JP2003107498A - 液晶パネルおよびその製造方法 - Google Patents
液晶パネルおよびその製造方法Info
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- JP2003107498A JP2003107498A JP2001306359A JP2001306359A JP2003107498A JP 2003107498 A JP2003107498 A JP 2003107498A JP 2001306359 A JP2001306359 A JP 2001306359A JP 2001306359 A JP2001306359 A JP 2001306359A JP 2003107498 A JP2003107498 A JP 2003107498A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来、モジュールとしての狭額縁化のために
カラーフィルタ基板のＢＭ額縁上にシール樹脂を形成し
て液晶パネルを作製すると、シール樹脂に含有されるフ
ァイバ状スペーサの径とシール樹脂の外側に形成される
ダミーシール樹脂に含有されるファイバ状スペーサの径
とが等しいため、ＢＭ額縁周辺で額縁状のギャップむら
が発生していた。 【解決手段】 ダミーシール樹脂１６に含有されるファ
イバ状スペーサ１４ｂの径を本シール樹脂１５に含有さ
れるファイバ状スペーサ１４ａの径にＢＭ額縁１２の層
厚分の寸法を加えた寸法とすることによって、ＢＭ額縁
１２周辺で生じるギャップむらを抑制することができ
る。
カラーフィルタ基板のＢＭ額縁上にシール樹脂を形成し
て液晶パネルを作製すると、シール樹脂に含有されるフ
ァイバ状スペーサの径とシール樹脂の外側に形成される
ダミーシール樹脂に含有されるファイバ状スペーサの径
とが等しいため、ＢＭ額縁周辺で額縁状のギャップむら
が発生していた。 【解決手段】 ダミーシール樹脂１６に含有されるファ
イバ状スペーサ１４ｂの径を本シール樹脂１５に含有さ
れるファイバ状スペーサ１４ａの径にＢＭ額縁１２の層
厚分の寸法を加えた寸法とすることによって、ＢＭ額縁
１２周辺で生じるギャップむらを抑制することができ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネルおよび
その製造方法に関する。
その製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、大型の液晶パネルは、低消費電
力、省スペース等の利点からモニター用としてＣＲＴと
置き換えられつつあり、従来の主用途であったワープ
ロ、パソコンなどに比べ、更なる大型化が要求されてお
り、既存の基板サイズから如何に大きいサイズのパネル
が何面取れるかという点についての設計上の考慮が必要
となっている。一方、ワープロやパソコンなどの用途で
は狭額縁化が一つのターゲットとなっており、いずれも
表示領域外の面積をできるだけ少なくしようという方向
にある。
力、省スペース等の利点からモニター用としてＣＲＴと
置き換えられつつあり、従来の主用途であったワープ
ロ、パソコンなどに比べ、更なる大型化が要求されてお
り、既存の基板サイズから如何に大きいサイズのパネル
が何面取れるかという点についての設計上の考慮が必要
となっている。一方、ワープロやパソコンなどの用途で
は狭額縁化が一つのターゲットとなっており、いずれも
表示領域外の面積をできるだけ少なくしようという方向
にある。
【０００３】従来は、カラーフィルタ基板の樹脂あるい
はクロム等で形成された各画素毎のブラックマトリック
ス（以下ＢＭと略す）と同じ層からなる額縁状パターン
のブラックマトリクス（以下ＢＭ額縁と略す）が表示領
域外周に形成され、その更に外周にパターンのない透明
な領域が存在し、その部分に一定の径のスペーサを含有
したシール樹脂の描画あるいは印刷を行っていた。しか
し、表示領域外の面積をできるだけ小さくするために
は、シール樹脂をＢＭ額縁上に形成することが有効であ
る。
はクロム等で形成された各画素毎のブラックマトリック
ス（以下ＢＭと略す）と同じ層からなる額縁状パターン
のブラックマトリクス（以下ＢＭ額縁と略す）が表示領
域外周に形成され、その更に外周にパターンのない透明
な領域が存在し、その部分に一定の径のスペーサを含有
したシール樹脂の描画あるいは印刷を行っていた。しか
し、表示領域外の面積をできるだけ小さくするために
は、シール樹脂をＢＭ額縁上に形成することが有効であ
る。
【０００４】シール樹脂は、一定で均一なギャップを形
成するために、カラーフィルタ基板とこれに対向するア
レイ基板とを貼り合わせ、これらに圧力をかけてから、
あるいは圧力をかけながら硬化される。このとき、シー
ル樹脂がＢＭ額縁上にない場合、画素領域内では分散さ
れたビーズスペーサがカラーフィルタ上で両基板を支え
てギャップ形成に寄与し、ＢＭ額縁の外周ではシール樹
脂に含有されたファイバ状スペーサがギャップ形成に寄
与するため、ファイバ状スペーサの径は、ビーズスペー
サの径よりもカラーフィルタ層の厚み分大きく設計する
必要がある。また、シール樹脂のさらに外側の周辺部に
もファイバ状スペーサを含有するダミーシール樹脂を形
成し、基板にうねりや歪が生じないようにするのが一般
的である。
成するために、カラーフィルタ基板とこれに対向するア
レイ基板とを貼り合わせ、これらに圧力をかけてから、
あるいは圧力をかけながら硬化される。このとき、シー
ル樹脂がＢＭ額縁上にない場合、画素領域内では分散さ
れたビーズスペーサがカラーフィルタ上で両基板を支え
てギャップ形成に寄与し、ＢＭ額縁の外周ではシール樹
脂に含有されたファイバ状スペーサがギャップ形成に寄
与するため、ファイバ状スペーサの径は、ビーズスペー
サの径よりもカラーフィルタ層の厚み分大きく設計する
必要がある。また、シール樹脂のさらに外側の周辺部に
もファイバ状スペーサを含有するダミーシール樹脂を形
成し、基板にうねりや歪が生じないようにするのが一般
的である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ＢＭ額
縁上にシール樹脂を形成した場合、ダミーシール樹脂に
含有されるファイバ状スペーサの径がＢＭ額縁上のシー
ル樹脂に含有されるファイバ状スペーサの径と同じであ
ると、両基板を貼り合わせた際、ＢＭ額縁とその外周近
傍とＢＭ樹脂の高さ分の段差を相殺しきれないため急激
なギャップ変化が生じ、この基板の局所的な歪みがＢＭ
額縁近傍の画素内にまで影響したため額縁状のギャップ
むらが発生する。ＩＰＳモード等ギャップ裕度が小さく
ギャップの絶対値自体も小さいモードでは、この額縁状
のギャップむらがより顕著となる。
縁上にシール樹脂を形成した場合、ダミーシール樹脂に
含有されるファイバ状スペーサの径がＢＭ額縁上のシー
ル樹脂に含有されるファイバ状スペーサの径と同じであ
ると、両基板を貼り合わせた際、ＢＭ額縁とその外周近
傍とＢＭ樹脂の高さ分の段差を相殺しきれないため急激
なギャップ変化が生じ、この基板の局所的な歪みがＢＭ
額縁近傍の画素内にまで影響したため額縁状のギャップ
むらが発生する。ＩＰＳモード等ギャップ裕度が小さく
ギャップの絶対値自体も小さいモードでは、この額縁状
のギャップむらがより顕著となる。
【０００６】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
て、額縁状の遮光層（ＢＭ額縁）上に本シール樹脂を形
成した場合でもその周辺にギャップむらを発生させない
液晶パネルおよびその製造方法を提供することを目的と
する。
て、額縁状の遮光層（ＢＭ額縁）上に本シール樹脂を形
成した場合でもその周辺にギャップむらを発生させない
液晶パネルおよびその製造方法を提供することを目的と
する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項１記載の液晶パネルは、一対の基板と、一対
の基板の表示領域縁部に形成された額縁状の遮光層と、
額縁状の遮光層と重なる位置に形成されスペーサを含有
した本シール樹脂と、本シール樹脂の外側に形成されス
ペーサを含有したダミーシール樹脂とを備えた液晶パネ
ルであって、ダミーシール樹脂に含有されたスペーサの
寸法は、本シール樹脂に含有されたスペーサの寸法に額
縁状の遮光層の層厚寸法を加えたものに等しいことを特
徴とする。
め、請求項１記載の液晶パネルは、一対の基板と、一対
の基板の表示領域縁部に形成された額縁状の遮光層と、
額縁状の遮光層と重なる位置に形成されスペーサを含有
した本シール樹脂と、本シール樹脂の外側に形成されス
ペーサを含有したダミーシール樹脂とを備えた液晶パネ
ルであって、ダミーシール樹脂に含有されたスペーサの
寸法は、本シール樹脂に含有されたスペーサの寸法に額
縁状の遮光層の層厚寸法を加えたものに等しいことを特
徴とする。
【０００８】請求項１記載の発明によれば、ダミーシー
ル樹脂に含有されたスペーサの寸法は、本シール樹脂に
含有されたスペーサの寸法に額縁状の遮光層の層厚寸法
を加えたものに等しいため、額縁状の遮光層上にシール
樹脂を形成した場合でも、パネル面内においてギャップ
が均一となり、額縁状の遮光層周辺にギャップむらを発
生させない液晶パネルを実現することができる。
ル樹脂に含有されたスペーサの寸法は、本シール樹脂に
含有されたスペーサの寸法に額縁状の遮光層の層厚寸法
を加えたものに等しいため、額縁状の遮光層上にシール
樹脂を形成した場合でも、パネル面内においてギャップ
が均一となり、額縁状の遮光層周辺にギャップむらを発
生させない液晶パネルを実現することができる。
【０００９】請求項２記載の液晶パネルの製造方法は、
一対の基板を準備する工程と、一対の基板のうち一方の
基板の表示領域縁部に額縁状の遮光層を形成する工程
と、額縁状の遮光層と重なる位置にスペーサを含有した
本シール樹脂を形成する工程と、本シール樹脂の外側に
スペーサを含有したダミーシール樹脂を形成する工程
と、一対の基板を貼り合わせる工程と、ダミーシール樹
脂と本シール樹脂との間で貼り合わされた一対の基板を
割断する工程とを含む液晶パネルの製造方法であって、
ダミーシール樹脂は、ダミーシール樹脂に含有されたス
ペーサの寸法が本シール樹脂に含有されたスペーサの寸
法に額縁状の遮光層の層厚寸法を加えたものと等しくな
るように調製されたことを特徴とする。
一対の基板を準備する工程と、一対の基板のうち一方の
基板の表示領域縁部に額縁状の遮光層を形成する工程
と、額縁状の遮光層と重なる位置にスペーサを含有した
本シール樹脂を形成する工程と、本シール樹脂の外側に
スペーサを含有したダミーシール樹脂を形成する工程
と、一対の基板を貼り合わせる工程と、ダミーシール樹
脂と本シール樹脂との間で貼り合わされた一対の基板を
割断する工程とを含む液晶パネルの製造方法であって、
ダミーシール樹脂は、ダミーシール樹脂に含有されたス
ペーサの寸法が本シール樹脂に含有されたスペーサの寸
法に額縁状の遮光層の層厚寸法を加えたものと等しくな
るように調製されたことを特徴とする。
【００１０】請求項２記載の発明によれば、ダミーシー
ル樹脂に含有されたスペーサの寸法が本シール樹脂に含
有されたスペーサの寸法に額縁状の遮光層の層厚寸法を
加えたものと等しくなるようにダミーシール樹脂を調製
するため、額縁状の遮光層上にシール樹脂を形成した場
合でも、パネル面内においてギャップを均一にすること
ができ、額縁状の遮光層周辺にギャップむらを発生させ
ることなく液晶パネルを製造することができる。
ル樹脂に含有されたスペーサの寸法が本シール樹脂に含
有されたスペーサの寸法に額縁状の遮光層の層厚寸法を
加えたものと等しくなるようにダミーシール樹脂を調製
するため、額縁状の遮光層上にシール樹脂を形成した場
合でも、パネル面内においてギャップを均一にすること
ができ、額縁状の遮光層周辺にギャップむらを発生させ
ることなく液晶パネルを製造することができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
に基づいて説明する。図１は本発明の実施の形態におけ
る液晶パネルの構成を示す概略斜視図である。図２は本
発明の実施の形態における液晶パネルにおける薄膜トラ
ンジスタ（ＴＦＴ）アレイ基板のＴＦＴ画素部の概略構
成を示す平面図である。図３は本発明の実施の形態にお
ける液晶パネルのダミーシールパターンの概略平面図、
図４はシール樹脂周辺部の構成を示す概略断面図であ
る。図３において点線は、基板の割断位置を示すもので
ある。
に基づいて説明する。図１は本発明の実施の形態におけ
る液晶パネルの構成を示す概略斜視図である。図２は本
発明の実施の形態における液晶パネルにおける薄膜トラ
ンジスタ（ＴＦＴ）アレイ基板のＴＦＴ画素部の概略構
成を示す平面図である。図３は本発明の実施の形態にお
ける液晶パネルのダミーシールパターンの概略平面図、
図４はシール樹脂周辺部の構成を示す概略断面図であ
る。図３において点線は、基板の割断位置を示すもので
ある。
【００１２】図１に示すように、アレイ基板１とアレイ
基板１に対向して配置されたカラーフィルタ基板２のそ
れぞれ内側に配向膜３ａ，３ｂが形成されており、アレ
イ基板１とカラーフィルタ基板２間に液晶層４が狭持さ
れ、アレイ基板１およびカラーフィルタ基板２の外側に
それぞれ偏光板５ａ，５ｂが配置されている。
基板１に対向して配置されたカラーフィルタ基板２のそ
れぞれ内側に配向膜３ａ，３ｂが形成されており、アレ
イ基板１とカラーフィルタ基板２間に液晶層４が狭持さ
れ、アレイ基板１およびカラーフィルタ基板２の外側に
それぞれ偏光板５ａ，５ｂが配置されている。
【００１３】図２に示すように、アレイ基板１は、マト
リクス状に配置された複数の信号電極配線６と、複数の
走査電極配線７と、各画素内にその交差点に対応して設
けられスイッチング素子として機能する少なくとも１つ
のＴＦＴ素子８と、このＴＦＴ素子８に接続された櫛形
状の画素電極配線９と、この画素電極配線９と咬合する
ように形成された櫛形状の共通電極配線１０とを有して
いる。なお、本実施の形態においては画素電極配線９と
共通電極配線１０とはそれぞれ幅を５［μｍ］、間隔を
１２［μｍ］に保つように形成されている。
リクス状に配置された複数の信号電極配線６と、複数の
走査電極配線７と、各画素内にその交差点に対応して設
けられスイッチング素子として機能する少なくとも１つ
のＴＦＴ素子８と、このＴＦＴ素子８に接続された櫛形
状の画素電極配線９と、この画素電極配線９と咬合する
ように形成された櫛形状の共通電極配線１０とを有して
いる。なお、本実施の形態においては画素電極配線９と
共通電極配線１０とはそれぞれ幅を５［μｍ］、間隔を
１２［μｍ］に保つように形成されている。
【００１４】一方、図３に示すように、カラーフィルタ
基板２は各画素のＲＧＢの色層の周辺に光抜けを防止す
るために、黒色の樹脂にてＢＭが形成されており（図示
せず）、また、表示領域周辺の割断ライン近傍でパネル
完成時にほぼ最外周となる位置に額縁状の黒色樹脂（Ｂ
Ｍ額縁）１２が４［ｍｍ］幅で形成されている。また、
カラーフィルタ基板２全面に平坦化のためのオーバーコ
ート層１３が形成されている（図４参照）。
基板２は各画素のＲＧＢの色層の周辺に光抜けを防止す
るために、黒色の樹脂にてＢＭが形成されており（図示
せず）、また、表示領域周辺の割断ライン近傍でパネル
完成時にほぼ最外周となる位置に額縁状の黒色樹脂（Ｂ
Ｍ額縁）１２が４［ｍｍ］幅で形成されている。また、
カラーフィルタ基板２全面に平坦化のためのオーバーコ
ート層１３が形成されている（図４参照）。
【００１５】図４において、このカラーフィルタ基板２
にポリイミド配向膜を形成後、ラビング処理を行い、図
４に示すように黒色樹脂により形成されたＢＭ額縁１２
上に液晶を挟持するための直径が４．０［μｍ］のファ
イバ状スペーサ１４ａを含有したシール樹脂１５を１．
０［ｍｍ］幅で描画した。更にその外周に５．２［μ
ｍ］径のファイバ状スペーサ１４ｂを含有したシール樹
脂１６をダミーシールとして形成する。この部分はパネ
ル完成時には切り落とされる。図３においてダミーシー
ル樹脂１６のパターンは部分的に分断されているがこれ
は、加圧・加熱による貼り合わせ時に圧を抜き易くする
ためである。この基板２を９０［℃］で３０分仮硬化し
た後、３．５［μｍ］径のビーズスペーサを分散し、カ
ラーフィルタ基板２と同様に配向膜を形成しラビング処
理されたアレイ基板１と貼り合わせた後１５０［℃］で
1時間加熱し、シール樹脂１５，１６を硬化させた。こ
の後、スクライブ装置にて貼り合わせた基板を所定の位
置（図３に示す点線部）で割断した。この空パネルにΔ
ｎ（複屈折率）が０．０９でΔε（誘電異方性）が正の
ＣＮ系のネマティック液晶を真空注入法にて注入し、加
圧装置にて一定時間加圧した後、注入口を封口樹脂にて
封止する。
にポリイミド配向膜を形成後、ラビング処理を行い、図
４に示すように黒色樹脂により形成されたＢＭ額縁１２
上に液晶を挟持するための直径が４．０［μｍ］のファ
イバ状スペーサ１４ａを含有したシール樹脂１５を１．
０［ｍｍ］幅で描画した。更にその外周に５．２［μ
ｍ］径のファイバ状スペーサ１４ｂを含有したシール樹
脂１６をダミーシールとして形成する。この部分はパネ
ル完成時には切り落とされる。図３においてダミーシー
ル樹脂１６のパターンは部分的に分断されているがこれ
は、加圧・加熱による貼り合わせ時に圧を抜き易くする
ためである。この基板２を９０［℃］で３０分仮硬化し
た後、３．５［μｍ］径のビーズスペーサを分散し、カ
ラーフィルタ基板２と同様に配向膜を形成しラビング処
理されたアレイ基板１と貼り合わせた後１５０［℃］で
1時間加熱し、シール樹脂１５，１６を硬化させた。こ
の後、スクライブ装置にて貼り合わせた基板を所定の位
置（図３に示す点線部）で割断した。この空パネルにΔ
ｎ（複屈折率）が０．０９でΔε（誘電異方性）が正の
ＣＮ系のネマティック液晶を真空注入法にて注入し、加
圧装置にて一定時間加圧した後、注入口を封口樹脂にて
封止する。
【００１６】比較のために、ダミーシール樹脂１６に含
有されるファイバ状スペーサの直径を本シール樹脂１５
のそれと同じ４．０［μｍ］として、それ以外は本実施
の形態における液晶パネルと全く同様にして液晶パネル
を作製し、この液晶パネルと本実施の形態における液晶
パネルとの本シール樹脂１５近傍のパネルギャップを測
定した。その結果を図５に示す。図５はＢＭ額縁の表示
領域側の端部からの距離に応じたパネルギャップを示
す。図５からわかるように、本シール樹脂１５に含有さ
れるファイバ状スペーサの径よりダミーシール樹脂１６
に含有されるファイバ状スペーサの径を大きくした本実
施の形態における液晶パネルでは本シール樹脂１５（Ｂ
Ｍ額縁１２）近傍のギャップの変化が殆どないが、本シ
ール樹脂１５に含有されるファイバ状スペーサの径とダ
ミーシール樹脂１６に含有されるファイバ状スペーサの
径とを等しくした比較例の液晶パネルではダミーシール
樹脂１６部分の両基板間隔が本シール樹脂１５（ＢＭ額
縁１２）部分の両基板間隔より小さくなるため基板に歪
みが生じ、ＢＭ額縁端（図５の０近傍）のところでは本
発明の実施の形態における液晶パネルに比べて大きくな
っているが、表示領域央部に近づくにつれて小さくな
る。
有されるファイバ状スペーサの直径を本シール樹脂１５
のそれと同じ４．０［μｍ］として、それ以外は本実施
の形態における液晶パネルと全く同様にして液晶パネル
を作製し、この液晶パネルと本実施の形態における液晶
パネルとの本シール樹脂１５近傍のパネルギャップを測
定した。その結果を図５に示す。図５はＢＭ額縁の表示
領域側の端部からの距離に応じたパネルギャップを示
す。図５からわかるように、本シール樹脂１５に含有さ
れるファイバ状スペーサの径よりダミーシール樹脂１６
に含有されるファイバ状スペーサの径を大きくした本実
施の形態における液晶パネルでは本シール樹脂１５（Ｂ
Ｍ額縁１２）近傍のギャップの変化が殆どないが、本シ
ール樹脂１５に含有されるファイバ状スペーサの径とダ
ミーシール樹脂１６に含有されるファイバ状スペーサの
径とを等しくした比較例の液晶パネルではダミーシール
樹脂１６部分の両基板間隔が本シール樹脂１５（ＢＭ額
縁１２）部分の両基板間隔より小さくなるため基板に歪
みが生じ、ＢＭ額縁端（図５の０近傍）のところでは本
発明の実施の形態における液晶パネルに比べて大きくな
っているが、表示領域央部に近づくにつれて小さくな
る。
【００１７】これら液晶パネルにノーマリーブラックモ
ードになるように偏光板を貼り付け、駆動回路を実装し
てモジュール化を行った後、信号を入力して白表示を行
うと、比較例の液晶パネルのみがＢＭ額縁近傍で黄色っ
ぽくなり額縁状の表示むらが発生した。
ードになるように偏光板を貼り付け、駆動回路を実装し
てモジュール化を行った後、信号を入力して白表示を行
うと、比較例の液晶パネルのみがＢＭ額縁近傍で黄色っ
ぽくなり額縁状の表示むらが発生した。
【００１８】上記のような結果を得た理由について説明
する。従来のように本シール樹脂１５をＢＭ額縁１２の
外側に配置していた場合、ＢＭ額縁１２近傍と画素部の
ギャップが均一になるように画素内のビーズスペーサの
径に対してシール樹脂１５中のファイバ状スペーサ１４
ａの径を決定するが、本シール樹脂１５をＢＭ額縁１２
上に形成する場合、ＢＭ額縁１２外周のダミーシール樹
脂１６に含有されるファイバ状スペーサ１４ｂがＢＭ額
縁１２より段の低い部分で基板１，２を支えることにな
る。したがって、本シール樹脂１５のファイバ状スペー
サ１４ａの径とダミーシール樹脂１６のファイバ状スペ
ーサ１４ｂの径が同じであると、両基板１，２を貼り合
わせた際、ＢＭ額縁１２の厚みに相当する段差を相殺し
きれないため急激なギャップ変化が生じ、この基板の局
所的な歪みがＢＭ額縁１２近傍の画素内にまで影響した
ため額縁状のギャップむらが発生したと考えられる。そ
こで、ＢＭ額縁１２上に形成されたシール樹脂１５に含
有されるファイバ状スペーサ１４ａに対し、ダミーシー
ル樹脂１６に含有されるファイバ状スペーサ１４ｂの径
をほぼその段差だけ大きくすることによりＢＭ額縁１２
部分とその周辺部分のギャップの差がなくなり、画素内
に発生していた額縁状の表示むらも発生しなくなったと
考えられる。
する。従来のように本シール樹脂１５をＢＭ額縁１２の
外側に配置していた場合、ＢＭ額縁１２近傍と画素部の
ギャップが均一になるように画素内のビーズスペーサの
径に対してシール樹脂１５中のファイバ状スペーサ１４
ａの径を決定するが、本シール樹脂１５をＢＭ額縁１２
上に形成する場合、ＢＭ額縁１２外周のダミーシール樹
脂１６に含有されるファイバ状スペーサ１４ｂがＢＭ額
縁１２より段の低い部分で基板１，２を支えることにな
る。したがって、本シール樹脂１５のファイバ状スペー
サ１４ａの径とダミーシール樹脂１６のファイバ状スペ
ーサ１４ｂの径が同じであると、両基板１，２を貼り合
わせた際、ＢＭ額縁１２の厚みに相当する段差を相殺し
きれないため急激なギャップ変化が生じ、この基板の局
所的な歪みがＢＭ額縁１２近傍の画素内にまで影響した
ため額縁状のギャップむらが発生したと考えられる。そ
こで、ＢＭ額縁１２上に形成されたシール樹脂１５に含
有されるファイバ状スペーサ１４ａに対し、ダミーシー
ル樹脂１６に含有されるファイバ状スペーサ１４ｂの径
をほぼその段差だけ大きくすることによりＢＭ額縁１２
部分とその周辺部分のギャップの差がなくなり、画素内
に発生していた額縁状の表示むらも発生しなくなったと
考えられる。
【００１９】以上のように本実施の形態によれば、ＢＭ
額縁１２上に設けた本シール樹脂１５のファイバ状スペ
ーサ１４ａの径よりもその外周に形成されたダミーシー
ル樹脂１６に含有されるファイバ状スペーサ１４ｂの径
を大きくすることによりＢＭ額縁１２近傍のギャップ変
化を抑制することができるため、画素内に発生する額縁
状のギャップむらを抑制することができ、その結果、表
示むらのない面内で均一なパネルギャップの液晶パネル
を提供できる。
額縁１２上に設けた本シール樹脂１５のファイバ状スペ
ーサ１４ａの径よりもその外周に形成されたダミーシー
ル樹脂１６に含有されるファイバ状スペーサ１４ｂの径
を大きくすることによりＢＭ額縁１２近傍のギャップ変
化を抑制することができるため、画素内に発生する額縁
状のギャップむらを抑制することができ、その結果、表
示むらのない面内で均一なパネルギャップの液晶パネル
を提供できる。
【００２０】なお本実施の形態においてＩＰＳモードの
場合について説明したが、ＴＮモード等ＩＰＳ以外のモ
ードでも同様に効果がある。ただし、ＩＰＳモードはＴ
Ｎモードに比べて同じギャップ差でもギャップむらとし
て認識されやすいのでより効果が大きいと思われる。
場合について説明したが、ＴＮモード等ＩＰＳ以外のモ
ードでも同様に効果がある。ただし、ＩＰＳモードはＴ
Ｎモードに比べて同じギャップ差でもギャップむらとし
て認識されやすいのでより効果が大きいと思われる。
【００２１】また、本実施の形態においてダミーシール
樹脂１６のパターンは各辺で一直線上にあるが、本シー
ル樹脂１５からの距離が一定であることが望ましく、ア
レイ基板１のパターンによっては必ずしも一直線上であ
る必要はなく、屈曲していても構わない。
樹脂１６のパターンは各辺で一直線上にあるが、本シー
ル樹脂１５からの距離が一定であることが望ましく、ア
レイ基板１のパターンによっては必ずしも一直線上であ
る必要はなく、屈曲していても構わない。
【００２２】
【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、ダミーシ
ール樹脂に含有されたスペーサの寸法は、本シール樹脂
に含有されたスペーサの寸法に額縁状の遮光層の層厚寸
法を加えたものに等しいため、額縁状の遮光層上にシー
ル樹脂を形成した場合でも、パネル面内においてギャッ
プが均一となり、額縁状の遮光層周辺にギャップむらを
発生させない液晶パネルを実現することができる。
ール樹脂に含有されたスペーサの寸法は、本シール樹脂
に含有されたスペーサの寸法に額縁状の遮光層の層厚寸
法を加えたものに等しいため、額縁状の遮光層上にシー
ル樹脂を形成した場合でも、パネル面内においてギャッ
プが均一となり、額縁状の遮光層周辺にギャップむらを
発生させない液晶パネルを実現することができる。
【００２３】請求項２記載の発明によれば、ダミーシー
ル樹脂に含有されたスペーサの寸法が本シール樹脂に含
有されたスペーサの寸法に額縁状の遮光層の層厚寸法を
加えたものと等しくなるようにダミーシール樹脂を調製
するため、額縁状の遮光層上にシール樹脂を形成した場
合でも、パネル面内においてギャップを均一にすること
ができ、額縁状の遮光層周辺にギャップむらを発生させ
ることなく液晶パネルを製造することができる。
ル樹脂に含有されたスペーサの寸法が本シール樹脂に含
有されたスペーサの寸法に額縁状の遮光層の層厚寸法を
加えたものと等しくなるようにダミーシール樹脂を調製
するため、額縁状の遮光層上にシール樹脂を形成した場
合でも、パネル面内においてギャップを均一にすること
ができ、額縁状の遮光層周辺にギャップむらを発生させ
ることなく液晶パネルを製造することができる。
【図１】本発明の実施の形態における液晶パネルの構成
を示す概略斜視図
を示す概略斜視図
【図２】本発明の実施の形態における液晶パネルを構成
する薄膜トランジスタアレイ基板のＴＦＴ画素部の概略
構成を示す平面図
する薄膜トランジスタアレイ基板のＴＦＴ画素部の概略
構成を示す平面図
【図３】本発明の実施の形態における液晶パネルのダミ
ーシールパターンの概略図
ーシールパターンの概略図
【図４】本発明の実施の形態における液晶パネルのシー
ル樹脂が形成された周辺部の構成を示す断面図
ル樹脂が形成された周辺部の構成を示す断面図
【図５】本発明の実施の形態における液晶パネルと比較
例の液晶パネルとのＢＭ額縁近傍のギャップ変化を示し
た特性図
例の液晶パネルとのＢＭ額縁近傍のギャップ変化を示し
た特性図
１ アレイ基板
２ カラーフィルタ基板
３ａ，３ｂ 配向膜
４ 液晶層
４ａ 液晶分子
５ａ，５ｂ 偏光板
６ 信号電極配線
７ 走査電極配線
８ ＴＦＴ素子
９ 画素電極配線
１０ 共通電極配線
１１ 蓄積容量部
１２ ＢＭ額縁
１３ オーバーコート層
１４ａ，１４ｂ ファイバ状スペーサ
１５ 本シール樹脂
１６ ダミーシール樹脂
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Ｆターム(参考） 2H089 LA08 LA12 LA42 NA51 QA14
TA13
2H091 FA34Y FD04 GA08 GA09
Claims (2)
- 【請求項１】 一対の基板と、前記一対の基板の表示領
域縁部に形成された額縁状の遮光層と、前記額縁状の遮
光層と重なる位置に形成されスペーサを含有した本シー
ル樹脂と、前記本シール樹脂の外側に形成されスペーサ
を含有したダミーシール樹脂とを備えた液晶パネルであ
って、前記ダミーシール樹脂に含有されたスペーサの寸
法は、前記本シール樹脂に含有されたスペーサの寸法に
前記額縁状の遮光層の層厚寸法を加えたものに等しいこ
とを特徴とする液晶パネル。 - 【請求項２】 一対の基板を準備する工程と、前記一対
の基板のうち一方の基板の表示領域縁部に額縁状の遮光
層を形成する工程と、前記額縁状の遮光層と重なる位置
にスペーサを含有した本シール樹脂を形成する工程と、
前記本シール樹脂の外側にスペーサを含有したダミーシ
ール樹脂を形成する工程と、前記一対の基板を貼り合わ
せる工程と、前記ダミーシール樹脂と前記本シール樹脂
との間で前記貼り合わされた一対の基板を割断する工程
とを含む液晶パネルの製造方法であって、前記ダミーシ
ール樹脂は、前記ダミーシール樹脂に含有されたスペー
サの寸法が前記本シール樹脂に含有されたスペーサの寸
法に前記額縁状の遮光層の層厚寸法を加えたものと等し
くなるように調製されたことを特徴とする液晶パネルの
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001306359A JP2003107498A (ja) | 2001-10-02 | 2001-10-02 | 液晶パネルおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001306359A JP2003107498A (ja) | 2001-10-02 | 2001-10-02 | 液晶パネルおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003107498A true JP2003107498A (ja) | 2003-04-09 |
Family
ID=19126010
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001306359A Pending JP2003107498A (ja) | 2001-10-02 | 2001-10-02 | 液晶パネルおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003107498A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011080968A1 (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-07 | シャープ株式会社 | 液晶パネルの製造方法 |
| JP2012137793A (ja) * | 2012-04-23 | 2012-07-19 | Nlt Technologies Ltd | 液晶パネル及び液晶表示装置 |
| WO2013183216A1 (ja) * | 2012-06-04 | 2013-12-12 | シャープ株式会社 | 表示パネル及びその製造方法 |
| CN110658654A (zh) * | 2018-06-29 | 2020-01-07 | 夏普株式会社 | 液晶面板、连成液晶面板以及液晶面板的制造方法 |
| US10895785B2 (en) | 2018-06-29 | 2021-01-19 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display panel, liquid crystal display panel body component, and method of producing liquid crystal display panels |
-
2001
- 2001-10-02 JP JP2001306359A patent/JP2003107498A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011080968A1 (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-07 | シャープ株式会社 | 液晶パネルの製造方法 |
| JP2012137793A (ja) * | 2012-04-23 | 2012-07-19 | Nlt Technologies Ltd | 液晶パネル及び液晶表示装置 |
| WO2013183216A1 (ja) * | 2012-06-04 | 2013-12-12 | シャープ株式会社 | 表示パネル及びその製造方法 |
| CN110658654A (zh) * | 2018-06-29 | 2020-01-07 | 夏普株式会社 | 液晶面板、连成液晶面板以及液晶面板的制造方法 |
| US10895785B2 (en) | 2018-06-29 | 2021-01-19 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display panel, liquid crystal display panel body component, and method of producing liquid crystal display panels |
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