JP2003106794A - 排気熱交換装置 - Google Patents

排気熱交換装置

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JP2003106794A JP2001364565A JP2001364565A JP2003106794A JP 2003106794 A JP2003106794 A JP 2003106794A JP 2001364565 A JP2001364565 A JP 2001364565A JP 2001364565 A JP2001364565 A JP 2001364565A JP 2003106794 A JP2003106794 A JP 2003106794A
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Akihiro Maeda
明宏 前田
Takayuki Hayashi
孝幸 林
Kazuhiro Shibagaki
和弘 柴垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インナーフィンにPMが付着することを防止
する。 【解決手段】 ルーバ111cを、EGRガス流れ下流
側に向かうほど平板部111aからの距離が大きくなる
ように略三角状に形成し、かつ、組をなす2枚のルーバ
111cをハの字状に並べた状態で、排気流れに沿うよ
うに複数組設ける。これにより、EGRガス流れをルー
バ111c間に引き込むような縦渦(EGRガス流れか
ら見て、EGRガス流れに対して直交する面内で渦を巻
くように見える渦)が発生するので、平板部111a近
傍を流通するEGRガス及び立板部111b近傍を流通
するEGRガスが加速される。したがって、EGRガス
とフィン111との熱伝達率を向上させることができる
とともに、フィン111の表面に付着したPMを吹き飛
ばすことができるので、フィン111の目詰まりを防止
しつつ、ガスクーラの熱交換効率を向上させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関から排出
される排気と冷却流体との間で熱交換を行う排気熱交換
装置に関するもので、EGR(排気再循環装置)用の排
気を冷却するEGRガス熱交換装置(EGRガスクー
ラ)に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】EGR
クーラは、EGR用の排気を冷却することにより、排気
ガス中のEGRの効果、すなわち排気中の窒素酸化物の
低減効果を高めるものであり、一般的に、エンジン冷却
水を利用してEGR用の排気を冷却するものである。
【0003】そこで、発明者等は種々のEGRクーラを
試作検討していたところ、いずれの試作品においても、
EGRクーラの排気流れ下流側において、多くの炭素
(すす)等の微粒子が堆積してしまい、排気通路内に設
けられたフィンに目詰まりが発生し、冷却性能の低下及
び圧力損失の増大という問題が多発した。
【0004】これは、燃焼により発生した排気中には、
Paticurate Matters(すす)等の未
燃焼物質が含まれているが、排気流れ下流側に向かうほ
ど、排気温度が低下して排気の体積が縮小して相対的に
PMの占める割合が大きくなり、PMがフィンの表面に
付着し易くなるとともに、排気の流速が低下してフィン
の表面に付着したPMを吹き飛ばせなくなるからであ
る。
【0005】ところで、米国特許5803162号明細
書には、図26に示すような、矩形状のルーバ211c
を2枚1組として、この2枚のルーバ211cを排気流
れ上流側が凸となるようにハの字状に並べた発明が記載
されているが、上記明細書に記載の発明では、以下に述
べる要因により、ルーバ211cの根元部にPMが堆積
し易い。
【0006】すなわち、ルーバ211cの排気流れ上流
側の面に衝突した排気は、ルーバ211cの上端側を乗
り越えるようにしてルーバ211cの排気流れ下流側の
面に回り込んで縦渦となって下流側に流れていく。
【0007】しかし、ルーバ211cの高さhが高いた
め、図27に示すように、発生した縦渦がルーバ211
cの根元側まで回り込まないため、ルーバ211cの根
元部における排気流れが淀み、根元部に付着したPMを
吹き飛ばすことができず、根元部にPMが堆積してい
く。
【0008】本発明は、上記点に鑑み、フィンの目詰ま
りを防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、内燃機関か
ら排出される排気と冷却流体との間で熱交換を行う排気
熱交換装置であって、排気が流通する扁平状の排気通路
(110)と、排気通路(110)内に配設され、排気
の流通方向から見て、波状となるように形成されて排気
と冷却流体との熱交換を促進するフィン(111)とを
有し、排気通路(110)の内壁側には、排気流れ下流
側に向かうほど内壁側からの距離が大きくなるような面
(111f)を有する複数枚のルーバ(111c)が、
排気流れに沿って設けられており、さらに、ルーバ(1
11c)の面(111f)は、排気の流通方向に対して
交差していることを特徴とする。
【0010】これにより、排気流れ上流側の面のうち下
流側で衝突してルーバ(111c)の上端側を乗り越え
てルーバ(111c)のEGRガス流れ下流側の面に回
り込んだ排気流れは、米国特許5803162号明細書
に記載の発明と同様に、ルーバ(111c)の根元側ま
で到達しないものの、排気流れ上流側の面のうち上流側
で衝突してルーバ(111c)の上端側を乗り越えてル
ーバ(111c)の排気流れ下流側の面に回り込んだ排
気流れは、ルーバ(111c)の高さが低いため、ルー
バ(111c)の根元側まで到達する。
【0011】そして、この根元側まで到達した排気流れ
は、ルーバ(111c)とフィン(111)との隙間を
流れることにより絞られて高速となった排気流れに引き
込まれてルーバ(111c)の根元部に沿って下流側に
流れる。
【0012】したがって、ルーバ(111c)の根元部
における排気流れが速くなり、根元部に付着したPMを
吹き飛ばすことができるので、根元部にPMが堆積して
いくことを防止できる。
【0013】請求項2に記載の発明では、排気が流通す
る扁平状の排気通路(110)と、排気通路(110)
内に配設され、排気の流通方向から見て、排気通路(1
10)の長径方向と略平行な平板部(111a)、及び
この平板部(111a)と交差する立板部(111b)
を有するように波状に形成されて排気と冷却流体との熱
交換を促進するフィン(111)とを有し、平板部(1
11a)には、その一部を切り起こして排気流れ下流側
に向かうほど平板部(111a)からの距離が大きくな
るように略三角状に形成されたルーバ(111c)が、
2枚1組として排気流れ下流側に向けて複数組並んでお
り、ルーバ(111c)のうち組をなす2枚のルーバ
(111c)は、排気流れ下流側に向かうほど、ルーバ
(111c)間の距離が増大するようにハの字状に並ん
でおり、さらに、ルーバ(111c)を切り起こす際
に、組をなす2枚のルーバ(111c)間に生成された
穴部(111d)が閉塞されていることを特徴とする。
【0014】これにより、排気通路(110)内を流通
する排気は、ハの字状に並んだ組をなす2枚のルーバ
(111c)に衝突するように案内されて少なくとも2
つの流れに分流する。このとき、ルーバ(111c)の
うち排気が衝突する側、つまり排気流れ上流側に面する
側の面における排気圧が、これと反対側、つまり排気流
れ下流側に面する側の面における排気圧に比べて高くな
る。
【0015】このため、分流された排気流れの一部が、
ルーバ(111c)を超えて排気圧が低い排気流れ下流
側に面する側の面(組をなすルーバ(111c)間)に
流れ込むため、排気通路(110)の略中央部を流通す
る主流を挟んで対称に、立板部(111b)側には、分
流された排気流れをルーバ(111c)間に引き込むよ
うな縦渦が発生する。
【0016】したがって、平板部(111a)近傍を流
通する排気が、ルーバ(111c)間に引き込むような
縦渦により後押しされるように加速されるので、平板部
(111a)近傍を流通する排気が、ルーバ(111
c)を有していない単純な波状のストレートフィンに比
べて大きくなる。同様に、立板部(111b)近傍を流
通する排気の速度も縦渦にて加速されるので、立板部
(111b)近傍を流通する排気の速度も、ルーバ(1
11c)を有していない単純な波状のストレートフィン
に比べて大きくなる。
【0017】延いては、排気とフィン(111)との熱
伝達率を向上させることができるとともに、フィン(1
11)の表面に付着したPMを吹き飛ばすことができる
ので、フィン(111)の目詰まりを防止しつつ、排気
熱交換装置の熱交換効率を向上させることができる。
【0018】ところで、本発明は、前述のごとく、排気
通路(110)を流通する排気をルーバ(111c)に
より分流し、ルーバ(111c)を挟んで排気流れ上流
側と下流側との間に発生する圧力差により分流した排気
をルーバ(111c)間に引き込むようにして縦渦を発
生させて立板部(111b)近傍を流通する排気も増速
させているが、ルーバ(111c)と立板部(111
b)との距離が過度に大きくなると、立板部(111
b)近傍を流通する排気を十分に加速することができな
くなるおそれがある。
【0019】これに対しては、請求項3に記載の発明の
ごとく、ルーバ(111c)のうち排気流れ下流側端部
(111e)と立板部(111b)との距離(δ)は、
ルーバ(111c)の最大切り起こし高さ(h)の0.
5倍以上、1倍以下とする、又は請求項4に記載の発明
のごとく、ルーバ(111c)のうち排気流れ下流側端
部(111e)と立板部(111b)との距離(δ)
は、ルーバ(111c)の最大切り起こし高さ(h)の
0.15倍以上、2倍以下とすれば、立板部(111
b)近傍を流通する排気を十分に加速することができる
ので、立板部(111b)の表面に付着したPMを吹き
飛ばすことができるので、立板部(111b)の目詰ま
りを防止しつつ、排気熱交換装置の熱交換効率を向上さ
せることができる。
【0020】なお、穴部(111d)は、請求項5に記
載の発明のごとく、排気通路(110)を区画する区画
部材(131、132)にて閉塞してもよい。
【0021】請求項6に記載の発明では、内燃機関から
排出される排気と冷却流体との間で熱交換を行う排気熱
交換装置であって、排気が流通する扁平状の排気通路
(110)と、排気通路(110)内に配設され、排気
の流通方向から見て、排気通路(110)の長径方向と
略平行な平板部(111a)、及びこの平板部(111
a)と交差する立板部(111b)を有するように波状
に形成されて排気と冷却流体との熱交換を促進するフィ
ン(111)とを有し、フィン(111)には、排気流
れ下流側に向かうほどフィン(111)の表面からの距
離が大きくなるように略三角状に形成されたルーバ(1
11c)が、2枚1組として排気流れ下流側に向けて複
数組並んでおり、ルーバ(111c)のうち組をなす2
枚のルーバ(111c)は、排気流れ下流側に向かうほ
ど、ルーバ(111c)間の距離が増大するようにハの
字状に並んでいることを特徴とする。
【0022】これにより、請求項2に記載の発明と同様
に、排気とフィン(111)との熱伝達率を向上させる
ことができるとともに、フィン(111)の表面に付着
したPMを吹き飛ばすことができるので、フィン(11
1)の目詰まりを防止しつつ、排気熱交換装置の熱交換
効率を向上させることができる。
【0023】請求項7に記載の発明では、排気が流通す
る排気通路(110)と、排気通路(110)内に配設
されて互いに交差する面を有して排気の流通方向に帯状
に延びる複数枚の平板部(111a)を有して排気の流
通方向から見て波状に形成されたフィン(111)とを
備え、平板部(111a)には、排気流れ下流側に向か
うほど平板部(111a)からの距離が大きくなる面を
有する複数枚のルーバ(111c)が、排気流れに対し
て傾いた状態で排気流れに沿って千鳥状に並んでいるこ
とを特徴とする。
【0024】そして、本発明では、ルーバ(111c)
が、排気流れ下流側に向かうほど平板部(111a)か
らの距離が大きくなる面を有しているので、排気通路
(110)内を流通する排気は、ルーバ(111c)に
衝突した後、この衝突したルーバ(111c)を乗り越
えるようにして下流側に流れる。
【0025】このとき、ルーバ(111c)のうち排気
が衝突する側の面(以下、この面を衝突面と呼ぶ。)に
おける排気圧が、これと反対側の面(以下、この面を背
面と呼ぶ。)における排気圧に比べて高くなる。
【0026】このため、衝突面に衝突した排気の一部
が、ルーバ(111c)を超えて排気圧が低い背面に流
れ込むため、ルーバ(111c)に衝突しないで流通す
る排気流れを背面に引き込むような連続した縦渦が発生
する。
【0027】したがって、平板部(111a)近傍を流
通する排気が、ルーバ(111c)間に引き込むような
連続した縦渦により後押しされるように加速されるの
で、平板部(111a)近傍を流通する排気が、ルーバ
(111c)を有していない単純な波状のストレートフ
ィンに比べて大きくなる。
【0028】延いては、排気とフィン(111)との熱
伝達率を向上させることができるとともに、フィン(1
11)の表面に付着したPMを吹き飛ばすことができる
ので、フィン(111)の目詰まりを防止しつつ、排気
熱交換装置の熱交換効率を向上させることができる。
【0029】ところで、仮にルーバ(111c)が、2
枚1組として排気流れ下流側に向かうほど、ルーバ(1
11c)間の距離が増大するようにハの字状に並んでい
たとすると、ルーバ(111c)間の中間面に対して排
気流れが略対称となるので、組をなす2枚のルーバ(1
11c)の一方側の衝突面に衝突してルーバ(111
c)を乗り越えて流れる排気(以下、この流れを縦渦誘
起流れと呼ぶ。)の速度成分のうち、平板部(111
a)の長手方向の直交する方向(幅方向)の速度成分
が、組をなす2枚のルーバ(111c)の他方側で発生
した縦渦誘起流れの幅方向速度成分により打ち消されて
排気の流速が低下してしまうおそれがある。
【0030】これに対して、本発明では、ルーバ(11
1c)が排気流れに沿って千鳥状に並んでいるので、縦
渦誘起流れの幅方向速度成分が打ち消されることなく幅
方向に拡がるので、縦渦誘起流れにより誘起された縦渦
の領域が、2枚のルーバ(111c)をハの字状に並べ
た場合に比べて大きくなる。したがって、フィン(11
1)の目詰まりを確実に防止しつつ、排気熱交換装置の
熱交換効率を向上させることができる。
【0031】請求項8に記載の発明では、複数枚のルー
バ(111c)のうち、排気流れ上流側に位置する上流
側ルーバ(111c)と、この上流側ルーバ(111
c)と隣り合って排気流れ下流側に位置する下流側ルー
バ(111c)とは、下流側ルーバ(111c)の排気
流れ前端部(G1)が、上流側ルーバ(111c)の排
気流れ後端部(H2)より排気流れ下流側に位置するよ
うに設けられていることを特徴とする。
【0032】これにより、上流側ルーバ(111c)に
より誘起された縦渦誘起流れが下流側ルーバ(111
c)に衝突して消滅してしまうことを防止できるので、
縦渦を安定的に発生させることができる。
【0033】なお、上流側ルーバ(111c)と下流側
ルーバ(111c)とは、請求項9に記載の発明のごと
く、排気の流通方向から見て、互いに重なるように設け
ることが望ましい。
【0034】ところで、ルーバ(111c)は排気流れ
下流側に向かうほど平板部(111a)からの距離が大
きくなるようになっているので、後述するように、ルー
バ(111c)の後端側(H2、G2)は平板部(11
1a)からの距離が前端側(H1、G1)に比べて大き
くなり、後端側(H2、G2)近傍に位置する平板部と
ルーバ(111c)との間に形成される排気が流通する
ことができる断面積は、後端側(H2、G2)の方が前
端側(H1、G1)に比べて小さくなる。
【0035】このため、後端側(H2、G2)と後端側
(H2、G2)近傍に位置する平板部との距離が小さい
と、後端側(H2、G2)と後端側(H2、G2)近傍
に位置する平板部との間にPMが堆積するおそれが高
い。
【0036】これに対して、請求項10に記載の発明の
ごとく、上流側ルーバ(111c)及び下流側ルーバ
(111c)は、排気の流通方向から見て、上流側ルー
バ(111c)の前端部(H1)と下流側ルーバ(11
1c)の後端部(G2)とが互いにずれるようにする、
又は請求項11に記載の発明のごとく、上流側ルーバ
(111c)及び下流側ルーバ(111c)は、排気の
流通方向から見て、上流側ルーバ(111c)の後端部
(H2)と下流側ルーバ(111c)の前端部(G1)
とが互いにずれるようにすれば、ルーバ(111c)の
大きさを小さくすることなく、後端側(H2、G2)と
後端側(H2、G2)近傍に位置する平板部との距離を
大きくすることができるので、後端側(H2、G2)と
後端側(H2、G2)近傍に位置する平板部との間にP
Mが詰まることを抑制できる。
【0037】なお、後端側(H2、G2)と後端側(H
2、G2)近傍に位置する平板部との距離を大きくする
と、ルーバ(111c)に衝突しないで下流側に流れる
排気が発生するものの、後端側(H2、G2)と後端側
(H2、G2)近傍に位置する平板部との隙間から流れ
る排気は、次のルーバ(111c)に衝突して縦渦を発
生させるので、インナーフィン(111)の表面に付着
したPMを確実に吹き飛ばすことができる。
【0038】以上に述べたように、請求項10又は11
に記載の本発明によれば、フィン111の目詰まりを防
止しつつ、ガスクーラの熱交換効率を向上させることが
できる。
【0039】また、上流側ルーバ(111c)及び下流
側ルーバ(111c)は、請求12に記載の発明のごと
く、排気の流通方向から見て、上流側ルーバ(111
c)の前端部(H1)と下流側ルーバ(111c)の後
端部(G2)とが互いに略重なるように設けることが望
ましい。
【0040】また、上流側ルーバ(111c)及び下流
側ルーバ(111c)は、請求項13に記載の発明のご
とく、排気の流通方向から見て、上流側ルーバ(111
c)の後端部(H2)と下流側ルーバ(111c)の前
端部(G1)とが互いに略重なるように設けることが望
ましい。
【0041】ところで、ルーバ(111c)は排気に直
接に晒されるので、排気により腐食させられるが、この
ときルーバ(111c)は排気流れ下流側に向かうほど
平板部(111a)からの距離が大きくなるようになっ
ているので、ルーバ(111c)の頂部が鋭角的に形成
される可能性が高い。そして、頂部が鋭角的になってい
ると、腐食により頂部が脱落する可能性がある。
【0042】これに対して、請求項14に記載の発明で
は、頂部(I)の角部を略90°以上としているので、
頂部(I)の表面積を大きくすることができ、頂部
(I)が腐食により欠けることを未然に防止できる。
【0043】また、請求項15に記載の発明のごとく、
頂部(I)の外縁形状を滑らかな曲線状としても、請求
項14に記載の発明と同様に、頂部(I)の表面積を大
きくすることができるので、頂部(I)が腐食により脱
落してしまうことを抑制できる。
【0044】また、請求項16に記載の発明のごとく、
ルーバ(111c)を排気流れ下流側に向かうほど平板
部(111a)からの距離が大きくなる面を有するよう
に略台形状としても、請求項14に記載の発明と同様
に、頂部(I)の表面積を大きくすることができるの
で、頂部(I)が腐食により脱落してしまうことを抑制
できる。
【0045】また、ルーバ(111c)の後端部(H
2、G2)と、このルーバ(111c)が設けられた平
板部(111a)と隣り合って交差する平板部(111
b)との距離(δ2)を、請求項17、18に記載の発
明のごとく、ルーバ(111c)の最大高さ(h)の
0.15倍以上、1倍以下、又は0.15倍以上、2倍
以下とすることが望ましい。
【0046】また、ルーバ(111c)の前端部(H
1、G1)と、このルーバ(111c)が設けられた平
板部(111a)と隣り合って交差する平板部(111
b)との距離(δ1)を、請求項19、20に記載の発
明のごとく、ルーバ(111c)の最大高さ(h)の
0.15倍以上、1倍以下、又は0.15倍以上、2倍
以下とすることが望ましい。
【0047】さらに、排気流れに対するルーバ(111
c)の傾き角(θ)は、請求項21に記載の発明のごと
く、15°以上、45°以下とすることが望ましい。
【0048】請求項22に記載の発明では、内燃機関か
ら排出される排気と冷却流体との間で熱交換を行う排気
熱交換装置であって、排気が流通する排気通路(11
0)と、排気通路(110)内に配設され、互いに交差
する面を有して排気の流通方向に帯状に延びる複数枚の
平板部(111a)を有して排気の流通方向から見て波
状に形成されたフィン(111)とを備え、平板部(1
11a)には、排気流れ下流側に向かうほど平板部(1
11a)からの距離が大きくなる面を有する複数枚のル
ーバ(111c)が、排気流れに対して傾いた状態で排
気流れに沿って千鳥状に並んでおり、さらに、ルーバ
(111c)の後端部(H2、G2)と、このルーバ
(111c)が設けられた平板部(111a)と隣り合
って交差する平板部(111b)との距離(δ2)は、
ルーバ(111c)の前端部(H1、G1)と、このル
ーバ(111c)が設けられた平板部(111a)と隣
り合って交差する平板部(111b)との距離(δ1)
より大きいことを特徴とする。
【0049】これにより、ルーバ(111c)の大きさ
(面積)を小さくすることなく、後端側(H2、G2)
と後端側(H2、G2)近傍に位置する平板部との距離
を大きくすることができるので、後端側(H2、G2)
と後端側(H2、G2)近傍に位置する平板部との間に
PMが詰まることを抑制できるとともに、フィン111
の目詰まりを防止しつつ、ガスクーラの熱交換効率を向
上させることができる。
【0050】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0051】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明に係る排気熱交換装置をディーゼルエンジン用の
EGRガス冷却装置に適用したものであり、図1は本実
施形態に係るEGRガス冷却装置(以下、ガスクーラと
呼ぶ。)100を用いたEGR(排気再循環装置)の模
式図である。
【0052】図1中、排気再循環管210はエンジン2
00から排出される排気の一部をエンジン200の吸気
側に還流させる管であり、EGRバルブ220は排気再
循環管210の排気流れ途中に配設されて、エンジン2
00の稼働状態に応じてEGRガス量を調節する周知の
ものである。そして、ガスクーラ100は、エンジン2
00の排気側とEGRバルブ220との間に配設されて
EGRガスと冷却水との間で熱交換を行いEGRガスを
冷却する。
【0053】次に、ガスクーラ100の構造について述
べる。
【0054】図2はガスクーラ100の外形図であり、
図3は図2のA−A断面図であり、図4は図2のB−B
断面図であり、図5は図2のC−C断面図である。そし
て、図3〜5中、排気通路110はEGRガスが流通す
る通路であり、冷却水通路120は冷却水が流通する通
路である。
【0055】また、冷却水通路120は、所定形状にプ
レス成形された区画部材をなす積層プレート131、1
32を2枚1組として、厚み方向(紙面上下方向)に積
層することによって形成された扁平状のチューブであ
り、この組をなす積層プレート131、132とインナ
ーフィン111とを交互に積層することによってEGR
ガスと冷却水とを熱交換する熱交換コア130が構成さ
れている。
【0056】また、コアタンク140は熱交換コア13
0を収納する箱状のものであり、コアキャップ141
は、コアタンク140に形成された熱交換コア130を
組み込むための開口部142を閉塞するためのプレート
である。ここで、コアキャップ141は、コアタンク1
40の内壁に接触するようにコアタンク140に嵌合し
た状態で接合されている。
【0057】そして、排気通路110は、冷却水通路1
20を構成する積層プレート131、132によって区
画された空間により構成されるので、排気通路110の
断面も略扁平状となる。
【0058】なお、本実施形態では、積層プレート13
1、132、コアタンク140及びコアキャップ141
は耐食性に優れたステンレス製であり、これら131、
132、140、141は、Ni系のろう材にてろう付
け接合されている。
【0059】ところで、排気通路110内には、例えば
図5に示すように、EGRガスとの接触面積を拡大して
EGRガスと冷却水との熱交換を促進するステンレス製
のインナーフィン111が配設されており、このインナ
ーフィン111は、図6(a)に示すように、EGRガ
スの流通方向から見て、排気通路110の長径方向と略
平行な平板部111a、及びこの平板部111aと交差
する立板部111bを有するように矩形波状に形成され
ている。
【0060】そして、平板部111aには、図6に示す
ように、その一部を観音開き状に切り起こすことによ
り、EGRガス流れ下流側に向かうほど平板部111a
からの距離が大きくなるような略三角状の面111fを
有するルーバ111cが、2枚1組として排気流れ下流
側に向けて複数組並ぶように設けられている。
【0061】このとき、ルーバ111cのうち組をなす
2枚のルーバ111cは、図6(a)に示すように、排
気流れ下流側に向かうほど、ルーバ111c間の距離が
増大するようにハの字状に並んでいるとともに、平板部
111aのうちルーバ111cを切り起こす際に、組を
なす2枚のルーバ111c間に生成された穴部111d
は、図6(c)に示すように、平板部111aのうちル
ーバ111cの切り起こし側と逆側の面が、排気通路1
10の内壁、つまり冷却水通路120の外壁と接触する
ことにより閉塞されている。
【0062】因みに、図2〜5中、冷却水導入パイプ部
151は冷却水を熱交換コア130に導くものであり、
冷却水排出パイプ部152は熱交換を終えた冷却水を排
出するものである。また、排気導入ジョイント部153
は排気をコアタンク140に導入するものであり、排気
排出ジョイント部154は熱交換を終えた排気を排出す
るものである。
【0063】次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0064】本実施形態によれば、ルーバ111cがE
GRガス流れ下流側に向かうほど内壁側からの距離が大
きくなるような面111fを有するように略三角形状に
形成されているとともに、ルーバ111cの面111f
がEGRガスの流通方向に対して交差しているので、図
7に示すように、ルーバ111cのEGRガス流れ上流
側の面に衝突した排気は、ルーバ111cの上端側を乗
り越えるようにしてルーバ111cのEGRガス流れ下
流側の面に回り込んで縦渦となって下流側に流れてい
く。
【0065】ここで、縦渦とは、EGRガス流れから見
て、EGRガス流れに対して直交する面内で渦を巻くよ
うに見える渦を言う。
【0066】このとき、本実施形態では、ルーバ111
cがEGRガス流れ下流側に向かうほど内壁側からの距
離が大きくなるように略三角形状に形成されているの
で、EGRガス流れ上流側の面111fのうち下流側で
衝突してルーバ111cの上端側を乗り越えてルーバ1
11cのEGRガス流れ下流側の面に回り込んだ縦渦
は、ルーバ111cの高さが高いので、図8(c)に示
すように、ルーバ111cの根元側まで到達しないもの
の、EGRガス流れ上流側の面111fのうち上流側で
衝突してルーバ111cの上端側を乗り越えてルーバ1
11cのEGRガス流れ下流側の面に回り込んだ縦渦
は、ルーバ111cの高さが低いので、図8(b)に示
すように、ルーバ111cの根元側まで到達する。
【0067】そして、この根元側まで到達したEGRガ
ス流れは、図7、図8(a)に示すように、ルーバ11
1cと立板部111bとの隙間を流れることにより絞ら
れて高速となったEGRガス流れDに引き込まれてルー
バ111cの根元部に沿って下流側に流れる。
【0068】したがって、ルーバ111cの根元部にお
けるEGRガス流れが速くなり、根元部に付着したPM
を吹き飛ばすことができるので、根元部にPMが堆積し
ていくことを防止できる。
【0069】また、ルーバ111cが、EGRガス流れ
下流側に向かうほど平板部111aからの距離が大きく
なるように略三角状に形成され、かつ、組をなす2枚の
ルーバ111cが、EGRガス流れ下流側に向かうほど
ルーバ111c間の距離が増大するようにハの字状に並
べた状態で、EGRガス流れに沿うように複数組設けら
れているので、排気通路110内を流通するEGRガス
は、図9に示すように、ハの字状に並んだ組をなす2枚
のルーバ111cに衝突するように案内されて少なくと
も2つの流れに分流する。
【0070】このとき、ルーバ111cのうちEGRガ
スが衝突する側の面Eにおける排気圧が、これと反対側
の面Fにおける排気圧に比べて高くなる。このため、分
流された排気流れの一部が、ルーバ111cを超えて排
気圧が低いEGRガス流れ下流側に面するF側の面、つ
まり組をなすルーバ111c間に流れ込むため、排気通
路110の略中央部を流通する主流を挟んで対称に、立
板部111b側には、分流されたEGRガス流れをルー
バ111c間に引き込むような縦渦が発生する。
【0071】したがって、平板部111a近傍を流通す
るEGRガスが、ルーバ111c間に引き込むような縦
渦により後押しされるように加速されるので、平板部1
11a近傍を流通するEGRガスが、ルーバ111cを
有していない単純な波状のストレートフィンに比べて大
きくなる。同様に、立板部111b近傍を流通するEG
Rガスの速度も縦渦にて加速されるので、立板部111
b近傍を流通するEGRガスの速度も、ルーバ111c
を有していない単純な波状のストレートフィンに比べて
大きくなる。
【0072】延いては、EGRガスとフィン111との
熱伝達率を向上させることができるとともに、フィン1
11の表面に付着したPMを吹き飛ばすことができるの
で、フィン111の目詰まりを防止しつつ、ガスクーラ
の熱交換効率を向上させることができる。
【0073】なお、図10(a)は、本実施形態に係る
ガスクーラ100において、図11の斜線で示す断面に
おけるEGRガスの流速分布を示すもので、図10
(b)はストレートフィンとした場合におけるEGRガ
スの流速分布を示すものであり、この速度分布図から明
らかなように、本実施形態に係るガスクーラ100は、
平板部111a近傍を流通するEGRガス及び立板部1
11b近傍を流通するEGRガスの流速が、ストレート
フィンを有するガスクーラに比べて大きくなっているこ
とが判る。
【0074】なお、本実施形態に係るガスクーラ100
において、縦渦の中心部においては、流速が小さくなっ
ているが、平板部111a及び立板部111bから離れ
ているので、実用上影響が殆どない。
【0075】ところで、本実施形態は、前述のごとく、
排気通路110を流通する排気をルーバ111cにより
分流し、ルーバ111cを挟んでEGRガス流れ上流側
と下流側との間に発生する圧力差により分流したEGR
ガスをルーバ111c間に引き込むようにして縦渦を発
生させて排気通路110内の流速分布を積極的に変更す
ることにより、立板部111b近傍を流通する排気も増
速させているが、ルーバ111cと立板部111bとの
距離が過度に大きくなると、立板部111b近傍を流通
する排気を十分に加速することができなくなるおそれが
ある。
【0076】そこで、本実施形態では、ルーバ111c
の下流側端部111eと立板部111bとの距離δを、
ルーバ111cの最大切り起こし高さh(図6参照)の
0.5倍以上、1倍以下、又は0.15倍以上、2倍以
下として、立板部111b近傍を流通するEGRガスを
十分に加速している因みに、図12は、本実施形態に係
るインナーフィン111、オフセット型のインナーフィ
ン、及び本実施形態に係るインナーフィン111からル
ーバ111cを除去したストレートフィンにおける温度
効率とEGRガスをガスクーラ100に流通させる時間
との関係を示すグラフであり、このグラフからも明らか
なように、本実施形態に係るインナーフィン111で
は、他のインナーフィンに比べて初期の温度効率が高
く、熱交換効率の低下度合いが小さいことが判る。
【0077】なお、温度効率とは、(入口ガス温−出口
ガス温)/(入口ガス温−入口水温)で定義されるもの
であり、オフセット型のフィンとは、板状のセグメント
(立板部111b)を千鳥状にオフセット配置したもの
である。
【0078】また、図13はEGRガスを6時間ガスク
ーラ100に流通させ、PMが堆積した後のガスクーラ
100の圧力損失を示すものであり、図14はEGRガ
スを6時間ガスクーラ100に流通させた場合に堆積す
るPMの堆積厚みを示すものである。そして、図13、
14からも明らかなように、本実施形態によれば、イン
ナーフィン111に堆積付着するPMの量を減少させる
ことができる。
【0079】ところで、Journal of Hea
t Transfer vol.116 Nov.94
の文献のP880〜P885のFig.1(c)にも三
角状のルーバを設けたフィンが記載されているが、上記
文献に記載のフィンでは、ルーバを切り起こす際に形成
された穴部が、本実施形態とは逆に、組をなすルーバの
外側に形成されているので、仮に、穴部を避けて立板部
を形成すると、フィン111のピッチ寸法、すなわち隣
り合う立板部111b間の距離(図11参照)p及び縦
渦から立板部111bまでの距離が必然的に大きくなっ
てしまう。
【0080】そして、フィン111のピッチ寸法p及び
縦渦から立板部111bまでの距離が大きくなると、フ
ィン111の総表面積が小さくなるとともに、立板部1
11b近傍を流通するEGRガスを十分に加速できない
ので、ガスクーラ100の熱交換効率が低下してしま
う。したがって、上記文献に記載のルーバでは、ガスク
ーラ100の熱交換効率を向上させることが難しい。
【0081】(第2実施形態)本実施形態は、本実施形
態では、図15に示すように、インナーフィン111に
加えて、排気通路110の内方側に向けて突出するドー
ム状の突起部(ディンプル)161がEGRガス流れに
沿って複数個設けられたステンレス製のプレート160
をインナーフィン111と冷却水通路120の外壁との
間に配設したものである。
【0082】なお、本実施形態では、プレート160に
突起部161を設けたが、本実施形態はこれに限定され
るものではなく、冷却水通路120を構成する積層プレ
ート131、132に突起部161を設けてもよい。
【0083】また、本実施形態では、突起部161をド
ーム状としたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば三角状等その他の形状であってもよい。
【0084】(第3実施形態)本実施形態は、図16、
図17(a)に示すように、ルーバ111cを、EGR
ガス流れに対して傾いた状態でEGRガス流れに沿って
千鳥状に並べたものである。
【0085】このとき、複数枚のルーバ111cのう
ち、EGRガス流れにおいて互いに隣り合う配置関係に
ある、EGRガス流れ上流側に位置する上流側ルーバ1
11cとEGRガス流れ下流側に位置する下流側ルーバ
111cとは、図17(b)に示すように、下流側ルー
バ111c(図17(b)のG)のEGRガス流れ前端
部G1が、上流側ルーバ111c(図17(b)のH)
のEGRガス流れ後端部H2よりEGRガス流れ下流側
に位置するとともに、図17(c)に示すように、排気
の流通方向から見て、上流側ルーバ111cの前端部H
1と下流側ルーバ111cの後端部G2とが互いに略重
なり、かつ、上流側ルーバ111cの後端部H2と下流
側ルーバ111cの前端部G1とが互いに略重なるよう
に、上流側ルーバ111cと下流側ルーバ111cと
が、排気の流通方向から見て互いに重なるように設けら
れている。
【0086】なお、EGRガス流れに対するルーバ11
1cの傾き角θ(図17(b)参照)は、15°以上、
45°以下(本実施形態では、30°)とすることが望
ましい。
【0087】次に、本実施形態の作用効果を述べる。
【0088】本実施形態によれば、ルーバ111cが、
EGRガス流れ下流側に向かうほど平板部111aから
の距離が大きくなるような壁面を有するように形成され
ているので、排気通路110内を流通するEGRガス
は、図18に示すようにルーバ111cに衝突した後、
この衝突したルーバ111cを乗り越えるようにして下
流側に流れる。
【0089】このとき、ルーバ111cのうちEGRガ
スが衝突するEGRガス流れ上流側に面する側の面にお
ける排気圧が、これと反対側であるEGRガス流れ下流
側に面する側の面における排気圧に比べて高くなる。こ
のため、ルーバ111cのうちEGRガス流れ上流側の
面に衝突したEGRガス流れの一部が、ルーバ111c
を超えて排気圧が低いEGRガス流れ下流側に面する面
に流れ込むため、ルーバ111c、すなわちルーバ11
1cのうちEGRガス流れ上流側の面に衝突しないで流
通するEGRガス流れを、ルーバ111cのうちEGR
ガス流れ下流側の面側に引き込むような連続した縦渦が
発生する。
【0090】したがって、図17(b)に示すように、
平板部111a近傍を流通するEGRガスが、ルーバ1
11c間に引き込むような連続した縦渦により後押しさ
れるように加速されるので、平板部111a近傍を流通
するEGRガスの速度が、ルーバ111cを有していな
い単純な波状のストレートフィンに比べて大きくなる。
【0091】同様に、立板部111b近傍を流通するE
GRガスの速度も縦渦にて加速されるので、立板部11
1b近傍を流通するEGRガスの速度も、ルーバ111
cを有していない単純な波状のストレートフィンに比べ
て大きくなる。
【0092】延いては、EGRガスとフィン111との
熱伝達率を向上させることができるとともに、フィン1
11の表面に付着したPMを吹き飛ばすことができるの
で、フィン111の目詰まりを防止しつつ、ガスクーラ
の熱交換効率を向上させることができる。
【0093】ところで、仮にルーバ111cが、2枚1
組としてEGRガス流れ下流側に向かうほど、ルーバ1
11c間の距離が増大するようにハの字状に並んでいた
とすると、ルーバ111c間の中間面に対してEGRガ
ス流れが略対称となるので、組をなす2枚のルーバ11
1cの一方側のEGRガス流れ上流側に面する側の面に
衝突してルーバ111cを乗り越えて流れるEGRガス
(以下、この流れを縦渦誘起流れと呼ぶ。)の速度成分
のうち、平板部111aの長手方向の直交する方向(幅
方向)の速度成分が、組をなす2枚のルーバ111cの
他方側で発生した縦渦誘起流れの幅方向速度成分により
打ち消されて流速が低下してしまうおそれがある。
【0094】これに対して、本実施形態では、ルーバ1
11cがEGRガス流れに沿って千鳥状に並んでいるの
で、縦渦誘起流れの幅方向速度成分が打ち消されること
なく幅方向に拡がるので、縦渦誘起流れにより誘起され
た縦渦、すなわち平板部111a近傍の加速されたEG
Rガス流れの領域が、2枚のルーバ111cをハの字状
に並べた場合に比べて大きくなる。したがって、フィン
111の目詰まりを確実に防止しつつ、ガスクーラの熱
交換効率を向上させることができる。
【0095】また、本実施形態では、ルーバ111cが
EGRガス流れに対して千鳥状に配置されているので、
排気の主流は、図17(b)に示すように、蛇行しなが
ら流れるので、排気が衝突して流通方向が転向する。し
たがって、より確実にフィン111の表面に付着したP
Mを吹き飛ばすことができるので、フィン111の目詰
まりを防止しつつ、ガスクーラの熱交換効率を向上させ
ることができる。
【0096】また、下流側ルーバ111cのEGRガス
流れ前端部G1が、上流側ルーバ111cのEGRガス
流れ後端部H2よりEGRガス流れ下流側に位置してい
るので、上流側のルーバ111cにより誘起された縦渦
誘起流れが下流側のルーバ111cに衝突して消滅して
しまうことを防止でき、縦渦を安定的に発生させること
ができる。
【0097】ところで、本実施形態は、前述のごとく、
ルーバ111cの上流側の面に衝突しないで流通するE
GRガス流れを下流側の面側に引き込むような連続した
縦渦を発生させて排気通路110内の流速分布を積極的
に変更することにより、立板部111b近傍を流通する
排気も増速させているが、ルーバ111cと立板部11
1bとの距離が過度に大きくなると、立板部111b近
傍を流通する排気を十分に加速することができなくなる
おそれがある。
【0098】そこで、本実施形態では、ルーバ111c
の後端部H2、G2と、このルーバ111cが設けられ
た平板部111aと隣り合って交差する立板部111b
との距離δ2を、ルーバ111cの最大高さh(図17
(c)参照)の0.15倍以上、1倍以下とし、さら
に、ルーバ111cの前端部H1、G1と、このルーバ
111cが設けられた平板部111aと隣り合って交差
する立板部111bとの距離δ1を、ルーバ111cの
最大高さhの0.15倍以上、1倍以下、又は0.15
倍以上、2倍以下として、立板部111b近傍を流通す
るEGRガスを十分に加速しているまた、上流側のルー
バ111cと下流側のルーバ111cとのピッチFp
(図17(b)参照)は、10mm以上、30mm以下
としている。
【0099】因みに、図19は、本実施形態に係るイン
ナーフィン111、オフセット型のインナーフィン、及
び本実施形態に係るインナーフィン111からルーバ1
11cを除去したストレートフィンにおける温度効率と
EGRガスをガスクーラ100に流通させる時間との関
係を示すグラフであり、このグラフからも明らかなよう
に、本実施形態に係るインナーフィン111では、他の
インナーフィンに比べて初期の温度効率が高く、熱交換
効率の低下度合いが小さいことが判る。
【0100】なお、オフセット型のフィンとは、板状の
セグメントを千鳥状にオフセット配置したものである。
【0101】また、本実施形態においても、第1実施形
態と同様に、ルーバ111cがEGRガス流れ下流側に
向かうほど内壁側からの距離が大きくなるような面11
1fを有するように略三角形状に形成されているととも
に、ルーバ111cの面111fがEGRガスの流通方
向に対して交差しているので、ルーバ111cの根元部
におけEGRガス流れが速くなり、根元部に付着したP
Mを吹き飛ばすことができる。
【0102】(第4実施形態)第3実施形態では、ルー
バ111cが平板部111aの幅方向、つまり平板部1
11aの長手方向と直交する方向略全域に渡って切り起
こされていたが、本実施形態は、図20に示すように、
排気の流通方向から見て、上流側ルーバ111cの前端
部H1と下流側ルーバ111cの前端部G1とが互いに
略重なるように、ルーバ111cが平板部111aの幅
方向略半分の領域に渡って切り起こしたものである。
【0103】なお、図21は本実施形態におけるEGR
ガス流れを示す模式図であり、本実施形態においても、
平板部111a近傍を流通するEGRガスが、ルーバ1
11c間に引き込むような連続した縦渦により後押しさ
れるように加速されることが判る。
【0104】(第5実施形態)第3、4実施形態では、
EGRガス流れからみて上流側ルーバ111cの端部H
1、H2が後流側ルーバ111cの端部G1、G2と重
なるようにしたが、本実施形態は、図22に示すよう
に、EGRガスの流通方向から見て、上流側ルーバ11
1c及び下流側ルーバ111cは、上流側ルーバ111
cの前端部H1と下流側ルーバ111cの後端部G2と
が互いにずれ、かつ、上流側ルーバ111cの後端部H
2と下流側ルーバ111cの前端部G1とが互いにずれ
るようにしたものである。
【0105】なお、本実施形態では、上流側ルーバ11
1cと下流側ルーバ111とは合同であるので、上流側
ルーバ111cの中心と下流側ルーバ111の中心とが
平板部111aの中心線CLに対してずれた状態とな
る。
【0106】次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0107】ルーバ111cの後端側H2、G2は平板
部111aからの距離が前端側H1、G1に比べて大き
いので、立板部111bとルーバ111cとの間に形成
されるEGRガスが流通することができる断面積は、後
端側H2、G2の方が前端側H1、G1に比べて小さく
なる。このため、後端側H2、G2と立板部111bと
の距離δ2(図17(c)参照)が小さいと、後端側H
2、G2と立板部111bとの間にPMが堆積するおそ
れが高い。
【0108】しかし、本実施形態のごとく、EGRガス
の流通方向から見て、上流側ルーバ111c及び下流側
ルーバ111cは、上流側ルーバ111cの前端部H1
と下流側ルーバ111cの後端部G2とが互いにずれる
ようにする、又は上流側ルーバ111cの後端部H2と
下流側ルーバ111cの前端部G1とが互いにずれるよ
うにすれば、ルーバ111cの大きさを小さくすること
なく、後端側H2、G2と立板部111bとの距離δ2
を大きくすることができるので、後端側H2、G2と立
板部111bとの間にPMが堆積することを抑制でき
る。
【0109】なお、後端側H2、G2と立板部111b
との距離δ2を大きくすると、ルーバ111cに衝突し
ないで下流側に流れるEGRガスが発生するものの、後
端側H2、G2と立板部111bとの隙間から流れるE
GRガスは、次のルーバ111cに衝突して縦渦を発生
させるので、フィン111の表面に付着したPMを確実
に吹き飛ばすことができる。
【0110】以上に述べたように、本実施形態によれ
ば、フィン111の目詰まりを防止しつつ、ガスクーラ
の熱交換効率を向上させることができる。
【0111】(第6実施形態)上述の実施形態ではルー
バ111cを三角形状としたが、本実施形態は、図23
に示すように、ルーバ111cの後端H2、G2側のう
ち平板部111aからの距離が最も大きくなる頂部Iの
角部を略90°以上としたものである。
【0112】なお、図23(b)は頂部Iの外縁形状を
滑らかな曲線状とすることにより頂部Iの角部を略90
°以上とした例であり、図23(a)はルーバ111c
を略台形状とすることにより頂部Iの角部を略90°以
上とした例である。
【0113】次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0114】ルーバ111cがEGRガスに直接に晒さ
れるので、鋭角的な端部が腐食した場合、頂部Iが腐食
により脱落するおそれがある。
【0115】これに対して、本実施形態では、頂部Iの
角部を略90°以上として鈍角状としているので、頂部
Iの表面積が大きくなる。したがって、頂部Iが腐食し
た場合であっても、頂部Iが腐食により脱落してしまう
ことを未然に防止できる。
【0116】なお、本実施形態は、前述のごとく、頂部
Iが鋭角的になることを防止したものであるので、その
角度は厳密に90°以上とするものではない。
【0117】(その他の実施形態)第1、2実施形態で
は、穴部111dは、平板部111aのうちルーバ11
1cの切り起こし側と逆側の面が排気通路110の内壁
(冷却水通路120の外壁)と接触することにより閉塞
されていたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、その他手段により穴部111dを閉塞してもよい。
【0118】また、上述の実施形態では、平板部111
aのみにルーバ111cを設けたが、平板部111aに
加えて、立板部111bにもルーバ111cを設けても
よい。
【0119】また、上述の実施形態では、ルーバ111
cを三角状としたが、本発明は厳密な意味で三角状に限
定されるものではなく、EGRガス流れ下流側に向かう
ほど平板部111aからの距離が大きくなるような部位
を有する形状であればよい。
【0120】また、第1、2実施形態では、組をなすル
ーバ111cの先端側、つまりEGRガス流れ上流側端
部は、互いに接触するように近接していたが、本発明は
これに限定されるものではなく、組をなすルーバ111
cの先端側に所定の隙間を設けてもよい。
【0121】また、上述の実施形態では、ガスクーラ1
00に本発明に係る排気熱交換装置を適用したが、マフ
ラー内に配設されて排気の熱エネルギを回収する熱交換
器等のその他の熱交換器にも適用してもよい。
【0122】また、上述実施形態では、フィン111の
一部を切り起こすことにより、ルーバ111cを形成し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、図24
に示すような、フィン111と別体の板状部材にルーバ
111cを形成し、このルーバ111cが形成された板
状部材をろう付け等の接合手段によりフィン111に接
合して組をなすルーバ111c間に穴部が形成されない
ようにしてもよい。
【0123】なお、図24(a)は板材の一部を観音開
き状に切り起こしてルーバ111cを形成したものであ
り、図24(b)は図24(a)とは逆に板材の一部を
外側から切り起こしてルーバ111cを形成したもので
ある。
【0124】また、上述の実施形態では、積層プレート
131、132を2枚1組として積層して冷却水通路1
20を構成したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、巻締め溶接、又は図25に示すように、コの字状
にプレスされた板材を接合することにより製造されたチ
ューブにて冷却水通路120を構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るガスクーラを用い
たEGRガス冷却装置の模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るガスクーラ100
の外形図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】図2のC−C断面図である。
【図6】(a)は本発明の第1実施形態に係るインナー
フィンの斜視図であり、(b)は本発明の第1実施形態
に係るインナーフィンを側面図であり、(c)は本発明
の第1実施形態に係るインナーフィンの正面図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るインナーフィンの
効果を説明するため説明図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るインナーフィンの
効果を説明するため説明図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係るインナーフィンに
おけるEGRガスを示す模式図である。
【図10】(a)は本発明の第1実施形態に係るインナ
ーフィンにおけるEGRガス(排気流れ)の流速分布を
示す模式図であり、(b)はストレートフィンにおける
EGRガス(排気流れ)の流速分布を示す模式図であ
る。
【図11】本発明の第1実施形態に係るインナーフィン
の斜視図である。
【図12】温度効率とEGRガス(排気)をガスクーラ
に流通させる時間との関係を示すグラフである。
【図13】EGRガスを6時間ガスクーラ100に流通
させ、PMが堆積した後のガスクーラの圧力損失を示す
グラフである。
【図14】EGRガスを6時間ガスクーラ100に流通
させた場合に堆積するPMの堆積量(堆積厚み)を示す
グラフである。
【図15】(a)は本発明の第2実施形態に係るインナ
ーフィンの斜視図であり、(b)は本発明の第2実施形
態に係るインナーフィンを側面図であり、(c)は本発
明の第2実施形態に係るインナーフィンの正面図であ
る。
【図16】本発明の第3実施形態に係るガスクーラの断
面図である。
【図17】(a)は本発明の第3実施形態に係るインナ
ーフィンの斜視図であり、(b)は(a)の上面図であ
り、(c)は本発明の第1実施形態に係るインナーフィ
ンの正面図である。
【図18】本発明の第3実施形態に係るインナーフィン
におけるEGRガス(排気流れ)を示す模式図である。
【図19】温度効率とEGRガス(排気)をガスクーラ
に流通させる時間との関係を示すグラフである。
【図20】(a)は本発明の第4実施形態に係るインナ
ーフィンの斜視図であり、(b)は(a)の上面図であ
る。
【図21】本発明の第4実施形態に係るインナーフィン
におけるEGRガス(排気流れ)を示す模式図である。
【図22】(a)は本発明の第5実施形態に係るインナ
ーフィンの正面図であり、(b)は(a)のA矢視図で
ある。
【図23】本発明の第4実施形態に係るルーバの正面図
である。
【図24】本発明のその他の実施形態に係るルーバの斜
視図である。
【図25】本発明のその他の実施形態に係るガスクーラ
の断面図である。
【図26】従来の技術に係るインナーフィンの問題点を
説明するため説明図である。
【図27】従来の技術に係るインナーフィンの問題点を
説明するため説明図である。
【符号の説明】
111…インナーフィン、111a…平板部、111b
…立板部、111c…ルーバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 孝幸 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 柴垣 和弘 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3G062 ED08 GA32

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関から排出される排気と冷却流体
    との間で熱交換を行う排気熱交換装置であって、 前記排気が流通する扁平状の排気通路(110)と、 前記排気通路(110)内に配設され、前記排気の流通
    方向から見て、波状となるように形成されて前記排気と
    前記冷却流体との熱交換を促進するフィン(111)と
    を有し、 前記排気通路(110)の内壁側には、排気流れ下流側
    に向かうほど内壁側からの距離が大きくなるような面
    (111f)を有する複数枚のルーバ(111c)が、
    排気流れに沿って設けられており、 さらに、前記ルーバ(111c)の前記面(111f)
    は、前記排気の流通方向に対して交差していることを特
    徴とする排気熱交換装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関から排出される排気と冷却流体
    との間で熱交換を行う排気熱交換装置であって、 前記排気が流通する扁平状の排気通路(110)と、 前記排気通路(110)内に配設され、前記排気の流通
    方向から見て、前記排気通路(110)の長径方向と略
    平行な平板部(111a)、及びこの平板部(111
    a)と交差する立板部(111b)を有するように波状
    に形成されて前記排気と前記冷却流体との熱交換を促進
    するフィン(111)とを有し、 前記平板部(111a)には、その一部を切り起こして
    排気流れ下流側に向かうほど前記平板部(111a)か
    らの距離が大きくなるように略三角状に形成されたルー
    バ(111c)が、2枚1組として排気流れ下流側に向
    けて複数組並んでおり、 前記ルーバ(111c)のうち組をなす2枚のルーバ
    (111c)は、排気流れ下流側に向かうほど、前記ル
    ーバ(111c)間の距離が増大するようにハの字状に
    並んでおり、 さらに、前記ルーバ(111c)を切り起こす際に、前
    記組をなす2枚のルーバ(111c)間に生成された穴
    部(111d)が閉塞されていることを特徴とする排気
    熱交換装置。
  3. 【請求項3】 前記ルーバ(111c)のうち排気流れ
    下流側端部(111e)と前記立板部(111b)との
    距離(δ)は、前記ルーバ(111c)の最大切り起こ
    し高さ(h)の0.5倍以上、1倍以下であることを特
    徴とする請求項2に記載の排気熱交換装置。
  4. 【請求項4】 前記ルーバ(111c)のうち排気流れ
    下流側端部(111e)と前記立板部(111b)との
    距離(δ)は、前記ルーバ(111c)の最大切り起こ
    し高さ(h)の0.15倍以上、2倍以下であることを
    特徴とする請求項2に記載の排気熱交換装置。
  5. 【請求項5】 前記穴部(111d)は、前記排気通路
    (110)を区画する区画部材(131、132)にて
    閉塞されていることを特徴とする請求項2ないし4のい
    ずれか1つに記載の排気熱交換装置。
  6. 【請求項6】 内燃機関から排出される排気と冷却流体
    との間で熱交換を行う排気熱交換装置であって、 前記排気が流通する扁平状の排気通路(110)と、 前記排気通路(110)内に配設され、前記排気の流通
    方向から見て、前記排気通路(110)の長径方向と略
    平行な平板部(111a)、及びこの平板部(111
    a)と交差する立板部(111b)を有するように波状
    に形成されて前記排気と前記冷却流体との熱交換を促進
    するフィン(111)とを有し、 前記フィン(111)には、排気流れ下流側に向かうほ
    ど前記フィン(111)の表面からの距離が大きくなる
    ように略三角状に形成されたルーバ(111c)が、2
    枚1組として排気流れ下流側に向けて複数組並んでお
    り、 前記ルーバ(111c)のうち組をなす2枚のルーバ
    (111c)は、排気流れ下流側に向かうほど、前記ル
    ーバ(111c)間の距離が増大するようにハの字状に
    並んでいることを特徴とする排気熱交換装置。
  7. 【請求項7】 内燃機関から排出される排気と冷却流体
    との間で熱交換を行う排気熱交換装置であって、 排気が流通する排気通路(110)と、 前記排気通路(110)内に配設され、互いに交差する
    面を有して排気の流通方向に帯状に延びる複数枚の平板
    部(111a)を有して排気の流通方向から見て波状に
    形成されたフィン(111)とを備え、 前記平板部(111a)には、排気流れ下流側に向かう
    ほど前記平板部(111a)からの距離が大きくなる面
    を有する複数枚のルーバ(111c)が、排気流れに対
    して傾いた状態で排気流れに沿って千鳥状に並んでいる
    ことを特徴とする排気熱交換装置。
  8. 【請求項8】 前記複数枚のルーバ(111c)のう
    ち、排気流れ上流側に位置する上流側ルーバ(111
    c)と、この上流側ルーバ(111c)と隣り合って排
    気流れ下流側に位置する下流側ルーバ(111c)と
    は、前記下流側ルーバ(111c)の排気流れ前端部
    (G1)が、前記上流側ルーバ(111c)の排気流れ
    後端部(H2)より排気流れ下流側に位置するように設
    けられていることを特徴とする請求項7に記載の排気熱
    交換装置。
  9. 【請求項9】 前記上流側ルーバ(111c)と前記下
    流側ルーバ(111c)とは、排気の流通方向から見
    て、互いに重なるように設けられていることを特徴とす
    る請求項8に記載の排気熱交換装置。
  10. 【請求項10】 前記上流側ルーバ(111c)及び前
    記下流側ルーバ(111c)は、排気の流通方向から見
    て、前記上流側ルーバ(111c)の前端部(H1)と
    前記下流側ルーバ(111c)の後端部(G2)とが互
    いにずれていることを特徴とする請求項8に記載の排気
    熱交換装置。
  11. 【請求項11】 前記上流側ルーバ(111c)及び前
    記下流側ルーバ(111c)は、排気の流通方向から見
    て、前記上流側ルーバ(111c)の後端部(H2)と
    前記下流側ルーバ(111c)の前端部(G1)とが互
    いにずれていることを特徴とする請求項8又は10に記
    載の排気熱交換装置。
  12. 【請求項12】 前記上流側ルーバ(111c)及び前
    記下流側ルーバ(111c)は、排気の流通方向から見
    て、前記上流側ルーバ(111c)の前端部(H1)と
    前記下流側ルーバ(111c)の後端部(G2)とが互
    いに略重なるように設けられていることを特徴とする請
    求項9に記載の排気熱交換装置。
  13. 【請求項13】 前記上流側ルーバ(111c)及び前
    記下流側ルーバ(111c)は、排気の流通方向から見
    て、前記上流側ルーバ(111c)の後端部(H2)と
    前記下流側ルーバ(111c)の前端部(G1)とが互
    いに略重なるように設けられていることを特徴とする請
    求項8又は10に記載の排気熱交換装置。
  14. 【請求項14】 前記ルーバ(111c)の後端側のう
    ち前記平板部(111a)からの距離が最も大きくなる
    頂部(I)の角部は、略90°以上であることを特徴と
    する請求項1ないし13のいずれか1つに記載の排気熱
    交換装置。
  15. 【請求項15】 前記ルーバ(111c)の後端側のう
    ち前記平板部(111a)からの距離が最も大きくなる
    頂部(I)の外縁形状は、滑らかな曲線状に形成されて
    いることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1
    つに記載の排気熱交換装置。
  16. 【請求項16】 前記ルーバ(111c)は、排気流れ
    下流側に向かうほど前記平板部(111a)からの距離
    が大きくなる面を有するように略台形状に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1つ
    に記載の排気熱交換装置。
  17. 【請求項17】 前記ルーバ(111c)の後端部(H
    2、G2)と、このルーバ(111c)が設けられた平
    板部(111a)と隣り合って交差する前記平板部(1
    11b)との距離(δ2)は、前記ルーバ(111c)
    の最大高さ(h)の0.15倍以上、1倍以下であるこ
    とを特徴とする請求項7ないし16のいずれか1つに記
    載の排気熱交換装置。
  18. 【請求項18】 前記ルーバ(111c)の後端部(H
    2、G2)と、このルーバ(111c)が設けられた平
    板部(111a)と隣り合って交差する前記平板部(1
    11b)との距離(δ2)は、前記ルーバ(111c)
    の最大高さ(h)の0.15倍以上、2倍以下であるこ
    とを特徴とする請求項7ないし16のいずれか1つに記
    載の排気熱交換装置。
  19. 【請求項19】 前記ルーバ(111c)の前端部(H
    1、G1)と、このルーバ(111c)が設けられた平
    板部(111a)と隣り合って交差する前記平板部(1
    11b)との距離(δ1)は、前記ルーバ(111c)
    の最大高さ(h)の0.15倍以上、1倍以下であるこ
    とを特徴とする請求項7ないし18のいずれか1つに記
    載の排気熱交換装置。
  20. 【請求項20】 前記ルーバ(111c)の前端部(H
    1、G1)と、このルーバ(111c)が設けられた平
    板部(111a)と隣り合って交差する前記平板部(1
    11b)との距離(δ1)は、前記ルーバ(111c)
    の最大高さ(h)の0.15倍以上、2倍以下であるこ
    とを特徴とする請求項7ないし18のいずれか1つに記
    載の排気熱交換装置。
  21. 【請求項21】 排気流れに対する前記ルーバ(111
    c)の傾き角(θ)は、15°以上、45°以下である
    ことを特徴とする請求項7ないし20のいずれか1つに
    記載の排気熱交換装置。
  22. 【請求項22】 内燃機関から排出される排気と冷却流
    体との間で熱交換を行う排気熱交換装置であって、 排気が流通する排気通路(110)と、 前記排気通路(110)内に配設され、互いに交差する
    面を有して排気の流通方向に帯状に延びる複数枚の平板
    部(111a)を有して排気の流通方向から見て波状に
    形成されたフィン(111)とを備え、 前記平板部(111a)には、排気流れ下流側に向かう
    ほど前記平板部(111a)からの距離が大きくなる面
    を有する複数枚のルーバ(111c)が、排気流れに対
    して傾いた状態で排気流れに沿って千鳥状に並んでお
    り、 さらに、前記ルーバ(111c)の後端部(H2、G
    2)と、このルーバ(111c)が設けられた平板部
    (111a)と隣り合って交差する前記平板部(111
    b)との距離(δ2)は、前記ルーバ(111c)の前
    端部(H1、G1)と、このルーバ(111c)が設け
    られた平板部(111a)と隣り合って交差する前記平
    板部(111b)との距離(δ1)より大きいことを特
    徴とする排気熱交換装置。
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