JP2003105102A - 二軸延伸ポリプロピレンフィルム - Google Patents

二軸延伸ポリプロピレンフィルム

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JP2003105102A
JP2003105102A JP2001302699A JP2001302699A JP2003105102A JP 2003105102 A JP2003105102 A JP 2003105102A JP 2001302699 A JP2001302699 A JP 2001302699A JP 2001302699 A JP2001302699 A JP 2001302699A JP 2003105102 A JP2003105102 A JP 2003105102A
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polypropylene film
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Junichi Masuda
順一 増田
Shigeru Tanaka
茂 田中
Futoshi Sasamoto
笹本  太
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来一般的に行われる縦−横逐次二軸延伸でフ
ィルムの長手方向の剛性が高く、寸法安定性、防湿性に
優れる二軸延伸ポリプロピレンフィルムを提供するこ
と。 【解決手段】メソペンタッド分率が94〜99.5%で
あり、かつ230℃で測定したときの溶融張力(MS)
とメルトフローレイト(MFR)の関係が、次式(1) log(MS)>−0.61log(MFR)+0.52 (1) を満たすポリプロピレン(A)に、ポリプロピレンに相
溶し延伸時に可塑化効果を具備させうる添加剤が1種以
上混合されてなる二軸延伸ポリプロピレンフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装用途、工業用
途など広範な用途に好適な二軸延伸ポリプロピレンフィ
ルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】廃棄物や資源の削減という社会的要請に
基づき、特に包装用途では材料の薄膜化への期待が大き
くなっている。現在、例えば包装用で20μmの二軸延
伸ポリプロピレンフィルム等が用いられており、その大
半は、汎用の縦−横逐次二軸延伸法で製造されている。
ここでいう汎用の縦−横逐次二軸延伸法とは、ポリマー
を押出機で融解させ濾過フィルターを経た後、スリット
状口金から押し出し金属ドラムに巻き付けてシート状に
冷却・固化せしめた未延伸フィルムを得、該未延伸フィ
ルムを周速差が設けられたロール間で長手方向に延伸
し、次いでテンターに導いて幅方向に延伸、熱固定し、
冷却後に巻き取り延伸フィルムを得る、逐次二軸延伸ポ
リプロピレンフィルムの代表的な製造方法のことであ
る。
【0003】ここで例示した20μmの二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルムに対し、15μmで同等の性能や加工
適性が得られるのであれば25%のゴミおよび資源の削
減に繋げることができる。
【0004】かかる要求を満足するためには、まず二軸
延伸ポリプロピレンフィルムを強力化して、加工工程で
の張力に対する伸びを抑える必要がある。この際、張力
はフィルムの長手方向に掛かるため、二軸延伸ポリプロ
ピレンフィルムを主に長手方向に強力化する必要があ
る。また、一般的に強力化することで熱収縮率が上昇す
る。高温におけるフィルムの寸法安定性が悪化すると、
印刷、コーティング、ラミネート加工などの二次加工時
にフィルムが収縮してフィルムの商品価値を極度に低下
せしめることがある。したがって、これを汎用の二軸延
伸ポリプロピレンフィルム以下に抑える必要がある。
【0005】二軸延伸ポリプロピレンフィルムを強力化
するために長手方向、幅方向に延伸した後、引き続き長
手方向に再延伸して、長手方向に強いフィルムを作る方
法は、特公昭41−21790号公報、特公昭45−3
7879号公報および特公昭49−18628号公報な
どによって公知である。さらに、これら長手方向に強い
フィルムの幅方向の弱さを解消する目的で、特開昭56
−51329号公報には、特定の溶融結晶化温度を有す
るポリプロピレンシートを二軸延伸後、長手方向に再延
伸する方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】汎用の縦−横逐次二軸
延伸法では長手方向に強力化したフィルムを得ることは
困難であった。すなわち、縦−横逐次二軸延伸法では、
縦延伸で生成した配向結晶を横延伸で延伸するため、温
度を半融解状態にする必要がある。このため、横延伸後
には結晶の大半は幅方向に再配列し、得られる二軸延伸
ポリプロピレンフィルムは剛性が幅方向に偏ったものと
なった。
【0007】また、特公昭41−21790号公報や特
開昭56−51329号公報等の長手方向に再延伸する
方法は、工程が煩雑であり、設備費がかさむ、主に長手
方向の熱収縮率が汎用の二軸延伸ポリプロピレンに比べ
高くなるという問題があった。
【0008】本発明の目的は、上記課題を解消すべくな
されたものであり、従来一般的に行われる縦−横逐次二
軸延伸法でフィルムの長手方向の剛性が高く、熱収縮率
が汎用の二軸延伸ポリプロピレンフィルム以下であっ
て、防湿性に優れる二軸延伸ポリプロピレンフィルムを
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、以下の構成により上記課題を達成できること
を見出した。
【0010】即ち、本発明はメソペンタッド分率が94
〜99.5%であり、かつ230℃で測定したときの溶
融張力(MS)とメルトフローレイト(MFR)の関係
が、次式(1) log(MS)>−0.61log(MFR)+0.52 (1) を満たすポリプロピレン(A)に、ポリプロピレンに相
溶し延伸時に可塑化効果を具備させうる添加剤が1種以
上混合されてなることを特徴とする二軸延伸ポリプロピ
レンフィルム。
【0011】さらに、好ましい態様として、前記添加剤
が、極性基を実質的に含まない石油樹脂および/または
極性基を実質的に含まないテルペン樹脂であること、ポ
リプロピレン(A)が、230℃で測定したときの溶融
張力(MS)とメルトフローレイト(MFR)の関係
が、次式(2) log(MS)>−0.61log(MFR)+0.82 (2) を満たすポリプロピレン(B)を含有すること、120
℃での長手方向の熱収縮率が3%以下であること、25
℃での長手方向のヤング率が2.7GPa以上であるこ
と、80℃での長手方向のヤング率が0.5GPa以上
であること、水蒸気透過率が1.5g/m2・d/0.
1mm以下であることを特徴とする二軸延伸ポリプロピ
レンフィルム。
【0012】である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の二軸延伸ポリプロピレン
フィルムに用いるポリプロピレン(A)のメソペンタッ
ド分率(mmmm)は、94〜99.5%であることが
必要である。ここでメソペンタッド分率とは、ポリプロ
ピレンにおけるアイソタクチックの立体構造を直接反映
する指標である。mmmmを上記範囲内とすることで、
寸法安定性などに代表される耐熱性、剛性、防湿性、耐
薬品性などが著しく向上したフィルムを安定製造するこ
とができ、印刷、コーティング、ラミネート加工などの
フィルム加工工程において、高い二次加工性を有するフ
ィルムを提供することができる。mmmmが上記範囲未
満であると、熱収縮率が高くなり、水蒸気透過率も高く
なる。mmmmは、より好ましくは95〜99%、さら
に好ましくは96〜98.5%の範囲のものである。
【0014】ポリプロピレン(A)は、230℃で測定
したときの溶融張力(MS)とメルトフローレイト(M
FR)が、下記式(1) log(MS)>−0.61log(MFR)+0.52 (1) を満たすことが必要である。ここで、230℃で測定し
たときのMSとは、東洋精機製メルトテンションテスタ
ーを用いて、ポリプロピレンを230℃に加熱し、溶融
ポリプロピレンを押出速度15mm/分で吐出しストラ
ンドとし、このストランドを6.5m/分の速度で引き
取る際の張力を測定し、MS(単位:cN)とした。ま
た、230℃で測定したときのMFRとは、JIS K
6758に従って2.16kgの荷重下で測定されたも
の(単位:g/10分)である。
【0015】ポリプロピレン(A)は、上記式(1)を
満たすことにより、従来一般的に行われる縦−横逐次二
軸延伸法において、これまで困難であった長手方向の剛
性が高い二軸延伸ポリプロピレンフィルムを製造するこ
とができる。即ち、横延伸時における縦配向結晶の幅方
向への再配列を抑制することができる。
【0016】ポリプロピレン(A)が、上記式(1)を
満たさないと、フィルムの剛性が長手方向と横方向でア
ンバランスになって、フィルムのハンドリング性が低下
したり、長手方向、幅方向の熱寸法安定性が悪くなる。
ポリプロピレン(A)は、より好ましくは(1’)式を
満たすように、特に好ましくは(1’’)式を満たすよ
うに調整することで、長手方向の剛性をさらに向上する
ことができる。
【0017】 log(MS)>−0.61log(MFR)+0.56 (1’) log(MS)>−0.61log(MFR)+0.62 (1’’) ポリプロピレン(A)は、上記範囲のmmmm、および
上記式(1)を満たせば特に制限はないが、以下に示す
性質を有するポリプロピレン(B)を含有することが好
ましい。
【0018】すなわち、MSとMFRが下記式(2) log(MS)>−0.61log(MFR)+0.82 (2) を満たす、従来の汎用のポリプロピレンに比較してMS
が高い高溶融張力ポリプロピレン(High Melt
Strength−PP;以下HMS−PPと記す)
を含むことが好ましい。
【0019】上記のようなHMS−PPを得るには、高
分子量成分を多く含むポリプロピレンをブレンドする方
法、分岐構造を持つオリゴマーやポリマーをブレンドす
る方法、特開昭62−121704号公報に記載されて
いるようにポリプロピレン分子中に長鎖分岐構造を導入
する方法、あるいは特許第2869606号公報に記載
されているように長鎖分岐を導入せずに溶融張力と固有
粘度、結晶化温度と融点とがそれぞれ特定の関係を満た
し、かつ沸騰キシレン抽出残率が特定の範囲にある直鎖
状の結晶性ポリプロピレンとする方法等が好ましく用い
られる。ポリプロピレン(B)は、ポリプロピレン分子
中に長鎖分岐を導入して溶融張力を高めたHMS−PP
であることが特に好ましく、長手方向の剛性向上効果が
大きい。長鎖分岐を導入して溶融張力を高めたHMS−
PPの具体例としては、Basell社製HMS−PP
(タイプ名:PF−814など)やBorealis社
製HMS−PP(タイプ名:WB130HMSなど)な
どが挙げられる。
【0020】ポリプロピレンの長鎖分岐の程度を示す指
標値として、下記式で表される分岐指数gが挙げられ
る。
【0021】g=[η]LB/[η]Lin ここで、[η]LBは長鎖分岐を有するポリプロピレンの
固有粘度であり、[η] Linは長鎖分岐を有するポリプ
ロピレンと実質的に同一の重量平均分子量を有する直鎖
状の結晶性ポリプロピレンの固有粘度である。なお、固
有粘度はテトラリンに溶解した試料について公知の方法
で135℃で測定する。また、重量平均分子量は、M.
L.McConnellによってAmerican L
aboratory、May、63−75(1978)
に発表されている方法、すなわち低角度レーザー光散乱
光度測定法で測定される。
【0022】ポリプロピレン(B)は、HMS−PPの
分岐指数gが、0.95以下であることが好ましい。分
岐指数が上記範囲を超えると、HMS−PPの添加効果
が低下し、フィルムとしたときの長手方向のヤング率が
不十分となる場合がある。より好ましくは0.9以下の
ものである。
【0023】本発明に使用するHMS−PPのMSは、
3〜40cNの範囲にあることが好ましい。MSが上記
範囲未満であると、フィルムとしたときの長手方向のヤ
ング率が不十分となる場合がある。MSが大きいほど長
手方向のヤング率は高くなる傾向にあるが、MSが上記
範囲を超えると製膜性が悪化する場合がある。より好ま
しくは4〜30cN、さらに好ましくは5〜20cNの
範囲のものである。
【0024】ポリプロピレン(B)の添加量は、添加後
のポリプロピレン(A)が上記式(1)およびmmmm
94〜99.5%の範囲を満たせば特に制限されない
が、1〜60重量%であることが好ましく、少量添加で
も効果がみられるのが特徴である。添加量が上記範囲未
満では上記式(1)を満たさないため長手方向の剛性向
上効果が小さくなる場合があり、添加量が上記範囲を超
えると、製膜性が悪化したり、フィルムの耐衝撃性、ヘ
イズなどが悪化する場合があるので好ましくない。より
好ましくは2〜50重量%、さらに好ましくは3〜40
重量%である。
【0025】また、ポリプロピレン(A)は、主として
プロピレンの単独重合体からなるが、上記式(1)およ
びmmmmが94〜99.5%の範囲を満たす限りは、
本発明の目的を損なわない範囲で他の不飽和炭化水素に
よる共重合成分などを含有してもよいし、プロピレンが
単独ではない重合体がブレンドされていてもよい。この
ような共重合成分やブレンド物を構成する単量体成分と
して例えばエチレン、プロピレン(共重合されたブレン
ド物の場合)、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル
ペンテン−1、3−メチルブテンー1、1−ヘキセン、
4−メチルペンテンー1、5−エチルヘキセン−1、1
−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、ビニルシクロ
ヘキセン、スチレン、アリルベンゼン、シクロペンテ
ン、ノルボルネン、5ーメチル−2−ノルボルネンなど
が挙げられる。剛性、寸法安定性の観点から共重合量は
0.5mol%未満、ブレンド量は5重量%未満が好ま
しい。また、経済性の観点等から、本発明の特性を損な
わない範囲で本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィルム
や他のフィルムを製造する際に生じた屑フィルムや他の
樹脂をブレンド使用してもかまわない。
【0026】ポリプロピレン(A)のMFRは、製膜性
の観点から1〜30g/10分の範囲にあることが好ま
しい。MFRが上記範囲未満であると、溶融押出時に濾
圧が上昇したり、押出原料の置換に長時間を要するなど
の問題点が生じる場合がある。MFRが上記範囲を超え
ると、製膜されたフィルムの厚み斑が大きくなるなどの
問題点が生じる場合がある。MFRは、より好ましくは
1〜20g/10分の範囲のものである。
【0027】ポリプロピレン(A)のアイソタクチック
インデックス(以下IIと省略する)は、92〜99.
8%の範囲にあることが好ましい。IIが上記範囲未満
であると、フィルムとしたときの腰が低下する、熱収縮
率が大きくなる、防湿性が低下するなどの問題点が生じ
る場合がある。またIIが上記範囲を超えると、製膜性
が悪化する場合がある。IIは、より好ましくは94〜
99.5%の範囲のものである。
【0028】ここで、ポリプロピレン(A)の特性値
(mmmm、MS、MFR、IIなど)および上記
(1)式は、製膜前の原料チップを用いて判定すること
が望ましいが、製膜後のフィルムについても、該フィル
ムを60℃以下の温度のn−ヘプタンで2時間程度抽出
し、不純物・添加物を除去後、130℃で2時間以上真
空乾燥したものをサンプルとして用いて判定することも
できる。
【0029】次に、本発明の二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルムには、強力化、製膜性向上の観点からポリプロピ
レンに相溶し、延伸時に可塑化効果を具備させうる添加
剤が1種以上混合されることが必要である。ここでいう
可塑化効果を具備させうる添加剤とは、後記のような安
定な高倍率延伸を可能にする可塑剤をいう。かかる添加
剤が混合されないと、HMS−PPによる横延伸時にお
ける縦配向結晶の幅方向への再配列抑制効果が十分に発
揮できず、製膜性も劣ったものとなる。かかる添加剤と
しては、極性基を実質的に含まない石油樹脂および/ま
たは極性基を実質的に含まないテルペン樹脂の1種以上
が好ましく用いられる。
【0030】ここで、極性基を実質的に含まない石油樹
脂とは、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン基、スルホ
ン基またはそれらの変成体などからなる極性基を有さな
い石油樹脂であり、具体的には石油系不飽和炭化水素を
原料とするシクロペンタジエン系、あるいは高級オレフ
ィン系炭化水素を主原料とする樹脂である。
【0031】さらに、かかる極性基を実質的に含まない
石油樹脂のガラス転移点温度(以下Tgと略称する)は
60℃以上であることが好ましい。Tgが60℃未満で
は、剛性の向上効果が小さくなることがある。
【0032】また、かかる石油樹脂に水素を添加し、そ
の水素添加率を90%以上、好ましくは99%以上とし
た水素添加(以下、水添と略すことがある)石油樹脂
は、特に好ましく用いられる。代表的な水添石油樹脂と
しては、例えばTgが70℃以上で水添率99%以上の
ポリジシクロペンタジエン等の脂環族石油樹脂を挙げる
ことができる。
【0033】また極性基を実質的に含まないテルペン樹
脂とは、水酸基、アルデヒド基、ケトン基、カルボキシ
ル基、ハロゲン基、スルホン基またはそれらの変成体な
どからなる極性基を有さないテルペン樹脂、即ち(C5
8)nの組成の炭化水素およびこれから導かれる変性
化合物である。ここで、nは2〜20の自然数である。
【0034】テルペン樹脂のことをテルペノイドと呼ぶ
こともあり、代表的な化合物としては、ピネン、ジペン
テン、カレン、ミルセン、オシメン、リモネン、テレピ
ノレン、テルピネン、サビネン、トリシクレン、ビサボ
レン、ジンギペレン、サンタレン、カンホレン、ミレ
ン、トタレン等があり、本発明の二軸延伸ポリプロピレ
ンフイルムの場合、水素を添加し、その水素添加率を9
0%以上とするのが好ましく、とくに99%以上とする
のが好ましい。なかでも、水添β−ピネン、水添β−ジ
ペンテン等がとくに好ましく用いられる。
【0035】該石油樹脂またはテルペン樹脂の臭素価と
しては、10以下が好ましく、さらに好ましくは5以
下、とくに好ましくは1以下のものがよい。
【0036】添加剤の混合量は、その可塑化効果が発揮
される量でよいが、前記石油樹脂およびテルペン樹脂の
混合量を合わせて0.1〜30重量%であることが好ま
しい。該樹脂の混合量が上記範囲未満では延伸性の向上
効果、長手方向の剛性の向上効果が小さくなったり、透
明性が悪化する場合がある。また、上記範囲を越える
と、熱寸法安定性が悪化したり、フィルム表層に該添加
剤がブリードアウトして滑り性が悪化する場合がある。
添加剤の混合量は合わせて、より好ましくは1〜20重
量%の範囲であり、さらに好ましくは2〜15重量%の
範囲である。
【0037】なお、添加剤として極性基を含有する石油
樹脂および/またはテルペン樹脂を使用した場合には、
ポリプロピレンとの相溶性に劣ることから、フィルム内
部にボイドが形成されやすく、水蒸気透過率が高くな
り、また帯電防止剤や滑剤のブリードアウトを悪化させ
る可能性があるため好ましくない。
【0038】本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィルム
には、フィルムの帯電による静電気障害防止のため帯電
防止剤が好ましく添加される。本発明の二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルムに含有される帯電防止剤は特に限定さ
れないが、例えば、ベタイン誘導体のエチレンオキサイ
ド付加物、第4級アミン系化合物、アルキルジエタノー
ルアミン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、
ステアリン酸グリセリドなど、もしくはこれらの混合物
を挙げることができる。
【0039】また、上記帯電防止剤と併用して滑剤を添
加することが好ましい。これは、JIS用語で表現され
ている熱可塑性樹脂の加熱成形時の流動性、離型性をよ
くするために添加されるもので、加工機械とフィルム表
面、またはフィルム同士の間の摩擦力を調節するために
添加される。
【0040】滑剤は特に限定されないが、例えば、ステ
アリン酸アミド、エルシン酸アミド、エルカ酸アミド、
オレイン酸アミドなどのアミド系化合物など、もしくは
これらの混合物が挙げられる。
【0041】帯電防止剤の添加量は、用いるポリプロピ
レン樹脂100重量部に対して、0.3重量部以上添加
されていることが好ましく、より好ましくは0.4〜
1.5重量部の範囲である。また帯電防止剤と滑剤の合
計添加量は0.5〜2.0重量部が帯電防止性と滑り性
の点でより好ましい。
【0042】また、本発明の二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルムには滑り性付与のため無機粒子および/または架
橋有機粒子が好ましく添加混合される。
【0043】無機粒子とは金属化合物の無機粒子であ
り、特に限定されないが、例えば、ゼオライト、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ、シリカ、珪酸
アルミニウム、カオリン、カオリナイト、タルク、クレ
イ、珪藻土、モンモリロナイト、酸化チタンなどの粒
子、もしくはこれらの混合物を挙げることができる。
【0044】また、架橋有機粒子は架橋剤を用いて高分
子化合物を架橋した粒子である。本発明の二軸延伸ポリ
プロピレンフィルムに添加される架橋有機粒子は、特に
限定されないが、例えば、ポリメトキシシラン系化合物
の架橋粒子、ポリスチレン系化合物の架橋粒子、アクリ
ル系化合物の架橋粒子、ポリウレタン系化合物の架橋粒
子、ポリエステル系化合物の架橋粒子、フッソ系化合物
の架橋粒子、もしくはこれらの混合物を挙げることがで
きる。
【0045】また無機粒子および架橋有機粒子の平均粒
径は0.5〜6μmの範囲が好ましい。平均粒径が0.
5μm未満では滑り性が悪くなることがあり、6μmを
越えると粒子の脱落やフィルム同士を擦った時にフィル
ム表面に傷がつきやすくなることがあるので好ましくな
い。
【0046】無機粒子および/または架橋有機粒子の添
加量は、0.02重量%〜0.5重量%の範囲であるこ
とが好ましく、より好ましくは0.05重量%〜0.2
重量%の範囲とすることが、耐ブロッキング防止性、滑
り性および透明性の点で好ましい。
【0047】また本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィ
ルムには、必要に応じて上記以外の造核剤、熱安定剤、
酸化防止剤などを添加せしめてもよい。
【0048】例えば造核剤としては、ソルビトール系、
有機リン酸エステル金属塩系、有機カルボン酸金属塩
系、ロジン系造核剤などを0.5重量%以下、熱安定剤
としては2,6−ジ−第3−ブチル−4−メチルフェノ
−ル(BHT)などを0.5重量%以下、酸化防止剤と
してはテトラキス−(メチレン−(3,5−ジ−第3−
ブチル−4−ハイドロオキシ−ハイドロシンナメ−
ト))ブタン(Irganox 1010)などを0.
5重量%以下の範囲で添加してもよい。
【0049】次に、本発明の二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルムの少なくとも片面には、添加剤ブリードアウト・
飛散抑制、蒸着膜易接着、易印刷性、ヒートシール性付
与、プリントラミネート性付与、光沢付与、ヘイズ低減
(透明性付与)、離型性付与などの種々の目的に応じ
て、公知のポリオレフィン系樹脂を積層することが好ま
しい。この際の積層厚みは、0.25μm以上であり、
かつフィルムの全厚みの1/2以下であることが好まし
い。積層厚みが0.25μm未満であると、膜切れなど
により均一な積層が困難となり、全厚みの1/2を越え
ると、機械特性に及ぼす表層の影響が大きくなり、ヤン
グ率の低下を引き起こし、フィルムの抗張力性もまた低
下する。また、この際積層される表層樹脂は必ずしも本
発明の範囲を満たす必要はなく、積層方法は共押出、イ
ンライン・オフライン押出ラミネート、インライン・オ
フラインコーティングなどが挙げられるがこれらに限定
されるわけではなく、随時最良の方法を選択すれば良
い。
【0050】本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィルム
の少なくとも片方のフィルム表面にコロナ放電処理を施
し、フィルム表面の濡れ張力を35mN/m以上とする
ことは、印刷性、接着性、帯電防止性および滑剤のブリ
ードアウト性を向上させるため好ましく用いることがで
きる。コロナ放電処理時の雰囲気ガスとしては、空気、
酸素、窒素、炭酸ガス、あるいは窒素/炭酸ガスの混合
系などが好ましく、経済性の観点から空気中でコロナ放
電処理することが特に好ましい。
【0051】本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィルム
の120℃での長手方向の熱収縮率は、3%以下である
ことが好ましい。長手方向の熱収縮率が3%を越える
と、コーティング、ラミネート、蒸着、印刷などの加工
時に温度を付加した場合のフィルムの収縮が大きくな
り、膜抜けやピッチずれ、しわ入りなどの工程不良を誘
起する場合があり、外観が損なわれるだけでなく、ガス
バリア性、意匠性などのキー特性が悪化する場合もあ
る。より好ましくは2.8%以下、さらに好ましくは
2.5%以下、最も好ましくは2%以下の範囲のもので
ある。
【0052】本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィルム
の25℃での長手方向のヤング率は2.7GPa以上で
あることが好ましい。2.7GPa未満であると長手方
向に比較して幅方向の剛性が高くなり、剛性がアンバラ
ンスとなるため、フィルムの腰が不十分となる場合があ
る。より好ましくは2.9GPa以上、さらに好ましく
は3.1GPa以上、最も好ましくは3.3GPa以上
の範囲のものである。
【0053】本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィルム
の80℃での長手方向のヤング率は、0.5GPa以上
であることが好ましい。80℃での長手方向のヤング率
が上記範囲未満であると、フィルム加工時に抗張力性が
不十分となる場合がある。より好ましくは0.6GPa
以上、さらに好ましくは0.7GPa以上のものであ
る。 また、上記以外の温度域においても、本発明の二
軸延伸ポリプロピレンフィルムは、温度(T)と長手方
向のヤング率(YMD)の関係が、下記式(3) YMD≧−2.5×10-42+2.5×10-2T+0.1 (3) を満たすことが好ましい。ただし、Tは加工条件として
使用頻度の高い温度域を考慮して60≦T≦100であ
る。(3)式を満たすことによりフィルム加工時におい
て高い抗張力性がみられる。本発明の二軸延伸ポリプロ
ピレンフィルムが(3)式を満たさないと、フィルム加
工時に抗張力性が不十分となる場合がある。より好まし
くは、(3’)式を満たすものである。
【0054】 YMD≧−2.5×10-42+2.5×10-2T+0.2 (3’) 本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィルムは、長手方向
のヤング率(YMD)と幅方向のヤング率(YTD)で次式
により表されるm値 m=YMD/(YMD+YTD) が25℃において0.4〜0.7の範囲にあることが好
ましい。ここで、m値は長手方向と幅方向のヤング率の
和に占める長手方向のヤング率の比率である。したがっ
て、m値<0.5のフィルムは長手方向に比較して幅方
向の剛性が高く、m値=0.5のフィルムは長手方向と
幅方向の剛性が実質的にバランスしており、m値>0.
5のフィルムは幅方向に比較して長手方向の剛性が高
い。m値が0.4〜0.7であることにより、剛性がバ
ランスした非常に腰の強いフィルムとすることができ
る。25℃でのm値が上記範囲未満であると、幅方向に
比較して長手方向の剛性が劣るためにフィルム加工時の
抗張力性が不十分であったり、フィルムの腰が不十分と
なる場合があるので好ましくない。m値が上記範囲を超
えると、長手方向に比較して幅方向の剛性が著しく低下
してフィルムの腰が不十分となる場合があるので好まし
くない。より好ましくは0.42〜0.68、さらに好
ましくは0.44〜0.65、最も好ましくは0.46
〜0.62の範囲のものである。また、80℃において
も同様にm値が上記範囲を満たすことが好ましい。
【0055】本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィルム
の水蒸気透過率は1.5g/m2・d/0.1mm以下
であることが好ましい。水蒸気透過率が上記範囲未満で
あると、例えば本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィル
ムを、内容物を外気と遮断する包装体として用いた際の
防湿性に劣る場合があるので好ましくない。より好まし
くは1.3g/m2・d/0.1mm以下、さらに好ま
しくは1g/m2・d/0.1mm以下である。
【0056】また、本発明の二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルムの長手方向のF2値は、40MPa以上であるこ
とが望ましい。ここで、長手方向のF2値とは、長手方
向:15cm、幅方向:1cmのサイズで切り出した試
料を、原長50mm、引張り速度300mm/分で伸張
した際の伸度2%の時に試料にかかる応力である。F2
値が上記範囲未満であると、コーティング、ラミネー
ト、蒸着、印刷などのフィルム加工時に膜割れ、ピッチ
ずれなどを生じる場合があるので好ましくない。F2値
は、より好ましくは45MPa以上である。
【0057】本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィルム
の長手方向のF5値は、50MPa以上であることが好
ましい。ここで、長手方向のF5値とは、長手方向:1
5cm、幅方向:1cmのサイズで切り出した試料を、
原長50mm、引張り速度300mm/分で伸張した際
の伸度5%の時に試料にかかる応力である。F5値が6
0MPa未満であると、コーティング、ラミネート、蒸
着、印刷などのフィルム加工時に膜割れ、ピッチずれな
どを生じることがあるので好ましくない。F5値は、よ
り好ましくは55MPa以上である。
【0058】本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィルム
の120℃での長手方向と幅方向のの熱収縮率の和は、
4%以下であることが好ましい。熱収縮率の和が4%を
越えると、コーティング、ラミネート、蒸着、印刷など
の加工時に温度を付加した場合のフィルムの収縮が大き
くなり、膜抜けやピッチずれ、しわ入りなどの工程不良
を誘起することがあるので好ましくない。より好ましく
は、熱収縮率の和が3.5%以下の範囲のものである。
【0059】本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィルム
の製造には、公知の方法が使用できる。たとえば前記式
(2)を満たすポリプロピレンをmmmmが94%を越
えるような公知のポリプロピレンに添加することで上記
式(1)およびmmmmが94〜99.5%の範囲を満
たすポリプロピレンとし、該ポリプロピレンに極性基を
実質的に含まない石油樹脂および/または極性基を実質
的に含まないテルペン樹脂の1種以上を混合した樹脂
(あらかじめ溶融混練してチップ上に成形したものを供
することが好ましい。)を押出機に供給して溶融させ、
濾過フィルターを経た後、スリット状口金から押し出
し、冷却用ドラムに巻き付けてシート状に冷却固化せし
め未延伸フィルムとする。冷却用ドラムの温度は20〜
60℃とし、フィルムを適度に結晶化させることが好ま
しい。
【0060】次に、得られた未延伸フィルムを、公知の
縦−横逐次二軸延伸法を用いて二軸延伸する。長手方向
に高度に強力化された二軸延伸ポリプロピレンフィルム
を製造する重要なポイントとして、縦方向(=長手方
向)の延伸倍率が挙げられる。従来の縦−横逐次二軸延
伸によりポリプロピレン単体を用いてフィルムを製膜す
る際の長手方向の実効延伸倍率は、4.5〜5.5倍の
範囲であり、6倍を越えると安定な製膜が困難になり、
横延伸でフィルムが破れてしまうのに対して、本発明の
二軸延伸ポリプロピレンフィルムでは、長手方向の実効
延伸倍率を6倍以上とすることが好ましい。長手方向の
実効延伸倍率が6倍未満であると、得られるフィルムの
長手方向の剛性が不足する場合があり、薄膜化を行った
際のフィルムの腰が不十分となることがあるので好まし
くない。長手方向の実効延伸倍率は、より好ましくは7
倍以上、さらに好ましくは8倍以上である。この際、縦
延伸を少なくとも2段階以上に分けて行うことは、長手
方向の強力化の観点から好ましい場合がある。また、本
発明には結晶性が高い、いわゆる高立体規則性ポリプロ
ピレンを用いるので、良好な延伸性を得るために、延伸
温度は横延伸性やロール粘着、厚みムラなどが悪化しな
い程度に出来るだけ高温であることが好ましい。具体的
には、縦延伸温度は、120〜150℃であることが好
ましい。また、縦延伸後の冷却過程において、フィルム
の厚みムラが悪化しない程度に縦方向に弛緩を与えるこ
とは、長手方向の寸法安定性の観点から好ましい。
【0061】幅方向の実効延伸倍率は、10倍以下であ
ることが好ましい。幅方向の実効延伸倍率が10倍を越
えると、得られるフィルムの長手方向の剛性が不足した
り、製膜が不安定になる場合があるので好ましくない。
【0062】幅方向に延伸したのち、さらに幅方向に1
%以上の弛緩を与えつつ熱固定し、冷却して巻き取るこ
とで、本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィルムが得ら
れる。 本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィルムは、
長手方向のヤング率が高く、フィルムを薄膜化しても十
分な腰を有し、長手方向の抗張力性も高いとともに、寸
法安定性にも優れることから包装用途、さらには耐熱性
などが必要とされる工業用途等に好ましく用いることが
できる。
【0063】[特性値の測定法]本発明で用いられてい
る用語および測定法を以下にまとめて説明する。 (ア)メソペンタッド分率 ポリプロピレンをo−ジクロロベンゼン−D6に溶解さ
せ、JEOL製JNM−GX270装置を用い、共鳴周
波数67.93MHzで13C−NMRを測定した。得ら
れたスペクトルの帰属、およびメソペンタッド分率の計
算については、T.Hayashiらが行った方法(P
olymer、29、138〜143(1988))に
基づき、メチル基由来のスペクトルについて、mmmm
ピークを21.855ppmとして各ピークの帰属を行
い、ピーク面積を求めてメチル基由来全ピーク面積に対
する比率を百分率で表示した。詳細な測定条件は以下の
とおりである。
【0064】測定濃度:15〜20wt% 測定溶媒:o−ジクロロベンゼン(90wt%)/ベン
ゼン−D6(10wt%) 測定温度:120〜130℃ 共鳴周波数:67.93MHz パルス幅:10μ秒(45°パルス) パルス繰り返し時間:7.091秒 データ点:32K 積算回数:8168 測定モード:ノイズデカップリング (イ)溶融張力(メルトテンション、メルトストレング
ス:MS) JIS K7210に従ってMSを測定した。東洋精機
製メルトテンションテスターを用いて、ポリプロピレン
を230℃に加熱し、溶融ポリプロピレンを押出速度1
5mm/分で吐出し、ストランドとし、このストランド
を6.5m/分の速度で引き取る際の張力を測定し、M
Sとした。 (ウ)溶融指数(メルトフローレイト:MFR) JIS K6758に示されるポリプロピレン試験方法
(230℃、2.16kgf)に従って測定した。 (エ)熱収縮率 測定方向を長手方向および幅方向として、フィルムから
試長260mm、幅10mmにサンプリングし、原寸
(L0)として200mmの位置にマークを入れる。こ
のサンプルの下端に3gの荷重をかけ、120℃の熱風
循環オーブン中で15分間熱処理した後室温中に取り出
し、サンプルにマークした長さ(L1)を測定する。こ
の際、熱収縮率は次式により求められる。各方向(長さ
方向、幅方向)について上記操作を行い、長さ方向と幅
方向の熱収縮率の和を求めた。
【0065】 熱収縮率(%)=100×(L0-L1)/L0 (オ)ヤング率、F2値、F5値 ヤング率は、JIS−Z1702に規定された方法に従
い、インストロンタイプの引張試験機を用いて、長さ:
15cm、幅:1cmのサイズで切り出した試料を、2
5℃、65%RHおよび80℃にて、原長50mm、引
張り速度300mm/分で伸張して測定した。
【0066】また、この際長手方向について測定した伸
度2%、5%に対する試料にかかる応力を長手方向のF
2値、F5値とした。 (カ)水蒸気透過率 Modern Controls社製水蒸気透過率測定
装置Permatran W3/31を用い、40℃、
100%RHの条件で水蒸気透過率を測定した。なお、
水蒸気透過率は、フィルムの厚みに逆比例するため、そ
れぞれのサンプルでフィルム厚み100μm(0.1m
m)当たりの値に換算した。 (キ)固有粘度([η]) 135℃のテトラリン中に溶解したポリプロピレンにつ
いて、三井東圧化学(株)製のオストワルド粘度計を用
いて測定した。 (ク)アイソタクチックインデックス(II) ポリプロピレンを60℃以下の温度のn−ヘプタンで2
時間抽出し、ポリプロピレン樹脂中の添加物を除去す
る。その後130℃で2時間真空乾燥する。これから重
量W(mg)の試料を取り、ソックスレー抽出器に入れ
沸騰n−ヘプタンで12時間抽出する。次に、この試料
を取り出し、アセトンで十分洗浄した後、130℃で6
時間真空乾燥し、その後常温まで冷却し、重量W’(m
g)を測定し、次式で求めた。
【0067】II=(W’/W)×100(%) (ケ)臭素価 JIS K−2543−1979に準じて測定した。試
料油100g中の不飽和成分に付加される臭素のg数で
表される。 (コ)実効延伸倍率 スリット状口金から押し出し、金属ドラムに巻き付けて
シート上に冷却固化せしめた未延伸フィルムに、長さ1
cm四方の升目をそれぞれの辺がフィルムの長手方向、
幅方向に平行になるように刻印した後、延伸・巻き取り
を行い、得られたフィルムの升目の長さ(cm)を測定
し、これを長手方向・横方向の実効延伸倍率とした。 (サ)二次加工性 長さ1000m、厚さ15μmのフィルムを製袋機にか
けたとき、フィルムにシワが入らず、製袋品の形状がよ
いものを○とし、フィルムの腰が低いために伸びたり、
滑り性が悪く、熱収縮率が大きいためにシワが入ったり
して製袋品の形状が悪くなったものを×として評価し
た。
【0068】
【実施例】本発明を実施例に基づいて説明する。
【0069】実施例1 メソペンタッド分率(mmmm)が97.5%、アイソ
タクチックインデックス(II)が99%、溶融張力
(MS)が1.1cN、メルトフローレート(MFR)
が3g/10分の公知のポリプロピレンと、ポリプロピ
レン(B)としてmmmmが97%、IIが96.5
%、MSが20cN、MFRが3g/10分であって上
記式(2)のMSとMFRの関係を満たす長鎖分岐を有
する高溶融張力ポリプロピレン樹脂(HMS−PP)を
重量比95:5で混合したポリプロピレン(A)90重
量%に、添加剤として、極性基を実質的に含まない石油
樹脂である、Tg80℃、臭素価3cg/g、水添率9
9%の水添ポリジシクロペンタジエンを10重量%添加
混合した樹脂100重量部に、架橋有機粒子として平均
粒径2μmのポリメタクリル酸系重合体の架橋粒子(架
橋PMMA)を0.15重量部添加し、帯電防止剤とし
てグリセリン脂肪酸エステルとアルキルジエタノールア
ミン脂肪酸エステルを1:1の割合に混合して0.8重
量部添加し、二軸押出機に供給して240℃でガット状
に押出し、20℃の水槽に通して冷却してチップカッタ
ーで3mm長にカットした後、100℃で2時間乾燥し
たチップを一軸押出機に供給して260℃で溶融させ、
濾過フィルターを経た後にスリット状口金から押出し、
25℃の金属ドラムに巻き付けてシート状に成形した。
なお、ポリプロピレン(A)はmmmmが94〜99.
5%の範囲内であり、上記式(1)のMSとMFRの関
係を満たしていた。
【0070】このシートを137℃に保たれたロールに
通して予熱し、142℃に保ち周速差を設けたロール間
に通し、長手方向に8倍延伸して直ちに室温に冷却す
る。引き続きこの延伸フィルムをテンターに導入して1
70℃で予熱し、165℃で幅方向に9倍に延伸し、次
いで幅方向に8%の弛緩を与えつつ、165℃で熱固定
した後、冷却して巻き取り、厚さ15μmの二軸延伸ポ
リプロピレンフィルムを得た。
【0071】得られたフィルムの評価結果をまとめて表
1に示す。得られたフィルムは、長手方向のヤング率が
高く、抗張力性に優れるとともに防湿性、寸法安定性、
二次加工性に優れていた。
【0072】実施例2 実施例1において、延伸倍率を表1に記載した通りに変
更した以外は同様の条件で作製した厚さ15μmの二軸
延伸ポリプロピレンフィルムを実施例2とした。
【0073】結果を表1に示す。得られたフィルムは、
長手方向のヤング率が高く、抗張力性に優れるとともに
防湿性、寸法安定性、二次加工性に優れていた。
【0074】実施例3 実施例1において、mmmmが94.5%、IIが98
%、MSが1.2cN、MFRが2.7g/10分の公
知のポリプロピレンと、ポリプロピレン(B)としてm
mmmが97%、IIが96.5%、MSが20cN、
MFRが3g/10分であって上記式(2)のMSとM
FRの関係を満たす長鎖分岐を有する高溶融張力ポリプ
ロピレン(HMS−PP)を重量比92:8で混合した
ポリプロピレン(A)97重量%に、添加剤として、極
性基を実質的に含まないテルペン樹脂である、Tg75
℃、臭素価3cg/g、水添率99%の水添β−ジペン
テンレジンを10重量%添加混合した樹脂を用いて長手
方向に8倍、幅方向に8倍延伸した以外は同様の条件で
作製した厚さ15μmの二軸延伸ポリプロピレンフィル
ムを実施例3とした。なお、ポリプロピレン(A)はm
mmmが94〜99.5%の範囲内であり、上記式
(1)のMSとMFRの関係を満たしていた。
【0075】結果を表1に示す。得られたフィルムは、
長手方向のヤング率が高く、抗張力性に優れるとともに
防湿性、寸法安定性、二次加工性に優れていた。
【0076】実施例4 実施例3において、ポリプロピレン(B)として、mm
mmが97%、IIが97%、MSが30cN、MFR
が2.1g/10分であって上記式(2)のMSとMF
Rの関係を満たす長鎖分岐を有するHMS−PPを用い
た以外は同様の条件で作製した厚さ15μmの二軸延伸
ポリプロピレンフィルムを実施例4とした。なお、ポリ
プロピレン(A)はmmmmが94〜99.5%の範囲
内であり、上記式(1)のMSとMFRの関係を満たし
ていた。
【0077】結果を表1に示す。得られたフィルムは、
長手方向のヤング率が高く、抗張力性に優れるとともに
防湿性、寸法安定性、二次加工性に優れていた。
【0078】実施例5 実施例1において、mmmmが98%、IIが98.5
%、MSが0.9cN、MFRが3.6g/10分の公
知のポリプロピレンと、ポリプロピレン(B)としてm
mmmが97%、IIが96.5%、MSが20cN、
MFRが3g/10分であって上記式(2)のMSとM
FRの関係を満たす長鎖分岐を有する高溶融張力ポリプ
ロピレン(HMS−PP)を重量比95:5で混合した
ポリプロピレン(A)92重量%に、水添ジシクロペン
タジエンを8重量%添加混合した樹脂を用いて長手方向
に9倍、幅方向に9倍延伸した以外は同様の条件で作製
した厚さ15μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを
実施例5とした。なお、ポリプロピレン(A)はmmm
mが94〜99.5%の範囲内であり、上記式(1)の
MSとMFRの関係を満たしていた。
【0079】結果を表1に示す。得られたフィルムは、
長手方向のヤング率が高く、抗張力性に優れるとともに
防湿性、寸法安定性、二次加工性に優れていた。
【0080】実施例6 実施例1において、mmmmが99%、IIが98.5
%、MSが0.7cN、MFRが5g/10分の公知の
ポリプロピレンと、ポリプロピレン(B)としてmmm
mが93%、IIが96.5%、MSが20cN、MF
Rが3g/10分であって上記式(2)のMSとMFR
の関係を満たす長鎖分岐を有する高溶融張力ポリプロピ
レン(HMS−PP)を重量比95:5で混合したポリ
プロピレン(A)85重量%に、水添ジシクロペンタジ
エンを15重量%添加混合した樹脂を用いて長手方向に
10倍、幅方向に9倍延伸した以外は同様の条件で作製
した厚さ15μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを
実施例6とした。なお、ポリプロピレン(A)はmmm
mが94〜99.5%の範囲内であり、上記式(1)の
MSとMFRの関係を満たしていた。
【0081】結果を表1に示す。得られたフィルムは、
長手方向のヤング率が高く、抗張力性に優れるとともに
防湿性、寸法安定性、二次加工性に優れていた。
【0082】実施例7 実施例1において、ポリプロピレン(A)95重量%
に、水添ジシクロペンタジエンを5重量%添加混合した
樹脂を用いて長手方向に8倍、幅方向に9倍延伸した以
外は同様の条件で作製した厚さ15μmの二軸延伸ポリ
プロピレンフィルムを実施例7とした。
【0083】結果を表1に示す。得られたフィルムは、
長手方向のヤング率が高く、抗張力性に優れるとともに
防湿性、寸法安定性、二次加工性に優れていた。
【0084】比較例1 ポリプロピレン(A)の代わりとして、mmmmが92
%、IIが96.5%、MSが1.5cN、MFRが
2.3g/10分のmmmmが94%未満であるととも
に上記式(1)のMSとMFRの関係を満たさない公知
のポリプロピレン単体100重量部に、架橋有機粒子と
して平均粒径2μmのポリメタクリル酸系重合体の架橋
粒子(架橋PMMA)を0.15重量部添加し、帯電防
止剤としてグリセリン脂肪酸エステルとアルキルジエタ
ノールアミン脂肪酸エステルを1:1の割合に混合して
0.8重量部添加したものを一軸押出機に供給して26
0℃で溶融させ、濾過フィルターを経た後にスリット状
口金から押出し、25℃の金属ドラムに巻き付けてシー
ト状に成形した。
【0085】このシートを132℃に保たれたロールに
通して予熱し、137℃に保ち周速差を設けたロール間
に通し、長手方向に5倍延伸して直ちに室温に冷却す
る。引き続きこの延伸フィルムをテンターに導入して1
65℃で予熱し、160℃で幅方向に10倍に延伸し、
次いで幅方向に8%の弛緩を与えつつ、160℃で熱固
定をした後、冷却して巻き取った厚さ15μmの二軸延
伸ポリプロピレンフィルムを得た。
【0086】結果を表1に示す。得られたフィルムは、
防湿性、寸法安定性に劣り、長手方向のヤング率が低く
抗張力性が不十分であるため製袋時にシワ入り、タルミ
などのトラブルを引き起こし、二次加工性に劣ってい
た。
【0087】比較例2 比較例1において、縦方向の延伸倍率を7倍に上げた以
外は同様の条件で作製した厚さ15μmの二軸延伸ポリ
プロピレンフィルムを比較例2とした。
【0088】結果を表1に示す。横延伸の際に破れが多
発したため、満足なフィルムが得られなかった。
【0089】比較例3 比較例1において、メソペンタッド分率(mmmm)が
97.5%、アイソタクチックインデックス(II)が
99%、溶融張力(MS)が1.1cN、メルトフロー
レート(MFR)が3g/10分のmmmmが94〜9
9.5%の範囲内であるものの、上記式(1)のMSと
MFRの関係を満たさない公知のポリプロピレン単体1
00重量部を用い、135℃に予熱し、140℃で長手
方向に5倍延伸後、170℃で予熱し、165℃で幅方
向に13倍に延伸し、次いで幅方向に8%の弛緩を与え
つつ、165℃で熱固定をした以外は同様の条件で作製
した厚さ15μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを
比較例3とした。
【0090】結果を表1に示す。得られたフィルムは、
長手方向のヤング率が低く抗張力性が不十分であるため
製袋時にシワ入り、タルミなどのトラブルを引き起こ
し、二次加工性に劣っていた。
【0091】比較例4 比較例1において、ポリプロピレン(A)の代わりとし
てmmmmが99.8%、IIが99.5%、MSが
0.6cN、MFRが6g/10分のmmmmが99.
5%を越えるとともに上記式(1)のMSとMFRの関
係を満たさない公知のポリプロピレン単体を用いた以外
は同様の条件で作製した厚さ15μmの二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルムを比較例4とした。
【0092】結果を表1に示す。横延伸の際に破れが多
発したため、満足なフィルムが得られなかった。
【0093】比較例5 比較例1において、ポリプロピレン90重量部に、添加
剤として、極性基を実質的に含まない石油樹脂である、
Tg80℃、臭素価3cg/g、水添率99%の水添ポ
リジシクロペンタジエンを10重量%添加混合した樹脂
を用いた以外は同様の条件で作製した厚さ15μmの二
軸延伸ポリプロピレンフィルムを比較例5とした。
【0094】結果を表1に示す。得られたフィルムは、
長手方向のヤング率は高いものの、寸法安定性に劣るた
め製袋時にシワ入り、タルミなどのトラブルを引き起こ
し、二次加工性に劣っていた。
【0095】比較例6 比較例4において、延伸倍率を表1に記載した通りに変
更した以外は同様の条件で作製した厚さ15μmの二軸
延伸ポリプロピレンフィルムを比較例6とした。
【0096】結果を表1に示す。得られたフィルムは、
長手方向のヤング率は十分高いものの、寸法安定性に著
しく劣るため、二時加工性に劣っていた。また、横延伸
の際に破れが散発し、安定な製膜が困難であった。
【0097】参考例1 実施例2において、ポリプロピレン(A)の樹脂組成
を、mmmmが92%、IIが96.5%、MSが1.
5cN、MFRが2.3g/10分の公知のポリプロピ
レンとポリプロピレン(B)を重量比95:5で混合し
たものとした以外は同様の条件で作製した厚さ15μm
の二軸延伸ポリプロピレンフィルムを参考例1とした。
なお、該樹脂組成はmmmmが94%未満ではあるが、
上記式(1)のMSとMFRの関係は満たしていた。
【0098】結果を表1に示す。得られたフィルムは、
防湿性に優れ、長手方向のヤング率が十分高いため比較
例のフィルムより二次加工性に優れるものの、実施例記
載のフィルムに比較すると寸法安定性が不十分であり、
その他の物性値も若干劣っていた。
【0099】
【表1】
【0100】
【発明の効果】本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィル
ムは、従来のポリプロピレンフィルムに比較して長手方
向の剛性が高いことから、フィルム加工時の抗張力に優
れるとともに寸法安定性に優れることから、フィルムを
薄膜化しても十分な腰、防湿性を有し、フィルム加工時
のハンドリング性に優れる。また、本発明の二軸延伸ポ
リプロピレンフィルムは、従来一般的に行われる縦−横
逐次二軸延伸法で製造されることから、煩雑な工程を必
要とせず、余分な設備投資を必要としない。以上のこと
から本発明の二軸延伸ポリプロピレンフィルムは、包装
用途、さらには耐熱性などが必要とされる工業用途等に
好ましく用いることができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA20 AA39 AA69 AA80 AA88 AA89 AF07 AF15 AF61 AH04 BA01 BB06 BB08 BC01 4J002 BA01X BB11W BB12W BK00Y CE00Y FD02 GG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メソペンタッド分率が94〜99.5%
    であり、かつ230℃で測定したときの溶融張力(M
    S)とメルトフローレイト(MFR)の関係が、次式
    (1) log(MS)>−0.61log(MFR)+0.52 (1) を満たすポリプロピレン(A)に、ポリプロピレンに相
    溶し延伸時に可塑化効果を具備させうる添加剤が1種以
    上混合されてなることを特徴とする二軸延伸ポリプロピ
    レンフィルム。
  2. 【請求項2】 前記添加剤が、極性基を実質的に含まな
    い石油樹脂および/または極性基を実質的に含まないテ
    ルペン樹脂であることを特徴とする請求項1記載の二軸
    延伸ポリプロピレンフィルム。
  3. 【請求項3】 ポリプロピレン(A)が、230℃で測
    定したときの溶融張力(MS)とメルトフローレイト
    (MFR)の関係が、次式(2) log(MS)>−0.61log(MFR)+0.82 (2) を満たすポリプロピレン(B)を含有することを特徴と
    する請求項1または2記載の二軸延伸ポリプロピレンフ
    ィルム。
  4. 【請求項4】 120℃での長手方向の熱収縮率が3%
    以下であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記
    載の二軸延伸ポリプロピレンフィルム。
  5. 【請求項5】 25℃での長手方向のヤング率が2.7
    GPa以上であることを特徴とする請求項1〜4いずれ
    かに記載の二軸延伸ポリプロピレンフィルム。
  6. 【請求項6】 80℃での長手方向のヤング率が0.5
    GPa以上であることを特徴とする請求項1〜5いずれ
    かに記載の二軸延伸ポリプロピレンフィルム。
  7. 【請求項7】 水蒸気透過率が1.5g/m2・d/
    0.1mm以下であることを特徴とする請求項1〜6い
    ずれかに記載の二軸延伸ポリプロピレンフィルム。
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