JP2003108956A - 情報記録体 - Google Patents

情報記録体

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JP2003108956A
JP2003108956A JP2001298732A JP2001298732A JP2003108956A JP 2003108956 A JP2003108956 A JP 2003108956A JP 2001298732 A JP2001298732 A JP 2001298732A JP 2001298732 A JP2001298732 A JP 2001298732A JP 2003108956 A JP2003108956 A JP 2003108956A
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sheet body
card
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Application number
JP2001298732A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Moriya
和悦 守屋
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Teikoku Printing Inks Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Printing Inks Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶媒体の繰り返し使用を可能とすることが
できる情報記録体を提供する。 【解決手段】 シート体11の左部に可視記録領域22
を、右部にカード保持領域23を設定する。カード保持
領域23にカード体24を脱着自在に接合する。カード
保持領域23に、粘着力を有するとともに紫外線照射に
より硬化して粘着力を喪失する紫外線硬化型粘着剤を印
刷し、粘着剤層31を形成する。カード体24は、情報
を読み書き可能なICチップ41を内臓する。カード体
24の周縁部に、紫外線を透過する紫外線透過部52を
形成する。カード体24を貼着する粘着剤層31は、こ
の紫外線透過部52を介して表出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視的及び非可視
的に情報を記録する情報記録体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報を電子あるいは磁気など非可
視的に記憶する記憶媒体が多く使用されており、この記
憶媒体を利用した情報記録体の一例として自動改札用乗
車券が挙げられる。
【0003】この自動改札用乗車券は、情報を磁気で記
憶する記憶媒体がシート体に一体形成されており、該シ
ートは、その表面に乗車区間などを可視的に印字できる
ように構成され、一般に乗車区間や使用期間が印刷され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た情報記録体にあっては、記憶媒体がシート体の内部に
埋め込まれた状態で一体形成されており、使用後におい
て、記憶媒体のみを分離することができなかった。これ
により、シート体と記憶媒体との同時破棄が余儀なくさ
れていた。
【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、記憶媒体の繰り返し使用を可能と
することができる情報記録体を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にかかる請求項1の情報記録体にあっては、情
報を非可視的に記憶する記憶媒体と、筆記や印刷などに
よって可視的な記録が行われる可視記録部とを、化学的
又は物理化学的手段によって脱離容易な方法で複合し
た。
【0007】すなわち、情報を非可視的に記憶する記憶
媒体が、筆記や印刷などによって可視的な記録が行われ
る可視記録部に化学的又は物理化学的手段によって脱離
容易な方法で複合されることによって当該情報記録体が
構成されてる。
【0008】このため、使用後において、前記記憶媒体
は、印刷などが施された前記可視記録部から分離され
る。
【0009】また、請求項2の情報記録体においては、
前記可視記録部をシート体で構成するとともに、該シー
ト体の外表面に前記記憶媒体を、化学的又は物理化学的
手段によって脱離容易な方法で接合した。
【0010】すなわち、前記可視記録部はシート体かな
り、該シート体の外表面に前記記憶媒体が接合されるこ
とによって前記情報記録体が構成されている。
【0011】このため、シート体からなる可視記録部へ
の筆記や印刷などによる記録が容易に行われる。また、
使用後には、前記記憶媒体が、シート体から剥離され、
取り外される。
【0012】さらに、請求項3の情報記録体では、前記
記憶媒体を、粘着力を有するとともに放射線照射によっ
て硬化して前記粘着力を喪失する粘着剤で前記シート体
に接合した。
【0013】すなわち、前記記憶媒体は、粘着力を有す
るとともに放射線照射によって硬化して前記粘着力を喪
失する粘着剤によって前記シート体に接合されている。
【0014】このため、前記記憶媒体を取り出す際に
は、前記粘着剤で接合された部位に、放射線が照射され
る。すると、この粘着剤は、硬化することによって粘着
力が喪失し、前記記録媒体とシート体との接合状態が解
除される。
【0015】加えて、請求項4の情報記録体にあって
は、前記粘着剤を、紫外線照射によって硬化して粘着力
を喪失する紫外線硬化型粘着剤により構成するととも
に、少なくとも当該粘着剤により接合される部位に、紫
外線を透過する紫外線透過部を設けた。
【0016】すなわち、前記記憶媒体は、紫外線硬化型
の粘着剤によって前記シート体に接合されており、当該
粘着剤により接合される部位には、紫外線を透過する紫
外線透過部が形成されている。ここで、この紫外線透過
部は、前記記憶媒体側又は前記シート体側のいずれか一
方、又は両方に設けても良い。
【0017】このため、この紫外線透過部を介して前記
粘着剤へ紫外線が照射される。これにより、この粘着剤
は、硬化して粘着力が喪失し、前記接合状態が解除され
る。
【0018】また、請求項5の情報記録体では、前記記
憶媒体をカード体で構成するとともに、該カード体が保
持される前記シート体の部位に前記紫外線硬化型粘着剤
を設ける一方、少なくとも該紫外線硬化型粘着剤で接合
される前記カード体の部位に前記紫外線透過部を設定し
た。
【0019】すなわち、前記記憶媒体はカード体からな
り、このカード体が保持される前記シート体の部位に
は、前記紫外線硬化型粘着剤が設けられている。そし
て、少なくともこの紫外線硬化型粘着剤で接合される前
記カード体の部位には、前記紫外線透過部が設けられて
いる。
【0020】このため、前記シート体において、前記紫
外線硬化型粘着剤が設けられた部位に、所定の情報が記
憶されたカード体を押圧して貼着することで、シート体
へのカード体の接合が容易に行われる。
【0021】取り外し時には、カード体表面から紫外線
を照射することによって、該カード体に設けられた紫外
線透過部を介して、前記粘着剤へ紫外線が照射される。
これにより、この粘着剤は、硬化して粘着力が喪失し、
前記接合状態が容易に解除される。
【0022】また、請求項6の情報記録体では、前記記
憶媒体がICチップを含んで構成された記憶媒体であ
る。
【0023】ここで、本発明に使用されるシート体とし
ては、一般に紙、合成紙、透明プラスチックシート、不
透明プラスチックシートなどが例示され、その表面が筆
記性又はインキ受理性を有するものが挙げられる。
【0024】また、本発明において、粘着剤は放射線の
照射によって硬化して、その粘着力を喪失するものであ
るが、完全に粘着力を失う必要はなく、粘着力が著しく
低下して手動で剥離が容易になれば良い。
【0025】さらに、粘着剤が照射によって粘着力を低
下または喪失する機構は、如何なるものであっても良い
が、一例を挙げれば粘着剤が粘着力を持つ重合体と、さ
らに重合性官能基を好ましくは複数個保有する非発揮性
のオリゴマーまたはモノマーとの混合物であり、放射線
照射によって重合性官能基が重合固化するという機構が
例示される。この場合、放射線は、ガンマー線、電子
線、紫外線、熱線などであれば、いずれを用いても良い
が、紫外線を使用する場合は、シート体又はカード体の
少なくとも一部は紫外線透過性を有し、また粘着剤中は
紫外線を吸収してラジカルなどを発生する、いわゆる光
重合開始剤を含むことが必要である。また、放射線が熱
である場合は、過酸化物やアゾ系の熱重合開始剤を含む
ことが必要である。
【0026】また本発明の請求項3以下においては、放
射線照射によって硬化して粘着力を喪失する粘着剤の使
用例を述べたが、本発明に使用される記憶媒体と可視記
録部の複合方法は、これらの記載のみに限定されるもの
ではない。例えば、前記記憶媒体と可視記録部とを水溶
性または水膨潤性粘着剤或いは接着剤で接合することも
できる。このような場合は、本発明の情報記録体を水ま
たは水性液に浸漬すると前記粘着剤或いは接着剤は物理
化学的に溶解または膨潤して、その粘着力あるいは接着
力を喪失して記憶媒体は容易に脱離される。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)
【0028】以下、本発明の第1の実施の形態を図に従
って説明する。図1は、本実施の形態にかかる情報記録
体1を示す模式図であり、図1の(a)には平面図が、
図1の(b)には要部の断面図が示されている。
【0029】この情報記録体1は、筆記具による筆記や
印刷などによって可視的な記録が行われる可視記録部と
してのシート体11を備えている。このシート体11
は、放射線としての紫外線の透過を阻止する紫外線不透
過シート、具体的には、紙によって構成されている。こ
のシート体11の素材としては、紙の他に、合成紙、透
明プラスチックシート、不透明プラスチックシートなど
が挙げられ、その表面12が筆記性又はインキ受理性を
有するものが利用される。
【0030】このシート体11は、横長の長方形状に形
成されており、その表面12の左部には、印刷文字や筆
記具により書き込まれた文字のなどの可視記録21を行
う可視記録領域22が設定されている。また、前記シー
ト体11表面12の右部には、カード保持領域23が設
定されており、該カード保持領域23には、情報を非可
視的に記憶する記憶媒体としてのカード体24が、当該
シート体11に、化学的又は物理化学的手段によって脱
離容易な方法で接合されている。これによって、当該情
報記録体1は、複合された前記シート体11と前記カー
ド体24とによって構成されている。
【0031】前記カード保持領域23には、図2にも示
すように、粘着力を有するとともに放射線の一つである
紫外線照射により硬化して前記粘着力を喪失する紫外線
硬化型粘着剤が印刷により均一塗布されており、この印
刷は前記カード体24に合致した版で行われ、カード体
24形状に応じた矩形リング状の粘着剤層31が形成さ
れている。
【0032】前記紫外線硬化型粘着剤としては、アクリ
ル酸エステルとアクリル酸との共重合体であるアクリル
系粘着剤と、ウレタンアクリレートオリゴマーと、イソ
シアネート系の架橋剤と、ベンゾフェノン系の紫外線硬
化型反応開始剤とを混合して成るものが、その一例とし
て挙げられる。さらに、他の具体例としては綜研化学株
式会社 SKダイン SW−11Aや、昭和高分子株式
会社 ビニロールPSA SV−6900などがある。
【0033】本実施の形態においては、粘着剤溶液(S
KダインSW−11A)を前記シート体11表面12に
印刷で塗布し、溶剤を蒸発乾燥後に、さらに常温におい
て1週間放置して架橋剤の反応をほぼ完了した。これに
よって、前記粘着剤層31は前記シート体11に強力に
密着して形成された。
【0034】ここで、本実施の形態において、前記紫外
線硬化型粘着剤は、放射線である紫外線照射によって硬
化して、その粘着力を喪失するものであるが、完全に粘
着力を失う必要はなく、粘着力が著しく低下して手動で
剥離が容易になれば良い。
【0035】一方、前記カード体24は、図1に示した
ように、繰り返し利用に耐え得る剛性を有したプラスチ
ックによって形成されており、例えば表面処理ポリエチ
レンテレフタレートシート等も使用可能である。前記カ
ード体24の内部には、外部からの電気信号や電磁波に
より非接触にて情報の読み書きが行えるICチップ41
が内臓されており、記憶内容を書き換えることによって
様々な用途に利用できるように構成されている。なお、
このICチップ41への情報の読み書きは、前記紫外線
照射による影響は受けないものとする。
【0036】また、前記カード体24は、その中央部に
着色された着色層51が形成されており、当該カード体
24を認識する為の印刷などが施されている。また、そ
の外周部には、無色透明の非着色部分が形成されてお
り、カード体24の周縁部には、放射線の一つである紫
外線の透過を許容する紫外線透過部52が全周に渡って
形成されている。この紫外線透過部52の幅寸法53
は、当該カード体24を前記シート体11の粘着剤層3
1に貼着した状態で、該粘着剤層31全域を覆うよう寸
法に設定されており、当該粘着剤層31は、その全域が
前記紫外線透過部52を介して表面側より透視できるよ
うに構成されている。
【0037】以上の構成からなる本実施の形態にかかる
情報記録体1を使用する際には、所定の情報が記憶され
た又は記憶前のカード体24を、シート体11のカード
保持領域23に設けられた粘着剤層31に合わせて押圧
し、前記シート体11に接合する。これによって、前記
カード体24を、シート体11へ強力に接合することが
でき、前記カード体24とシート体11とが一体化され
てなる情報記録体1を容易に形成することができる。
【0038】そして、前記カード体24に記憶された情
報又は記憶する情報に応じた文字等の記録を、シート体
11表面12の可視記録領域22へ印刷又は筆記して記
録する。これにより、記憶された大まかな情報が外部か
ら認識可能となる。
【0039】当該情報記録体1使用後において、貼着さ
れたカード体24表面から放射線の一つである紫外線を
照射する。このとき、シート体11の粘着剤層31に貼
着されたカード体24の部位には、紫外線透過部52が
形成されており、照射された紫外線は、この紫外線透過
部52を透して、前記粘着剤層31の全域に渡って照射
される。これにより、この粘着剤層31を硬化して粘着
力を喪失させ、シート体11とカード体24との接合状
態を容易に解除することができる。よって、シート体1
1表面12の前記カード体24を剥離して回収すること
ができる。
【0040】このとき、紫外線の透過が阻止されるカー
ド体24中央の着色層51下部には、前記粘着剤層31
が形成されていない。このため、紫外線の透過が阻止さ
れる前記着色層51下部に粘着剤層31が形成された場
合と比較して、剥離時の阻害要因を排除することができ
る。
【0041】このように、使用後において、記憶内容を
書き換えることによって繰り返し使用することができる
カード体24を、該カード体24への記憶内容に対応す
る印刷が施されたため再利用不能となったシート体11
から分離して取り外すことができる。
【0042】このため、本実施の形態のカード体24に
対応する記憶媒体がシート体に埋め込まれた状態で一体
形成されているため、記憶媒体のみを分離することがで
きず、再利用可能な記憶媒体を利用不能な印刷が施され
たシート体と共に破棄せざるを得なかった従来と比較し
て、記憶媒体としてのカード体24を回収し、繰り返し
利用することができる。
【0043】したがって、リサイクルによる低コスト化
を図ることができる。また、環境保全の促進に寄与する
こともできる。
【0044】そして、前記カード体24の回収は、紫外
線を照射することによって行われる。このため、カード
体24内臓のICチップ41に対して情報の読み書きを
行う電気信号や電磁波などの放射線を用いる場合と比較
して、ICチップ41の記憶内容や、電子部品であるI
Cチップ41にダメージを与えること無く、回収作業を
行うことができる。
【0045】なお、本実施の形態にあっては、シート体
11に矩形リング状の粘着剤層31を形成した場合を例
に挙げて説明したが、この形状に限定されるものではな
い。
【0046】(第2の実施の形態)
【0047】図3の(a)は、本発明の第2の実施の形
態を示す図であり、第1の実施の形態において矩形リン
グ状に形成された粘着剤層31が、カード体24の上下
の長辺部に貼着される平行した二本の粘着剤層101,
101で構成されている。
【0048】なお、この粘着剤層101,101の組
成、及び他の部位は、第1の実施の形態と同様とする。
【0049】このように構成することによって、カード
体24の保持力を確保しつつ、粘着剤層101,101
を形成する紫外線硬化型粘着剤の使用量を抑えることが
できる。
【0050】(第3の実施の形態)
【0051】図3の(b)は、本発明の第3の実施の形
態を示す図であり、第1の実施の形態において矩形リン
グ状に形成された粘着剤層31が、カード体24の四隅
に貼着されるドット状の粘着剤層111,・・・で構成
されている。
【0052】なお、この粘着剤層111,・・・の組
成、及び他の部位は、第1の実施の形態と同様とする。
【0053】このように構成することによって、カード
体24の保持力はやや低下するものの、粘着剤層11
1,・・・を形成する紫外線硬化型粘着剤の使用量を大
幅に抑えることができ、低コスト化を図ることができ
る。
【0054】これら第1から第3の実施の形態は、情報
記録体1の利用形態によって選択的に利用することが望
ましい。
【0055】(第4の実施の形態)
【0056】一方、図4は、本発明の第4の実施の形態
を示す図であり、第1の実施の形態において矩形リング
状に形成された粘着剤層31が、カード体24の中央部
に貼着される矩形状の粘着剤層121で構成されてい
る。この場合、この粘着剤層121に接合されるカード
体24の中央部に、前記粘着剤層121より大径の紫外
線透過部122を形成しておく。
【0057】なお、この粘着剤層121の組成、及び他
の部位は、第1の実施の形態と同様とする。
【0058】この場合、上縁に沿って磁気記録帯123
が一体形成されたカード体24への応用が可能となり、
例えば、視記録領域22に住所が印刷されたシート体1
1のカード保持領域23に、発行するキャッシュカード
としてのカード体24を保持して郵送する際に利用する
こともできる。
【0059】なお、各実施の形態にあっては、紫外線に
よって硬化する紫外線硬化型粘着剤を用いて粘着剤層3
1,101,111,121を形成した場合を例に挙げ
て説明したが、これに限定されるものでは無く、他の放
射線照射によって重合性官能基が重合固化するという機
構等を利用して形成したものであっても良い。この場
合、剥離するための放射線としては、ガンマー線や電子
線や熱線などが挙げられる。
【0060】また、前記紫外線透過部52,122は、
前記カード体24側のみならず、前記シート体11側に
設けても良く、さらには両者に設けても良い。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
情報記録体にあっては、使用後において、繰り返し使用
することができる記憶媒体を、該記憶媒体への記憶内容
に対応する印刷が施され再利用不能な可視記録部から分
離して取り外すことができる。
【0062】このため、記憶媒体がシート体に埋め込ま
れた状態で一体形成されているため、記憶媒体のみを分
離することができず、再利用可能な記憶媒体を利用不能
な印刷が施されたシート体と共に破棄せざるを得なかっ
た従来と比較して、記憶媒体を回収し、繰り返し利用す
ることができる。
【0063】したがって、リサイクルによる低コスト化
を図ることができる。また、環境保全の促進に寄与する
こともできる。
【0064】また本発明にあっては記憶媒体と可視記録
部とは単なる物理的剥離力には抵抗性をもって接合され
ているので、両者を複合してなる情報記録体を通常に使
用する間に記憶媒体が脱落することがない。
【0065】また、請求項2の情報記録体においては、
前記可視記録部をシート体で構成し、該シート体の外表
面に前記記憶媒体を接合して情報記録体を構成した。こ
のため、シート体からなる可視記録部への筆記や印刷な
どによる記録を容易に行うことができる。また、使用後
には、前記記憶媒体をシート体から剥離することで、当
該記憶媒体を回収することができる。
【0066】さらに、請求項3の情報記録体では、前記
記憶媒体を、粘着力を有するとともに放射線照射によっ
て硬化して粘着力を喪失する粘着剤によって前記シート
体に接合した。このため、前記粘着剤で接合された部位
に、放射線を照射することによって、この粘着剤を硬化
して粘着力を喪失し、接合状態を解除することができ
る。
【0067】よって、使用後の情報記録体に放射線を照
射するだけで、シート体外表面の前記記憶媒体を剥離し
て、容易に回収することができる。
【0068】加えて、請求項4の情報記録体にあって
は、前記記憶媒体を、紫外線硬化型の粘着剤によって前
記シート体に接合するとともに、当該粘着剤により接合
される部位に、紫外線を透過する紫外線透過部を形成し
た。このため、この紫外線透過部を介して前記粘着剤へ
紫外線を照射することができる。これにより、この粘着
剤を硬化して粘着力を喪失し、前記接合状態を解除する
ことで、シート体外表面の前記記憶媒体を剥離して、容
易に回収することができる。
【0069】また、請求項5の情報記録体では、前記記
憶媒体をカード体で構成し、このカード体を保持するシ
ート体の部位に紫外線硬化型粘着剤を設けるとともに、
少なくともこの紫外線硬化型粘着剤で接合されるカード
体の部位に前記紫外線透過部を設けた。
【0070】このため、前記シート体において、前記紫
外線硬化型粘着剤が設けられた部位に、所定の情報が記
憶されたカード体を押圧して貼着することで、シート体
へのカード体の接合を容易に行うことができる。
【0071】また、取り外し時には、カード体表面から
紫外線を照射することで、該カード体に設けられた紫外
線透過部を介して、前記粘着剤へ紫外線を照射すること
ができる。これにより、この粘着剤を硬化して粘着力を
喪失させ、前記接合状態を容易に解除することができ
る。よって、シート体外表面の前記カード体を剥離し
て、容易に回収することができる。
【0072】また、請求項6の情報記録体では、前記記
憶媒体がICチップを含んで構成された記憶媒体であ
る。このため、前記記憶媒体を回収することでICチッ
プの再利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す模式図で、
(a)は平面図であり、(b)は要部の断面図である。
【図2】同実施の形態のシート体を示す平面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す図で、(a)は
第2の実施の形態を示す平面図であり、(b)は第3の
実施の形態を示す平面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 情報記録体 11 シート体 12 表面 21 可視記録 24 カード体 31 粘着剤層 41 ICチップ 52 紫外線透過部 101 粘着剤層 111 粘着剤層 121 粘着剤層 122 紫外線透過部 123 磁気記録帯

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を非可視的に記憶する記憶媒体と、
    筆記や印刷などによって可視的な記録が行われる可視記
    録部とを、化学的又は物理化学的手段によって脱離容易
    な方法で複合したことを特徴とする情報記録体。
  2. 【請求項2】 前記可視記録部をシート体で構成すると
    ともに、該シート体の外表面に前記記憶媒体を、化学的
    又は物理化学的手段によって脱離容易な方法で接合した
    ことを特徴とする請求項1記載の情報記録体。
  3. 【請求項3】 前記記憶媒体を、粘着力を有するととも
    に放射線照射によって硬化して前記粘着力を喪失する粘
    着剤で前記シート体に接合したことを特徴とする請求項
    2記載の情報記録体。
  4. 【請求項4】 前記粘着剤を、紫外線照射によって硬化
    して粘着力を喪失する紫外線硬化型粘着剤により構成す
    るとともに、少なくとも当該粘着剤により接合される部
    位に、紫外線を透過する紫外線透過部を設けたことを特
    徴とする請求項3記載の情報記録体。
  5. 【請求項5】 前記記憶媒体をカード体で構成するとと
    もに、該カード体が保持される前記シート体の部位に前
    記紫外線硬化型粘着剤を設ける一方、 少なくとも該紫外線硬化型粘着剤で接合される前記カー
    ド体の部位に前記紫外線透過部を設定したことを特徴と
    する請求項4記載の情報記録体。
  6. 【請求項6】 前記記憶媒体がICチップを含んで構成
    された記憶媒体であることを特徴とする請求項1から5
    にいずれか記載の情報記録体。
JP2001298732A 2001-09-28 2001-09-28 情報記録体 Pending JP2003108956A (ja)

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JP2001229361A (ja) * 2000-02-17 2001-08-24 Lintec Corp Icカード製造用の工程材料およびicカードの製造方法

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