JP2003107917A - 転写ベルト - Google Patents

転写ベルト

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JP2003107917A
JP2003107917A JP2001300387A JP2001300387A JP2003107917A JP 2003107917 A JP2003107917 A JP 2003107917A JP 2001300387 A JP2001300387 A JP 2001300387A JP 2001300387 A JP2001300387 A JP 2001300387A JP 2003107917 A JP2003107917 A JP 2003107917A
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Hiroyuki Nishio
裕之 西尾
Hiroyuki Shibata
博之 柴田
Hideaki Tanaka
秀明 田中
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写ベルトの伸びに起因するカラーレジスト
レーションエラーの問題を解消するとともにトナーの飛
散現象やピンホールの形成を防止し画像欠陥の発生しな
い長寿命な転写ベルトを得る 【解決手段】 電子写真方法による画像形成工程で画像
を一時的に保持する中間転写体として用いられる転写ベ
ルト1において、内層2および外層3の少なくとも2層
からなり内層2は弾性率が500〜3500MPaの樹
脂素材からなり、外層3は弾性率が3〜15MPaのゴ
ム素材からなる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方法によ
る画像形成工程で画像を一時的に保持する中間転写体に
用いられる転写ベルトに関するものであり、詳しくは高
弾性樹脂と低弾性のゴム材料を組み合わせることによっ
てベルトの伸びによるカラーレジストレーションエラー
の問題や抵抗値のムラによる画像の欠陥を防止した転写
ベルトに係る。
【0002】
【従来の技術】中間転写体を使用した電子写真装置は、
複数の成分色画像を順次積層転写してカラー画像を作成
するのに非常に有効である。例えば特開昭63−301
960号公報中で述べられた転写方法よりも各色のトナ
ー画像を重ね合わせする際に色ずれを少なくすることが
できる。
【0003】更に、特開昭63−301960号公報の
図1のような保持手段(例えばグリッパーに把持する、
吸着する、曲率を持たせる等)を必要とせずに中間転写
体から画像を被記録体に転写することができるため、被
記録体を多種多様に選択することができる。例えば、薄
い紙(40g/m2 紙)から厚い紙(200g/m
2紙)まで、また幅の広狭または長さの長短によらず転
写可能である。従って封筒、ハガキ、ラベル紙等まで転
写が可能である。
【0004】このような電子写真方式の画像形成装置の
中間転写体としてゴムや樹脂などにカーボンブラックや
イオン系導電剤などを混入して導電性を持たせた素材を
用いた転写ベルトを複数の軸に巻きかけた装置やそのよ
うなベルトを円筒形のドラムに被せた転写ロールが用い
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】転写ベルトの素材とし
てゴムを用いたものは比較的導電性のバラツキが発生し
にくく、トナーの転写の際に画像の欠陥が発生するとい
った問題は少ないといえるが、低弾性な材料であるため
に転写ベルトに伸びが発生することがある。
【0006】特に転写ベルトを2軸以上のローラに掛架
した状態で用いるようなベルトの場合は荷重がかかると
ベルトが伸びてしまいベルトの伸びに応じて画像にズレ
が発生してしまうカラーレジストレーションエラーを発
生してしまう。
【0007】カラーレジストレーションエラーは転写ベ
ルトに複数の色を順番に1次転写をしていく際にそれぞ
れの色の転写位置がずれてしまうといった問題があっ
た。
【0008】そこでゴム中にロープなどからなる心線を
スパイラル状に埋設してベルトの弾性率を高め長手方向
の伸びを少なくするといった手段がとられることも考え
られるが、ゴム層と心線との電気特性が異なること、あ
るいは収縮ムラなどによってベルト表面に凹凸ができ、
これらの凹凸などうねりに起因する模様が画像に表れる
といった問題があった。
【0009】それに対してポリイミドやポリカーボネー
トといった比較的高弾性の樹脂を用いたベルトの場合
は、ベルトにテンションがかかるような状態で用いたと
しても弾性率が高いことからベルトに発生する伸びが少
なく、カラーレジストレーションエラーの問題に対して
は強いベルトであるということができる。
【0010】しかし、高弾性であることから厚み方向に
硬くニップ転写時のニップ幅を大きくすることができ
ず、軟らかい素材でニップ幅を大きくできるものと比べ
るとトナーの転写性能に劣り、ブラー(トナーの飛散現
象)やトナーのリトランスファー(一度転写されたトナ
ーが戻ってしまう現象)が発生し、画像の欠陥につなが
るといった問題があった。昨今、転写装置の高速化が進
むにつれてこの問題が顕在化している。
【0011】また、ポリイミドやポリカーボネートから
なる転写ベルトは遠心成形で製造されることが多いが、
カーボンブラックにて導電性を持たせているベルトの場
合、カーボンブラックが外周側に偏って分布するといっ
たことが起こり、バイアス電圧をかけた場合に偏って分
布した中でも特にカーボン密度の高い部分に急激に電流
が流れ込み、フォローキャラクタなどと呼ばれる部分的
に色が抜けるといった画像欠陥が起こりやすい。
【0012】更に局所的にカーボンが集まっており極端
に電気抵抗値の低いところに電流が集まるピンホールリ
ークを繰り返した場合にはベルト表面が焼けてしまい、
表面に微小ピンホールが形成されてしまうということが
ある。その場合ピンホールに入り込んだトナーはクリー
ニングされずにそれが画像の欠陥につながるといった問
題がある。
【0013】これらの問題より転写ベルトの寿命を低下
させることとなっていたが、高速化のニーズと同時に長
寿命化のニーズがある状況からこのような問題の改善が
望まれるものである。
【0014】本発明はカラーレジストレーションといっ
たベルトの伸びに起因する問題を解消するとともに、ト
ナーの飛散やリトランスファーと言った問題、更には電
気抵抗値の偏りに起因する画像欠陥発生の問題を解消し
た転写ベルトの提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために本発明の請求項1では、電子写真方法による
画像形成工程で画像を一時的に保持する中間転写体に用
いられる転写ベルトにおいて、内層および外層の少なく
とも2層からなり内層は弾性率が500〜3500MP
aの高弾性な樹脂素材からなり、外層は弾性率が3〜1
5MPaの低弾性なゴム素材からなることを特徴とす
る。
【0016】このように転写ベルトを少なくとも2層の
構造にするとともに内層を高弾性な樹脂素材で構成する
ことによってベルトをテンションのかかった状態で使用
した場合であっても長手方向の伸びを防止することがで
きるのでカラーレジストレーションエラーの問題は解消
でき、転写ベルトの転写面側となる外層には低弾性のゴ
ム素材を用いているので転写の際のニップ幅を大きくと
ることができるとともに電気抵抗値のバラツキも小さく
することができるのでピンホールの形成などによる画像
欠陥の発生を防止し長寿命な転写ベルトを得ることがで
きる。
【0017】請求項2では内層はポリイミド、ポリカー
ボネートから選ばれてなるいずれかであり、外層はウレ
タン、ゴムから選ばれてなるいずれかである転写ベルト
としている。
【0018】請求項1の内層と外層の素材をより具体的
に限定しており、請求項1と同様にカラーレジストレー
ションエラー、ブラー(トナーの飛散現象)、画像欠陥
などの問題を解消することができるとともに耐熱性に優
れ機械強度が高いことから長寿命な転写ベルトを得るこ
とができる。
【0019】請求項3では内層は印加電圧5Vにおける
体積抵抗値を3〜5LogΩcmであり、外層は印加電
圧500Vにおける体積抵抗率が8〜11LogΩcm
である請求項1または2記載の転写ベルトとしている。
【0020】内層および外層の体積抵抗率をこのような
範囲に調整することによって、非常に良好な画像を転写
することができる。
【0021】請求項4では外層の表面にはフッ素樹脂か
らなるコート層が積層されている請求項1〜3記載の転
写ベルトとしている。
【0022】転写ベルト最表面の抵抗率および表面粗さ
を好ましい範囲に調整し、より良好な画像の転写が行え
るようにすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の転写ベルトは図1に示す
ような電子写真方法を利用したカラー画像形成装置の中
間転写体に使用されるものである。
【0024】図1の画像形成装置では、中間転写体とし
て中抵抗のローラ20が使用されている。10は第1の
画像担持体として繰返し使用される回転ドラム型の電子
写真感光体(以下感光ドラムと記す)であり、矢示の時
計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回
転駆動される。感光ドラム1は回転過程で、一次帯電器
(コロナ放電器)11により所定の極性及び電位に一様
に帯電処理され、次いで不図示の画像露光手段(カラー
原稿画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列
電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービ
ームを出力するレーザースキャナによる走査露光系な
ど)による画像露光12を受けることにより目的のカラ
ー画像の第1の色成分像(例えばマゼンタ成分像)に対
応した静電潜像が形成される。
【0025】次いで、その静電潜像が第1現像器41
(マゼンタ現像器)により第1色であるマゼンタトナー
Mにより現像される。この時第2〜第4の現像器42、
43、44(シアン、イエロー、ブラックの各現像器)
は作動−オフになっていて感光ドラム10には作用せ
ず、上記第1色のマゼンタトナー画像は上記第2〜第4
の現像器42〜44により影響を受けない。中間転写体
20は矢示の反時計方向に感光ドラム10と同じ周速度
をもって回転駆動されている。
【0026】中間転写体20は、支持体であるパイプ状
の芯金100と、その外周面に形成された弾性層101
と、被覆層102とを有する。感光ドラム10上に形成
担持された上記第1色のマゼンタトナー画像が、感光ド
ラム10と中間転写体20とのニップ部を通過する過程
で、中間転写体20に印加される一次転写バイアスによ
り形成される電界により、中間転写体20の外周面に順
次中間転写されていく。
【0027】中間転写体20に対する第1色のマゼンタ
トナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面は、クリ
ーニング装置14により清掃される。以下、同様に第2
色のシアントナー画像、第3色のイエロートナー画像、
第4色のブラックトナー画像が順次中間転写体20上に
重畳転写され、目的のカラー画像に対応した合成カラー
トナー画像が形成される。25は転写ローラで、中間転
写体20に対し並行に軸受させて下面部に接触させて配
設してある。
【0028】感光ドラム10から中間転写体20への第
1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための一次転
写バイアスは、トナーとは逆極性(+)でバイアス電源
61から印加される。その印加電圧は例えば+2kV〜
+5kVの範囲である。感光ドラム10から中間転写体
20への第1〜第4色のトナー画像の順次転写実行過程
において、転写ローラ25および中間転写体クリーナ3
5は中間転写体20から離間することも可能である。
【0029】中間転写体20上に重畳転写された合成カ
ラートナー画像の第2の画像担持体である転写材24へ
の転写は、転写ローラ25が中間転写体20に当接され
ると共に、給紙カセット9から中間転写体20と転写ロ
ーラ25との当接ニップに所定のタイミングで紙等の転
写材24が給送され、同時に二次転写バイアスがバイア
ス電源29から転写ローラ25に印加される。
【0030】この二次転写バイアスにより中間転写体2
0から第2の画像担持体である転写材24へ合成カラー
トナー画像が転写される。トナー画像転写を受けた転写
材24は定着器15へ導入され加熱定着される。転写材
24への画像転写終了後、中間転写体20上の転写残ト
ナーは中間転写体クリーナ35が当接されクリーニング
される。
【0031】上記のような画像形成装置の中間転写体2
0に用いられる本発明の転写ベルト1は少なくとも内層
2と外層3の2層からなるものであり、例えば図2に示
すように内層2、外層3、そして外層3の更に表面にあ
るコート層4からなっている。
【0032】内層2は厚みが0.2〜0.5mm程度で
あり弾性率が500〜3500MPaの高弾性樹脂素材
からなり、外層は厚みが0.2〜1.0mm程度であり
弾性率が3〜15MPaのゴム素材からなっている。こ
のような弾性率の高い内層2と弾性率の低い外層3のす
くなくとも2層から構成していることから、弾性率の高
い内層2では転写ベルト1の長手方向の伸びを小さく
し、例えばマゼンダ、シアン、イエロー、ブラックとい
った複数のトナーを重ね合わせて転写する場合の色ズレ
(カラーレジストレーションエラー)の問題が発生しな
いようにする役目を果たす。内層2の弾性率が500M
Pa未満であるとベルトの伸びが大きくなり色のズレを
防止する効果が薄くなり、3500MPaを超えるとベ
ルトが硬くなって屈曲疲労性が悪くなって、ベルトの横
ズレや蛇行といった問題が発生するようになるので好ま
しくない。特に図2に示すように転写ベルト1を2軸以
上のローラ5、6に巻き掛けてテンションを与えて使用
するような場合はこの問題がより顕在化する。
【0033】また、内層2は印加電圧5Vにおける体積
抵抗値を3〜5LogΩcmとすることが好ましく、3
LogΩcm未満であるとリークして電荷がたまらず外
層3に充分な電荷与えられなくなり、5LogΩcmを
超えると外層3に電荷を与えにくく高いバイアス電圧が
必要となるので好ましくない。
【0034】一方、外層3は弾性率が内層よりも低い3
〜15MPa、より好ましくは5〜10MPaであるゴ
ム素材からなっており、弾性率が小さいことからニップ
転写の際のニップ幅を稼ぐことができるのでブラー(ト
ナーの飛散現象)や一度転写したトナーが転写ベルトに
戻るリトランスファー現象を防止することができるとと
もにカーボンなど導電剤の分散の偏りも生じにくいので
抵抗値のバラツキも少なく電流が局所的に集中してピン
ホールが生じしてしまうといったことも起こりにくい。
よってピンホールが原因となる画像の欠陥の発生も低減
することができるものである。外層3の弾性率が3MP
a未満であると強度が落ち損傷しやすくなり、15MP
aを超えると硬くなりすぎてニップ幅が小さくなるなど
の問題があるので好ましくない。
【0035】また外層3は印加電圧500Vにおける体
積抵抗率が8〜11LogΩcmにすることが好まし
く、8LogΩcm未満であると充分に帯電せず色抜け
などの問題が発生し、11LogΩcmを超えると帯電
量が大きくなりすぎてトナーの離れが悪くなるので好ま
しくない。
【0036】内層2を構成する素材としてはポリイミ
ド、ポリカーボネート、又、樹脂類としてはポリスチレ
ン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、
スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピ
レン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレ
ン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合
体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共
重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレ
ン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸
オクチル共重合体及びスチレン−アクリル酸フェニル共
重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体
(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−
メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸
ブチル共重合体及びスチレン−メタクリル酸フェニル共
重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共
重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エス
テル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレン又はスチレ
ン置換体を含む単重合体又は共重合体)、塩化ビニル樹
脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイ
ン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステ
ル樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレ
ン、アイオノマ−樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン
樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重
合体、キシレン樹脂及びポリビニルブチラール樹脂等が
挙げられる。その中でもポリイミド、ポリカーボネート
を用いることが耐熱性が良好であることと機械強度が高
いという理由から好ましいといえる。
【0037】外層3を構成するゴム素材としてはスチレ
ン−ブタジエンゴム、ハイスチレンゴム、ブタジエンゴ
ム、イソプレンゴム、エチレン−プロピレン共重合体、
ニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴ
ム、シリコンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、ウレタ
ンゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、及び
ノルボネンゴム等が挙げられる。
【0038】コート層4は転写ベルト1の外層3の更に
表面に積層されるものであり、転写ベルト最表面に誘電
率の大きな材料を積層することによってトナー電荷の減
衰を遅延し、かつ表面粗さを好ましい範囲に調整しクリ
ーニング性を良好にするものである。
【0039】コート層4として用いられるものは例えば
離型剤としてテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂
が挙げられるが離型剤の他に抵抗調節剤、結着樹脂、粘
度調節剤、着色剤等を適時選択し、これら成分を溶媒に
分散懸濁してコート層用塗料とした後、外層3上に浸漬
塗工、スプレー塗工、ブレード塗工、ローラ塗工、カー
テン塗工等により形成される。コート層用塗料の溶媒と
しては、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノ
ールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソプロピルケトン、メチルプロピルケト
ン、ミクロヘキサノンなどのケトン類、N、N−ジメチ
ルホルムアミド、N、N−ジメチルアセトアミドなどの
アミド類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノメチルエーテルなどのエー
テル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソブチル、酢
酸イソプロピルなどのエステル類、クロロホルム、塩化
メチレン、ジクロルエチレン、四塩化炭素、トリクロル
エチレンなどの脂肪族ハロゲン化炭化水素類ベンゼン、
エチルベンゼン、トルエン、キシレン、リグロイン、モ
ノクロルベンゼン、ジクロルベンゼンなどの芳香族類、
n−ペンタン、n−ヘキサン、n−オクタンなどの脂肪
族炭化水素類、水等を用いることができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1では、電
子写真方法による画像形成工程で画像を一時的に保持す
る中間転写体に用いられる転写ベルトにおいて、内層お
よび外層の少なくとも2層からなり内層は弾性率が50
0〜3500MPaの高弾性樹脂素材からなり、外層は
弾性率が3〜15MPaのゴム素材からなることを特徴
とする。
【0041】このように転写ベルトを少なくとも2層の
構造にするとともに内層を高弾性な樹脂素材で構成する
ことによってベルトをテンションのかかった状態で使用
した場合であっても長手方向の伸びを防止することがで
きるのでカラーレジストレーションエラーの問題は解消
でき、転写ベルトの転写面側となる外層には低弾性のゴ
ム素材を用いているので転写の際のニップ幅を大きくと
ることができるとともに電気抵抗値のバラツキも小さく
することができるのでピンホールの形成などによる画像
欠陥の発生を防止し長寿命な転写ベルトを得ることがで
きる。
【0042】請求項2では内層はポリイミド、ポリカー
ボネートから選ばれてなるいずれかであり、外層はウレ
タン、ゴムから選ばれてなるいずれかである転写ベルト
としている。
【0043】請求項1の内層と外層の素材をより具体的
に限定しており、請求項1と同様にカラーレジストレー
ションエラー、ブラー(トナーの飛散現象)、画像欠陥
などの問題を解消することができ長寿命な転写ベルトを
得ることができる。
【0044】請求項3では内層は印加電圧5Vにおける
体積抵抗値を3〜5LogΩcmであり、外層は印加電
圧500Vにおける体積抵抗率が8〜11LogΩcm
である請求項1または2記載の転写ベルトとしている。
【0045】内層および外層の体積抵抗率をこのような
範囲に調整することによって、非常に良好な画像を転写
することができる。
【0046】請求項4では外層の表面にはフッ素樹脂か
らなるコート層が積層されている請求項1〜3記載の転
写ベルトとしている。
【0047】転写ベルト最表面の抵抗率および表面粗さ
を好ましい範囲に調整し、より良好な画像の転写が行え
るようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写ベルトを中間転写体として用いる
電子写真装置の概略断面図である。
【図2】転写ベルトを2軸のローラに巻き掛けて使用し
ているところの斜視概要図である。
【図3】本発明の転写ベルトの断面図である。
【図4】本発明の転写ベルトの斜視図である。
【符号の説明】
1 転写ベルト 2 内層 3 外層 4 コート層 5 ローラ 6 ローラ 20 中間転写体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H200 FA08 GA23 GA47 GA50 JC02 JC03 JC13 JC15 JC16 JC17 MA02 MA03 MB04 MB06 MC01 MC06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真方法による画像形成工程で画像
    を一時的に保持する中間転写体に用いられる転写ベルト
    において、内層および外層の少なくとも2層からなり内
    層は弾性率が500〜3500MPaの樹脂素材からな
    り、外層は弾性率が3〜15MPaのゴム素材からなる
    ことを特徴とする転写ベルト。
  2. 【請求項2】 内層はポリイミド、ポリカーボネートか
    ら選ばれてなるいずれかであり、外層はウレタン、ゴム
    から選ばれてなるいずれかである請求項1記載の転写ベ
    ルト。
  3. 【請求項3】 内層は印加電圧5Vにおける体積抵抗値
    を3〜5LogΩcmであり、外層は印加電圧500V
    における体積抵抗率が8〜11LogΩcmである請求
    項1または2記載の転写ベルト。
  4. 【請求項4】 外層の表面にはフッ素樹脂からなるコー
    ト層が積層されている請求項1〜3記載の転写ベルト。
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US20120014724A1 (en) * 2009-03-18 2012-01-19 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Intermediate transfer member

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