【請求項3】 CDMA受信方式のフィンガ部における
チャネル推定手段を備えるCDMA基地局であって、 前記チャネル推定手段は、物理レイヤにおける上り制御
チャネルのパイロットシンボルを用いてチャネル推定を
行った結果と、前記制御チャネルの複数の送信電力制御
ビットを合成した後、その合成値と前記制御チャネルの
パイロットシンボル以外のデータとを硬判定し、その硬
判定値を含む前記パイロットシンボル以外のデータを用
いてチャネル推定を行った結果とを平均化してチャネル
推定することを特徴とするCDMA基地局。 - 【請求項4】 CDMA受信方式のフィンガ部における
チャネル推定手段を備えるCDMA移動端末であって、 前記チャネル推定手段は、物理レイヤにおける下り制御
チャネルのパイロットシンボルを用いてチャネル推定を
行った結果と、前記制御チャネルの複数の送信電力制御
ビットを合成した後、その合成値と前記制御チャネルの
パイロットシンボル以外のデータとを硬判定し、その硬
判定値を含む前記パイロットシンボル以外のデータを用
いてチャネル推定を行った結果とを平均化してチャネル
推定することを特徴とするCDMA移動端末。 - 【請求項5】 CDMA受信方式のフィンガ部における
チャネル推定回路であって、 物理レイヤにおける制御チャネルのパイロットシンボル
を用いてチャネル推定を行った結果と、前記制御チャネ
ルの複数の送信電力制御ビットを合成した後、その合成
値と前記制御チャネルのパイロットシンボル以外のデー
タとを硬判定し、その硬判定値を含む前記パイロットシ
ンボル以外のデータを用いてチャネル推定を行った結果
とを平均化してチャネル推定することを特徴とするチャ
ネル推定回路。 - 【請求項6】 CDMA受信方式のフィンガ部における
チャネル推定手段を備えるCDMA受信装置であって、 前記チャネル推定手段は、物理レイヤにおける制御チャ
ネルを受信してベースバンド信号を出力し、そのベース
バンド信号のパイロットシンボルを既知データを用いて
逆拡散し、その逆拡散値を1スロット単位でベクトル平
均し、そのベクトル平均値を複数スロット分のデータで
フィルタ選別してフェ−ジングベクトル推定を行った結
果と、 パイロットシンボル以外のデータを前記パイロットシン
ボルのチャネル推定結果を用いて同期検波し、その同期
検波後の複数の送信電力制御ビットを合成し、さらにそ
の合成値とパイロットシンボル以外のデータとを硬判定
し、その硬判定後のデータを用いて前記パイロットシン
ボル以外のデータを逆拡散し、その逆拡散値を1スロッ
ト単位でベクトル平均し、そのベクトル平均値を複数ス
ロット分のデータでフィルタ選別してフェ−ジングベク
トル推定を行った結果とを平均化してチャネル推定する
ことを特徴とするCDMA受信装置。 - 【請求項7】 CDMA受信方式のフィンガ部における
チャネル推定方法であって、 物理レイヤにおける制御チャネルを受信してベースバン
ド信号を出力し、そのベースバンド信号のパイロットシ
ンボルを既知データを用いて逆拡散し、その逆拡散値を
1スロット単位でベクトル平均し、そのベクトル平均値
を複数スロット分のデータでフィルタ選別してフェ−ジ
ングベクトル推定を行った結果と、 パイロットシンボル以外のデータを前記パイロットシン
ボルのチャネル推定結果を用いて同期検波し、その同期
検波後の複数の送信電力制御ビットを合成し、さらにそ
の合成値とパイロットシンボル以外のデータとを硬判定
し、その硬判定後のデータを用いて前記パイロットシン
ボル以外のデータを逆拡散し、その逆拡散値を1スロッ
ト単位でベクトル平均し、そのベクトル平均値を複数ス
ロット分のデータでフィルタ選別してフェ−ジングベク
トル推定を行った結果とを平均化してチャネル推定する
ステップを含むことを特徴とするチャネル推定方法。 - 【請求項8】 CDMA受信方式のフィンガ部における
チャネル推定手段を備えるCDMA基地局であって、 前記チャネル推定手段は、物理レイヤにおける上り制御
チャネルを受信してベースバンド信号を出力し、そのベ
ースバンド信号のパイロットシンボルを既知データを用
いて逆拡散し、その逆拡散値を1スロット単位でベクト
ル平均し、そのベクトル平均値を複数スロット分のデー
タでフィルタ選別してフェ−ジングベクトル推定を行っ
た結果と、 パイロットシンボル以外のデータを前記パイロットシン
ボルのチャネル推定結果を用いて同期検波し、その同期
検波後の複数の送信電力制御ビットを合成し、さらにそ
の合成値とパイロットシンボル以外のデータとを硬判定
し、その硬判定後のデータを用いて前記パイロットシン
ボル以外のデータを逆拡散し、その逆拡散値を1スロッ
ト単位でベクトル平均し、そのベクトル平均値を複数ス
ロット分のデータでフィルタ選別してフェ−ジングベク
トル推定を行った結果とを平均化してチャネル推定する
ことを特徴とするCDMA基地局。 - 【請求項9】 CDMA受信方式のフィンガ部における
チャネル推定手段を備えるCDMA移動端末であって、 前記チャネル推定手段は、物理レイヤにおける下り制御
チャネルを受信してベースバンド信号を出力し、そのベ
ースバンド信号のパイロットシンボルを既知データを用
いて逆拡散し、その逆拡散値を1スロット単位でベクト
ル平均し、そのベクトル平均値を複数スロット分のデー
タでフィルタ選別してフェ−ジングベクトル推定を行っ
た結果と、 パイロットシンボル以外のデータを前記パイロットシン
ボルのチャネル推定結果を用いて同期検波し、その同期
検波後の複数の送信電力制御ビットを合成し、さらにそ
の合成値とパイロットシンボル以外のデータとを硬判定
し、その硬判定後のデータを用いて前記パイロットシン
ボル以外のデータを逆拡散し、その逆拡散値を1スロッ
ト単位でベクトル平均し、そのベクトル平均値を複数ス
ロット分のデータでフィルタ選別してフェ−ジングベク
トル推定を行った結果とを平均化してチャネル推定する
ことを特徴とするCDMA移動端末。 - 【請求項10】 CDMA受信方式のフィンガ部におけ
るチャネル推定回路であって、 物理レイヤにおける制御チャネルを受信してベースバン
ド信号を出力し、そのベースバンド信号のパイロットシ
ンボルを既知データを用いて逆拡散し、その逆拡散値を
1スロット単位でベクトル平均し、そのベクトル平均値
を複数スロット分のデータでフィルタ選別してフェ−ジ
ングベクトル推定を行った結果と、 パイロットシンボル以外のデータを前記パイロットシン
ボルのチャネル推定結果を用いて同期検波し、その同期
検波後の複数の送信電力制御ビットを合成し、さらにそ
の合成値とパイロットシンボル以外のデータとを硬判定
し、その硬判定後のデータを用いて前記パイロットシン
ボル以外のデータを逆拡散し、その逆拡散値を1スロッ
ト単位でベクトル平均し、そのベクトル平均値を複数ス
ロット分のデータでフィルタ選別してフェ−ジングベク
トル推定を行った結果とを平均化してチャネル推定する
ことを特徴とするチャネル推定回路。
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