JP4557982B2 - 代替スクランブルコードを用いた、cdmaシステムにおける干渉推定 - Google Patents

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Description

背景
本発明は、電気通信システムに関し、特に、専用チャネルが第2のスクランブルコードを用いることが可能な広帯域符号分割多元接続(WCDMA)システムなどの無線システムにおいて信号対干渉推定を改善するための方法および装置に関する。
デジタル通信システムには、GSM電気通信標準およびGSM/EDGEのようなその拡張版に準拠するセルラー無線電話システムなどの時分割多元接続(TDMA)システム、ならびにIS−95、cdma2000およびWCDMA電気通信標準に準拠するセルラー無線電話システムなどの符号分割多元接続(CDMA)システムが含まれる。デジタル通信システムにはまた、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)標準に準拠するセルラー無線電話システムなど、TDMAおよびCDMAの「混合」システムが含まれるが、このUMTS標準は、国際電気通信連合(ITU)IMT−2000フレームワーク内の欧州電気通信標準化機構(ETSI)によって開発されている第3世代(3G)モバイルシステムを規定する。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、UMTS標準を普及させている。本出願は、簡略化のためにWCDMAシステムに焦点を当てているが、本出願で説明する原理を他のデジタル通信システムでも実現できることが、理解されるであろう。
WCDMAは、直接シーケンススペクトル拡散技術に基づいている。2つの異なるコードが、ダウンリンク(基地局から端末)方向において基地局および物理チャネルを分離するために用いられる。スクランブルコードは、基地局またはセルを互いに分離するために主として用いられる擬似ノイズ(pn)シーケンスである。チャネライゼーションコードは、各セルにおいてまたは各スクランブルコード下で、異なる物理チャネル(端末またはユーザ)を分離するために用いられる直交シーケンスである。CDMAシステムでは全てのユーザが同じ無線資源を共有するので、各物理チャネルが、必要以上のパワーを用いないことが重要である。これは、高速送信パワー制御機構(fast transmit powercontrol mechanism)によって達成されるが、この機構において、端末は、その専用物理チャネル(DPCH)の信号対干渉比(SIR)を推定し、推定SIRを基準値と比較し、基地局の送信DPCHパワーを適正値に調節するように基地局に通知する。本明細書では用語WCDMAが用いられているが、他のシステムが対応する用語を有することが理解されるであろう。スクランブルおよびチャネライゼーションコードならびに送信パワー制御は、当該技術分野において周知である。
図1は、ダウンリンク(すなわち基地局から移動局、または順方向)およびアップリンク(すなわち移動局から基地局、または逆方向)チャネルをそれぞれが用いる4つの移動局(MS)1、2、3、4との接続を処理する基地局(BS)100を含むWCDMAシステムなどの通信システムを示す。ダウンリンクにおいて、BS100は、各移動局にそれぞれのパワーレベルで送信し、またBS100によって送信される信号は、直交コードワードを用いて拡散される。アップリンクにおいて、MS1〜MS4は、それぞれのパワーレベルでBS100に送信する。図示しなかったが、BS100はまた、無線ネットワークコントローラ(RNC)と通信し、今度は、このコントローラが、公衆交換電話網(PSTN)と通信する。
図1に示す例示的なWCDMAシステムにおける送信信号は、次のように形成できる。最初に、送信される情報データストリームにチャネライゼーションコードを乗算し、次に、その結果にスクランブルコードを乗算する。乗算は、通常、排他的論理和演算によって実行され、情報データストリームおよびスクランブルコードは、同一または異なるビットレートを有することができる。各情報データストリームまたはチャネルは、一意のチャネライゼーションコードを割り当てられ、また複数のコード化された情報信号が、同時に無線周波数キャリア信号を変調する。
数学的な観点から見ると、ダウンリンク(D/A変換およびフロントエンド送信機の前の)における送信信号tは、
Figure 0004557982

によって与えられる。ここでMは、基地局によって送信される物理チャネルの数であり、
Figure 0004557982

は、チャネルiにおけるチップ当たりのエネルギーであり、sはスクランブルコード(QPSK)であり、
Figure 0004557982

は、チャネルiのためのチャネライゼーションコード(BPSK)であり、uは、チャネルiにおける送信シンボルである。式1によって与えられる信号は、無線周波数にアップ変換され、無線チャネルを通して変調キャリア信号によって送信され、受信機のフロントエンドにおいて受信されてベースバンド信号にダウン変換される。
移動局または他の受信機において、変調キャリア信号を処理して、その受信機用に意図された元の情報データストリームの推定値を生成する。このプロセスは、復調として知られている。合成受信ベースバンド拡散信号は、一般にRAKEプロセッサに供給されるが、このプロセッサには、受信信号における、マルチパスエコーまたは画像などの選択された成分のそれぞれに各々割り当てられる多数の「フィンガ」または逆拡散器が含まれる。各フィンガは、受信成分をスクランブルシーケンスおよびチャネライゼーションコードと組み合わせ、受信合成信号を逆拡散する。RAKEプロセッサは、典型的には、合成信号に含まれる送信情報データおよび、パイロットまたはトレーニングシンボルの両方を、逆拡散する。
RAKE受信機の様々な面が、G.トリノ(G.Turin)の「Introduction to Spread−Spectrum Antimultipath Techniques and Their Application to Urban Digital Radio」(Proc.IEEE、第68巻、328〜353ページ、1980年3月)、デント(Dent)に付与された米国特許第5,305,349号明細書「量子化されたコヒーレントRAKE受信機(Quantized Coherent Rake Receiver)」、ワン(Wang)らによる米国特許出願公開第2001/0028677号明細書「レイク受信機における相関タイミングを選択する装置及び方法(Apparatus and Methods for Finger Delay Selection in Rake Receivers)」、G.ボトムリイ(G.Bottomley)によって1998年10月2日に出願された米国特許出願第09/165,647号明細書「RAKE受信機の混信除去方法およびその装置(Method and Apparatus for Interference Cancellation in a Rake Receiver)」、およびワン(Wang)らによって1999年6月25日に出願された米国特許出願第09/344,898号明細書「多段RAKE結合方法および装置(Multi−Stage Rake Combining Methods and Apparatus)」に説明されている。
1つのRAKEフィンガを考えると、受信信号rは、
Figure 0004557982

によって与えられる。ここでhは無線チャネルを表わし、eはノイズである。たとえばチャネルjのチャネルで送信された情報を取り出すために、式2に記載された受信信号rは、
Figure 0004557982

という事実を用いて、逆拡散される。逆拡散された受信信号dは、
Figure 0004557982

によって与えられる。なぜなら、チャネライゼーションコードcが相互に直交している、すなわち
Figure 0004557982

だからであり、ここで、は複素共役を示し、SFは、チャネルjのために用いられる拡散率である。チャネル別の拡散コードが互いに直交している場合には、特定の拡散コードと関連する所望の信号だけが強化され、他方で、所望の信号に直交する他の全てのユーザ(チャネル)のための他の信号は強化されないように、受信信号は、特定のチャネル(ユーザ)拡散コードと相関することができる。
うまくパワーを制御するために、DPCHにおけるSIRを推定する必要がある。信号パワーS、すなわち式3における
Figure 0004557982

は、通常、DPCHパイロットシンボル、すなわちDPCHで送信される周知のシンボルを用いて推定される。しかしながら、干渉Iは、典型的には、共通パイロットチャネル(CPICH)、すなわち大きな信号強度を備えたチャネルで送信されるパイロットシンボルを用いて推定され、次に、DPCH干渉にスケール変更される。CPICHにおける干渉ICPICHは、
Figure 0004557982

によって推定される。ここでNは、推定において用いられるシンボル数であり、
Figure 0004557982

は、チャネルx用のスクランブルおよびチャネライゼーションコードに関連して逆拡散されるk番目のシンボルであり、
Figure 0004557982

は、チャネルxでk番目に送信されるシンボルである。CPICHにおける推定干渉
Figure 0004557982

は、推定DPCH干渉
Figure 0004557982

へと、
Figure 0004557982

に従ってスケール変更される。ここで
Figure 0004557982

は、添え字によって識別されるチャネルにおける推定干渉パワーであり、SFCPICH=256は、CPICHの拡散率である。このように干渉を推定する理由は、CPICHに基づく干渉推定値が、DPCHパイロットシンボルに基づくI推定値より、たとえばノイズが少なくてよりよいということである。SIRにおけるSおよびIを推定する方法は、当該技術分野において周知である。
WCDMA標準によれば、BSは1つ(第1の)を超えるスクランブルコード、すなわち、いわゆる第2または代替スクランブルコードを用いてもよい。たとえば、第1のスクランブルコード用のチャネライゼーションコードツリーが一杯で、BSに能力(すなわち送信機パワー)が残されている場合に、BSは、DPCHのために第2のスクランブルコードを用いることができる。別の例として、端末(たとえば移動局)が、圧縮フレームにおける拡散率の低減を伴う圧縮モードに入った場合に、端末は、それがより小さな拡散率を必要とすることからコードツリーにおける全てのコードを再割り当てするのを回避するために、圧縮フレームにおいて代替スクランブルコードを用いることができる。これは、3GPP TS25.213、セクション5.2.1および5.2.2に説明されている。
たとえば、異なるユーザデータレートに適合しながらリンクの直交性を維持するために、直交可変拡散率(OVSF)コードが用いられる。OVSF方式は一種のコードツリーであり、その一例が図2に示されている。この例は、2値アルファベットおよび「1」のマザーコードを仮定しているが、読者は、この概念を一般化できることを理解されるであろう。ツリーの各レベルは、相互に直交するコードセットである。たとえば、第3のレベルは、4つの長さ4のコード「1111」、「1100」、「1010」および「1001」のセットであり、したがって、このコードツリーを用いるCDMAシステムは、SF=4のコードを用いる4人の同時直交ユーザを支援できる。代替として、システムは、SF=8(コードツリーにおける第4のレベル)の8人の同時直交ユーザを支援可能である、等である。直接シーケンスCDMAシステムにおけるチップレートは典型的には一定であるので、より高いSFが、一般により低い情報ビットレートに対応する。
また、異なる情報ビットレート、すなわち異なるSF値を有する複数の同時直交ユーザをサポートすることが望ましく、これは、ツリーのルートに至るパスのコードもまた用いられていない場合かつその場合に限って、コードツリーの所定の「ブランチ」におけるコードを用いて行うことができる。ツリーからのコード選択に対するこの制限によって、セルで用いられる選択されたコード間の直交性が維持される。図3は、3つの情報ストリームを拡散するために用いられる3つの異なるチャネライゼーションコード(「10」、「1100」および「11111111」)を示すが、これらの情報ストリームは、図1に示す移動局の3つから発生したものでもよい。これらの3つの異なるチャネライゼーションコードは、3つの異なる拡散率を提供し、これらの拡散率は、3つの異なるユーザ情報ビットレートに対応する。これらの3つのレートのどれが、受信機、たとえば基地局の受信機で検出(逆拡散)されても、他の2つは、それらが同時に送信されると仮定すると、常に直交する。たとえば、最遅シンボルレート信号(「11111111」)を逆拡散する場合に、各シンボルの8チップは単に累積され、8チップの間の他の2信号からの累積寄与は、ゼロに等しくなる(「l」/「0」ビットのBPSK変調に対応する、「+1」/「−1」表示において)。
第1および第2のスクランブルコードが用いられる場合に、送信信号tは、
Figure 0004557982

として書くことができる。ここでsおよびsは、それぞれ第1および第2のスクランブルコードであり、MおよびMは、それぞれのスクランブルコード下の物理チャネル数である(典型的にはM<<M)。次に、RAKE受信機の一フィンガにおける受信信号rは、
Figure 0004557982

としてモデル化できる。所望のDPCHが第2のスクランブルコード(チャネルコード1)を用いると仮定すると、次の逆拡散された受信信号dが得られる。
Figure 0004557982
式7から分かるように、第1のスクランブルコード下のチャネルは、第2のスクランブルコード下のチャネルでは白色ノイズに変形される。なぜなら、スクランブルコードはpnシーケンスであり、直交コードではないからである。したがって、所望のコード1に影響する干渉(ノイズ)nは、
Figure 0004557982

によって与えられ、干渉パワー(ノイズパワー)Iは、
Figure 0004557982

によって与えられる。ここで、
Figure 0004557982

は、ノイズeの分散である。CPICH(第1のスクランブルコード下で常に選び出されるチャネルであり、チャネライゼーションコード0)から得られるI推定値を用いると、干渉(ノイズ)nは、
Figure 0004557982

によって与えられ、干渉パワー(ノイズパワー)Iは、
Figure 0004557982

によって与えられる。
式8および9が式10および11と等しくないことは、容易に分かる。さらに、コンピュータシミュレーションが示すところでは、DPCHが別のスクランブルコードを用いる一方で、あるスクランブルコードを用いるCPICHから得られるI推定値を用いたパワー制御環境における損失は、DPCHにおける平均必要BSパワーに換算して数dBになり得る。したがって、代替スクランブルコードを用いる場合には、従来のCPICHのI推定アプローチより、干渉を推定するよりよい方法が必要である。
この問題に対する1つの簡単な周知の解決策は、信号パワー(S)推定および干渉パワー(I)推定の両方にDPCHパイロットシンボルを用いることであるが、しかしこの解決策には問題がある。たとえば、DPCHパイロットシンボルの数が少ないので、I推定値はノイズがあり、またDPCHがパワー制御されているので、DPCHの全体的な信号パワーは小さい。ノイズのあるI推定値はノイズのあるSIR推定値を生じ、またSIR推定値は平均必要BS・DPCHパワーに直接影響するので、ノイズのあるSIR推定値による平均パワーの誤った決定は、システム能力を低減させる可能性がある。
したがって、第1のスクランブルコード、すなわちCPICHが選び出されたスクランブルコード下でDPCHが選び出された場合と、性能が、SIR推定値における正確さの点で類似するように、代替スクランブルコードがWCDMAにおいて用いられるような場合における干渉パワーをよりよく推定できる方法および装置の必要がある。
概要
本出願は、CPICHなどのチャネルのスクランブルコードと異なるスクランブルコード下でDPCHが選び出されるCDMAシステムにおいて、干渉推定を改善する方法および装置を提供する。かかるシステムにおいて、CPICHにおいて測定し、DPCHに変形することによってDPCHのI推定を行うことは、2つのチャネルの異なる干渉状況ゆえにできない。代わりに、DPCH干渉は、I推定に利用できる代替または第2のスクランブルコードにおいて、空白チャネライゼーションコードの知識を用いるか、DPCHにおいてシンボル(たとえばDPCCHにおける制御シンボル)を用いるか、または空白チャネライゼーションコードを探索し、見つかった空白コードをI推定に用いることによって推定される。これらの技術は、先行技術と比較してSIR推定値を改善し、したがってまた、パワー制御の性能を改善し、それによって、システムの能力を向上させる。
本発明の一態様において、干渉を推定する方法には、代替スクランブルコード下の空白チャネライゼーションコードを決定するステップと、空白チャネライゼーションコードが決定された場合には、干渉を推定するために空白チャネライゼーションコードを用いるステップと、そうでなければ、専用チャネルの少なくとも1つの部分におけるシンボルの分散を決定することによって、干渉を推定するステップと、が含まれる。
本発明の別の態様において、空白チャネライゼーションコードを探索する方法には、最初のI推定値(initial I-estimate)を生成するステップと、最初のI推定値に基づいて閾値を設定するステップと、候補の空白コードを選択するステップと、候補の空白コードに対してI推定値を形成するステップと、形成されたI推定値を閾値と比較するステップと、形成されたI推定値が閾値を超える場合には、別の候補の空白コードを選択して、形成および比較ステップを繰り返すステップと、そうでなければ、候補の空白コードを空白チャネライゼーションコードとして識別するステップと、が含まれる。
本発明の別の態様では、パイロットチャネルがスクランブルコードを用い、かつ端末が、チャネライゼーションコードによって決定された専用チャネルで代替スクランブルコードを用いる符号分割多元接続通信システムにおいて、端末での干渉を推定するための装置には、コントローラおよび干渉推定器が含まれる。コントローラは、代替スクランブルコード下の空白チャネライゼーションコードmを決定し、またコントローラが空白チャネライゼーションコードmを決定した場合には、干渉推定器は、空白チャネライゼーションコードmに基づいて干渉の推定値を生成する。そうでなければ、干渉推定器は、専用チャネルの少なくとも1つの部分におけるシンボルの分散に基づいて干渉の推定値を生成する。
本発明のさらに別の態様では、コンピュータ可読媒体には、パイロットチャネルがスクランブルコードを用い、かつ端末が、チャネライゼーションコードによって決定された専用チャネルで代替スクランブルコードを用いる符号分割多元接続通信システムにおける、端末での干渉を推定するためのコンピュータプログラムが含まれる。コンピュータプログラムは、代替スクランブルコード下の空白チャネライゼーションコードmを決定するステップと、空白チャネライゼーションコードmが決定された場合には、干渉を推定するために空白チャネライゼーションコードmを用いるステップと、そうでなければ、専用チャネルの少なくとも1つの部分におけるシンボルの分散を決定することによって干渉を推定するステップと、を実行する。
本発明の目的および利点は、図面と共にこの説明を読むことによって明らかとなるであろう。
詳細な説明
干渉パワーIを推定する1つの方法は、たとえば、T.パレニウス(T.Palenius)によって2000年3月15日に出願された米国特許出願第09/525,898号明細書「CDMA無線通信システムにおける干渉測定のための符号予約(Code Reservation for Interference Measurement in a CDMA Radiocommunication System)」(この出願を、参照によって本明細書に明示的に援用する)に説明されているように、空白チャネライゼーションコード、すなわち現在用いられていないかまたはこの目的のために取っておかれたコードを用いる。コードmが空白であると仮定すると、コードmにおける干渉パワーは、
Figure 0004557982

によって与えられる。
ここで、Nは、推定に用いられるシンボル数であり、
Figure 0004557982

は、スクランブルおよびチャネライゼーションコードに関連して逆拡散されるk番目のシンボルを意味する。式9におけるIが推定値Iの分散を示すことが注目されるであろう。再び式7を見て、コードmが空白であると仮定すると、逆拡散された受信信号dは、
Figure 0004557982

によって与えられる。式13における干渉パワー(ノイズパワー)Iは、
Figure 0004557982

によって与えられる。見て取れる式は、式9によって与えられたノイズパワーと等しい。必要なことは、以下により詳細に説明するように、受信機が空白チャネライゼーションコードを識別するか、またはそれを通知されることだけである。
干渉パワーIを推定する別の方法は、DPCHにおける逆拡散された受信信号の分散を決定することを伴う。逆拡散された受信信号dが式7によって与えられると仮定すると、逆拡散された受信信号dのk番目のサンプルの複素振幅a(k)が、
Figure 0004557982

によって与えられること、およびこれらの複素振幅の数Nの平均mが、
Figure 0004557982

によって与えられることを確認できる。DPCHのための干渉推定値
Figure 0004557982

は、サンプルの分散として識別でき、
Figure 0004557982

によって与えられる。もし通信チャネルの特性がサンプル収集期間中にしかるべく安定したままならば、推定された分散の正確さは、当然、サンプル数の増加につれて改善する。
DPCHが主に2つのタイプの情報を含むことが理解されるであろう。それらは、情報データすなわち専用物理データチャネル(DPDCH)、およびレイヤ1制御データすなわち専用物理制御チャネル(DPCCH)であり、これらは、WCDMAダウンリンクのスロットで共に時間多重通信される。DPCCHは、パイロットシンボル、パワー制御情報およびスロットフォーマット情報を含み、全てのスロットにおいて常に送信される。DPDCHは、送信される情報データがある場合にだけ送信され、したがって、DPDCHで何も送信されないときもある。これは、不連続送信(DTX)と呼ばれる。DPCCHのスロットフォーマット情報は、DPDCHにデータがあるかどうかを示すが、しかしこの情報は、RAKE結合器およびSIR推定器の後で検出されるので、この情報は、I推定が実行されるときには知られていない。したがって、DTXが、DPDCHまたは同様のチャネルで可能な場合には、DPDCHは、一般に、I推定のために信頼して用いることができない。しかしながら、常に送信が行なわれるDPCCHおよび同様のチャネルは、式15〜17に従ってI推定のために常に用いることができる。なぜなら、I推定値が、DPCHにおける受信シンボルの振幅の分散として得られるからである(DPCCHだけ−−DTXおよび非DTXに対して可能−−、またはDPCCHおよびDPDCHの両方−−非DTXに対してのみ可能)。したがって、受信機は、何が送信されたかを知る必要はなく、むしろ受信機は、ただ何かが送信されたことを知るだけで十分である。
図4は、本発明に従って干渉を推定する方法のフローチャートである。WCDMAシステムにおいて、端末またはユーザ設備(UE)は、最初は接続モードにあり(ステップ401)、UEは、DPCHで代替または第2のスクランブルコードを用いる命令および情報をネットワークから受信する(ステップ403)。UEによって用いられる代替スクランブルコードおよび代替スクランブルコード下のDPCHチャネライゼーションコードが、第1のスクランブルコードおよび元のチャネライゼーションコードの関数として、WCDMA標準において定義されていることが理解されるであろう。
この時点で、UEは、代替スクランブルコード下の空白チャネライゼーションコードについて、かかる空白コードを通知されたかまたは図5に関連して以下で説明するようにかかる空白コードを識別したので、知っているかどうかを決定する(ステップ405)。受信機が、代替スクランブルコード下の空白チャネライゼーションコードについて知っている場合には、UEは、式12に従って干渉を推定するためにかかる空白チャネライゼーションコードを用い(ステップ407)、そしてI推定値は、UEにおける他の構成要素に送られ、これらの構成要素は、SIRを推定し(ステップ409)、かつSIR推定値を、送信パワー制御ループ(ステップ411)などのさらに別の構成要素に提供する。これらの受信構成要素は、図6に関連して以下でより詳細に説明される。
代替スクランブルコードが用いられるケースによっては、3GPP標準により、受信機が空白チャネライゼーションコードを識別するために利用できる情報が与えられる。かかるケースの1つは、圧縮モードを伴う場合であり、基地局が圧縮フレーム用に代替スクランブルコードを利用するときである。3GPP TS25.213、セクション5.2.1〜5.2.2は、この場合に用いるチャネライゼーションコードと同様に代替スクランブルコードを規定している。これらの規定はまた、共通制御チャネルおよびそれらのチャネライゼーションコードにも当てはまるが、しかしこれらのチャネルは圧縮モードでないので、代替スクランブルコード下のそれらの対応する圧縮モードチャネライゼーションコードは用いられない。すなわち、それらは空白である。したがって、これらの空白コードは、上記のようにDPCH干渉を推定するために用いることができる。端末は、第1のスクランブルコードにおける共通チャネルに対応する、代替スクランブルコード下のコードがあるかどうかを容易に決定し、かつ共通チャネルのチャネライゼーションコードについてのその知識および該当する標準に定義されたコード割り当て規則から、これらの空白コードを識別できる。
ステップ405において、UEが、代替スクランブルコード下の空白チャネライゼーションコードについて知らないと決定した場合には、UEは、システムがDTXを用いているかどうかを決定でき(ステップ413)、DTXモードが使用可能な場合には、UEは、式15〜17に従って、DPCHのDPCCH部分におけるシンボルの分散を決定することによって干渉を推定する(ステップ415)。I推定値は、UEにおける構成要素に送られ、そこで、SIRを推定し(ステップ409)、送信パワー制御ループ(ステップ411)などの他の構成要素にSIR推定値を提供する。
ステップ413において、UEが、システムがDTXモードではないと決定した場合には、UEは、式15〜17に従って、DPCHのDPCCH部分およびDPDCH部分の両方、またはDPCHのDPCCH部分だけにおいて、シンボルの分散を決定することによって、干渉を推定する(ステップ417)。実際、上記のように、DPCH、および送信シンボルを常に含む少なくとも1つの部分を有する同様のチャネルは、式15〜17に従って、I推定のために常に用いることができ、したがって、システムがDTXモードであるかどうかの決定(ステップ413)は、必ずしも必要ではなく、省略することができる。どちらの場合でも、I推定値は、UEにおける構成要素に送られ、そこで、SIRを推定し(ステップ409)、送信パワー制御ループ(ステップ411)などの他の構成要素にSIR推定値を提供する。
上記のように、端末は、I推定に利用できる空白チャネライゼーションコードを識別したかも知れず、その場合には、端末は、I推定のためにそれらの空白コードを優先的に用いる。受信機は、システムの特定の特性についての知識から空白コードを識別したか、またはもちろん、単に、送信機からのしかるべきシグナリングメッセージによって、空白チャネライゼーションコードをシステムから通知されたかも知れない。端末が空白コードを何も識別しなかった場合には、端末は、DPCHなどの専用チャネルにおけるシンボルの分散から干渉を推定する。
空白コードが識別されず、DPCHを用いて得たものよりもよいI推定値が必要な場合には、端末は、空白チャネライゼーションコードを探索できる。少なくとも1つの空白コードが見つかった場合には、端末は、I推定値を得るためにそのコードを用いる。空白チャネライゼーションコードを探索する方法を以下で説明し、図5に示す。
ステップ501において、最初のI推定値が、上記のステップ413、415、417の方法を用いて形成される。最初のI推定値から閾値が導き出され、下記のさらなる処理ステップで用いられる。閾値は、最初のI推定値であっても、または連続的な最初のI推定値をフィルタリング、もしくは平滑化たとえば適切に時間平均することによって、最初のI推定値から導き出してもよいことが理解されるであろう。閾値はまた、最初のI推定値をスケール変更するか、正または負の定数を最初のI推定値に加算するか、または別の方法によって導き出してもよい。閾値が導き出される最初のI推定値、すなわち
Figure 0004557982

は、式15〜17から得られ、理想的には式14のIと等しいが、しかし不可避な推定誤差のために、最初のI推定値は、
Figure 0004557982

として表現することができる。ここでeは推定誤差である。
ステップ503において、候補の空白コードがあるかどうかが決定され、ステップ504において、候補コードが選択される。ステップ505において、式12を用いて、選択された候補の空白コードに対して干渉を推定する。選択された候補コードが空白の場合には、式12によって実際の干渉の推定値、すなわちIm,empty=I+eが与えられる。ここでeは、推定誤差である。選択された候補コードが空白でない場合には、式12によって受信パワーの推定値、すなわち
Figure 0004557982

が与えられる。ここでeは、推定誤差である。理想的には、
Figure 0004557982

および
Figure 0004557982

であるが、しかし推定誤差のために、検出しそこなう可能性がゼロではない(すなわち、実際の空白コードが検出されない)。したがって、
Figure 0004557982

および/またはIをフィルタリングして推定誤差を低減することは有益であり得る。閾値は、フィルタパラメータ、検出しそこなう恐れ等に基づいて選択できる。選択された閾値は、オフラインで計算(たとえば、実験室で定義する)し、UEに格納できる。
ステップ504において候補の空白コードを選択する際に、選択されたSF長さ(典型的に128または256)の全てのコードを体系的な方法で探索するのが有利である。探索順序を決定するために、端末は、該当する標準に規定されたコード割り当てに関する規則を考慮するのが有利である。典型的なWCDMAシステムにおいて、基地局は、周知のコードツリーの一側から開始してコードを割り当てる。したがって、開始点として、端末は、DPCHがどのチャネライゼーションコードを用いているかを決定し、コードツリーにおいて使用コードの位置を決定し、次に、コードツリーにおいて、このDPCHチャネライゼーションコードからできる限り遠く離れた候補の空白コードを選択する。図2は、「コードツリーにおいて遠く離れた」が何を意味するかをよく示す。WCDMAシステムにおいて、CPICHは、コード11111111....11111(すなわち256の「1」)を常に用い、ブロードキャストチャネルは、コード11...11−1−1...−1−1(すなわち、128の「1」に128の「−1」が続く)を用いる。これは、図2における上部コードツリーに対応する。コード割り当てが、ブランチを満たしてから新しいブランチを用いることによって行われることが多いので、第1のユーザ(DPCH)は、CPICHおよびブロードキャストコードに近いコード(単複)を有する。したがって、「遠く離れた」は、図2に示すようなコードツリーの下端を典型的には意味する。SF=8の場合において、10010110から開始し、次に10011001、等である。これにより、結果として空白コードを見つける大きな可能性をもたらすことができ、候補の空白コードが選択された場合には(ステップ504)、プロセスはステップ505に移る。
ステップ505において、干渉は、上記のように選択された候補の空白コードに対して推定され、ステップ507において、I推定値が、閾値、すなわちステップ501で得られた大ざっぱなI推定値に基づく値と比較される。I推定値が閾値よりはるかに大きい場合には、それは信号パワーに対応するものと思われ、したがってそのコードは使用中であり、その場合には探索が次のコードで続き、ステップ503〜507が繰り返される。
しかしながら、コードたとえばコードcのI推定値が閾値より下である場合には、コードは恐らく空白であり、探索を停止することができ、処理がステップ509に移る。ステップ509において、cに関して逆拡散が実行され、ステップ505で導き出された推定値が用いられ、プロセスはステップ409に移る。
候補の空白コードがなくて(ステップ503)、ステップ504で空白コードが選択されない場合には、ステップ501からの、すなわち上記のステップ413、415、417の方法を用いた最初のI推定に依存しなければならない(ステップ511)。
セルにおいて用いられるコードの数は時間と共に変化するので、端末は、I推定のために用いられるコードが別のユーザによって占有されたかどうかを絶えず検出しなければならない。占有された場合には、新しい空白チャネライゼーションコードの探索が、上記に従って再び始まる。
図6は、これらの方法を実行する移動局などの例示的な受信機600のブロック図である。携帯電話などの移動局には、送信、受信、ならびに信号およびデータの処理を支援する追加回路(図示せず)が典型的には含まれることを、当業者は理解されるであろう。
受信機600には、無線信号などの送信信号を受信するためのアンテナ605が含まれる。アンテナは、受信信号をフロントエンドプロセッサ610に供給し、プロセッサ610が、受信信号をベースバンド信号に変形し(たとえばダウンコンバートし、逆拡散し、かき集める(rake))、このベースバンド信号が、復号器615および推定器630、635に供給される。復号器615によって生成された復号信号はプロセッサ620に供給され、プロセッサ620が、復号信号によって受信機600の他の構成要素(図示せず)へ搬送される上位レイヤシグナリングメッセージを決定する。これらのシグナリングメッセージの中には、通信システムが代替スクランブルコードおよび圧縮モードを用いているかどうかを示すもの、ならびに受信機がCPICHコードおよびDPCHコードを識別できるようにするメッセージがある。図6に示すように、この情報は、制御ユニット625およびチャネル推定器630に送られる。当該技術分野においては典型的だが、チャネル推定器630は、受信信号におけるデータに基づいて、通信チャネルのインパルス応答
Figure 0004557982

を連続的に推定し、復号プロセスの性能を改善するために、これらの推定値を復号器615へ提供する。
上記のように、制御ユニット625は、プロセッサ620によって自身に提供された情報に基づいて、どのI推定方法を用いるべきかを決定する。この選択は、選択された方法を実行するI推定器635に送られ、それによってI推定値が生成され、この値がSIR推定器640に送られる。当該技術分野においては典型的だが、推定器640によって生成されたSIR推定値は、復号プロセスの性能を改善するために復号器615へ、および送信パワー制御を提供する構成要素(図示せず)へ送られる。
送信機と受信機との間におけるチャネルの経時変化する特性に応答する必要に応じて、上記の手順が反復して実行されることが理解されるであろう。理解を容易にするために、本発明の多くの態様が、たとえばプログラム可能コンピュータシステム(programmable computer system)の要素によって実行される動作シーケンスの点から説明されている。様々な動作が、専用回路(たとえば、専門機能を実行するために相互接続された別個の論理ゲートまたは特定用途向け集積回路)によってか、1以上のプロセッサによって実行されるプログラム命令によってか、または両方の組み合わせによって実行可能であることが理解されるであろう。
さらに、コンピュータベースのシステム、プロセッサを含むシステム、または媒体から命令を取り出してその命令を実行できる他のシステムなどの、命令実行システム、装置もしくはデバイスによってか、またはそれらに接続して用いるための、しかるべき命令セットを自身に格納したコンピュータ可読記憶媒体の任意の形態内で完全に具体化するように、追加的に本発明を考えることができる。本明細書で用いるように、「コンピュータ可読媒体」は、命令実行システム、装置またはデバイスが用いるかまたはそれらに接続して用いるためのプログラムを含むか、格納するか、通信するか、伝えるか、または搬送できる任意の手段とすることができる。たとえば、コンピュータ可読媒体は、限定するわけではないが、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、または半導体システム、装置、デバイスもしくは伝達媒体とすることができる。コンピュータ可読媒体のより特定の例(非限定的リスト)には、1以上のワイヤを有する電気接続部、携帯型コンピュータディスケット、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバおよび携帯型コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD−ROM)が含まれる。
したがって、本発明は、多くの異なる形態(全てを上記で説明したわけではない)で具体化が可能であり、かかる全ての形態は、本発明の範囲内にあるように意図されている。本発明の様々な態様のそれぞれに対して、かかる任意の形態は、説明した動作を実行するように「構成された論理」として、または代替として、説明した動作を実行する「論理」として参照されてもよい。
用語「含む」および「含んでいる」が、本出願において用いられる場合には、言明した特徴、整数、ステップまたは構成要素の存在を明示し、また1以上の他の特徴、整数、ステップ、構成要素またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことを強調したい。
上記の特定の実施形態は、単に例証であり、決して限定的に考えるべきではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって決定され、また特許請求の範囲内に入る全ての変更および均等物は、そこに含まれるように意図されている。
通信システムを示す。 OVSFコードツリーを示す。 3つの情報ストリームを拡散するために用いられるOVSFツリーからの3つの異なるチャネライゼーションコードを示す。 干渉を推定する方法のフローチャートである。 空白チャネライゼーションコードを探索する方法のフローチャートである。 移動局の例示的なブロック図である。

Claims (32)

  1. パイロットチャネルがスクランブルコードを用い、かつ端末が、チャネライゼーションコードによって決定された専用チャネルで代替スクランブルコードを用いる符号分割多元接続通信システムにおいて、端末における干渉を推定する方法であって、
    前記代替スクランブルコード下の空白チャネライゼーションコードmを決定するステップと、
    空白チャネライゼーションコードmが決定された場合には、前記干渉を推定するために前記空白チャネライゼーションコードmを用いるステップと、
    そうでなければ、前記専用チャネルの少なくとも1つの部分におけるシンボルの分散を決定することによって前記干渉を推定するステップと、
    を含む方法。
  2. 前記シンボルの分散が、前記通信システムが不連続送信(DTX)を用いているかどうかを決定することによって決定され、DTXが用いられていない場合には、前記専用チャネルの少なくとも2つの部分においてシンボルの分散を決定することによって前記干渉を推定する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記少なくとも2つの部分が、専用物理制御チャネル(DPCCH)および専用物理データチャネル(DPDCH)を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記専用チャネルが専用物理チャネル(DPCH)であり、前記パイロットチャネルが共通パイロットチャネル(CPICH)である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記空白チャネライゼーションコードmが、かかる空白コードの情報または前記空白コードの識別に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記空白チャネライゼーションコードmの情報が、前記端末に送信されるメッセージに含まれる、請求項5に記載の方法。
  7. 空白チャネライゼーションコードmの情報が、前記通信システムの仕様に含まれる、請求項5に記載の方法。
  8. 空白チャネライゼーションコードの情報が、共通制御チャネルによって用いられるチャネライゼーションコードを含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記空白チャネライゼーションコードmの識別が、
    最初のI推定値を生成するステップと、
    前記最初のI推定値に基づいて閾値を設定するステップと、
    候補の空白チャネライゼーションコードを選択するステップと、
    前記候補の空白チャネライゼーションコードに対して、I推定値を形成するステップと、
    前記形成されたI推定値を前記閾値と比較するステップと、
    前記形成されたI推定値が前記閾値を超える場合には、別の候補の空白コードを選択して、前記形成および比較ステップを繰り返し、そうでなければ、前記候補の空白コードを前記空白チャネライゼーションコードとして識別するステップと、
    を含む、請求項5に記載の方法。
  10. 前記最初のI推定値が、前記端末によって受信された信号におけるシンボルの分散に基づいている、請求項9に記載の方法。
  11. 前記閾値が、前記最初のI推定値として設定される、請求項9に記載の方法。
  12. 前記I推定値が、
    Figure 0004557982
    に従って形成される、請求項9に記載の方法。
  13. 空白チャネライゼーションコードmのための前記干渉が、
    Figure 0004557982
    に従って推定される、請求項1に記載の方法。
  14. 空白チャネライゼーションコードが決定されない場合には、前記干渉が、
    Figure 0004557982
    に従ってシンボルの分散を決定することによって推定される、請求項1に記載の方法。
  15. 部分が専用物理制御チャネル(DPCCH)である、請求項1に記載の方法。
  16. 前記推定された干渉が、信号対干渉比を推定するために用いられる、請求項1に記載の方法。
  17. 符号分割多元接続通信システムにおいて、端末における空白チャネライゼーションコードmを探索する方法であって、
    最初のI推定値を生成するステップと、
    前記最初のI推定値に基づいて閾値を設定するステップと、
    候補の空白チャネライゼーションコードmを選択するステップと、
    前記候補の空白チャネライゼーションコードmに対して、I推定値を形成するステップと、
    前記形成されたI推定値を前記閾値と比較するステップと、
    前記形成されたI推定値が前記閾値を超える場合には、別の候補の空白チャネライゼーションコードを選択して、前記形成および比較ステップを繰り返し、そうでなければ、前記候補の空白チャネライゼーションコードmを空白チャネライゼーションコードとして識別するステップと、
    を含む方法。
  18. 前記最初のI推定値が、前記端末によって受信された信号におけるシンボルの分散に基づいている、請求項17に記載の方法。
  19. 前記閾値が、前記最初のI推定値として設定される、請求項17に記載の方法。
  20. 前記I推定値が、
    Figure 0004557982
    に従って形成される、請求項17に記載の方法。
  21. 前記空白チャネライゼーションコードに基づいて干渉を推定するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
  22. 閾値が、前記最初のI推定値をフィルタリングすることによって、前記最初のI推定値から導き出される、請求項17に記載の方法。
  23. 前記候補の空白チャネライゼーションコードmが、所定のコード割り当て規則に基づいて選択される、請求項17に記載の方法。
  24. 前記候補の空白チャネライゼーションコードmが、チャネルによって用いられるチャネライゼーションコードを決定することと、コードツリーにおいて前記用いられるチャネライゼーションコードの位置を決定することと、前記コードツリーにおいて前記用いられるチャネライゼーションコードから遠く離れたコードを、前記候補の空白チャネライゼーションコードmとして選択することと、によって選択される、請求項17に記載の方法。
  25. パイロットチャネルがスクランブルコードを用い、かつ端末が、チャネライゼーションコードによって決定された専用チャネルで代替スクランブルコードを用いる符号分割多元接続通信システムにおいて、端末における干渉を推定するための装置であって、
    前記代替スクランブルコード下の空白チャネライゼーションコードmを決定するコントローラと、
    干渉推定器であって、前記コントローラが空白チャネライゼーションコードmを決定した場合には、当該干渉推定器が前記空白チャネライゼーションコードmに基づいて前記干渉の推定値を生成し、そうでなければ、当該干渉推定器が、専用チャネルの少なくとも1つの部分におけるシンボルの分散に基づいて前記干渉の前記推定値を生成する、干渉推定器と、
    を含む装置。
  26. 前記コントローラが、前記通信システムが不連続送信(DTX)を用いているかどうかを決定し、DTXが用いられていない場合には、前記干渉推定器が、前記専用チャネルの少なくとも2つの部分におけるシンボルの分散に基づいて前記干渉の前記推定値を生成する、請求項25に記載の装置。
  27. 前記コントローラが、前記空白チャネライゼーションコードmを、かかる空白コードの情報または前記空白コードの識別に基づいて決定し、コントローラが、前記空白チャネライゼーションコードmを、
    最初のI推定値を生成することと、
    前記最初のI推定値に基づいて閾値を設定することと、
    候補の空白チャネライゼーションコードを選択することと、
    前記候補の空白チャネライゼーションコードに対して、I推定値を形成することと、
    前記形成されたI推定値を前記閾値と比較することと、
    前記形成されたI推定値が前記閾値を超える場合には、別の候補の空白コードを選択して、前記形成および比較ステップを繰り返し、そうでなければ、前記候補の空白コードを前記空白チャネライゼーションコードとして識別することと、
    によって識別する、請求項25に記載の装置。
  28. 前記閾値が、前記最初のI推定値をフィルタリングすることによって、前記最初のI推定値から導き出される、請求項27に記載の装置。
  29. 前記端末が、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システムのための標準に従う、請求項25に記載の装置。
  30. パイロットチャネルがスクランブルコードを用い、かつ端末が、チャネライゼーションコードによって決定された専用チャネルで代替スクランブルコードを用いる符号分割多元接続通信システムにおいて、端末における干渉を推定するためのコンピュータプログラムを含むコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータプログラムが、
    前記代替スクランブルコード下の空白チャネライゼーションコードmを決定するステップと、
    空白チャネライゼーションコードmが決定された場合には、前記干渉を推定するために前記空白チャネライゼーションコードmを用いるステップと、
    そうでなければ、前記専用チャネルの少なくとも1つの部分におけるシンボルの分散を決定することによって前記干渉を推定するステップと、
    を実行する、コンピュータ可読媒体。
  31. 前記コンピュータプログラムが、前記通信システムが不連続送信(DTX)を用いているかどうかを決定することによって、前記シンボルの分散を決定し、DTXが用いられていない場合には、前記コンピュータプログラムが、前記専用チャネルの少なくとも2つの部分におけるシンボルの分散を決定することによって前記干渉を推定する、請求項30に記載のコンピュータ可読媒体。
  32. 前記コンピュータプログラムが、前記空白チャネライゼーションコードmを、かかる空白コードの情報または前記空白コードの識別に基づいて決定し、前記コンピュータプログラムが、前記空白チャネライゼーションコードmを、
    最初のI推定値を生成するステップと、
    前記最初のI推定値に基づいて閾値を設定するステップと、
    候補の空白チャネライゼーションコードを選択するステップと、
    前記候補の空白チャネライゼーションコードに対して、I推定値を形成するステップと、
    前記形成されたI推定値を前記閾値と比較するステップと、
    前記形成されたI推定値が前記閾値を超える場合には、別の候補の空白コードを選択して、前記形成および比較ステップを繰り返し、そうでなければ、前記候補の空白コードを前記空白チャネライゼーションコードとして識別するステップと、
    を実行することによって識別する、請求項30に記載のコンピュータ可読媒体。
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