JP2003107858A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

現像装置および画像形成装置

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JP2003107858A
JP2003107858A JP2001296809A JP2001296809A JP2003107858A JP 2003107858 A JP2003107858 A JP 2003107858A JP 2001296809 A JP2001296809 A JP 2001296809A JP 2001296809 A JP2001296809 A JP 2001296809A JP 2003107858 A JP2003107858 A JP 2003107858A
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JP2001296809A
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Takenobu Kimura
丈信 木村
Kunio Shigeta
邦男 重田
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Hiroshi Akita
宏 秋田
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2成分現像剤を構成するトナーとして球形状
のトナーを用いた場合にも、長期間にわたって、高い画
質の可視画像が得られるトナー像を形成することのでき
る現像装置、および高い画質の可視画像が得られる画像
形成装置を提供すること。 【解決手段】 現像装置は、球形状のトナーとキャリア
とよりなる2成分現像剤を担持して搬送する回転スリー
ブよりなる現像剤担持体と、2成分現像剤を混合撹拌し
つつ当該現像剤担持体に対して供給する現像剤撹拌供給
部とを有し、2成分現像剤における未帯電トナー量を検
知する未帯電トナー量検知手段が設けられており、前記
未帯電トナー検知手段によって検知される未帯電トナー
量に応じて、現像剤混合撹拌部を構成する現像剤混合撹
拌用の回転部材の回転速度を加減する回転制御手段を有
することを特徴とする。画像形成装置は、上記の現像装
置を備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2成分現像剤によ
って静電荷像を現像する現像装置および画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】現像装置は、例えば画像形成装置などに
おいて、静電荷像が形成された潜像担持体の表面に、ト
ナーとキャリアとよりなる2成分現像剤(以下、単に
「現像剤」ともいう。)を接触させることにより、当該
静電荷像をトナーによって現像し、トナー像を形成する
ために用いられる。
【0003】このような現像装置の或る種のものにおい
ては、例えば現像剤を担持して搬送することによって潜
像担持体に対して現像剤を供給する回転スリーブよりな
る現像剤担持体と、現像剤を混合、撹拌しつつ当該現像
剤担持体に対して供給する現像剤混合撹拌部とを備えて
おり、当該現像剤混合撹拌部を構成する現像剤混合撹拌
用の回転部材(以下、単に「回転部材」ともいう。)を
常に回転させることにより、例えばトナー補給機構によ
って現像装置に新しいトナー(以下、トナー補給機構か
ら補給されるトナーを、「新トナー」という。)が補給
された場合にも、当該回転部材の混合撹拌作用よって潜
像担持体に対して供給される現像剤のトナー濃度および
トナー帯電量が一定の範囲内に保たれるようにしてい
る。
【0004】一方、現像剤を構成するトナーとしては、
例えば重合法などによって得られる、球形状のトナーが
広く用いられている。
【0005】しかしながら、このようなトナーは、その
形状が球形のものであるため、例えば現像剤混合撹拌部
における回転部材などの混合撹拌作用によって摩擦帯電
されにくいものであることから、このトナーを用いる場
合には、現像装置に対して新トナーのような未帯電状態
のトナーが多量に供給された場合には、かぶりが発生し
やすくなり、高い画質を有する可視画像を得ることがで
きない、という問題がある。このように、現像剤におけ
るトナー帯電量を確実に一定の範囲内に保つことができ
ないことにより、結局、長期間にわたる可視画像形成動
作中において、得られる可視画像の画質が悪化する原因
となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
事情に基づいてなされたものであって、その目的は、2
成分現像剤を構成するトナーとして球形状のトナーを用
いた場合にも、長期間にわたって、高い画質の可視画像
が得られるトナー像を形成することのできる現像装置を
提供することにある。本発明の他の目的は、2成分現像
剤を構成するトナーとして球形状のトナーを用いた場合
にも、長期間にわたって、高い画質の可視画像が得られ
る画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の現像装置は、球
形状のトナーとキャリアとよりなる2成分現像剤を担持
して搬送する回転スリーブよりなる現像剤担持体と、2
成分現像剤を混合撹拌しつつ当該現像剤担持体に対して
供給する現像剤撹拌供給部とを有する現像装置におい
て、2成分現像剤における未帯電トナー量を検知する未
帯電トナー量検知手段が設けられており、前記未帯電ト
ナー検知手段によって検知される未帯電トナー量に応じ
て、現像剤混合撹拌部を構成する現像剤混合撹拌用の回
転部材の回転速度を加減する回転制御手段を有すること
を特徴とする。
【0008】本発明の現像装置は、球形状のトナーとキ
ャリアとよりなる2成分現像剤を担持して搬送する回転
スリーブよりなる現像剤担持体と、2成分現像剤を混合
撹拌しつつ当該現像剤担持体に対して供給する現像剤撹
拌供給部とを有する現像装置において、2成分現像剤に
おける未帯電トナー量を検知する未帯電トナー量検知手
段が設けられており、前記未帯電トナー検知手段によっ
て検知される未帯電トナー量に応じて、現像剤担持体を
構成する回転スリーブの回転速度を加減する回転制御手
段を有することを特徴とする。
【0009】本発明の現像装置は、球形状のトナーとキ
ャリアとよりなる2成分現像剤を担持して搬送する回転
スリーブよりなる現像剤担持体と、2成分現像剤を混合
撹拌しつつ当該現像剤担持体に対して供給する現像剤撹
拌供給部とを有する現像装置において、2成分現像剤に
おける未帯電トナー量を検知する未帯電トナー量検知手
段が設けられており、前記未帯電トナー量検知手段によ
って検知される未帯電トナー量に応じて、現像装置にお
ける現像動作の間隔時間を加減する現像間隔制御手段を
有することを特徴とする。
【0010】本発明の現像装置は、球形状のトナーとキ
ャリアとよりなる2成分現像剤を担持して搬送する回転
スリーブよりなる現像剤担持体と、2成分現像剤を混合
撹拌しつつ当該現像剤担持体に対して供給する現像剤撹
拌供給部と、バイアスを印加することによってトナーを
帯電させるトナー帯電機構とを有し、当該現像剤担持体
にバイアスを印加することによって現像を行う構成を有
する現像装置において、2成分現像剤における未帯電ト
ナー量を検知する未帯電トナー量検知手段が設けられて
おり、前記未帯電トナー量検知手段によって検知される
未帯電トナー量に応じて、トナー帯電機構によって印加
するバイアスの大きさを加減するバイアス制御手段を有
することを特徴とする。
【0011】本発明の現像装置においては、未帯電トナ
ー量検知手段が、2成分現像剤における透磁率に基づい
て未帯電トナー量を検知するものであることが好まし
い。
【0012】本発明の画像形成装置は、上記の現像装置
を備えてなることを特徴とする。
【0013】本発明の画像形成装置は、潜像担持体の表
面に付着しているトナーを除去するクリーニング部と、
当該クリーニング部により除去されたトナーを現像装置
に搬送するリサイクル手段とを有するものであってもよ
い。
【0014】
【作用】本発明の現像装置によれば、2成分現像剤にお
ける未帯電トナー量に応じて特定の構成部材の動作状態
を制御する下記(1)〜(4)の制御手段の少なくとも
1つが設けられていることから、2成分現像剤を構成す
るトナーとして球形状のトナーを用いた場合にも、これ
らの制御手段の作用によってトナー帯電量を確実に一定
の範囲内に保つことができるため、長期間にわたって、
高い画質を有する可視画像が得られるトナー像を形成す
ることができる。
【0015】(1)未帯電トナー検知手段による未帯電
トナー量に応じて現像剤混合撹拌部を構成する現像剤混
合撹拌用の回転部材の回転速度を加減する回転制御手段
が設けられている場合には、現像装置に対して未帯電状
態のトナーが供給されて未帯電トナー量が大きくなる
と、当該回転制御手段によって回転部材の回転速度が大
きくなり、その結果、当該回転部材による撹拌性能が向
上し、撹拌作用による摩擦帯電を促進することができる
ため、2成分現像剤におけるトナー帯電量を一定の範囲
内に保つことができる。
【0016】(2)未帯電トナー検知手段による未帯電
トナー量に応じて、現像剤担持体を構成する回転スリー
ブの回転速度を加減する回転制御手段が設けられている
場合には、現像装置に対して未帯電状態のトナーが供給
されて未帯電トナー量が大きくなると、当該回転制御手
段によって回転スリーブの回転速度が大きくなり、その
結果、当該回転スリーブと、現像剤担持体における現像
剤搬送量を規制する現像剤規制部材との間の摩擦力が増
加するため、2成分現像剤におけるトナー帯電量を一定
の範囲内に保つことができる。
【0017】(3)未帯電トナー量検知手段による未帯
電トナー量に応じて、現像装置における現像動作の間隔
時間を加減する現像間隔制御手段が設けられている場合
には、現像装置に対して未帯電状態のトナーが供給され
て未帯電トナー量が大きくなると、当該現像間隔制御手
段によって現像動作の間隔時間が大きくなり、その結
果、未帯電状態のトナーを帯電させるための十分な時間
を確保することができるため、2成分現像剤におけるト
ナー帯電量を一定の範囲内に保つことができる。
【0018】(4)未帯電トナー量検知手段による未帯
電トナー量に応じて、トナー帯電機構によって印可する
バイアスの大きさを加減するバイアス制御手段が設けら
れている場合には、現像装置に対して未帯電状態のトナ
ーが供給されて未帯電トナー量が大きくなると、当該バ
イアス制御手段によってトナー帯電機構の印加するバイ
アス値が大きくなり、その結果、当該トナー帯電機構に
よる帯電性能が向上するため、2成分現像剤におけるト
ナー帯電量を一定の範囲内に保つことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を用い
て詳細に説明する。
【0020】(第1の実施の形態)図1は、本発明の画
像形成装置の構成の一例の概略を示す説明図であり、図
2は、図1の画像形成装置の現像装置の構成を示す説明
用横断平面であり、図3は、図2にかかる現像装置のA
A断面を示す説明用縦断平面である。この画像形成装置
は、図1において時計方向(矢印方向)に回転する、例
えば有機感光体よりなる潜像担持体10と、この潜像担
持体10を、例えばグリッドとコロナ放電ワイヤによる
コロナ放電によって一様に帯電するための帯電部12
と、一様に帯電した潜像担持体10に対して画像読み込
み部(図示せず)の原稿画像情報に基づいて、例えばレ
ーザーダイオード(図示せず)から放射されたレーザー
光によって露光を行うことにより、その表面に静電荷像
を形成する像露光部13と、潜像担持体10の表面に形
成された静電荷像を現像してトナー像を形成する現像装
置20と、潜像担持体10に形成されたトナー像を、例
えば紙などの転写材に転写させる転写部16と、潜像担
持体10に密着した転写材を分離させる分離部17と、
転写材の表面に転写されたトナー像を定着させる一対の
加熱ローラ18aおよび加圧ローラ18bを有する定着
部18とを備えてなる。同図において、11は転写材供
給部、19はクリーニング装置、Pは現像領域である。
【0021】クリーニング装置19は、潜像担持体10
の回転方向における転写部16より下流側に配置されて
おり、電気的にクリーニングを行うクリーニングローラ
19aと、機械的にクリーニングを行うブレード19b
とによって潜像担持体10の表面に付着しているトナー
の除去を行う。このクリーニング装置19により除去さ
れたトナー(以下、「リサイクルトナー」ともいう。)
のすべては、リサイクル手段(図示せず)によって現像
装置20に対して供給される。
【0022】現像装置20は、図2および図3に示すよ
うに、潜像担持体10を臨む側面に開口28Cを有し、
後述する特定の特性を有するトナーおよびキャリアより
なる現像剤(2成分現像剤)が導入されたハウジング2
8内において、複数の固定磁石(図示せず)を内部に備
え、現像剤を担持して潜像担持体10に対して供給する
回転スリーブ22よりなる現像剤担持体21と、当該現
像剤担持体21の表面に形成される現像剤層の厚さを規
制する現像剤規制部材23と、現像剤を混合、撹拌しつ
つ現像剤担持体21に対して供給するための現像剤混合
撹拌部24とを備えている。この例においては、ハウジ
ング28の天面板28Aにおける現像剤混合撹拌部24
における後述する混合スクリュー27の羽根部材27A
上の位置(図2において(イ)で示す位置)に、トナー
補給機構(図示せず)により補給される新トナーおよび
リサイクルトナーをハウジング28内に供給するための
トナー供給用開口(図示せず)が形成されている。
【0023】現像剤混合撹拌部24は、図3において反
時計方向(矢印方向)に回転する、十字パドル形状の回
転部材よりなり、現像剤を撹拌しつつ現像剤担持体21
に対して供給する現像剤撹拌供給部材(以下、「撹拌供
給パドル」ともいう。)25と、一端側(図2において
上端側)に板状の羽根部材26Aを有する螺旋状の回転
部材よりなり、ハウジング28のトナー供給用開口を介
して当該ハウジング28に対して供給される新トナーお
よびリサイクルトナーを当該ハウジング28内の現像剤
と混合する第1の現像剤混合部材(以下、「第1の混合
スクリュー」ともいう。)26と、他端側(図2におい
て下端側)に板状の羽根部材27Aを有する螺旋状の回
転部材よりなり、ハウジング28の底面板28Bから突
出する隔壁29を隔てて当該第1の混合スクリュー26
に平行に配置された、第2の現像剤混合部材(以下、
「第2の混合スクリュー」ともいう。)27と、駆動す
ることにより撹拌供給パドル25、第1の混合スクリュ
ー26および第2の混合スクリュー27を、各々回転さ
せる回転駆動機構(図示せず)とにより構成されてい
る。
【0024】この例においては、トナー供給用開口から
供給された新トナーおよびリサイクルトナーは、先ず、
隔壁29の第1の連絡開口29Cを介して、図3におい
て時計方向(矢印方向)に回転する第1の混合スクリュ
ー26に係る現像剤搬送路(以下、「第1の搬送路」と
もいう。)29Aを通り抜け、次いで当該隔壁29の第
2の連絡開口29Dを介して、図3において反時計方向
(矢印方向)に回転する第2の混合スクリュー27に係
る現像剤搬送路(以下、「第2の搬送路」ともいう。)
29Bを搬送される過程において混合される。ここで、
第1の搬送路29Aおよび第2の搬送路29Bにより、
現像剤搬送路が形成されている。
【0025】この現像装置20には、例えば現像剤混合
撹拌部24における第2の搬送路29Bのトナー供給用
開口に隣接する位置(図2において矢印(ロ)で示す位
置)に、ハウジング28内におけるトナー濃度を検知す
るトナー濃度検知手段(図示せず)が設けられている。
このトナー濃度検知手段により検知されたトナー濃度情
報に基づいて、例えば制御部(図示せず)からトナー補
給機構に対して補給指令信号および補給停止信号が発信
される。
【0026】そして、撹拌供給パドル25と、第1の混
合スクリュー26および第2の混合スクリュー27とに
より構成される現像剤混合撹拌部24においては、現像
剤搬送路の最上流位置(図3において矢印(ハ)で示す
位置)に、透磁率検出センサよりなる未帯電トナー量検
知手段(図示せず)が設けられている。
【0027】この未帯電トナー量検知手段は、現像剤中
におけるトナー濃度と透磁率とが反比例関係にあること
を利用し、透磁率検出センサによって測定された透磁率
の単位時間当たりの変化割合の情報に基づいて、トナー
供給用開口を介して新たに供給された新トナーおよびリ
サイクルトナーよりなる未帯電トナー量を算出するもの
である。実際には、透磁率検出センサによって測定され
た透磁率の単位時間当たりの変化割合の情報に基づいて
現像剤中におけるトナー濃度の単位時間当たりの変化割
合の情報を得、更に、このトナー濃度の変化割合の情報
に基づいて未帯電トナー量を算出する。
【0028】また、未帯電トナー量検知手段によって検
知される未帯電トナー量に応じて、回転駆動機構による
撹拌供給パドル25の回転速度を加減する回転制御手段
(図示せず)が設けられており、この回転制御手段は、
未帯電トナー量が一定のレベル以上となったときには、
回転駆動機構による撹拌供給パドル25の回転速度が基
準回転速度より大きくなるよう制御する。具体的な一例
では、未帯電トナー量が100mg以上となった場合に
は、撹拌供給パドル25の回転速度は基準回転速度の単
位時間当たりの回転数の125%とされ、更に、未帯電
トナー量が150mg以上となった場合には、撹拌供給
パドル25の回転速度は基準回転速度の単位時間当たり
の回転数の150%とされるよう制御される。
【0029】回転制御手段としては、例えばCPU(中
央処理装置)から回転駆動機構を構成するモータに供給
する電圧値を変える指示を供給電源に対して発信するも
のが用いられる。
【0030】以上のような画像形成装置の作動は次のと
おりである。画像読み込み部によって原稿の画像が読み
込まれて原稿画像情報が得られ、この原稿画像情報に基
づいて、像露光部13において露光を行うことにより、
潜像担持体10の表面に静電荷像が形成される。一方、
転写材供給部11から転写材が送り出され、潜像担持体
10と同期した状態で転写部16に向けて搬送される。
【0031】そして、現像装置20においては、ハウジ
ング28内にてトナーとキャリアとが混合スクリュー2
6、27によって混合され、撹拌供給パドル25によっ
て撹拌されつつ現像剤担持体21の表面に対して供給さ
れて現像剤担持体21の表面に付着されて現像剤層を形
成し、この現像剤層は、現像剤規制部材23によってそ
の厚みが規制されて必要な現像剤量に制限された後、現
像領域Pまで搬送され、この現像領域Pにおいて、現像
剤層が潜像担持体10の表面に磁気ブラシを形成して接
触され、これにより、当該潜像担持体10の表面に形成
された静電荷像に従ってトナーが付着して現像が行わ
れ、トナー像が得られる。
【0032】このようにして潜像担持体10の表面に形
成されたトナー像は、転写部16において、搬送された
転写材に転写される。そして、潜像担持体10に密着し
た状態にある転写材は、トナー像の転写直後に、分離部
17において潜像担持体10から分離される。その後、
潜像担持体10から分離された転写材は、定着部18に
向かって搬送され、当該定着部18においてトナー像が
熱定着され、転写材に原稿の画像に対応した可視画像が
形成され、この可視画像が形成された転写材は、定着部
18から排出された後、搬送されて外部に排出される。
【0033】また、転写材が分離された後の潜像担持体
10は、クリーニング装置19を通過することにより、
表面に残留しているトナーが除去される。この例におい
ては、クリーニング装置19によって除去されたすべて
のリサイクルトナーは、リサイクル手段によって回収ボ
ックス(図示せず)に搬送され、この回収ボックスにお
いて新トナーと混合された後に、現像装置20に対して
供給されるというリサイクル手法によって再利用される
こととなる。
【0034】以上のような画像形成装置の可視画像形成
作動中においては、例えば現像剤混合撹拌部24のトナ
ー供給用開口上流位置に設けられたトナー濃度検知手段
により検知されるハウジング28内におけるトナー濃度
が過小となると制御部により補給指令信号が発せられ、
この補給指令信号を受けてトナー補給機構から現像装置
20に対して新トナーが補給され、一方、トナー補給機
構からの新トナーの補給により、ハウジング28内にお
けるトナー濃度が過大となると、制御部により補給停止
信号が発せられ、トナー補給機構による新トナーの補給
が停止される。このようにして、トナー補給機構から現
像装置20に新トナーが補給される。
【0035】そして、現像装置20においては、一連の
可視画像形成動作中には、常に、撹拌供給パドル25お
よび混合スクリュー26、27の各々が回転駆動機構に
よって回転されているが、未帯電トナー量検知手段によ
り検知される未帯電トナー量が一定のレベル以上となる
と、回転制御手段によって回転駆動機構による撹拌供給
パドル25の回転速度が大きくされる。
【0036】このように、ハウジング28内に、未帯電
トナー量検知手段により新トナーおよびリサイクルトナ
ーよりなる未帯電状態のトナーが多量に存在することが
検知された場合には、撹拌供給パドル25の回転速度が
大きくなることにより、当該撹拌供給パドル25の撹拌
性能が向上し、撹拌作用によって摩擦帯電が促進される
ため、現像剤を構成するトナーとして後述する摩擦帯電
されにくい球形状のトナーを用いた場合にも、トナー帯
電量を確実に一定の範囲内に保つことができる。従っ
て、現像装置20を備えた画像形成装置は、現像剤を構
成するトナーとして球形状のトナーを用いた場合にも、
長期間にわたって、高い画質の可視画像を得ることがで
きる。
【0037】このような第1の実施の形態においては、
種々の変更を加えることができる。例えば、現像装置と
しては、現像剤混合撹拌部を構成する混合供給パドル
(現像剤撹拌供給部材)の回転速度を制御する回転制御
手段に代えて、現像剤担持体を構成する回転スリーブの
回転速度を、未帯電トナー量検知手段による未帯電トナ
ー量に応じて加減する回転制御手段が設けられているも
のであってもよい。この回転スリーブに係る回転制御手
段は、未帯電トナー量が一定のレベル以上となったとき
には、回転スリーブの回転速度が基準回転速度よりも大
きくなるよう制御する。具体的な一例では、例えば未帯
電トナー量が100mg以上となった場合には、回転ス
リーブの回転速度は基準回転速度の単位時間当たりの回
転数の125%とされ、更に、未帯電トナー量が150
mg以上となった場合には、回転スリーブの回転速度は
基準回転速度の単位時間当たりの回転数の150%とさ
れるよう制御される。
【0038】この場合においては、ハウジング内に、未
帯電トナー量検知手段により新トナーおよびリサイクル
トナーよりなる未帯電状態のトナーが多量に存在するこ
とが検知されると、回転スリーブの回転速度が大きくな
ることにより、当該回転スリーブと、現像剤担持体にお
ける現像剤搬送量を規制する現像剤規制部材との間の摩
擦力が増加するため、球形状のトナーを用いた場合に
も、現像剤におけるトナー帯電量を確実に一定の範囲内
に保つことができる。
【0039】また、現像装置においては、現像剤混合撹
拌部を構成する現像剤混合部材(混合スクリュー)の回
転速度が制御されるものであってもよく、また、複数の
構成部材の回転速度が制御されるものであってもよい。
そして、回転制御手段は、複数の制御因子の各々に基づ
いて適宜な制御を行うものであってもよい。
【0040】以上のような構成の画像形成装置に好適に
用いられる現像剤としては、球形状のトナーと、キャリ
アとよりなるものが挙げられる。
【0041】ここで、「球形状のトナー」とは、トナー
粒子の投影面積をS1、その周長をL1とするとき、こ
の周長L1と、投影面積がS1である真円の周長L2と
の比で表される球形化度(L2/L1)が0.93以上
であるトナーをいう。
【0042】そして、2成分現像剤に係るトナーは、非
磁性トナーであり、キャリアは磁性キャリアであること
が好ましい。
【0043】非磁性トナーとしては、例えば結着樹脂と
着色剤とを含有してなる着色粒子により構成されるもの
が用いられ、特に無機微粉末などがトナー粉末に添加混
合されたものが好ましい。
【0044】非磁性トナーの結着樹脂は、特に限定され
るものではないが、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、
スチレン−アクリル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂な
どの公知の樹脂を用いることができる。
【0045】非磁性トナーに用いられる着色剤として
は、例えば黒トナーのためにはカーボンブラック、ニグ
ロシン染料などが使用され、イエロー、マゼンタ、シア
ントナーに必要な顔料としては、C.I.ピグメントブ
ルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、C.
I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントブ
ルー68、C.I.ピグメントレッド48−3、C.
I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッ
ド212、C.I.ピグメントレッド57−1、C.
I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエ
ロー81、C.I.ピグメントイエロー154などを好
適に用いることができる。
【0046】非磁性トナーの粒子には、さらに必要に応
じて離型剤、荷電制御剤、流動化剤、滑剤、クリーニン
グ助剤、その他の添加剤を含有させることもでき、構成
される材料には公知のものを用いることができる。
【0047】非磁性トナーの製造方法としては、乳化重
合や懸濁重合などを利用してトナーを得る重合法を利用
することができる。この製造方法によれば、特定の形状
係数を有し球形の程度が高く、粒径分布や帯電量分布な
どの物性分布がシャープであるトナー、あるいは小径の
トナーを容易に得ることができる。また、この方法にお
いては、外添剤として無機微粉末を添加混合することも
できる。
【0048】非磁性トナーは、平均粒径が体積平均粒子
径で9μm以下であり、5〜7μmであることが好まし
い。このような非磁性トナーによれば、良好なトナー像
を形成することができ、その結果、高い画質を有する可
視画像を得ることができる。
【0049】磁性キャリアとしては、例えば鉄、フェラ
イト、マグネタイトなどの金属、それらの金属とアルミ
ニウム、鉛などの金属との合金などの従来から公知の材
料を用いることができる。特にフェライト粒子が好まし
い。キャリアの体積平均粒径としては15〜100μm
であることが好ましく、更に好ましくは25〜60μm
とされる。
【0050】好ましいキャリアとしては、磁性粒子の表
面が樹脂により被覆されている樹脂被覆キャリア、樹脂
中に磁性粒子を分散させたいわゆる樹脂分散型キャリア
を挙げることができる。樹脂被覆キャリアを構成する樹
脂としては、特に限定されるものではないが、例えばオ
レフィン系樹脂、スチレン系樹脂、スチレン−アクリル
系樹脂、シリコーン系樹脂、エステル系樹脂、フッ素含
有重合体系樹脂等が挙げられる。また、樹脂分散型キャ
リアを構成する樹脂としては、特に限定されず公知のも
のを使用することができ、例えばスチレンアクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹脂、フェノール樹脂
などを使用することができる。
【0051】現像剤は、以上のような非磁性トナーと磁
性キャリアとを混合して調製される。非磁性トナーと磁
性キャリアとを混合するに際しては、従来より公知の混
合機を用いることができるが、混合される際に、非磁性
トナーおよび磁性キャリアに加わえられるストレスが小
さい混合機、例えばへンシェルミキサーなどの高速攪拌
型よりもV型混合機、Wコーン混合機、ロッキングミキ
サーなどの自転型の混合機を使用することが好ましい。
また、非磁性トナーと磁性キャリアとの混合比率は、現
像剤全体の質量に対し、トナーの混合割合が2.0〜1
0.0質量%の範囲にあることが好ましい。
【0052】(第2の実施の形態)第2の実施の形態の
画像形成装置においては、撹拌供給パドル(現像剤撹拌
供給部材)に係る回転制御手段の代わりに、未帯電トナ
ー量検知手段によって検知される未帯電トナー量に応じ
て、現像装置における現像動作の間隔時間、具体的には
1の静電荷像が現像されてから次の静電荷像が現像され
るまでの時間を加減する現像間隔制御手段が設けられて
いること以外は、第一の実施の形態と同様の構成を有す
る。
【0053】現像間隔制御手段としては、CPUからの
画像形成および転写材供給の信号発信のタイミングを変
更するものを用いることができる。
【0054】そして、撹拌時間制御手段は、未帯電トナ
ー量が一定のレベル以上となったときには、現像間隔時
間が基準現像間隔時間よりも大きくなるよう制御する。
具体的な一例では、例えば未帯電トナー量が100mg
以上となった場合には、現像間隔時間は基準現像間隔時
間の180%とされ、更に、未帯電トナー量が150m
g以上となった場合には、現像間隔時間は基準現像間隔
時間の240%とされるよう制御される。
【0055】このように、ハウジング内に、未帯電トナ
ー量検知手段により新トナーおよびリサイクルトナーよ
りなる未帯電状態のトナーが多量に存在することが検知
された場合には、現像動作の間隔時間が大きくなり、例
えば現像剤撹拌供給部材の撹拌作用によって未帯電状態
のトナーを帯電させるための十分な時間を確保すること
ができるため、球形状のトナーを用いた場合にも、現像
剤におけるトナー帯電量を確実に一定の範囲内に保つこ
とができる。従って、この現像装置を備えた画像形成装
置は、現像剤を構成するトナーとして球形状のトナーを
用いた場合にも、長期間にわたって、高い画質の可視画
像を得ることができる。
【0056】以上のような本発明の画像形成装置は、現
像剤を構成するトナーとして球形状であって、摩擦帯電
されにくいトナーを用いた場合にも、優れた現像安定性
を得ることができ、長時間にわたって、高い画質を有す
る可視画像が得られるトナー像を形成することができる
現像装置を備えてなるものであるため、長期間にわたっ
て、高い画質の可視画像を得ることができる。
【0057】本発明の画像形成装置においては、種々の
変更を加えることができる。例えば、画像形成装置は、
リサイクル手段が設けられていないものであってもよ
い。
【0058】また、現像装置が、現像剤担持体を構成す
る回転スリーブにバイアスを印加することによって当該
現像剤担持体と潜像担持体との間に電界を形成し、この
電界により回転スリーブ上のトナーを潜像担持体上に形
成されている静電荷像に対して選択的に付着させること
によって現像を行う構成を有すると共に、例えば現像剤
の搬送方向に関して現像領域より上流位置に設けた導電
性材料製よりなるトナー帯電用部材にバイアスを印加す
ることにより、当該トナー帯電用部材と現像剤担持体を
構成する回転スリーブとの間に周期的に変化する振動電
界を形成し、この振動電界の作用によってトナーを帯電
させるトナー帯電機構を備えてなるものであって、この
トナー帯電機構によって印可するバイアスの大きさを、
未帯電トナー量検知手段によって検知される未帯電トナ
ー量に応じて加減するバイアス制御手段を備えてなるも
のであってもよい。
【0059】このバイアス制御手段は、未帯電トナー量
が一定のレベル以上となったときには、トナー帯電機構
によって印加するバイアス値が基準バイアス値よりも大
きくなるよう制御する。具体的な一例では、例えば未帯
電トナー量が100mg以上となった場合には、印加す
るバイアス値は基準バイアス値の120%とされ、更
に、未帯電トナー量が150mg以上となった場合に
は、印加するバイアス値は基準バイアス値の150%と
されるよう制御される。
【0060】この場合には、ハウジング内に、未帯電ト
ナー量検知手段により新トナーおよびリサイクルトナー
よりなる未帯電状態のトナーが多量に存在することが検
知されると、バイアス制御手段によってトナー帯電機構
によって印可するバイアス値を大きくなることにより、
当該トナー帯電機構による帯電性能が向上し、球形状の
トナーを用いた場合にも、現像剤におけるトナー帯電量
を確実に一定の範囲内に保つことができる。
【0061】また、未帯電トナー量検知手段は、ハウジ
ング内におけるいずれかの位置に設けることができる。
更に、トナー濃度検知手段は、未帯電トナー量検知手段
を構成する透磁率検出センサの測定する現像剤の透磁率
に基づいてハウジング内におけるトナー濃度を検知する
構成のものであってもよい。
【0062】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0063】<実施例1>図1に示されている構成に従
い、現像剤担持体と、現像剤混合撹拌部と、クリーニン
グ装置およびリサイクル手段とを有する第1の実施の形
態に係る現像装置を備えた画像形成装置を作製した。
【0064】現像剤混合撹拌部における現像剤撹拌供給
部材としては、直径20mmの樹脂製十字パドルを用
い、現像剤混合部材としては、一端側に羽根部材を有す
る直径18mmのアルミニウム製の螺旋状回転部材を用
いた。
【0065】また、現像剤撹拌供給部材に係る回転制御
手段としては、当該現像剤撹拌供給部材の基準回転速度
を283rpmとし、透磁率検出センサ(TDK株式会
社製)よりなる未帯電トナー量検知手段により検知され
る未帯電トナー量が100mg以上である場合に、その
回転速度を311rpmとする制御を行うものを用い
た。
【0066】現像剤としては、コハク酸とエチレングリ
コールとにより得られるポリエステルと、スチレン/n
−ブチルアクリレート/メタクリル酸共重合体とを含有
する樹脂よりなる微粒子を水系媒体中で融着させること
により製造された球形状のトナーと、シリコーン樹脂を
被覆したフェライトキャリアとにより構成されるものを
用いた。
【0067】以上の構成の画像形成装置を可動させて、
継続して黒化面積率1.8%の可視画像を、転写材であ
るA4の紙に形成し、その可視画像形成動作中の回転制
御手段による制御が開始されてから得られた1〜10枚
目の可視画像におけるかぶりの発生状態を目視して確認
した。結果を表1に示す。かぶりの発生状態は、かぶり
のない良好な状態を「A」と評価し、わずかにかぶりが
あるが、実用上問題のない場合には「B」と評価し、か
ぶりが多く、実用上支障をきたす場合には「C」と評価
した。
【0068】<実施例2>実施例1と同様の構成の画像
形成装置を用い、現像剤撹拌供給部材の回転速度を制御
する回転制御手段に代えて、現像剤担持体の回転スリー
ブの回転速度を制御する回転制御手段を用いたこと以外
は実施例1と同様の方法により、得られる可視画像のか
ぶりの発生状態を確認した。結果を表1に示す。
【0069】回転スリーブに係る回転制御手段として
は、当該回転スリーブの基準回転速度を265rpmと
し、透磁率検出センサ(TDK株式会社製)よりなる未
帯電トナー量検知手段により検知される未帯電トナー量
が100mg以上である場合に、その回転速度を341
rpmとする制御を行うものを用いた。
【0070】<比較例1>実施例1と同様の構成の画像
形成装置を用い、現像剤撹拌供給部材の回転速度を制御
せずに可視画像形成動作中における現像剤撹拌供給部材
の回転速度を常に283rpmとしたこと以外は実施例
1と同様の方法により、実施例1と同じタイミングに得
られる可視画像のかぶりの発生状態を確認した。結果を
表1に示す。
【0071】
【表1】
【0072】以上の結果から、第1の実施の形態に係る
画像形成装置によれば、現像剤を構成するトナーとして
球形状のトナーを用いた場合にも、トナー消費量の多い
画像が形成されるなどして一度に大量の新トナーが現像
装置に補給された場合、あるいは大量のリサイクルトナ
ーが還流した場合にも、高い画質の可視画像を得ること
ができることが確認された。
【0073】<実施例3>現像装置として、標準現像間
隔時間を0.82秒(コピー速度35cpm)とし、未
帯電トナー量検知手段により検知される未帯電トナー量
が100mg以上である場合に、その現像間隔時間を
1.55秒(コピー速度25cpm)とする制御を行う
現像間隔時間制御手段を備えてなるものを用いたこと以
外は実施例1と同様の構成の画像形成装置を用い、この
画像形成装置を用いたこと以外は実施例1と同様の方法
により、得られる可視画像のかぶりの発生状態を確認し
た。結果を表2に示す。
【0074】<比較例1>実施例2と同様の構成の画像
形成装置を用い、現像間隔時間を制御せず、可視画像形
成動作中における現像間隔時間を常に0.82秒(コピ
ー速度35cpm)としたこと以外は実施例2と同様の
方法により、実施例3と同じタイミングに得られる可視
画像のかぶりの発生状態を確認した。結果を表2に示
す。
【0075】
【表2】
【0076】以上の結果から、第2の実施の形態に係る
画像形成装置によれば、現像剤を構成するトナーとして
球形状のトナーを用いた場合にも、トナー消費量の多い
画像が形成されるなどして一度に大量の新トナーが現像
装置に補給された場合、あるいは大量のリサイクルトナ
ーが還流した場合にも、高い画質の可視画像を得ること
ができることが確認された。
【0077】
【発明の効果】本発明の現像装置によれば、2成分現像
剤における未帯電トナー量に応じて特定の構成部材の動
作状態を制御する下記(1)〜(4)の制御手段の少な
くとも1つが設けられていることから、2成分現像剤を
構成するトナーとして球形状のトナーを用いた場合に
も、これらの制御手段の作用によってトナー帯電量を確
実に一定の範囲内に保つことができるため、長期間にわ
たって、高い画質を有する可視画像が得られるトナー像
を形成することができる。
【0078】(1)未帯電トナー検知手段による未帯電
トナー量に応じて現像剤混合撹拌部を構成する現像剤混
合撹拌用の回転部材の回転速度を加減する回転制御手段
が設けられている場合には、現像装置に対して未帯電状
態のトナーが供給されて未帯電トナー量が大きくなる
と、当該回転制御手段によって回転部材の回転速度が大
きくなり、その結果、当該回転部材による撹拌性能が向
上し、撹拌作用による摩擦帯電を促進することができる
ため、2成分現像剤におけるトナー帯電量を一定の範囲
内に保つことができる。
【0079】(2)未帯電トナー検知手段による未帯電
トナー量に応じて、現像剤担持体を構成する回転スリー
ブの回転速度を加減する回転制御手段が設けられている
場合には、現像装置に対して未帯電状態のトナーが供給
されて未帯電トナー量が大きくなると、当該回転制御手
段によって回転スリーブの回転速度が大きくなり、その
結果、当該回転スリーブと、現像剤担持体における現像
剤搬送量を規制する現像剤規制部材との間の摩擦力が増
加するため、2成分現像剤におけるトナー帯電量を一定
の範囲内に保つことができる。
【0080】(3)未帯電トナー量検知手段による未帯
電トナー量に応じて、現像動作の間隔時間を加減する現
像間隔制御手段が設けられている場合には、現像装置に
対して未帯電状態のトナーが供給されて未帯電トナー量
が大きくなると、当該現像間隔制御手段によって現像動
作の間隔時間が大きくなり、その結果、未帯電状態のト
ナーを帯電させるための十分な時間を確保することがで
きるため、2成分現像剤におけるトナー帯電量を一定の
範囲内に保つことができる。
【0081】(4)未帯電トナー量検知手段による未帯
電トナー量に応じて、トナー帯電機構によって印可する
バイアスの大きさを加減するバイアス制御手段が設けら
れている場合には、現像装置に対して未帯電状態のトナ
ーが供給されて未帯電トナー量が大きくなると、当該バ
イアス制御手段によってトナー帯電機構の印加するバイ
アス値が大きくなり、その結果、当該トナー帯電機構に
よる帯電性能が向上するため、2成分現像剤におけるト
ナー帯電量を一定の範囲内に保つことができる。
【0082】本発明の画像形成装置によれば、現像剤を
構成するトナーとして球形状のトナーを用いた場合に
も、優れた現像安定性を有し、良好なトナー像を形成す
ることのできる本発明の現像装置を備えてなるため、長
期間にわたって、高い画質の可視画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の構成の一例の概略を示
す説明図である。
【図2】図1の画像形成装置の現像装置の構成を示す説
明用横断平面図である。
【図3】図2にかかる現像装置のAA断面を示す説明用
縦断平面図である。
【符号の説明】
10 潜像担持体 11 転写材供給部 12 帯電部 13 像露光部 16 転写部 17 分離部 18 定着部 18a 加熱ローラ 18b 加圧ローラ 19 クリーニング装置 19a クリーニングローラ 19b ブレード 20 現像装置 21 現像剤担持体 22 回転スリーブ 23 現像剤規制部材 24 現像剤混合撹拌部 25 現像剤撹拌供給部材(撹拌供給パドル) 26 第1の現像剤混合部材(第1の混合スクリュ
ー) 26A 羽根部材 27 第2の現像剤混合部材(第2の混合スクリュ
ー) 27A 羽根部材 28 ハウジング 28A 天面板 28B 底面板 28C 開口 29 隔壁 29A 第1の現像剤搬送路 29B 第2の現像剤搬送路 29C 第1の連絡開口 29D 第2の連絡開口 P 現像領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 洋太郎 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 秋田 宏 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H073 BA01 BA11 BA25 CA03 2H077 AA37 AB01 AB02 AB03 AD06 DA01 DA10 DA52 DB08 DB14 DB25 EA01 2H134 GA01 GB02 JA01 JA11 KG03 KH01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球形状のトナーとキャリアとよりなる2
    成分現像剤を担持して搬送する回転スリーブよりなる現
    像剤担持体と、2成分現像剤を混合撹拌しつつ当該現像
    剤担持体に対して供給する現像剤撹拌供給部とを有する
    現像装置において、 2成分現像剤における未帯電トナー量を検知する未帯電
    トナー量検知手段が設けられており、 前記未帯電トナー検知手段によって検知される未帯電ト
    ナー量に応じて、現像剤混合撹拌部を構成する現像剤混
    合撹拌用の回転部材の回転速度を加減する回転制御手段
    を有することを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 球形状のトナーとキャリアとよりなる2
    成分現像剤を担持して搬送する回転スリーブよりなる現
    像剤担持体と、2成分現像剤を混合撹拌しつつ当該現像
    剤担持体に対して供給する現像剤撹拌供給部とを有する
    現像装置において、 2成分現像剤における未帯電トナー量を検知する未帯電
    トナー量検知手段が設けられており、 前記未帯電トナー検知手段によって検知される未帯電ト
    ナー量に応じて、現像剤担持体を構成する回転スリーブ
    の回転速度を加減する回転制御手段を有することを特徴
    とする現像装置。
  3. 【請求項3】 球形状のトナーとキャリアとよりなる2
    成分現像剤を担持して搬送する回転スリーブよりなる現
    像剤担持体と、2成分現像剤を混合撹拌しつつ当該現像
    剤担持体に対して供給する現像剤撹拌供給部とを有する
    現像装置において、 2成分現像剤における未帯電トナー量を検知する未帯電
    トナー量検知手段が設けられており、 前記未帯電トナー量検知手段によって検知される未帯電
    トナー量に応じて、現像動作の間隔時間を加減する現像
    間隔制御手段を有することを特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】 球形状のトナーとキャリアとよりなる2
    成分現像剤を担持して搬送する回転スリーブよりなる現
    像剤担持体と、2成分現像剤を混合撹拌しつつ当該現像
    剤担持体に対して供給する現像剤撹拌供給部と、バイア
    スを印加することによってトナーを帯電させるトナー帯
    電機構とを有し、当該現像剤担持体にバイアスを印加す
    ることによって現像を行う構成を有する現像装置におい
    て、 2成分現像剤における未帯電トナー量を検知する未帯電
    トナー量検知手段が設けられており、 前記未帯電トナー量検知手段によって検知される未帯電
    トナー量に応じて、トナー帯電機構によって印加するバ
    イアスの大きさを加減するバイアス制御手段を有するこ
    とを特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】 未帯電トナー量検知手段が、2成分現像
    剤における透磁率に基づいて未帯電トナー量を検知する
    ものであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
    れかに記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    現像装置を備えてなることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 潜像担持体の表面に付着しているトナー
    を除去するクリーニング部と、当該クリーニング部によ
    り除去されたトナーを現像装置に搬送するリサイクル手
    段とを有することを特徴とする請求項6に記載の画像形
    成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018081207A (ja) * 2016-11-16 2018-05-24 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2021110780A (ja) * 2020-01-07 2021-08-02 株式会社リコー 画像形成装置及び視認困難画像の確認方法

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