JP2003107445A - 液晶表示装置用基板およびその製造方法ならびにそれを用いた液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置用基板およびその製造方法ならびにそれを用いた液晶表示装置およびその製造方法

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JP2003107445A
JP2003107445A JP2001391876A JP2001391876A JP2003107445A JP 2003107445 A JP2003107445 A JP 2003107445A JP 2001391876 A JP2001391876 A JP 2001391876A JP 2001391876 A JP2001391876 A JP 2001391876A JP 2003107445 A JP2003107445 A JP 2003107445A
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liquid crystal
crystal display
display device
substrate
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Mayumi Inoue
真弓 井上
Hirofumi Yamakita
裕文 山北
Akinori Shioda
昭教 塩田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜化が図られるとともに製造工程の簡素化
が図られた液晶表示装置用基板およびその製造方法なら
びにそれを用いた液晶表示装置およびその製造方法を提
供することである。 【解決手段】 液晶表示装置の液晶表示素子の対向基板
16の製造時には、まず透光性基板1上全体に透明導電
膜9を成膜し、次に、TFTアレイ基板15のゲート電
極2上部に位置する透明導電膜9の領域を水素還元処理
することにより黒化させる。それにより、対向電極たる
透明導電膜9と一体化したブラックマトリクス12を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
(LCD)等に利用される液晶表示装置用基板およびそ
の製造方法ならびにそれを用いた液晶表示装置およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、薄型化・軽量化・省電
力化が可能であるという長所を有するため、ノート型パ
ソコンや各種のモニター、テレビ、デジタルカメラ、携
帯電話等において広く利用されている。
【0003】液晶表示装置としてはアクティブマトリク
ス方式のものが良く用いられており、このような液晶表
示装置は、互いに対向する一対の薄膜トランジスタアレ
イ基板と対向基板との間に液晶層が挟持されて構成され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶表示装
置を利用した機器、特に携帯電話等においてはさらなる
薄型化が望まれており、このため、携帯電話等に用いら
れる液晶表示装置を構成する薄膜トランジスタアレイ基
板や対向基板(以下、これらをまとめて液晶表示装置用
基板と呼ぶ)の膜厚をより薄くすることが望まれる。ま
た、液晶表示装置をより低コストでかつ効率よく製造す
るために、製造工程のさらなる簡素化が望まれる。
【0005】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、薄膜化が図られるとともに製造工
程の簡素化が図られた液晶表示装置用基板およびその製
造方法ならびにそれを用いた液晶表示装置およびその製
造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る液晶表示装
置用基板は、液晶表示装置に用いられる透明電極を備え
た液晶表示装置用基板であって、前記透明電極を形成す
る際に用いる導電膜の所定領域に所定の処理を施すこと
により形成されたブラックマトリクスを備えたものであ
る(請求項1)。
【0007】かかる構成においては、透明電極とブラッ
クマトリクスとが同一の導電膜から構成されているた
め、透明電極とブラックマトリクスとが別々に形成され
る従来の場合に比べて、液晶表示装置用基板の厚さを薄
くして高精細化を図ることが可能になる。また、このよ
うな液晶表示装置用基板の製造時においては、工程数を
削減し製造工程を簡素化することが可能となるため、製
造コストの低減化および製造効率の向上を図ることが可
能となる。
【0008】前記透明電極を形成する際に用いる導電膜
が遮光性の導電膜であり、前記透明電極は、前記遮光性
の導電膜の所定領域を所定処理することにより前記所定
領域の導電膜を変質させて光透過性とした導電膜から構
成され、前記ブラックマトリクスは、前記処理が施され
ていない前記遮光性の導電膜から構成されてもよく(請
求項2)、あるいは、前記透明電極を形成する際に用い
る導電膜が光透過性の導電膜であり、前記ブラックマト
リクスは、前記透明導電膜の所定領域を所定処理するこ
とにより前記所定領域の導電膜を変質させて遮光性とし
た導電膜から構成されてもよい(請求項3)。
【0009】かかる構成とすることにより、同一の導電
膜から構成される透明電極とブラックマトリクスとが形
成される。
【0010】前記ブラックマトリクス上にさらに遮光膜
が形成されてもよい(請求項4)。かかる構成において
は、ブラックマトリクス上に遮光膜が積層されているた
め、遮光性をより高めることが可能となる。このような
液晶表示装置用基板を用いた液晶表示装置においては、
表示画面のコントラストの向上が図られる。
【0011】前記液晶表示装置用基板は前記液晶表示装
置において対向基板として用いられ、前記透明電極が対
向電極であってもよい(請求項5)。
【0012】かかる構成とすることにより、同一の導電
膜から構成される対向電極とブラックマトリクスとを有
する対向基板が得られる。このような対向基板において
は、請求項1において前述した効果が得られる。
【0013】前記液晶表示装置用基板はドレイン電極、
ソース電極およびゲート電極を含む薄膜トランジスタが
形成されており前記液晶表示装置において薄膜トランジ
スタアレイ基板として用いられ、前記電極が画素電極で
あり、前記画素電極は前記薄膜トランジスタの前記ドレ
イン電極に接続したものであってもよい(請求項6)。
【0014】かかる構成とすることにより、同一の導電
膜から構成される画素電極とブラックマトリクスとを有
する薄膜トランジスタアレイ基板が得られる。このよう
な薄膜トランジスタアレイ基板においては、請求項1に
おいて前述した効果が得られる。
【0015】また、前記画素電極の一部または全部に反
射膜が形成されてもよく(請求項7)、前記反射膜がA
g膜またはAg合金膜から構成されてもよい(請求項
8)。かかる構成を有する液晶表示装置用基板を液晶表
示装置に用いることにより、半透過型または反射型液晶
表示装置が得られる。
【0016】また、前記薄膜トランジスタが、絶縁性基
板上に前記ゲート電極、絶縁膜、半導体膜および不純物
がドーピングされた不純物ドープ半導体膜が順に積層さ
れるとともに前記不純物ドープ半導体膜を介して前記半
導体膜に接続する前記ソース電極および前記ドレイン電
極が形成されたボトムゲート型構造を有していてもよく
(請求項9)、前記半導体膜がi型アモルファスシリコ
ン膜から構成され、前記不純物ドープ半導体膜がn型不
純物がドーピングされたn型アモルファスシリコン膜か
ら構成されてもよい(請求項10)。
【0017】また、前記薄膜トランジスタが、絶縁性基
板上に遮光膜、絶縁膜、半導体膜および不純物がドーピ
ングされた不純物ドープ半導体膜が順に積層されるとと
もに前記不純物ドープ半導体膜を介して前記半導体膜に
接続する前記ソース電極および前記ドレイン電極が形成
され前記半導体膜上に前記ゲート電極が形成されたトッ
プゲート型構造を有していてもよく(請求項11)、前
記半導体膜がi型アモルファスシリコン膜から構成さ
れ、前記不純物ドープ半導体膜がn型不純物がドーピン
グされたn型アモルファスシリコン膜から構成されても
よい(請求項12)。
【0018】また、前記薄膜トランジスタが、絶縁性基
板上に少なくとも絶縁膜および半導体膜が積層されると
ともに前記半導体膜の所定領域に不純物がドーピングさ
れて不純物ドープ半導体膜が形成され前記不純物ドープ
半導体膜を介して前記半導体膜に接続する前記ソース電
極および前記ドレイン電極が形成されたトップゲート型
構造を有していてもよく(請求項13)、前記半導体膜
がi型ポリシリコン膜から構成され、前記不純物ドープ
半導体膜がn型不純物がドーピングされたn型ポリシリ
コン膜から構成されてもよい(請求項14)。
【0019】以上のような構成によれば、ボトムゲート
型構造およびトップゲート型構造を有する薄膜トランジ
スタを備えた薄膜トランジスタアレイ基板において、請
求項1において前述した効果が得られる。
【0020】本発明に係る液晶表示装置は、互いに対向
する一対の液晶表示装置用基板の間に液晶層が挟持され
てなる液晶表示装置であって、一方の前記液晶表示装置
用基板に請求項1記載の液晶表示装置用基板が用いられ
たものである(請求項15)。
【0021】かかる構成によれば、液晶表示装置用基板
において請求項1において前述した効果が得られるた
め、液晶表示装置全体の薄型化および高精細化が図られ
るとともに液晶表示装置の製造コストの低減化および製
造効率の向上が図られる。
【0022】本発明に係る液晶表示装置用基板の製造方
法は、液晶表示装置に用いられる透明電極を備えた液晶
表示装置用基板の製造方法であって、前記透明電極を形
成する際に用いる導電膜の所定領域所定処理してブラッ
クマトリクスを形成するものである(請求項16)。
【0023】かかる構成においては、導電膜を処理する
ことにより透明電極を構成する導電膜と同一の導電膜か
ら構成されるブラックマトリクスを形成するため、透明
電極とブラックマトリクスとを別々に形成する場合に比
べて薄型化が図られた高精細な液晶表示装置用基板を製
造することが可能となるとともに、製造工程を簡素化し
工程数を削減することが可能となり製造コストの低減化
および製造効率の向上を図ることが可能となる。
【0024】前記透明電極を形成する際に光透過性の導
電膜を形成し、前記光透過性の導電膜の所定領域を水素
還元処理して変質させて遮光性とすることにより前記ブ
ラックマトリクスを形成するとともに、前記水素還元処
理が施されていない前記光透過性の導電膜から構成され
る領域を前記透明電極としてもよく(請求項17)、前
記水素還元処理が水素プラズマまたは水素イオンドーピ
ングによるものであってもよい(請求項18)。また、
前記透明電極を形成する際に遮光性の導電膜を形成し、
前記遮光性の導電膜の所定領域を酸化処理して変質させ
て光透過性とすることにより透明電極を形成するととも
に、前記酸化処理が施されていない前記遮光性の導電膜
から構成される領域を前記ブラックマトリクスとしても
よく(請求項19)、前記酸化処理が酸素プラズマによ
るものであってもよい(請求項20)。
【0025】かかる構成によれば、透明電極を構成する
導電膜と同一の導電膜から構成されるブラックマトリク
スを形成することが可能となる。
【0026】前記ブラックマトリクス上にさらに遮光膜
を形成してもよい(請求項21)。かかる構成において
は、ブラックマトリクス上に遮光膜を積層することによ
り、より遮光性を高めることが可能となる。このような
液晶表示装置用基板を液晶表示装置に用いた場合には、
液晶表示装置の画面においてコントラストの向上を図る
ことが可能となる。
【0027】前記液晶表示装置用基板は前記液晶表示装
置において対向基板として用いられ、前記導電膜から構
成される電極が対向電極であってもよい(請求項2
2)。
【0028】かかる構成においては、透明電極とブラッ
クマトリクスとが同一の導電膜から構成されてなる対向
基板を製造することが可能となり、この対向基板におい
て、請求項16において前述した効果と同様の効果が得
られる。
【0029】前記液晶表示装置用基板はドレイン電極、
ソース電極およびゲート電極を含む薄膜トランジスタが
形成されており前記液晶表示装置において薄膜トランジ
スタアレイ基板として用いられ、前記導電膜から構成さ
れる電極が前記薄膜トランジスタの前記ドレイン電極に
接続された画素電極であってもよい(請求項23)。
【0030】かかる構成においては、透明電極とブラッ
クマトリクスとが同一の導電膜から構成されてなる薄膜
トランジスタ基板を製造することが可能となり、この薄
膜トランジスタアレイ基板において、請求項16におい
て前述した効果と同様の効果が得られる。
【0031】絶縁性基板上に前記ゲート電極、絶縁膜、
半導体膜および不純物がドーピングされた不純物ドープ
半導体膜を順に積層してそれぞれ所定形状にパターニン
グするとともに前記不純物ドープ半導体膜を介して前記
半導体膜に接続する前記ソース電極および前記ドレイン
電極を形成することによりボトムゲート型構造を有する
薄膜トランジスタを形成し、さらに前記薄膜トランジス
タの前記ゲート電極のパターニングに用いたマスクを再
び用いて前記透明電極と前記ブラックマトリクス形成の
ための処理の際に用いるレジストを形成してもよい(請
求項24)。
【0032】かかる構成においては、薄膜トランジスタ
のゲート電極のパターニングに用いたマスクを再び用い
てレジストを形成するため、レジスト形成用のマスクを
新たに作る必要がなく製造工程を簡素化することが可能
となるとともに、ゲート電極に対応する位置に位置ずれ
を生じることなくかつ位置合わせマージンを必要とせず
に精度良く容易にブラックマトリクスを形成することが
可能となる。したがって、安定して高い歩留まりで高精
細な薄膜トランジスタアレイ基板を製造することが可能
となる。
【0033】また、絶縁性基板上に前記ゲート電極、絶
縁膜、半導体膜および不純物がドーピングされた不純物
ドープ半導体膜を順に積層してそれぞれ所定形状にパタ
ーニングするとともに前記不純物ドープ半導体膜を介し
て前記半導体膜に接続する前記ソース電極および前記ド
レイン電極を形成することによりボトムゲート型構造を
有する薄膜トランジスタを形成し、さらに前記絶縁性基
板側から光を照射して前記薄膜トランジスタの前記ゲー
ト電極をマスクとして利用した裏面露光を行うことによ
り前記透明電極と前記ブラックマトリクス形成のための
処理の際に用いるレジストを形成してもよい(請求項2
5)。
【0034】かかる構成においては、ゲート電極をマス
クとして利用した裏面露光を行うことによりレジストを
形成するため、レジスト形成用のマスクを新たに作る必
要がなく製造工程を簡素化することが可能となるととも
に、ゲート電極に対応する位置に位置ずれを生じること
なくかつ位置合わせマージンを必要とせずに精度良く容
易にブラックマトリクスを形成することが可能となる。
したがって、安定して高い歩留まりで高精細な薄膜トラ
ンジスタアレイ基板を製造することが可能となる。
【0035】また、絶縁性基板上に遮光膜、絶縁膜、半
導体膜および不純物がドーピングされた不純物ドープ半
導体膜を形成してそれぞれ所定形状にパターニングする
とともに前記不純物ドープ半導体膜を介して前記半導体
膜に接続する前記ソース電極および前記ドレイン電極を
形成しさらに前記半導体膜上に前記ゲート電極を形成す
ることによりトップゲート型構造を有する薄膜トランジ
スタを形成し、さらに前記薄膜トランジスタの前記遮光
膜のパターニングに用いたマスクを再び用いて前記透明
電極と前記ブラックマトリクス形成のための処理の際に
用いるレジストを形成してもよい(請求項26)。
【0036】かかる構成においては、薄膜トランジスタ
の遮光膜のパターニングに用いたマスクを再び用いてレ
ジストを形成するため、レジスト形成用のマスクを新た
に作る必要がなく製造工程を簡素化することが可能とな
るとともに、前述の遮光膜上に形成されるゲート電極に
対応する位置に位置ずれを生じることなくかつ位置合わ
せマージンを必要とせずに精度良く容易にブラックマト
リクスを形成することが可能となる。したがって、安定
して高い歩留まりで高精細な薄膜トランジスタアレイ基
板を製造することが可能となる。
【0037】また、絶縁性基板上に前記ゲート電極、絶
縁膜、半導体膜および不純物がドーピングされた不純物
ドープ半導体膜を形成してそれぞれ所定形状にパターニ
ングするとともに前記不純物ドープ半導体膜を介して前
記半導体膜に接続する前記ソース電極および前記ドレイ
ン電極を形成しさらに前記半導体膜上に前記ゲート電極
を形成することによりトップゲート型構造を有する薄膜
トランジスタを形成し、さらに前記絶縁性基板側から光
を照射して前記薄膜トランジスタの前記遮光膜をマスク
として利用した裏面露光を行うことにより前記透明電極
と前記ブラックマトリクス形成のための処理の際に用い
るレジストを形成してもよい(請求項27)。
【0038】かかる構成においては、遮光膜をマスクと
して利用した裏面露光を行うことによりレジストを形成
するため、レジスト形成用のマスクを新たに作る必要が
なく製造工程を簡素化することが可能となるとともに、
前述の遮光膜上に形成されるゲート電極に対応する位置
に位置ずれを生じることなくかつ位置合わせマージンを
必要とせずに精度良く容易にブラックマトリクスを形成
することが可能となる。したがって、安定して高い歩留
まりで高精細な薄膜トランジスタアレイ基板を製造する
ことが可能となる。
【0039】前記画素電極の一部または全部に反射膜を
形成してもよく(請求項28)、前記画素電極たる透明
電極を形成する際に用いる導電膜上にさらに反射膜を形
成するとともに前記反射膜上に前記レジストを形成し、
前記レジストを用いて前記導電膜の所定領域を所定処理
して前記透明電極および前記ブラックマトリクスを形成
するとともに前記反射膜をパターニングして前記透明電
極上に前記反射膜を形成してもよい(請求項29)。
【0040】かかる構成によれば、半透過型または反射
型の液晶表示装置用基板を製造することが可能となる。
このような液晶表示装置用基板を液晶表示装置に用いれ
ば、半透過型または反射型の液晶表示装置が得られる。
【0041】本発明に係る液晶表示装置の製造方法は、
互いに対向する一対の液晶表示装置用基板の間に液晶層
が挟持されてなる液晶表示装置の製造方法であって、一
方の前記液晶表示装置用基板が請求項16記載の液晶表
示装置用基板の製造方法により製造されたものである
(請求項30)。
【0042】かかる構成においては、一方の前記液晶表
示装置用基板が請求項16記載の製造方法により形成さ
れるため、前記液晶表示装置用基板の製造時には請求項
16において前述した効果が得られる。このため、この
ような液晶表示装置用基板の製造方法を用いた液晶表示
装置の製造方法によれば、薄膜化および高精細化が図ら
れた液晶表示装置を製造することが可能となるととも
に、製造工程を簡素化して工程数を削減し製造コストの
低減化および製造効率の向上を図ることが可能となる。
【0043】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0044】図1は本発明の実施の形態1に係る液晶表
示装置の構成を示すブロック図である。図1に示すよう
に、液晶表示装置400は、液晶表示素子300と、液
晶表示素子300のソース線SLおよびゲート線GLを
通じて前記液晶表示素子300を駆動するソース駆動回
路402およびゲート駆動回路403と、ソース駆動回
路402およびゲート駆動回路403を制御する信号処
理回路401とを有している。液晶表示素子300で
は、互いに直交するゲート線GLとソース線SLとでマ
トリクス状に区画された領域が1つの画素31を構成し
ており、よって、複数のゲート線GLとソース線SLと
が形成されてなる液晶表示素子300は複数の画素31
から構成されている。この場合、液晶表示素子300を
構成する各画素31にはスイッチング素子として薄膜ト
ランジスタ(以下、TFT:Thin Film Transistorと呼
ぶ)が配設されている。すなわち、液晶表示装置400
はアクティブマトリクス方式の表示装置である。
【0045】このように構成された液晶表示装置400
では、信号処理回路401の制御を受けてゲート駆動回
路403がゲート線GLにゲート信号を入力すると、こ
のゲート信号により液晶表示素子300の各画素のTF
Tが順次オンされる。そして、これにタイミングをあわ
せて、ソース線SLを通じて信号処理回路401の制御
を受けたソース駆動回路402から画像信号(ソース信
号)が順次各画素311に書き込まれる。それにより、
液晶表示素子300を構成する後述の液晶層の液晶分子
が画像信号に応じて変調され、表示画面に前記画像信号
に応じた画像が表示される。
【0046】次に、液晶表示装置400を構成する液晶
表示素子300の構成を説明する。
【0047】図2は、図1の液晶表示装置の液晶表示素
子の構成を模式的に示す断面図である。本実施の形態の
液晶表示装置は、透過型液晶表示素子を備えた透過型の
液晶表示装置である。
【0048】図2に示すように、本実施の形態の液晶表
示素子は、スペーサ22を挟んで所定の間隔で対向する
ように配置された薄膜トランジスタアレイ基板(以下、
TFTアレイ基板と呼ぶ)15と対向基板16との間に
液晶層17が挟持されてなる。
【0049】TFTアレイ基板15では、ガラス等の透
光性基板1上に金属膜からなるゲート電極2が形成さ
れ、このゲート電極2および透光性基板1を覆うように
SiNx膜等からなる絶縁膜3が形成されている。絶縁
膜3上には、ゲート電極2に対応する位置に、不純物が
ドーピングされていないi型アモルファスシリコンから
なる半導体膜4が形成され、この半導体膜4の互いに対
向する端部上におよびn型の不純物がドーピングされた
n型アモルファスシリコンからなる不純物ドープ半導体
膜5,5が形成されている。この不純物ドープ半導体膜
5,5を覆うように金属膜からなるソース電極6aおよ
びドレイン電極6bがそれぞれ形成されている。このソ
ース電極6aおよびドレイン電極6bは、不純物ドープ
半導体膜5を介してそれぞれ半導体膜4に接続してい
る。このようにしてゲート電極2、ソース電極6aおよ
びドレイン電極6bを備えたボトム型構造を有するTF
T20が形成されている。
【0050】このTFT20はSiNx膜等からなるパ
ッシベーション膜7およびポリイミドからなるオーバー
コート膜8で順に覆われており、また、オーバーコート
膜8上には光透過性のITO(インジウム錫酸化物)膜
からなり画素電極たる透明導電膜9が形成されている。
透明導電膜9は画素31単位で区切られるように形成さ
れ、隣接する透明導電膜9同士は、その上に積層される
配向膜10により各画素31に対応して絶縁されてい
る。各々の透明導電膜9は、各画素31ごとにおいてパ
ッシベーション膜7およびオーバーコート膜8に形成さ
れたコンタクトホール21を介してTFT20のドレイ
ン電極6bに接続されている。
【0051】一方、対向基板16では、透光性基板1上
に対向電極たる透明導電膜9が形成されており、この透
明導電膜9の前記TFTアレイ基板15のゲート電極2
に対向する領域には透明導電膜9を構成するITO膜を
黒化させて遮光性としたブラックマトリクス12が形成
されている。ブラックマトリクス12および透明導電膜
9上には、各画素31に対応して赤、緑および青のカラ
ーフィルタ11(R),11(G),11(B)が形成
され、その上にはオーバーコート膜8および配向膜10
が順に積層されている。
【0052】なお、図2においては、液晶表示素子30
0の断面構造において、TFTアレイ基板15に配設さ
れるゲート線およびソース線の図示を省略している。ゲ
ート線およびソース線上にも、ゲート電極2上と同様に
ブラックマトリクス12が形成される。
【0053】以上のような構成を有する本実施の形態の
液晶表示素子300は、対向基板16の透明導電膜9の
所定領域が黒化されることにより透明導電膜9と一体化
したブラックマトリクス12が形成されているため、対
向基板において透明導電膜とは別にブラックマトリクス
が形成される従来の場合に比べて、後述するように製造
時における製造工程の数を減らすことが可能である。し
たがって、液晶表示素子300においては、製造コスト
の低減化および製造効率の向上を図ることが可能とな
る。
【0054】また、前述のように透明導電膜9とブラッ
クマトリクス12とが一体化しているため、ブラックマ
トリクスが透明導電膜とは別に形成される従来の場合に
比べて、ブラックマトリクスの分だけ対向基板16の厚
さを薄くすることが可能であり、その結果、液晶表示素
子300、ひいては液晶表示装置400の厚さを薄くし
て高精細化を図ることが可能となる。このように薄型化
が図られた液晶表示装置400は、薄型化が要求される
携帯電話等に用いるのに有効である。また、前述のよう
に高精細化が図られかつ低コスト化が図られた液晶表示
装置400を用いれば、大面積を有するディスプレイを
実現することが可能となる。
【0055】上記のように、本実施の形態の液晶表示装
置400は、液晶素子300を構成する対向基板16に
おいて、対向電極たる透明導電膜9と一体化してブラッ
クマトリクス12が形成された点に特徴を有しており、
このような対向基板16は、以下の製造方法により製造
される。
【0056】図3は対向基板16の製造方法を示すフロ
ーチャートであり、図4は対向基板16の製造工程を模
式的に示す断面図である。
【0057】図3のステップS1および図4(a)に示
すように、対向基板16の製造時には、まず、透光性基
板1上に、透過率80%以上の光透過性のITO膜をス
パッタ法により成膜して透明導電膜9を形成する。そし
て、図3のステップS2および図4(b)に示すよう
に、所定のパターンが形成されたマスク(図示せず)を
用いてフォトリソグラフィにより所定の領域に開口部2
3aを有するネガレジスト23を透明導電膜9上に形成
する。
【0058】続いて、図3のステップS3および図4
(c)に示すように、レジスト23をマスクとして用い
て水素還元処理、具体的には水素プラズマまたは水素イ
オンドーピングを行い、開口部23a下部領域の透明導
電膜9を構成するITO膜を還元して黒化し遮光性のブ
ラックマトリクス12を形成する。その後、レジスト2
3を除去する。
【0059】なお、ブラックマトリクス12において
は、光を遮断するとともに光の反射をできるだけ小さく
することが実用上重要である。例えば水素イオンドーピ
ングによりブラックマトリクス12を形成する場合、ブ
ラックマトリクス12の反射率は、例えば透明導電膜9
を構成するITO膜にドーピングする水素イオンの量と
深さを調整することにより制御することが可能である。
通常は、光を80%以上吸収して光を透過および反射し
ないようにブラックマトリクス12の反射率を設定する
のが好ましい。
【0060】また、上記の図3のステップS2および図
4(b)のレジスト23の形成工程において、例えばT
FTアレイ基板15のゲート電極2を形成する際に用い
たマスクをレジスト23形成の際に再び利用すると、T
FT20のゲート電極2上に位置のずれを生じることな
く精度よくかつ容易にブラックマトリクス12を形成す
ることが可能となるとともに、ゲート電極2との位置合
わせマージンが不要となるためより高精細化が図られる
ので好ましい。
【0061】次に、図3のステップS4、ステップS5
および図4(d)に示すように、ブラックマトリクス1
2上および透明導電膜9上に赤、緑、青のカラーフィル
タ11(R),11(G),11(B)を形成し、さら
にオーバーコート膜8を形成する。最後に、図3のステ
ップS6に示すように、オーバーコート膜8上に配向膜
10を形成する。以上のようにして、対向電極たる透明
導電膜9と一体化してブラックマトリクス12が形成さ
れてなる対向基板16が得られる。
【0062】ここで、上記の本実施の形態の対向基板1
6と比較を行うため、対向電極たる透明導電膜とは別に
ブラックマトリクスが形成されてなる従来の対向基板の
例について説明する。図5は従来の対向基板の製造方法
の例を示すフローチャートであり、図6は従来の対向基
板の製造工程を模式的に示す断面図である。なお、図6
において、図4と同一符号は、同一または相当する部分
を示す。
【0063】図5のステップS’1および図6(a)に
示すように、この場合においては、まず透光性基板1の
全面にCr膜やCrO2膜等からなるブラックマトリク
ス形成用膜12’aをスパッタ成膜装置を用いて成膜す
る。そして、図5のステップS’2および図6(b)に
示すようにフォトリソグラフィにより所定のパターンを
有するレジスト23’をブラックマトリクス形成用膜1
2’a上に形成するとともに、図5のステップS’3お
よび図6(c)に示すように、レジスト23’で覆われ
ていない領域のブラックマトリクス形成用膜12’aを
エッチングにより除去し、エッチング後にレジスト2
3’を除去する。それにより、ブラックマトリクス1
2’を形成する。
【0064】続いて、図5のステップS’4および図6
(d)に示すように、透光性基板1上およびブラックマ
トリクス12’上に赤、緑、青のカラーフィルタ11
(R),11(G),11(B)を形成し、さらに図5
のステップS’5およびステップS’6に示すように、
オーバーコート膜8および透明導電膜9を順に成膜す
る。最後に、図5のステップS’7に示すように、透明
導電膜9上に配向膜10を形成する。以上のようにし
て、透明導電膜9とブラックマトリクス12’とが別々
に形成されてなる従来の対向基板が得られる。
【0065】上記のように、透明導電膜9とブラックマ
トリクス12’とが別々に形成されてなる従来の対向基
板は7つの工程(図5のステップS’1〜S’7)を経
て製造されるが、対向電極16たる透明導電膜9と一体
化してブラックマトリクス12が形成されてなる本実施
の形態の対向基板16は、前述のように6つの工程(図
3のステップS1〜S6)を経て製造される。したがっ
て、本実施の形態の対向基板16の製造時には、従来の
対向基板の製造時に比べて製造工程を減らすことが可能
となる。
【0066】また、本実施の形態の対向基板16の製造
時には、透明導電膜9を形成しその所定領域を加工する
ことによりブラックマトリクス12を形成することか
ら、対向電極たる透明導電膜9とブラックマトリクス1
2とを一括して形成することが可能であるということが
できる。このように一括形成が可能であるため、従来の
対向基板の製造時のようにブラックマトリクス形成用膜
を成膜する(図3のステップS’1、図4(a))必要
がなく、よって、ブラックマトリクス形成用膜のための
スパッタ装置等の成膜装置が不要になるとともに製造工
程の簡素化が図られる。
【0067】本実施の形態の変形例として、対向基板1
6のブラックマトリクス12上にさらに金属膜等からな
る遮光膜が形成された構成も可能である。また、本実施
の形態の他の変形例として、TFTアレイ基板がトップ
ゲート型構造のTFTを有する構成も可能である。ま
た、本実施の形態のさらに他の変形例として、半導体膜
および不純物ドープ半導体膜がポリシリコンからなる構
成も可能である。また、本実施の形態のさらに他の変形
例として、画素電極たるTFTアレイ基板15側の透明
導電膜9上の一部または全部の領域に光反射性の膜が形
成された構成も可能であり、この場合においては半透過
型または反射型液晶表示装置が得られる。 (実施の形態2)図7は本発明の実施の形態2に係る液
晶表示装置の液晶素子の構成を模式的に示す断面図であ
る。なお、図7において、図2と同一符号は、同一また
は相当する部分を示す。
【0068】図7に示すように、本実施の形態の液晶表
示素子300は、対向基板26ではなくTFTアレイ基
板25にブラックマトリクス12が形成されている。
【0069】すなわち、TFTアレイ基板25は、ゲー
ト電極2上部に位置する透明導電膜9の領域が黒化され
てブラックマトリクス12が形成されこのブラックマト
リクス12と画素電極たる透明電極9とが絶縁されてい
る点を除いて、図2の実施の形態1のTFTアレイ基板
15と同様の構造を有する。以下においては、このよう
に透明導電膜9の所定領域が黒化されることによりブラ
ックマトリクス12が形成されることを、画素電極たる
透明導電膜9とブラックマトリクス12とが一体化して
形成されているという。
【0070】なお、図7においてはゲート電極2上のみ
にブラックマトリクス12が形成されているが、実際の
液晶表示素子300においては、TFTアレイ基板25
の透光性基板1上にゲート線およびソース電極が形成さ
れこのゲート線およびソース線上にもブラックマトリク
ス12が形成されている。
【0071】また、対向基板26は、透光性基板1上に
直接カラーフィルタ11(R),11(G),11
(B)が形成されるとともに、ブラックマトリクス12
が形成されていない透明導電膜9が対向電極としてオー
バーコート膜8上に形成された点を除いて、図2の実施
の形態1の対向基板16と同様の構造を有している。
【0072】以上のような構成を有する液晶表示素子を
備えた本実施の形態の液晶表示装置では、TFTアレイ
基板25において画素電極たる透明導電膜9とブラック
マトリクス12とが一体化して形成されているため、T
FTアレイ基板において画素電極たる透明導電膜とは別
にブラックマトリクスが形成される従来の場合に比べ
て、後述するように製造時における製造工程の数を減ら
すことが可能である。また、この場合においては、後述
するように、ゲート電極2をマスクとして用いて裏面露
光を行うことによりブラックマトリクス形成用のレジス
トを形成することができるため、ブラックマトリクス形
成用のレジストを形成するためのマスクを形成する必要
がなく、よって、製造工程を簡素化することが可能にな
るとともに精度良くゲート電極2の位置に合わせてブラ
ックマトリクス12を形成することが可能になる。した
がって、このような液晶表示装置においては、製造コス
トの低減化および製造効率の向上を図ることが可能にな
るとともに、安定して高い歩留まりで製造することが可
能となる。
【0073】また、透明導電膜9とブラックマトリクス
12とが一体化して形成されているため、ブラックマト
リクスが透明導電膜とは別に形成される従来の場合に比
べて、ブラックマトリクスの分だけTFTアレイ基板2
5の厚さを薄くすることが可能であり、その結果、液晶
表示素子300、ひいては液晶表示装置400の厚さを
薄くして高精細化を図ることが可能となる。
【0074】上記のように、本実施の形態の液晶表示装
置400は、液晶素子300を構成するTFTアレイ基
板25において、画素電極たる透明導電膜9とブラック
マトリクス12とが一体化して形成された点に特徴を有
しており、このようなTFTアレイ基板25は、以下の
製造方法より作製される。
【0075】図8はTFTアレイ基板25の製造方法を
示すフローチャートであり、図9および図10はTFT
アレイ基板25の製造工程を模式的に示す断面図であ
る。
【0076】図8のステップS11および図9(a)に
示すように、TFTアレイ基板25の製造時には、ま
ず、透光性基板1上にボトムゲート型構造を有するTF
T20を形成する。以下に、TFT20の形成方法を簡
単に説明する。
【0077】TFT20の形成時には、透光性基板1の
全面に厚さ300nmのAl・Nd膜を成膜し、これを
所定の形状にパターニングしてゲート電極2を形成す
る。次に、ゲート電極2が形成された透光性基板1の表
面全体にPECVD法(プラズマエンハンスト化学気相
成長法)により、厚さ330nmのSiNx膜からなる
絶縁膜3、厚さ200nmのi型アモルファスシリコン
膜からなる半導体膜4および厚さ50nmのn型不純物
ドープアモルファスシリコン膜からなる不純物ドープ半
導体膜5を連続して順次成膜した後、半導体膜4および
不純物ドープ半導体膜5を所定の形状にパターニングす
る。そして、不純物ドープ半導体膜5を覆うようにTi
膜、Al膜およびTi膜を順に成膜するとともに所定形
状にパターニングしてソース電極6aおよびドレイン電
極6bを形成する。以上のようにしてTFT20が形成
される。
【0078】続いて、図8のステップS12、ステップ
S13および図9(b)に示すように、絶縁膜3表面お
よびTFT20表面を覆うようにパッシベーション膜7
を成膜して表面を平坦化するとともに(ステップS1
2)、絶縁膜3上にオーバーコート膜8を成膜する(ス
テップ13)。そして、図8のステップS14、ステッ
プS15および図9(c)に示すように、パッシベーシ
ョン膜7およびオーバーコート膜8にコンタクトホール
21を形成し(ステップS14)、さらに、オーバーコ
ート膜8上およびコンタクトホール21内に透明導電膜
9を成膜する(ステップS15)。
【0079】次に、図8のステップS16および図10
(d)に示すように、遮光性の金属膜からなるゲート電
極2をマスクとして用いて透光性基板1側から光を照射
して露光を行い(以下、このような露光を裏面露光とい
う)、所定の領域に開口部23aを有するネガレジスト
23を透明導電膜9上に形成する。
【0080】続いて、図8のステップS17および図1
0(e)に示すように、レジスト23をマスクとして用
いて水素還元処理、具体的には水素プラズマまたは水素
イオンドーピングを行い、開口部23a下部領域の透明
導電膜9を構成するITO膜を還元して黒化し遮光性の
ブラックマトリクス12を形成する。その後、レジスト
23を除去する。
【0081】次に、図8のステップS18および図10
(f)に示すように、画素領域31aとTFT領域31
bとから構成される各画素31において、透明導電膜9
を画素領域31aおよびTFT領域31bに応じて所定
の形状にパターニングし、各画素31の画素領域31a
に画素電極たる透明導電膜9を形成するとともに透明導
電膜9とブラックマトリクス12とをそれぞれ分離して
絶縁する。
【0082】最後に、図8のステップS19に示すよう
に、画素電極たる透明導電膜9上、ブラックマトリクス
12上およびオーバーコート膜8上に配向膜10を形成
する。以上のようにして、画素電極たる透明導電膜9と
一体化してブラックマトリクス12が形成されてなるT
FTアレイ基板25が得られる。
【0083】ここで、上記の本実施の形態のTFTアレ
イ基板25と比較を行うため、図11に示すように画素
電極たる透明導電膜9とは別にブラックマトリクス12
が形成されてなる従来のTFTアレイ基板を例に挙げて
説明する。この従来のTFTアレイ基板は、パッシベー
ション膜7より上の構造が本実施の形態のTFTアレイ
基板25と異なる点を除いて、TFTアレイ基板25と
同様の構造を有する。よって、図11において、図7と
同一符号は、同一または相当する部分を示す。このよう
な従来のTFTアレイ基板は、以下の方法により製造さ
れる。
【0084】図12は図11に示す従来のTFTアレイ
基板の製造方法の例を示すフローチャートである。図1
2のステップS’11およびステップS’12に示すよ
うに、図11のTFTアレイ基板の製造時には、上記の
本実施の形態のTFTアレイ基板25の製造時のステッ
プS11およびステップ12(図8)と同様の方法によ
りTFT20を形成するとともに(ステップS’1
1)、パッシベーション膜7を成膜する(ステップS’
12)。
【0085】続いて、ステップS’13に示すように、
この場合においては、前記パッシベーション膜7の全面
にCr膜やCrO2膜等からなるブラックマトリクス形
成用膜をスパッタ成膜装置を用いて成膜する。そして、
ステップS’14に示すように、フォトリソグラフィに
より所定のパターンを有するレジストをブラックマトリ
クス形成用膜上に形成する。なお、この場合において
は、ブラックマトリクス形成用膜が遮光性であるため、
前述の本実施の形態の方法のようにゲート電極2を用い
た裏面露光によりレジストを形成することはできない。
【0086】次に、ステップS’15に示すように、レ
ジストで覆われていない領域のブラックマトリクス形成
用膜をエッチングにより除去してブラックマトリクス1
2’を形成し、その後にレジストを除去する。
【0087】続いて、ステップS’16に示すように、
パッシベーション膜7上およびブラックマトリクス1
2’上にオーバーコート膜8を形成して表面を平坦化
し、さらにステップS’17に示すように、オーバーコ
ート膜8およびパッシベーション膜7にコンタクトホー
ル21を形成する。さらに、ステップS’18に示すよ
うに、オーバーコート膜8上およびコンタクトホール2
1内に画素電極たる透明導電膜9を形成するとともに、
ステップS’19に示すように、各画素の画素領域に応
じて画素電極たる透明導電膜9を所定の形状にパターニ
ングして各画素の画素電極を分離して絶縁する。
【0088】最後に、ステップS’20に示すように、
オーバーコート膜8上および画素電極たる透明導電膜9
上に配向膜10を形成する。以上のようにして、画素電
極たる透明導電膜9とブラックマトリクス12’とが別
々に形成されてなる従来のTFTアレイ基板が得られ
る。
【0089】上記のように、画素電極たる透明導電膜9
とブラックマトリクス12’とが別々に形成されてなる
従来のTFTアレイ基板は10の工程(図のステップ
S’11〜S’20)を経て製造されるが、画素電極た
る透明導電膜9とブラックマトリクス12とが一体化し
て形成されてなる本実施の形態のTFTアレイ基板25
は、前述のように9つの工程(図8のステップS11〜
S19)を経て製造される。したがって、本実施の形態
のTFTアレイ基板25の製造時には、従来のTFTア
レイ基板の製造時に比べて製造工程を減らすことが可能
となる。
【0090】また、本実施の形態のTFTアレイ基板2
5の製造時には、ブラックマトリクス形成用のレジスト
を裏面露光により形成することが可能であるため、レジ
スト形成のためのマスクが不要になり製造工程の簡素化
が図られるとともに、TFT20のゲート電極2の上部
に対応する位置に位置ずれを生じることなくかつ位置合
わせマージンを必要とせずに精度良く容易にブラックマ
トリクス12を形成することが可能となる。したがっ
て、安定して高い歩留まりで高精細なTFTアレイ基板
25を製造することが可能である。
【0091】また、本実施の形態のTFTアレイ基板2
5の製造時には、透明導電膜9を形成しその所定領域を
加工することによりブラックマトリクス12を形成する
ことから、画素電極たる透明導電膜9とブラックマトリ
クス12とを一括して形成することが可能であるという
ことができる。このように画素電極たる透明導電膜9と
ブラックマトリクス12との一括形成が可能であるた
め、従来のTFTアレイ基板の製造時のようにブラック
マトリクス形成用膜を成膜する必要がなく、よって、ブ
ラックマトリクス形成用膜のためのスパッタ装置等の成
膜装置が不要になるとともに製造工程の簡素化が図られ
る。
【0092】さらに、本実施の形態のTFTアレイ基板
25は、画素電極たる透明導電膜9とブラックマトリク
ス12とが一体化して形成されているため、パッシベー
ション膜7から配向膜10までの厚さt1(図7参照)
が従来のTFTアレイ基板のパッシベーション膜7から
配向膜10までの厚さt2(図11参照)に比べて薄く
なる。例えば、従来のTFTアレイ基板のパッシベーシ
ョン膜7から配向膜10までの厚さt2が1〜2μmで
あるのに対して、TFTアレイ基板25におけるパッシ
ベーション膜7から配向膜10までの厚さt1は0.5
μm程度である。
【0093】本実施の形態の変形例として、TFTアレ
イ基板25のブラックマトリクス12上に金属膜等から
なる遮光膜が形成された構成も可能である。また、本実
施の形態の他の変形例として、TFTアレイ基板がトッ
プゲート型構造のTFTを有する構成も可能である。ま
た、本実施の形態のさらに他の変形例として、半導体膜
および不純物ドープ半導体膜がポリシリコンからなる構
成も可能である。また、本実施の形態のさらに他の変形
例として、画素電極たるTFTアレイ基板25の透明導
電膜9上の一部または全部の領域に光反射性の膜が形成
された構成も可能であり、この場合においては半透過型
または反射型液晶表示装置が得られる。 (実施の形態3)図13は本発明の実施の形態3に係る
液晶表示装置の液晶表示素子の構成を模式的に示す断面
図である。なお、図13において、図2と同一の符号
は、同一または相当する部分を示している。本実施の形
態の液晶表示装置は、透過型液晶表示素子を備えた透過
型の液晶表示装置であり、また、後述するように、カラ
ーフィルタがTFTアレイ基板側に配設されたカラーフ
ィルタオンアレイ構造を有する。
【0094】図13に示すように、本実施の形態の液晶
表示素子は、スペーサ22を挟んで所定の間隔で対向す
るように配置されたTFTアレイ基板35と対向基板3
6との間に液晶層17が挟持されてなる。
【0095】TFTアレイ基板35では、実施の形態1
のTFTアレイ基板15と同様に透光性基板1上に絶縁
膜3が形成されかつボトムゲート型構造を有するTFT
20が形成されており、さらに、この場合には、TFT
20表面および絶縁膜3表面がパッシベーション膜7で
覆われている。
【0096】パッシベーション膜7上には、赤、緑、青
のカラーフィルタ11(R),11(G),11(B)
およびオーバーコート膜8が順に積層されており、この
カラーフィルタ11(R),11(G),11(B)お
よびオーバーコート膜8にはコンタクトホール21が形
成されている。さらに、オーバーコート膜8上には所定
の形状にパターニングされた画素電極たる透明導電膜9
が形成されコンタクトホール21を介してTFT20の
ドレイン電極6bに接続されている。また、ゲート電極
2の上部に位置する透明導電膜9の領域が黒化されてブ
ラックマトリクス12が形成されている。このブラック
マトリクス12と透明導電膜9とは配向膜10により絶
縁されている一方、対向基板36では、透光性基板1上
に対向電極たる透明導電膜9および配向膜10が順に積
層されている。
【0097】以上のような構成を有する本実施の形態の
液晶表示素子は、TFTアレイ基板35の透明導電膜9
の所定領域が黒化されて画素電極たる透明導電膜9と一
体化したブラックマトリクス12が形成されているた
め、画素電極たる透明導電膜とは別にブラックマトリク
スが形成される従来の場合に比べて、後述するように製
造時における製造工程の数を減らすことが可能である。
したがって、製造コストの低減化および製造効率の向上
を図ることが可能となる。
【0098】また、画素電極たる透明導電膜9とブラッ
クマトリクス12とが一体化しているため、ブラックマ
トリクスが画素電極たる透明導電膜とは別に形成される
従来の場合に比べて、TFTアレイ基板35の厚さを薄
くすることが可能であり、その結果、液晶表示素子30
0、ひいては液晶表示装置400の厚さを薄くして高精
細化を図ることが可能となる。
【0099】上記のように、本実施の形態の液晶表示装
置400は、液晶素子300を構成するTFTアレイ基
板35において、画素電極たる透明導電膜9と一体化し
てブラックマトリクス12が形成された点に特徴を有す
る。このようなTFTアレイ基板35は、以下の製造方
法により製造される。
【0100】図14はTFTアレイ基板35の製造方法
を示すフローチャートであり、図15はTFTアレイ基
板35の製造工程を模式的に示す断面図である。
【0101】図14のステップS31および図15
(a)に示すように、TFTアレイ基板35の製造時に
は、まず、実施の形態2の図8のステップS11および
図9(a)において前述した方法と同様の方法により透
光性基板1上にTFT20を形成する。そして、このT
FT20表面および絶縁膜3表面にパッシベーション膜
7を成膜する。
【0102】次に、図14のステップS32、ステップ
S33および図15(b)に示すように、パッシベーシ
ョン膜7上に赤、緑、青のカラーフィルタ11(R),
11(G),11(B)を形成するとともに(ステップ
S32)、その上にオーバーコート膜8を成膜する(ス
テップS33)。さらに、図14のステップS34、ス
テップS35および図15(c)に示すように、パッシ
ベーション膜7、カラーフィルタ11(R),11
(G),11(B)およびオーバーコート膜8にコンタ
クトホール21を形成するとともに(ステップS3
4)、オーバーコート膜8上およびコンタクトホール2
1内に透明導電膜9を成膜する(ステップS35)。
【0103】続いて、図14のステップS36および図
16(d)に示すように、前述のTFT20の形成工程
においてゲート電極2のパターニングの際に用いたマス
ク(以下、これをゲート電極形成用マスクという)を再
度利用してフォトリソグラフィを行い、開口部30aを
有するレジスト30をオーバーコート膜8上に形成す
る。そして、図14のステップS37および図16
(e)に示すように、レジスト30をマスクとして用い
て水素還元処理、具体的には水素プラズマまたは水素イ
オンドーピングを行い、開口部30a下部領域の透明導
電膜9を構成するITO膜を黒化し遮光性のブラックマ
トリクス12を形成する。その後、レジスト30を除去
する。
【0104】次に、図14のステップS38および図1
6(f)に示すように、実施の形態2の図8のステップ
S17および図10(f)において前述した方法と同様
の方法により、透明導電膜9を画素領域31aおよびT
FT形成領域31bに応じて所定の形状にパターニング
し、各画素31の画素領域31aに画素電極たる透明導
電膜9形成するとともに透明導電膜9とブラックマトリ
クス12とをそれぞれ分離して絶縁する。
【0105】最後に、図14のステップS39に示すよ
うに、画素電極たる透明導電膜9上、ブラックマトリク
ス12上およびオーバーコート膜8上に配向膜10を形
成する。以上のようにして、画素電極たる透明導電膜9
と一体化してブラックマトリクス12が形成されてなる
TFTアレイ基板35が得られる。
【0106】ここで、上記の本実施の形態のTFTアレ
イ基板35と比較を行うため、図17に示すように画素
電極たる透明導電膜9とは別にブラックマトリクス12
が形成されてなる従来のTFTアレイ基板を例に挙げて
説明する。この従来のTFTアレイ基板は、カラーフィ
ルタ11(R),11(G),11(B)より上の構造
が本実施の形態のTFTアレイ基板35と異なる点を除
いて、TFTアレイ基板35と同様の構造を有する。よ
って、図17において、図13と同一符号は、同一また
は相当する部分を示す。このような従来のTFTアレイ
基板は、以下の方法により製造される。
【0107】図18は図17に示す従来のTFTアレイ
基板の製造方法の例を示すフローチャートである。ステ
ップS’31およびステップS’32に示すように、図
17のTFTアレイ基板の製造時には、上記の本実施の
形態のTFTアレイ基板35の製造時のステップS31
およびステップ32(図14)と同様の方法によりTF
T20を形成するとともに(ステップS’31)、パッ
シベーション膜7を成膜する(ステップS’32)。
【0108】続いて、ステップS’33に示すように、
この場合においては、前記パッシベーション膜7の全面
にCr膜やCrO2膜等からなるブラックマトリクス形
成用膜を成膜する。そして、ステップS’34に示すよ
うに、フォトリソグラフィにより所定のパターンを有す
るレジストをブラックマトリクス形成用膜上に形成する
とともに、ステップS’35に示すように、レジストで
覆われいない領域のブラックマトリクス形成用膜をエッ
チングにより除去し、エッチング後にレジストを除去す
る。それにより、ブラックマトリクス12’を形成す
る。
【0109】続いて、ステップS’36に示すように、
パッシベーション膜7上およびブラックマトリクス1
2’上にオーバーコート膜8を形成して表面を平坦化す
るとともに、ステップS’37に示すように、パッシベ
ーション膜7、カラーフィルタ11(R),11
(G),11(B)およびオーバーコート膜8にコンタ
クトホール21を形成する。さらに、ステップS’38
に示すように、オーバーコート膜8上およびコンタクト
ホール21内に画素電極たる透明導電膜9を形成すると
ともに、ステップS’39に示すように、各画素の画素
領域に応じて透明導電膜9を所定の形状にパターニング
し、各画素の画素電極たる透明導電膜9を分離して絶縁
する。
【0110】最後に、図18のステップS’40に示す
ように、オーバーコート膜9上および画素電極たる透明
導電膜9上に配向膜10を形成する。以上のようにし
て、画素電極たる透明導電膜9とブラックマトリクス1
2’とが別々に形成されてなる従来のTFTアレイ基板
が得られる。
【0111】上記のように、画素電極たる透明導電膜9
とブラックマトリクス12’とが別々に形成されてなる
従来のTFTアレイ基板は10の工程(図18のステッ
プS’31〜S’40)を経て製造されるが、画素電極
たる透明導電膜9とブラックマトリクス12とが一体化
して形成されてなる本実施の形態のTFTアレイ基板3
5は、前述のように9つの工程(図14のステップS3
1〜S39)を経て製造される。したがって、本実施の
形態のTFTアレイ基板35の製造時には、従来のTF
Tアレイ基板の製造時に比べて製造工程数を減らすこと
が可能となる。
【0112】また、本実施の形態のTFTアレイ基板3
5の製造時には、ブラックマトリクス12の形成の際に
用いるマスクとしてゲート電極2を形成する際に用いた
マスクを再度利用するため、TFT20のゲート電極2
の上部に対応する位置に位置ずれを生じることなくかつ
位置合わせマージンを必要とせずに精度良く容易にブラ
ックマトリクス12を形成することが可能となる。した
がって、安定して高い歩留まりで高精細なTFTアレイ
基板35を製造することが可能である。
【0113】本実施の形態のTFTアレイ基板35の製
造時には、透明導電膜9を形成しその所定領域を加工す
ることによりブラックマトリクス12を形成することか
ら、画素電極たる透明導電膜9とブラックマトリクス1
2とを一括して形成することが可能であるということが
できる。このように一括形成が可能であるため、従来の
TFTアレイ基板の製造時のようにブラックマトリクス
形成用膜を成膜する必要がなく、よって、ブラックマト
リクス形成用膜のためのスパッタ装置等の成膜装置が不
要になるとともに製造工程の簡素化が図られる。
【0114】さらに、本実施の形態のTFTアレイ基板
35は、画素電極たる透明導電膜9とブラックマトリク
ス12とが一体化して形成されているため、オーバーコ
ート膜8から配向膜10までの厚さt3(図13参照)
が従来のTFTアレイ基板のオーバーコート膜8から配
向膜10までの厚さt4(図17参照)に比べて薄くな
る。例えば、従来のTFTアレイ基板のオーバーコート
膜8から配向膜10までの厚さt4が1〜2μmである
のに対して、TFTアレイ基板35におけるオーバーコ
ート膜8から配向膜10までの厚さt3は0.5μm程
度である。 (実施の形態4)本発明の第4の実施の形態に係る液晶
表示装置の液晶表示素子は半透過型の液晶表示素子であ
り、TFTアレイ基板の構造が実施の形態3のTFTア
レイ基板35と異なる点を除いて、図13に示す実施の
形態3の液晶表示素子と同様の構造を有する。以下に、
本実施の形態の液晶表示素子の特徴であるTFTアレイ
基板の構造について説明する。
【0115】図19は、本実施の形態の液晶表示素子に
おいて用いられるTFTアレイ基板の構造を模式的に示
す断面図である。図19に示すように、本実施の形態に
おいて用いられるTFTアレイ基板は、画素電極たる透
明導電膜9の所定領域に局所的にAg膜やAg合金膜等
の金属膜からなる反射膜13が形成された点を除いて、
図13の実施の形態3のTFTアレイ基板35と同様の
構造を有する。したがって、図19において、図13と
同一の符号は、同一または相当する部分を示す。このよ
うなTFTアレイ基板は、以下のような方法より製造さ
れる。
【0116】図20(a)〜図21(f)は、図19に
示すTFTアレイ基板の製造工程を模式的に示す断面図
である。図20(a)〜(c)に示すように、本実施の
形態のTFTアレイ基板の製造時には、実施の形態3に
おいて前述した図15(a)〜(c)の工程と同様の工
程を実施して透光性基板1上に絶縁膜3、TFT20、
パッシベーション膜7、カラーフィルタ11(R),1
1(G),11(B)、オーバーコート膜8、透明導電
膜9およびコンタクトホール21を形成する。そして、
さらにこの場合においては、透明導電膜9の表面全体に
反射膜13を形成する。
【0117】続いて、図21(d)に示すように、反射
膜13上に、実施の形態3の図16(d)において前述
した方法と同様の方法により開口部30aを有するレジ
スト30を形成する。そして、図21(e)に示すよう
に、レジスト30の開口部30a下部に位置する透明導
電膜9の領域を実施の形態3の図16(e)において前
述した方法と同様の方法により黒化してレジスト12を
形成する。その後、レジスト30を除去する。
【0118】次に、図21(f)に示すように、所定の
パターンが形成されたマスク(図示せず)を用いてエッ
チングを行い、反射膜13が各画素31の画素領域31
aの所定領域に部分的に形成されるように反射膜13の
パターニングを行うとともに、画素電極たる透明導電膜
9を実施の形態3の図16(f)において前述した方法
と同様の方法により所定形状にパターニングする。そし
て、最後に、画素電極たる透明導電膜9上、ブラックマ
トリクス12上およびオーバーコート膜8上に配向膜1
0を形成する。
【0119】以上のようにして、画素電極たる透明導電
膜9上に部分的に反射膜13が形成されてなる本実施の
形態のTFTアレイ基板が得られる。このようなTFT
アレイ基板を液晶表示素子に用いることにより半透過型
液晶表示装置が得られる。半透過型液晶表示装置ではバ
ックライトの使用を低減することができるため、省エネ
化を図ることができる。
【0120】また、本実施の形態の変形例として、図2
2に示すように、ブラックマトリクス12上にも反射膜
13を形成した構成としてもよい。この場合において
は、遮光性のブラックマトリクス12の上にさらに遮光
性の金属膜からなる反射膜13が形成されるため、より
遮光性を高めることが可能となる。
【0121】さらに、本実施の形態の他の変形例とし
て、TFTアレイ基板の画素電極たる透明導電膜9の全
面に反射膜13を形成した構成としてもよい。このよう
なTFTアレイ基板を液晶表示素子に用いることによ
り、反射型液晶表示装置が得られる。 (実施の形態5)本発明の実施の形態5に係る液晶表示
装置の液晶表示素子は、画素電極たる透明導電膜と一体
化して形成されたブラックマトリクスを有するととも
に、トップゲート型のTFTを備えたTFTアレイ基板
を備えたものである。以下に、本実施の形態の実施例に
ついて説明する。 [実施例1]図23は本実施の形態の実施例1による液
晶表示装置の液晶表示素子の構造を模式的に示す断面図
である。図23に示すように、本実施例の液晶表示素子
は、TFTアレイ基板45の構造がTFTアレイ基板3
5と異なる点を除いて、図13に示す実施の形態3の液
晶表示素子と同様の構造を有する。したがって、図23
において、図13と同一の符号は、同一または相当する
部分を示す。
【0122】本実施例の特徴であるTFTアレイ基板4
5は、トップゲート型構造のTFT28が形成された点
で、ボトムゲート型構造のTFT20が形成されたTF
Tアレイ基板35とは異なっており、それ以外の構造は
TFTアレイ基板35と同様である。トップゲート型構
造のTFT28は、TFT20におけるゲート金属膜2
の代わりにクロム等からなる遮光膜14が形成されると
ともに、ソース電極6aとドレイン電極6bとの間の凹
部底面のパッシベーション膜7上にゲート電極2が形成
されその表面がさらにパッシベーション膜7で覆われた
点でボトムゲート型構造のTFT20とは構造が異な
る。このようなトップゲート型構造のTFT28を備え
たTFTアレイ基板45の製造方法は、以下のようにし
てTFT28を形成する点を除いて、図14〜図16に
示す実施の形態3のTFTアレイ基板35の製造方法と
同様である。
【0123】本実施例においては、透光性基板1の表面
全体に遮光膜14を形成した後、所定のパターンが形成
されたマスクを用いて遮光膜14を所定形状にパターニ
ングする。その後、実施の形態3の方法と同様の方法に
より、透光性基板1上および遮光膜14上に絶縁膜3を
形成する。そして、不純物を含まないi型のアモルファ
スシリコンからなる半導体膜4およびn型の不純物がド
ーピングされたn型アモルファスシリコンからなる不純
物ドープ半導体膜5を連続して順次成膜し所定形状にパ
ターニングするとともに、不純物ドープ半導体膜5を覆
うようにソース電極6aおよびドレイン電極6bを形成
する。そして、絶縁膜3表面、ソース電極6aおよびド
レイン電極6b表面、ならびにソース電極6aとドレイ
ン電極6bとの間の凹部の底面および側面にパッシベー
ション膜7を形成する。さらに、この場合においては、
ソース電極6aとドレイン電極6bとの間の凹部底面の
パッシベーション膜7上にゲート電極2を形成し、この
ゲート電極2表面をさらにパッシベーション膜7で覆
う。以上のようにして、トップゲート型構造を有するT
FT28を形成する。
【0124】上記のようなトップゲート型構造を有する
TFT28を含むTFTアレイ基板45を備えた本実施
例の液晶表示装置においては、ボトムゲート型構造を有
するTFT20を含むTFTアレイ基板35を備えた実
施の形態3の液晶表示装置と同様の効果が得られる。 [実施例2]図24は本実施の形態の実施例2による液
晶表示装置の液晶表示素子の構造を模式的に示す断面図
である。図24に示すように、本実施例の液晶表示素子
は、TFTアレイ基板46のTFT29の構造が実施例
1のTFTアレイ基板45のTFT28と異なる点を除
いて、実施例1の液晶表示素子と同様の構造を有する。
したがって、図24において、図23と同一の符号は、
同一または相当する部分を示す。
【0125】本実施例の特徴であるTFTアレイ基板4
6のTFT29は、実施例1のTFTアレイ基板45の
TFT28と同様にトップゲート型構造を有するが、実
施例1のTFT28がi型のアモルファスシリコンから
なる半導体膜4およびn型の不純物がドーピングされた
n型アモルファスシリコンからなる不純物ドープ半導体
膜5を構成要素として含むのに対して、本実施例のTF
T29は、不純物を含まないi型のポリシリコンからな
る半導体膜4aおよびn型の不純物がドーピングされた
n型ポリシリコンからなる不純物ドープ半導体膜5aを
構成要素として含んでいる。このようなTFT29を備
えたTFTアレイ基板46の製造方法は、以下のように
してTFT29を形成する点を除いて、実施例1のTF
Tアレイ基板45の製造方法と同様である。
【0126】本実施例においては、実施例1の方法と同
様の方法により透光性基板1の所定領域に遮光膜14を
形成するとともに絶縁膜3を形成する。そして、この場
合においては、透光性基板1上および遮光膜14上にi
型のポリシリコンからなる半導体膜4aを成膜して所定
形状にパターニングするとともに、半導体膜4aの両端
部の領域に不純物をドーピングしてこの領域のポリシリ
コンをn型の不純物を含むn型ポリシリコンに改質し不
純物ドープ半導体膜5aとする。さらに、この不純物ド
ープ半導体膜5aを覆うようにソース電極6aおよびド
レイン電極6bを形成するとともに、絶縁膜3表面、ソ
ース電極6aおよびドレイン電極6b表面、ならびにソ
ース電極6aとドレイン電極6bとの間の凹部の底面お
よび側面にパッシベーション膜7を形成する。そして、
ソース電極6aとドレイン電極6bとの間の凹部底面の
パッシベーション膜7上にゲート電極2を形成し、この
ゲート電極2表面をさらにパッシベーション膜7で覆
う。以上のようにして、トップゲート型構造を有するT
FT29を形成する。
【0127】上記のようなトップゲート型構造を有しポ
リシリコンから構成される半導体膜4a,5aを有する
TFT29を含むTFTアレイ基板46を備えた本実施
例の液晶表示装置においては、実施の形態3の液晶表示
装置と同様の効果が得られる。
【0128】なお、本実施の形態の変形例として、遮光
膜14を形成しない構成も可能である。
【0129】上記の実施の形態1〜5においては、液晶
表示素子の各画素にTFTが形成されてなるアクティブ
マトリクス方式の液晶表示装置について説明したが、本
発明をパッシブマトリクス方式の液晶表示装置に適用す
ることも可能である。
【0130】また、上記の実施の形態1〜5において
は、まず光透過性の透明導電膜を形成し、続いてその所
定領域を還元することによりブラックマトリクスを形成
する場合について説明したが、まず遮光性のITO膜等
からなる遮光性導電膜を形成し、続いてブラックマトリ
クス形成領域を除く領域、すなわち画素電極や対向電極
に相当する領域を酸素プラズマ処理等により酸化処理し
て選択的に光透過性に変質させてもよい。
【0131】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような形態で
実施され、薄膜化が図られるとともに製造工程の簡素化
が図られた液晶表示装置用基板およびその製造方法なら
びにそれを用いた液晶表示装置およびその製造方法を提
供することが可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る液晶表示装置の液
晶表示素子の構成を模式的に示す断面図である。
【図3】図2の液晶表示素子の対向基板の製造方法を示
すフロー図である。
【図4】図2の液晶表示素子の対向基板の製造工程を模
式的に示す断面図である。
【図5】従来の対向基板の製造方法を示すフロー図であ
る。
【図6】従来の対向基板の製造工程を模式的に示す断面
図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置
の液晶素子の構成を模式的に示す断面図である。
【図8】図7の液晶表示素子のTFTアレイ基板の製造
方法を示すフロー図である。
【図9】図7の液晶表示素子のTFTアレイ基板の製造
工程を模式的に示す断面図である。
【図10】図7の液晶表示素子のTFTアレイ基板の製
造工程を模式的に示す断面図である。
【図11】従来のTFTアレイ基板の構成を模式的に示
す断面図である。
【図12】図11のTFTアレイ基板の製造方法を示す
フロー図である。
【図13】本発明の実施の形態3に係る液晶表示装置の
液晶表示素子の構成を模式的に示す断面図である。
【図14】図13の液晶表示素子のTFTアレイ基板の
製造方法を示すフロー図である。
【図15】図13の液晶表示素子のTFTアレイ基板の
製造工程を模式的に示す断面図である。
【図16】図13の液晶表示素子のTFTアレイ基板の
製造工程を模式的に示す断面図である。
【図17】従来のTFTアレイ基板の構成を模式的に示
す断面図である。
【図18】図17のTFTアレイ基板の製造方法を示す
フロー図である。
【図19】本発明の実施の形態4に係る液晶表示装置の
液晶表示素子を構成するTFTアレイ基板の構成を模式
的に示す断面図である。
【図20】図19のTFTアレイ基板の製造工程を模式
的に示す断面図である。
【図21】図19のTFTアレイ基板の製造工程を模式
的に示す断面図である。
【図22】本発明の実施の形態4の変形例におけるTF
Tアレイ基板の構成を模式的に示す断面図である。
【図23】本発明の実施の形態5の実施例1における液
晶表示装置の液晶表示素子の構成を模式的に示す断面図
である。
【図24】本発明の実施の形態5の実施例2における液
晶表示装置の液晶表示素子の構成を模式的に示す断面図
である。
【符号の説明】
1 透光性基板 2 ゲート電極 3 絶縁膜 4,4a 半導体膜 5,5a 不純物ドープ半導体膜 6a ソース電極 6b ドレイン電極 7 パッシベーション膜 8 オーバーコート膜 9 透明導電膜 10 配向膜 11 カラーフィルタ 12 ブラックマトリクス 13 反射膜 14 遮光膜 15,25,35,45,46 TFTアレイ基板 16,26,36 対向基板 17 液晶層 20,28,29 TFT 21 コンタクトホール 22 スペーサ 23,30 レジスト 31 画素 31a 画素領域 31b TFT領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩田 昭教 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H048 BA11 BB08 BB42 2H091 FA35Y FB08 FC27 FC28 GA03 GA13 LA11 LA12 2H092 HA04 HA05 JA24 JB52 JB54 KA04 KA05 KA07 KA10 MA13 MA42 NA27 PA09 5F110 AA16 BB01 BB02 CC01 CC02 CC07 DD02 EE06 EE07 FF03 GG02 GG13 GG15 GG24 GG35 GG45 HK03 HK04 HK09 HK16 HK21 HK22 HL07 NN03 NN24 NN27 NN44 NN45 NN46 NN52 NN72 QQ01 QQ19 QQ25 QQ26

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示装置に用いられる透明電極を備
    えた液晶表示装置用基板において、 前記透明電極を形成する際に用いる導電膜の所定領域に
    所定の処理を施すことにより形成されたブラックマトリ
    クスを備えたことを特徴とする液晶表示装置用基板。
  2. 【請求項2】 前記透明電極を形成する際に用いる導電
    膜が遮光性の導電膜であり、前記透明電極は、前記遮光
    性の導電膜の所定領域を所定処理することにより前記所
    定領域の導電膜を変質させて光透過性とした導電膜から
    構成され、前記ブラックマトリクスは、前記処理が施さ
    れていない前記遮光性の導電膜から構成された請求項1
    記載の液晶表示装置用基板。
  3. 【請求項3】 前記透明電極を形成する際に用いる導電
    膜が光透過性の導電膜であり、前記ブラックマトリクス
    は、前記透明導電膜の所定領域を所定処理することによ
    り前記光所定領域の導電膜を変質させて遮光性とした導
    電膜から構成された請求項1記載の液晶表示装置用基
    板。
  4. 【請求項4】 前記ブラックマトリクス上にさらに遮光
    膜が形成された請求項1記載の液晶表示装置用基板。
  5. 【請求項5】 前記液晶表示装置用基板は前記液晶表示
    装置において対向基板として用いられ、前記電極が対向
    電極である請求項1記載の液晶表示装置用基板。
  6. 【請求項6】 前記液晶表示装置用基板はドレイン電
    極、ソース電極およびゲート電極を含む薄膜トランジス
    タが形成されており前記液晶表示装置において薄膜トラ
    ンジスタアレイ基板として用いられ、前記電極が画素電
    極であり、前記画素電極は前記薄膜トランジスタの前記
    ドレイン電極に接続した請求項1記載の液晶表示装置用
    基板。
  7. 【請求項7】 前記画素電極の一部または全部に反射膜
    が形成された請求項6記載の液晶表示装置用基板。
  8. 【請求項8】 前記反射膜がAg膜またはAg合金膜か
    ら構成された請求項7記載の液晶表示装置用基板。
  9. 【請求項9】 前記薄膜トランジスタが、絶縁性基板上
    に前記ゲート電極、絶縁膜、半導体膜および不純物がド
    ーピングされた不純物ドープ半導体膜が順に積層される
    とともに前記不純物ドープ半導体膜を介して前記半導体
    膜に接続する前記ソース電極および前記ドレイン電極が
    形成されたボトムゲート型構造を有する請求項6記載の
    液晶表示装置用基板。
  10. 【請求項10】 前記半導体膜がi型アモルファスシリ
    コン膜から構成され、前記不純物ドープ半導体膜がn型
    不純物がドーピングされたn型アモルファスシリコン膜
    から構成された請求項9記載の液晶表示装置用基板。
  11. 【請求項11】 前記薄膜トランジスタが、絶縁性基板
    上に遮光膜、絶縁膜、半導体膜および不純物がドーピン
    グされた不純物ドープ半導体膜が順に積層されるととも
    に前記不純物ドープ半導体膜を介して前記半導体膜に接
    続する前記ソース電極および前記ドレイン電極が形成さ
    れ前記半導体膜上に前記ゲート電極が形成されたトップ
    ゲート型構造を有する請求項6記載の液晶表示装置用基
    板。
  12. 【請求項12】 前記半導体膜がi型アモルファスシリ
    コン膜から構成され、前記不純物ドープ半導体膜がn型
    不純物がドーピングされたn型アモルファスシリコン膜
    から構成された請求項11記載の液晶表示装置用基板。
  13. 【請求項13】 前記薄膜トランジスタが、絶縁性基板
    上に少なくとも絶縁膜および半導体膜が積層されるとと
    もに前記半導体膜の所定領域に不純物がドーピングされ
    て不純物ドープ半導体膜が形成され前記不純物ドープ半
    導体膜を介して前記半導体膜に接続する前記ソース電極
    および前記ドレイン電極が形成されたトップゲート型構
    造を有する請求項6記載の液晶表示装置用基板。
  14. 【請求項14】 前記半導体膜がi型ポリシリコン膜か
    ら構成され、前記不純物ドープ半導体膜がn型不純物が
    ドーピングされたn型ポリシリコン膜から構成された請
    求項13記載の液晶表示装置用基板。
  15. 【請求項15】 互いに対向する一対の液晶表示装置用
    基板の間に液晶層が挟持されてなる液晶表示装置であっ
    て、 一方の前記液晶表示装置用基板に請求項1記載の液晶表
    示装置用基板が用いられたことを特徴とする液晶表示装
    置。
  16. 【請求項16】 液晶表示装置に用いられる透明電極を
    備えた液晶表示装置用基板の製造方法であって、 前記透明電極を形成する際に用いる導電膜の所定領域を
    所定処理してブラックマトリクスを形成することを特徴
    とする液晶表示装置用基板の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記透明電極を形成する際に光透過性
    の導電膜を形成し、前記光透過性の導電膜の所定領域を
    水素還元処理して変質させて遮光性とすることにより前
    記ブラックマトリクスを形成するとともに、前記水素還
    元処理が施されていない前記光透過性の導電膜から構成
    される領域を前記透明電極とする請求項16記載の液晶
    表示装置用基板の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記水素還元処理が水素プラズマまた
    は水素イオンドーピングによるものである請求項17記
    載の液晶表示装置用基板の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記透明電極を形成する際に遮光性の
    導電膜を形成し、前記遮光性の導電膜の所定領域を酸化
    処理して変質させて光透過性とすることにより透明電極
    を形成するとともに、前記酸化処理が施されていない前
    記遮光性の導電膜から構成される領域を前記ブラックマ
    トリクスとする請求項16記載の液晶表示装置用基板の
    製造方法。
  20. 【請求項20】 前記酸化処理が酸素プラズマによるも
    のである請求項19記載の液晶表示装置用基板の製造方
    法。
  21. 【請求項21】 前記ブラックマトリクス上にさらに遮
    光膜を形成する請求項16記載の液晶表示装置用基板の
    製造方法。
  22. 【請求項22】 前記液晶表示装置用基板は前記液晶表
    示装置において対向基板として用いられ、前記導電膜か
    ら構成される電極が対向電極である請求項16記載の液
    晶表示装置用基板の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記液晶表示装置用基板はドレイン電
    極、ソース電極およびゲート電極を含む薄膜トランジス
    タが形成されており前記液晶表示装置において薄膜トラ
    ンジスタアレイ基板として用いられ、前記導電膜から構
    成される電極が前記薄膜トランジスタの前記ドレイン電
    極に接続された画素電極である請求項16記載の液晶表
    示装置用基板の製造方法。
  24. 【請求項24】 絶縁性基板上に前記ゲート電極、絶縁
    膜、半導体膜および不純物がドーピングされた不純物ド
    ープ半導体膜を順に積層してそれぞれ所定形状にパター
    ニングするとともに前記不純物ドープ半導体膜を介して
    前記半導体膜に接続する前記ソース電極および前記ドレ
    イン電極を形成することによりボトムゲート型構造を有
    する薄膜トランジスタを形成し、さらに前記薄膜トラン
    ジスタの前記ゲート電極のパターニングに用いたマスク
    を再び用いて前記透明電極と前記ブラックマトリクス形
    成のための処理の際に用いるレジストを形成する請求項
    23記載の液晶表示装置用基板の製造方法。
  25. 【請求項25】 絶縁性基板上に前記ゲート電極、絶縁
    膜、半導体膜および不純物がドーピングされた不純物ド
    ープ半導体膜を順に積層してそれぞれ所定形状にパター
    ニングするとともに前記不純物ドープ半導体膜を介して
    前記半導体膜に接続する前記ソース電極および前記ドレ
    イン電極を形成することによりボトムゲート型構造を有
    する薄膜トランジスタを形成し、さらに前記絶縁性基板
    側から光を照射して前記薄膜トランジスタの前記ゲート
    電極をマスクとして利用した裏面露光を行うことにより
    前記透明電極と前記ブラックマトリクス形成のための処
    理の際に用いるレジストを形成する請求項23記載の液
    晶表示装置用基板の製造方法。
  26. 【請求項26】 絶縁性基板上に遮光膜、絶縁膜、半導
    体膜および不純物がドーピングされた不純物ドープ半導
    体膜を形成してそれぞれ所定形状にパターニングすると
    ともに前記不純物ドープ半導体膜を介して前記半導体膜
    に接続する前記ソース電極および前記ドレイン電極を形
    成しさらに前記半導体膜上に前記ゲート電極を形成する
    ことによりトップゲート型構造を有する薄膜トランジス
    タを形成し、さらに前記薄膜トランジスタの前記遮光膜
    のパターニングに用いたマスクを再び用いて前記透明電
    極と前記ブラックマトリクス形成のための処理の際に用
    いるレジストを形成する請求項23記載の液晶表示装置
    用基板の製造方法。
  27. 【請求項27】 絶縁性基板上に前記ゲート電極、絶縁
    膜、半導体膜および不純物がドーピングされた不純物ド
    ープ半導体膜を形成してそれぞれ所定形状にパターニン
    グするとともに前記不純物ドープ半導体膜を介して前記
    半導体膜に接続する前記ソース電極および前記ドレイン
    電極を形成しさらに前記半導体膜上に前記ゲート電極を
    形成することによりトップゲート型構造を有する薄膜ト
    ランジスタを形成し、さらに前記絶縁性基板側から光を
    照射して前記薄膜トランジスタの前記遮光膜をマスクと
    して利用した裏面露光を行うことにより前記透明電極と
    前記ブラックマトリクス形成のための処理の際に用いる
    レジストを形成する請求項23記載の液晶表示装置用基
    板の製造方法。
  28. 【請求項28】 前記画素電極の一部または全部に反射
    膜を形成する請求項23記載の液晶表示装置用基板の製
    造方法。
  29. 【請求項29】 前記画素電極たる透明電極を形成する
    際に用いる導電膜上にさらに反射膜を形成するとともに
    前記反射膜上に前記レジストを形成し、前記レジストを
    用いて前記導電膜の所定領域を所定処理して前記透明電
    極および前記ブラックマトリクスを形成するとともに前
    記反射膜をパターニングして前記透明電極上に前記反射
    膜を形成する請求項24〜27のいずれかに記載の液晶
    表示装置用基板の製造方法。
  30. 【請求項30】 互いに対向する一対の液晶表示装置用
    基板の間に液晶層が挟持されてなる液晶表示装置の製造
    方法であって、 一方の前記液晶表示装置用基板が請求項16記載の液晶
    表示装置用基板の製造方法により製造されたことを特徴
    とする液晶表示装置の製造方法。
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