JP2001072778A - 二軸配向ポリプロピレンフィルム - Google Patents

二軸配向ポリプロピレンフィルム

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JP2001072778A
JP2001072778A JP2000195683A JP2000195683A JP2001072778A JP 2001072778 A JP2001072778 A JP 2001072778A JP 2000195683 A JP2000195683 A JP 2000195683A JP 2000195683 A JP2000195683 A JP 2000195683A JP 2001072778 A JP2001072778 A JP 2001072778A
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polypropylene film
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Shigeru Tanaka
茂 田中
Ryuichi Sugie
隆一 杉江
Itsuo Nagai
逸夫 永井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装用、コンデンサー用等に好適な突起の均
一性に優れ、粗さ密度も高い表面を持ち、かつ、リサイ
クル性にも優れた二軸配向ポリプロピレンフィルムを提
供する。 【解決手段】 230℃で測定したときの溶融張力(M
S)(cN)とメルトフローレイト(MFR)(g/1
0分)が、log(MS)>−0.56log(MF
R)+0.74なる関係式を満たすポリプロピレンから
なる二軸配向ポリプロピレンフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装用や工業用等
に好適な二軸配向ポリプロピレンフィルムに関し、とく
に、コンデンサー用誘電体として好適な突起密度が高く
かつ突起のそろった表面を持つ二軸配向ポリプロピレン
フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】二軸配向ポリプロピレンフィルムは、透
明性、機械特性、電気特性等に優れるため、包装用途、
テープ用途、ケーブルラッピングやコンデンサーをはじ
めとする電気用途等の様々な用途に用いられている。
【0003】かかる二軸配向ポリプロピレンフィルム
は、コンデンサー用誘電体として用いる際には、滑り性
や油含浸性の向上が必要であり表面を適度に粗面化する
必要がある。
【0004】この粗面化方法には、これまでエンボス法
やサンドブラスト法などの機械的方法、溶剤によるケミ
カルエッチング等の化学的方法、ポリエチレン等の異種
ポリマーを混合したシートを延伸する方法、β晶を生成
させたシートを延伸する方法(例えば特開昭51−63
500号公報)等が提案されていた。
【0005】しかし、β晶を生成させたシートを延伸す
る方法では粗大突起が生じやすく、突起の均一性という
点で必ずしも十分とはいえない場合があった。また、コ
ンデンサー形成時にフィルム層間への油含浸が不十分と
なり部分的に未含浸部分を生じやすく、コンデンサー寿
命が低下する場合があった。ポリエチレン等の異種ポリ
マーを配合したシートを延伸する方法では、コンデンサ
ー形成時に気泡の残存も少ないが、該フィルムをリサイ
クルした場合に異種ポリマーが悪影響を及ぼす懸念があ
り、リサイクル性に劣るという問題があった。
【0006】また、いずれの方法も粗さ密度や突起の均
一性という点で必ずしも十分とはいえない場合が多かっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、包装
用、コンデンサー用等に好適な、突起の均一性に優れ、
粗さ密度の高い表面を持ち、かつ、リサイクル性にも優
れた二軸配向ポリプロピレンフィルムを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな二軸配向ポリプロピレンフィルムを提供すべく鋭意
検討した結果、通常用いられるポリプロピレンに比べ
て、特定関係式を満たすべく溶融張力をより高めたポリ
プロピレンからなる二軸配向ポリプロピレンフィルムが
かかる目的を達成できることを見出し、本発明を完成さ
せるにいたった。
【0009】すなわち、本発明に係る二軸配向ポリプロ
ピレンフィルムは、230℃で測定したときの溶融張力
(MS)(cN)とメルトフローレイト(MFR)(g
/10分)が、log(MS)>−0.56log(M
FR)+0.74なる関係式を満たすポリプロピレンか
らなることを特徴とするものからなる。
【0010】この二軸配向ポリプロピレンフィルムにお
いては、フィルムの少なくとも片面の中心線平均表面粗
さRaが0.03〜0.50μmの範囲にあり、かつ、
最大表面粗さRtと中心線平均表面粗さRaの比Rt/
Raが5〜12の範囲にあることが好ましい。
【0011】このような二軸配向ポリプロピレンフィル
ムは、とくにコンデンサー用、中でも油含浸型コンデン
サー用に好適に使用できるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について、望まし
い実施の形態とともに詳細に説明する。本発明の二軸配
向ポリプロピレンフィルムに用いられるポリプロピレン
は、230℃で測定したときの溶融張力(MS)(c
N)とメルトフローレイト(MFR)が、log(M
S)>−0.56log(MFR)+0.74なる関係
式を満たす必要がある。ここで、230℃で測定したと
きの溶融張力とは、JIS−K7210に示されるMF
R測定用の装置に準じて測定されたものである。具体的
には、東洋精機(株)製メルトテンションテスターを用
いて、ポリプロピレンを230℃に加熱し、溶融ポリプ
ロピレンを押出速度15mm/分で吐出してストランド
とし、このストランドを6.4m/分の速度で引き取る
際の張力を測定し、溶融張力(単位:cN)とした。ま
た、230℃で測定したときのMFRとは、JIS−K
6758に準じて荷重21.18Nで測定されたもの
(単位:g/10分)である。
【0013】本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルム
に用いられるポリプロピレンの溶融張力(MS)(c
N)とメルトフローレイト(MFR)の値には上式を満
たす限り特に限定はないが、製膜性の観点からMFRは
1〜20g/10分の範囲が好ましく、1〜10g/1
0分の範囲がより好ましい。また溶融張力については、
1〜30cNの範囲が好ましく、2〜20cNの範囲が
より好ましい。溶融張力が小さすぎると突起の均一性に
劣り、最大表面粗さRtと中心線平均表面粗さRaの比
Rt/Raが大きくなる。また粗さ密度も小さくなる。
溶融張力が大きいほど突起の均一性が高くなりRt/R
aは小さくなるが、溶融張力が大きすぎると製膜が困難
になる。
【0014】本発明におけるポリプロピレンとは主とし
てプロピレンの単独重合体を指すが、本発明の目的を損
なわない範囲、すなわち通常共重合量で10mol%未
満、ブレンド量で10重量%未満の範囲であれば他の不
飽和炭化水素による共重合成分などを含有してもよい
し、プロピレンが単独ではない重合体がブレンドされて
いてもよい。このような共重合成分やブレンド物を構成
する単量体成分として例えばエチレン、プロピレン(共
重合されたブレンド物の場合)、1−ブテン、1−ペン
テン、3−メチルペンテン−1、3−メチルブテンー
1、1−ヘキセン、4−メチルペンテンー1、5−エチ
ルヘキセン−1、1−オクテン、1−デセン、1−ドデ
セン、ビニルシクロヘキセン、スチレン、アリルベンゼ
ン、シクロペンテン、ノルボルネン、5ーメチル−2−
ノルボルネンなどが挙げられる。
【0015】230℃で測定したときの溶融張力(M
S)(cN)とメルトフローレイト(MFR)が、lo
g(MS)(cN)>−0.56log(MFR)+
0.74なる関係式を満たすポリプロピレンを得るに
は、高分子量成分を多く含むポリプロピレンをブレンド
する方法、分岐構造を持つオリゴマーやポリマーをブレ
ンドする方法、特開昭62−121704号公報に記載
されているようにポリプロピレン分子中に長鎖分岐構造
を導入する方法、あるいは特許第2869606号公報
に記載されている様な方法等が好ましく用いられる。
【0016】また、本発明の二軸配向ポリプロピレンフ
ィルムに用いられるポリプロピレンはその製法には特に
制限はないが、ポリプロピレン分子中に長鎖分岐を導入
して溶融張力を高めたようなポリプロピレンが特に好ま
しい。
【0017】ポリプロピレンの分岐指数とは長鎖分岐の
程度を示すが、一般的には下記の式により定義される。 分岐指数=〔η〕a/〔η〕b ここで、〔η〕aは、分岐ポリプロピレンの固有粘度で
あり、本明細書では実際試料の測定値である。また、
〔η〕bは重量平均分子量が同じ従来公知の通常の方法
で得られる直鎖状の結晶性ポリプロピレンの固有粘度で
ある。上記固有粘度の比が比直鎖ポリマーの分岐度を示
し、長鎖分岐が存在する場合は1未満となる。
【0018】なお、固有粘度の測定は、試料0.1gを
135℃のテトラリン100mlに溶解させ、この溶液
を135℃の恒温槽中で粘度計を用いて測定して、比粘
度Sにより次式に従って固有粘度〔η〕を求めた。単位
はdl/gとする。 〔η〕=(S/0.1)×(1+0.22×S)
【0019】また、重量平均分子量は、ゲル浸透クロマ
トグラフ法(GPC)にて求めた。GPC(Gel P
ermeation Chromatography)
は液体クロマトグラフの一種であり、高分子物質の分子
量分布、および平均分子量を測定する方法である。
【0020】本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルム
に用いられるポリプロピレンには、本発明の目的を損な
わない範囲で公知の添加剤、例えば結晶核剤、酸化防止
剤、熱安定剤、すべり剤、帯電防止剤、ブロッキング防
止剤、充填剤、粘度調整剤、着色防止剤などを含有せし
めることもできる。
【0021】これらの中で、酸化防止剤の種類および添
加量の選定は長期耐熱性にとって重要である。本発明の
二軸配向ポリプロピレンフィルムに添加される酸化防止
剤は立体障害性を有するフェノール性のもので、そのう
ち少なくとも1種は分子量500以上の高分子量型のも
のが好ましい。この具体例としては種々のものが挙げら
れるが、例えば2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ル(BHT:分子量220.4)とともに1,3,5−
トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン(例えばチバ
ガイギー社製"Irganox"1330:分子量775.2)また
はテトラキス[メチレン−3(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン
(例えばチバガイギー社製"Irganox"1010:分子量11
77.7)等を併用することが好ましい。これら酸化防
止剤の総含有量はポリプロピレン全量に対して0.03
〜1重量%の範囲が好ましい。酸化防止剤が少なすぎる
と長期耐熱性に劣る場合がある。酸化防止剤が多すぎる
とこれら酸化防止剤のブリードアウトによる高温下での
ブロッキングにより、コンデンサー素子に悪影響を及ぼ
す場合がある。より好ましい含有量は0.1〜0.9重
量%であり、さらに好ましくは0.2〜0.8重量%で
ある。
【0022】また、結晶核剤の添加はフィルムの表面粗
さや透明性に作用を及ぼす。結晶核剤の添加量が多くな
ると本発明の特定表面粗さを持つ二軸配向ポリプロピレ
ンフィルムを得ることが難しくなり、また絶縁破壊強度
が悪化する傾向があるので添加量として0.1重量%未
満とするのが好ましく、さらに好ましくは実質的に添加
されていないことが好ましい。
【0023】本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルム
は、上述した特性を与えうる原料を用い、二軸配向され
ることによって得られる。二軸配向の方法としては、イ
ンフレーション同時二軸延伸法、ステンター同時二軸延
伸法、ステンター逐次二軸延伸法のいずれによっても得
られるが、その中でも、製膜安定性、厚み均一性、フィ
ルムの表面形状を制御する点においてステンター逐次二
軸延伸法により製膜されたものが好ましく用いられる。
【0024】本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルム
は、フィルムの少なくとも片面の中心線平均表面粗さR
aが0.03〜0.50μmであることが好ましい。中
心線平均粗さが大きすぎると、フィルムを積層した場合
に層間に空気が入りコンデンサー素子の劣化につなが
り、またフィルムに金属層を形成したとき金属層に穴ア
キ等が発生し、高温時の絶縁破壊強度や素子ライフが低
下したり電圧印加時に電荷が集中し、絶縁欠陥の原因と
なる。逆に小さすぎるとフィルムの滑りが悪くなり、ハ
ンドリング性に劣ったり、コンデンサー素子に絶縁油を
含浸する場合はフィルム層間に絶縁油が均一に浸透せ
ず、連続使用時に容量変化が大きくなる。フィルムの少
なくとも片面の中心線平均表面粗さRaのさらに好まし
い範囲は0.05〜0.40μmであり、さらに好まし
くは0.06〜0.30μmである。
【0025】本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルム
は、最大表面粗さRtと中心線平均表面粗さRaの比R
t/Raが5〜12の範囲であることが好ましい。Rt
/Raが大きすぎると粗大突起の割合が増えるため、フ
ィルムを積層した場合に層間に空気が入りコンデンサー
素子の劣化につながり、またフィルムに金属層を形成し
たとき金属層に穴アキ等が発生し、高温時の絶縁破壊強
度や素子ライフが低下したり電圧印加時に電荷が集中
し、絶縁欠陥の原因となる。逆にRt/Raが小さすぎ
るとハンドリング性に劣る場合がある。
【0026】本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルム
の表面形状は、表面粗さに関してフィルムの少なくとも
片面の中心線平均表面粗さRaが0.03〜0.50μ
mであり、かつ最大表面粗さRtと中心線平均表面粗さ
Raの比Rt/Raが5〜12の範囲であることが好ま
しいが、その形態はβ晶を生成させたシートを延伸する
方法によって得られるいわゆるクレーター状網目構造と
は異なり、独立した粒状あるいはしわ状の突起形状をと
ることがより好ましい。一般にポリエチレン等の異種ポ
リマーを配合したシートを延伸する方法によっても独立
した粒状突起を形成できるが、230℃で測定したとき
の溶融張力(MS)(cN)とメルトフローレイト(M
FR)が、log(MS)>−0.56log(MF
R)+0.74なる関係式を満たすポリプロピレンから
なる二軸配向ポリプロピレンフィルムは、ポリエチレン
等の異種ポリマーを配合したシートを延伸する方法によ
って得られる二軸配向ポリプロピレンフィルムの表面よ
りもさらに微細で突起密度が高くかつ突起のそろった表
面を容易に得ることができる。
【0027】本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルム
の厚みは、2〜50μmが好ましく、より好ましくは
2.5〜30μm、さらに好ましくは3〜20μmであ
る。フィルムの厚みが小さすぎると、機械的強度や絶縁
破壊強度に劣る場合がある。フィルムの厚みが大きすぎ
ると均一な厚みのフィルムを製膜することが困難にな
り、またコンデンサー用の誘電体として用いた場合、体
積当たりの容量が小さくなるため好ましくない。
【0028】本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルム
の灰分は50ppm以下であることが好ましく、より好
ましくは30ppm以下であり、さらに好ましくは20
ppm以下である。灰分が多すぎると、該フィルムの耐
絶縁破壊特性が低下し、コンデンサーとした場合に絶縁
破壊強度が低下する場合がある。灰分をこの範囲とする
ためには、触媒残磋の少ない原料を用いることが重要で
あるが、製膜時の押出系からの汚染も極力低減するなど
の方法、例えばブリード時間を1時間以上かけるなどの
方法を採用することができる。
【0029】本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルム
に金属層を形成して用いる場合、金属層を形成する面
に、接着力を高めるためコロナ放電処理あるいはプラズ
マ処理を行うことが好ましい。コロナ放電処理は処理を
する際に雰囲気ガスとして空気、炭酸ガス、窒素ガスお
よびこれらの混合ガス中での処理が好ましい。またプラ
ズマ処理は、種々の気体をプラズマ状態におき、フィル
ム表面を化学変成させる方法、例えば特開昭59−98
140号公報に記載されている方法などが挙げられる。
【0030】本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルム
に金属層を形成する方法は、真空蒸着法、スパッタリン
グ法、イオンビーム法等が挙げられるが、特に限定され
ない。また、用いる金属にも特に限定はなく、アルミニ
ウム、亜鉛、銅、錫、銀、ニッケル等が好ましく用いら
れる。
【0031】本発明において、金属化フィルムの膜抵抗
値は1〜40Ω/□の範囲が好ましく用いられる。より
好ましくは1.2〜30Ω/□の範囲である。膜抵抗値
が小さすぎると、蒸着膜の厚みが厚く蒸着時に熱負けが
生じアバタ状の表面欠点や4μm前後の薄いフィルムで
は穴アキ等が発生することがある。膜抵抗値が大きすぎ
ると課電時に蒸着膜のクリアリングが生じた時、膜の消
失が生じやすく、容量変化が大きくなることがある。
【0032】本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルム
に金属層を形成する時に設けられるマージン(電気絶縁
目的などにより金属層を形成する面に設けられる金属層
のない部分)の仕様は、通常タイプ以外にヒューズ機構
を設けた種々のものなど目的に応じて採用でき、特に限
定されない。
【0033】本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルム
を誘電体として用いた場合のコンデンサーの形式は、乾
式や油含浸式等が挙げられるが、本発明の二軸配向ポリ
プロピレンフィルムは、油含浸時に気泡の残存が少ない
ため油含浸式が特に好ましい。油含浸型コンデンサーに
用いる絶縁油としては、電気絶縁性のあるものであれば
任意のものを使用することができる。例えば多塩化ビフ
ェニール類、パラフィン類、ナフテン類、あるいは芳香
族系炭化水素よりなる鉱油類、ポリブテン、菜種油、あ
るいはシリコーン油等を挙げることができる。これらは
単独で、あるいは混合して使用することができ、またこ
れらの油の中に公知の添加剤を添加することができる。
好ましい絶縁油としては粘性の小さなガス吸収性の優れ
た、フェニルキシリルエタン、モノイソプロピルビフェ
ニールである。
【0034】次に本発明の二軸配向ポリプロピレンフィ
ルムの製造方法および本発明の二軸配向ポリプロピレン
フィルムからなるコンデンサーの製造方法を以下に説明
するが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0035】ポリプロピレン原料を押出機に供給し、加
熱溶融し、濾過フィルターを通した後、220〜320
℃の温度でスリット状口金から溶融押出し、20〜85
℃の温度に保たれたキャスティングドラムに巻き付けて
冷却固化せしめ、未延伸フィルムを作る。このときキャ
スティングドラム温度が高すぎるとフィルムの結晶化が
進行しすぎ後の工程での延伸が困難になったり、フィル
ム内にボイドができ耐絶縁破壊特性が低下する場合があ
る。キャスティングドラムへの密着方法としては静電印
加法、水の表面張力を利用した密着方法、エアーナイフ
法、プレスロール法、水中キャスト法などのうちいずれ
の手法を用いてもよいが、平面性が良好でかつ表面粗さ
の制御が可能なエアーナイフ法が好ましい。
【0036】次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し、二
軸配向せしめる。まず未延伸フィルムを120〜150
℃に保たれたロールに通して予熱し、引き続き該シート
を130℃〜150℃の温度に保ち周速差を設けたロー
ル間に通し、長手方向に2〜6倍に延伸した後、室温に
冷却する。引き続き該延伸フィルムをステンターに導い
て、150〜170℃の温度で幅方向に5〜15倍に延
伸し、次いで幅方向に2〜20%の弛緩を与えつつ、1
40〜170℃の温度で熱固定して巻き取る。その後、
蒸着を施す面に蒸着金属の接着性を良くするために、空
気中、窒素中、炭酸ガス中あるいはこれらの混合気体中
でコロナ放電処理を行いワインダーで巻き取る。
【0037】得られたフィルムを真空蒸着装置にセット
し、目的に応じた絶縁溝部を形成するためグラビアコー
ターを用いてオイルをフィルムに塗布し、その後、目的
に応じた金属を所定の膜抵抗に蒸着する。この蒸着フィ
ルムをスリットし、コンデンサー素子を作るための2リ
ール一対の蒸着リールとする。この後、素子状に巻回し
熱プレスして扁平状に成形し、端部の金属溶射(メタリ
コン工程)、リード取り出し、必要に応じて絶縁油を含
浸し、外装を経てコンデンサーとする。
【0038】本発明における特性値の測定方法、並びに
効果の評価方法は次のとおりである。 (1)固有粘度〔η〕 試料0.1gを135℃のテトラリン100mlに溶解
させ、この溶液を135℃の恒温槽中で粘度計を用いて
測定して、比粘度Sにより次式に従って固有粘度〔η〕
を求めた。単位はdl/gとする。 〔η〕=(S/0.1)×(1+0.22×S)
【0039】(2)重量平均分子量Mw ゲル浸透クロマトグラフ法(GPC)にて求めた。GP
C(Gel Permeation Chromato
graphy)は液体クロマトグラフの一種であり、高
分子物質の分子量分布、および平均分子量を測定する方
法である。測定条件 A.装置 :ゲル浸透クロマトグラフ、GPC−150C B.データ処理:東レリサーチセンター(株)製GPCデータ処理システム C.カラム :Shodex GPC HT−806M 2本 D.溶媒 :オルトジクロルベンゼン (0.1% Butyl Hydroxy Toluene添加) E.流速 :1ml/min F.温度 :135℃ G.試料 : 濃度 :0.15%(wt/vol) 溶解性:加熱時完全溶解 濾過 :金属焼結フィルター使用 H.注入量 :0.4ml I.検出器 :示差屈折率検出器、32X,15% J.分子量校正:単分散ポリスチレン
【0040】(3)メルトフローレートMFR JIS−K6758に示されるポリプロピレン試験方法
(230℃、21.18N)に準じて測定した。
【0041】(4)溶融張力 JIS−K7210に示されるMFR測定用の装置に準
じて測定した。東洋精機(株)製メルトテンションテス
ターを用いて、ポリプロピレンを230℃に加熱し、溶
融ポリプロピレンを押出速度15mm/分で吐出してス
トランドとし、このストランドをを6.5m/分の速度
で引き取る際の張力を測定し、溶融張力とした。
【0042】(5)中心線平均表面粗さRa、最大表面
粗さRt JIS−B0601に従って、触針式表面粗さ計を用い
て測定した。なお、小坂研究所(株)製、高精度薄膜段
差測定器(型式:ET−10)を使用し、触針径円錐型
0.5μmR、荷重5mg、カットオフは0.08mm
とした。
【0043】(6)フィルム絶縁破壊強度(BDV) JIS−C2110に準じて測定した。陰極に厚み10
0μm、10cm角のアルミ箔電極、陰極に真鍮性25
mmφの電極を用い、この間にフィルムをはさみ、春日
電気(株)製直流高圧安定化電源を用いて、200V/
秒の速度で昇圧しながら電圧を印加し、電流が10mA
以上流れた場合を絶縁破壊したものとした。その時の電
圧を測定点のフィルム厚みで割った値を絶縁破壊強度と
し、30点測定した平均値で示した。
【0044】(7)コンデンサー素子ライフテスト フィルム厚み当たり60V/μmの交流電圧(周波数6
0Hz)をコンデンサー素子に印加し、105℃の雰囲
気で素子が破壊するまでの時間を測定した。
【0045】(8)リサイクル性 一度製膜したフィルムを再ペレット化し、未使用原料に
50重量%ドライブレンドし、再度製膜した。これを3
回繰り返し得られたフィルムのフィルム絶縁破壊強度を
測定した。フィルム絶縁破壊強度の値が20%以上低下
したものを×、0〜20%のものを○とした。
【0046】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明の効果をさらに
説明する。 実施例1 MFRが3g/10分、溶融張力が20cN、長鎖分岐
指数が0.75のポリプロピレン原料に2,6−ジ−t
−ブチル−p−クレゾール(BHT)0.3重量%、テ
ロラキス[メチレン−3(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバ
ガイギー社製"Irganox"1010)0.4重量%を添加した
ものを押出機に供給して240℃の温度で溶融し、T型
口金からシート状に押出成形し、70℃の温度のキャス
ティングドラムに巻き付けて冷却固化した。次いで、該
シートを135℃で予熱し、引き続き140℃の温度に
保ち周速差を設けたロール間に通し、長手方向に5倍に
延伸した。引き続き該フィルムをテンターに導き、16
0℃の温度で幅方向に10倍延伸し、次いで幅方向に8
%の弛緩を与えながら150℃で熱処理を行ない、厚み
10μmの二軸配向ポリプロピレンフィルムを得た。さ
らに30W・min/m2の処理強度で大気中でコロナ
放電処理を行った。得られたフィルムを再ペレタイズし
MFRおよび溶融張力を測定したが、原料のそれらの値
と変化はなく、本願請求項1に記載された溶融張力とM
FRの関係式を満たした。
【0047】このフィルムを真空蒸着機にセットし、銅
を核付け金属とし、コロナ処理面に亜鉛を膜抵抗が4.
0Ω/□になるように蒸着した。このフィルムをスリッ
トし、全幅38mm、マージン幅1mmの金属化フィル
ムを得た。得られたフィルム一対2リールを用いて素子
巻し、素子の端面に金属溶射し、ここからリード線を取
り出して容量5μFのコンデンサー素子を作製した。得
られた二軸配向ポリプロピレンフィルムとコンデンサー
素子についての評価結果を表1にまとめた。本発明のフ
ィルムの中心線平均表面粗さRaは0.29μmであ
り、最大表面粗さRtと中心線平均表面粗さRaの比R
t/Raは8.6であり、耐絶縁破壊強度、素子ライフ
性およびリサイクル性に優れていた。
【0048】実施例2 MFRが5.8g/10分、溶融張力が9.2cN、長
鎖分岐指数が0.82のポリプロピレン原料を用いた以
外は実施例1と同様の方法で二軸配向ポリプロピレンフ
ィルムを得た。得られたフィルムを再ペレタイズしMF
Rおよび溶融張力を測定したが、原料のそれらの値と変
化はなく、本願請求項1に記載された溶融張力とMFR
の関係式を満たした。得られた二軸配向ポリプロピレン
フィルムとコンデンサー素子についての評価結果を表1
にまとめた。本発明のフィルムの中心線平均表面粗さR
aは0.24μmであり、最大表面粗さRtと中心線平
均表面粗さRaの比Rt/Raは9.4であり、耐絶縁
破壊強度、素子ライフ性およびリサイクル性に優れてい
た。
【0049】実施例3 MFRが9.5g/10分、溶融張力が6.5cN、長
鎖分岐指数が0.95のポリプロピレン原料を用いた以
外は実施例1と同様の方法で二軸配向ポリプロピレンフ
ィルムを得た。得られたフィルムを再ペレタイズしMF
Rおよび溶融張力を測定したが、原料のそれらの値と変
化はなく、本願請求項1に記載された溶融張力とMFR
の関係式を満たした。得られた二軸配向ポリプロピレン
フィルムとコンデンサー素子についての評価結果を表1
にまとめた。本発明のフィルムの中心線平均表面粗さR
aは0.18μmであり、最大表面粗さRtと中心線平
均表面粗さRaの比Rt/Raは11.7であり、耐絶
縁破壊強度、素子ライフ性およびリサイクル性に優れて
いた。
【0050】比較例1 MFRが3g/10分、溶融張力が1.5cN、長鎖分
岐分岐指数が1.25のポリプロピレン原料を用いた以
外は実施例1と同様の方法で二軸配向ポリプロピレンフ
ィルムを得た。得られたフィルムを再ペレタイズしMF
Rおよび溶融張力を測定したが、原料のそれらの値と変
化はなかった。本願請求項1に記載された溶融張力とM
FRの関係式は満たさなかった。得られた二軸配向ポリ
プロピレンフィルムとコンデンサー素子についての評価
結果を表1にまとめた。本フィルムの中心線平均表面粗
さRaは0.12μmであり、最大表面粗さRtと中心
線平均表面粗さRaの比Rt/Raは16.7と大き
く、耐絶縁破壊強度および、素子ライフ性に劣ってい
た。
【0051】比較例2 MFRが3g/10分、溶融張力が1.5cN、長鎖分
岐指数が1.25のポリプロピレン原料に2,6−ジ−
t−ブチル−p−クレゾール(BHT)0.3重量%、
テロラキス[メチレン−3(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チ
バガイギー社製"Irganox"1010)0.4重量%を添加し
たものを押出機に供給して240℃の温度で溶融し、T
型口金からシート状に押出成形し、90℃の温度のキャ
スティングドラムに巻き付けて冷却固化した。次いで、
該シートを135℃で予熱し、引き続き140℃の温度
に保ち周速差を設けたロール間に通し、長手方向に5倍
に延伸した。引き続き該フィルムをテンターに導き、1
60℃の温度で幅方向に10倍延伸し、次いで幅方向に
8%の弛緩を与えながら150℃で熱処理を行ない、厚
み10μmの二軸配向ポリプロピレンフィルムを得た。
さらに30W・min/m2の処理強度で大気中でコロ
ナ放電処理を行った。得られたフィルムを再ペレタイズ
しMFRおよび溶融張力を測定したが、原料のそれらの
値と変化はなかった。本願請求項1に記載された溶融張
力とMFRの関係式は満たさなかった。
【0052】このフィルムを真空蒸着機にセットし、銅
を核付け金属とし、コロナ処理面に亜鉛を膜抵抗が4.
0Ω/□になるように蒸着した。このフィルムをスリッ
トし、全幅38mm、マージン幅1mmの金属化フィル
ムを得た。得られたフィルム一対2リールを用いて素子
巻し、素子の端面に金属溶射し、ここからリード線を取
り出して容量5μFのコンデンサー素子を作製した。得
られた二軸配向ポリプロピレンフィルムとコンデンサー
素子についての評価結果を表1にまとめた。本フィルム
の中心線平均表面粗さRaは0.26μmであり、最大
表面粗さRtと中心線平均表面粗さRaの比Rt/Ra
は17.3と大きく、耐絶縁破壊強度および素子ライフ
性に劣っていた。
【0053】比較例3 MFRが3g/10分、溶融張力が1.5cN、長鎖分
岐指数が1.15のポリプロピレン原料80重量部、M
FRが3g/10分の高密度ポリエチレン20重量部、
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)
0.3重量部、およびテロラキス[メチレン−3(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]メタン(チバガイギー社製"Irganox"1010)
0.4重量部を押出機に供給して240℃の温度で溶融
し、T型口金からシート状に押出成形し、30℃の温度
のキャスティングドラムに巻き付けて冷却固化した。次
いで、該シートを130℃で予熱し、引き続き135℃
の温度に保ち周速差を設けたロール間に通し、長手方向
に5倍に延伸した。引き続き該フィルムをテンターに導
き、160℃の温度で幅方向に10倍延伸し、次いで幅
方向に8%の弛緩を与えながら150℃で熱処理を行な
い、厚み10μmの二軸配向ポリプロピレンフィルムを
得た。さらに30W・min/m2の処理強度で大気中
でコロナ放電処理を行った。
【0054】このフィルムを真空蒸着機にセットし、銅
を核付け金属とし、コロナ処理面に亜鉛を膜抵抗が4.
0Ω/□になるように蒸着した。このフィルムをスリッ
トし、全幅38mm、マージン幅1mmの金属化フィル
ムを得た。得られたフィルム一対2リールを用いて素子
巻し、素子の端面に金属溶射し、ここからリード線を取
り出して容量5μFのコンデンサー素子を作製した。得
られた二軸配向ポリプロピレンフィルムとコンデンサー
素子についての評価結果を表1にまとめた。
【0055】本フィルムの中心線平均表面粗さRaは
0.19μmであり、最大表面粗さRtと中心線平均表
面粗さRaの比Rt/Raは15.8と大きく、耐絶縁
破壊強度、素子ライフ性およびリサイクル性に劣ってい
た。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】本発明の二軸配向ポリプロピレンフィル
ムは突起密度が高くかつ突起のそろった表面を持つた
め、包装用や工業用等に適しており特にコンデンサー用
フィルムとして好適である。したがって、コンデンサー
用に用いて、優れた絶縁破壊強度、素子ライフ、リサイ
クル性が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 230℃で測定したときの溶融張力(M
    S)(cN)とメルトフローレイト(MFR)(g/1
    0分)が、log(MS)>−0.56log(MF
    R)+0.74なる関係式を満たすポリプロピレンから
    なることを特徴とする二軸配向ポリプロピレンフィル
    ム。
  2. 【請求項2】 フィルムの少なくとも片面の中心線平均
    表面粗さRaが0.03〜0.50μmの範囲にあり、
    かつ、最大表面粗さRtと中心線平均表面粗さRaの比
    Rt/Raが5〜12の範囲にあることを特徴とする、
    請求項1記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
  3. 【請求項3】 コンデンサー用であることを特徴とす
    る、請求項1または2記載の二軸配向ポリプロピレンフ
    ィルム。
  4. 【請求項4】 油含浸型コンデンサー用であることを特
    徴とする、請求項3記載の二軸配向ポリプロピレンフィ
    ルム。
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