JP2003108856A - 車両関連情報提供サーバ、車両関連情報提供方法、およびオークション運営装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで早期に販売対象車両に関する情報
をＷｅｂサイトに掲載して通信ネットワークを介して提
供する。 【解決手段】 オークション運営装置は、オークション
にて落札者を決定すると、落札された車両の落札車両情
報を示す落札車両データを、車両関連情報提供サーバに
送信する。車両関連情報提供サーバは、受信した落札車
両データにもとづいて公開用データを作成してデータベ
ースに保存する。次いで、車両関連情報提供サーバは、
落札された車両についての掲載禁止期間が経過すると、
その車両の公開用データにもとづいて車両関連情報を車
両閲覧サイトに掲載する。その後、車両関連情報提供サ
ーバは、ユーザ端末からの閲覧要求に応じて、車両関連
情報を提供する。よって、低コストで早期に販売対象車
両に関する情報を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、既に電子データと
して作成されている車両に関する情報を利用すること
で、販売対象とされている車両の情報を通信ネットワー
クを介して早期に提供することができるようにするため
の車両関連情報提供サーバ、車両関連情報方法、および
オークション運営装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来は、販売対象となっている中古車両
に関する情報は、雑誌などの紙媒体によって提供されて
いた。近年では、パーソナルコンピュータの普及やイン
ターネット関連技術の発展にともない、販売対象となっ
ている中古車両に関する情報が、インターネットなどの
通信ネットワークを介して提供されるようになってきて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、販売対象であ
る車両に関する情報を通信ネットワーク上に開設された
Ｗｅｂサイトに掲載するためには、各車両に関する情報
を収集するとともに、収集した情報を電子データに変換
して保持しておく必要がある。

【０００４】例えば、車両情報の収集は、販売対象とな
っている車両が保管されている車両販売業者に出向き、
車両の写真撮影や、車種や走行距離などの情報の調査を
することによって行われる。また、例えば、電子データ
への変換は、収集してきた車種や走行距離などの情報を
パーソナルコンピュータなどの情報処理装置にキーボー
ドなどの入力装置を用いて入力したり、撮影した車両の
写真をスキャナで電子データとして取り込むことで行わ
れている。

【０００５】上記のような車両情報の収集や電子データ
への変換を全ての車両についてそれぞれ行わなければな
らないので、多くの人員と時間を要してしまう。従っ
て、販売対象となっている車両の情報を通信ネットワー
クを介して提供することができるようにするためには、
多くのコストがかかってしまう。また、車両販売業者が
Ｗｅｂサイトに掲載されて車両の情報を提供できる状態
とされるまでに長期間を用してしまう。従って、車両に
関する情報を収集したり、収集した情報を電子データに
変換したりしている間に、直接車両販売業者に出向いて
購入を決定した者との間で販売対象車両の売買契約が成
立してしまうことが多くなる。このように、車両に関す
る情報がＷｅｂサイト掲載され、閲覧希望者に対して車
両の情報を通信ネットワークを介して提供できる状態と
なったときには、Ｗｅｂサイトに掲載されている車両が
既に販売対象車両ではなくなっていることが頻繁に発生
していた。

【０００６】そこで、本発明は、低コストで早期に車両
に関する情報をＷｅｂサイトに掲載して通信ネットワー
クを介して提供できるようにすることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明による車両関連情
報提供サーバは、販売対象車両に関する車両関連情報が
掲載された車両閲覧サイトの閲覧を希望する情報閲覧希
望者が用いる端末装置（例えばユーザ端末１３ａ〜１３
ｃ）からの情報取得要求に応じて、車両関連情報を示す
車両関連データを通信ネットワーク（例えばネットワー
ク２０）を介して端末装置に向けて送信し、情報閲覧希
望者に対して車両関連情報を提供する車両関連情報提供
サーバ（例えば車両関連情報提供サーバ１１）であっ
て、車両が販売対象車両となったことにもとづいて、当
該車両に関する車両情報を示す車両データを管理してい
る車両データ管理装置（例えばオークション運営装置１
２）によって送信された、車両データを含む販売車両デ
ータ（例えば落札車両データ）を、通信ネットワークを
介して取得する販売車両データ取得手段と、販売車両デ
ータ取得手段が取得した販売車両データにもとづいて、
車両関連データ（例えば公開用データ）を作成する車両
関連データ作成手段と、車両関連データ作成手段が作成
した車両関連データを用いて車両関連情報を車両閲覧サ
イトに掲載する掲載手段と、端末装置からの情報取得要
求に応じて、車両閲覧サイトに掲載されている車両関連
情報を示す車両関連データを、通信ネットワークを介し
て当該端末装置に向けて送信する情報提供手段とを含む
ものである。なお、販売車両データ取得手段、車両関連
データ作成手段、掲載手段、および情報提供手段は、例
えば車両関連情報提供サーバ１１によって実現される。

【０００８】販売車両データ取得手段が、オートオーク
ションに出品されている車両が車両販売業者（例えばデ
ィーラ）によって落札されたことにもとづいて（例えば
ステップＳ２０３）、当該オートオークションを行う車
両データ管理装置によって送信（例えばステップＳ２０
５）された、落札された車両の販売車両データ（例えば
落札車両データ）を取得する（例えばステップＳ３０
６）ように構成されていてもよい。

【０００９】販売車両データに、オートオークションに
出品された車両の落札価格を示すデータを含み、車両関
連データ作成手段が、落札価格に所定金額を加算した販
売価格を算出し、算出した販売価格を示すデータを車両
関連データに含める処理（例えばステップＳ３０７）を
実行するように構成されていてもよい。

【００１０】掲載手段が、販売車両データ取得手段が販
売車両データを取得したときから所定の掲載禁止期間が
経過したあと（例えばステップＳ４０３のＹ）に、車両
関連情報を車両閲覧サイトに掲載する（例えばステップ
Ｓ４０４）ように構成されていてもよい。

【００１１】掲載禁止期間中に車両関連情報の変更を受
け付け（例えばステップＳ４０１）、車両販売者が用い
る販売者端末からの変更要求に応じて、車両関連情報の
内容を変更する（例えばステップＳ４０２）情報変更手
段を含む構成とされていてもよい。なお、情報変更手段
は、例えば車両関連情報提供サーバ１１によって実現さ
れる。

【００１２】販売車両データ取得手段が、車両所有者が
自己の車両を紹介するＷｅｂページ（例えばパーソナル
ページ）に掲載されている車両が販売対象車両となった
ことにもとづいて、Ｗｅｂページの管理を行う車両デー
タ管理装置（例えばパーソナルページの管理を行うサー
バ）によって送信された、Ｗｅｂページに掲載されてい
る車両の販売車両データを取得するように構成されてい
てもよい。

【００１３】また、本発明の車両関連情報提供方法によ
れば、販売対象車両に関する車両関連情報が掲載された
車両閲覧サイトの閲覧を希望する情報閲覧希望者からの
情報取得要求に応じて、車両関連情報を示す車両関連デ
ータを通信ネットワークを介して送信し、情報閲覧希望
者に対して車両関連情報を提供する車両情報提供方法で
あって、オートオークションに出品されている車両が車
両販売業者によって落札されたことにもとづいて送信さ
れた、落札された車両に関する車両情報を示す車両デー
タを含む当該車両の販売車両データ（例えば落札車両デ
ータ）を、通信ネットワークを介して取得し（例えばス
テップＳ３０６）、取得した販売車両データにもとづい
て、車両関連データ（例えば公開用データ）を作成し
（例えばステップＳ３０７）、作成した車両関連データ
を用いて車両関連情報を車両閲覧サイトに掲載し（例え
ばステップＳ４０４）、情報取得要求に応じて、車両閲
覧サイトに掲載されている車両関連情報を示す車両関連
データを、通信ネットワークを介して送信するものであ
る。上記の処理は、例えば車両関連情報提供サーバ１１
によって実行される。

【００１４】さらに、本発明のオークション運営装置に
よれば、車両に関する車両情報を示す車両データを用い
てオートオークションを行うオークション運営装置（例
えばオークション運営装置１２）であって、車両データ
にもとづく車両情報を提供する車両情報提供手段と、落
札希望者が用いる入札装置（例えばディーラ端末１４ａ
〜１４ｃ）からの入札情報を受け付ける入札情報受付手
段と、受け付けた入札情報にもとづいて落札者を決定す
る落札者決定手段と、落札者決定手段が落札者を決定し
たことにもとづいて、落札された車両の車両データを含
む落札車両データを作成する落札車両データ作成手段
と、落札車両データ作成手段によって作成された落札車
両データを、当該落札車両データにもとづいて作成され
る車両関連データが用いられている車両閲覧サイトを管
理する車両関連情報提供サーバ（例えば車両関連情報提
供サーバ１１）に向けて、通信ネットワークを介して送
信する落札車両データ送信手段とを含むものである。な
お、車両情報提供手段と、入札情報受付手段、落札者決
定手段、落札車両データ作成手段、および落札車両デー
タ送信手段は、例えばオークション運営装置１２によっ
て実現される。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。図１は、本発明の一実施の形態
による車両関連情報提供システム１０の構成例を示すブ
ロック図である。図１に示すように、本例の車両関連情
報提供システム１０は、車両関連情報提供サーバ１１
と、オークション運営装置１２と、ユーザ端末１３ａ〜
１３ｃと、ディーラ端末１４ａ〜１４ｃとを含む。本例
の車両関連情報提供システム１０は、販売対象となって
いる車両に関する情報（以下、「車両情報」という）を
主として車両の購入を希望する者に対して提供するため
のシステムである。

【００１６】なお、車両情報とは、車名、年式、排気
量、形状寸法などの自動車検査証の記載事項となってい
る情報の一部または全部の情報の他、車両の外観（例え
ば写真による車両の画像）、走行距離、傷の有無やその
場所などの車両の詳細を示す情報を含む。

【００１７】車両関連情報提供サーバ１１、オークショ
ン運営装置１２、およびユーザ端末１３ａ〜１３ｃは、
それぞれ、例えばインターネットなどの通信ネットワー
ク２０に接続されている。ディーラ端末１４ａ〜１４ｃ
は、本例では専用回線を介してオークション運営装置１
２に接続されている。なお、ユーザ端末およびディーラ
端末は、それぞれ、いくつ設けられていてもよい。ま
た、オークション運営装置１２が複数設けられる構成と
してもよい。

【００１８】車両関連情報提供サーバ１１は、車両情報
を提供（公開）するためのＷｅｂサイト（以下、「車両
閲覧サイト」という）を運営する情報提供業者によって
管理される。車両関連情報提供サーバ１１は、オークシ
ョン運営装置１２から送信された車両情報を示すデータ
（以下、「車両データ」という）を受信する機能や、車
両データにもとづいて車両情報を提供する機能などの各
種の機能を有するインターネットサーバである他、必要
に応じて例えば情報提供業者の従業員による各種情報の
入力などのために用いられる端末装置でもある。なお、
車両関連情報提供サーバ１１は、車両閲覧サイトに情報
の掲載するために用いられる後述する公開用データ（車
両関連データ）などの各種の情報を保存するデータベー
ス１１ａを備えている。

【００１９】なお、車両データとは、上述した車両情報
が、コンピュータが取り扱うことのできる電子データに
変換（例えば、文字情報に関してはコンピュータが備え
る入力装置を用いて情報入力することによって変換さ
れ、画像情報に関してはスキャナを用いて画像を読み込
むことによって変換される）されたものを意味する。従
って、例えば、ユーザ端末１３ａ〜１３ｃなどの各コン
ピュータは、車両データにもとづいて、車両情報を文字
や画像などによって表示装置に表示する処理を実行す
る。

【００２０】オークション運営装置１２は、本例では、
オークション会場で開催される車両のオークション（オ
ートオークション）を運営するために用いられる情報処
理装置であり、例えばオークション運営業者によって管
理される。オークション運営装置１２は、オークション
運営業者やオークション出品者などによって調達された
車両データにもとづいて、表示装置（例えば、液晶表示
装置。また、オークション運営装置１２が備えるオーク
ション会場全体に向けて情報を表示するための大型の表
示装置であっても、各ディーラ端末１４ａ〜１４ｃが備
える各オークション参加者に向けてそれぞれ情報を表示
するための表示情報であっても、その双方であってもよ
い。）に車両情報を表示することで、オークションに出
品された車両の車両情報をオークション参加者に提供す
る処理を実行する。また、オークション運営装置１２
は、各ディーラ端末１４ａ〜１４ｃからの入札情報の受
け付け処理や、受け付けた入札情報などの情報にもとづ
いてオークション落札者を決定する処理など、オークシ
ョンを運営するための各種の処理を実行する。

【００２１】ユーザ端末１３ａ〜１３ｃは、それぞれ、
例えばパーソナルコンピュータなどの情報処理装置によ
って構成され、本例では車両情報の閲覧を希望するユー
ザ（車両の購入を希望するユーザ）によって管理され
る。ユーザ端末１３ａ〜１３ｃは、それぞれ、ネットワ
ーク２０に接続され、各種の処理（例えば、ウェブサイ
トの閲覧）を行うためのハードウェアおよびソフトウェ
アにおける環境（例えばブラウザなど）を有している。

【００２２】ディーラ端末１４ａ〜１４ｃは、例えばパ
ーソナルコンピュータなどの情報処理装置によって構成
され、本例では、それぞれ、オークション会場に設置さ
れる。ディーラ端末１４ａ〜１４ｃは、それぞれ、オー
クションに参加したカーディーラによって、オークショ
ンに出品された車両の車両情報の閲覧やその車両の購入
を希望する際の入札などを行うための各種の処理を実行
する装置である。なお、ディーラ端末１４ａ〜１４ｃ
は、パーソナルコンピュータなどの汎用端末に限らず、
例えばオークション参加者用の専用端末であってもよ
い。

【００２３】販売対象となっている車両に関する車両関
連情報は、雑誌などの紙媒体によって公衆に紹介される
ことが多かったが、近年では、ネットワーク上のＷｅｂ
サイトに車両関連情報を掲載することで販売対象となっ
ている車両に関する情報を公衆に提供することが行われ
るようになってきている。

【００２４】しかし、ネットワーク上のＷｅｂサイトに
車両関連情報を掲載するためには、各地に散在している
車両販売業者を訪問して一台一台車両情報を収集すると
ともに、収集した車両情報を電子データに変換した車両
データを作成する作業を行わなければならなかった。こ
のため、車両情報を収集する多くの作業員が必要とな
り、多大なコスト負担が発生していた。また、車両情報
の収集や車両データの作成などの作業時間が多くかか
り、車両関連情報を公開するまでに多くの時間を要する
ことから、Ｗｅｂサイトに掲載されて車両関連情報が提
供されたときには既に対象車両が販売済となっていると
いう事態が頻繁に生じているという弊害もあった。

【００２５】この実施の形態では、販売対象となった車
両に関する既存の車両データを取得し、その車両データ
を利用して車両情報をＷｅｂサイトに掲載することによ
って、低コストで早期に車両関連情報を提供することが
実現される。

【００２６】以下、本例の車両関連情報提供システム１
０における落札車両データ取得処理について図２および
図３を参照して説明する。図２は、本例の車両関連情報
提供システム１０における落札車両データの取得および
車両関連情報の提供に関する処理の流れの一例を示す説
明図である。図３は、本例の車両関連情報提供システム
１０における落札車両データ取得処理および処理タイミ
ングの例を示すタイミングチャートである。

【００２７】落札車両データ取得処理では、オークショ
ンによってディーラによって落札された車両の車両デー
タを含む落札車両データが車両関連情報提供サーバ１１
に送信され、その落札車両データが車両関連情報提供サ
ーバ１１が備えるデータベース１１ａに格納される処理
が行われる。ここでは、オークションに出品された車両
Ａが、ディーラ端末１４ａを操作するディーラＤによっ
て落札され、ネットワーク２０を介して車両Ａの車両デ
ータを含む落札車両データが送信されたあと、車両関連
情報提供サーバ１１によってその落札車両データが取得
され、取得した落札車両データにもとづいて作成された
公開用データがデータベース１１ａに保存される場合を
例にして説明する。

【００２８】なお、この例で開催されるオークション
は、車両情報を表示装置に表示することで、オークショ
ン出品車両を特定する形式で行われる。従って、オーク
ション運営業者は、オークションに出品される車両の車
両データを予め保持している。例えば、オークション運
営業者は、オークション出品者に車両情報を提出させ、
受け取った車両情報を電子データに変換して保持してお
くようにすればよい。また、例えば、オークション出品
者の依頼に応じて車両保管場所に出向いて車両情報を収
集し、収集した車両情報を電子データに変換して保持し
ておくようにしてもよい（なお、車両情報の収集の際に
電子データとして取得するようにしてもよい。例えば、
文字情報を紙媒体に複写するのではなく、その場でノー
ト型のコンピュータや情報入力可能な携帯電話端末に入
力したり、車両の画像をデジタルカメラで撮影するよう
にしてもよい。）。さらに、例えば、オークション出品
者に車両データを提出させ、取得した車両データを保持
しておくようにしてもよい。

【００２９】落札車両データ取得処理において、先ず、
オークション運営装置１１は、例えばオークションに出
品された車両Ａの車両データを各ディーラ端末１４ａ〜
１４ｃに向けて送信し、車両Ａの車両情報を各ディーラ
端末１４ａ〜１４ｃが備える表示装置に表示させて、各
ディーラに対して入札依頼を行う（ステップＳ２０１，
ステップＳ３０１）。各ディーラは、それぞれ、ディー
ラ端末１４ａ〜１４ｃを用いて、車両情報を参考にして
購入希望金額を入力し、購入希望金額やディーラを特定
するための情報を含む入札情報を示す入札データを送信
する（ステップＳ２０２）。

【００３０】オークション運営装置１１は、入札受付期
間中に送信された入札情報を受信する度に、受信した入
札情報を図示しないデータベースに保存しておく（ステ
ップＳ３０２ａ、ステップＳ３０２ｂ）。車両Ａについ
ての入札受付期間が終了すると、オークション運営装置
１１は、それまでに受信した各ディーラ端末１４ａ〜１
４ｃからの入札情報にもとづいて落札者を決定する（ス
テップＳ３０３）。この例では、例えば最も高い購入希
望金額を提示したディーラＤを落札者に決定する。そし
て、オークション運営装置１１は、ディーラＤが操作す
るディーラ端末１４ａに向けて、落札者となったことや
落札金額などの落札結果を通知するための落札結果デー
タ送信する（ステップＳ２０３）。なお、オークション
運営装置１１は、落札できなかったディーラのディーラ
端末に対して、入札情報の受付が終了したことや落札金
額などの落札結果を通知するための落札結果データを送
信する（ステップＳ２０３）。

【００３１】車両Ａの落札者を決定すると、オークショ
ン運営装置１１は、落札者（ディーラＤ）が予め登録さ
れた会員ディーラであるか否か確認する（ステップＳ３
０４）。この例では、車両関連情報提供サーバ１１は、
会員ディーラが販売する車両の車両情報をＷｅｂサイト
に掲載し、非会員のディーラの販売車両の車両情報は掲
載しない。従って、車両関連情報提供サーバ１１は、予
め会員登録を行うとともに、会員ディーラの情報をオー
クション運営業者に提供しておく。なお、会員に関する
情報（会員情報）は、オークション運営装置１２が備え
る図示しないデータベースに保存されている。また、デ
ィーラに関する情報は上述した入札情報に含まれている
ので、落札したディーラが入札の際に送信した入札情報
を確認することで、落札者が特定される。よって、ステ
ップＳ３０４にて、オークション運営装置１１は、デー
タベースに保存されている入札情報および会員情報を用
いて、入札情報によって特定される落札者（ディーラ
Ｄ）が会員ディーラであるか否か確認する。

【００３２】なお、会員／非会員を問わず全ディーラの
販売車両の車両関連情報をＷｅｂサイトに掲載する構成
としてもよい。この場合、オークションの開催にあたっ
て、前もって落札車両がＷｅｂサイトに掲載される旨を
オークションに参加する全ディーラに周知しておくこと
が好ましい。このような構成とする場合、ステップＳ３
０４の確認処理は不要である。

【００３３】ステップＳ３０４にて、落札者であるディ
ーラＤが会員ディーラであれば、オークション運営装置
１１は、落札された車両Ａの車両データおよび落札した
ディーラに関する情報を含む落札車両情報を示す落札車
両データを、ネットワーク２０を介して車両関連情報提
供サーバ１１に向けて送信する（ステップＳ２０４，ス
テップＳ３０５）。落札車両データには、落札された車
両の車両データ、車両を落札したディーラに関するデー
タ（ディーラの名称や所在地などのデータ）、落札日時
を示すデータ、および落札価格を示すデータが含まれて
いる。

【００３４】車両関連情報提供サーバ１１は、オークシ
ョン運営装置１１によって送信された落札車両データ
を、ネットワーク２０を介して受信する（ステップＳ３
０６）。次いで、車両関連情報提供サーバ１１は、受信
した落札車両データにもとづいて、公開用データを作成
する（ステップＳ３０７）。公開用データ（車両関連デ
ータ）には、車両データ、ディーラに関するデータ、落
札日時を示すデータ、落札車両データの受信日時を示す
データ、および車両販売価格を示すデータが含まれてい
る。公開用データに含まれるデータのうち、車両デー
タ、ディーラに関するデータ、および落札日時を示すデ
ータは、受信した落札車両データに含まれていたデータ
が用いられる。また、落札車両データの受信日時を示す
データおよび車両販売価格を示すデータは、車両関連情
報提供サーバ１１によって生成される。

【００３５】本例では、車両販売価格は、受信した落札
車両データによって特定される落札価格にもとづいて定
められる。この例では、落札価格に所定の金額（例えば
１５万円）を一律に加算した額が「車両販売価格」とさ
れる。なお、中古車市場での対象車両の人気の度合や、
車両のランク（例えば排気量や形状寸法の違いによって
識別されたランク）などによって加算する額を異ならせ
るようにしてもよい。この場合、車種別に加算金額が定
められたデータをデータベース１１ａに保存しておき、
車両関連情報提供サーバ１１が、そのデータを用いて加
算金額を決定し、車両販売価格を算出するようにすれば
よい。

【００３６】そして、車両関連情報提供サーバ１１は、
作成した公開用データをデータベース１１ａに保存す
る。上述した落札車両データ取得処理は、オークション
に車両が出品される度に実行される。従って、オークシ
ョンで会員ディーラが車両を落札する毎に、車両関連情
報提供サーバ１１によって落札車両データが受信され、
作成された公開用データがデータベース１１ａに随時蓄
積される。

【００３７】次に、本例の車両関連情報提供サーバ１１
における車両関連情報掲載処理について図２および図４
を参照して説明する。図４は、本例の車両関連情報提供
サーバ１１における車両関連情報掲載処理の例を示すフ
ローチャートである。ここでは、上述した図３の処理に
よって保存された車両Ａに関する公開用データにもとづ
いて、ディーラＤが販売する車両Ａの車両関連情報が車
両閲覧サイトに掲載される場合の処理について説明す
る。なお、車両関連情報には、車両情報、販売価格、お
よびディーラを特定するための情報が含まれる。

【００３８】本例では、車両がオークションで落札され
てから所定の落札禁止期間は、落札された車両の車両情
報を車両閲覧サイトに掲載しない構成としている。掲載
禁止期間は、車両がオークションで落札されたときか
ら、例えば落札された車両の移転登録手続が終了し、そ
の車両が落札者のもとに届けられるまでに要する期間
（例えば３日、５日など）とされることが好ましい。掲
載禁止期間は、本例では、全車両について、車両が届け
られるまでに要する一般的な期間を考慮した一律の期間
（例えば５日）とされる。なお、掲載禁止期間を一律の
期間とせずに、例えば落札者の所在地などによって掲載
禁止期間を異ならせるようにしてもよい。

【００３９】車両情報掲載処理において、車両関連情報
提供サーバ１１は、掲載禁止期間が経過するまでの間、
上述したステップＳ３０７にて定めた車両の販売金額の
変更依頼を受け付ける（ステップＳ４０１）。すなわ
ち、各会員ディーラは、自己が販売する車両の販売価格
の変更依頼をすることができる。具体的には、各会員デ
ィーラは、例えばパーソナルコンピュータなどの情報処
理装置を操作することで車両関連情報提供サーバ１１に
アクセスし、車両関連情報提供サーバ１１が提供するＷ
ｅｂページで予め付与されているＩＤおよびパスワード
を指定する。すると、車両関連情報提供サーバ１１は、
その会員ディーラが販売する車両に関する情報を、ネッ
トワーク２０を介してディーラが用いている情報処理装
置に提供する。情報の提供を受けると、会員ディーラ
は、自己が販売する車両の販売価格を変更する場合に
は、車両閲覧サイトに掲載される前の車両について、変
更後の販売価格を指定してネットワーク２０を介して車
両関連情報提供サーバ１１に通知する（ステップＳ２０
５）。

【００４０】例えば、ディーラＤから車両Ａの販売価格
の変更依頼があれば（ステップＳ２０５，ステップＳ４
０１のＹ）、車両関連情報提供サーバ１１は、車両Ａの
販売価格をディーラＤが指定した価格に変更する（ステ
ップＳ４０２）。具体的には、車両関連情報提供サーバ
１１は、ディーラＤからの変更依頼に応じて車両Ａの販
売価格を示すデータを変更する。従って、データベース
１１ａに保存されている車両Ａに関する公開用データが
更新されたことになる。なお、本例では、掲載禁止期間
が経過するまでは、各ディーラは、自己が販売する車両
の販売価格を何度でも変更することができる。

【００４１】車両Ａについての掲載禁止期間が経過する
と（ステップＳ４０３のＹ）、車両関連情報提供サーバ
１１は、データベース１１ａに保存されている車両Ａの
公開用データにもとづいて、車両Ａについての車両関連
情報を車両閲覧サイトに掲載する処理を行う（ステップ
Ｓ４０４）。すると、車両閲覧サイトに掲載されている
情報に、車両Ａについての車両関連情報が加えられる。
従って、例えばユーザ端末１３ａ〜１３ｃを用いて車両
閲覧サイトにアクセスした者に対して、車両Ａについて
の車両関連情報を提供し得る状態となる。

【００４２】車両Ａについての車両関連情報が車両閲覧
サイトに掲載されたあとは、情報の閲覧を希望する者
が、例えばユーザ端末１３ａ〜１３ｃを用いて車両閲覧
サイトにアクセスし、車両Ａの車両関連情報が掲載され
ているページを指定して閲覧要求を行うと（ステップＳ
２０６）、その要求を受け付けた車両関連情報提供サー
バ１１によって車両Ａの車両関連情報を示す公開用デー
タ（車両関連データ）を含む各種のデータがネットワー
ク２０を介してユーザ端末１３ａ〜１３ｃに対して送信
され（ステップＳ２０７）、ユーザ端末１３ａ〜１３ｃ
の表示装置に車両関連情報閲覧画面が表示される。

【００４３】図５は、車両閲覧サイトに掲載された車両
関連情報が閲覧された場合における車両関連情報閲覧画
面の表示状態の一例を示す説明図である。図５に示すよ
うに、車両関連情報閲覧画面は、１画面に複数の販売対
象車両が表示され、各販売対象車両の販売価格、車両の
画像、車名、車検の有無や有効期間、走行距離、販売者
名が表示される。なお、図５には示されていないが、公
開用データを用いて表示することができる他の情報（例
えば排気量）や、他の付随情報（例えば掲載期間）も表
示される。なお、図５に示す車両関連情報閲覧画面は一
例であり、販売対象車両に関する情報を閲覧者（例えば
車両購入希望者）が確認することができるものであれ
ば、どうような表示形態で表示されていてもよく、どの
ような情報が表示されていてもよい。

【００４４】次に、本例の車両関連情報提供サーバ１１
における車両関連情報掲載終了処理について図６を参照
して説明する。図６は、本例の車両関連情報提供サーバ
１１における車両関連情報掲載終了処理の例を示すフロ
ーチャートである。ここでは、車両閲覧サイトに掲載さ
れた車両Ａについての車両関連情報の掲載期間を監視し
て、掲載期間の満了に応じて車両閲覧サイトでの掲載を
終了する場合の処理について説明する。

【００４５】車両関連情報掲載終了処理において、車両
関連情報提供サーバ１１は、所定の掲載期間が満了した
か否かを監視する（ステップＳ６０１）。この監視は、
例えば、定期的に行われ、本例では、毎日所定の時間に
行うものとする。掲載期間は、例えば、掲載を開始した
日から２週間や３０日などの期間が予め定められてい
る。この場合、掲載を開始した日を示すデータをデータ
ベース１１ａに保存しておくようにする。

【００４６】掲載期間が満了すると、車両関連情報提供
サーバ１１は、該当する車両についての車両関連情報を
車両閲覧サイトから削除し、その車両関連情報の掲載を
終了する（ステップＳ６０２）。

【００４７】なお、掲載期間中に、ディーラからの掲載
終了依頼を受け付けるようにして、掲載終了依頼があっ
た場合には該当する車両の車両関連情報の掲載を終了す
るようにしてもよい。また、掲載期間中に、ディーラか
らの掲載延長依頼を受け付けるようにして、掲載延長依
頼があった場合には該当する車両の車両関連情報の掲載
期間を延長するようにしてもよい。

【００４８】以上説明したように、オークションで用い
られていたデータを利用して車両閲覧サイトに車両関連
情報を掲載する構成としたので、車両閲覧サイトの掲載
情報として車両情報を収集する必要がなく、情報収集の
ための人員を確保する費用が不要となるため、情報収集
のためのコストを削減することができる。また、車両情
報を収集する必要がないので、情報収集のために多くの
時間を費やしてしまうことがなく、車両閲覧サイトに車
両関連情報を迅速に掲載することができるようになる。
従って、車両閲覧サイトに掲載されたときには既にその
車両についての売買契約が締結されているといった事態
を回避することができ、車両閲覧サイトの利用価値を高
めることができるようになる。

【００４９】上記のように、車両閲覧サイトに迅速に情
報を掲載することができるので、情報を掲載する者（例
えばディーラ）にとっては在庫として車両を保有する期
間の短縮が期待できるというメリットがあり、情報閲覧
者にとっては実際にディーラの店舗に出向いて車両を探
索しなくても最新の情報を得ることができるというメリ
ットがある。

【００５０】また、上述したように、ディーラによって
車両が落札されたことにもとづいて、オークション運営
装置１２が落札された車両についての落札車両データを
送信し、車両関連情報提供サーバ１１が取得した落札車
両データにもとづいて公開用データを作成および保存す
る構成としたので、ディーラにとっては、オークション
で自己が販売を希望する車両を落札するだけで（つま
り、車両を仕入れるだけで）、あとは自動的に落札した
車両が車両閲覧サイトに掲載されるようになる。このよ
うに、自己が販売する車両を車両閲覧サイトに掲載する
ための処理や手続を何ら行う必要がないので、ディーラ
にとって、販売する車両の宣伝に関する労力が大幅に軽
減されるというメリットがある。

【００５１】また、上述したように、車両関連情報提供
サーバ１１が、ステップＳ３０７にて、落札価格に所定
金額を加算した販売価格を算出し、算出した販売価格を
示すデータを車両関連データ（公開用データ）に含める
構成としたので、車両を販売するディーラによって販売
価格に関する処理が行われなくても、販売価格に関する
情報を車両関連情報に含めることができる。すなわち、
ディーラの処理負担を強いることなく、車両の販売価格
を含む車両関連情報を提供することができる。

【００５２】また、上述したように、車両関連情報提供
サーバ１１が、所定の掲載禁止期間が経過したあとに、
車両関連情報を車両閲覧サイトに掲載する（ステップＳ
４０４参照）構成としたので、車両関連情報が車両閲覧
サイトに掲載される時期と、オークションで落札した車
両が車両販売業者に届けられる時期とを合致させること
ができるようになる。

【００５３】さらに、上述したように、車両関連情報提
供サーバ１１が、掲載禁止期間中に車両関連情報の変更
を受け付け、車両販売者が用いる販売者端末からの変更
要求に応じて、車両関連情報の内容を変更する（ステッ
プＳ４０２参照）構成としたので、車両販売業者が販売
対象車両毎に個別に指定した正確な販売価格を車両関連
情報に含めることができる。従って、車両関連情報閲覧
画面（図５参照）に、正確な車両販売価格を表示するこ
とができるようになる。

【００５４】なお、上述した実施の形態では、掲載禁止
期間が経過したあとに車両関連情報を車両閲覧サイトに
掲載する構成としていたが、公開用データを保存したあ
と直ぐに掲載する構成としてもよい。このように構成す
れば、オークションで落札したことでディーラが車両を
仕入れたあと直ぐに、その仕入れた車両に関する情報を
車両閲覧サイトに掲載することができる。この場合、移
転登録を終えて車両がディーラのもとに届くまである程
度の期間を要するので、ディーラへの車両の搬入予定日
などを車両閲覧サイトに掲載するようにすればよい。

【００５５】また、上述した実施の形態では、オークシ
ョンが所定のオークション会場で開設されるものとした
が、開催されるオークションは、車両データを用いて車
両情報をオークション参加者（例えばディーラ）に提示
して行われるものであれば、どのような形式で行われる
ものであってもよい。また、上述した実施の形態では、
オークションが所定のオークション会場で開設されると
していたので、ディーラ端末１４ａ〜１４ｃとオークシ
ョン運営装置１２とが専用回線を介して接続される構成
としたが、ディーラ端末１４ａ〜１４ｃとオークション
運営装置１２との接続方式はどのような方式であっても
よい。例えば、オークションの開催形式に応じて、ディ
ーラ端末１４ａ〜１４ｃとオークション運営装置１２と
がインターネットなどの他の通信ネットワークを介して
接続されるようにしてもよい。さらに、上述した実施の
形態では、オークションが所定のオークション会場で開
設されるとしていたので、オークション運営装置１２は
オークション会場で開催されるオークションを行う装置
とされていたが、車両データを用いて車両情報をオーク
ション参加者（例えばディーラ）に提示することができ
る装置であれば、どのような形式のオークションを行う
装置であってもよい。例えば、オークション運営装置１
２が、インターネットや衛生通信などを利用して遠隔地
の者も参加できるネットオークションを行うための装置
であってもよい。

【００５６】また、上述した実施の形態では、車両関連
情報提供サーバ１１が掲載禁止期間中にディーラからの
販売価格の変更依頼を受け付ける構成としていたが、他
の依頼を受け付ける構成としてもよい。例えば、車両関
連情報提供サーバ１１が、特定の顧客からの依頼を受け
て落札した場合（すなわち既に買い手が決まっている場
合）などにその車両の車両関連情報の車両閲覧サイトへ
の掲載を取りやめるための依頼などを受け付けて、その
依頼に応じて公開用データを削除したり変更したりする
構成としてもよい。なお、特定の顧客からの依頼を受け
て落札した場合には、オークション運営装置１２の機能
によって、その車両の落札車両データが車両関連情報提
供サーバ１１に送信されないようにしてもよい。

【００５７】また、上述した実施の形態では、オークシ
ョンで用いられた車両データを利用して車両関連情報を
車両閲覧サイトに掲載する構成としたが、他の車両デー
タを利用する構成としてもよい。例えば、後述するパー
ソナルページが存在する場合に、そのパーソナルページ
に情報を掲載するために用いられた車両データを利用し
て車両関連情報を車両閲覧サイトに掲載する構成として
もよい。

【００５８】パーソナルページには、例えば、車両に関
する情報を取り扱うＷｅｂサイトの運営業者から、各個
人に対して貸し出されたＷｅｂページが該当する。パー
ソナルページは、貸し出されたユーザによって管理さ
れ、そのユーザによってユーザの所有車両などに関する
様々な情報が掲載される。なお、ユーザ以外の者（例え
ばＷｅｂサイトの運営業者）によっても、そのユーザの
所有車両などに関する情報を掲載することができるよう
に構成されているものであってもよい。パーソナルペー
ジに掲載されている情報は、そのパーソナルページを管
理しているユーザの個人情報などの一部の情報を除き、
他人が閲覧することができる状態とされている。パーソ
ナルページに掲載されている情報には、例えば、そのペ
ージを管理しているユーザの所有車両の車両情報（画
像、車名、排気量、走行距離など）などの各種の情報が
含まれている。

【００５９】この例では、上記のパーソナルページの管
理者が、パーソナルページに掲載されている自己の所有
車両の売却を希望する意思表示を行った場合に、パーソ
ナルページを管理しているサーバが、そのパーソナルペ
ージのために用いられている車両データなどを車両関連
情報提供サーバ１１に自動的に送信する。送信されるデ
ータには、例えば、車両データ、販売希望者（販売対象
車両の所有者であり、該当するパーソナルページの管理
者でもある）に関する情報（例えば、電子メールアドレ
ス）を示すデータや、販売価格（例えば車両所有者が指
定する）を示すデータが含まれる。パーソナルページを
管理しているサーバによって送信された車両データなど
のデータを受信すると、車両関連情報提供サーバ１１
は、車両閲覧サイトに売却希望されている車両に関する
情報を掲載する。なお、上記の売却希望の意思表示は、
例えば、パーソナルページに設けられている「売却希
望」の欄（他人が閲覧するときには表示されない）を、
パーソナルページの管理者がマウスクリックすることに
よってなされる。

【００６０】上記のように、パーソナルページで用いら
れていたデータを利用して車両閲覧サイトに車両関連情
報を掲載する構成とした場合には、個人が販売を希望し
ている車両の車両関連情報を車両閲覧サイトに掲載する
場合にも、車両閲覧サイトの掲載情報として用いるため
の車両情報を収集する必要がなく、情報収集のための人
員を確保する費用が不要となるため、情報収集のための
コストを削減することができる。また、車両情報を収集
する必要がないので、情報収集のために多くの時間を費
やしてしまうことがなく、車両閲覧サイトに車両関連情
報を迅速に掲載することができるようになる。従って、
売却希望の意思表示をした場合に、自動的に車両閲覧サ
イトに自己の所有車両が掲載されるので、売却を希望す
る者にとっては、煩雑な手続きをする必要がないという
メリットがあり、また、売却を希望する車両を早期に売
却することが期待できるというメリットがある。

【００６１】また、上述した実施の形態では、車両がオ
ークションで落札された場合に、オークション運営装置
１２が自動的に落札車両データを送信する構成としてい
たが、車両がオークションで落札されたあとに、車両を
落札者の元まで配送する配送業者によって落札車両情報
（落札された車両の情報）が収集され、収集された落札
車両情報を示す落札車両データがオークション運営装置
１２に送信される構成としてもよい。

【００６２】図７は、配送業者によって落札車両情報が
収集されて落札車両データが車両関連情報提供サーバ１
１に送信されるとした実施の形態における落札車両デー
タの取得に関する処理の流れの一例を示す説明図であ
る。なお、図７に示す処理のうち上述した図２と同様の
処理を行うものについては、同一の符号を付与して詳細
な説明を省略する。

【００６３】配送業者における運搬者（例えば配送用ト
ラックの運転手）は、オークションによって車両が落札
されたあと（従って、該当する車両については少なくも
とステップＳ２０３の処理が終了したあと）、オークシ
ョンで落札された車両を落札者に届けるために、オーク
ション会場に出向いて該当車両を配送用トラックに積み
込む。運搬者は、オークション会場に出向いたついで
に、運搬するために積み込む各車両についての落札車両
情報をそれぞれ収集する（ステップＳ７０１）。具体的
には、運搬者は、例えば、オークション運営業者から各
種の情報を聴取したり、車両の写真を撮影したりするこ
とによって、落札車両情報を収集する。オークションで
用いられた車両データが存在する場合には、運搬者は、
そのデータをオークション運営業者から受け取るように
してもよい（この場合、落札車両データの一部として利
用される）。そして、運搬者は、配送業者の事務所に戻
ったとき（運搬中であっても運搬終了後であってもよ
い）に、収集した落札車両情報をその事務所に備えられ
ているパーソナルコンピュータなどの情報処理装置を用
いて落札車両情報を情報入力して落札車両データを車両
関連情報提供サーバ１１に向けて送信する（ステップＳ
７０２）。すると、車両関連情報提供サーバ１１は、図
３に示したステップＳ３０６〜ステップＳ３０８の処理
を実行する。

【００６４】上記のように構成することで、他の業務
（車両運搬業務）のついでに、落札車両情報を収集する
ことができる。従って、情報収集を主に行う人員を確保
する必要をなくすことができ、低コストで車両関連情報
を提供することができるようになる。

【００６５】また、上記のように構成することで、販売
対象とされた車両が集まっている場所（オークション会
場）で、一括して落札車両情報を収集することができる
ので、早期に情報を収集することができる。従って、早
期に車両関連情報を提供することができるようになる。

【００６６】なお、上記の例では、ステップＳ７０１に
て運搬者が情報収集する構成としていたが、配送業者に
おける他の者（例えばオークション会場に常駐している
者）が情報収集する構成としてもよい。

【００６７】また、上記の例では、ステップＳ７０２に
て配送業者の事務所に戻ったときに落札車両データを送
信する構成としていたが、例えば落札車両情報を収集し
たあとすぐに、移動体通信端末（例えば、無線通信機能
を備えるノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話端
末装置）を用いて落札車両データを送信するようにして
もよい。なお、移動体通信端末を用いて落札車両情報を
送信する構成とした場合には、落札車両情報を収集した
あとすぐに限らず、配送先で車両を降ろすときや運搬途
中であるときなど、どのタイミングで落札車両データを
送信するようにしてもよい。

【００６８】また、上記の例では、ステップＳ７０２に
て落札車両データを送信するようにしていたが、落札車
両情報をファクシミリや郵送といった手段を用いて情報
提供業者に送るようにして、落札車両情報を受け取った
情報提供業者の従業員が、車両関連情報提供サーバ１１
が備える入力装置を用いて落札車両情報を入力するよう
にしてもよい。

【００６９】なお、上記の各実施の形態では、車両関連
情報に車両の画像を含めるために、販売対象車両の画像
データを取得する構成としていたが（例えば、オークシ
ョンで用いられていたデータを取得する構成としたり、
配送業者が情報収集する場合には写真撮影したあと入力
装置で取り込むことによって取得する構成としてい
た）、例えば車名、年式、ボディカラーなどの情報にも
とづいて、車両関連情報提供サーバ１１が、様々な車両
の画像データが保存されているデータベースから、販売
対象車両と同種同色の車両の画像データを抽出し、公開
用データ（車両関連データ）に含める構成としてもよ
い。なお、ボディカラーが特定されていない画像データ
を用いるようにして、例えば車名や年式などの情報にも
とづいて販売対象車両と同種の車両の画像データを抽出
し、抽出したデータに該当するボディカラーに関するデ
ータを付加した画像データを作成し、その画像データを
公開用データに含める構成としてもよい。

【００７０】なお、上述した車両関連情報提供サーバ１
１は、プログラム（例えば、車両情報提供プログラム）
に従って上述した各処理を実行する。車両情報提供プロ
グラムは、販売対象車両に関する車両関連情報が掲載さ
れた車両閲覧サイトの閲覧を希望する情報閲覧希望者か
らの情報取得要求に応じて、車両関連情報を示す車両関
連データを通信ネットワークを介して送信し、情報閲覧
希望者に対して車両関連情報を提供するためのプログラ
ムである。具体的には、コンピュータ（例えば車両関連
情報提供サーバ１１）に、オートオークションに出品さ
れている車両が車両販売業者によって落札されたことに
もとづいて送信された、落札された車両に関する車両情
報を示す車両データを含む当該車両の販売車両データ
を、通信ネットワークを介して取得する処理と、取得し
た販売車両データにもとづいて、車両関連データを作成
する処理と、作成した車両関連データを用いて車両関連
情報を車両閲覧サイトに掲載する処理と、情報取得要求
に応じて、車両閲覧サイトに掲載されている車両関連情
報を示す車両関連データを、通信ネットワークを介して
送信する処理とを実行させるためのプログラムである。

【００７１】また、上述したオークション運営装置１２
は、プログラム（例えば、販売車両データ送信プログラ
ム）に従って上述した各処理を実行する。販売車両デー
タ送信プログラムは、オークションで車両が落札された
場合に、その車両に関する落札車両データをネットワー
クを介して送信するためのプログラムである。具体的に
は、コンピュータ（例えばオークション運営装置１２）
に、オートオークションに出品されている車両が車両販
売業者によって落札されたことにもとづいて、落札され
た車両に関する車両情報を示す車両データを含む当該車
両の販売車両データを、通信ネットワークを介して送信
する処理を取得する処理を実行させるためのプログラム
である。

【００７２】なお、上記の実施の形態における各処理の
一部または全部を、コンピュータやネットワークを用い
ることなく行うようにしてもよい。例えば、車両販売価
格の変更依頼を、郵送によって行うようにしてもよい。

【００７３】さらに、上記の実施の形態において、「車
両」には、普通自動車、大型自動車、自動二輪車などの
各種の車が含まれることは勿論である。

【００７４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両関連
情報提供サーバによれば、車両が販売対象車両となった
ことにもとづいて、当該車両に関する車両情報を示す車
両データを管理している車両データ管理装置によって送
信された、車両データを含む販売車両データを、通信ネ
ットワークを介して取得する販売車両データ取得手段
と、販売車両データ取得手段が取得した販売車両データ
にもとづいて、車両関連データを作成する車両関連デー
タ作成手段と、車両関連データ作成手段が作成した車両
関連データを用いて車両関連情報を車両閲覧サイトに掲
載する掲載手段と、端末装置からの情報取得要求に応じ
て、車両閲覧サイトに掲載されている車両関連情報を示
す車両関連データを、通信ネットワークを介して当該端
末装置に向けて送信する情報提供手段とを含むので、車
両データ管理装置によって送信された販売車両データを
利用して、早期かつ低コストで車両関連情報を車両閲覧
サイトに掲載して情報閲覧希望者に提供することができ
る。

【００７５】販売車両データ取得手段が、オートオーク
ションに出品されている車両が車両販売業者によって落
札されたことにもとづいて、当該オートオークションを
行う車両データ管理装置によって送信された、落札され
た車両の販売車両データを取得するように構成されてい
る場合には、オートオークションで用いられていた車両
データを含む販売車両データを利用することができ、早
期かつ低コストで車両関連情報を提供することができる
ようになる。

【００７６】車両関連データ作成手段が、落札価格に所
定金額を加算した販売価格を算出し、算出した販売価格
を示すデータを車両関連データに含める処理を実行する
ように構成されている場合には、車両販売業者によって
販売価格に関する処理が行われなくても、車両関連情報
に販売価格に関する情報を含めることができるようにな
る。

【００７７】掲載手段が、販売車両データ取得手段が販
売車両データを取得したときから所定の掲載禁止期間が
経過したあとに、車両関連情報を車両閲覧サイトに掲載
する構成とした場合には、車両関連情報の車両閲覧サイ
トへの掲載時期と、車両販売業者に車両が届けられる時
期を合致させることができるようになる。

【００７８】掲載禁止期間中に車両関連情報の変更を受
け付け、車両販売者が用いる販売者端末からの変更要求
に応じて、車両関連情報の内容を変更する情報変更手段
を含む構成とした場合には、車両販売業者が個別に指定
した正確な販売価格を車両関連情報に含めることができ
るようになる。

【００７９】販売車両データ取得手段が、車両所有者が
自己の車両を紹介するＷｅｂページに掲載されている車
両が販売対象車両となったことにもとづいて、Ｗｅｂペ
ージの管理を行う車両データ管理装置によって送信され
た、Ｗｅｂページに掲載されている車両の販売車両デー
タを取得する構成とされている場合には、車両所有者が
自己の車両を紹介するＷｅｂページで用いられていた車
両データを含む販売車両データを利用することができ、
早期かつ低コストで車両関連情報を提供することができ
るようになる。

【００８０】また、本発明による車両関連情報提供方法
によれば、オートオークションに出品されている車両が
車両販売業者によって落札されたことにもとづいて送信
された、落札された車両に関する車両情報を示す車両デ
ータを含む当該車両の販売車両データを、通信ネットワ
ークを介して取得し、取得した販売車両データにもとづ
いて、車両関連データを作成し、作成した車両関連デー
タを用いて車両関連情報を車両閲覧サイトに掲載し、情
報取得要求に応じて、車両閲覧サイトに掲載されている
車両関連情報を示す車両関連データを、通信ネットワー
クを介して送信するので、オートオークションに出品さ
れている車両が落札されたことにもとづいて送信された
販売車両データを利用して、早期かつ低コストで車両関
連情報を車両閲覧サイトに掲載し、ネットワークを介し
て車両関連情報を提供することができるようになる。

【００８１】さらに、本発明によるオークション運営装
置によれば、車両データにもとづく車両情報を提供する
車両情報提供手段と、落札希望者が用いる入札装置から
の入札情報を受け付ける入札情報受付手段と、受け付け
た入札情報にもとづいて落札者を決定する落札者決定手
段と、落札者決定手段が落札者を決定したことにもとづ
いて、落札された車両の車両データを含む落札車両デー
タを作成する落札車両データ作成手段と、落札車両デー
タ作成手段によって作成された落札車両データを、当該
落札車両データにもとづいて作成される車両関連データ
が用いられている車両閲覧サイトを管理する車両関連情
報提供サーバに向けて、通信ネットワークを介して送信
する落札車両データ送信手段とを含むので、車両関連情
報提供サーバに、早期かつ低コストで車両関連情報を車
両閲覧サイトに掲載させることができ、ネットワークを
介して車両関連情報を提供させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 車両関連情報提供システムの構成例を示すブ
ロック図である。

【図２】 車両関連情報提供システムにおける落札車両
データの取得および車両関連情報の提供に関する処理の
流れの一例を示す説明図である。

【図３】 車両関連情報提供システムにおける落札車両
データ取得処理および処理タイミングの例を示すタイミ
ングチャートである。

【図４】 車両関連情報提供サーバにおける車両関連情
報掲載処理の例を示すフローチャートである。

【図５】 車両閲覧サイトに掲載された車両関連情報が
閲覧された場合における車両関連情報閲覧画面の表示状
態の一例を示す説明図である。

【図６】 車両関連情報提供サーバにおける車両関連情
報掲載終了処理の例を示すフローチャートである。

【図７】 落札車両データの取得に関する処理の流れの
他の例を示す説明図である。

【符号の説明】

１０ 車両関連情報提供システム １１ 車両関連情報提供サーバ １２ オークション運営装置 １３ａ〜１３ｃ ユーザ端末 １４ａ〜１４ｃ ディーラ端末 ２０ ネットワーク

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 販売対象車両に関する車両関連情報が掲
   載された車両閲覧サイトの閲覧を希望する情報閲覧希望
   者が用いる端末装置からの情報取得要求に応じて、車両
   関連情報を示す車両関連データを通信ネットワークを介
   して前記端末装置に向けて送信し、前記情報閲覧希望者
   に対して車両関連情報を提供する車両関連情報提供サー
   バであって、 車両が販売対象車両となったことにもとづいて、当該車
   両に関する車両情報を示す車両データを管理している車
   両データ管理装置によって送信された、前記車両データ
   を含む販売車両データを、通信ネットワークを介して取
   得する販売車両データ取得手段と、 前記販売車両データ取得手段が取得した販売車両データ
   にもとづいて、前記車両関連データを作成する車両関連
   データ作成手段と、 前記車両関連データ作成手段が作成した車両関連データ
   を用いて車両関連情報を前記車両閲覧サイトに掲載する
   掲載手段と、 前記端末装置からの情報取得要求に応じて、前記車両閲
   覧サイトに掲載されている車両関連情報を示す車両関連
   データを、通信ネットワークを介して当該端末装置に向
   けて送信する情報提供手段とを含む車両関連情報提供サ
   ーバ。
2. 【請求項２】 販売車両データ取得手段は、オートオー
   クションに出品されている車両が車両販売業者によって
   落札されたことにもとづいて、当該オートオークション
   を行う車両データ管理装置によって送信された、落札さ
   れた車両の販売車両データを取得する請求項１記載の車
   両関連情報提供サーバ。
3. 【請求項３】 販売車両データは、オートオークション
   に出品された車両の落札価格を示すデータを含み、 車両関連データ作成手段は、前記落札価格に所定金額を
   加算した販売価格を算出し、算出した販売価格を示すデ
   ータを前記車両関連データに含める処理を実行する請求
   項２記載の車両関連情報提供サーバ。
4. 【請求項４】 掲載手段は、販売車両データ取得手段が
   販売車両データを取得したときから所定の掲載禁止期間
   が経過したあとに、車両関連情報を車両閲覧サイトに掲
   載する請求項１から請求項３のうちいずれかに記載の車
   両関連情報提供サーバ。
5. 【請求項５】 掲載禁止期間中に車両関連情報の変更を
   受け付け、車両販売者が用いる販売者端末からの変更要
   求に応じて、前記車両関連情報の内容を変更する情報変
   更手段を含む請求項４記載の車両関連情報提供サーバ。
6. 【請求項６】 販売車両データ取得手段は、車両所有者
   が自己の車両を紹介するＷｅｂページに掲載されている
   車両が販売対象車両となったことにもとづいて、前記Ｗ
   ｅｂページの管理を行う車両データ管理装置によって送
   信された、前記Ｗｅｂページに掲載されている車両の販
   売車両データを取得する請求項１または請求項２記載の
   車両関連情報提供サーバ。
7. 【請求項７】 販売対象車両に関する車両関連情報が掲
   載された車両閲覧サイトの閲覧を希望する情報閲覧希望
   者からの情報取得要求に応じて、車両関連情報を示す車
   両関連データを通信ネットワークを介して送信し、前記
   情報閲覧希望者に対して車両関連情報を提供する車両関
   連情報提供方法であって、 オートオークションに出品されている車両が車両販売業
   者によって落札されたことにもとづいて送信された、落
   札された車両に関する車両情報を示す車両データを含む
   当該車両の販売車両データを、通信ネットワークを介し
   て取得し、 取得した販売車両データにもとづいて、前記車両関連デ
   ータを作成し、 作成した車両関連データを用いて車両関連情報を前記車
   両閲覧サイトに掲載し、 情報取得要求に応じて、前記車両閲覧サイトに掲載され
   ている車両関連情報を示す車両関連データを、通信ネッ
   トワークを介して送信する車両関連情報提供方法。
8. 【請求項８】 車両に関する車両情報を示す車両データ
   を用いてオートオークションを行うオークション運営装
   置であって、 前記車両データにもとづく車両情報を提供する車両情報
   提供手段と、 落札希望者が用いる入札装置からの入札情報を受け付け
   る入札情報受付手段と、 受け付けた入札情報にもとづいて落札者を決定する落札
   者決定手段と、 前記落札者決定手段が落札者を決定したことにもとづい
   て、落札された車両の車両データを含む落札車両データ
   を作成する落札車両データ作成手段と、 前記落札車両データ作成手段によって作成された落札車
   両データを、当該落札車両データにもとづいて作成され
   る車両関連データが用いられている車両閲覧サイトを管
   理する車両関連情報提供サーバに向けて、通信ネットワ
   ークを介して送信する落札車両データ送信手段とを含む
   オークション運営装置。