JP2010145518A - 二次転写装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた二次転写効率を達成しながらも、通紙不良や放電ノイズの発生を防止する二次転写装置および画像形成装置を提供すること。
【解決手段】潜像担持体12から中間転写ベルト1に一次転写されたトナー像に、記録材4を重ねて、二次転写ローラ2と対向ローラ3との間を通過させることによってトナー像を記録材4に二次転写させる二次転写装置であって、二次転写ローラ2の表面硬度が中間転写ベルト1および対向ローラ3の表面硬度より大きく、二次転写ローラ2の体積抵抗率が1×10Ω・cm以上である二次転写装置、および該二次転写装置を備えた画像形成装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、レーザプリンタ等の電子写真方式による画像形成装置において、中間転写ベルト上に一次転写されたトナー像を用紙等の記録材に二次転写させるための二次転写装置、および該二次転写装置を備えた画像形成装置に関するものである。
近年、電子写真方式にて画像を形成する画像形成装置では、中間転写ベルトを用いた画像形成装置が広く利用されている。中間転写ベルトは、潜像担持体から一次転写されたトナー像を自己の表面に担持して搬送し、トナー像を用紙等の記録材に二次転写させるものである。斯かる構成のフルカラー画像形成装置では、潜像担持体に形成された画像を一旦、中間転写ベルトに重ねて転写して多色トナー像を形成し、その後、中間転写ベルトから記録材に多色トナー像を転写する。詳しくは、潜像担持体から中間転写ベルト上に一次転写された多色トナー像に、記録材を重ねて、二次転写ローラと対向ローラとの間を通過させることによってトナー像を記録材に二次転写させる。
二次転写ローラとしては、発泡体からなる表層を有するローラが知られている(特許文献1,2)。中間転写ベルトとしては、一般的にポリイミド等に代表される樹脂ベルトが知られている。しかしながら、中間転写ベルトがそのような樹脂ベルトであると、表面硬度が比較的高いので、二次転写ローラとして上記のように、表面硬度が比較的低い表層を有するものを使用しても、それらの間で十分なニップを確保できず、二次転写効率が低下した。また、中間転写ベルトと二次転写ローラとの間で放電が起こって、ベタ画像上に白い斑点状のノイズが発生した。
そこで、中間転写ベルトに比較的軟質の材料を用いると、二次転写ローラとの間で十分なニップを確保できるため、二次転写効率が向上した。しかしながら、中間転写ベルトが軟質材料からなると、機械的強度を確保するために、強度がより大きな材料を基材に用いたり、ベルトの厚みを大きくする等の対策が必要であった。そのような対策を施した中間転写ベルトでは、内部に電荷が保持され易いので、二次転写部での用紙分離性が悪化し、通紙不良が起こった。
特開2006−293040号公報 特開2007−178910号公報
本発明は、優れた二次転写効率を達成しながらも、通紙不良や放電ノイズの発生を防止する二次転写装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、潜像担持体から中間転写ベルトに一次転写されたトナー像に、記録材を重ねて、二次転写ローラと対向ローラとの間を通過させることによってトナー像を記録材に二次転写させる二次転写装置であって、
二次転写ローラの表面硬度が中間転写ベルトおよび対向ローラの表面硬度より大きく、
二次転写ローラの体積抵抗率が1×10Ω・cm以上であることを特徴とする二次転写装置、および該二次転写装置を備えた画像形成装置に関する。
本発明によれば、優れた二次転写効率を達成しながらも、通紙不良や放電ノイズの発生を防止できる。その結果、通紙不良を起こすことなく、中抜けや放電ノイズのない画像を提供できる。
本発明に係る二次転写装置は、潜像担持体から中間転写ベルトに一次転写されたトナー像に、記録材を重ねて、二次転写ローラと対向ローラとの間を通過させることによってトナー像を記録材に二次転写させるものである。以下、本発明の二次転写装置を備えた画像形成装置について詳しく説明する。本発明の画像形成装置は、潜像担持体上にトナー像を形成する各色の画像形成部ごとに潜像担持体を有するタンデム型フルカラー画像形成装置を例に挙げて説明するが、後述する中間転写ベルト、二次転写ローラおよび対向ローラを有する限り、いかなる構造のものであってよく、例えば、1つの潜像担持体に対して各色の画像形成部を有する4サイクル型フルカラー画像形成装置であってもよい。
図1は、本発明の画像形成装置の一例の概略構成図である。図1のタンデム型フルカラー画像形成装置において、各画像形成部(11a、11b、11c、11d)では通常、潜像担持体12(12a、12b、12c、12d)の周りに、少なくとも帯電装置、露光装置、現像装置および潜像担持体用クリーニング装置等が配置されている。画像形成部(11a、11b、11c、11d)は、イエロー色、マゼンタ色、シアン色およびブラック色の各色のトナー像を形成するものであり、張架ローラ(3,30,31)によって張架された中間転写ベルト1に並列して配置されている。詳しくは各画像形成部で潜像担持体(12a、12b、12c、12d)の表面に形成されたトナー像はそれぞれ、一次転写ローラ14(14a、14b、14c、14d)を用いて中間転写ベルト1に一次転写され、当該中間転写ベルト上で重ねられてフルカラー画像が形成される。中間転写ベルト1の表面に転写されたフルカラー画像は、用紙等の記録材4を重ねられ、二次転写ローラ2と対向ローラ3との間を通過することによって一括して記録材4に二次転写される。その後は、定着装置5を通過させて、記録材上にフルカラー画像を定着させる。
本発明においては、二次転写ローラ2の表面硬度が中間転写ベルト1および対向ローラ3の表面硬度より大きい。これによって、優れた二次転写効率を達成しながらも、通紙不良や放電ノイズの発生を防止できる。二次転写ローラの表面硬度が中間転写ベルトの表面硬度以下であったり、または二次転写ローラの表面硬度が対向ローラの表面硬度以下であったりすると、二次転写効率が低下したり、通紙不良が生じたり、画像に放電に起因するノイズが発生したりする。
そのような二次転写ローラ2、中間転写ベルト1および対向ローラ3の表面硬度の関係として、以下に示す関係(1)および(2)が挙げられ、本発明においては関係(1)または(2)を満たせばよい。分離性の観点から好ましくは関係(1)を満たす。
(1)中間転写ベルト≦対向ローラ<二次転写ローラ;
(2)対向ローラ<中間転写ベルト<二次転写ローラ。
本発明において二次転写ローラ2の表面硬度は85〜105度が好ましく、中間転写ベルト1および対向ローラ3の表面硬度はそれぞれ独立して60〜90度が好ましい。
二次転写ローラ2、中間転写ベルト1および対向ローラ3の表面硬度は高分子化学社製MD−1硬度計タイプAを用いて以下の方法によって測定できる。
二次転写ローラの表面硬度はローラ半径方向の表面硬度であり、ローラ表面から当該半径方向に測定針を刺すことによって測定された値を用いている。
中間転写ベルトの表面硬度はベルト全体の硬度であって、トナー像形成面側から厚み方向に測定針を刺すことによって測定された値を用いている。
対向ローラ3の表面硬度はローラ半径方向の表面硬度であり、ローラ表面から当該半径方向に測定針を刺すことによって測定された値を用いている。
これらの表面硬度は、25℃、25%の環境下で測定された値である。
二次転写ローラ2は、中間転写ベルト1上のトナー像に対して記録材4を押圧するものである。
二次転写ローラ2は体積抵抗率が1×10Ω・cm以上、特に1×10〜1×10Ω・cmであり、好ましくは1×10〜1×10Ω・cmである。二次転写ローラの体積抵抗率が小さすぎると、二次転写効率が低下するとともに、放電ノイズが発生する。
二次転写ローラ2の体積抵抗率は、8340A(エーディーシー社製)を用いて以下の方法によって測定できる。二枚の平板電極で二次転写ローラ2を挟んで9.8Nで押圧し、平板電極間に+100Vの電圧を印加して10秒後の電流値を計測し、電圧と電流値から体積抵抗率を計算して求めることができる。
二次転写ローラの体積抵抗率は当該ローラの製造に使用される導電性付与材料の添加量を調整することによって制御できる。例えば、導電性付与材料の添加量を多くすると、体積抵抗率は小さくなり、導電性付与材料の添加量を少なくすると、体積抵抗率は大きくなる。
二次転写ローラ2の表面粗さRaは、用紙の分離性及び密着性の観点から、0.5μm以上、特に0.5〜5μmであることが好ましい。
本明細書中、表面粗さRaはサーフコム480A(東京精密社製)を用いて測定された値を用いている。
二次転写ローラ2の構造は特に制限されず、例えば、(I)金属ローラ表面に導電性付与材料が分散してなる非発泡型樹脂層が形成されたローラであってもよいし、または(II)導電性付与材料が分散された樹脂材料によって形成されたローラであってもよい。上記した表面硬度の関係を満たし、かつ上記した体積抵抗率を有するローラであれば、上記ローラ以外のものでも使用できる。
上記二次転写ローラ(I)に使用される金属ローラの材料としては特に制限されず、例えば、アルミニウム、ステンレス、鉄等が挙げられる。
上記二次転写ローラ(I)および(II)に使用される樹脂材料としては特に制限されず、例えば、ウレタン樹脂、アクリル樹脂等が使用可能である。
二次転写ローラ(I)および(II)に使用される導電性付与材料としては、例えば、カーボンブラック、各種金属粉等が使用可能である。
二次転写ローラ(I)の樹脂層の厚みは通常、1〜500μm、好ましくは1〜100μmである。
二次転写ローラ2の製造方法は特に制限されるものではなく、例えば、二次転写ローラ(I)は、樹脂材料および導電性付与材料を含む混合液を、金属ローラにロールコーターで塗布し、乾燥させ、樹脂層を形成することによって製造できる。混合液には溶剤を含んでいても良い。このとき樹脂層の厚みを調整することによって、二次転写ローラの表面硬度を制御できる。樹脂層を薄くすると、表面硬度は大きくなる。樹脂層を厚くすると、表面硬度は小さくなる。
また例えば、二次転写ローラ(II)は、樹脂材料および導電性付与材料を含む混合液を、シャフトを入れた金型に流し込み、加熱し硬化させ、金型から取り出すことによって製造できる。このとき硬化のための温度と時間を調整することによって、二次転写ローラの表面硬度を制御できる。硬化温度を高くしたり、硬化時間を長くすると、表面硬度は大きくなる。硬化温度を低くしたり、硬化時間を短くすると、表面硬度は小さくなる。
中間転写ベルト1は、潜像担持体12(12a、12b、12c、12d)から一次転写されたトナー像を自己の表面に担持して二次転写領域まで搬送するものである。中間転写ベルトは基材上に少なくとも弾性層を有し、通常はさらに表層を有するものである。図2は、中間転写ベルト1の一例の層構成を示す概念断面図である。
図2において、中間転写ベルト1は基材31、当該基材31の表面に形成された弾性層32、および当該弾性層32の表面に形成された表層33を有しているが、表層33は必ずしも有さなければならないというわけではない。中間転写ベルト1が弾性層32を有することで、二次転写ローラ2によって、中間転写ベルト1の表面と、そこからトナー像を転写すべき記録材4との間にトナー像転写に十分なニップ幅を確保できる。そのため、二次転写効率が向上する。さらに、中間転写ベルト1が表層33を有することにより、トナー像の離型性が向上し、二次転写効率がより一層、向上するだけでなく、中間転写ベルト表面のクリーニング性や二次転写時の通紙性が向上する。
中間転写ベルト1は、二次転写効率のさらなる向上の観点から、体積抵抗率が10〜1012Ω・cm、特に10〜1011Ω・cmであることが好ましい。
中間転写ベルト1の体積抵抗率は、ハイレスタMCP−HT450(三菱化学アナリテック社製)を用いて測定することができる。測定にあたっては、URSプローブを使用し、100Vを印加して10秒後の値を計測すればよい。
中間転写ベルトの体積抵抗率は、基材31、弾性層32および表層33の製造時に添加される導電性付与材料の添加量を調整することによって制御できる
中間転写ベルト1の表面粗さRa、すなわち表層33を有さない場合は弾性層32の表面粗さ、表層33を有する場合は表層33の表面粗さは、一次転写効率および二次転写効率の観点から、0.01〜0.5μm、特に0.01〜0.1μmであることが好ましい。
基材31を構成する樹脂としては、例えば、ポリカーボネート,フッ素系樹脂(ETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体),PVDF(ポリフッ化ビニリデン),ポリスチレン,クロロポリスチレン,ポリ−α−メチルスチレン,スチレン−ブタジエン共重合体,スチレン−塩化ビニル共重合体,スチレン−酢酸ビニル共重合体,スチレン−マレイン酸共重合体,スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体,スチレン−アクリル酸エチル共重合体,スチレン−アクリル酸ブチル共重合体,スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及びスチレン−アクリル酸フェニル共重合体等),スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体,スチレン−メタクリル酸エチル共重合体,スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等),スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体,スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体),メタクリル酸メチル樹脂,メタクリル酸ブチル樹脂,アクリル酸エチル樹脂,アクリル酸ブチル樹脂,変性アクリル樹脂(シリコーン変性アクリル樹脂,塩化ビニル樹脂変性アクリル樹脂,アクリル・ウレタン樹脂等),塩化ビニル樹脂,スチレン−酢酸ビニル共重合体,塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体,ロジン変性マレイン酸樹脂,フェノール樹脂,エポキシ樹脂,ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート等のポリアルキレンテレフタレート,ポリエステルポリウレタン樹脂,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリブタジエン,ポリ塩化ビニリデン,アイオノマー樹脂,ポリウレタン樹脂,シリコーン樹脂,ケトン樹脂,エチレン−エチルアクリレート共重合体,キシレン樹脂及びポリビニルブチラール樹脂,ポリアミド樹脂,ポリイミド樹脂,変性ポリフェニレンオキサイド樹脂,変性ポリカーボネート等が挙げられ、上記樹脂からなる群より選ばれる2種類以上を使用することもできる。ただし,上記樹脂に限定されるものではない。
基材31にはカーボンブラックや各種金属粉、イオン導電材等などの導電性付与材料が配合されてもよい。
基材31の厚さとしては、強度上の観点から、70〜200μmの範囲のものを例示できる。
基材は、ベルト形状への成形が可能な方法であればいかなる方法によって製造されてよい。例えば、連続溶融押出成形法を採用することが好ましい。連続溶融押出成形法では、単軸押出機に環状ダイスを取り付け、当該押出機に上記した材料からなる混合物を投入し、環状ダイス先端のシームレスベルト形状の樹脂吐出口より溶融樹脂組成物を連続的に押出す。その後、冷却機構を有する冷却筒に外挿することにより樹脂を固化させて、円筒形状のシームレスチューブを得、所定の長さに切断することによりシームレス基材が得られる。
弾性層32を構成する弾性材料(弾性材ゴム,エラストマー)としては、例えば、ブチルゴム,フッ素系ゴム,アクリルゴム,EPDM(エチレンプロピレンゴム),NBR,アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンゴム天然ゴム,イソプレンゴム,スチレン−ブタジエンゴム,ブタジエンゴム,エチレン−プロピレンゴム,エチレン−プロピレンターポリマー,クロロプレンゴム,クロロスルホン化ポリエチレン,塩素化ポリエチレン,ウレタンゴム,シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン,エピクロロヒドリン系ゴム,シリコーンゴム,フッ素ゴム,多硫化ゴム,ポリノルボルネンゴム,水素化ニトリルゴム,熱可塑性エラストマー(例えばポリスチレン系,ポリオレフィン系,ポリ塩化ビニル系,ポリウレタン系,ポリアミド系,ポリウレア,ポリエステル系,フッ素樹脂系)等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。
弾性層32にはカーボンブラックや各種金属粉、イオン導電材などの導電性付与材料が配合されてもよい。イオン導電材としては、例えば、4級アンモニウム塩等が使用可能である。
弾性層32の硬度を調整することによって、中間転写ベルト全体としての表面硬度を制御できる。弾性層32の硬度を大きくすると、中間転写ベルトの表面硬度は大きくなる。弾性層32の硬度を小さくすると、中間転写ベルトの表面硬度は小さくなる。
弾性層32の厚さとしては、十分に弾性の効果を発揮させる観点から、50〜500μm、特に150〜500μmの範囲とすることが好ましい。
弾性層32は上記所定の材料の原料を塗布し、加熱し、硬化させることにより製造できる。このとき硬化のための温度と時間を調整することによって、弾性層の硬度を制御できる。硬化温度を高くしたり、硬化時間を長くすると、弾性層の硬度は大きくなる。硬化温度を低くしたり、硬化時間を短くすると、弾性層の硬度は小さくなる。
表層33は、単独での硬度が弾性層より高い樹脂層が使用される。表層33の硬度は、中間転写ベルト全体としての表面硬度が上記範囲内になるような範囲であり、好ましくは60〜90度である。
表層33を構成する樹脂材料としては、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリオレフイン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル系樹脂、スチレンーアクリル系共重合樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂或いは熱硬化性樹脂が使用可能である。
表層33にはカーボンブラックや各種金属粉、イオン導電材などの導電性付与材料等が配合されてもよい。
表層33の厚さとしては、十分に弾性の効果を発揮させる観点から、0.1〜10μm、特に0.5〜2μmの範囲とすることが好ましい。
表層は、上記所定の材料を溶剤に溶解または分散させた溶液を塗布し、乾燥させることにより製造できる。
対向ローラ3は、中間転写ベルト1を他の張架ローラとともに張架しながらも、中間転写ベルト1上のトナー像を中間転写ベルト側から記録材4に対して押圧するものである。対向ローラ3は、図示しない駆動装置によって駆動力を中間転写ベルトに伝達する機能を有していてもよいし、またそのような機能は他の張架ローラに持たせても良い。
対向ローラ3は、金属ローラ表面に弾性層を有するものである。これによって、中間転写ベルト1の表面と、そこからトナー像を転写すべき記録材4との間にトナー像転写に十分なニップ幅を確保できる。そのため、二次転写効率が向上する。
対向ローラ3は、画像品質確保の観点から、体積抵抗率が1010Ω・cm以下、特に10Ω・cm以下であることが好ましい。
対向ローラ3の体積抵抗率は二次転写ローラと同様の方法によって測定できる。
対向ローラの体積抵抗率は、弾性層に添加される導電性付与材料の添加量や材料種を調整することによって制御できる。
対向ローラ3の表面粗さRaは特に制限されず、通常は0.1μm以上、特に0.5〜5μmであることが好ましい。
対向ローラの弾性層を構成する弾性材料としては、中間転写ベルトの弾性層を構成する弾性材料と同様の材料が挙げられる。
対向ローラの弾性層にはカーボンブラックや各種金属粉、イオン導電材などの導電性付与材料等が配合されてもよい。
対向ローラの弾性層の硬度は、上記した対向ローラの表面硬度が上記範囲内であれば特に制限されず、好ましくは60〜90度である。
対向ローラの弾性層の厚さとしては、十分に弾性の効果を発揮させる観点から、1〜20mm、特に5〜10mmの範囲とすることが好ましい。
対向ローラは、上記弾性材料の原料および導電性付与材料を含む混合液を、シャフトを入れた金型に流し込み、加熱して硬化させ、金型から取り出すことによって製造できる。このとき硬化のための温度と時間を調整することによって、対向ローラの表面硬度を制御できる。硬化温度を高くしたり、硬化時間を長くすると、表面硬度は大きくなる。硬化温度を低くしたり、硬化時間を短くすると、表面硬度は小さくなる。
本発明の二次転写装置においては、二次転写ローラ2と対向ローラ3との間に直流電圧と交流電圧との複合バイアスを印加することが、中間転写ベルトに対するトナーの付着力が強い場合に、より高エネルギーを与えることができる点で好ましい。
本発明の画像形成装置が有する他の部材・装置、例えば、潜像担持体(12a、12b、12c、12d)、一次転写ローラ4(14a、14b、14c、14d)、張架ローラ(30,31)、帯電装置、露光装置、現像装置および潜像担持体用クリーニング装置は特に制限されず、従来より画像形成装置に使用されている公知のものが使用可能である。
例えば、潜像担持体(12a、12b、12c、12d)は、表面に形成された静電潜像に基づいてトナー像が形成される、いわゆる感光体である。潜像担持体は従来の画像形成装置に搭載され得るものであれば、特に制限されるものではなく、通常は感光層が有機系のものが使用される。潜像担持体は中間転写ベルトとの接触部において中間転写ベルトと同方向に表面が移動するように回転される。
また例えば現像装置は、トナーのみを用いる一成分現像方式を採用したものであってもよいし、またはトナーとキャリアを用いる二成分現像方式を採用したものであってもよい。
トナーは、重合法等の湿式法で製造されたトナー粒子を含むものであってもよいし、または粉砕法(乾式法)で製造されたトナー粒子を含むものであってもよい。
トナーの平均粒径は特に制限されるものではなく、7μm以下、特に4.5μm〜6.5μmが好ましい。
(中間転写ベルトA)
KONICAMINOLTA社製bizhubC450に搭載されている中間転写ベルトに、カーボンブラックを分散させた未硬化クロロプレンゴムをロールコーターで塗布し、加熱し硬化させ、厚み150μmのクロロプレンゴム層(弾性層)を形成した。未硬化クロロプレンゴムを硬化させる際の温度と時間は中間転写ベルトの表面硬度が所定の値になるように調整した。さらにその表面にディップ法によりウレタン樹脂で1μmの厚さの表面層を形成した。
(中間転写ベルトB,C)
未硬化クロロプレンゴムを硬化させる際の温度と時間を変化させることによって表面硬度を所定の値に調整したこと以外、中間転写ベルトAと同様の方法により中間転写ベルトB,Cを製造した。
(中間転写ベルトD)
未硬化クロロプレンゴムを硬化させる際の温度と時間を変化させることによって表面硬度を所定の値に調整したこと、および体積抵抗率が所定の値になるようにカーボンブラックの混合量を調整した以外、中間転写ベルトAと同様の方法により中間転写ベルトDを製造した。
(対向ローラA)
KONICAMINOLTA社製bizhubC450に搭載されている中間転写ベルトユニットに用いられている対向ローラの表面層を変更した。表面層としては、カーボンブラックを分散させた未硬化ウレタンゴムをロールコーターで塗布し、加熱し硬化させ、厚み5mmのウレタンゴムゴム層を形成した。未硬化ウレタンゴムを硬化させる際の温度と時間は対向ローラの表面硬度が所定の値になるように調整した。
(対向ローラB,C)
未硬化ウレタンゴムを硬化させる際の温度と時間を変化させることによって表面硬度を所定の値に調整したこと以外、対向ローラAと同様の方法により対向ローラB,Cを製造した。
(対向ローラD)
未硬化ウレタンゴムを硬化させる際の温度と時間を変化させることによって表面硬度を所定の値に調整したこと、体積抵抗率が所定の値になるようにカーボンブラックの混合量を調整したこと、および所定のRaを有するよう研磨したこと以外、対向ローラAと同様の方法により対向ローラDを製造した。
(二次転写ローラA)
体積抵抗率が所定の値になるようにカーボンブラックとウレタン樹脂の混合比率を調整した混合液を、金属のシャフトにロールコーターで塗布し、乾燥させ、厚み50μmの表面層を形成した。
(二次転写ローラB)
体積抵抗率が所定の値になるようにカーボンブラックとウレタン樹脂の混合比率を調整した混合液を、シャフトを入れた金型に流し込み、加熱し硬化させ、厚み5mmのウレタン樹脂層を形成した。
(二次転写ローラC)
体積抵抗率が所定の値になるようにカーボンブラックと未硬化ウレタンゴムの混合比率を調整した混合液を、シャフトを入れた金型に流し込み、加熱し硬化させ、厚み5mmのウレタンゴムゴム層を形成した。未硬化ウレタンゴムを硬化させる際の温度と時間は二次転写ローラの表面硬度が所定の値になるように調整した。
(二次転写ローラD)
体積抵抗率が所定の値になるようにカーボンブラックとウレタン樹脂の混合比率を調整した混合液を用い、所定のRaになるよう研磨したこと以外、二次転写ローラAと同様の方法により製造した。
(二次転写ローラE)
体積抵抗率が所定の値になるようにカーボンブラックとウレタン樹脂の混合比率を調整した混合液を用い、所定のRaになるよう研磨したこと以外、二次転写ローラBと同様の方法により製造した。
(二次転写ローラF)
体積抵抗率が所定の値になるようにカーボンブラックと未硬化ウレタンゴムの混合比率を調整した混合液を用いたこと、未硬化ウレタンゴムを硬化させる際の温度と時間は二次転写ローラの表面硬度が所定の値になるように調整したこと、所定のRaになるよう研磨したこと以外、二次転写ローラCと同様の方法により製造した。
(二次転写ローラG)
体積抵抗率が所定の値になるようにカーボンブラックとウレタン樹脂の混合比率を調整した混合液を用いたこと、硬度が所定の値になるように樹脂層の厚みを調整したこと、所定のRaになるよう研磨したこと以外、二次転写ローラAと同様の方法により製造した。
(二次転写ローラH)
体積抵抗率が所定の値になるようにカーボンブラックとウレタン樹脂の混合比率を調整した混合液を用いたこと以外、二次転写ローラAと同様の方法により製造した。
得られた中間転写ベルト、対向ローラおよび二次転写ローラの表面硬度、体積抵抗率および表面粗さを前記した方法により測定した。
Figure 2010145518
(評価)
画像形成装置(Bizhub C450;コニカミノルタ社製)に所定の中間転写ベルト、二次転写ローラおよび対向ローラを搭載し、実際に印字を行い、評価した。画像形成装置の他の構成部材および設定条件は特記しない限り、上記画像形成装置に標準的に搭載されている部材および条件である。特にトナーはBizhub C450用のトナーを用いた。
(転写効率)
ベタ画像(透過濃度が1となるトナー量)を、中温中湿(25℃、60%)環境下で1万枚印字したとき、二次転写後の中間転写ベルト上の残トナー量を測定した。
○;0.9g/m未満;
×;0.9g/m以上。
(通紙不良)
ベタ画像(透過濃度が1となるトナー量)を、低温低湿(10℃、15%)環境下で1万枚印字した際の用紙つまりについて評価した。
○;用紙つまりは発生しなかった;
×;用紙つまりが発生した。
(放電ノイズ)
低温低湿環境下で、ベタ画像印字を、用紙の表面に続いて裏面に行った際に、ベタ画像上に白い斑点状のノイズが発生した場合を×、発生しない場合を○とした。
Figure 2010145518
本発明の画像形成装置の一例の概略構成図。 本発明で使用される中間転写ベルトの層構成の一例を示す概略断面図。
符号の説明
1:中間転写ベルト、2:二次転写ローラ、3:対向ローラ(張架ローラ)、4:記録材、5:定着装置、11:11a:11b:11c:11d:画像形成部、12:12a:12b:12c:12d:潜像担持体(感光体)、14:14a:14b:14c:14d:一次転写ローラ、30:31:張架ローラ、31:基材、32:弾性層、33:表層。

Claims (7)

  1. 潜像担持体から中間転写ベルトに一次転写されたトナー像に、記録材を重ねて、二次転写ローラと対向ローラとの間を通過させることによってトナー像を記録材に二次転写させる二次転写装置であって、
    二次転写ローラの表面硬度が中間転写ベルトおよび対向ローラの表面硬度より大きく、
    二次転写ローラの体積抵抗率が1×10Ω・cm以上であることを特徴とする二次転写装置。
  2. 二次転写ローラ、中間転写ベルトおよび対向ローラの表面硬度が以下に示す関係(1)または(2)を満たす請求項1に記載の二次転写装置;
    (1)中間転写ベルト≦対向ローラ<二次転写ローラ;
    (2)対向ローラ<中間転写ベルト<二次転写ローラ。
  3. 二次転写ローラの表面硬度が85〜105度であり、
    中間転写ベルトおよび対向ローラの表面硬度がそれぞれ独立して60〜90度である請求項1または2に記載の二次転写装置。
  4. 二次転写ローラの表面粗さRaが0.5μm以上である請求項1〜3のいずれかに記載の二次転写装置。
  5. 中間転写ベルトが基材上に少なくとも弾性層を有してなる請求項1〜4のいずれかに記載の二次転写装置。
  6. 二次転写ローラと対向ローラとの間に直流電圧と交流電圧との複合バイアスを印加する請求項1〜5のいずれかに記載の二次転写装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の二次転写装置を備えた画像形成装置。
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