JP2003107143A - 移動体の位置検知システム及び位置検知装置及びその方法 - Google Patents
移動体の位置検知システム及び位置検知装置及びその方法Info
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- JP2003107143A JP2003107143A JP2001305476A JP2001305476A JP2003107143A JP 2003107143 A JP2003107143 A JP 2003107143A JP 2001305476 A JP2001305476 A JP 2001305476A JP 2001305476 A JP2001305476 A JP 2001305476A JP 2003107143 A JP2003107143 A JP 2003107143A
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- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims abstract description 55
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- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
- Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、幅のある領域を移動体が通過する場
合であっても、その領域において移動体の推定位置を正
確な定点に補正できるような移動体の位置検知システム
及び位置検知装置及びその方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】光ビーコン送信機Bから送られる信号を、
受信領域D内で車両Aの位置検知装置Cに含まれる受信
部が受信して、この受信した信号と時間の長さが同じで
光ビーコン送信機Bに固有のIDを位置検知装置Cに含
まれる受信部から出力し、車両Aが受信領域D外にあっ
て検出される出力IDの値0の変化を一定時間間隔で検
出し、値0が検出されると共に車両Aの推定位置を車両
Aの移動方向によって決まる受信領域Dの境界の位置に
補正する。
合であっても、その領域において移動体の推定位置を正
確な定点に補正できるような移動体の位置検知システム
及び位置検知装置及びその方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】光ビーコン送信機Bから送られる信号を、
受信領域D内で車両Aの位置検知装置Cに含まれる受信
部が受信して、この受信した信号と時間の長さが同じで
光ビーコン送信機Bに固有のIDを位置検知装置Cに含
まれる受信部から出力し、車両Aが受信領域D外にあっ
て検出される出力IDの値0の変化を一定時間間隔で検
出し、値0が検出されると共に車両Aの推定位置を車両
Aの移動方向によって決まる受信領域Dの境界の位置に
補正する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の位置検知
システム及び位置検知装置及びその方法に関する。
システム及び位置検知装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から移動体の位置を推定する方法と
して、GPS衛星により移動体の位置を推定する方法
や、速度を測定する速度センサや進行方向を測定するヨ
ーレートセンサなどを移動体に取り付けてその測定値か
ら位置を推定する自律航法が、知られている。これらは
何れも推定位置に誤差が含まれており、細かい位置を推
定する為には補正が必要となる。特に後者の自律航法に
おいては、移動体による複雑な移動や走行路の状況など
により移動体の推定位置が実際の位置とズレはじめ、移
動体の走行距離が増すごとにそのズレは加算され、移動
体の推定位置の信頼性が益々低下していく。そのため、
このズレを要所で強制的に定点補正する必要がある。
して、GPS衛星により移動体の位置を推定する方法
や、速度を測定する速度センサや進行方向を測定するヨ
ーレートセンサなどを移動体に取り付けてその測定値か
ら位置を推定する自律航法が、知られている。これらは
何れも推定位置に誤差が含まれており、細かい位置を推
定する為には補正が必要となる。特に後者の自律航法に
おいては、移動体による複雑な移動や走行路の状況など
により移動体の推定位置が実際の位置とズレはじめ、移
動体の走行距離が増すごとにそのズレは加算され、移動
体の推定位置の信頼性が益々低下していく。そのため、
このズレを要所で強制的に定点補正する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来から、この定点補
正は小さな領域を移動体が通過したことを検出させるな
どして行なわれているが、この方法においても、ある程
度の幅をもった領域における何れの点において移動体が
検出される場合であっても、全て同一の1点に設定され
てしまうため、誤差が含まれてしまう。
正は小さな領域を移動体が通過したことを検出させるな
どして行なわれているが、この方法においても、ある程
度の幅をもった領域における何れの点において移動体が
検出される場合であっても、全て同一の1点に設定され
てしまうため、誤差が含まれてしまう。
【0004】そこで、本発明は、幅のある領域を移動体
が通過する場合であっても、その領域において移動体の
推定位置が誤差の少ない定点で補正されるような移動体
の位置検知システム及び位置検知装置及びその方法を提
供することを目的とする。
が通過する場合であっても、その領域において移動体の
推定位置が誤差の少ない定点で補正されるような移動体
の位置検知システム及び位置検知装置及びその方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために以下のように構成する。すなわち本発明の一
様態によれば、移動する移動体の位置を推定する位置検
知システムであって、例えば丸や楕円や四角などの形を
した所定領域に該領域に所定の信号を繰り返し送信する
送信手段と、前記移動体に搭載され、該移動体が前記所
定領域を通過する際に前記送信手段から送信される前記
信号を受信する受信手段と、該受信手段による前記信号
の受信開始または受信終了のタイミングを例えば前記信
号の時間長や該信号を検出する時間間隔などによって決
まる許容の時間内で検出して、前記移動体が前記所定領
域の境界または、例えば前記受信手段の受信確立や前記
タイミングなどによって求まる前記境界の許容の誤差の
範囲内の、境界近傍点を通過したことを検知する境界通
過検知手段と、該境界通過検知手段により前記検知がな
された時点での、例えば自律航法などによって求まる、
前記移動体の推定位置と、前記所定領域の境界または前
記境界近傍点とに基づき、前記移動体の推定位置を修正
する位置修正手段と、を有するように構成する。
するために以下のように構成する。すなわち本発明の一
様態によれば、移動する移動体の位置を推定する位置検
知システムであって、例えば丸や楕円や四角などの形を
した所定領域に該領域に所定の信号を繰り返し送信する
送信手段と、前記移動体に搭載され、該移動体が前記所
定領域を通過する際に前記送信手段から送信される前記
信号を受信する受信手段と、該受信手段による前記信号
の受信開始または受信終了のタイミングを例えば前記信
号の時間長や該信号を検出する時間間隔などによって決
まる許容の時間内で検出して、前記移動体が前記所定領
域の境界または、例えば前記受信手段の受信確立や前記
タイミングなどによって求まる前記境界の許容の誤差の
範囲内の、境界近傍点を通過したことを検知する境界通
過検知手段と、該境界通過検知手段により前記検知がな
された時点での、例えば自律航法などによって求まる、
前記移動体の推定位置と、前記所定領域の境界または前
記境界近傍点とに基づき、前記移動体の推定位置を修正
する位置修正手段と、を有するように構成する。
【0006】なお、前記位置修正手段は、前記境界通過
検知手段により前記検知がなされた時点における、前記
移動体の推定位置と、前記移動体の移動方向によって決
まる所定領域の境界または前記境界近傍点とに基づき、
前記移動体の推定位置を修正するようにしても良い。
検知手段により前記検知がなされた時点における、前記
移動体の推定位置と、前記移動体の移動方向によって決
まる所定領域の境界または前記境界近傍点とに基づき、
前記移動体の推定位置を修正するようにしても良い。
【0007】また、前記送信手段は光ビーコン送信機で
構成しても良い。このように構成すれば、受信領域の境
界を移動体が通過する時点における該移動体の推定位置
と該境界との差分を求めることが可能となり、この差分
から現在の移動体の推定位置を修正できる。
構成しても良い。このように構成すれば、受信領域の境
界を移動体が通過する時点における該移動体の推定位置
と該境界との差分を求めることが可能となり、この差分
から現在の移動体の推定位置を修正できる。
【0008】また、本発明の一様態によれば、移動体の
位置を推定する移動体位置検知システムであって、例え
ば丸や楕円や四角などの形をした所定領域に該領域に所
定の信号を繰り返し送信する送信手段と、前記移動体に
搭載され、該移動体が前記所定領域を通過する際に前記
送信手段から送信される前記信号を少なくとも1回受信
する受信手段と、前記信号を受信するごとに、該信号に
対応した時間の長さを持ち前記送信手段の所定の識別I
Dを出力する出力手段と、前記出力手段から出力される
前記識別IDと、前記送信手段から送信される前記信号
を受信しないときに前記出力手段から出力される例えば
値0などを表した信号との変化を、例えば所定の時間間
隔で検出するなどして、前記移動体が前記所定領域の境
界または、例えば前記受信手段の受信確立や前記検出す
るタイミングなどによって求まる前記境界の許容の誤差
の範囲内の、境界近傍点を通過したことを検知する境界
通過検知手段と、該境界通過検知手段により前記検知が
なされた時点での例えば自律航法などによって求まる前
記移動体の推定位置と、前記所定領域の境界または前記
境界近傍点とに基づき、前記移動体の推定位置を修正す
る位置修正手段と、を有するように構成する。
位置を推定する移動体位置検知システムであって、例え
ば丸や楕円や四角などの形をした所定領域に該領域に所
定の信号を繰り返し送信する送信手段と、前記移動体に
搭載され、該移動体が前記所定領域を通過する際に前記
送信手段から送信される前記信号を少なくとも1回受信
する受信手段と、前記信号を受信するごとに、該信号に
対応した時間の長さを持ち前記送信手段の所定の識別I
Dを出力する出力手段と、前記出力手段から出力される
前記識別IDと、前記送信手段から送信される前記信号
を受信しないときに前記出力手段から出力される例えば
値0などを表した信号との変化を、例えば所定の時間間
隔で検出するなどして、前記移動体が前記所定領域の境
界または、例えば前記受信手段の受信確立や前記検出す
るタイミングなどによって求まる前記境界の許容の誤差
の範囲内の、境界近傍点を通過したことを検知する境界
通過検知手段と、該境界通過検知手段により前記検知が
なされた時点での例えば自律航法などによって求まる前
記移動体の推定位置と、前記所定領域の境界または前記
境界近傍点とに基づき、前記移動体の推定位置を修正す
る位置修正手段と、を有するように構成する。
【0009】なお、前記出力手段から出力される識別I
Dの時間の長さ及び前記検出する時間間隔は、短い方が
望ましい。また、前記識別IDの時間の長さは、前記検
出する時間間隔よりも長い方が望ましい。
Dの時間の長さ及び前記検出する時間間隔は、短い方が
望ましい。また、前記識別IDの時間の長さは、前記検
出する時間間隔よりも長い方が望ましい。
【0010】また、前記位置修正手段は、前記境界通過
検知手段により前記検知がなされた時点における、前記
移動体の推定位置と、前記移動体の移動方向によって決
まる所定領域の境界または前記境界近傍点とに基づき、
前記移動体の推定位置を修正するようにしても良い。
検知手段により前記検知がなされた時点における、前記
移動体の推定位置と、前記移動体の移動方向によって決
まる所定領域の境界または前記境界近傍点とに基づき、
前記移動体の推定位置を修正するようにしても良い。
【0011】また、前記送信手段は光ビーコン送信機で
構成しても良い。このように構成すれば、受信領域の境
界を移動体が通過する時点における該移動体の推定位置
と該境界との差分を求めることが可能となり、この差分
から現在の移動体の推定位置を修正できる。
構成しても良い。このように構成すれば、受信領域の境
界を移動体が通過する時点における該移動体の推定位置
と該境界との差分を求めることが可能となり、この差分
から現在の移動体の推定位置を修正できる。
【0012】また、本発明の一様態によれば、移動体の
位置を推定する移動体位置検知装置であって、前記移動
体に搭載され、該移動体が所定の信号を受信することが
可能な例えば丸や楕円や四角などの形をした受信領域を
通過する際に該信号を受信する受信手段と、該受信手段
による前記信号の受信開始または受信終了のタイミング
を例えば前記信号の時間長や該信号を検出する時間間隔
などによって決まる許容の時間内で検出して、前記移動
体が前記受信領域の境界または、例えば前記受信手段の
受信確立や前記タイミングなどによって求まる前記境界
の許容の誤差の範囲内の、境界近傍点を通過したことを
検知する境界通過検知手段と、該境界通過検知手段によ
り前記検知がなされた時点での前記移動体の推定位置
と、前記所定領域の境界または前記境界近傍点とに基づ
き、前記移動体の推定位置を修正する位置修正手段と、
を有するように構成する。
位置を推定する移動体位置検知装置であって、前記移動
体に搭載され、該移動体が所定の信号を受信することが
可能な例えば丸や楕円や四角などの形をした受信領域を
通過する際に該信号を受信する受信手段と、該受信手段
による前記信号の受信開始または受信終了のタイミング
を例えば前記信号の時間長や該信号を検出する時間間隔
などによって決まる許容の時間内で検出して、前記移動
体が前記受信領域の境界または、例えば前記受信手段の
受信確立や前記タイミングなどによって求まる前記境界
の許容の誤差の範囲内の、境界近傍点を通過したことを
検知する境界通過検知手段と、該境界通過検知手段によ
り前記検知がなされた時点での前記移動体の推定位置
と、前記所定領域の境界または前記境界近傍点とに基づ
き、前記移動体の推定位置を修正する位置修正手段と、
を有するように構成する。
【0013】このように構成すれば、受信領域の境界を
移動体が通過する時点における該移動体の推定位置と該
境界との差分を求めることが可能となり、この差分から
現在の移動体の推定位置を修正できる。
移動体が通過する時点における該移動体の推定位置と該
境界との差分を求めることが可能となり、この差分から
現在の移動体の推定位置を修正できる。
【0014】また、本発明の一様態によれば、移動体の
位置を検知する方法であって、所定領域に所定の信号を
繰り返し送信し、前記移動体に搭載され、該移動体が前
記所定領域を通過する際に前記送信される信号を受信
し、該受信する信号の受信開始または受信終了のタイミ
ングを例えば前記信号の時間長や該信号を検出する時間
間隔などによって決まる許容の時間内で検出し、前記移
動体が前記所定領域の境界または、例えば前記所定領域
において前記移動体が前記信号を受信する確立や前記タ
イミングなどによって求まる前記境界の許容の誤差の範
囲内の、境界近傍点を通過したことを検知し、該検知が
なされた時点での前記移動体の推定位置と、前記所定領
域の境界または前記境界近傍点とに基づき、前記移動体
の推定位置を修正する、を有するようにする。
位置を検知する方法であって、所定領域に所定の信号を
繰り返し送信し、前記移動体に搭載され、該移動体が前
記所定領域を通過する際に前記送信される信号を受信
し、該受信する信号の受信開始または受信終了のタイミ
ングを例えば前記信号の時間長や該信号を検出する時間
間隔などによって決まる許容の時間内で検出し、前記移
動体が前記所定領域の境界または、例えば前記所定領域
において前記移動体が前記信号を受信する確立や前記タ
イミングなどによって求まる前記境界の許容の誤差の範
囲内の、境界近傍点を通過したことを検知し、該検知が
なされた時点での前記移動体の推定位置と、前記所定領
域の境界または前記境界近傍点とに基づき、前記移動体
の推定位置を修正する、を有するようにする。
【0015】このようにすれば、受信領域の境界を移動
体が通過する時点における該移動体の推定位置と該境界
との差分を求めることが可能となり、この差分から現在
の移動体の推定位置を修正できる。
体が通過する時点における該移動体の推定位置と該境界
との差分を求めることが可能となり、この差分から現在
の移動体の推定位置を修正できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。 (第1の実施の形態)本実施の形態では、例えば構内な
どの所定の走行路を走行する運搬車などの車両が、該走
行路の要所々々に設置された光ビーコン送信機の受信領
域を通過する場合を考える。
て、図面を参照しながら詳細に説明する。 (第1の実施の形態)本実施の形態では、例えば構内な
どの所定の走行路を走行する運搬車などの車両が、該走
行路の要所々々に設置された光ビーコン送信機の受信領
域を通過する場合を考える。
【0017】図1は、車両Aが、自車位置を検知する位
置検知装置Cを搭載してX軸の正の方向に進み、この位
置検知装置Cに組み込まれた図示しない光ビーコン受信
機が、要所に設置された光ビーコン送信機Bの内の一つ
に対応した受信領域Dで、光ビーコン送信機Bから送信
されるデータを受信している様子を、一次元で示した図
である。
置検知装置Cを搭載してX軸の正の方向に進み、この位
置検知装置Cに組み込まれた図示しない光ビーコン受信
機が、要所に設置された光ビーコン送信機Bの内の一つ
に対応した受信領域Dで、光ビーコン送信機Bから送信
されるデータを受信している様子を、一次元で示した図
である。
【0018】また、この受信領域Dにおいて、光ビーコ
ン送信機Bから送信されるデータに基づく位置検知装置
Cでの処理を図2に示す。図1に示すように、車両Aが
X軸の正の方向に進み、点X1を通過して受信領域Dに
入ると、光ビーコン送信機Bから送信される図2の
(a)に示されるような時間Tの長さを持ったデータD
n(nは光ビーコン送信機の識別番号を表す整数とす
る)を、車両Aの位置検知装置Cに組み込まれた光ビー
コン受信機で受信する。このデータDnを全て受信した
時点でデータDnが受信されたと判断される。例えば、
図2の(a)のデータD0においてはF0に示す部分を
受信した時点でデータD0が受信されたと判断される。
データDnが受信されたと判断されると、その光ビーコ
ン送信機Bを識別するIDの値であるIDn(nは光ビ
ーコン送信機Bの識別番号を表す整数とする)を図2の
(b)に示すように受信データよりも時間T遅れて同一
時間Tの間出力し続ける。この領域DでDnを連続して
受信した場合には、上述した要領でIDnが連続して出
力される。
ン送信機Bから送信されるデータに基づく位置検知装置
Cでの処理を図2に示す。図1に示すように、車両Aが
X軸の正の方向に進み、点X1を通過して受信領域Dに
入ると、光ビーコン送信機Bから送信される図2の
(a)に示されるような時間Tの長さを持ったデータD
n(nは光ビーコン送信機の識別番号を表す整数とす
る)を、車両Aの位置検知装置Cに組み込まれた光ビー
コン受信機で受信する。このデータDnを全て受信した
時点でデータDnが受信されたと判断される。例えば、
図2の(a)のデータD0においてはF0に示す部分を
受信した時点でデータD0が受信されたと判断される。
データDnが受信されたと判断されると、その光ビーコ
ン送信機Bを識別するIDの値であるIDn(nは光ビ
ーコン送信機Bの識別番号を表す整数とする)を図2の
(b)に示すように受信データよりも時間T遅れて同一
時間Tの間出力し続ける。この領域DでDnを連続して
受信した場合には、上述した要領でIDnが連続して出
力される。
【0019】なお、光ビーコン送信機Bから送信する各
データDnは、互いに連続して送信させる必要はなく、
一定のインターバルを挟んで送信させるようにしてもよ
い。この場合、データDnが受信されたと判断されてか
ら、時間Tとインターバルを足した時間、IDnを出力
し続ける。
データDnは、互いに連続して送信させる必要はなく、
一定のインターバルを挟んで送信させるようにしてもよ
い。この場合、データDnが受信されたと判断されてか
ら、時間Tとインターバルを足した時間、IDnを出力
し続ける。
【0020】また、同一の光ビーコン送信機Bの受信領
域DでデータDnを繰り返し受信する場合、Dnは同一
のデータであり、データDnを連続して受信する図2の
例においても、(a)ではD0、D1、D2のデータが
同一で、(b)ではID0、ID1、ID2の値が同一
である。
域DでデータDnを繰り返し受信する場合、Dnは同一
のデータであり、データDnを連続して受信する図2の
例においても、(a)ではD0、D1、D2のデータが
同一で、(b)ではID0、ID1、ID2の値が同一
である。
【0021】さて、移動体Aが領域Dから外れる点X1
´にさしかかると、これより先は光ビーコン送信機Bか
らのデータDnを受信できないので、データD2受信か
ら時間T経過後、出力されるIDの値(以下、本文では
出力IDとする)は図2の(b)に示されるように0と
なる。
´にさしかかると、これより先は光ビーコン送信機Bか
らのデータDnを受信できないので、データD2受信か
ら時間T経過後、出力されるIDの値(以下、本文では
出力IDとする)は図2の(b)に示されるように0と
なる。
【0022】本実施の形態では、この出力IDが0に変
化するのを検出する際に受信領域Dの境界X1´の位置
に車両位置を定点補正する。図3は、前述した出力ID
を検出する原理を示した図である。この図の実線は、車
両Aが受信領域Dで受信した受信データに対応する出力
IDが車両位置に応じて変化していく様子を示し、車両
Aが点X1を通過後に初めてデータDnを受信したと判
断される位置までは出力IDが0を指し、その位置から
最後のデータDnを受信し終わったと判断される位置ま
ではIDnを指し、その位置以降においては0を指して
いる。そして、この出力IDは図3の矢印が示す一定の
時間間隔tのタイミングで検出されている。車両Aが図
3の点eに位置しているとき、出力IDは0が検出さ
れ、受信領域Dの境界X1を通過して点fに位置してい
るとき、IDnが検出される。さらに、IDnが最後に
検出される点gを通過した点hに車両Aが移動してくる
と、IDの値には再び0が検出される。
化するのを検出する際に受信領域Dの境界X1´の位置
に車両位置を定点補正する。図3は、前述した出力ID
を検出する原理を示した図である。この図の実線は、車
両Aが受信領域Dで受信した受信データに対応する出力
IDが車両位置に応じて変化していく様子を示し、車両
Aが点X1を通過後に初めてデータDnを受信したと判
断される位置までは出力IDが0を指し、その位置から
最後のデータDnを受信し終わったと判断される位置ま
ではIDnを指し、その位置以降においては0を指して
いる。そして、この出力IDは図3の矢印が示す一定の
時間間隔tのタイミングで検出されている。車両Aが図
3の点eに位置しているとき、出力IDは0が検出さ
れ、受信領域Dの境界X1を通過して点fに位置してい
るとき、IDnが検出される。さらに、IDnが最後に
検出される点gを通過した点hに車両Aが移動してくる
と、IDの値には再び0が検出される。
【0023】この検出されるIDの値が0に変わる時点
で、車両Aは点X1´にほぼ位置しており、このIDの
値が0に変わる時点を検出することで車両Aの位置を予
め測定しておいた点X1´の座標に定点補正することが
できる。
で、車両Aは点X1´にほぼ位置しており、このIDの
値が0に変わる時点を検出することで車両Aの位置を予
め測定しておいた点X1´の座標に定点補正することが
できる。
【0024】ここで、前述したほぼ位置しているとは、
以下で説明する受信タイミングや受信できる確率に依存
するものである。図4は、図1に示す受信領域D及びそ
の近傍において光ビーコン送信機BからデータDnを受
信できる確率を示した図である。
以下で説明する受信タイミングや受信できる確率に依存
するものである。図4は、図1に示す受信領域D及びそ
の近傍において光ビーコン送信機BからデータDnを受
信できる確率を示した図である。
【0025】前述してきたように受信領域Dは点X1か
ら点X1´までの範囲であり、この範囲において車両A
は光ビーコン送信機BからのデータDnを100%の確
率で受信することができる。
ら点X1´までの範囲であり、この範囲において車両A
は光ビーコン送信機BからのデータDnを100%の確
率で受信することができる。
【0026】また、点X2から点X1及び点X1´から
点X2´の範囲においては、受信確率が100%未満と
なり、車両Aは光ビーコン送信機BからのデータDnを
受信できたりできなかったりする。
点X2´の範囲においては、受信確率が100%未満と
なり、車両Aは光ビーコン送信機BからのデータDnを
受信できたりできなかったりする。
【0027】さらに、点X2以下及び点X2´以上の領
域では受信確率が0となり、車両Aは光ビーコン送信機
BからのデータDnを全く受信できない。本実施の形態
において定点補正の対象としている受信領域Dの出口側
の境界点X1´を通過する車両Aにおいて、この点X1
´で光ビーコン送信機Bからの最後のデータDnが受信
されたと判断された場合、この点(図4のL)からID
nは時間Tの間出力される。この間車両AはX軸の正の
方向に進行している。点X1´を通過後にデータDnは
受信されないと考えると、最後のデータDnの受信によ
るIDnの出力が終了する(図4のM)と同時に続けて
0が出力され始める。出力IDの検出は時間間隔tで行
なわれているため、その0が出力され始めてから最大で
時間t後(図4のN)に初めてその0が検出され、車両
位置を点X1´に検知することができる。すなわち、光
ビーコン送信機Bから送られるデータDnを受信するタ
イミングとデータIDnを検出するタイミングによっ
て、車両Aが点X1´を実際に通過してから最大で時間
T+t後に車両Aを点X1´上に検知することが可能と
なる。また、点X1´から点X2´の間においてもデー
タDnが受信されるとすると、データDnが受信された
と判断される実際の車両位置は、最大で点X1´から点
X2´の距離αだけ点X1´から進行させた位置とな
る。出力IDに0が検出される位置はさらに時間T+t
後の車両位置となるので、0が検出される時の実際の車
両位置は式1に示すように最大でΔPだけ点X1´から
のズレを生じる。すなわち、光ビーコン送信機Bから送
信されるデータDnを点X1´から点X2´の範囲で受
信できる確率によっても、出力IDの0が検出されると
きの車両Aの実際の位置は変化し、この変化する位置と
点X1´との差は、X軸の正方向に最大でΔPとなる。
域では受信確率が0となり、車両Aは光ビーコン送信機
BからのデータDnを全く受信できない。本実施の形態
において定点補正の対象としている受信領域Dの出口側
の境界点X1´を通過する車両Aにおいて、この点X1
´で光ビーコン送信機Bからの最後のデータDnが受信
されたと判断された場合、この点(図4のL)からID
nは時間Tの間出力される。この間車両AはX軸の正の
方向に進行している。点X1´を通過後にデータDnは
受信されないと考えると、最後のデータDnの受信によ
るIDnの出力が終了する(図4のM)と同時に続けて
0が出力され始める。出力IDの検出は時間間隔tで行
なわれているため、その0が出力され始めてから最大で
時間t後(図4のN)に初めてその0が検出され、車両
位置を点X1´に検知することができる。すなわち、光
ビーコン送信機Bから送られるデータDnを受信するタ
イミングとデータIDnを検出するタイミングによっ
て、車両Aが点X1´を実際に通過してから最大で時間
T+t後に車両Aを点X1´上に検知することが可能と
なる。また、点X1´から点X2´の間においてもデー
タDnが受信されるとすると、データDnが受信された
と判断される実際の車両位置は、最大で点X1´から点
X2´の距離αだけ点X1´から進行させた位置とな
る。出力IDに0が検出される位置はさらに時間T+t
後の車両位置となるので、0が検出される時の実際の車
両位置は式1に示すように最大でΔPだけ点X1´から
のズレを生じる。すなわち、光ビーコン送信機Bから送
信されるデータDnを点X1´から点X2´の範囲で受
信できる確率によっても、出力IDの0が検出されると
きの車両Aの実際の位置は変化し、この変化する位置と
点X1´との差は、X軸の正方向に最大でΔPとなる。
【0028】
ΔP=v(T+t)+α ・・・式1
但し、vは車両Aの車速である。式1から分かるよう
に、ΔPを小さくするためには時間Tや時間tや距離α
を小さく設定すればよい。
に、ΔPを小さくするためには時間Tや時間tや距離α
を小さく設定すればよい。
【0029】本実施の形態では、自律航法によって車両
Aの位置を推定しながら、光ビーコン送信機Bによる車
両Aの定点補正を行なうものとする。図5は、本実施の
形態における位置検知装置Cの構成図である。
Aの位置を推定しながら、光ビーコン送信機Bによる車
両Aの定点補正を行なうものとする。図5は、本実施の
形態における位置検知装置Cの構成図である。
【0030】図5の1は、光ビーコン送信機Bから送ら
れてくる時間Tの長さを持ったデータDnを受信して、
時間Tの長さを持ったデータIDnを出力する受信部
で、2は、1から出力されたデータIDnの値を時間間
隔tで検出する検出部である。この検出部2で検出され
た検出情報や記録部3に記録された例えば受信領域Dの
境界などの所定の位置座標は記憶部4に読み込まれ、読
み込んだ情報を基に演算部5で車両位置が算出される。
また、記憶部4は、図示しない車速センサやヨーレート
センサやタイヤ角センサから送られる情報を読み込み、
読み込んだ情報を基に演算部5で車両Aの位置が算出さ
れる。これらの算出結果は、記憶部4に返されて、例え
ばモニタやプリンタなどの出力部6に出力されたり、記
録部3に記録されたりする。
れてくる時間Tの長さを持ったデータDnを受信して、
時間Tの長さを持ったデータIDnを出力する受信部
で、2は、1から出力されたデータIDnの値を時間間
隔tで検出する検出部である。この検出部2で検出され
た検出情報や記録部3に記録された例えば受信領域Dの
境界などの所定の位置座標は記憶部4に読み込まれ、読
み込んだ情報を基に演算部5で車両位置が算出される。
また、記憶部4は、図示しない車速センサやヨーレート
センサやタイヤ角センサから送られる情報を読み込み、
読み込んだ情報を基に演算部5で車両Aの位置が算出さ
れる。これらの算出結果は、記憶部4に返されて、例え
ばモニタやプリンタなどの出力部6に出力されたり、記
録部3に記録されたりする。
【0031】以下に、本実施の形態の動作をフローチャ
ートで示した図6について説明する。なお、実施の形態
の以下本文中に登場する光ビーコン送信機Bについて、
説明を明瞭にするために、中心的に使用した1つの光ビ
ーコン送信機をB0とし、これを含む他の光ビーコン送
信機をB1とする。
ートで示した図6について説明する。なお、実施の形態
の以下本文中に登場する光ビーコン送信機Bについて、
説明を明瞭にするために、中心的に使用した1つの光ビ
ーコン送信機をB0とし、これを含む他の光ビーコン送
信機をB1とする。
【0032】先ず、位置検知装置Cの電源をONにする
(S101)。直前に車両Aが位置した位置情報が記憶
部4の中にセットされているかを判断し(S102)、
電源ONした直後には位置情報がセットされていないの
で、車両Aが現在位置する駐車場の、予め記録された位
置情報を、記録部3から読み出し、この位置情報と車速
センサやヨーレートセンサやタイヤ角センサから得られ
る情報とを利用して車両Aの位置を自律航法により推定
し、記憶部4に推定された車両Aの位置情報をセット
し、この位置情報を出力部6に出力する(S103)。
次に、光ビーコン送信機B0からデータDnを受信でき
るかどうかの判断がなされ(S105)、受信できない
場合は、記憶部4にセットされた車両Aの推定位置を基
準に自律航法から車両位置を推定し、記憶部4にその位
置情報をセットして、出力部6に出力する(S10
4)。また、受信できる場合には、受信部1でデータD
nを受信して(S106)、検出部2にIDの値を出力
する(S107)。S107で出力されたIDの値が0
になったかどうかを判断して(S108)、値が0でな
い場合、記憶部4にセットされた車両Aの推定位置を基
準に自律航法から車両位置を推定し、記憶部4にその位
置情報をセットして、出力部6に出力する(S10
9)。そして、S106からの処理を再度実行する。S
108において値が0になったことが検出されると、車
両Aの進行方向に対応する受信領域Dの出口の境界、例
えば図1においては車両AがX軸方向に進んでいるので
受信領域Dの出口の境界は点X1´、の予め記録部3に
記録した位置情報に、この時点に記憶部4にセットされ
た車両Aの推定位置が修正され、その修正された位置情
報を出力部6に出力する(S110)。このS104か
らS110の処理は繰り返し実行され、車両Aの位置が
推定される。
(S101)。直前に車両Aが位置した位置情報が記憶
部4の中にセットされているかを判断し(S102)、
電源ONした直後には位置情報がセットされていないの
で、車両Aが現在位置する駐車場の、予め記録された位
置情報を、記録部3から読み出し、この位置情報と車速
センサやヨーレートセンサやタイヤ角センサから得られ
る情報とを利用して車両Aの位置を自律航法により推定
し、記憶部4に推定された車両Aの位置情報をセット
し、この位置情報を出力部6に出力する(S103)。
次に、光ビーコン送信機B0からデータDnを受信でき
るかどうかの判断がなされ(S105)、受信できない
場合は、記憶部4にセットされた車両Aの推定位置を基
準に自律航法から車両位置を推定し、記憶部4にその位
置情報をセットして、出力部6に出力する(S10
4)。また、受信できる場合には、受信部1でデータD
nを受信して(S106)、検出部2にIDの値を出力
する(S107)。S107で出力されたIDの値が0
になったかどうかを判断して(S108)、値が0でな
い場合、記憶部4にセットされた車両Aの推定位置を基
準に自律航法から車両位置を推定し、記憶部4にその位
置情報をセットして、出力部6に出力する(S10
9)。そして、S106からの処理を再度実行する。S
108において値が0になったことが検出されると、車
両Aの進行方向に対応する受信領域Dの出口の境界、例
えば図1においては車両AがX軸方向に進んでいるので
受信領域Dの出口の境界は点X1´、の予め記録部3に
記録した位置情報に、この時点に記憶部4にセットされ
た車両Aの推定位置が修正され、その修正された位置情
報を出力部6に出力する(S110)。このS104か
らS110の処理は繰り返し実行され、車両Aの位置が
推定される。
【0033】なお、これらの処理は任意の時点で終了す
ることができるが、車両Aが駐車場の位置に停車させて
から終了させることが望ましい。また、本実施の形態で
は車両Aの位置推定に自律航法を併用し、これにより出
力IDが0になる時の車両Aの移動方向が取得される
が、出力IDが0になる時の車両Aの移動方向が分かる
ような方法であれば、何れの方法においても受信領域D
の境界点で定点補正が可能となる。
ることができるが、車両Aが駐車場の位置に停車させて
から終了させることが望ましい。また、本実施の形態で
は車両Aの位置推定に自律航法を併用し、これにより出
力IDが0になる時の車両Aの移動方向が取得される
が、出力IDが0になる時の車両Aの移動方向が分かる
ような方法であれば、何れの方法においても受信領域D
の境界点で定点補正が可能となる。
【0034】また、本実施の形態では車両Aの位置を受
信領域Dの出口側の境界点X1´に定点補正することに
ついて説明したが、この位置は受信領域Dの入り口側の
境界点X1であっても良く、その原理は点X1´におけ
るものと同様に考えることが可能で、出力IDの値が0
からIDnに変わる車両位置を検出しさえすれば実現で
きる。
信領域Dの出口側の境界点X1´に定点補正することに
ついて説明したが、この位置は受信領域Dの入り口側の
境界点X1であっても良く、その原理は点X1´におけ
るものと同様に考えることが可能で、出力IDの値が0
からIDnに変わる車両位置を検出しさえすれば実現で
きる。
【0035】また、X軸の正の方向に車両Aが進む場合
は受信領域Dにおける定点補正を出口側の検出方法で点
X1´に行ない、X軸の負の方向に車両Aが進む場合は
受信領域Dにおける定点補正を入り口側の検出方法で点
X1´に行なうようにすることで、定点補正が一座標で
実施可能となるため、予め記録部3に記録しておく境界
の座標も一つで済む。
は受信領域Dにおける定点補正を出口側の検出方法で点
X1´に行ない、X軸の負の方向に車両Aが進む場合は
受信領域Dにおける定点補正を入り口側の検出方法で点
X1´に行なうようにすることで、定点補正が一座標で
実施可能となるため、予め記録部3に記録しておく境界
の座標も一つで済む。
【0036】また、予め記録部3に地図情報を記録して
おけば、地図情報上に車両Aの位置を表示させることも
可能である。このようにすることにより、幅をもった受
信領域Dを移動体が通過する場合であっても、その幅に
は影響されず、誤差をΔP以内に抑えたほぼ正確な定点
に車両Aの位置を修正することが可能となる。
おけば、地図情報上に車両Aの位置を表示させることも
可能である。このようにすることにより、幅をもった受
信領域Dを移動体が通過する場合であっても、その幅に
は影響されず、誤差をΔP以内に抑えたほぼ正確な定点
に車両Aの位置を修正することが可能となる。
【0037】また、上述した出口側の境界点X1´にお
ける定点補正において、予め求まるT、t、vの値を式
1のv(T+t)に適用し、求まる値を点X1´に加算
して、その加算した位置に車両Aの推定位置を修正すれ
ば、誤差をα以内に抑えたより正確な定点に車両Aの位
置を修正することが可能となる。 (第2の実施の形態)本実施の形態は、第1の実施の形
態において出力IDがIDnから0(あるいは0からI
Dn)に変わる時の車両Aの推定位置と受信領域Dの境
界点X1´(あるいはX1)との差(以下、定点誤差と
する)を、しばらく保持しておき、次に定点補正を行な
う直前や他のプログラム処理が終了した時点などの適当
なタイミングでこの定点誤差を差し引いて、車両Aの推
定位置を修正することについて記述する。
ける定点補正において、予め求まるT、t、vの値を式
1のv(T+t)に適用し、求まる値を点X1´に加算
して、その加算した位置に車両Aの推定位置を修正すれ
ば、誤差をα以内に抑えたより正確な定点に車両Aの位
置を修正することが可能となる。 (第2の実施の形態)本実施の形態は、第1の実施の形
態において出力IDがIDnから0(あるいは0からI
Dn)に変わる時の車両Aの推定位置と受信領域Dの境
界点X1´(あるいはX1)との差(以下、定点誤差と
する)を、しばらく保持しておき、次に定点補正を行な
う直前や他のプログラム処理が終了した時点などの適当
なタイミングでこの定点誤差を差し引いて、車両Aの推
定位置を修正することについて記述する。
【0038】第1の実施の形態の図1から図5は上記に
説明した通りのまま利用するものとし、図7に示すフロ
ーチャートを用いて本実施の形態の動作を説明する。先
ず、位置検知装置Cの電源をONにする(S201)。
直前に車両Aが位置した位置情報が記憶部4の中にセッ
トされているかを判断する(S202)。電源ONした
直後には車両Aの位置情報はセットされていないので、
予め記録され車両Aが現在位置する駐車場の位置情報を
記録部3から読み出し、この位置情報と、車両Aに取り
付けられた車速センサやヨーレートセンサやタイヤ角セ
ンサから得られる情報とを利用して車両Aの位置を自律
航法により推定し、記憶部4に推定された車両Aの位置
情報をセットし、この位置情報を出力部6に出力する
(S203)。そして、光ビーコン送信機B0からデー
タDnを受信できるかどうかの判断がなされ(S20
5)、受信できない場合は、記憶部4にセットされた車
両Aの推定位置を基準に自律航法から車両位置を推定
し、記憶部4にその位置情報をセットして、出力部6に
出力する(S204)。また、受信できる場合には、受
信部1でデータDnを受信して(S206)、検出部2
にIDの値を出力する(S207)。S207で出力さ
れたIDの値は検出部2において時間間隔tで検出さ
れ、IDの値が0になったかどうかを判断して(S20
8)、値が0でない場合、記憶部4にセットされた車両
Aの推定位置を基準に自律航法から車両位置を推定し、
記憶部4にその位置情報をセットして、出力部6に出力
する(S209)。そして、S206からの処理を再度
実行する。S208において値が0になったことが検出
されると、車両Aの進行方向に対応する受信領域Dの出
口側の境界、例えば図1においては車両AがX軸方向に
進んでいるので受信領域Dの出口側の境界は点X1´、
の予め記録部3に記録した位置情報と、この時点で記憶
部4にセットされた車両Aの推定位置とから、定点誤差
を演算部5で算出して、この定点誤差を記憶部4に記憶
させる(S210)。その後、光ビーコン送信機B0の
受信領域D外に位置する車両Aは、記憶部4にセットさ
れている車両Aの推定位置を基準に、自律航法により車
両位置を推定し、その推定位置を出力部6に出力する
(S211)。車両Aが受信領域D外に位置する間、光
ビーコン送信機B1からデータDnを受信できるかどう
かの判断がなされ(S212)、再び受信領域Dに到達
しデータDnを受信できると、記憶部4に記憶された定
点誤差の値を基に車両Aの現在の推定位置を修正する
(S213)。このS206からS213の処理は繰り
返し実行される。
説明した通りのまま利用するものとし、図7に示すフロ
ーチャートを用いて本実施の形態の動作を説明する。先
ず、位置検知装置Cの電源をONにする(S201)。
直前に車両Aが位置した位置情報が記憶部4の中にセッ
トされているかを判断する(S202)。電源ONした
直後には車両Aの位置情報はセットされていないので、
予め記録され車両Aが現在位置する駐車場の位置情報を
記録部3から読み出し、この位置情報と、車両Aに取り
付けられた車速センサやヨーレートセンサやタイヤ角セ
ンサから得られる情報とを利用して車両Aの位置を自律
航法により推定し、記憶部4に推定された車両Aの位置
情報をセットし、この位置情報を出力部6に出力する
(S203)。そして、光ビーコン送信機B0からデー
タDnを受信できるかどうかの判断がなされ(S20
5)、受信できない場合は、記憶部4にセットされた車
両Aの推定位置を基準に自律航法から車両位置を推定
し、記憶部4にその位置情報をセットして、出力部6に
出力する(S204)。また、受信できる場合には、受
信部1でデータDnを受信して(S206)、検出部2
にIDの値を出力する(S207)。S207で出力さ
れたIDの値は検出部2において時間間隔tで検出さ
れ、IDの値が0になったかどうかを判断して(S20
8)、値が0でない場合、記憶部4にセットされた車両
Aの推定位置を基準に自律航法から車両位置を推定し、
記憶部4にその位置情報をセットして、出力部6に出力
する(S209)。そして、S206からの処理を再度
実行する。S208において値が0になったことが検出
されると、車両Aの進行方向に対応する受信領域Dの出
口側の境界、例えば図1においては車両AがX軸方向に
進んでいるので受信領域Dの出口側の境界は点X1´、
の予め記録部3に記録した位置情報と、この時点で記憶
部4にセットされた車両Aの推定位置とから、定点誤差
を演算部5で算出して、この定点誤差を記憶部4に記憶
させる(S210)。その後、光ビーコン送信機B0の
受信領域D外に位置する車両Aは、記憶部4にセットさ
れている車両Aの推定位置を基準に、自律航法により車
両位置を推定し、その推定位置を出力部6に出力する
(S211)。車両Aが受信領域D外に位置する間、光
ビーコン送信機B1からデータDnを受信できるかどう
かの判断がなされ(S212)、再び受信領域Dに到達
しデータDnを受信できると、記憶部4に記憶された定
点誤差の値を基に車両Aの現在の推定位置を修正する
(S213)。このS206からS213の処理は繰り
返し実行される。
【0039】なお、これらの処理は任意の時点で終了す
ることができるが、車両Aが駐車場の位置に停車させて
から終了させることが望ましい。また、各光ビーコン送
信機B1の受信領域Dを通過時に算出される車両位置の
誤差を補正するタイミングについて、他のプログラムの
処理中などに出力IDが0になったことが検出される場
合には、その車両位置の誤差を記憶部4に記憶させてお
き、他のプログラムの処理が終了次第、その推定位置の
誤差を基に車両Aの推定位置を修正するようにしても良
い。
ることができるが、車両Aが駐車場の位置に停車させて
から終了させることが望ましい。また、各光ビーコン送
信機B1の受信領域Dを通過時に算出される車両位置の
誤差を補正するタイミングについて、他のプログラムの
処理中などに出力IDが0になったことが検出される場
合には、その車両位置の誤差を記憶部4に記憶させてお
き、他のプログラムの処理が終了次第、その推定位置の
誤差を基に車両Aの推定位置を修正するようにしても良
い。
【0040】このようにすることにより、幅をもった受
信領域Dを移動体が通過する場合であっても、その幅に
は影響されず、誤差をΔP以内に抑えたほぼ正確な定点
に車両Aの位置を修正することが可能となり、修正する
タイミングも自由に計ることが可能となる。
信領域Dを移動体が通過する場合であっても、その幅に
は影響されず、誤差をΔP以内に抑えたほぼ正確な定点
に車両Aの位置を修正することが可能となり、修正する
タイミングも自由に計ることが可能となる。
【0041】また、上述した出口側の境界点X1´にお
ける定点補正において、予め求まるT、t、vの値を式
1のv(T+t)に適用し、求まる値を点X1´に加算
して、その加算した位置に車両Aの推定位置を修正すれ
ば、誤差をα以内に抑えたより正確な定点に車両Aの位
置を修正することが可能となる。 (第3の実施の形態)第1及び第2の実施の形態におい
ては、出力IDがIDnから0(または0からIDn)
に変化することが検出される際に車両Aは受信領域Dの
境界点X1´(またはX1)に位置するものとして定点
補正してきた。この時の車両Aの実際の位置は、厳密に
はその境界点の近傍を含めた何れの点においても位置す
る可能性がある。この検出される時点における車両Aの
実際の位置と所定の境界点との最大誤差値は、第1の実
施の形態で説明した式1におけるΔPそのものである。
ける定点補正において、予め求まるT、t、vの値を式
1のv(T+t)に適用し、求まる値を点X1´に加算
して、その加算した位置に車両Aの推定位置を修正すれ
ば、誤差をα以内に抑えたより正確な定点に車両Aの位
置を修正することが可能となる。 (第3の実施の形態)第1及び第2の実施の形態におい
ては、出力IDがIDnから0(または0からIDn)
に変化することが検出される際に車両Aは受信領域Dの
境界点X1´(またはX1)に位置するものとして定点
補正してきた。この時の車両Aの実際の位置は、厳密に
はその境界点の近傍を含めた何れの点においても位置す
る可能性がある。この検出される時点における車両Aの
実際の位置と所定の境界点との最大誤差値は、第1の実
施の形態で説明した式1におけるΔPそのものである。
【0042】第1の実施の形態で説明したように、この
誤差値は、光ビーコン送信機B1から送られるデータD
nを光ビーコン受信機が受信するタイミングや、このデ
ータDnを受信した結果出力されるIDを検出部2で検
出するタイミングや、受信確率によって変わってくる。
誤差値は、光ビーコン送信機B1から送られるデータD
nを光ビーコン受信機が受信するタイミングや、このデ
ータDnを受信した結果出力されるIDを検出部2で検
出するタイミングや、受信確率によって変わってくる。
【0043】そこで、本実施の形態は、出力IDが0
(またはIDn)に変わる際の車両Aの位置の統計をと
り、その平均位置に車両Aを定点補正させる。所定の速
度で走行する車両Aにおいて、出力IDがIDnから0
に変化する際の車両Aの実際の位置を光ビーコン送信機
B1ごとに予め複数回測定しておき、この時の車両Aの
実際の位置の各光ビーコン送信機B1における平均位置
及び各光ビーコン送信機B1に所定の境界点との差を求
め、それぞれを各光ビーコン送信機B1に対応させて記
録部3に記録させておく。
(またはIDn)に変わる際の車両Aの位置の統計をと
り、その平均位置に車両Aを定点補正させる。所定の速
度で走行する車両Aにおいて、出力IDがIDnから0
に変化する際の車両Aの実際の位置を光ビーコン送信機
B1ごとに予め複数回測定しておき、この時の車両Aの
実際の位置の各光ビーコン送信機B1における平均位置
及び各光ビーコン送信機B1に所定の境界点との差を求
め、それぞれを各光ビーコン送信機B1に対応させて記
録部3に記録させておく。
【0044】このときの測定方法として、例えば各光ビ
ーコン送信機B1の据付現場において実測するなどの方
法が考えられる。車両Aが走行中に、出力IDが0に変
化したことが位置検知装置Cによって検出されると、車
両Aの推定位置は、該当する光ビーコン送信機B0の平
均位置が記録部3から読み出されて、その時点、または
しばらく保持して次に定点補正を行なう直前や他のプロ
グラム処理が終了した時点などの適当なタイミングで、
補正される。
ーコン送信機B1の据付現場において実測するなどの方
法が考えられる。車両Aが走行中に、出力IDが0に変
化したことが位置検知装置Cによって検出されると、車
両Aの推定位置は、該当する光ビーコン送信機B0の平
均位置が記録部3から読み出されて、その時点、または
しばらく保持して次に定点補正を行なう直前や他のプロ
グラム処理が終了した時点などの適当なタイミングで、
補正される。
【0045】また、本実施の形態は各光ビーコン送信機
B1の受信領域D及びその近傍における受信確率の分布
を予め求めておくことでも実施することができる。以下
において、説明を簡単にするため、図4の点X2をX軸
の原点として、受信領域Dの入口側の境界における補正
を考える。
B1の受信領域D及びその近傍における受信確率の分布
を予め求めておくことでも実施することができる。以下
において、説明を簡単にするため、図4の点X2をX軸
の原点として、受信領域Dの入口側の境界における補正
を考える。
【0046】図4において車両Aが0より小さいX座標
の位置において最後にデータ送受信をしてから、X軸の
正方向に一定速度Vで進み、時間T´後に点Xに到達し
たとする。速度Vが十分に速いと仮定すると、X=0を
通過後データDnを最初に受信するまでの時間の平均値
は、T´の範囲によって異なり、式2及び式3のように
与えられる。この時、式2で示される範囲においては受
信は確実に行なわれている。また、式3においては、V
・(T−T´)で表される位置において受信が行なわれ
るため、受信はP(V・(T−T´))の確率で行なわ
れることになる。
の位置において最後にデータ送受信をしてから、X軸の
正方向に一定速度Vで進み、時間T´後に点Xに到達し
たとする。速度Vが十分に速いと仮定すると、X=0を
通過後データDnを最初に受信するまでの時間の平均値
は、T´の範囲によって異なり、式2及び式3のように
与えられる。この時、式2で示される範囲においては受
信は確実に行なわれている。また、式3においては、V
・(T−T´)で表される位置において受信が行なわれ
るため、受信はP(V・(T−T´))の確率で行なわ
れることになる。
【0047】但し、これらの式に使用されているTは出
力IDの時間間隔、tは出力IDの検出間隔、α´は受
信確率が100%未満の距離である。入口側の境界にお
いて、データDnを受信してから検出するまでの時間に
は平均t/2かかるため、車両AがX=0を通過してか
ら最初にIDnを検出して点X1に車両Aを検知するま
での全体としての時間の平均は、式4で与えられる。こ
の平均時間T0に対する車両Aの平均位置はV・T0で
あるので、IDnを最初に検出する際の車両Aの位置と
点X1との距離の差の平均ΔX1は式5で表される。こ
の式に使用されている出力IDの時間間隔T及び出力I
Dの検出間隔t及び受信確率が100%未満の距離α´
は既知のものを使用でき、車両速度Vはリアルタイムに
測定できるので、受信されたと判断される確率P(X)
を予め求めておきさえすれば、この距離の差の平均ΔX
1が求まり、この値を用いて車両Aの推定位置を補正す
ることができる。
力IDの時間間隔、tは出力IDの検出間隔、α´は受
信確率が100%未満の距離である。入口側の境界にお
いて、データDnを受信してから検出するまでの時間に
は平均t/2かかるため、車両AがX=0を通過してか
ら最初にIDnを検出して点X1に車両Aを検知するま
での全体としての時間の平均は、式4で与えられる。こ
の平均時間T0に対する車両Aの平均位置はV・T0で
あるので、IDnを最初に検出する際の車両Aの位置と
点X1との距離の差の平均ΔX1は式5で表される。こ
の式に使用されている出力IDの時間間隔T及び出力I
Dの検出間隔t及び受信確率が100%未満の距離α´
は既知のものを使用でき、車両速度Vはリアルタイムに
測定できるので、受信されたと判断される確率P(X)
を予め求めておきさえすれば、この距離の差の平均ΔX
1が求まり、この値を用いて車両Aの推定位置を補正す
ることができる。
【0048】
【数1】
なお、確率P(X)を求める方法には、各光ビーコン送
信機B1の据付現場において実測する方法や、1m離れ
て送受信する場合の受信確率分布などの標準特性を基に
各光ビーコン送信機B1の実際の据付高さや傾きから比
例計算する方法などが、例としてあげられる。
信機B1の据付現場において実測する方法や、1m離れ
て送受信する場合の受信確率分布などの標準特性を基に
各光ビーコン送信機B1の実際の据付高さや傾きから比
例計算する方法などが、例としてあげられる。
【0049】また、本実施の形態は第1の実施の形態に
おける図5の構成図と第2の実施の形態で示した図7の
フローチャートをもって実施することが可能である。ま
た、本実施の形態は受信領域Dの入口側及び出口側の何
れの境界においても、同様な考え方から実施することが
可能である。
おける図5の構成図と第2の実施の形態で示した図7の
フローチャートをもって実施することが可能である。ま
た、本実施の形態は受信領域Dの入口側及び出口側の何
れの境界においても、同様な考え方から実施することが
可能である。
【0050】このようにすることにより、幅をもった受
信領域Dを移動体が通過する場合であっても、その幅に
は影響されず、車両Aが実際に位置すると思われる受信
領域Dの境界点よりもさらに確率の高い位置に車両Aの
位置を修正することが可能となり、修正するタイミング
も計ることが可能となる。
信領域Dを移動体が通過する場合であっても、その幅に
は影響されず、車両Aが実際に位置すると思われる受信
領域Dの境界点よりもさらに確率の高い位置に車両Aの
位置を修正することが可能となり、修正するタイミング
も計ることが可能となる。
【0051】(第4の実施の形態)先ず、第3の実施の
形態において出力IDに0が検出される時の車両Aの実
際の位置を光ビーコン送信機B1ごとに複数回測定して
おき、対応する光ビーコン送信機B1の受信領域Dにお
ける所定の境界点との差(以下、境界誤差とする)を求
め、これを光ビーコン送信機B1ごとに積分し、この積
分値を各光ビーコン送信機B1のIDごとに記録部3に
記録しておく。車両Aが、予め記録部3に記録された設
定回数分、光ビーコン送信機B1からデータDnの受信
を受けるまでは、車両Aの推定位置は定点補正がされ
ず、設定回数にあたる受信を受けると、この受信を受け
た光ビーコン送信機B0とこれまで受信してきた光ビー
コン送信機に対応する積分値が記録部3から読み出さ
れ、これらの光ビーコン送信機による境界誤差の平均が
演算部5で算出される。算出された平均境界誤差は、そ
の時点、またはしばらく保持して次に定点補正を行なう
直前や他のプログラム処理が終了した時点などの適当な
タイミングで、補正される。
形態において出力IDに0が検出される時の車両Aの実
際の位置を光ビーコン送信機B1ごとに複数回測定して
おき、対応する光ビーコン送信機B1の受信領域Dにお
ける所定の境界点との差(以下、境界誤差とする)を求
め、これを光ビーコン送信機B1ごとに積分し、この積
分値を各光ビーコン送信機B1のIDごとに記録部3に
記録しておく。車両Aが、予め記録部3に記録された設
定回数分、光ビーコン送信機B1からデータDnの受信
を受けるまでは、車両Aの推定位置は定点補正がされ
ず、設定回数にあたる受信を受けると、この受信を受け
た光ビーコン送信機B0とこれまで受信してきた光ビー
コン送信機に対応する積分値が記録部3から読み出さ
れ、これらの光ビーコン送信機による境界誤差の平均が
演算部5で算出される。算出された平均境界誤差は、そ
の時点、またはしばらく保持して次に定点補正を行なう
直前や他のプログラム処理が終了した時点などの適当な
タイミングで、補正される。
【0052】このようにすることにより、幅をもった受
信領域Dを移動体が通過する場合であっても、その幅に
は影響されず、受信領域Dの境界点における境界誤差を
均一化することが可能となり、修正するタイミングも計
ることができる。
信領域Dを移動体が通過する場合であっても、その幅に
は影響されず、受信領域Dの境界点における境界誤差を
均一化することが可能となり、修正するタイミングも計
ることができる。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、境
界は受信領域のどの点よりも信号の高低がはっきりする
ので信号が検出され易く、幅をもった受信領域を移動体
が通過する場合、その幅には影響されず、移動体の位置
が誤差の少ない定点に補正される。
界は受信領域のどの点よりも信号の高低がはっきりする
ので信号が検出され易く、幅をもった受信領域を移動体
が通過する場合、その幅には影響されず、移動体の位置
が誤差の少ない定点に補正される。
【図1】光ビーコン送信機Bにより車両Aが位置推定さ
れる様子を示した概念図である。
れる様子を示した概念図である。
【図2】受信データDnと出力IDの関係を示した原理
図である。
図である。
【図3】出力IDを検出する方法を示した原理図であ
る。
る。
【図4】受信領域D及びその近傍における受信確率を示
した図である。
した図である。
【図5】位置検知装置Cの構成図である。
【図6】第1の実施の形態の動作を示したフローチャー
トである。
トである。
【図7】第2の実施の形態の動作を示したフローチャー
トである。
トである。
A 車両
B 光ビーコン送信機
C 位置検知装置
D 受信領域
1 受信部
2 検出部
3 記録部
4 記憶部
5 演算部
6 出力部
Claims (6)
- 【請求項1】移動体の位置を推定する移動体位置検知シ
ステムであって、 所定領域に所定の信号を繰り返し送信する送信手段と、 前記移動体に搭載され、該移動体が前記所定領域を通過
する際に前記送信手段から送信される前記信号を受信す
る受信手段と、 該受信手段による前記信号の受信開始または受信終了の
タイミングを許容の時間内で検出して、前記移動体が前
記所定領域の境界または該境界に許容の誤差の範囲に含
まれる境界近傍点を通過したことを検知する境界通過検
知手段と、 該境界通過検知手段により前記検知がなされた時点での
前記移動体の推定位置と、前記所定領域の境界または前
記境界近傍点とに基づき、前記移動体の推定位置を修正
する位置修正手段と、 を有することを特徴とする移動体位置検知システム。 - 【請求項2】移動体の位置を推定する移動体位置検知シ
ステムであって、 所定領域に所定の信号を繰り返し送信する送信手段と、 前記移動体に搭載され、該移動体が前記所定領域を通過
する際に前記送信手段から送信される前記信号を少なく
とも1回受信する受信手段と、 前記信号を受信するごとに、該信号に対応した時間の長
さを持ち前記送信手段の所定の識別IDを出力する出力
手段と、 前記出力手段から出力される識別IDと、前記送信手段
から送信される前記信号を受信しないときに前記出力手
段から出力される信号との、変化を検出して前記移動体
が前記所定領域の境界または該境界に許容の誤差の範囲
に含まれる境界近傍点を通過したことを検知する境界通
過検知手段と、 該境界通過検知手段により前記検知がなされた時点での
前記移動体の推定位置と、前記所定領域の境界または前
記境界近傍点とに基づき、前記移動体の推定位置を修正
する位置修正手段と、 を有することを特徴とする移動体位置検知システム。 - 【請求項3】前記位置修正手段は、前記境界通過検知手
段により前記検知がなされた時点における、前記移動体
の推定位置と、前記移動体の移動方向によって決まる所
定領域の境界または前記境界近傍点とに基づき、前記移
動体の推定位置を修正することを特徴とする請求項1ま
たは請求項2に記載の移動体位置検知システム。 - 【請求項4】前記送信手段は、光ビーコン送信機である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移動
体位置検知システム。 - 【請求項5】移動体の位置を推定する移動体位置検知装
置であって、 前記移動体に搭載され、該移動体が所定の信号の受信領
域を通過する際に該信号を受信する受信手段と、 該受信手段による前記信号の受信開始または受信終了の
タイミングを許容の時間内で検出して、前記移動体が前
記受信領域の境界または該境界に許容の誤差の範囲に含
まれる境界近傍点を通過したことを検知する境界通過検
知手段と、 該境界通過検知手段により前記検知がなされた時点にお
ける、前記移動体の推定位置と、前記所定領域の境界ま
たは前記境界近傍点とに基づき、前記移動体の推定位置
を修正する位置修正手段と、 を有することを特徴とする移動体位置検知装置。 - 【請求項6】移動体の位置を検知する方法であって、 所定領域に所定の信号を繰り返し送信し、 前記移動体に搭載され、該移動体が前記所定領域を通過
する際に前記送信される信号を受信し、 該受信する信号の受信開始または受信終了のタイミング
を許容の時間内で検出し、前記移動体が前記所定領域の
境界または該境界に許容の誤差の範囲に含まれる境界近
傍点を通過したことを検知し、 該検知がなされた時点における、前記移動体の推定位置
と、前記所定領域の境界または前記境界近傍点とに基づ
き、前記移動体の推定位置を修正する、 ことを特徴とする移動体の位置を検知する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001305476A JP2003107143A (ja) | 2001-10-01 | 2001-10-01 | 移動体の位置検知システム及び位置検知装置及びその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001305476A JP2003107143A (ja) | 2001-10-01 | 2001-10-01 | 移動体の位置検知システム及び位置検知装置及びその方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003107143A true JP2003107143A (ja) | 2003-04-09 |
Family
ID=19125259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001305476A Pending JP2003107143A (ja) | 2001-10-01 | 2001-10-01 | 移動体の位置検知システム及び位置検知装置及びその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003107143A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008046767A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Denso Corp | 位置検出装置、位置検出プログラム及び位置検出方法 |
WO2008093891A1 (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 車載受信装置 |
JP2009026056A (ja) * | 2007-07-19 | 2009-02-05 | Fujitsu Ltd | 位置算出装置、位置算出プログラム、記録媒体および位置算出方法 |
JP2009071620A (ja) * | 2007-09-13 | 2009-04-02 | Fujitsu Ltd | 情報転送装置、位置標定装置、情報転送プログラム、記録媒体および情報転送方法 |
KR100980138B1 (ko) | 2002-06-14 | 2010-09-03 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 | 이중 대역 내굴성 광 도파체 |
US8305236B2 (en) | 2007-03-28 | 2012-11-06 | Fujitsu Limited | Optical receiving apparatus, shield plate, computer product, transit support method, and transit support apparatus |
-
2001
- 2001-10-01 JP JP2001305476A patent/JP2003107143A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100980138B1 (ko) | 2002-06-14 | 2010-09-03 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 | 이중 대역 내굴성 광 도파체 |
JP2008046767A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Denso Corp | 位置検出装置、位置検出プログラム及び位置検出方法 |
WO2008093891A1 (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 車載受信装置 |
JPWO2008093891A1 (ja) * | 2007-02-02 | 2010-05-20 | トヨタ自動車株式会社 | 車載受信装置 |
KR101004982B1 (ko) | 2007-02-02 | 2011-01-04 | 도요타 지도샤(주) | 차량 탑재 수신 장치 |
JP4618378B2 (ja) * | 2007-02-02 | 2011-01-26 | トヨタ自動車株式会社 | 車載受信装置 |
CN101542552B (zh) * | 2007-02-02 | 2011-05-18 | 丰田自动车株式会社 | 车载接收装置 |
US8253590B2 (en) | 2007-02-02 | 2012-08-28 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle-mounted receiver apparatus |
US8305236B2 (en) | 2007-03-28 | 2012-11-06 | Fujitsu Limited | Optical receiving apparatus, shield plate, computer product, transit support method, and transit support apparatus |
JP2009026056A (ja) * | 2007-07-19 | 2009-02-05 | Fujitsu Ltd | 位置算出装置、位置算出プログラム、記録媒体および位置算出方法 |
JP2009071620A (ja) * | 2007-09-13 | 2009-04-02 | Fujitsu Ltd | 情報転送装置、位置標定装置、情報転送プログラム、記録媒体および情報転送方法 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040318 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060704 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060919 |