JP2003105059A - エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物及び半導体装置

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JP2003105059A
JP2003105059A JP2001299402A JP2001299402A JP2003105059A JP 2003105059 A JP2003105059 A JP 2003105059A JP 2001299402 A JP2001299402 A JP 2001299402A JP 2001299402 A JP2001299402 A JP 2001299402A JP 2003105059 A JP2003105059 A JP 2003105059A
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Japan
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epoxy resin
resin composition
integer
coupling agent
silane coupling
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Hidetoshi Seki
秀俊 関
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱時強度が高く、Ni、Ni−Pd、Ni−P
d−Au等のプリプレーティングフレーム等の各種部材
との接着性に優れた特性を有する半導体封止用エポキシ
樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】(A)エポキシ樹脂、(B)フェノール樹
脂、(C)アミド結合、カルボキシ基及びアルコキシ基
を有する一般式(1)で表されるシランカップリング
剤、(D)無機充填材及び(E)硬化促進剤を必須成分
とすることを特徴とする半導体封止用エポキシ樹脂組成
物。 【化1】 (R1は炭素数1〜3のアルコキシ基、R2は炭素数1
〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基であ
る。aは平均値で1〜3の整数、bは1〜5の整数であ
る)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐半田クラック性
に優れた特性を有する半導体封止用エポキシ樹脂組成物
及びこれを用いた半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】IC、LSI等の半導体素子の封止方法
としてエポキシ樹脂組成物のトランスファー成形が低コ
スト、大量生産に適しており、採用されて久しく、信頼
性の点でもエポキシ樹脂や硬化剤であるフェノール樹脂
の改良により特性の向上が図られてきた。しかし、近年
の電子機器の小型化、軽量化、高性能化の市場動向にお
いて、半導体素子の高集積化も年々進み、又、半導体装
置の表面実装化が促進されるなかで、半導体封止用エポ
キシ樹脂組成物への要求は益々厳しいものとなってきて
いる。このため、従来からのエポキシ樹脂組成物では解
決できない問題点も出てきている。その最大の問題点
は、表面実装の採用により半導体装置が半田浸漬或いは
半田リフロー工程で急激に200℃以上の高温にさらさ
れ、吸水した水分が爆発的に気化する際の応力によっ
て、半導体素子、リードフレーム、インナーリード上の
各種メッキされた各接合部分とエポキシ樹脂組成物の硬
化物の界面で剥離が生じたり、半導体装置にクラックが
発生し、信頼性が著しく低下する現象である。
【0003】半田処理による信頼性低下を改善するため
に、エポキシ樹脂組成物中の無機充填材の充填量を増加
させることで低吸水化、高強度化、低熱膨張化を達成し
耐半田クラック性を向上させるとともに、低溶融粘度の
樹脂成分を使用して、成形時に低粘度で高流動性を維持
させる手法が一般的となりつつある。一方、半田処理時
の信頼性において、エポキシ樹脂組成物の硬化物と半導
体装置内部に存在する半導体素子やリードフレーム等の
部材との界面の接着性は非常に重要になってきている。
この界面の接着力が弱いと、半田処理後に部材との界面
で剥離が生じ、更にはこの剥離に起因し半導体装置にク
ラックが発生する。
【0004】従来から半導体素子やリードフレーム等の
部材との界面の接着性を改善し耐半田クラック性の向上
を目的として、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シランやγ―アミノプロピルトリエトキシシラン等のカ
ップリング剤がエポキシ樹脂組成物中に配合されてき
た。しかし、近年無鉛半田の採用により実装時の半田リ
フロー温度の上昇や、Ni、Ni−Pd、Ni−Pd−
Au等のプリプレーティングフレームの登場で、益々厳
しくなっている耐半田クラック性に対する要求に対し
て、これらのカップリング剤では充分に対応できなくな
ってきている。このため半導体素子やリードフレーム等
の部材との界面の接着性に優れたエポキシ樹脂組成物が
求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、吸水後の半
田処理時の半導体装置での剥離が少なく、クラックが少
ない耐半田クラック性に優れた特性を有する半導体封止
用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置を提供するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、[1](A)
エポキシ樹脂、(B)フェノール樹脂、(C)アミド結
合、カルボキシ基及びアルコキシ基を有する一般式
(1)で表されるシランカップリング剤、(D)無機充
填材、及び(E)硬化促進剤を必須成分とすることを特
徴とする半導体封止用エポキシ樹脂組成物、
【0007】
【化4】 (R1は炭素数1〜3のアルコキシ基、R2は炭素数1
〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基であ
る。aは平均値で1〜3の整数、bは1〜5の整数であ
る)
【0008】[2]エポキシ樹脂が、ビフェニル型エポ
キシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂である第
[1]項記載の半導体封止用エポキシ樹脂組成物、
[3]エポキシ樹脂が、一般式(2)である第[1]項
記載の半導体封止用エポキシ樹脂組成物、
【0009】
【化5】 (R3、R4は炭素数1〜6のアルキル基で、それらは
同一もしくは異なっていても良い。nは0〜3の整数、
mは0〜4の整数。pは平均値で1〜8の整数)
【0010】[4]フェノール樹脂が、一般式(3)で
ある第[1]項、[2]項又は[3]項記載の半導体封
止用エポキシ樹脂組成物、
【0011】
【化6】 (R5、R6は炭素数1〜6のアルキル基で、それらは
同一もしくは異なっていても良い。nは0〜3の整数、
mは0〜4の整数。pは平均値で1〜8の整数)
【0012】[5]アミド結合、カルボキシ基及びアル
コキシ基を有するシランカップリング剤が、エポキシ樹
脂及び/又はフェノール樹脂の全部又は一部に予め加熱
混合されている第[1]項、[2]項、[3]項又は
[4]項記載の半導体封止用エポキシ樹脂組成物、
[6]第[1]項〜[5]項のいずれかに記載の半導体
封止用エポキシ樹脂組成物を用いて半導体素子を封止し
てなることを特徴とする半導体装置、である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるエポキシ樹脂
は、エポキシ基を有するモノマー、オリゴマー、ポリマ
ー全般を指し、例えばオルソクレゾールノボラック型エ
ポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビ
フェニル型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、スチルベン型
エポキシ樹脂、ハイドロキノン型エポキシ樹脂、トリフ
ェノールメタン型エポキシ樹脂、フェノールアラルキル
型エポキシ樹脂(フェニレン骨格、ジフェニレン骨格等
を有する)、ナフトール型エポキシ樹脂、アルキル変性
トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、トリアジン核含
有エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール
型エポキシ樹脂等が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。これらは単独でも2種類以上を併用して
も良い。耐湿信頼性向上のためにエポキシ樹脂中に含ま
れる塩素イオン、ナトリウムイオン、その他フリーのイ
オンは、極力少ないことが望ましい。これらの内では、
無機充填材の充填量を増加できる結晶性のビフェニル型
エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、又はス
チルベン型エポキシ樹脂エポキシ樹脂、また、硬化物の
低吸水性の観点から、疎水性のジフェニレン骨格を有す
るフェノールアラルキル型エポキシ樹脂、即ち一般式
(2)で示されるエポキシ樹脂が好ましい。
【0014】ビフェニル型エポキシ樹脂、ビスフェノー
ル型エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂の内で
は、融点150℃以下の結晶性のものが好ましい。15
0℃を越えると溶融混練時に十分に融解しないので均一
分散できず、この溶融混合物を用いたエポキシ樹脂組成
物の硬化物は不均一となり、強度が各部分によって異な
るために半導体装置の特性が低下するおそれがある。
【0015】ビフェニル型エポキシ樹脂としては、例え
ば一般式(4)で示されるものが挙げられる。
【化7】 (式中、R7は炭素数1〜6のアルキル基で、それらは
同一もしくは異なっていてもよい。mは0〜4の整数) 具体例としては、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、
4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’−テトラ
メチルビフェニル等のグリシジルエーテル化物が挙げら
れる。
【0016】ビスフェノール型エポキシ樹脂としては、
例えば一般式(5)で示されるものが挙げられる。
【化8】
【0017】ジフェニレン骨格を有するフェノールアラ
ルキル型エポキシ樹脂、即ち一般式(2)で示されるエ
ポキシ樹脂は、1分子中にエポキシ基を2個以上有する
エポキシ樹脂であり、エポキシ基間にジフェニレン骨格
を有しており、一般式(2)のエポキシ樹脂を用いたエ
ポキシ樹脂組成物の硬化物は、架橋密度が低いため可撓
性が高く、かつ疎水性の構造を多く含むことから吸水率
が低いため、エポキシ樹脂組成物の成形時の熱応力或い
は成形品である半導体装置の吸水後の半田処理時の発生
応力が低減されるので、耐半田クラック性が向上する。
一方エポキシ基間の疎水性構造が剛直なジフェニレン骨
格であることから、架橋密度が低い割には耐熱性の低下
が少ないという特徴を有しているので、熱時強度の低下
が少ない。一般式(2)のエポキシ樹脂の具体例を以下
に示すが、これらに限定されるものではない。
【0018】
【化9】
【0019】本発明に用いられるフェノール樹脂として
は、フェノール性水酸基を有するモノマー、オリゴマ
ー、ポリマー全般を指し、例えばフェノールノボラック
樹脂、クレゾールノボラック樹脂、フェノールアラルキ
ル樹脂(フェニレン骨格、ジフェニレン骨格等を有す
る)、ナフトールアラルキル樹脂(フェニレン骨格、ジ
フェニレン骨格等を有する)、トリフェノールメタン樹
脂、テルペン変性フェノール樹脂、ジシクロペンタジエ
ン変性フェノール樹脂等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。又これらは単独でも2種類以上を
併用しても良い。耐湿信頼性向上のためには、フェノー
ル樹脂中に含まれる塩素イオン、ナトリウムイオン、そ
の他フリーのイオンは、極力少ないことが望ましい。
【0020】これらの内では、ジフェニレン骨格を有す
るフェノールアラルキル樹脂、即ち一般式(3)で示さ
れるフェノール樹脂が好ましい。一般式(3)で示され
るフェノール樹脂は、1分子中にフェノール性水酸基を
2個以上有するフェノール樹脂であり、フェノール性水
酸基間にジフェニレン骨格を有しており、一般式(3)
のフェノール樹脂とを用いたエポキシ樹脂組成物の硬化
物は、架橋密度が低いため可撓性が高く、かつ疎水性の
構造を多く含むことから吸水率が低いため、エポキシ樹
脂組成物の成形時の熱応力或いは成形品である半導体装
置の吸水後の半田処理時の発生応力が低減されるので、
耐半田クラック性が向上する。一方フェノール性水酸基
間の疎水性構造が剛直なジフェニレン骨格であることか
ら、架橋密度が低い割には耐熱性の低下が少ないという
特徴を有しているので、熱時強度の低下が少ない。一般
式(3)で示されるフェノール樹脂の具体例を以下に示
すが、これらに限定されるものではない。
【0021】
【化10】
【0022】全エポキシ樹脂のエポキシ基と全フェノー
ル樹脂のフェノール性水酸基との当量比としては、好ま
しくは0.5〜2.0、特に好ましくは0.7〜1.5
である。0.5〜2.0の範囲を外れると、硬化性、耐
湿信頼性等が低下する可能性がある。
【0023】本発明に用いられるシランカップリング剤
は、アミド結合とカルボキシ基及びアルコキシ基を有
し、カップリング作用をするものである。一般的にシラ
ンカップリング剤は、アルコキシル基と有機官能基を同
一分子内に含んでいるが、本発明で用いる一般式(1)
のシランカップリング剤はアミド結合、カルボキシ基、
アルコキシ基が加水分解されたシラノール基が、半導体
装置の内部に存在するシリコン他の金属等の無機質の各
種部材と反応或いは相互作用し、特にカルボキシ基はエ
ポキシ樹脂と反応するため、半導体装置の各種部材とエ
ポキシ樹脂組成物の硬化物との接着性を向上させ熱時強
度や耐半田クラック性を改善させるものである。
【0024】アミノ基を有するシランカップリング剤は
金属と反応或いは錯体を形成するため密着性が高くな
り、耐半田クラック性が向上することが知られている
が、アミノ基は反応性が高いため、エポキシ樹脂組成物
の保存性を低下させるという欠点があった。しかし本発
明での一般式(1)で示されるシランカップリング剤
は、半導体装置の各種部材との反応性がアミノ基を有す
るシランカップリング剤と同等であり、エポキシ樹脂組
成物の保存性を損なわないという特徴を有する。又一般
式(1)で示されるシランカップリング剤は、ジフェニ
レンエーテル骨格を有するため耐熱性に優れている。
【0025】本発明に用いられるシランカップリング剤
の特性を損なわない範囲で他のシランカップリング剤と
併用できる。併用できるシランカップリング剤として
は、1分子中にアルコキシシリル基とエポキシ基等の有
機官能基を有するシラン化合物全般を指し、例えばγ−
アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプ
ロピルトリエトキシシラン等のアミノ基を有するシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメト
キシシラン等のエポキシ基を有するシラン、γ−メルカ
プトプロピルトリメトキシシラン等のメルカプト基を有
するシラン、ビニルトリメトキシシラン等のビニル基を
有するシラン、γ−(メタクリロキシプロピル)トリメ
トキシシラン等のメタクリル基を有するシラン等が挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。又これら
は単独でも2種類以上を併用しても良い。本発明のシラ
ンカップリング剤の配合量としては、全エポキシ樹脂組
成物中に0.05〜2重量%が好ましく、特に0.1〜
0.4重量%が好ましい。
【0026】通常カップリング剤はインテグラルブレン
ドによってエポキシ樹脂組成物中に混合されるが、本発
明に用いるシランカップリング剤は、予めエポキシ樹脂
やフェノール樹脂の全部又は一部に加熱混合しても良
い。本発明に用いるシランカップリング剤は、半導体装
置の内部に存在する各種部材とエポキシ樹脂組成物の硬
化物との界面での親和性の向上や化学結合の形成による
界面の接着性の向上にも効果がある。この場合は、配合
されたシランカップリング剤が、エポキシ樹脂組成物の
成形時に半導体装置の各種部材との界面に効率的に移行
しやすいことが必要になる。このために有効な手法が、
本発明のシランカップリング剤を予め樹脂成分に加熱混
合させる方法である。
【0027】本発明に用いられる無機充填材の種類につ
いては特に限定されないが、一般に封止材料に用いられ
ているものを使用することができる。例えば溶融破砕シ
リカ、溶融球状シリカ、結晶シリカ、2次凝集シリカ、
アルミナ、チタンホワイト、水酸化アルミニウム等が挙
げられ、特に溶融球状シリカが好ましい。形状は限りな
く真球状であることが好ましく、又粒子の大きさの異な
るものを混合することにより充填量を多くすることがで
きる。無機充填材の配合量としては、全エポキシ樹脂組
成物中に65〜94重量%が好ましく、より好ましくは
75〜92重量%が望ましい。65重量%未満だと、無
機充填材による補強効果が十分に発現せず、かつ吸水要
因である樹脂成分の配合量が多くなるので、エポキシ樹
脂組成物の硬化物の吸水量が増大してしまうため、半田
処理時に半導体装置にクラックが発生しやすくなるおそ
れがある。94重量%を越えるとエポキシ樹脂組成物の
流動性が低下し、成形時に充填不良やチップシフト、パ
ッドシフト、ワイヤースイープが発生しやすくなるおそ
れがある。
【0028】本発明に用いられる硬化促進剤としては、
前記エポキシ樹脂とフェノール樹脂との架橋反応を促進
するものであれば良く、例えば1,8−ジアザビシクロ
(5,4,0)ウンデセン−7等のアミン系化合物、ト
リフェニルホスフィン、テトラフェニルホスフォニウム
・テトラフェニルボレート塩等の有機リン系化合物、2
−メチルイミダゾール等のイミダゾール化合物等が挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。又、これ
らは単独でも2種類以上を併用しても良い。
【0029】本発明のエポキシ樹脂組成物は、(A)〜
(E)成分の他、必要に応じて臭素化エポキシ樹脂、酸
化アンチモン、リン化合物等の難燃剤、酸化ビスマス水
和物等の無機イオン交換体、カーボンブラック、ベンガ
ラ等の着色剤、シリコーンオイル、シリコーンゴム等の
低応力化剤、天然ワックス、合成ワックス、高級脂肪酸
及びその金属塩類或いはパラフィン等の離型剤、酸化防
止剤等の各種添加剤を配合することができる。本発明の
エポキシ樹脂組成物は、(A)〜(E)成分、及びその
他の添加剤等をミキサーを用いて混合後、熱ロール、加
熱ニーダー、押出機等の混練機で溶融混練し、冷却後粉
砕して得られる。
【0030】本発明のエポキシ樹脂組成物を用いて、半
導体素子等の電子部品を封止し、半導体装置を製造する
には、トランスファーモールド、コンプレッションモー
ルド、インジェクションモールド等の成形方法で硬化成
形すればよい。特に本発明のエポキシ樹脂組成物は、半
田処理温度が従来より高い場合や、Ni、Ni−Pd、
Ni−Pd−Au等のプリプレーティングフレームを用
いた半導体装置に適している。
【0031】以下、本発明を実施例で具体的に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。配合割
合は重量部とする。 実施例1 式(6)のビフェニル型エポキシ樹脂を主成分とする樹脂(エポキシ当量19 0、融点105℃) 6.2重量部
【0032】
【化11】
【0033】 式(7)のフェノールアラルキル樹脂(水酸基当量174、軟化点75℃) 5.7重量部
【0034】
【化12】
【0035】 式(8)のシランカップリング剤(以下、シランカップリング剤Aという) 0.4重量部
【0036】
【化13】
【0037】 溶融球状シリカ 87.0重量部 1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(以下、DBUという ) 0.2重量部 カーボンブラック 0.2重量部 カルナバワックス 0.3重量部 をミキサーを用いて常温で混合した後、表面温度が90
℃と45℃の2本ロールを用いて混練し、冷却後粉砕し
て、エポキシ樹脂組成物を得た。得られたエポキシ樹脂
組成物を以下の方法で評価した。結果を表1に示す。
【0038】評価方法 スパイラルフロー:EMMI−1−66に準じたスパイ
ラルフロー測定用の金型を用いて、金型温度175℃、
注入圧力6.9MPa、硬化時間120秒で測定した。
単位はcm。 熱時強度:240℃での曲げ強さをJIS K 691
1に準じて測定した。単位はN/mm2。 耐半田クラック性:トランスファー成形機を用いて、金
型温度175℃、射出圧力9.8MPa、硬化時間12
0秒で100ピンTQFP(パッケージサイズは14×
14mm、厚み1.4mm、シリコンチップサイズは
8.0×8.0mm、リードフレームはNi−Pd−A
u製)を成形し、175℃、8時間で後硬化させた。得
られたパッケージを85℃、相対湿度85%の環境下
で、別々に72時間と168時間放置し、その後240
℃の半田槽に10秒間浸漬した。顕微鏡で外部クラック
を観察し、クラック発生率[(クラック発生パッケージ
数)/(全パッケージ数)×100]を%で表示した。
又チップとエポキシ樹脂組成物の硬化物との剥離面積の
割合を超音波探傷装置を用いて測定し、剥離率[(剥離
面積)/(チップ面積)×100]として、10個のパ
ッケージの平均値を求め、%で表示した。
【0039】実施例2〜10、比較例1〜3 表1、表2の配合に従い、実施例1と同様にしてエポキ
シ樹脂組成物を得、実施例1と同様にして評価した。結
果を表1、表2に示す。なお実施例1で用いた以外のエ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、加熱混合物の詳細を以下
に示す。 オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ
当量196、軟化点55℃) 式(9)のフェノールアラルキル型エポキシ樹脂(エポ
キシ当量272、軟化点58℃)
【0040】
【化14】
【0041】式(10)のフェノールアラルキル樹脂
(水酸基当量200、軟化点65℃)
【0042】
【化15】
【0043】フェノールノボラック樹脂(水酸基当量1
05、軟化点105℃)
【0044】加熱混合物の製造例 溶融混合物A 式(6)のビフェニル型エポキシ樹脂を主成分とする樹
脂6.2重量部と式(7)のフェノールアラルキル樹脂
5.7重量部を110℃で完全に溶融混合させた後、シ
ランカップリング剤Aを0.4重量部加えて溶融混合物
Aを得た。 溶融混合物B 式(7)のフェノールアラルキル樹脂5.7重量部を1
10℃で完全に溶融させた後、シランカップリング剤A
を0.4重量部加えて溶融混合物Bを得た。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物は、熱時強
度が高く、Ni、Ni−Pd、Ni−Pd−Au等のプ
リプレーティングフレーム等の各種部材との接着性に優
れ、これを用いて得られた半導体装置は、基板実装時の
耐半田クラック性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J036 AA01 AA02 AC01 AC02 AC05 AD07 AD08 AD10 AD15 AD20 AE05 AE07 AF05 AF06 AF08 AJ18 DC40 DC46 DD07 FA03 FA05 FB08 GA04 GA06 GA28 JA07 4M109 AA01 BA01 CA21 EA02 EA03 EB03 EB04 EB06 EB12 EC05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)エポキシ樹脂、(B)フェノール樹
    脂、(C)アミド結合、カルボキシ基及びアルコキシ基
    を有する一般式(1)で表されるシランカップリング
    剤、(D)無機充填材及び(E)硬化促進剤を必須成分
    とすることを特徴とする半導体封止用エポキシ樹脂組成
    物。 【化1】 (R1は炭素数1〜3のアルコキシ基、R2は炭素数1
    〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基であ
    る。aは平均値で1〜3の整数、bは1〜5の整数であ
    る)
  2. 【請求項2】 エポキシ樹脂が、ビフェニル型エポキシ
    樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂である請求項1記
    載の半導体封止用エポキシ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 エポキシ樹脂が、一般式(2)である請
    求項1記載の半導体封止用エポキシ樹脂組成物。 【化2】 (R3、R4は炭素数1〜6のアルキル基で、それらは
    同一もしくは異なっていても良い。nは0〜3の整数、
    mは0〜4の整数。pは平均値で1〜8の整数)
  4. 【請求項4】 フェノール樹脂が、一般式(3)である
    請求項1、2又は3記載の半導体封止用エポキシ樹脂組
    成物。 【化3】 (R5、R6は炭素数1〜6のアルキル基で、それらは
    同一もしくは異なっていても良い。nは0〜3の整数、
    mは0〜4の整数。pは平均値で1〜8の整数)
  5. 【請求項5】 アミド結合、カルボキシ基及びアルコキ
    シ基を有するシランカップリング剤が、エポキシ樹脂及
    び/又はフェノール樹脂の全部又は一部に予め加熱混合
    されている請求項1、2、3又は4記載の半導体封止用
    エポキシ樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の半導体
    封止用エポキシ樹脂組成物を用いて半導体素子を封止し
    てなることを特徴とする半導体装置。
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