JP2003107224A - 耐ふくれ特性を有する再帰反射シート - Google Patents

耐ふくれ特性を有する再帰反射シート

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JP2003107224A
JP2003107224A JP2001296811A JP2001296811A JP2003107224A JP 2003107224 A JP2003107224 A JP 2003107224A JP 2001296811 A JP2001296811 A JP 2001296811A JP 2001296811 A JP2001296811 A JP 2001296811A JP 2003107224 A JP2003107224 A JP 2003107224A
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sheet
retroreflective
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JP2001296811A
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Takuro Yamamoto
卓郎 山本
Osamu Tanaka
修 田中
Kunihiro Takao
邦浩 高尾
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Nippon Carbide Industries Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】貼り付け後の接着力を保持したままで、貼り付
け作業時および貼り付けた後も継続して優れた耐ふくれ
特性を有する再帰反射シートを提供すること。 【解決手段】接着剤層が同一平面を形成することなく、
凸形状を呈する接着性突起を有し、同一平面から突出す
る接着性突起の高さが10μm〜70μmの範囲であっ
て、該接着剤の60℃雰囲気下での保持力が1000分
以上である接着剤層を有する再帰反射シートにより、被
着体上に貼り付ける際に被着体と接着剤層の間に外気と
連通した空隙が形成されるばかりでなく、貼り付け後に
おいても該空隙が保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は道路標識・工事標識等の
標識類、自動車・オートバイ等の車両のナンバープレー
ト類、衣服・救命具等の安全用資材、あるいは看板等の
マーキング等において有用な再帰反射シートに関し、ポ
リカーボネート樹脂(以下PCと略称することがあ
る。)成形品や、繊維強化樹脂(以下FRPと略称する
ことがある)成形品等のガスを発生し易い被着体への貼
り付けにおいて有用な再帰反射シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より光を光源に向けて再帰反射させ
る再帰反射シートはよく知られており、その再帰反射性
を利用して該シートは上記のごとき分野で広く利用され
ている。
【0003】近年、再帰反射シートの視認性が広く一般
に認められるようになり、例えば、交通安全用コーン
(三角錐の表面)、安全ポール(円柱の表面)、ガード
レール(様々なカーブ面)、安全ヘルメット(球面)、
スキー靴(不定形曲面)等、凹面、凸面を含め様々な形
状を有する被着体にも広く貼り付けられるようになり、
用途も増加している。
【0004】また、再帰反射シートは、通常背面に設け
られた接着剤層を介して様々な材質からなる被着体に接
着されて用いられている。例えば、アルミニウム、鉄、
真鍮等の金属成形物や該金属成形物の塗装物、ポリエチ
レン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂等のプラスチックなどに貼
り付けられて、各種用途に用いられている。
【0005】しかしながら、一般に従来型の再帰反射シ
ートにおいては、塗装された金属、ポリウレタン、ポリ
カーボネート等のごとき、基材からのガス、水分等の発
生があるような被着体に貼り付けると、発生ガス等によ
り再帰反射シートがふくれてしまい、著しい外観不良に
なる。また、特に曲面を有する被着体に貼られた際に
は、再帰反射シートが剥がれてしまうというトラブルも
あり、大きな問題となっている。
【0006】例えば、被着体表面が、溶剤を含有する樹
脂等により塗装されたものである場合、初期乾燥後にお
いても塗膜中には通常少量の溶剤が残留しており、この
残留溶剤は経時的に塗膜表面よりガス状物として大気中
に放出される。また、例えば、被着体が、成形時に化学
反応等によりガスを発生するような樹脂が用いられてい
る場合においても、該被着体中に残留するガス又は未反
応成分が経時的反応によりガス等が発生し、該被着体表
面より大気中に放出されることがある。さらに、例え
ば、被着体が水分等を含有しやすい樹脂を用いている場
合は、経時により水分が液状物として、または水蒸気状
のガス状物として被着体表面より大気中に放出されるこ
とがある。
【0007】これらガス等を発生する被着体に再帰反射
シートを貼り付けると、発生したガス等は、大気中に放
出されることができなくなるため再帰反射シートの接着
剤層と被着体との界面等に溜まることになり、結果とし
て再帰反射シートにふくれを生じさせ、ひどい場合には
剥離トラブルを発生させてしまうのである。
【0008】従来より、接着剤の組成、機能を改良する
ことにより、このようなトラブルを改善しようとする試
みがいくつかなされており、例えば、接着剤層中または
接着剤層上にガス等を透過させることが可能な多数の空
隙を有する特殊な層を設け、この層によりガス等を捕獲
し、又はこの特殊な層を通してガス等を大気中に放出し
ようとする試みもなされている。しかしながら、この試
みにおいては、この特殊な層を設けることにより再帰反
射シートの厚さが厚くなって作業性が悪くなり、また特
殊な層を製造することが非常に煩雑で、コスト的にも不
利益であり、さらに、接着剤層中にこのような特殊な層
を設けると接着力が低下してしまう等、いくつかの欠点
を有していた。
【0009】また、例えば、特開平8−43615号公
報に記載されたように、接着剤層に特定の物性を持った
接着剤を使用することにより、被着体に対する接着性を
高め、耐ふくれ適性を付与した再帰反射シートも提案さ
れている。
【0010】しかしながら、この提案においては、ガス
や水分等の発生量が少ない場合には、その優れた接着性
によりふくれを防止することができるが、ガスや水分の
発生量が多くなった場合には、完全にふくれを抑えるこ
とができないことが判明した。例えば、原材料にFRP
を使用した成形直後のヘルメットの周囲に、提案されて
いる再帰反射シートをテープ状にして貼り付けたが、7
0℃に加温したところ、24時間後の表面観察において
細かなふくれが多数観察され、その結果、反射機能が落
ちるばかりでなく、ふくれ部分の一部が剥離した。
【0011】一方、実用新案登録2587198号では
粘着加工シートを被着体に接着する際、空気を封じ込め
て「ふくれ」となることを防止するため、接着剤層に四
角錐台状の小突部を設けることが提案されている。
【0012】しかしながら、この提案においても、粘着
層と被着体との間に設けられる空隙は、シートを軽く貼
り付けた状態において生じるのであって、位置決めをし
た後、シートを強く圧迫して被着体に完全に貼り付ける
と空隙はなくなってしまう。すなわち、この提案におい
ては、シートを被着体に完全に貼り付けた後においても
経時的に発生するガスや水分等に起因するふくれを防止
することはできず、その対策についても全く考慮されて
いないのである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特別
な組成の接着剤組成物を使用することなく、貼り付け作
業時と同様に、貼り付けた後も継続して優れた耐ふくれ
特性を有する再帰反射シートを提供することにある。
【0014】本発明者らは、再帰反射シートの接着剤層
について種々検討した結果、被着体に貼り付けた後、外
気と連通した空隙を設けることによって優れた耐ふくれ
特性を示しながら、十分な接着力有する再帰反射シート
を見いだし、本発明を完成するに至った。
【0015】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、光透過性樹脂層と、実質的に一層に並ぶ再帰反射性
要素を持つ結合剤層と、接着剤層とからなる再帰反射シ
ートにおいて、接着剤層が同一平面を形成することな
く、凸形状を呈する接着性突起を有していることを特徴
とし、該再帰反射シートを被着体上に貼り付けた際、被
着体と接着剤層の間に外気と連通した空隙が形成され、
貼り付け後においても、該空隙が保持されることを特徴
とする再帰反射シートが提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の耐ふくれ特性を有す
る再帰反射シートについてさらに詳細に説明する。
【0017】本発明の再帰反射シートは、接着剤層が同
一平面を形成することなく、凸形状を呈する接着性突起
を有しており、該再帰反射シートを被着体上に貼り付け
た際、被着体と接着剤層の間に外気と連通した空隙が形
成され、貼り付け後においても、該空隙が保持されるこ
とを特徴とするものである。
【0018】本発明の再帰反射シートにおいて、同一平
面から突出する接着性突起の高さは、10μm〜70μ
mの範囲にすることが必要であり、該突起の高さが15
μm〜60μm、特には20μm〜50μmの範囲であ
ることが好ましい。 該下限値以下の高さの接着性突起
を用いると再帰反射シート貼り付け後において一部空隙
がつぶれ、外気との連通を保持することができず、優れ
た耐ふくれ特性を得られない。
【0019】また、前記上限値以上の高さの突起では、
貼り付けまでの保管時に形状がつぶれて再帰反射シート
側の接着性突起間の空隙を保持することができない、貼
り付け時に接着性突起が不規則につぶれるため所望の外
気と連通した空間を保持することができない等の問題が
あり好ましくない。
【0020】本発明の再帰反射シートは、接着後の被着
体表面において、接着部分の占める割合が面積比率で5
0〜98%の範囲に制御することが必要であり、該面積
比率が55〜98%、特には60〜98%の範囲である
ことが好ましい。該面積比率はより高い方がより優れた
接着力を得ることができるが、上限値を超えると、再帰
反射シート貼り付け後において十分な空隙を保持するこ
とができず、優れた耐ふくれ特性を得られない。また、
該面積比率の下限値以下では、被着体に対して安定した
接着強度を確保できない。
【0021】本発明の再帰反射シートの接着力は、特に
制限されるものではないが、接着力が高い方がより好ま
しいふくれ防止効果が得られる傾向にあることが判明し
ており、該接着力は、PC板に再帰反射シートを貼り付
けた60分後の値が、150g/25mm以上であるの
が好ましく、300g/25mm以上であればより好ま
しく、500g/25mm以上であればさらに好まし
い。
【0022】本発明に用いられる再帰反射シートの種類
としては、特に限定されるものではなく、一般的な再帰
反射シートの中から用途、被着体の形状等から選択すれ
ばよく、例えば、封入レンズ型再帰反射シート、カプセ
ルレンズ型再帰反射シート、キューブコーナー型再帰反
射シート、カプセルキューブコーナー型再帰反射シート
等が用いられる。中でも、加工性に優れ、高い再帰反射
性能を有するカプセルレンズ型再帰反射シートが好適に
用いられる。
【0023】本発明の再帰反射シートにおいて、接着剤
を形成する樹脂の種類は特に制限されるものではなく、
通常の接着剤用樹脂として用いられる樹脂を使用すれば
よいが、10〜70μmの突起状で接着され圧着後も空
隙を保持するためには、60℃雰囲気下での保持力が1
000分以上あり、使用上想定される熱と応力に対する
形状保持性を有していなければならない。
【0024】上記条件を考慮すれば、例えば、ゴム系樹
脂、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、フェノール系
樹脂、ウレタン系樹脂等が好ましく、中でも高い保持
力、耐候性に優れ、接着特性の良好なアクリル系樹脂、
またはシリコーン系樹脂が特に好ましい。
【0025】図1〜3には、本発明の再帰反射シートに
かかわるいくつかの様態を示す模式図を示した。
【0026】図1において、接着性突起(2)は、再帰
反射シートに対し連続線状に設けられている。また、図
2、3においては、接着性突起(2)は接着剤層から線
状、または円柱状に再帰反射シートに対して部分的に設
けられている。
【0027】
【実施例】以下に実施例比較例を挙げて本発明を具体的
に説明する。なお実施例及び比較例において用いた測定
方法は以下のとおりである。
【0028】保持力 50μのPETフィルムと50μの接着剤層を積層した
接着剤付きフィルムから25mmX50mmの試料を3
枚切りだし、50mmX150mmのSUS板の中央端
部に試料を25mmX25mmの面積になるように貼り
付けた。次に、60℃雰囲気下に30分放置後、フック
にかけてぶら下げ、余った試料端部に1kgの加重をか
けて、1000分後の試料のずれ長さを測定した。
【0029】接着性突起の高さ 接着剤が塗工、貼り合わされた再帰反射シートの断面を
切り出し、倍率200倍の光学顕微鏡(OLYMPUS BH-2)
と画像処理装置(OLYMPUS VIDEO MICRO METER MODEL VM
-30)を使用して、突起底部から上部までの高さ測定し
た。
【0030】接着部分の占める面積比率 100mmX150mmの試料を3枚作製し、PC板に
2Kgローラーを用いて貼り合わせて、23℃雰囲気に
30分間放置後、70℃で24時間加熱した後、PC板
裏側から接着剤がPC板をぬらしている部分を接着部分
として、その面積を測定し、平均値を求めた。 面積比率=接着部分mm2/15000mm2×100
【0031】接着力 25mmX150mmの試料を3枚作製し、PC板に2
Kgローラーを用いて貼り合わせて、23℃雰囲気に6
0分間放置後、300mm/minの速度で90゜方向
に試料を引き剥がし、接着力を測定し、平均値を求め
た。測定はすべてJISZ−0237に準拠して行っ
た。
【0032】ふくれの評価方法 75mmX150mmの試料を平滑なPC板に2Kgロ
ーラーを用いて貼り合わせ、23℃雰囲気に30分間放
置後、70℃で24時間加熱し、目視にてふくれの状態
を観察し、判定した。なお判定は以下の評点に従った・ 5:ふくれの発生が全くない。 4:最大径が2mm未満のふくれが1〜10個発生し
た。 3:最大径が2mm未満のふくれが10個以上発生し
た。 2:最大径が2〜5mmのふくれが10個以上発生し
た。 1:最大径が5mm超のふくれが10個以上発生した。
【0033】実施例1 厚さ約20μmのポリエチレン(PE)層を紙にラミネ
ートした仮支持体を約105℃に加熱し、この上に平均
粒径65μm、屈折率約1.91のガラスビーズを均一
に且つ密に単層で分散させた後、ニップロールにより加
圧してガラスビーズをその直径の約1/3だけPE中に
埋め込んだ後、仮支持体のガラスビーズが露呈している
面にアルミニウムを真空蒸着して、ガラスビーズのほぼ
半球面に厚さ約1μmの金属蒸着膜を形成した。
【0034】次に、剥離処理を施した厚さ20μmのポ
リエチレンテレフタレート(PET)工程フィルム上
に、「KP−1876」(商品名:ニッカポリマ(株)
製)100重量部と架橋剤となる「スミジュールN−7
5」(商品名:住化バイエルウレタン(株)製)14.2
重量部の混合溶液を塗布・乾燥して厚さ約40μmの補
強層を形成した。
【0035】さらに、この補強層の上に、「KP−23
70」(商品名:ニッカポリマ(株)製)100重量部と
酸化チタン30重量部の混合溶液を塗布・乾燥して厚さ
約80μmの結合層を形成することにより、補強層/結
合層積層型の基体シートを得た。
【0036】次に、先に作製した仮支持体上の金属蒸着
されたガラスビーズの上に、ベースフィルムの結合剤層
が接するように重ね合わせ、加熱加圧してガラスビーズ
の直径の約1/3を該結合剤層中に埋め込んだ後、35
℃で14日間熟成して補強層の架橋を実質的に完結させ
た。次いでこの仮支持体/ベースフィルム積層物より仮
支持体を引き剥がし、ガラスビーズが露出しているベー
スフィルム上に厚さ約75μmのアクリル系保護フィル
ムアクリプレン(商品名:三菱レイヨン(株)製)を重ね
て置き、線幅0.3mmの網目状凸彫刻を施した表面温
度約190℃の金属ロールと表面温度約60℃のゴムロ
ールとの間を、アクリルフィルム側がゴムロールと接触
するようにして加圧しながら通過させて、結合材層を部
分的に保護フィルムと接着させることにより、カプセル
レンズ型再帰反射シートの基体シートを作製した。
【0037】次に、アクリル樹脂系接着剤「KP−17
77」(商品名:ニッカポリマ(株)製)100重量部と
架橋剤となる「CK−101」(商品名:ニッカポリマ
(株)製)1.0重量部の混合溶液を、シリコーン処理を
施した厚さ約75μmのPET剥離フィルム上に、ダイ
ヘッドコーターを用いて、塗工幅約23mm、非塗工幅
約2mmの間隔で、突起高さ約60μmになるように、
図1に示すようなストライプ状に塗布・乾燥し、先に作
製した基体シートと貼り合わせて、本発明のカプセルレ
ンズ型再帰反射シートを作製した。得られた反射シート
でふくれの評価をした結果、表1に示すように本発明の
目的を十分に満足するものであった。
【0038】実施例2 実施例1と同様のカプセルレンズ型再帰反射シートの基
体シートを作製した。
【0039】次に、接着剤をアクリル系接着剤「KP−
1839」(商品名:ニッカポリマ(株)製)100重量
部、架橋剤を「CK−102X」(商品名:ニッカポリ
マ(株)製)0.33重量部に変更した混合溶液を、シリ
コーン処理を施した厚さ約75μmのPET剥離フィル
ム上に、ロータリースクリーンを用いて、大きさ約60
mmX10mmで、突起高さ約40μmになるように、
図2に示すような線状に塗布・乾燥し、先に作製した基
体シートと貼り合わせて、本発明のカプセルレンズ型再
帰反射シートを作製した。得られた反射シートでふくれ
の評価をした結果、表1に示すように本発明の目的を十
分に満足するものであった。
【0040】実施例3 約75μmのPETフィルム上に、「RS−1200」
(商品名:ニッカポリマ(株)製)100重量部と架橋剤
となる「ニカラックMS−11」(商品名:三和ケミカ
ル(株)製)14重量部、レベリング剤として「BYK―
300」(商品名:BYK-Chemie GmbH製)のメチルエチ
ルケトン(MIBK)10%希釈溶液0.4重量部を塗
布・乾燥して厚さ約30μmの透明樹脂表面層を作製し
た。
【0041】次に、この透明樹脂表面層の上に、「RS
−3000」(商品名:ニッカポリマ(株)製)100重
量部と架橋剤となる「スミジュールN−75」(商品
名:住化バイエルウレタン(株)製)12重量部の混合溶
液を塗布・乾燥して約20μmのガラスビーズ結合層を
作製した。
【0042】この結合層上に、平均粒径約40μm、屈
折率約2.2のガラスビーズを単層で密に付着させ、熱
と圧力をかけガラスビーズを結合層中にその直径の約1
/2が埋没するようにして埋め込んだ。
【0043】さらに、このガラスビーズを埋め込んだ結
合層の上に、「RS−5000」(商品名:ニッカポリ
マ(株)製)100重量部と架橋剤となる「ニカラックM
S−11」(商品名:三和ケミカル(株)製)5.5重量
部の混合溶液を塗布・乾燥して厚さ約20μmの焦点層
を作製した。
【0044】しかる後、上記焦点層の上にアルミニウム
を蒸着し、厚さ約1μmの光反射層を形成させることに
より、封入レンズ型再帰反射シートの基体シートを作製
した。
【0045】次に、アクリル系接着剤「KP−173
9」(商品名:ニッカポリマ(株)製)100重量部と架
橋剤となる「CK−101」(商品名:ニッカポリマ
(株)製)0.5重量部の混合溶液をシリコーン処理を施
した厚さ約170μmの剥離紙上に、ロータリースクリ
ーンを用いて、直径約5mmで、突起高さ約30μmに
なるように、図3に示すような円柱状に塗布・乾燥し、
先に作製した基体シートと貼り合わせて、本発明の封入
型再帰反射シートを作製した。得られた反射シートでふ
くれの評価をした結果、表1に示すように本発明の目的
を十分に満足するものであった。
【0046】比較例1 実施例1と同様のカプセルレンズ型再帰反射シートの基
体シートを作製した。
【0047】次に、実施例1と同様の混合溶液を、シリ
コーン処理を施した厚さ約75μmのPET剥離フィル
ム上に、バーコーター用いて、PET剥離フィルム上全
体に、厚さ約60μmになるように塗布・乾燥し、先に
作製した基体シートと貼り合わせて、カプセルレンズ型
再帰反射シートを作製した。得られた反射シートでふく
れの評価をした結果、表1に示すように本発明の目的を
満足するものではなかった。
【0048】比較例2 実施例1と同様のカプセルレンズ型再帰反射シートの基
体シートを作製した。
【0049】次に、実施例1と同様の混合溶液を、シリ
コーン処理を施した厚さ約75μmのPET剥離フィル
ム上に、ダイヘッドコーター用いて、塗工幅約23m
m、非塗工幅約2mm、突起高さ約100μmになるよ
うに、ストライプ状に塗布・乾燥し、先に作製した基体
シートと貼り合わせて、カプセルレンズ型再帰反射シー
トを作製した。得られた反射シートでふくれの評価をし
た結果、表1に示すように本発明の目的を満足するもの
ではなかった。
【0050】比較例3 実施例3と同様の封入レンズ型再帰反射シートの基体シ
ートを作製した。
【0051】次に、実施例3と同様の混合溶液から架橋
剤「CK−101」(商品名:ニッカポリマ(株)製)を
抜いた以外は、実施例3と同様にして、カプセルレンズ
型再帰反射シートを作製した。得られた反射シートでふ
くれの評価をした結果、表1に示すように本発明の目的
を満足するものではなかった。
【0052】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の再帰反射シートで接着性突起が連続線
上に設けられている実施態様を示す。
【図2】本発明の再帰反射シートで接着性突起が接着剤
層から線状に設けられている実施態様を示す。
【図3】本発明の再帰反射シートで接着性突起が接着剤
層から円柱状に設けられている実施態様を示す。
【符号の説明】
1… 基体シート 2… 接着性突起 3… 外気と連通した空隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E01F 9/011 G02B 5/128 G02B 5/128 E01F 9/01 Fターム(参考) 2D064 AA11 BA03 CA03 CA04 CA09 DA05 EB26 HA13 2H042 EA00 EA01 EA07 EA15 EA16 EA17 EA20 EA21 3B011 AC12 4J004 AA05 AA10 AA11 AA12 AA14 CA04 CA06 CB03 CC02 CE03 FA01 4J040 CA001 DF041 EB031 EF001 EK031 JB09 KA42 LA06 LA07 MA02 MA10 MB03 NA05 NA12 NA15 PA23 PA33

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性樹脂層と、実質的に一層に並ぶ
    再帰反射性要素の層と、接着剤層からなる再帰反射シー
    トにおいて、接着剤層が同一平面を形成することなく、
    凸形状を呈する接着性突起を有していることを特徴とす
    る再帰反射シートであって、再帰反射シートを被着体上
    に貼り付けた際、被着体と接着剤層の間に外気と連通し
    た空隙が形成され、貼り付け後においても、該空隙が保
    持されることを特徴とする再帰反射シート。
  2. 【請求項2】接着剤層の60℃雰囲気下での保持力が1
    000分以上であって、同一平面から突出する接着性突
    起の高さが10μm〜70μmである請求項1記載の再
    帰反射シート。
  3. 【請求項3】接着後の被着体表面において、接着部分の
    占める割合が面積比率で50〜98%である請求項1ま
    たは請求項2いずれかに記載の再帰反射シート。
  4. 【請求項4】再帰反射シートのポリカーボネート樹脂板
    に対する接着力が、貼り付け60分後に150g/25
    mm以上である請求項1〜3いずれかに記載の再帰反射
    シート。
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