JP2003106265A - アルミ製オイルポンプ及びその製造方法 - Google Patents

アルミ製オイルポンプ及びその製造方法

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JP2003106265A
JP2003106265A JP2001297386A JP2001297386A JP2003106265A JP 2003106265 A JP2003106265 A JP 2003106265A JP 2001297386 A JP2001297386 A JP 2001297386A JP 2001297386 A JP2001297386 A JP 2001297386A JP 2003106265 A JP2003106265 A JP 2003106265A
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Japan
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oil pump
aluminum
solidified
energy beam
density energy
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JP2001297386A
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English (en)
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Tomotaka Kuromiya
智孝 黒宮
Koji Obayashi
巧治 大林
Shigeto Noma
重人 野間
Satoshi Nonoyama
諭 野々山
Hiroyuki Kawaura
宏之 川浦
Kazuaki Nishino
和彰 西野
Hiroshi Kawahara
博 川原
Yasuhiro Fukuoka
泰博 福岡
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Aisin AW Co Ltd
Aisin Takaoka Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Aisin Takaoka Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体的に高強度材を採用することなく,局所
的にエロージョンの発生を抑制することができる,耐エ
ロージョン性に優れたアルミ製オイルポンプ及びその製
造方法を提供すること。 【解決手段】 オイルポンプギアとの摺動面10を有す
ると共にアルミニウム合金よりなるアルミ製部品1を含
むアルミ製オイルポンプ100を製造する方法におい
て,摺動面10の少なくとも一部に高密度エネルギービ
ームを照射し,後述する切削加工の切削深さ以上の深さ
を溶融させて溶融部を形成し,溶融部を少なくとも1秒
以上溶融状態に保持した後に凝固させて溶融凝固部を形
成し,その後,溶融凝固部の表面が平坦になるように切
削加工して改質部53を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,作動油を圧送するためのオイル
ポンプであって,アルミニウム合金よりなるアルミ製部
品を含むアルミ製オイルポンプに関する。
【0002】
【従来技術】例えば自動車用の自動変速機などの機械装
置においては,作動油を圧送するためのオイルポンプが
使用されている。オイルポンプは,ボディー及びカバー
の間にオイルポンプギアを配置し,このオイルポンプギ
アをボディー及びカバーに摺動させながら回転させて運
転するよう構成されている。そして,近年においては,
上記オイルポンプの軽量化を図るため,上記ボディーや
カバー等の部品を構成する材料を,鉄系材料からアルミ
ニウム合金へ転換することが行われてきている。
【0003】
【解決しようとする課題】ところが,上記オイルポンプ
部品であるボディー及びカバーを一般的なアルミニウム
合金により構成した場合には,オイルポンプの使用中
に,それらの部品の表面に局部的にキャビテーションエ
ロージョンによる損傷が生じる場合がある。かかる不具
合を解消する対策としては,上記アルミニウム合金とし
て,エロージョンに耐えうる高強度材,例えば高Siア
ルミニウム合金等を用いる方法がある。
【0004】しかしながら,この高強度材の採用は,材
料コストが高くなるばかりでなく,切削加工時の切削抵
抗が大きくなり,切削性が低下するという問題を生む。
切削性の低下は,刃具の摩耗の増大による工具費増加及
び生産性低下を招くと共に,切削精度の低下にもつなが
る。また,上記キャビテーションエロージョンの発生場
所は局所的であり,部品全体を高強度化しても無駄が大
きい。
【0005】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので,全体的に高強度材を採用することなく,局
所的にエロージョンの発生を抑制することができる,耐
エロージョン性に優れたアルミ製オイルポンプ及びその
製造方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】第1の発明は,オイルポンプギアと
の摺動面を有すると共にアルミニウム合金よりなるアル
ミ製部品を含むアルミ製オイルポンプを製造する方法に
おいて,上記摺動面の少なくとも一部に高密度エネルギ
ービームを照射し,後述する切削加工の切削深さ以上の
深さを溶融させて溶融部を形成し,該溶融部を少なくと
も1秒以上溶融状態に保持した後に凝固させて溶融凝固
部を形成し,その後,該溶融凝固部の表面が平坦になる
ように切削加工して改質部を形成することを特徴とする
アルミ製オイルポンプ(以下,適宜,単にオイルポンプ
という)の製造方法にある(請求項1)。
【0007】本製造方法においては,まず,上記のごと
く,摺動面の少なくとも一部に高密度エネルギービーム
を照射し,上記溶融部を形成する。この溶融部の溶融深
さは,その後の切削加工時の切削深さよりも深くする。
そして,上記溶融部は,1秒以上溶融状態に保持してか
ら凝固させる。このとき,溶融状態の保持時間が1秒以
上であるので,上記溶融部を耐エロージョン性に優れた
状態に改質することができる。
【0008】即ち,エロージョンの発生は,アルミ製部
品の鋳込み時に生じる小さな気孔であるキャビテーショ
ンの存在が原因となる。このキャビテーションを含む部
分は溶融状態にすることにより気泡となる。ここで溶融
状態を1秒以上保持することにより,上記気泡を表面か
ら抜け出させることができる。そのため,その後凝固さ
せた際には,キャビテーションのない健全な状態の上記
溶融凝固部が得られる。一方,上記溶融状態の保持時間
が1秒未満の場合には,上記気泡が抜けきらず,キャビ
テーションが残存してしまうおそれがある。
【0009】そして,本発明では,上記溶融凝固部を形
成した後,その表面が平坦になるように切削加工を行
う。ここで,上記のごとく,溶融凝固部の深さ,つまり
溶融部の深さは切削深さよりも深い。そのため,上記切
削加工後には,表面が平坦であると共に,キャビテーシ
ョンがない健全な溶融凝固部の残存部分よりなる改質部
が形成される。それ故,この改質部をエロージョンの発
生しやすい位置に設けたアルミ製部品は,オイルポンプ
に組み上げて使用した場合において,上記改質部の存在
によってエロージョンの発生を十分に抑制することがで
きる。
【0010】また,本発明では,上記のごとく,エロー
ジョンが発生しやすい部分を選択して,その部分だけに
上記改質部を設けることができる。そのため,上記アル
ミ製部品の全体の材質を高強度材料に変更する必要がな
く,オイルポンプの特性に合致する程度の比較的安価な
アルミニウム合金を採用することができる。また,上記
切削工程においては優れた切削性を維持することがで
き,生産性及び切削精度の向上を図ることができる。
【0011】このように,本発明によれば,全体的に高
強度材を採用することなく,局所的にエロージョンの発
生を抑制することができる,耐エロージョン性に優れた
アルミ製オイルポンプの製造方法を提供することができ
る。
【0012】第2の発明は,オイルポンプギアとの摺動
面を有すると共にアルミニウム合金よりなるアルミ製部
品を含むアルミ製オイルポンプにおいて,上記摺動面の
少なくとも一部には,高密度エネルギービームを照射し
溶融させた後凝固させた溶融凝固部を含む改質部を有す
ることを特徴とするアルミ製オイルポンプにある(請求
項7)。
【0013】本発明のアルミ製オイルポンプは,そのア
ルミ製部品に上記改質部を有している。この改質部は,
上記高密度エネルギービームの照射により溶融させた後
凝固させた溶融凝固部を含んでいる。上記改質部は,エ
ロージョンの発生原因であるキャビテーションのほとん
ど無い健全な状態となっている。それ故,この改質部を
エロージョンの発生しやすい部分に有するアルミ製部品
は,オイルポンプに組み込んで使用した際の耐エロージ
ョン性に優れたものとなる。そして,全体的に高強度材
料を用いる必要がないので,比較的安価である。
【0014】このように,本発明によれば,全体的に高
強度材を採用することなく,局所的にエロージョンの発
生を抑制することができる,耐エロージョン性に優れた
アルミ製オイルポンプを提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】第1の発明(請求項1)における
上記高密度エネルギービームとしては,例えば電子ビー
ム,レーザービームなどがある。また,上記アルミニウ
ム合金としては,種々のダイカスト合金Al−Si系,
Al−Si−Cu系,及び重鋳合金Al−Cu−Si
系,Al−Si−Mg系,Al−Si−Cu−Mg系,
Al−Mg系等を採用することができる。
【0016】また,上記切削加工の切削深さは150μ
m以上であることが好ましい(請求項2)。切削深さが
150μm未満の場合には,摺動面全体の平坦度を出す
ことが困難である。
【0017】また,上記高密度エネルギービームの照射
予定部に,上記アルミニウム合金に合金化可能な供給物
質が存在する状態において,上記高密度エネルギービー
ムを照射することが好ましい(請求項3)。
【0018】この場合には,上記高密度エネルギービー
ムの照射によって形成された溶融部に上記供給物質が混
合される。そして,上記溶融部が凝固して得られた溶融
凝固部は,合金化した組織,例えば,アルミニウム合金
のマトリックス相に上記供給物質が固溶した組織,ある
いは上記マトリックス相を構成する成分と上記供給物質
とが分散相を形成した組織などを有したものとなる。
【0019】そのため,上記供給物質として上記アルミ
ニウム合金を強化しうる物質を選択することにより,上
記改質部の硬度又は強度を向上させることができる。そ
れ故,この場合には,キャビテーションの消滅による効
果に加え,硬度又は強度の向上によるエロージョンの抑
制効果をも得ることができる。
【0020】また,上記供給物質よりなる粒子を,上記
高密度エネルギービームの照射予定部に高速で衝突させ
るショット照射を行い,その後上記高密度エネルギービ
ームを照射することが好ましい(請求項4)。この場合
には,上記高密度エネルギービームの照射予定部に対し
て,上記供給物質を供給すると共に機械的エネルギーを
与えることができる。これにより,上記照射予定部にお
いては,いわゆるメカニカルアロイ現象を得ることがで
きる。それ故,その後の高密度エネルギービームの照射
において,供給物質が略均一に混じった溶融部を得るこ
とができ,均一な改質部を形成することができる。
【0021】また,上記供給物質は,Si,Fe,C
u,Niのうちいずれか1種以上を含有することが好ま
しい(請求項5)。これらの物質は,アルミニウム合金
に合金化した場合に,その硬度又は強度を向上させる効
果を発揮しうる。そのため,これらの物質を上記供給物
質として用いることにより,上記改質部の硬度又は強度
を容易に向上させることができる。
【0022】また,上記高密度エネルギービームは電子
ビームであることが好ましい(請求項6)。電子ビーム
は,その出力制御を精度良く行うことができる。そのた
め,電子ビームを採用することによって,上記溶融部の
溶融深さ及び溶融状態の保持時間の制御を容易に行うこ
とができる。
【0023】また,上記電子ビームを採用する場合に
は,その照射出力は,所定のスロープアップ時間をかけ
て出力を最大とし,所定の保持時間の後,所定のスロー
プダウン時間をかけて出力を0とするように制御するこ
とが好ましい。これにより,上記スロープアップ時間,
保持時間,及びスロープダウン時間を調整することによ
って,上記溶融部の溶融状態の保持時間を比較的容易に
調整することができる。
【0024】そして,上記電子ビームの総投入エネルギ
ー量は,45〜81W・s/mm2であることが好まし
い。総投入エネルギー量が45W・s/mm2未満の場
合には,溶融深さ不足より,150μm切削後,改質層
が無くなるおそれがあり,一方,81W・s/mm2
超える場合には溶融量が多くなりすぎ,表面の平滑度が
悪化するという問題がある。
【0025】また,電子ビームのエネルギー密度は20
〜40W/mm2であることが好ましい。エネルギー密
度が20W/mm2未満の場合には,溶融深さ不足とい
う問題があり,一方,40W/mm2を超える場合に
は,平滑度悪化という問題がある。
【0026】また,上記電子ビームの最大出力時の保持
時間は,1000〜1500msecであることが好ま
しい。最大出力時の保持時間が1000msec未満の
場合には,溶融深さ不足という問題があり,一方,15
00msecを超える場合には平滑度悪化という問題が
ある。
【0027】また,上記電子ビームは偏向させながら所
定の範囲に照射するが,その偏向周波数は,20〜10
0Hzであることが好ましい。偏向周波数が20Hz未
満の場合には,電子ビームの移動速度が遅くなり同じ点
を長時間照射してしまうため,溶融量が多くなりすぎて
平滑度が悪化するという問題がある。一方,100Hz
を超える場合には電子ビームの移動速度が速くなりす
ぎ,照射時間が不足してしまい溶融深さが不足するとい
う問題がある。
【0028】また,上記電子ビームの最大出力からこれ
を0に絞る際のスロープダウン時間は,1000〜15
00msecであることが好ましい。スロープダウン時
間が1000msec未満の場合には溶融深さ不足とい
う問題があり,一方,1500msecを超える場合に
は平滑度悪化という問題がある。
【0029】次に,上記第2の発明(請求項7)におい
ては,上記改質部は,後述する切削加工の切削深さ以上
の深さを溶融させて溶融部を形成し,該溶融部を少なく
とも1秒以上溶融状態に保持した後に凝固させて上記溶
融凝固部を形成し,その後,該溶融凝固部の表面が平坦
になるように切削加工することにより形成されているこ
とが好ましい(請求項8)。この場合には,上記1秒以
上の溶融状態保持によって,より確実にキャビテーショ
ンの防止を図ったアルミ製オイルポンプを得ることがで
きる。
【0030】また,上記改質部は,キャビテーションエ
ロージョンの生じる部位,または上記オイルポンプギア
との摺動によって摩耗する部位に形成することが好まし
い(請求項9)。これにより,優れたアルミ製オイルポ
ンプを得ることができる。
【0031】また,上記改質部は,上記アルミニウム合
金に合金化されたSi,Fe,Cu,Niのうちいずれ
か1種以上を含有していることが好ましい(請求項1
0)。この場合には,上記のごとく,上記改質部の硬度
又は強度を容易に向上させることができる。また,上記
第2の発明においても,上記高密度エネルギービームは
電子ビームであることが好ましい。
【0032】
【実施例】(実施例1)本発明の実施例に係るアルミ製
オイルポンプ部品及びその製造方法につき,図1〜図1
0を用いて説明する。本例では,図2に示すごとく,オ
イルポンプギア31,32との摺動面10を有すると共
にアルミニウム合金よりなるアルミ製部品であるカバー
1を有するアルミ製オイルポンプ100を製造する方法
である。本例の方法では,図5に示すごとく,上記摺動
面10の少なくとも一部に高密度エネルギービーム7を
照射する。そして,図7,図8に示すごとく,後述する
切削加工の切削深さ以上の深さを溶融させて溶融部51
を形成し,該溶融部51を少なくとも1秒以上溶融状態
に保持した後に凝固させて溶融凝固部52を形成し,そ
の後,該溶融凝固部52の表面が平坦になるように切削
加工して改質部53を形成する。
【0033】以下,これを詳説する。本例で製造するア
ルミ製オイルポンプ100は,図2に示すごとく,上記
カバー1とボディー2と,これらの間に配設された一対
のオイルポンプギア31,32と,さらにこれらを貫通
するように配設されたステータシャフト4を有してな
る。アルミ製部品としてのカバー1は,図3に示すごと
く,凹状に窪んだ油道15を複数有している。そして図
4に示すごとく,カバー1は,その摺動面10に配置し
た上記オイルポンプギア31,32の回転に伴って作動
油が上記油道15を流れるように構成されている。
【0034】本例では,まず,このカバー1を,図3に
示す形状となるように,ADC12を用いてダイカスト
法により作製した。そして,最終的には,図1に示すご
とく,カバー1の摺動面10の2箇所に上記改質部53
を設けた。改質部53を設けるに当たっては,まず,図
5に示すごとく,上記改質部53を形成する2箇所の位
置に,高密度エネルギービームとしての電子ビーム(E
B)7を照射した。
【0035】このときの電子ビーム7の照射条件は,図
6に示すごとく,その照射出力を,所定のスロープアッ
プ時間aをかけて出力を最大とし,所定の保持時間bの
後,所定のスロープダウン時間cをかけて出力を0とす
るように制御した。また,電子ビーム7の総投入エネル
ギー量,上記最大出力時のエネルギー密度,偏向周波数
等を制御して,上記改質部53となりうる矩形の領域に
上記電子ビーム7を照射した。そして,上記の各条件
は,図7に示すごとく,溶融部51の溶融深さDが約
1.2mm,溶融状態の保持時間が約1500msec
となるように調整した。
【0036】これにより,電子ビーム7を照射した部分
は,図7に示すごとく,溶融部51が冷却凝固されて溶
融凝固部52となった。次に,本例では,上記カバー1
の摺動面10全体を旋盤により切削した。切削深さEは
約150μmとした。これにより,図8に示すごとく,
上記溶融凝固部52は表面を平坦に切削された状態で残
存し,改質部53となった。このようにして,図1に示
すごとく,2箇所の改質部53を摺動面の一部に有する
カバー1が得られた。
【0037】次に,本例では,上記改質部53の存在に
よる効果を検証するため,上記カバー1を用いて図2,
図4に示すごときオイルポンプギア31,32を有する
オイルポンプ100を組み上げ,実際に所定時間運転す
る実験を行った。また,比較のために,上記改質部53
を有していない点のみが上記カバー1と異なる複数の比
較品9を準備し,同様に実験を行った。
【0038】その結果,本発明品である上記カバー1
は,実験後においても摺動面10に何らエロージョンが
発生していなかった。一方,比較品9の中には,図10
に示すごとく,局部的,特に吸入したポートと吐出ポー
トとの間のインナロータとアウタロータの歯によって形
成される歯間室の容量が略最大となる位置でシールラウ
ンド92にキャビテーションエロージョン91が発生し
ているものがあった。この結果から,本例における改質
部53は,キャビテーションエロージョンの発生抑制に
有効であることがわかった。また,図9に示すごとく,
ギアによる摺動面の摩耗93が生じるものがあったが,
本例の改質部53を設けたものにはそのようなものはな
かった。これにより改質部53は摺動面の摩耗の抑制に
も有効であることが分かった。
【0039】この理由は,次のように考えられる。即
ち,上記溶融部51の形成によって,その内部に含まれ
ていたキャビテーションは気泡となり,その後,溶融部
51の溶融状態を上記のごとく比較的長時間保持するこ
とにより,上記気泡を溶融部51の表面から抜け出させ
ることができる。そのため,その後溶融部51を凝固さ
せた際には,キャビテーションのない健全な状態の溶融
凝固部52が得られる。また,溶融凝固部52の深さD
は,その後に行う切削加工の切削深さEよりも深い。そ
のため,切削加工後に得られる改質部53は,キャビテ
ーションがない健全な溶融凝固部52の残存部分より構
成されたものとなる。それ故,この改質部53をエロー
ジョンの発生しやすい位置に設けたアルミ製部品である
カバー1を有するアルミ製オイルポンプ100は,エロ
ージョンの発生を十分に抑制することができる。
【0040】(実施例2)本例は,実施例1の高密度エ
ネルギービーム7の照射予定部に,上記アルミニウム合
金に合金化可能な供給物質6が存在する状態において,
上記高密度エネルギービーム7を照射してカバー1を製
造した例である。
【0041】具体的には,上記供給物質6としては粒径
20〜150μmのCu,Fe−3wt%C,Ni,S
i,Cu−15wt%Ni−3wt%Si−1.3wt
%B等を採用することができる。そして,図11に示す
ごとく,供給物質6よりなる粒子を,上記高密度エネル
ギービームの照射予定部に高速で衝突させるショット照
射を行った。ショット照射には,ショットブラスと装置
8を用いた。そして,0.4MPaの圧縮空気85を用
いて,ノズル80から供給物質6を噴出し,カバー1の
表面に衝突させた。これにより,カバー1の高密度エネ
ルギービーム照射予定部には,供給物質6が表面に分散
配置された状態が得られた。その後は,実施例1と同様
に高密度エネルギービーム7を照射して,溶融部51,
溶融凝固部52を順次形成した後,切削工程を経て改質
部53を形成した。
【0042】本例によって得られたカバー1は,上記改
質部53の硬度が実施例1の場合よりも向上した。これ
は,上記溶融部51形成時に上記供給物質6がアルミニ
ウム合金に合金化され,得られた溶融凝固部53が組織
改善されたためである。その他は,実施例1と同様の作
用効果が得られた。
【0043】(実施例3)本例では,実施例1,2に加
え,複数種類のカバーを作製し,その改質部又は改質部
に相当する部分(以下,改質部等という)でのエロージ
ョンの発生傾向を定量的に測定すると共に,改質部等の
表面硬さを求めた。準備した試料を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】耐キャビテーションエロージョン性は,図
15に示すごとく,対抗型振動試験法の装置45を用
い,ホーン451より全振幅20μm,共振周波数19
kHzの超音波を,試験液452中に浸漬した試料45
3(カバー1)に向けて放射することによってキャビテ
ーションエロージョンを積極的に発生させ,得られたエ
ロージョンの体積を測定して定量評価した。また,試験
の時間は,1時間(1h),3時間(3h),5時間
(5h)の3種類とした。なお,試験液452としては
イオン交換水を使用し,試料453とホーン451との
間隔は0.5mm,試験液の温度は35℃とするという
条件で試験を行った。改質部等の表面硬さは,その断面
において測定し,最表面からの距離との相関についても
求めた。
【0046】エロージョン体積の測定結果を図12に示
す。同図は横軸に試料の種類及び処理時間を示し,縦軸
に測定値をとったものである。また,表面硬さ(Hv)
の測定結果を図13,図14に示す。図13は,各試料
毎に,最表面からの距離が0.025〜0.1mmの位
置の断面の平均表面硬さの測定結果を示すものである。
また,図14は,試料E11〜E16について,最表面
からの距離とその断面における表面硬さとの相関を示す
ものである。
【0047】図12より知られるごとく,改質部53を
設けた試料E11〜E16は,改質部を設けていないア
ルミ製オイルポンプ部品である試料C1に比べて大幅に
エロージョンの発生が少なく,試料C2の鋳鉄品と同等
以上の優れた耐エロージョン性を示した。
【0048】また,図13,図14より知られるごと
く,改質部等の表面硬さは,試料C2の鋳鉄ほど高くな
らなかったが,すべての本発明品E11〜E16が試料
C1よりも向上した。そして,電子ビーム(EB)の照
射のみによっても向上したが(試料E11),供給物質
を合金化させた場合には(試料E12〜E16),さら
に向上した。ここで,試料E11において硬度が向上し
た理由は,溶融部51形成後に溶融凝固部52を形成す
ることによって,組織が均一化すると共に微細化するた
めであると考えられる。また,図14から知られるよう
に,改質部53は,最表面からおよそ0.15mmの深
さまで存在していることがわかる。
【0049】(実施例4)本例では,実施例3における
基本材質をADC12からSiの高いNH42に変更
し,また鋳造方法をダイカスト鋳造法から重力鋳造法に
変更し,実施例3と同様に評価した例である。改質部の
形成方法は,実施例1,2と同様である。準備した試料
は表2に示す。なお試料C2は実施例3と同じである。
【0050】
【表2】
【0051】本例においても,実施例3と同様にエロー
ジョン及び表面硬さの測定行い,図16〜図18に測定
結果を示した。図16より知られるごとく,改質部53
を設けた試料E21〜E26は,すべて改質部を設けて
いないアルミ製オイルポンプ部品である試料C3に比べ
て大幅にエロージョンの発生が少なかった。また,供給
物質を用いた試料E22〜E26においては,試料C2
の鋳鉄品と同等以上の優れた耐エロージョン性を示し
た。
【0052】また,図17,図18より知られるごと
く,改質部等の表面硬さは,試料C2の鋳鉄ほど高くな
らなかったが,すべての本発明品E21〜E26が試料
C3よりも向上した。そして,電子ビーム(EB)の照
射のみに場合(試料E21)よりも,供給物質を合金化
させた場合には(試料E22〜E26)の向上率が高か
った。また,図18から知られるように,本例でも,改
質部53は,最表面からおよそ0.15mmの深さまで
存在していることがわかる。
【0053】(実施例5)本例では,実施例3における
基本材質をADC12からAC4CHに変更し,また鋳
造方法をダイカスト鋳造法から重力鋳造法に変更し,実
施例3と同様に評価した例である。改質部の形成方法
は,実施例1,2と同様である。準備した試料は表3に
示す。なお試料C2は実施例3と同じである。
【0054】
【表3】
【0055】本例においても,実施例3と同様にエロー
ジョン及び表面硬さの測定行い,図19〜図21に測定
結果を示した。図19より知られるごとく,改質部53
を設けた試料E31〜E36は,すべて改質部を設けて
いないアルミ製オイルポンプ部品である試料C4に比べ
てエロージョンの発生が少なかった。また,供給物質を
用いた試料E32〜E36においては,特に優れた耐エ
ロージョン性を示した。
【0056】また,図20,図21より知られるごと
く,改質部等の表面硬さは,試料C2の鋳鉄ほど高くな
らなかったが,すべての本発明品E31〜E36が試料
C4よりも向上した。そして,電子ビーム(EB)の照
射のみに場合(試料E31)よりも,供給物質を合金化
させた場合には(試料E32〜E36)の向上率が高か
った。また,図21から知られるように,本例でも,改
質部53は,最表面からおよそ0.15mmの深さまで
存在していることがわかる。
【0057】(実施例6)本例では,実施例1の場合の
電子ビーム7の照射条件の内,総投入エネルギー量と溶
融深さとの関係を求めた。具体的には,母材として実施
例1と同様のADC12を用い,の条件は一定とし,の
条件を変化させて電子ビームの総投入エネルギー量を変
化させて,それぞれ溶融凝固部を形成した。そしてその
溶融凝固部の深さを断面から測定した。
【0058】測定結果を図22に示す。同図は,横軸に
溶融深さ(mm)を,縦軸に総投入エネルギー量(W/
s/mm2)をとったものである。同図から知られるご
とく,総投入エネルギー量と溶融深さとは相関が強い。
このため,高密度エネルギービームとして電子ビームを
用いる場合には,この総投入エネルギー量を制御するこ
とにより,上記溶融部の溶融深さを比較的容易に制御で
きることがわかった。
【0059】なお,上記各実施例では,アルミ製オイル
ポンプ部品としてのカバーについて示したが,オイルポ
ンプのボディーをアルミニウム合金で作製する場合にも
同様な改質部を設けてエロージョンの抑制を図ることも
勿論可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,アルミ製オイルポンプ部品
(カバー)を示す正面図。
【図2】実施例1における,オイルポンプの構造を示す
説明図。
【図3】実施例1における,改質部を形成する前のアル
ミ製オイルポンプ部品の正面図。
【図4】実施例1における,アルミ製オイルポンプ部品
とオイルポンプギアとの位置関係を示す説明図。
【図5】実施例1における,高密度エネルギービーム
(電子ビーム)を照射している状態を示す説明図。
【図6】実施例1における,高密度エネルギービーム
(電子ビーム)の出力制御方法を示す説明図。
【図7】実施例1における,溶融部(溶融凝固部)を形
成した状態を示す説明図。
【図8】実施例1における,溶融凝固部を切削して改質
部を形成した状態を示す説明図。
【図9】実施例1における,比較品にギアによる摺動面
の摩耗が発生した状態を示す説明図。
【図10】実施例1における,他の比較品にキャビテー
ションエロージョンが発生した状態を示す説明図。
【図11】実施例2における,ショットブラスト装置を
用いて供給物質を噴射している状態を示す説明図。
【図12】実施例3における,エロージョン体積の測定
結果を示す説明図。
【図13】実施例3における,改質部等の表面硬さの測
定結果を示す説明図。
【図14】実施例3における,改質部の表面硬さと最表
面からの距離との関係を示す説明図。
【図15】実施例3における,対抗型振動試験法の装置
の構成を示す説明図。
【図16】実施例4における,エロージョン体積の測定
結果を示す説明図。
【図17】実施例4における,改質部等の表面硬さの測
定結果を示す説明図。
【図18】実施例4における,改質部の表面硬さと最表
面からの距離との関係を示す説明図。
【図19】実施例5における,エロージョン体積の測定
結果を示す説明図。
【図20】実施例5における,改質部等の表面硬さの測
定結果を示す説明図。
【図21】実施例5における,改質部の表面硬さと最表
面からの距離との関係を示す説明図。
【図22】実施例6における,電子ビームの総投入エネ
ルギー量と溶融深さとの関係を示す説明図。
【符号の説明】
1...アルミ製部品(カバー),10...摺動面,
100...アルミ製オイルポンプ,2...ボディ
ー,31,32...オイルポンプギア,4...ステ
ータシャフト,51...溶融部,52...溶融凝固
部,53...改質部,6...供給物質,7...高
密度エネルギービーム(電子ビーム),
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 24/08 C23C 24/08 B 26/00 26/00 E 26/02 26/02 F04C 2/10 341 F04C 2/10 341Z // B23K 103:10 B23K 103:10 (72)発明者 黒宮 智孝 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 大林 巧治 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 野間 重人 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 野々山 諭 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 川浦 宏之 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 西野 和彰 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 川原 博 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 福岡 泰博 愛知県豊田市高丘新町天王1番地 アイシ ン高丘株式会社内 Fターム(参考) 3H041 AA02 BB04 CC13 DD03 DD04 DD31 DD33 3H044 AA02 BB03 CC12 DD03 DD04 DD21 DD23 4E066 AA03 CA14 CB10 CC04 4K031 AA02 AA08 AB08 CB21 CB35 CB39 DA08 GA01 4K044 AA06 AB10 BA06 BA10 BA19 BB10 BC01 CA07 CA23 CA41 CA44 CA51

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルポンプギアとの摺動面を有すると
    共にアルミニウム合金よりなるアルミ製部品を含むアル
    ミ製オイルポンプを製造する方法において,上記摺動面
    の少なくとも一部に高密度エネルギービームを照射し,
    後述する切削加工の切削深さ以上の深さを溶融させて溶
    融部を形成し,該溶融部を少なくとも1秒以上溶融状態
    に保持した後に凝固させて溶融凝固部を形成し,その
    後,該溶融凝固部の表面が平坦になるように切削加工し
    て改質部を形成することを特徴とするアルミ製オイルポ
    ンプの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記切削加工の切削
    深さは150μm以上であることを特徴とするアルミ製
    オイルポンプの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記高密度エ
    ネルギービームの照射予定部に,上記アルミニウム合金
    に合金化可能な供給物質が存在する状態において,上記
    高密度エネルギービームを照射することを特徴とするア
    ルミ製オイルポンプの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において,上記供給物質よりな
    る粒子を,上記高密度エネルギービームの照射予定部に
    高速で衝突させるショット照射を行い,その後上記高密
    度エネルギービームを照射することを特徴とするアルミ
    製オイルポンプの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において,上記供給物質
    は,Si,Fe,Cu,Niのうちいずれか1種以上を
    含有することを特徴とするアルミ製オイルポンプの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において,
    上記高密度エネルギービームは電子ビームであることを
    特徴とするアルミ製オイルポンプの製造方法。
  7. 【請求項7】 オイルポンプギアとの摺動面を有すると
    共にアルミニウム合金よりなるアルミ製部品を含むアル
    ミ製オイルポンプにおいて,上記摺動面の少なくとも一
    部には,高密度エネルギービームを照射し溶融させた後
    凝固させた溶融凝固部を含む改質部を有することを特徴
    とするアルミ製オイルポンプ。
  8. 【請求項8】 請求項7において,上記改質部は,後述
    する切削加工の切削深さ以上の深さを溶融させて溶融部
    を形成し,該溶融部を少なくとも1秒以上溶融状態に保
    持した後に凝固させて上記溶融凝固部を形成し,その
    後,該溶融凝固部の表面が平坦になるように切削加工す
    ることにより形成されたことを特徴とするアルミ製オイ
    ルポンプ。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8において,上記改質部
    は,キャビテーションエロージョンの生じる部位,また
    は上記オイルポンプギアとの摺動によって摩耗する部位
    に形成したことを特徴とするアルミ製オイルポンプ。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれか1項におい
    て,上記改質部は,上記アルミニウム合金に合金化され
    たSi,Fe,Cu,Niのうちいずれか1種以上を含
    有していることを特徴とするアルミ製オイルポンプ。
  11. 【請求項11】 請求項7〜10のいずれか1項におい
    て,上記高密度エネルギービームは電子ビームであるこ
    とを特徴とするアルミ製オイルポンプ。
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