JP2003107394A - 画像露光装置 - Google Patents

画像露光装置

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JP2003107394A
JP2003107394A JP2001304125A JP2001304125A JP2003107394A JP 2003107394 A JP2003107394 A JP 2003107394A JP 2001304125 A JP2001304125 A JP 2001304125A JP 2001304125 A JP2001304125 A JP 2001304125A JP 2003107394 A JP2003107394 A JP 2003107394A
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light beam
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laser
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JP2001304125A
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Atsushi Uejima
敦 上島
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザからの光ビームから安定したビ
ーム形状の光ビームを得ることができる画像露光装置を
得る。 【解決手段】 同一形状のプリズム34,36からなる
ビーム幅調整装置38をコリメートレンズ14の射出側
に備え、各々の頂角付近における屈折によって、水平方
向または垂直方向の何れかの方向のみについて作用する
べく配置する。プリズム34を、回転したりpn接合面
に平行な方向の水平方向(Ja、Ka)に平行移動した
り、プリズム36を、回転したり水平方向に平行移動し
たりして、この駆動装置42によりプリズム36の位置
及び回転角度を調整することで、プリズム36から射出
されるレーザビームのビーム幅を調整する。これによっ
て、コリメートレンズ14からのレーザビームのビーム
幅Dyを、プリズム34、36により水平方向にのみ拡
大されてビーム幅Dzのレーザビームを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像露光装置にか
かり、特に、露光媒体に光ビームを案内しかつ該光ビー
ムと前記露光媒体との相対的移動によって前記光ビーム
を前記露光媒体に対して予め定めた主走査方向の主走査
及び該主走査方向と交差する副走査方向に副走査して画
像を露光する画像露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザなどの光源から出力される
光ビームを集光光学系によって集光し、その焦点位置に
露光媒体(例えば、高速に回転するドラムの周面に貼り
付けられた記録媒体)を配置し、前記光ビームをドラム
の軸線方向に走査(主走査)しながら、ドラムを回転
(副走査)させることにより、露光媒体上に画像を露光
(記録)する画像露光装置(画像記録装置)が知られて
いる。
【0003】ところで、半導体レーザは、半導体レーザ
から射出される光ビームの発散角がサジタル方向とメリ
ディオナル方向とで差異を有しているので、ニアフィー
ルドパターンやファーフィールドパターンが楕円形状に
なることが知られている。従って、露光媒体上に結像さ
れる光ビームのビーム形状も主走査方向及び副走査方向
で差異が生じる。また、半導体レーザは、その個体差に
よって、発散角にばらつきが生じる。このため、露光媒
体上に結像される光ビームのビーム形状にもばらつきが
生じる。
【0004】これを解消するため、半導体レーザから射
出される光ビームで得られる光束について、発散角が最
も小さい角度の光ビームを基準として、アパーチャやス
リットなどの開口を光軸上に設けることにより、用いる
光ビームの光束を制限していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術のように、光束を制限する構造では、光ビームの利
用効率が悪化する。また、アパーチャやスリットなどの
開口を設ける場合、その境界部位において回折現象が生
じ、所望の光束を得ることができなかった。
【0006】本発明は、上記事実を考慮して、半導体レ
ーザからの光ビームから安定したビーム形状の光ビーム
を得ることができる画像露光装置を得ることが目的であ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、露光媒体に光ビームを案内しかつ該光ビー
ムと前記露光媒体との相対的移動によって前記光ビーム
を前記露光媒体に対して予め定めた主走査方向の主走査
及び該主走査方向と交差する副走査方向に副走査して画
像を露光する画像露光装置において、光ビームを出力す
る半導体レーザと、前記半導体レーザから出力された光
ビームを平行光束に整形するレンズ系と、前記平行光束
に整形された光ビームを、主走査方向及び該主走査方向
と交差する副走査方向の少なくとも一方向に偏向する偏
向手段と、前記偏向された光ビームを前記露光媒体へ集
光する集光光学系と、前記レンズ系により得られる光ビ
ームについて、前記平行光束の主走査方向及び副走査方
向の少なくとも一方向の光束幅を独立して調整する調整
手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】本発明の画像露光装置は、露光媒体に光ビ
ームを案内しかつ該光ビームと前記露光媒体との相対的
移動により光ビームを露光媒体に対して予め定めた主走
査方向の主走査及び該主走査方向と交差する副走査方向
に副走査して画像を露光する。その光ビームは半導体レ
ーザにより出力される。この半導体レーザから出力され
た光ビームは、レンズ系によって平行光束に整形され
る。平行光束に整形された光ビームは、変更手段により
主走査方向及び該主走査方向と交差する副走査方向の少
なくとも一方向に偏向される。この偏向された光ビーム
は、集光光学系によって、露光媒体へ集光される。
【0009】本発明では、前記レンズ系により得られる
光ビームの光束幅を、調整手段により平行光束の光束状
態を維持しつつ調整する。この調整手段は、平行光束の
主走査方向及び副走査方向の少なくとも一方向の光束幅
を独立して調整する。例えば、主走査方向の光束幅及び
副走査方向の光束幅がほぼ一致するように、平行光束の
主走査方向及び副走査方向の少なくとも一方向の光束幅
を独立して調整する。これによって、光束を制限するこ
となく、光ビームの光束幅がほぼ一致させることができ
る。このため、光ビームの利用効率を向上させることが
できる。また、光束を制限することなく光ビームの全光
束を利用できるので、回折現象が生じることもない。
【0010】前記画像露光装置は、前記レンズ系により
得られる光ビームについて前記主走査方向の光束幅及び
副走査方向の光束幅を均等に拡大縮小する変更手段をさ
らに備え、前記調整手段は、前記変更手段の上流側また
は下流側に設けたことを特徴とする。
【0011】半導体レーザからの光ビームの光束幅を、
実際に用いる光束幅に拡大縮小することを要求される場
合がある。この場合、球面レンズ系などを用いて、主走
査方向の光束幅及び副走査方向の光束幅を均等に拡大縮
小する変更手段を、画像露光装置に、さらに備える。こ
れにより、光束幅を均等に拡大縮小することができる。
このとき、前記調整手段は、主走査方向の光束幅及び副
走査方向の何れか光束幅を独立して調整することができ
るので、変更手段の上流側または下流側の何れに設けて
もよい。
【0012】前記調整手段は、主走査方向または副走査
方向にのみ屈折力を有するプリズムを複数有し、各々の
プリズムの位置を調整して光束幅を調整することができ
る。
【0013】光ビームの光束幅について、主走査方向の
光束幅及び副走査方向の何れか光束幅を独立して調整す
るものとしては、プリズムを用いることが好ましい。こ
のプリズムは、一方向にのみ屈折力を有するものである
が、単体で用いたのでは、平行光束の光束状態を維持す
ることが困難である。すなわち、単体で用いたのでは、
光ビームの光線方向が変換されてしまい、レイアウト上
の制約を受けることになる。また、プリズムを回転調整
することで、光ビームの光束幅の調整を行うが、光線方
向が変化してしまうため、後段の光学系をそれに応じて
回転させる必要が生じる。このため、複数のプリズムを
透過させることで、平行光束の入射について射出光束
が、その光束幅が調整されて同一方向となるべく配置す
る。このように複数プリズムの配置により、単純な構成
で、主走査方向及び副走査方向の光束幅をほぼ一致させ
ることができ、光ビームの利用効率を向上させることが
できる。
【0014】また、前記調整手段は、主走査方向または
副走査方向にのみ屈折力を有するレンズを複数有したア
ナモルフィック光学系で構成され、前記レンズの位置を
調整して光束幅を調整することができる。
【0015】光ビームについて、主走査方向の光束幅及
び副走査方向の何れか光束幅を独立して調整する他のも
のとしては、アナモルフィック光学系を採用することが
できる。このアナモルフィック光学系は、主走査方向ま
たは副走査方向にのみ屈折力を有するレンズを複数有す
ることで可能である。このレンズには、シリンドリカル
レンズや非球面レンズがある。このようにアナモルフィ
ック光学系を採用することにより、単純な構成で、主走
査方向及び副走査方向の光束幅をほぼ一致させることが
でき、光ビームの利用効率を向上させることができる。
【0016】前記調整手段は、前記半導体レーザの接合
面と平行方向の光束幅を調整することができる。また、
前記調整手段は、前記半導体レーザの接合面と垂直方向
の光束幅を調整することができる。
【0017】半導体レーザは、その接合面に平行な方向
と垂直な方向とが、発散角の差異が顕著に出現する方向
である。そこで、半導体レーザの接合面と平行方向の光
束幅、及び垂直方向の光束幅の少なくとも一方の光束幅
を調整することで、半導体レーザからの光ビームを最大
限利用することができ、光ビームの利用効率を最大限に
向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態はレー
ザ露光装置に本発明を適用したものである。
【0019】〔第1実施の形態〕図2には、本実施の形
態のレーザ露光装置の基となるレーザ露光装置10が示
されている。
【0020】レーザ露光装置10は、半導体レーザ12
から出力されたレーザビームLを露光ドラム22上に照
射することで、画像を露光する構造となっている。この
露光ドラム22上には、記録フィルムF(記録媒体)な
どを貼り付けることが可能であり、この記録フィルムF
にレーザビームLを照射することで、直接画像記録も可
能である。
【0021】なお、ドラム22は矢印Y方向(副走査方
向)に回転することによる副走査と、レーザビームLを
矢印X方向(主走査方向、図2の紙面に垂直方向)に主
走査することで、二次元画像が形成される。
【0022】レーザ露光装置10は、レーザビームLを
出力する半導体レーザ12を備えており、半導体レーザ
12の射出側に、半導体レーザ12からのレーザビーム
Lの発散角をほぼ平行光に整形するコリメートレンズ1
4が設けられている。コリメートレンズ14の射出側に
は、レーザビームの光束幅を制限するアパチャ16、及
び光束幅の調整及び主走査するための走査光学系18が
順に設けられており、走査光学系18の射出側には、f
θレンズ20及びドラム22が順に設けられている。こ
のアパチャ16及び走査光学系18は、ビーム幅の調整
と、レーザビームを主走査する作動とを担当する光学系
17として機能する。
【0023】半導体レーザ12は、垂直方向と水平方向
の発散角が異なるため、異なる光束のレーザビームL
s,Lmがコリメートレンズ14に入射される。これに
よって、コリメートレンズ14では、垂直方向と水平方
向の幅が異なるレーザビームが射出される。このため、
一般的なレーザ露光装置10では、円形開口などのよう
に、縦横均等な開口が設けられたアパチャ16が設けら
れる。このアパチャ16を通過したレーザビームが縦横
均等なレーザビームとして走査光学系18へ到達する。
【0024】走査光学系18は、球面レンズ系を含んで
構成され(構成の詳細は後述)、ビーム幅Daで入射さ
れたレーザビームを、ビーム幅Dbに調整して射出す
る。このビーム幅Dbのレーザビームをポリゴンミラな
どの回転多面鏡32(図3)により主走査方向へ走査し
て射出する。この射出されたレーザビームは、fθレン
ズ20により露光ドラム22上に結像する。
【0025】図3に示すように、走査光学系18は、倍
率光学系30と、回転多面鏡32とから構成される。倍
率光学系30は、凹レンズ24、凸レンズ26、及び凸
レンズ28から構成される。倍率光学系30では、凹レ
ンズ24、凸レンズ26、及び凸レンズ28により、入
射されたビーム幅Daのレーザビームをビーム幅Dbの
レーザビームに変換して射出する。ビーム幅Dbのレー
ザビームは回転多面鏡32で主走査方向へ走査される。
【0026】倍率光学系30は、各々のレンズ間距離を
調整することで倍率を変更することが可能なズームレン
ズ系の構成である。凹レンズ24、凸レンズ26、及び
凸レンズ28の各々は、光軸方向(図3の矢印s方向)
に平行移動を可能とする駆動装置44に接続されてい
る。この駆動装置44の駆動によって、凹レンズ24
と、及び凸レンズ26と凸レンズ28の各々のレンズ間
距離を調整することで、倍率を変更することができる。
【0027】上記レーザ露光装置10の構成を基本とし
て、本実施の形態のレーザ露光装置10を説明する。
【0028】図4に示すように、半導体レーザ12は、
例えば、屈折率形導波型半導体レーザを採用でき、この
半導体レーザは、p型の半導体基板12Aとn型の半導
体基板12Bとの間に活性層12Cを設け、前記半導体
基板12A、12Bに設けた電極12D、12E間に所
定の電圧を印加することにより、活性層22からレーザ
ビームLを出力するように構成される。この半導体レー
ザ12から出力されるレーザビームLの発光パターン
は、電極12Dの幅に対応した活性層12Cの接合面方
向に幅広でかつ略方形状になるが、発散角がX方向とY
方向とでは異なる。すなわち、pn接合面と平行な方向
(Y方向)の発散角が、pn接合面と垂直な方向(X方
向)の発散角より狭角になることが知られている。
【0029】上記レーザ露光装置10では、アパチャ1
6による光束の制限によってビーム幅を整形している
が、本実施の形態では、半導体レーザ12から射出され
たレーザビームの光束を制限することなく、全ての光束
を利用してビーム幅を整形するものである。従って、ア
パチャ16は、本実施の形態のレーザ露光装置10には
不要である。以下、詳細を説明する。
【0030】図1には、ビーム幅の調整と、レーザビー
ムを主走査する作動とを担当する光学系17の構成を示
した。図1(A)には、平面図、図1(B)には側面図
を示した。なお、図1(A)は、pn接合面に平行な方
向(図4の矢印Y方向)のビーム幅のみを調整する場合
の例が示されている。
【0031】本発明の実施の形態にかかる光学系17
は、アパチャ16に代えて複数(本実施の形態では、2
個)のプリズム34,36からなるビーム幅調整装置3
8を備えている。ビーム幅調整装置38のプリズム34
及びプリズム36は、同一形状のプリズムを用いて、各
々の頂角付近における屈折によって、水平方向または垂
直方向の何れかの方向のみについて作用するべく配置す
る。
【0032】上記ビーム幅調整装置38は、本発明の調
整手段に相当する。また、回転多面鏡32は本発明の偏
向手段の1つの気のに相当し、コリメートレンズ14は
本発明のレンズ系に相当する。また、fθレンズ20
は、本発明の集光光学系に相当する。また、倍率光学系
30は、本発明の変更手段に相当する。
【0033】図1(A)に示すように、プリズム34、
36は、直角部を底辺に有しかつ頂角wが鋭角の台形プ
リズムであり、本実施の形態では、頂角wが45度のも
のを採用している。その長辺部分にコリメートレンズ1
4からのレーザビームLsが入射されるようにプリズム
34を設ける。このプリズム34から射出されたレーザ
ビームが長辺部分に入射されるようにプリズム36を設
ける。
【0034】プリズム34は、pn接合面に平行な方向
(図4の矢印Y方向)である水平方向(図1の矢印Ja
方向及び矢印Ka方向)に平行移動を可能とすると共
に、水平方向の面内で一定方向(図1の矢印Ra方向)
に回転を可能とする駆動装置40に接続されている。こ
の駆動装置40によりプリズム34の位置及び回転角度
を調整することで、プリズム34から射出されるレーザ
ビームのビーム幅を調整することができる。
【0035】同様に、プリズム36は、水平方向(図1
の矢印Jb方向及び矢印Kb方向)に平行移動を可能と
すると共に、水平方向の面内で一定方向(図1の矢印R
b方向)に回転を可能とする駆動装置42に接続されて
いる。この駆動装置42によりプリズム36の位置及び
回転角度を調整することで、プリズム36から射出され
るレーザビームのビーム幅を調整することができる。
【0036】以上の構成によって、コリメートレンズ1
4からのレーザビームLsの光束についてのビーム幅D
y(図2では、ビーム幅Da)は、プリズム34により
水平方向にのみ拡大され、続くプリズム36によりさら
に水平方向に拡大されてビーム幅Dzのレーザビームを
得る。
【0037】図1(B)に示すように、pn接合面に垂
直な方向(図4の矢印X方向)については、プリズム3
4、36は屈折率変化が影響ないので、コリメートレン
ズ14からのレーザビームLmの光束についてのビーム
幅Dxは、プリズム34、36による影響がなく、その
ままビーム幅Dz(=Dx)のレーザビームとなる。
【0038】これによって、水平方向についてビーム幅
を調整して垂直方向のビーム幅と一致させることができ
る。このビーム幅Dzのレーザビームは、倍率光学系3
0に入射され、ビーム幅Dbのレーザビームが射出され
る。このビーム幅Dbのレーザビームは、回転多面鏡3
2によって主走査され、fθレンズ20により露光ドラ
ム22へ結像される。
【0039】従って、半導体レーザ12から射出された
レーザビームが、垂直方向及び水平方向の各々の発散角
が異なる場合であっても、その一方のビーム幅を調整す
ることができる。このため、半導体レーザ12から射出
されたレーザビームを制限することなく、全てのレーザ
ビームを利用することができ、利用効率を向上すること
ができる。
【0040】また、プリズム34、36の回転及び位置
調整によってビーム幅を調整することが可能であるた
め、半導体レーザ12に個体差があっても、駆動装置4
0及び駆動装置42の駆動により、個体差を解消するべ
く調整することが可能となる。従って、半導体レーザ1
2の個体差を解消する構成をレーザ露光装置10に有す
ることができるため、レーザ露光装置10の設計につい
て自由度が向上する。
【0041】なお、本実施の形態では、倍率光学系30
の上流側(入射側)にビーム幅調整装置38を設けた場
合を説明したが、本発明は、この位置に限定されるもの
ではない。すなわち、ビーム幅調整装置38が入射され
たレーザビームを全て利用することが可能であるため、
倍率光学系30と回転多面鏡32との間にビーム幅調整
装置38を設けてもよい。
【0042】また、本実施の形態では、水平方向にのみ
ビーム幅を調整する場合を説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、任意の方向について調整して
もよく、また垂直方向のみ調整してもよく、さらに水平
方向及び垂直方向のように複数の方向を共に調整しても
よい。複数の方向について調整する場合には、調整する
方向に対応してビーム幅調整装置38を設ければよい。
【0043】なお、駆動装置40、52,44は露光装
置に内蔵してもよいが、製造工程における調整装置に、
このような機構を設けて、調整が完了した後に接着した
り板ばねなどの押圧手段による付勢により固定すること
が好ましい。
【0044】次に、図5及び図6を参照して、本実施の
形態のレーザ露光装置10で採用したビーム幅調整装置
38について、プリズム34、36の位置及び回転角度
を調整した場合の具体的な結果を説明する。
【0045】まず、半導体レーザ12の発散角の設計仕
様を次に示す。水平方向(図4のY方向)の発散角は9
度(個体差:最小7度、最大11度)であり、垂直方向
(図4のX方向)の発散角は27度(個体差:最小23
度、最大34度)とする。この半導体レーザ12を用い
た場合に、垂直方向の発散角27度で広がるレーザビー
ムについてコリメートレンズ14によるビーム幅を基準
として、ビーム幅を調整する。
【0046】従って、垂直方向の発散角について、個体
差が最小23度から最大31度あるため、垂直方向のビ
ーム幅の調整は、0.81〜1.2の可変倍率が必要で
ある。また、水平方向の発散角について、個体差が最小
7度から最大11度あるため、垂直方向の発散角27度
に相当するビーム幅調整のために、水平方向のビーム幅
の調整は、2.4〜3.8の可変倍率が必要である。
【0047】水平方向及び垂直方向の倍率を独立して調
整できる場合は、各々上記倍率の調整幅を有していれば
よいが、ここでは、水平方向及び垂直方向の倍率を均一
に調整する変更手段と、水平方向のみ倍率調整を行う調
整手段とを組み合わせる場合、水平方向の光ビームの幅
の調整は、さらに広範囲となる(2.09〜4.7
倍)。
【0048】倍率光学系30は、凹レンズ24が焦点距
離60mm、凸レンズ26が焦点距離40mm、凸レン
ズ28が焦点距離50mmのレンズを採用する。この倍
率光学系30は、各レンズ間の距離として、凹レンズ2
4と凸レンズ26の間を20mm〜40mmに調整可能
でかつ凸レンズ26と凸レンズ28の間を130mm〜
120mmに調整可能なズームレンズ群構成とされてい
る。
【0049】この倍率光学系30は、球面レンズ系で構
成されるので、水平方向及び垂直方向について共に倍率
が調整される。このため、半導体レーザ12から発散角
の差異によって不均一となるレーザビームのビーム幅を
均一にするための手段を講じる必要、すなわち、垂直方
向及び水平方向の少なくとも一方を独立して調整する必
要がある。
【0050】図5には、ビーム幅調整装置38の配置を
調整し、一方向のビーム幅調整倍率を2倍に設定した位
置関係を示した。プリズム34は、頂角部がレーザビー
ムLを境界とする一方側に位置され、レーザビームLと
直交する方向から55度だけ長辺部分が傾倒するように
設けられる。プリズム36は、頂角部がレーザビームL
を境界とする他方側に位置され、レーザビームLと直交
する方向から−26度だけ長辺部分が傾倒するように設
けられる。
【0051】このとき、プリズム34、36の何れか一
方のプリズムを、レーザビームLと直交する方向に平行
移動したり、レーザビームLに沿う方向に平行移動した
りすることで、入射位置と射出位置との相対位置を調整
することができる。
【0052】図6には、ビーム幅調整装置38の配置を
調整し、一方向のビーム幅調整倍率を5.2倍に設定し
た位置関係を示した。プリズム34は、頂角部がレーザ
ビームLを境界とする一方側に位置され、レーザビーム
Lと直交する方向から70度だけ長辺部分が傾倒するよ
うに設けられる。プリズム36は、頂角部がレーザビー
ムLを境界とする他方側に位置され、レーザビームLと
直交する方向から−34度だけ長辺部分が傾倒するよう
に設けられる。
【0053】この場合も図5と同様に、プリズム34、
36の何れか一方のプリズムを、レーザビームLと直交
する方向に平行移動したり、レーザビームLに沿う方向
に平行移動したりすることで、入射位置と射出位置との
相対位置を調整することができる。
【0054】このように、プリズム34、36のプリズ
ムを、回転角度を調整したり、レーザビームLと直交す
る方向に平行移動したり、レーザビームLに沿う方向に
平行移動したりすることで、一方向のみについて、ビー
ム幅を調整することができると共に、入射位置と射出位
置との相対位置を調整することができる。
【0055】〔第2実施の形態〕上記実施の形態では、
複数のプリズムを用いて、垂直方向または水平方向につ
いて独立してビーム幅の調整をする場合を説明した。こ
のとき、プリズムの屈折作用により、光軸が偏向され
る。本実施の形態では、直線状の光軸上で、垂直方向ま
たは水平方向について独立してビーム幅の調整を可能と
するものである。なお、本実施の形態は上記実施の形態
と同様の構成であるため、同一部分には同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0056】図7には、本実施の形態のレーザ露光装置
10にかかる、ビーム幅の調整と、レーザビームを主走
査する作動とを担当する光学系17の構成を示した。図
7(A)には、平面図、図7(B)には側面図を示し
た。
【0057】本実施の形態にかかる光学系17は、プリ
ズム34、36からなるビーム幅調整装置38に代えて
複数のシリンドリカルレンズ50,52,54からなる
ビーム幅調整装置39を備えている。ビーム幅調整装置
39は、半導体レーザ12側より、シリンドリカルレン
ズ50,52,54が順に配列されて構成されている。
なお、これらのシリンドリカルレンズ50,52,54
は、pn接合面に平行な方向(図4の矢印Y方向)のみ
集光する(屈折作用を有する)。シリンドリカルレンズ
50は、凹レンズに相当する負の屈折作用を有するシリ
ンドリカルレンズであり、シリンドリカルレンズ52、
54は、凸レンズに相当する正の屈折作用を有するシリ
ンドリカルレンズである。
【0058】図7(A)に示すように、ビーム幅調整装
置39のシリンドリカルレンズ50、52,54は、こ
れらのレンズを光軸方向に平行移動を可能とする駆動装
置56に接続されている。この駆動装置56によりシリ
ンドリカルレンズ50、52,54の位置を調整するこ
とで、ビーム幅調整装置39すなわちシリンドリカルレ
ンズ50に入射されるレーザビームのビーム幅に対して
シリンドリカルレンズ54から射出されるレーザビーム
のビーム幅を調整することができる。
【0059】以上の構成によって、コリメートレンズ1
4からのレーザビームLsの光束についてのビーム幅D
yは、ビーム幅調整装置39のシリンドリカルレンズに
より水平方向にのみ拡大されてビーム幅Dzのレーザビ
ームを得る。
【0060】図7(B)に示すように、pn接合面に垂
直な方向(図4の矢印X方向)については、シリンドリ
カルレンズ50、52,54は屈折率変化が影響ないの
で、コリメートレンズ14からのレーザビームLmの光
束についてのビーム幅Dxは、ビーム幅調整装置39の
シリンドリカルレンズ50、52,54による影響がな
く、そのままビーム幅Dz(=Dx)のレーザビームと
なる。
【0061】これによって、水平方向についてビーム幅
を調整して垂直方向のビーム幅と一致させることができ
る。このビーム幅Dzのレーザビームは、倍率光学系3
0に入射され、ビーム幅Dbのレーザビームが射出され
る。このビーム幅Dbのレーザビームは、回転多面鏡3
2によって主走査され、fθレンズ20により露光ドラ
ム22へ結像される。
【0062】このように、本実施の形態では、半導体レ
ーザ12から射出されたレーザビームが、垂直方向及び
水平方向の各々の発散角が異なる場合であっても、その
一方のビーム幅を調整することができる。また、レーザ
ビームの光軸を偏向することもなく、同軸上でレーザビ
ームを伝搬できる。このため、半導体レーザ12から射
出されたレーザビームを制限することなく、全てのレー
ザビームを利用することができ、利用効率を向上するこ
とができる。また、同軸光路となるので、設計が容易と
なる。
【0063】また、シリンドリカルレンズ50、52,
54の光軸方向の位置調整によってビーム幅を調整する
ことが可能であるため、半導体レーザ12に個体差があ
っても、駆動装置56の駆動により、個体差を解消する
べく調整することが可能となる。従って、半導体レーザ
12の個体差を解消する構成をレーザ露光装置10に有
することができるため、レーザ露光装置10の設計につ
いて自由度が向上する。
【0064】なお、本実施の形態では、倍率光学系30
の上流側(入射側)にビーム幅調整装置39を設けた場
合を説明したが、本発明は、この位置に限定されるもの
ではない。すなわち、ビーム幅調整装置39が入射され
たレーザビームを全て利用することが可能であるため、
倍率光学系30と回転多面鏡32との間にビーム幅調整
装置38を設けてもよい。
【0065】また、本実施の形態では、水平方向にのみ
ビーム幅を調整する場合を説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、任意の方向について調整して
もよく、また垂直方向のみ調整してもよく、さらに水平
方向及び垂直方向のように複数の方向を共に調整しても
よい。複数の方向について調整する場合には、調整する
方向に対応してビーム幅調整装置38を設ければよい。
【0066】なお、本実施の形態では、ビーム幅調整装
置39にシリンドリカルレンズによって、一方向にのみ
レーザビームを屈折させた場合を説明したが、本発明
は、これに限定されるものではない。すなわち、倍率光
学系30にシリンドリカルレンズを用いてレーザビーム
を屈折させてもよい。この場合、ビーム幅調整装置39
と倍率光学系30との相対的な倍率関係からシリンドリ
カルレンズのパワーを定めればよい。
【0067】また、本実施の形態では、ビーム幅調整装
置39にシリンドリカルレンズによって、一方向にのみ
レーザビームを屈折させた場合を説明したが、本発明
は、これに限定されるものではない。すなわち、ビーム
幅調整装置39にアナモルフィック光学系を採用するこ
とができる。アナモルフィック光学系を採用すること
で、垂直方向と水平方向とのパワー(屈折力)を異なる
ものとすることができ、設計自由度を増加させることが
できる。このアナモルフィック光学系は、倍率光学系3
0にも採用することができる。この場合、ビーム幅調整
装置39と倍率光学系30との相対的な倍率関係からア
ナモルフィック光学系の垂直方向と水平方向とのパワー
(屈折力)を定めればよい。
【0068】〔第3実施の形態〕上記実施の形態では、
ビーム幅調整装置38、39によって垂直方向または水
平方向について独立してビーム幅の調整をする場合を説
明した。本実施の形態では、直線状の光軸上で、垂直方
向及び水平方向の各々について独立してビーム幅の調整
を可能とするものである。なお、本実施の形態は上記実
施の形態と同様の構成であるため、同一部分には同一符
号を付して詳細な説明を省略する。
【0069】図8には、本実施の形態のレーザ露光装置
10にかかる、ビーム幅の調整と、レーザビームを主走
査する作動とを担当する光学系17Aの構成を示した。
図8(A)には、平面図、図8(B)には側面図を示し
た。
【0070】本実施の形態にかかる光学系17Aは、複
数のシリンドリカルレンズ50,52,54からなるビ
ーム幅調整装置39に連続する倍率光学系30に代えて
複数のシリンドリカルレンズ25,27,29からなる
倍率光学系31を備えている。倍率光学系31は、ビー
ム幅調整装置39側より、シリンドリカルレンズ25,
27,29が順に配列されて構成されている。なお、こ
れらのシリンドリカルレンズ25,27,29は、pn
接合面に垂直な方向(図4の矢印X方向)のみ集光する
(屈折作用を有する)。シリンドリカルレンズ25は、
凹レンズに相当する負の屈折作用を有するシリンドリカ
ルレンズであり、シリンドリカルレンズ27,29は、
凸レンズに相当する正の屈折作用を有するシリンドリカ
ルレンズである。
【0071】図8(A)に示すように、ビーム幅調整装
置39のシリンドリカルレンズ50、52,54は、こ
れらのレンズを光軸方向に平行移動を可能とする駆動装
置56に接続されている。この駆動装置56によりシリ
ンドリカルレンズ50、52,54の位置を調整するこ
とで、ビーム幅調整装置39すなわちシリンドリカルレ
ンズ50に入射されるレーザビームのビーム幅に対して
シリンドリカルレンズ54から射出されるレーザビーム
のビーム幅を調整することができる。
【0072】シリンドリカルレンズ54から射出された
レーザビームは、倍率光学系31へ入射されるが、この
倍率光学系31では、屈折率変化が影響ないので、コリ
メートレンズ14からのレーザビームLsの光束につい
てビーム幅が調整されたビーム幅Dyzは、倍率光学系
31のシリンドリカルレンズ25,27,29による影
響がなく、そのままビーム幅Dyz(=Dy)のレーザ
ビームとなる。
【0073】以上の構成によって、コリメートレンズ1
4からのレーザビームLsの光束についてのビーム幅D
yは、ビーム幅調整装置39のシリンドリカルレンズで
のみ水平方向に拡大されてビーム幅Dyzのレーザビー
ムを得る。
【0074】図8(B)に示すように、pn接合面に垂
直な方向(図4の矢印X方向)については、シリンドリ
カルレンズ50、52,54は屈折率変化が影響ないの
で、コリメートレンズ14からのレーザビームLmの光
束についてのビーム幅Dxは、シリンドリカルレンズ5
0、52,54による影響がなく、そのままビーム幅D
xのレーザビームとなる。
【0075】シリンドリカルレンズ54から射出された
レーザビームは、倍率光学系31へ入射されるが、この
倍率光学系31は、シリンドリカルレンズ25,27,
29の各レンズを光軸方向に平行移動を可能とする駆動
装置45に接続されている。この駆動装置45によりシ
リンドリカルレンズ25,27,29の位置を調整する
ことで、倍率光学系31すなわちシリンドリカルレンズ
25に入射されるレーザビームのビーム幅に対してシリ
ンドリカルレンズ29から射出されるレーザビームのビ
ーム幅を調整することができる。従って、コリメートレ
ンズ14からのレーザビームLmの光束をビーム幅調整
装置39でそのままのビーム幅Dxで透過されたレーザ
ビームは、倍率光学系31のシリンドリカルレンズ2
5,27,29による倍率調整で、ビーム幅Dxzのレ
ーザビームに調整される。
【0076】これによって、水平方向及び垂直方向のビ
ーム幅を独立調整している。このビーム幅Dyz、Dx
zのレーザビームは、回転多面鏡32によって主走査さ
れ、fθレンズ20により露光ドラム22へ結像され
る。
【0077】このように、本実施の形態では、半導体レ
ーザ12から射出されたレーザビームが、垂直方向及び
水平方向の各々の発散角が異なる場合であっても、それ
ぞれの方向のビーム幅を独立して調整することができ
る。また、レーザビームの光軸を偏向することもなく、
同軸上でレーザビームを伝搬できる。このため、半導体
レーザ12から射出されたレーザビームを制限すること
なく、全てのレーザビームを利用することができ、利用
効率を向上することができる。また、同軸光路となるの
で、設計が容易となる。
【0078】また、シリンドリカルレンズ50、52,
54及び倍率光学系31のシリンドリカルレンズ25、
27,29の光軸方向の位置調整によってビーム幅を調
整することが可能であるため、半導体レーザ12に個体
差があっても、駆動装置45及び駆動装置56の駆動に
より、個体差を解消するべく、垂直方向及び水平方向を
独立して調整することが可能となる。従って、半導体レ
ーザ12の個体差を解消する構成をレーザ露光装置10
に有することができるため、レーザ露光装置10の設計
について自由度が向上する。
【0079】なお、本実施の形態では、倍率光学系31
の上流側(入射側)にビーム幅調整装置39を設けた場
合を説明したが、本発明は、この位置に限定されるもの
ではない。すなわち、ビーム幅調整装置39が入射され
たレーザビームを全て利用することが可能であるため、
倍率光学系31と回転多面鏡32との間にビーム幅調整
装置39を設けてもよい。
【0080】また、本実施の形態では、水平方向及び垂
直方向について独立してビーム幅を調整する場合を説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、任意
の方向について調整してもよく、また複合的に調整して
もよい。例えば、ビーム幅調整装置39及び倍率光学系
31の何れかにおいて垂直方向及び水平方向のビーム幅
調整を行ってもよい。
【0081】また、本実施の形態では、ビーム幅調整装
置39にシリンドリカルレンズによって、一方向にのみ
レーザビームを屈折させた場合を説明したが、本発明
は、これに限定されるものではない。例えば、プリズム
を用いてもよく、アナモルフィック光学系を採用するこ
とができる。
【0082】なお、上記実施の形態では、主走査方向及
び副走査方向の光束幅を一致させる場合を説明したが、
本発明は、これに限定されるものではない。これは、集
光光学系の設計時に決定される光束幅に関係する。例え
ば、光束幅のアスペクト比(主走査方向の光束幅と、副
走査方向の光束幅との比率)を定めて、その設定された
アスペクト比に光束幅を調整してもよい。すなわち、ア
スペクト比に対応する各々の光束幅に調整することがで
きる。この場合、光束幅で規定してもよく、アスペクト
比で規定してもよい。光束幅で規定するときは調整する
光束幅がアスペクト比に対応するべく予め設定して、調
整すればよい。また、アスペクト比で規定する場合は、
光束幅の値に限定されず、単に比率が維持されるべく調
整すればよい。
【0083】また、上記実施の形態は、光束幅を調整す
るに当たって、誤差範囲すなわち許容範囲を設けて、そ
の許容範囲内の光束幅に調整することを含むことはもち
ろんである。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、半
導体レーザからの光ビームの光束幅を、調整手段により
平行光束の光束状態を維持しつつ、主走査方向の光束幅
及び副走査方向の光束幅がほぼ一致するように、平行光
束の主走査方向及び副走査方向の少なくとも一方向の光
束幅を独立して調整するので、光束を制限することな
く、光ビームの光束幅がほぼ一致させることができ、光
ビームの利用効率を向上させることができる、という効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態にかかる、ビーム幅の
調整と、レーザビームを主走査する作動とを担当する光
学系17の構成を示すブロック図であり、(A)は平面
図、(B)は側面図を示した。
【図2】本発明の実施の形態の基となる、レーザ露光装
置の構成を示すブロック図である。
【図3】レーザ露光装置の走査光学系の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】半導体レーザの構成の一例を示す斜視図であ
る。
【図5】第1実施の形態のビーム幅調整装置の配置例を
示す平面図である。
【図6】第1実施の形態のビーム幅調整装置の配置の他
例を示す平面図である。
【図7】本発明の第2実施の形態にかかる、ビーム幅の
調整と、レーザビームを主走査する作動とを担当する光
学系17の構成を示すブロック図であり、(A)は平面
図、(B)は側面図を示した。
【図8】本発明の第3実施の形態にかかる、ビーム幅の
調整と、レーザビームを主走査する作動とを担当する光
学系17Aの構成を示すブロック図であり、(A)は平
面図、(B)は側面図を示した。
【符号の説明】
L…レーザビーム 10…レーザ露光装置 12…半導体レーザ 14…コリメートレンズ 17…光学系 18…走査光学系 20…fθレンズ 22…露光ドラム 24…凹レンズ 26…凸レンズ 28…凸レンズ 30…倍率光学系 32…回転多面鏡 34…プリズム 36…プリズム 38…ビーム幅調整装置 40…駆動装置 42…駆動装置 44…駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 13/08 G02B 27/00 E H04N 1/036 B41J 3/00 D 1/113 H04N 1/04 104Z Fターム(参考) 2C362 AA26 AA28 AA29 AA34 AA42 AA47 BA83 BA84 BA86 DA03 2H042 CA12 CA17 2H087 KA19 LA26 LA28 PA03 PA17 PB03 SA14 SA16 SA19 SA62 SA63 SA64 SB02 SB12 SB22 5C051 AA02 CA07 DB22 DB24 DB30 DC04 DE21 FA01 5C072 AA03 BA13 BA17 DA02 DA10 DA21 HA02 HB10 XA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光媒体に光ビームを案内しかつ該光ビ
    ームと前記露光媒体との相対的移動によって前記光ビー
    ムを前記露光媒体に対して予め定めた主走査方向の主走
    査及び該主走査方向と交差する副走査方向に副走査して
    画像を露光する画像露光装置において、 光ビームを出力する半導体レーザと、 前記半導体レーザから出力された光ビームを平行光束に
    整形するレンズ系と、 前記平行光束に整形された光ビームを、主走査方向及び
    該主走査方向と交差する副走査方向の少なくとも一方向
    に偏向する偏向手段と、 前記偏向された光ビームを前記露光媒体へ集光する集光
    光学系と、 前記レンズ系により得られる光ビームについて、前記平
    行光束の主走査方向及び副走査方向の少なくとも一方向
    の光束幅を独立して調整する調整手段と、 を備えたことを特徴とする画像露光装置。
  2. 【請求項2】 前記レンズ系により得られる光ビームに
    ついて前記主走査方向の光束幅及び副走査方向の光束幅
    を均等に拡大縮小する変更手段をさらに備え、前記調整
    手段は、前記変更手段の上流側または下流側に設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像露光装置。
  3. 【請求項3】 前記調整手段は、主走査方向または副走
    査方向にのみ屈折力を有するプリズムを複数有し、各々
    のプリズムの位置を調整して光束幅を調整することを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の画像露光装
    置。
  4. 【請求項4】 前記調整手段は、主走査方向または副走
    査方向にのみ屈折力を有するレンズを複数有したアナモ
    ルフィック光学系で構成され、前記レンズの位置を調整
    して光束幅を調整することを特徴とする請求項1乃至請
    求項3の何れか1項に記載の画像露光装置。
  5. 【請求項5】 前記調整手段は、前記半導体レーザの接
    合面と平行方向の光束幅を調整することを特徴とする請
    求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像露光装
    置。
  6. 【請求項6】 前記調整手段は、前記半導体レーザの接
    合面と垂直方向の光束幅を調整することを特徴とする請
    求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像露光装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007101829A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Sony Corp 縦横比可変装置、プロジェクタ、画像表示装置及び画像表示方法
US9298098B2 (en) 2012-02-21 2016-03-29 Samsung Display Co., Ltd. Exposure apparatus and method of configuring exposure apparatus
CN114602896A (zh) * 2022-03-15 2022-06-10 镇江长悦光电科技有限公司 一种高功率激光清洗能量分布调制的方法

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