JP2003105793A - 旋回作業機の掘削装置 - Google Patents
旋回作業機の掘削装置Info
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- JP2003105793A JP2003105793A JP2001298177A JP2001298177A JP2003105793A JP 2003105793 A JP2003105793 A JP 2003105793A JP 2001298177 A JP2001298177 A JP 2001298177A JP 2001298177 A JP2001298177 A JP 2001298177A JP 2003105793 A JP2003105793 A JP 2003105793A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブームの端部もブームシリンダの端部も共に
旋回台により近接配置して、近傍掘削、小旋回半径等を
可能にし、かつブームシリンダと上下動シリンダとを連
結するを1つの支点部材に連結して、支点部材等の製造
コストを低減できるようにする。 【解決手段】 旋回台2の前部に受けブラケット3を設
け、この受けブラケット3にスイングブラケット4を縦
軸5回り揺動自在に枢支し、このスイングブラケット4
の上下方向中途部に中間が屈曲したブーム6の基端を連
結し、スイングブラケット4に前記ブーム6の背面側に
配置されていてブーム6を昇降するブームシリンダ7の
端部を連結し、ブーム6の先端に上下動部材8を枢支す
ると共にこの上下動部材8にこれを揺動する上下動シリ
ンダ9の一端を連結し、前記ブーム6の屈曲部6Aの背
面に1つの支点部材11を設け、この支点部材11にブ
ームシリンダ7の先端と上下動シリンダ9の他端とを共
に連結し、前記ブームシリンダ7の端部をスイングブラ
ケット4の上部の略縦軸5上方に連結する。
旋回台により近接配置して、近傍掘削、小旋回半径等を
可能にし、かつブームシリンダと上下動シリンダとを連
結するを1つの支点部材に連結して、支点部材等の製造
コストを低減できるようにする。 【解決手段】 旋回台2の前部に受けブラケット3を設
け、この受けブラケット3にスイングブラケット4を縦
軸5回り揺動自在に枢支し、このスイングブラケット4
の上下方向中途部に中間が屈曲したブーム6の基端を連
結し、スイングブラケット4に前記ブーム6の背面側に
配置されていてブーム6を昇降するブームシリンダ7の
端部を連結し、ブーム6の先端に上下動部材8を枢支す
ると共にこの上下動部材8にこれを揺動する上下動シリ
ンダ9の一端を連結し、前記ブーム6の屈曲部6Aの背
面に1つの支点部材11を設け、この支点部材11にブ
ームシリンダ7の先端と上下動シリンダ9の他端とを共
に連結し、前記ブームシリンダ7の端部をスイングブラ
ケット4の上部の略縦軸5上方に連結する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホー等の旋
回作業機の掘削装置に関する。
回作業機の掘削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、バックホーにおいては、クロー
ラ走行装置を有する走行機体に旋回台を縦軸回り旋回自
在に支持し、この旋回台の前部に掘削装置を設けてい
る。掘削装置は、旋回台の前部に受けブラケットを設
け、この受けブラケットにスイングブラケットを縦軸回
り揺動自在に枢支し、このスイングブラケットに中間が
くの字状に屈曲したブームの基端を連結し、またこのス
イングブラケットにブームを昇降するブームシリンダの
端部を連結し、ブームの先端にアーム等の上下動部材を
枢支すると共にこの上下動部材にこれを揺動する上下動
シリンダの一端を連結し、前記ブームの屈曲部にブーム
シリンダの先端と上下動シリンダの他端とを連結してい
る。
ラ走行装置を有する走行機体に旋回台を縦軸回り旋回自
在に支持し、この旋回台の前部に掘削装置を設けてい
る。掘削装置は、旋回台の前部に受けブラケットを設
け、この受けブラケットにスイングブラケットを縦軸回
り揺動自在に枢支し、このスイングブラケットに中間が
くの字状に屈曲したブームの基端を連結し、またこのス
イングブラケットにブームを昇降するブームシリンダの
端部を連結し、ブームの先端にアーム等の上下動部材を
枢支すると共にこの上下動部材にこれを揺動する上下動
シリンダの一端を連結し、前記ブームの屈曲部にブーム
シリンダの先端と上下動シリンダの他端とを連結してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、ブームシリンダがブームの背面側に配置されてお
り、ブームもブームシリンダも共にスイングブラケット
の縦軸より前方に配置されていて、旋回台から遠い位置
の掘削が可能になっているが、近傍の掘削は困難であ
り、旋回半径が大きくなり、また重量バランスも好まし
くなかった。また、ブームの屈曲部に 2つの支持部材
が設けられ、ブームシリンダの先端と上下動シリンダの
他端とがそれぞれ専用の支持部材に枢支連結されてい
て、2つの支持部材、2本のピンが必要であり、製造コ
ストが高く、また給脂作業も面倒になっていた。
は、ブームシリンダがブームの背面側に配置されてお
り、ブームもブームシリンダも共にスイングブラケット
の縦軸より前方に配置されていて、旋回台から遠い位置
の掘削が可能になっているが、近傍の掘削は困難であ
り、旋回半径が大きくなり、また重量バランスも好まし
くなかった。また、ブームの屈曲部に 2つの支持部材
が設けられ、ブームシリンダの先端と上下動シリンダの
他端とがそれぞれ専用の支持部材に枢支連結されてい
て、2つの支持部材、2本のピンが必要であり、製造コ
ストが高く、また給脂作業も面倒になっていた。
【0004】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決できるようにした旋回作業機の掘削装置を提供する
ことを目的とする。本発明は、ブームの端部もブームシ
リンダの端部も共に旋回台により近接配置して、近傍掘
削、小旋回半径等を可能にし、かつブームシリンダと上
下動シリンダとを1つの支点部材に連結して、支点部材
等の製造コストを低減できるようにした旋回作業機の掘
削装置を提供することを目的とする。
解決できるようにした旋回作業機の掘削装置を提供する
ことを目的とする。本発明は、ブームの端部もブームシ
リンダの端部も共に旋回台により近接配置して、近傍掘
削、小旋回半径等を可能にし、かつブームシリンダと上
下動シリンダとを1つの支点部材に連結して、支点部材
等の製造コストを低減できるようにした旋回作業機の掘
削装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、旋回台2の前部に受けブ
ラケット3を設け、この受けブラケット3にスイングブ
ラケット4を縦軸5回り揺動自在に枢支し、このスイン
グブラケット4の上下方向中途部に中間が屈曲したブー
ム6の基端を連結し、スイングブラケット4に前記ブー
ム6の背面側に配置されていてブーム6を昇降するブー
ムシリンダ7の端部を連結し、ブーム6の先端に上下動
部材8を枢支すると共にこの上下動部材8にこれを揺動
する上下動シリンダ9の一端を連結し、前記ブーム6の
屈曲部6Aの背面に1つの支点部材11を設け、この支
点部材11にブームシリンダ7の先端と上下動シリンダ
9の他端とを共に連結し、前記ブームシリンダ7の端部
をスイングブラケット4の上部の略縦軸5上方に連結し
ているである。
のための第1の具体的手段は、旋回台2の前部に受けブ
ラケット3を設け、この受けブラケット3にスイングブ
ラケット4を縦軸5回り揺動自在に枢支し、このスイン
グブラケット4の上下方向中途部に中間が屈曲したブー
ム6の基端を連結し、スイングブラケット4に前記ブー
ム6の背面側に配置されていてブーム6を昇降するブー
ムシリンダ7の端部を連結し、ブーム6の先端に上下動
部材8を枢支すると共にこの上下動部材8にこれを揺動
する上下動シリンダ9の一端を連結し、前記ブーム6の
屈曲部6Aの背面に1つの支点部材11を設け、この支
点部材11にブームシリンダ7の先端と上下動シリンダ
9の他端とを共に連結し、前記ブームシリンダ7の端部
をスイングブラケット4の上部の略縦軸5上方に連結し
ているである。
【0006】これによって、ブーム6もブームシリンダ
7も共に旋回台2に近接配置され、旋回台2の近傍の掘
削が容易になり、旋回台2からの突出量が小さいので旋
回半径が小さくなり、重量バランスも良好になり、ブー
ムシリンダ7の先端と上下動シリンダ9の他端とを1つ
の支点部材11に連結され、部品点数、製造コストが低
減できる。本発明における課題解決のための第2の具体
的手段は、第1の具体的手段に加えて、前記支点部材1
1にブームシリンダ7のシリンダチューブ7Bと上下動
シリンダ9のシリンダチューブ7Bとを連結する共通ピ
ン14を設けていることである。
7も共に旋回台2に近接配置され、旋回台2の近傍の掘
削が容易になり、旋回台2からの突出量が小さいので旋
回半径が小さくなり、重量バランスも良好になり、ブー
ムシリンダ7の先端と上下動シリンダ9の他端とを1つ
の支点部材11に連結され、部品点数、製造コストが低
減できる。本発明における課題解決のための第2の具体
的手段は、第1の具体的手段に加えて、前記支点部材1
1にブームシリンダ7のシリンダチューブ7Bと上下動
シリンダ9のシリンダチューブ7Bとを連結する共通ピ
ン14を設けていることである。
【0007】これによって、ピン本数を半減でき、給脂
作業も減少でき、ブームシリンダ7及びアームシリンダ
9にストロークの長いシリンダが使用できる。本発明に
おける課題解決のための第3の具体的手段は、第1又は
2の具体的手段に加えて、前記支点部材11にブームシ
リンダ7を連結するピン14Aと上下動シリンダ9を連
結するピン14Bとを近接配置していることである。こ
れによって、ブームシリンダ7とアームシリンダ9とを
別個に着脱できる。本発明における課題解決のための第
4の具体的手段は、第1〜3のいずれかの具体的手段に
加えて、前記上下動部材8はバケット18又は先端にバ
ケット18を有するアームであることである。
作業も減少でき、ブームシリンダ7及びアームシリンダ
9にストロークの長いシリンダが使用できる。本発明に
おける課題解決のための第3の具体的手段は、第1又は
2の具体的手段に加えて、前記支点部材11にブームシ
リンダ7を連結するピン14Aと上下動シリンダ9を連
結するピン14Bとを近接配置していることである。こ
れによって、ブームシリンダ7とアームシリンダ9とを
別個に着脱できる。本発明における課題解決のための第
4の具体的手段は、第1〜3のいずれかの具体的手段に
加えて、前記上下動部材8はバケット18又は先端にバ
ケット18を有するアームであることである。
【0008】これによって、ブーム6の先端に取り付け
られるのは、バケット18であってもアームであっても
よい。本発明における課題解決のための第5の具体的手
段は、第1〜4のいずれかの具体的手段に加えて、前記
ブーム6の基端を中途部の屈曲方向と逆方向に屈曲して
いることである。これによって、ブーム6の基端とブー
ムシリンダ7の端部の枢支点を前後方向により近づけて
配置できる。
られるのは、バケット18であってもアームであっても
よい。本発明における課題解決のための第5の具体的手
段は、第1〜4のいずれかの具体的手段に加えて、前記
ブーム6の基端を中途部の屈曲方向と逆方向に屈曲して
いることである。これによって、ブーム6の基端とブー
ムシリンダ7の端部の枢支点を前後方向により近づけて
配置できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜6において、25は旋回作
業機として例示したバックホーであり、左右クローラ走
行装置26を有する走行機体27に旋回台2を縦軸状の
旋回軸28回り旋回自在に支持し、この旋回台2の前部
に掘削装置1を設けている。前記旋回台2は、後部にエ
ンジンを搭載し、右側部に燃料タンク、オイルタンク等
を搭載し、それらをカバー29で覆い、エンジンの前側
で掘削装置1の後側に運転席30を配置し、この運転席
30等を包囲するように日除け装置31を設けている。
に基づいて説明する。図1〜6において、25は旋回作
業機として例示したバックホーであり、左右クローラ走
行装置26を有する走行機体27に旋回台2を縦軸状の
旋回軸28回り旋回自在に支持し、この旋回台2の前部
に掘削装置1を設けている。前記旋回台2は、後部にエ
ンジンを搭載し、右側部に燃料タンク、オイルタンク等
を搭載し、それらをカバー29で覆い、エンジンの前側
で掘削装置1の後側に運転席30を配置し、この運転席
30等を包囲するように日除け装置31を設けている。
【0010】前記旋回台2は、平面視において、左右側
部が前後方向に略平行であり、前部が前後方向に略平行
であり、後部が円弧形状であり、前部と左右側部とのコ
ーナ部は円弧形状となっている。前記左右クローラ走行
装置26は走行機体27に対して左右に移動可能、即
ち、轍間距離調整可能であり、轍間距離を最大幅にした
ときに、旋回台2を旋回しても、その後部を含む周囲部
が左右クローラ走行装置26の最外側端から外方へ余り
突出しない形状となっている。
部が前後方向に略平行であり、前部が前後方向に略平行
であり、後部が円弧形状であり、前部と左右側部とのコ
ーナ部は円弧形状となっている。前記左右クローラ走行
装置26は走行機体27に対して左右に移動可能、即
ち、轍間距離調整可能であり、轍間距離を最大幅にした
ときに、旋回台2を旋回しても、その後部を含む周囲部
が左右クローラ走行装置26の最外側端から外方へ余り
突出しない形状となっている。
【0011】掘削装置1は旋回台2の前部に設けた受け
ブラケット3を有する。この受けブラケット3は旋回台
2を構成する部材と一体成形されるか、別個に形成して
旋回台2に取り付けられており、その前部に上下に分離
された受け部3U、3Dを前方突出状に有し、下受け部
3Dは二股形状であり、上下受け部3U、3Dには縦軸
5を挿通する穴が形成されている。前記掘削装置1は、
受けブラケット3に縦軸5を介して枢支されたスイング
ブラケット4と、このスイングブラケット4に基部が枢
支されたブーム6と、ブーム6の先端に横軸回り回動自
在に枢支されたアーム8と、このアーム8の先端に横軸
を介して回動自在に枢支されたバケット13とを有して
いる。
ブラケット3を有する。この受けブラケット3は旋回台
2を構成する部材と一体成形されるか、別個に形成して
旋回台2に取り付けられており、その前部に上下に分離
された受け部3U、3Dを前方突出状に有し、下受け部
3Dは二股形状であり、上下受け部3U、3Dには縦軸
5を挿通する穴が形成されている。前記掘削装置1は、
受けブラケット3に縦軸5を介して枢支されたスイング
ブラケット4と、このスイングブラケット4に基部が枢
支されたブーム6と、ブーム6の先端に横軸回り回動自
在に枢支されたアーム8と、このアーム8の先端に横軸
を介して回動自在に枢支されたバケット13とを有して
いる。
【0012】そして、ブーム6はブームシリンダ7によ
って昇降動作され、アーム8はアームシリンダ9によっ
て上下揺動され、バケット13はバケットシリンダ21
によって掬いダンプ可能に動作される。前記各シリンダ
7、9、21は油圧シリンダが使用されている。図2に
おいて、ブーム6はブームシリンダ7によって、実線で
示す上昇姿勢から2点鎖線姿勢を経て1点鎖線で示す下
降姿勢まで昇降でき、アーム8はブーム6の各姿勢にお
いてアームシリンダ9によって上下動でき、バケット1
3はブーム6及びアーム8の各姿勢においてバケットシ
リンダ21によって掬い・ダンプ動作ができる。
って昇降動作され、アーム8はアームシリンダ9によっ
て上下揺動され、バケット13はバケットシリンダ21
によって掬いダンプ可能に動作される。前記各シリンダ
7、9、21は油圧シリンダが使用されている。図2に
おいて、ブーム6はブームシリンダ7によって、実線で
示す上昇姿勢から2点鎖線姿勢を経て1点鎖線で示す下
降姿勢まで昇降でき、アーム8はブーム6の各姿勢にお
いてアームシリンダ9によって上下動でき、バケット1
3はブーム6及びアーム8の各姿勢においてバケットシ
リンダ21によって掬い・ダンプ動作ができる。
【0013】前記スイングブラケット4は上下支持部4
U、4Dを有しており、この上下支持部4U、4Dには
縦軸5を挿通可能な穴を有し、上支持部4Uは二股形状
で、上受け部3Uに嵌合しており、下支持部4Dは二股
形状の下受け部3Dに嵌入し、両者に縦軸5を挿通し
て、スイングブラケット4を受けブラケット3に揺動自
在に連結している。縦軸5は同心の上下2軸に分かれて
おり、上軸は上受け部3Uと上支持部4Uとを連結し、
下軸は下受け部3Dと下支持部4Dとを連結しており、
それらの上下間は空間となっている。しかし、縦軸5は
1本で上下部を貫通するものでもよい。
U、4Dを有しており、この上下支持部4U、4Dには
縦軸5を挿通可能な穴を有し、上支持部4Uは二股形状
で、上受け部3Uに嵌合しており、下支持部4Dは二股
形状の下受け部3Dに嵌入し、両者に縦軸5を挿通し
て、スイングブラケット4を受けブラケット3に揺動自
在に連結している。縦軸5は同心の上下2軸に分かれて
おり、上軸は上受け部3Uと上支持部4Uとを連結し、
下軸は下受け部3Dと下支持部4Dとを連結しており、
それらの上下間は空間となっている。しかし、縦軸5は
1本で上下部を貫通するものでもよい。
【0014】前記スイングブラケット4は、上下支持部
4U、4Dの中間が左右方向に二股状になっていて、こ
の左右側壁4Aと上下支持部4U、4Dとで囲まれた穴
が形成されており、この穴は後述する油圧配管の挿通穴
4Bとなっており、また、ブーム6の基端部が挿入され
て、連結ピン15を介して枢支されている。この連結ピ
ン15は縦軸5に極めて近い位置に配置されており、ブ
ーム6の基端部は上下支持部4U、4Dと前後方向にお
いてオーバラップする状態になっている。
4U、4Dの中間が左右方向に二股状になっていて、こ
の左右側壁4Aと上下支持部4U、4Dとで囲まれた穴
が形成されており、この穴は後述する油圧配管の挿通穴
4Bとなっており、また、ブーム6の基端部が挿入され
て、連結ピン15を介して枢支されている。この連結ピ
ン15は縦軸5に極めて近い位置に配置されており、ブ
ーム6の基端部は上下支持部4U、4Dと前後方向にお
いてオーバラップする状態になっている。
【0015】スイングブラケット4の上部には、上支持
部4Uから上方へ左右一対の鶏冠形状の支持部4Cが形
成されており、この支持部4Cにブームシリンダ7のシ
リンダロッド7Aがピン16を介して連結されている。
また、スイングブラケット4には上下支持部4U、4D
の一方から側方へ連結アーム部4Eが当接されており、
旋回台2に枢支されたスイングシリンダ33のピストン
ロッドが連結される。シリンダロッド7Aが連結されて
いるピン16は縦軸5の略真上に位置し、縦軸5より前
側に位置する場合よりも旋回台2に十分近づいた位置と
なっており、この近づいた距離だけブーム6の基端も後
方位置に配置できることになり、このブーム6の基端を
後方位置に配置することは、スイングブラケット4に挿
通穴4Bを形成することにより可能になっている。
部4Uから上方へ左右一対の鶏冠形状の支持部4Cが形
成されており、この支持部4Cにブームシリンダ7のシ
リンダロッド7Aがピン16を介して連結されている。
また、スイングブラケット4には上下支持部4U、4D
の一方から側方へ連結アーム部4Eが当接されており、
旋回台2に枢支されたスイングシリンダ33のピストン
ロッドが連結される。シリンダロッド7Aが連結されて
いるピン16は縦軸5の略真上に位置し、縦軸5より前
側に位置する場合よりも旋回台2に十分近づいた位置と
なっており、この近づいた距離だけブーム6の基端も後
方位置に配置できることになり、このブーム6の基端を
後方位置に配置することは、スイングブラケット4に挿
通穴4Bを形成することにより可能になっている。
【0016】従って、ブーム6及びブームシリンダ7を
可及的に縦軸5及び旋回台2に近づけて配置できるよう
になっており、旋回台2の前部の最外端を形成するスイ
ングブラケット4が旋回台2からの突出量が小さくなる
ことにより、旋回台2の旋回の最大半径が小さくなり、
外部障害物との接触が少なく、重量バランスも良好にな
る。前記ブーム6は板金製の断面コ字形部材6aに帯板
6bを固着して内部空洞の本体6Aを形成し、この本体
6Aの両端に基端部材6B及び先端部材6Cを挿入固着
して形成されている。
可及的に縦軸5及び旋回台2に近づけて配置できるよう
になっており、旋回台2の前部の最外端を形成するスイ
ングブラケット4が旋回台2からの突出量が小さくなる
ことにより、旋回台2の旋回の最大半径が小さくなり、
外部障害物との接触が少なく、重量バランスも良好にな
る。前記ブーム6は板金製の断面コ字形部材6aに帯板
6bを固着して内部空洞の本体6Aを形成し、この本体
6Aの両端に基端部材6B及び先端部材6Cを挿入固着
して形成されている。
【0017】前記基端部材6B及び先端部材6Cはそれ
ぞれ鋳造品、鍛造品又は板金製品であり、中空の本体6
A内部と連通する挿通穴12A、12Bが形成され、こ
れによりブーム6は全長が連続した中空になっていて、
油圧配管34Aが挿通可能になっている。ブーム6は本
体6Aが長手方向中途部で側面視くの字形状に屈曲され
ており、この屈曲部Pの上側(背面)に左右一対の板材
で形成された支点部材11が固着されている。この支点
部材11は側面視略三角形で、その頂部近傍に1本のピ
ン14が設けられている。
ぞれ鋳造品、鍛造品又は板金製品であり、中空の本体6
A内部と連通する挿通穴12A、12Bが形成され、こ
れによりブーム6は全長が連続した中空になっていて、
油圧配管34Aが挿通可能になっている。ブーム6は本
体6Aが長手方向中途部で側面視くの字形状に屈曲され
ており、この屈曲部Pの上側(背面)に左右一対の板材
で形成された支点部材11が固着されている。この支点
部材11は側面視略三角形で、その頂部近傍に1本のピ
ン14が設けられている。
【0018】前記ピン14にブームシリンダ7のシリン
ダチューブ7Bの基部とアームシリンダ9のシリンダチ
ューブ9Bの基部とが共に連結されており、ピン14は
2本のシリンダ7、9の共通の連結ピンとなっている。
ブーム6の本体6Aの長手方向中途位置、即ち、支点部
材11が固着された屈曲部Pには、上方に開放の挿通穴
12Cが形成されており、ブームシリンダ7とアームシ
リンダ9とへ圧油を供給する油圧配管34Aがまとめて
挿通可能になっている。
ダチューブ7Bの基部とアームシリンダ9のシリンダチ
ューブ9Bの基部とが共に連結されており、ピン14は
2本のシリンダ7、9の共通の連結ピンとなっている。
ブーム6の本体6Aの長手方向中途位置、即ち、支点部
材11が固着された屈曲部Pには、上方に開放の挿通穴
12Cが形成されており、ブームシリンダ7とアームシ
リンダ9とへ圧油を供給する油圧配管34Aがまとめて
挿通可能になっている。
【0019】ブーム6の先端にはアーム8の基部材8A
が連結ピン17を介して連結されており、この基部材8
Aにアームシリンダ9のシリンダロッド9Aとバケット
シリンダ21とが連結されている。バケットシリンダ2
1用の油圧配管34Bは、ブーム6の本体6Aの略全長
を通って挿通穴12Bから外部に出ている。油圧配管3
4Bに沿って配置されている油圧配管34Cは、バケッ
ト13の代わりにブレーカ、オーガ等を使用するとき
に、圧油を供給するためのサービスポート用である。
が連結ピン17を介して連結されており、この基部材8
Aにアームシリンダ9のシリンダロッド9Aとバケット
シリンダ21とが連結されている。バケットシリンダ2
1用の油圧配管34Bは、ブーム6の本体6Aの略全長
を通って挿通穴12Bから外部に出ている。油圧配管3
4Bに沿って配置されている油圧配管34Cは、バケッ
ト13の代わりにブレーカ、オーガ等を使用するとき
に、圧油を供給するためのサービスポート用である。
【0020】前記油圧配管34A、34Bは、図1に示
すように、旋回台2内のコントロールバルブ35に接続
されており、このコントロールバルブ35は運転席30
の左右側部に配置した操縦装置36によって操作可能に
なっている。油圧配管34A、34Bは、旋回台2内の
コントロールバルブ35から受けブラケット3内と通っ
て外部に出て、スイングブラケット4の挿通穴4Bを通
り、挿通穴12Aからブーム6内に入り、油圧配管34
Aは挿通穴12Bから外に出てブームシリンダ7及びア
ームシリンダ9に接続され、油圧配管34Bはブーム6
の先端の挿通穴12Bまで至って、ここからブーム6を
出て、バケットシリンダ21に接続されている。
すように、旋回台2内のコントロールバルブ35に接続
されており、このコントロールバルブ35は運転席30
の左右側部に配置した操縦装置36によって操作可能に
なっている。油圧配管34A、34Bは、旋回台2内の
コントロールバルブ35から受けブラケット3内と通っ
て外部に出て、スイングブラケット4の挿通穴4Bを通
り、挿通穴12Aからブーム6内に入り、油圧配管34
Aは挿通穴12Bから外に出てブームシリンダ7及びア
ームシリンダ9に接続され、油圧配管34Bはブーム6
の先端の挿通穴12Bまで至って、ここからブーム6を
出て、バケットシリンダ21に接続されている。
【0021】前記ブーム6はその基端側の基端部材6B
が、本体6Aの屈曲とは反対方向に屈曲されている。即
ち、略水平姿勢のブーム6の基端側は上向きのくの字状
に屈曲されている。これはブーム6を上向き揺動して、
略最上昇姿勢の図1実線位置まで移動したときに、上支
持部4Uと可及的に接触させずに、ブーム6の最上昇位
置をより高くできるようにするためであり、また、逆に
屈曲した分だけ、ブーム6の基端の連結ピン15が縦軸
5に可及的に近づけられることになる。
が、本体6Aの屈曲とは反対方向に屈曲されている。即
ち、略水平姿勢のブーム6の基端側は上向きのくの字状
に屈曲されている。これはブーム6を上向き揺動して、
略最上昇姿勢の図1実線位置まで移動したときに、上支
持部4Uと可及的に接触させずに、ブーム6の最上昇位
置をより高くできるようにするためであり、また、逆に
屈曲した分だけ、ブーム6の基端の連結ピン15が縦軸
5に可及的に近づけられることになる。
【0022】図7はシリンダチューブの端部の連結の変
形例を示しており、ブーム6の本体6Aの屈曲部Pの背
面に固着した支点部材11には、2本のピン14A、1
4Bが設けられている。前記ピン14Aにはブームシリ
ンダ7のシリンダチューブ7Bの基部が連結され、ピン
14Bにはアームシリンダ9のシリンダチューブ9Bの
基部が連結されており、ピン14A、14Bは近接され
て配置されているが、ブームシリンダ7とアームシリン
ダ9とを独立に支持し、別個独立して着脱できるように
なっている。
形例を示しており、ブーム6の本体6Aの屈曲部Pの背
面に固着した支点部材11には、2本のピン14A、1
4Bが設けられている。前記ピン14Aにはブームシリ
ンダ7のシリンダチューブ7Bの基部が連結され、ピン
14Bにはアームシリンダ9のシリンダチューブ9Bの
基部が連結されており、ピン14A、14Bは近接され
て配置されているが、ブームシリンダ7とアームシリン
ダ9とを独立に支持し、別個独立して着脱できるように
なっている。
【0023】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、種々変形することができる。例えば、
バックホー25は旋回台2の後端が左右クローラ走行装
置26の最外端と略一致する後方小旋回型を例示した
が、後端が左右クローラ走行装置26の最外端から突出
する標準旋回型でもよく、また、旋回作業機としてはパ
ワーショベルであってもよい。また、ブーム6は本体6
A、基端部材6B及び先端部材6Cを一体成形すること
も可能であり、また、ブーム6は左右側壁と上下壁とを
別個に裁断したものを溶着して断面矩形状でかつ内部中
空形状に形成してもよく、その場合に、支点部材11を
左右側壁と一体成形してもよい。
るものではなく、種々変形することができる。例えば、
バックホー25は旋回台2の後端が左右クローラ走行装
置26の最外端と略一致する後方小旋回型を例示した
が、後端が左右クローラ走行装置26の最外端から突出
する標準旋回型でもよく、また、旋回作業機としてはパ
ワーショベルであってもよい。また、ブーム6は本体6
A、基端部材6B及び先端部材6Cを一体成形すること
も可能であり、また、ブーム6は左右側壁と上下壁とを
別個に裁断したものを溶着して断面矩形状でかつ内部中
空形状に形成してもよく、その場合に、支点部材11を
左右側壁と一体成形してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、ブーム6
もブームシリンダ7も共に旋回台2に近接配置され、旋
回台2の近傍の掘削が容易になり、旋回台2からの突出
量が小さいので旋回半径が小さくなり、重量バランスも
良好になり、ブームシリンダ7の先端と上下動シリンダ
9の他端とを1つの支点部材11に連結され、部品点
数、製造コストが低減できる。
もブームシリンダ7も共に旋回台2に近接配置され、旋
回台2の近傍の掘削が容易になり、旋回台2からの突出
量が小さいので旋回半径が小さくなり、重量バランスも
良好になり、ブームシリンダ7の先端と上下動シリンダ
9の他端とを1つの支点部材11に連結され、部品点
数、製造コストが低減できる。
【図1】本発明の実施の形態を示す全体側面図である。
【図2】掘削装置の動作範囲を示す側面図である。
【図3】要部を示す側面図である。
【図4】図3のX矢視図である。
【図5】掘削装置の基部の側面図である。
【図6】掘削装置の基部の一部断面平面図である。
【図7】シリンダ基端部の連結の変形例を示す側面図で
ある。
ある。
【図8】図7のY矢視図である。
1 掘削装置
2 旋回台
3 受けブラケット
4 スイングブラケット
4A 挿通穴
5 縦軸
6 ブーム
7 ブームシリンダ
8 上下動部材
9 上下動シリンダ
11 支点部材
12 挿通穴
14 ピン
15 ピン
16 連結ピン
25 バックホー(旋回作業機)
34 油圧配管
P 屈曲部
Claims (5)
- 【請求項1】 旋回台の前部に受けブラケットを設け、
この受けブラケットにスイングブラケットを縦軸回り揺
動自在に枢支し、このスイングブラケットの上下方向中
途部に中間が屈曲したブームの基端を連結し、スイング
ブラケットに前記ブームの背面側に配置されていてブー
ムを昇降するブームシリンダの端部を連結し、ブームの
先端に上下動部材を枢支すると共にこの上下動部材にこ
れを揺動する上下動シリンダの一端を連結し、前記ブー
ムの屈曲部の背面に1つの支点部材を設け、この支点部
材にブームシリンダの先端と上下動シリンダの他端とを
共に連結し、前記ブームシリンダの端部をスイングブラ
ケットの上部の略縦軸上方に連結していることを特徴と
する旋回作業機の掘削装置。 - 【請求項2】 前記支点部材にブームシリンダのシリン
ダチューブと上下動シリンダのシリンダチューブとを連
結する共通ピンを設けていることを特徴とする請求項1
に記載の旋回作業機の掘削装置。 - 【請求項3】 前記支点部材にブームシリンダを連結す
るピンと揺動シリンダを連結するピンとを近接配置して
いることを特徴とする請求項1又は2に記載の旋回作業
機の掘削装置。 - 【請求項4】 前記上下動部材はバケット又は先端にバ
ケットを有するアームであることを特徴とする請求項1
〜3のいずれかに記載の旋回作業機の掘削装置。 - 【請求項5】 前記ブームの基端を中途部の屈曲方向と
逆方向に屈曲していることを特徴とする請求項1〜4の
いずれかに記載の旋回作業機の掘削装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001298177A JP2003105793A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 旋回作業機の掘削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001298177A JP2003105793A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 旋回作業機の掘削装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003105793A true JP2003105793A (ja) | 2003-04-09 |
Family
ID=19119117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001298177A Pending JP2003105793A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 旋回作業機の掘削装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003105793A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006037644A (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Kubota Corp | トラクタ装着型バックホー |
-
2001
- 2001-09-27 JP JP2001298177A patent/JP2003105793A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006037644A (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Kubota Corp | トラクタ装着型バックホー |
JP4488827B2 (ja) * | 2004-07-29 | 2010-06-23 | 株式会社クボタ | トラクタ装着型バックホー |
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