JP2003107033A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JP2003107033A
JP2003107033A JP2002164769A JP2002164769A JP2003107033A JP 2003107033 A JP2003107033 A JP 2003107033A JP 2002164769 A JP2002164769 A JP 2002164769A JP 2002164769 A JP2002164769 A JP 2002164769A JP 2003107033 A JP2003107033 A JP 2003107033A
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Japan
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gas sensor
gas
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Application number
JP2002164769A
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English (en)
Inventor
Kengo Noboriguchi
健吾 登口
Makoto Masuda
誠 増田
Kazuhiro Okazaki
和弘 岡崎
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/406Cells and probes with solid electrolytes
    • G01N27/407Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases
    • G01N27/4077Means for protecting the electrolyte or the electrodes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 応答性に優れると共にガスセンサ素子の被水
が生じ難い構造のガスセンサを提供すること。 【解決手段】 ハウジング10内に挿通配置されるガス
センサ素子4を有し,ハウジング10の先端側に固定さ
れ,略同一の中心軸を共有する径の異なる筒型の外側カ
バー3と内側カバー2とよりなる被測定ガス側カバー1
1とを有し,外側カバー3及び内側カバー2は外側カバ
ー3の外部から内側カバー2の内部に対し被測定ガスを
導入するための外側導入穴及び内側導入穴とをそれぞれ
有し,外側カバー3と内側カバー2との間にクリアラン
ス111が形成され,該クリアランス11は0.2〜
0.6mmである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,内燃機関の排気系に設置され,
燃焼制御等に利用されるガスセンサに関する。
【0002】
【従来技術】自動車エンジン等の排気系に設置され,排
ガス中の酸素濃度等を検出してエンジンの燃焼制御に利
用されるガスセンサが知られている。このガスセンサ
は,筒状のハウジングと該ハウジング内に挿通配置され
るガスセンサ素子とよりなり,上記ハウジングの先端側
に被測定ガス側カバーが固定される。また,上記ハウジ
ングの基端側は大気側カバーが設けてある。上記被測定
ガス側カバーは,略同一の中心軸を持つ径の異なる筒型
の外側カバーと内側カバーとよりなる二重カバー構成で
ある。
【0003】このガスセンサは,被測定ガス側カバーを
構成する外側カバー及び内側カバーに設けられた外側導
入穴及び内側導入穴から被測定ガスを内側カバーの内部
に取り入れ,内側カバー内に配置されたガスセンサ素子
において被測定ガス中の酸素濃度等の特定ガス濃度を検
知するよう構成されている。
【0004】
【解決しようとする課題】測定しようとする特定ガス濃
度が時間的に変動する場合,精密な測定のためには応答
性に優れたガスセンサが必要である。また,ガスセンサ
素子の被水割れを防止するために,外側カバー及び内側
カバーに設けられた外側導入穴及び内側導入穴からの水
の侵入を防止する必要がある。高い応答性を得るために
は,外側導入穴及び内側導入穴の穴径を大きくすること
が有効であるが,逆に水の侵入が容易となるため,被水
割れの防止の観点からは望ましくない。
【0005】また,応答性を向上させるため,被測定ガ
スのガス流れを単純化できるように一重のカバー構成か
らなる被測定ガス側カバーも知られているが,この場
合,ガスセンサ素子が直接被水しやすいために,上記と
同様に応答性向上と被水割れ防止との両立が困難とな
る。
【0006】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,応答性に優れると共にガスセンサ素子の
被水が生じ難い構造のガスセンサを提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題の解決手段】第1の発明は,筒状のハウジングと
該ハウジング内に挿通配置されるガスセンサ素子とを有
し,上記ハウジングの先端側に固定され,略同一の中心
軸を共有する径の異なる筒型の外側カバーと内側カバー
とよりなる被測定ガス側カバーとを有し,上記外側カバ
ー及び上記内側カバーは外側カバーの外部から内側カバ
ーの内部に対し被測定ガスを導入するための外側導入穴
及び内側導入穴とをそれぞれ有し,上記外側カバーと上
記内側カバーとの間にクリアランスが形成され,該クリ
アランスは0.2〜0.55mmであることを特徴とす
るガスセンサにある(請求項1)。
【0008】外側カバーと内側カバーとのクリアランス
を上記特定範囲内とすることで,ガスセンサ外部から導
入される被測定ガスの『外側カバー−内側カバーとのク
リアランス』での流速,『内側カバーの内部』での流
速,この両者間での流速差が大きくなる。そのため,ク
リアランスの圧力が比較的大きくなり,内側カバー内部
に効率よく被測定ガスが導入される。従って,ガスセン
サ外で変動する被測定ガスの状態が短時間で内側カバー
内部に反映される。よって,応答性に優れるガスセンサ
を得ることができる。
【0009】また,ガスセンサの外側カバーの外側導入
穴より入った被測定ガスから2つのガス流れが外側カバ
ーや内側カバーの内部において発生する。 (a)ある外側導入穴から外側カバーと内側カバーとの
間のクリアランスを旋回して,別の外側導入穴へと向か
う流れである。 (b)ある外側導入穴から上記クリアランス内を旋回し
ながら上昇して,内側カバーにある内側導入穴に向か
い,ついで内側カバーの内部から底穴へと向かう流れで
ある。
【0010】特に外側導入穴と内側導入穴の位置がガス
センサの軸方向に大きくずれている場合は,(b)にか
かる流れが主流となる。そして(b)にかかる流れは,
外側カバーと内側カバーとの間のクリアランスを適切と
することで生じやすくなる。この(b)の流れが主流と
なることで,ガスセンサの内側カバー内に被測定ガスが
流れこみやすくなって,ガスセンサの応答性が向上す
る。
【0011】さらに,クリアランスを上記特定範囲とす
ることで,内側カバーと外側カバーとのクリアランス間
を水滴等が通過するとき,水滴が内側カバーや外側カバ
ーに付着したり,水滴が内側カバーや外側カバーからの
放熱により気化する率を高めることができ,内側カバー
内部へ水滴が侵入し難くなる。よって,ガスセンサ素子
の被水を生じ難くすることができる。
【0012】第2の発明は,筒状のハウジングと該ハウ
ジング内に挿通配置されるガスセンサ素子とを有し,上
記ハウジングの先端側に固定され,略同一の中心軸を共
有する径の異なる筒型の外側カバーと内側カバーとより
なる被測定ガス側カバーとを有し,上記外側カバー及び
上記内側カバーは外側カバーの外部から内側カバーの内
部に対し被測定ガスを導入するための外側導入穴及び内
側導入穴とをそれぞれ有し,上記外側カバーの断面形状
と同面積の円をS1,上記内側カバーの断面形状と同面
積の円をS2とした場合,上記S1とS2との半径の差
は0.2〜0.6mmであることを特徴とするガスセン
サにある(請求項2)。
【0013】S1とS2との半径の差を上記特定範囲内
とすることで,ガスセンサ外部から導入される被測定ガ
スの『外側カバー−内側カバーとのクリアランス』での
流速,『内側カバーの内部』での流速,この両者間での
流速差が大きくなる。そのため,クリアランスの圧力が
比較的大きくなり,内側カバー内部に効率よく被測定ガ
スが導入される。従って,ガスセンサ外で変動する被測
定ガスの状態が短時間で内側カバー内部に反映される。
よって,応答性に優れるガスセンサを得ることができ
る。さらに,S1とS2の半径差を上記特定範囲とする
ことで,内側カバーと外側カバーとのクリアランス間を
水滴等が通過するとき,水滴が内側カバーや外側カバー
に付着したり,水滴が内側カバーや外側カバーからの放
熱により気化する率を高めることができ,内側カバー内
部へ水滴が侵入し難くなる。よって,ガスセンサ素子の
被水を生じ難くすることができる。
【0014】第3の発明は,筒状のハウジングと該ハウ
ジング内に挿通配置されるガスセンサ素子とを有し,上
記ハウジングの先端側に固定され,略同一の中心軸を共
有する径の異なる筒型の外側カバーと内側カバーとより
なる被測定ガス側カバーとを有し,上記外側カバー及び
上記内側カバーは外側カバーの外部から内側カバーの内
部に対し被測定ガスを導入するための外側導入穴及び内
側導入穴とをそれぞれ有し,上記内側カバーの容積V1
は800〜1600mm3であることを特徴とするガス
センサにある(請求項3)。
【0015】上記内側カバーの容積V1を上記特定範囲
とすることで,より短い時間で内側カバー内をガスセン
サ外で状態が変動する被測定ガスを取り入れることがで
き,応答性に優れるガスセンサを得ることができる。さ
らに,容積V1を上記特定範囲とすることで,内側カバ
ー内に侵入する水滴量が減少し,ガスセンサ素子の被水
を生じ難くすることができる。
【0016】第4の発明は,筒状のハウジングと該ハウ
ジング内に挿通配置されるガスセンサ素子を有し,上記
ハウジングの先端側に固定され,略同一の中心軸を持つ
径の異なる筒型の外側カバーと内側カバーとよりなる被
測定ガス側カバーを有し,上記外側カバー及び上記内側
カバーは外部から内側カバーの内部に被測定ガスを導入
するための外側導入穴と内側導入穴をそれぞれ有し,上
記外側導入穴は,外側カバーの側面に設けた切り込み部
を該外側カバーの側面より突出するように折り曲げて構
成されていることを特徴とするガスセンサにある(請求
項4)。
【0017】切り込み部を折り曲げて構成された外側導
入穴を設けることで,被測定ガスがクリアランスに導入
される際の流速を早めることができ,従って,ガスセン
サ外部から導入される被測定ガスの『外側カバー−内側
カバーとのクリアランス』における流速と,『内側カバ
ー内部』における流速と両者間で流速差が大きくなる。
そのため,クリアランスの圧力が比較的大きくなり,内
側カバー内部に効率よく被測定ガスを導入することがで
きる。従って,ガスセンサ外で変動する被測定ガスの状
態が比較的短い時間で内側カバー内部に反映され,応答
性に優れるガスセンサを得ることができる。
【0018】さらに,切り込み部を折り曲げて外側導入
穴を構成することで,該外側導入穴がガスセンサの外部
に露出することがなくなり,切り込み部が盾となって,
水滴の外側カバー内部への浸入を防止することができ
る。従って,内側カバーの内部に対しても水滴が侵入し
難くなり,ガスセンサ素子の被水を生じ難くすることが
できる。
【0019】第5の発明は,筒状のハウジングと該ハウ
ジング内に挿通配置されるガスセンサ素子とを有し,上
記ハウジングの先端側に固定され,略同一の中心軸を共
有する径の異なる筒型の外側カバーと内側カバーとより
なる被測定ガス側カバーとを有し,上記外側カバー及び
上記内側カバーは外側カバーの外部から内側カバーの内
部に対し被測定ガスを導入するための外側導入穴及び内
側導入穴とをそれぞれ有し,上記内側カバーにおける内
側導入穴よりも基端側には,径方向に先端側から基端側
に向かって径が拡開する拡開部が設けてあり,上記内側
カバーのその他の部分は径が一定のストレート部より構
成されていることを特徴とするガスセンサにある(請求
項6)。
【0020】拡開部を設けることで,クリアランスの基
端側に流れる被測定ガスの量を減らすことができ,被測
定ガスが内側導入穴に入りやすくなるようにガス流れを
整流することができる。そのため,内側カバーの内部に
効率よく被測定ガスを導入することができる。従って,
ガスセンサ外で変動する被測定ガスの状態が比較的短い
時間で内側カバーの内部に反映され,応答性に優れるガ
スセンサを得ることができる。さらに,拡開部を設ける
ことで,内側カバーの内部に水滴が侵入し難くなり,ガ
スセンサ素子の被水を生じ難くすることができる。
【0021】第6の発明は,筒状のハウジングと該ハウ
ジング内に挿通配置されるガスセンサ素子とを有し,上
記ハウジングの先端側に固定され,略同一の中心軸を共
有する径の異なる筒型の外側カバーと内側カバーとより
なる被測定ガス側カバーとを有し,上記外側カバー及び
上記内側カバーは外側カバーの外部から内側カバーの内
部に対し被測定ガスを導入するための外側導入穴及び内
側導入穴とをそれぞれ有し,上記外側カバーと上記内側
カバーとの間のクリアランス容積V2は50〜200m
3であることを特徴とするガスセンサにある(請求項
9)。
【0022】クリアランス容積V2を上記範囲とするこ
とで,外部から取り入れた被測定ガスによって速やかに
クリアランスを満たして内側カバーに流れ込むように仕
向けることができ,内側カバーの内部に効率よく被測定
ガスを導入することができる。従って,ガスセンサ外で
変動する被測定ガスの状態が比較的短い時間で内側カバ
ーの内部に反映され,応答性に優れるガスセンサを得る
ことができる。さらに,クリアランス容積V2を上記特
定範囲とすることで,内側カバーと外側カバーとのクリ
アランス間を水滴等が通過するとき,水滴が内側カバー
や外側カバーに付着したり,水滴が内側カバーや外側カ
バーからの放熱により気化する率を高めることができ,
内側カバー内部へ水滴が侵入し難くなる。よって,ガス
センサ素子の被水を生じ難くすることができる。
【0023】以上,第1〜第6の発明によれば,応答性
に優れると共にガスセンサ素子の被水が生じ難い構造の
ガスセンサを提供することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】上述した各発明(本発明)におけ
る好ましい実施の形態につき説明する。第1〜第6の発
明にかかるいずれのガスセンサについても,ハウジング
に対し挿通配置されるガスセンサ素子としては,コップ
型の固体電解質体よりなるコップ型素子(図1参照),
固体電解質板や絶縁板を適宜積層して構成された積層板
状の素子(図7参照)を用いることができる。
【0025】上記ガスセンサにおいて,ハウジングの先
端側は被測定ガス側カバーが設けてあり,その内部は被
測定ガス室として機能する。ガスセンサ素子は被測定ガ
ス側カバーの内部に位置し,ここで所定の特定ガス濃度
を検出する。また,上記ハウジングの基端側には大気側
カバーを設けることができる(図1,図7参照)。
【0026】上記ガスセンサとしては,被測定ガス中の
酸素濃度を測定する酸素センサ,NOx濃度を測定する
NOxセンサ,HC濃度を測定するHCセンサ,CO濃
度を測定するCOセンサが挙げられる。また,第1〜第
6の発明にかかるガスセンサを,自動車エンジン等の内
燃機関の排気系に設置し,排ガス中の酸素濃度等の測定
から,内燃機関の空燃比測定や空燃比制御に利用するこ
ともできる。
【0027】第1の発明にかかるガスセンサにおいて,
外側カバーと内側カバーとのクリアランスとは,外側カ
バーと内側カバーとの径が一定である箇所での外側カバ
ーの内径と内側カバーの外径との差である。特に後述す
る拡開部,曲面コーナー部を内側カバー,外側カバーに
設けた場合(図2,図3等参照)では,拡開部より先端
側から曲面コーナー部より基端側の間に形成される径が
一定のストレート部における半径の差をクリアランスと
して採用することが好ましい。
【0028】このクリアランスを0.2mm未満とする
に必要な内側カバー及び外側カバーの寸法精度の実現に
はコストアップのおそれがあり,0.55mmを越えた
場合は,被測定ガスの置換性が低下し,ガスセンサの応
答性が低下するおそれがある。
【0029】第2の発明にかかるガスセンサにおいて,
外側カバーの断面形状及び内側カバーの断面形状とは,
外側カバーと内側カバーとの径が一定である箇所での外
側カバーの内径により形成される図形,内側カバーの内
径により形成される図形である。第1の発明と同様に,
拡開部,曲面コーナー部を内側カバー,外側カバーに設
けた場合は,いわゆるストレート部における断面形状を
基準としてS1,S2を規定することができる。
【0030】このとき,S1とS2との半径の差が0.
2mm未満とするに必要な内側カバー及び外側カバーの
寸法精度の実現にはコストアップのおそれがあり,0.
6mmを越えた場合は,被測定ガスの置換性が低下し,
ガスセンサの応答性が低下するおそれがある。
【0031】第3の発明にかかるガスセンサにおいて,
内側カバーの容積とは,内側カバーの内面により構成さ
れる曲面と,ハウジングの先端側の端面を含む平面とよ
りなる領域の体積である(図9参照)。また,上記内側
カバーの内部にはガスセンサ素子が位置するが,内側カ
バーの内部に曝されるガスセンサ素子の体積を減ずる必
要はなく,あくまで内側カバー内面からなる部分の容積
を採用する。なお,上記ハウジングの先端側の端面とし
ては,もっとも先端側に存在する端面を基準として採用
する(図9(b)参照)。
【0032】内側カバーの容積V1が800mm3であ
る場合は,水滴が侵入しやすくなり,ガスセンサ素子に
被水のおそれがあり,1600mm3を越えた場合は,
被測定ガスの置換性が低下し,ガスセンサの応答性が低
下するおそれがある。
【0033】第4の発明のガスセンサにかかる外側導入
穴は,外側カバーの側面に設けた切り込み部を該外側カ
バーの側面より内側,または外側に突出するように折り
曲げて構成することができる。また,切り込み部を折り
曲げる部分,後述する実施例5に記載した折り曲げ部の
ような箇所は外側カバーの周方向に対して右側または左
側に揃えることが好ましい(図12参照)。これによ
り,被測定ガスの流れをより効果的に整流することがで
きる。また,切り込み部の形状は四角形や円形,多角形
等とすることができる。
【0034】また,上記内側導入穴は,内側カバーの側
面に設けた切り込み部を該内側カバーの側面より突出す
るように折り曲げて構成されていることが好ましい(請
求項5)。これにより,内側カバーの内部に対する被測
定ガスの導入を,さらに効率よく行うことができる。よ
って,被測定ガスの流速を高めて,高い応答性を確保す
ることができる。
【0035】第5の発明にかかるガスセンサでは,内側
カバーにおける内側導入穴よりも基端側に対し拡開部を
設けてあり,その他の部分は径が一定のストレート部よ
り構成することができる。また,同様に外側カバーに関
しても,外側導入穴よりも基端側に拡開部を設け,その
他の部分をストレート部と構成することもできる。
【0036】また,上記内側カバーにおける拡開部の開
始位置と上記内側導入穴のとの間の距離は0.2〜2m
mであることが好ましい(請求項7)。これにより,被
測定ガスを停滞させ,バッファとしての機能を拡開部と
内側導入穴との間に持たせることができて,被測定ガス
の置換の遅れを防止することができ,応答性を高めるこ
とができる。
【0037】なお,拡開部の開始位置とは,径が一定と
なる部分が終わり,基端側に向かうほど径が広がってい
く部分の始点であり,この位置と内側導入穴との基端側
端部との間の距離が,上記開始位置と内側導入穴との距
離となる(図2,図3参照)。内側導入穴が複数個ある
場合はもっとも基端側にあるものを採用する。この距離
が0.2mm未満である場合は,内側導入穴の加工が難
しくなり,製造コストが高くなるおそれがあり,2mm
を越えた場合は,被測定ガスが停留し,ガス置換が遅
れ,応答性が低下するおそれがある。
【0038】また,上記拡開部の開始位置と上記外側カ
バーの底部との間の距離は1.5〜15mmであること
が好ましい(請求項8)。これにより,外側カバーの容
積をより小さくすることができるとともに,クリアラン
スの容積も減らすことができ,よって,被測定ガスがク
リアランスを満たす時間を減らすことで,より応答性の
高いガスセンサを得ることができる。なお,外側カバー
の底部としては内側面を基準として,ここと開始位置と
の間の距離を採用する。この距離が1.5mm未満であ
る場合は,内側カバー内への被測定ガスの導入が困難と
なり,応答性が低下するおそれがあり,15mmを越え
た場合は,ガス置換が遅れ,応答性が低下するおそれが
ある。
【0039】第6の発明において,上記外側カバーと上
記内側カバーとの間のクリアランス容積V2は外側カバ
ーの容積から内側カバーの容積を引いた値である。内側
カバーの容積は上述した定義であり,外側カバーの容積
も内側カバーの容積に準じて定義される。
【0040】また,上記内側カバーの容積V1,上記外
側カバーと上記内側カバーとの間のクリアランス容積V
2は,V2/V1≦0.25であることが好ましい(請
求項10)。この場合には,クリアランス容積V2を小
さくすることによる応答性向上と,内側カバーの容積V
1とを大きくすることにより被水防止効果を得ることが
できる。V2/V1が0.25を越えた場合には,クリ
アランス容積V2が大きくなりすぎて,外側カバー及び
内側カバーとのクリアランスと内側カバーとの間で被測
定ガスの流速の差が小さくなり,応答性が低下するおそ
れがある。なお,V2/V1の下限は,クリアランス容
積V2>0であるため,V2/V1>0である。
【0041】また,上記外側導入穴及び上記内側導入穴
の穴面積は0.2〜20mm2であることが好ましい
(請求項11)。この場合には,安定して被測定ガスを
導入することができる。穴面積が0.2mm2未満であ
る場合は,充分な被測定ガスを導入することが困難とな
って,ガス濃度の測定が不正確となるおそれがあり,ま
た一度に導入される被測定ガスの量が少なくて,応答性
が低下するおそれがある。また,穴面積が20mm2
こえた場合は,水滴の侵入が生じやすくなり,ガスセン
サ素子の被水が生じやすくなる可能性がある。
【0042】また,上記外側カバー及び上記内側カバー
は底部を有する筒型であり,上記底部には底穴が設けて
あることが好ましい(請求項12)。底部を設けること
で内側及び外側導入穴から底穴へ向かう被測定ガス流れ
が外側カバーや内側カバー内で形成されるため,内側カ
バー内部やクリアランスでの被測定ガスの置換を促進す
ることができ,応答性に優れるガスセンサを得ることが
できる。また,底部の底穴から浸入した水がでていくた
め,ガスセンサ素子の被水割れを生じ難くすることがで
きる。
【0043】また,上記外側カバー及び上記内側カバー
の側面と底部との間は曲面コーナー部が設けてあること
が好ましい(請求項13)。この場合には,内側及び外
側カバーを加工するプレス型の寿命が長くなるため,製
造コストを減じることができる。
【0044】また,上記ガスセンサ素子は電極を有し,
上記内側導入穴は上記電極と対面する位置にあることが
好ましい(請求項14)。これにより,ガス濃度の測定
においてもっとも重要な電極に対し,常に新しい被測定
ガスを供給することができるため,より応答性の高いガ
スセンサを得ることができる。
【0045】また,上記ガスセンサ素子の先端位置と,
上記内側導入穴との間の距離は1.5〜15mmである
ことが好ましい(請求項15)。ガスセンサ素子は素子
活性温度に達しなければ正しいガス濃度を測定すること
が困難である。よって,通常は一体的,または別体的に
ヒータを設けることが多い。この場合,ヒータの最高温
度付近と対面する位置がもっともガス反応性が高く,ガ
ス濃度検出に寄与することとなる。従って,上述に記載
した距離を保って内側導入穴を設けることで,ガス反応
性が高い位置に被測定ガスをより効率的に当てることが
でき,より応答性に優れるガスセンサを得ることができ
る。なお,内側導入穴が複数ある場合はもっとも先端側
にあり,該内側導入穴と先端側端部と,上記ガスセンサ
素子の先端位置とを上記距離とする。
【0046】また,上記外側カバーの先端と上記外側導
入穴との間の距離は1.5〜15mmであることが好ま
しい(請求項16)。後述する図4に示すごとく,ガス
センサを自動車エンジンの排気系における排気管に設置
するケースについて考えると,排ガス流れの流速でもっ
とも早いのは排気管の中心部,もっとも遅いのは排気管
の壁面近傍である。
【0047】従って,効率よい被測定ガス導入のために
は,外側導入穴が排ガス流れの流速の早い箇所に位置す
ることが好ましい。自動車エンジンの排気管の径や,ガ
スセンサの排気管に対する取付位置はおよそ定まってい
るため,上述する範囲に外側導入穴を設置することで,
効率よく被測定ガスである排ガスを取り入れることがで
きて,応答性の高いガスセンサを得ることができる。な
お,外側導入穴が複数ある場合は,もっとも先端側に位
置する導入穴の先端側端部と底部の内側面距離とを上記
距離とする。
【0048】
【実施例】以下に,図面を用いて本発明の実施例につい
て説明する。 (実施例1)本発明にかかるガスセンサについて,図1
〜図6を用いて説明する。図1〜図3に示すごとく,本
例のガスセンサ1は,筒状のハウジング10と該ハウジ
ング10内に挿通配置されるガスセンサ素子4とを有
し,上記ハウジング10の先端側101に固定され,中
心軸119(図3参照)を共有する径の異なる筒型の外
側カバー3と内側カバー2とよりなる被測定ガス側カバ
ー11とを有し,上記外側カバー3及び上記内側カバー
2は外側カバー3の外部から内側カバー2の内部に対し
被測定ガスを導入するための外側導入穴341,342
及び内側導入穴241,242とをそれぞれ有する。そ
して,上記外側カバー3と上記内側カバー2との間にク
リアランス111が形成され,該クリアランス111は
0.2〜0.55mm(図3(a)のC)の範囲内にあ
る。なお,図1〜図3において,図面上側が基端側,図
面下側が先端側となる。
【0049】以下,詳細に説明する。本例のガスセンサ
1は,自動車エンジンの排気系を構成する排気管9に,
図4に示すごとく取りつけられて,排ガス中の酸素濃度
を測定する。測定された酸素濃度は自動車エンジンの空
燃比制御に利用される。
【0050】図4に示すごとく,排気管9の壁面90に
設けた取付穴(図示略)に対し,ハウジング10が当接
するようにガスセンサ1が挿通設置される。排気管9の
内部900は排ガスが流通しているが,排ガスの流速は
中心部がもっとも早く,壁面90に向かうにつれて遅く
なる。流速のベクトルはVと記された矢線のような状態
である。なお,符号91は排気管内の流速分布である。
【0051】本例のガスセンサ1は,図1〜図3に示す
ごとく,金属製で筒状のハウジング10と,該ハウジン
グ10に気密的に挿通されたガスセンサ素子4と,ハウ
ジング10の基端側102に設置され,内部に大気側雰
囲気が形成される大気側カバー12と,ハウジング10
の先端側101に設置され,内部に被測定ガス室112
が形成される被測定ガス側カバー11とよりなる。
【0052】上記被測定ガス側カバー11は,図1〜図
3に示すごとく,外側カバー3と内側カバー2とよりな
る二重構造で,ガスセンサ素子4は内側カバー2の内部
に位置する。内側カバー2の内部は被測定ガス室112
である。上記外側カバー3と上記内側カバー2にはそれ
ぞれ被測定ガスを導入する外側導入穴341,342及
び内側導入穴241,242がそれぞれ設けてある。こ
れらの導入穴241,242,341,342はすべて
円形で,面積も等しく3.14mm2である。また,後
述するごときガスセンサ素子4の外側電極41に対し,
上記内側導入穴241,242は対面する位置にある。
【0053】また,外側カバー3及び内側カバー2は,
底部35,25つきの筒型部材であるが,底部35,2
5には円形の底穴361,261が設けてある。底部3
61,261の周縁から側面369,269の先端側に
かけて曲面コーナー部35,25が設けてある。
【0054】上記内側カバー2は,図2,図3に示すご
とく,基端側から順に,ハウジングの先端側にかしめ固
定されるかしめ固定部21,接触部22,拡開部23,
ストレート部24,曲面コーナー部25,底部26が設
けてある。上記ストレート部24と拡開部23,接触部
22によって,上記内側カバー2の側面269が形成さ
れる。
【0055】上記ストレート部24は径が一定に構成さ
れた部分である。拡開部25は先端側から基端側に向か
って径が増大するよう構成された部分である。接触部2
2は内側カバー2の外径が外側カバー3の内径と略等し
くなった箇所で,内側カバー2はこの部分で外側カバー
3に略接触した状態となる。図3(a)に示すように,
符号232は接触部22の開始位置である。
【0056】上記外側カバー3は,図2,図3に示すご
とく,基端側から順に,ハウジングの先端側にかしめ固
定されるかしめ固定部31,径が一定に構成されたスト
レート部34,曲面コーナー部35,底部36が設けて
ある。上記ストレート部34によって側面369が構成
される。
【0057】上記ストレート部24,34にはそれぞれ
内側及び外側導入穴241,242,341,342が
設けてある。内側導入穴241の位置がもっとも基端側
に近く,以下,先端側に向かって,外側導入穴341,
内側導入穴242,外側導入穴342である。なお,内
側導入穴241は図2において二つ記載されているが,
基端側から同位置にある内側導入穴241は内側カバー
2のストレート部24に周方向に6つ設けてある。その
他の内側及び外側導入穴242,341,342につい
ても同様である。また,内側導入穴241と外側導入穴
341は対面する位置にないし,内側導入穴242と外
側導入穴342も対面する位置にない。
【0058】また,図3(a)に示すごとく,上記外側
カバー3の先端位置,つまり底部36の内側面361
と,上記内側カバー2の拡開部23の開始位置231と
の間の距離D1は10mmである。また,上記内側カバ
ー2の基端側の内側導入穴241の基端側端部245と
拡開部23の開始位置231との間の距離D2は10m
mである。また,外側カバー3と内側カバー2の内側面
のクリアランス111の距離Cは,ストレート部24の
外側面とストレート部34の内側面との間の距離で0.
5mmである。
【0059】図1に示すごとく,上記大気側カバー12
の基端側には筒状の通気性を有する撥水フィルタ120
を介して筒状の外部カバー121が設けてある。大気側
カバー12の基端側の内部には弾性絶縁部材14が配置
され,該弾性絶縁部材14にはリード線15が複数本設
けてある。
【0060】上記ガスセンサ素子4は,有底コップ型の
固体電解質体よりなるコップ型ガスセンサ素子であり,
外側電極41と内側電極(図示略)がそれぞれ外側面と
内側面とに設けてある。また,内部は空洞で,ここが基
準ガス室となる。基準ガス室には棒状のセラミックヒー
タ45が挿入されている。そして,上記外側及び内側電
極と電気的に導通するよう構成された端子46が設けて
あり,該端子46に対し接続部材47を介してリード線
15が接続される。
【0061】また,上記セラミックヒータ45の内部に
は通電により発熱する発熱体が設けてあるが,該発熱体
と導通する導線451に対しても接続部材452を介し
てリード線15が接続される。上記リード線15を通じ
て,ガスセンサ素子4の出力を取り出したり,セラミッ
クヒータ45に通電することができる。なお,上記接続
部材47,452は大気側カバー12の内部に配置され
た絶縁碍子13内に位置するように設けてある。
【0062】本例の作用効果について説明する。本例の
ガスセンサ1は,クリアランス111が特定範囲の値を
取るため,被測定ガスの流速差が,外側カバー2−内側
カバー3とのクリアランス111,内側カバー2の内
部,この両者間で大きくなる。そのため,クリアランス
111の圧力が比較的大きくなり,内側カバー2内部に
効率よく被測定ガスが導入される。従って,ガスセンサ
1外で変動する被測定ガスの状態が比較的短い時間で内
側カバー2内部に反映され,応答性に優れるガスセンサ
1を得ることができる。さらに,クリアランス111を
上記特定範囲とすることで,内側カバー2と外側カバー
3とのクリアランス111を水滴が通過する時,水滴が
カバーに付着し,水滴がカバーからの放熱によって気化
するように仕向けることができる。従って,内側カバー
2内部へ水滴が侵入し難くなり,ガスセンサ素子4の被
水を生じ難くすることができる。
【0063】以上,本例によれば,応答性に優れると共
にガスセンサ素子の被水が生じ難い構造のガスセンサを
提供することができる。
【0064】また,本例のガスセンサ1における内側カ
バー2は拡開部23を有する。このため,クリアランス
111の基端側に流れる被測定ガスの量を減らすことが
でき,被測定ガスを内側導入穴241,242に入りや
すく,整流することができる。そのため,内側カバー2
の内部に効率よく被測定ガスが導入される。
【0065】また,本例のガスセンサ1における,拡開
部23の開始位置231と内側導入穴241のとの間の
距離は特定範囲内にあり,拡開部23の開始位置231
と外側カバー3の底部36の内側面361との間の距離
は特定範囲内にある(図3(a)参照)。これにより,
クリアランス111の容積を低減することができるの
で,被測定ガスの置換性が向上し,応答性を高めること
ができると共に,外側カバー3の容積をより小さくし,
クリアランス111の容積も減らすことができる。よっ
て,被測定ガスがクリアランス111を満たす時間を減
らして,より応答性の高いガスセンサ1を得ることがで
きる。
【0066】また,外側導入穴341,342と内側導
入穴241,242はそれぞれ穴面積が等しく,また穴
面積が特定範囲にあるため,外側カバー3,内側カバー
2のクリアランス111に流入した被測定ガスが内側カ
バー2に同様に流入するため,ガスの置換性が向上し,
より応答性の高いガスセンサ1を得ることができる。ま
た,外側カバー3及び内側カバー2の底部36,26に
は底穴361,261が設けてあり,被測定ガスのガス
流れを整流することができ,より応答性の高いガスセン
サを得ることができる。また,外側カバー3及び内側カ
バー2は曲面コーナー部35,25を有するので,両カ
バーを加工する際のプレス型の寿命が長くなり,結果的
にコストダウンを図ることができる。
【0067】また,内側導入穴242はガスセンサ素子
4の電極41と対面する位置にあるため,被測定ガスが
電極に効率よく当たることとなり,応答性を高めること
ができる。
【0068】また,本例のガスセンサ1における電極の
活性温度と,ガスセンサ素子先端位置からの距離との関
係について測定した結果を図5に記載する。すなわち,
本例のガスセンサ1において,図6に示すごとく,ガス
センサ素子4の先端位置491とする。また,ガスセン
サ素子4の中心軸を492とする。中心軸上の点Pと先
端位置491との距離をLとする。Lの内側カバー2の
内側面に対する投影部分はMとなる。本例のガスセンサ
1では,先端からの距離Lが大きくなるほど電極の活性
温度は低下する。従って,内側導入穴241,242は
Mの範囲内に位置するよう設けることで,充分に加熱さ
れ,ガス濃度の検知に大きく寄与する部分に対し被測定
ガスを当てることができる。つまり,ガスセンサ1の応
答性を高めることができる。
【0069】そして,図3(b)に示すごとく,本例の
ガスセンサ1において,ガスセンサ素子4の先端位置4
91と,内側導入穴242の先端側端部246との間の
距離E1は4mmである。ヒータの最高温度付近と対面
する位置がもっともガス反応性が高く,ガス濃度検出に
寄与するが,上述に記載した距離を保って内側導入穴を
設けることで,ガス反応性が高い位置に被測定ガスをよ
り効率的に当てることができ,より応答性に優れるガス
センサ1を得ることができる。
【0070】また,外側カバー3の先端の内側361と
外側導入穴342の先端側端部343との間の距離E2
は0.5mmである。図4に示すごとく,排ガス流れの
流速でもっとも早いのは排気管9の中心部,もっとも遅
いのは排気管9の壁面90近傍である。
【0071】従って,効率よい被測定ガス導入のために
は,外側導入穴342が排ガス流れの流速の早い箇所に
位置することが好ましく,上述する位置に外側導入穴3
42を設置することで,効率よく排ガスを取り入れるこ
とができて,応答性の高いガスセンサ1を得ることがで
きる。
【0072】(実施例2)本例のガスセンサ1は,図7
に示すごとく,ガスセンサ素子5として積層板状型のタ
イプを用いている。図7に示すごとく,本例のガスセン
サ1は,金属製で筒状のハウジング10と,該ハウジン
グ10に絶縁碍子51を介して気密的に挿通されたガス
センサ素子5と,ハウジング10の基端側102に設置
され,内部に大気側雰囲気が形成される大気側カバー1
2と,ハウジング10の先端側101に設置され,内部
に被測定ガス室112が形成される被測定ガス側カバー
11とよりなる。
【0073】上記被測定ガス側カバー11は,外側カバ
ー3と内側カバー2とよりなる二重構造で,ガスセンサ
素子5は内側カバー2の内部に位置する。内側カバー2
の内部は被測定ガス室112である。また,上記大気側
カバー12の基端側には筒状の通気性を有する撥水フィ
ルタ120を介して筒状の外部カバー121が設けてあ
る。大気側カバー12の基端側の内部には弾性絶縁部材
14が配置され,該弾性絶縁部材14にはリード線15
が複数本設けてある。
【0074】積層板状型のガスセンサ素子5は,図示は
省略したが,電極を設けた固体電解質板と絶縁板とより
なる素子部と,発熱体を内蔵したセラミックヒータとを
一体化した構造を有し,基端側の端部には各種端子が設
けてある。各種端子に電気的に導通するよう構成された
接続部材52が大気側カバー12内の絶縁碍子13内に
配置されている。また,接続部材52に対しリード線1
5が接続される。また,上記ガスセンサ素子5は,ハウ
ジング10に対し絶縁碍子51を介して挿通配置されて
いる。ガスセンサ素子5と絶縁碍子51との間は封止材
52で気密封止されている。
【0075】また,内側カバー2は,実施例1と同形状
である。外側カバー3は,実施例1のものと異なり,内
側カバー2における拡開部23と対面する位置より若干
先端側に拡開部33が設けてあり,全体としてみると内
側カバー2と相似した形状を有する。その他は実施例1
と同様の構成であり,実施例1と同様の作用効果を有す
る。
【0076】(実施例3)本例にかかる被測定ガス側カ
バー11は,図8,図9に示すごとく,側面がストレー
ト部24,34で構成された内側カバー2及び外側カバ
ー3よりなる。内側カバー2は外側カバー3(図9
(b))あるいはハウジング10(図9(a))に対す
る固定部219,ストレート部24,曲面コーナー部2
5,底部26とよりなる。また,曲面コーナー部25の
少し上方に内側導入穴242が設けてある。また,外側
カバー3はハウジング10に対するかしめ固定部31,
ストレート部34,曲面コーナー部35,底部36とよ
りなる。外側導入穴341,342は,内側導入穴24
1よりも基端側に設けてあり,内側導入穴241,24
2と対面しない位置に設けてある。また,内側導入穴2
41,242と外側導入穴341,342はすべて同形
状で径も等しい。
【0077】また,このような被測定ガス側カバー11
のハウジング10に対する取り付けとしては,図9
(a)に示すごとく,外側カバー3がハウジング10の
先端側101にかしめ固定され,外側カバー3の内側面
に内側カバー2の固定部219を取り付ける構成があ
る。または,図9(b)に示すごとく,ハウジング10
の先端側101に段部109を設け,段部109の外側
に外側カバー3をかしめ固定し,ハウジング底面108
に内側カバーを固定する構成がある。
【0078】また,本例の内側カバー2の容積V1は,
図9(a)のような取り付け方を採用した場合,斜線を
付した部分が容積V1=846mm3となる。この場合
のハウジング10の先端側の端面を含む平面は同図に示
すP1である。また,図9(b)のような取り付け方を
採用した場合,斜線を付した部分が容積V1=808m
3となる。なお,この場合のハウジング10の先端側
の端面を含む平面は同図に示すP2である。
【0079】このような構成の被測定ガス側カバー11
を用いることで,ガスセンサの軸方向(図面における縦
方向)への被測定ガスの流速が早くなり,応答性を高め
ることができる。また,内側カバー2の容積V1が80
0〜1600mm3の範囲を満たしているため,内側カ
バー2内に侵入する水分量が減少し,ガスセンサ素子5
の被水を生じ難くすることができる。その他詳細は実施
例1と同様の作用効果を有する。
【0080】(実施例4)本例は,図10に示すごと
く,内側カバー2のストレート部24における断面形状
が正三角形,外側カバー3のストレート部34における
断面形状が円形である被測定ガス側カバー11について
説明する。外側カバー3の断面形状は円形であるため,
そのまま断面形状の面積を上述したS1とする。また,
内側カバー2の断面形状は正三角形であり,これと同面
積の円をS2とする。S1,S2より円の半径差を算出
した結果,0.4mmであった。その他,詳細は実施例
1と同様の構成を有する。
【0081】このような構成の被測定ガス側カバーを用
いることで,内側カバー2と外側カバー3とのクリアラ
ンスを水滴が通過する際に,水滴はカバーに付着し,カ
バーからの放熱により気化するよう仕向けることができ
る。その他詳細は実施例1と同様の作用効果を有する。
【0082】(実施例5)本例は,図11に示すごと
く,外側導入穴345が,外側カバー3の側面に設けた
切り込み部346を該外側カバー3の側面より突出する
ように折り曲げて構成されている。図11(a)に示す
ごとく,外側カバー3の側面に,多数の切り込み部34
6が設けてある。この切り込み部346は四角形の3辺
が切断され,残り1辺だけが未切断の状態にあり,未切
断の部分を折り曲げ部347として,外側カバー3の側
面に外側導入穴345を形成するのである。
【0083】折り曲げの方向は図11(b)に示すごと
く,径方向内側である。また,未切断の部分の方向は図
11(a),(b)より明らかであるが,すべて同じ方
向で,図面の左端が折り曲げ部347となる。その他詳
細は実施例1と同様の構成を有する。このような構成と
することで,被測定ガスが外側カバー3内に入りやすく
なる。径方向の内側に突出した切り込み部346が,案
内板としての役割を果たして被測定ガスのガス流れを整
流することができるためである。その他は実施例1と同
様の作用効果を得る。
【0084】また,外側カバー3のみに上記構成の外側
導入穴345を設けることもできるが,図12に示すよ
うに,内側カバー2にも同様の構成の内側導入穴345
を設けることができる。また,折り曲げる向きも図12
(a)に示すごとく反時計方向,図12(b)に示すご
とく時計方向と揃えることで,被測定ガスのガス流れ整
流をより確実に行うことができて,応答性に優れたガス
センサを得ることができる。その他詳細な構成は実施例
1と同様であり,作用効果は実施例1また本例の図11
にかかる場合と同様である。
【0085】(実施例6)本例では,実施例1にかかる
構成のガスセンサにおいて,クリアランスと制御周波数
との関係について測定した。ここに制御周波数とは,被
測定ガスの酸素濃度をセンサ出力に対しフィードバック
した際の応答周波数であり,クリアランスの大きさを適
宜変更したガスセンサについて,センサ出力0.45V
通過時にガス雰囲気をリッチ→リーン,リーン→リッチ
と連続的に切り替えて測定し,図13に記載した。な
お,所定のクリアランスのガスセンサにおいて測定は4
回行い,平均値と最大値,最小値を記載した。
【0086】同図より,クリアランスが0.2mm未満
である場合は,著しく制御周波数が低下し,応答性がよ
くないことがわかった。また,クリアランスが0.2〜
0.55mmである場合は,周波数が早くなり,ガス置
換が最適に行われることがわかった。また,0.55m
mより大きくなった場合は,外側カバーと内側カバー内
の流束が低下するため,ガス置換の効率が悪くなる。
【0087】(実施例7)本例は,図14,図15に示
すごとく,内側カバー2,外側カバー3が共にストレー
ト部24,34,拡開部23,33を備えた構成のガス
センサ1である。そして,内側カバー2に設けた内側導
入穴241,242と外側カバー3に設けた外側導入穴
341,342は互いに対面しない位置にあり,内側導
入穴241,242はガスセンサ1のより基端側(図面
における上方)に位置し,外側導入穴341,342は
より先端側にある。
【0088】また,内側カバー2の拡開部23と外側カ
バー3の拡開部33は対面する位置にある。そして,図
14は有底コップ型の固体電解質体よりなるコップ型ガ
スセンサ素子4を備え,図15は積層板状型のガスセン
サ素子5を備える。その他詳細は実施例1と同様の構成
を有する。
【0089】本例のガスセンサでは,外側導入穴34
1,342と内側導入穴241,242とをオフセット
することにより,(a)と(b)との二つのガス流れが
分離,整流することができ,質量の大きい水滴は(a)
のガス流れで,別の外側導入穴へ導かれ,ガスセンサ素
子の被水割れを生じ難くすることができる。
【0090】なお(a)は,ある外側導入穴から外側カ
バーと内側カバーとの間のクリアランスを旋回して,別
の外側導入穴へと向かう流れである。(b)は,ある外
側導入穴から上記クリアランス内を旋回しながら上昇し
て,内側カバーにある内側導入穴に向かい,ついで内側
カバーの内部から底穴へと向かう流れである。また,そ
の他は実施例1と同様の作用効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,ガスセンサの断面説明図。
【図2】実施例1における,被測定ガス側カバーの説明
図。
【図3】実施例1における,被測定ガス側カバーの要部
説明図。
【図4】実施例1における,ガスセンサを排気管に設置
した状態の説明図。
【図5】実施例1における,ガスセンサ素子の電極活性
温度とガスセンサ素子の先端位置からの距離との関係を
示す線図。
【図6】実施例1における,ガスセンサ素子及び内側カ
バーの要部説明図。
【図7】実施例2における,積層板状型のガスセンサ素
子を設けたガスセンサの断面説明図。
【図8】実施例3における,被測定ガス側カバーの要部
説明図。
【図9】実施例3における,内側カバーの容積を示す説
明図。
【図10】実施例4における,被測定ガス側カバーの径
方向の断面形状を示す説明図。
【図11】実施例5における,外側カバーの(a)側面
図,(b)断面図(A−A矢視断面図)。
【図12】実施例5における,被測定ガス側カバーの径
方向の断面説明図。
【図13】実施例6における,クリアランスと制御周波
数との関係を示す線図。
【図14】実施例7における,コップ型ガスセンサ素子
を備えるガスセンサの断面説明図。
【図15】実施例7における,積層型ガスセンサ素子を
備えるガスセンサの断面説明図。
【符号の説明】
1...ガスセンサ, 10...ハウジング, 11...被測定ガス側カバー, 2...内側カバー, 3...外側カバー, 111...クリアランス,
フロントページの続き (72)発明者 岡崎 和弘 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 2G004 BB01 BB04 BC02 BF13 BF15 BF16 BF18 BF25 BF27 BG15 BJ02 BM07

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のハウジングと該ハウジング内に挿
    通配置されるガスセンサ素子とを有し,上記ハウジング
    の先端側に固定され,略同一の中心軸を共有する径の異
    なる筒型の外側カバーと内側カバーとよりなる被測定ガ
    ス側カバーとを有し,上記外側カバー及び上記内側カバ
    ーは外側カバーの外部から内側カバーの内部に対し被測
    定ガスを導入するための外側導入穴及び内側導入穴とを
    それぞれ有し,上記外側カバーと上記内側カバーとの間
    にクリアランスが形成され,該クリアランスは0.2〜
    0.55mmであることを特徴とするガスセンサ。
  2. 【請求項2】 筒状のハウジングと該ハウジング内に挿
    通配置されるガスセンサ素子とを有し,上記ハウジング
    の先端側に固定され,略同一の中心軸を共有する径の異
    なる筒型の外側カバーと内側カバーとよりなる被測定ガ
    ス側カバーとを有し,上記外側カバー及び上記内側カバ
    ーは外側カバーの外部から内側カバーの内部に対し被測
    定ガスを導入するための外側導入穴及び内側導入穴とを
    それぞれ有し,上記外側カバーの断面形状と同面積の円
    をS1,上記内側カバーの断面形状と同面積の円をS2
    とした場合,上記S1とS2との半径の差は0.2〜
    0.6mmであることを特徴とするガスセンサ。
  3. 【請求項3】 筒状のハウジングと該ハウジング内に挿
    通配置されるガスセンサ素子とを有し,上記ハウジング
    の先端側に固定され,略同一の中心軸を共有する径の異
    なる筒型の外側カバーと内側カバーとよりなる被測定ガ
    ス側カバーとを有し,上記外側カバー及び上記内側カバ
    ーは外側カバーの外部から内側カバーの内部に対し被測
    定ガスを導入するための外側導入穴及び内側導入穴とを
    それぞれ有し,上記内側カバーの容積V1は800〜1
    600mm3であることを特徴とするガスセンサ。
  4. 【請求項4】 筒状のハウジングと該ハウジング内に挿
    通配置されるガスセンサ素子を有し,上記ハウジングの
    先端側に固定され,略同一の中心軸を持つ径の異なる筒
    型の外側カバーと内側カバーとよりなる被測定ガス側カ
    バーを有し,上記外側カバー及び上記内側カバーは外部
    から内側カバーの内部に被測定ガスを導入するための外
    側導入穴と内側導入穴をそれぞれ有し,上記外側導入穴
    は,外側カバーの側面に設けた切り込み部を該外側カバ
    ーの側面より突出するように折り曲げて構成されている
    ことを特徴とするガスセンサ。
  5. 【請求項5】 請求項4において,上記内側導入穴は,
    内側カバーの側面に設けた切り込み部を該内側カバーの
    側面より突出するように折り曲げて構成されていること
    を特徴とするガスセンサ。
  6. 【請求項6】 筒状のハウジングと該ハウジング内に挿
    通配置されるガスセンサ素子とを有し,上記ハウジング
    の先端側に固定され,略同一の中心軸を共有する径の異
    なる筒型の外側カバーと内側カバーとよりなる被測定ガ
    ス側カバーとを有し,上記外側カバー及び上記内側カバ
    ーは外側カバーの外部から内側カバーの内部に対し被測
    定ガスを導入するための外側導入穴及び内側導入穴とを
    それぞれ有し,上記内側カバーにおける内側導入穴より
    も基端側には,径方向に先端側から基端側に向かって径
    が拡開する拡開部が設けてあり,上記内側カバーのその
    他の部分は径が一定のストレート部より構成されている
    ことを特徴とするガスセンサ。
  7. 【請求項7】 請求項6において,上記内側カバーにお
    ける拡開部の開始位置と上記内側導入穴のとの間の距離
    は0.2〜2mmであることを特徴とするガスセンサ。
  8. 【請求項8】 請求項6または7において,上記内側カ
    バーにおける拡開部の開始位置と上記外側カバーの底部
    との間の距離は1.5〜15mmであることを特徴とす
    るガスセンサ。
  9. 【請求項9】 筒状のハウジングと該ハウジング内に挿
    通配置されるガスセンサ素子とを有し,上記ハウジング
    の先端側に固定され,略同一の中心軸を共有する径の異
    なる筒型の外側カバーと内側カバーとよりなる被測定ガ
    ス側カバーとを有し,上記外側カバー及び上記内側カバ
    ーは外側カバーの外部から内側カバーの内部に対し被測
    定ガスを導入するための外側導入穴及び内側導入穴とを
    それぞれ有し,上記外側カバーと上記内側カバーとの間
    のクリアランス容積V2は50〜200mm3であるこ
    とを特徴とするガスセンサ。
  10. 【請求項10】 請求項3及び請求項9において,上記
    内側カバーの容積V1,上記外側カバーと上記内側カバ
    ーとの間のクリアランス容積V2は,V2/V1≦0.
    25であることを特徴とするガスセンサ。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか一項におい
    て,上記外側カバーにおける外側導入穴及び上記内側カ
    バーにおける内側導入穴の穴面積は0.2〜20mm2
    であることを特徴とするガスセンサ。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか1項におい
    て,上記外側カバー及び上記内側カバーは底部を有する
    筒型であり,上記底部には底穴が設けてあることを特徴
    とするガスセンサ。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか1項におい
    て,上記外側カバー及び上記内側カバーの側面と底部と
    の間は曲面コーナー部が設けてあることを特徴とするガ
    スセンサ。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか一項におい
    て,上記ガスセンサ素子は電極を有し,上記内側導入穴
    は上記電極と対面する位置にあることを特徴とするガス
    センサ。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれか一項におい
    て,上記ガスセンサ素子の先端位置と,上記内側導入穴
    との間の距離は1.5〜15mmであることを特徴とす
    るガスセンサ。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれか一項におい
    て,上記外側カバーの先端と上記外側導入穴との間の距
    離は1.5〜15mmであることを特徴とするガスセン
    サ。
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