JP2003106408A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JP2003106408A JP2001303897A JP2001303897A JP2003106408A JP 2003106408 A JP2003106408 A JP 2003106408A JP 2001303897 A JP2001303897 A JP 2001303897A JP 2001303897 A JP2001303897 A JP 2001303897A JP 2003106408 A JP2003106408 A JP 2003106408A
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利和 鈴木
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ギジョン ハン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油路構造の形成の自由度を高くできる固定ス
リーブ部材を有する。 【解決手段】 固定スリーブ部材210は、円筒内周面
で入力軸50を回転自在に支持するように有底筒状に形
成され、且つサイドカバー200に、底部の中心軸位置
に形成されたボルト穴を通じて該サイドカバー200に
螺合するボルト302と、該固定スリーブ部材210と
サイドカバー200との合わせ面に、中心軸に平行にし
て配設されたノックピン301とで固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機に関
し、特に、筐体に固定された固定スリーブ部材により回
転軸が回転自在に支持されている自動変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機の変速ユニットを構成するク
ラッチ、ブレーキ、遊星歯車機構等の回転要素は回転軸
上に支持されており、その回転軸は、一端がトランスミ
ッションケースの固定スリーブ部材(或いは回転支持部
材)により支持されている。例えば、トランスミッショ
ンケースは、略筒状をなすケース本体と、ケース本体の
端面を閉塞するサイドカバーとから構成されており、固
定スリーブ部材は、サイドカバーに固定されて取付けら
れている。ここで、固定スリーブ部材は、回転軸に対応
して円筒形状をなし、トランスミッションケースに対し
て固定されている。そして、固定スリーブ部材は、内部
又は外周面が油路構造をなしている。
【0003】例えば、特開2000−110849号公
報(以下、従来例1という。)及び特開平9−1590
15号公報(以下、従来例2という。)には、そのよう
な固定スリーブ部材を有する自動変速機が開示されてい
る。前記従来例1では、サイドカバーに対して圧入され
ている固定スリーブ部材が図示されている。図7に示す
ように、固定スリーブ部材510は、円筒形状をなして
おり、サイドカバー500に対して圧入されている。こ
こで、サイドカバー500は、内側が凹形状にされた略
皿形状とされており、固定スリーブ部材510は、この
ようなサイドカバー500の内側面501に形成された
凹部502に圧入されて取付けられている。そして、こ
の固定スリーブ部材510は、位置決め或いは回転防止
のために、円筒外周面に半径方向にノックピン520が
圧入され、このノックピン520がサイドカバー500
に形成された溝部503に係合することにより、サイド
カバー500に一体とされている。
【0004】一方、前記従来例2には、ケース部材に対
してボルトにより取付けられる固定スリーブ部材とされ
る外側部材が開示されている。ここで、ケース部材と外
側部材とを連通する油路が形成されている。ケース部材
と外側部材とは、例えば5本乃至7本のボルトによって
一体とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、固定スリー
ブ部材は、トランスミッションケースに取付けるための
取付け構造を有している。しかし、従来の取付け構造
は、ノックピンのこじりや変形を生じせてしまうような
ものであった。さらに、固定スリーブ部材に形成される
油路構造は、取付け構造の制約を受けていた。
【0006】例えば、前記従来例1に開示されている固
定スリーブ部材510には、回転軸521の駆動により
トルクがかかることから、ノックピン520の穴のこじ
りや変形が発生してしまう。また、前記従来例2に開示
されている外側部材は、5本乃至7本のボルトによって
ケース部材に固定されており、この複数のボルトが取付
けられているため、油路に自由度を持たせて形成するこ
とができない。また、部材(ケース部材)と部材(外側
部材或いは固定スリーブ部材)とにそれぞれに形成され
ている油路をつないで一体とした油路を形成する場合、
部材間には、それに応じてシーリング部材(例えば、O
リング)が必要になる。しかし、ボルトの本数が多い
と、シーリング部材を設置構造が複雑になってしまう。
さらに、ボルトの本数が多いと、ノックピンによる回り
止め精度が低下してしまう。
【0007】そこで、本発明は、前記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、油路構造の形成の
自由度を高くできる固定スリーブ部材を有する自動変速
機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1記載の自動変速機は、トルクコンバータ
を介して回転軸の一端から入力された駆動源からの駆動
力を変速して出力する変速装置と、該変速装置を収納す
るトランスミッションケースとを備え、前記トランスミ
ッションケースに取り付けられた固定スリーブ部材によ
り回転軸の他端部を回転自在に支持する自動変速機にお
いて、前記固定スリーブ部材が、円筒内周面で前記回転
軸を回転自在に支持するように有底筒状に形成され、且
つトランスミッションケースに、底部の中心軸位置に形
成されたボルト穴を通じて該トランスミッションケース
に螺合するボルトと、該固定スリーブ部材とトランスミ
ッションケースとの合わせ面に、前記中心軸に平行にし
て配設された回り止めピンとで固定されていることを特
徴としている。この請求項1記載の自動変速機は、1本
のボルトにより固定スリーブ部材をトランスミッション
ケースに固定することができる。
【0009】また、請求項2記載の自動変速機は、請求
項1記載の自動変速機において、前記固定スリーブ部材
に、トランスミッションケースから供給される作動流体
を該トランスミッションケース内の機構部品に供給する
作動流体通路が形成されていることを特徴としている。
この請求項2記載の自動変速機は、固定スリーブ部材が
1本のボルト止め用の構造を有するだけで良いので、作
動流体通路を自由度を高くして形成することができる。
【0010】また、請求項3記載の自動変速機は、請求
項2記載の自動変速機において、前記機構部品が、前記
固定スリーブ部材の外周面に配置されているクラッチ機
構であり、前記固定スリーブ部材が、外周面に前記クラ
ッチ機構を回転自在に支持する支持面を有するととも
に、前記支持面の一部に貫通形成されている前記作動流
体通路を介して前記作動流体を前記クラッチ機構に供給
していることを特徴としている。この請求項3記載の自
動変速機は、固定スリーブ部材が1本のボルト止め用の
構造を有するだけで良いので、前記支持面を自由度を高
くして形成することができる。
【0011】また、請求項4記載の自動変速機は、請求
項1乃至3のいずれかに記載の自動変速機において、前
記固定スリーブ部材に、トランスミッションケース側か
ら供給される潤滑流体を前記回転軸に形成された潤滑流
体通路に供給する潤滑流体通路が形成されていることを
特徴としている。この請求項4記載の自動変速機は、固
定スリーブ部材が1本のボルト止め用の構造を有するだ
けで良いので、潤滑流体通路を傾斜通路を有するなど自
由度を高くして形成することができる。
【0012】また、請求項5記載の自動変速機は、請求
項4記載の自動変速機において、前記潤滑流体通路が、
円筒内周面における底部に前記回転軸の他端部との間に
形成した空隙部と、該空隙部とトランスミッションケー
スとの合わせ面まで延長する傾斜通路とで構成されてい
ることを特徴としている。この請求項5記載の自動変速
機は、潤滑流体通路を、回転軸との間に形成した空隙部
を利用して形成することができる。
【0013】また、請求項6記載の自動変速機は、請求
項1乃至5のいずれかに記載の自動変速機において、前
記回り止めピンが、トランスミッションケース側に圧入
されていることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
について説明する。この実施の形態は、本発明を、歯車
変速構造を有する自動変速機に適用したものである。図
1は、本発明を適用し得る自動変速機の全体構成を断面
を示す。また、図2は、自動変速機のギヤトレインをス
ケルトンで示す。
【0015】この自動変速機は、図1及び図2に示すよ
うに、いわゆる3軸構成とされ、フロントエンジン・フ
ロントドライブ(FF)車又はリヤエンジン・リヤドラ
イブ(RR)車用の横置式トランスアクスルの形態を有
し、さらに変速機構としては、前進6速・後進1速を実
現するギヤトレインを備えている。自動変速機は、トラ
ンスミッションケース180内に、互いに並列的に配置
された第1軸である入力軸50、第2軸であるカウンタ
軸401、第3軸であるドライブシャフト453a,4
53bの各軸上に変速ユニットやギヤ等の各種要素が配
設された構成を有する。
【0016】入力軸50は、図示しないエンジンからト
ルクコンバータ230を介してトルクが入力され、且つ
出力側をトルクコンバータ230側に設けており、ま
た、カウンタ軸401は、入力軸50に平行に配置さ
れ、この入力軸50の出力ギヤと噛み合ったカウンタギ
ヤ400を有し、さらに、ドライブシャフト453a,
453bを支持するデフケース451には、カウンタ軸
401のカウンタギヤ400を介してトルク伝達される
ファイナルギヤ452が設けられている。ここで、ドラ
イブシャフト453a,453bは、具体的には、差動
歯車により差動回転する左右軸である。
【0017】自動変速機は、図1及び図2に示すよう
に、入力軸50の周りに、変速ユニットが設けられてい
る。この変速ユニットは、入力軸50の減速回転と非減
速回転とを入力として複数の変速回転を出力する第1の
遊星歯車機構10と、入力軸50の回転を減速させて出
力する第2の遊星歯車機構30と、第2の遊星歯車機構
30と第1の遊星歯車機構10の2つの異なるサンギヤ
11,12との間にそれぞれ介挿された締結及び解放自
在の第1及び第3のクラッチ60及び80と、入力軸5
0と第1の遊星歯車機構10のキャリア14との間に介
挿された締結及び解放自在の第2のクラッチ70と、第
1の遊星歯車機構10のサンギヤ11及びキャリア13
にブレーキ力を作用させる第1及び第2のブレーキ10
0及び110と、第2のブレーキ110と並列に介挿さ
れたワンウェイクラッチ90とを備えている。また、自
動変速機は、第1,第2及び第3のクラッチ60,70
及び80に対応して配置される第1,第2及び第3の油
圧サーボ機構120,130及び140と、第1及び第
2のブレーキ100及び110に対応して配置される第
4及び第5の油圧サーボ機構150及び160とを備え
ている。
【0018】第1,第2及び第3のクラッチ60,70
及び80並びに第1及び第2のブレーキ100及び11
0は、摩擦部材による多板構成とされており、第1のク
ラッチ60は、第2の遊星歯車機構30の外周側近傍に
配置され、その後方近傍に第3のクラッチ80が配置さ
れ、第2のクラッチ70は、トランスミッションケース
180の前端部に配置され、第1のブレーキ100は、
第1のクラッチ60とトランスミッションケース180
の内周面との間に配置され、第2のブレーキ110は、
第1の遊星歯車機構10とトランスミッションケース1
80の内周面との間に配置されている。また、ワンウェ
イクラッチ90は、第1のブレーキ100と第2のブレ
ーキ110との間に配置されている。
【0019】また、第1,第2,第3,第4及び第5の
油圧サーボ機構120,130,140,150及び1
60は、各第1,第2及び第3のクラッチ60,70及
び80並びに第1及び第2のブレーキ100及び110
を、コントロールバルブからの油圧により制御されるピ
ストンにより締結及び解放を行うように構成されてい
る。ここで、第1の油圧サーボ機構120は、第2の遊
星歯車機構30の後方側に配設され、第2の油圧サーボ
機構130は、第2のクラッチ70の内周側近傍に配設
され、第3の油圧サーボ機構140は、第1の油圧サー
ボ機構120の後方でトランスミッションケース180
を構成するサイドカバー200の内側近傍に配設され、
第4の油圧サーボ機構150は、第1のブレーキ100
の後方近傍に配設され、第5の油圧サーボ機構160
は、第2のブレーキ110の前方近傍に配設されてい
る。
【0020】トランスミッションケース180には、各
油圧サーボ機構120,130,140,150,16
0のピストンを制御する油路が適宜形成されている。ト
ランスミッションケース180には、さらに各種油路が
適宜形成されており、さらに、入力軸50には、軸内油
路51が形成されており、この軸内油路51に潤滑油を
供給することにより、第1及び第2の遊星歯車機構10
及び30、第1、第2及び第3のクラッチ60,70及
び80、並びに第1及び第2のブレーキ100及び11
0の摩擦部材間の潤滑が行われる。
【0021】第1の遊星歯車機構10は、図1に示すよ
うに、カウンタドライブギヤ170の後方近傍に配置さ
れており、図2に示すように、大径のサンギヤ11、小
径のサンギヤ12、キャリア13,14及びリングギヤ
17の4つの変速要素からなる。第1の遊星歯車機構1
0は、ロングピニオン15が大径のサンギヤ11に噛合
し、ショートピニオン16が小径のサンギヤ12に噛合
し、ロングピニオン15がリングギヤ17の内歯と噛合
するラビニヨ式で構成されている。
【0022】大径のサンギヤ11及び小径のサンギヤ1
2は、第2の遊星歯車機構30を介して入力軸50から
の入力がなされる減速回転の入力要素をなす。すなわ
ち、小径のサンギヤ12は、第1のクラッチ60に連結
されて、第2の遊星歯車機構30からの入力がなされ、
また、大径のサンギヤ11は、第3のクラッチ80に連
結されて、第2の遊星歯車機構30からの入力がなされ
る。また、大径のサンギヤ11は、第1のブレーキ10
0によりトランスミッションケース180に固定可能と
されている。
【0023】キャリア13,14は、互いに噛合するロ
ングピニオン15とショートピニオン16とを支持して
おり、入力軸50からの入力が直接なされる非減速回転
の入力要素をなす。キャリア14は、第2のクラッチ7
0を介して入力軸50に連結され、キャリア13は、第
2のブレーキ110によりトランスミッションケース1
80に固定可能とされるとともに、ワンウェイクラッチ
90によりトランスミッションケース180に一方向の
回転のみが可能とされている。ここで、ワンウェイクラ
ッチ90は、係合方向が第1速時の反力トルク支持方向
に設定されて第2のブレーキ110の機能を発揮するも
のである。また、リングギヤ17は出力要素をなし、カ
ウンタドライブギヤ170に連結されており、カウンタ
ドライブギヤ170は、第1の遊星歯車機構10と第2
のクラッチ70との間に位置しており、後述するよう
に、入力軸50とは切離された中間隔壁195に回転自
在に支持されている。
【0024】第2の遊星歯車機構30は、図1に示すよ
うに、第1の遊星歯車機構10の後方近傍に配置されて
おり、図2に示すように、サンギヤ31、リングギヤ3
2及びキャリア33の3つの変速要素からなる。第2の
遊星歯車機構30は、サンギヤ31が後述するトランス
ミッションケース180のサイドカバー200に形成さ
れた固定スリーブ部材210に固定され、リングギヤ3
2が入力要素として入力軸50に連結され、キャリア3
3が出力要素として第1及び第2のクラッチ60及び7
0を介して、第1の遊星歯車機構10に接続されてい
る。
【0025】カウンタギヤ400は、入力軸50と平行
でこの入力軸50に比較して短尺なカウンタ軸401の
後端側に固定された入力軸50のカウンタドライブギヤ
170に噛合する大径のカウンタドリブンギヤ402
と、カウンタ軸401においてカウンタドリブンギヤ4
02より前端側に固定された出力要素としての小径のリ
ダクションギヤ403とを備えている。ここで、カウン
タ軸401は、両端が第1及び第2の軸受404a及び
404bにより回転自在に支持されている。このカウン
タギヤ400は、カウンタドリブンギヤ402及びリダ
クションギヤ403により、入力軸50からの出力を減
速するとともに、反転させてディファレンシャル装置4
50に伝達することで、適宜の減速比を得るようにして
いる。
【0026】ディファレンシャル装置450は、デフケ
ース451に固定されたファイナルギヤ452をカウン
タギヤ400のリダクションギヤ403に噛合させ、デ
フケース451内に配置された差動歯車の差動回転が左
右軸(ドライブシャフト)453a,453bに出力さ
れる構成とされている。このディファレンシャル装置4
50は、トランスミッションケース180及びその前端
に取付けられたコンバータハウジング231に支持され
ている。
【0027】トランスミッションケース180は、入力
軸50及びこれに取付けられている各要素、カウンタギ
ヤ400並びにディファレンシャル装置450を収納可
能な形状として形成されている。トランスミッションケ
ース180は、図4及び図5に示すように、大別して、
ケース本体190とその後端を覆うサイドカバー200
とから構成されている。
【0028】ケース本体190は、各軸上の各要素を収
納するように最適形状に形成された周壁により筒状に構
成されている。すなわち、ケース本体190は、入力軸
50の外周側を覆って入力軸50を収納する円筒状の第
1軸収納部191と、図4で第1軸収納部191の右上
部に連設して設けられ、カウンタ軸401の外周側を覆
うと共に、カウンタ軸401の後端面を覆ってカウンタ
軸401を収納する第2軸収納部192と、図4で第1
軸収納部191の右下部に設けられ、一方のドライブシ
ャフト453aの外周側を覆うようにして収納する第3
軸収納部193とを備えている。
【0029】第1軸収納部191には、第1及び第2の
遊星歯車機構10及び30、第1,第2及び第3のクラ
ッチ60,70及び80、並びに第1及び第2のブレー
キ100及び110等で構成される変速ユニットが収納
され、且つ出力ギヤとなるカウンタドライブギヤ170
が前面側に配設されており、第2軸収納部192には、
カウンタドライブギヤ170に噛合するカウンタドリブ
ンギヤ402及びその前面側に配置されたリダクション
ギヤ403で構成されるカウンタギヤ400のみが設け
られていることにより、第1軸収納部191の後端側が
第2軸収納部192の後端側より大きく後方に突出され
ている。また、第1軸収納部191の後端開口面に、略
皿形状のサイドカバー200が複数のボルト221によ
り取付けられている。
【0030】第2軸収納部192は、カウンタ軸401
の後端面を覆う部分の内側面に取付けられた第1の軸受
404aにより、カウンタ軸401の一端を回転自在に
支持している。第3軸収納部193は、第2軸収納部1
92におけるカウンタ軸401の後端面を覆う部分に連
設された部分に、ドライブシャフト453aを外部に出
すための開口部が形成されている。
【0031】また、ケース本体190には、図4では左
側面にコントロールバルブ250が配置されている。コ
ントロールバルブ250は、オイルクーラ260に油を
供給することを含めて、前記第1,第2及び第3のクラ
ッチ60,70及び80や第1及び第2のブレーキ10
0及び110を、第1,第2,第3,第4及び第5の油
圧サーボ機構120,130,140,150及び16
0により油圧制御し、或いはこれらクラッチ60,7
0,80並びに第1及び第2のブレーキ100及び11
0、さらには軸受或いは歯車等に潤滑を供給し、トルク
コンバータ230で作動流体として使用する油の流動を
制御する。
【0032】オイルクーラ260は、ケース本体190
の第1軸収納部191の外周面における後端側であっ
て、第2軸収納部192のカウンタ軸401の後端面を
覆う部分の外側面に対向する位置に配置されており、前
記コントロールバルブ250に対して、第1軸収納部1
91を挟んだ対向位置に配置されている。ケース本体1
90には第1軸収納部191の外周面においてカウンタ
軸401の軸線上近傍に位置するように垂直取付面を有
する取付け台座191aが形成されており、オイルクー
ラ260は、この取付け台座191aに横置き状態で取
付けられている。このオイルクーラ260は、水により
冷却を行う水冷構造とされている。
【0033】また、図1にも示すように、ケース本体1
90の前端面を閉塞するように、オイルポンプ240を
収納したオイルポンプケース241及びオイルポンプカ
バー242が配置されている。オイルポンプ240によ
り、コントロールバルブ250に供給される油圧が形成
される。また、ケース本体190の前端には、オイルポ
ンプケース241の前方に位置して、コンバータハウジ
ング231が取付けられており、コンバータハウジング
231の内側にトルクコンバータ230が配置されてい
る。
【0034】また、ケース本体190には、図4及び図
5に示すように、コントロールバルブ250からの油を
オイルクーラ260を介して送り出すための入側及び出
側の油路271及び272が形成されている。入側油路
271は、コントロールバルブ250からオイルクーラ
260への油路を構成し、出側油路272は、オイルク
ーラ260から入力軸50に設けた軸内通路51への油
路を構成している。例えば、出側油路272について
は、サイドカバー200に形成されている後述の油路2
01aを一部に含むものとして構成されている。入側及
び出側の油路271及び272により、油は、コントロ
ールバルブ250からオイルクーラ260を経由して冷
却され、入力軸50の軸内油路51に送り込まれる。
【0035】サイドカバー200には、その外側面に、
入力軸50に形成されている軸内油路51に油を導くた
めの管形状からなる複数の油路201a,201b,2
01c,201dが形成されている。また、サイドカバ
ー200には、その内側面に、入力軸50を回転自在に
支持すると共に、第1及び第3のクラッチ60及び80
と第2の遊星歯車機構30を支持する固定スリーブ部材
210が取付けられている。
【0036】以上のような構成を有する自動変速機は、
図示しない電子制御装置と油圧制御装置とによる制御
で、運転者により選択されたレンジに応じた変速段の範
囲で車両負荷に基づき、前進6速(1ST〜6TH)、
後進1速(REV)の変速を行う。前進6速、後進1速
を行う際の動作については以下のようになる。なお、図
3は各クラッチ及びブレーキの係合及び解放(○印で係
合、無印で解放を表す)で達成される変速段を図表化し
て示す。
【0037】第1速(1ST)は、第1のクラッチ60
とワンウェイクラッチ90の締結により達成される。こ
の場合、第1速では、入力軸50から第2の遊星歯車機
構30を経て減速された回転が第1のクラッチ60経由
で小径のサンギヤ12に入力され、ワンウェイクラッチ
90の締結によりトランスミッションケース180に係
止されたキャリア14に反力を取って、リングギヤ17
の最大減速比の減速回転がカウンタドライブギヤ170
に出力される。なお、エンジンコースト時には、キャリ
ア13にかかる反力トルクが逆転するので、図3で括弧
付きの○で示すように、第2のブレーキ110を締結さ
せる。
【0038】また、第2速(2ND)は、第1のクラッ
チ60と第1のブレーキ100の締結により達成され
る。この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構30
を経て減速された回転が第1のクラッチ60経由で小径
のサンギヤ12に入力され、第1のブレーキ100の締
結によりトランスミッションケース180に固定された
大径のサンギヤ11に反力を取って、リングギヤ17の
減速回転がカウンタドライブギヤ170に出力される。
このときの減速比は、第1速(1ST)より小さくな
る。
【0039】また、第3速(3RD)は、第1のクラッ
チ60と第3のクラッチ80との同時締結により達成さ
れる。この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構3
0を経て減速された回転が第3のクラッチ80と第1の
クラッチ60経由で同時に大径のサンギヤ11と小径の
サンギヤ12に入力され、第1の遊星歯車機構10が直
結状態となるため、両サンギヤ11,12への入力回転
と同じリングギヤ17の回転が、入力軸50の回転に対
しては減速された回転として、カウンタドライブギヤ1
70に出力される。
【0040】また、第4速(4TH)は、第1のクラッ
チ60と第2のクラッチ70との同時締結により達成さ
れる。この場合、一方で入力軸50から第2の遊星歯車
機構30を経て減速された回転が第1のクラッチ60経
由で小径のサンギヤ12に入力され、他方で入力軸50
から第2のクラッチ70経由で入力された非減速回転が
キャリア14に入力され、2つの入力回転の中間の回転
が、入力軸50の回転に対しては僅かに減速されたリン
グギヤ17の回転としてカウンタドライブギヤ170に
出力される。
【0041】また、第5速(5TH)は、第2のクラッ
チ70と第3のクラッチ80との同時締結により達成さ
れる。この場合、一方で入力軸50から第2の遊星歯車
機構30を経て減速された回転が第3のクラッチ80経
由で大径のサンギヤ11に入力され、他方で入力軸50
から第2のクラッチ70経由で入力された非減速回転が
キャリア14に入力され、リングギヤ17の入力軸50
の回転より僅かに増速された回転がカウンタドライブギ
ヤ170に出力される。
【0042】また、第6速(6TH)は、第2のクラッ
チ70と第1のブレーキ100の締結により達成され
る。この場合、入力軸50から第2のクラッチ70経由
で非減速回転がキャリア14にのみ入力され、第1のブ
レーキ100の締結によりトランスミッションケース1
80に固定されたサンギヤ11に反力を取るリングギヤ
17の更に増速された回転がカウンタドライブギヤ17
0に出力される。
【0043】また、後進(REV)は、第3のクラッチ
80と第2のブレーキ110の締結により達成される。
この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構30を経
て減速された回転が第3のクラッチ80経由でサンギヤ
11に入力され、第2のブレーキ110の締結によりト
ランスミッションケース180に固定されたキャリア1
4に反力を取るリングギヤ17の逆転がカウンタドライ
ブギヤ170に出力される。
【0044】以上が本発明を適用し得る自動変速機の概
略構成であるが、本発明が適用された自動変速機は、前
記固定スリーブ部材210が1本のボルトにより止めら
れる構造であることから、形状の自由度を高くして油路
が形成されている。以下に、具体的に説明する。サイド
カバー200には、図6に示すように、その外側面に、
前記油路201a,201bが形成されている。第1及
び第2の油路201a及び201bはいずれも、外周か
ら中心近傍に延在される管路とされており、その中心付
近において表面から裏面に至る貫通穴に一体とされてい
る。ここで、第1の油路201aは潤滑用油路を構成
し、第2の油路201bは油圧制御用の油路を構成して
いる。
【0045】また、サイドカバー200には、その内側
面側に、入力軸50の軸線上に位置してねじ穴202が
螺刻されている。サイドカバー200が表面側に膨出形
状とされており、ねじ穴202は、その部分に対応して
内側面に形成されている。さらに、サイドカバー200
の内側面は、その中央付近が平面形状とされており、固
定スリーブ部材210の取付け座203をなしている。
さらに、サイドカバー200の内側面には、この取付け
座203の面内に、回り止めピンであるノックピン30
1の取付け穴204が形成されている。このサイドカバ
ー200に1本のボルト302により固定スリーブ部材
210が取付けられている。
【0046】固定スリーブ部材210は、円筒内周面で
入力軸50を回転自在に支持するように有底円筒の形状
をなしている。また、固定スリーブ部材210には、底
部212の略中央に、その軸線がサイドカバー200の
ねじ穴202の軸線に一致する貫通孔212aが形成さ
れている。また、固定スリーブ部材210には、下端部
分において外周方向に突出したフランジ部211が形成
されている。フランジ部211には、サイドカバー20
0との合わせ面214に、ノックピン301の取付け穴
213が形成されている。そして、固定スリーブ部材2
10には、次のような貫通油路が形成されている。
【0047】固定スリーブ部材210は、サイドカバー
200との合わせ面214から部材内にて先端方向に延
びる軸方向油路215aと、この軸方向油路215aに
一体とされて、フランジ部211内をそれぞれ径方向に
延びてその外周面まで至る径方向油路215bと、軸方
向油路215aに一体とされて、固定スリーブ部材21
0の先端部分においてそれぞれ径方向に延びてその外側
面まで至る径方向油路215c,215dとからなる第
1の貫通油路を有している。
【0048】また、固定スリーブ部材210は、サイド
カバー200との合わせ面214から該固定スリーブ部
材210に入力軸50が挿入されて形成されている空隙
部216まで傾斜して延びる第2の貫通油路217を有
している。また、固定スリーブ部材210は、先端近傍
に内周面から外周面まで延びる第3の貫通油路218
a,218bを有している。
【0049】このような形状をなす固定スリーブ部材2
10は、ボルト302がその底部212の貫通孔212
aを通じてサイドカバー200のねじ穴202に螺合さ
れて、サイドカバー200に固定されている。ここで、
サイドカバー200のねじ穴202と固定スリーブ部材
210の貫通孔212aとが入力軸50の軸線上に一致
していることから、ボルト302により固定された固定
スリーブ部材210は、その中心軸が入力軸50の軸心
と一致している。そして、固定スリーブ部材210とサ
イドカバー200との合わせ面に、中心軸と平行に或い
は中心軸からオフセットされて、ノックピン301がサ
イドカバー200側に圧入されて取付けられている。こ
こで、中心軸は、サイドカバー200の中心であり、さ
らに入力軸50の軸中心でもある。
【0050】固定スリーブ部材210は、このようなノ
ックピン301が取付けられることで、サイドカバー2
00にボルト止めされた状態において、サイドカバー2
00に対して回転してしまうことが防止されて、且つ位
置決めがなされる。ここで、位置決めは、例えば固定ス
リーブ部材210と他の部材間で油路が連通されるよう
になることを基準に決定される。
【0051】このようにしてサイドカバー200に固定
されている固定スリーブ部材210は、内周面210a
にてブッシュ(ニードル)303を介して入力軸50を
回転自在に支持している。固定スリーブ部材210の軸
方向の長さは、このように入力軸50が内側に挿入され
た状態において、底部211から突出するボルト302
の頭部302aを考慮して、該入力軸50の先端近傍に
おいて前記空隙部216が形成されるように、選定され
ている。
【0052】また、固定スリーブ部材210の外周に
は、第1及び第3のクラッチ60及び80、並びに第2
の遊星歯車機構30が配置されており、固定スリーブ部
材210は、第1及び第2のクラッチ60及び80の締
結及び解放を油圧により制御するためのドラム61,8
1やピストン62,82を円筒部材304,305を介
して回転自在に支持している。ここで、各円筒部材30
4,305には、穴部304a,305aが形成されて
いる。また、固定スリーブ部材210の外周先端部に
は、第2の遊星歯車機構30のサンギヤ31がスプライ
ン係合されている。
【0053】また、第1のクラッチ60用のドラム61
とピストン62との間には、該ドラム61を駆動制御す
るための油路306が形成されており、また、第3のク
ラッチ80用のドラム81とピストン82との間には、
該ドラム81を駆動制御するための油路307が形成さ
れている。各油路306,307は、円筒部材304,
305の穴部304a,305aを介して、固定スリー
ブ部材210の前記第1の貫通油路(油路215a,2
15b,215c,215dからなる油路)及びサイド
カバー200の第2の油路201bに連通されている。
このように、サイドカバー200の第2の油路201b
と固定スリーブ部材210の前記第1の貫通油路と各ピ
ストン62,82用の油路304a,305aとが連結
されて、油圧制御用の油路構造が実現されている。
【0054】また、サイドカバー200の第1の油路2
01a、固定スリーブ部材210の第2の貫通油路21
7、空隙部216、入力軸50の軸内油路51及び該軸
内油路51に一体とされた外周面の各孔部52a,52
b、及び固定スリーブ部材210の第3の貫通油路21
8a,218bが連結されて、クラッチやブレーキの潤
滑に使用する油を供給するための潤滑用の油路構造が実
現されている。
【0055】以上のような自動変速機の構成において、
固定スリーブ部材210は、軸心において1本のボルト
302によりサイドカバー200に取付けられて、その
外周部に1個のノックピン301が取付けられることで
サイドカバー200に固定されており、これにより、ボ
ルト本数を少なくしてサイドカバー200に対する固定
が実現されている。これにより、固定スリーブ部材21
0は、その形状の自由度を高くして形成されるものにな
る。
【0056】すなわち、固定スリーブ部材210が1本
のボルト302によりサイドカバー200により取付け
られていることから、前述したような油圧制御用の油路
構造及び潤滑用の油路構造は、自由度が高くされて実現
されたものとなっている。さらに、サイドカバー200
と固定スリーブ部材210との合わせ面において、サイ
ドカバー200の第2の油路201bと固定スリーブ部
材210の前記第1の貫通油路とが接続される部分で
は、シール部材308によるシーリングがなされてい
る。前述したように、固定スリーブ部材210は、中心
軸位置において1本のボルト302によりサイドカバー
200に取付けられていることから、そのようなシール
部材308によるシール構造は自由度を高くして形成さ
れたものになっている。
【0057】そして、固定スリーブ部材210は、その
外周に配置されているクラッチ機構である第1及び第2
のクラッチ60及び80のドラム61,81やピストン
62,82を円筒部材304,305を介して回転自在
に支持しているが、該固定スリーブ部材210が1本の
ボルト302によりサイドカバー200により取付けら
れていることで、その支持面を自由度を高くして形成す
ることができる。例えば、複数本のボルトで固定スリー
ブ部材が固定されるような構造とすれば、そのための取
り付け部が必要となり、支持面の自由度は阻害されてし
まうからである。
【0058】また、固定スリーブ部材210が1本のボ
ルト302によりサイドカバー200により取付けられ
ていることで、該固定スリーブ部材210の他にも他の
部材、例えば、サイドカバー200を自由度を高くして
形成することも可能になる。また、ノックピン301を
サイドカバー200と固定スリーブ部材210との合わ
せ面に配置することにより、ノックピン301によるこ
じりや変形が生じてしまうことを防止することができ
る。
【0059】なお、本発明は、前述の実施の形態として
説明した自動変速機の構成に限定されるものではない。
前述の実施の形態では、油路構造について具体例を挙げ
て説明したが、これに限定されるものではない。すなわ
ち例えば、固定スリーブ部材210内に形成される油路
構造は、周辺部材に対応して(例えば、クラッチやブレ
ーキの設置位置に応じて)決定するようにする。
【0060】また、前述の実施の形態では、トランスミ
ッションケース180がケース本体190とこのケース
本体190に取り付け自在にされているサイドカバー2
00とから構成され、サイドカバー200に対して固定
スリーブ部材210を取り付ける場合について説明した
が、これに限定されるものではない。例えば入力軸50
の端部を支持する側がケース本体190と一体形成とさ
れているいるような場合でも、そのように一体形成とさ
れている部分に固定スリーブ部材210を取り付けるこ
ともできる。
【0061】また、前述の実施の形態では、自動変速機
を前進6速を実現するギヤトレインを構成しているが、
これに限定されるものではなく、前進5速以下又は7速
以上の自動変速機にも本発明を適用することができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の自
動変速機によれば、1本のボルトにより固定スリーブ部
材をトランスミッションケースに固定することができ
る。これにより、固定スリーブ部材を自由度を高くして
形成することができる。すなわち、請求項2記載の自動
変速機によれば、作動流体通路を自由度を高くして形成
することができ、また、請求項3記載の自動変速機によ
れば、前記支持面を自由度を高くして形成することがで
き、さらに、請求項4記載の自動変速機によれば、潤滑
流体通路を傾斜通路を有するなど自由度を高くして形成
することができる。
【0063】また、請求項5記載の自動変速機によれ
ば、潤滑流体通路を、回転軸との間に形成した空隙部を
利用して形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された自動変速機の構成を示す断
面図である。
【図2】前述の自動変速機を示すスケルトン図である。
【図3】前述の自動変速機の作動を示す図である。
【図4】前述の自動変速機のトランスミッションケース
を示す背面図である。
【図5】前述のトランスミッションケースを示す側面図
である。
【図6】自動変速機のサイドカバー及び固定スリーブ部
材近傍の構成を示す図である。
【図7】従来の固定スリーブ部材の形状を示す図であ
る。
【符号の説明】
50 入力軸 180 トランスミッションケース 190 ケース本体 200 サイドカバー 210 固定スリーブ部材 301 ノックピン 302 ボルト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルクコンバータを介して回転軸の一端
    から入力された駆動源からの駆動力を変速して出力する
    変速装置と、該変速装置を収納するトランスミッション
    ケースとを備え、前記トランスミッションケースに取り
    付けられた固定スリーブ部材により回転軸の他端部を回
    転自在に支持する自動変速機において、 前記固定スリーブ部材は、円筒内周面で前記回転軸を回
    転自在に支持するように有底筒状に形成され、且つトラ
    ンスミッションケースに、底部の中心軸位置に形成され
    たボルト穴を通じて該トランスミッションケースに螺合
    するボルトと、該固定スリーブ部材とトランスミッショ
    ンケースとの合わせ面に、前記中心軸に平行にして配設
    された回り止めピンとで固定されていることを特徴とす
    る自動変速機。
  2. 【請求項2】 前記固定スリーブ部材には、トランスミ
    ッションケースから供給される作動流体を該トランスミ
    ッションケース内の機構部品に供給する作動流体通路が
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の自動変
    速機。
  3. 【請求項3】 前記機構部品は、前記固定スリーブ部材
    の外周面に配置されているクラッチ機構であり、 前記固定スリーブ部材は、外周面に前記クラッチ機構を
    回転自在に支持する支持面を有するとともに、前記支持
    面の一部に貫通形成されている前記作動流体通路を介し
    て前記作動流体を前記クラッチ機構に供給していること
    を特徴とする請求項2記載の自動変速装置。
  4. 【請求項4】 前記固定スリーブ部材には、トランスミ
    ッションケース側から供給される潤滑流体を前記回転軸
    に形成された潤滑流体通路に供給する潤滑流体通路が形
    成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の自動変速機。
  5. 【請求項5】 前記潤滑流体通路は、円筒内周面におけ
    る底部に前記回転軸の他端部との間に形成した空隙部
    と、該空隙部とトランスミッションケースとの合わせ面
    まで延長する傾斜通路とで構成されていることを特徴と
    する請求項4記載の自動変速機。
  6. 【請求項6】 前記回り止めピンは、トランスミッショ
    ンケース側に圧入されていることを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれかに記載の自動変速機。
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