JP2003108038A - 表示装置及びその製造方法 - Google Patents

表示装置及びその製造方法

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JP2003108038A
JP2003108038A JP2001296013A JP2001296013A JP2003108038A JP 2003108038 A JP2003108038 A JP 2003108038A JP 2001296013 A JP2001296013 A JP 2001296013A JP 2001296013 A JP2001296013 A JP 2001296013A JP 2003108038 A JP2003108038 A JP 2003108038A
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JP2001296013A
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English (en)
Inventor
Takahisa Sakakibara
孝久 榊原
Haruhisa Hashimoto
治寿 橋本
Hisao Haku
久雄 白玖
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に複数の表示素子が形成された表示パ
ネルを複数枚接合させて、接着剤により基台上に接着さ
せた表示装置において、表示パネルと基台との間の気泡
を非常に少なくし、歪み等の少ない良好な表示が行える
大面積の表示装置が得られるようにする。 【解決手段】 基台20の片面の周辺部に隙間を有するよ
うにして複数のスペーサー21を設け、スペーサーが設け
られた基台上に熱によって粘度が低下する接着剤22を塗
布し、接着剤が塗布された基台上に複数枚の表示パネル
相互を接合させて載置させ、この基台の中央部を加熱し
て、各表示パネルと基台との間における気泡23を基台の
周辺部に移動させてスペーサー間の隙間から追い出し、
その後、接着剤を硬化させ、複数枚の表示パネルを基台
上に接着させて表示装置を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基板上に複数の
表示素子が形成されてなる表示パネルが複数枚接合され
て、接着剤により基台上に接着されてなる表示装置及び
このような表示装置の製造方法に係り、特に、複数枚の
表示パネルを接合させて、接着剤により基台上に接着さ
せる場合に、各表示パネルと基台との間に気泡が入って
表示装置による表示に歪み等が生じるのを防止するよう
にした点に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器の多様化に伴い、一般に
使用されているブラウン管に比べて、消費電力が少な
く、容積を小さくできるとして、各種の平面表示素子を
用いた表示装置のニーズが高まってきている。
【0003】ここで、このように平面表示素子を用いて
大きな面積の表示装置を得るためには、大面積に多数の
薄膜トランジスタを作製することが必要になる等の問題
があり、このため、従来においては、平面表示素子を用
いた表示パネルを複数枚接合させ、これらを接着剤によ
って大きな基台上に接着させるようにしていた。
【0004】しかし、このように複数枚の表示パネルを
接合させて、接着剤により大きな基台上に接着させる場
合、表示パネルと基台との間に気泡が入り込み、表示装
置における表示に歪みが生じる等の問題があった。
【0005】また、近年においては、上記のような平面
表示素子の一つとして、低電圧で駆動でき、高効率,薄
型,軽量,低視野角依存性等の特徴を有する、有機材料
を用いた有機エレクトロルミネッセンス素子が注目され
ている。
【0006】ここで、このような有機エレクトロルミネ
ッセンス素子の場合、水分が侵入すると、発光を行う有
機材料が劣化して充分な発光が得られなくなるという問
題がある。
【0007】このため、このような有機エレクトロルミ
ネッセンス素子を用いた表示パネルを上記のように複数
枚接合させて、接着剤により基台上に接着させる場合、
透湿度の極めて低い接着剤を用いることが必要になり、
このような接着剤として、最近においては、エポキシ樹
脂系材料を主材とした紫外線硬化型の低透湿性の接着剤
が開発されている。
【0008】しかし、このような接着剤の場合、水分の
通過を抑制するために、接着剤の分子間の結びつきが強
くなって粘度が高くなっている。
【0009】このため、上記のように複数枚の表示パネ
ルを接合させて、この接着剤により大きな基台上に接着
させる場合に、表示パネルと基台との間に気泡が入り込
むと、入り込んだ気泡を追い出すことが非常に困難にな
り、このような有機エレクトロルミネッセンス素子から
なる表示パネルを用いて表示装置を製造した場合に、さ
らに表示の歪みが大きくなるという等の問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、基板上に
複数の表示素子が形成されてなる表示パネルを複数枚接
合させ、これらを接着剤により基台上に接着させた表示
装置における上記のような問題を解決することを課題と
するものであり、複数枚の表示パネルを接合させて、接
着剤により基台上に接着させる場合に、表示パネルと基
台との間に気泡が入り込むのを抑制し、また表示パネル
と基台との間に気泡が入り込んだ場合においても、気泡
を表示パネルと基台との間から追い出して、表示パネル
と基台との間における気泡を非常に少なくし、歪み等の
少ない良好な表示が行える大きな面積の表示装置が得ら
れるようにすることを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明における表示装
置においては、上記のような課題を解決するため、基板
上に複数の表示素子が形成されてなる表示パネルが複数
枚接合されて、接着剤により基台上に接着されてなる表
示装置において、複数枚の各表示パネルをスペーサーに
より基台と所要間隔を介した状態で接着剤により基台上
に接着させるようにしたのである。
【0012】ここで、この発明における表示装置におい
て、歪み等の少ない良好な表示が行えるようにするため
には、特に表示パネルと基台との間に残る気泡の大きさ
が5μm以下になるようにすることが好ましい。
【0013】また、この発明における表示装置におい
て、スペーサーにより各表示パネルを基台と所要間隔を
介して接着させるにあたり、表示パネルと基台との間隔
が大きくなると、表示パネルと基台との間に設ける接着
剤の量が多くなってコストが高く付くと共に、表示パネ
ルと基台との間に気泡が多く入りやすくなる一方、表示
パネルと基台との間隔が小さくなりすぎると、表示パネ
ルと基台との間に入った気泡を追い出すことが困難にな
るため、表示パネルと基台との間隔を10〜30μmの
範囲にすることが好ましい。
【0014】また、この発明における表示装置において
は、歪み等の少ない良好な表示が行えるようにするため
に、上記の基板と接着剤と基台とにおける屈折率がほぼ
同じものを選択して用いるようにすることが好ましい。
【0015】そして、この発明における表示装置の第1
の製造方法においては、上記のような課題を解決するた
め、基板上に複数の表示素子が形成されてなる表示パネ
ルが複数枚接合されて、接着剤により基台上に接着され
た表示装置を製造するにあたり、基台の片面の周辺部に
隙間を有するようにして複数のスペーサーを設ける工程
と、スペーサーが設けられた基台上に熱によって粘度が
低下する接着剤を塗布する工程と、接着剤が塗布された
基台上に複数枚の表示パネル相互を接合させて載置させ
る工程と、複数枚の表示パネルが載置された基台の中央
部を加熱し、複数枚の表示パネルと基台との間における
気泡を基台の周辺部に移動させてスペーサー間の隙間か
ら追い出す工程と、気泡が追い出された複数枚の表示パ
ネルと基台との間における接着剤を硬化させて複数枚の
表示パネルを基台上に接着させる工程とを有するように
したのである。
【0016】ここで、この第1の製造方法に示すように
して表示装置を製造すると、接着剤が塗布された基台上
に複数枚の表示パネル相互を接合させて載置させた際
に、表示パネルと基台との間に気泡が入り込んだとして
も、上記のように複数枚の表示パネルが載置された基台
の中央部を加熱することにより、上記の接着剤の粘度が
中央部から周辺部に向かって順次低下し、これに伴って
各表示パネルと基台との間における気泡が基台の周辺部
に移動して、スペーサー間の隙間から追い出されるよう
になる。
【0017】そして、このように複数枚の表示パネルと
基台との間における気泡を基台の周辺部に移動させてス
ペーサー間の隙間から追い出した後、各表示パネルと基
台との間における接着剤を硬化させて、各表示パネルを
基台上に接着させると、各表示パネルと基台との間にお
ける気泡が非常に少なくなり、歪み等の少ない良好な表
示が行える大きな面積の表示装置が得られるようにな
る。
【0018】ここで、上記のように複数枚の表示パネル
が載置された基台の中央部を加熱させるにあたっては、
外部から加熱装置によって基台の中央部を加熱させた
り、またエレクトロルミネッセンス素子のように発光す
る表示素子の場合には、発光時に熱が発生するため、基
台の中央部に位置する表示素子を発光させて加熱する等
の方法を用いることができる。
【0019】また、上記のように基台の中央部を加熱し
て接着剤の粘度を低下させ、各表示パネルと基台との間
における気泡を基台の周辺部に移動させるにあたって
は、気泡の移動がスムーズに行われるようにするため、
上記の接着剤として、温度40℃における粘度が10P
a・s以下のものを用いることが好ましい。
【0020】また、この第1の製造方法に示すようにし
て表示装置を製造すると、水蒸気の通過を抑制する粘度
の高い接着剤を用いた場合においても、上記のように熱
によりその粘度を低下させ、各表示パネルと基台との間
における気泡を少なくして複数枚の表示パネルを基台上
に接着させることができ、接着剤の部分を通して水分が
表示パネルに入り込むのも抑制され、水分に弱い有機材
料を用いた有機エレクトロルミネッセンス素子からなる
表示素子を用いた場合においても、有機材料が劣化する
のが抑制され、安定した表示が行えるようになる。
【0021】また、この発明における表示装置の第2の
製造方法においては、上記のような課題を解決するた
め、基板上に複数の表示素子が形成されてなる表示パネ
ルが複数枚接合されて、接着剤により基台上に接着され
た表示装置を製造するにあたって、基台の片面の周辺部
に隙間を有するようにして複数のスペーサーを設ける工
程と、上記の基台上に上記のスペーサーにより所要間隔
を介して複数枚の表示パネル相互を接合させて載置させ
る工程と、上記のスペーサー間の隙間から上記の複数枚
の表示パネルと基台との間に接着剤を流入させる工程
と、複数枚の表示パネルと基台との間における接着剤を
硬化させて複数枚の表示パネルを基台上に接着させる工
程とを有するようにしたのである。
【0022】そして、この第2の製造方法に示すよう
に、スペーサー間の隙間から複数枚の表示パネルと基台
との間に接着剤を流入させるようにすると、接着剤の流
入に伴って各表示パネルと基台との間の空気が押し出さ
れ、各表示パネルと基台との間に気泡が残るのが少なく
なり、その後、上記の接着剤を硬化させると、各表示パ
ネルと基台との間における気泡が非常に少ない状態で、
複数枚の表示パネルを基台上に接着されるようになり、
歪み等の少ない良好な表示が行える大きな面積の表示装
置が得られるようになる。
【0023】ここで、この第2の製造方法に示すよう
に、接着剤を上記のスペーサー間の隙間から複数枚の表
示パネルと基台との間に流入させるにあたっては、毛細
管現象を利用して接着剤を流入させるようにしたり、圧
力を加えて接着剤を流入させるようにしたり、外部から
吸引を行って接着剤を流入させるようにする等の方法を
用いることができる。
【0024】また、この第2の製造方法において、熱に
よって粘度が低下する接着剤を使用し、この接着剤を加
熱して粘度を低下させた状態で、スペーサー間の隙間か
ら複数枚の表示パネルと基台との間に接着剤を流入させ
るようにすると、水蒸気の通過を抑制する粘度の高い接
着剤を用いた場合においても、表示パネルと基台との間
における気泡が非常に少なくして、複数枚の表示パネル
を基台上に接着させることができ、接着剤の部分を通し
て水分が表示パネルに入り込むのが抑制され、水分に弱
い有機材料を用いた有機エレクトロルミネッセンス素子
からなる表示素子を用いた場合においても、有機材料が
劣化するのが抑制され、安定した表示が行えるようにな
る。なお、このように熱によって粘度が低下する接着剤
を使用する場合、スペーサー間の隙間から複数枚の表示
パネルと基台との間に接着剤がスムーズに流入されるよ
うにするため、上記の接着剤として、温度40℃におけ
る粘度が10Pa・s以下のものを用いることが好まし
い。
【0025】また、上記の第1及び第2の製造方法にお
いて、大きな面積の表示装置を製造するために、多数枚
の表示パネルを接合させて基台上に接着させる場合、基
台と表示パネルとの間隔を一定に保つことが困難になる
ため、基台の中央部にもスペーサーを設けるようにする
ことが好ましい。なお、このように基台の中央部にスペ
ーサーを設ける場合、このスペーサーによって歪みが生
じるのを防止するため、このスペーサーとしては、上記
の基板や接着剤や基台と屈折率がほぼ同じものを選択し
て用いるようにすることが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態に係る
表示装置及びその製造方法を添付図面に基づいて具体的
に説明する。但し、この発明における表示装置及びその
製造方法は、特に、下記の実施形態に示したものに限定
されるものではなく、その要旨を変更しない範囲におい
て適宜変更して実施できるものである。
【0027】(実施形態1)この実施形態1において
は、図1に示すように、表示パネル10として、ガラス
で構成された透明な基板11上に、走査画素電極用駆動
回路12と、信号画素電極用駆動回路13と、複数の走
査画素電極14、複数の信号画素電極15と、複数の表
示素子16とを設けたものを用いている。
【0028】また、この実施形態1においては、上記の
表示素子16として有機材料を用いた有機エレクトロル
ミネッセンス素子を用い、図2に示すように、上記の基
板11上に設けた各表示素子16を非透湿性の封止層1
7で被覆し、水分が各表示素子16に入り込むのを抑制
している。
【0029】ここで、上記の走査画素電極14はホール
注入電極として機能し、例えば、厚みが80nmの透明
なITOで構成され、また信号画素電極15は電子注入
電極として機能し、例えば、厚みが300nmのMgI
n合金で構成されている。
【0030】また、上記の有機エレクトロルミネッセン
ス素子からなる表示素子16としては、図示していない
が、例えば、トリフェニルアミン誘導体で構成された厚
さ100nmのホール注入層と、ジアミン誘導体で構成
された厚さ20nmのホール輸送層と、アルミニウムキ
ノリノール錯体にキナクリドンがドープされた厚さ20
nmの発光層とが積層されたもの等を用いることができ
る。
【0031】また、上記の封止層17を設けるにあたっ
ては、基板11上に設けた各表示素子16の上に、例え
ば、アクリル系やエポキシ系の樹脂を塗布した後、紫外
線を照射したり、たま80℃程度に加熱させて、これら
の樹脂を硬化させたり、シリカ,窒化シリコン,窒化ア
ルミニウム等の無機薄膜をコーティングさせることによ
って形成することができる。
【0032】そして、この実施形態1において、上記の
表示パネル10を複数枚接合させて基台20上に接着さ
せるにあたっては、図3に示すように、表示パネル10
に用いた上記の基板11と同じような屈折率をもつガラ
スやプラスチックで構成された透明な基台20を用い、
この基台20の片面の周辺部に適当な間隔を介して複数
のスペーサー21を設けるようにする。ここで、上記の
スペーサー21としては、厚みが20μm程度のポリイ
ミドテープを用いるようにしている。
【0033】次いで、図4及び図5に示すように、スペ
ーサー21が設けられた基台20の片面に熱によって粘
度が低下する接着剤22を塗布し、上記の表示パネル1
0相互を複数枚接合させるようにして、各表示パネル1
0における基板11側を上記のように塗布された接着剤
22の上に載置させるようにする。なお、この実施形態
1においては、図5に示すように、4枚の表示パネル1
0相互を接合させるようにしている。
【0034】ここで、上記の接着剤22としては、温度
40℃,湿度90%の環境条件下における水蒸気透過量
が5g/m2 ・日以下になった低透湿性で、エポキシ樹
脂系材料を主材とした紫外線硬化型の接着剤を用いるよ
うにしている。なお、この接着剤22は、室温の約20
℃ではその粘度が約50Pa・sであるが、40℃程度
に加熱すると、その粘度が10Pa・s程度に低下す
る。
【0035】そして、上記のように基台20の片面に塗
布された接着剤22の上に、4枚の表示パネル10相互
を接合させて載置させた状態で、各表示パネル10にお
いて基台20の中央部に位置する複数の表示素子16を
発光させ、この発光による熱によって基台20の中央部
を加熱させるようにする。
【0036】このようにすると、基台10の中央部にお
ける接着剤22の粘度が低下し、さらにこの熱が基台2
0の中央部から周辺部に伝わり、接着剤22の粘度が中
央部から周辺部に向かって順次低下し、これに伴って、
図6に示すように、各表示パネル10と基台20との間
の接着剤22中における気泡23が基台20の周辺部に
移動して、上記のスペーサー21間の隙間から追い出さ
れ、表示パネル10と基台20との間の接着剤22中に
おける気泡23が著しく少なくなる。
【0037】そして、このように表示パネル10と基台
20との間の接着剤22中における気泡23が著しく少
なくなった状態で、表示パネル10と基台20との間に
おける接着剤22に紫外線を照射して接着剤22を硬化
させ、4枚の表示パネル10が基台20上に接着された
表示装置を得るようにする。
【0038】このようにすると、各表示パネル10と基
台20との間における気泡23を非常に少なくして、歪
み等の少ない良好な表示が行える大きな面積の表示装置
が得られるようになると共に、接着剤22を通して水分
が表示パネル10の表示素子16の部分に入り込むのが
抑制され、有機エレクトロルミネッセンス素子における
有機材料が水分によって劣化するのも抑制され、安定し
た表示が行えるようになる。
【0039】なお、この実施形態1においては、上記の
ように4枚の表示パネル10を接合させて基台20上に
接着させるようにしたが、さらに多くの表示パネル10
を接合させて基台20上に接着させ、さらに大きな面積
になった表示装置を得るようにすることも可能である。
【0040】(実施形態2)この実施形態2において
も、表示パネル10として、上記の実施形態1と同じも
のを用いている。
【0041】そして、この実施形態2において、上記の
表示パネル10を複数枚接合させて基台20上に接着さ
せるにあたっては、図7に示すように、表示パネル10
に用いた上記の基板11と同じような屈折率をもつガラ
スやプラスチックで構成された透明な基台20を用い、
この基台20の片面の周辺部に適当な間隔を介して複数
のスペーサー21を設けると共に、この基台20の中央
部にもスペーサー21aを設けるようにしている。ここ
で、基台20の周辺部に設けるスペーサー21として
は、上記の実施形態1と同様に厚みが20μm程度のポ
リイミドテープを用いるようにしている。一方、基台2
0の中央部に設けるスペーサー21aには、表示パネル
10の基板11や上記の基台20と同じような屈折率を
もつガラスやプラスチックで構成されたものを用いてい
る。
【0042】次いで、図8に示すように、上記の表示パ
ネル10相互を複数枚接合させた状態で、これらの各表
示パネル10における基板11側を基台20の周辺部及
び中央部に設けられた上記のスペーサー21,21a上
に載置させて、各表示パネル10を基台20と所要間隔
を介した状態で設けるようにする。なお、この実施形態
2においても、4枚の表示パネル10相互を接合させる
ようにしている。
【0043】そして、上記のように各表示パネル10を
基台20と所要間隔を介するように設けた状態で、図9
に示すように、基台20の周辺部に設けられたスペーサ
ー21間の隙間から接着剤22を、表示パネル10と基
台20との間に流入させるようにする。
【0044】ここで、この実施形態2においても、接着
剤22としては、上記の実施形態1の場合と同様に、熱
によって粘度が低下する接着剤であって、温度40℃,
湿度90%の環境条件下における水蒸気透過量が5g/
2 ・日以下になった低透湿性で、エポキシ樹脂系材料
を主材とした紫外線硬化型の接着剤を用いるようにして
いる。
【0045】そして、この実施形態2においては、上記
の接着剤22を加熱してその粘度を低下させ、粘度が低
下した接着剤22を、上記のように基台20の周辺部に
設けられたスペーサー21間の隙間から表示パネル10
と基台20との間に流入させるようにする。このように
すると、接着剤22の流入に伴って各表示パネル10と
基台20との間の空気が押し出され、各表示パネル10
と基台20との間に気泡が残るのが少なくなる。
【0046】そして、このようにして各表示パネル10
と基台20との間に接着剤22を均一に流入させた後
は、上記の実施形態1の場合と同様に、表示パネル10
と基台20との間における接着剤22に紫外線を照射し
て接着剤22を硬化させ、4枚の表示パネル10が基台
20上に接着された表示装置を得るようにする。
【0047】このようにすると、上記の実施形態1の場
合と同様に、各表示パネル10と基台20との間におけ
る気泡23を非常に少なくして、歪み等の少ない良好な
表示が行える大きな面積の表示装置が得られるようにな
ると共に、接着剤22を通して水分が表示パネル10の
表示素子16の部分に入り込むのが抑制され、有機エレ
クトロルミネッセンス素子における有機材料が水分によ
って劣化するのも抑制され、安定した表示が行えるよう
になる。
【0048】なお、この実施形態2においても、上記の
実施形態1の場合と同様に、さらに多くの表示パネル1
0を接合させて基台20上に接着させ、さらに大きな面
積になった表示装置を得るようにすることができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
表示装置の第1の製造方法においては、基板上に複数の
表示素子が形成されてなる表示パネルを複数枚接合され
て、接着剤により基台上に接着させた表示装置を製造す
るにあたり、基台の片面の周辺部に隙間を有するように
して複数のスペーサーを設け、スペーサーが設けられた
基台上に熱によって粘度が低下する接着剤を塗布した
後、この接着剤が塗布された基台上に複数枚の表示パネ
ル相互を接合させて載置させ、その後、基台の中央部を
加熱し、各表示パネルと基台との間における気泡を基台
の周辺部に移動させてスペーサー間の隙間から追い出
し、この状態で接着剤を硬化させて各表示パネルを基台
上に接着させるようにしたため、接着剤が塗布された基
台上に複数枚の表示パネル相互を接合させて載置させた
際に、表示パネルと基台との間に気泡が入り込んだとし
ても、表示パネルと基台との間における気泡が非常に少
なくなり、歪み等の少ない良好な表示が行える大きな面
積の表示装置が得られるようになった。
【0050】また、この発明における第2の製造方法に
おいては、基板上に複数の表示素子が形成されてなる表
示パネルを複数枚接合されて、接着剤により基台上に接
着させた表示装置を製造するにあたり、基台の片面の周
辺部に隙間を有するようにして複数のスペーサーを設
け、このスペーサーにより上記の基台上に所要間隔を介
して複数枚の表示パネル相互を接合させて載置させた
後、上記のスペーサー間の隙間から複数枚の表示パネル
と基台との間に接着剤を流入させるようにしたため、接
着剤の流入に伴って複数枚の表示パネルと基台との間の
空気が押し出され、各表示パネルと基台との間に気泡が
残るのが少なくなり、この状態で接着剤を硬化させる
と、各表示パネルと基台との間における気泡が非常に少
ない状態で各表示パネルを基台上に接着され、歪み等の
少ない良好な表示が行える大きな面積の表示装置が得ら
れるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1,2において用いた表示
パネルの概略平面図である。
【図2】図1に示した表示パネルの一部を示した断面説
明図である。
【図3】この発明の実施形態1において、基台の片面の
周辺部に適当な間隔を介して複数のスペーサーを設けた
状態を示した概略平面図である。
【図4】この発明の実施形態1において、スペーサーが
設けられた基台の片面に接着剤を塗布し、この接着剤の
上に複数枚の表示パネルを接合させて載置させた状態を
示した概略断面説明図である。
【図5】この発明の実施形態1において、スペーサーが
設けられた基台の片面に接着剤を塗布し、この接着剤の
上に複数枚の表示パネルを接合させて載置させた状態を
示した概略平面図である。
【図6】この発明の実施形態1において、各表示パネル
と基台との間の接着剤中における気泡が基台の周辺部に
移動して、スペーサー間の隙間から追い出される状態を
示した概略断面説明図である。
【図7】この発明の実施形態2において、基台の片面の
周辺部に適当な間隔を介して複数のスペーサーを設ける
と共に、この基台の中央部にもスペーサーを設けた状態
を示した概略平面図である。
【図8】この発明の実施形態2において、基台の片面に
各スペーサーを介して複数枚の表示パネルを接合させて
載置させた状態を示した概略断面図である。
【図9】この発明の実施形態2において、基台の周辺部
に設けられたスペーサー間の隙間から接着剤を、表示パ
ネルと基台との間に流入させる状態を示した概略断面図
である。
【符号の説明】
10 表示パネル 11 基板 16 表示素子 20 基台 21 基台の周辺部に設けられたスペーサー 21a 基台の中央部に設けられたスペーサー 22 接着剤 23 気泡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白玖 久雄 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3K007 AB11 AB15 EB00 FA02 5C094 AA14 AA36 BA29 CA19 DA01 DA12 EC10 GB01 5G435 AA00 AA07 BB05 EE13 EE33 FF00 KK05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に複数の表示素子が形成されてな
    る表示パネルが複数枚接合されて、接着剤により基台上
    に接着されてなる表示装置であって、複数の各表示パネ
    ルがスペーサーにより基台と所要間隔を介した状態で接
    着剤により基台上に接着されてなることを特徴とする表
    示装置。
  2. 【請求項2】 基板上に複数の表示素子が形成されてな
    る表示パネルが複数枚接合させて、接着剤により基台上
    に接着されてなる表示装置の製造方法において、基台の
    片面の周辺部に隙間を有するようにして複数のスペーサ
    ーを設ける工程と、スペーサーが設けられた基台上に熱
    によって粘度が低下する接着剤を塗布する工程と、接着
    剤が塗布された基台上に複数枚の表示パネル相互を接合
    させて載置させる工程と、複数枚の表示パネルが載置さ
    れた基台の中央部を加熱し、複数枚の表示パネルと基台
    との間における気泡を基台の周辺部に移動させてスペー
    サー間の隙間から追い出す工程と、気泡が追い出された
    複数枚の表示パネルと基台との間における接着剤を硬化
    させて複数枚の表示パネルを基台上に接着させる工程と
    を有することを特徴とする表示装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 基板上に複数の表示素子が形成されてな
    る表示パネルが複数枚接合されて、接着剤により基台上
    に接着されてなる表示装置の製造方法において、基台の
    片面の周辺部に隙間を有するようにして複数のスペーサ
    ーを設ける工程と、上記の基台上に上記のスペーサーに
    より所要間隔を介して複数枚の表示パネル相互を接合さ
    せて載置させる工程と、上記のスペーサー間の隙間から
    上記の複数枚の表示パネルと基台との間に接着剤を流入
    させる工程と、複数枚の表示パネルと基台との間におけ
    る接着剤を硬化させて複数枚の表示パネルを基台上に接
    着させる工程とを有することを特徴とする表示装置の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載した表示装置の製造方法
    において、熱によって粘度が低下する接着剤を用い、こ
    の接着剤を加熱して粘度を低下させた状態でスペーサー
    間の隙間から上記の複数枚の表示パネルと基台との間に
    流入させることを特徴とする表示装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4の何れか1項に記載した表
    示装置の製造方法において、上記の接着剤に光硬化性の
    接着剤を用いたことを特徴とする表示装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5の何れか1項に記載した表
    示装置の製造方法において、上記の基台の片面の中央部
    にもスペーサーを設けたことを特徴とする表示装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6の何れか1項に記載した表
    示装置の製造方法において、上記の表示パネルにおける
    表示素子が、有機材料を用いた有機エレクトロルミネッ
    センス素子からなることを特徴とする表示装置の製造方
    法。
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