JP2003106809A - 変位測定装置 - Google Patents

変位測定装置

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JP2003106809A
JP2003106809A JP2001300809A JP2001300809A JP2003106809A JP 2003106809 A JP2003106809 A JP 2003106809A JP 2001300809 A JP2001300809 A JP 2001300809A JP 2001300809 A JP2001300809 A JP 2001300809A JP 2003106809 A JP2003106809 A JP 2003106809A
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JP2001300809A
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English (en)
Inventor
Eiji Tsujimura
映治 辻村
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Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受光素子の設置位置が光軸廻りに傾いている
場合でも、正確な変位を算出することにある。 【解決手段】 変位測定装置1は、投光部3と、受光素
子10を有する受光部7と、座標データ算出手段及び補
正データ算出手段と、記憶部32と、を備える。座標デ
ータ算出手段は、測定光の受光素子10上における結像
位置から座標データ(X,Y)を算出する。補正データ
算出手段は、基準結像点Sの結像位置に基づいて座標デ
ータ算出手段で算出された座標データから、一対の基準
結像点の座標データを抽出する。そして、基準結像点S
の走査方向xに対する受光素子10の走査方向軸(X
軸)の傾きを示す補正データθijを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定対象上に測定
光を走査する投光部と、測定対象からの反射光を受光し
測定光の走査方向軸と測定対象の変位方向軸とが交差す
るように配置された受光素子を有する受光部と、からな
り、反射光の受光素子上における結像位置から、測定対
象の変位を非接触で測定する変位測定装置に係る。特
に、受光素子の設置位置の位置ずれによる測定値の誤差
を補正する変位測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】変位測定装置は、投光部と受光部とで構
成され、三角測量に基づき、測定対象の変位を非接触で
測定するものである。変位測定装置では、投光部から照
射されたレーザ光は、測定対象で反射され、受光部へと
入射される。受光部には、受光素子が設けられている。
受光部に入射されたレーザ光は、受光素子上で結像され
る。
【0003】図14に示すように、受光素子10は、受
光面を有する略正方形の板状素子である。受光面は、X
軸とY軸とが直交してなる二次元平面である。受光素子
10は、受光部において、X軸が結像点Pの走査方向x
(レーザ光の走査方向)と一致するように、また、Y軸
が結像点Pの変位方向y(測定対象Wの変位方向)と一
致するように取り付けられる。
【0004】しかしながら、受光素子は手又は調節機構
により機械的に取り付けられていたので、図14に示す
ように、X軸と結像点Pの走査方向xとが角度θ分ずれ
て取り付けられることがある。これにより、受光素子1
0に結像された結像点Pの座標がP(X,Y)となり、
走査方向xと変位方向yとが直交してなるxy座標平面
における座標p(x,y)と異なる値となる。したがっ
て、受光素子10に結像された結像点Pの座標(X,
Y)に基づき、変位演算がなされることとなり、変位に
誤差が生じることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解決するためになされたものであって、そ
の目的とするところは、受光素子の設置位置が光軸廻り
に傾いている場合でも、正確な変位を算出することにあ
る。
【0006】また、他の目的は、受光素子の取付けによ
り発生する傾き(回転角)を示す補正データを予め算出
することにより、実際の測定において、受光素子の設置
位置の調整を不要とし、電気的な演算処理で正確な変位
を算出することにある。特に、補正データを複数算出し
て平均化し、更に精度のよい平均補正データを算出する
ことにより、電気的な演算処理で更に正確な変位を算出
することにある。更には、最小二乗法により近似直線の
傾きを算出することで、更に精度のよい補正データを算
出し、電気的な演算処理で更に正確な変位を算出するこ
とにある。
【0007】更に、他の目的は、補正データ算出モード
と測定モードを備えることにより、使用中に受光素子の
取付位置にずれが生じた場合であっても、補正データの
算出の簡易化を図ることにあり、また、その後の測定を
算出された補正データにより簡単に行うことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する添付図面を参
照して説明する。
【0009】請求項1記載の変位測定装置は、測定対象
W上に測定光を走査する投光部3と、測定対象からの反
射光を受光し測定光の走査方向軸(X軸)と測定対象W
の変位方向軸(Y軸)とが交差するように配置された受
光素子10を有する受光部7と、からなり、測定対象W
から反射された測定光の受光素子10上における結像位
置から、測定対象Wの変位hを非接触で測定する変位測
定装置1である。
【0010】この変位測定装置1は、座標データ算出手
段及び補正データ算出手段と、記憶部32と、を備え
る。
【0011】座標データ算出手段は、例えば、メモリ3
3に格納された座標データ算出プログラムであり、測定
光の受光素子10上における結像位置から座標データ
(X,Y)を算出するものである。
【0012】補正データ算出手段は、例えば、メモリ3
3に格納された補正データ算出プログラムである。投光
部3が、予め変位が一定な基準面Ba上に測定光を走査
すると、その反射光が受光素子10上に受光され、受光
素子10上を移動する基準結像点Sが得られる。
【0013】この移動する基準結像点Sの複数の結像位
置(S1,S2,…,Si,…,Sj,…,Sn)に基づ
いて座標データ算出手段で算出された座標データ(Xs
1,Ys1),(Xs2,Ys2),…,(Xsi,Ysi),
…,(Xsj,Ysj),…,(Xsm,Ysm)から、基準結
像点の一対の結像位置(Si,Sj )の座標データ(Xs
i,Ysi),(Xsj,Ysj)を抽出する。そして、基準
結像点Sの走査方向xに対する受光素子10の走査方向
軸(X軸)の傾きを示す補正データθijを算出するもの
である。
【0014】記憶部32は、算出された座標データ
(X,Y)及び補正データθijを格納する。格納された
データは、必要に応じて読み出される。
【0015】請求項2の変位測定装置は、請求項1記載
の変位測定装置1に、更に、補正手段及び出力部34を
備えた構成である。
【0016】補正手段は、例えば、メモリ33に格納さ
れた測定プログラムである。投光部3が、測定対象W上
に測定光を走査すると、その反射光が受光素子10上に
受光され、受光素子10上を移動する測定結像点Pが得
られる。
【0017】補正手段は、このとき、測定結像点Pの結
像位置(P1〜Pn)に基づいて座標データ算出手段で
算出された座標データ(X1,Y1)〜(Xn,Yn)
を、補正データθijに基づいて補正するものである。出
力部34は、このときの補正結果y1〜ynを出力す
る。
【0018】請求項3の変位測定装置1は、測定対象W
上に測定光を走査する投光部3と、測定対象Wからの反
射光を受光し測定光の走査方向軸(X軸)と測定対象W
の変位方向軸(Y軸)とが交差するように配置された受
光素子10を有する受光部7と、からなり、測定対象W
から反射された測定光の受光素子10上における結像位
置から、測定対象Wの変位hを非接触で測定する変位測
定装置1である。
【0019】この変位測定装置1は、座標データ算出手
段と、モード設定部35と、記憶部32と、出力部34
と、を備える。
【0020】座標データ算出手段は、例えば、メモリ3
3に格納された座標データ算出プログラムであり、測定
光の受光素子10上における結像位置から座標データ
(X,Y)を算出するものである。
【0021】モード設定部35は、補正データを算出す
る補正データ算出モード及び測定モードのいずれかを選
択可能とされている。両モードは、例えば、メモリ33
に格納された補正データ算出プログラム及び測定プログ
ラムに基づいて実行される。
【0022】そして、補正データ算出モードが選択され
たときは、投光部3が、予め変位が一定な基準面Ba上
に測定光を走査すると、その反射光が受光素子10上に
受光され、受光素子10上を移動する基準結像点Sが得
られる。
【0023】この移動する基準結像点Sの複数の結像位
置(S1,S2,…,Si,…,Sj,…,Sn)に基づ
いて座標データ算出手段で算出された座標データ(Xs
1,Ys1),(Xs2,Ys2),…,(Xsi,Ysi),
…,(Xsj,Ysj),…,(Xsm,Ysm)から、基準結
像点の一対の結像位置(Si,Sj )の座標データ(Xs
i,Ysi),(Xsj,Ysj)を抽出する。そして、基準
結像点Sの走査方向xに対する受光素子10の走査方向
軸(X軸)の傾きを示す補正データθijを算出する。記
憶部32には、算出された座標データ(X,Y)及び補
正データθijが格納される。
【0024】一方、測定モードが選択されたときは、投
光部3が、測定対象W上に測定光を走査すると、その反
射光が受光素子10上に受光され、受光素子10上を移
動する測定結像点Pが得られる。このとき、測定結像点
Pの結像位置(P1〜Pn)に基づいて座標データ算出
手段で算出された座標データ(X1,Y1)〜(Xn,
Yn)を、補正データθijに基づいて補正するものであ
る。出力部34は、このときの補正結果y1〜ynを出
力する。
【0025】請求項4の変位測定装置は、測定対象W上
に測定光を走査する投光部3と、測定対象Wからの反射
光を受光し測定光の走査方向軸(X軸)と測定対象Wの
変位方向軸(Y軸)とが交差するように配置された受光
素子10を有する受光部7と、からなり、測定対象Wか
ら反射された測定光の受光素子10上における結像位置
から、測定対象Wの変位hを非接触で測定する変位測定
装置1である。
【0026】この変位測定装置1は、座標データ算出手
段,補正データ算出手段及び平均化手段と、記憶部32
と、を備える。
【0027】座標データ算出手段は、例えば、メモリ3
3に格納された座標データ算出プログラムであり、測定
光の受光素子10上における結像位置から座標データ
(X,Y)を算出するものである。
【0028】補正データ算出手段及び平均化手段は、例
えば、メモリ33に格納された補正データ算出プログラ
ムである。投光部3が、予め変位が一定な基準面Ba上
に測定光を走査すると、その反射光が受光素子10上に
受光され、受光素子10上を移動する基準結像点Sが得
られる。
【0029】この移動する基準結像点Sの複数の結像位
置(S1,S2,…,Si,…,Sj,…,Sn)に基づ
いて座標データ算出手段で算出された座標データ(Xs
1,Ys1),(Xs2,Ys2),…,(Xsi,Ysi),
…,(Xsj,Ysj),…,(Xsm,Ysm)から、複数対
(k対,k=2,…,M)の座標データを抽出する。そ
して、抽出された各座標データ対ごとに、基準結像点S
の走査方向xに対する受光素子10の走査方向軸(X
軸)の傾きを示す補正データθk(k=2,…,M)を
算出する。
【0030】そして、平均化手段は、各座標データ対ご
とに算出された各補正データθk(k=2,…,M)を
平均化して平均補正データθavを算出する。
【0031】記憶部32は、算出された座標データ
(X,Y)及び平均補正データθavを格納する。格納さ
れたデータは、必要に応じて読み出される。
【0032】請求項5の変位測定装置1は、請求項4記
載の変位測定装置1に、更に、補正手段及び出力部34
を備えた構成である。
【0033】補正手段は、例えば、メモリ33に格納さ
れた測定プログラムである。投光部3が、測定対象W上
に測定光を走査すると、その反射光が受光素子10上に
受光され、受光素子10上を移動する測定結像点Pが得
られる。
【0034】補正手段は、このとき、測定結像点Pの結
像位置(P1〜Pn)に基づいて座標データ算出手段で
算出された座標データ(X1,Y1)〜(Xn,Yn)
を、平均補正データθavに基づいて補正するものであ
る。出力部34は、このときの補正結果y1〜ynを出
力する。
【0035】請求項6の変位測定装置は、測定対象W上
に測定光を走査する投光部3と、測定対象Wからの反射
光を受光し測定光の走査方向軸(X軸)と測定対象Wの
変位方向軸(Y軸)とが交差するように配置された受光
素子10を有する受光部7と、からなり、測定対象Wか
ら反射された測定光の受光素子10上における結像位置
から、測定対象Wの変位hを非接触で測定する変位測定
装置1である。
【0036】この変位測定装置1は、座標データ算出手
段と、モード設定部35と、記憶部32と、出力部34
と、を備える。
【0037】座標データ算出手段は、例えば、メモリ3
3に格納された座標データ算出プログラムであり、測定
光の受光素子10上における結像位置から座標データ
(X,Y)を算出するものである。
【0038】モード設定部35は、平均補正データθav
を算出する補正データ算出モード及び測定モードのいず
れかを選択可能とされている。両モードは、例えば、メ
モリ33に格納された補正データ算出プログラム及び測
定プログラムに基づいて実行される。
【0039】補正データ算出モードが選択されたとき
は、投光部3が、予め変位が一定な基準面Ba上に測定
光を走査すると、その反射光が受光素子10上に受光さ
れ、受光素子10上を移動する基準結像点Sが得られ
る。
【0040】この移動する基準結像点Sの複数の結像位
置(S1,S2,…,Si,…,Sj,…,Sn)に基づ
いて座標データ算出手段で算出された座標データ(Xs
1,Ys1),(Xs2,Ys2),…,(Xsi,Ysi),
…,(Xsj,Ysj),…,(Xsm,Ysm)から、複数対
(k対,k=2,…,M)の座標データを抽出する。そ
して、抽出された各座標データ対ごとに、基準結像点S
の走査方向xに対する受光素子10の走査方向軸(X
軸)の傾きを示す補正データθk(k=2,…,M)を
算出する。
【0041】そして、各座標データ対ごとに算出された
各補正データθk(k=2,…,M)を平均化して平均
補正データθavを算出する。
【0042】記憶部32は、算出された座標データ
(X,Y)及び平均補正データθavを格納する。格納さ
れたデータは、必要に応じて読み出される。
【0043】一方、測定モードが選択されたときは、投
光部3が、測定対象W上に測定光を走査すると、その反
射光が受光素子10上に受光され、受光素子10上を移
動する測定結像点Pが得られる。このとき、測定結像点
Pの結像位置(P1〜Pn)に基づいて座標データ算出
手段で算出された座標データ(X1,Y1)〜(Xn,
Yn)を、平均補正データθavに基づいて補正するもの
である。出力部34は、このときの補正結果y1〜yn
を出力する。
【0044】請求項7の変位測定装置は、測定対象W上
に測定光を走査する投光部3と、測定対象Wからの反射
光を受光し測定光の走査方向軸(X軸)と測定対象Wの
変位方向軸(Y軸)とが交差するように配置された受光
素子10を有する受光部7と、からなり、測定対象Wか
ら反射された測定光の受光素子10上における結像位置
から、測定対象Wの変位hを非接触で測定する変位測定
装置1である。
【0045】この変位測定装置1は、座標データ算出手
段及び補正データ算出手段と、記憶部32と、を備え
る。
【0046】座標データ算出手段は、例えば、メモリ3
3に格納された座標データ算出プログラムであり、測定
光の受光素子10上における結像位置から座標データ
(X,Y)を算出するものである。
【0047】補正データ算出手段は、例えば、メモリ3
3に格納された補正データ算出プログラムである。投光
部3が、予め変位が一定な基準面Ba上に測定光を走査
すると、その反射光が受光素子10上に受光され、受光
素子10上を移動する基準結像点Sが得られる。
【0048】この移動する基準結像点Sの複数の結像位
置(S1,S2,…,Si,…,Sj,…,Sn)に基づ
いて座標データ算出手段で算出された座標データ(Xs
1,Ys1),(Xs2,Ys2),…,(Xsi,Ysi),
…,(Xsj,Ysj),…,(Xsm,Ysm)から、最小二
乗法を用いて基準結像点Sの走査方向に対する受光素子
10の走査方向軸(X軸)の傾きを示す補正データθL
を算出する。
【0049】記憶部32は、算出された座標データ
(X,Y)及び補正データθLを格納する。格納された
データは、必要に応じて読み出される。
【0050】請求項8の変位測定装置1は、請求項7記
載の変位測定装置1に、更に、補正手段及び出力部34
を備えた構成である。
【0051】補正手段は、例えば、メモリ33に格納さ
れた測定プログラムである。投光部3が、測定対象W上
に測定光を走査すると、その反射光が受光素子10上に
受光され、受光素子10上を移動する測定結像点Pが得
られる。
【0052】補正手段は、このとき、測定結像点Pの結
像位置(P1〜Pn)に基づいて座標データ算出手段で
算出された座標データ(X1,Y1)〜(Xn,Yn)
を、補正データθLに基づいて補正するものである。出
力部34は、このときの補正結果y1〜ynを出力す
る。
【0053】請求項9の変位測定装置は、測定対象W上
に測定光を走査する投光部3と、測定対象Wからの反射
光を受光し測定光の走査方向軸(X軸)と測定対象Wの
変位方向軸(Y軸)とが交差するように配置された受光
素子10を有する受光部7と、からなり、測定対象Wか
ら反射された測定光の受光素子10上における結像位置
から、測定対象Wの変位hを非接触で測定する変位測定
装置1である。
【0054】この変位測定装置1は、座標データ算出手
段と、モード設定部35と、記憶部32と、出力部34
と、を備える。
【0055】座標データ算出手段は、例えば、メモリ3
3に格納された座標データ算出プログラムであり、測定
光の受光素子10上における結像位置から座標データ
(X,Y)を算出するものである。
【0056】モード設定部35は、平均補正データθav
を算出する補正データ算出モード及び測定モードのいず
れかを選択可能とされている。両モードは、例えば、メ
モリ33に格納された補正データ算出プログラム及び測
定プログラムに基づいて実行される。
【0057】補正データ算出モードが選択されたとき
は、投光部3が、予め変位が一定な基準面Ba上に測定
光を走査すると、その反射光が受光素子10上に受光さ
れ、受光素子10上を移動する基準結像点Sが得られ
る。
【0058】この移動する基準結像点Sの複数の結像位
置(S1,S2,…,Si,…,Sj,…,Sn)に基づ
いて座標データ算出手段で算出された座標データ(Xs
1,Ys1),(Xs2,Ys2),…,(Xsi,Ysi),
…,(Xsj,Ysj),…,(Xsm,Ysm)から、最小二
乗法を用いて基準結像点Sの走査方向に対する受光素子
10の走査方向軸(X軸)の傾きを示す補正データθL
を算出する。
【0059】記憶部32は、算出された座標データ
(X,Y)及び補正データθLを格納する。格納された
データは、必要に応じて読み出される。
【0060】一方、測定モードが選択されたときは、投
光部3が、測定対象W上に測定光を走査すると、その反
射光が受光素子10上に受光され、受光素子10上を移
動する測定結像点Pが得られる。
【0061】このとき、測定結像点Pの結像位置(P1
〜Pn)に基づいて座標データ算出手段で算出された座
標データ(X1,Y1)〜(Xn,Yn)を、補正デー
タθLに基づいて補正するものである。出力部34は、
このときの補正結果y1〜ynを出力する。
【0062】
【発明の実施の形態】本発明の変位測定装置1の実施の
形態を説明する。図1は、レンズアレイを用いた走査型
の変位測定装置1の走査光学系2を示す概略斜視図であ
る。
【0063】図示のように、この変位測定装置1の走査
光学系2は、三角測量の原理に基づき測定対象Wの測定
対象面Waの変位hを測定する。
【0064】載置台Tには、測定対象W及び基準対象と
してのブロックゲージBが載置される。ブロックゲージ
Bは、平坦な基準面Ba、例えば鏡面を有する。したが
って、基準面Ba上では変位hは一定である。
【0065】走査光学系2は投光部3と受光部7とで構
成される。投光部3は、レーザダイオード等の光源4
と、振動ミラー型又はポリゴンミラー型等の偏向装置5
と、投光レンズ6で概略構成されている。光源4は、偏
向装置5に対しレーザ光を出射する。偏向装置5は、入
射されたレーザ光を偏向させ、一定のストロークでレー
ザ光を走査する。この偏向装置5は、レーザ光を往復あ
るいは片道走査する。投光レンズ6は、偏向装置5によ
り扇形に走査されるレーザ光を、平行になるように集束
させる。
【0066】受光部7は、レンズアレイ8と、結像レン
ズ9と、受光素子(PSD)10とで構成される。レン
ズアレイ8は、互いに等しい焦点距離f(例えば20m
m)を有する複数(図1では6個)の集光レンズ部8a
〜8fが走査方向xに沿って一列に並ぶように形成され
ている。集光レンズ部8a〜8fは、合成樹脂あるいは
ガラスで形成されている。
【0067】各集光レンズ部8a〜8fは、投光部3か
ら放射される投光ビームの走査幅寸法(30mm)内に
複数個並ぶように、少なくともその並列方向(すなわ
ち、走査方向x)に沿った幅が走査幅より短い(例えば
6mm)外形を有する。また、各集光レンズ部8a〜8
fは、その光軸に直交する面が球面状に形成された球面
集束型のレンズとなっている。球面集束型のレンズと
は、光をその光軸の周りに均等に絞り込むことができる
レンズである。各光軸はそれぞれ平行である。各集光レ
ンズ部8a〜8fは、その光軸に直交する線上に連続し
て一列に並ぶように、側面同士を密着させた状態で一体
化されて、レンズアレイ8を構成する。
【0068】結像レンズ9は、照射点Pの走査幅より大
きい径を有する球面集束型レンズである。結像レンズ9
は、レンズアレイ8からのビームを集束して、受光素子
10の受光面11上に結像させる。
【0069】受光素子10(PSD)は、図1に示すよ
うに、2次元型のPSDである。PSD10は、測定対
象Wから反射されるレーザ光が結像される受光面11を
有する。受光面11は、その結像点Pが走査される走査
方向軸(X軸)と、測定対象Wの変位hが生じる変位方
向軸(Y軸)と、が直交してなるXY座標平面である。
受光素子10は、その重心位置(図2のXY座標平面の
原点O)が、結像レンズ9の光軸と一致するように配置
されている。したがって、図2に示すように、受光素子
10の真の設置位置の基準となるx軸とy軸が直交して
なるxy座標平面の原点と、XY座標平面の原点Oは一
致する。
【0070】走査方向軸(X軸)及び変位方向軸(Y
軸)の各両端には、それぞれ電極端子10a〜10dが
設けられている。走査方向軸(X軸)の電極からは、両
電極端子10a,10bと結像点Pの結像位置との距離
に逆比例した一対の電流信号Ixa,Ixbが出力される。
同様に、変位方向軸(Y軸)の電極からも、両電極端子
10c,10dと結像点Pの結像位置との距離に逆比例
した一対の電流信号Iyc,Iydが出力される。
【0071】次に、図3を用いて、変位測定装置1の電
気的処理について説明する。変位測定装置1は、上述し
た受光素子10を含む走査光学系2の他、信号処理部2
0と、制御部30と、で構成されている。
【0072】信号処理部20は、第1信号処理部20Y
と第2信号処理部20Xとを有する。第1信号処理部2
0Yには、受光素子10の変位方向軸(Y軸)の両端に
設けられている一対の端子10c,10dから出力され
る一対の電流信号Iyc,Iydが、I/V変換器21c,
21dを介して電圧信号Vyc,Vydとして入力される。
【0073】第2信号処理部20Xには、受光素子10
の走査方向軸(X軸)の両端に設けられている一対の端
子10a,10bから出力される一対の電流信号Ixa,
Ixbが、I/V変換器21a,21bを介して電圧信号
Vxa,Vxbとして入力される。第1信号処理部20Yに
入力された電圧信号Vyc,Vydは、信号処理により変位
信号Y(t)として出力される。第2信号処理部20X
に入力された電圧信号Vxa,Vxbは、信号処理により走
査信号Xとして出力される。出力された変位信号Y及び
走査信号Xは、AD変換されて中央演算処理部(CP
U)31に入力される。
【0074】制御部30は、中央演算処理部31と、記
憶部32と、メモリ33と、出力部34と、で構成され
ている。中央演算処理部(CPU)31は、メモリ33
に格納された補正データ算出プログラム及び測定プログ
ラム等に基づいて演算処理を行う。記憶部32は、RO
M,RAM,HDD等で構成されており、中央演算処理
部(CPU)31で算出される種々のデータが格納され
る。出力部34は、ディスプレイ等で構成されており、
CPU31の演算結果が表示される。
【0075】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。図4は、変位測定装置1での処理の流れを示す概略
フローチャートである。本実施の形態では、走査光学系
2による入力処理(ST100)、受光素子10から出
力される電流信号Iに基づく信号処理(ST200)、
メモリ33に格納された種々のプログラムによる演算処
理(ST300)及び演算結果の出力処理(ST40
0)の順に処理が行われる。。
【0076】まず、補正データθを算出する場合につい
て説明する。まず、入力処理(ST100)では、図5
に示すように、基準対象Bとなるブロックゲージを載置
台Tに載置する(ST111)。そして、投光部3から
ブロックゲージBにレーザ光を1回走査する。走査され
たレーザ光は、受光部7の受光素子10で受光される
(ST112)。図2に受光素子10上に形成された基
準結像点Sの1回走査したときの結像位置、すなわち、
走査点列SL(S1,S2,…,Si,…,Sj ,…,S
n)を示す。ブロックゲージBの基準面Baは平坦で変
位が一定なため、走査点列SLは、走査方向軸(X軸)
に平行な直線である。
【0077】次に、受光素子10から出力される電流信
号Iに基づく信号処理(ST200)が行われる。図6
に示すように、受光素子10に結像されると、走査方向
軸(X軸)の両端の端子10a,10bから一対の電流
信号Ixa,Ixbが出力される。また、変位方向軸(Y
軸)の両端の端子10c,10dからも一対の電流信号
Iyc,Iydが出力される(ST201)。出力された電
流信号Ixa,Ixb,Iyc,Iydは、I/V変換器23
(21a〜21d)で電圧信号Vxa,Vxb,Vyc,Vyd
に変換され(ST202)、変位方向軸(Y軸)の両端
の端子10c,10dからの電圧信号Vyc,Vydは、第
1信号処理部20Yへ、走査方向軸(X軸)の両端の端
子10a,10bからの電圧信号Vxa,Vxbは、第2信
号処理部20Xへ入力される。
【0078】第1信号処理部20Yでは、入力された電
圧信号Vyc,Vydに基づき、下記の式(1)により、Y
軸方向の変位となる変位信号Yが算出される。
【0079】
【数1】
【0080】また、第2信号処理部20Xでは、入力さ
れた電圧信号Vxa,Vxbに基づき、下記の式(2)によ
り、X軸方向の変位となる走査信号Xが算出される(S
T203)。
【0081】
【数2】
【0082】算出された変位信号Y及び走査信号Xは、
AD変換されてCPU31に入力され、CPU31から
の指令により、座標データ(X,Y)として記憶部32
の所定のエリアに格納される(ST204)。この座標
データ(X,Y)の算出は、基準結像点Sの各結像位置
ごとにされ、これにより、基準結像点Sの各結像位置の
座標データ(Xs1,Ys1),(Xs2,Ys2),…,(X
si,Ysi),…,(Xsj,Ysj),…,(Xsm,Ysm)
を算出することができる。
【0083】次に、メモリ33に格納された補正データ
算出プログラムに基づく演算処理が行われる。すなわ
ち、図2に示すように、記憶部32に格納された走査点
列SL(各結像位置(S1,S2,…,Si,…,Sj ,
…,Sn))の座標データ(Xs1,Ys1),(Xs2,Y
s2),…,(Xsi,Ysi),…,(Xsj,Ysj),…,
(Xsm,Ysm)から任意の一対の座標データ(Xsi,Y
si),(Xsj,Ysj)をサンプリングする(ST31
1)。
【0084】図2に示すように、サンプリングされた基
準結像点Sの一方の結像位置Siの座標データ(Xsi,
Ysi)は、XY平面上での値である。真の座標は、xy
平面上の(xsi,ysi )となる。
【0085】同様に、サンプリングされた基準結像点S
の他方の結像位置Sjの座標データ(Xsj,Ysj)も、
XY平面上の値である。真の座標は、xy平面上の(xs
j ,ysi )となる。
【0086】そして、サンプリングした一対の座標デー
タ(Xsi,Ysi),(Xsj,Ysj)を、下記の式(3)
に代入して、レーザ光の走査方向xに対する走査方向軸
(X軸)の傾き(回転角)θijを算出する(ST31
2)。
【0087】
【数3】
【0088】算出された回転角θijは、補正データとし
て記憶部32に格納される(ST313)。補正データ
θijは、出力部34にて表示される(ST400)。
【0089】従ってこのように構成された変位測定装置
1では、レーザ光の走査方向xに対する受光素子10の
走査方向軸(X軸)の傾き(回転角θij)が算出され、
出力部34により表示されるので、変位測定装置1の出
荷前に回転角θijを確認することで、受光素子10の取
付位置の再調整を行うことが可能となる。
【0090】次に、測定対象Wの測定時の作用について
説明する。まず、入力処理(ST100)が行われる。
入力処理では、図8に示すように、載置台Tに測定対象
Wを載置する(ST121)。そして、投光部3から測
定対象Wにレーザ光を走査する(ST123)。走査さ
れたレーザ光は、受光部7の受光素子10で受光される
(ST122)。
【0091】次に、図6に示すように、上述した受光素
子10から出力される電流信号Iに基づく信号処理(S
T200)が行われる。
【0092】そして、演算処理が行われる(ST30
0)。演算処理では、図9に示すように、記憶部32か
ら測定結像点Pの結像位置(P1〜Pn)の座標データ
(X1,Y1)〜(Xn,Yn)をサンプリングする
(ST321)。そして、すでに算出した補正データθ
ijを記憶部32から読み出す(ST322)。次に、下
記の式(4)により、補正データθijに基づいて、測定
結像点Pの結像位置(P1〜Pn)の座標データ(X
1,Y1)〜(Xn,Yn)ごとに、その受光素子10
上での変位(Y1〜Yn)を補正する(ST323)。
【0093】
【数4】
【0094】補正後の受光素子10上での変位(y1〜
yn)は、記憶部32に格納される(ST324)。そ
して、出力部34により出力される(ST400)。
【0095】従ってこのように構成された変位測定装置
1では、レーザ光の走査方向xに対する受光素子10の
走査方向軸(X軸)の傾き(回転角θij)に基づき、測
定対象Wの受光素子10上での変位Yを補正するため、
受光素子10の取付位置の調整を行うことはなく、ま
た、受光素子10の取付位置がずれていても、正確に取
り付けた場合と同じ精度の測定対象Wの変位hを算出す
ることができる。
【0096】また、上述した実施の形態においては、図
7に示すように、記憶部32に格納された走査点列SL
の座標データ(Xs1,Ys1),(Xs2,Ys2),…,
(Xsi,Ysi),…,(Xsj,Ysj),…,(Xsm,Y
sm)から任意の一対の座標データ(Xsi,Ysi),(X
sj,Ysj)をサンプリングする(ST311)こととし
ていた。しかしながら、サンプリングする座標データ
は、一対に限定されることはなく、複数対サンプリング
してもよい。
【0097】この場合、図10に示すように、ST33
1において、走査点列SLの座標データがN個のとき、
k対の座標データをサンプリングすることができる(但
し、k=2,…,Mの自然数)。したがって、最大でM
対(M={N(N−1)}/2)の座標データをサンプ
リング可能である。
【0098】そして、サンプリングされた各座標データ
対ごとに、CPU31は回転角θkを算出する(但し、
k=2,…,Mの自然数)(ST332)。
【0099】次に、算出された各回転角θkを下記式
(5)により平均化して、平均回転角(平均補正デー
タ)θavを算出する(ST333)。このように平均回
転角θavを算出することで、より精度の高い補正データ
を得ることができる。なお、平均回転角θavは、記憶部
32に格納される(ST334)。
【0100】
【数5】
【0101】その後の測定対象Wの測定処理において
は、図9に示すように、この算出された平均回転角θav
に基づいて、ST321〜ST324の手順で処理が行
われる。
【0102】更に、ST300の演算処理として、図1
1に示すように、メモリ33に格納された最小二乗法を
用いた補正データ算出プログラムに基づく演算処理を実
行して、補正データθLを算出しても良い。
【0103】図2に示すように、記憶部32に格納され
た走査点列SL(各結像位置(S1,S2,…,Si,
…,Sj ,…,Sn))の座標データ(Xs1,Ys1),
(Xs2,Ys2),…,(Xsi,Ysi),…,(Xsj,Y
sj),…,(Xsm,Ysm)から任意のp個の座標データ
をサンプリングする(ST341)。
【0104】そして、近似直線の式Y=AX+Bの
(X,Y)にサンプリングされたp個の座標データを代
入し、最小二乗法により、定数Aを算出する(ST34
2)。
【0105】この近似直線の定数Aは、走査点列SLで
ある基準測定点Sの結像位置の移動軌跡の傾きであるた
め、下記式(6)により、補正データとなる回転角θL
を算出する(ST343)。
【0106】
【数6】
【0107】このように回転角θLを算出することで、
より精度の高い補正データを得ることができる。なお、
算出された回転角θLは、補正データとして記憶部32
に格納される(ST344)。補正データθLは、出力
部34にて表示される(ST400)。
【0108】そして、その後の測定対象Wの測定処理に
おいては、図9に示すように、この算出された回転角θ
Lに基づいて、ST321〜ST324の手順で処理が
行われる。
【0109】次に、第2実施の形態について説明する。
本実施の形態は、モード選択機能を備えた変位測定装置
1である。モード選択プログラムはメモリ33に格納さ
れている。
【0110】図12に示すように、モード設定部35
は、スイッチ,タッチパネル,ボタン等で構成され、こ
の入力に基づいてCPU31が入力されたモードを判断
し、そのモードによる処理を開始する。
【0111】まず、モード設定部35によりモードを選
択する(ST001)。補正データ算出モードを示すボ
タンを押下したときは(ST001−YES)、CPU
31はそのモード選択信号を受け、メモリ33内の補正
データ算出プログラムに基づいて補正データθij(平均
補正データθav又は最小二乗法による補正データθL)
を算出する。すなわち、図5のフローに示す入力処理
(ST111〜ST113)、図6のフローに示す信号
処理(ST201〜ST204)、演算処理(図7のフ
ローに示すST311〜ST313又は図10のフロー
に示すST331〜ST334又は図11のフローに示
すST341〜ST344)の順に行われ、補正データ
θij(平均補正データθav又は最小二乗法による補正デ
ータθL)が算出される。
【0112】測定モードを示すボタンを押下したときは
(ST001−NO)、CPU31は補正データをリセ
ットするか否かを促す。リセットが選択されないとき
(ST002−NO)は、CPU31は再度モード選択
を促す(ST003−NO)か、総ての処理を終了する
(ST003−YES)。
【0113】リセットが選択されたとき(ST002−
YES)は、CPU31はそのモード選択信号を受け、
メモリ33内の測定プログラムに基づいて測定対象Wの
変位Yを測定し、補正データθij(平均補正データθav
又は最小二乗法による補正データθL)により補正す
る。すなわち、図8のフローに示す入力処理(ST12
1〜ST123)、図6のフローに示す信号処理(ST
201〜ST204)、図9のフローに示す演算処理
(ST321〜ST324)及び図4に示す出力処理
(ST400)の順に行われる。このとき、以前の補正
データは記憶部32内で上書きされる。
【0114】したがって、本実施の形態では、変位測定
装置1の出荷後においても、ユーザ自身で補正データの
算出及び測定した変位の補正が可能となるため、使用中
に受光素子10の取付位置にずれが生じた場合であって
も、簡単に補正データを算出することができる。また、
その後の測定を算出された補正データにより簡単に行う
ことができる。
【0115】なお、上述したいずれの実施の形態におい
ても、電圧信号Vxa,Vxb,Vyc,VydをAD変換し、
信号処理部20X,20Yにより走査信号Xと変位信号
Yを算出して中央演算処理部(CPU)31に入力する
こととしているが、電圧信号Vxa,Vxb,Vyc,Vydを
AD変換した後、中央演算処理部としてのデジタル演算
回路31に入力して、デジタル演算により直接走査信号
Xと変位信号Yを演算しても良い。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように本発明による変位測
定装置では、受光素子の設置位置が光軸廻りに回転して
傾いている場合でも、正確な変位を算出することができ
る。
【0117】また、受光素子の取付けにより発生する傾
き(回転角)を示す補正データを予め算出することによ
り、実際の測定において、受光素子の設置位置の調整を
不要とし、電気的な演算処理で正確な変位を算出するこ
とができる。特に、補正データを複数算出して平均化
し、更に精度のよい平均補正データを算出することによ
り、電気的な演算処理で更に正確な変位を算出すること
ができる。更には、最小二乗法により近似直線の傾きを
算出することで、更に精度のよい補正データを算出し、
電気的な演算処理で更に正確な変位を算出することがで
きる。
【0118】更に、補正データ算出モードと測定モード
を備えることにより、使用中に受光素子の取付位置にず
れが生じた場合であっても、補正データの算出の簡易化
を可能とし、また、その後の測定を算出された補正デー
タにより簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による変位測定装置の走査光学系を示す
概略斜視図である。
【図2】本発明による変位測定装置の受光部における受
光素子の設置位置を示す図である。
【図3】本発明による変位測定装置の第1実施の形態の
概略ブロック構成図である。
【図4】本発明による変位測定装置の第1実施の形態の
概略フローチャートである。
【図5】本発明による変位測定装置において、基準対象
を走査するときの入力処理を示す概略フローチャートで
ある。
【図6】本発明による変位測定装置において、信号処理
を示す概略フローチャートである。
【図7】本発明による変位測定装置において、回転角を
算出するときの演算処理を示す概略フローチャートであ
る。
【図8】本発明による変位測定装置において、測定対象
を走査するときの入力処理を示す概略フローチャートで
ある。
【図9】本発明による変位測定装置において、回転角に
基づき測定した座標データを補正するときの演算処理を
示す概略フローチャートである。
【図10】本発明による変位測定装置の変形例におい
て、平均回転角を算出するときの演算処理を示す概略フ
ローチャートである。
【図11】本発明による変位測定装置の変形例におい
て、最小二乗法による回転角を算出するときの演算処理
を示す概略フローチャートである。
【図12】本発明による変位測定装置の第2実施の形態
の概略ブロック構成図である。
【図13】本発明による変位測定装置の第2実施の形態
の概略フローチャートである。
【図14】変位測定装置の受光部における受光素子の設
置位置を示す図である。
【符号の説明】
1…変位測定装置 3…投光部 4…受光部 10…受光素子(PSD) 20…信号処理部 20Y…第1信号処理部 20X…第2信号処理部 30…制御部 31…中央演算処理部(CPU) 32…記憶部 33…メモリ(ROM) 34…出力部 35…モード設定部 W…測定対象 Wa…測定対象面 B…基準対象 Ba…基準対象面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA02 AA03 AA06 AA20 AA39 DD19 EE12 FF09 FF41 FF61 FF65 GG06 HH04 JJ03 JJ16 LL10 LL13 LL15 LL62 MM15 MM16 QQ01 QQ03 QQ18 QQ25 QQ42 RR08 RR09 TT08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象(W)上に測定光を走査する投
    光部(3)と、前記測定対象からの反射光を受光し前記
    測定光の走査方向軸(x)と測定対象の変位方向軸
    (y)とが交差するように配置された受光素子(10)
    を有する受光部(7)と、からなり、前記反射光の前記
    受光素子上における結像位置から、前記測定対象の変位
    (h)を非接触で測定する変位測定装置であって、 前記測定光の前記受光素子上における前記結像位置から
    座標データを算出する座標データ算出手段と、 前記投光部が予め前記変位が一定な基準面(Ba)上に
    前記測定光を走査するとともにその反射光を前記受光素
    子上に受光して該受光素子上を移動する基準結像点
    (S)を得、前記基準結像点の複数の結像位置に基づい
    て前記座標データ算出手段で算出された座標データか
    ら、前記基準結像点の一対の結像位置の座標データを抽
    出して、前記基準結像点の走査方向に対する前記受光素
    子の前記走査方向軸の傾きを示す補正データ(θij)を
    算出する補正データ算出手段と、 前記算出された座標データ及び補正データを格納する記
    憶部(32)と、を具備することを特徴とする変位測定
    装置。
  2. 【請求項2】 前記投光部が、前記測定対象上に前記測
    定光を走査するとともにその反射光を前記受光素子上に
    受光して該受光素子上を移動する測定結像点(P)を
    得、前記測定結像点の結像位置に基づいて前記座標デー
    タ算出手段で算出された座標データを、前記補正データ
    に基づいて補正する補正手段と、 補正結果を出力する出力部(34)と、を具備すること
    を特徴とする請求項1記載の変位測定装置。
  3. 【請求項3】 測定対象(W)上に測定光を走査する投
    光部(3)と、前記測定対象からの反射光を受光し前記
    測定光の走査方向軸(x)と測定対象の変位方向軸
    (y)とが交差するように配置された受光素子(10)
    を有する受光部(7)と、からなり、前記反射光の前記
    受光素子上における結像位置から、前記測定対象の変位
    (h)を非接触で測定する変位測定装置であって、 前記測定光の前記受光素子上における前記結像位置から
    座標データを算出する座標データ算出手段と、 補正データ(θij)を算出する補正データ算出モード
    と、測定モードと、からなるモード設定部(35)と、 前記算出された座標データ及び補正データを格納する記
    憶部(32)と、 補正結果を出力する出力部(34)と、を具備し、 前記補正データ算出モードが選択されたときは、 前記投光部が、予め前記変位が一定な基準面(Ba)上
    に前記測定光を走査するとともにその反射光を前記受光
    素子上に受光して該受光素子上を移動する基準結像点
    (S)を得、 前記基準結像点の複数の結像位置に基づいて前記座標デ
    ータ算出手段で算出された座標データから、前記基準結
    像点の一対の結像位置の座標データを抽出して、前記基
    準結像点の走査方向に対する前記受光素子の前記走査方
    向軸の傾きを示す補正データ(θij)を算出し、 前記測定モードが選択されたときは、 前記投光部が、前記測定対象上に前記測定光を走査する
    とともにその反射光を前記受光素子上に受光して該受光
    素子上を移動する測定結像点(P)を得、 前記測定結像点の結像位置に基づいて前記座標データ算
    出手段で算出された座標データを、前記補正データに基
    づいて補正し、前記出力部へ補正結果を出力することを
    特徴とする変位測定装置。
  4. 【請求項4】 測定対象(W)上に測定光を走査する投
    光部(3)と、前記測定対象からの反射光を受光し前記
    測定光の走査方向軸(x)と測定対象の変位方向軸
    (y)とが交差するように配置された受光素子(10)
    を有する受光部(7)と、からなり、前記反射光の前記
    受光素子上における結像位置から、前記測定対象の変位
    (h)を非接触で測定する変位測定装置であって、 前記測定光の前記受光素子上における前記結像位置から
    座標データを算出する座標データ算出手段と、 前記投光部が予め前記変位が一定な基準面(Ba)上に
    前記測定光を走査するとともにその反射光を前記受光素
    子上に受光して該受光素子上を移動する基準結像点
    (S)を得、前記基準結像点の複数の結像位置に基づい
    て前記座標データ算出手段で算出された座標データか
    ら、前記基準結像点の複数対の結像位置の座標データを
    抽出して、抽出された前記各座標データ対ごとに、前記
    基準結像点の走査方向に対する前記受光素子の前記走査
    方向軸の傾きを示す補正データを算出する補正データ算
    出手段と、 前記各座標データ対ごとに算出された各補正データを平
    均化して平均補正データ(θav)を算出する平均化手段
    と、 前記算出された座標データ及び平均補正データを格納す
    る記憶部(32)と、を具備することを特徴とする変位
    測定装置。
  5. 【請求項5】 前記投光部が、前記測定対象上に前記測
    定光を走査するとともにその反射光を前記受光素子上に
    受光して該受光素子上を移動する測定結像点(P)を
    得、前記測定結像点の結像位置に基づいて前記座標デー
    タ算出手段で算出された座標データを、前記平均補正デ
    ータに基づいて補正する補正手段と、 補正結果を出力する出力部(34)と、具備することを
    特徴とする請求項4記載の変位測定装置。
  6. 【請求項6】 測定対象(W)上に測定光を走査する投
    光部(3)と、前記測定対象からの反射光を受光し前記
    測定光の走査方向軸(x)と測定対象の変位方向軸
    (y)とが交差するように配置された受光素子(10)
    を有する受光部(7)と、からなり、前記反射光の前記
    受光素子上における結像位置から、前記測定対象の変位
    (h)を非接触で測定する変位測定装置であって、 前記測定光の前記受光素子上における前記結像位置から
    座標データを算出する座標データ算出手段と、 平均補正データ(θav)を算出する補正データ算出モー
    ドと、測定モードと、からなるモード設定部(35)
    と、 前記算出された座標データ及び平均補正データを格納す
    る記憶部(32)と、 補正結果を出力する出力部(34)と、を具備し、 前記補正データ算出モードが選択されたときは、 前記投光部が、予め前記変位が一定な基準面(Ba)上
    に前記測定光を走査するとともにその反射光を前記受光
    素子上に受光して該受光素子上を移動する基準結像点
    (S)を得、 前記基準結像点の複数の結像位置に基づいて前記座標デ
    ータ算出手段で算出された座標データから、前記基準結
    像点の複数対の結像位置の座標データを抽出して、抽出
    された前記各座標データ対ごとに、前記基準結像点の走
    査方向に対する前記受光素子の前記走査方向軸の傾きを
    示す補正データを算出して、 前記各座標データ対ごとに算出された各補正データを平
    均化して平均補正データを算出し、 前記測定モードが選択されたときは、 前記投光部が、前記測定対象上に前記測定光を走査する
    とともにその反射光を前記受光素子上に受光して該受光
    素子上を移動する測定結像点(P)を得、 前記測定結像点の結像位置に基づいて前記座標データ算
    出手段で算出された座標データを、前記平均補正データ
    に基づいて補正し、前記出力部へ補正結果を出力するこ
    とを特徴とする変位測定装置。
  7. 【請求項7】 測定対象(W)上に測定光を走査する投
    光部(3)と、前記測定対象からの反射光を受光し前記
    測定光の走査方向軸(x)と測定対象の変位方向軸
    (y)とが交差するように配置された受光素子(10)
    を有する受光部(7)と、からなり、前記反射光の前記
    受光素子上における結像位置から、前記測定対象の変位
    (h)を非接触で測定する変位測定装置であって、 前記測定光の前記受光素子上における前記結像位置から
    座標データを算出する座標データ算出手段と、 前記投光部が予め前記変位が一定な基準面(Ba)上に
    前記測定光を走査するとともにその反射光を前記受光素
    子上に受光して該受光素子上を移動する基準結像点
    (S)を得、前記基準結像点の複数の結像位置に基づい
    て前記座標データ算出手段で算出された座標データか
    ら、最小二乗法を用いて前記基準結像点の走査方向に対
    する前記受光素子の前記走査方向軸の傾きを示す補正デ
    ータ(θL)を算出する補正データ算出手段と、 前記算出された座標データ及び補正データを格納する記
    憶部(32)と、を具備することを特徴とする変位測定
    装置。
  8. 【請求項8】 前記投光部が、前記測定対象上に前記測
    定光を走査するとともにその反射光を前記受光素子上に
    受光して該受光素子上を移動する測定結像点(P)を
    得、前記測定結像点の結像位置に基づいて前記座標デー
    タ算出手段で算出された座標データを、前記補正データ
    に基づいて補正する補正手段と、 補正結果を出力する出力部(34)と、具備することを
    特徴とする請求項7記載の変位測定装置。
  9. 【請求項9】 測定対象(W)上に測定光を走査する投
    光部(3)と、前記測定対象からの反射光を受光し前記
    測定光の走査方向軸(x)と測定対象の変位方向軸
    (y)とが交差するように配置された受光素子(10)
    を有する受光部(7)と、からなり、前記反射光の前記
    受光素子上における結像位置から、前記測定対象の変位
    (h)を非接触で測定する変位測定装置であって、 前記測定光の前記受光素子上における前記結像位置から
    座標データを算出する座標データ算出手段と、 補正データを算出する補正データ算出モードと、測定モ
    ードと、からなるモード設定部(35)と、 前記算出された座標データ及び前記補正データを格納す
    る記憶部(32)と、補正結果を出力する出力部(3
    4)と、を具備し、 前記補正データ算出モードが選択されたときは、前記投
    光部が、予め前記変位が一定な基準面(Ba)上に前記
    測定光を走査するとともにその反射光を前記受光素子上
    に受光して該受光素子上を移動する基準結像点(S)を
    得、 前記基準結像点の複数の結像位置に基づいて前記座標デ
    ータ算出手段で算出された座標データから、最小二乗法
    を用いて前記基準結像点の走査方向に対する前記受光素
    子の前記走査方向軸の傾きを示す補正データ(θL)を
    算出し、 前記測定モードが選択されたときは、 前記投光部が、前記測定対象上に前記測定光を走査する
    とともにその反射光を前記受光素子上に受光して該受光
    素子上を移動する測定結像点(P)を得、 前記測定結像点の結像位置に基づいて前記座標データ算
    出手段で算出された座標データを、前記補正データに基
    づいて補正し、前記出力部へ補正結果を出力することを
    特徴とする変位測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016102667A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 三菱電機株式会社 変位センサ及び変位測定装置
CN112739977A (zh) * 2018-10-05 2021-04-30 株式会社富士 测定装置及元件安装机

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CN112739977B (zh) * 2018-10-05 2023-06-20 株式会社富士 测定装置及元件安装机

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