JP2003081339A - 物品の収容構造 - Google Patents

物品の収容構造

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JP2003081339A
JP2003081339A JP2001284249A JP2001284249A JP2003081339A JP 2003081339 A JP2003081339 A JP 2003081339A JP 2001284249 A JP2001284249 A JP 2001284249A JP 2001284249 A JP2001284249 A JP 2001284249A JP 2003081339 A JP2003081339 A JP 2003081339A
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sheets
pressure
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JP2001284249A
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English (en)
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Kazuhiko Ogura
和彦 小倉
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Teikoku Printing Inks Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Printing Inks Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収容された物品を破損したり、汚染したりす
ることなく、しかも容易に取り出し可能な物品の収容構
造を提供する。 【解決手段】 収容体1を、一枚の無色透明なシート1
1で形成し、紫外線の透過を許容する。シート11の表
面に、紫外線硬化型の粘着剤を均一塗布し、通常時に粘
着力を有するとともに、紫外線が照射された際に硬化を
開始して粘着力を喪失する粘着層21を全面に形成す
る。シート11の一方寄りに物品31を載置し、シート
11を破線32に沿って折り畳む。シート11に積層さ
れた粘着層22同士を圧接し、折り返されて重ね合わせ
られた接合部41で接合して、物品31をシート11間
に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品を取り出し可
能に収容する物品の収容構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物品を収容して保存する際には、
物品を二枚のシートまたはフィルム(以下シートと総称
する)の間に挟持するとともに、この状態で、両シート
を粘着剤または接着剤で貼り合わせて物品を保存してい
た。
【0003】また、一枚のシートを二つ折りにし、また
は袋状に折り重ねて、その中に物品を収容し、このシー
トの開き口を粘着剤または接着剤で貼り合わせたものも
知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の収容体にあっては、シート間に保持された物
品を取り出す際に、貼り合わせに使用されている粘着剤
や接着剤を慎重に剥がすという煩雑さがあった。
【0005】また、保護用のシートを切り開いて物品を
取り出すこともできるが、収容されている物品の近傍ま
で粘着剤や接着剤が塗られている場合には、シートを切
断して開封する際に、物品の一部まで切断してしまうと
いうトラブルも発生していた。
【0006】さらにまた収容された物品に粘着剤が接触
して収容された物品を汚すこともあった。
【0007】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、収容された物品を破損したり、汚
染したりすることなく、しかも容易に取り出し可能な物
品の収容構造を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にかかる請求項1の物品の収容構造にあって
は、二枚のシート間または一枚のシートを折り重ねた間
に物品を挟持するとともに、前記シートを重ね合わせて
接合して前記物品をシート間に保持する物品の収容構造
において、前記シートを、粘着力を有するとともに放射
線照射によって硬化して前記粘着力を喪失する粘着剤で
接合した。
【0009】すなわち、二枚のシート間または一枚のシ
ートを折り重ねた間には、物品が挟持された状態で保持
されており、前記シートは、粘着剤の粘着力で接合され
ている。
【0010】前記物品を取り出す際には、前記粘着剤で
接合された部位に、放射線が照射される。すると、この
粘着剤は、硬化することによって粘着力が喪失し、シー
トの接合状態が解除される。
【0011】また、請求項2の物品の収容構造において
は、前記粘着剤を、紫外線照射によって硬化して粘着力
を喪失する紫外線硬化型粘着剤により構成するととも
に、当該粘着剤により接合される前記シートの部位に、
紫外線を透過する紫外線透過部を設けた。
【0012】すなわち、前記シートは、紫外線硬化型の
粘着剤によって接合されており、当該粘着剤により接合
される前記シートの部位には、紫外線を透過する紫外線
透過部が形成されている。
【0013】このため、この紫外線透過部を介して前記
粘着剤へ紫外線が照射される。これにより、この粘着剤
は、硬化することによって粘着力が喪失し、シートの接
合状態が解除される。
【0014】本発明に使用されるシートとしては一般に
紙、合成紙、透明プラスチックシート、不透明プラスチ
ックシートなどが例示される。
【0015】また、本発明において、粘着剤は放射線の
照射によって硬化して、その粘着力を喪失するものであ
るが、完全に粘着力を失う必要はなく、粘着力が著しく
低下して手動で剥離が容易になればよい。
【0016】また、粘着剤が照射によって粘着力を低下
または喪失する機構は、如何なるものであってもよい
が、一例を挙げれば粘着剤が粘着力を持つ重合体と、さ
らに重合性官能基を好ましくは複数個保有する非発揮性
のオリゴマーまたはモノマーとの混合物であり、放射線
照射によって重合性官能基が重合固化するという機構が
例示される。この場合、放射線は、ガンマー線、電子
線、紫外線、熱線などであれば、いずれを用いてもよい
が、紫外線を使用する場合は、シートは紫外線透過性を
有し、また粘着剤中は紫外線を吸収してラジカルなどを
発生する、いわゆる光重合開始剤を含むことが必要であ
る。また、放射線が熱である場合は、過酸化物やアゾ系
の熱重合開始剤を含むことが必要である。
【0017】そして、請求項3の物品の収容構造にあっ
ては、第1及び第2のシート間に物品を挟持するととも
に、前記両シートを重ね合わせて接合して前記物品を両
シート間に保持する物品の収容構造において、放射線の
透過を阻止する素材かなる前記第1のシートと、前記第
2のシートの周縁部とを、粘着力を有するとともに前記
放射線照射時に硬化して前記粘着力を喪失する粘着剤で
接合し、当該粘着剤により接合される少なくとも前記第
2のシートの部位に、前記放射線を透過する透過部を形
成した。
【0018】すなわち、第1及び第2のシート間には、
物品が挟持された状態で保持されており、両シートは、
粘着剤の粘着力で接合されている。
【0019】前記物品を取り出す際には、放射線を透過
する透過部が形成された前記第2のシートの部位に、放
射線が照射される。すると、この粘着剤は、硬化するこ
とによって粘着力が喪失し、両シートの接合状態が解除
される。
【0020】また、請求項4の物品の収容構造において
は、前記粘着剤を、紫外線照射によって硬化して粘着力
を喪失する紫外線硬化型粘着剤により構成するととも
に、当該粘着剤により接合される前記第2のシートの部
位に、前記紫外線を透過する紫外線透過部を設けた。
【0021】すなわち、前記両シートは、紫外線硬化型
の粘着剤によって接合されており、当該粘着剤により接
合される前記第2のシートの部位には、紫外線を透過す
る紫外線透過部が形成されている。
【0022】このため、この紫外線透過部を介して前記
粘着剤へ紫外線が照射される。これにより、この粘着剤
は、硬化することによって粘着力が喪失し、シートの接
合状態が解除される。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)
【0024】以下、本発明の第1の実施の形態を図に従
って説明する。図1は、本実施の形態にかかる物品の収
容構造を示す模式図であり、図1の(a)には収容体1
の展開状態が、図1の(b)には保持状態の要部の断面
が示されている。
【0025】この収容体1は、一枚のシート11からな
り、その素材としては、例えば表面処理ポリエチレンテ
レフタレートシートが挙げられる。このシート11は、
無色透明に形成されており、その全面が紫外線を透過す
る紫外線透過部を構成している。
【0026】このシート11の表面には、紫外線硬化型
の粘着剤が均一塗布されており、通常時に粘着力を有す
るとともに、放射線である紫外線が照射された際に硬化
して前記粘着力を喪失する粘着剤層21が全面に形成さ
れている。
【0027】前記粘着剤としては、アクリル酸エステル
とアクリル酸との共重合体であるアクリル系粘着剤と、
ウレタンアクリレートオリゴマーと、イソシアネート系
の架橋剤と、ベンゾフェノン系の紫外線硬化型反応開始
剤とを混合して成るものが、その一例として挙げられ
る。さらに、また具体例としては綜研化学株式会社 S
Kダイン SW−11Aや、昭和高分子株式会社 ビニ
ロールPSA SV−6900などがある。
【0028】本実施の形態においては、粘着剤溶液(S
KダインSW−11A)を前記表面処理ポリエチレンテ
レフタレート表面に塗布し、溶剤を蒸発乾燥後に、さら
に常温において1週間放置して架橋剤の反応をほぼ完了
した。これによって、粘着剤層はポリエチレンテレフタ
レートシートに強力に密着して形成された。
【0029】このシート11で挟持される物品31を保
持する際には、図1の(a)中に破線32で示した中央
部の一方側に、該物品31を載置するとともに、当該シ
ート11を前記破線32に沿って折り畳む。そして、図
1の(b)に示すように、前記シート11に積層された
前記粘着剤層21同士を圧接し、折り返されて重ね合わ
された接合部41で接合して、前記物品31をシート1
1間に保持する。
【0030】以上の構成からなる本実施の形態におい
て、収容体1に保持された物品31を取り出す際には、
当該収容体1に、上下両面から放射線の一つである紫外
線を照射する。このとき、この紫外線は、前記シート1
1を透過して、接合部41の粘着剤層21に到達する。
【0031】これにより、前記粘着剤層21には、紫外
線が照射されるため、この粘着剤層21は硬化し、粘着
力を喪失して、互いに接合された接合部41におけるシ
ート11の接合状態を粘着剤層同士の貼り合わせ面にお
いて解除することができる。したがって、従来のように
シート11を貼り合わせた粘着剤や接着剤を慎重に剥が
すという煩雑さが不要となり、物品31の取り出しを容
易に行うことができる。
【0032】またこの際、収容された物品31に接触し
ていた粘着剤も硬化して物品31より容易に剥離して物
品31を汚染することがない。
【0033】また、シート11を切断して挟持物品31
を取り出す場合、収容されている物品31の近傍まで粘
着剤が塗られている場合には、物品31の一部を破損し
てしまう恐れがあった。しかしながら、本実施の形態に
あっては、このような物品31への影響を排除すること
ができる。
【0034】(第2の実施の形態)
【0035】図2は、本発明の第2の実施の形態を示す
図であり、収容体51が物品52を保持した状態の断面
が示されている。
【0036】すなわち、この収容体51は、対を成す二
枚の第1及び第2シート61,62からなり、その素材
としては、例えばポリエチレンテレフタレートシートが
挙げられる。これらのシート61,62は、無色透明に
形成されており、その全面が紫外線を透過する紫外線透
過部を構成している。
【0037】各シート61,62の表面には、第1の実
施の形態で述べたと同様の方法で、紫外線硬化型の粘着
剤が各々均一塗布されており、通常時に粘着力を有する
とともに、放射線である紫外線が照射された際に硬化し
て前記粘着力を喪失する粘着剤層71,71が全面に形
成されている。
【0038】前記粘着剤としては、第1の実施の形態と
同様なものを使用した。
【0039】これらのシート61,62で物品52を保
持する際には、両シート61,62の粘着剤層71,7
1の間に物品52を挟置して71,71を対向して面接
する。そして、各シート61,62に積層された前記粘
着剤層71,71同士を圧接し、粘着剤層71,71が
面接して重ね合わされた接合部81で接合して、前記物
品52をシート61,62間に保持する。
【0040】以上の構成からなる本実施の形態におい
て、収容体51に保持された物品52を取り出す際に
は、当該収容体51に、上下両面から放射線の一つであ
る紫外線を照射する。このとき、この紫外線は、前記シ
ート61,62の透過して、接合部81の粘着剤層71
に到達する。
【0041】これにより、当該粘着剤層71には、紫外
線が照射されるので、この粘着剤層71は、硬化するこ
とによって粘着力が喪失し、粘着剤層71,71の会合
面で剥離が起こり、互いに接合された接合部81におけ
るシート61,62の接合状態を解除することができ
る。したがって、従来のようにシート61,62を貼り
合わせた粘着剤や接着剤を慎重に剥がすという煩雑さが
不要となり、物品52の取り出しを容易に行うことがで
きる。
【0042】またこの際、収容された物品52に接触し
ていた粘着剤も硬化して物品52より容易に剥離して物
品を汚染することがない。
【0043】また、シート61,62を切断して物品5
2を取り出す場合、収容されている物品52の近傍まで
粘着剤が塗られている場合には、物品52の一部を破損
してしまう恐れがあったが、本実施の形態にあっては、
このような物品52への影響を排除することができる。
【0044】なお、本実施の形態にあっては、前記両シ
ート61,62より外径寸法の小さな物品52を保持し
た場合を例に挙げて説明したが、図3に示すように、両
シート61,62と同形状の物品55の表面及び裏面に
各シート61,62を接合することによって、このよう
な物品55であっても保持することができる。
【0045】また、第1及び第2の実施の形態にあって
は、各シート11,61,62の全面に粘着剤層21,
71,71を形成した場合を例に挙げて説明したが、こ
れに限定されるものではない。
【0046】(第3の実施の形態)
【0047】すなわち、図4は、本発明の第3の実施の
形態にかかる収容体101を示す図であり、対向して配
置される第1及び第2シート111,112の周縁部の
みに、前述同様の粘着剤が塗布され、粘着剤層113が
形成されている。
【0048】これにより、両シート111,112同士
を、この粘着剤層113で接合することによって、該粘
着剤層113が未形成の両シート111,112間にお
ける中央部に、物品115を挟持した状態で保持するこ
とができる。
【0049】(第4の実施の形態)
【0050】図5は、本発明の第4の実施の形態にかか
る収容体201を示す図であり、対向して配置される第
1及び第2シート202,203からなり、第1シート
202のみに、前述同様の粘着剤が塗布され、粘着剤層
204が形成されている。
【0051】これにより、物品205が載置された第1
シート202の粘着剤層204に、前記第2シート20
3を接合することで、両シート202、203間に前記
物品205を挟持した状態で保持することができる。ま
た、第1シート側から紫外線を照射することによって粘
着剤層24は硬化して、第2シート及び物品は容易に剥
離される。
【0052】(第5の実施の形態)
【0053】図6は、本発明の第5の実施の形態を示す
図であり、図6の(a)には収容体301に物品302
が収容された状態の平面図が、図6の(b)には(a)
のA−A断面図が示されている。
【0054】すなわち、前記収容体301は、紙製の第
1のシート311を備えてなり、該第1のシート311
は、放射線としての紫外線の透過を阻止する紫外線不透
過シート、具体的には、紙によって構成されている。該
第1のシート311の表面312には、矩形状の物品3
02が配置されており、この物品302は、矩形状の第
2のシート313によって被覆されている。これによ
り、前記物品302は、重ね合わされた第1及び第2の
シート311、313間に保持されている。
【0055】この第2のシート313は紫外線透過シー
トからなり、その素材としては、例えば表面処理ポリエ
チレンテレフタレートシートが挙げられる。この第2の
シート313は、無色透明に形成されており、その全面
が紫外線を透過する紫外線透過部314を構成してい
る。
【0056】前記第1のシート311と前記第2のシー
ト313間には、紫外線硬化型の粘着剤(第1の実施の
形態で使用したものと同様の粘着剤)が第2のシート3
13の四辺の縁部に設けられており、通常時に粘着力を
有するとともに、放射線である紫外線が照射された際に
硬化して前記粘着力を喪失する粘着剤層321が矩形リ
ング状に形成されている。この粘着剤層321は、予め
前記第1のシート311表面312に印刷によって形成
されているものであり、矩形リング状に形成された粘着
剤層321の内側には、物品302を配置する未形成領
域322が形成されている。
【0057】この収容体301で物品302を保持する
際には、第1のシート311に矩形リング状に形成され
た粘着剤層321中央の未形成領域322に物品302
を載置する。そして、第2のシート313の周縁部33
1を前記粘着剤層321に合わせて圧接する。すると、
前記第2のシート313の周縁部331が、前記粘着剤
層321によって第1のシート311に重ね合わせられ
た状態で接合され、前記物品302が前記両シート31
1,313間に保持される。
【0058】以上の構成からなる本実施の形態におい
て、前記収容体301から物品302を取り出す際に
は、物品302を被覆した第2のシート313上面から
放射線の一つである紫外線を照射する。すると、この紫
外線は、前記第2のシート313を透過して粘着剤層3
21に到達する。
【0059】これにより、この粘着剤層321には、紫
外線が照射されるため、この粘着剤層321が硬化する
ことによって粘着力を喪失させ、両シート311,31
3の接合状態を解除することができる。したがって、従
来のように両シート311,313を貼り合わせた粘着
剤や接着剤を慎重に剥がすという煩雑さが不要となり、
物品302の回収を容易に行うことができる。
【0060】このとき、紫外線の透過が阻止される物品
302下部には、前記粘着剤層321が形成されていな
い。このため、紫外線の透過が阻止される物品302下
部に粘着剤層321が形成された場合と比較して、剥離
時の阻害要因を排除することができる。
【0061】またこの際、収容された物品302に、仮
に粘着剤層321が接触していた場合であっても、この
粘着剤層321が硬化することによって、物品302よ
り容易に剥離することができる。これにより、物品30
2を汚染することがない。
【0062】また、各シート311,313を切断して
物品302を取り出す場合、収容されている物品302
の近傍まで粘着剤が塗られている場合には、物品302
の一部を破損してしまう恐れがあった。しかしながら、
本実施の形態にあっては、このような物品302への影
響を排除することができる。
【0063】なお、本実施の形態においては、紫外線硬
化型の粘着剤によって、通常時に粘着力を有するととも
に紫外線が照射された際に硬化して粘着力を喪失する粘
着剤層321を形成した場合を例に挙げて説明したが、
これに限定されるものではなく、他の放射線硬化型の粘
着剤を用いて、通常時に粘着力を有するとともに対応す
る放射線が照射された際に硬化して粘着力を喪失する粘
着剤層を形成しても良い。この場合、第2のシート31
3は、対応する放射線を透過する放射線透過シートとす
る。加えて、他の実施の形態においても同様とする。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
物品の収容構造にあっては、物品を取り出す際に、粘着
剤で接合されたシートの部位に放射線を照射することに
よって、この粘着剤を硬化させ、その粘着力を喪失させ
ることができる。
【0065】これにより、前記接合部位におけるシート
の接合状態を解除することができるので、シートを貼り
合わせた粘着剤や接着剤を慎重に剥がすという煩雑さが
不要となり、物品の取り出しを容易に行うことができ
る。
【0066】そして、シートを切断して物品を取り出す
場合、収容されている物品の近傍まで粘着剤が塗られて
いる場合には、物品の一部を切断してしまう恐れがあっ
た。しかしながら、本発明にあっては、このように物品
を傷つけてしまうといった不具合を確実に回避すること
ができる。
【0067】また、請求項2の物品の収容構造におい
て、前記接合部位は、紫外線硬化型の粘着剤によって接
合されており、当該粘着剤により接合されるシートの部
位には、紫外線を透過する紫外線透過部が形成されてい
る。このため、この紫外線透過部を介して前記粘着剤へ
紫外線を照射することによって、この粘着剤を硬化さ
せ、粘着力を喪失することができる。
【0068】したがって、請求項1と同様に、接合部位
におけるシートの接合状態を解除することができ、物品
を容易に取り出すことができる。
【0069】そして、請求項3の物品の収容構造にあっ
ても、物品を取り出す際に、粘着剤で接合された第2の
シートの部位に放射線を照射することによって、この粘
着剤を硬化させ、その粘着力を喪失させることができ
る。
【0070】これにより、前記接合部位における両シー
トの接合状態を解除することができるので、シートを貼
り合わせた粘着剤や接着剤を慎重に剥がすという煩雑さ
が不要となり、物品の取り出しを容易に行うことができ
る。
【0071】そして、シートを切断して物品を取り出す
場合、収容されている物品の近傍まで粘着剤が塗られて
いる場合には、物品の一部を切断してしまう恐れがあっ
た。しかしながら、本発明にあっては、このように物品
を傷つけてしまうといった不具合を確実に回避すること
ができる。
【0072】また、請求項4の物品の収容構造におい
て、前記接合部位は、紫外線硬化型の粘着剤によって接
合されており、当該粘着剤により接合される第2のシー
トの部位には、紫外線を透過する紫外線透過部が形成さ
れている。このため、この紫外線透過部を介して前記粘
着剤へ紫外線を照射することによって、この粘着剤を硬
化させ、粘着力を喪失することができる。
【0073】したがって、請求項3と同様に、接合部位
におけるシートの接合状態を解除することができ、物品
を容易に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す模式図で、
(a)は斜視図であり、(b)は要部の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す要部の断面図
である。
【図3】同実施の形態の他の使用例を示す要部の断面図
である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の第4の実施の形態を示す要部の断面図
である。
【図6】本発明の第5の実施の形態を示す模式図で、
(a)は平面図であり、(b)は(a)のA−A断面図
である。
【符号の説明】
11 シート 21 粘着剤層 31 挟持される物品 41 接合部 52 挟持された物品 61 第1シート 62 第2シート 81 接合部 111 第1シート 112 第2シート 115 挟持された物品 202 第1シート 203 第2シート 205 物品 302 物品 311 第1のシート 313 第2のシート 314 紫外線透過部 321 粘着剤層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二枚のシート間または一枚のシートを折
    り重ねた間に物品を挟持するとともに、前記シートを重
    ね合わせて接合して前記物品をシート間に保持する物品
    の収容構造において、 前記シートを、粘着力を有するとともに放射線照射によ
    って硬化して前記粘着力を喪失する粘着剤で接合したこ
    とを特徴とする物品の収容構造。
  2. 【請求項2】 前記粘着剤を、紫外線照射によって硬化
    して粘着力を喪失する紫外線硬化型粘着剤により構成す
    るとともに、当該粘着剤により接合される前記シートの
    部位に、紫外線を透過する紫外線透過部を設けたことを
    特徴とする物品の収容構造。
  3. 【請求項3】 第1及び第2のシート間に物品を挟持す
    るとともに、前記両シートを重ね合わせて接合して前記
    物品を両シート間に保持する物品の収容構造において、 放射線の透過を阻止する素材かなる前記第1のシート
    と、前記第2のシートの周縁部とを、粘着力を有すると
    ともに前記放射線照射時に硬化して前記粘着力を喪失す
    る粘着剤で接合し、当該粘着剤により接合される少なく
    とも前記第2のシートの部位に、前記放射線を透過する
    透過部を形成したことを特徴とする物品の収容構造。
  4. 【請求項4】 前記粘着剤を、紫外線照射によって硬化
    して粘着力を喪失する紫外線硬化型粘着剤により構成す
    るとともに、当該粘着剤により接合される前記第2のシ
    ートの部位に、前記紫外線を透過する紫外線透過部を設
    けたことを特徴とする請求項3記載の物品の収容構造。
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